防府地区 - 社会福祉法人 博愛会

≪防府地区≫
【特別養護老人ホーム防府あかり園】
1.健全な施設運営及び安定した経営基盤の確立
① 改築に伴う4月のユニット型個室一部稼働に当たってはスムーズな居室移動、
10月の増床に当たっては迅速な入居対応により、空床数を最小限にすることが
できた。
② 月例会議(月1回の職員会議)を中心に、法人理念や介護倫理について徹底を図
った。
③ 関連施設連携会議、入居選考委員会、特養空床ベッドのショートステイ利用を重
点的に行うことにより、稼働率97%(特養96%、ショート104%)を保つこと
ができた。
2.安心と潤いのある質の高いサービスの提供
① 4月及び10月に、順次ユニット型個室が稼働する中で、居心地のよい設えを行
い生活感のある環境を創ることに努めた。
② これまでの個別支援に加え、クラブ活動、サークル活動を充実させ、選択肢が増
え自由度の高い生活支援を行うことができた。
③ 歯科医師、歯科衛生士の指導のもとに、口腔機能維持、口腔清潔の取り組みを開
始した。
3.地域住民との交流、関係機関・団体との連携の強化
① 地域交流スペースを使用した施設見学、介護予防教室等(演芸行事のための来園
は除く)の受け入れ件数は11件、来園者延べ人数376人であり、地域貢献の
ための施設機能の開放が出来つつある。
② 地域との交流の様子を積極的にホームページに掲載し、地域交流・貢献に関する当
施設としての取組み姿勢のアピールに努めた。
③ ショートステイユニットにおいて、外部の介護支援専門員(ケアマネージャー)を
招いての研修会や交流会を実施し、相互の連携強化を図った。
4.人材育成とやりがいの持てる職場環境作り
① 年間施設内研修実施数は22回、参加職員数は延べ651人(隣接他事業所スタ
ッフを含む)であり、職員全体に対するスキルアップの風土作りを行うことがで
きた。
② 事故防止、感染症、研修の各種委員を中心に、現状(課題)分析、フォローアッッ
プの企画を職員自らが行い、組織としてケア向上への意識付けを行うことができた。
【防府あかり園デイサービスセンター】
1.プログラムの充実による利用者の確保
① 「笑いヨガ」については、毎月 1 回実施した。健康維持に対する関心が深まり、
利用者に定着してきた。
② お笑いのDVDの上映については、前年度の状況を考慮し、内容を変え上映して
みた結果、ドリフターズのような昭和 40 年代の単純な内容のものには反応された
が、上方落語については、反応が薄かった。
③ 隣接病院からの派遣指導者により、歌いながら、体操や楽器の演奏をすることで、
ADL,QOLの維持向上が図れる療育音楽を毎月 2 回実施し、好評を得た。
④ 職員及び外部ボランティアによる歌謡ショー、マジックショー、演奏会、ハワイ
アンフラダンスを実施した。
⑤ アクティビティの幅を拡げ、多角的な目線から利用者に楽しんでいただくため、
テレビゲームを導入し、主に土日を中心に利用者に色々なゲームを楽しんでもら
った。
⑥ 認知症予防、脳の活性化、リラックス効果が期待できる「アロマテラピー」、「ト
リゴネコーヒー」を導入した。
アロマについては、足浴と芳香器を使用し、香りを楽しんでもらった。
トリゴネコーヒーについては、3 時のおやつ時にご利用いただき好評であった。
2.職員の資質の向上
施設外研修として、コミュニケーション力向上研修会、介護予防サービス従事者
研修会、現任職員研修「アセスメントから評価まで」、介護福祉士養成実習施設実習
指導者特別研修会に職員を参加者させるなどにより、職員の資質の向上に努めた。
3.介護報酬改定による事業内容および業務内容の見直し
平成 24 年度の制度改定及び事業所規模の変更(通常規模→大規模Ⅰ型)に伴う新
たな負担の発生については、居宅支援事業所等と緊密な連携を取り、利用者及び家
族に対し十分な説明を行い、理解を求めながら、対応した。
また、サービスの質を落とさないよう業務内容を見直し、日々の職員配置数の適
正化に努めた。
【防府あかり園デイサービスセンターであい】
1.利用者の確保
① 利用者や家族の状況等について、居宅支援事業所の他、訪問介護・訪問看護・短
期入所等の各事業所と情報交換を行い連携を図った。新規の利用者は、昨年と同
様に19名だった。
② 様々なアクティビティや「お笑い体操」など、新たな取り組みを行った。
2.個別ニーズに応じたサービスの提供
① 利用者・家族の都合に合わせての送迎時間の変更、身体状況に合わせた食事の提
供、入浴方法の変更など柔軟に対応した。
② 職員による演芸会「であい劇場」をはじめ、利用者と職員が一緒に楽しく過ごす場
を多く作るよう努めた。
③ 認知症の症状に合わせた個別の対応を心がけ、落ち着いて過ごしていただけるよう
努めた。
④ 清潔を保つため、日々の清掃の他、定期的な環境整備に努めた。
3.地域との連携
① 夏祭りの際には、高校生・専門学校生のボランティアの募集を行い、5名の参加者
があった。
② 牟礼文化祭への出展、出演協力を行った。また、普段の挨拶など、日常的な関わり
を通じて、地域の一員として認知されるよう努めた。
4.事故防止
① 安全運行に努め、交通事故の発生がなかった。
② 玄関にセンサーモニターを設置し、事務室不在時でも人の出入りが把握できるよ
う改善した。
【防府あかり園在宅介護支援センター】
1.プランの作成について
① 介護支援専門員一人当たりの介護請求件数は平均 26.2 件であった。
② 虐待対応事例について、迅速かつ柔軟に対応し、地域包括支援センターと連携を
図りながら積極的に取り組んだ。
③ 介護予防支援業務委託を開始するとともに、新規利用者についても支援を行った。
2.介護支援専門員の資質の向上
外部内部を問わず、様々な研修に意欲的に参加した。
3.相談体制の確保
① 介護支援専門員の勤務は、利用者や家族のニーズに応じて、夜間でも対応出来る
よう、フレックス体制を採用した。
② 各担当者が個別に携帯電話を 365 日所持し、24 時間連絡可能な体制をとり、対応
した結果、利用者及び家族は勿論のこと事業所との連絡が円滑に取れ、横の連携
が図れた。
4.行政、地域との連携
① 地域の方々に対して、様々な相談に応じ、行政、地域包括支援センター並びに民
生委員等と連携を図り、高齢者の生活を包括的に支援した。
② 地域に出向いて介護予防等の学習会を実施し、地域との交流を図った。
【防府あかり園訪問介護事業所】
1.利用者の傾向
① 新規ケースは、昨年度とほぼ同数で、そのうち隣接の軽費老人ホーム「防府温泉
ホーム」入居者が半数を占めた。
② 同ホーム入居者のADL低下により、利用者が徐々に増えており、利用者全体の
70%弱を占めている。
2.サービスの質の向上、
① ケース、処遇会議は、毎月1回行い、防府市ヘルパー連絡協議会、研修会にも積
極的に参加し、質の向上に努めた。
② ケアマネや家族との情報の共有を図り、利用者のニーズに応えるため、ケアプラ
ン更新時、サービス変更時には、カンファレンスにも参加した。
3.訪問回数(延べ数)
① 訪問回数は、昨年度に比べ267回増えた。内訳は、介護給付が511回の増で、
予防給付が244回の減となり、介護給付の全体に占める割合が高くなった。
② 身体障害については、2月より利用者が1名増えたが、訪問日と祭日が重なり先
方の都合によりキャンセルがあった為、訪問回数は前年度とほぼ変わりなかった。
【グループホーム防府あかり園】
1.介護報酬改定に伴う夜勤体制の確立
派遣による夜間介護スタッフの導入により、6月から夜勤二人体制を確立した。
2.グループホームの特徴を生かしたケアの促進
① ケアプランの実施状況を把握するために、月ごとにモニタリングを行い、ケアプ
ランの実施に向け職員の意識を高めた。また、作成時には家族にもカンファレン
スに参加してもらい、意見交換をする中で、より本人の生活上の課題やニーズに
沿った計画になるように努めた。
② 地域とのつながりを重視
③ 移動図書館、公園、外食先、スーパーなどの地域資源を積極的に活用した。
3.運営体制の強化
① 各種委員会は、年間スケジュールをたて、それに基づく活動を行った。
② リスクマジメント委員会では、事故やけがにおける状況報告書を基に、入居者
一人一人の生活上のリスクを検討し職員全員の危機管理意識を高めることにより、
転倒骨折による入院者を出すことを防いだ。
③ 家族の意見や要望を聞く懇談会の開催、レクリエーション大会、納涼会、盆踊り
等の行事への家族の参加促進などにより、家族との連携強化に努めた。
④ 定期的なボランティアの訪問によるレクリエーション活動の支援により、入居者
の余暇時間が充実した。また、各種行事にも積極的にボランティアの活用を図る
ことで、多くの入居者が行事に参加することが出来た。
4.地域密着型サービスとしての役割や機能の充実
① 地域運営推進会議に毎回、地区社会福祉協議会の会長、自治会長、民生児童委員
市役所職員、包括職員の参加があり、それぞれの立場で情報の提供や意見を頂き
グループホームの運営について理解と協力を得ることが出来た。
② 運営推進会議委員の協力のもと、対象地区を小俣のみならず切畑や岩淵地区にも
広げて「認知症介護講座」を開催し、友愛訪問員、福祉員、自治会長等の参加を
得た。また、入居者と地域住民が直接ふれ合える「茶話会」を開催した。
5.認知症高齢者のケアのできる人材育成
① パート職員も職場内研修へ参加することにより、認知症に対する共通理解を図った。
② スーパービジョンを意識的に行うことにより、BPSDへの対応力が向上した。
【防府あかり園グループホームいちえ】
1.利用者主体のサービスの提供
① 家族参加のカンファレンスを行い、利用者・家族の意向に添ったケアプランを作
成し支援を行った。
① 利用者の生活歴や希望をもとに、外出・外食等、個別やグループで楽しめるサー
ビスを提供した。
② 利用者がこれまで行ってきた趣味活動を提供したり、なじみの人や場所を訪ねる
など、その人らしい生活が送れるよう支援した。
2.生活リハビリの実施
① 食事の準備や片づけなど日常のあらゆる場面において、生活者としての役割を担っ
ていただけるような活動の場を提供した。
② 利用者自身が、季節の花や野菜を選んで購入し、植え付けから収穫まで楽しみを
持って関われるような活動を提供した。
3.家族・地域との関わりの重視
① 利用者の介護記録・活動の様子を家族へ提示するなど、安心して過ごしていただ
けるよう積極的に情報開示を行った。
② 納涼会、夏祭り、敬老祝賀会などへの家族参加を呼び掛け、多数の参加を得た。
③ 2ヶ月ごとに運営推進会議を開催し、市・地域・家族との連携を図った。
4.職員の資質向上
① 認知症実践者研修や介護支援専門員専門研修等、専門性を高める施設外研修への
参加を奨励した。
② 毎月施設内研修を行い職員全体の資質向上に努めた。
5.事故防止
ユニット間で連携を図り、受診・事故対応等にあたった。
【防府西地域包括支援センター】
1.介護予防マネジメント業務
① 要支援1・2の人の月平均介護請求件数は 335 件(内委託件数 90 件)であった。
② 二次予防事業のプラン作成者は 8 名であった。二次予防対象者として連絡のあっ
た 75 歳以上の独居世帯や高齢者二人世帯に対し、電話や訪問により、二次予防の
事業紹介、利用を促したが利用されるケースは少なかった。
2.高齢者や家族に対する総合相談・支援
① 防府西地域包括支援センターだより(年 4 回)を作成し、管内4地区の公民館や
民生児童委員に配布した。
② ふれあいサロン等、地区の要請に応じて介護予防のための講座を 19 回開催し、524
名の参加があった。
③ 介護保険その他保健福祉サービスに関する相談が 1,069 件あり、サービスに関す
る情報提供、介護保険の申請手続き代行、病院・施設の紹介等を行った。
3.高齢者に対する虐待防止、権利擁護事業等
① 虐待相談件数は延べ 94 件(昨年度 71 件)で、昨年度の 1.3 倍近く増加した。対
応を要するケースについては、担当ケアマネや市包括支援センターとの連携のも
とに状況把握、医療機関の受診等の対応を行った。
② 権利擁護事業の相談件数は延べ 87 件(昨年度 41 件)あり、地域権利擁護事業の
利用が1件、成年後見人の申し立てが 3 件、任意後見の申し立てが 1 件あった。
4.支援困難ケースの対応などケアマネジャーへの支援。
① 月1回市役所で開催される市内4地域包括支援センター合同研修時に支援困難ケ
ースについての情報交換を行った。
② ケアマネジャーへの支援として、4包括合同で事例検討会を開催した。また、月に
1 回開催される「はあとふるネット会議」に参加し、防府市の地域包括ケアシステ
ムの構築に向けて意見交換をした。
③ ケアマネジャー、サービス事業所職員、自治会長、民生委員、医療機関の職員等
による地域ケア会議を華城地区で 2 件、中関地区で 2 件開催した。
【防府温泉ホーム】
1.個別ケアの充実
個別ケア計画の見直しを実施し、充実を図った。なお、
「福祉サービス第三者評価」
の課題については、フォローアップが十分できなかった。
2.余暇活動・介護予防の充実
① 入居者の平均要介護度が上がるにつれ、自立の入居者の満足度が下がる傾向にあ
るため、自立の入居者を対象とした遠方の日帰り旅行を充実させた。
② 転倒予防や認知症予防(閉じこもり予防)のため、運動器具を使用した「オアシ
ス運動」等の介護予防活動を継続実施したが、出席率は伸び悩んだ。
③ レクリエーションについての入居者アンケートは実施できなかった。
3.地域交流の促進
① いきいきふれあいサロンを中心に、引き続き入居者と地域住民との交流の促進を
図った。
② 入居者・地域住民の双方の意見をもとに、地元に伝わる祭りを模して開催した「お
笑い講大会」は、地域の方 20 名と利用者 50 名が参加し、好評を得た。なお、当
日の写真は、
「山口県老施協フォトコンテスト2013」において、優秀賞に選ば
れた。
4.入居待機者の増加対策
① 防府あかり園の見学者等に対し、積極的に利用説明や現地案内を行うなどPRに
努めた。
② 隣接病院を含めた、地区内の関連施設連携会議を活用し、入・退居情報の提供を
行った。
5.職員のスキルアップ
感染症や事故の未然防止を図るための研修を定期的に実施し、職員の意識向上と
スキルアップに努めた。
≪宇部地区≫
【各事業共通】
1.厳しくなった介護報酬の改訂に対応するため、資格を持った職員の確保や協力病院
の協力を得て、新たに4つの加算を取得し、施設運営の安定化に努めた。
2.重度化する利用者の状況を把握し、食事、排泄、水分補給、アクティビティ等、様々
な面から援助方法を見直し、各職種が連携して、入院原因疾患の予防に取り組んだ。
3.園内の職員研修を計画的に実施するとともに、積極的に職員を外部研修に参加させ、
職員の資質向上に努めた。
4.あかり園まつりや文化祭の開催、デイサービス利用者による校区文化祭への参加、
ホームでの老いのお楽しみ講座などを計画的に実施するとともに、校区の海岸清掃
にも施設として参加するなど、施設機能の開放や地域との連携、交流を積極的にす
すめた。
【特別養護老人ホーム
宇部あかり園】
1.重度化への対応
重度化する利用者の状況を個別に把握し、食事、排泄、水分補給、アクティビテ
ィ等、様々な面から援助方法を見直し、入院原因疾患の予防を図るとともに QOL の
向上に努めた。
2.新たな加算の取得と稼働率向上に向けた入院原因疾患の予防と空床利用
① 個別機能訓練加算、看護体制加算Ⅱを新たに取得した。
② 入院原因疾患の予防対策として、誤嚥性肺炎予防として、介護、看護、栄養士が
連携して、アセスメントに基づく口腔内清潔の保持、嚥下食への変更、介助技術
の向上等に取り組み、発症を減少させることができた。
③ イレウス予防では、3職種が問題意識の共有を図り、低残渣食の提供と早期発見
早期対応の取り組みを開始した。
④ 空床利用のショートステイは実利用者8名、延べ利用日数は62日であった。
⑤ 特養の稼働率は、年度後半に入院患者が増加し入園者の決定にも時間を要したた
め92.4%(昨年比2.3ポイント増)に止まった。
3.ケアプランと個別援助計画の連動
利用者の要望を聞き取り作成したケアプランの内容を、各部署の連携の下、栄養
ケア計画、機能訓練計画に組み入れ実行し、利用者の満足度が上がるよう努めた。
4.楽しみや生きがいのある生活を支援
歌や体操のレクリエーション、季節ごとの行事を実施し、利用者相互の交流の場
を提供し、楽しみや生きがいのある生活支援を行った。塗り絵や習字などの作品づ
くりに取り組み、文化祭や施設内に展示することにより、いきがい、やりがいを持
てもらった。
5.法人の新人教育マニュアルに沿った研修を実施し、資質向上に努めた。
6.在宅サービス
〔短期入所生活介護〕
夏場に定期利用者の入院が続き、稼働率は76.4%にとどまった。
空床利用については、延べ62日の利用実績となった。
〔配食サービス〕
配食サービスは、新規利用もあるが体調不良等による廃止も多く、6,740 食利用と
なった。
(対前年比 △834)
【宇部あかり園
デイサービスセンター】
1.新介護報酬への対応
① 機能訓練加算Ⅱと生活機能向上グループ活動を新たに取得した。
② 個別機能訓練加算Ⅱは、目的別に小グループに分かれ、各職種が連携して週5日
実施した。生活機能向上グループ活動は、利用者主体でプログラムを決定し、職
員がフォローする形で実施した。
2.地域との連携強化及び施設機能の開放
① 本年度も西岐波校区文化祭に継続して出展し、62名(104点)の作品を展示
した。利用者の意欲向上や地域交流につながっている。
② 引き続き、介護体験を受託し、施設機能の活用が図れた。
3.利用者の拡大
① 利用者の生活状況の把握を徹底し職員間で共有を図ることにより、日常の支援の
充実に努めるとともに、家族の要望やケアマネとの連携を強化し、できるだけ個
別対応を行い家族の負担軽減を図った。
② 新たにパンフレットを作成し、居宅事業所に PR 活動を行うとともに、家族会の意
見を踏まえ、体験利用の拡大や介護予防段階からの利用受入に取り組むこととし
た。
③ こうした取り組みにもかかわらず、新規参入事業所の増加もあり利用者拡大につ
ながらなかった。
(通所介護) 利用人員 26.1 名 利用延べ人数
9,541 名 (対前年比 △740 名)
(介護予防) 利用人員
1,278 名 (対前年比 △274 名)
(
計
3.5 名 利用延べ人数
) 利用人員 29.6 名 利用延べ人数 10,819 名 (対前年比△1,014 名)
4.職員の資質向上
中堅職員が計画立案、実行、評価に携わることにより、業務運営の知識を深めた。
また、園内外の研修に積極的に参加した。
【宇部あかり園
訪問介護事業所】
1.登録ヘルパーも含め、園内外の研修に積極的に参加し、資質の向上に努めた。
2.介護報酬の改訂に伴い、サービス内容、提供時間の変更を行ったが、ケアマネとの
連携により、利用者の混乱もなく生活を支援することができた。
3.登録ヘルパーの新規雇用はできなかった。9名の登録ヘルパーの定着を図りながら
事業を継続する。
【宇部あかり園
在宅介護支援センター】
<居宅支援>
1.ケアマネを1名増員したこともあり、介護給付、予防給付ともに増加した。
<請求実績> 介護給付 2,067 件(対前年比 +149 件)
予防給付
368 件(対前年比 + 54 件)
2.利用者の対場に立った評価に向けて、自己評価を11月に実施した。職員の交代が
あったため、アンケート調査は実施できなかった。
3.積極的に園内外の研修に参加し、事業所内事例検討会を定期的に行った。
<研修会参加回数 23 回 延べ参加人数 64 名
事業所内事例検討会 6 回>
<在宅支援>
1.介護予防教室を西岐波校区、川上校区で引き続き実施した。
委託教室 6箇所
独自教室 2箇所
協力教室 1箇所
食事会
1箇所
・教室参加延べ人数 1,783 名(対前年比 -45 名)
2.教室不参加者の状況把握のため、地域の方からの聞き取りや安否確認のための訪問
を実施した。
3.温泉ホームの健康教室に月1回参加し、健康指導を行った。
【宇部温泉ホーム】
(ア)入居者へのサービス向上
① 生活面アンケートを2回実施し、要望を踏まえた各種クラブ活動や施設内外の行
事の充実により、入居者の満足度を高めた。
② ケアマネジャーとの連携を密にして、生活ニーズの把握、対応依頼を迅速に行えた。
③ 月1回のわいわい倶楽部を開催し、閉じこもり予防や介護予防を目的とした体操や
ゲームを実施した。また、月2回の音楽広場では、外部のボランティアによる歌
や手足の運動を実施するなど、介護予防の充実を図った。
④ 看護師による健康教室を年2回開催し、入居者へ感染症予防対策への理解を深めた。
2.ケアマネジャーや近隣病院等への PR を行い、待機者の確保に努めた。
3.地域交流事業として、
「老いのお楽しみ講座」を年7回実施し、地域住民と利用者及
び職員との交流が図れた。
また、利用者の作品を校区文化祭に出展するとともに、月1回の誕生会にボラン
ティアの参加を得るなど、地域交流をすすめた。
4.積極的に研修に参加し、資質向上を進めるとともに、各種マニュアルの学習により
非常時の対応を確認した。
【宇部市東部第2地域包括支援センター】
1.平成25年4月1日の受託に向けて、平成25年 1 月21日に準備室を開設し、社
会福祉士と看護師を配置。2月21日に主任介護支援専門員を配置した。
2.宇部市地域包括支援センター業務受託申請書・地域包括支援センター設置届出書・
指定介護予防指定申請書を提出し、地域包括支援センター事業の受託及び指定介護
予防支援事業者の指定が決定した。
【有料老人ホーム
宇部西あかり苑】
(総合報告)
○ 宇部西地区再編にともない、FIT タウンとして約 1 年、連携強化を図り、利用者様の、
活動範囲も広くなり、地域に開かれる施設としての一歩となった。介護つき有料老人ホ
ームとして、要介護 2 までの方 50 名、要介護 3 以上の方 50 名、平均要介護度 2.68、
現在 2.77 と少しずつ重度化している状態、フロアー会議、事前フロアーカンファレン
ス、個別処遇検討会議等チームケアを重視し、個別の利用者様のニーズを引き出し、
関わりをもって意欲、積極性を持ち生活できるように援助できたと思います。クラブ
活動の充実、外出、リハビリ、カラオケ、フロアーでの活動など定着して来ています。
職員の観察力の差、各職種間連携の確立進捗状況の遅れや、それに伴い情報共有等に課
題があります。
介護、看護職員の離職が前年度に比べ多くなり、補充に時間を要しています。
1.運営について
① 今年度の稼働率は、96.8%であった。
② 待機者は現在、120 名である。
③ 平均介護度は現在、2.77 である。
④ 入退苑者は、25 名であった。
⑤ 介護職員の年間離職者が 7 名、採用が 4 名(非常勤 1 名)
⑥ 看護職員の年間離職者が 6 名、採用が 4 名(非常勤 1 名)
2.事務
① 宇部西地区再編に伴い、宇部西リハビリテーション病院との連携強化に積極的に
取り組むことができたが、FIT タウン内での新しい情報システム・パソコンネット
ワーク等を最大限運用するまでには至らなかった。
② 利用者からのニーズを待つのではなく、情報発信をしながら新たな「生きがい」、
「やりがい」を持っていただけるような援助を行うことができた。
3.介護
① クラブ活動が定着し、利用者の残存機能を活用できる支援の方法を工夫するなど
職員の意識にも変化が見られ、意欲や積極性を引き出せるような支援を行えた。
② 職員の観察力に差があり、異常の早期発見や対処ができていないことがあったり、
利用者の状況に応じた援助方法の見直しに至るまでに時間がかかることがあった。
③ フロア内での情報の共有はできていたが、その反面、職員同士で話をしているこ
とが多く、利用者にとって声をかけづらい雰囲気となっていたり、他部署との連
携までは繋げられていないこともあった。
4.看護
① 利用者一人ひとりの健康状態を把握し、異常の早期発見に努めたが、各部署間で
の情報の共有等、十分にできていないこともあった。
② 個別のバイタル観察や処置等の際、意識的にコミュニケーションを図り、利用者
個々の想いを知ることができた。
5.リハビリ
① 口腔・嚥下に関する勉強会を行い、嚥下機能にとって口腔ケアがとても重要だと
いうことを伝えることができた。
② 認知症が進行し徐々に意欲低下していく中で利用者のできること、やりたいこと
を見つけ出し、それに向かってのリハビリを十分に実施できなかった。
≪山口地区≫
【特別養護老人ホーム山口あかり園】
1.入所者の確保・入所率(稼働率)の向上と経営の安定化
① 平成23年までの申込者に対し現況調査を実施、待機者整理を行い迅速な入所調
整を行った。
② 新たに夜勤職員配置加算(ユニット部分を除く)と日常生活継続支援加算を取得し
た。
③ 基幹型包括紹介の虐待事例の緊急入所や措置入所・措置短期入所の受入れを行っ
た。
④ 老人福祉施設指導監査・介護保健施設等実地指導において指摘された4点につい
て改善を行った。
2.個別ケア・ユニットケアにおける日常生活の充実
① 全職種協働によるケアプラン、個別機能訓練計画、栄養ケア計画の立案・実施を
行った。
② ご家族との外出39件(前年度32件)
、職員との外出44件(前年度35件)を
支援した。
③ 季節を味わい生活を楽しむ事ができるように、ぶどう狩りや夜の蛍観賞などの外
出・行事等余暇活動の機会を提供した。
④ 看護職員のユニット部分への配置に関する話し合いを行い、平成25年3月より
看護職員のユニット常駐を試験的に開始した。
3.重度化への取り組みと生活リハビリを中心とした機能訓練の充実
① 医師・協力病院との連携を密にして疾病の早期発見と予防に努めた。
② 医療的ケアについて、医師・看護・介護との連携を密にし利用者・家族の安心安
全に配慮した。
③ 個別訓練・生活リハビリを中心とした身体機能の維持、自立支援を実施した。
④ 口腔ケア委員会と歯科との連携を密にすることで口腔ケアの充実を図った。
⑤ 済生会山口総合病院の「なでしこプラン(下肢血管疾患の無料検診)」を希望者2
8名が受診。
4.安全管理の充実
① 各部署で情報を共有し事故防止に努め予防対策を確立するとともに、事故発生時は
速やかに対処した。
② 園内感染予防対策を実施し、ノロウィルスおよびインフルエンザの罹患は0名で
あった。
③ 利用者・家族との連携を密にとり、苦情・要望の早期実態把握に努め、迅速な対応
を行った。
④ 不具合の多かった開設当初から使用している特殊浴槽の更新を行った(経費3,7
27,500円)。
5.ショートステイの充実
① 実績 短期入所2716日、介護予防36日、山口市宿泊サービス1日、
送迎357回 稼働率94%(昨年度73%)
② 空床(特養入院者)ベッドの活用による稼働率の向上を図った。
月平均利用率94%(全年度73%)
③ サービス担当者会議へ参加し、居宅サービス計画にそった介護計画のもとにサー
ビスを提供した。
6.行政関係受託事業
① シルバーハウジング 実績
緊急通報 非常6件 健康異変17件、隣人サポート
対応18件
② 要介護認定調査 実績 9件
③ 介護予防出張講座 実績 栄養改善講座1回
7.職員の資質向上
① 全体会議・介護職員会議・ユニット会議・医務室会議等の実施により、業務に対す
る意識統一を図った。
② 月 1 回事故対策委員会等を開催し、安全管理体制の充実を図った。
③ ユニットカンファレンスにおいて短時間の研修を開催し、効果的に職員教育を行っ
た。
【山口あかり園訪問介護事業所】
1.訪問実績 訪問介護 延3390回、 介護予防 延1759回、障害
延45回
延訪問回数が、前年比訪問介護32%増、介護予防4%減となった。
2.利用者の確保への取り組みと経営の安定化
① 利用者確保のため、19時までのサービス提供時間を見直し、20時までとした。
② 新規利用者(初回加算対象)は、訪問介護13件、介護予防9件であった。
③ 4月から特定事業所加算Ⅱを再取得した。
④ 利用者が減少し運営効率の悪かった障害者訪問介護を9月30日付けで廃止とし
た。
3.職員の体制強化とサービス内容の充実
① 職員間の連絡体制を見直し、メールを活用することにより確実な情報共有・連携を
行った。
② ヘルパー会議の内容を充実させるとともに、内部研修については、ヘルパー各自が
役割をもち行った。
③ ヒヤリハットを活用した事故防止に努めるため、ヘルパー会議にて、全員が討議し
て共通理解に努めた。
【山口あかり園デイサービスセンター】
1.介護保険関係実績
一般7813名、介護予防2666名、認知症1930名、介
護予防認知症0名
延利用者数が、前年比一般9%減、介護予防3%減、認知症17%増となった。
2.山口市関係事業実績 一次予防141名(前年比33%減)
、二次予防677名(前
年比29%増)
、運動ショートプログラム28名(前年比58%減)となった。
3.介護報酬の改定に伴う新体制作りと経営の安定化
① プログラムや業務内容の見直しを行い、7~9時間サービス提供の体制を整備し
た。
7~9時間利用者
46名(うち認知症6名)
5~7時間利用者
38名(う
ち認知症7名)
② 機能訓練(Ⅰ)
、機能訓練(Ⅱ)両方の加算を取得した。
③ 24年4月から定員を60名から55名に変更し、職員のより効率的な配置が行
われるよう事前検討した。
④ 行事の案内をこまめに行うことにより、併設ケアハウスとの連携強化に努めた。
⑤ 介護保健施設等実地指導において指摘された5点について改善を行った。
4.サービスの質の向上
① 機能訓練(Ⅱ)を開始し、生活の改善に直接反映する小集団での訓練を充実させ
た。
② クラブ活動・ふれあい活動のプログラムを開始し、個別活動を充実させた。
5.安全管理の充実
利用者への健康教室や送迎車両の車内消毒を実施したことにより、感染症防止の効
果があった。
6.職員の資質向上と処遇技術の向上
認知症実践者研修、リーダー研修等へ意欲的に参加し、職員の意識および資質の向
上に努めた。
【グループホーム山口あかり園】
1.夜間体制の見直し
① 夜勤2名体制を11月中旬より試験的に実施し、2月より適用開始となった。
② 夜勤の勤務時間を「17:00~9:00」から「21:00~9:00」へ変
更し、あわせて、業務の見直しを行った。
2.空床の解消にむけての取り組み
退居予定がある場合には関係機関と連携をとり、次の入居予定者に対し茶話会・食
事等への参加を促すとともに、テスト宿泊等への働きかけを早目に行い、空床期間
の短縮に繋げることができた。
3.介護(予防)計画に基づくサービス提供の充実及び重度化への対応
① 利用者の要望や思いの把握に努め、1対1での外出支援を徹底した。
② 第三者評価(外部評価)を受け、自己評価と合せてより充実したサービス提供に
反映することができた。
③ 認知症専門医の紹介を必要とする利用者の家人と協力しながら、専門医受診を実
施し、症状の改善に努めた。
4.安全管理の充実
① 長崎県のグループホーム火災直後に山口市消防署の特別査察が実施されたが、指
摘事項なしとの評価を受けた。
② 感染症予防対策として、勉強会を行い、マニュアルの見直しや必要物品の準備を
徹底し、全職員の意識を高めた。インフルエンザ、感染性胃腸炎の園内発生は0
件だった。
5.職員の資質の向上
① 認知症介護実践研修等、外部の研修への積極的な参加により、専門職としての資
質向上に努めた。
② ユニット間の情報共有方法を見直し、利用者の細かいケア内容や業務内容を全職
員が共通理解することで、職員間の意識の統一を図った。
【山口あかり園居宅介護支援事業所】
1.実績
介護プラン作成
1316件(ケアマネ1人当たり36.5件)
介護予防
プラン作成 0件
2.特定事業所加算Ⅱの体制を維持した。
3.週 1 回の定期会議を行い、事例検討やケース紹介、復命報告等の研修も充実させた。
4.一人暮らしの高齢者を対象に第21回平川地区生活教室を開催し、約100名の参
加があった。
【山口市鴻南地域包括支援センター】
1.職員体制の充実と運営の安定に向けての体制整備
① 包括的支援業務及び介護予防プラン作成の増加に伴い、職員を1名増員し8名体
制とした。
② 地域包括支援センターのPR用のチラシを作成し、受託エリアへの周知を図った
(相談件数の増加あり)
2.包括的支援事業への取り組み
① 民協等地域の会議への参加(約60回)や包括連絡会議・個別サービス調整会議
(約100回)へ出席し、ネットワークの構築に努めた。
② 約1500件の訪問・電話・来所等による相談支援を行った。
③ 地域で行われる生活教室・介護予防教室や依頼のあったサロン・グループホーム
運営推進会議等の地域行事へ地域担当者を中心にほぼ出席し支援を行った。
④ 緊急・災害時の対応の整備に努めた。(緊急時 避難支援アセスメント票の作成)
3.介護予防支援業務への取り組み
年間3156件(前年比17%増)の介護予防プランの作成を行った。
(内初回13
9件)
4.職員の質の向上
① 主任介護支援専門員研修へ参加し、主任介護支援専門員資格者が2名から3名と
なった。
② 毎月2回実施の施設内研修に加え、施設外研修へ積極的に参加し、資質の向上に
努めた。年間73回参加。
【ケアハウス山口温泉ホーム】
1.空床解消と利用者(待機者)の確保と経営の安定化
① H24年度の新入居は16名(在宅 9名、病院 7名)だったが、退居者も16
名(ケア 1名、有料 3名、GH 1名、高専賃
2名、在宅 1名、老健 3
名、HP 3名、死去 2名)のため、満床には至らなかった。
② 山口市鴻南地域包括支援センターや山口リハビリ病院への協力を仰ぎ、包括より5
名、病院より2名の紹介があり、入居の段取りもスムーズにいった。
③ 老人福祉施設指導監査が実施されたが、文書での是正改善の指示はなかった。
2.支援内容の充実
① 個別処遇計画を年に2回見直し、入居者の個々のニーズ等を把握し処遇の充実に
努めた。
② 月1回、健康チェックを実施し、入居者個々の体調管理の意識を高めることに繋
げた。
3.介護予防への取り組み
① 「歌おう会」
「頭の健康体操」の担当職員を決め、充実したサービスを提供するこ
とができた。
② デイサービスへの参加延27名、ヘルパー要請24名、訪問看護利用2名等、関
係機関との連携に努めた。
③ 済生会山口総合病院の「なでしこプラン(下肢血管疾患の無料検診)」を希望者
20名が受診。
4.自主的活動への援助
① 生活アンケートで希望者の多かった外出行事を月1回(8・12月除く)実施し
た。
② 談話娯楽室を改装し、多人数で憩えるハイグレードな空間にした。
5.重度化への取り組み
① 緊急時には併設ショートステイを利用し二次予防(転倒等)に努めた。
② 居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、関係医療機関・老健等関係機関と
の連携に努めた。
6.安全管理の充実
① 感染症の予防を徹底し、インフルエンザ1名・ノロウィルス1名に止めた。
② 定期的に居室訪問を実施し、火災防止(タコ足配線や居室内喫煙の有無等)や環
境改善に努めた。
③ 宿直体制をシルバー人材センターへの委託で引き続き実施した。
【有料老人ホーム山口あかり苑】
1.利用者の確保と入居率(稼働率)の向上
① 新たに医療機関連携加算を取得した。
② 協力病院、関連機関のSW・ケアマネと連携をとり、入退居調整をすばやく行った。
2.職員の資質向上
① 新人職員(3年未満)の育成を行った。
② 研修を通して専門職としての資質向上を図り、入居者が満足の出来るサービスを提
供した。
③ 年2回の看護会議を取り入れ、看護師の処遇改善に結びつけた。
3.事故防止及び苦情処理体制の充実
① 前年度に比べ平成24年度転倒事故(骨折)は3件で行政報告件数が削減できた。
② すべての苦情に対して迅速に対応ができ、早期に解決を図った。
4.重度化への対応
関係医療機関や家族との円滑な連携に努め早期対応が行えた。
5.利用料長期滞納者への対応
顧問弁護士と連携を図り、身元引受人を相手に民事裁判を実施するとともに、関係
の基幹型地域包括支援センターとの連携に努め、未払い金の回収に努めた。
≪秋穂地区≫
【秋穂あかり園】
1.介護報酬改定に、対応出来得る健全な施設運営と安定した財務基盤を確立する。
① 重度利用者受入や行政からの虐待措置の受入、またショートステイ利用者の拡大、
定着に取り組み新規利用者を年間50名確保できた。しかし、これまで定期的に
利用されていた方の施設入所や死亡に伴い、実利用率は77%と昨年同様であっ
た。
特養についても退所(入院、死亡による)が平成12年からの10年間で年間平均
7.8名だったものが、H23年度19名、H24年度17名と増加したことや、
それに伴う入院による空床期間が月平均62.2日であった為、年間月実利用率は
93%で、目標の実利用率95%が達成できなかった。
② 昨年度退職者0名であったが、平成24年度は、結婚、定年等で4名の退職があ
ったものの、職員配置基準を下回ることなく加算についても、これまで通り取得
することができた。
③ 平成25年度開始の「新社会福祉法人会計基準」へ、スムーズに移行できるよう
にパソコンハード、ソフトともに準備を完了した。
2.利用者にとって安心できるサービスの提供に努める。
① 利用者の想いに添うという視点でアセスメントを行い、ステップアップ方式ケア
プランを作成、実践した。またその取り組みについて各研修会にて発表を行った。
② ショートステイ利用者や要介護度の低い方に、日中を通じて何か目的を持った関
わりが実施できるように、また介護度の高い方には、より添った個別ケアが行え
るように、施設内に少人数でのグループワークが行える施設内デイサービスを作
り、明日が楽しみであるという気持ちを持ってもらえるよう支援を行った。
③ 行政や地域包括支援センターからの依頼受入(虐待等)について積極的に行った。
④ 年4回家族交流会を実施し多数のご家族の参加があった。(平均50名/回の参
加)
3.地域連携を行い、地域に望まれる施設づくりを行う。
① 大海保育園、大海小学校との交流会や秋穂中学校のボランティア体験学習や職場
体験学習の受入を行った。また市町新任職員現場研修の受け入れも3回に分け行
った。
② 第 2 回秋穂地区オープン卓球大会(健常者・障がい者合同)開催にあたり、今年
も協賛を行い、またチームとしてもエントリーし、地域の方々との交流を深めた。
③ 秋穂二島地区の民生児童委員や福祉員の方々に、介護等に関する勉強会(認知症
予防・転倒予防)を開催した。
4.職員にとってやりがいのある職場の風土つくりを行い、専門職としての職場環境を
整える。
① 定期的な施設内研修を行い、ケアにおける考え方や方法の共有を行った。
② ユニットリーダー会議やユニット会議を行い、ケアの見直しや環境の工夫などの
実践につなげた。その結果、職員自らも施設の運営に関わっているという意識が
持て、食事介助、入浴介助、排せつ介助などの3大介護についても、自由創造生
活の為の、基礎生活への支援であることの理解が深まった。
③ ユニットリーダー及びサブリーダーについて、そのリーダーシップが発揮できる
よう、カンファレンス時や利用者本意のケアについて、技術的、精神的バックア
ップ体制整備としてユニットリーダー会議を充実させた。
【ケアハウス秋穂温泉ホーム】
1.施設の特徴を宣伝し、待機者の増加に努める。
① 民生委員、老人クラブ等に施設見学等で開放し、利用者確保に努める。
② 利用者の作品(書道、手芸、絵画、紙工作等)及び施設紹介パネルの展示を秋穂
商工会議所ホールに2週間行い、ケアハウスの取り組みや利用説明などについて
紹介した。
2.地域に根付いた施設つくりを行う。
① 秋穂地域内外の各種団体の慰問受入や、地元中学校との手紙のやり取りやボラン
ティア体験学習の受入など行った。
② 民生委員や介護支援専門員に施設見学で開放するとともに、地域包括支援センタ
ーとの連携や、公民館や地域交流センターなどに施設のPRを行った。入居につ
ながった10名の入居経緯については、地域包括からの紹介1名、ホームの利用
者・家族からの紹介5名、ホームページから1名、病院の紹介3名であった。
③ グループホームの運営推進会議に参加し、地域密着サービス事業所や民生委員と
の連携を図った。
3.入居者へのサービスの向上に努める。
① 入居者の生きがい支援の為、利用者が日頃やってみたいと思うけれど、誰かの手
助けがないと出来ない、言い換えれば誰かの手助けがあれば何でもできるという
趣旨のもと始めた<夢を実現しようプロジェクト>にて歌の好きな入居者の方に
対し、歌入れ、ジャケット撮影など行い、その方オリジナルのCDを作成した。
② 日帰りバス旅行を年4回実施した。
③ 秋穂温泉ホーム独自のケアプランツールにて希望をかなえるケアプランの作成及
びケアの実施を行った。
④ 前年度雨で室内になってしまったが、本年度は天候に恵まれ、夕方より野外にて
ビヤガーデンを開催することができた。
【グループホーム秋穂あかり園】
1.個別ケアの充実を図る。
① 利用者の想いに添うという視点でアセスメントを行い、秋穂あかり園独自のステ
ップ方式ケアプランを作成、実施を行った。またその取り組みについて、他施設
からの見学等があった。
② 月 1 回の外食や個別対応の外出など積極的に行った。
③ 施設内外研修により、認知症についての内部症状およびBPSDについての理解
を深め認知症ケアについての質の高い実践に努めた。
④ H24年度より夜勤体制を2名配置にし、スタッフの精神的負担の解消などによ
り夜間帯のケアの充実が図られた。
2.家族との交流を密にし、利用者を共に支える体制をつくる。
① 利用者の方の誕生日には御家族を招待し誕生会を行った。
② 年2回家族交流会を企画していたが、台風、近隣施設の感染症等あり、実施する
ことができなかった。
3.地域との交流を密にする。
① 本年度も大海小学校と連携し、夏休みに学童保育の児童25名を招待し、ゲーム
大会などの「夏休み交流会」を行った。
② 例年こちらから出向いていた大海保育園との交流会も昨年よりグループホームの
方へ訪問されるようになり、本年度は2回の訪問があった。
③ 運営推進会議に山口南消防署秋穂出張所所長に参加いただき、火事、地震、津波
等有事の際の連携や訓練方法などご講義頂いた。
④ 認知症現場からの発信「ほのぼの通信」の定期的な発行、内容の充実、地域関係
各署への配布を行い認知症ケアについての啓発活動を行った。
【秋穂あかり園デイサービスセンター】
1.利用者稼働率の向上を図る。
① 介護報酬改定のマイナス改定やサービス提供時間区分の変更等あったが、利用者、
家族の意向又、地域の情勢を図りながらサービス提供時間を5~7時間の区分に
変更し、大幅な収益のマイナスにならないよう機能訓練加算取得を行った。
② 毎月1回の施設内研修及び施設外研修により認知症介護のスキルアップに努めた。
③ 取り組みについて毎月ごとにインフォメーションを作成し、各居宅介護事業所に
配布し、担当者との顔のわかる関係つくり及び連携の強化に努めた。
2.個別ケアの充実を図る。
① 利用者の価値観や想いに添えられるステップアップ方式ケアプランを作成・実施
し、他事業所でのケアが難しいと言われた方の受入が出来、家族・ケアマネの信
頼を得ることができた。
3.地域との交流を密にする。
① 大海保育園、大海小学校との交流会や秋穂中学校のボランティア体験学習や職場
体験学習の受入を行った。また市町新任職員現場研修の受け入れも3回に分け行
った。
② グループホームと共同で大海保育園の学童保育児童との交流会を行った。また地
域行事についても、秋穂まつり、菜の花まつりなど積極的な参加を行った。
③ グループホームの運営推進会議に参加し、地域密着型サービスとしての連携や民
生委員との連携に努めた。
【秋穂あかり園居宅介護支援事業所】
1.ご利用者、ご家族ともに安心して在宅生活が継続できるよう支援する。
① 認知症高齢者について医師との連携および、早期発見、早期治療に結びつけるよ
う努めた。
2.アセスメントを十分行い、ご利用者の想いを尊重しながら、自立支援に向けた目的
志向型ケアプランを作成する。
① 認知症の方や、混在した問題を抱える利用者の方の自立支援の為、医師との合同
学習会、予防マネジメント、緩和ケア等参加した。また、多職種協働の研修会に
おいて、事例検討についての発表を行った。
≪聖和苑地区≫
【聖和苑】
1.地域福祉の拠点としての施設づくり
① 地区関係団体とは引き続き有機的な関係の下、幼稚園との七夕行事、園庭の奉仕
作業での交流活動や地区内集落との卓球、インディアカなど交流スポーツ大会を
実施。併せて75歳以上の地区独居老人の方に会食サービスを実施した。
2.人権意識の向上と障害者虐待防止についての取り組み
① 虐待防止についての種別協議会研修への積極的参加及びケアのあり方についてマ
ニュアルの再構築を実施。引き続き全社協版のチェックリストを活用すると共に
委員会を立ち上げ、質の向上に向けて努力した。
② 個別支援計画に基づき希望要望を吸い上げ、満足度向上に努めた。
3.職員の資質向上に向けた取り組みの強化
① アルコール専門病院への勉強会への定例参加、アルコールのみならずギャンブル
や薬物依存症の理解を深めた。
② 高齢化対策として法人内特養3ヶ所へ職員を派遣。介護技術向上に努めた。
③ 各資格取得については、介支1、介福3、衛生管理者2名、危険物乙種全類1、
2級ボイラー1の資格合格を得た。
④ 実施研修に於いては、福島県郡山市、浪江町の2施設へ2泊3日で1名派遣。防
災対策及びQC活動など危機管理体制を中心に学んだ。
4.制度改正に伴う施設機能の拡充と体制整備の強化
① 保護施設設備運営基準の条例委任に対しては、防災体制の視点の強化を中心に防
災体制の見直しに着手した。
② 精神保健福祉士加算配置により、データ分析、マネジメントを強化し、相談体制
の充実と共に他法活用(高齢者施設・障害者GH)や在宅への地域移行に努めた。
③ 障害者利用率が減少の中、司法と福祉の連携のもと、矯正施設退所者等の利用な
ど新規ニーズの拡大に努め、稼働率については、開設から初めて100%を割り
込む中、98.5%を確保した。
【グループホームひまわり荘】
1.定員の充足
1日平均利用者数は 19.3 人、稼働率は 87.7%であった。新規入所者が2名あった。
2.地域生活移行の推進
個人の希望を第一に家族・医療機関等とも検討対応してきた。結果1名の方が自宅
生活へ移行された。
3.障害者自立支援法一部改正をはじめとする新制度の情報収集と精査
県障害者支援課や県社会福祉協議会等が主催する研修会及びインターネット等から
得られる最新情報をもとに他部署とも会議を開き情報交換、検討を行った。
4.人権意識の向上と障害者虐待防止法への取り組み
法制度の理解や他施設の事例検討、またセルフチェックの活用など事業所内で定期
的に研修を行い職員の意識の向上を図った。
5.実地指導監査について
施設運営と利用者支援について概ね良好との評価をいただく。改善事項はなし。
【ワークハウスすぜんじ】
1.就労促進及び就職後の支援
系列老人施設の清掃業務に1名が就職した。半年以上経過した現在も継続して就労
している。
2.利用者人数(定員)の維持
就労継続支援 B 型事業:定員24名に対し登録者32名、1日の平均利用者数25.
6名(定員比 106%)であった。
就労移行支援事業は利用対象者減少による事業再編により平成24年度をもって
事業を廃止し、今後は就労継続支援B型事業の枠組みの中で就労移行支援を行うこ
ととした。
3.作業工賃の確保
取引企業との良好な関係を維持し、平均工賃では県の平均(15,137 円)を上回る月
平均 1 人当たり(19,382 円)を維持した。
今後も就労が見込めない外勤作業について契約を終了した。
4.内部研修の充実
障害者虐待防止法をはじめ権利擁護や苦情解決など人権意識の向上を目的とした研
修を中心に行ってきた。
5.人権意識の向上と障害者虐待防止法への取り組み
法制度の理解や他施設の事例検討、またセルフチェックの活用など事業所内で定期
的に研修を行い職員の意識の向上を図った。
6.実地指導監査について
以下の2点について改善を行った。
① 就労移行支援と就労継続支援B型の職員分担を明確にすること
② 個人情報の同意書について文書の明確化をすること
【地域活動支援センターやまぐち】
1.山口市地域活動支援センター事業の実施
① ケースを通じて各関係機関との連携体制の確立と強化を図った。
② 出張形式のデイケア(市内3箇所)を通じて、ボランティア・行政・他関係機関
との連携を図ることにより、地域の在宅者の支援活動を行った。
2.山口市障害者相談支援事業の実施
① 事業の一つである「山口市地域自立支援協議会
相談支援部会」については、他
の部会(居宅・就労・障がい児)と連携し、事例検討等行う中で利用者のニーズや
課題を抽出、総合部会に報告提案を行った。
② 微増傾向にある他障がい者への支援を通して、多様な事業者との連携体制の構築
を図った。
3.指定相談支援事業の実施
① 指定特定相談支援事業については、在宅者の新規・継続を中心に、延べ148件
のケースに対しサービス等利用計画作成等を行った。
② 指定一般相談支援事業(地域移行・地域定着)については、平成24年度の「みな
し指定事業」を経て、平成25年度以降の事業指定申請を行った。
4.職員の資質向上
施設外研修等により新制度の情報や他障がいの知識を習得、職員全員の資質向上に
繋がるよう施設内研修にて情報を共有した。
5.人権意識の向上と障害者虐待防止についての取り組み
障害者虐待防止法施行による施設外研修や山口市虐待防止ネットワーク推進会議を
通じ、行政・各関係機関との情報共有・対策検討等を図るとともに施設内研修を行
った。