平成27年6月23日(火)

 オーボエは、木管楽器の仲間で、2枚の葦(あし)を薄く削り
重ね合せたリードと呼ばれるものを口にくわえて音を出します。
(このリードが音を出す仕組みは、みなさんが小さい頃に遊んだ
豆笛に似ています。)オーボエの起源は古く、ギリシャ時代のレ
リーフなどにも見ることができますし、日本でも、雅楽で使われ
る「ひちりき」と言う楽器は、奈良時代に中国から伝わったオー
ボエの仲間です。
一般に、黒檀と言う水にも沈む重い木で作られ、指穴をふさぐ
ためのたくさんのキーが付けられています。一見クラリネットに
似ていますが、音色は大変違っています。その哀愁を帯びた、良
く透る音色のため、オーケストラなどでは大事な旋律をまかされ
ることが多く、なくてはならない存在です。
良いリードを持つことが、よい演奏をすることの前提となりま
すが、基本的には演奏者自身が作ることになっているため、演奏
者には音楽的才能のほかに、手先の器用さも必要です。また、
リード作りに加えて、楽器の管理、指使いが複雑で、ギネスブッ
クには「世界一むずかしい管楽器」として紹介されています。
Tomoyuki Hirota
(0boe)
平成27年6月23日(火)
開演 午前10時30分
西浦小学校
防府市青少年劇場(学校音楽公演)は…
防府市文化振興財団が毎年1月に開催している、国内外で
活躍されている多くの音楽家と、地元の子ども達や音楽愛好
者が、一緒になって行う「防府音楽祭」に出演されていた、
防府市出身の世界的に著名な奏者に協力をお願いして、日頃
クラシック音楽に触れることの少ない児童・生徒に優れた演
奏家による生の演奏を聞いてもらい、感動を通して音楽への
興味を持たせ、地域文化の振興とクラシックの聴衆の育成を
図ることを目的として開催しており、広田さんには郷土の子
ども達のためにと、平成13年度から毎年、出演協力してい
ただいております。
開演 午後 1時30分
大道小学校
各学校の児童・生徒が対象の事業ですが、保護者
や一般の方も無料で鑑賞できます。
主
催
:
防
府
市
プ ロ グ ラ ム
プ ロ フ ィ ー ル
広田 智之 (ひろた ともゆき) … オーボエ
ラヴェル
: ハバネラ形式の小品
R・シュトラウス : 万霊節
ラフマニノフ
: ヴォカリーズ
サン・サ-ンス :
オーボエソナタより第2楽章
ヘンデル
: 私を泣かせて下さい
ドニゼッティ
: オーボエソナタ
山口県防府市(佐波小・中学校)出身。国立音楽大学在学中に、日本フィル
ハーモニー交響楽団に入団。首席オーボエ奏者ならびにソロ・オーボエ奏者を
務める。第10回日本管打楽器コンクール入賞。2006年より東京都交響楽団首
席オーボエ奏者を務める。また、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団ト
レーニングエグゼクティブに就任。
これまでに、日本フィル、東京シティ・フィルをはじめ、ミラノ・スカラ座弦楽合
奏団、チェコ・チェンバーソロイスツ、ザルツブルグ室内オーケストラ、モスクワ
ソロイスツ等、国内外のオーケストラ、室内楽団とコンチェルトを多数共演。紀
尾井シンフォニエッタ東京のメンバーとしても活躍している。
多忙なオーケストラ活動とともに、自らプロデュースするソロ・リサイタルや、
オイロスアンサンブル等の室内楽では、クラシックにとどまらないジャンルレス
な活動が常に大きな注目を集めている。CDはビクターエンタテイメント、オクタ
ヴィア・レコードより多数リリースされ、いずれも高い評価を得ている。日本音
楽コンクール、日本管打楽器コンクールなど主要コンクールの審査員を務める
ほか、昭和音楽大学、東京音楽大学において後進の指導にも努めている。
2009年度より上野学園大学教授に就任する。日本オーボエ協会常任理事。平
成17年度山口県芸術文化振興奨励賞受賞。
刀根 由貴子 (とね ゆきこ) … ピアノ
演 奏 者
広 田 智 之
(オーボエ)
刀 根 由 貴 子
(ピアノ)
防府市出身。第42回全日本学生音楽コンクール福岡大会第1位。1994年
桐朋学園大学ピアノ科卒業。2004年、コンツェルテウム国際ピアノコンクール
(ギリシャ)に出場、ファイナリストとなる。現在ソロ演奏のほか室内楽アンサン
ブルや財団育成事業「合唱教室」他合唱団等の伴奏者として活躍中。山口芸
術短期大学・防府西高等学校非常勤講師。徳万良子、川島伸達、原田英代の
各氏に師事。