目 次 Ⅰ 病院概要 序 …………………………………………………………………………………… 1 理念・基本方針 …………………………………………………………………… 2 運営方針 …………………………………………………………………………… 3 主な事業 …………………………………………………………………………4∼7 施設の概要 ………………………………………………………………………… 8 組織図 ………………………………………………………………………… 9∼10 専門医・認定医教育機関等指導状況 ……………………………………………11 専門医等一覧 ………………………………………………………………………12 Ⅱ 診療部門活動報告 呼吸器内科 …………………………………………………………………………13 循環器内科 …………………………………………………………………………14 脳神経内科 …………………………………………………………………………15 消化器内科 …………………………………………………………………………16 外科 …………………………………………………………………………………17 小児科 ………………………………………………………………………………18 放射線科 ……………………………………………………………………………19 総合内科 ……………………………………………………………………………20 がん診療支援センター …………………………………………………… 21∼22 COPDセンター …………………………………………………………………23 糖尿病・リウマチセンター ………………………………………………………24 パーキンソン病センター …………………………………………………………25 救急部門 ……………………………………………………………………………26 病理部門 ……………………………………………………………………………27 内視鏡室 ……………………………………………………………………………28 薬剤科 ……………………………………………………………………… 29∼30 臨床検査科 ………………………………………………………………… 31∼32 診療放射線科 ………………………………………………………………………33 栄養管理室 ………………………………………………………………… 34∼35 リハビリテーション科 ……………………………………………………………36 臨床工学部門 (医療機器中央管理室) ……………………………………………37 地域医療連携室 …………………………………………………………… 38∼39 診療情報管理室 ……………………………………………………………………40 治験管理室 ………………………………………………………………… 41∼42 感染対策室 …………………………………………………………………………43 Ⅲ 臨床研究部活動報告 臨床研究部 …………………………………………………………………………45 臨床研究審査委員会審議課題 …………………………………………… 46∼48 Ⅳ 教育・研修部門活動報告 臨床教育研修部 ……………………………………………………………………49 ニポポプライマリ・ケアレクチャー …………………………………… 50∼52 モーニングレクチャー ……………………………………………………………53 症例報告会 …………………………………………………………………………54 目 次 Ⅴ 各種委員会活動報告 医療安全管理委員会 ………………………………………………………………55 医療安全推進部会 …………………………………………………………………56 ICT (感染対策チーム) ……………………………………………………………57 褥瘡対策チーム ……………………………………………………………………58 輸血療法委員会 …………………………………………………………… 59∼62 安全衛生委員会 ……………………………………………………………………63 NST (栄養サポートチーム) ……………………………………………………64 Ⅵ 看護部活動報告 看護部 ……………………………………………………………………… 65∼66 現任教育 ……………………………………………………………………………67 1病棟 ………………………………………………………………………………68 2病棟 ………………………………………………………………………………69 3病棟 ………………………………………………………………………………70 4病棟 ………………………………………………………………………………71 5病棟 ………………………………………………………………………………72 6病棟 ………………………………………………………………………………73 外来 …………………………………………………………………………………74 中材・手術室 ………………………………………………………………………75 がん化学療法 ………………………………………………………………………76 Ⅶ 業績 研究業績発表 ……………………………………………………………… 77∼97 Ⅷ 統計 収支状況等 …………………………………………………………………………99 貸借対照表 ………………………………………………………………100∼103 損益計算書 ………………………………………………………………104∼109 キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………… 110 月別・診療科別患者数及び診療点数 (入院) ………………………………… 111 月別・診療科別患者数及び診療点数 (外来) ………………………………… 112 平均在院日数 …………………………………………………………………… 113 科別紹介率実績調 ……………………………………………………………… 114 科別逆紹介率実績調 …………………………………………………………… 115 当院の紹介状況 ………………………………………………………………… 116 編集後記 …………………………………………………………………………… 117 Ⅰ 病院概要 序 2013年度の年報を皆さんにお渡しする時節になりました。平成26年4月に診療報酬改定があ り、 また消費税が8%となりました。 どの病院も病院運営にご苦労が多いかと思います。 平成27年度 は介護保険の改正がありますが、 厳しい方向性が指摘されています。 高齢者に団塊の世代が次第に含 まれていくので、 さらに締め付けが厳しくなると感じます。 当院は現在外来棟等の建物整備の基本設計を行っております。 現在の入院病棟の左横に並んで入院 病棟以外のすべての部門を入れた4階建て外来棟を計画しています。2020年の東京オリンピック や東日本大震災の復興があり、 現在建築費が高騰し人手も集まらないとのことで、 建物整備には厳し さがあります。 実際に入札がスムーズに行くかどうかまだまだ予断を許さない状況ですが、 職員一丸 となって病院運営を行っています。 数年後の完成が待たれます。 昨年の春にコメディカルの5人(看護師、 薬剤師、 レントゲン技師、 検査技師、 理学療法士)がそれ ぞれ1週間ずつ米国ロサンゼルスにある VA hospitals (在郷軍人病院)に海外研修に行きまし た。 さらに秋には神経内科医師が2月間の研修に行きました。 今年も春に米国の同じ病院に行きます が、 栄養士、 メディカルソシャルワーカー、 臨床情報管理士等のスタッフが参加します。 帰国したら、 米 国の医療事情等を職員に伝達講習会をまた開催して頂き、 見聞を広め当院の人材育成につなげて欲し いと思います。 機会があれば今後も継続していきます。 旭川医療センター雑誌が今年から創刊されます。 論文の形で実績を残すことは自分の仕事を多くの 人に理解して頂き、 さらにより良い発展や継続して研究するうえに必要不可欠なものと思われます。 職員から多くの論文が発表されることを期待しています。 5年後、10年後、20年後には自分の努力 した証が見出されるときの気持ちが偲ばれます。 各診療科や各部門からの取り組みが伺え、 内容の幅や量も増えていると思います。 地域の皆さんに 評価され、 また職員や関係者が今後も積極的に活動することを期待します。 平成27年2月 国立病院機構 旭川医療センター 院長 箭原 修 1 わたくしたちの理念 わたくしたちは、 安全で質の高い医療を提供し、 患者さんの目線に立ち、 信頼される病院をめざします。 わたくしたちの基本方針 わたくしたちは、 患者さんの人権を尊重し、 患者さんを中心とした医療を提供します。 わたくしたちは、 国立病院機構の一員として政策医療を担い、 ネットワークを活用し、 医療の質の向上 を常にはかります。 わたくしたちは、 呼吸器の病気、 脳神経の病気、 消化器の病気、 ガンを中心として、 地域医療機関と連携 し、 高度で専門的な医療をおこないます。 わたくしたちは、 臨床研究・治験、 教育研修、 情報発信を推進し、 良き医療人の育成に努めます。 わたくしたちは、 健全な経営につとめ、 チーム医療を推進し、 働きがいのある職場を作ります。 患者さんの権利と義務 「患者さんの権利」を大事にします。 患者さんは、 だれでも安全で良質な医療を受けることができます。 患者さんは、 病気や検査・治療について十分に納得のいく説明を受けることができます。 患者さんは、 他の医療機関や他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求めることができます。 患者さんは、 自分の受ける医療を選ぶことができます。 患者さんの個人情報やプライバシーは護られます。 「患者さんの義務」 患者さんの権利はありますが、 快適な療養環境の維持のために病院の取り決めを 守る義務もあ ります。 2 平成 25 年度 国立病院機構旭川医療センター 運営方針 外来棟等の建て替えの承認を得て速やかに建物整備を始める。 地域医療の担い手として急性期病院の 役割を率先して果たす 1 健全な病院運営 1)安定した患者確保が常に求められる 2)診療報酬のDPCの正確な分析と適正な評価を行い、 在院日数の短縮(16日以内)とクリティ カルパスを活かす 3)地域医療連携を更に強く推進する 病・病連携や病・診連携の基本は「受ける」ことである。 医療・介護の連携も積極的に行う 2 安全・安心で質の高い医療を提供する 1)7:1看護基準を取得して、 安全・安心な医療を更に進める 2)病棟でのチーム医療の推進 薬剤師とリハビリ療法士の病棟常駐を行い、 各病棟へと拡げる。 更に管理栄養士、MSW、 メ ディカルクラーク等も参加する体制を検討する 3)内視鏡室の充実をはかる 4)疾患センター(COPD、 パーキンソン病、 糖尿病・リウマチ)を高め、 がん診療については 北海道がん診療連携指定病院を目指す(緩和医療等の充実をはかる) 5)感染対策、 医療安全と共に、 NST、 褥瘡、 口腔ケア、 嚥下・摂食障害等の対策に力を入れる 3 地域の医療を担う 1)地域における政策医療を担う。 結核・筋ジスだけではなく救急災害、 感染症対策、 5疾患・5事 業、 大規模治験、 診療の質・医療評価を行う 2)市内の公的病院・開業医との間でITを用いて、 患者さんの情報共有化のシステムに参加する 3)当院の質の高い医療と機能を地域の皆さんに伝える 健康まつり、 症例報告会、 広報(ホームページ、 花咲、 ラポール、 年報・業績集、 ミニニュース) 4)健診センターの利用向上に努める 4 働く環境の整備とモチベーションを高めること、 それらが人材育成と確保に重要である 1)コミュニケーションは職場の基本であり、 それが個人業績評価につながる 2)QC活動、 各種学会(国立病院総合医学会等)活動や個人・部門で努力した職員へ顕彰を行う 3)当院で開催される研修会やイベント(春の歓迎会、 健康まつり、 忘年会等)には積極的に参加し、 患者・職員間の交流を深める 4)人材育成は病院の将来を担う職員を皆で育てる。 教育研修(海外研修等) 、 講演会、 臨床研究(E BM研究、 治験等)に参加し、 その後に説明や発表の機会を設け、 職員に伝達する 5)人材確保は、 実習に来ている学生(特に初期研修医、 看護師確保に向けて)に時間と手間を かけて「心温かく」指導することが大事である 5 病院業務は個人の利便性でなく、 患者さんを中心として病院全体の最適化を考えて仕事する。 組 織として機能することが、 病院の発展の原点である 3 平成 25 年度年間事業 市民、 患者、 近隣施設からの参加及び他職種該当の研修を抜粋 4 月 5 月 6 月 1 月 1 水【救急当番日】 1 土 2 火 2 木 2 日 3 水【救急当番日】 3 金 3 月 4 木 4 土 4 火 5 金 5 日 5 水 6 土 6 月 6 木 7 日 7 火 7 金 8 月 糖尿病教室 症例報告会 8 水【小児救急当番日】肝臓病教室 8 土 9 火 減塩教室 9 木 9 日 ガイドラインセミナー イベント「琴」演奏 糖尿病教室 10 月【救急当番日】 症例報告会 10 水 10 金 11 木 11 土 11 火 12 金【救急当番日】 12 日 12 水 13 土 13 月 糖尿病教室 症例報告会 13 木 14 日 14 火 減塩教室 14 金【小児救急当番日】 15 月 15 水 15 土 16 火 16 木 16 日 17 水【小児救急当番日】 17 金【救急当番日】看護の日院外イベント 17 月 18 木 18 土 18 火 19 日 19 水【救急当番日】 20 土 20 月 20 木 21 日 21 火 19 金 パーキンソン病教室 ふれあい看護体験 COPD教室 糖尿病教室、第3回医療と 22 月【救急当番日】 22 水 福祉の連携に関する座談会 23 火 COPD教室 23 木 21 金 減塩教室 自己研鑽セミナー ガイドラインセミナー COPD教室、糖尿病キス パートナース報告会 パーキンソン病教室 22 土 ガイドラインセミナー 23 日 24 水 24 金 24 月 25 木 25 土 26 金 講演「地域医療連携活動に 26 日 ついて」 27 土 27 月 28 日 28 火 28 金【救急当番日】 29 月 29 水【救急当番日】 29 土 30 火 30 木 30 日 パーキンソン病公開教室 糖尿病教室 25 火 26 水 糖尿病教室 31 金 4 27 木 ガイドラインセミナー 7 月 1 月 8 月 9 月 1 木 1 日 2 金 第4回医療と福祉の連携に 2 月 関する座談会 3 水【救急当番日】 3 土 3 火 4 木 4 日 4 水 5 金 5 月【救急当番日】糖尿病教室 5 木 6 土 6 火 NST勉強会「慢性腎臓病 6 金【小児救急当番日】 の栄養管理」 7 日 7 水 7 土 8 月 減塩教室、糖尿病教室、症 8 木 例報告会 8 日 9 火 9 金 10 水 10 土 10 火 減塩教室 11 木 11 日 11 水 イベント「民謡」 12 金【救急当番日】 12 月 12 木 ガイドラインセミナー 13 土 13 火 13 金 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話) 」 14 日 14 水【救急当番日】 14 土 15 月 15 木 15 日 16 火 16 金 16 月 17 水 患者サービス向上研修「接 17 土 遇」 17 火 2 火 イベント「切り絵展」 病院見学報告会 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 糖尿病健康セミナー 糖尿病教室 9 月【救急当番日】 症例報告会 COPD教室 18 木【小児救急当番日】イベント「AICEバンド」18 日 18 水【救急当番日】イベント「写真展」 19 金 19 月 19 木 20 土 20 火 20 金 21 日 21 水 21 土 22 月 パーキンソン病教室 JICA アフリカ地域保健担 本部監事講演「国立病院機構 22 木【小児救急当番日】 22 日 当官研修、糖尿病教室 におけるコンプライアンス」 23 火 23 金 がん患者・家族サロン「えんが 23 月 わ(縁佳話)」、中学生職場体験 24 水 がん診療センター学習会 24 土 「緩和ケア概念」 24 火 25 日 25 水 25 木 パーキンソン病教室 ガイドラインセミナー 26 金【小児救急当番日】 26 月 27 土 27 火 がん患者・家族サロン 27 金【救急当番日】 「えんがわ(縁佳話) 」 28 日 28 水【救急当番日】 28 土 29 月 29 木 29 日 30 火 30 金 30 月 31 水 31 土 糖尿病教室 5 26 木 ガイドラインセミナー 健康まつり 糖尿病教室 10 月 11 月 12 月 1 火 1 金 1 日 2 水【小児救急当番日】 2 土 2 月 3 木 3 日 3 火 4 金 4 月 4 水 5 土 5 火 5 木【小児救急当番日】イベント「AICEバンド」 6 日 6 水 6 金 7 月【救急当番日】糖尿病教室 7 木【小児救急当番日】 7 土 8 火 8 金 減塩教室 9 水 10 木 がん患者・家族サロン「えんがわ(縁 8 日 佳話)」、第 67 回国立病院総合医学会 9 土 9 月【救急当番日】 10 日 10 火 糖尿病教室 11 月【救急当番日】 症例報告会 11 水 12 土 12 火 減塩教室 12 木 13 日 13 水 肝臓病教室 13 金 14 月 14 木 11 金 15 火 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 COPD教室 15 金 糖尿病教室 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話) 」 14 土 パーキンソン病教室 15 日 16 水 16 土 16 月 17 木 17 日 17 火 18 金【救急当番日】パーキンソン病教室 18 月 糖尿病教室 18 水 19 土 19 火 COPD教室 19 木 20 日 20 水【救急当番日】 20 金【救急当番日】パーキンソン病教室 21 木 21 土 21 月 症例報告会 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 22 火 22 金 23 水 23 土 23 月 24 木 24 日 24 火 25 金 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 25 月 糖尿病教室 糖尿病教室 イベント「旭川医大合唱部」 22 日 25 水 26 土 26 火 26 木 27 日 27 水 27 金【救急当番日】 28 月【救急当番日】糖尿病教室 28 木 28 土 29 火 29 金【救急当番日】 29 日 30 水 30 土 30 月 31 木 31 火 6 1 月 2 月 3 月 1 水 1 土 1 土 2 木 2 日 2 日 3 金 3 月 3 月 4 土 4 火 5 日 5 水 5 水【小児救急当番日】 6 月 6 木【小児救急当番日】 6 木 7 火 7 金 7 金 8 水【救急当番日】 8 土 8 土 9 木 9 日 9 日 減塩教室 4 火 呼吸器疾患研修会「COP Dの医療」 10 金 糖尿病教室 10 月【救急当番日】 症例報告会 糖尿病教室 10 月【救急当番日】 症例報告会 11 土 11 火 11 火 減塩教室、NST勉強会「血糖 コントロールと褥瘡の栄養管理」 12 日 12 水 12 水 医療の質報告会 13 月 13 木 13 木 イベント「書道展」 14 火 治験研修会「臨床研究の動 14 金 向と看護師の役割」 がん患者・家族サロン「えんが 14 金 わ(縁佳話)」、自己研鑽セミナー 15 水 15 土 15 土 16 木【小児救急当番日】 16 日 16 日 17 金 17 月【救急当番日】 17 月 18 土 18 火 COPD教室 18 火 19 日 19 水 QC発表会 19 水【救急当番日】 20 木 QC発表会 20 木 21 火 21 金 パーキンソン病教室 21 金 22 水【救急当番日】 22 土 22 土 23 木 23 日 23 日 24 金 がん患者・家族サロン「え 24 月 んがわ(縁佳話)」 25 土 25 火 25 火 26 日 26 水【救急当番日】 26 水 27 木 27 木 20 月 27 月 パーキンソン病教室 糖尿病教室 症例報告会 糖尿病教室 28 火 28 金 肝臓病教室 糖尿病教室 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 24 月 COPD教室 糖尿病教室 がん患者・家族サロン 28 金【救急当番日】 「えんがわ(縁佳話) 」 29 水【救急当番日】 29 土 30 木 30 日 31 金 31 月 7 がん患者・家族サロン「えんがわ (縁佳話)」、パーキンソン病教室 施設の概要 (1)名称・所在地 名 称:独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター 所在地:北海道旭川市花咲町7丁目4048番地 〒070-8644 電 話:(0166)51-3161 FAX:(0166)53-9184 http://www.hosp.go.jp/ ~ asahikawamc/ (2)沿 革 (旧国立療養所旭川病院) 明治34年 旧陸軍第7師団衛戍病院として創設 昭和20年 12月 厚生省に移管、 国立旭川病院として発足 昭和28年 4月 結核療養所に転換、 国立療養所旭川病院となる 附属准看学校が設置される (旧国立旭川療養所) 昭和13年 8月 市立旭川療養所として創設 昭和18年 昭和22年 4月 日本医療団に移管、 日本医療団旭川療養所と改称 4月 厚生省に移管、 国立札幌療養所旭川分院として発足 昭和25年 4月 国立旭川療養所として独立 (国立療養所道北病院) 昭和47年 昭和51年 9月 両施設を統合し、 新たに国立療養所道北病院として発足 4月 附属看護学校(3年過程)新設 昭和52年 7月 進行性筋萎縮症(者)病棟近文荘(40床)を開設 平成元年 9月 進行性筋萎縮症(者)病棟を本院に移転し、 近文荘(40床)廃止 平成11年 10月 臨床研究部設置 平成12年 5月 病院機能評価(一般病院種別B)に認定 平成15年 平成15年 平成15年 4月 診療部設置 7月 国立療養所道北病院旧近文荘跡地売却 8月 開設承認事項変更340床(結核50床、 一般290床) (国立病院機構道北病院) 平成16年 4月 独立行政法人国立病院機構道北病院として発足 平成16年 平成17年 平成17年 平成17年 4月 4月 4月 6月 統括診療部設置 臨床教育研修部設置 治験管理室設置 病院機能評価(Ver. 4. 0)に認定 平成18年 10月 指定療養介護「療養介護サービス費 ( Ⅰ )」の施設基準届出 平成20年 4月 附属看護学校閉校 平成21年 7月 DPC対象病院 平成22年 5月 病院機能評価(Ver. 6. 0)に認定 (国立病院機構旭川医療センター) 平成22年 8月 旭川医療センターへ名称変更 平成22年 8月 開設承認事項変更310床(結核20床、 一般290床) 平成25年 4月 北海道がん診療連携指定病院 8 組 織 図 9 平成25年10月1日現在 10 専門医・認定医教育機関等指定状況 日本内科学会認定医教育関連施設 日本呼吸器学会認定施設 日本呼吸器内視鏡学会専門医認定施設 日本神経学会専門医教育施設 日本外科学会外科専門医制度関連施設 日本消化器病学会認定施設 日本病理学会研修登録施設 日本臨床細胞学会認定施設 日本プライマリケア学会認定医研修施設 日本臨床腫瘍学会認定研修施設 日本アレルギー学会認定準教育施設 日本医学放射線学会専門医修練機関認定施設 日本薬剤師研修センター研修受入施設 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設 Japan Clinical Oncology Group 参加施設 マンモグラフィ検診施設 放射線科専門医修練機関 日本放射線腫瘍学会認定施設 日本リウマチ学会教育施設 日本甲状腺学会認定施設 日本肝臓学会認定施設 北海道がん診療連携指定病院 臨床研修協力病院 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 麻酔科・救急部門、 小児科、 産婦人科 旭川圭泉会病院 精神科 旭川赤十字病院 麻酔科・救急部門 置戸赤十字病院 地域医療・保健 独立行政法人国立病院機構八雲病院 地域医療・保健 留萌市立病院 地域医療・保健 社会福祉法人北海道社会事業協会富良野病院 地域医療・保健 JA北海道厚生連旭川厚生病院 小児科、 産婦人科 独立行政法人国立病院機構北海道医療センター 麻酔科・救急部門、 小児科、 その他 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター 内科系、 外科系、 その他 独立行政法人国立病院機構函館病院 内科系、 外科系、 その他 独立行政法人国立病院機構帯広病院 心臓血管外科、 精神科 北海道大学附属病院 救急部門、 小児科、 産婦人科、 精神科 市立旭川病院 循環器内科 11 専門医等一覧 部 門 臨床研究部 臨床教育研修部 診 療 部 診療科 役 職 氏 名 採用 脳神経内科 院 長 箭 原 修 呼吸器内科 副 院 長 藤 兼 俊 明 消化器内科 特命副院長 西 村 英 夫 呼吸器内科 臨床研究部長 藤 内 智 脳神経内科 遺伝子研究室長 鈴 木 康 博 呼吸器内科 臨床教育研修部長 山 崎 泰 宏 脳神経内科 臨床教育研修部長 木 村 隆 消化器内科 臨床教育研修部長 平 野 史 倫 外科 診療部長 永 瀬 厚 呼吸器内科 内科部長 藤 田 結 花 呼吸器内科 医 長 武 田 昭 範 内科学会認定医、呼吸器学会専門医 呼吸器内科 医 長 髙 橋 政 明 総合内科専門医、呼吸器学会専門医 消化器内科 医 長 松 本 学 也 消化器内科 医 師 斉 藤 裕 樹 消化器内科 医 師 辻 賢 循環器内科 医 長 石 田 紀 子 脳神経内科 医 長 黒 田 健 司 内科学会認定医、神経学会専門医 脳神経内科 医 師 油 川 陽 子 内科学会認定医、神経学会専門医、 頭痛学会専門医 脳神経内科 医 師 吉 田 亘 佑 内科学会認定医、神経学会専門医 総合内科 総合内科等医長 辻 忠 克 総合内科 医 長 安 尾 和 裕 総合内科 医 長 横 浜 吏 郎 外科 外 科 部 長 青 木 裕 之 外科 医 師 本 望 聡 外科 医 師 渡 邊 一 教 外科学会専門医 小児科学会専門医、感染症専門医、 感染症指導医、 抗菌化学療法認定医 小児科 小児科部長 吉 河 道 人 放射線科 医 長 宮 野 卓 内科学会認定医、神経学会専門医、 呼吸器学会専門 医、リハビリ医学会認定医 内科学会認定医、呼吸器学会専門医、呼吸器学会指導 医、呼吸器内視鏡学会専門医、呼吸器内視鏡学会指導医 内科学会認定医、総合内科専門医、 消化器病学会専 門医、消化器病学会指導医、肝臓病学会専門医、 肝 臓病学会指導医 内科学会認定医、呼吸器学会専門医、 呼吸器学会指 導医、呼吸器内視鏡学会専門医、呼吸器内視鏡学会 指導医、臨床腫瘍学会暫定指導医 内科学会認定医、神経学会認定医、 神経学会専門 医、神経学会指導医 総合内科専門医、呼吸器学会専門医、 呼吸器学会指 導医、呼吸器内視鏡学会専門医、呼吸器内視鏡学会 指導医、アレルギー学会専門医 内科学会認定医、神経学会専門医、 頭痛学会専門医 内科学会認定医、リウマチ学会専門医、 リウマチ学 会指導医、甲状腺学会専門医 外科学会認定医、外科学会専門医、 消化器外科学会 専門医、乳がん学会認定医、麻酔科標榜医 内科学会認定医、呼吸器学会専門医、 呼吸器内視鏡 学会専門医、細胞診学会専門医、細胞診学会指導 医、臨床腫瘍学会暫定指導医 内科学会認定医、消化器病学会専門医、 消化器病学 消化器内視鏡 26.3.31 会指導医、消化器内視鏡学会専門医、 学会指導医、がん治療認定医 内科学会認定医、消化器病学会専門医、 消化器病学 会指導医、消化器内視鏡学会専門医、 消化器内視鏡 学会指導医、がん治療認定医 25.4.1 内科学会認定医、糖尿病学会専門医 総合内科専門医、呼吸器学会専門医、 呼吸器内視鏡 学会専門医、呼吸器内視鏡学会指導医、 プライマ リ・ケア認定医 総合内科専門医、プライマリ・ケア認定医、 プライ マリ・ケア指導医 内科学会認定医、消化器病学会専門医、 消化器病学 会指導医、消化器内視鏡学会専門医、 肝臓学会専門 医、肝臓学会指導医、プライマリ・ケア認定医 外科学会専門医、乳がん学会認定医、 麻酔科標榜医 26.3.31 外科学会認定医、外科学会専門医、 麻酔科標榜医 放射線科専門医、がん治療認定 放射線診断専門医、核医学専門医、 PET核医学認 定医、検診マンモグラフィ読影認定医、 肺がんCT 検診認定医 病理専門医、集中治療医学会専門医、 ペインクリ ニック学会認定医 放射線科 医 長 山 本 和香子 病理 臨床検査部長 玉 川 進 外科 医 師 前 田 敦 小児科 医 師 長 和 彦 呼吸器内科 医 師 鈴 木 北 斗 脳神経内科 医 師 岸 秀 昭 25.4.1 脳神経内科 医 師 野 村 健 太 25.4.1 呼吸器内科 医 師 黒 田 光 25.6.1 後期臨床研修医 有 冨 知 明 25.8.19 初期臨床研修医 太 田 勝 久 初期臨床研修医 鹿 野 耕 平 25.4.1 初期臨床研修医 坂 下 建 人 25.4.1 12 退職 小児科学会専門医、小児神経学会専門医、 小児精神 神経学会認定医、小児心身医学会認定医、 小児心身 医学会指導医 25.4.1 内科学会認定医、総合内科専門医、呼吸器学会専門 医、リウマチ学会専門医、肺がんCT検診認定医 26.3.31 26.3.31 26.3.31 Ⅱ 診療部門活動報告 呼吸器内科 執筆者 藤内 智 【基本方針】 期の疼痛緩和や精神的な援助等にも取り組んでい 呼吸器内科では旭川市や道北地方において高度 る.外来化学療法によって在宅や職場復帰しなが かつ専門的な呼吸器医療を提供する地域中核医療 ら治療継続する患者が増え、治療成績のみならず 施設としての役割を担うとともに急性期病院とし QOL の向上も図られるようになった.COPD (慢 て近隣や各地域の開業医の先生方との緊密な連絡 性閉塞性肺疾患)や結核後遺症などによる慢性呼 体制や支援のもと,呼吸器内科への紹介患者を積 吸不全患者に対しては包括的呼吸リハビリテー 極的に受け入れることを基本方針としている. ションを行い、在宅酸素療法(HOT)や非侵襲 的陽圧補助呼吸 (NPPV) などを導入することで 【スタッフ】 ADL の改善と維持ができるように努めている. 鈴木北斗、黒田光、高橋政明,武田昭範,藤内 患者向けの COPD 教室が毎月1回開かれ,疾患 智,藤田結花,山崎泰宏,藤兼俊明の各医師と総 の理解を深める手助けや,日常生活指導を行って 合内科とともに呼吸器内科診療を行っている辻忠 いる.全国有数の症例登録数を誇る COPD の治 克医師を含めて総勢10名体制である。北海道で 験をはじめ気管支喘息,肺炎、肺がんを対象とし 単一施設に10名の呼吸器内科医師を配置してい た薬剤開発治験を実施し, H25年度は38例の患 る病院は数えるほどしかなく、大学病院を除けば 者さんにご協力いただいた。その他国内外の多施 充実した診療体制が整った。これらスタッフはそ 設共同臨床研究にも多数参加している. れぞれ得意な専門領域を持っており日本内科学 会、日本呼吸器学会,日本呼吸器内視鏡学会,日 【退院時診断名 患者数】 本臨床細胞学会,日本臨床腫瘍学会,日本結核病 肺癌 864 学会、日本アレルギ-学会,日本サルコイドーシ 肺炎・胸膜炎 142 ス学会、日本リウマチ学会等の認定医・専門医・ COPD 85 指導医などの資格を有している. 間質性肺炎 83 結核・結核性胸膜炎 68 【診療紹介】 肺アスペルギルス症 33 近年増加傾向の肺癌患者に対しては化学療法, うっ血性心不全 18 外科治療,放射線療法,緩和療法を組み合わせた 喀血・気管支拡張症 集学的治療を行っている.肺癌の主な検査法は, 肺化膿症 16 CT(64-slice) , MRI(1. 5 T) ,核医学,気管 悪性中皮腫 14 支鏡検査,経皮肺生検や胸腔鏡下肺生検などであ 非結核性抗酸菌症 12 る.なかでも超音波ガイド下気管支鏡検査を導入 喘息 13 後は肺・縦隔病変をより安全にかつ確実に採取す 縦隔腫瘍 10 ることが可能となり、診断精度および確率が著し ARDS 4 く向上した.呼吸器内科カンファレンスでは,肺 肺血栓塞栓症 2 癌患者毎に最適な治療方針を検討するとともに, その他 JCOG( 日本臨床腫瘍研究グループ ),HOT( 北海 道肺癌臨床研究会 ),国立病院機構肺がん研究会 など,治療成績の向上を目的とした臨床試験にも 参加しており H25年度は36例の登録を行った. また,癌性疼痛看護認定看護師と協力し,癌末 13 20 51 循環器内科 執筆者 石田 紀子 【基本方針】 います。末期腎不全・透析への進行を食い止める 循環器内科で取り扱っている主な疾患は、心不 ため、腎性貧血に対するエリスロポエチン製剤投 全、不整脈、高血圧症、虚血性心疾患(狭心症な 与などのきめ細かい診療を行っています。 ど) 、心筋症、慢性腎臓病です。当院は肺疾患、 神経疾患、消化器疾患などで検査や治療を受ける < 診療内容 > ために入院する方が多く、手術などに際して循環 心不全、不整脈、狭心症、虚血性心疾患、心筋症、 器疾患の評価が必要となります。また地域の他の 高血圧症、高脂血症、糖尿病、メタボリックシン 医療機関からの依頼や直接の受診で、心不全など ドローム、循環器一般、慢性腎臓病 の入院治療を行なうケースがあります。 < 検査・治療 > 【スタッフ】 心臓超音波(エコー)検査、 ホルター心電図検査、 石田 紀子 心臓核医学検査(心筋シンチ) 、心臓 CT 検査(冠 動脈 CT) 、心臓 MRI 検査(冠動脈 MRA) 、血 【診療紹介】 圧脈波検査、頚動脈エコー検査、薬物治療、ペー 入院診療で多い疾患は心不全です。息切れ、動 スメーカー治療など 悸、呼吸困難、顔や手足のむくみなどの症状から 発症し、胸部レントゲン写真でおおよその診断が できますが、原因や重症度を知るために心エコー 検査が欠かせません。 心不全にしばしば合併する不整脈である心房細 動は、脳梗塞の原因ともなるため抗凝固療法など の適切な薬物治療が大変重要になります。外来に も多くの方々が通院しています。不整脈ではペー スメーカーの必要な方々も多く、当院では電池交 換の手術のみ行っています。 高血圧症は頻度が高く、またいわゆるメタボ リックシンドロームの構成要素として高脂血症や 糖尿病と同様に動脈硬化の原因となります。また 心不全、心房細動の危険因子としても重要視され るようになっており、主に外来で多くの方々を治 療しています。また動脈硬化の早期発見のために 血圧脈波検査、 頚動脈エコー検査を行っています。 虚血性心疾患には狭心症や心筋梗塞があり、生 命に関わる重篤な状態に陥る危険があります。新 機種を用いた冠動脈CTや心臓核医学検査(心筋 シンチ) 、心臓 MRI 検査によって適切に診断す るよう心がけています。 慢性腎臓病は心不全・高血圧との関連が深いこ ともあって、循環器領域では最近特に注目されて 14 脳神経内科 執筆者 木村 隆 【基本方針】 【診療紹介】 当院脳神経内科は、1987年に標榜科として設 2013年度の入院患者は802名である。入院患 置され、旭川市内ではもっとも歴史のある神経内 者の内訳は、パーキンソン病が最も多く、神経難 科のひとつである。1987年に医師が1名赴任し、 病、多発性硬化症などの免疫疾患、脳血管障害が 1989年には2名体制となり、1992年には3名、 ほぼ同数である。とくに、パーキンソン病の入院 1994年には4名、1997年より5名、2012年から 数は、全国で最も多い数となっている。外来は、 6名、2013年から8名体制となっている。現在、 毎日新患専門外来と再来を行っており、年間の新 6名が専門医であり、ベッド数も100床で運営し 患数も1000名に達している。そのうち、6割が ている。これは、札幌以北では専門医およびベッ 紹介患者であり、紹介先は市内はもとより、道北 ド数とも最も多い施設であり、当院の役割として 地域のほとんどの病院からの紹介を受けている。 急性期疾患から慢性期までのあらゆる神経疾患に 検査は、 CT や MRI(1.5テスラ) 、 RI などの一 対応する体制を整えている。また、 道北地域には、 般検査を行うことができる。とくに、 MRI は外 神経内科の専門施設がほとんどない現状を踏ま 来枠を毎日確保しており、緊急検査に対応できる え、上川3次医療圏、オホーツク医療圏、北空知 体制を整えている。電気生理検査は、脳波や筋電 医療圏の神経疾患患者に対して、診断から治療、 図、神経伝導検査などペーパーレスとなり、どこ リハビリテーション、そして地域連携といった神 にいても検査結果を参照可能であり、よりスムー 経疾患診療のすべてを網羅できるように、スタッ ズな診断が可能となっている。神経伝導検査や誘 フ一同努めている。また、旭川医大と連携し、学 発脳波は医師のみならず複数の専任技師が行う体 生や研修医の教育にも力を入れており、将来の神 制をとっており、スムーズな検査態勢を整えてい 経内科医の養成にも努めている。 る。また、病棟検査室において筋電図や脳波検査 を行う体制も整備しており、外来検査室と併用し 【スタッフ】 ながら、多くの検査を短時間にできる体制を整え 箭原院長、木村部長、黒田部長、鈴木医長、油 ている。病棟は、筋ジストロフィーを含めた自立 川医師、吉田医師、岸医師および野村医師の8 支援病棟40床と一般急性期病棟60床の計100床 人のスタッフで診療を行っている。箭原院長はリ で運営している。臨床研究は、筋ジストロフィー ハビリテーション認定医であり、木村部長および やパーキンソン病を中心に、全国学会はもとより 油川医師は頭痛専門医も有している。箭原院長と 国際学会での発表も活発に行っている。2002年 木村部長は神経筋の病理、黒田医長は脳血管障害 よりパーキンソン病教室を行い、パーキンソン病 などの画像診断、鈴木医長は免疫性神経疾患の解 患者さんに病気の特徴やつきあい方についての指 析、油川医師は神経生理、吉田医師は脳血管障害 導を行ってきている。2009年よりパーキンソン などについて造詣が深く、岸医師および野村医師 病センターを設立し、パーキンソン病への集学的 は専修医として専門医取得を開始している。全員 取り組みを展開している。パーキンソン病や多発 がバランスよく多くの領域でその専門性を発揮し 性硬化症などの治療研究にも取り組んでおり、そ ている。 の実施数は東北北海道でも有数の例数である。 15 消化器内科 執筆者 平野 史倫 【基本方針】 (糖尿病リウマチセンター参照)などの診療も引 消化管疾患および肝胆膵疾患を中心とする消化 き続き担当しています。 器疾患、糖尿病を中心とする代謝疾患、関節リウ マチなどの膠原病の専門診療を地域の医療機関お 特に、関節リウマチなどの膠原病については地 よび旭川医科大学と連携して行っていく。 域病診連携を積極的に取り入れて、紹介患者が飛 躍的に増加しています。重症度に応じて、外来診 【スタッフ】 療や入院診療で診断や治療を実施し、生物学的製 西村特命副院長、平野部長、松本医長、斉藤医長、 剤などによる治療も導入しています。 辻医師 外来初診の患者様の多くが近隣医療機関からご 【診療紹介】 紹介頂いた患者様ですが、次年度も引き続き連携 入院・外来とも上部および下部消化管疾患と肝 を深め診療の質を向上させていきたいと考えてお 胆膵疾患の消化器疾患が患者数の過半数を占めて ります。 います。消化管疾患については内視鏡検査による 診断のほか EMR, ESD,止血術などの内視鏡治 療を行っています。 肝胆膵疾患については超音波検査および CT・MRI 検査に加え超音波内視鏡 ・ 管腔内超音 波も取り入れ診断の質の向上を図っています。ま た閉塞性黄疸に対する内視鏡的および経皮経肝胆 道ドレナージ術や総胆管結石に対する内視鏡的採 石術なども積極的に行っています。さらに以前か ら引き続き慢性肝炎に対しては肝生検を行い適応 症例についてはインターフェロンや抗ウイルス薬 による治療を行っています。 消化器悪性腫瘍については手術適応のある症例 は術前検査を行った後に外科紹介を行っており、 手術適応とならない場合は化学療法や放射線治療 を行っています。また、肝臓癌に対する局所治療 としてラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓療法 ・ 肝 動注化学療法などを行っています。退院後の患者 様については通院による外来化学療法を引き続き 行っています。 消化管疾患の検査については旭川医科大学から 週2回専門医に出張して頂いており、診療のレベ ルアップにご尽力頂いています。 消化器疾患以外では、本格的な診療体制を開始 した糖尿病などの代謝疾患やリウマチ・膠原病 16 外 科 執筆者 青木 裕之 【基本方針】 ますが旭川医大外科、麻酔科から手術応援をいた 当科では、呼吸器外科、消化器外科、一般外科 だき安全、確実な手術を目指します。 手術を担当しております。胸腔鏡、腹腔鏡などを 医師不足、特に外科医不足の今日ですが、今後 積極的に取り入れ、安全、確実かつ疼痛の少ない も最先端の外科診療を目指し、全力を尽くしたい 低侵襲手術を目指します。 と思います。 わかりやすいインフォームドコンセントを心掛 け、患者さん、ご家族に満足していただけるよう 【スタッフ】 努力します。 永瀬 厚 診療部長 (外科専門医、消化器外科 個々の患者さんに合わせた最善の治療方法を検 認定医、乳癌学会認定医、 討します。 麻酔標榜医) 青木裕之 外科部長 (外科専門医、乳癌学会認 定医、麻酔標榜医) 【診療紹介】 本望 聡 外科医師 (外科専門医、呼吸器外科 2013年度も、322例の手術を行い(前年比+ 専門医、麻酔標榜医) 5件) 、胸部(呼吸器、縦隔など)32%、腹部(消 化管、ヘルニアなど)42%、その他26%(乳腺、 渡邊一教 外科医師 (外科専門医) 甲状腺、透析用シャントなど)の割合でした。 前田 敦 外科医師 特に、悪性腫瘍治療に力を入れており、悪性腫 瘍手術は全麻症例の約60%を占めています。主 な癌の症例数は、肺癌 64例、胃癌 6例、結 腸直腸癌29例と消化器癌症例が増加しています。 また、鏡視下手術(胸腔鏡、腹腔鏡)は、年々 増加し、癌手術患者においても早期回復、早期退 院が可能になっています。 他科との連携の下、術前・術後の化学±放射線 療法、さらに緩和医療も施行しております。 中心静脈用 port 挿入手術も当科で担当し、化 学療法の安全性を高めています。 血液人工透析は、導入から維持療法まで施行し ており、7床と少数ではありますが結核などの感 染症患者も含めて対応しております。 (個室1床) 教育活動では、年間2~4名の研修医が当科を ローテーションしており、積極的に診療に参加、 各種手技を体得できています。麻酔、気管内挿管 (20例 / 月) 、 IVH 挿入(5~10例) 、 CV port(3 例) 、胸腔ドレナージ(3例)etc. 2014年は、外科常勤医が1名減の4名となり 17 小児科 執筆者 吉河 道人 【基本方針】 (ADHD) 、 対人関係障害などの広汎性発達障害、 当院小児科では、小児で多数を占める急性疾患 読み・書き・計算障害のある学習障害、さらに、 の診療を中心に、院内他科および他施設とも連携 脳性麻痺児などの運動障害、てんかん、小児神経 しながら小児の健康上の問題全般について受けつ 症(心身症を含む)など発達や脳機能に課題のあ けています。 る子ども達に対し、医療、福祉、家族支援の観点 から外来診療を行っています。さらに、小児期だ 【スタッフ】 けでなく、18歳を超えた移行期、成人期の方々へ 吉河道人、長和彦(非常勤) 、外来看護スタッフ、 のサポートも行っているのが同外来の特徴です。 3病棟看護スタッフ 【診療紹介】 一般外来として、呼吸器疾患(かぜ症候群、気 管支炎、肺炎) 、気管支喘息、感染症(、麻しん、 風しん、流行性耳下腺炎、水痘、インフルエンザ などのウイルス、溶連菌その他の細菌) 、消化器 疾患(ロタ、 ノロウイルスを含む胃腸炎)の診断・ 治療、および各種予防接種を積極的に行い予防医 療にも力を入れているほか乳幼児健診も行ってい ます。また結核の拠点病院として小児の結核につ いての健診、診断、治療を行っています。平成 25年の結核統計によると我が国の結核罹患率(人 口10万対の患者数)は16.1と他の先進諸国と比 べると依然高く(米国の5.2倍、ドイツの3.3倍) 、 さらに子供の親の世代にあたる30-59歳という働 き盛りの世代では感染性のある患者の3人に1人 は受診の遅れが指摘されています。小児結核自体 の患者数や罹患率は多いものではありませんが横 ばいの状態が続いており(平成21-25年:罹患数 63~89名、罹患率0.4~0.5) 、重症例も依然とし て報告されています。小児結核は、そのほぼ全例 が成人排菌患者からの感染によって起きている状 況を考えると小児でもまだ忘れてはならない疾患 であり、接触者健診の確実な実施による(潜在性 結核感染症を含めた)早期発見早期治療が求めら れています。 専門外来としては、平成25年4月より小児神 経専門医による発達神経外来を行っています(完 全予約制) 。同外来では言語発達遅滞や知的障 害、多動や衝動性などを示す多動 / 注意欠陥障害 18 放射線科 執筆者 宮野 卓 画像診断管理加算1 【基本方針】 4611件 放射線診断専門医1名および放射線治療専門医 1名が常勤で診療にあたり、放射線科領域の業務 読影レポート作成のほか、撮像法および画像処理 を広くカバーしている の指示などを行い、適切な診断を導くよう努めて 放射線科専門医修練機関、全部門 いる。 (日本医学放射線学会) 放射線治療関連機器 【スタッフ】 治療計画用CT 宮野 卓 東芝 TSX-021B 放射線治療専門医 治療計画装置 がん治療認定医 エレクタ(CMS) XiO ver4.80 山本 和香子 リニアック(放射線治療装置) 放射線診断専門医 バリアン(三菱)MHCL-15SP (6MV) 核医学専門医 平成25年度 放射線治療数 PET 核医学認定医 新患数 149人 【診療紹介】 のべ照射人数 219人 主な放射線診断関連機器 院内からの紹介が主体のため肺癌症例が多い。 一般撮影装置 2台 緩和医療における姑息照射の役割は大きく、当科 X線テレビ装置 1台 においてはおおよそ7割を占める。 血管撮影装置 1台 内訳は骨転移、脳転移が多い。 ポータブル撮影装置 2台 CT 1台(64スライス) 【今後の展望】 MRI 1台(1.5T) 放射線診断・治療いずれも常勤医体制で業務に ガンマカメラ 1台(2検出器型) あたっている。さらに旭川医大放射線科から非 マンモグラフィ撮影装置 1台 常勤での放射線診断・治療医の応援をも受けてお X 線骨密度測定装置 1台 り、今後さらに業務の充実を目指す。 平成25年度 検査件数 一般撮影 40524件 ポータブル撮影 4312件 血管造影 32人 X線テレビ撮影 678人 マンモグラフィ 231回 (一人当たり両側撮影で4回) CT 9698件 MRI 4787件 核医学検査 951件 骨密度検査 556件 19 総合内科 執筆者 安尾 和裕 【基本方針】 腰痛。 総合内科では複雑な症例、診断がつかない症例 に対して診断・治療を行うことを目標としていま 4)専門治療 す。日本内科学会が提示する2次救急病院での総 肝・胆道系疾患;横浜医師の専門領域です。 合内科医の役割に相当します。 横浜医師が対応しています。 【診療紹介】 ちなみに救急総合内科は日本内科学会提示のご NHK の Doctor G のイメージです。必要に応 とく、3次救急を担うことができる大学病院・大 じて入院診療も行っています。経過観察してい 規模総合病院での総合内科となります。そのよう たが診断がつかなかった症例、訴えが多岐にわ な施設でも、救急病棟担当チームと外来・一般入 たる患者をメインに診察しています。Common 院担当チームは分かれています。当院でも病棟専 disease も 対 象 と な り ま す が、 common / 任チームが作れるよう、スタッフを含めて機能充 uncommon にかかわらず病状が複雑となった場 実したいものです。 合、時系列での症状・所見の変化を把握する必要 があります。精神科受診が妥当かとも思われる患 【スタッフ】 者も当科を受診されますが、精神症状を来す内科 【横浜 史郎】 疾患を除外したうえで、精神科紹介としていま 日本内科学会認定内科医 す。外来診療は一人の患者にかなりの時間がとら 日本プライマリケア連合学会認定医 れることとなっています(診療効率は非常に悪い 日本消化器病学会専門医・指導医 です) 。 日本肝臓学会専門医・指導医 当科で確定した診断は、内科全般にわたりま 日本消化器内視鏡学会専門医 す。病態・臓器が特定された場合は、その専門家 日本医師会認定産業医 に治療を委ねています。当院で治療できない疾患 【安尾 和裕】 は、妥当な病院・診療科に紹介しています。 総合内科専門医 当科での特に頻度の高い疾患として、下記のもの 日本プライマリケア連合学会認定医指導医 があります。 ACP(American College of Physicians) 1)症状・経過・特徴を知っていれば診断がつく 日本支部 Local nomination committee 委員 もの。 【辻 忠克】 RS3PE, PMR, 解離性大動脈瘤、 Crowned 日本内科学会(総合内科専門医) dens 症候群・偽痛風など。 日本プライマリケア連合学会(認定医) 2)原因が特定できない発熱、急性感染症など病 日本呼吸器学会(専門医) 歴・経過観察で診断がつくもの。 日本呼吸器内視鏡学会(指導医) 伝染性単核球症(EBV,CMV) 、 HIV 感染(急 ICD 認定医 性期、AIDS 発症) 、敗血症、膿瘍など。 3)合致しそうな疾患候補を絞りながら診断をつ ける疾患。 血管炎、成人発症 Still 病、内分泌疾患、血 液疾患(リンパ系腫瘍、骨髄増殖性疾患、本 態性血小板血症など血液良性疾患) 、背部痛・ 20 がん診療支援センター 執筆者 藤兼 俊明 【基本方針】 平成26年 平成25年4月1日付で当院が「北海道がん診 1月24日 検査結果の見方 検査技師 療連携指定病院」に指定されことを契機に、がん 2月28日 お食事のこと② 栄養士 診療の質をさらに向上させることを目的とし「が 3月28日 在宅ケアのこと MSW ん診療支援センター」を立ち上げました。その役 割の第一は、がん患者さん・ご家族の様々な相談 【研修・学習会の開催】 や支援にあたることです。さらに、 がん患者さん・ ・院内研修会 ご家族の情報交換や連携の場として「がん患者・ 6月26日 「がん診療支援センター発足にあたっ 家族サロン(縁佳話) 」を開設しました。第二は、 て」藤兼俊明 副院長 緩和ケアの充実です。当院では従前より、旭川医 「生きることの集大成を支える 相談支 大緩和ケア診療部の協力のもとに診療体制を整 援ガイドラインの解説」松本学也 消 え、緩和ケアチームを発足させました。専従看護 化器内科医長 師を配置し、がんによる痛みだけではなく、心の (参加57名) 問題を含め、よりきめ細かいケアの実践を目指し 7月24日 「いまこそ聞きたい!緩和ケアつてな ています。以下、平成25年度の活動内容を紹介 に?どうしたらいいの?」 します。 旭川医科大学病院 緩和ケア診療部 阿部泰之 医師 【スタッフ】 (参加56名) 医師、看護師(専従看護師、がん化学療法認定看 9月12日 「肺がん」藤田結花 内科部長 護師を含む) 、管理栄養士、診療情報管理士、医 (参加56名) 療ソーシャルワーカー、薬剤師、理学療法士、事 10月31日「緩和ケアに必要な薬について」鈴木 務部職員、合計21名。 訓史 薬剤師 「疼痛治療の新たな選択、新規レス 【緩和ケア診療・カンファレンス】 キューイ一フェンバッカル錠につぃ 診療 て」大鵬薬品 ・毎週木曜日(午後) 、当院外来、入院患者を対象 (参加55 名) 旭川医科大学病院 緩和ケア診療部 阿部泰之 医師 11月21日「医療現場におけるコミュニケーショ カンファレンス ン(患者さんと向き合う時の心構え) 」 ・毎週火曜日16:30~ 5病棟実習控室 協和発酵キリン (参加32 名) 【がん患者・家族サロン(縁佳話) 】 平成26年 毎月第2、第4金曜日14時~16時に開設、第4 1月23日 「医療用ウイッグについて」アデラン 金曜日にはミニレクチャーを開講 ス 7月26日 口腔ケアの話 看護師 8月23日 がんのリハビリテーション理学療法士 ・平成25年度緩和ケア研修会 9月27日 お食事のこと① 栄養士 平成26年 10月25日 痛み止めのこと 薬剤師 2月27日 「がんのトータルペインケアと家・家 11月22日 年末年始の過ごし方 看護師 族」松本学也 消化器内科医長 「がん性疼痛に対する薬物療法 入院から在宅」 21 鈴木訓史 薬剤師 【がん相談件数】 (参加77名 院外40名 院内37名) 年間412件 相談内容内訳は下図の通り。 22 C O P D センター 執筆者 武田 昭範 【基本方針】 最終的に早期発見あるいは重症度を判定する上で COPD(Chronic Obstructive Pulmonary 重要であり、患者さんに是非行っていただきたい Disease:慢性閉塞性肺疾患)は肺の生活習慣病 検査です。さらに呼吸抵抗を測定することにより であり、高齢化社会を迎えるにあたり急増し問題 呼吸機能検査では閉塞性換気障害を認めない早期 になると考えられます。つまり、 COPD は罹患 の COPD あるいは将来 COPD に罹患するリス 率が高く社会に対する影響の大きいこと、さらに クが高い患者のスクリーニングにおける有用性が は今後もその傾向が増加するとされています。現 示唆されます。 在,わが国において COPD の患者数は750万人 近くいると推定されますが、実際に治療を受けて 【呼吸リハビリテーション】 いる患者数はその数%なのが現状です。さらには COPD を代表とする慢性肺疾患において呼吸 COPD で亡くなる方は年々増加しており2011年 リハの臨床的有効性はいまや確立され、その正し では全体で9番目に位置しています(男性では7 い普及が重要となってきています。呼吸リハは最 番目) 。また、 COPD は長期の喫煙歴を有する中 近、特に重要視している項目であり、運動療法を 高年に多く、喫煙や加齢に伴うさまざまな併存症 中心に栄養指導、薬物療法、在宅酸素療法などで を有することがみられます。肺の合併症としては 構成しており、日常生活の質(Quality of life: 肺癌が非常に多く、また、肺以外でよく知られて QOL) の向上を目的としています。入院 (クリティ いるのは、体重減少、栄養障害、骨格筋機能不全 カルパスを活用)あるいは外来にての包括的呼吸 であり、さらには心血管病変、骨粗鬆症、糖尿病、 リハの形式をとっています。 抑うつ、睡眠障害など多くの疾患の発症因子が高 まります。そのため COPD は早期に発見し生活 【COPD における最新の治療】 指導あるいは治療を受ける必要があります.以上 COPD の管理には症状および運動耐容能の改 の点より1)COPD の予防と早期発見、2)呼 善、 QOL の改善、増悪の予防と治療、疾患の進 吸器における専門的な診断および治療、3)呼吸 行抑制、併存症の予防と治療、生命予後の改善の リハビリテーション(以下、呼吸リハ)の普及、 6つの項目があり,当院ではこれらの達成を目標 4)COPD に関する情報提供を目的に活動して として治療を行っています。特に治療に関しまし います。 ては新しい薬剤も使用可能となり期待されていま す . また、 呼吸器内科医師および治験コーディネー 【スタッフ】 ターが担当である COPD に対する治験が数多く 呼吸器内科医師、呼吸器内科入院および外来看護 あります。 師、薬剤師、ソーシャルワーカー、管理栄養士、 理学療法士、臨床検査技師、治験コーディネー 【COPD に関する情報提供】 ター、企画課 当院では毎月 COPD 教室を開催し、疾病の概 要、薬物の説明、栄養指導など幅広く情報提供を 【COPD の診断と呼吸機能検査】 行っています。外来には COPD、禁煙に関する COPD を診断するには喫煙歴、職歴や症状な パンフレットや医療相談なども行っています。以 どによってある程度可能ですが、胸部レントゲン 上、COPD センターは COPD に対する予防、治 写真や CT 画像により肺の構造変化を評価し、さ 療、呼吸リハビリテーションまで一貫したシステ らに呼吸機能検査を行い気道の閉塞性障害の有無 ムをつくり上げ、医療を提供しています。 を確認することによります。この呼吸機能検査が 23 糖尿病・リウマチセンター 執筆者 平野 史倫 【基本方針】 糖尿病を中心とする代謝疾患や関節リウマチを 糖尿病治療の基本となる食事療法については、 中心とするリウマチ性疾患について診断 ・ 治療の 初診時には原則として全ての患者さんについて レベルを向上させるとともに、チーム医療によっ 管理栄養士による栄養指導を受けて頂いており、 て疾患のセルフケア指導を行っていく その後も必要に応じて継続指導を行っています。 インスリン自己注射を始められる患者さんについ 【スタッフ】 ては初回に担当薬剤師から指導を行っており、引 平野センター長、 辻副センター長、 消化器科医師、 き続き看護師も手技の確認を継続して行っていま 外来師長、外来看護師、4病棟師長、4病棟看護 す。 師、栄養科管理栄養士、薬剤科薬剤師、検査科臨 関節リウマチ治療は、各種抗リウマチ薬から生 床検査技師、リハビリテーション科理学療法士、 物学的製剤の使用まで、効果や副反応の定期的な 事務部事務職員 チェックをすることで患者さんの治療がスムース に進むように心がけています。 【診療紹介】 また、糖尿病透析予防指導管理料の算定基準に 当センターの対象疾患は、糖尿病や甲状腺疾患 則って、医師・管理栄養士・看護師による指導も などの代謝内分泌疾患に、関節リウマチや骨粗鬆 積極的に導入することによって、糖尿病性腎症進 症などのリウマチ性疾患を担当しています。それ 展阻止へ向けてチーム医療で推進しています。 ぞれの担当は、平野(リウマチ性疾患担当:月 ・ 一般市民を対象とした啓発活動については、当 火 ・ 水・金) 、辻(糖尿病担当:水 ・ 木)として センター主催の市民公開講座(糖尿病、関節リウ 毎日センターとしての外来診療を実施していま マチ)も実施しています。 す。広報誌や症例報告会などを通じてセンターの 活動を行うことができたため、糖尿病の初回教育 現在、糖尿病リウマチセンターでは月1回定期 や血糖コントロール、インスリン治療導入目的、 的にスタッフによる会議を行っており、活動の報 あるいは、関節痛の精査や治療依頼などでの近隣 告や今後の課題の検討や活動計画の討論を行うと 医療機関からの患者さんの紹介が徐々に増えてき ともに情報の共有を行っています。 ています。 外来ではセンター担当の看護師が固定されてき ており継続指導が必要な患者さんについて医師と 連携し指導を行っています。 病棟では糖尿病教育入院や糖尿病合併症検査な どのクリティカルパスが稼働し、糖尿病療養指導 士を中心に、疾患に関する知識の提供と日常生活 における注意点などについて個別に指導を行って います。リウマチ性疾患については、生物学的製 剤クリティカルパスを導入し、安全な入院点滴あ るいは皮下注射加療を実施しています。 両疾患の治療に関しては関節リウマチや糖尿病 の治療ガイドラインに沿って入院や外来での治療 を確立しています。 24 パーキンソン病センター 執筆者 木村 隆 【基本方針】 ②最新の技術を利用した診断:パーキンソン病の パーキンソン病は、その有病率は人口10万人対 治療のためには、まず診断をきちんと行うことが 100~150名とされ、神経疾患の中でも多数を 必須であり、当センターでは、 MRI や RI など 占める疾患である。未だ根治治療は困難である 最新の設備を用いたより客観的な診断を心がけて が、様々な治療法の開発によりより長期的に安定 いる。正確な診断のために、診断には原則入院に した効果が得られるようになった。しかし、長期 よる検査を行っている。クリニカルパスを用いた、 的な治療に伴い様々な問題点も指摘されてきてお 7日間の精査パス入院を行っている。③テーラー り、これらを最小限にするためには、病初期 か メード治療:パーキンソン病は、患者さん個人の ら患者さんへの病状の理解を図ることやその病状 状態あるいは病状により、治療方法が異なってき に即したテーラーメード治療が重要となってくる。 ている。最近で は、新規薬剤により治療手段が また、パーキンソン病近縁疾患(レビー小体型認 多様となり、さらに手術治療も選択可能となって 知症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、多 きている。そこで、当センターでは、患者さん一 系統萎縮症など)が多数知られるようになり、正 人一人に即した治療、すなわちテーラーメード治 確 な診断とその根拠に基づいた計画的な治療が 療を推進している。 治療には、薬物のみならず、 重要となる。一方、当院では2002年よりパーキ リハビリテーション、栄養指導、医療相談なドを ンソン病教室を継続しており、パーキンソン病に 組み合わせた集学的治療を行っている。 特化した支援などについてのノウハウが蓄積され、 薬物調整には、14日程度の薬物調整パスを、リ 2009年よりパーキンソン病センターを開設した。 ハビリには、14日程度の集中リハビリパスを用 センターの目的として、①パーキンソン病の最新 いて、より効果の高い専門的な治療を行っている。 治療 、②最新の技術を利用した診断、③テーラー リハビリは、理学療法と作業療法のほか、言語療 メード治療などの導入、④ パーキンソン病に関 法や場合により嚥下リハビリを、日曜を除く毎日 する情報提供をあげ、それに向けて他職種が取り 複数単位行っている。対象者については、他職種 組んでいる。 が参加するリハビリテーションカンファレンスを 【スタッフ】 開催し、患者の状況に合わせて適切な支援ができ 木村センター長をはじめとした脳神経内科医師、 るように取り組んでいる。④パーキンソン病に関 野田・佐藤・近藤看護師、堀主任薬剤師、奥野薬 する情報提供:当院では、月一回のパーキンソン 剤師、杉本理学療法士、佐藤作業療法士、會田栄 病教室で広く情報提供を行っており、それ以外に 養士、長尾医療ソーシャルワーカー、小野検査技 もパーキンソン病関連のパンフレットの配布や医 師、横山専門職などの多職種のスタッフから構成 療相談などを行っている。パーキンソン病教室は されている。それぞれの立場から、パーキンソン すでに100回以上を数えている。また、年に一回 病に特化した支援を行っている。 市民公開教室を行い、広くパーキンソン病に対す 【活動紹介】 る啓蒙も行っている。それ以外に、毎月パーキン ①パーキンソン病の最新治療:現在、脳神経内 ソン病センター会議を開催し、支援についての各 科では3つの薬剤の治験が進行中で、今後もさ 職種からの意見を集約し、より適切な体制構築の らに新しい薬剤の治験開始が予定されている。治 ための取り組みを継続している。パーキンソン病 験は、新しい薬剤を広く一般に使用するために必 の入院患者数は、年間200名を越え、全国でも有 要な 治療研究であり、当センターでも今後もさ 数のパーキンソン病治療を展開している。 らに展開していく。より新しい有効な治療薬を、 一日も早く患者さんに届ける努力を継続していく。 25 救急部門 執筆者 西村 英夫 【基本方針】 ① 一次救急および二次救急医療の受け入れに対 応した体制をとる ② 当院の ID を持つ患者はいつでも断らない ③ 当院で受け入れる救急患者で複数科に渡る 疾病にて入院を要するものも積極的に引き受け る。 ④ 当院での受け入れ状況の範囲を超えた救急患 者は3次救急での対応をお願いする ⑤ 精神疾患患者の身体合併症の場合はとりあえ ず受け入れて、身体合併症が落ち着いた段階で 精神科の当番病院との連絡をとる。 【スタッフ】 通常当直 医師一名 2次救急は内科系医師2名 と研修医2~3名 看護師2名 呼吸器循環器科 脳神経内科 消化器内科 ( 総合 内科 ) 小児科 外科にてオンコール体制を引い ている。 事務当直二名 放射線科 検査科は2次救急で は院内待機 薬局はオンコール 専任のスタッフ はおらずに輪番で担当する。 【診療紹介】 外来診療部の一部に救急外来診療室をもち、一 次救急、二次救急に対応している。一次救急は主 に当院外来患者が対象であるが、緊急時はその限 りではない。小児科は準夜帯の一次救急を月に一 回市立病院にて担当、一般二次救急は市内での輪 番制で月に三回当番が回ってくる。しかしながら 当院での現時点での診療科構成より整形外科、脳 神経外科手術対応疾患、及び急性心筋梗塞などの 急性期循環器疾患は対応が難しく、責任をもって 受け入れることは出来ない。基本的には、腹部救 急、呼吸不全、 小児の急性疾患等に対応している。 しかし、旭川市内での石狩川の北側での公的病院 での救急告示病院は当院だけであり、受け持ち範 囲が狭いとはいえ、地域住民の命、健康を守る上 での役割は大きいものと考える。そこで、救急外 来としては、各科のオンコール制をひいており、 全科当直の医師で判断に困る場合はコンサルト出 来る様にしている。また、検査、放射線、薬局に おいてもオンコール体制であり、速やかな血液検 査、X線撮影、薬剤の投与が可能である。また現 在は休日でも検査項目は平日と同様に可能で、救 急時、ほぼすべての検項目は30~40分で報告さ れる体制を組んでいる。 【診療実績】 平成25年度 診療内容 救急車搬送受け入れ 678件 一日当たり 1. 86件 時間外救急患者数(予約を除く) 533人 計1211人 一日当たり3. 32人 表 平成 2 5 年度各科別救急患者 診療月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計 呼 24 20 22 27 16 21 8 19 22 24 29 22 254 循 脳 消 (総) 小 0 20 31 1 30 34 4 18 34 1 21 49 0 25 34 0 23 35 1 24 30 1 44 25 1 21 28 2 45 28 1 22 32 1 34 35 13 327 395 外 3 9 4 12 1 16 4 10 2 13 6 6 0 10 4 15 0 19 0 10 3 16 1 11 28 147 放 8 1 3 3 7 8 1 2 4 3 1 6 47 合計 95 102 98 115 97 99 74 110 95 112 104 110 1211 【今後の展望】 救急は当院では昭和53年以来、市内2次救急 の輪番制に参加している。総合病院とは言い難 く、整形外科、脳外科等がない中での対応できる 限りの救急体制を維持している。最近は特に2次 救急での増加もあるが、それ以外での救急車の搬 入台数が増加傾向にある。当院で対応できるもの は積極的に受け入れていく姿勢が徐々に医療機 関、救急隊内部に広まっているものと思われる。 最近は若手の初期、後期の研修医、常勤医が増え てきており、さらなる充実が期待されるものであ る。院内に救急専門常駐医もいない中での救急で あるが、内科各科、放射線科、外科の協力で緊急 手術にも対応し、さらなる充実が地域での病院と しての信頼を勝ち得るものと考える。今後はこれ らの医療資源を生かし、春光、末広、鷹栖などの 近隣の救急は積極的に受け入れ、真の地域の病院 となるべく邁進する覚悟である。 26 病理部門 執筆者 玉川 進 【基本方針】 迅速で正確な病理診断 【スタッフ】 玉川進 ( 医師)東学 ( 臨床検査技師・細胞検査士) 小野みゆき(細胞検査士) 【診療紹介】 平成22年4月に玉川進が常勤医として着任し、 平成22年8月から病理診断科を標榜しています。 業務内容 ・ 病理診断:院内から年間1,223件、 院外から2,514 件の検体を受け取り診断しています(平成25年 実績) 。 ・ 細胞診:院内から年間2,326件、院外から1,671 件の検体を受け取り診断しています(平成25年 実績) 。 ・ 剖検:年間4例の剖検を行いました(平成25 年実績) 。 院内の検体についてはまだ余裕があります。 これからも基本方針に沿って活動していますの でよろしくお願い致します。 27 内視鏡室 執筆者 斉藤 裕樹 【基本方針】 【上部消化管内視鏡検査】 患者様の苦痛を軽減し迅速かつ安全な検査を心 GF GF(経鼻) GF(治療) 胃瘻造設術 計 掛ける 【スタッフ】 消化器内科医師 呼吸器内科医師 25年度 (件) 943 61 46 19 1069 外来看護師 中材看護師 【下部消化管内視鏡検査】 CF CF(治療) 計 【診療紹介】 内視鏡室では、外来内視鏡検査全般と病棟内視 鏡検査の一部を担当しており、消化器内科と呼吸 25年度 (件) 574 96 670 器内科を合わせて年間約2100件の内視鏡検査を 取り扱っています。 【気管支鏡検査】 特に昨年度との比較において消化管内視鏡は、 BF BF(透視室) 計 全体件数および治療内視鏡件数はともに横ばいと なっています。また、内視鏡検査器具の保全と管 理も同時に行っています。 25年度 (件) 28 202 230 現在、当院では内視鏡光源およびスコープの大 【胆膵内視鏡検査】 幅な更新を行っており、より高度な内視鏡検査・ 25年度 (件) ERCP(検査・治療) 84 EUS(検査・治療) 49 計 133 治療に対応できるようになってきました。今後は より一層地域の先生方との診療連携を深めたうえ で、旭川市のみならず道北地区の患者さまの診療 に少しでも貢献できるよう努力して行きたいと考 えております。 以下に平成 2 5 年度の検査・治療実績を示しま す。 28 薬剤科 執筆者 遠藤 雅之 6.臨床研究の推進 【スタッフ】 参加をして、治験の推進を行う 本部中央治験審査委員会(CRB)に積極的に 薬 剤 科 長:遠藤 雅之 積極的に国際共同治験を行うため、治験事務局 副薬剤科長:橋下 浩紀 と治験管理室は協力を行う 主 任:堀 良行、三上 祥博、 鈴木 秀峰(院内発令) 7.人材の育成 薬 剤 師:奥野 幸子、鈴木 訓史、村山 圭介、 専門薬剤師、認定薬剤師の育成を積極的に取り 河田 清志 組むと伴に、薬剤科職員の資質向上に努める 薬 剤 助 手:大元 亜矢 NST認定薬剤師、糖尿病療育指導士、がん認 定薬剤師など 【薬剤科基本方針】 1.組織の一員としての行動と対応 8.学術、研究部門の推進 薬剤科職員は、旭川医療センターの運営方針を 薬剤科職員として、日頃行っている業務の成果 理解すると共に、薬剤科内外問わず「報告、連絡、 をQC活動や学会発表等に取り組む 相談」を徹底する 9.薬学6年生実務実習への協力 2.DPCへの推進と支援 薬学教育が6年生になり、学生の実務実習が2. 後発薬品の選定、採用および使用促進を行う 5ヶ月と変更になった 機能評価係数への取り組み(チーム医療など) そのため、指導側の資質向上のために実務実 習指導認定薬剤師の養成を行う 3. 3疾病センターへの推進 COPD、パーキンソン病、代謝・糖尿病セン ターにおいて、薬剤師としての専門性 を発揮 し、センターへの支援を行う 4.チーム医療への参加および参画 現在運用しているICT、NSTとそれ以外の 旭川医療センターに必要なチーム医療の推進と参 画を行う 病棟薬剤業務実施加算については重点項目とす る 5.医療安全対策 医薬品に対する情報について収集、関係職員へ の周知を行う 29 平成25年度実績 診療報酬関係 薬剤管理指導料 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1月 2月 3月 合計 月平均 ハイリスク薬 198 200 167 229 245 258 275 206 243 246 299 248 2,814 235 その他の薬 263 286 311 323 322 316 333 331 283 300 271 320 3,659 305 合計 461 486 478 552 567 574 608 537 526 546 570 568 6,473 539 退院時薬剤情報管理指導料 89 118 131 147 160 128 165 129 169 96 131 134 1,597 133 麻薬加算件数 17 6 5 7 15 18 24 18 20 10 13 請求件数 126 114 104 134 98 108 120 109 121 126 手帳記載加算 123 112 102 134 95 104 118 107 118 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 無菌製剤処理料1 118 107 80 89 87 107 125 95 95 無菌製剤処理料2 201 209 132 208 110 76 133 195 56 60 50 38 59 51 72 61 6 159 13 124 115 1,399 117 126 121 114 1,374 115 ○ ○ ○ 93 105 122 1,223 102 163 144 92 125 1,788 149 58 54 51 薬剤情報提供料 病棟薬剤業務実施加算(D P C 係数 0 . 0 0 6 7) ○ 無菌製剤処理料 外来化学療法加算 外来化学療法加算1 56 666 56 医薬品情報室関係 使用上の注意のお知らせ:52件 医薬品の取り扱いに関するお知らせ:12件 安全性情報:10件 DSU のお知らせ:11件 医薬品の適正使用に関するお知らせ:11件 採用薬情報:6件 後発品変更のお知らせ:32件 学会発表等 第67回国立病院総合医学会 パーキンソン病患者の睡眠障害に対する治療薬の選択に関する検討(奥野幸子) インチェックと吸入チェックリストを用いた COPD 及び喘息患者を対象とした吸入指導の検討 (三上祥博) 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2014 肺がん患者におけるパクリタキセル(アルブミン懸濁型)の使用状況と骨髄抑制発現に関与する 因子の検討(鈴木訓史) 平成25年度北海道国立病院薬剤師会秋の学術大会 がん薬物療法認定薬剤師研修報告(鈴木訓史) 第23回日本医療薬学会年会 インチェックと吸入チェックリストを用いた COPD 及び喘息患者を対象とした吸入指導の検討 (三上祥博) 30 臨床検査科 執筆者 志保 裕行 臨床検査科は常に知識と技術の向上を図りつつ迅速且つ正確なデータを診療側に提供することを通して、 患者さんに適切な医療を受けて頂くことを基本的な方針とする。そのためには日常の業務から生み出され た新たな知見や技術を、全員で共有しチームとしての力になるよう研鑽しなければならない。 【臨床検査科スタッフ】 平成 2 6 年 3 月 3 1 日 副院長 西村 英夫 消化器内科 臨床検査科長 玉川 進 病理診断科医長 病理専門医、細胞診認定医 臨床検査技師長 志保 裕行 掌理・一般検査 認定臨床化学者 副臨床検査技師長 大山 博行 掌理補・生化学・免疫 緊急検査士 臨床検査主任技師 灘 雅雄 細菌 臨床検査主任技師 村中 美幸 生理 臨床検査主任技師 東 学 細胞診・病理 臨床検査技師 舟木 技斗 生理 臨床検査技師 加藤 菜穂 生理 臨床検査技師 小野 みゆき 病理・細胞診 臨床検査技師 中山 純 細菌 緊急検査士 臨床検査技師 長谷 健司 生理 緊急検査士 臨床検査技師 川嶋 友梨香 血液・輸血 細胞診検査士 超音波検査士(循環器領域、消化器 領域) 細胞診検査士、特定化学物質・四亜 鉛等作業主任者 【臨床検査科有資格技師】 資格名 平成 2 6 年 3 月 3 1 日 氏名 担当 認定臨床化学者 志保 裕行 臨床検査技師長 掌理 緊急検査士 大山 博行 副臨床検査技師長 掌理補・生化学・免疫 細胞検査士 東 学 臨床検査主任技師 細胞診・病理 超音波検査士 (循環器・消化器) 加藤 菜穂 臨床検査技師 生理 細胞検査士、 特定化学物質・四亜鉛等 小野みゆき 作業主任者 臨床検査技師 病理・細胞診 緊急検査士 中山 純 臨床検査技師 細菌 緊急検査士 長谷 健司 臨床検査技師 生理 31 【臨床検査管理統計】 平成25年度 区分 合 計 外部委託 迅速件数 休日時間外 入 院 外 来 研 究 再掲 ( 2 3 ) 再掲 ( 2 4 ) 検体数 ( 2 6 ) 10 396,051 591,453 4 , 4 4 9 27,012 ***** 3,560 尿・便等検査 1 11,035 15,649 1,016 38 ***** 64 血液学的検査 2 48,176 70,656 477 94 ***** 1,508 生化学的検査 3 290,414 440,850 1 , 9 5 1 5,604 ***** 1,517 検体検査 免疫学的検査 5 39,268 59,867 1,005 20,661 ***** 471 微生物学的検査 件数統計 生理機能 検査 6 4,372 2,676 0 165 405 0 病理組織検査 70 827 418 0 4 11 0 細胞診検査 7A 1,292 969 0 0 13 0 667 368 0 446 0 0 その他、機能・遺伝子検査 8 合 計 9 臨床検査技師実施分 その他実施 出張再掲 (25) 休日時間外 9,007 7,238 416 0 476 0 心電図検査等 9A 2,078 1,944 144 0 555 0 脳波検査等 9B 176 173 0 0 23 0 呼吸機能検査等 9C 1,322 3,304 0 0 3 0 超音波検査等 9F 966 2,035 0 0 70 0 その他・負荷・解析件数 90 1,379 2,031 283 0 25 0 416 23 502 25 64 0 8 , 1 5 9 採血関連状況 (36) 960 病理解剖件数 輸血管理室取扱い件数 使用パック数 実績統計 検 査 件 数 22 31 各種指導・教室等実施状況 32 治験取扱い患者状況 33 実習・研修等受入れ状況 34 採血患者数 35 0 32 診療放射線科 執筆者 小林 幸雄 【スタッフ】 放射線科医長 宮野 卓 放射線科医長 山本和香子 放射線技師長 小林 幸雄 副技師長 算用子和夫 主任技師 岩井 光宏 越智 隆浩 武田 尚久 技師 齋藤和香子 中山 大介 佐藤 真知 受付 ニチイより 山田 琴美 or 中村有希子 H25年 4月 越智 隆浩 主任赴任 H25年11月 第1撮影室、第2撮影室 X 線撮影装置更新 東芝 KXO -50SS 導入 H26年 3月 算用子 和夫 副技師長、岩井 光宏主任 転出 以下に25年度の放射線科の実績を示す。 一般撮影 ポータブル 40524 件 4312 件 乳房撮影 231 回 透視、 造影 710 件 CT撮影 9698 件 MRI撮影 4787 件 RI検査 951 件 放射線治療 4329 件 骨密度測定 556 件 33 栄養管理室 執筆者 芝木 美香 【スタッフ】 や季節に因んだ食事を提供している。 (表1) 内科部長 藤田結花 *筋ジス病棟については、年2回手作りラー 栄養管理室長 芝木美香 メンと年1回バイキング食を提供し好評を得て 主任栄養士 髙橋早苗 いる。 ③個別対応食 栄養士 新野智与 調理師長 今井勝則 化学療法や嚥下困難等の患者中心に、献立・ 副調理師長 白田正己 付加食・形態等可能な限り細かく対応している。 ④嗜好調査・残食調査 調理師 中田孔仁 非常勤調理師 伊藤美良 嗜好調査は年1回、残食調査は随時実施して 一部調理・食器洗浄業務委託 いる。献立や調理法の改善に活用している。 ⑤バースデーカードの配布 「株式会社 LEOC」 【活動概要】 入院中でお誕生日を迎えられた患者様のお膳 1.栄養管理委員会 にバースデーカードを添え、好評を得ている。 (四半期毎(年4回) ・臨時 ( 1回 ) 開催) 3.栄養管理・栄養食事指導 <検討事項> ①栄養管理計画書作成 ・ 栄養食事指導等実施件数報告 ②栄養食事指導(表2・3) ・ 嗜好調査結果報告、問題点等の検討 ・個人食事栄養指導(入院・外来) ・ 結核病棟イベント食 ・集団食事栄養指導(入院・外来) ・ 次年度の栄養管理室の体制について 「糖尿病教室」年21回 *栄養指導と医師等の講義 2.患者サービス 「減塩教室」年8回 ①特別メニューの食事(C 食) ・栄養相談 4.食事療養数(表4) 個室 ( 有料 ) を利用する患者への患者サービ ス ( 付加価値 ) として、病院食に満足していた 当年度、1食平均食数は195食、喫食率は だけるよう、通常の献立では金額的に提供が困 88.08%、特別食加算率は19.7%であった。 5.チーム医療への参画 難な食材や、季節感のある食材を使用してより 一層、おいしく楽しく食べていただきたく、特 NST、褥瘡対策委員会、ICT、医療安全 別 ( 複数 ) メニューの食事 (C 食 ) を選択できる 推進部会、緩和ケアチーム、オーダリング委員 ようにした(1食あたり70円を別途徴収) 。 会、クリティカルパス委員会、3疾患センター *患者の病状・嗜好に合わせ、味付けや主食 (糖尿病・リウマチ、パーキンソン病、COP 形態などを柔軟に対応し、喫食量の増加を図っ D)の一員としても活動している。 た。 6.学会・研修会での発表及び参加 *メニューの例:松花堂弁当、ラーメン、手 <学術発表> まり寿司、カツカレー、中華定食、天丼、ピザ 第67回国立病院総合医学会2題、 トースト <研修会発表> ②選択メニュー Furano insulin Seminar 1題 常食・化学療法食を対象に週3回実施 7. 栄養士臨地実習受け入れ ③行事食 1大学1名の受け入れを行った。 各行事毎にメッセージカードを添えイベント 34 《表1 平成25年度 行事食実施状況》 実施月 行事 行事食 4月 5月 6月 7月 8月 10月 昭和の日 こどもの日 筋ジス病棟(1病棟) 土用の丑 七夕 体育の日 文化の日 勤労感謝の日 筋ジス病棟(1病棟) 枝豆ごはん 松茸ごはん・生どら焼き 手作りラーメン うなぎのかば焼き コーヒーゼリー 中華丼 炊き込みごはん 栗ごはん 手作りラーメン、 バイキング 11月 実施月 行事 行事食 冬至 クリスマス 大晦日 12月 元旦 1月 七草 節分 筋ジス病棟(1病棟) ひなまつり 2月 3月 冬至かぼちゃ グリルチキン、 手作りケーキ 年越しそば・盛り合わせ おせち盛り合わせ ねりきり 七草粥 節分豆 手作りラーメン 散らし寿司 《表2 平成25年度 栄養食事指導件数》 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 個人 指導 入院 11 14 6 18 20 6 9 14 14 5 7 12 136 外来 20 36 24 36 26 30 32 25 32 32 27 39 359 集団 指導 入院 9 13 10 16 11 11 13 4 5 8 0 5 105 外来 3 0 5 1 2 6 4 0 7 7 0 1 36 《表3 疾患別個人栄養食事指導》 《表4 月別給食数》 一般食 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 月平均 8170 8339 8296 9148 8486 8740 8616 9122 8626 8122 8443 9444 103552 8629 特別食 特別食 加算 非加算 総給食数 3435 4962 8397 3750 5832 9582 3560 5292 8852 3920 5553 9473 3572 6157 9729 3444 5844 9288 3792 5915 9707 3324 5686 9010 3130 5868 8998 3519 5815 9334 3416 5357 8773 3395 5914 9309 42257 68195 110452 3521 5683 9204 35 加算率 20.7% 21.0% 21.0% 21.0% 18.5% 19.0% 21.0% 18.2% 17.7% 20.1% 20.0% 18.0% 19.7% 喫食率 89.49% 87.10% 87.85% 86.82% 90.23% 88.54% 87.52% 86.65% 88.82% 87.12% 88.61% 88.51% 88.08% リハビリテーション科 執筆者 佐伯 一成 【スタッフ】 理学療法士長 佐伯 一成 運動療法主任 石橋 功(H25.4月、北医療より異動) 物療主任 後藤 健吾 理学療法士 杉本 健 小松 裕輔 畑中紀世彦 高橋 博則 加藤 大吾 作業療法士 連川 恵 髙木 幸恵 佐藤 弘教 言語聴覚士 神谷 陽平 大塚ゆきこ 【部門別年間単位数】 理 学 33030 単位 作 業 13254 単位 言 語 9252 単位 合 計 55536 単位 【疾患別年間単位数】 脳血管 ( Ⅰ ) 80851 単位 運動器 ( Ⅱ ) 792 単位 運動器 ( Ⅲ ) 1332 単位 呼吸器 ( Ⅰ ) 6474 単位 障害児(者) 9264 単位 合 計 98713 単位 年間算定点数の推移 36 臨床工学部門(医療機器中央管理室) 執筆者 本手 賢 【スタッフ】 統括診療部長 西村英夫 (医療機器安全管理責任者) 臨床工学技士 本手 賢 (副医療機器安全管理責任者) (保有認定資格) 3学会合同呼吸療法認定士・透析技術認定士・臨床ME専門認定士 【活動概要】 機器管理業務においては、輸液ポンプ95台、シリンジポンプ27台、PCAポンプ2台、経腸栄養ポンプ 1台、人工呼吸器18台(NPPV機器5台を含む) 、ネーザルハイフロー3台、除細動器6台(AED2 台を含む) 、 透析装置7台、 RO装置1台、 経皮炭酸ガスモニタ1台、 ラジオ波焼灼療法(RFA)装置(Cool - tip)1台の管理を行っている(台数は2014年3月現在) 。その他の機器においても必要に応じて対応し ている。またME教育として、人工呼吸器等医療機器の安全使用について講習会・研修を実施している。 臨床業務においては、RFA業務、人工呼吸器装着立会等のほか、血液透析業務では週3日(月水金)実 施されているうち週1日従事している。その他、免疫吸着などの血液浄化も行っており、今年度から腹水 濾過濃縮再静注法(CART)も実施している。 【業務実績】 1.機器管理業務 保守点検件数 メーカー修理・保守点検 日常点検 院内修理・保守点検 2011年度 2012年度 2013年度 2011年度 2012年度 2013年度 2011年度 2012年度 2013年度 輸液・シリンジ・PCAポンプ 690 647 732 77 57 53 7 2 3 人工呼吸器 450 425 664 61 62 45 39 31 39 透析・RO装置 55 54 52 32 39 34 14 6 11 除細動器・AED 344 450 448 9 8 8 0 0 0 その他 ― ― ― 0 10 4 1 1 6 機 器 2.臨床業務 臨床業務件数 業務内容 血液透析(HD) 血液透析濾過(HDF) β2-MG吸着 免疫吸着(PA) 白血球除去療法(LCAP) 腹水濾過濃縮再静注法(CART) ラジオ波焼灼療法(RFA) 件数 2011年度 2012年度 291※ 256※ 36※ 20※ ― ― 0 0 10 0 ― ― 11 15 2013年度 251※ 18※ 4 1 0 4 15 ※週3日(月水 金)実施のうち、 臨床工学技士が 勤務する1日に おける件数。 3.教育・研修 実施回数 内 容 医療機器教育・ 2011年度 2012年度 2013年度 研修実施回数 新採用者向輸液ポンプ・シリンジポンプ講習会 1 1 1 病棟スタッフ向輸液ポンプ・シリンジポンプ講習会 8 13 7 研修医・医学生向人工呼吸器講習会 1 ― ― 病棟スタッフ向人工呼吸器講習会 20 10 15 その他医療機器取扱い説明 ― ― 4 4.研究発表 ・第15回日本医療マネジメント学会学術総会(2013.6.14) 「輸液ポンプの保守管理記録からみる中央管理化の利点と問題点」 ・第67回国立病院総合医学会(2013.11.8) 「多人数に対する輸液ポンプ・シリンジポンプの新採用者向け操作実習の実施」 37 地域医療連携室 執筆者 長尾 明香 平成25年度地域医療連携室の取り組み 【活動概要】 当センターの地域医療連携室は地域の医療機関 【広報誌 らぽーる】 の窓口として、また患者さんをはじめとする病 第11号、第12号 院を利用される地域の方の相談窓口として、平成 【症例報告会、市民公開教室等】 16年4月に開設された。平成24年4月に地域連 平成25年7月8日 症例報告会懇親会 携担当看護師、事務助手、平成25年4月より地 平成26年1月20日 症例報告会懇親会 域医療連携係の配置により、さらなる地域医療連 平成25年5月25日 パーキンソン病市民公開教室 携強化に向けて、業務の拡充を図っている。 平成25年9月7日 糖尿病健康セミナー FAXによる診療・検査予約の受付、紹介逆紹 平成26年3月8日 呼吸器疾患研修会 介のデータ管理、返書管理、地域の医療機関訪問 (80ヶ所)を春と秋に実施した。地域医療連携 【4圏域地域包括支援センター合同「医療と福祉 室の広報誌である 「らぽーる」 を年2回発行した。 の連携に関する座談会」 】 また、今年度は当センターとして昨年に引き続 平成25年8 月 2 日 参加者 80名 き健康まつりの企画運営を担当し、多くの市民の 平成25年11月22日 参加者137名 方に参加していただいた。その他、症例報告会、 平成25年度 MSW 年報 各種市民公開教室等の企画運営等を実施した。 患者相談窓口として、医療ソーシャルワーカー 【業務概要】 による医療福祉相談を実施。4圏域地域包括支援 医療福祉相談業務を中心に、院内の関連業務 センター共催にて「医療と福祉の連携に関する座 (パーキンソン病センター、 COPD センター、 談会」の開催を実施した。 各種カンファレンス)についても介入している。 スキルアップのため、各種研修会等への参加をし ている。 【スタッフ】 地域医療連携室長:木村臨床教育研修部長 地域医療連携係長:黒澤経営企画室長 【相談体制】 医療相談係長:横山企画課専門職 相談対応時間 平日9時~17時 MSW:長尾・菅原・齋藤 対 応 方 法 電話相談、面接相談 地域連携担当看護師:藤信副看護師長 対 象 者 入院外来患者をはじめ、地域住民 等必要な方への相談に応じてい 地域連携係:清水 る。 相談延べ件数 5073件 38 診療科入外別件数 呼吸器内科 脳神経内科 消化器内科 循環器内科 外 科 放射線科 小児科 総合内科 その他 入 院 1260 1101 448 68 242 67 0 153 0 外 来 237 837 153 28 39 0 0 12 31 合 計 1497 1938 601 96 281 67 0 165 31 援助内容別内訳 [関連業務] 地域医療連携委員会 地域医療連携検討会議 地域医療連携室ミーティング パーキンソン病センター会議 COPDセンター委員会 リハビリカンファレンス 肺切除パスリハビリカンファレンス DOTSカンファレンス 結核対策検討会議 緩和ケアカンファレンス パーキンソン病教室 COPD教室 退院支援転帰内訳 がん患者サロン がん相談員研修会 緩和ケア研修会 がん相談員実務者会議・がん相談員研修会 北海道がん療養情報ワーキング部会 医療と福祉の連携に関する座談会 北海道医療ソーシャルワーカー協会北支部運営会議 北海道医療ソーシャルワーカー協会現任研修・学会 国立病院総合医学会 症例報告会・難病連絡会 39 診療録情報管理室 執筆者 佐藤 慎介 現在の医療において、診療情報を適切に運用・管理し、患者様の診療等に役立つ情報を提供することは 必要不可欠なものとなっており、 当院でもそのニーズに応えるため、 平成17年10月より業務を開始しました。 診療情報管理士は2名で、退院患者様の診療録の保管・管理、診療情報の収集・統計表の作成等を行っ ております。 平成19年度から DPC 準備病院に手上げをし、 平成21年度から DPC 対象病院となり、 DPC に関する、 デー タ提出、データ分析、統計作成等中心的な役割を担っています。 入院診療録の不備のチェックや退院時要約(サマリー) ・手術記録のチェックを随時行い、退院後も患者 様が外来受診をする際、的確に診療が受けられるようサポートをしております。 又、平成23年7月より電子カルテが導入され、診療情報を確認、蓄積し、精度の高いデータを臨床、研究、 経営に役立てるように努めています。 平成25年度の当院の疾病別退院患者数(大分類)を ICD -10に基づき以下のとおり分類しました。 昨年のデータと比較しますと、全体の患者数は若干減少傾向にあります。パーキンソン病をはじめとする 神経系の疾患が最も多く、次いで肺の悪性腫瘍をはじめとする新生物と続きます。 大分類別退院患者数 (全体) 神経系 平成23年度 平成24年度 平成25年度 19.5% 19.2% 23.0% 腎尿路性器 平成23年度 平成24年度 平成25年度 1.0% 1.6% 1.3% 新生物 消化器系 呼吸器系 循環器系 感染症等 内分泌等 筋骨格系 26.4% 14.6% 13.1% 6.6% 7.2% 3.6% 4.8% 26.1% 13.2% 15.2% 7.4% 4.8% 3.8% 4.4% 19.9% 16.1% 16.0% 8.0% 5.0% 3.3% 3.0% 損傷等 0.4% 0.8% 0.9% 血液等 精神及び行動 0.9% 0.5% 1.3% 0.7% 0.8% 0.5% 40 皮膚等 症状、 徴候等 0.1% 0.5% 0.2% 0.3% 0.4% 0.4% 眼等 先天奇形等 0.1% 0.1% 0.1% 0.0% 0.2% 0.0% 耳等 0.6% 0.9% 1.4% 治験管理室 執筆者 堀 良行 専任CRC3名が全てのスケジュール調整を行っており、ヒヤリングから契約までの期間は平均1ヶ月、 モニタリング・監査は月平均22件実施している。国際共同治験受託の環境設備も整っており、平成25年度 は8課題を受託した。 治験責任医師・治験分担医師を中心に看護部門、コメディカル部門並びに治験事務局などに対して円滑 かつ質の高い治験を行うようコーディネイトしている。 また、 3疾病センター(糖尿病・リウマチ、 パーキンソン病、 COPD)にCRCが参加し積極的にリクルー トや治験の啓蒙活動を行っている。 【スタッフ】 藤内 智 治験管理室長(臨床研究部長) 遠藤 雅之 治験事務局長 (薬剤科長) 堀 良行 治験主任 / 治験コーディネーター 金野伊久美 看護師 / 治験コーディネーター 大友 泰子 看護師 / 治験コーディネーター 【活動内容】 〇治験実施状況 平成25年度の契約数は、治験21課題あり、新規契約数は治験12題であった。対応患者数は、延べ622名、 月平均51名であった。同意説明補助は、38回、モニタリング・監査対応は283回実施。 実施率 ( 契約症例に対する実施症例の割合 ) は90.0%で、 治験全体の進捗を早くできるよう努力しています。 治験実施症例数 COPD 58症例(新規32症例 継続26症) パーキンソン病 5症例 (新規5症例) 喘息 3症例 (新規3症例) 脳梗塞 5症例 (継続5症例) 肺癌 5症例 (新規2症例 継続3症例) 肺炎 6症例 (新規3症例 継続3症例) 脂質異常症 6症例 (新規5症例 継続1症例) 糖尿病性腎症 1症例 (新規1症例) リウマチ 7症例 (新規7症例) 平成25年度 新規治験 実施治験対象疾患 (12課題) COPD 3課題 喘息 2課題 肺癌 1課題 リウマチ 3課題 脂質異常症 1課題 パーキンソン病 1課題 多発性硬化症 1課題 治験等受託研究費の請求額は、平成25年度 95, 297, 376円で、国立病院機構143施設中9位の 実績であった。今後も安定した成績が維持できるよう努力していく。 41 契約額 請求額 年度推移 契約症例数 実施症例数 実施率 年度推移 〇治験審査委員会 平成20年2月に「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」 (GCP 省令)が改正された。実施医療 機関ごとに一の治験審査委員会を設置することになっていたが、この条項が削除され、病院長の判断によ り実施医療機関の内外を問わずに治験審査委員会を選択できることとなり、この改正を受け、機構本部は、 治験審査の効率化を目指し中央治験審査委員会を設置した。当治験管理室は、 GCP 省令の改正、及び本部 中央治験審査委員会の設置に対応するため、標準業務手順書の改訂、治験審査委員会の情報公開を行って いる。 平成25年度 本部中央治験審査委員会で新規に承認された課題は5課題であり、院内での治験審査委員 会で新規に承認した課題は7課題となっている。 平成25年度 治験審査委員会は、11回開催し178件の審議をした。 本部中央治験審査委員会には、141件の審議を依頼した。 〇教育・研修活動 堀 良行:・第14回 GCP Bacic Training セミナー 受講 6月1日(福岡) ・第6回 CRC研修会(札幌市医師会) 受講 7月20日(札幌) ・第13回CRCと臨床試験のあり方を考える会議 参加 9月15・16日(舞浜) ・認定 CRC アドバンス研修会2013 in 東京 受講 10月19日(東京) ・第67回国立病院総合医学会 演題 病棟薬剤師による臨床研究への支援、 連携を考える ポスターセション 11月8・9日(金沢) ・病院・大学・薬局薬剤師のための臨床研究セミナー2013 受講 11月15日(福岡) ・北海道東北ブロック治験研修会 受講 11月22日(仙台) ・日本臨床試験研究会 第5回学術集会総会 参加 3月14日(東京) 金野 衣久美:・平成25年度初級者臨床研究コーディネーター養成研修 受講 6月17日~21日(東京) 9月2日~6日(北海道医療センター) ・第13回CRCと臨床試験のあり方を考える会議 参加 9月15・16日(舞浜) ・第67回国立病院総合医学会 演題 当院での COPD 治験の現状と 今後の課題について ポスターセション 42 11月8・9日(金沢) 感染対策室 執筆者 武田 奈緒子 【活動目標】 グが合わないことがある。そこで交替勤務の 1)院内感染対策マニュアルの作成・改訂を推進 職員に配慮した教育機会の提供が必要と考え、 全職員対象の研修を年5回実施した(平成24 し、院内感染対策の強化を図る。 年度は3回、対象者限定の研修を合わせると 2)年5回以上の感染管理教育活動を行い、教育 平成25年度は15回実施) 。これにより職員一 機会の充実を図る。 3)自身の活動を院外学会等で年2回以上発表し、 人あたりの感染対策関連の研修参加回数は24 年度の1.04回から2.28回となり、取り組みの 認定看護師としてのスキル向上を図る。 成果が表れた。しかし個別の参加率では全員 【活動時間】 が2.28回をクリアしているわけではなく、不 総活動時間:1542.5時間/年 参加者への対応をどのようにしていくかが今 後の課題である。 3)認定看護師としての自己研鑽の一環として、 平成25年度は2回、外部学会において発表 することができた。活動したことをまとめて 伝える経験からプレゼンテーション能力や技 術の向上が出来るだけでなく、他者の発表や 講演などを聴講することにより、最新知識を 得たり情報交換の場になるため、大変良い経 験ができたと考える。学会発表において学ん だ知識や技術を、当院の感染対策や今後の活 動に活かしていく。 【活動の実際】 【学会発表】 1)昨年度から少しずつ取り組んできたが、平成 会期:平成25年11月8日(金) 、9日(土) 25年度は主に旧マニュアルになかった項目 第67回国立病院総合医学会(石川県金沢市) の作成に取り組んだ。各ウイルス感染症の感 『N95微粒子マスクの形状による漏れ率の検討』 染予防対策、内視鏡室の感染対策、血管内留 ポスター発表 置カテーテル管理など項目を細分化し、写真 や絵などの視覚的要素を多く入れることで理 会期:平成26年2月14日(金) 、15日(土) 解を深め、マニュアル遵守率の向上を図った。 第29回日本環境感染学会総会・学術集会(東京 院内感染対策チーム(ICT)と協働し、作 都品川区) 成したマニュアルの周知とともに院内ラウン 『旭川感染管理ネットワーク研修会参加者ニーズ ドなどで遵守状況を確認した。感染対策室が 調査結果~第2報~』口演発表 発足した平成23年度から感染対策マニュア ルの改訂に取り組んできたが、今後も最新情 報を取り入れながら随時改訂していく必要が あると考える。 2)主に看護部門は3交替勤務の職員が多く、研 修会等に参加し自己研鑽を積むにもタイミン 43 Ⅲ 臨床研究部活動報告 臨床研究部 執筆者 藤内 智 【基本方針】 例、北日本肺癌臨床グループ(NJLCG)7例、 国立病院機構では大規模臨床研究の実施、質の ④その他共同研究:旭川医科大学、結核予防会な 高い治験の推進、国立病院機構研究ネットワーク どとの共同臨床研究に対し計3例。 を利用した共同研究の実施を運営方針として掲げ 【競争的研究費】 ている。臨床研究部ではこれらの活動を円滑に遂 厚生労働科学研究費 ( 筋ジストロフィー班研究 ) 行するため、各診療科・部門と連携して研究を支 および民間セクターからの研究費合計4,190千円 援するとともに、国立病院機構内外の共同研究お を獲得した。 よび院内で独自に計画された臨床研究の推進を活 【治験審査委員会】 動方針としている。 院内治験審査委員会では外部委員2名を含む9 【スタッフ】 名で毎月第3月曜日開催。H25年度は新規研究7 部長:藤内智、遺伝子研究室長:鈴木康博、遺伝 件、継続研究に関連する178件の審査を行った。 子研究室助手:村上千聡、生化学研究室長:臨 本部中央治験審査委員会では新規研究5件、継続 床研究部長併任、生理研究室長:武田昭範、病理 研究に関連する141件の審査を依頼した。 研究室長:藤田結花、リハビリテーション研究室 【臨床研究審査委員会】 長:黒田健司、治験管理室長:臨床研究部長併任、 外部委員2名を含む17名で1、4、7、10月 CRC 堀良行、金野衣久美、大友泰子。各診療科 の第4火曜日の年4回の定期委員会のほか迅速審 医師は全員が室員(併任)として研究部に所属し 査委員会を開催し、 H24年度は計37研究課題の ている。 審査を行った。 【治験】 【論文】 平成24年度からの継続研究を含め53治験を受 英文原著論文9本、和文原著論文6本、総説6 託し38例の新規登録を行った。COPD 13例、関 本の計21論文を発表した。 節リウマチ7例、パーキンソン病5例、脂質代謝 【学会等の発表活動】 異常4例、呼吸器感染症 3例、肺がん 3例、喘 各種学会発表は国際学会5件、国内学会137件 息3名、である。製造販売後調査は158例に対し の計142件。 て実施した。 厚生労働省筋ジストロフィー研究班会議1件、 【臨床研究実施状況】 国立病院機構研究ネットワーク研究会での共同研 ① EBM 推進のための大規模臨床研究では平成 究成果報告3件。 22年度研究観血的医療処置時の抗血栓薬の適切 他団体主催の講演会・研修会における研究・診 な管理に関する研究(MARK)86例、平成23 療活動の講演を及びセミナー・研究会での研究発 年度研究 ①喫煙者、非喫煙者の肺癌病因に関す 表計89件。 る分子疫学的研究(JME)6例、②肺炎リスク 【国立病院学会報告会】 を有する関節リウマチ患者を対象とした23価肺 国立病院総合医学会での発表38演題を院内に 炎球菌ワクチン(PPV)の有用性検証のための ポスター展示し、院内職員に対して発表内容の要 RCT(RA-PPV23)32例であった。②研究ネッ 旨の説明を行う報告会を2日間にわたり開催し トワークグループ共同研究:がん(呼吸器) 、呼 た。 吸器疾患、肝疾患の各ネットワーク研究に計10 例。③公費臨床研究:日本臨床腫瘍研究グループ (JCOG) 2例、 北海道肺癌臨床研究談話会 (HOT) 研究2例、北東日本がん研究グループ(NEJ)8 45 臨床研究審査委員会審議課題一覧 計画研究 番号 研究計画名 13-1 Japan-Based clinical ReseArch Network for Diabetes Registry(J-BRAND Registry) 西村 英夫 受託臨床研究 4月23日 13-2 高 齢 者 非 小 細 胞 肺 が ん に 対 す るCarboplatin + 少 量 分 割nab-Paclitaxelの 第II相 臨 床 試 験 (NJLCG1301) 藤田 結花 受託臨床研究 4月19日 13-3 進行非小細胞肺癌に対するTS-1隔日投与療法の検討 (NJLCG1102) 藤田 結花 受託臨床研究 4月19日 13-4 既治療進行胸腺腫・胸腺癌にたいするS-1療法の第II 相試験 (NJLCG1203) 藤田 結花 受託臨床研究 4月22日 13-5 NJLCG1302 : 化学療法未施行のIIIB/IV期または 術後再発肺扁平上皮がんに対するCarboplatin+ 少 量 分 割nab-Paclitaxel併 用 療 法 とCisplatin+ Gemcitabine併用療法のランダム化第II相臨床試験 藤田 結花 受託臨床研究 5月10日 13-6 NJLCG0702 : 小細胞肺癌Sensitive relapseに対 するアムルビシンと再プラチナ併用療法との無作為 化第Ⅱ相比較試験 藤田 結花 受託臨床研究 5月14日 13-7 Maintenance Trial Design by Orencia in Rheumatoid Arthritis (MATADOR Study) 関節リウマチ患者におけるアバタセプトによる低疾 患活動性導入後、 減量維持投与の検討 平野 史倫 受託臨床研究 5月29日 13-8 ラジオ体操を実施しての身体的・精神的効果を調査 計良 亜矢 自主研究 6月27日 13-9 脊髄梗塞と脊髄炎の鑑別における血清および髄液中 の虚血修飾アルブミン測定の有効性についての検討 吉田 亘佑 自主研究 7月17日 13-10 筋強直性ジストロフィー1型 (DM1) の便秘に対する ルビプロストンの効果の検討 鈴木 康博 自主研究 7月17日 13-11 超音波検査を用いた横隔膜機能の評価 油川 陽子 自主研究 7月18日 13-12 JCOG1210/WJOG7813L:高齢者進行非扁平上皮非 小細胞肺癌に対するドセタキセルとカルボプラチン +ペメトレキセド併用後ペメトレキセド維持療法の ランダム化第III相試験 藤田 結花 受託臨床研究 7月19日 13-13 長期入院Myotonia患者におけるHRQOLについて 石橋 功 自主研究 7月23日 13-14 40歳以上のCOPDをもつ患者の水分摂取状況 及川 節子 自主研究 7月31日 13-15 気管切開口のスキンケアの変更~清拭による清潔保 持とワセリン塗布を実施して~ 峯本 照子 自主研究 7月30日 13-16 肺手術を受ける患者のオリエンテーション前後の不 安の変イヒ 三上 唯 自主研究 7月31日 13-17 オリエンテーションが心理面・生理面に与える影響 ERCPを理ける患者に対し, 新規オリエンテーション 用紙を作成して~ 内島みのり 自主研究 7月31日 研究者名 46 研究の種類 開催日 計画研究 番号 研究計画名 研究者名 研究の種類 開催日 13-18 がん化学療法の副作用による口内炎の予防 堀 由紀恵 自主研究 7月31日 13-19 肺癌化学療法患者への退院指導の有効制 河戸 千秋 自主研究 7月31日 13-20 手術室看護の評価に向けた術後訪問用紙の改善~入 室から麻薬導入まで焦点をあてて~ 柿本 理早 自主研究 7月31日 13-21 やせ状態の外来透析患者へのかかわり 稲川 一子 自主研究 7月31日 13-22 看護師の退院調整に関するアセスメント能力の向上 を目指して-退院調整シートの修正とアセスメント 表の導入 野田 明美 自主研究 7月31日 13-23 多発性硬化症患者の 「病気の不確かさ」 の認知としれに 影響する関連要因 木村 隆 自主研究 7月31日 13-24 NHO看護職員の介護ニーズに関する実態調査 及川 節子 自主研究 7月31日 13-25 正常ヒト線維芽細胞から分化誘導された稀突起膠細 胞の機能解析-ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用 いた検討- 鈴木 康博 自主研究 10月22日 13-26 アレルギー性気管支肺真菌症の診断・治療指針確立の ための症例登録研究 藤内 智 受託臨床研究 10月22日 13-27 特発性肺線維症急性増悪症例の後ろ向き多施設共同 研究 藤内 智 受託臨床研究 10月18日 13-28 「JCO1201:高齢者進行小細胞肺癌に対するカルボブ ラチン+エトボシド併用療法(CE療法)とカルボプラ チン+イリノテカン併用療法(CI療法)のランダム化 第Il/lll相試験 藤田 結花 受託臨床研究 12月13日 13-29 臨床研究名:NJLCG1303:非小細胞肺癌に対するベバ シスマフを含むむ化字療法における尿蛋白発生の実 態とRAS阻害薬の抗尿蛋白効果に関するレトロスペ クティブ検討 藤田 結花 受託臨床研究 12月27日 13-30 遠隔地域からの受け入れが多い当院における地元保 健師との連携について 淺田 道幸 13-31 神経筋疾患患者のインターネット使用状況調査 木村 隆 受託臨床研究 1月21日 13-32 多発性硬化症患者皮膚線維芽細胞から分化誘導され た稀突起膠細胞の機能解析-ヒト人工多能性幹細胞 (iPS細胞)を用いた検討- 鈴木 康博 13-33 「HER2を治療標的とした肺がん個別化治療のための HER及びHER2関連分子の過剰発現/遺伝子増幅/ 遺伝子変異の観察研究」 藤田 結花 受託臨床研究 1月28日 13-34 「HER2過剰発現/遺伝子増幅/遺伝子変異を有する 進行非小細胞肺癌患者に対する化学療法後のトラスツ ズマフの第II相試験(HOT1303B)」 藤田 結花 受託臨床研究 1月23日 13-35 『プラチナ期治療非小細胞肺癌患者に対するnabpaclitaxel単剤療法のの第II相試 藤田 結花 受託臨床研究 1月23日 13-36 間質性肺炎を合併した切除不能進行・再発非小細胞肺 癌に対するCBDCA+nab-Paclitaxel併用療法の第 II相臨床試験 藤田 結花 受託臨床研究 2月10日 47 自主研究 自主研究 1月6日 1月28日 計画研究 番号 研究計画名 13-37 切除可能膵癌に対する術前S-1補助療法の第II相臨床 試験 研究者名 48 研究の種類 開催日 松本 学也 受託臨床研究 2月10日 Ⅳ 教育・研修部門活動報告 臨床教育研修部 執筆者 平野 史倫 呼吸器専門医を目指し研修を継続している。 平成 【基本方針】 当院は, 呼吸器疾患, 神経内科疾患, 循環器疾患, 24年からは太田先生、 平成25年からは坂下先生が 消化器疾患, 糖尿病・甲状腺疾患、 関節リウマチを 研修プログラムに参加し, 院内の内科と外科はも 中心に地域医療及び道北地区での専門医療を担う とより, 放射線科や検査科での選択コ-スや道内 病院であり, 疾患毎に急性期から慢性期医療まで や東京の研修協力病院での研修を行っている. 当 幅広くカバ-しているのが特色である。 病床数は 院にマッチングで研修医となった医師以外では, 310床と中規模で常勤医師数も30数名と少ないが, 旭川医大や市立旭川病院からたすきがけ研修や, その分研修医と指導医, 上級医らとの垣根は低く, 東京医療センターから地域医療研修、 ニポポ (北海 風通しのよい人間関係が構築できている. このよ 道プライマリケアネットワークの地域医療に特化 うに少人数の小回りのきく環境であることから, した後期研修プログラム) などからも数ヶ月単位 初期研修医に対する指導体制と理念は, 「手間とヒ での研修を受け入れている. 研修内容は, 院内の各 マをかける臨床研修」 であり, 医師として成長する 科を数週間ずつ回るロ-テ-ト方式で, 当院で到 ための最初の重要な2年間を, 様々なフィ-ドバッ 達目標に不十分な領域は、 希望により市内、 道内、 クも加味してより充実した内容になるよう、 指導 東京などの研修協力病院でおこなっている. この 方針などを小まめに修正しながら指導にあたって ように, 2年間で全ての必須科目 (経験すべき疾患 いる. や病態) を履修出来るプログラムを用意している. また, インターネットを用いたレクチャーや院内 【スタッフ】 藤内智、 平野史倫、 青木裕之、 鈴木康博など各科の 医師によるレクチャーなどの研修機会も用意して 指導医と各診療部門の指導者ら病院全体の職員. いる. 院内研修会や院外での学会発表の機会もあ り、 今年度からは国立病院総合医学会での発表も、 【活動内容紹介】 平成16年から新卒後臨床研修制度が開始され, 研修医には必ず行ってもらっている. 我々の役割 これを受けて当院に臨床教育研修部が設立され は, 前述の卒後研修のみならず, 医学部学生の臨床 た. 当初は現在統括診療部長の西村が臨床教育研 実習の指導も重要な責務である. 旭川医大から毎 修部長の責を負い, 基礎づくりと研修医募集や実 年60名の5年生の臨床実習 (コア・カリキュラム) 際の教育・指導に尽力された. その後, 脳神経内科 を受け入れ, 呼吸器内科・脳神経内科・消化器科で の木村と呼吸器内科の山崎が研修指導の責任者と それぞれ2週間ずつ指導を行っている. 6年生につ して参加, 平成24年からは消化器内科の平野が加 いてもアドバンス・コ-スとして, 4週間単位で呼 わり、 平成25年からは外科の青木、 脳神経内科の鈴 吸器内科・脳神経内科・消化器内科の実習を受け入 木が加わり現在の指導体制に至っている. 平成18 れ, 医師免許取得後にスム-ズに卒後臨床研修に 年に最初の研修医である岡野先生がマッチングで 移行出来るような指導に努めている. 学生実習以 参加し, 2年間の初期研修を無事修了後, 臨床の第 外では, 旭川市内や近隣の消防隊の救急救命士な 一線での勤務に就いている. 翌平成19年に大原先 どを対象とした, 医療機関での研修事業 (1週間単 生と遠藤先生が, 平成20年には風林先生と高添先 位) も受け入れて, 地域医療における救急体制の構 生、 平成21年に敦賀先生、 平成22年に斉藤先生と前 築と維持に寄与している. 秋には, 市民に当院を理 田先生、 平成23年に鈴木先生と越前先生が研修医 解してもらう目的で、 病院祭りを開催している. 地 に採用され当院および関連病院での研修を終え, 域の病院として, 市民生活に親しみを持ってもら 現在はそれぞれの領域に進んで専門医を目指し うよう取り組んでいる. さらなる研修に専念している. 前田先生、 鈴木先生 は、 当院の後期研修医としてそれぞれ外科専門医、 49 ニポポプライマリ・ケアレクチャー 4月4日 障害者手帳 八木田一雄 先生 松前町立松前病院 4月11日 熱帯地域からの帰国者の発熱 濱口 杉大 先生 江別市立病院・長崎大学熱研内科 4月18日 頸椎のみかた 仲田 和正 先生 西伊豆病院 (静岡県) 4月25日 糖尿病の治療 山本和利 先生 札幌医大地域医療総合医学講座 5月2日 医療事故とレジリエンス 佐々木 悟 先生 函館稜北病院 5月9日 尿路結石症 吉田 正 先生 西伊豆病院 (静岡県) 5月16日 肝機能異常を診たら 松浦 武志 先生 札幌医大地域医療総合医学講座 5月23日 プライマリケア領域でよく出会う心雑音 武村克哉 先生 琉球大学地域医療部 5月30日 鼠径部のヘルニア 曽ヶ端克哉 先生 広域紋別病院 6月6日 妊産褥婦への薬剤の投与と妊娠糖尿病から考えるウィメンズヘルスケア 伊藤 雄二 先生 西吾妻福祉病院 (群馬県) 6月13日 多くはないけど、 意外に少なくない子どもの内分泌疾患 佐々木暢彦 先生 町立厚岸病院 6月20日 創傷処置 河本 一彦 先生 札幌医大地域医療総合医学講座 6月27日 眼底疾患 川田 浩克 先生 札幌医大眼科学講座 7月4日 局所麻酔、 ブロック麻酔のイロハ 土肥 修司 先生 市立室蘭総合病院 7月11日 プライマリ・ケア医のための咳嗽の対応 松村 榮久 先生 松村医院 (奈良県) 7月18日 甲状腺クリーゼに出会ったら 青木 信也 先生 松前町立松前病院 7月25日 簡易懸濁法について 古田 精一 先生 北海道薬科大学 8月1日 うつ、 不安、 パニックの治療 小坂 文昭 先生 県立八重山病院附属西表西部診療所 (沖縄県) 8月8日 口腔カンジダ症 山崎 裕 先生 北大歯学部口腔診断内科 8月15日 栄養療法基礎の基礎 保脇 雄介 先生 松前町立松前病院・砂川市立病院 50 8月22日 最新の画像強調観察を活かした 地域でも役立つ内視鏡検査 佐々尾 航 先生 道立羽幌病院 8月29日 イレウス 中島 努 先生 宮崎生協病院 (宮崎県) 9月5日 プライマリ・ケアにおける術前評価 福森 則男 先生 佐賀大学医学部地域医療支援学講座 9月12日 虫垂炎 藤島 丈 先生 白鷹町立病院 (山形県) 9月19日 リウマチ性多発筋痛症 岸野 宏貴 先生 砂川市立病院 9月26日 腹痛 太田 凡 先生 京都府立医科大学救急医学教室 10月3日 浮腫 原田和歌子 先生 広島市立安佐市民病院 10月10日 呼吸苦 青木 信也 先生 松前町立松前病院 10月17日 最近の精神科の話題update 今村 弥生 先生 都立松沢病院 10月24日 膝のみかた(前編) 仲田 和正 先生 西伊豆病院 10月31日 膝のみかた(後編) 仲田 和正 先生 西伊豆病院 11月7日 知っておきたい災害医療 〜急性期から亜急性期の連携〜 関 啓輔 先生 坂出回生病院 (香川県) 11月14日 呼吸ケアチーム 葛西 孝健 先生 11月21日 Self-limitedな疾患集 川島 篤志 先生 市立福知山市民病院 (京都府) 11月28日 培養検査〜結果の読み方〜 熊谷 範子 先生 松前町立松前病院 12月5日 日常診療における頭痛のみかた 木村 隆 先生 国立病院機構旭川医療センター 12月12日 認知行動療法連続講座 ①基本の構え 今村 弥生 先生 12月19日 認知行動療法連続講座 ②応用編 コラム法と問題解決技法 今村 弥生 先生 都立松沢病院 12月26日 認知行動療法連続講座 ③マインドフルネス 今村 弥生 先生 都立松沢病院 1月9日 肺アスペルギルス症 藤内 智 先生 国立病院機構旭川医療センター 1月16日 脳梗塞のマネージメント 黒田 健司 先生 国立病院機構旭川医療センター 江別市立病院 都立松沢病院 51 1月23日 糖尿病随想 小野寺悠太 先生 多田医院 (浦幌町) 1月30日 知っておきたい災害医療~急性期から亜急性期の連携~ 関 啓輔 先生 坂出回生病院 (香川県) 2月6日 子どもの下痢と便秘 佐々木暢彦 先生 町立厚岸病院 2月13日 誤嚥性肺炎-教育関連病院の試み- 国本 英治 先生 新庄徳洲会病院 (山形県) 2月20日 カナダ研修体験記 曳田 彩子 先生 松前町立松前病院 2月27日 3月6日 3月13日 3月20日 (PC連合学会認定医試験対策) メンタルケア 吉田奈緒美 先生 山口県立こころの医療センター (PC連合学会認定医試験対策) 緩和ケア 原田 昌範 先生 山口県立総合医療センターへき地医療支援部 (PC連合学会認定医試験対策) 小児 西村 仁 先生 山口県立総合医療センター新生児科 (PC連合学会認定医試験対策) ウイメンズヘルス 讃井 裕美 先生 山口県立総合医療センター産婦人科 3月27日 Self-limitedな疾患集パート2 川島 篤志 先生 市立福知山市民病院(京都府) 52 平成 2 5 年度 モーニングレクチャー 10月4日 本望先生 救急外来での小外科手技 10月11日 武田先生 呼吸器リハビリについて 10月18日 太田先生 東京医療センター研修について 10月25日 山本先生 画像診断レクチャー 11月1日 鈴木先生 中枢神経画像診断 11月8日 — 国立病院総合医学会 11月15日 松本先生 消化器疾患について 11月22日 安尾先生 総合内科診断について 11月29日 山本先生 画像診断レクチャー 12月6日 高橋先生 呼吸器疾患について 12月13日 吉田先生 脳卒中について 12月20日 斉藤先生 消化管疾患について 12月27日 — 休み 1月3日 — 休み 1月10日 辻先生 糖尿病診断と治療 1月17日 横浜先生 肝疾患について 1月24日 山本先生 画像診断レクチャー 1月31日 渡邊先生 各種疾患の外科治療について 2月7日 今井看護師 がん疼痛緩和医療について 2月14日 太田先生 東京医療センター研修について 2月21日 佐伯士長 (理学) リハビリについて 2月28日 山本先生 画像診断レクチャー 3月7日 石田先生 循環器疾患について 3月14日 太田先生 東京医療センター研修について 3月21日 — 休み 3月28日 — 休み 4月5日 箭原先生 旭川医療センターの診療について 4月12日 藤兼先生 胸部X線写真の読影法について 4月19日 西村先生 針刺し事故、 医療事故について 4月26日 山本先生 画像診断レクチャー 5月3日 休み 5月10日 藤内先生 肺炎に関して 5月17日 木村先生 神経学的診察法 5月24日 山本先生 画像診断レクチャー 5月31日 平野先生 骨粗鬆症について 6月7日 山崎先生 肺炎の治療 6月14日 黒田先生 中枢神経画像診断の基礎 6月21日 永瀬先生 縫合の実際 6月28日 山本先生 画像診断レクチャー 7月5日 吉河先生 小児の発熱 7月12日 堀薬剤師 薬剤の出しかたについて 7月19日 山本先生 画像診断レクチャー 7月26日 宮野先生 放射線治療について 8月2日 — 休み 8月9日 — 休み 8月16日 — 休み 8月23日 — 休み 8月30日 — 休み 9月6日 青木先生 気胸について 9月13日 太田先生 東京医療センター研修について 9月20日 山本先生 画像診断レクチャー 9月27日 藤田先生 肺腫瘍について 53 平成 25 年度 症例報告会開催状況 日 時 場 所 担 当 研修等名称 演 題 ・当院における総合内科紹介初診患者の動向につい H25.4.8 大研修室 臨床研究部 症例報告会 て ・浮動性めまいで発症した多発性硬化症の一例 ・肺気種合併間質性肺炎の一例 ・当院における肺癌患者の動向について H25.5.13 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・両肺多発結節影を契機に発見された乳癌の一例 ・内視鏡的消化管ステント留置術を行った症例 ・当院における胃癌・大腸癌患者の動向について H25.6.10 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・右末梢顔面神経麻痺の一例 ・肺胞低換気症候群の一例 H25.7.8 ロワジールホテル 臨床研究部 症例報告会 ・当院における総合内科診療の現状と課題 懇親会 ・慢性肺アスペルギルス症 ・当院における多発性硬化症患者の動向について H25.9.9 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・超音波気管支鏡で診断し得た末梢小型肺癌症例 ・糖尿病治療の現状∼インクレチン関連薬・ビグア ナイドを中心に ・当院における呼吸器感染症紹介患者の動向 H25.10.21 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・高熱とAPTT延長、 肝機能障害を認めた高校生の 一例 ・診断に難渋した運動失調症の一例 ・当院におけるリウマチ性疾患の紹介初診患者の動 向 H25.11.11 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・ボセンタンが有効であった右心不全で発症した肺 動脈性肺高血圧症の一例 ・突然の全失語と右方麻痺を呈した若年男性の一例 症例報告会 ・膵癌のリスクファクターと早期発見について H26.1.20 ロワジールホテル 臨床研究部 地域医療連 ・頭痛の診療 携の集い ・当院におけるパーキンソン病の紹介初診患者の動 向について H26.2.10 大研修室 臨床研究部 眠気、3 ヶ月で12kgの体重増加を訴 症例報告会 ・倦怠感、 えて受診した42歳男性 ・パンコースト腫瘍の一例 ・COPD治療における新しい展開∼気管支拡張作 H26.3.10 大研修室 臨床研究部 症例報告会 用の重要性 ・範囲診断が一部困難であった胃癌の一例 ・脳表ヘモジデリン沈着症の一例 54 Ⅴ 各種委員会活動報告 医療安全管理委員会 執筆者 藤兼 俊明 当院では、医療安全対策加算Ⅰを取得後、医療安全管理委員会を設置し、事故防止と、安心・安全で良 質な医療の提供と職員の質の向上を目指し、委員会の中で議論を深め合っている。 医療安全に関する研修として、人工呼吸器研修会、輸液・シリンジポンプ研修会、レッドコール研修会 を実施した。多くの職員が参加し個人の技術を磨いている。自己研鑽セミナーは部門間連携を大きな柱と し、3回シリーズで実施した。1回目は、 「部門内で心がけていること、他部門へお願いしたいこと」2回 目は、 「部門間連携」 「確認ミスが減らない理由」3回目は「化学療法の安全について」について講演と意見 交換を行った。参加者も多く、職員のニーズに合ったテーマだったと評価する。 学会発表については、日本医療マネジメント学会に「適切な看護必要度評価のための取り組み」 、総合医 学会に「確認ミス・観察ミスはなぜ減らない~昨年度の結果を踏まえて~」と2学会に演題発表をした。 平成25年度インシデント・アクシデント報告件数は777件(平成24年度は700件)レベル3b 以上のア クシデントは7件(平成24年度は、 13件)であった。インシデント内訳は、 与薬に関する事179件(23%) 注射・輸血に関する事101件(12%)転倒・転落に関する事151件(19%)検査・治療・処置に関する事 70件(9%)機器・ドレーンに関する事101件(12%)療養に関する事112件(14%)その他25件(3%) であった。与薬や注射に関する事では、確認不足、思い込みにより起こったインシデントが多くあった。 初めての試みとして看護師間での注射相互チェックを行ったが、マニュアルの再確認や意識づけになり、 さらに自分自身の行動の振り返りになったという結果が出たため、効果的であった。また、転倒・転落に 関する件数が増えてきており、昨年度と同様の傾向がある。入院患者の平均年齢は69.4歳(平成25年度) であり、高齢者の特徴を理解し、観察力を養い機器を効果的に利用して関わる必要がある。今後も安全な 医療の提供ができるように、医療安全推進部会のメンバーと協働、連携を強化しながら質向上に努めてい きたい。 55 医療安全推進部会 執筆者 青木 裕之 医療推進部会は、医療安全管理室長、部会長が中心となり、医療安全管理係長ならびに各部門の代表委 員が毎月第2金曜日に会議日を設け部会を開催している。 医療安全推進部会の目的は、インシデントを共有し事故防止対策を立て職員に周知すること。医療安全 管理委員会と連携し、安全・安心な医療を提供する為、部会では、研修会・勉強会の実施また部会ニュー スを発行し危険が予測される事例を情報提供している。 部会内では、事例を話合い分析と共有し各部署へ情報発信している。 平成25年度は「人工呼吸器研修」 「輸液・シリンジポンプ研修会」 「レッドコール研修会」 「化学療法の安全 について」と医療安全研修を企画した。また、推進部員が危険回避の為、院内を巡回し早期発見を行い、 関係部署に修理などを依頼している。 各部門の代表委員で構成されている特徴を活かして、医療安全活動の現場における実践者として日々活動 している。 平成25年度 人工呼吸器研修 56名参加 輸液・シリンジ研修 57名参加 レッドコール研修 59名参加 平成25年度 自己研鑽セミナー 第1回 「部門間の連携」 部門内で心がけていること、他部門へお願いしたいこと 参加者 83名 講師 :放射線科 越智特殊撮影主任 :薬剤科 鈴木(訓)薬剤師 :看護部 金子看護師 第2回 「部門間連携」 参加者 42名 講師 :医事科 横山専門職 :医療安全管理室 卒間医療安全係長 第3回 「部門間連携」 化学療法の安全について 参加者 61名 講師 :看護部 渡邊麻美がん化学療法認定看護師 :薬剤科 鈴木(訓)薬剤師 56 ICT(感染対策チーム) 執筆者 吉河 道人 【活動方針】 感染防止対策地域連携合同カンファレンス(計4 感染管理対策の実効性を検証し、効率的な院内 回) 感染対策を推進する。 旭川医大病院との間の感染防止対策に関する相互 評価 【平成24年度活動目標】 ① ICT 講習会を年2回以上開催し、感染予防対 その他25年度に ICT が行った主な活動は以下 策及び感染症看護に関する職員教育を行う。職員 の通り(感染対策室との協働事項を含む) 一人当たりの研修会参加回数を1回 / 年以上にす ① MRSA 発生報告書の改定 る。② MRSA、緑膿菌、セラチア菌、 ESBL 産 ②抗菌薬アンチバイオグラム作成 生菌などの薬剤耐性菌分離データより新規発生患 ③針刺し防止機能付物品の導入(ヒューバー針、 者情報を把握、耐性菌ラウンドにより予防対策の 動脈血ガス測定用注射器、針捨てボックス) 指導及びコンサルテーションを行う。また年2回 ④経腸栄養ボトルの変更 以上、当院のアンチバイオグラムデータを現場へ ⑤廃棄物分類一覧の改訂 フィードバックする。③院内ラウンドの実施によ ⑥薬品保冷庫の温度チェック記録開始 り標準予防策及び感染経路別予防策の実施状況の ⑦アイシールド及びアイシールドマスクの導入 確認及び指導を行う。ラウンド結果を各部署へ適 ⑧手術部位感染(SSI)サーベイランス、中心静 切にフィードバックし、対策の強化をはかる。④ 脈ライン関連感染(CLABSI)サーベイランス 感染対策室と協働し、院内感染対策マニュアルの ⑨院内感染対策マニュアルの改訂(清拭車及び共 検討及び改訂を進める。 用タオルの管理、4大ウイルス疾患への対応、内 視鏡室の感染対策) 【スタッフ】 山崎臨床教育研修部長・吉河小児科部長・青木外 【ICT 講習会】 科部長・定森看護師長・武田副看護師長・鈴木薬 第一回 (web カンファレンス ) 平成25年7月23日 剤師・灘医化学主任・武田撮影透視主任・高橋主 講師 昭和大学医学部内科学講座 臨床感染症学部門教授 二木 芳人 先生 任栄養士・連川作業療法主任・畑中理学療法士・ 山田業務班長。 『MSSA 感染症治療ガイドライン』 【活動内容】 第二回 平成25年11月13日 月2回のミーティングでの①入院患者における 講師 当院 ICD 吉河 道人 薬剤耐性菌分離状況の部署別検討と感染経路の推 当院 ICN 武田 奈緒子 定、伝播有無の検討②血流感染症例やノロウイル 『4大ウイルス疾患の病態と予防対策』 ス胃腸炎、インフルエンザなどのウイルス性疾患 の発生状況モニタリング。 第三回 平成26年1月24日 週1~2回の院内ラウンドによる院内感染対策 講師 鳥居薬品株式会社 学術部 実践状況の評価、改善点の指導。 『HIV 感染症について』 速乾性手指消毒薬月別使用状況の部門別集計と 公表による使用量の増加への啓発活動、病棟看護 師に対するアンケートを通じた感染対策実践状況 の自己評価と感染対策への意識の向上。 57 褥瘡対策チーム 執筆者 松本 学也 褥瘡対策チームは平成9年に発足され、事例検討を重ねながら褥瘡に対しての取り組みを行っている。 医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士でチーム編成され、治療困難な症例については外科医師 を加えて検討し、毎月第一金曜日に会議を行っている。 平成25年に褥瘡マニュアルを改訂し、褥瘡発見当日に褥瘡担当医による診察を受けるようにし、褥瘡の 評価は NPUAP 分類を使用していたが DESIGN-R に変更した。データ管理はファイルメーカーを活用し、 事例検討は症例の写真をプロジェクターにて投影し、各病棟の専任から DESIGN-R、処置、予防対策、 転帰等の報告がなされ早期治癒に向けて検討を行っている。また NST チームと連携し、より褥瘡対策の 予防強化を実施していきたいと考えている。 褥瘡は作らないこと、出来たら早期に治癒させることが重要であり、そのために、予防と早期発見、早 期治癒を目指し知識技術の向上を図り、全職員に啓蒙しているところである。 また、地域の介護・看護従事者を招き褥瘡予防に関する学習会を開催した。今後も地域連携を図り褥瘡 発生・悪化予防に努める核となるよう努めていきたい。 < 目標 > 褥瘡予防についての知識を深め、効果的な褥瘡予防対策の指導および実践を行う。 < 実績 > 1.褥瘡発生状況 平成25年4月~平成26年3月に当病院に入院した患者のうち 新規褥瘡発生患者37名(46か所) 新規褥瘡発生率 1.10% (褥瘡新規発生率、平均値1.48%、2011年、日本褥瘡学会) (褥瘡新規発生率=入院後に新規に発生した褥瘡の数(別部位は1 として計測)ひとりの患者でも複 数発生した場合はその個数を算出する/調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数) 2.褥瘡チーム員勉強会 年2回 3.学習会 年2回 院内・院外(地域の介護、医療従事者) 対象 全職員及び介護・看護従事者 4.ニュース発行(年2回) 被覆材・処置ケア・栄養・学習会などのテーマで発行している 5.褥瘡調査 当院における褥瘡発生患者の現状 平成25年10月 第67回国立病院総合医学会にて発表 58 輸血療法委員会 執筆者 藤兼 俊明 【目的】 院内における輸血に関する検査並びに輸血管理等の業務を円滑に実施するため、各種の調査・検討を行 い、具体的な業務運営方針を審議決定しこれに基づく必要な措置を取ることを目的とする。 【構成委員】 副院長、統括診療部長、薬剤科長、臨床検査科長、外科医長、副看護部長、看護師長2名(委員長の指 名したもの) 、医療安全管理係長、臨床検査技師長、副臨床検査技師長、輸血担当臨床検査技師、企画課長、 経営企画室長 【委員会開催】 ☆第1回 日時 : 平成25年5月27日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、遠藤薬剤科長、玉川検査科長、 、阿部副看護部長、卒間医療安全管理係長、志保 臨床検査技師長、大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、黒沢経営 企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4月の FFP/MAP は0.46(目標値 0.27) アルブミン /MAP 0.91(目標値 2.00未満) 2.輸血製剤依頼表について 輸血製剤の依頼表の表記が単位数となっているが本数へ変更する [ 理由 ] 単位数ではなく製剤本数が正しい表記である (藤兼副院長) メールで皆さんにお知らせしてください 3.FFP の製剤名について 平成25年8月以降、血液センターの既存製剤がなくなり次第、新しい製剤名に変更にな る(藤兼副院長) 変更になることを電カルに併記、もしくは備考欄に記載する 4.副作用報告 (2013年3月1日~2013年4月30日) 2013年3月18日 4病棟 Ir-RCC-LR-2 蕁麻疹、かゆみ 5.輸血マニュアル作成について (志保技師長) 案を作成しました 次回委員会までに意見をください 輸血同意書も見直したいので次回に案を作成します 6.輸血管理料について (黒澤企画室長) 4月より輸血管理料を算定しています 7.その他 なし 59 ☆第2回 日時 : 平成25年7月30日(火) 17:00~ 場所 : 小研修室 出席者: 藤兼副院長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、卒間医療安全管理係長、志保臨床検査技師長、 大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、青看護師長、桜庭企画科長、 黒沢経営企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 5月、6月 破損 2013年5月 9日 Ir-RCC-LR-2 1本 6病棟 ( 不適合 ) 2013年6月18日 FFP-LR-5 1本 4病棟 ( 指示変更 ) 2013年6月25日 FFP-LR-2 2本 4病棟 ( 死亡 ) FFP / MAP 比 0.29 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.53(目標値2.00未満) (藤兼副院長) FFP の在庫が出た時点で院内にメールで在庫状況を知らせてください 2.新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名について 平成25年9月3日以降、新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名が変更になる (大山副技師長) 近くなったら先生方にはメールします。 当面、新旧の製剤を登録しておきます 3.副作用報告 (2013年5月1日~2013年6月30日) 2013年5月 2日 6病棟 Ir-RCC-LR-2 発熱 2013年5月22日 6病棟 Ir-RCC-LR-2 かゆみ (藤兼副院長) 副作用の患者の輸血歴を調べてください (大山副技師長) 次回から報告します (藤兼副院長) 今後の再発防止のために副作用の情報共有ができるようにしてください (卒間医療安全係長) 今回の副作用患者について状況を調べます 4.輸血マニュアル作成について 自己血を追加しました 簡易マニュアルを作成しました (志保技師長) 変更点があれば後ほど連絡ください 5.その他 なし 60 ☆第3回 日時 : 平成25年9月30日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、卒間医療安全管理係長、志保臨床検査技師長、 大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、青看護師長、桜庭企画科長、 黒沢経営企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~8月 FFP / MAP 比 0.20 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.30(目標値2.00未満) 2.新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名について 平成25年9月3日以降、新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名が変更になりました 3.副作用報告 (2013年7月1日~2013年8月31日) 薬剤科から報告 – なし 4.輸血マニュアル作成について 医療安全相互チェックシートにあわせて検討中です 5.その他 なし ☆第4回 日時 : 平成25年11月25日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、青木臨床教育研修部長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、志保臨床検査技師長、 大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、青看護師長、桜庭企画科長、 黒沢経営企画室長 輸血情報の提供: 北海道赤十字血液センター 製剤部 学術係長 森下 勝哉 輸血後感染症の症例数報告(資料) 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~10月 FFP / MAP 比 0.14 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.27(目標値2.00未満) 2.輸血管理加算の申請について 10月に申請して、11月から算定(60点)しています(黒澤企画室長) 3.新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名について 平成25年9月3日以降、新鮮凍結血漿 (FFP) の製剤名が変更になりました 4.副作用報告 副作用報告はありません(遠藤薬剤科長) 患者基本に載せることはできないでしょうか?(藤兼副院長) → 薬剤科と相談して NEC に確認します(藤兼副院長) 5.輸血マニュアルについて 院内共有フォルダにアップしました(大山副技師長) 6.輸血申込み期限の変更について 現在5日前までの申込みを7日前までに延長して欲しいとの要望があります (大山副技師長) → 7日前に延長して破損が出ないようしてください。前日に確認の電話を入れるなど 61 してください(藤兼副院長) 7.その他 なし ☆第5回 日時 : 平成26年1月27日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 玉川臨床検査部長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、志保臨床検査技師長、大山副臨床検査 技師長、川嶋輸血担当検査技師、青看護師長、桜庭企画科長、黒沢経営企画室長 輸血情報の提供: 北海道赤十字血液センター 製剤部 学術係長 森下 勝哉 「輸血後H IV 感染事例について」 4~12月 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) FFP / MAP 比 0.13 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.23(目標値2.00未満) 2.副作用報告 薬剤科から報告 - 副作用報告はありませんでした(遠藤薬剤科長) 3.その他 「平成25年度血液製剤使用実態調査」が来ていますの御協力お願いします(大山) ☆第6回 日時 : 平成26年3月24日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、玉川臨床検査部長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、志保臨床検査技師長、大 山副臨床検査技師長、卒間医療安全係長、桜庭企画科長、黒沢経営企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~2月 FFP / MAP 比 0.11 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.31(目標値2.00未満) - 目標値以下で推移しています 破損が1本ありました(Ir ‐ RCC - LR 2) - 病棟払出し後に転院が決まり返品になったため破損になりました(大山) 2. 副作用報告 薬剤科から報告 - 副作用報告はありません(遠藤薬剤科長) 3.その他 相互間チェック時の指摘事項である情報の共有については、次年度の課題としましょう (藤兼副院長) 62 安全衛生委員会 執筆者 藤兼 俊明 安全衛生委員会は、労働安全衛生法に基づき、職員の安全及び健康を確保するため安全衛生管理につい て定め、快適な職場環境の形成を促進することを目的として設置されています。 月1度の委員会において、各種項目の対策について調査審議を行い、所属長に対し必要な意見を述べて います。 近年、経済・産業構造が変化する中で、仕事や職業生活に強い不安、悩み、ストレスを感じている労働 者の割合が高くなってきている現状を踏まえ、特にメンタルヘルス対策及び過重労働による健康障害防止 等について、年度計画の重点項目としている。 また、毎月の委員会で審議された内容については、管理会議で委員会概要報告書を作成し各職員への周 知を行っている。 【安全衛生委員会 構成委員】 ・統括安全衛生管理者(副院長) ・安全管理者(事務部長) ・産業医(臨床研究部長) ・衛生管理者(臨床教育研修部長) ・安全に関する経験を有する職員の中から所属長が指名した者(職場代表1名) ・衛生に関する経験を有する職員の中から所属長が指名した者(職場代表2名) 【平成25年度における主な活動内容】 1.平成25年度院内スローガン (職場からの応募作より) 「笑顔で作ろう 明るい職場 」 2.産業医を中心とした委員による院内巡視活動等 ・毎月1回、各職場の環境確認、問題点がないか巡視活動を行っている。 ・平成23年7月より、職場の問題等をお互いに認識し早急に対応するために職場代表も加わり職 場巡視の強化を図った。25年度では、職場環境改善を目的に放射線科待合ロビーの化粧直しを 早期に行った。 3.定期健康診断、予防接種等 ・4月 採用時(雇入時)健康診断の実施 ・5月 職員定期健康診断の実施 〔受診率 95.3%〕 ・10月 職員胃がん検診実施 ・11月 職員特殊健康診断の実施 〔受診率 88.7%〕 ・11月 新規採用者 B 型肝炎ワクチン接種 ・11月 職員インフルエンザワクチン予防接種〔季節性インフルエンザ接種者数281名〕 4.その他行事など ・5月 ストレスチェックの実施 ・1月 メンタルヘルスケア研修会の実施 63 NST(栄養サポートチーム) 執筆者 西村 英夫 【スタッフ】 医師4名、看護師3名、薬剤師2名、臨床検査技 師1名、管理栄養士3名、理学・作業・言語療法 士各1名、企画課1名 【活動概要】 平成19年1月より本格稼働し、月1回の会議、 週1回の回診及びカンファランス、定期的な院内 勉強会の開催、関連学会・研究会での学術発表と 参加等を行い、最適な栄養管理の実施を目指し活 動している。 ●学会認定 ( 平成19年より ) *一般財団法人日本栄養療法推進協議会 (JCNT) NST 稼働施設認定 *一般社団法人日本静脈経腸栄養学会 (JSPEN) NST 稼働認定施設 ● NST 会議(月1回) 年度方針・計画の作成。スタッフへの周知。 ● NST 回診及びカンファランス 電子カルテを利用したカンファランスを行って いる。最新情報を共有でき、調査や報告書の作成 のための作業時間の短縮につながっている。 またカンファランス時、該当病棟の看護師に看 護情報を報告してもらい、より実態に添った計 画・提案を実施している。 検討報告を直接カルテに添付することで、提案 事項を主治医や病棟スタッフが見やすくなり、患 者への対応もより早く行える。 ●NST専門療法士認定の取得 ・取得者1名 (他スタッフも取得に向け、研修・学会等参加 し準備を進めている) ●院内勉強会 平成26年3月 「血糖コントロールと褥瘡の栄養管理」 糖尿病がある褥瘡患者の栄養管理のポイント 64 Ⅵ 看護部活動報告 看護部 看護部長 及川 節子 副看護部長 阿部 貴子 となったことで受け入れ体制が整い、ベッド確保 【看護部の理念】 は問題なかった。 私たちは、患者さん一人ひとりの人権を尊重 2)地域医療連携をさらに強く推進するために し、いつも専門的で質の高い医療知識と技術で、 安全で安心な看護を行います。 (1)入院時アセスメントを迅速に行い、 医療チー 【平成25年度看護部目標と成果】 評価:地域連携担当看護師により、毎日入、院時 ムとの計画、実践を勧める。 アセスメントの入力状況をチェックすることと 1.健全な病院運営に参画する し、ほぼ100% の入力がされるようになった。特 1)安定した患者確保のために 定の病棟ではあるが、院内の他職種とのカンファ (1) 病床稼働率75%を維持し在院日数の短縮 (18 レンスの実施も定着してきた。 日以内) 、医療の質を保証するために、クリティ (2)迅速に退院時サマリーを記載し、看護の評 カルパスの作成と運用を促進する。 価を外来、地域へ引き継ぐ。 評価:病床稼働率は73.8%であった。平均在院 評価:退院時サマリーの未記入の多い病棟は限ら 日数は16.3日であり目標は達成できた。クリティ れており、前年度よりは未記入件数は少なくなっ カルパスに関しては、各看護単位に担当者を決 た。今後は、10日以内の未記入件数を減らして め、看護師と医師が一緒に同じ院外研修・学会に いくように継続する。 参加することでパスへの理解ができた。また、市 (3)地域の医療を支える人々や制度を知り、地 内でパスの運用が活発に行われている病院の副看 域医療に貢献する(在宅や施設で患者を支えてい 護部長からの抗議を受け全体の底上げをすること る人々との連携を深め、地域医療に貢献できる… ができた。院内のパス委員会では、 情報を共有し、 在宅訪問、施設や連携病院への出前講義など) 紙パスから電子カルテパスへの作成を促進するこ 評価:旭川市内の訪問看護ステーションの所長を とに努めた。しかし、作成に関しては、各科の医 招き当院のケースも含めて講演していただいた。 師の協力体制がまだ十分ではなく、DPCに合わ また、各単位の学習係りが MSW や地域連携看 せたパスの作成や稼働率が十分とは言えない。26 護師の研修を企画し、実践した成果を院内研究で 年度も引き続き活動をしていく。 報告するなどの意識の高まりも出てきている。ま (2)DPC分析や機構本部の診療機能分析レ た、市内の包括センターや介護施設などとの座談 ポートを踏まえて、看護が協力できることを取り 会(当院を会場とし、 北海道新聞にも掲載)には、 込む 師長だけではなくスタッフも参加するようになっ 評価:呉医療センター、仙台医療センターなどと てきている。しかし、退院調整については、まだ ともに、25年度は本部のDPC分析センターが MSW や看護師長に依存することがあり、26年度 PDCAサイクル活動を行う対象施設となり、選 は各単位に担当看護師を決め、入院時からゴール 択した項目の検証を行ってきた。本部の担当者と を予測し介入を進めていく予定である。また、25 の打ち合わせ時には、看護部長が同席して情報を 年度は在宅に向けての訪問、退院後の在宅訪問、 看護部門に周知した。しかし、看護部門が協力す 通院患者の在宅訪問は医師主導で4件であり、増 る項目はなかった。 やすことができなかった。26年度は、チーム医 (3)看護部門として、二次救急の個室の確保、 療の一環として在宅訪問ができるように体制を考 ベッドの適切な運用を検討する えていく必要がある。 評価:24年度までは二次救急の受け入れが、病 棟によってスムーズにできなかったが、7:1の 施設基準の取得により、すべての病棟が3人夜勤 65 2.安全・安心で質の高い医療の提供 (7)職員が一丸となって、新人を含む看護職員 1)7:1の取得に伴い、看護の質を向上させる を辞めさせない職場環境づくりに努める。 ために 評価:新採用者の退職はなかった。平成25年度 (1)年間計画に基づきスタッフ全員が自分の単 離職率は、4.5%だった。 位で扱う基礎的疾患の治療と看護の知識・技術を 2)病棟でのチーム医療の推進 習得する 他職種の要となって、安心して退院・転院でき 評価:j各病棟・委員会で薬剤師、 MSW, 地域 る方策を実践する 連携室の看護師、医師などの協力を得ながら学習 評価:神経内科病棟では、リハビリスタッフと共 会を実施した。また、1年をかけて日本看護協会 に協働で医療・看護の提供を行った。薬剤師や栄 の「静脈注射を安全に実施するための判断基準」 養管理士も病棟にて患者と関わる機会が増えた。 の実施範囲レベル3(医師の指示に基づき一定の 3)疾患センター、緩和ケアチーム、感染対策、 臨床経験を有し、かつ、専門の教育を受けた看護 医療安全、 NST、褥瘡、口腔ケアの活動に研究 師のみが実施できる)までの研修を全職員におこ 的な視点で関わり看護の質をあげる。 なった。 評価:各委員会が中心となり研修・活動を進め看 (2)マニュアル・手順を活用して後輩の教育を 護業務に取り入れながらケアを行うようになって する きている。 評価:治療方法、必要物品等に変更が必要な個所 は随時変更し、主に新採用者の指導に使用した。 3.地域医療を担うために (3)自分の看護を丁寧に後輩や学生に伝える 1)健康まつり、看護の日のイベントや地域医療 評価:学生指導については、昨年に引き続き看護 連携の研修会には積極的に参加し、交流を深める 学校より「学生が実習しやすい」との意見をいた 評価:健康まつりは2年目を迎え、地域の方々に だいた。看護については、病棟でカンファレンス 旭川医療センターを知っていただくよい機会に をする機会が少しずつ増えている。 なった。看護の日のイベントも副看護師長会だけ (4)インシデントの事例を丁寧に振り返り、原 ではなく、各病棟でポスターを作成し広場に掲 因を明らかにし共有し、業務改善や自己の成長に 示、 「看護の日」を患者さんや家族に知ってもら 繋げる。 うことができた。 評価:平成25年度は777件であった。件数の減 少はないが、各看護単位でインシデントのカン 4.働く環境整備とモチベーションを高め、人材 ファレンスが開かれ、分析・共有ができるように 確保のために なった。 1)自分たちが実践したことを、積極的に学会や (5)電子カルテ上の記録は看護の証明になるこ QC で発表する とを認識し、責任を持って入力する。 2)お互いに自由な発想を聴く姿勢を持ち、人材 評価:記録委員会が中心となり看護必要度とリン 育成の視点で支援し合う クした看護記録の記載が徐々にできるようになっ 3)患者にも医療職にも選ばれる病院になるため てきている。退院時サマリーは病棟により偏りが に、サービス向上を目指す あり、診療録等委員会の指摘があり改善に努めて 評価:学会やQC活動で看護部全体が発表したの いる。 は31件であった。自由な発想や人材育成の視点 (6)看護の疑問や気づきを QC や看護研究で深 で、医療・看護を考えることは十分ではないが、 める 学生指導や各看護単位で学習会を開き学ぶ機会は 評価:看護研究は OP 室を除く各看護単位で7事 増えた。患者サービスの向上は、接遇や業務の改 例、 QC 活動発表会は全部署で8事例発表し、取 善に今後も継続し努力していく必要がある。 り組みは積極的に行われた。しかし、継続できて いない現状もあり、定着するように働きかけてい く。 66 現任教育 看護師長 安田 るみ 副看護師長 中山 真利子 柳本 寿人 専専門職業人として、主体的、自立性をもち、 神的支援、看護過程、安全に関することを実施し 質の高い看護サービスを提供できる人材を育成す て、新人の成長の支援に努めた。新人看護師が ることを目的に、1.看護実践能力の向上 2. 21名にて研修は午前と午後に分けて実施した。 専門職業人として主体的に学習できる 3.人と 新人看護師の支援体制はプリセプター制度を取り の円滑な人間関係を築き、協働していくことがで 入れている。2か月ごとの委員会では、プリセプ きる 4.自己目標を持ちキャリアアップを目指 ターがその役割が果たすなかで悩みを共有し、支 すことを教育方針を掲げ以下の活動をした。 援や指導方法の情報交換の場となっている。10 1.教育委員会委員長として、副看護師長の教育 月の研修では、“ 教える ” から “ 気づかせる ” 指導 委員と共に以下の活動をした。 方法へと変化させていく必要性を学び、実践をし 1)各研修の運営 ていった。プリセプターなどと共に新人看護師の ①各研修の年間教育計画の作成 技術チェック、ACTyナース評価を行った。新 ②教育委員の教育(講義・演習) 人看護師へ指導のフィードバックをすることでプ ③各研修の企画・運営・評価 リセプターも「新人に合わせる」 「意図的に関わ (教育委員とともに企画立案・実施) り気付かせる指導を行う」と成長がみられた。 ④プリセプターの教育と支援 中途採用者研修では、悩みや不安を共有するこ (講義とラウンド時の面接) とで役割、課題が明確になった。 ⑤メンターナースの教育と支援 2~5年目看護師には、事例発表・メンバー 2.新人看護師への支援 シップ・チームリーダー・リーダーシップ研修を ①新人看護師の看護技術到達評価 し、これからの行動変容への動機づけとなった。 ②新人看護師のACTyナース評価 糖尿病エキスパートナースの報告会では糖尿病セ ③育成プランの評価 ンターとの連携についての理解に繋がった。看護 ④評価のフィードバック 研究は発表会を2月13日に実施した。 3.看護研究への取り組みの支援 トピックス研修では、地域連携室より退院支援 (研究計画書のクリティーク、倫理 について、訪問看護師より在宅への退院調整で訪 委員会の提出、進捗状況の確認、指導) 問看護師が期待することについての講義から、必 4.その他 国立総合医学会 ( 仙台 ) で発表 要な情報について理解できた。 【看護部教育委員会】 看護の質向上のための教育・研修について協 議・検討するための委員会である。新人看護師に は3か月ごとの研修を組み、看護技術の習得、精 67 1病棟 看護師長 亀屋 初江 副看護師長 田中 文雄 【教育・研究】 当病棟は障害者自立支援法の療養介護サービ スの適用を受ける特殊疾患病棟として機能してい 他職種協働研究、筋ジス研究班に参加し筋ジス る。療養介護サービス費(Ⅰ)を適用しており、 トロフィー疾患の継続した研究に取り組んでおり 院内で唯一療養介助職を配置している。定床は 成果を報告している。 50 床で、 (一般床 10 床を含む)筋強直性ジストロ フィーをはじめその他の筋ジストロフィー疾患、 「院外発表」 筋萎縮性側索硬化症、慢性炎症性脱随性多発神経 筋ジス研究松尾班 班会議 根炎など脳神経内科疾患の療養を行っている。 ・筋強直性ジストロフィー患者の口腔内状況と口 入院日5年以上の患者がほとんどを占め、年々 腔ケアマニュアルの効果第三報 高齢化と重症化が進み介護度が上昇し、 PEG20 川上 さやか 名、胃管4名、人工呼吸器装着者15名と増加し 北海道東北地区 筋強直性ジストロフィー研究会 ている。新規入院患者は疾患進行度が高く、短期 ・ラジオ体操を実施しての身体的・精神的効果を 間の療養で重症化し退院となっている。平成25 調査 計良 亜矢 年度は転入15名・退院(死亡含む)14名で患者 数は増加している。年平均患者数は、48名収容 国立病院機構臨床共同研究 可能利用率は95%であった。 「口腔ケアの誤嚥性肺炎予防効果に及ぼす予測因 子の解明」 参加し3年目となる。 【看護の実践】 療養介護病棟として、患者の QOL「日々の生 活をいかにその人らしく過ごして頂くか」をモッ トーに身体的充足度、精神的満足度を高める看 護・介護を行っている。正月飾りや、ひな祭り、 クリスマスには病棟内の飾り付けとスタッフがハ ンドベルの演奏を行いました。また、栄養科と合 同で「ラーメンの日」などの特別食の日、患者が 日々散歩に行く中庭の管理を行っている管理課職 員の育てた野菜の賞味会、作業療法等で制作した 成果を展示する病棟祭など長期療養に彩りを添え るイベントを計画実施した。 安全・安心な看護の提供として、人工呼吸器装 着は常時15名を超えている状況をふまえ、新規 採用職員及び院内配置換え職員には臨床工学技師 協力を得て学習会を毎回実施している。また、 ALS、口腔ケア等の病棟学習会を継続している。 68 2病棟 看護師長 定森 広美 副看護師長 内山 大介 【病棟の概要】 【看護の実践】 当病棟は外科、放射線科、環器内科の混合病棟 である。病床数54床、うちリカバリー4床、重 症者室2床、有料個室11床となっている。外科 手術は右の図に示すように主に呼吸器系・消化器 系の手術患者を中心に、年間250例前後の手術を 行っている。手術は、内視鏡を使用した侵襲の少 ないものが、130以上を占めている。患者の7割 は、悪性腫瘍であり、化学療法、放射線療法を併 用し、終末期のケアも行っている。放射線科は、 患者のほとんどが、再発や転移があり、姑息照射 を主体としたターミナルの患者が多い。循環器疾 患では慢性疾患で高齢の患者が多く、内服、安静 度等の管理、生活指導を中心に行っている。他の 【教育・研究】 診療科や緊急入院も積極的に受け入れ、1割程度 院外研修参加状況 が他科の患者である。 日本循環器セミナー 2名 今年度の病棟目標は、①7: 1看護基準に伴っ 心電図セミナー 1名 た安全・安心な看護ができる②クリティカルパス コミュニケーション実践講座 2回 1名 が実施できる。 行動形成法 セミナー 4回 1名 療養環境(安心・安全・快適)を整え、人が皆 自己分析・集団関係分析 3回 1名 持っている回復する力や、その人らしさを引き出 相手の痛みを受け止める 在宅支援者のための 「寄り添い」 の心 1名 す看護の実践をはかった。 理学 ケアカウンセリングを理解する 毎週定期的に医師、理学療法士、MSWを含め たカンファレンスを行い、情報交換と治療方針の 確認を行っている。高齢者が多いことから、 医師、 MSWと連携して退院調整を行っている。 また、週1回の看護師カンファレンンスでは、 看護計画の見直し、患者・家族に関する情報提 供、退院に向けての取り組み等について意見交換 を行っている。 69 1名 1名 NST勉強会 1名 退院調整在宅医療支援のための講演会 1名 看護師による口腔ケア実習講習会 2名 BLSヘルスケアプロバイダーコース 2名 感染対策 1名 緩和ケア 1名 3病棟 看護師長 大塚 央子 副看護師長 佐藤 涼子 【病棟の概要】 2.安全・安心な看護を提供する 第3病棟は脳神経内科病棟として、パーキンソ 事故防止・安全管理に努め、マニュアルを徹底 ン病、多発性硬化症等の特定疾患、ギランバレー し病棟のヒアリハットの傾向を知り、再発防止に 症候群等の免疫原性神経疾患、頭痛・めまいなど 努めた。特に転倒・転落に関しては、入院後1週 の診断と治療から、脳炎・髄膜炎急性期治療、脳 間後の再評価を徹底し、ヒアリハット発生時はス 血管疾患の急性期治療や急性期リハビリ、危険因 タッフ間で情報を共有した。 子の診断と治療などあらゆる急性期神経内科疾患 に対応している。 3.安全な療養環境を提供する 病床数は50床、うち重症者室が3床、有料個 研修会などに参加し、専門職としての向上を 室が15床となっている。スタッフは医師8名、 図った。 看護師26名、看護助手3名が治療や看護・リハ 4.チーム医療の推進 ビリにあたっている。 DPC に伴い在院日数短縮となったため MSW と連携を密に行い退院調整を行っている。 【看護の実践】 1.患者の視点に立った看護を実践出来る。 患者・家族の希望・要望に応えられるように、 【教育・研究】 看護の質向上に向け患者個々に適した看護を提 1.院内看護研究発表会 「看護師の退院調整に関するアセスメント能力 供できるよう日々研鑽している。また医師、看護 の向上を目指して」 師、理学療法士、MSW が協同し、毎日の入院時 2.第67回国立病院総合医学会 カンファレンスで患者の ADL の確認を行い、入 「パーキンソン病患者の患者用修正クリティカ 院中の転倒予防を含め移動方法の検討等を行って ルパスの評価」 いる。入院時にはスクリーニングを実施し、退院 3.北海道東北地区国立病院機構学会 支援として、初期カンファレンスを行い、今後の 「非侵襲的人工呼吸(NIPPV)を導入して 治療の方向性と課題、生活上の課題を明確にし、 在宅へ戻る ALS 患者と家族の関わり」 受け持ち看護師が中心となって、退院調整を行っ ている。 4.院内 QC 発表会 必要時は地域の支援担当者と合同カンファレン 「5S 隊がいく!」 スで情報提供を行い、安心して在宅へ戻れるよう に病棟体制を強化している。 70 4病棟 看護師長 青 志織 副看護師長 柳本 寿人 高橋 絵里香 【病棟の概要】 【教育・研修】 4病棟は消化器内科・総合内科の混合病棟であ 1.院外研修の受講状況 る。 ①退院調整看護師養成研修 消化器内科は炎症性腸疾患のような慢性疾患 ②看護必要度研修 や、様癌、急性腹症に代表される急性消化管疾 ③ QC 手法実施研修 患、糖尿病やリウマチを中心とする代謝性疾患や ④リウマチ関節評価 免疫性疾患など多岐にわたる疾患の治療も行って ⑤マイケルタルト音楽療法 いる。また、内視鏡検査を中心とした診断・治療 ⑥内視鏡学会ハンズオンセミナー を行っている。大腸内視鏡検査、大腸ポリペクト ⑦クリティカルパスセミナー ミー、肝生検では、クリティカルパスを活用し短 ⑧長崎肝疾患研修 期入院患者を積極的に受け入れている。25年度 ⑨教育研修Ⅱリフレクション 平均患者数は38.4人(収容率76.8%)平均在院 ⑩エルネック 日数は15.39日である。 ⑪緩和ケアネットワーク ⑫音楽療法認定講習会 ⑬北海道糖尿病療養支援研修会 ⑭日本糖尿病教育看護学会 ⑮北海道糖尿病研究発表会 ⑯道北インスリン療法研究会 ⑰糖尿病合併症学会 ⑱日本内視鏡学会 3.院内看護研究発表状況 「オリエンテーションが心理面・生理面に与える 【看護の実際】 影響~ ERCP を受ける患者に対し、視覚に訴え 病棟方針1.患者の権利と尊厳を守り、思いやり る新規オリエンテーション用紙を作成して~」 のある看護を提供する 患者・家族の意向を組み入れた看護計画を立案 4.院内 QC 発表 している。患者が安心して入院生活を送ることが 「実績未入力をゼロにしよう!」 できるように専門的知識、やさしさと思いやりを 大切にしている。又、医師・薬剤師・栄養士・M SWと協力して情報の提供を行い、患者の視点に 立ったチーム医療の提供が出来るように努めてい る。 病棟方針2.看護実践能力を高め、安全に安楽な 看護を提供する。 医療事故につながらないように、インシデント が発生時は早急にカンファレンスを開き伝達する とともに、対策を講じるように努めている。 71 5病棟 看護師長 池田 美智 副看護師長 中山 真理子 【病棟の概要】 【病棟目標】 5病棟は呼吸器内科50床の病棟で、入院患者 「患者・家族が安心して満足できる看護を提供で の70~80%が肺がんであり、その他、肺炎、呼 きる」 吸不全患者が入院している。主に肺がん患者の化 学療法を行っており、手術や放射線療法を受ける 【看護の実践】 患者の入院にも対応している。今年度の化学療法 家族の身体的、心理的、社会的側面をアセスメ 件数は、 590件以上となっている。精査から治療、 ントし、苦痛や不安の軽減に向けた専門性の高い そして終末期までのプロセスにおいて疾患に関す 看護ケアを提供している。MSW や薬剤師を交え る十分な情報提供を行い、不安の軽減、心身の症 てカンファレンスの場を設け、チームで協働して 状緩和、社会的問題に対して他職種と協働しなが ケアの充実を図っている。終末期を迎える患者も ら支援し、患者の QOL を最優先に考えた医療・ 多く、受け持ち看護師が中心となって患者と家族 看護を提供している。 の意向を尊重した看護に取り組んでいる。 化学療法時は、ほぼ全例にクリティカルパスを 活用し、医療の質の向上を目指している。また平 【教育・研究】 均在院日数については、15.05日と前年度に比べ ・病棟学習会を5回開催 て短縮してきている。ハード面では、 アメニティー 「肺がんについて」 「肺炎について」 が充実した有料個室が18室あり、プライバシー 「気管支喘息について」 「間質性肺炎について」 が尊重された療養生活を送ることができる病棟で 「呼吸器患者の社会資源について」 ある。 ・院外研修参加状況 「実習指導者講習会」 「QC手法研修」 「北海道緩和ケア研修会」 「心電図モニター講習会」 「心不全について」 「がん性疼痛のコントロール」 「人工呼吸器装着患者の離床」 「あさひかわ緩和ケアネットワーク」 「エンゼルケア・エンゼルメイク」 他 72 6病棟 看護師長 加藤 美知子 副看護師長 淺田 道幸 【病棟の概要】 6病棟は、呼吸器内科一般36床と結核ユニッ ト20床の計56床です。看護師26名看護助手2名 で看護させて頂いております。一般患者の内訳は、 肺癌・肺炎・COPD・肺気腫・喘息などの患者 が治療に専念されており、平成25年度の入院数は、 一般689名でした。 内訳は図を参照。 【看護の実践】 慢性呼吸器疾患の患者の高齢化、合併症のある 患者も増加傾向にある。また、一人暮らし、老 夫婦のみの家庭など退院しても患者を支援する家 族がいないなどの問題があり、毎週退院支援カン ファレンスを開催し MSW・保健師・ケアマネー ジャーなどとの連携を図り患者との信頼関係を大 切に看護実践している。 疾患の内訳として、約3分の1が肺がん患者、 【教育・研究】 3分の1が慢性の呼吸器疾患患者だった。一般患 院内・院外への研修に参加し、専門的知識の習 者の平均在院日数は18.5日である。 得・自己研鑽に努めている。 結核ユニットは20床、 HIV 感染者の結核合併 研修参加状況 に伴う治療に関しても基幹病院としての役割を 1.第7回旭川感染管理ネットワーク 担っている。平成25年度の結核での入院患者は 2.BLS ヘルスケアプロバイダー 64名。重症の結核患者で、入院後10日以内に亡 3.臨地実習指導者研修会Ⅰ くなった患者が2名いる。多剤耐性の患者はいな 4.QC 手法研修 かった。 5.看護管理Ⅰ 結核患者の在院日数は45.7日。結核対策として 5.呼吸器感染症診断と看護 月に1回、当院で DOTS カンファレンスを開催 6.H25年度結核予防技術者地区講習会 している。道北管内10か所の保健所より対象患 7.COPD 研修会 者がいる時、保健師が参加。入院時の情報交換お 等 よび退院後の支援についてカンファレンスを行う。 平成25年度は、57例行われた。退院後の支援か ら内服中断する患者はいなかった。 結核は政府の関与もあり、治療終了まで必ず支 援をしなければならない。そのため、退院後に病 院・施設に移動される患者が支援を受けられるよ う添書と共に指導用のパンフレットを同封してい る。 73 外 来 看護師長 有馬 祐子 副看護師長 滝沢 亜由美 【外来の概要】 月・水・金の週3回稼働している。 当院外来は、消化器内科、脳神経内科、呼吸器 健診センターとして、肺ドック、脳ドック、骨 内科、循環器内科、外科、放射線科、小児科、 ドック、乳がんドックを実施している。 総合診療科の計8科が外来診療を行っている。小 児科では発達小児外来が新たに診療を開始してい 【看護の実際】 る。また、糖尿病、パーキンソン病、 COPD の 「根拠に基づき、安全で安楽な看護を提供する」 3疾患センター外来として、慢性閉塞性肺疾患、 を方針とした。 パーキンソン病、糖尿病・リウマチの診療を行っ 外来では、外来診療に支障を来たさないように ている。 業務優先になりがちであり、看護という視点で 平成25年度の一日平均外来患者数は、306人、 捉えれば、まだまだ未知なる可能性に対応できて 診療科の内訳は、呼吸器内科70.4人、循環器内科 いない状況がある。専門職として自己研鑽を継続 18.4人、脳神経内科80.8人、消化器内科86.8人、 し、看護師としての使命を探求する姿勢が望まれ 外科16.8人、小児科12.1人、放射線科7.7人、総 る。看護師一人一人が患者の視点に立ってニーズ 合内科7.2人であった。外来化学療法とリウマチ を捉える姿勢を保ち、より良い信頼関係を築ける 治療の年間合計件数は689件であり、化学療法の よう関わりを意識していきたい。またその為に 診療科内訳は、消化器内科、呼吸器内科、外科で は、 医師を始め、 受付窓口や診察介助のクラーク、 ある。外来治療においては、リウマチ治療の増加 検査科職員などとチームとしての連携は必須であ により前年比130件近くの増加である。2月より る。始業時のミーティング、診療中の職員間の連 採血室を新たに設置し、検査科2名、外来看護師 絡の復唱を重視し、継続していきたい。 2名体制で採血業務を行っており、待ち時間の短 縮に努めている。 【教育・研修】 3疾患センターはそれぞれ健康教室の開催や市 1.院内・院外研修会への参加 民公開講座などを行っている。パーキンソン病セ ンターが実施しているパーキンソン教室では、平 成25年6月より患者さん同士が話し合える時間 を設け、同年9月より北海道医療大学准教授近藤 里美先生を迎え、1か月に1回音楽療法を取り入 れている。代謝・糖尿病疾患センターでは糖尿病 透析予防指導や栄養指導にも力をいれ取り組んで いる。 内視鏡検査は、入院・外来の両方を担当し介助 を行っている。気管支・上部・下部消化管検査を 合わせて年間2063件であった。 血液透析は、入院・外来の両方を担当しており、 74 中材・手術室 看護師長 安田 るみ 【病棟の概要】 【看護の実践】 中材・手術室は、看護師長1名、看護師6名、 手術室部門の看護目標は「専門的知識・技術を 看護助手1名の職員配置である。手術室に看護師 高め、安全で安心な看護を提供する」である。学 5名、中材業務に看護師1名、看護助手で対応し 習会で手術室のチーム医療、手術室での医療安全、 ている。 外回り看護師の手指衛生について講義、グループ 本年の手術件数は323件と前年度より29件の ワークを実施し役割が明確になった。 増で、内訳は、呼吸器手術が92件 (29%) 前年よ 感染防止のために超音波洗浄の工程を見直し8月 り10件減り、消化器手術は111件 (34%) で前年 より手順を改訂した。 度より16件増加し、消化器系手術の割合が増加 中央材料室部門の看護目標は「適切な物品管理 した。ヘルニア根治術が31件 (10% ) で前年度よ で病院の経営参画」である。 「医療消耗品の院内 り15件増加した。CVポート埋設術も46件 (14% ) 在庫の削減に取り組み、コストの削減をする」に であった。 ついては病棟ごとに医療ディスポ製品の払い出し 数を2回 / 年示し、病棟での見直しを実施でき、 定数の適正化に繋がっている。しかし、手術件数 の増加のため外来部門も病棟と同様に中央管理に よる定数補充方式を導入することはできなかった。 【教育】 看護単位における教育目標は「中材手術室看護 師の資質向上」である。 自己研鑚として、手術看護学会、感染管理など 胸腔・腹腔鏡下手術は H24年度132件 (67%) 研修会にそれぞれ参加した。 から H25年度153件 (75% ) と胸腔・腹腔鏡下手 看護研究のテーマは手術室看護の評価に向けた 術の割合は増加した。 術後訪問用紙の改善について行い、入室から麻酔 導入までの患者の思いを知ることで看護が見える カンファレンスが実施できるようになった。 中央材料室は、高圧蒸気滅菌器2台とEOG滅 菌器2台を保有しており、高圧蒸気滅菌器の稼働 は平均51.9回 / 月、EOG滅菌器の稼働は平均 18.8回 / 月だった。 75 がん化学療法 がん化学療法看護認定看護師 渡邊 麻美 【活動目標】 整や取り仕切るような場がなく困難を要した。 1.がん化学療法に携わる当該病棟や外来部門で 平成25年度に「看護基準」 「看護手順」の見直し の化学療法のシステムや看護の現状調査を行 や新たな作成の機会があり、がん化学療法分野の う。 項目を担当したため、その中に看護部門としての 手順の元となるような記載をしている。 2.最新の知識・技術に裏付けされた、がん化学 療法看護のためのマニュアルの作成を行い院 ○緩和ケアリンクナース部会 内看護の統一を図る。 2~3か月に一回の緩和ケアリンクナース部会に 参加し、倫理的配慮について話し合いの機会を 3.化学療法を受ける患者の看護について最新の もった。 知識を持ち、技術と統合して患者の生活の質 の向上を図るための支援を、患者や家族と共 4.活動実績評価 に計画し実践する。 がん化学療法看護でマニュアル作成などの組織 【活動の実際】 横断的な活動を行うためには時間が必要なので 1.実践 はなく、組織全体に働きかけを行うためのネット ○静脈穿刺から抗がん剤投与終了までの投与管理 ワークの構築と活動への理解と協力が必要である を病棟と外来で実践した。 と思われる。 ○主なレジメンは、パクリタキセル+カルボプラ しかし、実践活動では所属病棟などがあった方 チン、シスプラチン+エトポシド、ペメトレキセ が、患者やその家族と関わりやすく、投与管理、 ド+カルボプラチン、ドセタキセル、イリノテカ 副作用マネジメントなどが実践しやすいと思われ ン+シスプラチン、FOLFOX などであった。 る。認定看護活動の実践を今後どのように行って いくかを考えていく必要がある。 ○がん化学療法にて生じやすい急性症状のモニ タリングや副作用マネジメントを行っていた。そ 院内のニーズを把握し平成26年度以降の活動計 の結果、重篤な副作用の出現はなかった。 画に反映していきたい。 2.指導 看護部教育委員会より依頼のあった、全看護職 員向け静脈注射実施のための研修内の「静脈注射 の合併症」 を担当し、 スライド作成、 講義を行った。 3.相談 ○口腔ケアの計画作成について、がん化学療法分 野での相談を受けた。 エビデンスレベルの高いケアは少ないが、含嗽・ 歯磨きなどを丁寧に行うことや、観察を確実に 行っていくことが必要であることをコンサルトし た。 ○血管外漏出について 血管外漏出時の対応・ケアのマニュアル作成での 依頼があったが、当院には関係各部門との連絡調 76 Ⅶ 業績 研究業績発表 A論文・総説・著書 1.坂本菜名、 斉藤照子、 峯本照子、 藤村聡美 胃瘻挿入部周囲のスキンケアの有効性の検討 ベストナース 2013;4:68-70 2.HaradaT,OizumiS,ItoK,TakamuraK,KikuchiE,KudaT,SugawaraS,SuzukiA,Maemondo M,FujitaY,KinoshitaI,InoueA,HommuraF,KatsuuraY,Dosaka-AkitaH,IsobeH,NishimuraM; HokkaidoLungCancerClinicalStudyGroup. FujitaY AphaseIIstudyofamrubicinasathird-lineorfourth-linechemotherapyforpatientswithnonsmallcelllungcancer:HokkaidoLungCancerClinicalStudyGroupTrial(HOT)0901. Oncologist. 2013;18:439-445 3.SuzukiY,YoshidaK,AburakawaY,KurodaK,KimuraT,TeradaT,KonoS,MiyajimaH, YaharaO EffectivenessofOralIronChelatorTreatmentwithDeferasiroxinanAceruloplasminemia PatientwithaNovelCeruloplasminGeneMutation" InternalMidecine2013;52:1527-1530 4.藤内 智 非結核性抗酸菌症とCOPD -増えているのだろうか- 肺MAC症診療UptoDate 2013 90-92 2013 239-241 5.中西京子、 山崎泰宏 肺M.shinjukuense症 肺MAC症診療UptoDate 6.田中裕士、 小栗 満、 山崎泰宏、 井上祐二 ブデソニド/ホルモテロール配合剤がもたらす喘息治療の新ステージ MedicalTribune 2013 June 7.MigitaK,NakamuraM,AbiruS,JiuchiY,NagaokaS,KomoriA,HashimotoS,BekkiS,YamasakiK, KomatsuT,ShimadaM,KounoH,HijiokaT,KohjimaM,NakamutaM,KatoM,YoshizawaK,Ohta H,NakamuraY,TakezakiE,NishimuraH,SatoT,ArioK,HirashimaN,OoharaY,NaganumaA, MuroT,SakaiH,MitaE,SugiK,YamashitaH,MakitaF,YatsuhashiH,IshibashiH,YasunamiM. AssociationofSTAT4polymorphismswithsusceptibilitytotype-1autoimmunehepatitisinthe Japanesepopulation. PLoSOne 2013;9:e88991 77 8.藤田結花、 西垣 豊、 村山正文、 玉川 進 第33回日本臨床細胞学会北海道支部集会スライドセミナー (2)内科系 日本臨床細胞学会北海道支部会誌2013;22:56-58 9.日本結核病学会治療委員会 地域連携クリニカルパスを用いた結核の地域連携のための指針 結核 2013;88:687-693 10.藤兼俊明 結核外来治療の概要と展望 -NHO調査を中心に- 保健師・看護師の結核展望 2013;101:8-12 11. Kawahara M, Atagi S, Komuta K, Yoshioka H, Kawasaki M, Fujita Y, Yonei T, Ogushi F, Kubota K, Nogami N, Tsuchiya M, Shibata K, Tomizawa Y, Minato K, Fukuoka K, Asami K, Yamanaka T Carboplatin plus Either Docetaxel or Paclitaxel for Japanese Patients with Advanced Non-small Cell Lung Cancer. Anticancer research 2013;33:4631-4637 12.丹野誠志,松本学也 膵癌を合併した分枝型IPMN経過観察例からみた膵癌早期発見の問題点-北海道多施設調査838例に基づく 膵癌診断の現状消化器内科 2013;57:87-90 13.Migita K, Arai T, Ishizuka N, Jiuchi Y, Sasaki Y, Izumi Y, Kiyokawa T, Suematsu E, Miyamura T, Tsutani H, Kawabe Y, Matsumura R, Mori S, Ohshima S, Yoshizawa S, Kawakami K, Suenaga Y, Nishimura H, Sugimoto T, Iwase H, Sawada H, Yamashita H, Kuratsu S, Ogushi F, Kawabata M, Matsui T, Furukawa H, Bito S, Tohma S. Rates of serious intracellular infections in autoimmune disease patients receiving initial glucocorticoid therapy. PLoS One 2013;8:e78699 14.中山真利子 適切な看護必要度評価につなげる評価者研修 看護人材育成 2013;10:34-43 15. Kato K, Taniguchi M, Iwasaki Y, Sasahara K, Nagase A, Computed Tomography (CT) Venography Using a Multidetector CT Prior to the Percutaneous External Jugular VeinApproach for an Implantable Venous-Access Port Ann Surg Oncol 2013;21:1391-1397 16.Nakayama T, Nakamura H, Oya Y, Kimura T, Imahuku I, Ohno K, Nishino I, Abe K, Matsuura T Clinical and genetic analysis of the first known Asian family with myotonic dystrophy type2 Journal of Human Genetics 2013;59:129-133 78 17.Yoshida K, Kimura T, Aburakawa Y, Suzuki Y, Kuroda K, and Yahara O Recurrent Ischemic Stroke in a Patient with the Trousseau Syndrome Treated with Dabigatran Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases, in press 2014 18.藤兼俊明 国立病院機構における結核外来治療の現状と問題点 結核 2014;89:68-70 19.長 和彦 発達障がい児にとっての教育の意味 院外学級担当者の会会報 2013;23:2-4 20. 長 和彦 発達障害について・発達障害児とは 旭川いのちの電話 2013;118:2 21.長 和彦 発達障害について・発達障害児のもつ困り感 旭川いのちの電話 2014;119:2 79 B学会発表 (国際学会) 1.Hirano F efficacy and safety of monthly oral minodronate for the treatment of glucocorticoid induced osteoporosis in rheumatoid arthritis patients 15th European Congress of Endocrinology 2013年4月 Copenhagen 2.Fujita Y, Nishigaki Y, Fujiuchi S, Murayama M, Takahashi M, Takeda A, Yamazaki Y, Fujikane T,Tamakawa S cytologic features of lung adenocarcinoma with EML4-ALK fusion gene 18th The International Congress of Cytology 2013年5月 Paris 3.Yoshida K, Aburakawa Y, Suzuki Y, Kuroda K, Kimura T, Yahara O Resting energy expenditure and regional body composition in patients with myotonic dystrophy 23rd Meeting of the European Neurological Society2013年6月 Barcelona 4.Hirano F, Takeda Y, Saito H, Matsumoto K, Nishimura H Relationship between serum biochemical marker and osteoporosis in patients wth type 2 diabetes mellitus International Diabetes Federation 2013 2013年12月 Melbourne 5.Fujita Y, Fujiuchi S, Suzuki H, Aritomi T, Kuroda H, Takahashi M, Takeda A, Yamazaki Y, Tsuji T and Fujikane T Comparison of aspergillus precipitin with quantitative aspergillus IgG assay 6th adavances against aspergillosis 2014年2月 80 Barcelona C学会発表 (国内学会) 1.平野史倫 RA骨粗鬆症患者に対するミノドロネート月1回製剤治療における有効性と安全性の検討-骨密度および骨 代謝マーカーの測定結果から- 第57 回日本リウマチ学会総会・学術集会 2013年4月 京都 2.武田昭範、 高橋政明、 西垣 豊、 藤内 智、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤兼俊明 COPD治療におけるインダカテロールの有用性と今後の展望 第53回日本呼吸器学会学術講演会 2013年4月 東京 3.長尾明香 パーキンソン病の地域医療連携の構築を目指して~ PEG造設患者の連携の取り組み~ 北海道医療ソーシャルワーク学会 2013年4月 札幌 4.藤内 智、 高橋政明、 武田昭範、 西垣 豊、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤兼俊明 慢性肺アスペルギルス症における特異的IgG抗体価測定 (ImmunoCAP)法の有用性の検討 第53回日本呼吸器学会学術講演会 2013年4月 東京 5.木村 隆 パーキンソン病におけるアポモルヒネ塩酸塩の長期使用経験 第54回日本神経学会学術大会 2013年5月 東京 2013年5月 東京 6.油川陽子 パーキンソン病に対する酸補充療法の検討 第54回日本神経学会学術大会 7.鈴木康博 パーキンソン病患者に対して六君子湯を用いたl-dopa吸収効率に与える効果の検討 第54回日本神経学会学術大会 2013年5月 東京 8.吉田亘佑 筋強直性ジストロフィー 1型患者での安静時エネルギー消費量とDXA法での体組成の関係 第54回日本神経学会学術大会 2013年5月 東京 9.佐藤亜美 非侵襲的人工呼吸器 (NIPPV) を導入して在宅へ戻るALS患者と家族との関わり~コーンの危機障害受容 モデルを使った看護の振り返り~」 北海道東北地区国立病院機構・国立療養所看護研究学会 2013年6月 10.中山真利子、 近江亜万里、 阿部貴子、 卒間紀美江、 藤兼俊明 適正な看護必要度評価のための院内での取り組み 第15回日本医療マネージメント学会学術総会 2013年6月 81 盛岡 仙台 11.後藤健吾 療養介護病棟の車いす安全管理の取り組み 第15回日本医療マネージメント学会学術総会 2013年6月 盛岡 12.本手 賢 輸液ポンプの保守管理記録から見る中央管理化の利点と問題点 第15回日本医療マネージメント学会学術総会会 2013年6月 盛岡 13.安尾和裕、 横浜吏郎、 西村英夫 再燃が疑われたCrowned dens syndrome の2症例 第267回日本内科学会北海道地方会 2013年6月 札幌 14.藤信真吾 救急患者受け入れについて地域医療連携室ができること 第14回日本医療情報学会看護学術大会 2013年7月 札幌 第113回日本消化器病学会北海道支部例会 2013年8月 札幌 15.横浜吏郎 混合型肝癌の一例 16.横浜吏郎、 安尾和裕、 辻 忠克、 辻 賢、 斉藤裕樹、 松本学也、 平野史倫、 西村英夫 Smart Fusionを用いた肝腫瘍の診断と治療 第113回日本消化器病学会北海道支部例会 2013年9月 札幌 17.太田勝久、 斉藤裕樹、 辻 賢、 横浜吏郎、 安尾和裕、 松本学也、 平野史倫、 西村英夫、 前田 敦、 青木裕之 初老期になり診断された先天性食道気管支ろうの1例 第113回日本消化器病学会北海道支部例会 2013年9月 札幌 18.安尾和裕、 横浜吏郎、 平野史倫、 西村英夫 抗リン脂質抗体の一過性出現など多彩な症状を呈した伝染性単核球症の1例 第268回日本内科学会北海道地方会 2013年9月 旭川 19.岸 秀昭、 吉田亘佑、 野村健太、 油川陽子、 鈴木康博、 黒田健司、 木村 隆、 箭原 修 神経鞘腫摘出後の約3年で生じた遅発性尺骨神経障害の1例 第93回日本神経学会北海道地方会 2013年9月 札幌 20.野村健太、 吉田亘佑、 油川陽子、 岸 秀昭、 鈴木康博、 黒田健司、 木村 隆、 箭原 修 高用量のバクロフェン内服が奏功した stiff peason 症候群の1例 第93回日本神経学会北海道地方会 2013年9月 札幌 21.鈴木北斗、 黒田 光、 高橋政明、 武田昭範、 辻 忠克、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤内 智、 藤兼俊明 ボセンタンが有効であった右心不全で発症した肺動脈性肺高血圧症の1例 第106回日本呼吸器学会北海道支部学術集会 2013年9月 82 札幌 22.横浜吏郎 PEG後に胃瘻の使用を断念した症例の検討 第86回日本消化器内視鏡学会総会 2013年10月 東京 23.野村健太 アルツハイマー病における微少出血と認知機能の関係についての検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 24.玉川 進 学校給食センター対象の検便検査の受託 第67回国立病院総合医学会 25.岸 秀昭 臨床的に進行性核上性麻痺を疑う患者のMIBG心筋シンチグラフィーでの集積低下例の臨床像についての検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 26.本手 賢 多人数に対する輸液ポンプ・シリンジポンプの新採用者向け操作実習の実施 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 27.安田るみ 中途採用者は何を期待しているのか ~1年間の教育委員会、 中途採用者研修を振り返って~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 28.中田孔仁 特別選択メニュー C食の取り組みと課題 第67回国立病院総合医学会 29.鈴木秀峰 入院患者へのインスリン指導~病棟における薬剤師と看護師の連携~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 30.加藤 綾 感染対策実態調査結果からの取り組み 第67回国立病院総合医学会 31.中山真利子 病棟の特性に合わせた業務分担表 ー看護必要度から見えたことー 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 32.藤村絵里奈 統一した糖尿病療養指導を行うための取り組み 第67回国立病院総合医学会 83 33.遠藤雅之 病棟薬剤業務実施加算取得からの一年、 そして今 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 34.佐藤奈緒子 N95微粒子マスクの形状による漏れ率の検討 第67回国立病院総合医学会 35.松ヶ瀬愛梨 パーキンソン病患者用修正クリティカルパスの評価 ー患者アンケートを用いた調査ー 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 36.奥野幸子 パーキンソン病患者の睡眠障害に対する治療薬の選択に関する検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 37.長尾明香 「医療と福祉の連携に関する座談会」 開催報告 ~病院と地域包括支援センターとの共同した取り組みを通して~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 38.坂下建人 バリウムによる上部消化管造影検査後に大腸穿孔を起こした1例 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 39.鈴木北斗 COPD治療におけるチオトロピウムとインダカテロールの併用効果 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 40.藤内 智 ザーコリによる薬剤性肺障害の1例 第67回国立病院総合医学会 41.武田昭範 COPDにおけるインダカテロール単剤投与の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 42.鹿野耕平 超高齢者に対するPEGの安全性 第67回国立病院総合医学会 43.太田勝久 慢性肺アスペルギルス症における特異的IgG抗体価測定 (ImmunoCAP)法の有用性の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 84 金沢 44.横浜吏郎 当院における総合内科の開設と診療の現況 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 45.平野史倫 2型糖尿病患者における骨粗鬆症と脆弱性骨折発症機序の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 46. 藤信真吾 スムーズな受診体制構築への取り組み <夜間休日の開業医を支えるために> 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 47.滝沢亜由美 糖尿病教育入院の血糖コントロールにおけるストレスの影響 -糖尿病療養指導における看護師の役割- 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 48.金野衣久美 当院でのCOPD治験の現状と今後の課題について 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 49.内島みのり 音楽療法前後における身体的・心理的変化 ~ SCD・スモン病・ベーチェット・膠原病と健常者に対する調査~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 50.沓村恵子 DPCデータを活用した適切な入院期間達成への取り組み 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 51.芝木美香 糖尿病透析予防指導 管理栄養士の取り組み 第67回国立病院総合医学会 52.高橋早苗 栄養士の業務内容の見直しと取り組み 第67回国立病院総合医学会 53.志保裕行 多点検量線におけるスプライン関数の適正使用と標準化に向けての検証 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 85 金沢 54.堀 良行 病棟薬剤師による臨床研究への支援、 連携を考える 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 55.杉本 健 「歩行解析器を用いた健常者とパーキンソン病患者の歩行データー比較」 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 56.三上祥博 インチェックと吸入チェックリストを用いたCOPD及び喘息患者を対象とした吸入指導の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 57.卒間紀美江 確認ミスは何故減らないの ~昨年度の結果を踏まえて~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 58.村中美幸 COPDにおける呼吸抵抗測定による気道可逆性の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 59.佐伯一成 家族性痙性対麻痺患者のITBT前後の3軸加速度計を用いての歩行解析 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 60.越智隆浩 示指の照射経験 第67回国立病院総合医学会 61.黒木裕美江 やめないで助手さん ~普通の女の子に戻らないで~ 第14回フォーラム 医療の改善活動 全国大会 2013年11月 大阪 62.横浜吏郎 経皮内視鏡的胃瘻造設術後に胃気腫症を合併した1症例 第11回北海道胃瘻研究会 2013年11月 札幌 2014年2月 東京 63.佐藤奈緒子、 吉河道人 N95微粒子マスクの形状による漏れ率の検討 第29回環境感染学会総会・学術集会 64.佐藤奈緒子、 平岡康子、 市川ゆかり、 桐 則行、 木元史子、 石上 香、 近藤奈津子 旭川感染管理ネットワーク研修会 参加者ニーズ調査結果 ~第2報~ 第29回環境感染学会総会・学術集会 2014年2月 86 東京 65.藤信真吾 接遇関連の調査結果から見えてきたこと 患者と職員の満足のために 「おもてなし」 の看護をしよう 平成25年度北海道看護協会上川南支部看護研究発表会 2014年2月 旭川 66.藤内 智 NTMと慢性進行性肺アスペルギルス症 第64回結核病学会北海道支部学会 2014年2月 札幌 67.高橋政明、 有富知明、 鈴木北斗、 黒田 光、 武田昭範、 辻 忠克、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤内 智、 藤兼俊明 好酸球性肺炎の一例 第107回日本呼吸器病学会北海道支部学術集会 2014年2月 札幌 68.鈴木訓史 肺がん患者におけるパクリタキセル (アルブミン懸濁型) の使用状況と 骨髄抑制発現に関与する因子の検討 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2014 2014年3月 87 千葉 D班研究報告 1.武田昭範 COPDと併存症としての骨粗鬆症の関係について NHOネットワーク共同研究[呼吸器疾患] 2013年10月 堺 2.川上さやか 筋強直性ジストロフィー患者の口腔状況と口腔ケアマニュアルの効果 第3報 筋ジストロフィー診療における医療の質の向上ための多職種共同研究 2013年11月 東京 3.横浜吏郎 スマートフュージョンを用いた肝細胞がんの同定と治療 平成25年度 第2回 厚生労働科学研究班会議 4.武田昭範 2014年2月 長崎 NHOネットワーク共同研究[呼吸器疾患]2014年2月 88 堺 口演 Eその他の発表 (講演会・研究会・研修会) 1.山本和香子 縦隔奇形腫の一例 第426回肺を診る会 2013年4月 旭川 2013年4月 富良野 2013年4月 富良野 2013年4月 富良野 2.鈴木秀峰 入院患者へのインスリン指導 Furano insulin Seminar 3.滝澤亜由美 当院における糖尿病透析予防指導の流れ Furano insulin Seminar 4.柴木美香 糖尿病透析予防指導について Furano insulin Seminar 5.山本和香子 上縦隔腫瘍が疑われた頸椎カリエスの後遺症の一例 第427 回肺を診る会 2013年5月 旭川 第4回病院総合医カンファレンスin北海道 2013年5月 札幌 6.安尾和裕 総合医 Snap shot diagnosis 7.藤内 智 医療・介護関連肺炎 (NHCAP)の治療とケア 美幌医師会講演会 2013年5月 美幌 8.横浜吏郎 NAFLD/NASHの診療と最近の知見 釧路市医師会学術講演会2013年5月 釧路 9.横浜吏郎 NAFLD/NASH診療の現状と課題 興和創薬学術講演会 2013年6月 旭川 10.武田昭範 COPD診療の最新の話題 富良野市医師会学術講演会 2013年6月 富良野 89 11.長 和彦 幼児期の関わりで学齢期が変わる 平成25年度砂川地域療育推進協議会研修会 2013年6月 旭川 12.山崎泰宏 成人喘息の治療方針について ~治療ガイドラインの改訂ポイントを中心に~ 近文吸入指導連携会 2013年6月 旭川 13.三上祥博 呼吸器病棟における吸入指導の実態と介入事例 近文吸入指導連携会 2013年6月 旭川 2013年6月 旭川 近文消化器病セミナー 2013年6月 旭川 14.藤内 智 症例から学ぶ鑑別診断 第39回肺癌診断会 15.平野史倫 最新のリウマチ治療 16.山本和香子 I-123MIBGシンチグラフィを複数回施行した症例に関する検討 第19回道北循環イメージングセミナー 2013年7月 旭川 17.遠藤雅之 フィジカルアセスメントを活用した事例・効果 平成25年度薬剤師実習技能研修 2013年7月 仙台 18.武田昭範 COPD って何の病気? 市民勉強会 2013年7月 札幌 19.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症の診断と治療 慢性肺アスペルギルス症学術講演会 2013年7月 札幌 20.西村英夫 教えて専門医 消化器内科編 プライマリ・ケアカンファレンス 2013年7月 旭川 21.山本和香子 広範囲の両肺浸潤影と空洞を伴う結節陰影が混在した肺結核の1例 第430 回肺を診る会 2013年8月 旭川 90 22.山崎泰宏 結核の診断と治療について~日常診療での注意点~ 結核医療研修会 2013年8月 北見 23.木村 隆 パーキンソン病治療の最近の話題 薬剤師臨床セミナー 2013年8月 札幌 24.藤田結花 肺癌治療における口内炎・食道炎に対するポラプレジンク含漱水の使用経験 第44回国立病院機構肺がん研究会総会・夏期講習プログラム 2013年8月 25.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症を見逃さないために 第17回旭川感染症研究会 2013年8月 旭川 26.油川陽子 パーキンソン病に対する酸補充療法の検討 Asahikawa Neurology Conference 2013年8月 旭川 27.長 和彦 発達障がい児と共に生きるとは?! ー共生への第一歩 平成25年度旭川シニア大学・市民公開講座講演 2013年8月 旭川 28.藤田結花 初診時、 肺癌との鑑別が難しかった肺炎の1例 第432 回肺を診る会 2013年9月 旭川 29.藤田結花 間質性肺炎として紹介されたサイトメガロウィルス肺炎の1例 第432 回肺を診る会 2013年9月 旭川 30.木村 隆 内科疾患における神経症状 神 経疾患旭川北部地域勉強会 2013年9月 旭川 31.油川陽子 当科におけるパーキンソン病診療について 神経疾患旭川北部地域勉強会 2013年9月 旭川 32.平野史倫 早期関節リウマチ診断と治療 第2回旭川関節リウマチマネージメントカンファランス 91 2013年9月 旭川 東京 33.藤内 智 関節リウマチと肺障害 第2回旭川関節リウマチマネージメントカンファランス 2013年9月 旭川 34.及川節子 東日本大震災 その時、 私たちはどう行動したか 旭川厚生看護専門学校特別講演会2013年9月 旭川 35.武田昭範 COPD診療の現状と今後の展望 第435回苫小牧市医師会学術講演会 2013年9月 苫小牧 36.藤田結花 転移性脳腫瘍で発症し、3年生存した肺腺癌の1例 旭川患者本位の治療の会2013年9月 旭川 37.渡邊麻美 緩和ケアチーム看護師の活動~緩和ケアチームでの看護職の業務の現状と課題 第17回北海道緩和医療研究会 2013年9月 札幌 38.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症の診断と治療 第11回千葉真菌症カンファレンス 2013年10月 千葉 39.長 和彦 親子関係ー子育ての視点 平成25年度北・ほっかいどう総合カウンセリング支援せんたー旭川公開研修講演会(1) 2013年10月 旭川 40.高橋政明 当院における重症肺炎の治療経験 Medical symposium in 旭川 2013年10月 旭川 41.長 和彦 親子関係ー発達障害児療育の視点 平成25年度北・ほっかいどう総合カウンセリング支援センター旭川公開研修講演会 (2) 2013年10月 旭川 42.内島みのり 音楽療法 「歌って、 楽しく、 健康に!」 新旭川地区高齢者のためになる講座 2013年10月 92 旭川 43.及川節子 看護学生のたばこ対策 看 護学生のたばこ対策講習会 2013年10月 旭川 旭川機能的脳神経カンファレンス2013年10月 旭川 44.箭原 修 地域医療連携に期待すること 45.木村 隆 パーキンソン病の内科治療について 旭川機能的脳神経カンファレンス2013年10月 旭川 46.後藤健吾 当院の筋強直性ジストロフィー患者のCTGリピート数と認知機能に関する実情報告 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 2013年11月 札幌 47.後藤健吾 当院の筋強直性ジストロフィー患者の車椅子安全ベルト改良の取り組み 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 2013年11月 札幌 48小松裕輔 当院長期入院筋強直性ジストロフィー患者に対する健康関連QOLの調査報告 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 2013年11月 札幌 2013年11月 札幌 49.計良亜矢 ラジオ体操を実施しての身体的・精神的効果を調査 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 50.長 和彦 学齢期の発達障害の理解と対応 平成25年度枝幸町特別支援教育研究協議会 2013年11月 51.武田昭範 COPDの治療方針について~治療ガイドラインの改訂ポイントを中心に~ 第2回近文吸入指導連携会 2013年11月 旭川 52.山本和香子 右第5-6肋骨関節架橋形成の一例 第433 回肺を診る会 2013年11月 旭川 53.武田昭範 COPD診療の新しい展開 COPD懇話会 2013年11月 北広島 93 枝幸町 54.武田昭範 COPD診療における今後の展望 ~新しいガイドラインより~ COPD Forum in KITAMI 2013年11月 北見 2013年11月 上川 55.木村 隆 パーキンソン病と連携 パーキンソン病学術講演会 56.永瀬 厚 肺癌の外科治療 がんセミナー 2013年11月 旭川 57.藤内 智 かもしれない診療のススメ ~呼吸器内科編~ 循環呼吸神経臨床セミナー in旭川 2013年11月 旭川 58.山崎泰宏 結核の診断と治療について 結核医療研修会 2013年11月 紋別 59.辻 賢 最近の糖尿病知識に関する医学的指導及び助言 医学講演会 2013年11月 旭川 60.吉田亘佑、 岸 秀昭、 野村健太、 油川陽子、 鈴木康博、 黒田健司、 木村 隆、 箭原 修 筋強直性ジストロフィーに対する非侵襲的陽圧換気療法の長期予後についての検討 筋ジストロフィー医療研究会 2013年11月 東京 61.武田昭範 COPDにおけるホルモテロールの有用性 旭川COPD啓発セミナー 2013年11月 旭川 62.武田昭範 COPD診療の現状と今後の展望 網走医師会学術講演会 2013年11月 網走 63.長 和彦 発達障害児との共生を目指して 平成25年度発達障害講演会 2013年11月 紋別 64.鈴木康博 当院におけるニュープロパッチの使用経験 旭川神経内科学術講演会2013年12月 旭川 94 65.武田昭範 COPD診療の現状と今後の展望 旭川COPDフォーラム 2013年12月 旭川 66.武田昭範 COPDセンター新設の目的とその活動内容 玉川COPDカンファランス 2013年12月 東京 67.石橋 功 臨床で明日から活かせる糖尿病のリハビリテーションに必要な知識 平成25年度道北地区第1回内部症害部門 2013年12月 旭川 68.武田昭範 COPD治療の現状と今後の展望 第9回岩内実地医家連携の会 2013年12月 岩内 69.辻 賢 糖尿病の合併症について 台場地区市民勉強会 2013年12月 旭川 70.吉田亘佑 遺伝性痙性対麻痺に対するITB療法の経験 ITB療法シンポジウム 2013年12月 東京 71.武田昭範 COPD治療の現状と今後の展望 COPD KAMOGAWA Forum 2013年12月 鴨川 72.武田昭範 COPD治療に関する最新の知見 北部桧山医師会学術講演会 2013年12月 せたな町 73.武田昭範 COPD治療の新しい展開 ~気管支拡張薬の重要性~ 喜多方医師会学術講演会2013年12月 喜多方 74.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症を見逃さないために プライマリ・ケアカンファレンス 2014年1月 旭川 75.木村 隆 神経内科救急疾患の見方 プライマリケア10 2014年1月 旭川 95 76.黒田健司 脳梗塞のマネージメント プライマリ・ケアカンファレンス 2014年1月 旭川 77.武田昭範 COPD治療の現状と今後の展望 COPD講演会 2014年1月 福島 78.武田昭範 LAMA/LABA配合剤の使用経験 旭川COPD治療セミナー 2014年1月 旭川 79.鈴木康博 当院におけるトレリーフの使用経験 パーキンソン病セミナー in 旭川 2014年1月 旭川 80.武田昭範 LAMA/LABA配合剤を臨床でどう活かすか COPD講演会 2014年2月 札幌 81.山崎泰宏 結核治療に係わる最近の動向 根室市学術講演会 2014年2月 根室 82.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症診断における特異的IgG抗体価測定 (ImmunoCAP)法の有用性の検討 真菌症フォーラム第15回学術集会 2014年2月 東京 83.山本和香子 血糖コントロールが悪化して発症した肺膿瘍にクラビットが奏功した一例 第436回旭川肺を診る会 2014年2月 旭川 84.武田昭範 COPD診療における新たな展開 第25回旭川呼吸器疾患を学ぶ会 2014年2月 旭川 2014年2月 旭川 85.平野史倫 ゼルヤンツ適正使用情報 ゼルヤンツ適正使用講演会 86.鈴木康博 パーキンソン病について 循環・呼吸・神経医療連携講演会 2014年3月 旭川 96 87.武田昭範 C OPDの管理・治療について S cientific Exchange Meeting in 旭川2014年3月 旭川 88.油川陽子 当院におけるニュープロパッチの使用経験 学術講演会 2014年3月 旭川 2014年3月 旭川 89奥野幸子 ニュープロパッチの貼付指導の工夫 学術講演会 97 Ⅷ 統計 収支状況等 (平成 25 年4月1日~平成 26 年3月 31 日) (単位:千円) 勘定科目 経常収益 診療業務収益 医業収益 入院診療収益 外来診療収益 教育研修業務収益 臨床研究業務収益 その他経常収益 経常費用 診療業務費 給与費 材料費 委託費 設備関係費 研究研修費 経費 看護師等養成所運営費 研究活動費 臨床研究業務費 その他経常費用 経常収支差 臨時利益 臨時損失 総収支差 平成24年度実績 平成25年度実績 (A) (B) 4,653,161 4,502,803 4,453,617 3,479,118 862,066 37 125,391 24,930 4,340,740 4,156,300 2,235,115 898,069 179,696 529,082 1,220 313,118 0 0 107,395 77,045 312,421 2 3,509 308,914 4,946,946 4,771,226 4,719,728 3,624,640 978,210 47 146,500 29,173 4,717,567 4,517,521 2,410,727 986,726 187,977 564,051 2,815 365,226 616 1,265 123,706 74,459 229,379 85 36,504 192,960 対前年度 (B)-(A) 293,785 268,423 266,111 145,522 116,144 10 21,109 4,243 376,827 361,221 175,612 88,657 8,281 34,969 1,595 52,108 616 1,265 16,311 ▲ 2,586 ▲ 83,042 83 32,995 ▲ 115,954 (単位:人、点、日) 経営管理指標 1日平均入院患者数 1日平均外来患者数 入院1人1日当たり診療点数 外来1人1日当たり診療点数 平均在院日数(点数表方式:一般) 【収益性】 経常収支率 総収支率 【効率性】 人件費率 委託費率 材料費率 経費率 平成24年度実績 平成25年度実績 (A) (B) 234.6 290.8 4,146.6 1,255.2 17.6 222.5 309.5 4,548.4 1,339.3 16.1 対前年度 (B)-(A) ▲ 12.1 18.7 401.8 84.1 ▲ 1.5 107.2% 107.1% 104.9% 104.1% -2.3% -3.1% 50.2% 4.0% 20.2% 7.0% 51.1% 4.0% 20.9% 7.7% 0.9% -0.1% 0.7% 0.7% 99 貸借対照表 資産の部 Ⅰ 流動資産 現金 小口現金 現金過不足 普通預金 当座預金 通知預金 定期預金 別段預金 医業未収金 貸倒引当金(△) 未収金 貸倒引当金(△) 有価証券 医薬品 診療材料 給食用材料 貯蔵品 前渡金 前払費用 未収収益 仮払金 立替金 未収消費税等 短期貸付金 貸倒引当金(△) 役職員短期貸付金 本部短期貸付金 施設短期貸付金 一年以内回収本部長期貸付金 一年以内回収施設長期貸付金 その他流動資産 流動資産合計 Ⅱ 固定資産 1.有形固定資産 建物 建物減価償却累計額(△) 建物減損損失累計額(△) 建物附属設備 建物附属設備減価償却累計額(△) 建物附属設備減損損失累計額(△) 構築物 構築物減価償却累計額(△) 構築物減損損失累計額(△) 医療用器械備品 医療用器械減価償却累計額(△) 医療用器械減損損失累計額(△) 医療用器械備品 ( リース ) 医療器械 ( リース ) 減価償却累計額(△) 医療器械 ( リース ) 減損損失累計額(△) その他器械備品 その他器械減価償却累計額(△) その他器械減損損失累計額(△) (平成 25 年4月1日~平成 26 年3月 31 日) (単位:円) 749,864,063 1,691,669 43,135,482 0 0 0 1,527,918,460 450,851,927 0 942,465,298 329,339,389 0 75,111,651 49,997,981 0 1,009,913,412 724,262,131 47,774 0 0 0 149,924,843 118,617,105 0 100 2,443,580 50,000 0 196,955,344 0 0 0 0 748,172,394 43,135,482 0 22,241,563 11,574,956 873,633 4,356,323 8,110 696,810 0 0 198,849 0 0 0 650,000,000 0 0 0 0 1,077,066,533 613,125,909 25,113,670 285,603,507 0 31,307,738 1,680,707,044 その他器械備品 ( リース ) その他器械 ( リース ) 減価償却累計額(△) その他器械 ( リース ) 減損損失累計額(△) 車両 車両減価償却累計額(△) 車両減損損失累計額(△) 車両 ( リース ) 車両 ( リース ) 減価償却累計額(△) 車両 ( リース ) 減損損失累計額(△) 放射性同位元素 放射性同位元素減価償却累計額(△) 放射性同位元素減損損失累計額(△) その他有形固定資産 その他有形固定資産減価償却累計額(△) その他有形固定資産減損損失累計額(△) 土地 土地減損損失累計額(△) 建設仮勘定 有形固定資産合計 298,068,120 132,474,720 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,374,693,000 0 2.無形固定資産 借地権 ソフトウェア ソフトウェア(リース) 特許権 電話加入権 その他無形固定資産 無形固定資産合計 3.投資その他の資産 長期定期預金 その他長期性預金 投資有価証券 長期貸付金 長期貸付金貸倒引当金(△) 本部長期貸付金 施設長期貸付金 役職員長期貸付金 破産更生債権等 破産更生債権等貸倒引当金(△) 長期前払費用 債券発行差金 災害備蓄在庫 その他投資資産 投資その他の資産合計 固定資産合計 資産合計 165,593,400 0 0 0 0 1,374,693,000 0 3,572,503,757 0 29,227,285 99,346,800 0 1,224,000 0 129,798,085 20,400,000 0 4,410,856 4,410,856 101 0 0 0 20,400,000 0 0 0 0 0 0 0 0 20,400,000 3,722,701,842 5,403,408,886 負債の部 Ⅰ 流動負債 運営費交付金債務(診療) 運営費交付金債務(教育) 運営費交付金債務(臨床) 運営費交付金債務(他) 預り施設費(診療) 預り施設費(教育) 預り施設費(臨床) 預り施設費(他) 預り補助金等(診療) 預り補助金等(教育) 預り補助金等(臨床) 預り補助金等(他) 預り寄附金(診療) 預り寄附金(教育) 預り寄附金(臨床) 預り寄附金(他) 短期借入金 一年以内返済長期借入金 施設短期借入金 本部短期借入金 一年以内償還国立病院機構債券 一年以内返済施設長期借入金 一年以内返済本部長期借入金 買掛金 未払金 一年以内支払リース債務 一年以内支払PFI債務 未払消費税等 前受金 預り金 本支店間預り金 役職員等預り金 仮受金 未払費用 前受収益 賞与引当金 損害補償損失引当金 その他流動負債 流動負債合計 141,677,747 Ⅱ 固定負債 資産見返負債 国立病院機構債券 債券発行差額(△) 長期預り寄附金 長期借入金 施設長期借入金 本部長期借入金 長期未払金 リース債務 PFI債務 退職給付引当金 資産除去債務 その他固定負債 固定負債合計 負債合計 0 102 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 11,927,580 0 0 0 0 0 0 0 312,081,056 162,394,689 206,677,360 79,482,060 0 0 27,943,121 172,782 0 174,573 0 0 0 0 0 942,530,968 32,885,158 0 0 0 0 0 2,430,005,032 0 198,705,150 0 100,240 0 2,661,695,580 3,604,226,548 純資産の部 Ⅰ 資本金 政府出資金 資本金合計 0 Ⅱ 資本剰余金 資本剰余金(施設費) 資本剰余金(運営費交付金) 資本剰余金(補助金) 資本剰余金(寄附金) 資本剰余金(その他) 建物 建物附属設備 構築物 医療用器械備品 その他器械備品 車両 放射性同位元素 その他有形固定資産 ソフトウェア 特許権 その他無形固定資産 建物(減損) 建物附属設備(減損) 構築物(減損) 医療用器械備品(減損) その他器械備品(減損) 車両(減損) 放射性同位元素(減損) その他有形固定資産(減損) ソフトウェア(減損) 特許権(減損) その他無形固定資産(減損) 資本剰余金合計 28,893,699 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅲ 利益剰余金 前期中期目標期間繰越積立金 目的積立金1 目的積立金2 目的積立金3 目的積立金4 目的積立金5 目的積立金6 目的積立金7 目的積立金8 目的積立金9 目的積立金 10 積立金 当期未処分利益 利益剰余金合計 純資産合計 当期純損益 負債・純資産合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 185,459,537 103 0 28,893,699 185,459,537 214,353,236 192,960,913 3,818,579,784 損益計算書 ( 平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日) (単位:円) Ⅰ.経常収益 診療業務収益 1.医業収益 入院診療収益 室料差額収益 外来診療収益 保健予防活動収益 受託検査・施設利用収益 その他医業収益 保険等査定減(△) 2.運営費交付金収益 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 3.補助金等収益 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 4.寄附金収益 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 5.その他診療業務収益 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 その他(診療業務) 診療業務収益合計 3,624,639,956 70,434,050 978,210,291 11,931,655 22,939,925 18,893,538 △ 7,320,339 0 0 1,065,000 2,070,931 0 0 0 0 48,360,950 4,771,225,957 教育研修業務収益 1.看護師等養成所収益 入学・検定料 授業料 生徒寄宿舎料 その他(教育) 2.研修収益 受託研修収益 地域医療研修センター収益 その他(研修) 3.運営費交付金収益 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 4.補助金等収益 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 5.寄附金収益 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 6.その他教育研修業務収益 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 その他(教育研修業務) 教育研修業務収益合計 0 0 0 0 47,250 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 47,250 104 臨床研究業務収益 1.研究収益 医療技術開発等研究収益 その他(研究) 2.運営費交付金収益 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 3.補助金等収益 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 4.寄附金収益 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 5.その他臨床研究業務収益 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 その他(臨床研究業務) 臨床研究業務収益合計 112,571,498 200,000 23,766,526 0 0 0 33,411 0 0 0 9,928,000 146,499,435 その他経常収益 1.その他経常収益 受取利息 内部受取利息 有価証券売却益 土地建物貸付料収入 宿舎貸付料収入 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 施設経費受入額 本部経費受入額 その他経常収益 その他経常収益合計 経常収益合計 0 1,218,892 0 6,029,915 2,086,772 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 19,837,502 29,173,081 Ⅱ.臨時利益 1.臨時利益 固定資産売却益 物品受贈益 弁償金・補償金利益 損害補償損失引当金戻入益 その他臨時利益 臨時利益合計 0 0 0 0 85,433 85,433 105 4,946,945,723 Ⅲ.経常費用 診療業務費 1.給与費 給料 臨時職員給与 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.材料費 医薬品費 診療材料費 医療消耗器具備品費 給食用材料費 3.委託費 検査委託費 給食委託費 寝具委託費 医事委託費 清掃委託費 保守委託費 洗濯委託費 廃棄物処理委託費 PFI費用 その他委託費 4.設備関係費 減価償却費 器機賃借料 地代家賃 PFI費用 修繕費 固定資産税等 器機保守料 器機設備保険料 車両関係費 5.研究研修費 研究費 研修費 6.経費 福利厚生費 旅費交通費 被服費 通信費 広告宣伝費 消耗品費 消耗器具備品費 会議費 水道光熱費 交際費 患者諸費 諸会費 租税公課 医業貸倒損失 貸倒引当金繰入額 低価法評価損 死体解剖費用 弁護士費用 雑費 本部経費負担額 診療業務費合計 1,633,100,984 44,286,917 271,980,236 122,445,553 233,198,954 105,714,347 734,011,475 171,317,186 24,744,142 56,651,896 24,081,761 56,700,000 8,488,592 43,626,450 20,087,025 10,830,435 1,597,092 8,293,273 0 14,273,053 311,053,919 101,797,358 243,450 0 49,286,725 3,745,600 97,729,422 0 194,359 0 2,814,132 2,058,849 16,553,911 3,111,799 6,627,462 568,461 41,623,387 17,075,936 0 122,770,467 347,433 1,006,755 811,000 9,423,428 0 1,539,924 16,560 12,000 600,000 10,192,282 130,886,290 4,517,520,280 106 看護師等養成所運営費 1.給与費 給料 臨時職員給与 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.経費 福利厚生費 臨床実習協力費 入学試験費用 旅費交通費 被服費 通信費 広告宣伝費 消耗品費 消耗器具備品費 生徒関連諸費 奨学費 車両関係費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 雑費 3.減価償却費 減価償却費 看護師等養成所運営費合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 616,469 616,469 研修活動費 1.給与費 給料 臨時職員給与 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.経費 福利厚生費 旅費交通費 通信費 消耗品費 消耗器具備品費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 雑費 3.減価償却費 減価償却費 研修活動費合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,265,195 1,265,195 107 臨床研究業務費 1.給与費 給料 臨時職員給与 臨床研究謝金 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.材料費 医薬品費 研究材料費 研究用消耗器具備品費 3.経費 福利厚生費 旅費交通費 被服費 通信費 消耗品費 消耗器具備品費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 雑費 4.減価償却費 減価償却費 臨床研究業務費合計 36,682,495 0 410,411 7,119,519 3,507,016 4,336,249 2,163,099 3,462,291 2,851,300 6,055,591 15,663 15,682,731 210,314 230,991 10,211,058 15,186,604 1,060,148 6,594 113,100 2,487,474 0 7,672,538 4,240,510 123,705,696 一般管理費 1.給与費 給料 臨時職員給与 役員報酬 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.経費 福利厚生費 旅費交通費 通信費 研修費 広告宣伝費 消耗品費 消耗器具備品費 車両関係費 会議費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 保険料 交際費 諸会費 租税公課 法定監査費用 弁護士費用 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 108 施設経費負担額 雑費 3.減価償却費 減価償却費 一般管理費合計 その他経常費用 1.その他経常費用 支払利息 内部支払利息 支払手数料 債券発行費 債券発行差金償却 有価証券売却損 医業外貸倒損失 医業外貸倒引当金繰入額 PFI費用 保育所運営経費 その他経常費用 その他経常費用合計 経常費用合計 Ⅳ.臨時損失 1.臨時損失 固定資産売却損 固定資産売却費 固定資産除却損 固定資産除却費 固定資産減損損失 賠償金等負担額 補償金負担額 災害損失 損害補償損失引当金繰入額 その他臨時損失 臨時損失合計 0 0 0 0 0 50,698,186 1,412,929 0 0 0 0 0 0 22,332,757 14,962 74,458,834 4,717,566,474 0 0 19,258 2,415,000 0 14,310 0 0 0 34,055,201 36,503,769 192,960,913 当期純損益 109 キャッシュフロー計算書 (平成 25 年4月1日~平成 26 年3月 31 日) (単位:円) Ⅰ 業務活動によるキャッシュ・フロー 診療業務活動によるキャッシュ・フロー 医業収入 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 材料の購入による支出 その他の業務支出 小計 教育研修業務活動によるキャッシュ・フロー 看護師等養成による収入 研修による収入 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 その他の業務支出 小計 臨床研究業務活動によるキャッシュ・フロー 研究による収入 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 材料の購入による支出 その他の業務支出 小計 その他の業務活動によるキャッシュ・フロー 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 その他の業務支出 小計 利息の受取額 利息の支払額 国庫納付金の支払額 業務活動によるキャッシュ・フロー 4,631,761,801 0 919,000 0 46,911,290 △ 2,302,421,654 △ 965,361,441 △ 778,931,068 632,877,928 0 47,250 0 0 0 0 0 0 47,250 108,115,198 23,766,526 0 4,000,000 9,928,000 △ 51,324,182 △ 9,952,197 △ 54,083,515 30,449,830 0 0 0 2,444,930 0 △ 26,211,169 △ 23,766,239 1,218,892 △ 50,698,186 0 590,129,475 Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー 定期預金の戻入による収入 定期預金の預入による支出 有価証券の売却による収入 有価証券の取得による支出 有形固定資産の売却による収入 有形固定資産の取得による支出 無形固定資産の取得による支出 施設費による収入 施設費の精算による返還金の支出 資産除去債務の履行による支出 貸付金の回収による収入 貸付金による支出 その他の投資活動による収入 その他の投資活動による支出 投資活動によるキャッシュ・フロー 0 0 0 0 0 △ 85,484,700 0 0 0 0 4,800,000 △ 62,000,000 0 0 △ 142,684,700 Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期借入れによる収入 短期借入金の返済による支出 債券の発行による収入 債券の償還による支出 長期借入れによる収入 長期借入金の返済による支出 金銭出資の受入による収入 承継資産に係る収入 リース債務償還による支出 PFI 債務償還による支出 その他の財務活動による収入 その他の財務活動による支出 財務活動によるキャッシュ・フロー 60,888,256 △ 60,888,256 0 0 87,294,375 △ 321,217,594 0 0 △ 79,482,060 0 137,380,923 △ 305,775,396 △ 481,799,752 Ⅳ 資金増加額 ( 又は減少額 ) Ⅴ 資金期首残高 Ⅵ 資金期末残高 -34,354,977 233,803,901 199,448,924 110 平成25年度診療科別患者数及び診療点数(入院) (単位:人、点) 【合 計】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 5月 6月 7月 8月 6,183 6,842 6,517 7,165 6,735 206.1 220.7 217.2 231.1 217.3 27,312,556 31,139,587 29,047,644 33,471,587 30,138,666 4,417.4 4,551.2 4,457.2 4,671.5 4,474.9 9月 6,806 226.9 30,562,116 4,490.5 10月 6,985 225.3 32,509,448 4,654.2 11月 7,004 233.5 31,048,845 4,433.0 12月 6,675 215.3 30,820,663 4,617.3 1月 6,713 216.5 30,506,649 4,544.4 2月 6,505 232.3 30,302,603 4,658.4 3月 合 計 7,097 81,227 228.9 222.5 32,593,335 369,453,699 4,592.6 4,548.4 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 5月 6月 7月 8月 4,629 5,200 4,855 5,420 5,004 154.3 167.7 161.8 174.8 161.4 22,641,126 26,150,312 23,800,992 28,081,680 24,802,160 4,891.1 5,028.9 4,902.4 5,181.1 4,956.5 9月 5,160 172.0 25,476,653 4,937.3 10月 5,166 166.6 26,896,816 5,206.5 11月 5,290 176.3 25,696,719 4,857.6 12月 4,948 159.6 25,337,148 5,120.7 1月 4,936 159.2 24,993,638 5,063.5 2月 4,982 177.9 25,513,814 5,121.2 3月 合 計 5,441 61,031 175.5 167.2 27,169,514 306,560,572 4,993.5 5,023.0 9月 10月 11月 12月 1月 2月 【一 般】 患者数 合 計 【結 核】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 3月 182 5.9 492,789 2,707.6 合 計 3,222 8.8 9,725,826 3,018.6 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 275 9.2 753,580 2,740.3 260 8.4 786,969 3,026.8 270 9.0 949,223 3,515.6 288 9.3 879,101 3,052.4 302 9.7 921,755 3,052.2 270 9.0 799,904 2,962.6 346 11.2 1,039,265 3,003.7 321 10.7 946,572 2,948.8 266 8.6 859,876 3,232.6 268 8.6 786,016 2,932.9 174 6.2 510,776 2,935.5 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 1,279 42.6 3,917,850 3,063.2 5月 1,382 44.6 4,202,306 3,040.7 6月 1,392 46.4 4,297,429 3,087.2 7月 1,457 47.0 4,510,806 3,096.0 8月 1,429 46.1 4,414,751 3,089.4 9月 1,376 45.9 4,285,559 3,114.5 10月 1,473 47.5 4,573,367 3,104.8 11月 1,393 46.4 4,405,554 3,162.6 12月 1,461 47.1 4,623,639 3,164.7 1月 1,509 48.7 4,726,995 3,132.5 2月 1,349 48.2 4,278,013 3,171.2 3月 合 計 1,474 16,974 47.5 46.5 4,931,032 53,167,301 3,345.3 3,132.3 4月 1,968 65.6 8,397,277 4,266.9 5月 2,110 68.1 9,477,085 4,491.5 6月 1,973 65.8 8,721,044 4,420.2 7月 2,000 64.5 9,366,200 4,683.1 8月 1,952 63.0 9,298,841 4,763.8 9月 1,953 65.1 9,462,233 4,845.0 10月 2,159 69.6 10,423,450 4,827.9 11月 2,210 73.7 10,226,795 4,627.5 12月 1,951 62.9 9,185,685 4,708.2 1月 1,998 64.5 10,016,937 5,013.5 2月 2,044 73.0 10,004,960 4,894.8 3月 合 計 2,234 24,552 72.1 67.3 10,829,789 115,410,296 4,847.7 4,700.6 【筋ジス】 患者数 合 計 【呼吸器内科】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 【循環器内科】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 72 2.4 287,255 3,989.7 115 3.7 492,623 4,283.7 70 2.3 409,626 5,851.8 104 3.4 404,000 3,884.6 38 1.2 179,600 4,726.3 41 1.4 269,997 6,585.3 97 3.1 537,839 5,544.7 53 1.8 280,728 5,296.8 103 3.3 520,789 5,056.2 90 2.9 453,522 5,039.1 194 6.9 820,227 4,228.0 102 3.3 513,577 5,035.1 7月 1,165 37.6 6,574,440 5,643.3 8月 1,075 34.7 5,561,803 5,173.8 9月 1,269 42.3 6,275,295 4,945.1 10月 1,150 37.1 6,242,161 5,428.0 11月 1,161 38.7 5,986,323 5,156.2 12月 1,022 33.0 6,248,569 6,114.1 7月 1,014 32.7 4,666,636 4,602.2 8月 1,000 32.3 4,455,929 4,455.9 合 計 1,079 3.0 5,169,783 4,791.3 【脳神経内科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 918 30.6 5,250,436 5,719.4 5月 1,080 34.8 6,052,619 5,604.3 6月 972 32.4 5,009,344 5,153.6 1月 976 31.5 5,193,333 5,321.0 2月 889 31.8 5,423,630 6,100.8 3月 合 計 1,138 12,815 36.7 35.1 5,936,116 69,754,069 5,216.3 5,443.2 【消化器内科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 782 26.1 3,412,362 4,363.6 5月 1,019 32.9 4,391,332 4,309.5 6月 977 32.6 4,060,779 4,156.4 9月 911 30.4 4,013,566 4,405.7 10月 868 28.0 3,941,232 4,540.6 11月 898 29.9 4,077,148 4,540.3 12月 942 30.4 4,250,393 4,512.1 1月 1,101 35.5 4,760,940 4,324.2 2月 972 34.7 4,294,943 4,418.7 3月 合 計 1,096 11,580 35.4 31.7 4,990,747 51,316,007 4,553.6 4,431.4 【小児科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 5月 0 0.0 0 0 6月 0 0.0 0 0 3 0.1 15,139 5,046.3 7月 8月 1 0.0 15,470 15,470.0 9月 0 0.0 0 0 3 0.1 14,983 4,994.3 10月 0 0.0 4,284 0 11月 12月 4 0.1 23,726 5,931.5 1月 0 0.0 0 0 2月 3 0.1 19,116 6,372.0 3月 0 0.0 0 0 合 計 14 0.0 92,718 6,622.7 622 20.1 3,730,912 5,998.3 合 計 7,239 19.8 48,250,777 6,665.4 0 0.0 0 0 【外 科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 563 18.8 3,938,231 6,995.1 5月 470 15.2 3,918,690 8,337.6 6月 576 19.2 4,292,630 7,452.5 7月 728 23.5 5,282,332 7,256.0 8月 664 21.4 4,213,736 6,346.0 9月 684 22.8 4,071,090 5,951.9 10月 693 22.4 4,838,080 6,981.4 11月 588 19.6 3,474,218 5,908.5 12月 606 19.5 3,802,709 6,275.1 1月 495 16.0 3,331,549 6,730.4 2月 550 19.6 3,356,600 6,102.9 3月 【放射線科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 5月 6月 7月 8月 9月 10月 125 4.2 531,586 4,252.7 160 5.2 743,101 4,644.4 148 4.9 681,214 4,602.8 112 3.6 506,845 4,525.4 32 1.0 160,228 5,007.1 79 2.6 382,220 4,838.2 51 1.6 238,846 4,683.3 4月 201 6.7 823,979 4,099.4 5月 246 7.9 1,074,862 4,369.4 6月 136 4.5 611,216 4,494.2 7月 296 9.5 1,265,757 4,276.2 8月 243 7.8 932,023 3,835.5 9月 220 7.3 987,269 4,487.6 10月 148 4.8 670,924 4,533.3 11月 97 3.2 482,810 4,977.4 12月 100 3.2 507,348 5,073.5 1月 110 3.5 557,185 5,065.3 2月 106 3.8 412,030 3,887.1 3月 73 2.4 390,168 5,344.8 合 計 1,193 3.3 5,593,581 4,688.7 【総合内科】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 111 11月 279 9.3 1,144,971 4,103.8 12月 224 7.2 821,655 3,668.1 1月 163 5.3 661,056 4,055.6 2月 227 8.1 1,201,424 5,292.6 3月 176 5.7 778,205 4,421.6 合 計 2,559 7.0 10,973,341 4,288.1 平成25年度診療科別患者数及び診療点数(外来) (単位:人、点) 【合 計】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 6,377 6,474 5,962 6,848 6,300 6,153 6,959 6,348 6,074 6,106 5,668 6,248 75,517 1日当り 303.7 308.3 298.1 311.3 286.4 323.8 316.3 317.4 319.7 321.4 298.3 312.4 309.5 8,221,925 8,396,529 7,988,128 9,099,220 8,625,949 7,927,897 9,193,646 8,815,773 8,148,458 8,442,198 7,711,164 1,289.3 1,297.0 1,339.8 1,328.7 1,369.2 1,288.5 1,321.1 1,388.7 1,341.5 1,382.6 1,360.5 延点数 1日当り 8,569,073 101,139,960 1,371.5 1,339.3 【呼吸器内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 1,704 1,642 1,487 1,638 1,534 1,506 1,868 1,488 1,487 1,438 1,341 1,445 1日当り 81.1 78.2 74.4 74.5 69.7 79.3 84.9 74.4 78.3 75.7 70.6 72.3 76.1 2,739,011 2,665,405 2,470,588 2,849,615 2,856,817 2,567,732 2,942,714 2,753,663 2,609,197 2,607,210 2,276,443 2,543,572 31,881,967 1,607.4 1,623.3 1,661.5 1,739.7 1,862.3 1,705.0 1,575.3 1,850.6 1,754.7 1,813.1 1,697.6 1,760.3 1,716.1 延点数 1日当り 18,578 【循環器内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 415 380 366 459 332 363 382 354 363 381 332 368 1日当り 19.8 18.1 18.3 20.9 15.1 19.1 17.4 17.7 19.1 20.1 17.5 18.4 18.4 260,462 233,071 250,948 272,536 209,187 203,480 240,320 242,199 244,922 247,454 220,992 230,917 2,856,488 627.6 613.3 685.7 593.8 630.1 560.6 629.1 684.2 674.7 649.5 665.6 627.5 635.5 延点数 1日当り 4,495 【小児科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 118 198 231 259 269 226 303 254 291 299 241 284 1日当り 5.6 9.4 11.6 11.8 12.2 11.9 13.8 12.7 15.3 15.7 12.7 14.2 2,973 12.2 延点数 72,952 109,375 100,186 125,679 131,072 115,673 140,796 116,797 118,376 131,052 115,483 139,051 1,416,492 1日当り 618.2 552.4 433.7 485.2 487.3 511.8 464.7 459.8 406.8 438.3 479.2 489.6 476.5 【脳神経内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 1,663 1,665 1,558 1,833 1,729 1,617 1,848 1,677 1,564 1,612 1,509 1,641 1日当り 79.2 79.3 77.9 83.3 78.6 85.1 84.0 83.9 82.3 84.8 79.4 82.1 81.6 1,409,697 1,444,235 1,377,780 1,630,252 1,564,019 1,319,507 1,782,821 1,499,812 1,556,458 1,578,004 1,402,320 1,553,541 18,118,446 847.7 867.4 884.3 889.4 904.6 816.0 964.7 894.3 995.2 978.9 929.3 946.7 909.7 延点数 1日当り 19,916 【消化器内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 1,781 1,884 1,632 1,948 1,764 1,760 1,812 1,826 1,744 1,846 1,674 1,882 1日当り 84.8 89.7 81.6 88.5 80.2 92.6 82.4 91.3 91.8 97.2 88.1 94.1 88.3 2,666,357 2,781,694 2,626,560 3,032,023 2,785,416 2,769,980 2,941,747 3,010,318 2,676,290 2,956,374 2,720,963 3,084,214 34,051,936 1,497.1 1,476.5 1,609.4 1,556.5 1,579.0 1,573.9 1,623.5 1,648.6 1,534.6 1,601.5 1,625.4 1,638.8 1,579.9 延点数 1日当り 21,553 【外 科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 405 367 399 360 337 359 383 396 321 274 281 347 1日当り 19.3 17.5 20.0 16.4 15.3 18.9 17.4 19.8 16.9 14.4 14.8 17.4 4,229 17.3 延点数 651,257 615,780 708,834 636,997 599,239 506,842 616,457 683,149 515,586 535,738 553,216 636,355 7,259,450 1日当り 1,608.0 1,677.9 1,776.5 1,769.4 1,778.2 1,411.8 1,609.5 1,725.1 1,606.2 1,955.2 1,968.7 1,833.9 1,716.6 【放射線科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 142 197 152 166 173 159 175 198 171 114 146 113 1日当り 6.8 9.4 7.6 7.5 7.9 8.4 8.0 9.9 9.0 6.0 7.7 5.7 1,906 7.8 延点数 202,873 353,423 229,379 248,200 262,207 208,833 248,438 313,343 255,146 170,391 227,424 152,148 2,871,805 1日当り 1,428.7 1,794.0 1,509.1 1,495.2 1,515.6 1,313.4 1,419.6 1,582.5 1,492.1 1,494.7 1,557.7 1,346.4 1,506.7 【総合内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 149 141 137 185 162 163 188 155 133 142 144 168 1日当り 7.1 6.7 6.9 8.4 7.4 8.6 8.5 7.8 7.0 7.5 7.6 8.4 7.7 延点数 219,316 193,546 223,853 303,918 217,992 235,850 280,353 196,492 172,483 215,975 194,323 229,275 2,683,376 1日当り 1,471.9 1,372.7 1,634.0 1,642.8 1,345.6 1,446.9 1,491.2 1,267.7 1,296.9 1,521.0 1,349.5 1,364.7 1,437.3 112 1,867 平成25年度診療科別平均在院日数(3ケ月平均) (単位:人、件、日) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 合計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 合 計 在院延患者数 1,706 43 902 766 0 520 125 196 4,258 1,978 100 1,050 983 0 463 160 225 4,959 1,845 42 959 864 3 576 148 136 4,573 1,857 70 1,077 900 1 704 112 285 5,006 1,806 38 967 902 0 599 32 227 4,571 1,766 33 1,189 825 3 684 79 186 4,765 1,941 97 1,090 817 0 618 51 139 4,753 2,041 53 1,105 796 4 504 97 279 4,879 1,705 103 946 809 0 501 99 210 4,373 1,803 90 964 934 3 407 108 163 4,472 1,851 194 868 872 0 522 87 213 4,607 1,922 102 1,044 1,029 0 574 51 152 4,874 22,221 965 12,161 10,497 14 6,672 1,149 2,411 56,090 入院 117 2 64 64 0 39 6 18 310 101 6 71 69 0 44 8 11 310 98 4 69 54 1 28 6 10 270 142 4 70 74 1 39 6 17 353 113 2 66 60 0 30 2 9 282 118 3 58 58 1 36 5 13 292 111 7 62 63 0 33 4 9 289 105 3 66 61 1 30 7 13 286 87 4 58 59 0 23 5 5 241 119 6 67 61 1 28 13 13 308 113 6 49 60 0 29 1 17 275 115 2 63 69 0 28 6 10 293 1,339 49 763 752 5 387 69 145 3,509 転入 退院 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 7 0 0 0 0 0 0 0 7 109 3 67 60 0 41 10 13 303 103 6 67 66 0 40 2 12 296 106 4 54 56 0 27 9 9 265 137 3 73 68 2 40 7 13 343 120 4 68 63 0 33 2 12 302 111 3 53 45 0 39 6 12 269 117 4 66 67 1 37 2 7 301 92 3 53 60 1 33 5 12 259 120 7 78 57 0 29 9 10 310 88 3 45 48 1 23 7 8 223 99 5 61 51 0 28 6 19 269 122 9 53 65 0 37 2 14 302 1,324 54 738 706 5 407 67 141 3,442 転出 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 2 0 0 0 0 0 2 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 3 0 0 0 0 0 3 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 13 0 0 0 0 0 14 平均在院日数 15.03 17.20 13.77 12.35 - 13.00 15.63 12.65 13.87 19.39 16.67 14.89 14.56 - 11.02 32.00 19.57 16.29 18.00 10.50 15.47 15.71 6.00 20.95 19.73 14.32 17.03 13.31 20.00 15.06 12.68 0.67 17.82 17.23 19.00 14.39 15.50 12.67 14.43 14.67 - 19.02 16.00 21.62 15.65 15.29 11.00 21.23 16.02 6.00 18.24 14.36 14.88 16.90 16.95 17.64 16.77 12.57 0.00 17.66 17.00 17.38 16.03 20.72 17.67 18.42 13.16 4.00 16.00 16.17 22.32 17.87 16.39 18.73 13.61 13.95 - 19.27 14.14 28.00 15.76 17.34 20.00 17.06 17.14 3.00 15.96 10.80 15.52 16.78 17.46 35.27 15.78 15.71 - 18.32 24.86 11.83 16.94 16.15 18.55 17.85 15.36 - 17.66 12.75 12.67 16.33 16.64 18.74 16.06 14.40 2.80 16.81 16.90 16.86 16.09 113 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 在院延患者数 5,628 278 2,721 2,340 4 1,590 398 497 13,456 5,603 227 2,868 2,564 4 1,467 449 564 13,746 5,529 185 2,911 2,613 3 1,559 433 557 13,790 5,680 212 3,086 2,747 4 1,743 420 646 14,538 5,508 150 3,003 2,666 4 1,879 292 648 14,150 5,429 141 3,233 2,627 4 1,987 223 698 14,342 5,513 168 3,246 2,544 3 1,901 162 552 14,089 5,748 183 3,384 2,438 7 1,806 227 604 14,397 5,687 253 3,141 2,422 4 1,623 247 628 14,005 5,549 246 3,015 2,539 7 1,412 304 652 13,724 5,359 387 2,778 2,615 3 1,430 294 586 13,452 5,576 386 2,876 2,835 3 1,503 246 528 13,953 入院 転入 305 19 186 193 1 100 21 37 862 306 12 195 210 1 114 21 39 898 316 12 204 187 1 111 20 39 890 341 14 210 197 2 111 20 38 933 353 10 205 188 2 97 14 36 905 373 9 194 192 2 105 13 39 927 342 12 186 181 1 99 11 31 863 334 13 186 182 2 99 16 35 867 303 14 186 183 1 86 16 27 816 311 13 191 181 2 81 25 31 835 319 16 174 180 1 80 19 35 824 347 14 179 190 1 85 20 40 876 退院 2 0 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 転出 316 19 199 191 1 110 20 38 894 315 14 197 192 1 113 16 39 887 318 13 188 182 0 108 21 34 864 346 13 194 190 2 107 18 34 904 363 11 195 187 2 100 18 34 910 368 10 194 176 2 112 15 37 914 348 11 187 175 1 109 10 31 872 320 10 172 172 2 109 13 31 829 329 14 197 184 2 99 16 29 870 300 13 176 165 2 85 21 30 792 307 15 184 156 1 80 22 37 802 309 17 159 164 1 88 15 41 794 1 0 2 0 0 0 0 0 3 1 0 5 0 0 0 0 0 6 0 0 4 0 0 0 0 0 4 0 0 4 0 0 0 0 0 4 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 2 1 0 3 0 0 0 0 0 4 1 0 4 0 0 0 0 0 5 0 0 6 0 0 0 0 0 6 0 0 5 0 0 0 0 0 5 0 0 4 0 0 0 0 0 4 0 0 2 0 0 0 0 0 2 平均在院日数 18.04 14.63 14.06 12.19 4.00 15.14 19.41 13.25 15.28 17.99 17.46 14.45 12.76 4.00 12.93 24.27 14.46 15.34 17.39 14.80 14.70 14.16 6.00 14.24 21.12 15.26 15.67 16.51 15.70 15.13 14.20 2.00 15.99 22.11 17.94 15.79 15.36 14.29 14.98 14.22 2.00 19.08 18.25 18.51 15.58 14.61 14.84 16.62 14.28 2.00 18.31 15.93 18.37 15.56 15.91 14.61 17.27 14.29 3.00 18.28 15.43 17.81 16.18 17.50 15.91 18.70 13.77 3.50 17.37 15.66 18.30 16.91 17.94 18.07 16.15 13.20 2.67 17.55 15.44 22.43 16.53 18.10 18.92 16.21 14.68 3.50 17.01 13.22 21.38 16.80 17.07 24.97 15.35 15.57 3.00 17.88 14.34 16.28 16.49 16.95 24.90 16.92 16.02 3.00 17.38 14.06 13.04 16.67 平成25年度科別紹介率実績調 (単位:人) 区分 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 年間計 呼吸器内科 初診患者 103 109 117 124 104 115 134 117 116 90 106 117 1,352 対象者 94 76 82 109 95 82 92 86 95 78 70 85 1,044 紹 介 率 91.3% 69.7% 70.1% 87.9% 91.3% 71.3% 68.7% 73.5% 81.9% 86.7% 66.0% 72.6% 77.2% 循環器内科 初診患者 9 7 11 3 5 2 10 8 8 10 11 7 91 対象者 3 3 7 1 2 2 5 3 5 7 6 3 47 紹 介 率 33.3% 42.9% 63.6% 33.3% 40.0% 100.0% 50.0% 37.5% 62.5% 70.0% 54.5% 42.9% 51.6% 小 児 科 初診患者 79 120 100 80 76 37 21 13 16 18 27 19 606 対象者 75 114 67 61 65 27 8 9 7 8 8 4 453 紹 介 率 94.9% 95.0% 67.0% 76.3% 85.5% 73.0% 38.1% 69.2% 43.8% 44.4% 29.6% 21.1% 74.8% 脳神経内科 初診患者 134 120 141 143 138 124 147 134 110 124 128 127 1,570 対象者 96 82 95 89 100 80 103 95 80 92 87 93 1,092 紹 介 率 71.6% 68.3% 67.4% 62.2% 72.5% 64.5% 70.1% 70.9% 72.7% 74.2% 68.0% 73.2% 69.6% 消化器内科 初診患者 97 93 81 94 66 75 74 81 83 76 72 82 974 対象者 63 77 74 84 53 69 65 74 67 60 54 64 804 紹 介 率 64.9% 82.8% 91.4% 89.4% 80.3% 92.0% 87.8% 91.4% 80.7% 78.9% 75.0% 78.0% 82.5% 外 科 初診患者 13 13 11 15 15 18 11 15 17 12 20 12 172 対象者 16 11 10 10 13 17 8 14 17 7 16 12 151 紹 介 率 123.1% 84.6% 90.9% 66.7% 86.7% 94.4% 72.7% 93.3% 100.0% 58.3% 80.0% 100.0% 87.8% 放射線科 初診患者 5 3 5 6 4 4 5 9 5 8 3 4 61 対象者 9 6 6 7 4 4 5 9 6 10 3 7 76 紹 介 率 180.0% 200.0% 120.0% 116.7% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 120.0% 125.0% 100.0% 175.0% 124.6% 総合内科 初診患者 22 27 28 37 30 22 35 32 22 28 29 28 340 対象者 20 18 14 22 16 11 15 14 12 14 18 14 188 紹 介 率 90.9% 66.7% 50.0% 59.5% 53.3% 50.0% 42.9% 43.8% 54.5% 50.0% 62.1% 50.0% 55.3% 全 科 初診患者 462 492 494 502 438 397 437 409 377 366 396 396 5,166 対象者 376 387 355 383 348 292 301 304 289 276 262 282 3,855 紹 介 率 81.4% 78.7% 71.9% 76.3% 79.5% 73.6% 68.9% 74.3% 76.7% 75.4% 66.2% 71.2% 74.6% 114 平成25年度科別逆紹介率実績調 (単位:人) 区分 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 年間計 呼吸器内科 初診患者 103 109 117 130 104 115 134 117 116 90 106 対象者 77 71 63 72 71 64 86 71 71 48 61 117 1,358 84 839 紹 介 率 74.8% 65.1% 53.8% 55.4% 68.3% 55.7% 64.2% 60.7% 61.2% 53.3% 57.5% 71.8% 61.8% 循環器内科 初診患者 9 7 11 3 5 2 10 8 8 10 11 7 91 対象者 12 8 15 5 7 7 5 9 5 9 7 9 98 紹 介 率 133.3% 114.3% 136.4% 166.7% 140.0% 350.0% 50.0% 112.5% 62.5% 90.0% 63.6% 128.6% 107.7% 小 児 科 99 143 110 85 86 54 42 27 28 22 39 27 762 対象者 1 2 2 5 0 5 5 3 6 6 2 4 41 紹介率 1.0% 1.4% 1.8% 5.9% 0.0% 5.1% 14.8% 5.4% 初診患者 134 120 141 147 138 124 147 134 110 124 128 127 1,574 対象者 124 111 113 126 136 117 149 108 115 98 99 118 1,414 神経内科 初診患者 9.3% 11.9% 11.1% 21.4% 27.3% 紹 介 率 92.5% 92.5% 80.1% 85.7% 98.6% 94.4% 101.4% 80.6% 104.5% 79.0% 77.3% 92.9% 89.8% 消化器内科 初診患者 97 93 81 99 66 75 74 81 83 76 72 82 979 対象者 46 49 48 50 41 40 55 37 43 41 51 55 556 紹 介 率 47.4% 52.7% 59.3% 50.5% 62.1% 53.3% 74.3% 45.7% 51.8% 53.9% 70.8% 67.1% 56.8% 外 科 初診患者 13 13 11 16 15 18 11 15 17 12 20 12 173 対象者 9 15 7 8 9 9 14 22 17 7 7 11 135 紹 介 率 69.2% 115.4% 63.6% 50.0% 60.0% 50.0% 127.3% 146.7% 100.0% 58.3% 35.0% 91.7% 78.0% 放射線科 初診患者 5 3 5 6 4 4 5 9 5 8 3 4 61 対象者 11 2 6 6 4 2 4 6 10 3 7 3 64 紹 介 率 220.0% 66.7% 120.0% 100.0% 100.0% 50.0% 80.0% 66.7% 200.0% 37.5% 233.3% 75.0% 104.9% 総合内科 初診患者 22 対 象 者 14 27 12 紹 介 率 63.6% 44.4% 28 43 30 22 35 32 22 28 29 28 346 16 13 13 14 11 13 6 8 18 6 144 57.1% 30.2% 43.3% 63.6% 31.4% 40.6% 27.3% 28.6% 62.1% 21.4% 41.6% 全 科 初診患者 482 515 504 529 448 414 458 423 389 370 408 404 5,344 対象者 294 270 270 285 281 258 329 269 273 220 252 290 3,291 紹 介 率 61.0% 52.4% 53.6% 53.9% 62.7% 62.3% 71.8% 63.6% 70.2% 59.5% 61.8% 71.8% 61.6% 115 平成25年度当院の紹介状況 1.二次保健医療福祉圏等別紹介元医療機関数 2.二次保健医療福祉圏等別紹介患者数 116 編集後記 編集委員長 木村 隆 平成25年度は、 4月にはじまった 「あまちゃん」 実が図られました。 二次救急当番日には複数の当 が一世を風靡し、 「じぇじぇじぇ」 が流行語となり 直医を配置する体制を開始し、 急性期病院として ました。 6月にはブラジルサッカーワールドカッ 少しずつ活動が本格化しました。 地域に貢献する プで盛り上がり、 富士山の世界遺産登録が決定し 医療体制をさらに構築していくよう、 これからも ました。 田中将大の活躍で楽天の優勝、 スワローズ 取り組みを続けていきたいと思います。 のバレンティンが王貞治の本塁打記録を更新しま この年報は5年目となります。 この1年の歩み した。 9月には東京オリンピックの開催も決まり、 がここに記されていると思います。 今後も、 地域の 明るい話題の多い1年だったと思います。 皆さまのご協力・ご指導をいただき、 よりよい病院 当院では、 3名の若手医師が後期研修医として へと変貌していけるようご支援をいただけると幸 初めて赴任し、 高齢化といわれた診療体制に新し いです。 最後に、 原稿の作成、 編集にご協力いただ い風を吹き込んでくれました。 また、 北海道がん診 いた、 編集委員、 職員の皆さまに深謝いたします。 療連携指定病院の指定を受け、 がん診療体制の充 編集委員長 木 村 隆 臨床教育研修部長 編集委員 藤 内 智 臨床研究部長 清 野 しのぶ 看護部長 後 藤 達 也 薬剤科長 櫻 庭 孝 行 企画課長 蓮 井 明 経営企画室長 117 目 次 Ⅰ 病院概要 序 …………………………………………………………………………………… 1 理念・基本方針 …………………………………………………………………… 2 運営方針 …………………………………………………………………………… 3 主な事業 …………………………………………………………………………4∼7 施設の概要 ………………………………………………………………………… 8 組織図 ………………………………………………………………………… 9∼10 専門医・認定医教育機関等指導状況 ……………………………………………11 専門医等一覧 ………………………………………………………………………12 Ⅱ 診療部門活動報告 呼吸器内科 …………………………………………………………………………13 循環器内科 …………………………………………………………………………14 脳神経内科 …………………………………………………………………………15 消化器内科 …………………………………………………………………………16 外科 …………………………………………………………………………………17 小児科 ………………………………………………………………………………18 放射線科 ……………………………………………………………………………19 総合内科 ……………………………………………………………………………20 がん診療支援センター …………………………………………………… 21∼22 COPDセンター …………………………………………………………………23 糖尿病・リウマチセンター ………………………………………………………24 パーキンソン病センター …………………………………………………………25 救急部門 ……………………………………………………………………………26 病理部門 ……………………………………………………………………………27 内視鏡室 ……………………………………………………………………………28 薬剤科 ……………………………………………………………………… 29∼30 臨床検査科 ………………………………………………………………… 31∼32 診療放射線科 ………………………………………………………………………33 栄養管理室 ………………………………………………………………… 34∼35 リハビリテーション科 ……………………………………………………………36 臨床工学部門 (医療機器中央管理室) ……………………………………………37 地域医療連携室 …………………………………………………………… 38∼39 診療情報管理室 ……………………………………………………………………40 治験管理室 ………………………………………………………………… 41∼42 感染対策室 …………………………………………………………………………43 Ⅲ 臨床研究部活動報告 臨床研究部 …………………………………………………………………………45 臨床研究審査委員会審議課題 …………………………………………… 46∼48 Ⅳ 教育・研修部門活動報告 臨床教育研修部 ……………………………………………………………………49 ニポポプライマリ・ケアレクチャー …………………………………… 50∼52 モーニングレクチャー ……………………………………………………………53 症例報告会 …………………………………………………………………………54 目 次 Ⅴ 各種委員会活動報告 医療安全管理委員会 ………………………………………………………………55 医療安全推進部会 …………………………………………………………………56 ICT (感染対策チーム) ……………………………………………………………57 褥瘡対策チーム ……………………………………………………………………58 輸血療法委員会 …………………………………………………………… 59∼62 安全衛生委員会 ……………………………………………………………………63 NST (栄養サポートチーム) ……………………………………………………64 Ⅵ 看護部活動報告 看護部 ……………………………………………………………………… 65∼66 現任教育 ……………………………………………………………………………67 1病棟 ………………………………………………………………………………68 2病棟 ………………………………………………………………………………69 3病棟 ………………………………………………………………………………70 4病棟 ………………………………………………………………………………71 5病棟 ………………………………………………………………………………72 6病棟 ………………………………………………………………………………73 外来 …………………………………………………………………………………74 中材・手術室 ………………………………………………………………………75 がん化学療法 ………………………………………………………………………76 Ⅶ 業績 研究業績発表 ……………………………………………………………… 77∼97 Ⅷ 統計 収支状況等 …………………………………………………………………………99 貸借対照表 ………………………………………………………………100∼103 損益計算書 ………………………………………………………………104∼109 キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………… 110 月別・診療科別患者数及び診療点数 (入院) ………………………………… 111 月別・診療科別患者数及び診療点数 (外来) ………………………………… 112 平均在院日数 …………………………………………………………………… 113 科別紹介率実績調 ……………………………………………………………… 114 科別逆紹介率実績調 …………………………………………………………… 115 当院の紹介状況 ………………………………………………………………… 116 編集後記 …………………………………………………………………………… 117 Ⅰ 病院概要 序 2013年度の年報を皆さんにお渡しする時節になりました。平成26年4月に診療報酬改定があ り、 また消費税が8%となりました。 どの病院も病院運営にご苦労が多いかと思います。 平成27年度 は介護保険の改正がありますが、 厳しい方向性が指摘されています。 高齢者に団塊の世代が次第に含 まれていくので、 さらに締め付けが厳しくなると感じます。 当院は現在外来棟等の建物整備の基本設計を行っております。 現在の入院病棟の左横に並んで入院 病棟以外のすべての部門を入れた4階建て外来棟を計画しています。2020年の東京オリンピック や東日本大震災の復興があり、 現在建築費が高騰し人手も集まらないとのことで、 建物整備には厳し さがあります。 実際に入札がスムーズに行くかどうかまだまだ予断を許さない状況ですが、 職員一丸 となって病院運営を行っています。 数年後の完成が待たれます。 昨年の春にコメディカルの5人(看護師、 薬剤師、 レントゲン技師、 検査技師、 理学療法士)がそれ ぞれ1週間ずつ米国ロサンゼルスにある VA hospitals (在郷軍人病院)に海外研修に行きまし た。 さらに秋には神経内科医師が2月間の研修に行きました。 今年も春に米国の同じ病院に行きます が、 栄養士、 メディカルソシャルワーカー、 臨床情報管理士等のスタッフが参加します。 帰国したら、 米 国の医療事情等を職員に伝達講習会をまた開催して頂き、 見聞を広め当院の人材育成につなげて欲し いと思います。 機会があれば今後も継続していきます。 旭川医療センター雑誌が今年から創刊されます。 論文の形で実績を残すことは自分の仕事を多くの 人に理解して頂き、 さらにより良い発展や継続して研究するうえに必要不可欠なものと思われます。 職員から多くの論文が発表されることを期待しています。 5年後、10年後、20年後には自分の努力 した証が見出されるときの気持ちが偲ばれます。 各診療科や各部門からの取り組みが伺え、 内容の幅や量も増えていると思います。 地域の皆さんに 評価され、 また職員や関係者が今後も積極的に活動することを期待します。 平成27年2月 国立病院機構 旭川医療センター 院長 箭原 修 1 わたくしたちの理念 わたくしたちは、 安全で質の高い医療を提供し、 患者さんの目線に立ち、 信頼される病院をめざします。 わたくしたちの基本方針 わたくしたちは、 患者さんの人権を尊重し、 患者さんを中心とした医療を提供します。 わたくしたちは、 国立病院機構の一員として政策医療を担い、 ネットワークを活用し、 医療の質の向上 を常にはかります。 わたくしたちは、 呼吸器の病気、 脳神経の病気、 消化器の病気、 ガンを中心として、 地域医療機関と連携 し、 高度で専門的な医療をおこないます。 わたくしたちは、 臨床研究・治験、 教育研修、 情報発信を推進し、 良き医療人の育成に努めます。 わたくしたちは、 健全な経営につとめ、 チーム医療を推進し、 働きがいのある職場を作ります。 患者さんの権利と義務 「患者さんの権利」を大事にします。 患者さんは、 だれでも安全で良質な医療を受けることができます。 患者さんは、 病気や検査・治療について十分に納得のいく説明を受けることができます。 患者さんは、 他の医療機関や他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求めることができます。 患者さんは、 自分の受ける医療を選ぶことができます。 患者さんの個人情報やプライバシーは護られます。 「患者さんの義務」 患者さんの権利はありますが、 快適な療養環境の維持のために病院の取り決めを 守る義務もあ ります。 2 平成 25 年度 国立病院機構旭川医療センター 運営方針 外来棟等の建て替えの承認を得て速やかに建物整備を始める。 地域医療の担い手として急性期病院の 役割を率先して果たす 1 健全な病院運営 1)安定した患者確保が常に求められる 2)診療報酬のDPCの正確な分析と適正な評価を行い、 在院日数の短縮(16日以内)とクリティ カルパスを活かす 3)地域医療連携を更に強く推進する 病・病連携や病・診連携の基本は「受ける」ことである。 医療・介護の連携も積極的に行う 2 安全・安心で質の高い医療を提供する 1)7:1看護基準を取得して、 安全・安心な医療を更に進める 2)病棟でのチーム医療の推進 薬剤師とリハビリ療法士の病棟常駐を行い、 各病棟へと拡げる。 更に管理栄養士、MSW、 メ ディカルクラーク等も参加する体制を検討する 3)内視鏡室の充実をはかる 4)疾患センター(COPD、 パーキンソン病、 糖尿病・リウマチ)を高め、 がん診療については 北海道がん診療連携指定病院を目指す(緩和医療等の充実をはかる) 5)感染対策、 医療安全と共に、 NST、 褥瘡、 口腔ケア、 嚥下・摂食障害等の対策に力を入れる 3 地域の医療を担う 1)地域における政策医療を担う。 結核・筋ジスだけではなく救急災害、 感染症対策、 5疾患・5事 業、 大規模治験、 診療の質・医療評価を行う 2)市内の公的病院・開業医との間でITを用いて、 患者さんの情報共有化のシステムに参加する 3)当院の質の高い医療と機能を地域の皆さんに伝える 健康まつり、 症例報告会、 広報(ホームページ、 花咲、 ラポール、 年報・業績集、 ミニニュース) 4)健診センターの利用向上に努める 4 働く環境の整備とモチベーションを高めること、 それらが人材育成と確保に重要である 1)コミュニケーションは職場の基本であり、 それが個人業績評価につながる 2)QC活動、 各種学会(国立病院総合医学会等)活動や個人・部門で努力した職員へ顕彰を行う 3)当院で開催される研修会やイベント(春の歓迎会、 健康まつり、 忘年会等)には積極的に参加し、 患者・職員間の交流を深める 4)人材育成は病院の将来を担う職員を皆で育てる。 教育研修(海外研修等) 、 講演会、 臨床研究(E BM研究、 治験等)に参加し、 その後に説明や発表の機会を設け、 職員に伝達する 5)人材確保は、 実習に来ている学生(特に初期研修医、 看護師確保に向けて)に時間と手間を かけて「心温かく」指導することが大事である 5 病院業務は個人の利便性でなく、 患者さんを中心として病院全体の最適化を考えて仕事する。 組 織として機能することが、 病院の発展の原点である 3 平成 25 年度年間事業 市民、 患者、 近隣施設からの参加及び他職種該当の研修を抜粋 4 月 5 月 6 月 1 月 1 水【救急当番日】 1 土 2 火 2 木 2 日 3 水【救急当番日】 3 金 3 月 4 木 4 土 4 火 5 金 5 日 5 水 6 土 6 月 6 木 7 日 7 火 7 金 8 月 糖尿病教室 症例報告会 8 水【小児救急当番日】肝臓病教室 8 土 9 火 減塩教室 9 木 9 日 ガイドラインセミナー イベント「琴」演奏 糖尿病教室 10 月【救急当番日】 症例報告会 10 水 10 金 11 木 11 土 11 火 12 金【救急当番日】 12 日 12 水 13 土 13 月 糖尿病教室 症例報告会 13 木 14 日 14 火 減塩教室 14 金【小児救急当番日】 15 月 15 水 15 土 16 火 16 木 16 日 17 水【小児救急当番日】 17 金【救急当番日】看護の日院外イベント 17 月 18 木 18 土 18 火 19 日 19 水【救急当番日】 20 土 20 月 20 木 21 日 21 火 19 金 パーキンソン病教室 ふれあい看護体験 COPD教室 糖尿病教室、第3回医療と 22 月【救急当番日】 22 水 福祉の連携に関する座談会 23 火 COPD教室 23 木 21 金 減塩教室 自己研鑽セミナー ガイドラインセミナー COPD教室、糖尿病キス パートナース報告会 パーキンソン病教室 22 土 ガイドラインセミナー 23 日 24 水 24 金 24 月 25 木 25 土 26 金 講演「地域医療連携活動に 26 日 ついて」 27 土 27 月 28 日 28 火 28 金【救急当番日】 29 月 29 水【救急当番日】 29 土 30 火 30 木 30 日 パーキンソン病公開教室 糖尿病教室 25 火 26 水 糖尿病教室 31 金 4 27 木 ガイドラインセミナー 7 月 1 月 8 月 9 月 1 木 1 日 2 金 第4回医療と福祉の連携に 2 月 関する座談会 3 水【救急当番日】 3 土 3 火 4 木 4 日 4 水 5 金 5 月【救急当番日】糖尿病教室 5 木 6 土 6 火 NST勉強会「慢性腎臓病 6 金【小児救急当番日】 の栄養管理」 7 日 7 水 7 土 8 月 減塩教室、糖尿病教室、症 8 木 例報告会 8 日 9 火 9 金 10 水 10 土 10 火 減塩教室 11 木 11 日 11 水 イベント「民謡」 12 金【救急当番日】 12 月 12 木 ガイドラインセミナー 13 土 13 火 13 金 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話) 」 14 日 14 水【救急当番日】 14 土 15 月 15 木 15 日 16 火 16 金 16 月 17 水 患者サービス向上研修「接 17 土 遇」 17 火 2 火 イベント「切り絵展」 病院見学報告会 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 糖尿病健康セミナー 糖尿病教室 9 月【救急当番日】 症例報告会 COPD教室 18 木【小児救急当番日】イベント「AICEバンド」18 日 18 水【救急当番日】イベント「写真展」 19 金 19 月 19 木 20 土 20 火 20 金 21 日 21 水 21 土 22 月 パーキンソン病教室 JICA アフリカ地域保健担 本部監事講演「国立病院機構 22 木【小児救急当番日】 22 日 当官研修、糖尿病教室 におけるコンプライアンス」 23 火 23 金 がん患者・家族サロン「えんが 23 月 わ(縁佳話)」、中学生職場体験 24 水 がん診療センター学習会 24 土 「緩和ケア概念」 24 火 25 日 25 水 25 木 パーキンソン病教室 ガイドラインセミナー 26 金【小児救急当番日】 26 月 27 土 27 火 がん患者・家族サロン 27 金【救急当番日】 「えんがわ(縁佳話) 」 28 日 28 水【救急当番日】 28 土 29 月 29 木 29 日 30 火 30 金 30 月 31 水 31 土 糖尿病教室 5 26 木 ガイドラインセミナー 健康まつり 糖尿病教室 10 月 11 月 12 月 1 火 1 金 1 日 2 水【小児救急当番日】 2 土 2 月 3 木 3 日 3 火 4 金 4 月 4 水 5 土 5 火 5 木【小児救急当番日】イベント「AICEバンド」 6 日 6 水 6 金 7 月【救急当番日】糖尿病教室 7 木【小児救急当番日】 7 土 8 火 8 金 減塩教室 9 水 10 木 がん患者・家族サロン「えんがわ(縁 8 日 佳話)」、第 67 回国立病院総合医学会 9 土 9 月【救急当番日】 10 日 10 火 糖尿病教室 11 月【救急当番日】 症例報告会 11 水 12 土 12 火 減塩教室 12 木 13 日 13 水 肝臓病教室 13 金 14 月 14 木 11 金 15 火 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 COPD教室 15 金 糖尿病教室 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話) 」 14 土 パーキンソン病教室 15 日 16 水 16 土 16 月 17 木 17 日 17 火 18 金【救急当番日】パーキンソン病教室 18 月 糖尿病教室 18 水 19 土 19 火 COPD教室 19 木 20 日 20 水【救急当番日】 20 金【救急当番日】パーキンソン病教室 21 木 21 土 21 月 症例報告会 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 22 火 22 金 23 水 23 土 23 月 24 木 24 日 24 火 25 金 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 25 月 糖尿病教室 糖尿病教室 イベント「旭川医大合唱部」 22 日 25 水 26 土 26 火 26 木 27 日 27 水 27 金【救急当番日】 28 月【救急当番日】糖尿病教室 28 木 28 土 29 火 29 金【救急当番日】 29 日 30 水 30 土 30 月 31 木 31 火 6 1 月 2 月 3 月 1 水 1 土 1 土 2 木 2 日 2 日 3 金 3 月 3 月 4 土 4 火 5 日 5 水 5 水【小児救急当番日】 6 月 6 木【小児救急当番日】 6 木 7 火 7 金 7 金 8 水【救急当番日】 8 土 8 土 9 木 9 日 9 日 減塩教室 4 火 呼吸器疾患研修会「COP Dの医療」 10 金 糖尿病教室 10 月【救急当番日】 症例報告会 糖尿病教室 10 月【救急当番日】 症例報告会 11 土 11 火 11 火 減塩教室、NST勉強会「血糖 コントロールと褥瘡の栄養管理」 12 日 12 水 12 水 医療の質報告会 13 月 13 木 13 木 イベント「書道展」 14 火 治験研修会「臨床研究の動 14 金 向と看護師の役割」 がん患者・家族サロン「えんが 14 金 わ(縁佳話)」、自己研鑽セミナー 15 水 15 土 15 土 16 木【小児救急当番日】 16 日 16 日 17 金 17 月【救急当番日】 17 月 18 土 18 火 COPD教室 18 火 19 日 19 水 QC発表会 19 水【救急当番日】 20 木 QC発表会 20 木 21 火 21 金 パーキンソン病教室 21 金 22 水【救急当番日】 22 土 22 土 23 木 23 日 23 日 24 金 がん患者・家族サロン「え 24 月 んがわ(縁佳話)」 25 土 25 火 25 火 26 日 26 水【救急当番日】 26 水 27 木 27 木 20 月 27 月 パーキンソン病教室 糖尿病教室 症例報告会 糖尿病教室 28 火 28 金 肝臓病教室 糖尿病教室 がん患者・家族サロン 「えんがわ(縁佳話)」 24 月 COPD教室 糖尿病教室 がん患者・家族サロン 28 金【救急当番日】 「えんがわ(縁佳話) 」 29 水【救急当番日】 29 土 30 木 30 日 31 金 31 月 7 がん患者・家族サロン「えんがわ (縁佳話)」、パーキンソン病教室 施設の概要 (1)名称・所在地 名 称:独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター 所在地:北海道旭川市花咲町7丁目4048番地 〒070-8644 電 話:(0166)51-3161 FAX:(0166)53-9184 http://www.hosp.go.jp/ ~ asahikawamc/ (2)沿 革 (旧国立療養所旭川病院) 明治34年 旧陸軍第7師団衛戍病院として創設 昭和20年 12月 厚生省に移管、 国立旭川病院として発足 昭和28年 4月 結核療養所に転換、 国立療養所旭川病院となる 附属准看学校が設置される (旧国立旭川療養所) 昭和13年 8月 市立旭川療養所として創設 昭和18年 昭和22年 4月 日本医療団に移管、 日本医療団旭川療養所と改称 4月 厚生省に移管、 国立札幌療養所旭川分院として発足 昭和25年 4月 国立旭川療養所として独立 (国立療養所道北病院) 昭和47年 昭和51年 9月 両施設を統合し、 新たに国立療養所道北病院として発足 4月 附属看護学校(3年過程)新設 昭和52年 7月 進行性筋萎縮症(者)病棟近文荘(40床)を開設 平成元年 9月 進行性筋萎縮症(者)病棟を本院に移転し、 近文荘(40床)廃止 平成11年 10月 臨床研究部設置 平成12年 5月 病院機能評価(一般病院種別B)に認定 平成15年 平成15年 平成15年 4月 診療部設置 7月 国立療養所道北病院旧近文荘跡地売却 8月 開設承認事項変更340床(結核50床、 一般290床) (国立病院機構道北病院) 平成16年 4月 独立行政法人国立病院機構道北病院として発足 平成16年 平成17年 平成17年 平成17年 4月 4月 4月 6月 統括診療部設置 臨床教育研修部設置 治験管理室設置 病院機能評価(Ver. 4. 0)に認定 平成18年 10月 指定療養介護「療養介護サービス費 ( Ⅰ )」の施設基準届出 平成20年 4月 附属看護学校閉校 平成21年 7月 DPC対象病院 平成22年 5月 病院機能評価(Ver. 6. 0)に認定 (国立病院機構旭川医療センター) 平成22年 8月 旭川医療センターへ名称変更 平成22年 8月 開設承認事項変更310床(結核20床、 一般290床) 平成25年 4月 北海道がん診療連携指定病院 8 組 織 図 9 平成25年10月1日現在 専門医・認定医教育機関等指定状況 日本内科学会認定医教育関連施設 日本呼吸器学会認定施設 日本呼吸器内視鏡学会専門医認定施設 日本神経学会専門医教育施設 日本外科学会外科専門医制度関連施設 日本消化器病学会認定施設 日本病理学会研修登録施設 日本臨床細胞学会認定施設 日本プライマリケア学会認定医研修施設 日本臨床腫瘍学会認定研修施設 日本アレルギー学会認定準教育施設 日本医学放射線学会専門医修練機関認定施設 日本薬剤師研修センター研修受入施設 日本静脈経腸栄養学会NST稼働施設 Japan Clinical Oncology Group 参加施設 マンモグラフィ検診施設 放射線科専門医修練機関 日本放射線腫瘍学会認定施設 日本リウマチ学会教育施設 日本甲状腺学会認定施設 日本肝臓学会認定施設 北海道がん診療連携指定病院 臨床研修協力病院 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 麻酔科・救急部門、 小児科、 産婦人科 旭川圭泉会病院 精神科 旭川赤十字病院 麻酔科・救急部門 置戸赤十字病院 地域医療・保健 独立行政法人国立病院機構八雲病院 地域医療・保健 留萌市立病院 地域医療・保健 社会福祉法人北海道社会事業協会富良野病院 地域医療・保健 JA北海道厚生連旭川厚生病院 小児科、 産婦人科 独立行政法人国立病院機構北海道医療センター 麻酔科・救急部門、 小児科、 その他 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター 内科系、 外科系、 その他 独立行政法人国立病院機構函館病院 内科系、 外科系、 その他 独立行政法人国立病院機構帯広病院 心臓血管外科、 精神科 北海道大学附属病院 救急部門、 小児科、 産婦人科、 精神科 市立旭川病院 循環器内科 11 専門医等一覧 部 門 臨床研究部 臨床教育研修部 診 療 部 診療科 役 職 氏 名 採用 脳神経内科 院 長 箭 原 修 呼吸器内科 副 院 長 藤 兼 俊 明 消化器内科 特命副院長 西 村 英 夫 呼吸器内科 臨床研究部長 藤 内 智 脳神経内科 遺伝子研究室長 鈴 木 康 博 呼吸器内科 臨床教育研修部長 山 崎 泰 宏 脳神経内科 臨床教育研修部長 木 村 隆 消化器内科 臨床教育研修部長 平 野 史 倫 外科 診療部長 永 瀬 厚 呼吸器内科 内科部長 藤 田 結 花 呼吸器内科 医 長 武 田 昭 範 内科学会認定医、呼吸器学会専門医 呼吸器内科 医 長 髙 橋 政 明 総合内科専門医、呼吸器学会専門医 消化器内科 医 長 松 本 学 也 消化器内科 医 師 斉 藤 裕 樹 消化器内科 医 師 辻 賢 循環器内科 医 長 石 田 紀 子 脳神経内科 医 長 黒 田 健 司 内科学会認定医、神経学会専門医 脳神経内科 医 師 油 川 陽 子 内科学会認定医、神経学会専門医、 頭痛学会専門医 脳神経内科 医 師 吉 田 亘 佑 内科学会認定医、神経学会専門医 総合内科 総合内科等医長 辻 忠 克 総合内科 医 長 安 尾 和 裕 総合内科 医 長 横 浜 吏 郎 外科 外 科 部 長 青 木 裕 之 外科 医 師 本 望 聡 外科 医 師 渡 邊 一 教 外科学会専門医 小児科学会専門医、感染症専門医、 感染症指導医、 抗菌化学療法認定医 小児科 小児科部長 吉 河 道 人 放射線科 医 長 宮 野 卓 内科学会認定医、神経学会専門医、 呼吸器学会専門 医、リハビリ医学会認定医 内科学会認定医、呼吸器学会専門医、呼吸器学会指導 医、呼吸器内視鏡学会専門医、呼吸器内視鏡学会指導医 内科学会認定医、総合内科専門医、 消化器病学会専 門医、消化器病学会指導医、肝臓病学会専門医、 肝 臓病学会指導医 内科学会認定医、呼吸器学会専門医、 呼吸器学会指 導医、呼吸器内視鏡学会専門医、呼吸器内視鏡学会 指導医、臨床腫瘍学会暫定指導医 内科学会認定医、神経学会認定医、 神経学会専門 医、神経学会指導医 総合内科専門医、呼吸器学会専門医、 呼吸器学会指 導医、呼吸器内視鏡学会専門医、呼吸器内視鏡学会 指導医、アレルギー学会専門医 内科学会認定医、神経学会専門医、 頭痛学会専門医 内科学会認定医、リウマチ学会専門医、 リウマチ学 会指導医、甲状腺学会専門医 外科学会認定医、外科学会専門医、 消化器外科学会 専門医、乳がん学会認定医、麻酔科標榜医 内科学会認定医、呼吸器学会専門医、 呼吸器内視鏡 学会専門医、細胞診学会専門医、細胞診学会指導 医、臨床腫瘍学会暫定指導医 内科学会認定医、消化器病学会専門医、 消化器病学 消化器内視鏡 26.3.31 会指導医、消化器内視鏡学会専門医、 学会指導医、がん治療認定医 内科学会認定医、消化器病学会専門医、 消化器病学 会指導医、消化器内視鏡学会専門医、 消化器内視鏡 学会指導医、がん治療認定医 25.4.1 内科学会認定医、糖尿病学会専門医 総合内科専門医、呼吸器学会専門医、 呼吸器内視鏡 学会専門医、呼吸器内視鏡学会指導医、 プライマ リ・ケア認定医 総合内科専門医、プライマリ・ケア認定医、 プライ マリ・ケア指導医 内科学会認定医、消化器病学会専門医、 消化器病学 会指導医、消化器内視鏡学会専門医、 肝臓学会専門 医、肝臓学会指導医、プライマリ・ケア認定医 外科学会専門医、乳がん学会認定医、 麻酔科標榜医 26.3.31 外科学会認定医、外科学会専門医、 麻酔科標榜医 放射線科専門医、がん治療認定 放射線診断専門医、核医学専門医、 PET核医学認 定医、検診マンモグラフィ読影認定医、 肺がんCT 検診認定医 病理専門医、集中治療医学会専門医、 ペインクリ ニック学会認定医 放射線科 医 長 山 本 和香子 病理 臨床検査部長 玉 川 進 外科 医 師 前 田 敦 小児科 医 師 長 和 彦 呼吸器内科 医 師 鈴 木 北 斗 脳神経内科 医 師 岸 秀 昭 25.4.1 脳神経内科 医 師 野 村 健 太 25.4.1 呼吸器内科 医 師 黒 田 光 25.6.1 後期臨床研修医 有 冨 知 明 25.8.19 初期臨床研修医 太 田 勝 久 初期臨床研修医 鹿 野 耕 平 25.4.1 初期臨床研修医 坂 下 建 人 25.4.1 12 退職 小児科学会専門医、小児神経学会専門医、 小児精神 神経学会認定医、小児心身医学会認定医、 小児心身 医学会指導医 25.4.1 内科学会認定医、総合内科専門医、呼吸器学会専門 医、リウマチ学会専門医、肺がんCT検診認定医 26.3.31 26.3.31 26.3.31 Ⅱ 診療部門活動報告 呼吸器内科 執筆者 藤内 智 【基本方針】 期の疼痛緩和や精神的な援助等にも取り組んでい 呼吸器内科では旭川市や道北地方において高度 る.外来化学療法によって在宅や職場復帰しなが かつ専門的な呼吸器医療を提供する地域中核医療 ら治療継続する患者が増え、治療成績のみならず 施設としての役割を担うとともに急性期病院とし QOL の向上も図られるようになった.COPD (慢 て近隣や各地域の開業医の先生方との緊密な連絡 性閉塞性肺疾患)や結核後遺症などによる慢性呼 体制や支援のもと,呼吸器内科への紹介患者を積 吸不全患者に対しては包括的呼吸リハビリテー 極的に受け入れることを基本方針としている. ションを行い、在宅酸素療法(HOT)や非侵襲 的陽圧補助呼吸 (NPPV) などを導入することで 【スタッフ】 ADL の改善と維持ができるように努めている. 鈴木北斗、黒田光、高橋政明,武田昭範,藤内 患者向けの COPD 教室が毎月1回開かれ,疾患 智,藤田結花,山崎泰宏,藤兼俊明の各医師と総 の理解を深める手助けや,日常生活指導を行って 合内科とともに呼吸器内科診療を行っている辻忠 いる.全国有数の症例登録数を誇る COPD の治 克医師を含めて総勢10名体制である。北海道で 験をはじめ気管支喘息,肺炎、肺がんを対象とし 単一施設に10名の呼吸器内科医師を配置してい た薬剤開発治験を実施し, H25年度は38例の患 る病院は数えるほどしかなく、大学病院を除けば 者さんにご協力いただいた。その他国内外の多施 充実した診療体制が整った。これらスタッフはそ 設共同臨床研究にも多数参加している. れぞれ得意な専門領域を持っており日本内科学 会、日本呼吸器学会,日本呼吸器内視鏡学会,日 【退院時診断名 患者数】 本臨床細胞学会,日本臨床腫瘍学会,日本結核病 肺癌 864 学会、日本アレルギ-学会,日本サルコイドーシ 肺炎・胸膜炎 142 ス学会、日本リウマチ学会等の認定医・専門医・ COPD 85 指導医などの資格を有している. 間質性肺炎 83 結核・結核性胸膜炎 68 【診療紹介】 肺アスペルギルス症 33 近年増加傾向の肺癌患者に対しては化学療法, うっ血性心不全 18 外科治療,放射線療法,緩和療法を組み合わせた 喀血・気管支拡張症 集学的治療を行っている.肺癌の主な検査法は, 肺化膿症 16 CT(64-slice) , MRI(1. 5 T) ,核医学,気管 悪性中皮腫 14 支鏡検査,経皮肺生検や胸腔鏡下肺生検などであ 非結核性抗酸菌症 12 る.なかでも超音波ガイド下気管支鏡検査を導入 喘息 13 後は肺・縦隔病変をより安全にかつ確実に採取す 縦隔腫瘍 10 ることが可能となり、診断精度および確率が著し ARDS 4 く向上した.呼吸器内科カンファレンスでは,肺 肺血栓塞栓症 2 癌患者毎に最適な治療方針を検討するとともに, その他 JCOG( 日本臨床腫瘍研究グループ ),HOT( 北海 道肺癌臨床研究会 ),国立病院機構肺がん研究会 など,治療成績の向上を目的とした臨床試験にも 参加しており H25年度は36例の登録を行った. また,癌性疼痛看護認定看護師と協力し,癌末 13 20 51 循環器内科 執筆者 石田 紀子 【基本方針】 います。末期腎不全・透析への進行を食い止める 循環器内科で取り扱っている主な疾患は、心不 ため、腎性貧血に対するエリスロポエチン製剤投 全、不整脈、高血圧症、虚血性心疾患(狭心症な 与などのきめ細かい診療を行っています。 ど) 、心筋症、慢性腎臓病です。当院は肺疾患、 神経疾患、消化器疾患などで検査や治療を受ける < 診療内容 > ために入院する方が多く、手術などに際して循環 心不全、不整脈、狭心症、虚血性心疾患、心筋症、 器疾患の評価が必要となります。また地域の他の 高血圧症、高脂血症、糖尿病、メタボリックシン 医療機関からの依頼や直接の受診で、心不全など ドローム、循環器一般、慢性腎臓病 の入院治療を行なうケースがあります。 < 検査・治療 > 【スタッフ】 心臓超音波(エコー)検査、 ホルター心電図検査、 石田 紀子 心臓核医学検査(心筋シンチ) 、心臓 CT 検査(冠 動脈 CT) 、心臓 MRI 検査(冠動脈 MRA) 、血 【診療紹介】 圧脈波検査、頚動脈エコー検査、薬物治療、ペー 入院診療で多い疾患は心不全です。息切れ、動 スメーカー治療など 悸、呼吸困難、顔や手足のむくみなどの症状から 発症し、胸部レントゲン写真でおおよその診断が できますが、原因や重症度を知るために心エコー 検査が欠かせません。 心不全にしばしば合併する不整脈である心房細 動は、脳梗塞の原因ともなるため抗凝固療法など の適切な薬物治療が大変重要になります。外来に も多くの方々が通院しています。不整脈ではペー スメーカーの必要な方々も多く、当院では電池交 換の手術のみ行っています。 高血圧症は頻度が高く、またいわゆるメタボ リックシンドロームの構成要素として高脂血症や 糖尿病と同様に動脈硬化の原因となります。また 心不全、心房細動の危険因子としても重要視され るようになっており、主に外来で多くの方々を治 療しています。また動脈硬化の早期発見のために 血圧脈波検査、 頚動脈エコー検査を行っています。 虚血性心疾患には狭心症や心筋梗塞があり、生 命に関わる重篤な状態に陥る危険があります。新 機種を用いた冠動脈CTや心臓核医学検査(心筋 シンチ) 、心臓 MRI 検査によって適切に診断す るよう心がけています。 慢性腎臓病は心不全・高血圧との関連が深いこ ともあって、循環器領域では最近特に注目されて 14 脳神経内科 執筆者 木村 隆 【基本方針】 【診療紹介】 当院脳神経内科は、1987年に標榜科として設 2013年度の入院患者は802名である。入院患 置され、旭川市内ではもっとも歴史のある神経内 者の内訳は、パーキンソン病が最も多く、神経難 科のひとつである。1987年に医師が1名赴任し、 病、多発性硬化症などの免疫疾患、脳血管障害が 1989年には2名体制となり、1992年には3名、 ほぼ同数である。とくに、パーキンソン病の入院 1994年には4名、1997年より5名、2012年から 数は、全国で最も多い数となっている。外来は、 6名、2013年から8名体制となっている。現在、 毎日新患専門外来と再来を行っており、年間の新 6名が専門医であり、ベッド数も100床で運営し 患数も1000名に達している。そのうち、6割が ている。これは、札幌以北では専門医およびベッ 紹介患者であり、紹介先は市内はもとより、道北 ド数とも最も多い施設であり、当院の役割として 地域のほとんどの病院からの紹介を受けている。 急性期疾患から慢性期までのあらゆる神経疾患に 検査は、 CT や MRI(1.5テスラ) 、 RI などの一 対応する体制を整えている。また、 道北地域には、 般検査を行うことができる。とくに、 MRI は外 神経内科の専門施設がほとんどない現状を踏ま 来枠を毎日確保しており、緊急検査に対応できる え、上川3次医療圏、オホーツク医療圏、北空知 体制を整えている。電気生理検査は、脳波や筋電 医療圏の神経疾患患者に対して、診断から治療、 図、神経伝導検査などペーパーレスとなり、どこ リハビリテーション、そして地域連携といった神 にいても検査結果を参照可能であり、よりスムー 経疾患診療のすべてを網羅できるように、スタッ ズな診断が可能となっている。神経伝導検査や誘 フ一同努めている。また、旭川医大と連携し、学 発脳波は医師のみならず複数の専任技師が行う体 生や研修医の教育にも力を入れており、将来の神 制をとっており、スムーズな検査態勢を整えてい 経内科医の養成にも努めている。 る。また、病棟検査室において筋電図や脳波検査 を行う体制も整備しており、外来検査室と併用し 【スタッフ】 ながら、多くの検査を短時間にできる体制を整え 箭原院長、木村部長、黒田部長、鈴木医長、油 ている。病棟は、筋ジストロフィーを含めた自立 川医師、吉田医師、岸医師および野村医師の8 支援病棟40床と一般急性期病棟60床の計100床 人のスタッフで診療を行っている。箭原院長はリ で運営している。臨床研究は、筋ジストロフィー ハビリテーション認定医であり、木村部長および やパーキンソン病を中心に、全国学会はもとより 油川医師は頭痛専門医も有している。箭原院長と 国際学会での発表も活発に行っている。2002年 木村部長は神経筋の病理、黒田医長は脳血管障害 よりパーキンソン病教室を行い、パーキンソン病 などの画像診断、鈴木医長は免疫性神経疾患の解 患者さんに病気の特徴やつきあい方についての指 析、油川医師は神経生理、吉田医師は脳血管障害 導を行ってきている。2009年よりパーキンソン などについて造詣が深く、岸医師および野村医師 病センターを設立し、パーキンソン病への集学的 は専修医として専門医取得を開始している。全員 取り組みを展開している。パーキンソン病や多発 がバランスよく多くの領域でその専門性を発揮し 性硬化症などの治療研究にも取り組んでおり、そ ている。 の実施数は東北北海道でも有数の例数である。 15 消化器内科 執筆者 平野 史倫 【基本方針】 (糖尿病リウマチセンター参照)などの診療も引 消化管疾患および肝胆膵疾患を中心とする消化 き続き担当しています。 器疾患、糖尿病を中心とする代謝疾患、関節リウ マチなどの膠原病の専門診療を地域の医療機関お 特に、関節リウマチなどの膠原病については地 よび旭川医科大学と連携して行っていく。 域病診連携を積極的に取り入れて、紹介患者が飛 躍的に増加しています。重症度に応じて、外来診 【スタッフ】 療や入院診療で診断や治療を実施し、生物学的製 西村特命副院長、平野部長、松本医長、斉藤医長、 剤などによる治療も導入しています。 辻医師 外来初診の患者様の多くが近隣医療機関からご 【診療紹介】 紹介頂いた患者様ですが、次年度も引き続き連携 入院・外来とも上部および下部消化管疾患と肝 を深め診療の質を向上させていきたいと考えてお 胆膵疾患の消化器疾患が患者数の過半数を占めて ります。 います。消化管疾患については内視鏡検査による 診断のほか EMR, ESD,止血術などの内視鏡治 療を行っています。 肝胆膵疾患については超音波検査および CT・MRI 検査に加え超音波内視鏡 ・ 管腔内超音 波も取り入れ診断の質の向上を図っています。ま た閉塞性黄疸に対する内視鏡的および経皮経肝胆 道ドレナージ術や総胆管結石に対する内視鏡的採 石術なども積極的に行っています。さらに以前か ら引き続き慢性肝炎に対しては肝生検を行い適応 症例についてはインターフェロンや抗ウイルス薬 による治療を行っています。 消化器悪性腫瘍については手術適応のある症例 は術前検査を行った後に外科紹介を行っており、 手術適応とならない場合は化学療法や放射線治療 を行っています。また、肝臓癌に対する局所治療 としてラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓療法 ・ 肝 動注化学療法などを行っています。退院後の患者 様については通院による外来化学療法を引き続き 行っています。 消化管疾患の検査については旭川医科大学から 週2回専門医に出張して頂いており、診療のレベ ルアップにご尽力頂いています。 消化器疾患以外では、本格的な診療体制を開始 した糖尿病などの代謝疾患やリウマチ・膠原病 16 外 科 執筆者 青木 裕之 【基本方針】 ますが旭川医大外科、麻酔科から手術応援をいた 当科では、呼吸器外科、消化器外科、一般外科 だき安全、確実な手術を目指します。 手術を担当しております。胸腔鏡、腹腔鏡などを 医師不足、特に外科医不足の今日ですが、今後 積極的に取り入れ、安全、確実かつ疼痛の少ない も最先端の外科診療を目指し、全力を尽くしたい 低侵襲手術を目指します。 と思います。 わかりやすいインフォームドコンセントを心掛 け、患者さん、ご家族に満足していただけるよう 【スタッフ】 努力します。 永瀬 厚 診療部長 (外科専門医、消化器外科 個々の患者さんに合わせた最善の治療方法を検 認定医、乳癌学会認定医、 討します。 麻酔標榜医) 青木裕之 外科部長 (外科専門医、乳癌学会認 定医、麻酔標榜医) 【診療紹介】 本望 聡 外科医師 (外科専門医、呼吸器外科 2013年度も、322例の手術を行い(前年比+ 専門医、麻酔標榜医) 5件) 、胸部(呼吸器、縦隔など)32%、腹部(消 化管、ヘルニアなど)42%、その他26%(乳腺、 渡邊一教 外科医師 (外科専門医) 甲状腺、透析用シャントなど)の割合でした。 前田 敦 外科医師 特に、悪性腫瘍治療に力を入れており、悪性腫 瘍手術は全麻症例の約60%を占めています。主 な癌の症例数は、肺癌 64例、胃癌 6例、結 腸直腸癌29例と消化器癌症例が増加しています。 また、鏡視下手術(胸腔鏡、腹腔鏡)は、年々 増加し、癌手術患者においても早期回復、早期退 院が可能になっています。 他科との連携の下、術前・術後の化学±放射線 療法、さらに緩和医療も施行しております。 中心静脈用 port 挿入手術も当科で担当し、化 学療法の安全性を高めています。 血液人工透析は、導入から維持療法まで施行し ており、7床と少数ではありますが結核などの感 染症患者も含めて対応しております。 (個室1床) 教育活動では、年間2~4名の研修医が当科を ローテーションしており、積極的に診療に参加、 各種手技を体得できています。麻酔、気管内挿管 (20例 / 月) 、 IVH 挿入(5~10例) 、 CV port(3 例) 、胸腔ドレナージ(3例)etc. 2014年は、外科常勤医が1名減の4名となり 17 小児科 執筆者 吉河 道人 【基本方針】 (ADHD) 、 対人関係障害などの広汎性発達障害、 当院小児科では、小児で多数を占める急性疾患 読み・書き・計算障害のある学習障害、さらに、 の診療を中心に、院内他科および他施設とも連携 脳性麻痺児などの運動障害、てんかん、小児神経 しながら小児の健康上の問題全般について受けつ 症(心身症を含む)など発達や脳機能に課題のあ けています。 る子ども達に対し、医療、福祉、家族支援の観点 から外来診療を行っています。さらに、小児期だ 【スタッフ】 けでなく、18歳を超えた移行期、成人期の方々へ 吉河道人、長和彦(非常勤) 、外来看護スタッフ、 のサポートも行っているのが同外来の特徴です。 3病棟看護スタッフ 【診療紹介】 一般外来として、呼吸器疾患(かぜ症候群、気 管支炎、肺炎) 、気管支喘息、感染症(、麻しん、 風しん、流行性耳下腺炎、水痘、インフルエンザ などのウイルス、溶連菌その他の細菌) 、消化器 疾患(ロタ、 ノロウイルスを含む胃腸炎)の診断・ 治療、および各種予防接種を積極的に行い予防医 療にも力を入れているほか乳幼児健診も行ってい ます。また結核の拠点病院として小児の結核につ いての健診、診断、治療を行っています。平成 25年の結核統計によると我が国の結核罹患率(人 口10万対の患者数)は16.1と他の先進諸国と比 べると依然高く(米国の5.2倍、ドイツの3.3倍) 、 さらに子供の親の世代にあたる30-59歳という働 き盛りの世代では感染性のある患者の3人に1人 は受診の遅れが指摘されています。小児結核自体 の患者数や罹患率は多いものではありませんが横 ばいの状態が続いており(平成21-25年:罹患数 63~89名、罹患率0.4~0.5) 、重症例も依然とし て報告されています。小児結核は、そのほぼ全例 が成人排菌患者からの感染によって起きている状 況を考えると小児でもまだ忘れてはならない疾患 であり、接触者健診の確実な実施による(潜在性 結核感染症を含めた)早期発見早期治療が求めら れています。 専門外来としては、平成25年4月より小児神 経専門医による発達神経外来を行っています(完 全予約制) 。同外来では言語発達遅滞や知的障 害、多動や衝動性などを示す多動 / 注意欠陥障害 18 放射線科 執筆者 宮野 卓 画像診断管理加算1 【基本方針】 4611件 放射線診断専門医1名および放射線治療専門医 1名が常勤で診療にあたり、放射線科領域の業務 読影レポート作成のほか、撮像法および画像処理 を広くカバーしている の指示などを行い、適切な診断を導くよう努めて 放射線科専門医修練機関、全部門 いる。 (日本医学放射線学会) 放射線治療関連機器 【スタッフ】 治療計画用CT 宮野 卓 東芝 TSX-021B 放射線治療専門医 治療計画装置 がん治療認定医 エレクタ(CMS) XiO ver4.80 山本 和香子 リニアック(放射線治療装置) 放射線診断専門医 バリアン(三菱)MHCL-15SP (6MV) 核医学専門医 平成25年度 放射線治療数 PET 核医学認定医 新患数 149人 【診療紹介】 のべ照射人数 219人 主な放射線診断関連機器 院内からの紹介が主体のため肺癌症例が多い。 一般撮影装置 2台 緩和医療における姑息照射の役割は大きく、当科 X線テレビ装置 1台 においてはおおよそ7割を占める。 血管撮影装置 1台 内訳は骨転移、脳転移が多い。 ポータブル撮影装置 2台 CT 1台(64スライス) 【今後の展望】 MRI 1台(1.5T) 放射線診断・治療いずれも常勤医体制で業務に ガンマカメラ 1台(2検出器型) あたっている。さらに旭川医大放射線科から非 マンモグラフィ撮影装置 1台 常勤での放射線診断・治療医の応援をも受けてお X 線骨密度測定装置 1台 り、今後さらに業務の充実を目指す。 平成25年度 検査件数 一般撮影 40524件 ポータブル撮影 4312件 血管造影 32人 X線テレビ撮影 678人 マンモグラフィ 231回 (一人当たり両側撮影で4回) CT 9698件 MRI 4787件 核医学検査 951件 骨密度検査 556件 19 総合内科 執筆者 安尾 和裕 【基本方針】 腰痛。 総合内科では複雑な症例、診断がつかない症例 に対して診断・治療を行うことを目標としていま 4)専門治療 す。日本内科学会が提示する2次救急病院での総 肝・胆道系疾患;横浜医師の専門領域です。 合内科医の役割に相当します。 横浜医師が対応しています。 【診療紹介】 ちなみに救急総合内科は日本内科学会提示のご NHK の Doctor G のイメージです。必要に応 とく、3次救急を担うことができる大学病院・大 じて入院診療も行っています。経過観察してい 規模総合病院での総合内科となります。そのよう たが診断がつかなかった症例、訴えが多岐にわ な施設でも、救急病棟担当チームと外来・一般入 たる患者をメインに診察しています。Common 院担当チームは分かれています。当院でも病棟専 disease も 対 象 と な り ま す が、 common / 任チームが作れるよう、スタッフを含めて機能充 uncommon にかかわらず病状が複雑となった場 実したいものです。 合、時系列での症状・所見の変化を把握する必要 があります。精神科受診が妥当かとも思われる患 【スタッフ】 者も当科を受診されますが、精神症状を来す内科 【横浜 史郎】 疾患を除外したうえで、精神科紹介としていま 日本内科学会認定内科医 す。外来診療は一人の患者にかなりの時間がとら 日本プライマリケア連合学会認定医 れることとなっています(診療効率は非常に悪い 日本消化器病学会専門医・指導医 です) 。 日本肝臓学会専門医・指導医 当科で確定した診断は、内科全般にわたりま 日本消化器内視鏡学会専門医 す。病態・臓器が特定された場合は、その専門家 日本医師会認定産業医 に治療を委ねています。当院で治療できない疾患 【安尾 和裕】 は、妥当な病院・診療科に紹介しています。 総合内科専門医 当科での特に頻度の高い疾患として、下記のもの 日本プライマリケア連合学会認定医指導医 があります。 ACP(American College of Physicians) 1)症状・経過・特徴を知っていれば診断がつく 日本支部 Local nomination committee 委員 もの。 【辻 忠克】 RS3PE, PMR, 解離性大動脈瘤、 Crowned 日本内科学会(総合内科専門医) dens 症候群・偽痛風など。 日本プライマリケア連合学会(認定医) 2)原因が特定できない発熱、急性感染症など病 日本呼吸器学会(専門医) 歴・経過観察で診断がつくもの。 日本呼吸器内視鏡学会(指導医) 伝染性単核球症(EBV,CMV) 、 HIV 感染(急 ICD 認定医 性期、AIDS 発症) 、敗血症、膿瘍など。 3)合致しそうな疾患候補を絞りながら診断をつ ける疾患。 血管炎、成人発症 Still 病、内分泌疾患、血 液疾患(リンパ系腫瘍、骨髄増殖性疾患、本 態性血小板血症など血液良性疾患) 、背部痛・ 20 がん診療支援センター 執筆者 藤兼 俊明 【基本方針】 平成26年 平成25年4月1日付で当院が「北海道がん診 1月24日 検査結果の見方 検査技師 療連携指定病院」に指定されことを契機に、がん 2月28日 お食事のこと② 栄養士 診療の質をさらに向上させることを目的とし「が 3月28日 在宅ケアのこと MSW ん診療支援センター」を立ち上げました。その役 割の第一は、がん患者さん・ご家族の様々な相談 【研修・学習会の開催】 や支援にあたることです。さらに、 がん患者さん・ ・院内研修会 ご家族の情報交換や連携の場として「がん患者・ 6月26日 「がん診療支援センター発足にあたっ 家族サロン(縁佳話) 」を開設しました。第二は、 て」藤兼俊明 副院長 緩和ケアの充実です。当院では従前より、旭川医 「生きることの集大成を支える 相談支 大緩和ケア診療部の協力のもとに診療体制を整 援ガイドラインの解説」松本学也 消 え、緩和ケアチームを発足させました。専従看護 化器内科医長 師を配置し、がんによる痛みだけではなく、心の (参加57名) 問題を含め、よりきめ細かいケアの実践を目指し 7月24日 「いまこそ聞きたい!緩和ケアつてな ています。以下、平成25年度の活動内容を紹介 に?どうしたらいいの?」 します。 旭川医科大学病院 緩和ケア診療部 阿部泰之 医師 【スタッフ】 (参加56名) 医師、看護師(専従看護師、がん化学療法認定看 9月12日 「肺がん」藤田結花 内科部長 護師を含む) 、管理栄養士、診療情報管理士、医 (参加56名) 療ソーシャルワーカー、薬剤師、理学療法士、事 10月31日「緩和ケアに必要な薬について」鈴木 務部職員、合計21名。 訓史 薬剤師 「疼痛治療の新たな選択、新規レス 【緩和ケア診療・カンファレンス】 キューイ一フェンバッカル錠につぃ 診療 て」大鵬薬品 ・毎週木曜日(午後) 、当院外来、入院患者を対象 (参加55 名) 旭川医科大学病院 緩和ケア診療部 阿部泰之 医師 11月21日「医療現場におけるコミュニケーショ カンファレンス ン(患者さんと向き合う時の心構え) 」 ・毎週火曜日16:30~ 5病棟実習控室 協和発酵キリン (参加32 名) 【がん患者・家族サロン(縁佳話) 】 平成26年 毎月第2、第4金曜日14時~16時に開設、第4 1月23日 「医療用ウイッグについて」アデラン 金曜日にはミニレクチャーを開講 ス 7月26日 口腔ケアの話 看護師 8月23日 がんのリハビリテーション理学療法士 ・平成25年度緩和ケア研修会 9月27日 お食事のこと① 栄養士 平成26年 10月25日 痛み止めのこと 薬剤師 2月27日 「がんのトータルペインケアと家・家 11月22日 年末年始の過ごし方 看護師 族」松本学也 消化器内科医長 「がん性疼痛に対する薬物療法 入院から在宅」 21 鈴木訓史 薬剤師 【がん相談件数】 (参加77名 院外40名 院内37名) 年間412件 相談内容内訳は下図の通り。 22 C O P D センター 執筆者 武田 昭範 【基本方針】 最終的に早期発見あるいは重症度を判定する上で COPD(Chronic Obstructive Pulmonary 重要であり、患者さんに是非行っていただきたい Disease:慢性閉塞性肺疾患)は肺の生活習慣病 検査です。さらに呼吸抵抗を測定することにより であり、高齢化社会を迎えるにあたり急増し問題 呼吸機能検査では閉塞性換気障害を認めない早期 になると考えられます。つまり、 COPD は罹患 の COPD あるいは将来 COPD に罹患するリス 率が高く社会に対する影響の大きいこと、さらに クが高い患者のスクリーニングにおける有用性が は今後もその傾向が増加するとされています。現 示唆されます。 在,わが国において COPD の患者数は750万人 近くいると推定されますが、実際に治療を受けて 【呼吸リハビリテーション】 いる患者数はその数%なのが現状です。さらには COPD を代表とする慢性肺疾患において呼吸 COPD で亡くなる方は年々増加しており2011年 リハの臨床的有効性はいまや確立され、その正し では全体で9番目に位置しています(男性では7 い普及が重要となってきています。呼吸リハは最 番目) 。また、 COPD は長期の喫煙歴を有する中 近、特に重要視している項目であり、運動療法を 高年に多く、喫煙や加齢に伴うさまざまな併存症 中心に栄養指導、薬物療法、在宅酸素療法などで を有することがみられます。肺の合併症としては 構成しており、日常生活の質(Quality of life: 肺癌が非常に多く、また、肺以外でよく知られて QOL) の向上を目的としています。入院 (クリティ いるのは、体重減少、栄養障害、骨格筋機能不全 カルパスを活用)あるいは外来にての包括的呼吸 であり、さらには心血管病変、骨粗鬆症、糖尿病、 リハの形式をとっています。 抑うつ、睡眠障害など多くの疾患の発症因子が高 まります。そのため COPD は早期に発見し生活 【COPD における最新の治療】 指導あるいは治療を受ける必要があります.以上 COPD の管理には症状および運動耐容能の改 の点より1)COPD の予防と早期発見、2)呼 善、 QOL の改善、増悪の予防と治療、疾患の進 吸器における専門的な診断および治療、3)呼吸 行抑制、併存症の予防と治療、生命予後の改善の リハビリテーション(以下、呼吸リハ)の普及、 6つの項目があり,当院ではこれらの達成を目標 4)COPD に関する情報提供を目的に活動して として治療を行っています。特に治療に関しまし います。 ては新しい薬剤も使用可能となり期待されていま す . また、 呼吸器内科医師および治験コーディネー 【スタッフ】 ターが担当である COPD に対する治験が数多く 呼吸器内科医師、呼吸器内科入院および外来看護 あります。 師、薬剤師、ソーシャルワーカー、管理栄養士、 理学療法士、臨床検査技師、治験コーディネー 【COPD に関する情報提供】 ター、企画課 当院では毎月 COPD 教室を開催し、疾病の概 要、薬物の説明、栄養指導など幅広く情報提供を 【COPD の診断と呼吸機能検査】 行っています。外来には COPD、禁煙に関する COPD を診断するには喫煙歴、職歴や症状な パンフレットや医療相談なども行っています。以 どによってある程度可能ですが、胸部レントゲン 上、COPD センターは COPD に対する予防、治 写真や CT 画像により肺の構造変化を評価し、さ 療、呼吸リハビリテーションまで一貫したシステ らに呼吸機能検査を行い気道の閉塞性障害の有無 ムをつくり上げ、医療を提供しています。 を確認することによります。この呼吸機能検査が 23 糖尿病・リウマチセンター 執筆者 平野 史倫 【基本方針】 糖尿病を中心とする代謝疾患や関節リウマチを 糖尿病治療の基本となる食事療法については、 中心とするリウマチ性疾患について診断 ・ 治療の 初診時には原則として全ての患者さんについて レベルを向上させるとともに、チーム医療によっ 管理栄養士による栄養指導を受けて頂いており、 て疾患のセルフケア指導を行っていく その後も必要に応じて継続指導を行っています。 インスリン自己注射を始められる患者さんについ 【スタッフ】 ては初回に担当薬剤師から指導を行っており、引 平野センター長、辻副センター長、消化器科医師、 き続き看護師も手技の確認を継続して行っていま 外来師長、外来看護師、4病棟師長、4病棟看護 す。 師、栄養科管理栄養士、薬剤科薬剤師、検査科臨 関節リウマチ治療は、各種抗リウマチ薬から生 床検査技師、リハビリテーション科理学療法士、 物学的製剤の使用まで、効果や副反応の定期的な 事務部事務職員 チェックをすることで患者さんの治療がスムース に進むように心がけています。 【診療紹介】 また、糖尿病透析予防指導管理料の算定基準に 当センターの対象疾患は、糖尿病や甲状腺疾患 則って、医師・管理栄養士・看護師による指導も などの代謝内分泌疾患に、関節リウマチや骨粗鬆 積極的に導入することによって、糖尿病性腎症進 症などのリウマチ性疾患を担当しています。それ 展阻止へ向けてチーム医療で推進しています。 ぞれの担当は、平野(リウマチ性疾患担当:月 ・ 一般市民を対象とした啓発活動については、当 火 ・ 水・金) 、辻(糖尿病担当:水 ・ 木)として センター主催の市民公開講座(糖尿病、関節リウ 毎日センターとしての外来診療を実施していま マチ)も実施しています。 す。広報誌や症例報告会などを通じてセンターの 活動を行うことができたため、糖尿病の初回教育 現在、糖尿病リウマチセンターでは月1回定期 や血糖コントロール、インスリン治療導入目的、 的にスタッフによる会議を行っており、活動の報 あるいは、関節痛の精査や治療依頼などでの近隣 告や今後の課題の検討や活動計画の討論を行うと 医療機関からの患者さんの紹介が徐々に増えてき ともに情報の共有を行っています。 ています。 外来ではセンター担当の看護師が固定されてき ており継続指導が必要な患者さんについて医師と 連携し指導を行っています。 病棟では糖尿病教育入院や糖尿病合併症検査な どのクリティカルパスが稼働し、糖尿病療養指導 士を中心に、疾患に関する知識の提供と日常生活 における注意点などについて個別に指導を行って います。リウマチ性疾患については、生物学的製 剤クリティカルパスを導入し、安全な入院点滴あ るいは皮下注射加療を実施しています。 両疾患の治療に関しては関節リウマチや糖尿病 の治療ガイドラインに沿って入院や外来での治療 を確立しています。 24 パーキンソン病センター 執筆者 木村 隆 【基本方針】 ②最新の技術を利用した診断:パーキンソン病の パーキンソン病は、その有病率は人口10万人対 治療のためには、まず診断をきちんと行うことが 100~150名とされ、神経疾患の中でも多数を 必須であり、当センターでは、 MRI や RI など 占める疾患である。未だ根治治療は困難である 最新の設備を用いたより客観的な診断を心がけて が、様々な治療法の開発によりより長期的に安定 いる。正確な診断のために、診断には原則入院に した効果が得られるようになった。しかし、長期 よる検査を行っている。クリニカルパスを用いた、 的な治療に伴い様々な問題点も指摘されてきてお 7日間の精査パス入院を行っている。③テーラー り、これらを最小限にするためには、病初期 か メード治療:パーキンソン病は、患者さん個人の ら患者さんへの病状の理解を図ることやその病状 状態あるいは病状により、治療方法が異なってき に即したテーラーメード治療が重要となってくる。 ている。最近で は、新規薬剤により治療手段が また、パーキンソン病近縁疾患(レビー小体型認 多様となり、さらに手術治療も選択可能となって 知症、進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、多 きている。そこで、当センターでは、患者さん一 系統萎縮症など)が多数知られるようになり、正 人一人に即した治療、すなわちテーラーメード治 確 な診断とその根拠に基づいた計画的な治療が 療を推進している。 治療には、薬物のみならず、 重要となる。一方、当院では2002年よりパーキ リハビリテーション、栄養指導、医療相談なドを ンソン病教室を継続しており、パーキンソン病に 組み合わせた集学的治療を行っている。 特化した支援などについてのノウハウが蓄積され、 薬物調整には、14日程度の薬物調整パスを、リ 2009年よりパーキンソン病センターを開設した。 ハビリには、14日程度の集中リハビリパスを用 センターの目的として、①パーキンソン病の最新 いて、より効果の高い専門的な治療を行っている。 治療 、②最新の技術を利用した診断、③テーラー リハビリは、理学療法と作業療法のほか、言語療 メード治療などの導入、④ パーキンソン病に関 法や場合により嚥下リハビリを、日曜を除く毎日 する情報提供をあげ、それに向けて他職種が取り 複数単位行っている。対象者については、他職種 組んでいる。 が参加するリハビリテーションカンファレンスを 【スタッフ】 開催し、患者の状況に合わせて適切な支援ができ 木村センター長をはじめとした脳神経内科医師、 るように取り組んでいる。④パーキンソン病に関 野田・佐藤・近藤看護師、堀主任薬剤師、奥野薬 する情報提供:当院では、月一回のパーキンソン 剤師、杉本理学療法士、佐藤作業療法士、會田栄 病教室で広く情報提供を行っており、それ以外に 養士、長尾医療ソーシャルワーカー、小野検査技 もパーキンソン病関連のパンフレットの配布や医 師、横山専門職などの多職種のスタッフから構成 療相談などを行っている。パーキンソン病教室は されている。それぞれの立場から、パーキンソン すでに100回以上を数えている。また、年に一回 病に特化した支援を行っている。 市民公開教室を行い、広くパーキンソン病に対す 【活動紹介】 る啓蒙も行っている。それ以外に、毎月パーキン ①パーキンソン病の最新治療:現在、脳神経内 ソン病センター会議を開催し、支援についての各 科では3つの薬剤の治験が進行中で、今後もさ 職種からの意見を集約し、より適切な体制構築の らに新しい薬剤の治験開始が予定されている。治 ための取り組みを継続している。パーキンソン病 験は、新しい薬剤を広く一般に使用するために必 の入院患者数は、年間200名を越え、全国でも有 要な 治療研究であり、当センターでも今後もさ 数のパーキンソン病治療を展開している。 らに展開していく。より新しい有効な治療薬を、 一日も早く患者さんに届ける努力を継続していく。 25 救急部門 執筆者 西村 英夫 【基本方針】 ① 一次救急および二次救急医療の受け入れに対 応した体制をとる ② 当院の ID を持つ患者はいつでも断らない ③ 当院で受け入れる救急患者で複数科に渡る 疾病にて入院を要するものも積極的に引き受け る。 ④ 当院での受け入れ状況の範囲を超えた救急患 者は3次救急での対応をお願いする ⑤ 精神疾患患者の身体合併症の場合はとりあえ ず受け入れて、身体合併症が落ち着いた段階で 精神科の当番病院との連絡をとる。 【スタッフ】 通常当直 医師一名 2次救急は内科系医師2名 と研修医2~3名 看護師2名 呼吸器循環器科 脳神経内科 消化器内科 ( 総合 内科 ) 小児科 外科にてオンコール体制を引い ている。 事務当直二名 放射線科 検査科は2次救急で は院内待機 薬局はオンコール 専任のスタッフ はおらずに輪番で担当する。 【診療紹介】 外来診療部の一部に救急外来診療室をもち、一 次救急、二次救急に対応している。一次救急は主 に当院外来患者が対象であるが、緊急時はその限 りではない。小児科は準夜帯の一次救急を月に一 回市立病院にて担当、一般二次救急は市内での輪 番制で月に三回当番が回ってくる。しかしながら 当院での現時点での診療科構成より整形外科、脳 神経外科手術対応疾患、及び急性心筋梗塞などの 急性期循環器疾患は対応が難しく、責任をもって 受け入れることは出来ない。基本的には、腹部救 急、呼吸不全、小児の急性疾患等に対応している。 しかし、旭川市内での石狩川の北側での公的病院 での救急告示病院は当院だけであり、受け持ち範 囲が狭いとはいえ、地域住民の命、健康を守る上 での役割は大きいものと考える。そこで、救急外 来としては、各科のオンコール制をひいており、 全科当直の医師で判断に困る場合はコンサルト出 来る様にしている。また、検査、放射線、薬局に おいてもオンコール体制であり、速やかな血液検 査、X線撮影、薬剤の投与が可能である。また現 在は休日でも検査項目は平日と同様に可能で、救 急時、ほぼすべての検項目は30~40分で報告さ れる体制を組んでいる。 【診療実績】 平成25年度 診療内容 救急車搬送受け入れ 678件 一日当たり 1. 86件 時間外救急患者数(予約を除く) 533人 計1211人 一日当たり3. 32人 表 平成 2 5 年度各科別救急患者 診療月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計 呼 24 20 22 27 16 21 8 19 22 24 29 22 254 循 脳 消 (総) 小 0 20 31 1 30 34 4 18 34 1 21 49 0 25 34 0 23 35 1 24 30 1 44 25 1 21 28 2 45 28 1 22 32 1 34 35 13 327 395 外 3 9 4 12 1 16 4 10 2 13 6 6 0 10 4 15 0 19 0 10 3 16 1 11 28 147 放 8 1 3 3 7 8 1 2 4 3 1 6 47 合計 95 102 98 115 97 99 74 110 95 112 104 110 1211 【今後の展望】 救急は当院では昭和53年以来、市内2次救急 の輪番制に参加している。総合病院とは言い難 く、整形外科、脳外科等がない中での対応できる 限りの救急体制を維持している。最近は特に2次 救急での増加もあるが、それ以外での救急車の搬 入台数が増加傾向にある。当院で対応できるもの は積極的に受け入れていく姿勢が徐々に医療機 関、救急隊内部に広まっているものと思われる。 最近は若手の初期、後期の研修医、常勤医が増え てきており、さらなる充実が期待されるものであ る。院内に救急専門常駐医もいない中での救急で あるが、内科各科、放射線科、外科の協力で緊急 手術にも対応し、さらなる充実が地域での病院と しての信頼を勝ち得るものと考える。今後はこれ らの医療資源を生かし、春光、末広、鷹栖などの 近隣の救急は積極的に受け入れ、真の地域の病院 となるべく邁進する覚悟である。 26 病理部門 執筆者 玉川 進 【基本方針】 迅速で正確な病理診断 【スタッフ】 玉川進 ( 医師)東学 ( 臨床検査技師・細胞検査士) 小野みゆき(細胞検査士) 【診療紹介】 平成22年4月に玉川進が常勤医として着任し、 平成22年8月から病理診断科を標榜しています。 業務内容 ・ 病理診断:院内から年間1,223件、 院外から2,514 件の検体を受け取り診断しています(平成25年 実績) 。 ・ 細胞診:院内から年間2,326件、院外から1,671 件の検体を受け取り診断しています(平成25年 実績) 。 ・ 剖検:年間4例の剖検を行いました(平成25 年実績) 。 院内の検体についてはまだ余裕があります。 これからも基本方針に沿って活動していますの でよろしくお願い致します。 27 内視鏡室 執筆者 斉藤 裕樹 【基本方針】 【上部消化管内視鏡検査】 患者様の苦痛を軽減し迅速かつ安全な検査を心 GF GF(経鼻) GF(治療) 胃瘻造設術 計 掛ける 【スタッフ】 消化器内科医師 呼吸器内科医師 25年度 (件) 943 61 46 19 1069 外来看護師 中材看護師 【下部消化管内視鏡検査】 CF CF(治療) 計 【診療紹介】 内視鏡室では、外来内視鏡検査全般と病棟内視 鏡検査の一部を担当しており、消化器内科と呼吸 25年度 (件) 574 96 670 器内科を合わせて年間約2100件の内視鏡検査を 取り扱っています。 【気管支鏡検査】 特に昨年度との比較において消化管内視鏡は、 BF BF(透視室) 計 全体件数および治療内視鏡件数はともに横ばいと なっています。また、内視鏡検査器具の保全と管 理も同時に行っています。 25年度 (件) 28 202 230 現在、当院では内視鏡光源およびスコープの大 【胆膵内視鏡検査】 幅な更新を行っており、より高度な内視鏡検査・ 25年度 (件) ERCP(検査・治療) 84 EUS(検査・治療) 49 計 133 治療に対応できるようになってきました。今後は より一層地域の先生方との診療連携を深めたうえ で、旭川市のみならず道北地区の患者さまの診療 に少しでも貢献できるよう努力して行きたいと考 えております。 以下に平成 2 5 年度の検査・治療実績を示しま す。 28 薬剤科 執筆者 遠藤 雅之 6.臨床研究の推進 【スタッフ】 参加をして、治験の推進を行う 本部中央治験審査委員会(CRB)に積極的に 薬 剤 科 長:遠藤 雅之 積極的に国際共同治験を行うため、治験事務局 副薬剤科長:橋下 浩紀 と治験管理室は協力を行う 主 任:堀 良行、三上 祥博、 鈴木 秀峰(院内発令) 7.人材の育成 薬 剤 師:奥野 幸子、鈴木 訓史、村山 圭介、 専門薬剤師、認定薬剤師の育成を積極的に取り 河田 清志 組むと伴に、薬剤科職員の資質向上に努める 薬 剤 助 手:大元 亜矢 NST認定薬剤師、糖尿病療育指導士、がん認 定薬剤師など 【薬剤科基本方針】 1.組織の一員としての行動と対応 8.学術、研究部門の推進 薬剤科職員は、旭川医療センターの運営方針を 薬剤科職員として、日頃行っている業務の成果 理解すると共に、薬剤科内外問わず「報告、連絡、 をQC活動や学会発表等に取り組む 相談」を徹底する 9.薬学6年生実務実習への協力 2.DPCへの推進と支援 薬学教育が6年生になり、学生の実務実習が2. 後発薬品の選定、採用および使用促進を行う 5ヶ月と変更になった 機能評価係数への取り組み(チーム医療など) そのため、指導側の資質向上のために実務実 習指導認定薬剤師の養成を行う 3. 3疾病センターへの推進 COPD、パーキンソン病、代謝・糖尿病セン ターにおいて、薬剤師としての専門性 を発揮 し、センターへの支援を行う 4.チーム医療への参加および参画 現在運用しているICT、NSTとそれ以外の 旭川医療センターに必要なチーム医療の推進と参 画を行う 病棟薬剤業務実施加算については重点項目とす る 5.医療安全対策 医薬品に対する情報について収集、関係職員へ の周知を行う 29 平成25年度実績 診療報酬関係 薬剤管理指導料 4月 5月 6月 7月 8月 9月 1 0 月 1 1 月 1 2 月 1月 2月 3月 合計 月平均 ハイリスク薬 198 200 167 229 245 258 275 206 243 246 299 248 2,814 235 その他の薬 263 286 311 323 322 316 333 331 283 300 271 320 3,659 305 合計 461 486 478 552 567 574 608 537 526 546 570 568 6,473 539 退院時薬剤情報管理指導料 89 118 131 147 160 128 165 129 169 96 131 134 1,597 133 麻薬加算件数 17 6 5 7 15 18 24 18 20 10 13 請求件数 126 114 104 134 98 108 120 109 121 126 手帳記載加算 123 112 102 134 95 104 118 107 118 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 無菌製剤処理料1 118 107 80 89 87 107 125 95 95 無菌製剤処理料2 201 209 132 208 110 76 133 195 56 60 50 38 59 51 72 61 6 159 13 124 115 1,399 117 126 121 114 1,374 115 ○ ○ ○ 93 105 122 1,223 102 163 144 92 125 1,788 149 58 54 51 薬剤情報提供料 病棟薬剤業務実施加算(D P C 係数 0 . 0 0 6 7) ○ 無菌製剤処理料 外来化学療法加算 外来化学療法加算1 56 666 56 医薬品情報室関係 使用上の注意のお知らせ:52件 医薬品の取り扱いに関するお知らせ:12件 安全性情報:10件 DSU のお知らせ:11件 医薬品の適正使用に関するお知らせ:11件 採用薬情報:6件 後発品変更のお知らせ:32件 学会発表等 第67回国立病院総合医学会 パーキンソン病患者の睡眠障害に対する治療薬の選択に関する検討(奥野幸子) インチェックと吸入チェックリストを用いた COPD 及び喘息患者を対象とした吸入指導の検討 (三上祥博) 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2014 肺がん患者におけるパクリタキセル(アルブミン懸濁型)の使用状況と骨髄抑制発現に関与する 因子の検討(鈴木訓史) 平成25年度北海道国立病院薬剤師会秋の学術大会 がん薬物療法認定薬剤師研修報告(鈴木訓史) 第23回日本医療薬学会年会 インチェックと吸入チェックリストを用いた COPD 及び喘息患者を対象とした吸入指導の検討 (三上祥博) 30 臨床検査科 執筆者 志保 裕行 臨床検査科は常に知識と技術の向上を図りつつ迅速且つ正確なデータを診療側に提供することを通して、 患者さんに適切な医療を受けて頂くことを基本的な方針とする。そのためには日常の業務から生み出され た新たな知見や技術を、全員で共有しチームとしての力になるよう研鑽しなければならない。 【臨床検査科スタッフ】 平成 2 6 年 3 月 3 1 日 副院長 西村 英夫 消化器内科 臨床検査科長 玉川 進 病理診断科医長 病理専門医、細胞診認定医 臨床検査技師長 志保 裕行 掌理・一般検査 認定臨床化学者 副臨床検査技師長 大山 博行 掌理補・生化学・免疫 緊急検査士 臨床検査主任技師 灘 雅雄 細菌 臨床検査主任技師 村中 美幸 生理 臨床検査主任技師 東 学 細胞診・病理 臨床検査技師 舟木 技斗 生理 臨床検査技師 加藤 菜穂 生理 臨床検査技師 小野 みゆき 病理・細胞診 臨床検査技師 中山 純 細菌 緊急検査士 臨床検査技師 長谷 健司 生理 緊急検査士 臨床検査技師 川嶋 友梨香 血液・輸血 細胞診検査士 超音波検査士(循環器領域、消化器 領域) 細胞診検査士、特定化学物質・四亜 鉛等作業主任者 【臨床検査科有資格技師】 資格名 平成 2 6 年 3 月 3 1 日 氏名 担当 認定臨床化学者 志保 裕行 臨床検査技師長 掌理 緊急検査士 大山 博行 副臨床検査技師長 掌理補・生化学・免疫 細胞検査士 東 学 臨床検査主任技師 細胞診・病理 超音波検査士 (循環器・消化器) 加藤 菜穂 臨床検査技師 生理 細胞検査士、 特定化学物質・四亜鉛等 小野みゆき 作業主任者 臨床検査技師 病理・細胞診 緊急検査士 中山 純 臨床検査技師 細菌 緊急検査士 長谷 健司 臨床検査技師 生理 31 【臨床検査管理統計】 平成25年度 区分 合 計 外部委託 迅速件数 休日時間外 入 院 外 来 研 究 再掲 ( 2 3 ) 再掲 ( 2 4 ) 検体数 ( 2 6 ) 10 396,051 591,453 4 , 4 4 9 27,012 ***** 3,560 尿・便等検査 1 11,035 15,649 1,016 38 ***** 64 血液学的検査 2 48,176 70,656 477 94 ***** 1,508 生化学的検査 3 290,414 440,850 1 , 9 5 1 5,604 ***** 1,517 検体検査 免疫学的検査 5 39,268 59,867 1,005 20,661 ***** 471 微生物学的検査 件数統計 生理機能 検査 6 4,372 2,676 0 165 405 0 病理組織検査 70 827 418 0 4 11 0 細胞診検査 7A 1,292 969 0 0 13 0 667 368 0 446 0 0 その他、機能・遺伝子検査 8 合 計 9 臨床検査技師実施分 その他実施 出張再掲 (25) 休日時間外 9,007 7,238 416 0 476 0 心電図検査等 9A 2,078 1,944 144 0 555 0 脳波検査等 9B 176 173 0 0 23 0 呼吸機能検査等 9C 1,322 3,304 0 0 3 0 超音波検査等 9F 966 2,035 0 0 70 0 その他・負荷・解析件数 90 1,379 2,031 283 0 25 0 416 23 502 25 64 0 8 , 1 5 9 採血関連状況 (36) 960 病理解剖件数 輸血管理室取扱い件数 使用パック数 実績統計 検 査 件 数 22 31 各種指導・教室等実施状況 32 治験取扱い患者状況 33 実習・研修等受入れ状況 34 採血患者数 35 0 32 診療放射線科 執筆者 小林 幸雄 【スタッフ】 放射線科医長 宮野 卓 放射線科医長 山本和香子 放射線技師長 小林 幸雄 副技師長 算用子和夫 主任技師 岩井 光宏 越智 隆浩 武田 尚久 技師 齋藤和香子 中山 大介 佐藤 真知 受付 ニチイより 山田 琴美 or 中村有希子 H25年 4月 越智 隆浩 主任赴任 H25年11月 第1撮影室、第2撮影室 X 線撮影装置更新 東芝 KXO -50SS 導入 H26年 3月 算用子 和夫 副技師長、岩井 光宏主任 転出 以下に25年度の放射線科の実績を示す。 一般撮影 ポータブル 40524 件 4312 件 乳房撮影 231 回 透視、 造影 710 件 CT撮影 9698 件 MRI撮影 4787 件 RI検査 951 件 放射線治療 4329 件 骨密度測定 556 件 33 栄養管理室 執筆者 芝木 美香 【スタッフ】 や季節に因んだ食事を提供している。 (表1) 内科部長 藤田結花 *筋ジス病棟については、年2回手作りラー 栄養管理室長 芝木美香 メンと年1回バイキング食を提供し好評を得て 主任栄養士 髙橋早苗 いる。 ③個別対応食 栄養士 新野智与 調理師長 今井勝則 化学療法や嚥下困難等の患者中心に、献立・ 副調理師長 白田正己 付加食・形態等可能な限り細かく対応している。 ④嗜好調査・残食調査 調理師 中田孔仁 非常勤調理師 伊藤美良 嗜好調査は年1回、残食調査は随時実施して 一部調理・食器洗浄業務委託 いる。献立や調理法の改善に活用している。 ⑤バースデーカードの配布 「株式会社 LEOC」 【活動概要】 入院中でお誕生日を迎えられた患者様のお膳 1.栄養管理委員会 にバースデーカードを添え、好評を得ている。 (四半期毎(年4回) ・臨時 ( 1回 ) 開催) 3.栄養管理・栄養食事指導 <検討事項> ①栄養管理計画書作成 ・ 栄養食事指導等実施件数報告 ②栄養食事指導(表2・3) ・ 嗜好調査結果報告、問題点等の検討 ・個人食事栄養指導(入院・外来) ・ 結核病棟イベント食 ・集団食事栄養指導(入院・外来) ・ 次年度の栄養管理室の体制について 「糖尿病教室」年21回 *栄養指導と医師等の講義 2.患者サービス 「減塩教室」年8回 ①特別メニューの食事(C 食) ・栄養相談 4.食事療養数(表4) 個室 ( 有料 ) を利用する患者への患者サービ ス ( 付加価値 ) として、病院食に満足していた 当年度、1食平均食数は195食、喫食率は だけるよう、通常の献立では金額的に提供が困 88.08%、特別食加算率は19.7%であった。 5.チーム医療への参画 難な食材や、季節感のある食材を使用してより 一層、おいしく楽しく食べていただきたく、特 NST、褥瘡対策委員会、ICT、医療安全 別 ( 複数 ) メニューの食事 (C 食 ) を選択できる 推進部会、緩和ケアチーム、オーダリング委員 ようにした(1食あたり70円を別途徴収) 。 会、クリティカルパス委員会、3疾患センター *患者の病状・嗜好に合わせ、味付けや主食 (糖尿病・リウマチ、パーキンソン病、COP 形態などを柔軟に対応し、喫食量の増加を図っ D)の一員としても活動している。 た。 6.学会・研修会での発表及び参加 *メニューの例:松花堂弁当、ラーメン、手 <学術発表> まり寿司、カツカレー、中華定食、天丼、ピザ 第67回国立病院総合医学会2題、 トースト <研修会発表> ②選択メニュー Furano insulin Seminar 1題 常食・化学療法食を対象に週3回実施 7. 栄養士臨地実習受け入れ ③行事食 1大学1名の受け入れを行った。 各行事毎にメッセージカードを添えイベント 34 《表1 平成25年度 行事食実施状況》 実施月 行事 行事食 4月 5月 6月 7月 8月 10月 昭和の日 こどもの日 筋ジス病棟(1病棟) 土用の丑 七夕 体育の日 文化の日 勤労感謝の日 筋ジス病棟(1病棟) 枝豆ごはん 松茸ごはん・生どら焼き 手作りラーメン うなぎのかば焼き コーヒーゼリー 中華丼 炊き込みごはん 栗ごはん 手作りラーメン、 バイキング 11月 実施月 行事 行事食 冬至 クリスマス 大晦日 12月 元旦 1月 七草 節分 筋ジス病棟(1病棟) ひなまつり 2月 3月 冬至かぼちゃ グリルチキン、 手作りケーキ 年越しそば・盛り合わせ おせち盛り合わせ ねりきり 七草粥 節分豆 手作りラーメン 散らし寿司 《表2 平成25年度 栄養食事指導件数》 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 136 個人 指導 入院 11 14 6 18 20 6 9 14 14 5 7 12 外来 20 36 24 36 26 30 32 25 32 32 27 39 359 集団 指導 入院 9 13 10 16 11 11 13 4 5 8 0 5 105 外来 3 0 5 1 2 6 4 0 7 7 0 1 36 《表3 疾患別個人栄養食事指導》 《表4 月別給食数》 一般食 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 月平均 8170 8339 8296 9148 8486 8740 8616 9122 8626 8122 8443 9444 103552 8629 特別食 特別食 加算 非加算 総給食数 3435 4962 8397 3750 5832 9582 3560 5292 8852 3920 5553 9473 3572 6157 9729 3444 5844 9288 3792 5915 9707 3324 5686 9010 3130 5868 8998 3519 5815 9334 3416 5357 8773 3395 5914 9309 42257 68195 110452 3521 5683 9204 35 加算率 20.7% 21.0% 21.0% 21.0% 18.5% 19.0% 21.0% 18.2% 17.7% 20.1% 20.0% 18.0% 19.7% 喫食率 89.49% 87.10% 87.85% 86.82% 90.23% 88.54% 87.52% 86.65% 88.82% 87.12% 88.61% 88.51% 88.08% リハビリテーション科 執筆者 佐伯 一成 【スタッフ】 理学療法士長 佐伯 一成 運動療法主任 石橋 功(H25.4月、北医療より異動) 物療主任 後藤 健吾 理学療法士 杉本 健 小松 裕輔 畑中紀世彦 高橋 博則 加藤 大吾 作業療法士 連川 恵 髙木 幸恵 佐藤 弘教 言語聴覚士 神谷 陽平 大塚ゆきこ 【部門別年間単位数】 理 学 33030 単位 作 業 13254 単位 言 語 9252 単位 合 計 55536 単位 【疾患別年間単位数】 脳血管 ( Ⅰ ) 80851 単位 運動器 ( Ⅱ ) 792 単位 運動器 ( Ⅲ ) 1332 単位 呼吸器 ( Ⅰ ) 6474 単位 障害児(者) 9264 単位 合 計 98713 単位 年間算定点数の推移 36 臨床工学部門(医療機器中央管理室) 執筆者 本手 賢 【スタッフ】 統括診療部長 西村英夫 (医療機器安全管理責任者) 臨床工学技士 本手 賢 (副医療機器安全管理責任者) (保有認定資格) 3学会合同呼吸療法認定士・透析技術認定士・臨床ME専門認定士 【活動概要】 機器管理業務においては、輸液ポンプ95台、シリンジポンプ27台、PCAポンプ2台、経腸栄養ポンプ 1台、人工呼吸器18台(NPPV機器5台を含む) 、ネーザルハイフロー3台、除細動器6台(AED2 台を含む) 、 透析装置7台、 RO装置1台、 経皮炭酸ガスモニタ1台、 ラジオ波焼灼療法(RFA)装置(Cool - tip)1台の管理を行っている(台数は2014年3月現在) 。その他の機器においても必要に応じて対応し ている。またME教育として、人工呼吸器等医療機器の安全使用について講習会・研修を実施している。 臨床業務においては、RFA業務、人工呼吸器装着立会等のほか、血液透析業務では週3日(月水金)実 施されているうち週1日従事している。その他、免疫吸着などの血液浄化も行っており、今年度から腹水 濾過濃縮再静注法(CART)も実施している。 【業務実績】 1.機器管理業務 保守点検件数 メーカー修理・保守点検 日常点検 院内修理・保守点検 2011年度 2012年度 2013年度 2011年度 2012年度 2013年度 2011年度 2012年度 2013年度 輸液・シリンジ・PCAポンプ 690 647 732 77 57 53 7 2 3 人工呼吸器 450 425 664 61 62 45 39 31 39 透析・RO装置 55 54 52 32 39 34 14 6 11 除細動器・AED 344 450 448 9 8 8 0 0 0 その他 ― ― ― 0 10 4 1 1 6 機 器 2.臨床業務 臨床業務件数 業務内容 血液透析(HD) 血液透析濾過(HDF) β2-MG吸着 免疫吸着(PA) 白血球除去療法(LCAP) 腹水濾過濃縮再静注法(CART) ラジオ波焼灼療法(RFA) 件数 2011年度 2012年度 291※ 256※ 36※ 20※ ― ― 0 0 10 0 ― ― 11 15 2013年度 251※ 18※ 4 1 0 4 15 ※週3日(月水 金)実施のうち、 臨床工学技士が 勤務する1日に おける件数。 3.教育・研修 実施回数 内 容 医療機器教育・ 2011年度 2012年度 2013年度 研修実施回数 新採用者向輸液ポンプ・シリンジポンプ講習会 1 1 1 病棟スタッフ向輸液ポンプ・シリンジポンプ講習会 8 13 7 研修医・医学生向人工呼吸器講習会 1 ― ― 病棟スタッフ向人工呼吸器講習会 20 10 15 その他医療機器取扱い説明 ― ― 4 4.研究発表 ・第15回日本医療マネジメント学会学術総会(2013.6.14) 「輸液ポンプの保守管理記録からみる中央管理化の利点と問題点」 ・第67回国立病院総合医学会(2013.11.8) 「多人数に対する輸液ポンプ・シリンジポンプの新採用者向け操作実習の実施」 37 地域医療連携室 執筆者 長尾 明香 平成25年度地域医療連携室の取り組み 【活動概要】 当センターの地域医療連携室は地域の医療機関 【広報誌 らぽーる】 の窓口として、また患者さんをはじめとする病 第11号、第12号 院を利用される地域の方の相談窓口として、平成 【症例報告会、市民公開教室等】 16年4月に開設された。平成24年4月に地域連 平成25年7月8日 症例報告会懇親会 携担当看護師、事務助手、平成25年4月より地 平成26年1月20日 症例報告会懇親会 域医療連携係の配置により、さらなる地域医療連 平成25年5月25日 パーキンソン病市民公開教室 携強化に向けて、業務の拡充を図っている。 平成25年9月7日 糖尿病健康セミナー FAXによる診療・検査予約の受付、紹介逆紹 平成26年3月8日 呼吸器疾患研修会 介のデータ管理、返書管理、地域の医療機関訪問 (80ヶ所)を春と秋に実施した。地域医療連携 【4圏域地域包括支援センター合同「医療と福祉 室の広報誌である「らぽーる」を年2回発行した。 の連携に関する座談会」 】 また、今年度は当センターとして昨年に引き続 平成25年8月2日 参加者 80名 き健康まつりの企画運営を担当し、多くの市民の 平成25年11月22日 参加者137名 方に参加していただいた。その他、症例報告会、 平成25年度 MSW 年報 各種市民公開教室等の企画運営等を実施した。 患者相談窓口として、医療ソーシャルワーカー 【業務概要】 による医療福祉相談を実施。4圏域地域包括支援 医療福祉相談業務を中心に、院内の関連業務 センター共催にて「医療と福祉の連携に関する座 (パーキンソン病センター、 COPD センター、 談会」の開催を実施した。 各種カンファレンス)についても介入している。 スキルアップのため、各種研修会等への参加をし ている。 【スタッフ】 地域医療連携室長:木村臨床教育研修部長 地域医療連携係長:黒澤経営企画室長 【相談体制】 医療相談係長:横山企画課専門職 相談対応時間 平日9時~17時 MSW:長尾・菅原・齋藤 対 応 方 法 電話相談、面接相談 地域連携担当看護師:藤信副看護師長 対 象 者 入院外来患者をはじめ、地域住民 等必要な方への相談に応じてい 地域連携係:清水 る。 相談延べ件数 5073件 38 診療科入外別件数 呼吸器内科 脳神経内科 消化器内科 循環器内科 外 科 放射線科 小児科 総合内科 その他 入 院 1260 1101 448 68 242 67 0 153 0 外 来 237 837 153 28 39 0 0 12 31 合 計 1497 1938 601 96 281 67 0 165 31 援助内容別内訳 [関連業務] 地域医療連携委員会 地域医療連携検討会議 地域医療連携室ミーティング パーキンソン病センター会議 COPDセンター委員会 リハビリカンファレンス 肺切除パスリハビリカンファレンス DOTSカンファレンス 結核対策検討会議 緩和ケアカンファレンス パーキンソン病教室 COPD教室 退院支援転帰内訳 がん患者サロン がん相談員研修会 緩和ケア研修会 がん相談員実務者会議・がん相談員研修会 北海道がん療養情報ワーキング部会 医療と福祉の連携に関する座談会 北海道医療ソーシャルワーカー協会北支部運営会議 北海道医療ソーシャルワーカー協会現任研修・学会 国立病院総合医学会 症例報告会・難病連絡会 39 診療録情報管理室 執筆者 佐藤 慎介 現在の医療において、診療情報を適切に運用・管理し、患者様の診療等に役立つ情報を提供することは 必要不可欠なものとなっており、 当院でもそのニーズに応えるため、 平成17年10月より業務を開始しました。 診療情報管理士は2名で、退院患者様の診療録の保管・管理、診療情報の収集・統計表の作成等を行っ ております。 平成19年度から DPC 準備病院に手上げをし、 平成21年度から DPC 対象病院となり、 DPC に関する、 デー タ提出、データ分析、統計作成等中心的な役割を担っています。 入院診療録の不備のチェックや退院時要約(サマリー) ・手術記録のチェックを随時行い、退院後も患者 様が外来受診をする際、的確に診療が受けられるようサポートをしております。 又、平成23年7月より電子カルテが導入され、診療情報を確認、蓄積し、精度の高いデータを臨床、研究、 経営に役立てるように努めています。 平成25年度の当院の疾病別退院患者数(大分類)を ICD -10に基づき以下のとおり分類しました。 昨年のデータと比較しますと、全体の患者数は若干減少傾向にあります。パーキンソン病をはじめとする 神経系の疾患が最も多く、次いで肺の悪性腫瘍をはじめとする新生物と続きます。 大分類別退院患者数 (全体) 神経系 平成23年度 平成24年度 平成25年度 19.5% 19.2% 23.0% 腎尿路性器 平成23年度 平成24年度 平成25年度 1.0% 1.6% 1.3% 新生物 消化器系 呼吸器系 循環器系 感染症等 内分泌等 筋骨格系 26.4% 14.6% 13.1% 6.6% 7.2% 3.6% 4.8% 26.1% 13.2% 15.2% 7.4% 4.8% 3.8% 4.4% 19.9% 16.1% 16.0% 8.0% 5.0% 3.3% 3.0% 損傷等 0.4% 0.8% 0.9% 血液等 精神及び行動 0.9% 0.5% 1.3% 0.7% 0.8% 0.5% 40 皮膚等 症状、 徴候等 0.1% 0.5% 0.2% 0.3% 0.4% 0.4% 眼等 先天奇形等 0.1% 0.1% 0.1% 0.0% 0.2% 0.0% 耳等 0.6% 0.9% 1.4% 治験管理室 執筆者 堀 良行 専任CRC3名が全てのスケジュール調整を行っており、ヒヤリングから契約までの期間は平均1ヶ月、 モニタリング・監査は月平均22件実施している。国際共同治験受託の環境設備も整っており、平成25年度 は8課題を受託した。 治験責任医師・治験分担医師を中心に看護部門、コメディカル部門並びに治験事務局などに対して円滑 かつ質の高い治験を行うようコーディネイトしている。 また、 3疾病センター(糖尿病・リウマチ、 パーキンソン病、 COPD)にCRCが参加し積極的にリクルー トや治験の啓蒙活動を行っている。 【スタッフ】 藤内 智 治験管理室長(臨床研究部長) 遠藤 雅之 治験事務局長 (薬剤科長) 堀 良行 治験主任 / 治験コーディネーター 金野伊久美 看護師 / 治験コーディネーター 大友 泰子 看護師 / 治験コーディネーター 【活動内容】 〇治験実施状況 平成25年度の契約数は、治験21課題あり、新規契約数は治験12題であった。対応患者数は、延べ622名、 月平均51名であった。同意説明補助は、38回、モニタリング・監査対応は283回実施。 実施率 ( 契約症例に対する実施症例の割合 ) は90.0%で、 治験全体の進捗を早くできるよう努力しています。 治験実施症例数 COPD 58症例(新規32症例 継続26症) パーキンソン病 5症例 (新規5症例) 喘息 3症例 (新規3症例) 脳梗塞 5症例 (継続5症例) 肺癌 5症例 (新規2症例 継続3症例) 肺炎 6症例 (新規3症例 継続3症例) 脂質異常症 6症例 (新規5症例 継続1症例) 糖尿病性腎症 1症例 (新規1症例) リウマチ 7症例 (新規7症例) 平成25年度 新規治験 実施治験対象疾患 (12課題) COPD 3課題 喘息 2課題 肺癌 1課題 リウマチ 3課題 脂質異常症 1課題 パーキンソン病 1課題 多発性硬化症 1課題 治験等受託研究費の請求額は、平成25年度 95, 297, 376円で、国立病院機構143施設中9位の 実績であった。今後も安定した成績が維持できるよう努力していく。 41 契約額 請求額 年度推移 契約症例数 実施症例数 実施率 年度推移 〇治験審査委員会 平成20年2月に「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」 (GCP 省令)が改正された。実施医療 機関ごとに一の治験審査委員会を設置することになっていたが、この条項が削除され、病院長の判断によ り実施医療機関の内外を問わずに治験審査委員会を選択できることとなり、この改正を受け、機構本部は、 治験審査の効率化を目指し中央治験審査委員会を設置した。当治験管理室は、 GCP 省令の改正、及び本部 中央治験審査委員会の設置に対応するため、標準業務手順書の改訂、治験審査委員会の情報公開を行って いる。 平成25年度 本部中央治験審査委員会で新規に承認された課題は5課題であり、院内での治験審査委員 会で新規に承認した課題は7課題となっている。 平成25年度 治験審査委員会は、11回開催し178件の審議をした。 本部中央治験審査委員会には、141件の審議を依頼した。 〇教育・研修活動 堀 良行:・第14回 GCP Bacic Training セミナー 受講 6月1日(福岡) ・第6回 CRC研修会(札幌市医師会) 受講 7月20日(札幌) ・第13回CRCと臨床試験のあり方を考える会議 参加 9月15・16日(舞浜) ・認定 CRC アドバンス研修会2013 in 東京 受講 10月19日(東京) ・第67回国立病院総合医学会 演題 病棟薬剤師による臨床研究への支援、 連携を考える ポスターセション 11月8・9日(金沢) ・病院・大学・薬局薬剤師のための臨床研究セミナー2013 受講 11月15日(福岡) ・北海道東北ブロック治験研修会 受講 11月22日(仙台) ・日本臨床試験研究会 第5回学術集会総会 参加 3月14日(東京) 金野 衣久美:・平成25年度初級者臨床研究コーディネーター養成研修 受講 6月17日~21日(東京) 9月2日~6日(北海道医療センター) ・第13回CRCと臨床試験のあり方を考える会議 参加 9月15・16日(舞浜) ・第67回国立病院総合医学会 演題 当院での COPD 治験の現状と 今後の課題について ポスターセション 42 11月8・9日(金沢) 感染対策室 執筆者 武田 奈緒子 【活動目標】 グが合わないことがある。そこで交替勤務の 1)院内感染対策マニュアルの作成・改訂を推進 職員に配慮した教育機会の提供が必要と考え、 全職員対象の研修を年5回実施した(平成24 し、院内感染対策の強化を図る。 年度は3回、対象者限定の研修を合わせると 2)年5回以上の感染管理教育活動を行い、教育 平成25年度は15回実施) 。これにより職員一 機会の充実を図る。 3)自身の活動を院外学会等で年2回以上発表し、 人あたりの感染対策関連の研修参加回数は24 年度の1.04回から2.28回となり、取り組みの 認定看護師としてのスキル向上を図る。 成果が表れた。しかし個別の参加率では全員 【活動時間】 が2.28回をクリアしているわけではなく、不 総活動時間:1542.5時間/年 参加者への対応をどのようにしていくかが今 後の課題である。 3)認定看護師としての自己研鑽の一環として、 平成25年度は2回、外部学会において発表 することができた。活動したことをまとめて 伝える経験からプレゼンテーション能力や技 術の向上が出来るだけでなく、他者の発表や 講演などを聴講することにより、最新知識を 得たり情報交換の場になるため、大変良い経 験ができたと考える。学会発表において学ん だ知識や技術を、当院の感染対策や今後の活 動に活かしていく。 【活動の実際】 【学会発表】 1)昨年度から少しずつ取り組んできたが、平成 会期:平成25年11月8日(金) 、9日(土) 25年度は主に旧マニュアルになかった項目 第67回国立病院総合医学会(石川県金沢市) の作成に取り組んだ。各ウイルス感染症の感 『N95微粒子マスクの形状による漏れ率の検討』 染予防対策、内視鏡室の感染対策、血管内留 ポスター発表 置カテーテル管理など項目を細分化し、写真 や絵などの視覚的要素を多く入れることで理 会期:平成26年2月14日(金) 、15日(土) 解を深め、マニュアル遵守率の向上を図った。 第29回日本環境感染学会総会・学術集会(東京 院内感染対策チーム(ICT)と協働し、作 都品川区) 成したマニュアルの周知とともに院内ラウン 『旭川感染管理ネットワーク研修会参加者ニーズ ドなどで遵守状況を確認した。感染対策室が 調査結果~第2報~』口演発表 発足した平成23年度から感染対策マニュア ルの改訂に取り組んできたが、今後も最新情 報を取り入れながら随時改訂していく必要が あると考える。 2)主に看護部門は3交替勤務の職員が多く、研 修会等に参加し自己研鑽を積むにもタイミン 43 Ⅲ 臨床研究部活動報告 臨床研究部 執筆者 藤内 智 【基本方針】 例、北日本肺癌臨床グループ(NJLCG)7例、 国立病院機構では大規模臨床研究の実施、質の ④その他共同研究:旭川医科大学、結核予防会な 高い治験の推進、国立病院機構研究ネットワーク どとの共同臨床研究に対し計3例。 を利用した共同研究の実施を運営方針として掲げ 【競争的研究費】 ている。臨床研究部ではこれらの活動を円滑に遂 厚生労働科学研究費 ( 筋ジストロフィー班研究 ) 行するため、各診療科・部門と連携して研究を支 および民間セクターからの研究費合計4,190千円 援するとともに、国立病院機構内外の共同研究お を獲得した。 よび院内で独自に計画された臨床研究の推進を活 【治験審査委員会】 動方針としている。 院内治験審査委員会では外部委員2名を含む9 【スタッフ】 名で毎月第3月曜日開催。H25年度は新規研究7 部長:藤内智、遺伝子研究室長:鈴木康博、遺伝 件、継続研究に関連する178件の審査を行った。 子研究室助手:村上千聡、生化学研究室長:臨 本部中央治験審査委員会では新規研究5件、継続 床研究部長併任、生理研究室長:武田昭範、病理 研究に関連する141件の審査を依頼した。 研究室長:藤田結花、リハビリテーション研究室 【臨床研究審査委員会】 長:黒田健司、治験管理室長:臨床研究部長併任、 外部委員2名を含む17名で1、4、7、10月 CRC 堀良行、金野衣久美、大友泰子。各診療科 の第4火曜日の年4回の定期委員会のほか迅速審 医師は全員が室員(併任)として研究部に所属し 査委員会を開催し、 H24年度は計37研究課題の ている。 審査を行った。 【治験】 【論文】 平成24年度からの継続研究を含め53治験を受 英文原著論文9本、和文原著論文6本、総説6 託し38例の新規登録を行った。COPD 13例、関 本の計21論文を発表した。 節リウマチ7例、パーキンソン病5例、脂質代謝 【学会等の発表活動】 異常4例、呼吸器感染症 3例、肺がん 3例、喘 各種学会発表は国際学会5件、国内学会137件 息3名、である。製造販売後調査は158例に対し の計142件。 て実施した。 厚生労働省筋ジストロフィー研究班会議1件、 【臨床研究実施状況】 国立病院機構研究ネットワーク研究会での共同研 ① EBM 推進のための大規模臨床研究では平成 究成果報告3件。 22年度研究観血的医療処置時の抗血栓薬の適切 他団体主催の講演会・研修会における研究・診 な管理に関する研究(MARK)86例、平成23 療活動の講演を及びセミナー・研究会での研究発 年度研究 ①喫煙者、非喫煙者の肺癌病因に関す 表計89件。 る分子疫学的研究(JME)6例、②肺炎リスク 【国立病院学会報告会】 を有する関節リウマチ患者を対象とした23価肺 国立病院総合医学会での発表38演題を院内に 炎球菌ワクチン(PPV)の有用性検証のための ポスター展示し、院内職員に対して発表内容の要 RCT(RA-PPV23)32例であった。②研究ネッ 旨の説明を行う報告会を2日間にわたり開催し トワークグループ共同研究:がん(呼吸器) 、呼 た。 吸器疾患、肝疾患の各ネットワーク研究に計10 例。③公費臨床研究:日本臨床腫瘍研究グループ (JCOG) 2例、 北海道肺癌臨床研究談話会 (HOT) 研究2例、北東日本がん研究グループ(NEJ)8 45 臨床研究審査委員会審議課題一覧 計画研究 番号 研究計画名 13-1 Japan-Based clinical ReseArch Network for Diabetes Registry(J-BRAND Registry) 西村 英夫 受託臨床研究 4月23日 13-2 高 齢 者 非 小 細 胞 肺 が ん に 対 す るCarboplatin + 少 量 分 割nab-Paclitaxelの 第II相 臨 床 試 験 (NJLCG1301) 藤田 結花 受託臨床研究 4月19日 13-3 進行非小細胞肺癌に対するTS-1隔日投与療法の検討 (NJLCG1102) 藤田 結花 受託臨床研究 4月19日 13-4 既治療進行胸腺腫・胸腺癌にたいするS-1療法の第II 相試験 (NJLCG1203) 藤田 結花 受託臨床研究 4月22日 13-5 NJLCG1302 : 化学療法未施行のIIIB/IV期または 術後再発肺扁平上皮がんに対するCarboplatin+ 少 量 分 割nab-Paclitaxel併 用 療 法 とCisplatin+ Gemcitabine併用療法のランダム化第II相臨床試験 藤田 結花 受託臨床研究 5月10日 13-6 NJLCG0702 : 小細胞肺癌Sensitive relapseに対 するアムルビシンと再プラチナ併用療法との無作為 化第Ⅱ相比較試験 藤田 結花 受託臨床研究 5月14日 13-7 Maintenance Trial Design by Orencia in Rheumatoid Arthritis (MATADOR Study) 関節リウマチ患者におけるアバタセプトによる低疾 患活動性導入後、 減量維持投与の検討 平野 史倫 受託臨床研究 5月29日 13-8 ラジオ体操を実施しての身体的・精神的効果を調査 計良 亜矢 自主研究 6月27日 13-9 脊髄梗塞と脊髄炎の鑑別における血清および髄液中 の虚血修飾アルブミン測定の有効性についての検討 吉田 亘佑 自主研究 7月17日 13-10 筋強直性ジストロフィー1型 (DM1) の便秘に対する ルビプロストンの効果の検討 鈴木 康博 自主研究 7月17日 13-11 超音波検査を用いた横隔膜機能の評価 油川 陽子 自主研究 7月18日 13-12 JCOG1210/WJOG7813L:高齢者進行非扁平上皮非 小細胞肺癌に対するドセタキセルとカルボプラチン +ペメトレキセド併用後ペメトレキセド維持療法の ランダム化第III相試験 藤田 結花 受託臨床研究 7月19日 13-13 長期入院Myotonia患者におけるHRQOLについて 石橋 功 自主研究 7月23日 13-14 40歳以上のCOPDをもつ患者の水分摂取状況 及川 節子 自主研究 7月31日 13-15 気管切開口のスキンケアの変更~清拭による清潔保 持とワセリン塗布を実施して~ 峯本 照子 自主研究 7月30日 13-16 肺手術を受ける患者のオリエンテーション前後の不 安の変イヒ 三上 唯 自主研究 7月31日 13-17 オリエンテーションが心理面・生理面に与える影響 ERCPを理ける患者に対し, 新規オリエンテーション 用紙を作成して~ 内島みのり 自主研究 7月31日 研究者名 46 研究の種類 開催日 計画研究 番号 研究計画名 研究者名 研究の種類 開催日 13-18 がん化学療法の副作用による口内炎の予防 堀 由紀恵 自主研究 7月31日 13-19 肺癌化学療法患者への退院指導の有効制 河戸 千秋 自主研究 7月31日 13-20 手術室看護の評価に向けた術後訪問用紙の改善~入 室から麻薬導入まで焦点をあてて~ 柿本 理早 自主研究 7月31日 13-21 やせ状態の外来透析患者へのかかわり 稲川 一子 自主研究 7月31日 13-22 看護師の退院調整に関するアセスメント能力の向上 を目指して-退院調整シートの修正とアセスメント 表の導入 野田 明美 自主研究 7月31日 13-23 多発性硬化症患者の 「病気の不確かさ」 の認知としれに 影響する関連要因 木村 隆 自主研究 7月31日 13-24 NHO看護職員の介護ニーズに関する実態調査 及川 節子 自主研究 7月31日 13-25 正常ヒト線維芽細胞から分化誘導された稀突起膠細 胞の機能解析-ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用 いた検討- 鈴木 康博 自主研究 10月22日 13-26 アレルギー性気管支肺真菌症の診断・治療指針確立の ための症例登録研究 藤内 智 受託臨床研究 10月22日 13-27 特発性肺線維症急性増悪症例の後ろ向き多施設共同 研究 藤内 智 受託臨床研究 10月18日 13-28 「JCO1201:高齢者進行小細胞肺癌に対するカルボブ ラチン+エトボシド併用療法(CE療法)とカルボプラ チン+イリノテカン併用療法(CI療法)のランダム化 第Il/lll相試験 藤田 結花 受託臨床研究 12月13日 13-29 臨床研究名:NJLCG1303:非小細胞肺癌に対するベバ シスマフを含むむ化字療法における尿蛋白発生の実 態とRAS阻害薬の抗尿蛋白効果に関するレトロスペ クティブ検討 藤田 結花 受託臨床研究 12月27日 13-30 遠隔地域からの受け入れが多い当院における地元保 健師との連携について 淺田 道幸 13-31 神経筋疾患患者のインターネット使用状況調査 木村 隆 受託臨床研究 1月21日 13-32 多発性硬化症患者皮膚線維芽細胞から分化誘導され た稀突起膠細胞の機能解析-ヒト人工多能性幹細胞 (iPS細胞)を用いた検討- 鈴木 康博 13-33 「HER2を治療標的とした肺がん個別化治療のための HER及びHER2関連分子の過剰発現/遺伝子増幅/ 遺伝子変異の観察研究」 藤田 結花 受託臨床研究 1月28日 13-34 「HER2過剰発現/遺伝子増幅/遺伝子変異を有する 進行非小細胞肺癌患者に対する化学療法後のトラスツ ズマフの第II相試験(HOT1303B)」 藤田 結花 受託臨床研究 1月23日 13-35 『プラチナ期治療非小細胞肺癌患者に対するnabpaclitaxel単剤療法のの第II相試 藤田 結花 受託臨床研究 1月23日 13-36 間質性肺炎を合併した切除不能進行・再発非小細胞肺 癌に対するCBDCA+nab-Paclitaxel併用療法の第 II相臨床試験 藤田 結花 受託臨床研究 2月10日 47 自主研究 自主研究 1月6日 1月28日 計画研究 番号 研究計画名 13-37 切除可能膵癌に対する術前S-1補助療法の第II相臨床 試験 研究者名 48 研究の種類 開催日 松本 学也 受託臨床研究 2月10日 Ⅳ 教育・研修部門活動報告 臨床教育研修部 執筆者 平野 史倫 呼吸器専門医を目指し研修を継続している。 平成 【基本方針】 当院は, 呼吸器疾患, 神経内科疾患, 循環器疾患, 24年からは太田先生、 平成25年からは坂下先生が 消化器疾患, 糖尿病・甲状腺疾患、 関節リウマチを 研修プログラムに参加し, 院内の内科と外科はも 中心に地域医療及び道北地区での専門医療を担う とより, 放射線科や検査科での選択コ-スや道内 病院であり, 疾患毎に急性期から慢性期医療まで や東京の研修協力病院での研修を行っている. 当 幅広くカバ-しているのが特色である。 病床数は 院にマッチングで研修医となった医師以外では, 310床と中規模で常勤医師数も30数名と少ないが, 旭川医大や市立旭川病院からたすきがけ研修や, その分研修医と指導医, 上級医らとの垣根は低く, 東京医療センターから地域医療研修、 ニポポ (北海 風通しのよい人間関係が構築できている. このよ 道プライマリケアネットワークの地域医療に特化 うに少人数の小回りのきく環境であることから, した後期研修プログラム) などからも数ヶ月単位 初期研修医に対する指導体制と理念は, 「手間とヒ での研修を受け入れている. 研修内容は, 院内の各 マをかける臨床研修」 であり, 医師として成長する 科を数週間ずつ回るロ-テ-ト方式で, 当院で到 ための最初の重要な2年間を, 様々なフィ-ドバッ 達目標に不十分な領域は、 希望により市内、 道内、 クも加味してより充実した内容になるよう、 指導 東京などの研修協力病院でおこなっている. この 方針などを小まめに修正しながら指導にあたって ように, 2年間で全ての必須科目 (経験すべき疾患 いる. や病態) を履修出来るプログラムを用意している. また, インターネットを用いたレクチャーや院内 【スタッフ】 藤内智、 平野史倫、 青木裕之、 鈴木康博など各科の 医師によるレクチャーなどの研修機会も用意して 指導医と各診療部門の指導者ら病院全体の職員. いる. 院内研修会や院外での学会発表の機会もあ り、 今年度からは国立病院総合医学会での発表も、 【活動内容紹介】 平成16年から新卒後臨床研修制度が開始され, 研修医には必ず行ってもらっている. 我々の役割 これを受けて当院に臨床教育研修部が設立され は, 前述の卒後研修のみならず, 医学部学生の臨床 た. 当初は現在統括診療部長の西村が臨床教育研 実習の指導も重要な責務である. 旭川医大から毎 修部長の責を負い, 基礎づくりと研修医募集や実 年60名の5年生の臨床実習 (コア・カリキュラム) 際の教育・指導に尽力された. その後, 脳神経内科 を受け入れ, 呼吸器内科・脳神経内科・消化器科で の木村と呼吸器内科の山崎が研修指導の責任者と それぞれ2週間ずつ指導を行っている. 6年生につ して参加, 平成24年からは消化器内科の平野が加 いてもアドバンス・コ-スとして, 4週間単位で呼 わり、 平成25年からは外科の青木、 脳神経内科の鈴 吸器内科・脳神経内科・消化器内科の実習を受け入 木が加わり現在の指導体制に至っている. 平成18 れ, 医師免許取得後にスム-ズに卒後臨床研修に 年に最初の研修医である岡野先生がマッチングで 移行出来るような指導に努めている. 学生実習以 参加し, 2年間の初期研修を無事修了後, 臨床の第 外では, 旭川市内や近隣の消防隊の救急救命士な 一線での勤務に就いている. 翌平成19年に大原先 どを対象とした, 医療機関での研修事業 (1週間単 生と遠藤先生が, 平成20年には風林先生と高添先 位) も受け入れて, 地域医療における救急体制の構 生、 平成21年に敦賀先生、 平成22年に斉藤先生と前 築と維持に寄与している. 秋には, 市民に当院を理 田先生、 平成23年に鈴木先生と越前先生が研修医 解してもらう目的で、 病院祭りを開催している. 地 に採用され当院および関連病院での研修を終え, 域の病院として, 市民生活に親しみを持ってもら 現在はそれぞれの領域に進んで専門医を目指し うよう取り組んでいる. さらなる研修に専念している. 前田先生、 鈴木先生 は、 当院の後期研修医としてそれぞれ外科専門医、 49 ニポポプライマリ・ケアレクチャー 4月4日 障害者手帳 八木田一雄 先生 松前町立松前病院 4月11日 熱帯地域からの帰国者の発熱 濱口 杉大 先生 江別市立病院・長崎大学熱研内科 4月18日 頸椎のみかた 仲田 和正 先生 西伊豆病院 (静岡県) 4月25日 糖尿病の治療 山本和利 先生 札幌医大地域医療総合医学講座 5月2日 医療事故とレジリエンス 佐々木 悟 先生 函館稜北病院 5月9日 尿路結石症 吉田 正 先生 西伊豆病院 (静岡県) 5月16日 肝機能異常を診たら 松浦 武志 先生 札幌医大地域医療総合医学講座 5月23日 プライマリケア領域でよく出会う心雑音 武村克哉 先生 琉球大学地域医療部 5月30日 鼠径部のヘルニア 曽ヶ端克哉 先生 広域紋別病院 6月6日 妊産褥婦への薬剤の投与と妊娠糖尿病から考えるウィメンズヘルスケア 伊藤 雄二 先生 西吾妻福祉病院 (群馬県) 6月13日 多くはないけど、 意外に少なくない子どもの内分泌疾患 佐々木暢彦 先生 町立厚岸病院 6月20日 創傷処置 河本 一彦 先生 札幌医大地域医療総合医学講座 6月27日 眼底疾患 川田 浩克 先生 札幌医大眼科学講座 7月4日 局所麻酔、 ブロック麻酔のイロハ 土肥 修司 先生 市立室蘭総合病院 7月11日 プライマリ・ケア医のための咳嗽の対応 松村 榮久 先生 松村医院 (奈良県) 7月18日 甲状腺クリーゼに出会ったら 青木 信也 先生 松前町立松前病院 7月25日 簡易懸濁法について 古田 精一 先生 北海道薬科大学 8月1日 うつ、 不安、 パニックの治療 小坂 文昭 先生 県立八重山病院附属西表西部診療所 (沖縄県) 8月8日 口腔カンジダ症 山崎 裕 先生 北大歯学部口腔診断内科 8月15日 栄養療法基礎の基礎 保脇 雄介 先生 松前町立松前病院・砂川市立病院 50 8月22日 最新の画像強調観察を活かした地域でも役立つ内視鏡検査 佐々尾 航 先生 道立羽幌病院 8月29日 イレウス 中島 努 先生 宮崎生協病院(宮崎県) 9月5日 プライマリ・ケアにおける術前評価 福森 則男 先生 佐賀大学医学部地域医療支援学講座 9月12日 虫垂炎 藤島 丈 先生 白鷹町立病院(山形県) 9月19日 リウマチ性多発筋痛症 岸野 宏貴 先生 砂川市立病院 9月26日 腹痛 太田 凡 先生 京都府立医科大学救急医学教室 10月3日 浮腫 原田和歌子 先生 広島市立安佐市民病院 10月10日 呼吸苦 青木 信也 先生 松前町立松前病院 10月17日 最近の精神科の話題update 今村 弥生 先生 都立松沢病院 10月24日 膝のみかた(前編) 仲田 和正 先生 西伊豆病院 10月31日 膝のみかた(後編) 仲田 和正 先生 西伊豆病院 11月7日 知っておきたい災害医療〜急性期から亜急性期の連携〜 関 啓輔 先生 坂出回生病院(香川県) 11月14日 呼吸ケアチーム 葛西 孝健 先生 11月21日 Self-limitedな疾患集 川島 篤志 先生 市立福知山市民病院(京都府) 11月28日 培養検査〜結果の読み方〜 熊谷 範子 先生 松前町立松前病院 12月5日 日常診療における頭痛のみかた 木村 隆 先生 国立病院機構旭川医療センター 12月12日 認知行動療法連続講座①基本の構え 今村 弥生 先生 12月19日 認知行動療法連続講座②応用編コラム法と問題解決技法 今村 弥生 先生 都立松沢病院 12月26日 認知行動療法連続講座③マインドフルネス 今村 弥生 先生 都立松沢病院 1月9日 肺アスペルギルス症 藤内 智 先生 国立病院機構旭川医療センター 1月16日 脳梗塞のマネージメント 黒田 健司 先生 国立病院機構旭川医療センター 江別市立病院 都立松沢病院 51 1月23日 糖尿病随想 小野寺悠太 先生 多田医院 (浦幌町) 1月30日 知っておきたい災害医療〜急性期から亜急性期の連携〜 関 啓輔 先生 坂出回生病院 (香川県) 2月6日 子どもの下痢と便秘 佐々木暢彦 先生 町立厚岸病院 2月13日 誤嚥性肺炎-教育関連病院の試み- 国本 英治 先生 新庄徳洲会病院 (山形県) 2月20日 カナダ研修体験記 曳田 彩子 先生 松前町立松前病院 2月27日 3月6日 3月13日 3月20日 (PC連合学会認定医試験対策) メンタルケア 吉田奈緒美 先生 山口県立こころの医療センター (PC連合学会認定医試験対策) 緩和ケア 原田 昌範 先生 山口県立総合医療センターへき地医療支援部 (PC連合学会認定医試験対策) 小児 西村 仁 先生 山口県立総合医療センター新生児科 (PC連合学会認定医試験対策) ウイメンズヘルス 讃井 裕美 先生 山口県立総合医療センター産婦人科 3月27日 Self-limitedな疾患集パート2 川島 篤志 先生 市立福知山市民病院(京都府) 52 平成 2 5 年度 モーニングレクチャー 10月4日 本望先生 救急外来での小外科手技 10月11日 武田先生 呼吸器リハビリについて 10月18日 太田先生 東京医療センター研修について 10月25日 山本先生 画像診断レクチャー 11月1日 鈴木先生 中枢神経画像診断 11月8日 — 国立病院総合医学会 11月15日 松本先生 消化器疾患について 11月22日 安尾先生 総合内科診断について 11月29日 山本先生 画像診断レクチャー 12月6日 高橋先生 呼吸器疾患について 12月13日 吉田先生 脳卒中について 12月20日 斉藤先生 消化管疾患について 12月27日 — 休み 1月3日 — 休み 1月10日 辻先生 糖尿病診断と治療 1月17日 横浜先生 肝疾患について 1月24日 山本先生 画像診断レクチャー 1月31日 渡邊先生 各種疾患の外科治療について 2月7日 今井看護師 がん疼痛緩和医療について 2月14日 太田先生 東京医療センター研修について 2月21日 佐伯士長 (理学) リハビリについて 2月28日 山本先生 画像診断レクチャー 3月7日 石田先生 循環器疾患について 3月14日 太田先生 東京医療センター研修について 3月21日 — 休み 3月28日 — 休み 4月5日 箭原先生 旭川医療センターの診療について 4月12日 藤兼先生 胸部X線写真の読影法について 4月19日 西村先生 針刺し事故、 医療事故について 4月26日 山本先生 画像診断レクチャー 5月3日 休み 5月10日 藤内先生 肺炎に関して 5月17日 木村先生 神経学的診察法 5月24日 山本先生 画像診断レクチャー 5月31日 平野先生 骨粗鬆症について 6月7日 山崎先生 肺炎の治療 6月14日 黒田先生 中枢神経画像診断の基礎 6月21日 永瀬先生 縫合の実際 6月28日 山本先生 画像診断レクチャー 7月5日 吉河先生 小児の発熱 7月12日 堀薬剤師 薬剤の出しかたについて 7月19日 山本先生 画像診断レクチャー 7月26日 宮野先生 放射線治療について 8月2日 — 休み 8月9日 — 休み 8月16日 — 休み 8月23日 — 休み 8月30日 — 休み 9月6日 青木先生 気胸について 9月13日 太田先生 東京医療センター研修について 9月20日 山本先生 画像診断レクチャー 9月27日 藤田先生 肺腫瘍について 53 平成 25 年度 症例報告会開催状況 日 時 場 所 担 当 研修等名称 演 題 ・当院における総合内科紹介初診患者の動向につい H25.4.8 大研修室 臨床研究部 症例報告会 て ・浮動性めまいで発症した多発性硬化症の一例 ・肺気種合併間質性肺炎の一例 ・当院における肺癌患者の動向について H25.5.13 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・両肺多発結節影を契機に発見された乳癌の一例 ・内視鏡的消化管ステント留置術を行った症例 ・当院における胃癌・大腸癌患者の動向について H25.6.10 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・右末梢顔面神経麻痺の一例 ・肺胞低換気症候群の一例 H25.7.8 ロワジールホテル 臨床研究部 症例報告会 ・当院における総合内科診療の現状と課題 懇親会 ・慢性肺アスペルギルス症 ・当院における多発性硬化症患者の動向について H25.9.9 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・超音波気管支鏡で診断し得た末梢小型肺癌症例 ・糖尿病治療の現状∼インクレチン関連薬・ビグア ナイドを中心に ・当院における呼吸器感染症紹介患者の動向 H25.10.21 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・高熱とAPTT延長、 肝機能障害を認めた高校生の 一例 ・診断に難渋した運動失調症の一例 ・当院におけるリウマチ性疾患の紹介初診患者の動 向 H25.11.11 大研修室 臨床研究部 症例報告会 ・ボセンタンが有効であった右心不全で発症した肺 動脈性肺高血圧症の一例 ・突然の全失語と右方麻痺を呈した若年男性の一例 症例報告会 ・膵癌のリスクファクターと早期発見について H26.1.20 ロワジールホテル 臨床研究部 地域医療連 ・頭痛の診療 携の集い ・当院におけるパーキンソン病の紹介初診患者の動 向について H26.2.10 大研修室 臨床研究部 眠気、3 ヶ月で12kgの体重増加を訴 症例報告会 ・倦怠感、 えて受診した42歳男性 ・パンコースト腫瘍の一例 ・COPD治療における新しい展開∼気管支拡張作 H26.3.10 大研修室 臨床研究部 症例報告会 用の重要性 ・範囲診断が一部困難であった胃癌の一例 ・脳表ヘモジデリン沈着症の一例 54 Ⅴ 各種委員会活動報告 医療安全管理委員会 執筆者 藤兼 俊明 当院では、医療安全対策加算Ⅰを取得後、医療安全管理委員会を設置し、事故防止と、安心・安全で良 質な医療の提供と職員の質の向上を目指し、委員会の中で議論を深め合っている。 医療安全に関する研修として、人工呼吸器研修会、輸液・シリンジポンプ研修会、レッドコール研修会 を実施した。多くの職員が参加し個人の技術を磨いている。自己研鑽セミナーは部門間連携を大きな柱と し、3回シリーズで実施した。1回目は、 「部門内で心がけていること、他部門へお願いしたいこと」2回 目は、 「部門間連携」 「確認ミスが減らない理由」3回目は「化学療法の安全について」について講演と意見 交換を行った。参加者も多く、職員のニーズに合ったテーマだったと評価する。 学会発表については、日本医療マネジメント学会に「適切な看護必要度評価のための取り組み」 、総合医 学会に「確認ミス・観察ミスはなぜ減らない~昨年度の結果を踏まえて~」と2学会に演題発表をした。 平成25年度インシデント・アクシデント報告件数は777件(平成24年度は700件)レベル3b 以上のア クシデントは7件(平成24年度は、 13件)であった。インシデント内訳は、 与薬に関する事179件(23%) 注射・輸血に関する事101件(12%)転倒・転落に関する事151件(19%)検査・治療・処置に関する事 70件(9%)機器・ドレーンに関する事101件(12%)療養に関する事112件(14%)その他25件(3%) であった。与薬や注射に関する事では、確認不足、思い込みにより起こったインシデントが多くあった。 初めての試みとして看護師間での注射相互チェックを行ったが、マニュアルの再確認や意識づけになり、 さらに自分自身の行動の振り返りになったという結果が出たため、効果的であった。また、転倒・転落に 関する件数が増えてきており、昨年度と同様の傾向がある。入院患者の平均年齢は69.4歳(平成25年度) であり、高齢者の特徴を理解し、観察力を養い機器を効果的に利用して関わる必要がある。今後も安全な 医療の提供ができるように、医療安全推進部会のメンバーと協働、連携を強化しながら質向上に努めてい きたい。 55 医療安全推進部会 執筆者 青木 裕之 医療推進部会は、医療安全管理室長、部会長が中心となり、医療安全管理係長ならびに各部門の代表委 員が毎月第2金曜日に会議日を設け部会を開催している。 医療安全推進部会の目的は、インシデントを共有し事故防止対策を立て職員に周知すること。医療安全 管理委員会と連携し、安全・安心な医療を提供する為、部会では、研修会・勉強会の実施また部会ニュー スを発行し危険が予測される事例を情報提供している。 部会内では、事例を話合い分析と共有し各部署へ情報発信している。 平成25年度は「人工呼吸器研修」 「輸液・シリンジポンプ研修会」 「レッドコール研修会」 「化学療法の安全 について」と医療安全研修を企画した。また、推進部員が危険回避の為、院内を巡回し早期発見を行い、 関係部署に修理などを依頼している。 各部門の代表委員で構成されている特徴を活かして、医療安全活動の現場における実践者として日々活動 している。 平成25年度 人工呼吸器研修 56名参加 輸液・シリンジ研修 57名参加 レッドコール研修 59名参加 平成25年度 自己研鑽セミナー 第1回 「部門間の連携」 部門内で心がけていること、他部門へお願いしたいこと 参加者 83名 講師 :放射線科 越智特殊撮影主任 :薬剤科 鈴木(訓)薬剤師 :看護部 金子看護師 第2回 「部門間連携」 参加者 42名 講師 :医事科 横山専門職 :医療安全管理室 卒間医療安全係長 第3回 「部門間連携」 化学療法の安全について 参加者 61名 講師 :看護部 渡邊麻美がん化学療法認定看護師 :薬剤科 鈴木(訓)薬剤師 56 ICT(感染対策チーム) 執筆者 吉河 道人 【活動方針】 感染防止対策地域連携合同カンファレンス(計4 感染管理対策の実効性を検証し、効率的な院内 回) 感染対策を推進する。 旭川医大病院との間の感染防止対策に関する相互 評価 【平成24年度活動目標】 ① ICT 講習会を年2回以上開催し、感染予防対 その他25年度に ICT が行った主な活動は以下 策及び感染症看護に関する職員教育を行う。職員 の通り(感染対策室との協働事項を含む) 一人当たりの研修会参加回数を1回 / 年以上にす ① MRSA 発生報告書の改定 る。② MRSA、緑膿菌、セラチア菌、 ESBL 産 ②抗菌薬アンチバイオグラム作成 生菌などの薬剤耐性菌分離データより新規発生患 ③針刺し防止機能付物品の導入(ヒューバー針、 者情報を把握、耐性菌ラウンドにより予防対策の 動脈血ガス測定用注射器、針捨てボックス) 指導及びコンサルテーションを行う。また年2回 ④経腸栄養ボトルの変更 以上、当院のアンチバイオグラムデータを現場へ ⑤廃棄物分類一覧の改訂 フィードバックする。③院内ラウンドの実施によ ⑥薬品保冷庫の温度チェック記録開始 り標準予防策及び感染経路別予防策の実施状況の ⑦アイシールド及びアイシールドマスクの導入 確認及び指導を行う。ラウンド結果を各部署へ適 ⑧手術部位感染(SSI)サーベイランス、中心静 切にフィードバックし、対策の強化をはかる。④ 脈ライン関連感染(CLABSI)サーベイランス 感染対策室と協働し、院内感染対策マニュアルの ⑨院内感染対策マニュアルの改訂(清拭車及び共 検討及び改訂を進める。 用タオルの管理、4大ウイルス疾患への対応、内 視鏡室の感染対策) 【スタッフ】 山崎臨床教育研修部長・吉河小児科部長・青木外 【ICT 講習会】 科部長・定森看護師長・武田副看護師長・鈴木薬 第一回 (web カンファレンス ) 平成25年7月23日 剤師・灘医化学主任・武田撮影透視主任・高橋主 講師 昭和大学医学部内科学講座 臨床感染症学部門教授 二木 芳人 先生 任栄養士・連川作業療法主任・畑中理学療法士・ 山田業務班長。 『MSSA 感染症治療ガイドライン』 【活動内容】 第二回 平成25年11月13日 月2回のミーティングでの①入院患者における 講師 当院 ICD 吉河 道人 薬剤耐性菌分離状況の部署別検討と感染経路の推 当院 ICN 武田 奈緒子 定、伝播有無の検討②血流感染症例やノロウイル 『4大ウイルス疾患の病態と予防対策』 ス胃腸炎、インフルエンザなどのウイルス性疾患 の発生状況モニタリング。 第三回 平成26年1月24日 週1~2回の院内ラウンドによる院内感染対策 講師 鳥居薬品株式会社 学術部 実践状況の評価、改善点の指導。 『HIV 感染症について』 速乾性手指消毒薬月別使用状況の部門別集計と 公表による使用量の増加への啓発活動、病棟看護 師に対するアンケートを通じた感染対策実践状況 の自己評価と感染対策への意識の向上。 57 褥瘡対策チーム 執筆者 松本 学也 褥瘡対策チームは平成9年に発足され、事例検討を重ねながら褥瘡に対しての取り組みを行っている。 医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士でチーム編成され、治療困難な症例については外科医師 を加えて検討し、毎月第一金曜日に会議を行っている。 平成25年に褥瘡マニュアルを改訂し、褥瘡発見当日に褥瘡担当医による診察を受けるようにし、褥瘡の 評価は NPUAP 分類を使用していたが DESIGN-R に変更した。データ管理はファイルメーカーを活用し、 事例検討は症例の写真をプロジェクターにて投影し、各病棟の専任から DESIGN-R、処置、予防対策、 転帰等の報告がなされ早期治癒に向けて検討を行っている。また NST チームと連携し、より褥瘡対策の 予防強化を実施していきたいと考えている。 褥瘡は作らないこと、出来たら早期に治癒させることが重要であり、そのために、予防と早期発見、早 期治癒を目指し知識技術の向上を図り、全職員に啓蒙しているところである。 また、地域の介護・看護従事者を招き褥瘡予防に関する学習会を開催した。今後も地域連携を図り褥瘡 発生・悪化予防に努める核となるよう努めていきたい。 < 目標 > 褥瘡予防についての知識を深め、効果的な褥瘡予防対策の指導および実践を行う。 < 実績 > 1.褥瘡発生状況 平成25年4月~平成26年3月に当病院に入院した患者のうち 新規褥瘡発生患者37名(46か所) 新規褥瘡発生率 1.10% (褥瘡新規発生率、平均値1.48%、2011年、日本褥瘡学会) (褥瘡新規発生率=入院後に新規に発生した褥瘡の数(別部位は1 として計測)ひとりの患者でも複 数発生した場合はその個数を算出する/調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数) 2.褥瘡チーム員勉強会 年2回 3.学習会 年2回 院内・院外(地域の介護、医療従事者) 対象 全職員及び介護・看護従事者 4.ニュース発行(年2回) 被覆材・処置ケア・栄養・学習会などのテーマで発行している 5.褥瘡調査 当院における褥瘡発生患者の現状 平成25年10月 第67回国立病院総合医学会にて発表 58 輸血療法委員会 執筆者 藤兼 俊明 【目的】 院内における輸血に関する検査並びに輸血管理等の業務を円滑に実施するため、各種の調査・検討を行 い、具体的な業務運営方針を審議決定しこれに基づく必要な措置を取ることを目的とする。 【構成委員】 副院長、統括診療部長、薬剤科長、臨床検査科長、外科医長、副看護部長、看護師長2名(委員長の指 名したもの) 、医療安全管理係長、臨床検査技師長、副臨床検査技師長、輸血担当臨床検査技師、企画課長、 経営企画室長 【委員会開催】 ☆第1回 日時 : 平成25年5月27日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、遠藤薬剤科長、玉川検査科長、 、阿部副看護部長、卒間医療安全管理係長、志保 臨床検査技師長、大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、黒沢経営 企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4月の FFP/MAP は0.46(目標値 0.27) アルブミン /MAP 0.91(目標値 2.00未満) 2.輸血製剤依頼表について 輸血製剤の依頼表の表記が単位数となっているが本数へ変更する [ 理由 ] 単位数ではなく製剤本数が正しい表記である (藤兼副院長) メールで皆さんにお知らせしてください 3.FFP の製剤名について 平成25年8月以降、血液センターの既存製剤がなくなり次第、新しい製剤名に変更にな る(藤兼副院長) 変更になることを電カルに併記、もしくは備考欄に記載する 4.副作用報告 (2013年3月1日~2013年4月30日) 2013年3月18日 4病棟 Ir-RCC-LR-2 蕁麻疹、かゆみ 5.輸血マニュアル作成について (志保技師長) 案を作成しました 次回委員会までに意見をください 輸血同意書も見直したいので次回に案を作成します 6.輸血管理料について (黒澤企画室長) 4月より輸血管理料を算定しています 7.その他 なし 59 ☆第2回 日時 : 平成25年7月30日(火) 17:00~ 場所 : 小研修室 出席者: 藤兼副院長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、卒間医療安全管理係長、志保臨床検査技師長、 大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、青看護師長、桜庭企画科長、 黒沢経営企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 5月、6月 破損 2013年5月 9日 Ir-RCC-LR-2 1本 6病棟 ( 不適合 ) 2013年6月18日 FFP-LR-5 1本 4病棟 ( 指示変更 ) 2013年6月25日 FFP-LR-2 2本 4病棟 ( 死亡 ) FFP / MAP 比 0.29 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.53(目標値2.00未満) (藤兼副院長) FFP の在庫が出た時点で院内にメールで在庫状況を知らせてください 2.新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名について 平成25年9月3日以降、新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名が変更になる (大山副技師長) 近くなったら先生方にはメールします。 当面、新旧の製剤を登録しておきます 3.副作用報告 (2013年5月1日~2013年6月30日) 2013年5月 2日 6病棟 Ir-RCC-LR-2 発熱 2013年5月22日 6病棟 Ir-RCC-LR-2 かゆみ (藤兼副院長) 副作用の患者の輸血歴を調べてください (大山副技師長) 次回から報告します (藤兼副院長) 今後の再発防止のために副作用の情報共有ができるようにしてください (卒間医療安全係長) 今回の副作用患者について状況を調べます 4.輸血マニュアル作成について 自己血を追加しました 簡易マニュアルを作成しました (志保技師長) 変更点があれば後ほど連絡ください 5.その他 なし 60 ☆第3回 日時 : 平成25年9月30日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、卒間医療安全管理係長、志保臨床検査技師長、 大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、青看護師長、桜庭企画科長、 黒沢経営企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~8月 FFP / MAP 比 0.20 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.30(目標値2.00未満) 2.新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名について 平成25年9月3日以降、新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名が変更になりました 3.副作用報告 (2013年7月1日~2013年8月31日) 薬剤科から報告 – なし 4.輸血マニュアル作成について 医療安全相互チェックシートにあわせて検討中です 5.その他 なし ☆第4回 日時 : 平成25年11月25日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、青木臨床教育研修部長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、志保臨床検査技師長、 大山副臨床検査技師長、川嶋輸血担当検査技師、定森看護師長、青看護師長、桜庭企画科長、 黒沢経営企画室長 輸血情報の提供: 北海道赤十字血液センター 製剤部 学術係長 森下 勝哉 輸血後感染症の症例数報告(資料) 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~10月 FFP / MAP 比 0.14 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.27(目標値2.00未満) 2.輸血管理加算の申請について 10月に申請して、11月から算定(60点)しています(黒澤企画室長) 3.新鮮凍結血漿(FFP)の製剤名について 平成25年9月3日以降、新鮮凍結血漿 (FFP) の製剤名が変更になりました 4.副作用報告 副作用報告はありません(遠藤薬剤科長) 患者基本に載せることはできないでしょうか?(藤兼副院長) → 薬剤科と相談して NEC に確認します(藤兼副院長) 5.輸血マニュアルについて 院内共有フォルダにアップしました(大山副技師長) 6.輸血申込み期限の変更について 現在5日前までの申込みを7日前までに延長して欲しいとの要望があります (大山副技師長) → 7日前に延長して破損が出ないようしてください。前日に確認の電話を入れるなど 61 してください(藤兼副院長) 7.その他 なし ☆第5回 日時 : 平成26年1月27日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 玉川臨床検査部長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、志保臨床検査技師長、大山副臨床検査 技師長、川嶋輸血担当検査技師、青看護師長、桜庭企画科長、黒沢経営企画室長 輸血情報の提供: 北海道赤十字血液センター 製剤部 学術係長 森下 勝哉 「輸血後H IV 感染事例について」 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~12月 FFP / MAP 比 0.13 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.23(目標値2.00未満) 2.副作用報告 薬剤科から報告 - 副作用報告はありませんでした(遠藤薬剤科長) 3.その他 「平成25年度血液製剤使用実態調査」が来ていますの御協力お願いします(大山) ☆第6回 日時 : 平成26年3月24日(月) 17:00~ 場所 : 医局会議室 出席者: 藤兼副院長、玉川臨床検査部長、遠藤薬剤科長、阿部副看護部長、志保臨床検査技師長、大 山副臨床検査技師長、卒間医療安全係長、桜庭企画科長、黒沢経営企画室長 議題 : 1.血液製剤使用状況(資料参照) 4~2月 FFP / MAP 比 0.11 (目標値0.27未満) アルブミン/ MAP 比 1.31(目標値2.00未満) - 目標値以下で推移しています 破損が1本ありました(Ir ‐ RCC - LR 2) - 病棟払出し後に転院が決まり返品になったため破損になりました(大山) 2. 副作用報告 薬剤科から報告 - 副作用報告はありません(遠藤薬剤科長) 3.その他 相互間チェック時の指摘事項である情報の共有については、次年度の課題としましょう (藤兼副院長) 62 安全衛生委員会 執筆者 藤兼 俊明 安全衛生委員会は、労働安全衛生法に基づき、職員の安全及び健康を確保するため安全衛生管理につい て定め、快適な職場環境の形成を促進することを目的として設置されています。 月1度の委員会において、各種項目の対策について調査審議を行い、所属長に対し必要な意見を述べて います。 近年、経済・産業構造が変化する中で、仕事や職業生活に強い不安、悩み、ストレスを感じている労働 者の割合が高くなってきている現状を踏まえ、特にメンタルヘルス対策及び過重労働による健康障害防止 等について、年度計画の重点項目としている。 また、毎月の委員会で審議された内容については、管理会議で委員会概要報告書を作成し各職員への周 知を行っている。 【安全衛生委員会 構成委員】 ・統括安全衛生管理者(副院長) ・安全管理者(事務部長) ・産業医(臨床研究部長) ・衛生管理者(臨床教育研修部長) ・安全に関する経験を有する職員の中から所属長が指名した者(職場代表1名) ・衛生に関する経験を有する職員の中から所属長が指名した者(職場代表2名) 【平成25年度における主な活動内容】 1.平成25年度院内スローガン (職場からの応募作より) 「笑顔で作ろう 明るい職場 」 2.産業医を中心とした委員による院内巡視活動等 ・毎月1回、各職場の環境確認、問題点がないか巡視活動を行っている。 ・平成23年7月より、職場の問題等をお互いに認識し早急に対応するために職場代表も加わり職 場巡視の強化を図った。25年度では、職場環境改善を目的に放射線科待合ロビーの化粧直しを 早期に行った。 3.定期健康診断、予防接種等 ・4月 採用時(雇入時)健康診断の実施 ・5月 職員定期健康診断の実施 〔受診率 95.3%〕 ・10月 職員胃がん検診実施 ・11月 職員特殊健康診断の実施 〔受診率 88.7%〕 ・11月 新規採用者 B 型肝炎ワクチン接種 ・11月 職員インフルエンザワクチン予防接種〔季節性インフルエンザ接種者数281名〕 4.その他行事など ・5月 ストレスチェックの実施 ・1月 メンタルヘルスケア研修会の実施 63 NST(栄養サポートチーム) 執筆者 西村 英夫 【スタッフ】 医師4名、看護師3名、薬剤師2名、臨床検査技 師1名、管理栄養士3名、理学・作業・言語療法 士各1名、企画課1名 【活動概要】 平成19年1月より本格稼働し、月1回の会議、 週1回の回診及びカンファランス、定期的な院内 勉強会の開催、関連学会・研究会での学術発表と 参加等を行い、最適な栄養管理の実施を目指し活 動している。 ●学会認定 ( 平成19年より ) *一般財団法人日本栄養療法推進協議会 (JCNT) NST 稼働施設認定 *一般社団法人日本静脈経腸栄養学会 (JSPEN) NST 稼働認定施設 ● NST 会議(月1回) 年度方針・計画の作成。スタッフへの周知。 ● NST 回診及びカンファランス 電子カルテを利用したカンファランスを行って いる。最新情報を共有でき、調査や報告書の作成 のための作業時間の短縮につながっている。 またカンファランス時、該当病棟の看護師に看 護情報を報告してもらい、より実態に添った計 画・提案を実施している。 検討報告を直接カルテに添付することで、提案 事項を主治医や病棟スタッフが見やすくなり、患 者への対応もより早く行える。 ●NST専門療法士認定の取得 ・取得者1名 (他スタッフも取得に向け、研修・学会等参加 し準備を進めている) ●院内勉強会 平成26年3月 「血糖コントロールと褥瘡の栄養管理」 糖尿病がある褥瘡患者の栄養管理のポイント 64 Ⅵ 看護部活動報告 看護部 看護部長 及川 節子 副看護部長 阿部 貴子 となったことで受け入れ体制が整い、ベッド確保 【看護部の理念】 は問題なかった。 私たちは、患者さん一人ひとりの人権を尊重 2)地域医療連携をさらに強く推進するために し、いつも専門的で質の高い医療知識と技術で、 安全で安心な看護を行います。 (1)入院時アセスメントを迅速に行い、 医療チー 【平成25年度看護部目標と成果】 評価:地域連携担当看護師により、毎日入、院時 ムとの計画、実践を勧める。 アセスメントの入力状況をチェックすることと 1.健全な病院運営に参画する し、ほぼ100% の入力がされるようになった。特 1)安定した患者確保のために 定の病棟ではあるが、院内の他職種とのカンファ (1) 病床稼働率75%を維持し在院日数の短縮 (18 レンスの実施も定着してきた。 日以内) 、医療の質を保証するために、クリティ (2)迅速に退院時サマリーを記載し、看護の評 カルパスの作成と運用を促進する。 価を外来、地域へ引き継ぐ。 評価:病床稼働率は73.8%であった。平均在院 評価:退院時サマリーの未記入の多い病棟は限ら 日数は16.3日であり目標は達成できた。クリティ れており、前年度よりは未記入件数は少なくなっ カルパスに関しては、各看護単位に担当者を決 た。今後は、10日以内の未記入件数を減らして め、看護師と医師が一緒に同じ院外研修・学会に いくように継続する。 参加することでパスへの理解ができた。また、市 (3)地域の医療を支える人々や制度を知り、地 内でパスの運用が活発に行われている病院の副看 域医療に貢献する(在宅や施設で患者を支えてい 護部長からの抗議を受け全体の底上げをすること る人々との連携を深め、地域医療に貢献できる… ができた。院内のパス委員会では、 情報を共有し、 在宅訪問、施設や連携病院への出前講義など) 紙パスから電子カルテパスへの作成を促進するこ 評価:旭川市内の訪問看護ステーションの所長を とに努めた。しかし、作成に関しては、各科の医 招き当院のケースも含めて講演していただいた。 師の協力体制がまだ十分ではなく、DPCに合わ また、各単位の学習係りが MSW や地域連携看 せたパスの作成や稼働率が十分とは言えない。26 護師の研修を企画し、実践した成果を院内研究で 年度も引き続き活動をしていく。 報告するなどの意識の高まりも出てきている。ま (2)DPC分析や機構本部の診療機能分析レ た、市内の包括センターや介護施設などとの座談 ポートを踏まえて、看護が協力できることを取り 会(当院を会場とし、 北海道新聞にも掲載)には、 込む 師長だけではなくスタッフも参加するようになっ 評価:呉医療センター、仙台医療センターなどと てきている。しかし、退院調整については、まだ ともに、25年度は本部のDPC分析センターが MSW や看護師長に依存することがあり、26年度 PDCAサイクル活動を行う対象施設となり、選 は各単位に担当看護師を決め、入院時からゴール 択した項目の検証を行ってきた。本部の担当者と を予測し介入を進めていく予定である。また、25 の打ち合わせ時には、看護部長が同席して情報を 年度は在宅に向けての訪問、退院後の在宅訪問、 看護部門に周知した。しかし、看護部門が協力す 通院患者の在宅訪問は医師主導で4件であり、増 る項目はなかった。 やすことができなかった。26年度は、チーム医 (3)看護部門として、二次救急の個室の確保、 療の一環として在宅訪問ができるように体制を考 ベッドの適切な運用を検討する えていく必要がある。 評価:24年度までは二次救急の受け入れが、病 棟によってスムーズにできなかったが、7:1の 施設基準の取得により、すべての病棟が3人夜勤 65 2.安全・安心で質の高い医療の提供 (7)職員が一丸となって、新人を含む看護職員 1)7:1の取得に伴い、看護の質を向上させる を辞めさせない職場環境づくりに努める。 ために 評価:新採用者の退職はなかった。平成25年度 (1)年間計画に基づきスタッフ全員が自分の単 離職率は、4.5%だった。 位で扱う基礎的疾患の治療と看護の知識・技術を 2)病棟でのチーム医療の推進 習得する 他職種の要となって、安心して退院・転院でき 評価:j各病棟・委員会で薬剤師、 MSW, 地域 る方策を実践する 連携室の看護師、医師などの協力を得ながら学習 評価:神経内科病棟では、リハビリスタッフと共 会を実施した。また、1年をかけて日本看護協会 に協働で医療・看護の提供を行った。薬剤師や栄 の「静脈注射を安全に実施するための判断基準」 養管理士も病棟にて患者と関わる機会が増えた。 の実施範囲レベル3(医師の指示に基づき一定の 3)疾患センター、緩和ケアチーム、感染対策、 臨床経験を有し、かつ、専門の教育を受けた看護 医療安全、 NST、褥瘡、口腔ケアの活動に研究 師のみが実施できる)までの研修を全職員におこ 的な視点で関わり看護の質をあげる。 なった。 評価:各委員会が中心となり研修・活動を進め看 (2)マニュアル・手順を活用して後輩の教育を 護業務に取り入れながらケアを行うようになって する きている。 評価:治療方法、必要物品等に変更が必要な個所 は随時変更し、主に新採用者の指導に使用した。 3.地域医療を担うために (3)自分の看護を丁寧に後輩や学生に伝える 1)健康まつり、看護の日のイベントや地域医療 評価:学生指導については、昨年に引き続き看護 連携の研修会には積極的に参加し、交流を深める 学校より「学生が実習しやすい」との意見をいた 評価:健康まつりは2年目を迎え、地域の方々に だいた。看護については、病棟でカンファレンス 旭川医療センターを知っていただくよい機会に をする機会が少しずつ増えている。 なった。看護の日のイベントも副看護師長会だけ (4)インシデントの事例を丁寧に振り返り、原 ではなく、各病棟でポスターを作成し広場に掲 因を明らかにし共有し、業務改善や自己の成長に 示、 「看護の日」を患者さんや家族に知ってもら 繋げる。 うことができた。 評価:平成25年度は777件であった。件数の減 少はないが、各看護単位でインシデントのカン 4.働く環境整備とモチベーションを高め、人材 ファレンスが開かれ、分析・共有ができるように 確保のために なった。 1)自分たちが実践したことを、積極的に学会や (5)電子カルテ上の記録は看護の証明になるこ QC で発表する とを認識し、責任を持って入力する。 2)お互いに自由な発想を聴く姿勢を持ち、人材 評価:記録委員会が中心となり看護必要度とリン 育成の視点で支援し合う クした看護記録の記載が徐々にできるようになっ 3)患者にも医療職にも選ばれる病院になるため てきている。退院時サマリーは病棟により偏りが に、サービス向上を目指す あり、診療録等委員会の指摘があり改善に努めて 評価:学会やQC活動で看護部全体が発表したの いる。 は31件であった。自由な発想や人材育成の視点 (6)看護の疑問や気づきを QC や看護研究で深 で、医療・看護を考えることは十分ではないが、 める 学生指導や各看護単位で学習会を開き学ぶ機会は 評価:看護研究は OP 室を除く各看護単位で7事 増えた。患者サービスの向上は、接遇や業務の改 例、 QC 活動発表会は全部署で8事例発表し、取 善に今後も継続し努力していく必要がある。 り組みは積極的に行われた。しかし、継続できて いない現状もあり、定着するように働きかけてい く。 66 現任教育 看護師長 安田 るみ 副看護師長 中山 真利子 柳本 寿人 専専門職業人として、主体的、自立性をもち、 神的支援、看護過程、安全に関することを実施し 質の高い看護サービスを提供できる人材を育成す て、新人の成長の支援に努めた。新人看護師が ることを目的に、1.看護実践能力の向上 2. 21名にて研修は午前と午後に分けて実施した。 専門職業人として主体的に学習できる 3.人と 新人看護師の支援体制はプリセプター制度を取り の円滑な人間関係を築き、協働していくことがで 入れている。2か月ごとの委員会では、プリセプ きる 4.自己目標を持ちキャリアアップを目指 ターがその役割が果たすなかで悩みを共有し、支 すことを教育方針を掲げ以下の活動をした。 援や指導方法の情報交換の場となっている。10 1.教育委員会委員長として、副看護師長の教育 月の研修では、“ 教える ” から “ 気づかせる ” 指導 委員と共に以下の活動をした。 方法へと変化させていく必要性を学び、実践をし 1)各研修の運営 ていった。プリセプターなどと共に新人看護師の ①各研修の年間教育計画の作成 技術チェック、ACTyナース評価を行った。新 ②教育委員の教育(講義・演習) 人看護師へ指導のフィードバックをすることでプ ③各研修の企画・運営・評価 リセプターも「新人に合わせる」 「意図的に関わ (教育委員とともに企画立案・実施) り気付かせる指導を行う」と成長がみられた。 ④プリセプターの教育と支援 中途採用者研修では、悩みや不安を共有するこ (講義とラウンド時の面接) とで役割、課題が明確になった。 ⑤メンターナースの教育と支援 2~5年目看護師には、事例発表・メンバー 2.新人看護師への支援 シップ・チームリーダー・リーダーシップ研修を ①新人看護師の看護技術到達評価 し、これからの行動変容への動機づけとなった。 ②新人看護師のACTyナース評価 糖尿病エキスパートナースの報告会では糖尿病セ ③育成プランの評価 ンターとの連携についての理解に繋がった。看護 ④評価のフィードバック 研究は発表会を2月13日に実施した。 3.看護研究への取り組みの支援 トピックス研修では、地域連携室より退院支援 (研究計画書のクリティーク、倫理 について、訪問看護師より在宅への退院調整で訪 委員会の提出、進捗状況の確認、指導) 問看護師が期待することについての講義から、必 4.その他 国立総合医学会 ( 仙台 ) で発表 要な情報について理解できた。 【看護部教育委員会】 看護の質向上のための教育・研修について協 議・検討するための委員会である。新人看護師に は3か月ごとの研修を組み、看護技術の習得、精 67 1病棟 看護師長 亀屋 初江 副看護師長 田中 文雄 【教育・研究】 当病棟は障害者自立支援法の療養介護サービ スの適用を受ける特殊疾患病棟として機能してい 他職種協働研究、筋ジス研究班に参加し筋ジス る。療養介護サービス費(Ⅰ)を適用しており、 トロフィー疾患の継続した研究に取り組んでおり 院内で唯一療養介助職を配置している。定床は 成果を報告している。 50 床で、 (一般床 10 床を含む)筋強直性ジストロ フィーをはじめその他の筋ジストロフィー疾患、 「院外発表」 筋萎縮性側索硬化症、慢性炎症性脱随性多発神経 筋ジス研究松尾班 班会議 根炎など脳神経内科疾患の療養を行っている。 ・筋強直性ジストロフィー患者の口腔内状況と口 入院日5年以上の患者がほとんどを占め、年々 腔ケアマニュアルの効果第三報 高齢化と重症化が進み介護度が上昇し、 PEG20 川上 さやか 名、胃管4名、人工呼吸器装着者15名と増加し 北海道東北地区 筋強直性ジストロフィー研究会 ている。新規入院患者は疾患進行度が高く、短期 ・ラジオ体操を実施しての身体的・精神的効果を 間の療養で重症化し退院となっている。平成25 調査 計良 亜矢 年度は転入15名・退院(死亡含む)14名で患者 数は増加している。年平均患者数は、48名収容 国立病院機構臨床共同研究 可能利用率は95%であった。 「口腔ケアの誤嚥性肺炎予防効果に及ぼす予測因 子の解明」 参加し3年目となる。 【看護の実践】 療養介護病棟として、患者の QOL「日々の生 活をいかにその人らしく過ごして頂くか」をモッ トーに身体的充足度、精神的満足度を高める看 護・介護を行っている。正月飾りや、ひな祭り、 クリスマスには病棟内の飾り付けとスタッフがハ ンドベルの演奏を行いました。また、栄養科と合 同で「ラーメンの日」などの特別食の日、患者が 日々散歩に行く中庭の管理を行っている管理課職 員の育てた野菜の賞味会、作業療法等で制作した 成果を展示する病棟祭など長期療養に彩りを添え るイベントを計画実施した。 安全・安心な看護の提供として、人工呼吸器装 着は常時15名を超えている状況をふまえ、新規 採用職員及び院内配置換え職員には臨床工学技師 協力を得て学習会を毎回実施している。また、 ALS、口腔ケア等の病棟学習会を継続している。 68 2病棟 看護師長 定森 広美 副看護師長 内山 大介 【病棟の概要】 【看護の実践】 当病棟は外科、放射線科、環器内科の混合病棟 である。病床数54床、うちリカバリー4床、重 症者室2床、有料個室11床となっている。外科 手術は右の図に示すように主に呼吸器系・消化器 系の手術患者を中心に、年間250例前後の手術を 行っている。手術は、内視鏡を使用した侵襲の少 ないものが、130以上を占めている。患者の7割 は、悪性腫瘍であり、化学療法、放射線療法を併 用し、終末期のケアも行っている。放射線科は、 患者のほとんどが、再発や転移があり、姑息照射 を主体としたターミナルの患者が多い。循環器疾 患では慢性疾患で高齢の患者が多く、内服、安静 度等の管理、生活指導を中心に行っている。他の 【教育・研究】 診療科や緊急入院も積極的に受け入れ、1割程度 院外研修参加状況 が他科の患者である。 日本循環器セミナー 2名 今年度の病棟目標は、①7: 1看護基準に伴っ 心電図セミナー 1名 た安全・安心な看護ができる②クリティカルパス コミュニケーション実践講座 2回 1名 が実施できる。 行動形成法 セミナー 4回 1名 療養環境(安心・安全・快適)を整え、人が皆 自己分析・集団関係分析 3回 1名 持っている回復する力や、その人らしさを引き出 相手の痛みを受け止める 在宅支援者のための 「寄り添い」 の心 1名 す看護の実践をはかった。 理学 ケアカウンセリングを理解する 毎週定期的に医師、理学療法士、MSWを含め たカンファレンスを行い、情報交換と治療方針の 確認を行っている。高齢者が多いことから、 医師、 MSWと連携して退院調整を行っている。 また、週1回の看護師カンファレンンスでは、 看護計画の見直し、患者・家族に関する情報提 供、退院に向けての取り組み等について意見交換 を行っている。 69 1名 1名 NST勉強会 1名 退院調整在宅医療支援のための講演会 1名 看護師による口腔ケア実習講習会 2名 BLSヘルスケアプロバイダーコース 2名 感染対策 1名 緩和ケア 1名 3病棟 看護師長 大塚 央子 副看護師長 佐藤 涼子 【病棟の概要】 2.安全・安心な看護を提供する 第3病棟は脳神経内科病棟として、パーキンソ 事故防止・安全管理に努め、マニュアルを徹底 ン病、多発性硬化症等の特定疾患、ギランバレー し病棟のヒアリハットの傾向を知り、再発防止に 症候群等の免疫原性神経疾患、頭痛・めまいなど 努めた。特に転倒・転落に関しては、入院後1週 の診断と治療から、脳炎・髄膜炎急性期治療、脳 間後の再評価を徹底し、ヒアリハット発生時はス 血管疾患の急性期治療や急性期リハビリ、危険因 タッフ間で情報を共有した。 子の診断と治療などあらゆる急性期神経内科疾患 に対応している。 3.安全な療養環境を提供する 病床数は50床、うち重症者室が3床、有料個 研修会などに参加し、専門職としての向上を 室が15床となっている。スタッフは医師8名、 図った。 看護師26名、看護助手3名が治療や看護・リハ 4.チーム医療の推進 ビリにあたっている。 DPC に伴い在院日数短縮となったため MSW と連携を密に行い退院調整を行っている。 【看護の実践】 1.患者の視点に立った看護を実践出来る。 患者・家族の希望・要望に応えられるように、 【教育・研究】 看護の質向上に向け患者個々に適した看護を提 1.院内看護研究発表会 「看護師の退院調整に関するアセスメント能力 供できるよう日々研鑽している。また医師、看護 の向上を目指して」 師、理学療法士、MSW が協同し、毎日の入院時 2.第67回国立病院総合医学会 カンファレンスで患者の ADL の確認を行い、入 「パーキンソン病患者の患者用修正クリティカ 院中の転倒予防を含め移動方法の検討等を行って ルパスの評価」 いる。入院時にはスクリーニングを実施し、退院 3.北海道東北地区国立病院機構学会 支援として、初期カンファレンスを行い、今後の 「非侵襲的人工呼吸(NIPPV)を導入して 治療の方向性と課題、生活上の課題を明確にし、 在宅へ戻る ALS 患者と家族の関わり」 受け持ち看護師が中心となって、退院調整を行っ ている。 4.院内 QC 発表会 必要時は地域の支援担当者と合同カンファレン 「5S 隊がいく!」 スで情報提供を行い、安心して在宅へ戻れるよう に病棟体制を強化している。 70 4病棟 看護師長 青 志織 副看護師長 柳本 寿人 高橋 絵里香 【病棟の概要】 【教育・研修】 4病棟は消化器内科・総合内科の混合病棟であ 1.院外研修の受講状況 る。 ①退院調整看護師養成研修 消化器内科は炎症性腸疾患のような慢性疾患 ②看護必要度研修 や、様癌、急性腹症に代表される急性消化管疾 ③ QC 手法実施研修 患、糖尿病やリウマチを中心とする代謝性疾患や ④リウマチ関節評価 免疫性疾患など多岐にわたる疾患の治療も行って ⑤マイケルタルト音楽療法 いる。また、内視鏡検査を中心とした診断・治療 ⑥内視鏡学会ハンズオンセミナー を行っている。大腸内視鏡検査、大腸ポリペクト ⑦クリティカルパスセミナー ミー、肝生検では、クリティカルパスを活用し短 ⑧長崎肝疾患研修 期入院患者を積極的に受け入れている。25年度 ⑨教育研修Ⅱリフレクション 平均患者数は38.4人(収容率76.8%)平均在院 ⑩エルネック 日数は15.39日である。 ⑪緩和ケアネットワーク ⑫音楽療法認定講習会 ⑬北海道糖尿病療養支援研修会 ⑭日本糖尿病教育看護学会 ⑮北海道糖尿病研究発表会 ⑯道北インスリン療法研究会 ⑰糖尿病合併症学会 ⑱日本内視鏡学会 3.院内看護研究発表状況 「オリエンテーションが心理面・生理面に与える 【看護の実際】 影響~ ERCP を受ける患者に対し、視覚に訴え 病棟方針1.患者の権利と尊厳を守り、思いやり る新規オリエンテーション用紙を作成して~」 のある看護を提供する 患者・家族の意向を組み入れた看護計画を立案 4.院内 QC 発表 している。患者が安心して入院生活を送ることが 「実績未入力をゼロにしよう!」 できるように専門的知識、やさしさと思いやりを 大切にしている。又、医師・薬剤師・栄養士・M SWと協力して情報の提供を行い、患者の視点に 立ったチーム医療の提供が出来るように努めてい る。 病棟方針2.看護実践能力を高め、安全に安楽な 看護を提供する。 医療事故につながらないように、インシデント が発生時は早急にカンファレンスを開き伝達する とともに、対策を講じるように努めている。 71 5病棟 看護師長 池田 美智 副看護師長 中山 真理子 【病棟の概要】 【病棟目標】 5病棟は呼吸器内科50床の病棟で、入院患者 「患者・家族が安心して満足できる看護を提供で の70~80%が肺がんであり、その他、肺炎、呼 きる」 吸不全患者が入院している。主に肺がん患者の化 学療法を行っており、手術や放射線療法を受ける 【看護の実践】 患者の入院にも対応している。今年度の化学療法 家族の身体的、心理的、社会的側面をアセスメ 件数は、 590件以上となっている。精査から治療、 ントし、苦痛や不安の軽減に向けた専門性の高い そして終末期までのプロセスにおいて疾患に関す 看護ケアを提供している。MSW や薬剤師を交え る十分な情報提供を行い、不安の軽減、心身の症 てカンファレンスの場を設け、チームで協働して 状緩和、社会的問題に対して他職種と協働しなが ケアの充実を図っている。終末期を迎える患者も ら支援し、患者の QOL を最優先に考えた医療・ 多く、受け持ち看護師が中心となって患者と家族 看護を提供している。 の意向を尊重した看護に取り組んでいる。 化学療法時は、ほぼ全例にクリティカルパスを 活用し、医療の質の向上を目指している。また平 【教育・研究】 均在院日数については、15.05日と前年度に比べ ・病棟学習会を5回開催 て短縮してきている。ハード面では、 アメニティー 「肺がんについて」 「肺炎について」 が充実した有料個室が18室あり、プライバシー 「気管支喘息について」 「間質性肺炎について」 が尊重された療養生活を送ることができる病棟で 「呼吸器患者の社会資源について」 ある。 ・院外研修参加状況 「実習指導者講習会」 「QC手法研修」 「北海道緩和ケア研修会」 「心電図モニター講習会」 「心不全について」 「がん性疼痛のコントロール」 「人工呼吸器装着患者の離床」 「あさひかわ緩和ケアネットワーク」 「エンゼルケア・エンゼルメイク」 他 72 6病棟 看護師長 加藤 美知子 副看護師長 淺田 道幸 【病棟の概要】 6病棟は、呼吸器内科一般36床と結核ユニッ ト20床の計56床です。看護師26名看護助手2名 で看護させて頂いております。一般患者の内訳は、 肺癌・肺炎・COPD・肺気腫・喘息などの患者 が治療に専念されており、平成25年度の入院数は、 一般689名でした。 内訳は図を参照。 【看護の実践】 慢性呼吸器疾患の患者の高齢化、合併症のある 患者も増加傾向にある。また、一人暮らし、老 夫婦のみの家庭など退院しても患者を支援する家 族がいないなどの問題があり、毎週退院支援カン ファレンスを開催し MSW・保健師・ケアマネー ジャーなどとの連携を図り患者との信頼関係を大 切に看護実践している。 疾患の内訳として、約3分の1が肺がん患者、 【教育・研究】 3分の1が慢性の呼吸器疾患患者だった。一般患 院内・院外への研修に参加し、専門的知識の習 者の平均在院日数は18.5日である。 得・自己研鑽に努めている。 結核ユニットは20床、 HIV 感染者の結核合併 研修参加状況 に伴う治療に関しても基幹病院としての役割を 1.第7回旭川感染管理ネットワーク 担っている。平成25年度の結核での入院患者は 2.BLS ヘルスケアプロバイダー 64名。重症の結核患者で、入院後10日以内に亡 3.臨地実習指導者研修会Ⅰ くなった患者が2名いる。多剤耐性の患者はいな 4.QC 手法研修 かった。 5.看護管理Ⅰ 結核患者の在院日数は45.7日。結核対策として 5.呼吸器感染症診断と看護 月に1回、当院で DOTS カンファレンスを開催 6.H25年度結核予防技術者地区講習会 している。道北管内10か所の保健所より対象患 7.COPD 研修会 者がいる時、保健師が参加。入院時の情報交換お 等 よび退院後の支援についてカンファレンスを行う。 平成25年度は、57例行われた。退院後の支援か ら内服中断する患者はいなかった。 結核は政府の関与もあり、治療終了まで必ず支 援をしなければならない。そのため、退院後に病 院・施設に移動される患者が支援を受けられるよ う添書と共に指導用のパンフレットを同封してい る。 73 外 来 看護師長 有馬 祐子 副看護師長 滝沢 亜由美 【外来の概要】 月・水・金の週3回稼働している。 当院外来は、消化器内科、脳神経内科、呼吸器 健診センターとして、肺ドック、脳ドック、骨 内科、循環器内科、外科、放射線科、小児科、 ドック、乳がんドックを実施している。 総合診療科の計8科が外来診療を行っている。小 児科では発達小児外来が新たに診療を開始してい 【看護の実際】 る。また、糖尿病、パーキンソン病、 COPD の 「根拠に基づき、安全で安楽な看護を提供する」 3疾患センター外来として、慢性閉塞性肺疾患、 を方針とした。 パーキンソン病、糖尿病・リウマチの診療を行っ 外来では、外来診療に支障を来たさないように ている。 業務優先になりがちであり、看護という視点で 平成25年度の一日平均外来患者数は、306人、 捉えれば、まだまだ未知なる可能性に対応できて 診療科の内訳は、呼吸器内科70.4人、循環器内科 いない状況がある。専門職として自己研鑽を継続 18.4人、脳神経内科80.8人、消化器内科86.8人、 し、看護師としての使命を探求する姿勢が望まれ 外科16.8人、小児科12.1人、放射線科7.7人、総 る。看護師一人一人が患者の視点に立ってニーズ 合内科7.2人であった。外来化学療法とリウマチ を捉える姿勢を保ち、より良い信頼関係を築ける 治療の年間合計件数は689件であり、化学療法の よう関わりを意識していきたい。またその為に 診療科内訳は、消化器内科、呼吸器内科、外科で は、 医師を始め、 受付窓口や診察介助のクラーク、 ある。外来治療においては、リウマチ治療の増加 検査科職員などとチームとしての連携は必須であ により前年比130件近くの増加である。2月より る。始業時のミーティング、診療中の職員間の連 採血室を新たに設置し、検査科2名、外来看護師 絡の復唱を重視し、継続していきたい。 2名体制で採血業務を行っており、待ち時間の短 縮に努めている。 【教育・研修】 3疾患センターはそれぞれ健康教室の開催や市 1.院内・院外研修会への参加 民公開講座などを行っている。パーキンソン病セ ンターが実施しているパーキンソン教室では、平 成25年6月より患者さん同士が話し合える時間 を設け、同年9月より北海道医療大学准教授近藤 里美先生を迎え、1か月に1回音楽療法を取り入 れている。代謝・糖尿病疾患センターでは糖尿病 透析予防指導や栄養指導にも力をいれ取り組んで いる。 内視鏡検査は、入院・外来の両方を担当し介助 を行っている。気管支・上部・下部消化管検査を 合わせて年間2063件であった。 血液透析は、入院・外来の両方を担当しており、 74 中材・手術室 看護師長 安田 るみ 【病棟の概要】 【看護の実践】 中材・手術室は、看護師長1名、看護師6名、 手術室部門の看護目標は「専門的知識・技術を 看護助手1名の職員配置である。手術室に看護師 高め、安全で安心な看護を提供する」である。学 5名、中材業務に看護師1名、看護助手で対応し 習会で手術室のチーム医療、手術室での医療安全、 ている。 外回り看護師の手指衛生について講義、グループ 本年の手術件数は323件と前年度より29件の ワークを実施し役割が明確になった。 増で、内訳は、呼吸器手術が92件 (29%) 前年よ 感染防止のために超音波洗浄の工程を見直し8月 り10件減り、消化器手術は111件 (34%) で前年 より手順を改訂した。 度より16件増加し、消化器系手術の割合が増加 中央材料室部門の看護目標は「適切な物品管理 した。ヘルニア根治術が31件 (10% ) で前年度よ で病院の経営参画」である。 「医療消耗品の院内 り15件増加した。CVポート埋設術も46件 (14% ) 在庫の削減に取り組み、コストの削減をする」に であった。 ついては病棟ごとに医療ディスポ製品の払い出し 数を2回 / 年示し、病棟での見直しを実施でき、 定数の適正化に繋がっている。しかし、手術件数 の増加のため外来部門も病棟と同様に中央管理に よる定数補充方式を導入することはできなかった。 【教育】 看護単位における教育目標は「中材手術室看護 師の資質向上」である。 自己研鑚として、手術看護学会、感染管理など 胸腔・腹腔鏡下手術は H24年度132件 (67%) 研修会にそれぞれ参加した。 から H25年度153件 (75% ) と胸腔・腹腔鏡下手 看護研究のテーマは手術室看護の評価に向けた 術の割合は増加した。 術後訪問用紙の改善について行い、入室から麻酔 導入までの患者の思いを知ることで看護が見える カンファレンスが実施できるようになった。 中央材料室は、高圧蒸気滅菌器2台とEOG滅 菌器2台を保有しており、高圧蒸気滅菌器の稼働 は平均51.9回 / 月、EOG滅菌器の稼働は平均 18.8回 / 月だった。 75 がん化学療法 がん化学療法看護認定看護師 渡邊 麻美 【活動目標】 整や取り仕切るような場がなく困難を要した。 1.がん化学療法に携わる当該病棟や外来部門で 平成25年度に「看護基準」 「看護手順」の見直し の化学療法のシステムや看護の現状調査を行 や新たな作成の機会があり、がん化学療法分野の う。 項目を担当したため、その中に看護部門としての 手順の元となるような記載をしている。 2.最新の知識・技術に裏付けされた、がん化学 療法看護のためのマニュアルの作成を行い院 ○緩和ケアリンクナース部会 内看護の統一を図る。 2~3か月に一回の緩和ケアリンクナース部会に 参加し、倫理的配慮について話し合いの機会を 3.化学療法を受ける患者の看護について最新の もった。 知識を持ち、技術と統合して患者の生活の質 の向上を図るための支援を、患者や家族と共 4.活動実績評価 に計画し実践する。 がん化学療法看護でマニュアル作成などの組織 【活動の実際】 横断的な活動を行うためには時間が必要なので 1.実践 はなく、組織全体に働きかけを行うためのネット ○静脈穿刺から抗がん剤投与終了までの投与管理 ワークの構築と活動への理解と協力が必要である を病棟と外来で実践した。 と思われる。 ○主なレジメンは、パクリタキセル+カルボプラ しかし、実践活動では所属病棟などがあった方 チン、シスプラチン+エトポシド、ペメトレキセ が、患者やその家族と関わりやすく、投与管理、 ド+カルボプラチン、ドセタキセル、イリノテカ 副作用マネジメントなどが実践しやすいと思われ ン+シスプラチン、FOLFOX などであった。 る。認定看護活動の実践を今後どのように行って いくかを考えていく必要がある。 ○がん化学療法にて生じやすい急性症状のモニ タリングや副作用マネジメントを行っていた。そ 院内のニーズを把握し平成26年度以降の活動計 の結果、重篤な副作用の出現はなかった。 画に反映していきたい。 2.指導 看護部教育委員会より依頼のあった、全看護職 員向け静脈注射実施のための研修内の「静脈注射 の合併症」 を担当し、 スライド作成、 講義を行った。 3.相談 ○口腔ケアの計画作成について、がん化学療法分 野での相談を受けた。 エビデンスレベルの高いケアは少ないが、含嗽・ 歯磨きなどを丁寧に行うことや、観察を確実に 行っていくことが必要であることをコンサルトし た。 ○血管外漏出について 血管外漏出時の対応・ケアのマニュアル作成での 依頼があったが、当院には関係各部門との連絡調 76 Ⅶ 業績 研究業績発表 A論文・総説・著書 1.坂本菜名、 斉藤照子、 峯本照子、 藤村聡美 胃瘻挿入部周囲のスキンケアの有効性の検討 ベストナース 2013;4:68-70 2.HaradaT,OizumiS,ItoK,TakamuraK,KikuchiE,KudaT,SugawaraS,SuzukiA,Maemondo M,FujitaY,KinoshitaI,InoueA,HommuraF,KatsuuraY,Dosaka-AkitaH,IsobeH,NishimuraM; HokkaidoLungCancerClinicalStudyGroup. FujitaY AphaseIIstudyofamrubicinasathird-lineorfourth-linechemotherapyforpatientswithnonsmallcelllungcancer:HokkaidoLungCancerClinicalStudyGroupTrial(HOT)0901. Oncologist. 2013;18:439-445 3.SuzukiY,YoshidaK,AburakawaY,KurodaK,KimuraT,TeradaT,KonoS,MiyajimaH, YaharaO EffectivenessofOralIronChelatorTreatmentwithDeferasiroxinanAceruloplasminemia PatientwithaNovelCeruloplasminGeneMutation" InternalMidecine2013;52:1527-1530 4.藤内 智 非結核性抗酸菌症とCOPD -増えているのだろうか- 肺MAC症診療UptoDate 2013 90-92 2013 239-241 5.中西京子、 山崎泰宏 肺M.shinjukuense症 肺MAC症診療UptoDate 6.田中裕士、 小栗 満、 山崎泰宏、 井上祐二 ブデソニド/ホルモテロール配合剤がもたらす喘息治療の新ステージ MedicalTribune 2013 June 7.MigitaK,NakamuraM,AbiruS,JiuchiY,NagaokaS,KomoriA,HashimotoS,BekkiS,YamasakiK, KomatsuT,ShimadaM,KounoH,HijiokaT,KohjimaM,NakamutaM,KatoM,YoshizawaK,Ohta H,NakamuraY,TakezakiE,NishimuraH,SatoT,ArioK,HirashimaN,OoharaY,NaganumaA, MuroT,SakaiH,MitaE,SugiK,YamashitaH,MakitaF,YatsuhashiH,IshibashiH,YasunamiM. AssociationofSTAT4polymorphismswithsusceptibilitytotype-1autoimmunehepatitisinthe Japanesepopulation. PLoSOne 2013;9:e88991 77 8.藤田結花、 西垣 豊、 村山正文、 玉川 進 第33回日本臨床細胞学会北海道支部集会スライドセミナー (2)内科系 日本臨床細胞学会北海道支部会誌2013;22:56-58 9.日本結核病学会治療委員会 地域連携クリニカルパスを用いた結核の地域連携のための指針 結核 2013;88:687-693 10.藤兼俊明 結核外来治療の概要と展望 -NHO調査を中心に- 保健師・看護師の結核展望 2013;101:8-12 11.KawaharaM,AtagiS,KomutaK,YoshiokaH,KawasakiM,FujitaY,YoneiT,OgushiF,Kubota K,NogamiN,TsuchiyaM,ShibataK,TomizawaY,MinatoK,FukuokaK,AsamiK,YamanakaT CarboplatinplusEitherDocetaxelorPaclitaxelforJapanesePatientswithAdvancedNon-small CellLungCancer. Anticancerresearch 2013;33:4631-4637 12.丹野誠志,松本学也 膵癌を合併した分枝型IPMN経過観察例からみた膵癌早期発見の問題点-北海道多施設調査838例に基づく 膵癌診断の現状消化器内科 2013;57:87-90 13.MigitaK,AraiT,IshizukaN,JiuchiY,SasakiY,IzumiY,KiyokawaT,SuematsuE,Miyamura T,TsutaniH,KawabeY,MatsumuraR,MoriS,OhshimaS,YoshizawaS,KawakamiK,Suenaga Y,NishimuraH,SugimotoT,IwaseH,SawadaH,YamashitaH,KuratsuS,OgushiF,KawabataM, MatsuiT,FurukawaH,BitoS,TohmaS. Ratesofseriousintracellularinfectionsinautoimmunediseasepatientsreceivinginitial glucocorticoidtherapy. PLoSOne 2013;8:e78699 14.中山真利子 適切な看護必要度評価につなげる評価者研修 看護人材育成 2013;10:34-43 15.KatoK,TaniguchiM,IwasakiY,SasaharaK,NagaseA, ComputedTomography(CT)Venography UsingaMultidetectorCTPriortothePercutaneous ExternalJugularVeinApproachforanImplantableVenous-AccessPort AnnSurg Oncol 2013;21:1391-1397 16.NakayamaT,NakamuraH,OyaY,KimuraT,ImahukuI,OhnoK,NishinoI,AbeK,MatsuuraT ClinicalandgeneticanalysisofthefirstknownAsianfamilywithmyotonicdystrophytype2 JournalofHumanGenetics 2013;59:129-133 78 17.YoshidaK,KimuraT,AburakawaY,SuzukiY,KurodaK,andYaharaO RecurrentIschemicStrokeinaPatientwiththeTrousseau SyndromeTreatedwithDabigatran JournalofStrokeandCerebrovascularDiseases, inpress2014 18.藤兼俊明 国立病院機構における結核外来治療の現状と問題点 結核 2014;89:68-70 19.長 和彦 発達障がい児にとっての教育の意味 院外学級担当者の会会報2013;23:2-4 20.長 和彦 発達障害について・発達障害児とは 旭川いのちの電話 2013;118:2 21.長 和彦 発達障害について・発達障害児のもつ困り感 旭川いのちの電話 2014;119:2 79 B学会発表 (国際学会) 1.HiranoF efficacyandsafetyofmonthlyoralminodronateforthetreatmentofglucocorticoidinduced osteoporosisinrheumatoidarthritispatients 15thEuropeanCongressofEndocrinology 2013年4月 Copenhagen 2.FujitaY,NishigakiY,FujiuchiS,MurayamaM,TakahashiM,TakedaA,YamazakiY,Fujikane T,TamakawaS cytologicfeaturesoflungadenocarcinomawithEML4-ALKfusiongene 18th TheInternationalCongressofCytology 2013年5月 Paris 3.YoshidaK, AburakawaY, SuzukiY, KurodaK, KimuraT, YaharaO Restingenergy expenditureandregionalbodycompositioninpatientswithmyotonic dystrophy 23rdMeetingofthe EuropeanNeurologicalSociety2013年6月 Barcelona 4.HiranoF,TakedaY,SaitoH,MatsumotoK,NishimuraH Relationshipbetweenserumbiochemicalmarkerandosteoporosisinpatientswthtype2 diabetesmellitus InternationalDiabetesFederation2013 2013年12月 Melbourne 5.FujitaY,FujiuchiS,SuzukiH,AritomiT,KurodaH,TakahashiM,TakedaA,YamazakiY,Tsuji TandFujikaneT ComparisonofaspergillusprecipitinwithquantitativeaspergillusIgGassay 6th adavancesagainstaspergillosis 2014年2月 80 Barcelona C学会発表 (国内学会) 1.平野史倫 RA骨粗鬆症患者に対するミノドロネート月1回製剤治療における有効性と安全性の検討-骨密度および骨 代謝マーカーの測定結果から- 第57回日本リウマチ学会総会・学術集会 2013年4月 京都 2.武田昭範、 高橋政明、 西垣 豊、 藤内 智、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤兼俊明 COPD治療におけるインダカテロールの有用性と今後の展望 第53回日本呼吸器学会学術講演会 2013年4月 東京 3.長尾明香 パーキンソン病の地域医療連携の構築を目指して~ PEG造設患者の連携の取り組み~ 北海道医療ソーシャルワーク学会 2013年4月 札幌 4.藤内 智、 高橋政明、 武田昭範、 西垣 豊、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤兼俊明 慢性肺アスペルギルス症における特異的IgG抗体価測定 (ImmunoCAP)法の有用性の検討 第53回日本呼吸器学会学術講演会 2013年4月 東京 5.木村 隆 パーキンソン病におけるアポモルヒネ塩酸塩の長期使用経験 第54回日本神経学会学術大会 2013年5月 東京 2013年5月 東京 6.油川陽子 パーキンソン病に対する酸補充療法の検討 第54回日本神経学会学術大会 7.鈴木康博 パーキンソン病患者に対して六君子湯を用いたl-dopa吸収効率に与える効果の検討 第54回日本神経学会学術大会 2013年5月 東京 8.吉田亘佑 筋強直性ジストロフィー 1型患者での安静時エネルギー消費量とDXA法での体組成の関係 第54回日本神経学会学術大会 2013年5月 東京 9.佐藤亜美 非侵襲的人工呼吸器 (NIPPV) を導入して在宅へ戻るALS患者と家族との関わり~コーンの危機障害受容 モデルを使った看護の振り返り~」 北海道東北地区国立病院機構・国立療養所看護研究学会 2013年6月 10.中山真利子、 近江亜万里、 阿部貴子、 卒間紀美江、 藤兼俊明 適正な看護必要度評価のための院内での取り組み 第15回日本医療マネージメント学会学術総会 2013年6月 81 盛岡 仙台 11.後藤健吾 療養介護病棟の車いす安全管理の取り組み 第15回日本医療マネージメント学会学術総会 2013年6月 盛岡 12.本手 賢 輸液ポンプの保守管理記録から見る中央管理化の利点と問題点 第15回日本医療マネージメント学会学術総会会 2013年6月 盛岡 13.安尾和裕、 横浜吏郎、 西村英夫 再燃が疑われたCrowneddenssyndromeの2症例 第267回日本内科学会北海道地方会 2013年6月 札幌 14.藤信真吾 救急患者受け入れについて地域医療連携室ができること 第14回日本医療情報学会看護学術大会 2013年7月 札幌 第113回日本消化器病学会北海道支部例会 2013年8月 札幌 15.横浜吏郎 混合型肝癌の一例 16.横浜吏郎、 安尾和裕、 辻 忠克、 辻 賢、 斉藤裕樹、 松本学也、 平野史倫、 西村英夫 SmartFusionを用いた肝腫瘍の診断と治療 第113回日本消化器病学会北海道支部例会 2013年9月 札幌 17.太田勝久、 斉藤裕樹、 辻 賢、 横浜吏郎、 安尾和裕、 松本学也、 平野史倫、 西村英夫、 前田 敦、 青木裕之 初老期になり診断された先天性食道気管支ろうの1例 第113回日本消化器病学会北海道支部例会 2013年9月 札幌 18.安尾和裕、 横浜吏郎、 平野史倫、 西村英夫 抗リン脂質抗体の一過性出現など多彩な症状を呈した伝染性単核球症の1例 第268回日本内科学会北海道地方会 2013年9月 旭川 19.岸 秀昭、 吉田亘佑、 野村健太、 油川陽子、 鈴木康博、 黒田健司、 木村 隆、 箭原 修 神経鞘腫摘出後の約3年で生じた遅発性尺骨神経障害の1例 第93回日本神経学会北海道地方会 2013年9月 札幌 20.野村健太、 吉田亘佑、 油川陽子、 岸 秀昭、 鈴木康博、 黒田健司、 木村 隆、 箭原 修 高用量のバクロフェン内服が奏功したstiffpeason症候群の1例 第93回日本神経学会北海道地方会 2013年9月 札幌 21.鈴木北斗、 黒田 光、 高橋政明、 武田昭範、 辻 忠克、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤内 智、 藤兼俊明 ボセンタンが有効であった右心不全で発症した肺動脈性肺高血圧症の1例 第106回日本呼吸器学会北海道支部学術集会 2013年9月 82 札幌 22.横浜吏郎 PEG後に胃瘻の使用を断念した症例の検討 第86回日本消化器内視鏡学会総会 2013年10月 東京 23.野村健太 アルツハイマー病における微少出血と認知機能の関係についての検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 24.玉川 進 学校給食センター対象の検便検査の受託 第67回国立病院総合医学会 25.岸 秀昭 臨床的に進行性核上性麻痺を疑う患者のMIBG心筋シンチグラフィーでの集積低下例の臨床像についての検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 26.本手 賢 多人数に対する輸液ポンプ・シリンジポンプの新採用者向け操作実習の実施 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 27.安田るみ 中途採用者は何を期待しているのか ~1年間の教育委員会、 中途採用者研修を振り返って~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 28.中田孔仁 特別選択メニュー C食の取り組みと課題 第67回国立病院総合医学会 29.鈴木秀峰 入院患者へのインスリン指導~病棟における薬剤師と看護師の連携~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 30.加藤 綾 感染対策実態調査結果からの取り組み 第67回国立病院総合医学会 31.中山真利子 病棟の特性に合わせた業務分担表 ー看護必要度から見えたことー 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 32.藤村絵里奈 統一した糖尿病療養指導を行うための取り組み 第67回国立病院総合医学会 83 33.遠藤雅之 病棟薬剤業務実施加算取得からの一年、 そして今 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 34.佐藤奈緒子 N95微粒子マスクの形状による漏れ率の検討 第67回国立病院総合医学会 35.松ヶ瀬愛梨 パーキンソン病患者用修正クリティカルパスの評価 ー患者アンケートを用いた調査ー 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 36.奥野幸子 パーキンソン病患者の睡眠障害に対する治療薬の選択に関する検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 37.長尾明香 「医療と福祉の連携に関する座談会」 開催報告 ~病院と地域包括支援センターとの共同した取り組みを通して~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 38.坂下建人 バリウムによる上部消化管造影検査後に大腸穿孔を起こした1例 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 39.鈴木北斗 COPD治療におけるチオトロピウムとインダカテロールの併用効果 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 40.藤内智 ザーコリによる薬剤性肺障害の1例 第67回国立病院総合医学会 41.武田昭範 COPDにおけるインダカテロール単剤投与の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 42.鹿野耕平 超高齢者に対するPEGの安全性 第67回国立病院総合医学会 43.太田勝久 慢性肺アスペルギルス症における特異的IgG抗体価測定 (ImmunoCAP)法の有用性の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 84 金沢 44.横浜吏郎 当院における総合内科の開設と診療の現況 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 45.平野史倫 2型糖尿病患者における骨粗鬆症と脆弱性骨折発症機序の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 46.藤信真吾 スムーズな受診体制構築への取り組み <夜間休日の開業医を支えるために> 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 47.滝沢亜由美 糖尿病教育入院の血糖コントロールにおけるストレスの影響 -糖尿病療養指導における看護師の役割- 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 48.金野衣久美 当院でのCOPD治験の現状と今後の課題について 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 49.内島みのり 音楽療法前後における身体的・心理的変化 ~ SCD・スモン病・ベーチェット・膠原病と健常者に対する調査~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 50.沓村恵子 DPCデータを活用した適切な入院期間達成への取り組み 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 51.芝木美香 糖尿病透析予防指導 管理栄養士の取り組み 第67回国立病院総合医学会 52.高橋早苗 栄養士の業務内容の見直しと取り組み 第67回国立病院総合医学会 53.志保裕行 多点検量線におけるスプライン関数の適正使用と標準化に向けての検証 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 85 金沢 54.堀 良行 病棟薬剤師による臨床研究への支援、 連携を考える 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 55.杉本 健 「歩行解析器を用いた健常者とパーキンソン病患者の歩行データー比較」 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 56.三上祥博 インチェックと吸入チェックリストを用いたCOPD及び喘息患者を対象とした吸入指導の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 57.卒間紀美江 確認ミスは何故減らないの ~昨年度の結果を踏まえて~ 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 58.村中美幸 COPDにおける呼吸抵抗測定による気道可逆性の検討 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 59.佐伯一成 家族性痙性対麻痺患者のITBT前後の3軸加速度計を用いての歩行解析 第67回国立病院総合医学会 2013年11月 金沢 2013年11月 金沢 60.越智隆浩 示指の照射経験 第67回国立病院総合医学会 61.黒木裕美江 やめないで助手さん ~普通の女の子に戻らないで~ 第14回フォーラム 医療の改善活動 全国大会 2013年11月 大阪 62.横浜吏郎 経皮内視鏡的胃瘻造設術後に胃気腫症を合併した1症例 第11回北海道胃瘻研究会 2013年11月 札幌 2014年2月 東京 63.佐藤奈緒子、 吉河道人 N95微粒子マスクの形状による漏れ率の検討 第29回環境感染学会総会・学術集会 64.佐藤奈緒子、 平岡康子、 市川ゆかり、 桐 則行、 木元史子、 石上 香、 近藤奈津子 旭川感染管理ネットワーク研修会 参加者ニーズ調査結果 ~第2報~ 第29回環境感染学会総会・学術集会 2014年2月 86 東京 65.藤信真吾 接遇関連の調査結果から見えてきたこと 患者と職員の満足のために 「おもてなし」 の看護をしよう 平成25年度北海道看護協会上川南支部看護研究発表会 2014年2月 旭川 66.藤内 智 NTMと慢性進行性肺アスペルギルス症 第64回結核病学会北海道支部学会 2014年2月 札幌 67.高橋政明、 有富知明、 鈴木北斗、 黒田 光、 武田昭範、 辻 忠克、 藤田結花、 山崎泰宏、 藤内 智、 藤兼俊明 好酸球性肺炎の一例 第107回日本呼吸器病学会北海道支部学術集会 2014年2月 札幌 68.鈴木訓史 肺がん患者におけるパクリタキセル (アルブミン懸濁型) の使用状況と 骨髄抑制発現に関与する因子の検討 日本臨床腫瘍薬学会学術大会2014 2014年3月 87 千葉 D班研究報告 1.武田昭範 COPDと併存症としての骨粗鬆症の関係について NHOネットワーク共同研究[呼吸器疾患] 2013年10月 堺 2.川上さやか 筋強直性ジストロフィー患者の口腔状況と口腔ケアマニュアルの効果 第3報 筋ジストロフィー診療における医療の質の向上ための多職種共同研究 2013年11月 東京 3.横浜吏郎 スマートフュージョンを用いた肝細胞がんの同定と治療 平成25年度 第2回 厚生労働科学研究班会議 4.武田昭範 2014年2月 長崎 NHOネットワーク共同研究[呼吸器疾患]2014年2月 88 堺 口演 Eその他の発表 (講演会・研究会・研修会) 1.山本和香子 縦隔奇形腫の一例 第426回肺を診る会 2013年4月 旭川 2013年4月 富良野 2013年4月 富良野 2013年4月 富良野 2.鈴木秀峰 入院患者へのインスリン指導 FuranoinsulinSeminar 3.滝澤亜由美 当院における糖尿病透析予防指導の流れ FuranoinsulinSeminar 4.柴木美香 糖尿病透析予防指導について FuranoinsulinSeminar 5.山本和香子 上縦隔腫瘍が疑われた頸椎カリエスの後遺症の一例 第427回肺を診る会 2013年5月 旭川 第4回病院総合医カンファレンスin北海道 2013年5月 札幌 6.安尾和裕 総合医 Snapshotdiagnosis 7.藤内 智 医療・介護関連肺炎 (NHCAP)の治療とケア 美幌医師会講演会 2013年5月 美幌 8.横浜吏郎 NAFLD/NASHの診療と最近の知見 釧路市医師会学術講演会2013年5月 釧路 9.横浜吏郎 NAFLD/NASH診療の現状と課題 興和創薬学術講演会 2013年6月 旭川 10.武田昭範 COPD診療の最新の話題 富良野市医師会学術講演会 2013年6月 富良野 89 11.長 和彦 幼児期の関わりで学齢期が変わる 平成25年度砂川地域療育推進協議会研修会 2013年6月 旭川 12.山崎泰宏 成人喘息の治療方針について ~治療ガイドラインの改訂ポイントを中心に~ 近文吸入指導連携会 2013年6月 旭川 13.三上祥博 呼吸器病棟における吸入指導の実態と介入事例 近文吸入指導連携会 2013年6月 旭川 2013年6月 旭川 近文消化器病セミナー 2013年6月 旭川 14.藤内 智 症例から学ぶ鑑別診断 第39回肺癌診断会 15.平野史倫 最新のリウマチ治療 16.山本和香子 I-123MIBGシンチグラフィを複数回施行した症例に関する検討 第19回道北循環イメージングセミナー 2013年7月 旭川 17.遠藤雅之 フィジカルアセスメントを活用した事例・効果 平成25年度薬剤師実習技能研修 2013年7月 仙台 18.武田昭範 COPD って何の病気? 市民勉強会 2013年7月 札幌 19.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症の診断と治療 慢性肺アスペルギルス症学術講演会 2013年7月 札幌 20.西村英夫 教えて専門医 消化器内科編 プライマリ・ケアカンファレンス 2013年7月 旭川 21.山本和香子 広範囲の両肺浸潤影と空洞を伴う結節陰影が混在した肺結核の1例 第430回肺を診る会 2013年8月 旭川 90 22.山崎泰宏 結核の診断と治療について~日常診療での注意点~ 結核医療研修会 2013年8月 北見 23.木村 隆 パーキンソン病治療の最近の話題 薬剤師臨床セミナー 2013年8月 札幌 24.藤田結花 肺癌治療における口内炎・食道炎に対するポラプレジンク含漱水の使用経験 第44回国立病院機構肺がん研究会総会・夏期講習プログラム 2013年8月 25.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症を見逃さないために 第17回旭川感染症研究会 2013年8月 旭川 26.油川陽子 パーキンソン病に対する酸補充療法の検討 AsahikawaNeurologyConference 2013年8月 旭川 27.長 和彦 発達障がい児と共に生きるとは?! ー共生への第一歩 平成25年度旭川シニア大学・市民公開講座講演 2013年8月 旭川 28.藤田結花 初診時、 肺癌との鑑別が難しかった肺炎の1例 第432回肺を診る会 2013年9月 旭川 29.藤田結花 間質性肺炎として紹介されたサイトメガロウィルス肺炎の1例 第432回肺を診る会 2013年9月 旭川 30.木村 隆 内科疾患における神経症状 神 経疾患旭川北部地域勉強会 2013年9月 旭川 31.油川陽子 当科におけるパーキンソン病診療について 神経疾患旭川北部地域勉強会 2013年9月 旭川 32.平野史倫 早期関節リウマチ診断と治療 第2回旭川関節リウマチマネージメントカンファランス 91 2013年9月 旭川 東京 33.藤内 智 関節リウマチと肺障害 第2回旭川関節リウマチマネージメントカンファランス 2013年9月 旭川 34.及川節子 東日本大震災 その時、 私たちはどう行動したか 旭川厚生看護専門学校特別講演会2013年9月 旭川 35.武田昭範 COPD診療の現状と今後の展望 第435回苫小牧市医師会学術講演会 2013年9月 苫小牧 36.藤田結花 転移性脳腫瘍で発症し、3年生存した肺腺癌の1例 旭川患者本位の治療の会2013年9月 旭川 37.渡邊麻美 緩和ケアチーム看護師の活動~緩和ケアチームでの看護職の業務の現状と課題 第17回北海道緩和医療研究会 2013年9月 札幌 38.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症の診断と治療 第11回千葉真菌症カンファレンス 2013年10月 千葉 39.長 和彦 親子関係ー子育ての視点 平成25年度北・ほっかいどう総合カウンセリング支援せんたー旭川公開研修講演会(1) 2013年10月 旭川 40.高橋政明 当院における重症肺炎の治療経験 Medicalsymposiumin旭川 2013年10月 旭川 41.長 和彦 親子関係ー発達障害児療育の視点 平成25年度北・ほっかいどう総合カウンセリング支援センター旭川公開研修講演会 (2) 2013年10月 旭川 42.内島みのり 音楽療法 「歌って、 楽しく、 健康に!」 新旭川地区高齢者のためになる講座 2013年10月 92 旭川 43.及川節子 看護学生のたばこ対策 看 護学生のたばこ対策講習会 2013年10月 旭川 旭川機能的脳神経カンファレンス2013年10月 旭川 44.箭原 修 地域医療連携に期待すること 45.木村 隆 パーキンソン病の内科治療について 旭川機能的脳神経カンファレンス2013年10月 旭川 46.後藤健吾 当院の筋強直性ジストロフィー患者のCTGリピート数と認知機能に関する実情報告 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 2013年11月 札幌 47.後藤健吾 当院の筋強直性ジストロフィー患者の車椅子安全ベルト改良の取り組み 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 2013年11月 札幌 48小松裕輔 当院長期入院筋強直性ジストロフィー患者に対する健康関連QOLの調査報告 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 2013年11月 札幌 2013年11月 札幌 49.計良亜矢 ラジオ体操を実施しての身体的・精神的効果を調査 第1回北海道東北筋強直性ジストロフィー臨床研究会 50.長 和彦 学齢期の発達障害の理解と対応 平成25年度枝幸町特別支援教育研究協議会 2013年11月 51.武田昭範 COPDの治療方針について~治療ガイドラインの改訂ポイントを中心に~ 第2回近文吸入指導連携会 2013年11月 旭川 52.山本和香子 右第5-6肋骨関節架橋形成の一例 第433回肺を診る会 2013年11月 旭川 53.武田昭範 COPD診療の新しい展開 COPD懇話会 2013年11月 北広島 93 枝幸町 54.武田昭範 COPD診療における今後の展望 ~新しいガイドラインより~ COPDForuminKITAMI 2013年11月 北見 2013年11月 上川 55.木村 隆 パーキンソン病と連携 パーキンソン病学術講演会 56.永瀬 厚 肺癌の外科治療 がんセミナー 2013年11月 旭川 57.藤内 智 かもしれない診療のススメ ~呼吸器内科編~ 循環呼吸神経臨床セミナー in旭川 2013年11月 旭川 58.山崎泰宏 結核の診断と治療について 結核医療研修会 2013年11月 紋別 59.辻 賢 最近の糖尿病知識に関する医学的指導及び助言 医学講演会 2013年11月 旭川 60.吉田亘佑、 岸 秀昭、 野村健太、 油川陽子、 鈴木康博、 黒田健司、 木村 隆、 箭原 修 筋強直性ジストロフィーに対する非侵襲的陽圧換気療法の長期予後についての検討 筋ジストロフィー医療研究会 2013年11月 東京 61.武田昭範 COPDにおけるホルモテロールの有用性 旭川COPD啓発セミナー 2013年11月 旭川 62.武田昭範 COPD診療の現状と今後の展望 網走医師会学術講演会 2013年11月 網走 63.長 和彦 発達障害児との共生を目指して 平成25年度発達障害講演会 2013年11月 紋別 64.鈴木康博 当院におけるニュープロパッチの使用経験 旭川神経内科学術講演会2013年12月 旭川 94 65.武田昭範 COPD診療の現状と今後の展望 旭川COPDフォーラム 2013年12月 旭川 66.武田昭範 COPDセンター新設の目的とその活動内容 玉川COPDカンファランス 2013年12月 東京 67.石橋 功 臨床で明日から活かせる糖尿病のリハビリテーションに必要な知識 平成25年度道北地区第1回内部症害部門 2013年12月 旭川 68.武田昭範 COPD治療の現状と今後の展望 第9回岩内実地医家連携の会 2013年12月 岩内 69.辻 賢 糖尿病の合併症について 台場地区市民勉強会 2013年12月 旭川 70.吉田亘佑 遺伝性痙性対麻痺に対するITB療法の経験 ITB療法シンポジウム 2013年12月 東京 71.武田昭範 COPD治療の現状と今後の展望 COPD KAMOGAWA Forum 2013年12月 鴨川 72.武田昭範 COPD治療に関する最新の知見 北部桧山医師会学術講演会 2013年12月 せたな町 73.武田昭範 COPD治療の新しい展開 ~気管支拡張薬の重要性~ 喜多方医師会学術講演会2013年12月 喜多方 74.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症を見逃さないために プライマリ・ケアカンファレンス 2014年1月 旭川 75.木村 隆 神経内科救急疾患の見方 プライマリケア10 2014年1月 旭川 95 76.黒田健司 脳梗塞のマネージメント プライマリ・ケアカンファレンス 2014年1月 旭川 77.武田昭範 COPD治療の現状と今後の展望 COPD講演会 2014年1月 福島 78.武田昭範 LAMA/LABA配合剤の使用経験 旭川COPD治療セミナー 2014年1月 旭川 79.鈴木康博 当院におけるトレリーフの使用経験 パーキンソン病セミナー in 旭川 2014年1月 旭川 80.武田昭範 LAMA/LABA配合剤を臨床でどう活かすか COPD講演会 2014年2月 札幌 81.山崎泰宏 結核治療に係わる最近の動向 根室市学術講演会 2014年2月 根室 82.藤内 智 慢性肺アスペルギルス症診断における特異的IgG抗体価測定 (ImmunoCAP)法の有用性の検討 真菌症フォーラム第15回学術集会 2014年2月 東京 83.山本和香子 血糖コントロールが悪化して発症した肺膿瘍にクラビットが奏功した一例 第436回旭川肺を診る会 2014年2月 旭川 84.武田昭範 COPD診療における新たな展開 第25回旭川呼吸器疾患を学ぶ会 2014年2月 旭川 2014年2月 旭川 85.平野史倫 ゼルヤンツ適正使用情報 ゼルヤンツ適正使用講演会 86.鈴木康博 パーキンソン病について 循環・呼吸・神経医療連携講演会 2014年3月 旭川 96 87.武田昭範 C OPDの管理・治療について S cientificExchangeMeetingin旭川2014年3月 旭川 88.油川陽子 当院におけるニュープロパッチの使用経験 学術講演会 2014年3月 旭川 2014年3月 旭川 89奥野幸子 ニュープロパッチの貼付指導の工夫 学術講演会 97 Ⅷ 統計 収支状況等 (平成 25 年4月1日~平成 26 年3月 31 日) (単位:千円) 勘定科目 経常収益 診療業務収益 医業収益 入院診療収益 外来診療収益 教育研修業務収益 臨床研究業務収益 その他経常収益 経常費用 診療業務費 給与費 材料費 委託費 設備関係費 研究研修費 経費 看護師等養成所運営費 研究活動費 臨床研究業務費 その他経常費用 経常収支差 臨時利益 臨時損失 総収支差 平成24年度実績 平成25年度実績 (A) (B) 4,653,161 4,502,803 4,453,617 3,479,118 862,066 37 125,391 24,930 4,340,740 4,156,300 2,235,115 898,069 179,696 529,082 1,220 313,118 0 0 107,395 77,045 312,421 2 3,509 308,914 4,946,946 4,771,226 4,719,728 3,624,640 978,210 47 146,500 29,173 4,717,567 4,517,521 2,410,727 986,726 187,977 564,051 2,815 365,226 616 1,265 123,706 74,459 229,379 85 36,504 192,960 対前年度 (B)-(A) 293,785 268,423 266,111 145,522 116,144 10 21,109 4,243 376,827 361,221 175,612 88,657 8,281 34,969 1,595 52,108 616 1,265 16,311 ▲ 2,586 ▲ 83,042 83 32,995 ▲ 115,954 (単位:人、点、日) 経営管理指標 1日平均入院患者数 1日平均外来患者数 入院1人1日当たり診療点数 外来1人1日当たり診療点数 平均在院日数(点数表方式:一般) 【収益性】 経常収支率 総収支率 【効率性】 人件費率 委託費率 材料費率 経費率 平成24年度実績 平成25年度実績 (A) (B) 234.6 290.8 4,146.6 1,255.2 17.6 222.5 309.5 4,548.4 1,339.3 16.1 対前年度 (B)-(A) ▲ 12.1 18.7 401.8 84.1 ▲ 1.5 107.2% 107.1% 104.9% 104.1% -2.3% -3.1% 50.2% 4.0% 20.2% 7.0% 51.1% 4.0% 20.9% 7.7% 0.9% -0.1% 0.7% 0.7% 99 貸借対照表 資産の部 Ⅰ 流動資産 現金 小口現金 現金過不足 普通預金 当座預金 通知預金 定期預金 別段預金 医業未収金 貸倒引当金(△) 未収金 貸倒引当金(△) 有価証券 医薬品 診療材料 給食用材料 貯蔵品 前渡金 前払費用 未収収益 仮払金 立替金 未収消費税等 短期貸付金 貸倒引当金(△) 役職員短期貸付金 本部短期貸付金 施設短期貸付金 一年以内回収本部長期貸付金 一年以内回収施設長期貸付金 その他流動資産 流動資産合計 Ⅱ 固定資産 1.有形固定資産 建物 建物減価償却累計額(△) 建物減損損失累計額(△) 建物附属設備 建物附属設備減価償却累計額(△) 建物附属設備減損損失累計額(△) 構築物 構築物減価償却累計額(△) 構築物減損損失累計額(△) 医療用器械備品 医療用器械減価償却累計額(△) 医療用器械減損損失累計額(△) 医療用器械備品 ( リース ) 医療器械 ( リース ) 減価償却累計額(△) 医療器械 ( リース ) 減損損失累計額(△) その他器械備品 その他器械減価償却累計額(△) その他器械減損損失累計額(△) (平成 25 年4月1日~平成 26 年3月 31 日) (単位:円) 749,864,063 1,691,669 43,135,482 0 0 0 1,527,918,460 450,851,927 0 942,465,298 329,339,389 0 75,111,651 49,997,981 0 1,009,913,412 724,262,131 47,774 0 0 0 149,924,843 118,617,105 0 100 2,443,580 50,000 0 196,955,344 0 0 0 0 748,172,394 43,135,482 0 22,241,563 11,574,956 873,633 4,356,323 8,110 696,810 0 0 198,849 0 0 0 650,000,000 0 0 0 0 1,077,066,533 613,125,909 25,113,670 285,603,507 0 31,307,738 1,680,707,044 その他器械備品 ( リース ) その他器械 ( リース ) 減価償却累計額(△) その他器械 ( リース ) 減損損失累計額(△) 車両 車両減価償却累計額(△) 車両減損損失累計額(△) 車両 ( リース ) 車両 ( リース ) 減価償却累計額(△) 車両 ( リース ) 減損損失累計額(△) 放射性同位元素 放射性同位元素減価償却累計額(△) 放射性同位元素減損損失累計額(△) その他有形固定資産 その他有形固定資産減価償却累計額(△) その他有形固定資産減損損失累計額(△) 土地 土地減損損失累計額(△) 建設仮勘定 有形固定資産合計 298,068,120 132,474,720 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,374,693,000 0 2.無形固定資産 借地権 ソフトウェア ソフトウェア(リース) 特許権 電話加入権 その他無形固定資産 無形固定資産合計 3.投資その他の資産 長期定期預金 その他長期性預金 投資有価証券 長期貸付金 長期貸付金貸倒引当金(△) 本部長期貸付金 施設長期貸付金 役職員長期貸付金 破産更生債権等 破産更生債権等貸倒引当金(△) 長期前払費用 債券発行差金 災害備蓄在庫 その他投資資産 投資その他の資産合計 固定資産合計 資産合計 165,593,400 0 0 0 0 1,374,693,000 0 3,572,503,757 0 29,227,285 99,346,800 0 1,224,000 0 129,798,085 20,400,000 0 4,410,856 4,410,856 101 0 0 0 20,400,000 0 0 0 0 0 0 0 0 20,400,000 3,722,701,842 5,403,408,886 負債の部 Ⅰ 流動負債 運営費交付金債務(診療) 運営費交付金債務(教育) 運営費交付金債務(臨床) 運営費交付金債務(他) 預り施設費(診療) 預り施設費(教育) 預り施設費(臨床) 預り施設費(他) 預り補助金等(診療) 預り補助金等(教育) 預り補助金等(臨床) 預り補助金等(他) 預り寄附金(診療) 預り寄附金(教育) 預り寄附金(臨床) 預り寄附金(他) 短期借入金 一年以内返済長期借入金 施設短期借入金 本部短期借入金 一年以内償還国立病院機構債券 一年以内返済施設長期借入金 一年以内返済本部長期借入金 買掛金 未払金 一年以内支払リース債務 一年以内支払PFI債務 未払消費税等 前受金 預り金 本支店間預り金 役職員等預り金 仮受金 未払費用 前受収益 賞与引当金 損害補償損失引当金 その他流動負債 流動負債合計 141,677,747 Ⅱ 固定負債 資産見返負債 国立病院機構債券 債券発行差額(△) 長期預り寄附金 長期借入金 施設長期借入金 本部長期借入金 長期未払金 リース債務 PFI債務 退職給付引当金 資産除去債務 その他固定負債 固定負債合計 負債合計 0 102 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 11,927,580 0 0 0 0 0 0 0 312,081,056 162,394,689 206,677,360 79,482,060 0 0 27,943,121 172,782 0 174,573 0 0 0 0 0 942,530,968 32,885,158 0 0 0 0 0 2,430,005,032 0 198,705,150 0 100,240 0 2,661,695,580 3,604,226,548 純資産の部 Ⅰ 資本金 政府出資金 資本金合計 0 Ⅱ 資本剰余金 資本剰余金(施設費) 資本剰余金(運営費交付金) 資本剰余金(補助金) 資本剰余金(寄附金) 資本剰余金(その他) 建物 建物附属設備 構築物 医療用器械備品 その他器械備品 車両 放射性同位元素 その他有形固定資産 ソフトウェア 特許権 その他無形固定資産 建物(減損) 建物附属設備(減損) 構築物(減損) 医療用器械備品(減損) その他器械備品(減損) 車両(減損) 放射性同位元素(減損) その他有形固定資産(減損) ソフトウェア(減損) 特許権(減損) その他無形固定資産(減損) 資本剰余金合計 28,893,699 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Ⅲ 利益剰余金 前期中期目標期間繰越積立金 目的積立金1 目的積立金2 目的積立金3 目的積立金4 目的積立金5 目的積立金6 目的積立金7 目的積立金8 目的積立金9 目的積立金 10 積立金 当期未処分利益 利益剰余金合計 純資産合計 当期純損益 負債・純資産合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 185,459,537 103 0 28,893,699 185,459,537 214,353,236 192,960,913 3,818,579,784 損益計算書 ( 平成 25 年 4 月 1 日~平成 26 年 3 月 31 日) (単位:円) Ⅰ.経常収益 診療業務収益 1.医業収益 入院診療収益 室料差額収益 外来診療収益 保健予防活動収益 受託検査・施設利用収益 その他医業収益 保険等査定減(△) 2.運営費交付金収益 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 3.補助金等収益 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 4.寄附金収益 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 5.その他診療業務収益 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 その他(診療業務) 診療業務収益合計 3,624,639,956 70,434,050 978,210,291 11,931,655 22,939,925 18,893,538 △ 7,320,339 0 0 1,065,000 2,070,931 0 0 0 0 48,360,950 4,771,225,957 教育研修業務収益 1.看護師等養成所収益 入学・検定料 授業料 生徒寄宿舎料 その他(教育) 2.研修収益 受託研修収益 地域医療研修センター収益 その他(研修) 3.運営費交付金収益 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 4.補助金等収益 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 5.寄附金収益 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 6.その他教育研修業務収益 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 その他(教育研修業務) 教育研修業務収益合計 0 0 0 0 47,250 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 47,250 104 臨床研究業務収益 1.研究収益 医療技術開発等研究収益 その他(研究) 2.運営費交付金収益 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 3.補助金等収益 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 4.寄附金収益 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 5.その他臨床研究業務収益 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 その他(臨床研究業務) 臨床研究業務収益合計 112,571,498 200,000 23,766,526 0 0 0 33,411 0 0 0 9,928,000 146,499,435 その他経常収益 1.その他経常収益 受取利息 内部受取利息 有価証券売却益 土地建物貸付料収入 宿舎貸付料収入 運営費交付金収益 資産見返運営費交付金戻入 補助金等収益 資産見返補助金等戻入 寄附金収益 資産見返寄附金戻入 資産見返物品受贈額戻入 施設費収益 施設経費受入額 本部経費受入額 その他経常収益 その他経常収益合計 経常収益合計 0 1,218,892 0 6,029,915 2,086,772 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 19,837,502 29,173,081 Ⅱ.臨時利益 1.臨時利益 固定資産売却益 物品受贈益 弁償金・補償金利益 損害補償損失引当金戻入益 その他臨時利益 臨時利益合計 0 0 0 0 85,433 85,433 105 4,946,945,723 Ⅲ.経常費用 診療業務費 1.給与費 給料 臨時職員給与 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.材料費 医薬品費 診療材料費 医療消耗器具備品費 給食用材料費 3.委託費 検査委託費 給食委託費 寝具委託費 医事委託費 清掃委託費 保守委託費 洗濯委託費 廃棄物処理委託費 PFI費用 その他委託費 4.設備関係費 減価償却費 器機賃借料 地代家賃 PFI費用 修繕費 固定資産税等 器機保守料 器機設備保険料 車両関係費 5.研究研修費 研究費 研修費 6.経費 福利厚生費 旅費交通費 被服費 通信費 広告宣伝費 消耗品費 消耗器具備品費 会議費 水道光熱費 交際費 患者諸費 諸会費 租税公課 医業貸倒損失 貸倒引当金繰入額 低価法評価損 死体解剖費用 弁護士費用 雑費 本部経費負担額 診療業務費合計 1,633,100,984 44,286,917 271,980,236 122,445,553 233,198,954 105,714,347 734,011,475 171,317,186 24,744,142 56,651,896 24,081,761 56,700,000 8,488,592 43,626,450 20,087,025 10,830,435 1,597,092 8,293,273 0 14,273,053 311,053,919 101,797,358 243,450 0 49,286,725 3,745,600 97,729,422 0 194,359 0 2,814,132 2,058,849 16,553,911 3,111,799 6,627,462 568,461 41,623,387 17,075,936 0 122,770,467 347,433 1,006,755 811,000 9,423,428 0 1,539,924 16,560 12,000 600,000 10,192,282 130,886,290 4,517,520,280 106 看護師等養成所運営費 1.給与費 給料 臨時職員給与 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.経費 福利厚生費 臨床実習協力費 入学試験費用 旅費交通費 被服費 通信費 広告宣伝費 消耗品費 消耗器具備品費 生徒関連諸費 奨学費 車両関係費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 雑費 3.減価償却費 減価償却費 看護師等養成所運営費合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 616,469 616,469 研修活動費 1.給与費 給料 臨時職員給与 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.経費 福利厚生費 旅費交通費 通信費 消耗品費 消耗器具備品費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 雑費 3.減価償却費 減価償却費 研修活動費合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,265,195 1,265,195 107 臨床研究業務費 1.給与費 給料 臨時職員給与 臨床研究謝金 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.材料費 医薬品費 研究材料費 研究用消耗器具備品費 3.経費 福利厚生費 旅費交通費 被服費 通信費 消耗品費 消耗器具備品費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 雑費 4.減価償却費 減価償却費 臨床研究業務費合計 36,682,495 0 410,411 7,119,519 3,507,016 4,336,249 2,163,099 3,462,291 2,851,300 6,055,591 15,663 15,682,731 210,314 230,991 10,211,058 15,186,604 1,060,148 6,594 113,100 2,487,474 0 7,672,538 4,240,510 123,705,696 一般管理費 1.給与費 給料 臨時職員給与 役員報酬 賞与 賞与引当金繰入額 退職給付費用 法定福利費 2.経費 福利厚生費 旅費交通費 通信費 研修費 広告宣伝費 消耗品費 消耗器具備品費 車両関係費 会議費 水道光熱費 修繕費 賃借料 委託費 PFI費用 保険料 交際費 諸会費 租税公課 法定監査費用 弁護士費用 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 108 施設経費負担額 雑費 3.減価償却費 減価償却費 一般管理費合計 その他経常費用 1.その他経常費用 支払利息 内部支払利息 支払手数料 債券発行費 債券発行差金償却 有価証券売却損 医業外貸倒損失 医業外貸倒引当金繰入額 PFI費用 保育所運営経費 その他経常費用 その他経常費用合計 経常費用合計 Ⅳ.臨時損失 1.臨時損失 固定資産売却損 固定資産売却費 固定資産除却損 固定資産除却費 固定資産減損損失 賠償金等負担額 補償金負担額 災害損失 損害補償損失引当金繰入額 その他臨時損失 臨時損失合計 0 0 0 0 0 50,698,186 1,412,929 0 0 0 0 0 0 22,332,757 14,962 74,458,834 4,717,566,474 0 0 19,258 2,415,000 0 14,310 0 0 0 34,055,201 36,503,769 192,960,913 当期純損益 109 キャッシュフロー計算書 (平成 25 年4月1日~平成 26 年3月 31 日) (単位:円) Ⅰ 業務活動によるキャッシュ・フロー 診療業務活動によるキャッシュ・フロー 医業収入 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 材料の購入による支出 その他の業務支出 小計 教育研修業務活動によるキャッシュ・フロー 看護師等養成による収入 研修による収入 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 その他の業務支出 小計 臨床研究業務活動によるキャッシュ・フロー 研究による収入 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 材料の購入による支出 その他の業務支出 小計 その他の業務活動によるキャッシュ・フロー 運営費交付金収入 補助金等収入 寄附金収入 その他の収入 人件費支出 その他の業務支出 小計 利息の受取額 利息の支払額 国庫納付金の支払額 業務活動によるキャッシュ・フロー 4,631,761,801 0 919,000 0 46,911,290 △ 2,302,421,654 △ 965,361,441 △ 778,931,068 632,877,928 0 47,250 0 0 0 0 0 0 47,250 108,115,198 23,766,526 0 4,000,000 9,928,000 △ 51,324,182 △ 9,952,197 △ 54,083,515 30,449,830 0 0 0 2,444,930 0 △ 26,211,169 △ 23,766,239 1,218,892 △ 50,698,186 0 590,129,475 Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー 定期預金の戻入による収入 定期預金の預入による支出 有価証券の売却による収入 有価証券の取得による支出 有形固定資産の売却による収入 有形固定資産の取得による支出 無形固定資産の取得による支出 施設費による収入 施設費の精算による返還金の支出 資産除去債務の履行による支出 貸付金の回収による収入 貸付金による支出 その他の投資活動による収入 その他の投資活動による支出 投資活動によるキャッシュ・フロー 0 0 0 0 0 △ 85,484,700 0 0 0 0 4,800,000 △ 62,000,000 0 0 △ 142,684,700 Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期借入れによる収入 短期借入金の返済による支出 債券の発行による収入 債券の償還による支出 長期借入れによる収入 長期借入金の返済による支出 金銭出資の受入による収入 承継資産に係る収入 リース債務償還による支出 PFI 債務償還による支出 その他の財務活動による収入 その他の財務活動による支出 財務活動によるキャッシュ・フロー 60,888,256 △ 60,888,256 0 0 87,294,375 △ 321,217,594 0 0 △ 79,482,060 0 137,380,923 △ 305,775,396 △ 481,799,752 Ⅳ 資金増加額 ( 又は減少額 ) Ⅴ 資金期首残高 Ⅵ 資金期末残高 -34,354,977 233,803,901 199,448,924 110 平成25年度診療科別患者数及び診療点数(入院) (単位:人、点) 【合 計】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 6,183 206.1 27,312,556 4,417.4 5月 6,842 220.7 31,139,587 4,551.2 6月 6,517 217.2 29,047,644 4,457.2 7月 8月 7,165 6,735 231.1 217.3 33,471,587 30,138,666 4,671.5 4,474.9 9月 6,806 226.9 30,562,116 4,490.5 10月 6,985 225.3 32,509,448 4,654.2 11月 12月 7,004 6,675 233.5 215.3 31,048,845 30,820,663 4,433.0 4,617.3 1月 6,713 216.5 30,506,649 4,544.4 2月 6,505 232.3 30,302,603 4,658.4 3月 合 計 7,097 81,227 228.9 222.5 32,593,335 369,453,699 4,592.6 4,548.4 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 4,629 154.3 22,641,126 4,891.1 5月 5,200 167.7 26,150,312 5,028.9 6月 4,855 161.8 23,800,992 4,902.4 7月 8月 5,420 5,004 174.8 161.4 28,081,680 24,802,160 5,181.1 4,956.5 9月 5,160 172.0 25,476,653 4,937.3 10月 5,166 166.6 26,896,816 5,206.5 11月 12月 5,290 4,948 176.3 159.6 25,696,719 25,337,148 4,857.6 5,120.7 1月 4,936 159.2 24,993,638 5,063.5 2月 4,982 177.9 25,513,814 5,121.2 3月 合 計 5,441 61,031 175.5 167.2 27,169,514 306,560,572 4,993.5 5,023.0 4月 5月 6月 9月 10月 1月 2月 【一 般】 患者数 合 計 【結 核】 患者数 合 計 7月 8月 11月 12月 3月 182 5.9 492,789 2,707.6 合 計 3,222 8.8 9,725,826 3,018.6 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 275 9.2 753,580 2,740.3 260 8.4 786,969 3,026.8 270 9.0 949,223 3,515.6 288 9.3 879,101 3,052.4 302 9.7 921,755 3,052.2 270 9.0 799,904 2,962.6 346 11.2 1,039,265 3,003.7 321 10.7 946,572 2,948.8 266 8.6 859,876 3,232.6 268 8.6 786,016 2,932.9 174 6.2 510,776 2,935.5 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 1,279 42.6 3,917,850 3,063.2 5月 1,382 44.6 4,202,306 3,040.7 6月 1,392 46.4 4,297,429 3,087.2 7月 1,457 47.0 4,510,806 3,096.0 8月 1,429 46.1 4,414,751 3,089.4 9月 1,376 45.9 4,285,559 3,114.5 10月 1,473 47.5 4,573,367 3,104.8 11月 1,393 46.4 4,405,554 3,162.6 12月 1,461 47.1 4,623,639 3,164.7 1月 1,509 48.7 4,726,995 3,132.5 2月 1,349 48.2 4,278,013 3,171.2 3月 合 計 1,474 16,974 47.5 46.5 4,931,032 53,167,301 3,345.3 3,132.3 4月 1,968 65.6 8,397,277 4,266.9 5月 2,110 68.1 9,477,085 4,491.5 6月 1,973 65.8 8,721,044 4,420.2 7月 2,000 64.5 9,366,200 4,683.1 8月 1,952 63.0 9,298,841 4,763.8 9月 1,953 65.1 9,462,233 4,845.0 10月 2,159 69.6 10,423,450 4,827.9 11月 2,210 73.7 10,226,795 4,627.5 12月 1月 1,951 1,998 62.9 64.5 9,185,685 10,016,937 4,708.2 5,013.5 2月 2,044 73.0 10,004,960 4,894.8 3月 合 計 2,234 24,552 72.1 67.3 10,829,789 115,410,296 4,847.7 4,700.6 【筋ジス】 患者数 合 計 【呼吸器内科】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 【循環器内科】 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 72 2.4 287,255 3,989.7 115 3.7 492,623 4,283.7 70 2.3 409,626 5,851.8 104 3.4 404,000 3,884.6 38 1.2 179,600 4,726.3 41 1.4 269,997 6,585.3 97 3.1 537,839 5,544.7 53 1.8 280,728 5,296.8 103 3.3 520,789 5,056.2 90 2.9 453,522 5,039.1 194 6.9 820,227 4,228.0 102 3.3 513,577 5,035.1 7月 1,165 37.6 6,574,440 5,643.3 8月 1,075 34.7 5,561,803 5,173.8 9月 1,269 42.3 6,275,295 4,945.1 10月 1,150 37.1 6,242,161 5,428.0 11月 1,161 38.7 5,986,323 5,156.2 12月 1,022 33.0 6,248,569 6,114.1 7月 1,014 32.7 4,666,636 4,602.2 8月 1,000 32.3 4,455,929 4,455.9 合 計 1,079 3.0 5,169,783 4,791.3 【脳神経内科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 918 30.6 5,250,436 5,719.4 5月 1,080 34.8 6,052,619 5,604.3 6月 972 32.4 5,009,344 5,153.6 1月 976 31.5 5,193,333 5,321.0 2月 889 31.8 5,423,630 6,100.8 3月 合 計 1,138 12,815 36.7 35.1 5,936,116 69,754,069 5,216.3 5,443.2 【消化器内科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 782 26.1 3,412,362 4,363.6 5月 1,019 32.9 4,391,332 4,309.5 6月 977 32.6 4,060,779 4,156.4 9月 911 30.4 4,013,566 4,405.7 10月 868 28.0 3,941,232 4,540.6 11月 898 29.9 4,077,148 4,540.3 12月 942 30.4 4,250,393 4,512.1 1月 1,101 35.5 4,760,940 4,324.2 2月 972 34.7 4,294,943 4,418.7 3月 合 計 1,096 11,580 35.4 31.7 4,990,747 51,316,007 4,553.6 4,431.4 【小児科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 5月 0 0.0 0 0 6月 0 0.0 0 0 3 0.1 15,139 5,046.3 7月 8月 1 0.0 15,470 15,470.0 9月 0 0.0 0 0 3 0.1 14,983 4,994.3 10月 0 0.0 4,284 0 11月 12月 4 0.1 23,726 5,931.5 1月 0 0.0 0 0 2月 3 0.1 19,116 6,372.0 3月 0 0.0 0 0 合 計 14 0.0 92,718 6,622.7 622 20.1 3,730,912 5,998.3 合 計 7,239 19.8 48,250,777 6,665.4 0 0.0 0 0 【外 科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 563 18.8 3,938,231 6,995.1 5月 470 15.2 3,918,690 8,337.6 6月 576 19.2 4,292,630 7,452.5 7月 728 23.5 5,282,332 7,256.0 8月 664 21.4 4,213,736 6,346.0 9月 684 22.8 4,071,090 5,951.9 10月 693 22.4 4,838,080 6,981.4 11月 588 19.6 3,474,218 5,908.5 12月 606 19.5 3,802,709 6,275.1 1月 495 16.0 3,331,549 6,730.4 2月 550 19.6 3,356,600 6,102.9 3月 【放射線科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 125 4.2 531,586 4,252.7 5月 160 5.2 743,101 4,644.4 6月 148 4.9 681,214 4,602.8 7月 112 3.6 506,845 4,525.4 8月 32 1.0 160,228 5,007.1 9月 79 2.6 382,220 4,838.2 10月 51 1.6 238,846 4,683.3 11月 97 3.2 482,810 4,977.4 12月 100 3.2 507,348 5,073.5 1月 110 3.5 557,185 5,065.3 2月 106 3.8 412,030 3,887.1 3月 73 2.4 390,168 5,344.8 合 計 1,193 3.3 5,593,581 4,688.7 【総合内科】 4月 患者数 合 計 延患者数 1日当り 延点数 1日当り 201 6.7 823,979 4,099.4 5月 246 7.9 1,074,862 4,369.4 6月 136 4.5 611,216 4,494.2 7月 296 9.5 1,265,757 4,276.2 8月 9月 10月 243 7.8 932,023 3,835.5 220 7.3 987,269 4,487.6 148 4.8 670,924 4,533.3 111 11月 279 9.3 1,144,971 4,103.8 12月 224 7.2 821,655 3,668.1 1月 163 5.3 661,056 4,055.6 2月 227 8.1 1,201,424 5,292.6 3月 176 5.7 778,205 4,421.6 合 計 2,559 7.0 10,973,341 4,288.1 平成25年度診療科別患者数及び診療点数(外来) (単位:人、点) 【合 計】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 6,377 6,474 5,962 6,848 6,300 6,153 6,959 6,348 6,074 6,106 5,668 6,248 75,517 1日当り 303.7 308.3 298.1 311.3 286.4 323.8 316.3 317.4 319.7 321.4 298.3 312.4 309.5 8,221,925 8,396,529 7,988,128 9,099,220 8,625,949 7,927,897 9,193,646 8,815,773 8,148,458 8,442,198 7,711,164 1,289.3 1,297.0 1,339.8 1,328.7 1,369.2 1,288.5 1,321.1 1,388.7 1,341.5 1,382.6 1,360.5 延点数 1日当り 8,569,073 101,139,960 1,371.5 1,339.3 【呼吸器内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 1,704 1,642 1,487 1,638 1,534 1,506 1,868 1,488 1,487 1,438 1,341 1,445 1日当り 81.1 78.2 74.4 74.5 69.7 79.3 84.9 74.4 78.3 75.7 70.6 72.3 76.1 2,739,011 2,665,405 2,470,588 2,849,615 2,856,817 2,567,732 2,942,714 2,753,663 2,609,197 2,607,210 2,276,443 2,543,572 31,881,967 1,607.4 1,623.3 1,661.5 1,739.7 1,862.3 1,705.0 1,575.3 1,850.6 1,754.7 1,813.1 1,697.6 1,760.3 1,716.1 延点数 1日当り 18,578 【循環器内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 415 380 366 459 332 363 382 354 363 381 332 368 1日当り 19.8 18.1 18.3 20.9 15.1 19.1 17.4 17.7 19.1 20.1 17.5 18.4 18.4 260,462 233,071 250,948 272,536 209,187 203,480 240,320 242,199 244,922 247,454 220,992 230,917 2,856,488 627.6 613.3 685.7 593.8 630.1 560.6 629.1 684.2 674.7 649.5 665.6 627.5 635.5 延点数 1日当り 4,495 【小児科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 118 198 231 259 269 226 303 254 291 299 241 284 1日当り 5.6 9.4 11.6 11.8 12.2 11.9 13.8 12.7 15.3 15.7 12.7 14.2 2,973 12.2 延点数 72,952 109,375 100,186 125,679 131,072 115,673 140,796 116,797 118,376 131,052 115,483 139,051 1,416,492 1日当り 618.2 552.4 433.7 485.2 487.3 511.8 464.7 459.8 406.8 438.3 479.2 489.6 476.5 【脳神経内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 1,663 1,665 1,558 1,833 1,729 1,617 1,848 1,677 1,564 1,612 1,509 1,641 1日当り 79.2 79.3 77.9 83.3 78.6 85.1 84.0 83.9 82.3 84.8 79.4 82.1 81.6 1,409,697 1,444,235 1,377,780 1,630,252 1,564,019 1,319,507 1,782,821 1,499,812 1,556,458 1,578,004 1,402,320 1,553,541 18,118,446 847.7 867.4 884.3 889.4 904.6 816.0 964.7 894.3 995.2 978.9 929.3 946.7 909.7 延点数 1日当り 19,916 【消化器内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 1,781 1,884 1,632 1,948 1,764 1,760 1,812 1,826 1,744 1,846 1,674 1,882 1日当り 84.8 89.7 81.6 88.5 80.2 92.6 82.4 91.3 91.8 97.2 88.1 94.1 88.3 2,666,357 2,781,694 2,626,560 3,032,023 2,785,416 2,769,980 2,941,747 3,010,318 2,676,290 2,956,374 2,720,963 3,084,214 34,051,936 1,497.1 1,476.5 1,609.4 1,556.5 1,579.0 1,573.9 1,623.5 1,648.6 1,534.6 1,601.5 1,625.4 1,638.8 1,579.9 延点数 1日当り 21,553 【外 科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 405 367 399 360 337 359 383 396 321 274 281 347 1日当り 19.3 17.5 20.0 16.4 15.3 18.9 17.4 19.8 16.9 14.4 14.8 17.4 4,229 17.3 延点数 651,257 615,780 708,834 636,997 599,239 506,842 616,457 683,149 515,586 535,738 553,216 636,355 7,259,450 1日当り 1,608.0 1,677.9 1,776.5 1,769.4 1,778.2 1,411.8 1,609.5 1,725.1 1,606.2 1,955.2 1,968.7 1,833.9 1,716.6 【放射線科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 142 197 152 166 173 159 175 198 171 114 146 113 1日当り 6.8 9.4 7.6 7.5 7.9 8.4 8.0 9.9 9.0 6.0 7.7 5.7 1,906 7.8 延点数 202,873 353,423 229,379 248,200 262,207 208,833 248,438 313,343 255,146 170,391 227,424 152,148 2,871,805 1日当り 1,428.7 1,794.0 1,509.1 1,495.2 1,515.6 1,313.4 1,419.6 1,582.5 1,492.1 1,494.7 1,557.7 1,346.4 1,506.7 【総合内科】 4月 患者数 合 計 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合 計 延患者数 149 141 137 185 162 163 188 155 133 142 144 168 1日当り 7.1 6.7 6.9 8.4 7.4 8.6 8.5 7.8 7.0 7.5 7.6 8.4 7.7 延点数 219,316 193,546 223,853 303,918 217,992 235,850 280,353 196,492 172,483 215,975 194,323 229,275 2,683,376 1日当り 1,471.9 1,372.7 1,634.0 1,642.8 1,345.6 1,446.9 1,491.2 1,267.7 1,296.9 1,521.0 1,349.5 1,364.7 1,437.3 112 1,867 平成25年度診療科別平均在院日数(3ケ月平均) (単位:人、件、日) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 合計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 計 呼吸器科 循環器科 神経内科 消化器科 小 児 科 外 科 放射線科 総合内科 合 計 在院延患者数 1,706 43 902 766 0 520 125 196 4,258 1,978 100 1,050 983 0 463 160 225 4,959 1,845 42 959 864 3 576 148 136 4,573 1,857 70 1,077 900 1 704 112 285 5,006 1,806 38 967 902 0 599 32 227 4,571 1,766 33 1,189 825 3 684 79 186 4,765 1,941 97 1,090 817 0 618 51 139 4,753 2,041 53 1,105 796 4 504 97 279 4,879 1,705 103 946 809 0 501 99 210 4,373 1,803 90 964 934 3 407 108 163 4,472 1,851 194 868 872 0 522 87 213 4,607 1,922 102 1,044 1,029 0 574 51 152 4,874 22,221 965 12,161 10,497 14 6,672 1,149 2,411 56,090 入院 117 2 64 64 0 39 6 18 310 101 6 71 69 0 44 8 11 310 98 4 69 54 1 28 6 10 270 142 4 70 74 1 39 6 17 353 113 2 66 60 0 30 2 9 282 118 3 58 58 1 36 5 13 292 111 7 62 63 0 33 4 9 289 105 3 66 61 1 30 7 13 286 87 4 58 59 0 23 5 5 241 119 6 67 61 1 28 13 13 308 113 6 49 60 0 29 1 17 275 115 2 63 69 0 28 6 10 293 1,339 49 763 752 5 387 69 145 3,509 転入 退院 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 7 0 0 0 0 0 0 0 7 109 3 67 60 0 41 10 13 303 103 6 67 66 0 40 2 12 296 106 4 54 56 0 27 9 9 265 137 3 73 68 2 40 7 13 343 120 4 68 63 0 33 2 12 302 111 3 53 45 0 39 6 12 269 117 4 66 67 1 37 2 7 301 92 3 53 60 1 33 5 12 259 120 7 78 57 0 29 9 10 310 88 3 45 48 1 23 7 8 223 99 5 61 51 0 28 6 19 269 122 9 53 65 0 37 2 14 302 1,324 54 738 706 5 407 67 141 3,442 転出 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 2 0 0 0 0 0 2 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 3 0 0 0 0 0 3 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 13 0 0 0 0 0 14 平均在院日数 15.03 17.20 13.77 12.35 - 13.00 15.63 12.65 13.87 19.39 16.67 14.89 14.56 - 11.02 32.00 19.57 16.29 18.00 10.50 15.47 15.71 6.00 20.95 19.73 14.32 17.03 13.31 20.00 15.06 12.68 0.67 17.82 17.23 19.00 14.39 15.50 12.67 14.43 14.67 - 19.02 16.00 21.62 15.65 15.29 11.00 21.23 16.02 6.00 18.24 14.36 14.88 16.90 16.95 17.64 16.77 12.57 0.00 17.66 17.00 17.38 16.03 20.72 17.67 18.42 13.16 4.00 16.00 16.17 22.32 17.87 16.39 18.73 13.61 13.95 - 19.27 14.14 28.00 15.76 17.34 20.00 17.06 17.14 3.00 15.96 10.80 15.52 16.78 17.46 35.27 15.78 15.71 - 18.32 24.86 11.83 16.94 16.15 18.55 17.85 15.36 - 17.66 12.75 12.67 16.33 16.64 18.74 16.06 14.40 2.80 16.81 16.90 16.86 16.09 113 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 前3 ケ月 平均 在院延患者数 5,628 278 2,721 2,340 4 1,590 398 497 13,456 5,603 227 2,868 2,564 4 1,467 449 564 13,746 5,529 185 2,911 2,613 3 1,559 433 557 13,790 5,680 212 3,086 2,747 4 1,743 420 646 14,538 5,508 150 3,003 2,666 4 1,879 292 648 14,150 5,429 141 3,233 2,627 4 1,987 223 698 14,342 5,513 168 3,246 2,544 3 1,901 162 552 14,089 5,748 183 3,384 2,438 7 1,806 227 604 14,397 5,687 253 3,141 2,422 4 1,623 247 628 14,005 5,549 246 3,015 2,539 7 1,412 304 652 13,724 5,359 387 2,778 2,615 3 1,430 294 586 13,452 5,576 386 2,876 2,835 3 1,503 246 528 13,953 入院 転入 305 19 186 193 1 100 21 37 862 306 12 195 210 1 114 21 39 898 316 12 204 187 1 111 20 39 890 341 14 210 197 2 111 20 38 933 353 10 205 188 2 97 14 36 905 373 9 194 192 2 105 13 39 927 342 12 186 181 1 99 11 31 863 334 13 186 182 2 99 16 35 867 303 14 186 183 1 86 16 27 816 311 13 191 181 2 81 25 31 835 319 16 174 180 1 80 19 35 824 347 14 179 190 1 85 20 40 876 退院 2 0 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 転出 316 19 199 191 1 110 20 38 894 315 14 197 192 1 113 16 39 887 318 13 188 182 0 108 21 34 864 346 13 194 190 2 107 18 34 904 363 11 195 187 2 100 18 34 910 368 10 194 176 2 112 15 37 914 348 11 187 175 1 109 10 31 872 320 10 172 172 2 109 13 31 829 329 14 197 184 2 99 16 29 870 300 13 176 165 2 85 21 30 792 307 15 184 156 1 80 22 37 802 309 17 159 164 1 88 15 41 794 1 0 2 0 0 0 0 0 3 1 0 5 0 0 0 0 0 6 0 0 4 0 0 0 0 0 4 0 0 4 0 0 0 0 0 4 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 2 1 0 3 0 0 0 0 0 4 1 0 4 0 0 0 0 0 5 0 0 6 0 0 0 0 0 6 0 0 5 0 0 0 0 0 5 0 0 4 0 0 0 0 0 4 0 0 2 0 0 0 0 0 2 平均在院日数 18.04 14.63 14.06 12.19 4.00 15.14 19.41 13.25 15.28 17.99 17.46 14.45 12.76 4.00 12.93 24.27 14.46 15.34 17.39 14.80 14.70 14.16 6.00 14.24 21.12 15.26 15.67 16.51 15.70 15.13 14.20 2.00 15.99 22.11 17.94 15.79 15.36 14.29 14.98 14.22 2.00 19.08 18.25 18.51 15.58 14.61 14.84 16.62 14.28 2.00 18.31 15.93 18.37 15.56 15.91 14.61 17.27 14.29 3.00 18.28 15.43 17.81 16.18 17.50 15.91 18.70 13.77 3.50 17.37 15.66 18.30 16.91 17.94 18.07 16.15 13.20 2.67 17.55 15.44 22.43 16.53 18.10 18.92 16.21 14.68 3.50 17.01 13.22 21.38 16.80 17.07 24.97 15.35 15.57 3.00 17.88 14.34 16.28 16.49 16.95 24.90 16.92 16.02 3.00 17.38 14.06 13.04 16.67 平成25年度科別紹介率実績調 (単位:人) 区分 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 年間計 呼吸器内科 初診患者 103 109 117 124 104 115 134 117 116 90 106 117 1,352 対象者 94 76 82 109 95 82 92 86 95 78 70 85 1,044 紹 介 率 91.3% 69.7% 70.1% 87.9% 91.3% 71.3% 68.7% 73.5% 81.9% 86.7% 66.0% 72.6% 77.2% 循環器内科 初診患者 9 7 11 3 5 2 10 8 8 10 11 7 91 対象者 3 3 7 1 2 2 5 3 5 7 6 3 47 紹 介 率 33.3% 42.9% 63.6% 33.3% 40.0% 100.0% 50.0% 37.5% 62.5% 70.0% 54.5% 42.9% 51.6% 小 児 科 初診患者 79 120 100 80 76 37 21 13 16 18 27 19 606 対象者 75 114 67 61 65 27 8 9 7 8 8 4 453 紹 介 率 94.9% 95.0% 67.0% 76.3% 85.5% 73.0% 38.1% 69.2% 43.8% 44.4% 29.6% 21.1% 74.8% 脳神経内科 初診患者 134 120 141 143 138 124 147 134 110 124 128 127 1,570 対象者 96 82 95 89 100 80 103 95 80 92 87 93 1,092 紹 介 率 71.6% 68.3% 67.4% 62.2% 72.5% 64.5% 70.1% 70.9% 72.7% 74.2% 68.0% 73.2% 69.6% 消化器内科 初診患者 97 93 81 94 66 75 74 81 83 76 72 82 974 対象者 63 77 74 84 53 69 65 74 67 60 54 64 804 紹 介 率 64.9% 82.8% 91.4% 89.4% 80.3% 92.0% 87.8% 91.4% 80.7% 78.9% 75.0% 78.0% 82.5% 外 13 13 11 15 15 18 11 15 17 12 20 12 172 科 16 11 10 10 13 17 8 14 17 7 16 12 151 初診患者 対象者 紹 介 率 123.1% 84.6% 90.9% 66.7% 86.7% 94.4% 72.7% 93.3% 100.0% 58.3% 80.0% 100.0% 87.8% 放射線科 初診患者 5 3 5 6 4 4 5 9 5 8 3 4 61 対象者 9 6 6 7 4 4 5 9 6 10 3 7 76 紹 介 率 180.0% 200.0% 120.0% 116.7% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 120.0% 125.0% 100.0% 175.0% 124.6% 総合内科 初診患者 22 27 28 37 30 22 35 32 22 28 29 28 340 対象者 20 18 14 22 16 11 15 14 12 14 18 14 188 紹 介 率 90.9% 66.7% 50.0% 59.5% 53.3% 50.0% 42.9% 43.8% 54.5% 50.0% 62.1% 50.0% 55.3% 全 462 492 494 502 438 397 437 409 377 366 396 396 5,166 科 376 387 355 383 348 292 301 304 289 276 262 282 3,855 初診患者 対象者 紹 介 率 81.4% 78.7% 71.9% 76.3% 79.5% 73.6% 68.9% 74.3% 76.7% 75.4% 66.2% 71.2% 74.6% 114 平成25年度科別逆紹介率実績調 (単位:人) 区分 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 年間計 呼吸器内科 初診患者 103 109 117 130 104 115 134 117 116 90 106 対象者 77 71 63 72 71 64 86 71 71 48 61 117 1,358 84 839 紹 介 率 74.8% 65.1% 53.8% 55.4% 68.3% 55.7% 64.2% 60.7% 61.2% 53.3% 57.5% 71.8% 61.8% 循環器内科 初診患者 9 7 11 3 5 2 10 8 8 10 11 7 91 対象者 12 8 15 5 7 7 5 9 5 9 7 9 98 紹 介 率 133.3% 114.3% 136.4% 166.7% 140.0% 350.0% 50.0% 112.5% 62.5% 90.0% 63.6% 128.6% 107.7% 小 児 科 99 143 110 85 86 54 42 27 28 22 39 27 762 対象者 1 2 2 5 0 5 5 3 6 6 2 4 41 紹介率 1.0% 1.4% 1.8% 5.9% 0.0% 5.1% 14.8% 5.4% 初診患者 134 120 141 147 138 124 147 134 110 124 128 127 1,574 対象者 124 111 113 126 136 117 149 108 115 98 99 118 1,414 神経内科 初診患者 9.3% 11.9% 11.1% 21.4% 27.3% 紹 介 率 92.5% 92.5% 80.1% 85.7% 98.6% 94.4% 101.4% 80.6% 104.5% 79.0% 77.3% 92.9% 89.8% 消化器内科 初診患者 97 93 81 99 66 75 74 81 83 76 72 82 979 対象者 46 49 48 50 41 40 55 37 43 41 51 55 556 紹 介 率 47.4% 52.7% 59.3% 50.5% 62.1% 53.3% 74.3% 45.7% 51.8% 53.9% 70.8% 67.1% 56.8% 外 13 13 11 16 15 18 11 15 17 12 20 12 173 科 9 15 7 8 9 9 14 22 17 7 7 11 135 初診患者 対象者 紹 介 率 69.2% 115.4% 63.6% 50.0% 60.0% 50.0% 127.3% 146.7% 100.0% 58.3% 35.0% 91.7% 78.0% 放射線科 初診患者 5 3 5 6 4 4 5 9 5 8 3 4 61 対象者 11 2 6 6 4 2 4 6 10 3 7 3 64 紹 介 率 220.0% 66.7% 120.0% 100.0% 100.0% 50.0% 80.0% 66.7% 200.0% 37.5% 233.3% 75.0% 104.9% 総合内科 初診患者 22 対 象 者 14 27 12 紹 介 率 63.6% 44.4% 28 43 30 22 35 32 22 28 29 28 346 16 13 13 14 11 13 6 8 18 6 144 57.1% 30.2% 43.3% 63.6% 31.4% 40.6% 27.3% 28.6% 62.1% 21.4% 41.6% 全 482 515 504 529 448 414 458 423 389 370 408 404 5,344 科 294 270 270 285 281 258 329 269 273 220 252 290 3,291 初診患者 対象者 紹 介 率 61.0% 52.4% 53.6% 53.9% 62.7% 62.3% 71.8% 63.6% 70.2% 59.5% 61.8% 71.8% 61.6% 115 平成25年度当院の紹介状況 1.二次保健医療福祉圏等別紹介元医療機関数 2.二次保健医療福祉圏等別紹介患者数 116 編集後記 編集委員長 木村 隆 平成25年度は、 4月にはじまった 「あまちゃん」 実が図られました。 二次救急当番日には複数の当 が一世を風靡し、 「じぇじぇじぇ」 が流行語となり 直医を配置する体制を開始し、 急性期病院として ました。 6月にはブラジルサッカーワールドカッ 少しずつ活動が本格化しました。 地域に貢献する プで盛り上がり、 富士山の世界遺産登録が決定し 医療体制をさらに構築していくよう、 これからも ました。 田中将大の活躍で楽天の優勝、 スワローズ 取り組みを続けていきたいと思います。 のバレンティンが王貞治の本塁打記録を更新しま この年報は5年目となります。 この1年の歩み した。 9月には東京オリンピックの開催も決まり、 がここに記されていると思います。 今後も、 地域の 明るい話題の多い1年だったと思います。 皆さまのご協力・ご指導をいただき、 よりよい病院 当院では、 3名の若手医師が後期研修医として へと変貌していけるようご支援をいただけると幸 初めて赴任し、 高齢化といわれた診療体制に新し いです。 最後に、 原稿の作成、 編集にご協力いただ い風を吹き込んでくれました。 また、 北海道がん診 いた、 編集委員、 職員の皆さまに深謝いたします。 療連携指定病院の指定を受け、 がん診療体制の充 編集委員長 木 村 隆 臨床教育研修部長 編集委員 藤 内 智 臨床研究部長 清 野 しのぶ 看護部長 後 藤 達 也 薬剤科長 櫻 庭 孝 行 企画課長 蓮 井 明 経営企画室長 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