ビジネスパートナーとともに

いい町・いい社会
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ビジネスパートナーとともに
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ビジネスパートナーとともに
活動の支援
サプライヤーのCSR推進活動
サプライヤーのCSR活動を支援するため、
トヨタ主催のCSR勉強
サプライヤーも自主的にCSR推進のための様々な活動に取り
「クルマづくり、モノづくりを通じた社会への貢献」
「お客様第一」
を達成するためには、
ビジネスパートナーと理念を共有し、手を携え、一体と
会を開催しています。2012年度は、日本のサプライヤー約340社
組み、
トヨタの協力会である協豊会・栄豊会では共催でCSR講演
なって、様々な活動に取り組むことが必要です。
トヨタはオープンでフェアな企業活動を推進し、CSRに対する取り組み等、従来からの活動を
を対象に、
コンプライアンス
(機密管理、競争法、腐敗防止)、人権・
会を毎年実施。2012年7月、
(株)イースクエアの本木社長を講師
着実に推進すると同時に、安全・安心に関する品質向上のために、サプライヤーや販売店など、ビジネスパートナーとさらなる一体化を
労働(人権尊重、労務管理)をテーマに勉強会を実施しました。
に迎え、
「 グローバル社会におけるCSR経営の実践」をテーマに
図り、高いレベルのお客様満足度の実現に取り組みます。
グローバルには、AIAG*のサプライチェーンに対するCSR教育
講演会を行い、会員各社に経営におけるCSRの重要性への意識
活動にトヨタも参加し、米国内外のサプライヤーへのCSR浸透
向上を図りました。
活動を図っています。
協豊会・栄豊会はまた、CSR活動推進の一環として昨年に引き続き
ビジネスパートナーに対する基本的な考え方
安全・安心
* AIAG(Automotive Industry Action Group)
:米国の自動車業界の行動規範
を定める団体
相互信頼
国内
販売店
「Make a CHANGE Day」のイベントに参加。東日本大震災被災
地支援のための物品収集ボランティア活動を展開し、収集物品を
被災地の岩手県に寄贈しました。
サプライヤー
良いものをより安くタイムリーに
TOYOTA
お客 様
海外
販売店・代理店
豊かな生活
共存共栄
ボランティア支援先の
岩手県からの感謝状
2012年 CSR講演会
紛争鉱物(コンフリクト・ミネラル)問題への取り組み
サプライヤーとともに
トヨタは、紛争鉱物対応方針*1に基づき、人権侵害等にかかわる
2013年は子会社も含め、グローバルに調査を実施します。5月に
トヨタは創業以来、サプライヤーと一体となってモノづくりを追求してきました。好調な時も苦境の時も、
ともに手を携えながら、励まし合い
紛争鉱物を原材料として使用しないコンフリクトフリーを目指し
日本の自動車部品のサプライヤーを対象に説明会を開催する
ながら乗り越えてきた歴史があります。サプライヤーとともに苦労を重ね、
「互助と共生」
による強固で緊密な関係を築いてきました。事業活
取り組みを進めています。
など、調査依頼を開始しました。自動車のサプライチェーンは広範
動がグローバル化する今日において、新たなパートナーとの関係も含め、
こうした緊密な関係を大切に、
ともにお客様第一を推進します。
2011年には、社内関係部署によるタスクフォースをつくりコンゴ
かつ複雑であることから、2次から先のサプライヤーに理解をより
産紛争鉱物への対応の検討を開始するとともに、米国のAIAGの
深めていただくため、帳票の記入要領の提供、調査結果集計ツール
コンゴ産紛争鉱物ワーキンググループに参加して自動車業界で
の提供、JAPIA/JEITA*4 が共催する説明会へのサポートなど、
統一した活動の検討を進めてきました。さらには、日本の自動車
業界団体への協力も行っています。
調達の基本方針
トヨタは、サプライヤーと互いに尊重し合い、対等な立場で取引き
方針の展開
「仕入先CSRガイドライン」を改定
メーカーおよびJAPIA とも連携を図り、紛争鉱物の利用状況に
グローバルには、海外子会社を通じ各サプライヤーへ説明し理解
を行い、固い信頼を築き、
ともに成長・発展する関係づくりこそ、
トヨタのサプライヤーへの期待を明確にするため、2009年2月に
ついて効果的・効率的であるとともにサプライヤーの負担にも配慮
いただいたうえで、国内と同様の調査を実施していきます。調査は
調達の最重要課題と認識しています。また、あらゆる国・地域の
「仕入先CSRガイドライン」を策定。サプライヤーに対して、本ガイ
した調査手法の整備を進め、自動車業界としては電子業界標準の
自動車事業、
マリン事業、住宅事業等を含むすべての事業について
*3
サプライヤーとともにコンプライアンスの遵守、人権尊重、地域
ドラインに基づいて自らCSRを実践していただくことに加え、各社
EICC/GeSI 帳票を採用することに合意しました。
実施し、2014年5月に調査結果を米国証券取引委員会へ報告する
および地域の環境への配慮に取り組み、社会・地球の持続可能な
のサプライヤーへも同様に、各社のCSR方針・ガイドラインを展開
2012年には、
「仕入先CSRガイドライン」
を改定し、サプライチェー
とともに、Webにも掲載していく予定です。
発展に貢献していくことが重要です。 するようにお願いしています。さらに、2012年12月、サプライ
ンに対し
「責任ある資源・原材料の調達」活動をお願いしています。
トヨタでは次の3点を
「調達の基本方針」
とし、緊密な連携に基づく
チェーンに対する人権対応(モニタ
さらに、JAPIA加盟のサプライヤーを対象に調査を実施し、製錬
調達活動をグローバルに展開しています。
リング・是正対応の強化/コンフリ
業者の特定をお願いしました。その後は、他の自動車メーカーを
クト・ミネラル問題への対応)をよ
はじめ電機業界等の他の業界とも定期的に情報交換するなど、
り明確にするため、改定版を策定す
業界横断的な活動にも取り組んでいます。
1.
オープンドアポリシーに基づく公正な競争
2.
相互信頼に基づく相互繁栄
るとともに、仕入先説明会を実施。
3.
良き企業市民を目指した現地化の推進
グローバルで社会から期待される
CSR取り組みの充実・強化をお願
いしました。
48
*2
Sustainability Report 2013
*1
*2
*3
*4
紛争鉱物対応方針はP57をご覧ください
JAPIA(Japan Auto Parts Industries Association)
:日本自動車部品工業会
EICC/GeSI(Electronics Industry Citizenship Coalition/Global e- Sustainability Initiatve)
JEITA(Japan Electronics and Information Technology Industries Association)
:
電子情報技術産業協会
サプライヤーへの
説明会
Sustainability Report 2013
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ビジネスパートナーとともに
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販売ネットワークとともに
地域色豊かに
「ドライブ王国」
を開催
販売店は、
トヨタの「お客様第一」の理念が問われる最前線です。
トヨタと販売店は、製品・サービスの価値を共有し、固い信頼関係で結ばれた
一心同体のパートナーとして、常にお客様満足の向上を目指して双方向の緊密なコミュニケーションのもとに取り組みを展開しています。
“ワクワク、
ドキドキ”の出張授業「原体験プログラム」
「ドライブ王国」は2007年にメーカーで主催し、随時ノウハウを全
地域社会に根ざしたCSR活動の一環として、
“バーチャル時代”の子
国販売店に展開した体験型イベントです。各販売店は独自色を盛り
どもたちにクルマを通じてリアルな体験をしてもらおうと、2008年
込みながら、
クルマの魅力が体感できる
「ドライブ王国」
を開催して
から全国の小学校への出張授業を販売店と協働で行っています。
います。2013年5月には、被災地支援活動の一環として、子ども
2012年度は、
「クルマ原体験教室」
「クルマまるわかり教室」
を376
国内販売店とのかかわり
中心に楽しめる
「ドライブ王国2013 in 福島」を販売店と共催し、
校で実施、累計で1,095校、約5万8,000人の児童に授業を実施し
国内販売ネットワークは、直接契約を結ぶ約280社、約5,400店舗(U-car含む)です。
トヨタは、
「 お客様第一」の理念を掲げ、
「 1に
2日間で1万3,700名のお客様に来場いただきました。電気自動車
ました。先生方からは
「五感全体を使って、主体的に学習に取り組め
ユーザー、2にディーラー、3にメーカー」の考えのもと、販売店をサポートし一体となってお客様の期待に応え、お客様満足を高めて
の試乗体験やクルマ組み立て体験の場には絶え間ない歓声が。
る」
など、
評価をいただいています。
いくことにより、販売店の発展=トヨタの発展が実現すると考えています。
会場となった郡山市の「ビッグパレットふくしま」はクルマにふれた
授業を実施する販売店は、地域貢献はもちろん、社員の人材育成に
子どもたちの笑顔が満開となりました。
役立つと積極的に取り組んでいます。
国内販売店のCSR活動
トヨタ自動車販売店協会は、2005年に
「トヨタ販売店CSRガイドライン」を発行、
トヨタ全販売店一丸となったCSR活動を推進しています。
2012年度の「CSR講演会」
( 2006年より毎年開催)は、
「トヨタ販売店としてのCSR活動∼コンプライアンスの観点から」をテーマに10月
に開催。2日間で全国販売店代表者408名が聴講、参加者からは「お客様の身になって考えることの大切さが改めてわかった」等の感想が
寄せられました。
自動車整備士の仕事に
ふれられる体験コーナー
各販売店は「コンプライアンス・環境・社会貢献」
を3本柱にCSR活動を推進、自主監査により着実にP-D-C-Aを回し続けています。
トヨタは、
ノウハウ提供を通じて販売店CSR活動をサポート。自主監査ツール「CRSチェックリスト」の改訂、システム改善などに協力しています。
VOICE
お子様と参加したお父さんの声
実車を使ったパワー&
コントロールの実体験
VOICE
授業を受けた児童の声
2012年度は、
コンプライアンス取り組み強化に向けて、全90項目にわたりチェックリストの改訂補強を行いました。
普段なかなか体験できない経験を子どもにさせられたので本当に満足しています。
・ふだん何気なく乗っている車だけど、授業で車のすごさがわかった。
こういった体感型のイベントをもっと開催してほしいと思います。
・自動車会社は、環境のことを考えてクルマを開発していて、自分も環境にいい
ことをやろうと思った。
地域の環境を守る
「AQUA SOCIAL FES!!」実施中
見て・乗って・試して・相談する「ウェルキャブステーション」
アクアのブランディングの一環として、車名にちなんで、水をテーマ
ウェルキャブステーションは、ウェルキャブ(トヨタの福祉車両)を
にした一般参加型の地域環境保護・保全活動「AQUA SOCIAL
体感していただける販売店店舗です。
ここではウェルキャブの展
FES!!(以下ASF)」
を全国で展開中。
「みんなとだからできること」
を
示車・試乗車を常設し、専門の知識を備えたコンサルタントが常
海外には、約170の海外代理店と約8,700の販売店があり、
トヨタの大切なパートナーとして、
トヨタ車の魅力をお客様に伝えてい
合言葉に、昨年は全国50ヵ所131回、1万1,533名の方が参加。販
駐しています。店舗はバリアフリーで、多目的トイレと多目的駐車
ます。また、商品やクルマが持つ価値をお伝えするため、様々な活動でお客様に訴えかけています。
売店からは、延べ1,228名の参加があり、一般参加者と一緒に汗を
場を備えており、どなたでも安心してご来店いただけます。高齢
流して、水辺の清掃、外来種の駆除など、地域ごとのプログラムに
の方やお体の不自由な方、
クルマの乗り降りに負担をお感じの方
取り組みました。ASFは2013年度も継続して実施しています。
の移動をサポートするため、ご要望に適したクルマ選びのお手伝
いをいたします。2013年3月末現在、204店舗(119の販売会
社)を設置しています。
海外代理店とのかかわり
海外での取り組み
イギリスの販売店ネットワークでCO 2を15%削減
2012年、英国トヨタの販売店ネットワークは、店舗からのCO 2排出量を
15%削減しました。
削減量は、3,700トン超/年になり、一般のクルマが2,220万キロ走行した
場合に排出する量に相当します。2009年の先行調査で、多額の投資なしに
エネルギー削減が可能と実証できたことから、英国のトヨタとレクサスで
2014年末までにCO 2の排出量20%削減を目標に取り組みを始めました。
アクアソーシャルフェス2013
「富山湾の浜辺をきれいにしよう」
2013年5月25日
(土)
富山県氷見市島尾海岸にて開催。参加人数は107名
ウェルキャブ
ステーション店舗
アクア公式ホームページ
http://aquafes.jp
VOICE
VOICE
ウェルキャブステーション店舗スタッフの声
ASF静岡に一般参加された方の声
50
初めて参加しましたが、
とっても楽しかったです。
また参加したいと思います。そし
の車いすなどを使って実際に乗り込み体験ができ、使い勝手を確かめていただく
て、
アカウミガメがこの海岸にたくさん上陸してほしいです。
ことができます。
Sustainability Report 2013
VOICE
CSR・環境担当者の声
2011年末までには、エネルギー削減の進捗を見える化するためのモニ
ターシステムをすべての店舗に設置。実際の対策は、空調の調整など単純
でコストをかけずに実行できるものが多く、一部LED照明等省エネ設備を
普段見る機会の少ないウェルキャブを常時展示しています。お客様がいまお使い
トヨタJEMCAエッジウェアロードショールームのLEDライト
導入しCO2削減に努めています。
環境に対する我々の責任は、単にクリーンで低燃費な
クルマをつくることだけでなく、
トヨタとレクサスがかか
わるビジネスの範囲すべてにおよんでいます。
英国トヨタ
マネジャー
トーマス・ロッセル
Sustainability Report 2013
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