公開研究会 「狩猟の明日:先人と野生動物との関わりをどう継承するのか」 日時:2014年5月24日(土)13:30から16:30 講師・演題: 田口洋美 (東北芸術工科大学教授 狩猟民俗学者) ・・・ 「マタギの狩猟と神の世界」 上田剛平 13:40-14:30 (兵庫県朝来農林事務所、ハンター) ・・・ 「兵庫県の狩猟者育成政策」 14:40-15:20 場所:富山大学(五福)共通教育棟 1 階 C13教室 富山市五福3190 http://www.u-toyama.ac.jp/jp/access/gofuku/index.html 正門を入って 2 本目の道路を右折すぐです。 対象:学部生・大学院生 及び 一般 (申し込み不要。出入り自由) 主催:富山大学 人間発達科学部附属農場 後援:富山県 協力:狩猟文化研究所 助成:科研費補助金「野生動物保護管理の推進に必要な狩猟者の法的位置づけ及び権 利関係等に関する研究」(研究代表:高橋満彦) 連絡先+コーディネーター: [email protected] 高橋満彦(富山大) 090-8515-1585 公開研究会 「狩猟の明日:先人と野生動物との関わりをどう継承するのか」 近年、クマやイノシシ、シカなど鳥獣害問題などが、過疎化や廃村化に拍車をかけ、 地域社会の再生にも大きな影響を及ぼし、対策として、狩猟者の育成が叫ばれるように なった。狩猟は、自然保護の見地から好ましくないものとされ時期を脱して、今や推奨 されるスポーツとなった観がある。 しかし、狩猟者の増加は思ったように伸びていない。また、狩猟者の数が増えるだけ では野生動物問題はなくならない。なぜならば、必要なものは狩猟者の数だけではなく、 地域に根差した狩猟技術と文化であるからである。 富山大学高橋研究室では、伝統的な資源管理方法としての「狩猟の場」という縄張り に着目し、狩猟を巡る権利関係を研究してきた。この度、公開研究会を開催し、長年に わたりマタギを中心とした狩猟民俗を研究されてきた田口洋美氏から、マタギが受け継 いできた狩猟の精神と狩猟の場を通じた資源管理を、兵庫県但馬地方でハンター育成に 大きな実績を上げている上田剛平氏から、兵庫県但馬地方で開催されている狩猟者育成 学校の取り組みを中心にお話しいただく。 日時:2014 年5月24日(土)13:30から16:30 場所:富山大学(五福)共通教育棟 1階 C13教室 講師 田口洋美 氏 20 代半ばに映画製作スタッフから研究者へと転身し、狩猟文化研究で業績をあげる。1990 年マタギサミットを始め、現在も主宰幹事。1996 年に狩猟文化研究所を設立、同代表。山 と人と動物を知る異色のフィールドワーカー。近年はロシア極東、シベリア地域の先住民 族研究や野生動物の保護管理問題などに着手している。現在、東北芸術工科大学教授・東 北文化研究センター長。 講師 上田剛平 氏 野生動物管理に必要な狩猟者を維持する方策を提案し、兵庫県但馬地域にて、日本初(発) の行政と狩猟者の連携に基づく狩猟者育成システムを立ち上げる。また、総合的な野生鳥 獣被害対策の推進のため、行政マンと研究者の二足のワラジをはいて、地域住民に役立つ 活動を両方の立場から活躍中。 司会 高橋満彦 富山大学人間発達科学部准教授。専門は野生動物の保全・管理に関わる環境法。富山県 環境審議会委員。
© Copyright 2024 Paperzz