宗像市の経済分析・産業分析 日本経済研究所

資料①
宗像市の経済分析・産業分析
2015 年 7 月
日本経済研究所
0
内容
1.分析の視点 ...................................................................................................................... 2
(1)域外から稼いでいる産業かどうか........................................................................... 2
(2)地域資源を活用するタイプの産業かどうか ............................................................ 2
(3)将来性 ...................................................................................................................... 3
2.域外から稼いでいる産業の分析...................................................................................... 4
3.地域資源を活用するタイプの産業かどうかの分析 ........................................................ 7
4.将来性の高い産業の分析............................................................................................... 10
(1)農業 ........................................................................................................................ 10
(2)観光 ........................................................................................................................ 16
5.持続可能性 .................................................................................................................... 18
6.広域性 ............................................................................................................................ 19
1
1.分析の視点
宗像市のこれからの経済成長を支えるのはどの産業分野か、支援効果が大きい産業は何かを
分析する。成長産業の選定にあたっては、①域外から稼いでいる産業かどうか、②地域資源を活
用するタイプの産業かどうか、③将来性があるかどうか、の 3 つの視点を用いた。分析の結
果クローズアップされたのは、漁業、農業、6 次産業、観光業である。これらの産業を宗像
市の重点とすることが望まれる。
また、成長性とは別に、持続可能性や広域性の観点による整理を行った。持続可能性と
は、宗像の地域資源を活かした成長の果実を市民が共有し安心安全な暮らしを実現するこ
とであり、コミュニティビジネス1がクローズアップされた。広域性の観点とは、福岡都市
圏に位置するメリットを活かせないかという観点である。企業誘致や店舗誘導が重要とな
る。
(1)域外から稼いでいる産業かどうか
地域の成長の核になる産業は域外から稼ぐ移出(国で言えば輸出)産業であることが、
様々な研究から明らかになっている。どの産業が域外から稼いでいるかの判断は、全国平
均より産業集積があるかどうかで判断する。なぜかというと、各地域の消費は全国平均に
近いと想定されるためであり、ある部分の供給サイドが全国平均よりも大きい割合であれ
ば、その分は他地域に移出していると考えられるためである。具体的には、宗像市 A 産業/
同全産業と、全国 A 産業/同全産業の比をとり、1 を超えていれば移出産業とみなす。
以上をより正確に記述すると次の通りである。地域に集積する経済的諸機能は、地域の
外部に財・サービスを移出する基盤産業(移出産業)と、地域内部の財・サービス需要に
応える非基盤産業(域内産業)とに区分される。地域は基盤産業による対外移出活動を通
じて他地域と機能分担し、そのことによって地域の外部から所得を得ることができる。一
方、非基盤産業の域内活動は地域内部で消費される。基盤産業は、農林水産業や工業が中
心となるが、域外から誘客している小売やサービス業も移出産業である。基盤産業の判断
に際しては特化係数法2を用いる。
(2)地域資源を活用するタイプの産業かどうか
産業の性格によって地域資源を活用するタイプかどうかが異なる。例えば、コスト重視
型は輸入原料を使用し、ブランド重視型は地元原料を使ったりする。それを見分るには、
商品の造り方をみる。工程や部品、サービスの標準化が進んでいる産業は、域外の原料を
活用することが多く、また域外に移転するリスクも高い。一方、工程や部品、サービス間
1
地域資源を活かしながら地域課題の解決を「ビジネス」の手法で取り組むもの。地域における新たな雇
用、働きがい、生きがいを生み出し、地域コミュニティの活性化に寄与するものと期待されている
2 特化係数とは、地域のある産業が、どれだけ特化しているかを見る係数。地域産業の業種構成比を、同
全国構成比で除したもので、業種構成の全国との乖離を示し、地域で卓越した業種を見る指標
2
の調整が重要なタイプは、ニッチ3だが地域資源密着型の性格を持つことが多い。
このようなタイプ分けは一般に産業アーキテクチャ分析と称される。各工程等の標準化
が進み、各種部品を組み合わせるタイプの産業をモジュラー・アーキテクチャ(組み合わ
せ型、PC 等)という。モジュール型4は、大量生産やコモディティ5に向く。我が国ではか
つての繊維産業や、これまでの食品関連産業の大層が該当する。
一方、製造や開発において各工程間の調整が重要なタイプをインテグラル・アーキテク
チャ(すり合わせ型、自動車等)と称する。インテグラル型6は、ニッチだがブランド化に
向く。地域資源を活かしてブランド化を狙うのであれば、インテグラル型が有利である。6
次産業化はインテグラル化の一つのパターンである。
食品関連産業全体を 6 次産業化してブランド化できれば、大きな付加価値となるが、い
ままでの分業構造(モジュール型)を変えなければならないことが多く、そこがボトルネ
ック7となる。
(3)将来性
将来性を見極めるには、先行モデルの有無が重要な指標となる。同モデルがあれば、キ
ャッチアップ8による発展が可能である。無い場合には、自ら創造することが求められ、一
般的には困難なことが多い。
宗像市の将来性を判定する先行モデルとして EU9を想定する。なぜかと言えば、地域ブ
ランドの創出において、最も先進的であり、かつ宗像がキャッチアップすることが可能と
みられるからである。
3
4
5
6
7
8
9
隙間。需要全体の一部を構成する特定のニーズ(需要、客層)を持つ規模の小さい需要のこと
工程の標準化が進み、工程ごとに分割(モジュール)可能な産業。IT 産業等
一般化したため差別化が困難となった製品やサービスのこと
工程間の調整が必要な産業。自動車産業、6 次産業等
障害。妨げとなっている箇所
追いつくこと
欧州連合。フランスやイタリア
3
2.域外から稼いでいる産業の分析
図表1は国勢調査に基づき特化係数法により基盤産業を特定したものである。全産業の
就業者が網羅されている(夜間人口ベースである点には留意)。宗像市の特徴は、漁業の域
外から稼ぐ力が強い点にある。雇用力が高い業種は卸小売であるが、福岡市への就業の影
響が大きいとみられる。また、公務の稼ぐ力と雇用力が大きいが、福岡県組織の就業者(自
治体職員、教員、警察等)が宗像に住まいを求めている影響とみられる。
図表2には福岡市の状況を示す。卸小売の雇用力が高いのみならず、相応の稼ぐ力も有
している点が特徴である。これは福岡に立地する大企業等の支店の影響である。統計上、
製造業の支店等は、卸売業として格付けされる。
次に経済センサス(2012/2 小分類)を用いて、より細かな産業分類にて、特化係数法に
よる基盤産業を推計する(図表3)
。なお経済センサスは従事者ベースであり、自営が多い
漁業や農業等は反映されないことが多い。しかし、宗像市では従業員ベースの漁業者も多
く、例外的に稼ぐ産業として顕在化している(実力は国調ベース並みにある)。
また経済センサスは、昼間人口ベースであり、宗像市に立地している産業の動向を示し
ている。このため、夜間人口ベースでは高かった卸売の域外から稼ぐ力(特化係数)はマ
イナスに転じている(夜間人口ベースの卸売業は福岡市への通勤人口とみられる。なお福
岡は支店都市として名高いが、上述のように製造業の支店等は、卸売業として格付けされ
る)。
漁業以外で特徴的なのは、神道系宗教である。宗像大社の影響とみられる。
総括すると、宗像市が域外から稼いでいる産業の筆頭は漁業である。また神道系宗教に
も産業としての強みがある。神道系宗教をどう生かしていくのか、検討が求められる。宗
像大社は沖の島、大島、総社に三姫神を祀り、海の正倉院として世界遺産登録の動きがあ
る。海との関係を勘案すれば、漁業と連携し、食をもう一つのコンテンツとして観光を活
性化させることが望まれよう。
4
図表 1 基盤産業の特定(宗像市)特化係数法:全業種就業者数
18%
基盤産業(移出産業)
卸売業,小売業
16%
14%
製造業
雇
用
力
12%
医療,福祉
︵
10%
就
業
者
割
合
8%
教育,学習支援業
建設業
︶
サービス業
6%
公務
宿泊業,飲食サービス業
4%
農業
複合サービス事業
▲ 0.5
0.0
0.5
2%
漁業
0%
1.0
1.5
2.0
域外から稼ぐ力(特化係数:対数値)
(出所)国勢調査 2010
図表 2
福岡市の状況(特化係数法:全業種就業者数)
25%
基盤産業(移出産業)
20%
卸売業,小売業
︵
雇
用
力
15%
就
業
者
割
合
医療, 福祉
10%
︶
建設業
宿泊業,飲食サービス業
5%
情報通信業
製造業
不動産業,物品賃貸業
電気,ガス,熱供給,水道業
0%
▲ 2.5
▲ 2.0
▲ 1.5
▲ 1.0
▲ 0.5
0.0
0.5
域外から稼ぐ力(特化係数:対数値)
1.0
(出所)国勢調査 2010
5
図表 3 基盤産業の特定(宗像市2)特化係数法:全業種従事者数(除く自営)
6%
基盤産業(移出産業)
病院
5%
老人福祉介護事業
雇
用
力
4%
その他の飲食料品小売業
︵
高等教育機関
従
事
者
割
合
3%
︶
スポーツ施設
提供業
2%
1%
神道系宗教
海面漁業
0%
▲ 6.0
▲ 5.0
▲ 4.0
▲ 3.0
▲ 2.0
▲ 1.0
0.0
1.0
2.0
3.0
4.0
域外から稼ぐ力(特化係数:対数値)
(出所)経済センサス 2012
6
3.地域資源を活用するタイプの産業かどうかの分析
宗像市の漁業は、漁師の意識が高く、一部は市場を経由しないで、道の駅むなかたにて
直接漁師名で販売するスタイルが確立している。これは全国的にも珍しい。一般的に漁師
が漁獲した魚は、市場を通して販売される。道の駅むなかたでは、漁協が経営に参画して
いるため、漁師が自分の名前で販売することができる。
漁業の産業スタイルを分析すると、一般的な漁業は、船-漁協、漁協-市場間の取引の手法
がセリ等に標準化されておりモジュール型(組み合わせ型、水平分業)に該当する。一方、
宗像に特徴的にみられる、漁師が自分の名で、自分で価格を決めて、道の駅で販売するス
タイルは、最終工程まで自ら手掛ける垂直統合型であり、インテグラル型(すり合わせ型)
である。これは地域資源をブランド化する上で、最適のスタイルである。
宗像漁協では、衛生管理に十分配慮した加工施設を今春増改築しており、さらなる付加
価値向上が期待できる。荷捌き施設の高度衛生化の計画もあり、徐々に EU・HACCP10も
視野に入れた対応が進みつつある。
EU・HACCP では、震災復興の視点もあり三陸を中心に、市場全体を高度衛生管理にし
たり、大型漁船をヨーロッパ型にしたりする対応が進みつつあるが、例えばいち早く市場
を高度衛生化した八戸では、ほとんど施設が稼働しないなど、施設能力と漁業運営実態の
ミスマッチがみられる。
これは、八戸は漁獲量が大きく(図表5)
、今までの低価格・標準品を中心としたビジネ
スモデルを、一気に高付加価値型に転ずることに無理があるためである。現実的には、小
さな垂直統合モデルから始める必要がある。
この観点からは、宗像は有利とみられる。既に道の駅販売を通じて、小さな垂直統合モ
デルが確立されている。当該流通のオプションとして、今春増改築した加工施設を活用で
きる。加工施設は漁協の経営となるが、ビジネスモデルとしては、垂直統合型に分類しう
る。規模的には大きなものではないことがむしろ好都合となる。既に東京方面の料亭に冷
凍加工品(アナゴ等)を納め始めている。このような流通が確立していると、荷捌き施設
完成後は、冷凍の魚や刺身を供給することも視野に入る。仮に EU・HACCP(図表6、7)
に対応すれば、先進各国への輸出も可能となる。
また、このような漁船から衛生管理の行き届いた加工施設までの一貫した加工は、6 次産
業化の中でも付加価値が高い。既存の宗像の道の駅による販売も、典型的な 6 次産業化に
よる成功例であるが、その価値をパワーアップするイメージである。衛生管理の行き届い
た施設を活用し、高付加価値の冷凍商品を提供することが出来れば、販売先は、道の駅か
10
HACCP: Hazard Analysis and Critical Control Point。危害要因分析と必須管理点による衛生基準のこ
と。EU-HACCP とは、EU が定めた HACCP のローカル基準。漁船や市場など、加工場以外も対象となり、
世界一厳しいと言われる
7
ら大都市圏や海外が視野に入る。
高付加価値が定着するとブランド化が視野に入る。既に鐘崎天然とらふくは、マークを
選定し商標を登録して、ブランド定着を図る構えである(図表8)
。我が国でも 6 月から地
理的表示制度11がスタートした。今後は表示に対する取り組みが非常に重要となる。
宗像の漁業は、小規模ながらまとまっており、宗像産業発展のために重要であるのみな
らず、我が国漁業がグローバルスタンダード(EU・HACCP)に適って、高級魚を先進国
に輸出することによる発展が可能となるかどうかの試金石となる可能性を有する。
図表 4
宗像市 海面漁業魚種別漁獲量(2013、トン)
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
(出所)農水省資料
図表 5
八戸市海面漁業魚種別漁獲量(2013、トン)
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
(出所)農水省資料
11
国が認めた商品に対し、産地の表示と、その保証マークを許可する制度
8
図表 6
対米、対 EU 輸出認定に関し、漁船、市場、養殖場加工場の認定又は登録の有無
漁船の登録
市場の登録
養殖場登録
加工場認定
米国
不要
不要
不要
必要
EU
必要
必要
必要
必要
我が国で登録又
都道府県
都道府県等
都道府県
都道府県等
は認定を行うもの
水産部
衛生部
水産部
衛生部
(出所)日本政策投資銀行「食と農の成長戦略の再構築に関する検討」201212
図表 7
EU 水産輸出認定・国別内訳(2011)
1000
800
600
400
200
0
日本
米国
カナダ
中国
ベトナム
モロッコ
タイ
韓国
加工場
26
948
638
550
380
366
294
66
加工船
0
82
40
7
0
0
0
108
冷凍船
102
90
0
168
0
348
8
148
(出所)日本政策投資銀行「食と農の成長戦略の再構築に関する検討」201213
図表 8
鐘崎天然とらふくマーク
(出所)鐘崎ふくフェア実行委員会 HP
12
13
原典は大日本水産会
- 〃 -
9
4.将来性の高い産業の分析
地域資源を活用したブランド化の先進地域である EU は、観光、漁業、農業(特にワイ
ン等の 6 次産業)に優れているが、これらは宗像が有する地域資源の価値と親和性が高い。
漁業については既述の通り EU 的発展が望める。この項では、観光と農業、6 次産業(農業
と飲食品産業の連携による)について検討を進める。
(1)農業
①農業の方向性
我が国農業の方向性は、土地利用型農業14(米等)は大規模化又は高付加価値化(酒米等)
であり、野菜・果樹は品質基準15的な機能性によるブランド化と、プロセス基準16的な地域
性や作り方によるブランド化(地理的表示)の双方にチャンスがある。但し土地利用型の
大規模は最低でも 50ha の面積が必要となる(図表 9)
。酒米は高級酒米(山田錦)に供給
不足感があり、価格も高く(3 万円/俵)、また高級清酒は内外需ともに成長余地があり、将
来的にみても有望である(図表 10-12)
。
②宗像市の耕地と産出
耕地面積の約 3/4 が田である(1618ha)
。一方、農業産出額(2008)では逆に米は全体
の 1/4 にとどまり、野菜(1/4)
、肉用牛(1/4)と肩を並べる。
③宗像市コメ農業の発展可能性
宗像市は高付加価値米(酒米)に大きなチャンスを有している。福岡県は全国 3 位の山
田錦の産地であり、産地品種銘柄17にも指定されている(糸島産が多い)。酒米を多用する
高級清酒は急伸しており(図表 13)、山田錦は需給が逼迫している。
山田錦の単価は食米の約 3 倍である(約 3 万円/俵)。山田錦は、構造的に割れにくく、磨
きやすいことから、高級酒に向いており、その競争力は高い。全国の高級食米(2 万円/俵)
の生産量は 5 万tほどとみられるが、同ランクにある山田錦の生産量は 3 万t(26 年産)
に達し、まだまだ増える勢いである(25 年産:2 万t→)。グローバル競争や人口減少等を
考えると、食米はますます競争が激化し厳しい状況となるとみられ、近い将来、日本の高
級品種といえば酒米(特に山田錦)となることすら現実味を帯びてきている。
市内の蔵元は宗像の山田錦を活用し好評である。これは広義の 6 次産業化に該当する。
清酒に関しても地理的表示や、地元原料を使った製品が好調な時代となりつつある。宗像
の米と酒にはチャンスがある。
④国の補助金の方向性(土地利用型)
食米の需要低迷を受けて、国の補助金(経営所得安定対策)は、主食用米を減らし、飼
料用米、加工用米を増産する方向性にある。また、減反作物としては、麦・大豆の高品質
化や、ビール麦の生産があげられる。これらの方向性は、広義の 6 次産業化であり、畜産
14
15
16
17
収穫量が土地面積の多寡に左右される農業(⇔労働集約型農業:野菜等)
品質の良し悪しによる基準。A 級品、B 級品など
作り方や場所による基準。有機農産品、ボルドーワインなど
農産物検査法に基づく検査による銘柄証明及び品位格付が受けられる銘柄のこと
10
や飲食品産業との連携を強化するものである。従って、将来的な動向は、連携先の産業の
未来に関係するだろう。
また、JA 宗像では、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーを転作作物として奨励して
いる。これらは、都市近郊に立地する宗像市の特徴を活かしたものである。
図表 9
60
コンバイン一台当たり
耕作面積
59.3
ha/台
北海道
都府県
30
26.7
11.3
13.9
(出所)2010
図表 10
農林業センサス
農業経営体Ⅱ
100.0ha以上
50.0∼100.0ha
40.0∼50.0ha
30.0∼40.0ha
25.0∼30.0ha
20.0∼25.0ha
15.0∼20.0ha
10.0∼15.0ha
7.5∼10.0ha
5.0∼7.5ha
4.0∼5.0ha
3.0∼4.0ha
2.5∼3.0ha
2.0∼2.5ha
1.5∼2.0ha
1.0∼1.5ha
0.5∼1.0ha
0.3ha未満
0.3∼0.5ha
1.7
0
経営耕地面積規模別統計
JA なんと(富山県)の酒米作付面積(ha)
400
350
300
26.8
雄山錦
249
五百万石
山田錦
27.2
27.9
223.5
222.2
48.4
63.3
2013
2014
27
250
200
150
35.6
274.2
216.5
100
50
0
20.5
22.2
44.2
2010
2011
2012
出所:JA なんと「なんと酒米サミット 2014」
11
図表 11
破線矢印
日本酒の種類と原料
は少量を表わす
醸造
アルコール
(ブラジル
等)
日本酒用の米の生産量
大衆酒
高級酒
MA米
Minimum
Access
(米国等)
(2012年)
加工用米
超高級酒
主食用米
酒米
酒米
(酒造利用/掛
米)
(高級酒用)
「五百万石」等
(超高級酒用)
「山田錦」
「美山錦」0.6万t
「雄町」0.2万t
「出羽燦々」0.2万t
他85品種 計3万t
「五百万石」2万t
「山田錦」2万t
需給逼迫、高価
米の総流通量 500万t ⇒ 内 日本酒用 24万t (総量の5%) ⇒ 内 酒米 7万t※
出所 生産量は、農林水産省「平成24年産米の農産物検査結果(確定値)」(2013年10月31日公表)より
図表 12
旭酒造の山田錦使用量(見込み)
5万石
山田錦
25万俵
(1.5万t)
8千石
4万俵(0.2万t)
2013(H25)
1.6万石
8万俵
(0.5万t)
2014(H26)
2015(H27)
出所:桜井博志「逆転経営」2014 ダイヤモンド社より作成
12
図表 13
酒類別清酒製造数量(KL、酒造年度:2013 は 2013/7∼2014/6)
60,000
500,000
450,000
純米酒
50,000
400,000
純米吟醸酒
350,000
40,000
吟醸酒
300,000
30,000
250,000
200,000
本醸造酒
特定名称計(右軸)
20,000
150,000
特定名称以外の清酒
(右軸)
100,000
10,000
合計(右軸)
50,000
0
0
2009
2010
2011
2012
2013
出所:国税庁「平成 25 酒造年度における清酒の製造状況等について」
13
④宗像市:野菜・果樹の発展可能性
宗像市はブランド苺「あまおう」の大産地であり、成功を収めている。但し、全国各地
との競争も激しくなってきており、生菓子事業者と連携を強めた、広義の 6 次産業化が期
待される。フルーツの高付加価値化におけるスイーツの活用は重要であり、それはブラン
ドみかん「姫神」も同様とみられる(図表 15)。
また、上述のように他の産業の活用が進んだり、ブランド化の進展により取引が拡大し
たり、他産地との競合が進んだりしてくると、ロットを安定させることによって、他者が
活用しやすくすることが重要となる。
ロットを安定させ、市場における信頼性を確保するためには、共同出荷体制の強化が必
要とみられる。具体的には、いちごやブロッコリーである。共同出荷体制が強化されると、
スケールメリットが発生し、パッケージングセンターを設置したり、農作業ヘルパーを拡
大したりすることが可能となる。すると農家は作業に集中し、規模の拡大も期待できるよ
うになるだろう18。
図表 14
宗像の果樹ブランド(「あまおう」と「姫神」)
(出所)JA むなかた HP
18
これは既述のモジュール化(組み合わせ化)に相当する。ブランド化にはすり合わせ型が向くが、ブラ
ンド確立後は、モジュール化して、スケールメリットを追求することも、有力な選択肢である
14
図表 15
スイーツメーカーの地元果樹活用例
会社名
所在地
使用フルーツ
商品名
特徴
五洋食品
福岡
あまおう(福岡)
あまおうのレアチーズ
ケーキ
冷凍技術
シャトレーゼ
山梨
ぶどう
ぶどう餅
菓匠三全
宮城
ラフランス(東北)
らふらんす
ファミリーマート
東京
岡山フルーツ
岡山フルーツパフェ
宗家源吉兆庵
東京(工場:岡山)
マンゴー
マンゴーゼリー
聖和堂
岡山
はっさく
はっさく大福
共楽堂
広島
マスカット(岡山)
一粒マスカット
ドンレミー
東京(工場:群馬、
岡山)
各種フルーツ
多数
地域原料の活用
岡山商工会議所
がフルーツ&
スイーツの振興
策に注力
(出所)日本経済研究所作成
15
(2)観光
①宗像観光の現状
宗像市には年間 6 百万人を超える観光入込があり、福岡県では、北九州市、福岡市、太
宰府市に次いで 4 位である(2012)。宗像大社等、有力な観光資源を有する上に、2008 年
に道の駅が開業し、近年の観光入込指数は、福岡を上回る好調さをキープしている(図表
16)。全国に数多ある道の駅の中で、宗像が競争力を持ちえたのは、漁師名を開示し、鮮度
や品質に優れた魚介類を提供する等、食のコンテンツに優れていたためである。
道の駅の波及効果は頭打ちとなりつつある。今後、望まれる方向性としては、市内飲食
施設や販売施設の強化によって、道の駅を補完し、周遊性を持たせ、食の宗像を強化する
方向性と、世界遺産級の歴史を活かす方向性の二つである。
図表 16
観光入込指数(2006=100)
125
120
115
110
105
100
95
宗像
90
福岡
85
80
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
(出所)宗像市、福岡市資料より作成
②食を観光に活かす
観光の主たるコンテンツは食である。従って、観光の競争力は、食の競争力に近い。既
述の通り、宗像には、漁業が既に一定の成功を納め、さらに発展する可能性が高いほか、
農業や 6 次産業においても、酒米や酒造業等、大きな潜在力を有している。宗像の観光競
争力は(潜在的には)高いとみられる。
食のポテンシャルを活かすためには、農業、漁業、6 次産業の振興が、観光振興の基盤づ
くりとしても重要である。
16
③宗像の歴史を活かす
さらに宗像独自のコンテンツとして世界遺産を狙う「“神宿る島”宗像・沖ノ島と関連遺
産群」がある。これは 4 世紀後半から 9 世紀末にかけて国家的祭祀が行われた沖ノ島と、
祭祀権を掌握した古代有力氏族に関連する遺跡群から成り、現在でもその信仰や禁忌が継
続されている貴重な資産である。宗像・沖ノ島と関連遺産群は、自然崇拝から今日の社殿
祭祀に至る過程が純粋な状態で保たれている国内唯一の遺産であること、豊かな自然と遺
産群が共存し、現在もなお人々の中に信仰が脈々と生き続けていることが評価され、2009
年、ユネスコ世界遺産の暫定リストに記載された。
日本政策投資銀行のインバウンド19観光客ニーズ調査によれば、日本旅行を選んだ理由は
「日本食」、「景観」、「温泉」、「治安」、「文化・歴史」である。宗像は「日本食」、「景観」、
「文化・歴史」に優れる。日本の代表的伝統産業であり、宗像を象徴する、農漁業や清酒、
神道系宗教を振興することは、インバウンド観光の誘客に有効とみられる。
③福岡 MICE20との連携
他地域との関連では、外国人に高く認知されており、インバウンド観光客も多い福岡/博
多との連携が重要である。例えば、福岡で進められている MICE 構想を活かし、アフター
MICE21における宗像への誘客が重要となる。そのためには、同じく福岡で進められている
ワンストップサービス DMO 構想(MICE ビューロー)22との連携が重要とみられる。
19
外から入ってくる旅行、一般的に訪日外国人旅行を指す。海外旅行はアウトバウンドという
福岡市ベイエリアの国際展示場強化を通じて海外のイベントや観光客を呼び込む活動の総称
21 国際展示場における国際会議や見本市後の観光などのこと
22 国際会議や見本市の開催に必要となる、福岡市内に点在する展示場やホテルの予約等のサービスを一括
して提供する構想
20
17
5.持続可能性
宗像経済の成長戦略には、移出産業及び同候補である、漁業、農業、6 次産業(含広義)
、
観光業が重要であるが、成長の果実を市民が共有し持続可能な発展につなげるためには、
地域課題の解決にビジネス手法を応用したコミュニティビジネスによって、安心安全な暮
らしを発展させることが重要とみられる。ここではコミュニティビジネスのなかでも、SIB
(ソーシャル・インパクト・ボンド)に着眼する。
SIB とは、優れたサービスに、投資家が資金を提供してプログラムを実施し、削減され
た財政支出など、事業成果に応じて、自治体等が投資家へ成果報酬を支払う仕組みである。
経済産業省は、脳機能の維持・改善に効果があることが科学的に実証されている「学習療
法」を SIB のスキームで行うという学習療法センターからの提案を、平成 27 年度健康寿命
延伸産業創出推進事業(ヘルスケアビジネス創出支援等)の調査事業として採択した。宗
像市は同事業に協力団体として参加する。
認知症学習者の介護度を良化することで、介護・医療費等の削減に貢献できるかが期待
されている。今年度の調査事業を通じて、介護度・医療費を低下・維持させ、それに応じ
た成果報酬をヘルスケア事業者・介護施設が得ることができる仕組みを実証できれば、日
本初の SIB 事例となる。
図表 17
SIB のイメージ
コスト削減
運用コスト
行政コスト
リターン
事業コスト
現状
SIB導入
コスト削減
(出所)日本経済研究所作成
18
6.広域性
宗像市は福岡都市圏に位置するのみならず、北九州市とも近く、またトヨタ自動車が立
地する宮若市が隣接するなど、産業が盛んな有力都市を周辺に有する。これらは、宗像市
民へ雇用機会を提供しているが、周辺市町の産業が盛んであるということは、宗像市の立
地ポジションも優れていることを意味する。
また周辺市町の産業タイプも、アジア諸国に席巻された電気機械産業ではなく、自動車
産業や重厚長大産業23、あるいは都市型産業であり、今後とも一定の成長が期待できる。従
って、広域的に考えた場合に、宗像のポジションを活かした、企業誘致にも合理性がある。
もっとも企業よりも先に定着しているのが人である。宗像市は県内の転勤が多い、県関
係者(教員、警察等)が住まいを求めるケースが多いと聞く。これらの市民に利便性を与
え、かつ将来の市民を誘致するためには、商業施設等の店舗誘導が有効とみられる。
以
23
北九州市の重化学工業等:鉄鋼業・セメント・非鉄金属・造船・化学工業など
19
上
資料②
宗像市の産業に関する統計資料
宗像市
目
次
1
市内総生産 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
市民所得 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
3
経済活動別市内総生産
2
4
産業(大分類)・従業員規模(8 区分)別事業所数及び従業者数(民営)
・・
3
5
総農家数及び経営耕地面積 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
6
JAむなかた農産物取扱高 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
7
農作物作付面積 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
8
農作物収穫量
7
9
漁業経営体数及び漁獲高
10
観光入込状況
11
宗像市観光物産館(道の駅むなかた)利用状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・
10
1
市内総生産
(万円)
(億円)
2,300
800
780
2,200
760
2,100
740
720
2,000
700
1,900
680
H15
H16
H17
H18
H19
H20
市内総生産(億円)
年度
H21
H22
H23
H24
就業者1人当たり市内総生産(万円)
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
市内総生産(億円)
1,981
2,077
2,070
2,115
2,036
2,177
2,141
2,159
2,203
2,203
就業者1人当たり
市内総生産(万円)
745
772
759
765
730
778
766
769
781
776
資料:福岡県調査統計課「市町村民税経済計算報告書」
2
市民所得
(万円)
(億円)
2,650
280
2,600
275
2,550
270
2,500
265
2,450
260
H15
H16
H17
H18
H19
H20
市民所得(億円)
年度
H21
H22
H23
H24
人口1人当たり市民所得(万円)
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
市民所得(億円)
2,561
2,564
2,615
2,620
2,639
2,559
2,528
2,570
2,614
2,577
人口1人当たり
市民所得(万円)
274
273
278
277
278
270
267
269
272
268
資料:福岡県調査統計課「市町村民税経済計算報告書」
1
3
経済活動別市内総生産
産業別
市内総生産
(億円)
(億円)
2,210
800
2,200
700
2,190
600
2,180
500
2,170
2,160
400
2,150
300
2,140
200
2,130
100
2,120
2,110
0
H20
H21
H22
H23
市内総生産
農林水産業
鉱工業
卸売・小売業
サービス業
その他の産業
H24
建設業
(単位:億円)
年 度
20年度
21年度
22年度
23年度
24年度
市内総生産(4+5)
2,177
2,141
2,159
2,203
2,203
1.産業
1,883
1,860
1,870
1,906
1,904
38
37
39
40
36
鉱工業
167
190
177
212
203
建設業
173
121
144
147
142
卸売・小売業
210
212
221
222
227
サービス業
629
618
614
622
629
その他の産業
666
673
675
664
667
2.政府サービス生産者
218
211
213
212
211
60
59
63
68
70
2,162
2,130
2,146
2,186
2,185
16
11
13
17
18
農林水産業
3.対家計民間非営利サービス生産者
4.小計(1+2+3)
5.輸入品に課される税・関税等
資料:福岡県調査統計課「市町村民税経済計算報告書」
2
4
産業(大分類)・従業員規模(8 区分)別事業所数及び従業者数(民営)
(単位:箇所、人)
産 業 大 分 類
総 数
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
平 成 21 年 平 成 24 年
産 業 大 分 類
事業所数 従業者数 事業所数 従業者数
2,756 24,908
1,624 3,518
560 3,670
319 4,285
120 2,907
65 2,401
44 3,085
23 5,042
1
-
2,592 23,203 E 製造業
1,477 3,229 1∼4人
554 3,652 5∼9人
317 4,297 10∼19人
117 2,799 20∼29人
62 2,307 30∼49人
37 2,497 50∼99人
24 4,422 100人以上
4
- 出向・派遣従業者のみ
平 成 21 年 平 成 24 年
事業所数 従業者数 事業所数 従業者数
110
48
31
13
8
3
6
1
-
1,690
111
199
190
203
138
448
401
-
103
47
26
13
6
3
5
3
-
1,761
117
178
200
136
137
300
693
-
A 農業,林業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
13
6
3
2
2
-
117
18
16
27
56
-
13
2
6
3
2
-
149
6
36
39
68
-
F 電気・ガス・熱供給・水道業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
5
2
3
-
65
17
48
-
5
1
1
3
-
62
4
6
52
-
B 漁業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
4
1
3
-
155
26
129
-
4
1
3
-
132
16
116
-
G 情報通信業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
29
23
3
3
-
95
40
19
36
-
24
20
3
1
-
72
33
21
18
-
C 鉱業,採石業,砂利採取業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
1
1
-
3
3
-
1
1
-
3
3
-
H 運輸業,郵便業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
34
7
5
11
3
2
4
2
-
934
10
36
155
75
76
290
292
-
37
11
6
9
5
1
4
1
-
799
18
43
125
125
42
301
145
-
D 建設業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
272
152
91
26
2
1
-
1,391
380
586
322
46
57
-
234
135
76
23
-
1,142
351
512
279
-
I 卸売業,小売業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
809
490
164
95
36
12
8
4
-
6,125
1,143
1,062
1,309
872
419
500
820
-
747
429
163
93
39
13
7
3
-
5,608
966
1,049
1,254
914
463
473
489
-
3
(単位:箇所、人)
産 業 大 分 類
平 成 21 年 平 成 24 年
産 業 大 分 類
事業所数 従業者数 事業所数 従業者数
平 成 21 年 平 成 24 年
事業所数 従業者数 事業所数 従業者数
J 金融業,保険業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
33
15
5
7
5
1
-
293
33
31
86
113
30
-
41
11
14
10
5
1
-
418
22
97
146
122
31
-
O 教育,学習支援業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
104
58
16
14
8
5
2
1
-
1,445
97
107
181
181
173
152
554
-
96
45
19
18
7
4
2
1
-
1,558
76
121
242
173
153
125
668
-
K 不動産業,物品賃貸業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
133
111
13
7
2
-
445
219
84
94
48
-
117
91
15
8
2
1
430
188
89
99
54
-
P 医療,福祉
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
224
64
76
35
17
18
5
9
-
4,133
160
522
440
419
660
326
1,606
-
237
67
73
44
20
14
9
8
2
4,253
163
498
578
483
540
587
1,404
-
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
90
75
10
2
1
1
1
-
378
155
62
28
21
37
75
-
97
79
10
4
2
2
-
474
172
65
57
46
134
-
Q 複合サービス事業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
29
7
11
8
1
1
1
-
356
23
80
97
29
34
93
-
19
7
6
4
1
1
-
267
24
40
59
36
108
-
M 宿泊業,飲食サービス業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
363
183
83
54
25
13
3
2
-
3,272
404
543
756
605
486
200
278
-
346
176
80
52
20
14
2
2
-
3,000
405
530
710
488
488
119
260
-
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
171
122
22
14
4
2
5
2
-
1,936
252
142
192
103
70
336
841
-
174
124
24
16
4
2
2
2
-
1,190
260
147
219
100
85
142
237
-
N 生活関連サービス業,娯楽業
1∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
50∼99人
100人以上
出向・派遣従業者のみ
332
262
25
25
5
4
8
2
1
2,075
470
164
324
110
149
608
250
-
297
231
32
15
7
4
4
3
1
1,885
421
220
204
158
148
316
418
-
L 学術研究,専門・技術サービス業
R サービス業(他に分類されないもの)
資料:総務省統計局「経済センサス」
4
5
総農家数及び経営耕地面積
(ha)
(戸)
2,000
1,400
1,200
1,500
1,000
800
1,000
600
400
500
200
0
0
H12
H17
耕地面積
H22
総農家数
年度
自給的農家数
H12
総農家数(戸)
販売農家数
H17
H22
1,216
1,082
974
209
239
284
販売農家数(戸)
1,007
843
690
耕地面積(ha)
1,736
1,646
1,548
自給的農家数(戸)
資料:農林水産省「農林業センサス」
6
JAむなかた農産物取扱高
(億円)
20.4
20.2
20.0
19.8
19.6
農産物取扱高
19.4
19.2
19.0
H22
H23
H24
H25
H26
(単位:億円)
年 度
農産物取扱高
H22
19.5
H23
19.2
H24
19.4
H25
19.4
H26
20.3
資料:JA むなかた
5
7
農作物作付面積
(単位:ha)
年 次
米
21∼22年
22∼23年
23∼24年
24∼25年
25∼26年
896
890
931
923
923.8
(総 数)
409
447
438
418
415.2
(小 麦)
312
260
247
240
230.2
(その他)
97
187
191
178
185
4
3
0
3
3
284
311
285
262
246.4
だいこん
1
1
1
0
0.9
ばれいしょ
4
2
0
8
5.2
はくさい
1
1
3.2
2
2.1
キャベツ
6
4
4.2
3
5
ほうれんそう
1
1
0
0
0
レタス
1
1
5
0
0
ね ぎ
2
1
2.7
2
2.1
たまねぎ
1
2
2.1
2
4.2
きゅうり
3
1
0.9
3
3.5
な す
7
7
6.6
5
8.2
トマト
4
6
1.8
3
3.9
いちご
19
19
6.4
15
15.9
温州みかん
13
12 -
0
1.4
なつみかん
1
1-
0
0
か き
1
1-
0
1
麦
かんしょ
大 豆
※かき・みかん・なつみかんについては栽培面積である。
資料:福岡県農業統計調査、宗像地域水田農業推進協議会
6
8
農作物収穫量
(単位:トン)
年 次
米
麦
21∼22年
22∼23年
23∼24年
24∼25年
25∼26年
4617
4521
4724
4683
4687
(総 数)
1570
1512
1363
1301
1288
(小 麦)
1254
921
830
805
772
(その他)
316
591
533
496
516
かんしょ
大 豆
だいこん
59
44 -
-
-
450
473
416
383
360
85
98
81
82
82.3
ばれいしょ
102
はくさい
105
112
114.6
109
105.6
キャベツ
213
230
175
172
420.5
ほうれんそう
22
36
37
30
29.6
レタス
10
14
13.7
10
11
ね ぎ
45
56
81.5
25
11.8
たまねぎ
92
111
137
93
66.4
きゅうり
80
93
92
41
40.6
な す
45
27
442.8
30
27.6
トマト
101
27
69.2
69
30.2
いちご
418
300
230
218
211.5
温州みかん
120
40 -
14
28.6
なつみかん
20
20 -
-
-
-
か き
50 -
4-
-
-
0
-
資料:福岡県農業統計調査、宗像地域水田農業推進協議会
7
9
漁業経営体数及び漁獲高
【漁業経営体数】
(戸)
700
600
500
総数
400
鐘崎
300
地島
神湊
200
大島
100
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
【漁獲量】
(トン)
10,000
8,000
総数
6,000
鐘崎
地島
4,000
神湊
大島
2,000
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
【漁獲高】
(億円)
45.0
40.0
35.0
30.0
総数
25.0
鐘崎
20.0
地島
15.0
神湊
10.0
大島
5.0
0.0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
8
H22
H23
H24
H25
年度
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
区分
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
総 数
鐘 崎
地 島
神 湊
大 島
経営体数(戸) 組合員数(人)
643
162
138
83
260
513
147
47
38
281
478
149
47
38
244
518
153
47
78
240
510
153
47
80
230
503
154
44
80
225
501
151
44
78
228
555
155
43
75
282
536
158
43
75
260
491
151
34
29
277
538
275
46
38
179
530
275
46
37
172
509
264
46
36
163
540
302
47
32
159
536
307
47
33
149
534
307
44
34
149
523
297
44
33
149
496
290
43
33
130
472
283
43
31
115
475
280
43
34
118
漁獲量(t)
9 ,1 8 1
6,003
221
94
2,863
6 ,3 8 0
4,186
231
101
1,862
7 ,9 2 1
5,115
224
87
2,495
7 ,9 8 8
5,073
147
80
2,688
8 ,0 2 5
4,135
189
456
3,245
6 ,9 6 4
3,502
125
135
3,202
7 ,0 2 1
4,409
126
89
2,397
5 ,8 0 1
3,659
152
91
1,899
3 ,6 5 1
2,963
137
73
478
3 ,8 9 8
2,433
117
70
1,278
漁獲高(億円)
4 0 .8
27.0
2.6
0.9
10.3
3 4 .3
22.5
2.5
0.9
8.3
3 9 .0
24.9
2.7
1.0
10.3
3 7 .9
24.1
2.2
0.9
10.8
3 8 .5
23.4
2.1
1.3
11.7
2 8 .5
18.1
1.4
1.1
7.8
2 8 .4
18.0
1.5
1.0
7.8
2 7 .7
18.0
1.7
1.1
7.0
2 3 .5
16.2
1.5
0.9
4.9
2 4 .6
16.0
1.2
0.9
6.5
資料:港勢調査、漁協業務報告書
9
10
観光入込状況
(万人)
700
600
500
総数
400
一般行楽
300
祭・行事
文化財等
200
その他
100
0
H21
H22
H23
H24
H25
(単位:万人)
年次
H21
H22
H23
H24
H25
総数
639
651
663
665
636
一般行楽
350
359
371
377
369
祭・行事
42
45
48
49
39
文化財等
170
201
170
170
166
その他
77
46
74
68
63
資料:産業振興部商工観光課「観光入込状況調査」
11 宗像市観光物産館(道の駅むなかた)利用状況
(万人)
170
160
利用人数
150
140
H21
H22
H23
H24
H25
(単位:万人)
年 度
利用人数
H21
151
H22
H23
156
163
H24
164
H25
170
資料:産業振興部商工観光課
10