災害復旧代行工事について 磯浜漁港海岸(PDF:3254KB);pdf

災害復旧代行工事について
磯浜漁港海岸
水産庁
水産庁による災害復旧代行工事
(磯浜漁港海岸)
主な経緯
位置図
復旧にあたっては、堤防が復旧するまでの間の台風
等による背後地の二次被災を防ぐため、応急に仮堤
防を造成し、その後、堤防の復旧を行った。
堤防構造は、「粘り強く効果を発揮する海岸堤防の
構造にかかる工夫」を採用した。
宮城県
仙台
主な経緯
磯浜漁港
H23. 3.11 東日本大震災の発生
H23. 4.28 「東日本大震災による被害を受けた公共土
木施設の災害復旧事業等に係る国等による
代行に関する法律」が衆参全会一致で可決
成立
H23. 7.14 山元町長から、農林水産大臣に
「特定災害復旧等海岸工事」を要請
H23. 7.22 農林水産大臣が、山元町長に
「特定災害復旧等漁港工事」の施行を回答
(参考)
代行に関する法律(法律概要)
施策の背景
東日本大震災による被災市町村の中には、壊滅的な被害
を受け、行政機能が麻痺し、行政事務を十分に遂行できな
いところがある。また、被災県においても、膨大な事業を抱
え、災害復旧事業等に係る工事の実施が極めて困難な状
況になっているところがある。
H23. 8. 5 磯浜漁港海岸 工事着手
H26. 12.19 磯浜漁港海岸 堤防 完成
H27. 3.24 農林水産大臣が、山元町長に工事完了
を通知
このため、国又は県が、被災地方公共団体からの要請に基
づき、これに代わって公共土木施設の災害復旧事業等に係
る工事を実施できる特例を創設。
磯浜漁港海岸
【磯浜漁港海岸の概要】
所 在 地 :宮城県亘理郡山元町
管 理 者 :山元町
災害復旧代行工事の概要
【復旧工事の概要】
○応急仮工事 L=489m
○堤防 L=757m
崩壊、沈下した堤防について、「粘り強く効果を発揮する海岸堤
防の構造にかかる工夫」を施し復旧。
凡
位置図
例
代行工事実施箇所
H23応急仮工事実施箇所
宮城県
仙台
磯浜漁港
L=757m
磯浜漁港海岸
災害復旧代行工事
復旧状況
台風期の波浪等による背後地の二次災害を防ぐため、土のうにより応急の仮堤防
を造成し、背後地の安全を確保した上で、本復旧を行った。
被災状況
仮堤防完成
本復旧完成
磯浜漁港海岸 災害復旧代行工事
粘り強く効果を発揮する海岸堤防の構造
復旧に当たっては、「海岸堤防等の粘り強い構造及び耐震対策について」等に基づき施工。
「構造の工夫」の種類
内
容
①
裏法被覆工の補強
津波が越流するときの負圧により被覆材が浮き上がるのを防ぐため、被覆ブロックをかみ合わせ構造とするとともに表法
被覆工と同等の厚み・重量(t=500mm、2.0ton型以上)を確保する構造とした。
②
笠コンクリートの補強
津波が越流したときに流れの変化点となるため弱部となる笠コンクリートを天端被覆工と一体型とした。
③
天端被覆工の補強
表法被覆工と同等の厚み・重量(t=500mm、2.0ton型以上)を確保する構造とした。
④
裏法尻地盤の保護
⑤
法留コンクリートの補強
津波が越流したときに高流速となり、侵食が懸念される基礎ブロック周辺の地盤を固化材で改良し、侵食されにくい構造
とした。
津波が越流したときに高流速となった越流水が法留コンクリートにぶつかる変化点部分において、弱部とならないよう一体
構造とした。
復旧断面図
被災前断面図
②笠コンクリートの補強
①裏法被覆工
4.0m
③天端被覆工の補強
【海側】
T.P. +6.2m
【陸側】
コンクリート被覆
t=50cm
T.P.+7.2m
【海側】
裏法被覆工
【陸側】
2ton 被覆ブロック
表法被覆工
2ton 被覆ブロック
基礎工(裏法尻)
盛土工
④裏法尻地盤の保護
⑤法留コンクリートの補強
基礎
工
背後
地盤