定員・回数 時間・場所 費 用 講 師 : : : : 60 人・3 回 午前 10:00~11:30・生涯学習センター研修室 受講料 600 円 名古屋大学大学院 文学研究科 教授 栗田秀法 ピエール・ オーギュスト・ ルノワール(1841-1919)は「幸福」を描いた温和で平和な画家として 広く知られていますが、実は最も先鋭な印象派の画家の一人であり、最も大胆に印象派の限界を乗り越え ようとした実験的な画家の一人でもありました。本講座では前衛と伝統のはざまで揺れ動いたルノワール の画業の展開を名作の数々を詳しく分析しながら解説します。 ポスト写実主義とルノワール 5/ 8(日) ルノワールは、モネやバジールらとマネのもとに集い、新しい芸術を模索しました。写実 主義からマネのポスト写実主義を経て印象派へ向かうルノワールの初期の画業の模索の変遷 をたどります。 印象派とルノワール 6/19(日) ルノワールはモネとキャンバスを並べて制作するなど、印象派の代表的な作家の一人と なりました。《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》をはじめとする、印象派時代の 代表作の秘密を詳しく分析していきます。 ルノワールの古典回帰 7/17(日) ルノワールは 1880 年代半ばから写実的な古典的な作風に転換していきます。この作風 転換の背景を探るとともに、 《ピアノを弾く少女たち》や一連の裸婦像に込められた画家の メッセージを読み解きます。
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