パリ現地レポート 12月26日(土)晴れ 日中の気温約 16℃ 今日は朝から快晴です。クリスマス休暇中のため、朝の街は人影も少なく落ち着いていま す。午前中は芸術の丘と呼ばれるモンマルトルを視察しました。 オペラ座やルーブル美術館周辺とは雰囲気が変わり、どこかノスタルジックな空気が今も 流れています。観光の中心はパリでは珍しいビザンチン様式のサクレクール寺院です。警 備がしっかりおこなわれており、他の観光地と同様に安心して観光ができる状態でした。 寺院までは 250 段ほどの階段を登ることになりますが、フニクラ(ケーブルカー)も運行 されており、メトロの切符で利用することができます。 白亜の寺院はシンボル 137m の丘はパリを一望 フニクラは約 3 分ごとの運行 モンマルトルはサクレクール寺院観光だけではもったいなく、その界隈にはさらなる魅力 が点在しています。 ルノワールの代表作で有名な『ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレット』。大ヒット作のフランス 映画【アメリ】の舞台として有名な『カフェ・デ・ドゥ・ムーラン』 。画廊や画家が群れを なすテアトル広場。赤い風車とフレンチカンカンで有名な『ムーラン・ルージュ』など見 所が満載です。 映画アメリの舞台となったカフェのクリームブリュレは日本人の口に合ってとても美味し くおすすめです。 テアトル広場は画家の蚤の市 路地も雰囲気があります ルノワールはここを描きました 映画アメリで有名なカフェ 世界中からこれを食べにきます ムーランルージュは赤い風車が見印 15 年ほど前に訪れた際には、治安面も含めて光よりも影を感じる雰囲気でありましたが、 今は街の雰囲気は明るく、治安は大きく改善されていました。 午後はノートルダム大聖堂の南に面する、サン・ジェルマン・デ・プレ地区~カルチェ・ ラタン地区を視察しました。かつてのフランス文化の中心地、そして学生街として知られ ていて、モンマルトルとは雰囲気が一変、セーヌ川を挟むとこんなにも空気が違うものな のかと感じました。今まではアジア系観光客の姿をどこに行っても見かけましたが、ほと んどみかけなくなったことも特徴のひとつでした。観光客からするともう一歩先のパリ、 パリ市民からすると日常のパリといった雰囲気で、治安面も不安は感じませんでした。 ボンマルシェ(デパート) モンパルナスタワーも近く サン・ジェルマン・デ・プレ教会 ※サン・ジェルマン・デ・プレ地区はオルセー美術館とモンパルナスの間にある地域で、 高級デパート『ボンマルシェ』やパリ最古の教会『サン・ジェルマン・デ・プレ教会』が あり、観光とショッピングの街歩きには最適です。 お馴染みの無印良品も サン・シュルピス教会 リュクサンブール公園 時代と文化の融合パンテオン 小高い丘なのでエッフェル塔姿も 考える人(注:チョコです) ※カルチェ・ラタン地区はノートルダム大聖堂があるシテ島からセーヌ川を挟んだ地域で、 観光客よりも地元の方が多く、特にリュクサンブールでは公園やカフェで、休日の午後を 思い思いに過ごしている様子でした。また、観光もパリで 2 番目に大きいサン・シュルピ ス教会やフランスの偉人が眠るパンテオンなど見所も多く、チョコレートで話題のパトリ ック・ロジェの店舗もあるなど個性的な街でした。 パリでの食事ですが、レストランの相場は、前菜で 8~12 ユーロ、メインで 15~18 ユーロ と、日本と比較しますと割高に感じてしまいます。コンビニもなく、サンドウィッチでも スーパーで 4~5 ユーロしますので、何を食べたらよいのかと思ってしまいます。 日本と価格があまり変わらないものもありました。フランス人の主食、パンです。 なかでも『ポール』は日本にも店舗がある大人気のパン屋で、フランス全土に 350 店舗も あるそうです。一番人気のクロワッサンは噛むほどに小麦の甘味が口の中に広がりとても 美味しく、価格も 1.6 ユーロと日本とほぼ同額です。今でも 1889 年の創業当時と同じレシ ピで作り、日本の店舗でもフランスと同じものを忠実に再現しているのでフランスの味を 楽しむことができます。機会がありましたらぜひご賞味ください。 クリスマスの余韻に浸り街中は活気に満ちたまま新年を迎えるパリの姿を感じた1日でし た。
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