東京上野ロータリークラブ週報

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東京上野ロータリークラブ週報
2006∼2007
2006∼2007 年度国際ロータリーテーマ
2006∼2007 年度東京上野ロータリー会長標語
「率先しよう」
「愛をもって」
●創立/昭和59 年 1 月 14 日(1984 年) ●事務局/〒110-0008 東京都台東区池之端 2-1-42 池之端ヴァッソンシノバズ 704 号 道給万紀子
TEL :03-5814-2491 FAX :03-5814-2490、 e-mail :[email protected]
●例会/毎週月曜日・12:30 上野精養軒 TEL :03-3821-2181、第 5 週・18:00 夜間例会
●会長:中島洋一、 幹事:加藤高身、 会報・IT委員長:反町博
湯島天満宮「女坂」
宮「女坂」湯島天満宮「女坂」
1032回例会 9月25日
●前回の例会報告 ■■9 月 11 日第 1031 回例会■■
ロータリーソング 「我等の生業」
クラブソング 「秋」
地区内来訪者
北 2 本郷 1
米山奨学生 張利さん
(合計4名)
出席状況
会員数
出席者
出席率 8 月28 日修正出席率
57名
40 名 70.18%
80.7%
会長報告
・青少年交換留学生ラーラさんの近況報告ですが、日本
の生活を大変健やかに楽しんでいらっしゃる様子で、私
も安心しております。ホストファミリーの園部さん、カ
ウンセラーの吉川さんには心から感謝申し上げます。
幹事報告
1. RI関係
・ロータリー囲碁同好会主催の「第5回ロータリー全国囲碁
大会」に参加ご希望の方は、登録受付が10月29日になっ
ておりますのでお早めに事務局までお申し込み下さい。
2. 他クラブ関係
例会の変更等、詳しくは出入り口の掲示板に掲示して
ありますのでご覧下さい。
結婚記念日おめでとうございます
青木会員 9/14 原会員 9/21
お誕生日おめでとうございます
柳田会員 9/19 山下会員 9/19 根本会員 9/22
30秒スピーチ
柳田会員 9月19日生まれ乙女座です。乙女座の方々、
私と青木さん田代さん関岡さん根本さん山下さん宮上
さんの7名で今日、乙女座会の会合を持つことにしてい
ます。
山下会員 19日で41歳になります。健康を考えこの一年
禁煙をした結果、体重がかなり増えてしまいました。42歳
に向けて30キロ程体重を落としたいと思っています。
ニコニコBOX
橋立会員 先週中国に行ってまじめに仕事をしてきまし
た。
原 会員 金原さん、都筑さん、平尾さん、野口さん、岡崎
さん北京ゴルフに御来場有難うございました。
併せ結婚記念御祝い有難うございました。
青木会員 結婚記念日を自祝して。
平成 18 年 9 月 25 日 NO.1022
山下会員 誕生日を自祝して。
園部会員 ネタが無いので、「山下会員のお誕生日を祝し
て。」
田代会員 私もネタが無いので山下会員の誕生を祝し
て。
(本日の合計 37,000 円)
(本日の累計 811,000 円)
本日の例会
9月25日(月)
フリートーク・ビュッフェスタイル
次回の例会 10月 2日(月)
第2回クラブフォーラム
<職業奉仕>
● 特別公開卓話
「大エルミタージュ美術館展」いま甦る400年の記憶
ヴェネツィア派からモネ、ゴーギャン、ルノワール、ピ
カソまで
東京都美術館学芸員 中原淳行氏
東京都美術館では、10月19日(木)から12月24日(日)
まで、大エルミタージュ美術館展を開催いたします。エルミ
タージュ美術館は、ロシアのサンクトペテルブルクに位置し、
ロマノフ王朝時代の宮殿を本館に用いています。大英博物
館(ロンドン)、ルーヴル美術館(パリ)と並び、世界三大美
術館のひとつとして、収蔵点数が300万点にもおよぶエル
ミタージュ美術館。「エルミタージュ」とはフランス語で「隠れ
家」を意味し、もともとは女帝エカテリーナ2世(在位:1762
-1796年)が、親しい客人を招く夕食会や舞踏会に名付け
たものでした。同館のコレクションは、彼女によって購入さ
れたものが基礎になっています。
本展は「都市と自然と人びと」をテーマに、ヨーロッパ絵
画400年の歴史を概観できる構成となっています(Ⅰ.家
庭の情景、Ⅱ.人と自然の共生、Ⅲ.都市の肖像)。都市と
人間の営みを捉えた光景から、自然のあるがままの描写へ
と推移していく絵画の歴史は、世界に対する画家の「眼差
しの変化」そのものを表しています。
全80点の出品作品の中から、その一部(15点)をご紹介
しましょう。
第1章「家庭の情景」より
作者不詳(ヴェネツィア派)《聖母子》1480年代末
キリスト教では中世の末期より聖母信仰が盛んとなり、聖母
子像の需要が高まりました。本作では、ヴェネツィア派に特
有の衣装の精緻な描写をみることができます。穏やかな表
情のマリアとイエスは、画家が妻子をモデルにしたものかも
しれません。
ピーテル・ヤンセンス・エリンハ 《オランダの室内》
1670年頃
「室内で掃除をするメイド」という何気ないモチーフです。
特筆すべきは、リアルな部屋と透明感にあふれた光の描写
でしょう。オランダでは、他の地域とは異なる光の質をみる
ことができます。
クリスティーナ・ロバートソン 《オウムと子どもたち》
1850年
スコットランドの肖像画家であったロバートソンは、モデル
を理想化する作風がロシア皇帝や貴族に愛され、同地で
数多くの肖像画を手がけました。可憐な少女が、当時たい
へん高価だった南米アマゾン産のオウムを抱いています。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《扇子を持つ女》
1880年
全体が微妙な色調で表現されています。画家のねらいは、
人物の内面の把握ではなく、若い女性の輝くような存在感
そのものにあるようです。エルミタージュのルノワールを代
表する1点です。
第2章「人と自然の共生」より
ウィレム・ファン・デ・フェルデ(2世)《停泊中の船》
1653年
ファン・デ・フェルデは、17世紀オランダの海洋画家
を代表する一人です。船を人物の絵のように、特徴を正
確に描き分けました。淡い色による空気感がオランダら
しさを感じさせます。
ジョヴァンニ・パオロ・パンニーニ 《聖パウロの説教
の場面がある廃墟》 1744年
18世紀のローマでは考古学ブームが起こりました。数々の
発掘によって古代への関心が高まったのです。本作には
その時代性が反映しています。廃墟と人物の比率の「正確
さ」は、架空の設定を説得力あるものにしています。
ヨハン・クリスチャン・ラインハルト 《理想的風景》
1810年
穏やかな自然の様子が描かれています。永遠に続くかの
ような平和な静けさ。しかしそれは決して恒久的なものでは
ないことが、折れた樹木や崩れた石垣によって暗示されて
います。
シャルル=エミール・ジャック《牧場の羊》1867年
横が 2mを超える大作です。バルビゾン派の画家であった
ジャックは動物画が得意で、「羊のラファエロ」と呼ばれまし
た。のんびりとお喋りに興じる羊飼いの少女は、自然との共
生の象徴のようです。
クロード・モネ 《ジヴェルニーの干草》 1886年
絵具をパレットの上で混ぜないのが印象派の特徴です。画
家の注意深い筆致によって、作品にはまばゆい光が感じら
れます。晩年、白内障に苦しみながら《睡蓮》を描き続けた
モネは、時間とともに変化する光のニュアンスを探求しまし
た。
ポール・ゴーギャン 《果実を持つ女》 1893年
女性が持っているのは「かぼちゃ」。タヒチで水を運ぶのに
用いました。本作の副題は、「どこへ行くの?」というもの。
モデルの女性が「水を汲みに」と応えています。画家は南
の島で原始的なものとの触れ合いのなかから、新しい絵画
の誕生を試みました。
ピエール・ボナール 《汽車と荷船のある風景(貨物列
車のある風景)》 1909年
具体的な題名とは裏腹に、対象の再現は重視されていま
せん。ボナールにとっての絵画とは、印象派以上に、色彩
の自立した独自の空間そのものでなければなりませんでし
た。
第3章「都市の肖像」より
アールト・ファン・デル・ネール夜の町》1660年頃
ファン・デル・ネールは財産管理人から画家に転向し、「夜
の絵」という分野を発展させました。赤貧のなかで創作活動
を行ったと考えられています。日没直後のアムステルダム
の情景はドラマチックで、わずかな光の描写に、画家の鋭
敏な感性が感じられます。
ベルナルド・ベロット 《エルベ川から見たピルナの風
景》 1753年頃
18世紀のヴェネツィアで盛んに描かれたヴェドゥータ(景
観画)。画家たちは、建築と位置関係を正確に描き出しまし
た。本作はドレスデン近郊の風景ですが、ベロットはヴェネ
ツィアの出身です。この時代(17-18世紀)から、純粋な風
景画が描かれるようになりました。
アンリ・ルソー 《リュクサンブール公園、ショパン記
念碑》 1909年
ピカソから絶賛されたルソーは、20世紀の画家における神
話的な存在です。内的世界のまれにみる表出。作品から
は、詩的な心象風景をみることができます。
モーリス・ユトリロ 《モンマルトルのキュスティン通
り》 1909−10年
少年時代から飲酒癖のあったユトリロは、禁断療法のひと
つとして絵を描くようになりました。絵葉書を下地に作画
を行った画家は、絵具に漆喰を混ぜるなど工夫を凝らし、
パリの街並を捉えました。彼の最も充実した時代の一点。
「仏像 一木にこめられた祈り」10/3(火)∼12/3(日)
東京国立博物館平成館
東京国立博物館事業部長金子啓明氏
仏教を信仰した国の中で、日本ほど木で仏像を造ること
にこだわった国はない。飛鳥時代から奈良時代にかけて、
日本の仏像は金銅仏や乾漆像、塑像が主流であったとい
える。しかし、奈良時代後半頃から一本の木材からできる
だけ像の主要部分を造り出す一木彫が盛んに造立される
ようになると、それ以降、日本では仏像の大半が木で造ら
れるようになった。今回の展覧会では、日本人がこだわっ
た木で仏像を造ることの意味を考えるとともに、そこで培わ
れた良質な木の文化を通して日本人の心や精神性に触れ
ることを意図している。
展覧会は、「檀像の世界」、「一木彫の世紀」、「鉈彫」、
「円空と木喰」という四つのテーマを通して、その底流に
脈々と流れる日本人が木と仏に託した祈りの世界を浮かび
上がらせたいと考えている。
出品作品は146体でいずれも名品揃いである。特に会
期の後半(11月7日∼12月3日)に展示される滋賀・向源
寺の国宝十一面観音菩薩立像は今回、寺外初公開。その
姿の美しさから多くの人々の心を魅了してきた像である。
一木彫はまさに大地に根を張った生命力あふれる木か
ら造られた仏像であり、その造形には拝する人を圧倒する
力がある。本展が、どこか不安感を持たざるを得ない現代
人の心に、何らかの精神的な活力を生む機会になることを
願っている。
一木彫について
木彫像の中で、一木造の技法によって造られた像を一
木彫と呼ぶが、特に仏教彫刻において用いられる場合が
多い。一木造は頭部や体部の主要部分を通して一本の材
から彫り出す技法であるが、その内容には幅がある。頭部
と体部のみを一材から造り、その他の部分は別に造ってい
るものから、手、本体から遊離する天衣の部分さらに台座
の一部までを本体と同材から彫り出すものまである。また、
頭髪や体部などの一部に木屎漆(漆に小麦粉を混ぜた麦
漆に木粉や植物繊維を加えて練った塑形材)を用いるもの
もあり、表面の仕上げも木地のままとするもの、彩色を施す
もの、漆箔を施すものなど様々である。
一木彫の場合、最も問題となるのは、干割れが生じやす
いということである。使用される木材には、あらかじめ木心
(年輪の中心部分)を外しているものと木心を含んでいるも
のとがあるが、後者の場合は特に干割れの危険性が高い
といえる。それを解消するために行われるのが内刳りであ
る。内刳りとは、通常は像の背面から、坐像の場合はさらに
像底からも刳りを施して木心を除去することをいうが、干割
れ防止の他に像の軽量化を図れるという効果もある。ただ
し、像によっては像内に木心があっても内刳りが施されて
いない場合もあり、それを行うか否かは材の特性を見極め
ながら判断されたと考えられる。
一木彫の造形は、材の表面から内側に彫り進むことによっ
て決定されるために、一度削ったら修正は不可能である。
細部の破綻が結果的に全体に及ぶ危険性があり、制作者
は常に細部から全体へ、全体から細部へと目を配りながら
仕事を進めていく必要があり、制作者と用材は常に緊張関
係にあるといえる。そこには、一刀、一刀精神をこめて彫り
進む真剣勝負の世界が展開していたに違いない。一木彫
の中に、時代を超えて現代の人々の心を揺さぶる名品が
多いのは、こうしたことに起因しているといえるだろう。