-1- みんなに伝えたいこと! № 4(2013・10・24) *佐藤剛史先生(九州

みんなに伝えたいこと!
№
4(2013・10・24)
*佐藤剛史先生(九州大学大学院農学研究院助教農学博士)という方が書かれた本で
「自立学」というのがあります。この本からいくつかを不定期に紹介していきます。
4.「自分の顔が嫌いなのですが・・・」
あなたは、自分の顔が好きですか?
もう少しかわいかったら、もう少し背が高かったら、もう少しやせたい、なんて思
っていませんか?自分の容姿が大嫌い、なんて人もいるかもしれません。
でも、お母さんお父さんは、そんなあなたを心からかわいいと思っています。私も
そうです。
三歳の娘は、同じ年の子どもに比べると、かなりぽっちゃりしています。このまま
の体型で大きくなっていけば、将来、お友達から「デブ」なんて言われる可能性もあ
ります。でも、私はそんな娘を心からかわいいと思っています。
もし、「今の娘と、アイドルのようなスリムでかわいい女の子、どちらを自分の子ど
もに選びますか?」と問われても、やっぱり、今の娘を選びます。
他のお母さん、お父さんにしてもそうです。他人の私からすれば、「見た目はそんな
にかわいくない」と思うような子でも、そのお母さん、お父さんは「ウチの子どもが
世界一かわいい」って本気で思っているのです。不思議でしょう?
もし、将来、私の娘が「自分の顔が大嫌い」「もっとかわいく産んでくれたらよかっ
たのに」なんて言い出したら、私は、胸が締め付けられるほど、悲しくて、苦しくて
辛いと思います。だって、私は、娘の顔も体型も性格も、全てが世界一かわいいと思
っていて、存在の全てが好きなのですから。
自分の容姿を無理矢理好きになることはできないかもしれません。でも、「自分の顔
が大嫌い」「もっとかわいく産んでくれたらよかったのに」なんて絶対に言ってはいけ
ません。あなたを命がけで産んでくれて、必死で育ててくれたお母さん、お父さんが
悲しみます。そうやっていれば、いつか自分の容姿をきっと好きになれます。
私も、小学生時代、「足が短い」「短足」と悪口を言われたりしました。私も「もう
ちょっと足が長かったらよかったのに」と思っていました。
でも、今、私に対して「足が短い」「短足」なんて悪口を言う人は一人もいません。
実際、足は短いと思いますが、私はそれまで含めて、そんな私が大好きです。
あなたにも、いつかそんな日が必ずやってきます。
だけど、あなた以上にあなたが大好きなのは、お母さん、お父さんなのです
*大学で大人気の先生が語る、<失敗><挑戦><成長>の自立学
佐藤剛史著
岩波ジュニア新書
NHK 朝の連続小説「あまちゃん」の作者「宮藤官九郎」さんは、ビールの CM で、
「自分のいやなところはいくつか知っているけど、それ以外は自分のことが好き」と言
っています。親から受け継いだ「命」を次代につなげるのは、今生きている私たちの使
命です。あなたが誕生するまでどれくらいの命をつないできたか、時間のあるときに考
えてみてください。電卓で人数を割り出すことができますよ。
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