小児のアザの治療にあたって(pdfファイル 740KB)

目次
はじめに……1
アザは神様のいたずら……2
アザ治療とレーザー光線……3
レーザー治療の種類……4
小児のアザ治療のプランをたてるにあたって……5
アザに対する悪意のない言葉にどう対処するか……10
治療に抵抗するアザ・広範囲のアザに対して……13
代表的なアザに対するレーザー治療のポイント……13
レーザー治療と健康保険の適応の一般的事項……16
おわりに……17
受診患者の内訳(1998.01∼2012.06)
紹介を頂いた医療施設
■はじめに
小児のアザを診たとき、どう対処すべきか?キズの残らない治療とし
てレーザー治療が脚光を浴びて 25 年が経過しました。この間に新しい
レーザー機器および光治療が開発され、目覚ましい進歩をとげています。
このことは疑いのない事実ですが、身体的・精神的に発達途上の小児に
対する治療法は、当然のことながらケースバイケースでプランをたてな
ければなりません。
相談に来られた保護者を目の前にして「お子さんがもう少し大きくな
られるまでお待ちになったらどうでしょうか?」とか「そんなに目立た
ないから、そんなに気になさることもないでしょう」といった医療サイ
ドの美的感覚を一方的に押しつけてもよくありません。「レーザー治療す
れば、きれいになりますよ」
「大きな問題はありません。よくなるでしょ
う」
「薄くなりますよ」
「気にならないようになりますよ」…という言葉
は患者サイドにすれば、それは「ゼロになりますよ」という意味になっ
てしまいます。アザのある小児を持つ保護者にしてみれば、全体を「ゼ
ロ」にすることを最終目的として診察・治療に来られているのですから
当然です。言い換えれば、レーザー治療をすれば「あなたの美的感覚を
100%満足できる結果が得られます。
」と(患者さんが)受け取ってしま
います。だからこそ最初に診察した医師、および医療関係者の最初の言
葉が重要になるのです。
「大きくなるまで待たれたら?」という言葉でさ
え、
治療のタイミングを逃がし、
治療効果を落とすことさえあります。従っ
て美容的な結果を要求される関係者(看護師を含む医療関係者)および
レーザー治療を担当する医師は、治療にあたって発する言葉には、より
一層慎重にならなければなりません。少なくとも、私はそう考えて患者
さんと接しています。
−1−
■アザは神様のいたずら
「アザはなぜできるのですか?」
よくこんな質問をぶつけられます。そんなとき、私は「残念ながら原
因は不明なのです。アザは神様のいたずらとしか言いようがありません。
アザができる要素はほとんどの人が持っているのではないでしょうか。」
と説明します。すなわち、アザをつくる細胞にプログラムが組み込まれ
ており、このプログラムがいつ動き出すのか?「神のみぞ知る」という
世界なのです。それで生まれつきにアザがある場合や思春期を迎えた頃
より出てくるアザや濃くなるアザ、厚くなるアザもあるのです。私はい
つもそう説明しています。
アザにはいろんな種類があります。多くの場合、自然に薄れ、目立た
ないくらいまでになる蒙古斑(例外的に、背中、臀部にあっても輪郭が
比較的はっきりして他の蒙古斑より色が濃い場合や四肢にあるものは、
成人になっても残る場合が多いようです。
)をのぞいて統計的には4人に
1人は何かしらのアザを持っていると考えられています。(表1)
(表1)幼稚園児 (1,522 名 ) でアザの発生状況
赤アザ
4/ 100 人
黒アザ
4/ 100 人
茶アザ
15 / 100 人
青アザ
0.3 / 100 人
イボ状アザ
0.5 / 100 人
蒙古斑
61 / 100 人
赤アザ;単純性血管腫および苺状血管腫
ホクロは幼稚園児で 34 / 100 人
アザの全国調査 ( 日本リディアオリリー協会 年報 第 13 号 )
−2−
■アザ治療とレーザー光線
レーザー光線によるアザ治
療は光治療の中の一分野とい
えます。〈コラム1〉
太陽光線は無数の光線の集
まりなのです。分かりやすく
説明すれば、虹を連想しても
らえれば理解しやすいでしょ
〈コラム1〉
「太陽光線の生体への作用と光治療」
太陽光線はローマ神話の双面神 Janus の神
になぞらえられています。双面神というよう
に優しい顔と怖い顔の二面性を持っているの
です。太陽光線は、古来より「日光がない所
に医者が来る」といわれるように生物に対し
う。
て健康と生活のリズム、光(可視光線)を
雨あがり、太陽光線がプリ
供給しています。また、春先の光線は熱およ
ズム作用で、いくつもの光線
び暖かさ(赤外線)を与えてくれます。これ
に分かれて現れるのが虹です。 により生体を元気づけ正常な状態に導くよう
この7色の光線の中の一つの
な良い面(活性化作用)を持っています。一
光線を取りだしたものがレー
方、太陽の悪い面としては夏場の強い光線
ザー光線であり、
「太陽の子供」 はその熱エネルギーにより細胞障害を起こし
ということができます。その
ます。また、光毒性(直射日光に反応し、皮
光線の持つ作用を治療の目的
膚にかゆみ、赤みやシミなど色素沈着を起こ
に応じて医療に応用している
すこと)を持っているので時として光感作(光
のがレーザー治療です。
感作とは光にあたることで刺激を起こした
虹は7色の光線ですが、太
り皮膚を変色させたりするアレルギーのこと
陽の光は無数の光線の束です。 です。)や光アレルギー性反応を起こし皮膚
その光線一つ一つがいろいろ
癌などの原因ともなります。こういった光の
な作用を持っています。また、 持つよい面を利用するのはもちろん、組織を
太陽は四季を私達に与えてく
れるようにその強弱で作用も
違ってきます。
破壊するといった悪い面も不要な組織に限
定して利用することができます。このような
作用を医療へ利用した治療法が光治療です。
−3−
春先の光線を思わせる柔らかく優しい光は、動植物を元気づける作用
を持っています。すなわち、血行の良すぎる病気がないように血行改善
を主体とした作用で、ゆるやかに異常な部分を正常に向かわせてくれま
す。ですから、正解ではありませんが血行を良くして皮膚に沈着した色
を洗い流すことでアザが消えていくという風に考えたらどうでしょう。
これとは逆に、夏場の強い光線は光エネルギーの持つ熱作用で不要で
異常な部分「アザ」を破壊し除去します。異常な毛細血管を熱で破壊し
て血流を止め赤アザを消滅させてくれる作用を持つ強いレーザー光線も
あれば、茶アザ・青アザの原因であるメラニン(メラニンは、皮膚が日
光に当たることで生成される色素で、紫外線から細胞や皮膚を守る働き
があります。)だけを熱で破壊してアザを消していく作用を持つレーザー
光線もあります。さらに、もり上がったホクロやボリュームのあるイボ
状のアザがありますが、これらにはボリュームを取り除く作用を持つレー
ザー光線を使用します。
■レーザー治療の種類(表2)
先に説明しましたように、太陽光線には春先の優しい光線と夏場の強
い光線の二面性があります。当然、太陽の子供としてのレーザー光線も
この二面性を持っています。
〈1〉外科的レーザー治療
夏場の光線のような強い熱エネルギーで不要な組織を熱破壊し治療し
ます。多少痛みを伴うため外科的レーザー治療と呼んでいます。
〈2〉内科的レーザー治療
組織を破壊するほどの熱作用はないものの、春先のやわらかい光線を
−4−
組織に当てて活性化をうながします。11 ∼ 12 月枯れていた木々が春先
になって芽を吹くように、また動物が冬眠から覚め活発に行動を始める
ように春先の光は力を与えてくれるのです。この治療は痛みもなく腫れ
るなど支障はありませんので内科的レーザー治療と呼んでいます。
人間の体というものは不思議なもので外科的レーザー治療のように破
壊的作用のある刺激に対しては痛みを感じ、
恐怖感を持つものです。一方、
破壊的作用のないこの内科的レーザー治療は新生児から高齢者まで治療
可能です。
(表2)外科的レーザー治療と内科的レーザー治療の比較
内科的レーザー治療
通院治療
外科的レーザー治療
基本的には1回/2週間 3ヶ月以上に一度
照射中・照射後 痛みは伴わない
痛み・腫れを伴う
照射後処置
処置不要
処置必要
効果判定
6∼ 12 ヶ月後
3∼6ヶ月後
副作用
なし
症例によりわずかな瘢
痕の可能性あり
その他
効果出現の程度により任 全身麻酔の必要性あり
意に患者サイドより治療
の中断の可能性あり
■小児のアザ治療のプランを立てるにあたって
子供のアザのレーザー治療に来院される保護者のほとんどが、レーザー
治療についてご存知なくインターネットよりの情報だけでは何がしかの
不安を持たれていることと予想されます。当然のことですが治療する前
に、私はレーザー治療の基本的な部分(内科的レーザー治療や外科的レー
−5−
ザー治療など)から説明を
始めることも多く、最後は
レーザー照射後の経過およ
び効果などについてかなり
〈コラム2〉アザ治療6つのポイント
1.子供はアザを消したいと思っているのだ
ろうか?将来思うのだろうか?
2.アザがあり、
かわいそうという思いが先で、
詳 し く 説 明 申 し 上 げ ま す。
それだけで治療を開始しようとしていな
これでアザ治療に対する考
いだろうか?すぐアザを「ゼロ」にした
え方、治療プランを理解す
る力を保護者に持ってもら
い治療プランニングに参加
し て も ら い ま す。 そ れ で、
いと思っていないだろうか?
3.同じ程度のアザが自分(親)にあれば同
じ位強く治療を希望するだろうか?
4.治療を受けるのは子供であることを忘れ
て、自分達が苦しいから一方的な親の美
不安感を少しでも和らげて
的感覚で、子供に治療を押し付けていな
いただいてから治療を開始
いだろうか?
します。
5.アザは治療を待つことができる病気、治
療を待ってくれる病気。治療はいつでも
私達医師は、患者さんの
追加できるということを忘れていないだ
年 齢・ 部 位・ ア ザ の 種 類・
ろうか?
面積・濃淡などを考慮し状
6.客観的に見て今の状態は、社会生活と日
態に応じていろいろな治療
常生活上どれほどの大きな支障があるの
方法のプランをたてて提示
だろうか?今すぐにでも治療に「Go !」
します。「治療を受けるのは
サインを出さなければならないほどの状
子供達なのだ」というのを
態だろうか?
忘れてはいけません。アザの種類によっては再発性のあることもありま
す。したがって、果たして受診した小児にとって、今最良の治療法は何
かということを考え、これを提示し、最終的には保護者に大局をみて選
択してもらいます。
〈コラム2〉
○レーザー治療開始時期
子供が本格的な社会生活を始めるのは、小学校に入ってからでしょう。
−6−
社会生活の練習は保育園、幼
稚園で始まっています。です
から、保護者としてアザの存
在が社会生活に大きな支障と
〈コラム3〉
「サイン」
「サイン1」
顔にアザがある女の子が鏡台に座ってお化
粧のまねを最近よくするようになったと感じ
なると判断される場合は、早
られる場合は、アザが気になりだして「病院
期に親の権限でもって治療の
へ連れて行って」というサインであることが
プランをたてる方が良いと
多いようです。この場合、
「***チャンこ
思 い ま す。 ま た は 積 極 的 に
れ気になるの?」と問いかけて「今度先生の
「Go !」サインを出して、そ
ところへお話を聞きに行こうね」と治療の第
れまでにある結果を出してお
くことをすすめます。
大きな支障ではないとして
も成長とともに子供が精神的
な負担を感じているサインが
出たら、治療のプランをたて
る時期が来たと考えてよいで
しょう。〈コラム3〉
一歩を踏み出すべきでしょう。
「サイン2」
幼稚園に楽しそうに通園していたアザがあ
る子供が急に「行きたくない」とか「おなか
が痛い」とか言い出したときはそのアザを他
の園児から悪意のない言葉で指摘された可能
性があります。これは悪意のないいじめにつ
ながり、このときも「お友達から何か言われ
たの?」などと聞くことが必要のようです。
子供が言葉で訴えてきたときにどう対処すればよいかなど相談してお
くためにも、治療が必要ではないと判断されたとしても一度は専門医に
相談された方がいいと思います。アザの濃淡および広さと悩みの大きさ
は比例しません。悩みの大きさは本人しかわからない部分があります。
大したことないとの親の判断ではやはりいい結果は得られません。治療
の時期を逸する危険性がありますし、治療開始時期によっては結果にも
影響することがあります。
6歳までの乳幼児では保護者の判断で、小学校1∼2年では子供3に
−7−
対し親7で、3∼4年では5対5と対等で、5∼6年では7対3で子供
の意見を尊重し治療に「Go !」サインを出すべきでしょう。
子供が 12 歳を過ぎれば、もはや治療の「Go !」サインを出すのは子
供に任せるべきです。ですから小学校の高学年、中学生になると親は治
療に対して前向きな協力者であり、よき相談相手になり一緒に治療をし
ているのだとの意識を持たせるのがよいと思います。
○外科的レーザー治療と協力性
外科的レーザー治療では治療に対して小児の協力性の有無が大きな意
味を持ってきます。治療の協力を得られなければ、治療の際に恐怖感で
激しい体動が起こり正確に照射できなくなり、治療効果が上がらないこ
とがあります。レーザー治療におけるその照射は一球入魂の高校野球に
似ていて、One shot One shot 確実に照射する必要があります。
小児の外科的レーザー治療開始は一般的には生後3ケ月から(例外後
述)と考えられています。また、治療は痛みおよび恐怖感の記憶が残ら
ない3歳までに治療を終わらせるのを目標にすべきだといわれています。
なぜなら治療効果は乳幼児期の方が皮膚も薄く面積も狭い。それに多
少動いてもそれを抑制することにも手がかからず有効な照射ができるか
らです。ときに「局所麻酔は?」とも聞かれます。局所麻酔を施すこと
もありますが暴れると注射も危険になります。乳幼児では痛みの神経が
発達していませんので絶対的に注射をする必要性もないようです。また
治療が終わればケロッとしています。
これが3歳を過ぎると力も強くなり痛みと治療の恐怖感により体動も
激しくなり、より有効な照射ができなくなり、誤って違ったところに照
射する可能性も出てきます。
特に問題なのは3歳を過ぎれば、幼児も治療中の痛みは恐怖として残
り、この体験が幼児体験としてトラウマとなり心にいつまでも残る心配
−8−
もあります。だから3歳を過ぎれば、広範囲の外科的レーザー治療を行
う場合、全身麻酔が必要になってくることもあります。ただし、4歳を
過ぎると医療サイド「特に医師と子供」との信頼関係ができていたり、
子供の精神的発育が予想以上に発達していたりした場合には例外的に全
身麻酔を施さなくてもいいこともあります。アザの治療に対するレーザー
治療では皮膚にキズを残さないことを第一に考えなければなりませんが、
それより重要なものは加えて心の傷も作らないことを忘れてはいけませ
ん。幼児体験としてのトラウマが残れば成長して追加治療をする場合の
マイナス要因になります。
〈コラム4〉
〈コラム4〉心の傷
「心の傷1」
3∼4歳時にかけて局麻下に数回レーザー治療を行った患者さんで、成人しても
そのときに痛みの記憶および恐怖感が残り再治療に踏み切れない患者を経験しまし
た。美容的な要素のあるアザ治療で表面的に傷を残さなければよいというのではな
く重要なのは心の傷(幼児体験)も残さない治療に努めなければならないと痛感し
ました。
「心の傷2」
前腕部に黒アザがある女児をコンプレックスと感じて夏でも子供に長袖の洋服を
着せている母親が子供を連れて治療にこられた。子供は3歳を過ぎており「自分は
何故ノースリーブを着られないのかな?」と疑問を持ち「黒アザは人に見せてはい
けないものなのかな?見られてはいけないものだ!」と気づいていたようです。そ
れまでの母親の行動が子供に一生取ることができない「心の傷」を作ってしまって
いました。また、乳児で顔のアザに始終化粧をさせている母親も経験しました。
「お
子さんは化粧をしたいと思っているでしょうか?」と問いかけました。最近はアザ
に限らずいろんな場面で親の都合で子供の自然な行動を抑制し変えている親が多い
ように感じます。
−9−
「心の傷3」
非常に学校の成績が優秀な中学生の男児で左ほほに淡い茶アザがあり、悩んで父
親に気になることを相談。父親は一刀両断に「男だからその程度のアザは治療しな
くていい」と切り捨てたそうです。その後、手がつけられないほどの生活態度とな
り成績は急落したとのことです。自分の美的感覚で判断するのではなく病気として
認め「同じ悩みを共有しているのだ」
、
「私は協力者だ」という態度が必要で、子供
から相談を受けたものとして良き理解者になるべきでしょう。問題は小さいかもし
れませんが、本人の悩みはものすごく大きいものです。
一般的に、自分は何のために、何をしようとしているのか、そのため
に何を我慢しなければならないか(多少の痛みも受け入れなければなら
ない。)と理解できる年齢は 10 歳からと考えられます。
だから 10 歳を過ぎれば、充分な協力を得られますから局所麻酔で照射
ができるようになります。協力性の下での治療ではトラウマは残しませ
ん。そのためにも3歳過ぎて 10 歳までの間に治療でのトラウマを残さな
いことが重要です。
○内科的レーザー治療と協力性
内科的レーザー治療は痛みが伴わないので年齢に関係なく治療に協力
を得られます。また乳児から 80 ∼ 90 歳の高齢者まで治療が可能で、問
題になる副作用は経験していません。
■アザに対する悪意のない言葉にどう対処するか
赤アザは茶アザ・黒アザと比べ、比較的に早い時期、生後3ケ月∼6
ケ月に受診されるような傾向があります。
年齢的にみれば、3歳直前に受診される子供も多いようです。それも
これから子供の保育園や幼稚園生活が始まるという時期に重なっている
− 10 −
ような気がします。
保育園や幼稚園生活は、その子供にとって社会生活としての練習の第
一歩でもあるわけですから、当然といえば当然かもしれません。
子供達は目に入ったもの、目についたものに対し率直に口に出してし
まいます。
例えば××ちゃんの顔に赤アザがあったとします。すると友だちの一
人がこんな言葉をかけます。
「××ちゃんの顔が汚れているよ」
「××ちゃ
んの手は何で赤いの?」このような会話に子供社会では何の悪意もあり
ません。こんなとき、××ちゃんがはっきりと答えることができれば問
題がないのですが、逆に××ちゃんが多少気にしているところだったり、
これにうまく対応できなかったりするとこれが悪意のない「いじめ」に
なったりもします。
そこで通園前に治療を始め、治療が終えてなくても治療効果が出てい
れば、そのような会話や言葉を受けたときに「これはね、病院に行ってレー
ザー治療をしてるの。もうすぐよくなるんだって…」と××ちゃんは応
じることができるから、
少なくともこのような対応がなされれば「いじめ」
の対象とはなりにくいと考えられます。
親としては「××ちゃん、お友達が赤いアザのことを言ったら、レー
ザー治療していて、うすくなっているよ、って言うんだよ」とご両親が
子供さんに教え込んでおくことです。保育園や幼稚園の先生にも前もっ
てこのような会話があったときは「××ちゃんはレーザー治療でがんばっ
てたよね」などと言っていただけるようにご相談されておくのも一つの
方法でしょう。そうすれば自分ははっきりと返事ができたし先生は自分
の味方だしお友達も納得してくれたと「いじめ」にはつながりません。
3歳までに治療をしていてその治療効果が得られなかった場合でも、
そのお子さんが気にするようなサインをだしていたら、見逃さず「××
ちゃん気になるの?」と尋ね、
「あなたが小さいとき一度レーザー治療を
− 11 −
受けたことがあったのよ。でも、そのときは赤ちゃんで完全にできなかっ
たので今日まで待っていたの。今度、先生に相談してみましょうね」と
説明します。心のどこかで “ お母さんはやはりアザを心配してくれてい
たのだ ” ということでスムーズに治療を開始できるようです。
− 12 −
■治療に抵抗するアザ・広範囲のアザに対して
外科的レーザー治療で治療効果が上がらないと予測される場合や、広
範囲のアザに対する場合、基本的には広範囲の治療ではすぐに全体的な
治療を開始しません。小範囲でテスト照射を行い、レーザー治療の実際
を知っていただいて治療効果を見極めてから、全体的な治療プランを立
てます。効果的な場合は露出部優先で全体的な治療を行っていきます。
範囲の広い狭いに関係なく効果がそれほど期待できず、治療効果が上が
らない場合は、他の治療に移行することも考えます。治療に対しての協
力が得られない3∼4歳の場合は、本人の協力性がはっきりするまでは
内科的レーザー治療を施しマイルドな効果を期待しながら待ち続け、ア
ザの治療をしているのだということで精神的な負担を軽くします。
■代表的なアザに対するレーザー治療のポイント
1.単 純 性血管腫:赤アザ(健康保険の適応可)
単純性血管腫は
治療を受けた患者
さんの1/3が部
〈コラム5〉治療を終える
アザの治療では「気にならないようになれば」と保護
者は言います。これは本人の美的判断で三人三様です。
位・ 面 積 な ど で 治
これは 400 m走に例えれば「私は第3コーナーまで走っ
療回数は異なりま
て終わりにします。
」
「私は 400 m走りぬかないと満足し
すが治療を終える
こ と が で き ま す。
1/3では充分効
ません」ということで、全ての人が完全に「アザが消え
てしまう」ことがゴールラインではありません。
ゴールラインは本人が決めるものなのです。年齢・部位・
広さなどによって3コーナーを仮のゴールラインとして
果は認められてい
一旦中断してもいいのです。時間の経過とともに気にな
ると判断されます
りだしたらまた追加治療を開始して第4コーナーまで走
が、 今 後 の 追 加 治
ればいいのです。
− 13 −
療が必要と判断され希望されます。残る1/3では何かしらの効果が認
められるものの医師・患者さんが期待したほどではなく治療に対して抵
抗性のある症例のようです。全体的にみてこれらの症例に追加治療する
ことで最終的には1/2の患者さんが治療を終えることができるようで
す。
〈コラム5〉部位的に効果をみてみると頸部は非常に効果的な結果が
得られます。
2.苺 状 血管腫:赤アザ(健康保険の適応可)
苺状血管腫は増大(増殖)するため、例外的に生後3ケ月を待たずに
早期治療が望まれます。最近は皮膚科・小児科・産科および形成外科で
情報が周知され苺状血管腫は比較的早く、生後1ケ月前でも受診がある
ようになってきています。早期治療により増大をおさえ、皮膚のはり(弾
力性)の保持およびヤケド跡様変化(熱傷後様瘢痕)の軽減が期待でき
ます。ですから治療現場では as soon as possible(できるだけ早く治療
を!)と言う意見で一致しています。理由として増殖すれば治療範囲の
拡大、後遺症としての美容上の問題を残すことがあります。また、それ
に加えて早期治療の必要性としては、例えば3㎏の新生児に直径1㎝の
苺状血管腫を治療するのと、生後6ケ月8㎏になったときに直径4㎝に
増大した場合どちらが負担が大きいかを比較してみると、体重割で見る
と生後6ケ月のほうが負担は大きくなります。また、増大した場合、自
然にかなり深いスリキズ様(潰瘍)になる可能性もあり早期に治療を開
始することをすすめます。また内科的レーザー治療でも効果的な症例が
あります。したがって、広範囲の症例や外科的レーザー治療のインター
バルに内科的レーザー治療を行う場合もあります。
3.褐青 色 母斑:青アザ(健康保険の適応可)
成長と共に自然に薄くなる蒙古斑と、成長しても青色が残る腰部、臀
− 14 −
部以外に出来る異所性蒙古斑、顔面の青アザ(太田母斑)および肩部の
青アザ(伊藤母斑)などを褐青色母斑と呼びます。これに対するレーザー
治療は非常に効果的な結果を得ています。治療法が確立しているといっ
ても過言ではありません。成人女性で顔面の青アザで多くの場合、3∼
5回の治療によりノーメイクで外出できるようになる位までの結果は得
られるようです。広範囲な症例の場合や全身麻酔での治療に抵抗を感じ
る両親の場合では、苺状血管腫と同様に内科的レーザー治療の適応となっ
てきます。
4.母斑細胞母斑(色素性母斑)
:
黒アザ(健康保険の適応外
の場合あり)
〈コラム6〉再発率
初診時に再発性のあるアザの説明で、
時折「何%の確率で再発するのですか?」
非常に再発性が高いタイプが
という質問があります。再発率の高さに
ありレーザー治療の適応になら
よって患者サイドが治療に「Go !」サイ
ない症例があります。
〈コラム6〉
毛を有している黒アザなども抵
抗性があり従来の治療法(切除・
凍結療法)に加えてレーザー複
ンを出す危険性があります。この場合の
説明として「再発率が 0.1%以下で 1,000
人に1人だとしても、もし再発が起きれ
ばあなたにとっては再発率 100%という
ことですよ」と説明し、再発率で治療に
合療法(数台のレーザーを組み 「Go !」サインを出すことは危険である
あわせた治療法)で治療をすす
ことを理解してもらいます。
めて行きます。
5.扁平母斑:茶アザ(健康保険の適応可:場合により自費診療の可能
性があり。)
扁平母斑は再発しやすいことを十分理解していただいておくことが必
要です。不整形(地図状)のものは再発の程度が低いようで効果的な結
果が得られます。治療にあたって再発をいかにコントロール(再発防止)
− 15 −
するかがポイントとなってきます。内科的レーザー治療は外科的レーザー
治療後の再発防止の一手段となります。また、非常に淡い症例および治
療に協力性が得られない場合は内科的レーザー治療の適応となってきま
す。
6.表皮母斑および脂腺母斑:イボ状のアザ(一部健康保険の適応外の
場合有り)
イボ状アザ治療は色に加えてボリュームをとることも目的となります。
これらは再発性があり、レーザー治療では根本的治療は難しいようです。
特に比較的大きな脂腺母斑は悪性化の可能性を考えて基本的には切除を
すすめます。しかし、手術により容貌の変化が美容上問題となる場合は
そのことに十分理解を得てレーザー治療を行います。
7.白斑:白アザ(一部健康保険の適応外の場合あり)
多くの場合、内科的レーザー治療の適応となります。毛髪に色素脱出
が起きている場合は治療に難渋する症例があります。
■レーザー治療と健康保険の適応の一般的事項(表3)
アザ治療は美容上の問題もあり健康保険適応になるかどうか難しい部
分があります。
(表3)
病気の程度
生命が脅かされる病気
社会生活上支障がある病気
日常生活上支障がある病気
美容上、精神的に負担がある病気
純粋に美容上の問題
健康保険の適応の有無
客観的に診て治療を行う必要性
がある場合は健康保険の適応
美容的要素が大きい場合は健康
保険の適応外
− 16 −
■おわりに
現時点ではレーザー治療で治療法が確立していないアザもあります。
今後、レーザー治療はハード面では改良がなされ治療効果が上がると思
われます。治療を受ける患者さんの年齢、部位、範囲、環境に応じてケー
スバイケースで総合的に長期的にプランニングをたてることが必要です。
− 17 −
●受診患者 15,288 名の内訳●(1998.01 ∼ 2012.06)
赤アザを含む血管系異常
黒アザ
青アザ
茶アザ
イボ状アザ
白アザ
色素沈着(外傷性を含む)
外傷
キズ跡
加齢性シミ
ホクロ
イボ
にきび
皮膚小腫瘤
わきが
円形脱毛
爪指異常
皮膚トラブル
皮膚湿疹
急性炎症
先天異常
美容外科
ピアス及びピアストラブル
ペイン
腫瘍
レーザー脱毛
不妊症
刺青
疾患合計
疾患数
2,297
621
1,176
886
77
113
473
635
699
3,894
2,460
964
376
408
122
47
24
71
373
76
26
103
131
60
685
549
396
592
17,938
複数の疾患で受診されている患者さんがいるため疾患合計が受診者数
より多くなっている。
− 18 −
◆レーザー治療の紹介を頂いた医療施設◆
北海道
東京都
大通じんぼ皮膚科
小児内科あいだ医院
高木皮膚科医院
あいだ医院
石井クリニック
古賀市
杏林大学医学部付属病院(皮膚科)
かい整形外科医院
舞の里皮膚科クリニック
大城クリニック
宗像市
はやし皮ふ科クリニック
東京労災病院
行橋市
松下耳鼻咽喉科
順天堂大学医学部附属順天堂医院(形成外科)
糟屋郡
権丈産婦人科
せきぐちクリニック
産婦人科筑紫クリニック
クリニカ市ヶ谷
うかじ小児科医院
埼玉県
川口スキンクリニック
篠栗病院
石川県
金沢医科大学救命救急部
たなか小児科クリニック
兵庫県
上垣耳鼻咽喉科
むらつか耳鼻咽喉科クリニック
兵庫県立こども病院
糸島市
渡辺整形外科病院
広島県
心石形成外科
石井皮フ科クリニック
山口県
小羽山クリニック
フクヨ耳鼻咽喉科医院
小郡第一総合病院(整形外科)
井上外科病院
ササキクリニック
やました小児科
下津浦医院
合屋産婦人科・小児科
北九州市
西尾皮フ科クリニック
おおくぼ皮ふ科クリニック
くろき・ひろクリニック
田川市
秋吉整形外科
古河医院
田川病院形成外科
かわのクリニック
ささきこどもクリニック
産業医科大学(眼科・皮膚科) 飯塚市
森田こどもクリニック
だざい皮膚・形成外科クリニック
柏の森皮膚クリニック
ふかまち皮フ科クリニック
上村皮膚科形成外科クリニック
黒田クリニック
飯塚病院(形成外科・皮膚科)
原内科循環器科クリニック
産科婦人科田中クリニック
北九州市立八幡病院形成外科
たかた皮ふ科
宮若市
いのり若宮医院
直方市
福津市
福津市健康福祉総合センター
嘉麻市
宗像水光会病院(形成外科) 福岡市中央区
− 19 −
あざかみこどもクリニック
有松病院
原洋子クリニック
島松循環器内科
船越内科医院
桜坂皮ふ科クリニック
信国外科
アイブイエフ詠田クリニック
呉整形外科
広瀬病院
博愛会病院
佐田厚生佐田病院
大西耳鼻咽喉科クリニック
山本内科クリニック
田尻皮膚科医院
ソフィアビューティークリニック
しのざきクリニック
吉田耳鼻咽喉科
産科婦人科ガーデンヒルズウイメンズクリニック
福岡浦添クリニック
堤病院
和田クリニック皮膚科・形成外科
蜂須賀産婦人科医院
柴田佳子クリニック
占部医院
まさき皮膚科クリニック
赤坂田中整形外科
王丸歯科医院
戸次整形外科
秋本病院
ふくろのクリニック
御所ヶ谷ホームクリニック
東野産婦人科
中野眼科医院
藤野クリニック
後藤小児科医院
中間眼科
皆見医院
国際医療福祉学院クリニック
安増耳鼻咽喉科医院
平田内科胃腸科医院
いわさき一教クリニック
石田消化器内科クリニック
中垣内科小児科医院
矢永クリニック
阿部医院
飯尾形成外科クリニック
藤見胃腸科内科医院
済生会福岡総合病院(形成外科)
天神総合クリニック
井上内科医院
権藤内科医院
見寺絢子クリニック
宮城脳神経外科クリニック
スキンクリニックかのん
桜坂なかやまこどもクリニック
松林景一美容クリニック天神
畠山内科胃腸科クリニック
中野皮膚科医院
松本整形外科
原田医院
よしかわ耳鼻咽喉科
溝口外科整形外科病院
前田眼科医院
清水皮膚科
− 20 −
福岡市博多区
清沢眼科医院
国武耳鼻咽喉科クリニック
福岡市立こども病院(整形外科)
かわのまさこ皮膚科クリニック
長坂クリニック
吉永皮膚科医院
あんどう医院
福岡市民病院
いりき皮膚科
一木医院
植木外科クリニック
嘉村産婦人科
吉川歯科医院
原三信病院 糖尿病科
別府外科
中尾小児科医院
あべ整形外科クリニック
山口整形外科医院
かわのキッズ・クリニック
清水皮膚科クリニック
高橋皮ふ科医院
田原形成クリニック
岡部・浦川クリニック
谷小児科医院
三宅内科クリニック
松山内科医院
福岡逓信病院(小児科・皮膚科) 福岡市東区
さかもと小児科医院
松尾小児科医院
香椎胃腸科医院
井槌病院
三苫石井医院
梅野眼科医院
三好形成外科麻酔科医院
三光クリニック
平沼整形外科
古小鳥耳鼻咽喉科医院
上田説子クリニック
藤見胃腸科内科医院
千早皮フ科クリニック
共立美容外科
細井皮膚科クリニック
池袋サンシャイン美容外科
九大付属病院耳鼻科
聖心美容外科
岩隈弘済医院
高岸小児科医院
松田耳鼻咽喉科病院
緑川内科・循環器科医院
陣内皮膚科
国際美容外科
つつい皮膚科・形成外科クリニック
森永整形外科クリニック
眞田産婦人科麻酔科クリニック
石田皮膚科クリニック
近藤皮膚科医院
原口クリニック
まなべ歯科・小児歯科
三井中央クリニック形成外科
福岡市南区
原皮フ科クリニック
小田辺内科医院
藤田整形外科医院
− 21 −
福岡市城南区
宮原産婦人科医院
平田耳鼻咽喉科気管食道科
楠原皮膚科医院
山崎内科小児科
九州中央病院
福岡大学病院(形成外科)
井上内科小児科医院
しんどう小児科医院
福岡病院(皮膚科)
しぶえ皮フ科クリニック
松本皮膚科・形成外科
進藤整形外科クリニック
古賀医院
Manna&Baby こどもクリニック
椎名マタニティクリニック
のみやま整形外科クリニック
小林内科・小児科医院
寺田歯科医院
ひらしま皮膚科クリニック
かとうクリニック内科・循環器科
寺沢病院
福岡鳥飼病院
ほんだすみこ皮膚科
吉塚皮膚科クリニック
山田耳鼻咽喉科
原田内科小児科医院
原村メンタルクリニック
重留整形外科クリニック
水田ひふ科クリニック
小館小児科医院
ふみもり皮ふ科
高宮外科医院
福岡赤十字病院(耳・形)
安藤外科
野口整形外科・外科医院
内田こどもクリニック
はたもと皮膚科クリニック
分山皮膚科医院
浜高家医院
かく耳鼻咽喉科
えぐち皮ふ科
今沢整形外科
浜武外科胃腸科クリニック
宮脇小児科
タクマこどもクリニック
にしのクリニック
ユニタ整形外科・形成外科クリニック
内藤胃腸科外科クリニック
竹本整形外科・眼科クリニック
松永病院
竹内皮膚泌尿器科医院
さくら病院
今村整形外科・外科
おごう外科胃腸科
医相和会中村病院
安藤病院
だい小児科内科医院
福岡市西区
國崎真クリニック
佐田整形外科病院
皆川外科医院
たにざき皮膚科
もとやま小児科クリニック
− 22 −
福岡市早良区
前田ごう整形外科
室見皮膚科クリニック
花田皮膚科医院
山本小児科医院
猿田皮膚科医院
うどうクリニック・形成外科
松田知子皮ふ科医院
有田内科消化器科
木下小児科
たさき小児科クリニック
まつお皮ふ科形成外科クリニック
福岡記念病院(形成外科)
ふくい小児科医院
今山修平クリニック & ラボ
くが脳神経外科クリニック
吉村病院
おおた整形クリニック
谷口皮膚科医院
白十字病院(脳神経外科)
豊原小児科医院
森本医院
西新さくらクリニック
昭和病院
松本小児科医院
増田医院
稲村神経外科クリニック
本田けいこ小児科クリニック
福岡市医師会成人病センター
下村小児科
高宮外科胃腸科
いわや小児科クリニック
大木整形・リハビリ医院
北野クリニック
福田眼科病院
福岡バースクリニック
かとうまりこ皮フ科
神田歯科医院
西田たみお整形外科
福岡歯科大学
調医院
生野リウマチ整形外科クリニック
ももち浜クリニック
牟田病院
しばおクリニック
岡田小児科医院
三松皮膚科・小児科
清川歯科口腔外科クリニック
竹内産婦人科クリニック
きよかわ皮膚科クリニック
まいこ小児科クリニック
たなか小児科医院
としたに皮ふ科医院
フジタ内科・消化器科医院
田中クリニック
あきもとこどもクリニック
国立病院九州医療センター(皮・形)
おおぞの小児科医院
都築病院 皮膚科
小田歯科
春日市
伊原春日クリニック
おの子どもクリニック
たかき小児科医院
− 23 −
石見肛門クリニック
たなか耳鼻咽喉科医院
横山小児科医院
丸山病院
樋口皮膚泌尿器科
久留米市
久留米大学病院皮膚科
春日市いきいきプラザ
荒木耳鼻咽喉科
こがじゅんこクリニック
丸田皮膚科
かくた小児科
吉田皮膚科
サク皮ふ科クリニック
さきはま皮ふ科クリニック
福岡徳州会病院
久留米大学病院(形成外科・皮膚科・小児科)
牛島産婦人科
古賀医院
木下病院
矢野医院
まつもと小児科
上野医院
山野皮ふ科医院
花畑病院皮膚科
中川医院
城皮フ科・形成外科
朝倉市
森山内科
やの医院
大野城市
田中外科医院
重森耳鼻咽喉科
井上皮ふ科形成外科医院
岡田脳神経外科医院
うえ木こどもクリニック
みやじまクリニック
哲クリニック
聖マリア病院(形成外科)
ゆう心と体のクリニック
日野医院
石原小児科クリニック
みやさと皮膚科クリニック
乙金病院
久持スキンケアクリニック
水ノ江医院
井ノ口皮膚科形成外科医院
江副クリニック
ひだか子どもクリニック
重松皮ふ科クリニック
武藤皮膚科医院
太宰府市
筑紫郡
筑紫野市
西尾産婦人科医院
安元耳鼻咽喉科医院
井之口耳鼻咽喉科医院
八女市
済生会二日市病院
川﨑病院 形成外科
永川産婦人科
三浦医院皮膚科
山本皮ふ科クリニック
くまの皮膚科
藤本産婦人科
みぞぐち小児科医院
小郡市
公立八女総合病院
永田皮膚科
筑後市
− 24 −
川村皮膚科形成外科医院
やまなクリニック
大川市
柳川市
うきは市
みやま市
佐賀県
藤井整形外科病院
川上小児科
小島病院
若津医院
なかふさ皮膚科クリニック
益子皮膚科クリニック
森医院
高木病院形成外科
小池病院
森田皮膚科医院
ナガセ皮膚科・泌尿器科クリニック
柳川ツジ医院
正島脳神経外科病院
木村回生医院
西村医院
川崎耳鼻咽喉科医院
龍皮フ科クリニック
龍眼科医院
宮原医院
境泌尿器科皮膚科医院
基山皮膚科
原鶴温泉病院
織田病院
日野医院
有田医院皮膚科・内科
江浦栗林医院
駒井あやこクリニック
ヨコクラ病院
権藤医院
阿部皮膚科医院
唐津赤十字病院外科
三井郡
名取医院
おだくらクリニック
大牟田市
岩井外科胃腸科医院
夏秋皮ふ科クリニック
サツキ橋皮膚科医院
長崎県
松嶋病院
村尾産婦人科
サンクリニック佐世保
おか医院
やない小児科医院
永田整形外科病院
諸熊医院
安藤皮膚科医院
十善会病院(形成外科)
坂口医院
大久保耳鼻咽喉科
落合脳神経外科医院
宮崎診療所
杉循環器科内科病院
あしべクリニック
三井大牟田病院 皮膚科
長野県
長野県立こども病院(形成外科)
林田皮膚科
大分県
坂本整形外科
落合耳鼻咽喉科医院
大分岡病院
大牟田市立総合病院(形成外科・皮膚科)
済生会日田病院
村石クリニック
鳴海クリニック
− 25 −
清瀬病院
熊本県
熊本セントラル病院
熊本機能病院形成外科
寺尾病院
共立美容外科
長野皮膚科形成外科
天野整形外科皮ふ科
前野胃腸科クリニック
熊本大学医学部付属病院(発達小児科)
山村皮フ科医院
石塚眼科医院
渕上病院
本渡クリニック・皮膚科・形成外科
産婦人科うしじまクリニック
松野皮膚科形成外科
くまなんクリニック
宮崎県
中野医院
きくち皮膚科泌尿器科クリニック
市民の森病院
鹿児島県
与論徳州会病院
ロワイヤルクリニック
− 26 −
− 27 −