2. - 日本特許情報機構

イノベーション創出を支える
産業財産権制度と特許庁の役割
2016年11月
特 許 庁
特許技監 小柳 正之
1 知財システムを巡る状況
2 世界最速かつ最高品質の特許審査への取組
3 海外特許庁との連携・協力
4 知財分野における地域・中小企業支援
5 特許情報の普及活用
1
世界の出願動向
特許・意匠・商標いずれも中国が世界一の出願件数であるものの、
特許においては、日本を含む五庁として世界の8割の出願件数を占めている
意匠においては、中国単独で世界の出願件数の6割以上という圧倒的な割合を占めている
商標においては、アセアン諸国、インド、中南米等の新興国の占める割合も伸びている
中国
米国
2,500,000
世界の意匠出願件数の推移
世界の特許出願件数の推移
日本
韓国
1,000,000
中国
900,000
800,000
欧州(EPO)
700,000
600,000
その他先進国
その他(新興国・途上国)
500,000
400,000
1,000,000
300,000
200,000
500,000
100,000
0
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
新興国・
途上国への出願が約3割
1,500,000
欧州(EUIPO)
中国への出願が約6割
その他(新興国・途上国)
米国
日本
五庁への出願が約8割
2,000,000
その他先進国
韓国
中国への出願が約4割
3,000,000
(出典)WIPO IP Statistics Data Centerに基づき特許庁作成。
2
日本人出願人の出願動向
日本人出願人は、国内出願を減らす一方で、海外への出願を増やしている。
海外の出願先としては、米国・中国・韓国・欧州への出願が多いが、商標においては、アセアン諸国、中南米
等の新興国の占める割合が高い。
日本人出願人の出願先
新興国・途上国への出願が約2割
五庁への出願が約2割
五庁への出願が約4割
3
我が国の技術貿易収支の拡大
我が国企業の知財活動のグローバル化に伴い、産業財産権の技術貿易収支の黒字幅も拡大。
日本の技術貿易収支
2001年
-800億円
2010年
6944億円
2015年
2兆4035億円(※1)
【主要7ヶ国の技術貿易収支(2001年~2013年)(※2)】
8
技
術
輸
出
額
技
術
輸
入
額
6
技術貿易収支額
4
兆
2
円
0
-2
技術輸出額
技術輸入額
+3兆800億円
-1兆7000億円
(2013年の値)
日本
-4
(産業財産権等)
+2兆8800億円
-9200億円
(著作権等)
+2000億円
-8200億円
+7兆1000億円
-3兆700億円
米国
+3兆800億円
-2兆800億円
+1兆2600億円
-1兆1200億円
+1兆3700億円
-9600億円
ドイツ
フランス
イギリス
(Industrial process)
+4兆5800億円
-2兆3000億円
(著作権等)
+2兆4700億円
-7600億円
+900億円
-2兆1400億円
中国
+4200億円
-9800億円
韓国
(※1):2013年までの数値には鉱業権が含まれ、2014年以降は
鉱業権は含まれない。
(※2):日本以外の技術貿易収支は、各国統計等により作成。
国により技術貿易収支算出の根拠とした項目は異なる。
4
経済連携協定交渉の状況
我が国は13ヵ国・1地域との間でFTA(EPA)を発効済み。2016年2月4日、TPP協定に署名。
現在、RCEP、日EU・EPA、日中韓FTA等のメガFTAを交渉中。
これらの経済連携協定においては、知的財産関連では、手続の簡素化・透明性の向上、知的財産の保護
強化、権利行使の強化等を規定。
これらの経済連携協定の締結を通じて、更に知財活動のグローバル化が進むことが予想される。
EU
交渉中
モンゴル
2015年2月10日
署名済
カナダ
交渉中
トルコ
交渉中
スイス
発効済(09年9月)
米国
日中韓
交渉中
ベトナム
発効済(09年10月)
インド
発効済(11年8月)
アセアン(
AJCEP)
発効済(
08年12月)
フィリピン
発効済(08年12月)
タイ
発効済(07年11月)
インドネシア
発効済(08年7月)
コロンビア
交渉中
TPP
署名
(16年2月)
マレーシア
発効済(06年7月)
シンガポール
発効済(02年11月)
改正(07年9月)
ブルネイ
発効済(08年7月)
ペルー
発効済(12年3月)
NZ
豪州
2015年1月15日発効
メキシコ
発効済(05年4月)
改正(12年4月)
チリ
発効済(07年9月)
RCEP(ASEAN10カ国+日中韓印豪NZ)
交渉中
5
グローバルな企業活動を支援する特許庁の役割
企業活動がますます国籍や国境を越え、日本企業の海外進出や、海外企業の日本国内進出が進むこ
とが予想される中、日本を含め世界中で知的財産権を円滑かつ予見性高く取得し、活用できる環境が
、より一層重要。
特許庁としては、
①審査体制の強化などを通じた世界最速最高品質の審査の実現などにより、日本の知財制度の充実
を図るとともに、
②長年の経験に基づく強みを活かし、海外知財庁やユーザーと協力しながら、日本企業が海外でも知
的財産権を取得し活用しやすい環境を構築
することで、日本企業のグローバルな事業展開を支援。
世界をリードする審査の実現によるグローバルな事業展開支援
日本の知財制度の充実
世界最速最高品質の審査の実現 など
強みを最大限活用
グローバルな知財庁としての
日本企業が海外で知財を取得し活用しやすい環境の実現
日本の審査結果・審査手法の活用
知的財産分野の制度・運用調和
日本企業の海外展開を支援する体制の充実
特許庁の取組の精査
ユーザーからのフィードバック
6
産業革命と特許制度
産業革命をもたらす新しい技術(発明)
第1次産業革命
(18世紀後半)
18世紀
第2次産業革命
(19世紀後半~20世紀前半)
米国: グレートインベンターズ
(エジソン、グラハム・ベル、ライト兄弟等) ベルの電話
ワットの蒸気機関
19世紀
蒸気機関車
発電機
日本: 専売特許条例公布(1885年)
十大発明家
英国: 特許登録件数の増加
豊田式木製人力織機
第3次産業革命
(20世紀末)
20世紀
第4次産業革命へ
米国: プロパテント政策
インターネット
GPS
•
•
•
バイ・ドール法(1980)
連邦巡回控訴裁判所設置(1982)
ヤングレポート(1985)
産業の発展を支える特許制度
アドレナリン
新しい技術
(IoT、AI等の活用)
21世紀
7
第四次産業革命への対応
第四次産業革命を視野に入れた知財システムの在り方に関する検討会
(経済産業省)
<開催趣旨>
人工知能やIoTの活用によって、利活用可能なデータが増加するとともに、それを加
工・処理する関連技術が急速に発達する第四次産業革命の下では、新たな情報財が次々
と生み出されることになる。こうした経済社会情勢に対応する企業の経営・知財戦略(
標準化戦略等を含む。以下同じ。)とそれを支える知財制度・運用の在り方について、
早急に検討を行う。
<テーマ>
①新産業構造ビジョンの有力分野における課題への対応
モビリティ (自動車分野)
ものづくり等(ロボット分野)
健康・医療介護 (医療・介護分野、バイオ) 等
-上記分野で部品の供給を行う中小企業(素形材産業など) 等
②個別分野での議論等から導かれる産業分野横断的な課題への対応(例示)
データの利活用促進に向けた制度の検討
産業構造の変化に対応した知財システムの在り方の検討
第四次産業革命における戦略的な国際標準化の推進
8
1 知財システムを巡る状況
2 世界最速かつ最高品質の特許審査への取組
3 海外特許庁との連携・協力
4 知財分野における地域・中小企業支援
5 特許情報の普及活用
9
知財政策の基本方針(知財推進計画2016)
世界最先端の知財立国の実現を目指して、「知的財産政策の基本方針(2013年6月閣議決
定)」及び「知的財産政策ビジョン(2013年6月知財本部決定)」を策定。
「知的財産政策の基本方針」及び「知的財産政策ビジョン」で掲げられた長期目標を実現するた
めの行動計画として「知的財産推進計画2016」を平成28年5月9日に知財本部にて決定。
「知財推進計画2016」における特許審査関係施策
「世界最速・最高品質の特許審査」の実現
新興国等への我が国知財システムの普及と浸透
特許審査ハイウェイの拡充
特許審査及び国際調査における海外知財庁との連携の推進
特許審査基準及びPCT出願に関する調査・審査指針の策定と発信
知財紛争処理システムの機能強化に向けた検討
特許行政サービスの質向上
10
世界最速・最高品質の特許審査の実現に向けて
審査の基本方針
1.迅速性を堅持する
FAのみならず「権利化までの期間」も目標設定
2.質の高い権利を設定する
「強く・広く・役に立つ権利」を設定
3.海外特許庁との連携・協力を
強化する
早期に、信頼性の高い審査
を行い、その審査結果を諸外
国へ提供。
日本の審査結果が諸外国に
参照され、我が国ユーザーに
よる安定的でグローバルな
権利取得を促進。
海外での権利取得の「予見性」を向上
11
権利化までの期間の短縮
審査の迅速化・効率化:2004年に定めた目標(=2013年度末に「FA11」)を達成。
新たな目標:①2023年度までに特許の「権利化までの期間※」を「平均14か月以内」
②一次審査通知(FA)までの期間を「平均10か月以内」
※出願人が制度上認められている期間を使って補正等をすることによって特許庁から再度の応答等を出願人に求めるような場合を除く。
【我が国における一次審査期間と権利化までの期間】
権利化
【これまでの目標】
11か月
一次審査通知
審査請求
FA (First Action )
一次審査期間
権利化までの期間
12
「世界最高品質」の実現に向けて
【特許審査に関する品質ポリシーの設定】
「強く・広く・役に立つ」特許権を設定する。
①「強く」:グローバルな知的財産保護を支援すべく、後に無効にならない強さを備える。
②「広く」:発明の技術レベルや開示の程度に見合う権利範囲の広さを備える。
③「役に立つ」:世界に通用する有用な特許権。
ACT:
検討・修正
CHECK:
審査業務の評価
継続的
改善
PLAN:
方針決定
DO:
審査業務の実施
審査長単位
審査品質管理
小委員会
(外部有識者により構成)
特許審査の品質管理の
実施状況、実施体制等
の客観的な評価
13
特許審査の質の維持・向上に向けた具体的取組
品質管理のキーコンポーネント
主な取組
- 決裁(管理職による品質チェック)
- 協議(審査官どうしの意見交換・知識共有)
品質の保証
審査の質の維持・向上
審査の質の把握
- 品質監査
- ユーザー評価調査
品質管理に対する外部評価
- 審査品質管理小委員会による
品質の検証
品質管理システムに対する客観的な評価
評価・提言
年間約83,000件実施(2014年度実績)
担当審査官
協議官(審査官)
協議
ユーザー評価調査
審査品質管理小委員会
14
「事業戦略対応まとめ審査」の展開
事業
企
事業戦略
業
必要な知的財産の権利化
出願の内容
装置制御
製造技術
モータ
電池
電気自動車
素材
審査官が企業の事業戦略を理解
各分野の審査官による協議
車体デザイン(意匠)
ロゴ(商標)
特許
特許庁
意匠
商標
ユーザーニーズを踏まえ、平成26年10月から、以下の要件緩和を実施
異なる出願人による出願をまとめた申請を認める
(共同開発による成果についても一括申請を可能とする)
一次審査通知後の出願も対象に追加する
15
面接審査の手法の拡大
面接審査
•
•
•
面接審査により、審査官と代理人等との間の意思疎通を円滑化。
特許庁舎内で行う面接審査に加え、全国各地に審査官が出張して行う
「出張面接審査」、Web会議システムを利用して行う「テレビ面接審
査」も実施。
代理人等から面接要請があった場合、審査官は原則一回は面接を受諾。
出張面接審査
•
•
ユーザの声
• 他社製品との差異の重要性を
審査官に伝えられた。
• 審査官の意図を把握しやすい。
実績(2015年度)
•
3,785件
(出張面接、テレビ面接含む)
テレビ面接審査
出願人の所在地付近に特許
庁側が用意した会場にて面
接を実施。
地方を拠点とする出願人に
対しても、所在地付近での
面接の機会を提供できるよ
うに、引き続き出張面接審
査を積極的に行っていく予
定。
•
•
•
特許庁のテレビ会議システムを利用した面接を実施。
2013年4月にテレビ会議システムを刷新し、インターネット
回線を利用したテレビ会議システムを導入。
出願人所有のPC等から、テレビ面接への参加が可能。
特許庁
※最大10拠点まで同時接続可能
※テレビ会議に参加できるIPアドレスを制限することで、
より強固なセキュリティ環境を確保
必要な機器:
パソコン、インターネット
(ADSL以上推奨)
ウェブカメラ
(カメラドライバが必要な
場合があります)
ヘッドセット
(あるいはマイクとスピー
カー)
16
1 知財システムを巡る状況
2 世界最速かつ最高品質の特許審査への取組
3 海外特許庁との連携・協力
4 知財分野における地域・中小企業支援
5 特許情報の普及活用
17
特許審査ハイウェイ(PPH※1) ~PPHネットワークの発展~
※1 PPH(Patent Prosecution Highway)
日本が提唱し、世界に先駆けて米国との間でPPH が開始されて以降、 PPH実施庁は45庁に拡大。
2015年における世界のPPH申請件数は約27,000件。2015年12月末における累積件数は10万件を突破。
(2)世界のPPH申請件数(各年毎)
(1) PPH実施庁数
50
30
20
10
0
30000
ルーマニア、
エジプト、エストニア
25000
メキシコ、ポルトガル、スウェーデン、
イスラエル、北欧、台湾、ノルウェー、
中国、アイスランド
シンガポール、フィンランド、
露、オーストリア、
ハンガリー
タイ
マレーシア
日本提案により
日米間で始動
フィリピン、
コロンビア、
チェコ
スペイン
韓、英
カナダ、独、豪、
欧、デンマーク
ペルー*、
ブラジル*、
ベトナム、
モロッコ*、
チリ*、
パラグアイ*、
ウルグアイ*、
エクアドル*、
アルゼンチン*
20000
15000
10000
5000
0
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
(初めてPPHに参加した年)
申請件数
40
ポーランド、ユーラシア、
インドネシア、ニカラグア*
*日本との間でのPPH未実施
2011
2012
2013
2014
2015
PPH申請年
18
日米協働調査試行プログラム (US-JP CSP)
2015年8月1日から日米協働調査試行プログラム(日米協働調査)を開始。
日米協働調査は、日米両国に特許出願した発明について、日米の特許審査官がそれぞれ調査を実施し、
その調査結果及び見解を共有した後に、早期かつ同時期に最初の審査結果をそれぞれ送付するもの。
これにより、我が国企業等は、日米両国に特許出願した発明についてより強く安定した権利を、日米両国
それぞれにおいて早期に得ることが可能となる。
1.日米協働調査の申請
2.両庁による
サーチ結果・見解の共有
3.同時期に最初の審査
結果をそれぞれ送付
先行技術文献調査
特許性の判断
先行技術文献調査
特許性の判断
最初の
審査結果
出願
出願
最初の
審査結果
19
特許の付与円滑化に関する協力(CPG)
本協力は、日本で審査を経て特許となった出願に対応する出願について、カンボジア
、ラオスでは実質的に無審査で早期に特許とするもの。
カンボジア:本年7月1日に協力を開始
ラオス
:本年11月1日に協力を開始
<特許の付与円滑化に関する協力(CPG)の仕組み>
ラオス
カンボジア
カンボジア出願
ラオス出願
20
国際調査機関の管轄国の拡大
これまでアセアン諸国等10か国の他国特許庁で受理したPCT出願について、国際調査等を実施。
2015年7月1日から米国、10月1日からはブルネイ、2016年1月1日からはラオスにおけるPCT出願につ
いても国際調査等を開始。
(米国に関して、対象分野はグリーン技術を優先して取り上げ、試行の対象案件は3年間で5000件を目処。)
これによりユーザーの利便性が向上。
【特許に関する国際出願(PCT出願)における権利取得】
受理官庁
(JPOにおける
国際調査管轄国)
国際調査機関
日本
A国
A国
B国
国際調査報告
B国
・・・
各国の審査で参照
各国出願人はJPO
による国際調査を
選択可能
開始時期
受理官庁別の
実績件数(※3)
韓国(※1)
2001年7月~(再開※2)
23
フィリピン
2002年1月~
13
タイ
2010年4月~
103
ベトナム
2012年7月~
11
シンガポール
2012年12月~
224
インドネシア
2013年6月~
2
マレーシア
2013年4月~
216
米国
2015年7月1日~
177
ブルネイ
2015年10月1日~
0
ラオス
2016年1月1日~
0
各国での審査
日本
日本国特許庁
(JPO)
【JPOの国際調査管轄国の拡大状況】
※1:1990年9月1日から日本語による出願の受付を開始。
※2:1999年12月1日から実務上中止したものの、2001年7月から再開。
※3:実績件数については、WIPO IP Statistics Data Centre より取得し
た2016年5月16日時点の数値。
21
JPO審査官等の海外庁派遣・海外庁審査官受入
我が国と海外特許庁相互に、審査官を派遣し、実際の出願についての特許要件等に関する議論を通じ、相手国の審
査手続や特許要件の判断基準をより深く理解し、審査実務の調和や施策・取組の推進を目指す。
アジア諸国等新興国で知的財産制度の整備を支援するため、特許審査官をはじめとする専門家の海外派遣や受入を
通じて、日本式の制度や審査実務等の知財システムの浸透、情報化支援などを行い、日系企業の知財ビジネスを後
押しする。
新興国向け研修テ
キスト(英語)を用
い、新興国審査官に
対して効果的な審査
実務指導を実施
<その他の派遣・受入事業例>
シンガポール知的財産庁に日本
の審査官を上席審査官として派遣
ミャンマーに日本の審査官をJICA
長期専門家として派遣し、知財法
整備・知財庁設立を支援
インド・ASEAN等の新興国向け
に審査官の能力向上のための研
修を実施
アジア各国に専門家を派遣し、書
類の電子化や審査システムの導
入等の情報化を実施
22
インド・タイの新人特許審査官研修へのJPOの協力
インド
インド特許庁では、2016年4月に約460名の特
許審査官を採用(現在のインド特許庁の審査官は
約280名。)。
これまでに行われた第1バッチ新人研修(対象者
約300名)、第2バッチ新人研修(同約100名)に
JPO審査官をのべ12名派遣し、特許審査プロセ
スのうち中核となる「先行技術文献のサーチ」、
「実体審査の判断手法」等を指導。
これほど大規模な新人研修に他国の審査官が指
導的立場で参画することは世界的に見ても今回の
JPOが初めて。
タイ
タイ特許庁では、2016年10月に約20名の特許
審査官を採用(現在のタイ特許庁の審査官は30
名弱)。
2016年10~11月にかけて行われた新人審査
官研修にJPO審査官を4名派遣し、 2週間にわ
たって、特許審査実務の基礎を網羅的に指導。
加えて、新人を指導する立場にある審査官に対し
ても、審査の指導方法に関する研修を提供。
新人審査官のみならず、新人を指導する立場にあ
る審査官に対しても指導を行うという包括的な協
力は今回が初めて。
インド・タイの審査官の審査実務能力向上に貢献するとともに、JPOの採用するグローバルスタンダードな審査手
法がインド・タイの審査官に普及、浸透。
将来的に、インド・タイの特許審査が日本の採用するグローバルスタンダードに調和することによって、我が国企
業の出願が、日本で取得した権利と同じ範囲で早期に権利保護。我が国企業は、円滑かつ予見性高くインドやタ
イで特許権を取得できる。
23
審査関連情報の特許庁間の相互利用及びユーザーへの提供
知財活動のグローバル化に伴い、世界の国・地域に同一発明の出願がされているところ、重複審査・重複
サーチが行われる非効率性を解消すべく、出願・審査関連情報(ドシエ情報)を共有する取組を推進。
日米欧中韓五大特許庁(五庁)の審査協力推進の枠組みの中で、我が国特許庁が主導的役割を担い、五
庁のドシエ情報を相互利用可能なワン・ポータル・ドシエを構築。
我が国特許庁は、ワン・ポータル・ドシエとWIPOのドシエ情報共有システム(WIPO-CASE)とを連携した。現
在23の国・機関がWIPO-CASEに参加し、今後の拡大が期待される。
さらに五庁では、五庁ドシエ情報を一般ユーザーに一括提供するプロジェクトに取組んでいるところ、我が国
では、2016年7月にJ-PlatPatから一般ユーザー向けサービスを開始する予定。
WIPO-CASE
ワン・ポータル・ドシエ
WIPO-CASE参加庁
連携
日本
欧州特許庁
米国
韓国
中国
23の国・機関が参加
(2016年6月時点)
我が国の一般ユーザは、2016年7月からJ-PlatPatを通じ、五庁ドシエ情報や
WIPO-CASE参加国・機関のドシエ情報等の一括参照が可能に
24
高度産業財産ネットワーク (AIPN)
JPOは、信頼性の高いJPOの審査結果を他庁に提供して、他庁の審査官に参照してもらうことで、
出願人が海外で適切な特許権を取得できるように取り組んでいる。
AIPNは、JPOの出願・審査関連情報(ドシエ情報)を機械翻訳し、他庁の審査官に提供するサービ
スであり、2004年にサービスを開始し、68の国・機関へ提供している(2016年6月時点)。
イギリス
ウクライナ
エストニア
オーストリア
オランダ
ギリシャ
クロアチア
スイス
スウェーデン
スペイン
スロバキア
セルビア
チェコ
デンマーク
ドイツ
ノルウェー
ハンガリー
フィンランド
フランス
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
ロシア
EAPO
EPO
ドシエ情報
イスラエル
ウガンダ
エジプト
エチオピア
カザフスタン
ガンビア
キルギス
ケニア
ザンビア
トルコ
ナイジェリア
マダガスカル
マリ
モロッコ
モザンビーク
ブルンジ
ルワンダ
ARIPO
OAPI
インド
インドネシア
オーストラリア
カンボジア
韓国
シンガポール
スリランカ
タイ
台湾
中国
パキスタン
バングラデシュ
フィリピン
ブータン
ベトナム
マレーシア
ミャンマー
ラオス
ドシエ情報
AIPN
アメリカ
カナダ
コロンビア
チリ
ブラジル
メキシコ
※2016年6月時点
25
特許制度の国際調和に向けた活動
各国制度調査研究を主導しつつ、研究結果を踏まえ各庁専門家による議論を深化。議論の制
度調和に向けた関心・議論の推進力の維持。
テゲルンゼ-会合
主に4つの重要項目(グレースピリオド、18ヶ月公開制度、先使用権、衝突する出願)について議論。
日米欧の三極特許庁と、欧州特許条約を改正する権限を有する欧州主要国(英、独、仏、デンマーク)の特許庁による枠組み。
初回会合を2011年7月に開催。 同年6月の日本主催の五大特許庁会合において、初めて制度調和の議論を開始。欧州特許条約を改
正する権限を有さない欧州特許庁に配慮し、欧州主要国を交えた会合を新たに設置。会合名は初回会合が行われた街に由来。
B+会合
2015年10月のB+全体会合で、(1)グレースピリオド、(2)衝突出願、(3)先使用権、(4)実施オプション
の4つの項目について、それぞれワークストリームを立ち上げ議論することに合意。
WIPO・Bグループ(先進国)メンバー、EUメンバー国、欧州特許条約(EPC)メンバー国、欧州特許庁、(EPO)、欧州委員会(EC)、及
び韓国の、46か国の特許庁及び2機関で構成される。
ワークストリーム・・・各項目毎に関心を示す国・機関が参加する実務者レベルのプロジェクト。各ワークストリームの議長は、グレー
スピリオド:EPO、衝突する出願:米国特許商標庁(UPSTO)、先使用権:JPO、実施:ハンガリー知的財産庁(HIPO)が務める。
五大特許庁会合
2011年6月より、制度運用調和に向けた課題について議論を開始。現在は(1)単一性、(2)先行技術
の引用、(3)明細書の記載要件を中心に議論。
日米欧中韓の五大特許庁は、知的財産における世界的な取組をリードすべく2007 年より長官会合を継続して開催。
26
五大特許庁会合
五庁への特許出願(220万件(2014年))は、世界の特許出願件数(268万件(同年))のうち、8 割近くを占め
ている。
そのため、五庁は知的財産における世界的な取組をリードすべく、2007 年より長官会合を継続して開催し、
審査結果の相互利用・手続きの簡素化・審査の質の向上等の課題について、幅広い協力を行っている。
【第9回五大特許庁長官会合(2016年6月)】(日本開催)
五庁共同声明2016(東京声明)
①ユーザーとの関係強化、②高品質で信頼性の高い審査
結果の提供、③発展する新技術へ積極的対応を柱とする、
五庁共同声明2016(東京声明)に合意
グローバルドシエ
審査関連情報の公衆提供を含むグローバルドシエの基本機
能の完成
PCT協働調査
PCT国際出願の国際調査報告を五庁が協働して作成する
枠組みの試行開始に合意
制度調和
記載要件、発明の単一性、出願人による先行技術の開示義
務について議論を推進。
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商標五庁(TM5)会合
商標分野においては、2001年から日米欧の三庁における協力を推進
してきたところ、2012年からは韓国・中国を加えた商標五庁(TM5)の
新たな協力枠組みを創設し、毎年会合を実施。
13のプロジェクトについて協力を推進。
2015年12月に米国にて第4回TM5会合を開催。
第5回TM5年次会合は、2016年に中国にて開催予定(SAICがホスト庁)。
JPOがリードするプロジェクト
悪意の商標出願対策プロジェクト
第三者が不正の目的により他人の商標を出願する、い
わゆる「悪意の商標出願」について、日米欧中韓の5か
国・地域における制度・運用を比較検討し、各庁におけ
る有効な対策に役立てると共に、ユーザーに情報提供
を行うプロジェクト。
実績
・悪意の商標出願セミナー開催(2013,2014,2016年)
・「悪意の商標出願に関するTM5の制度・運用」報告書
をJPOがとりまとめ、特許庁HP及びTM5ウェブサイトで
公表(2015年4月)。
今後、悪意の商標出願に関する事例集を作成予定。
図形商標のイメージサーチ
図形商標審査に利用可能なイメージ検索エンジンの開
発促進を目的とするプロジェクト。
共同研究の成果をJPOが報告書にとりまとめ、特許庁
HP及びTM5ウェブサイトで公表(2015年4月)。
国際商標出願の利便性向上プロジェクト
国際商標出願制度の利用促進のためのプロジェクト。
TM5庁の出願手続に関する情報ガイドをとりまとめ(
2015年12月)、TM5ウェブサイト及び特許庁HPで公表(
2015年2月、2016年3月)。
情報ガイドはWIPOが開発中のデータベースに取込済
であり、その完成を以て本プロジェクトを終了する予定。
28
意匠五庁(ID5)会合
国内外におけるデザインの重要性の高まりを受け、世界の意匠
出願の約9割を占める、日本国特許庁(JPO)、米国特許商標庁
(USPTO)、欧州連合知的財産庁(EUIPO)、中国国家知識産権
局(SIPO)、韓国特許庁(KIPO)、の主要五庁による国際協力の
枠組みとして、平成27年12月、意匠五庁(ID5)会合を創設した。
日本国
特許庁
(JPO)
米国
特許商標庁
(USPTO)
欧州共同体
商標意匠庁
(EUIPO) ※
中国国家
知識産権局
(SIPO)
韓国
特許庁
(KIPO)
【初回ID5の主な議題】
○意匠五庁での協力推進の合意
○五庁間の統計情報の取りまとめ
初回ID5会合は、米国USPTOにおいて開催。五庁間で、意匠
分野の協力を推進していくことに合意した。
日本国特許庁は、各庁の統計情報取りまとめ及び意匠分類に
関する調査・研究を主導していく予定。
2016年のID5年次会合は、中国で11月開催(SIPOがホスト庁)。
○意匠分類に関する調査・研究
○ID5ウェブサイトの開発
○優先権書類の電子的交換
○グラフィカル・ユーザー・インター
フェースの意匠等の保護
29
1 知財システムを巡る状況
2 世界最速かつ最高品質の特許審査への取組
3 海外特許庁との連携・協力
4 知財分野における地域・中小企業支援
5 特許情報の普及活用
30
地域・中小企業支援のねらい
知的財産の取得・活用を促進することにより、中小企業のイノベーション創出を支援。
我が国の成長力向上に寄与するとともに、地方創生にも資することを目指す。
地方創生への寄与
企業経営への寄与
【知財保有と売上高営業利益率】
4.0%
3.5%
百万円
3.0%
2.0%
【知財保有と従業員一人当たり営業利益】
2.6%
0.96
1.00
平成18年11月、JA帯広かわにしは、
「十勝川西長いも」について、
北海道初の地域団体商標として、権
利を取得。
1.8%
0.50
1.0%
0.0%
0.29
0.00
特許なし
特許あり
大企業
特許なし
特許あり
平成24年中小企業実態基本調査を基に、特許庁作成
知財の活用は、地域・中小企業にとって、
企業経営への寄与が大きい
安全性の高さから、アジアや米国で
も人気を得る。
出願補助金を活用し、海外でも商
標を取得。
生産量の10-15%に当たる
2000-3000tを毎年輸出。
特に台湾向けは、平成11年から平
成26年までに、輸出額が3.6倍の
7億5千万円に拡大。
31
地域・中小企業支援推進の全体像~基本方針その1
横断的支援
●各経済産業局の「特許室」及びINPITの「知財総合支援窓口」(47都道府県)の連携によるワ
ンストップサービス
→ 審査官の出張面接審査、制度の普及啓発等を行う「巡回特許庁」の取組を拡充(28年度6地域 → 29年度9地域)。
→ INPITの「近畿統括拠点(仮称)」の設置(29年10月までに)。 等
●国内外の特許、実用新案、意匠、商標等が検索可能なデータベース(J-PlatPat(特許情報プ
ラットフォーム))
1.審査請求料等の減免
1.知財に着目した融資の円滑化
2.外国出願の支援
2.知財の活用の促進
-
-
3.先行技術調査の支援
4.出張面接審査
5.早期審査
取得に係る支援
知財ビジネス評価書等の作成を支援
金融機関と大学が連携した知財マッチング、特許と標準を融合させた知財戦略
構築等を支援。
3.知財のマッチングから販路開拓まで
の支援
1.海外での侵害対策への
支援
-
模倣品の調査、提訴された場合の弁護士等への相談費用
や係争費用を補助。
2.海外知財訴訟保険の創
設
-
28年度から、知財訴訟保険を創設。掛金負担を補助
3.相手国政府への働きかけ
4.知財を活用した海外ビジネス展開の - の強化
政府間協議を行うとともに、相手国の税関職員を対象
とした研修等を実施
支援
- マーケティング調査等によるブランド戦略策定、海外メディア招聘・見本市出展等
のプロモーションを支援。
4.国内知財紛争への対応
5.海外展開を支援する専門家の派遣 - 侵害行為の立証について、証拠収集が不十分である等の
問題が存在。
-
民間出身の「事業プロデューサー」を長期派遣予定。
-
「海外知的財産プロデューサー」(7名)が相談に対応。
活用に係る支援
→ 知財紛争処理システムの更なる機能強化に向け、特許制
度小委において検討を開始。
保護に係る支援
32
地域・中小企業の支援体制
(中小企業施策との連携)~基本方針その2
特許庁
中小企業庁
連携
経済産業局(特許室、中小企業課等)
(独)工業所有権情報・研修館(INPIT)
知財総合支援窓口
(47都道府県)
知財支援
連携
(独)中小企業基盤整備機構
連携
中小企業支援
日本弁理士会
弁理士知財キャラバン
日本弁護士連合会
弁護士知財ネット
(一社)発明推進協会
中小企業(381万社)
特許出願件数における
中小企業の割合:14%(3.6万件)
(平成27年度)
よろず支援拠点
(47都道府県)
商工会議所
商工会
地域金融機関
政府系金融機関
(独)日本貿易振興機構
(一社)日本知的財産協会
大企業の知財部OB派遣等
都道府県・市町村
地域における支援体制
33
1 知財システムを巡る状況
2 世界最速かつ最高品質の特許審査への取組
3 海外特許庁との連携・協力
4 知財分野における地域・中小企業支援
5 特許情報の普及活用
34
特許情報と企業の経営・技術戦略
特許情報とは、特許、実用新案、意匠、商標の出願や権利化に伴って生み出される情報。
特許情報は、企業や研究機関等が、研究開発活動や技術の動向、デザインの動向、商品やサービス
などの動向等を把握し、事業戦略等を検討する上で重要な役割を果たしており、特許情報の有効活
用は、知的財産の創造、保護及び活用を図る知的創造サイクルにおける重要な鍵。
また、特許情報は、企業の経営戦略を検討する上で重要な情報の一つとなり得る。
ユーザの特許情報活用シーン
監視
企業動向調査
研究開発
技術動向調査
技術参考調査
発明創出
設
計
製造前
出願前・
審査請求前調査
他社権利調査
特許情報サービス
・特許情報
検索ツール
・特許調査
代行
・分析
マッピング 等
侵害警告
経営戦略策定
特許庁・
INPIT
・基本的な特許情
報サービス
- J-PlatPat
- 中韓翻訳検索システム
- FOPISER 等
・正確な一次情報
提供
公知例調査
・コンサルタント
特許情報の経営
への活用
サービス提供者
特許情報分析
・市場規模 ・シェア ・ニーズ
・技術動向 ・自社/他社の優位性
等
民間事業者
・高度な特許情報
サービス
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我が国特許庁に求められる特許情報提供サービス
産業構造審議会 知的財産分科会 とりまとめ(平成26年2月)
・世界最高水準の知的財産権情報提供サービスの実現
官民の役割分担に留意しつつ、世界知的所有権機関や欧州特許庁など
諸外国の同様のサービスを超える世界最高水準のサービス提供を目指し
新たな情報基盤に刷新する。
産業財産権情報を広く一般公衆に提供することは、
産業財産権制度を実施している特許庁として果たすべき義務。
国の役割
・法律に基づき公表が義務づけられてい
る情報を含む基本的な情報を、利用者を
限定することなく、広く一般公衆に対して
インターネットを通じて無料で提供。
民間の役割
・高い付加価値を付けた情報を提供。
国と民間の
ベストミックス
多様なユーザーニーズ
に応えていく。
36
特許情報普及活用小委員会
基本的な考え方
グローバル化の動きに十分対応しつつ、ITの進展、海外庁のサービスの状況、民間事業者のサービスの状況、中小企業、
個人なども含む我が国ユーザーの要望などを十分に踏まえた上で、我が国ユーザーが享受するサービスの質が全体として
世界最高水準となるように特許情報サービスを提供していき、特許情報を広く普及していくための基盤を引き続き整備してい
くべき。
国は、保有する正確で基本的な一次情報を無料で提供して
いくことを原則としつつ、急増する世界の特許情報にも対応す
る観点から公報や要約について、保有する翻訳文等を提供し
ていくことを通じて、民間事業者が高い付加価値を付けたサー
ビスを提供していくための環境を整備し、我が国ユーザーによ
る一層高度な特許情報の利用を促していくべきである。
1.出願情報・権利情報の確認
のためのサービス
2.世界最速・最高品質の審査結果
の発信のためのサービス
中小企業等を含む我が国ユーザーの研究開発等を促進していく
ために、急増する世界の特許文献等の検索など、特許情報へのア
クセス時の我が国ユーザーの負担を軽減していくべき。
我が国ユーザーが海外で円滑に権利を取得できるように、我が国
の世界最速・最高品質の審査結果を海外庁の審査官等が参酌しや
すい環境を整備していくべき。
①審査官向けDBを(著作権等の制約のない範囲で)外部提供
②中小企業等の関心の高い国・機関の文献を中心にDBを整備
③機械翻訳を活用した、海外特許文献への日本語アクセス環境整備
④ITの進展、海外庁のサービスの状況、民間事業者のサービスの状
況、ユーザーの要望などを総合的に考慮しつつ、基本的な機能を整
備。
⑤公的な特許情報サービスに関する今後の計画を事前に広く周知。
①海外庁の審査結果も一括して表示する環境を構築するとともに、審査
書類に加え、引用文献、法律、審査基準等も提供するなど、新興国も
含めた海外庁の審査官等が我が国の審査結果を参照する上で必要
な機能を積極的に搭載していくべき。
②海外庁の審査官等が我が国の審査結果(審査書類+引用文献等)を
参照しやすいよう機械翻訳の取組を強化し、高精度な機械翻訳文を
提供することにより、我が国の審査結果の利用を促進していくべき。
37
特許情報サービスの全体像
特許庁・INPIT
外国庁
各種サービス
公報
・公開公報
・特許・実用新案公報
・意匠公報
・商標公報
・審決公報
・特許庁公報 等
(国内)
(海外)
・公報情報
・公報情報
欧州特許庁
米国特許商標庁
中国国家知識産権局
韓国特許庁等
・審査書類情報
・経過情報
イ ン タ ー ネ ット経 由
バルクデータの
提供
民間サービス事業者
ユーザーのニーズに応じた
高付加価値・多様なサービス
高度な検索機能、アラート機能、
統計分析機能、個別カスタマイズ等
基本的な
検索・照会サービス
ユーザー
大企業
中小企業・個人
大学・研究機関
海外の利用者
(外国庁含む)
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