中国との輸出取引に際する注意点 - 公益財団法人 茨城県中小企業振興

中国との輸出取引
との輸出取引に
輸出取引に際する注意
する注意点
注意点
2003/10/10
中国との輸出取引
との輸出取引に
輸出取引に際する注意
する注意点
注意点
日本の中国との貿易取引は、日増しにその重要性が高まっております。
このコーナーでは、中国との貿易取引に関する注意点・最近話題となっているニュース等を、主に『輸出取引』に焦点を絞って紹介したいと考えています。
貿易取引では、国境を超えて決済が行われることから、通貨の異なる国との間で取引が行われるため、通常、米ドル等の外貨で代金の決済が行われます。
中国の通貨である人民元は国際通貨ではないため、貿易取引の決済は米ドルや日本円での契約となります。中国では外貨管理が厳しく行われており、例えば、輸入
代金決済時には取引を証明する書類(輸入取引の契約書、インボイス、核鎖単<通関書類の一種>)の提出を求められ、審査を受けたうえで初めて決済が可能となる
など、規制が厳しいのが現状となっています。
具体的には、外国送金・信用状が主な決済方法となります。
○外国送金(
送金(T/T,Telegraphic Transfer)
小額の取引や、取引を重ね信頼関係のある相手に対して用いられる場合が多いようです。
電信送金・普通送金などがあります。特徴としては、安全・スピーディーである点があげられますが、前払送金の場合は輸入者が商品受取リスクを負うなど、輸出入
者いずれかがリスクを負います。
○信用状
信用状(L/C,Letter of Credit)
外国送金の場合は輸出入者のいずれかがリスクを負うことになりますが、信用状は輸入者の取引銀行が輸入者の代金支払を保証してくれますので、双方にとってよ
り安全・確実な取引といえます。ただし、輸出者にとっては、信用状に記載してある船積の期限や、船積書類の提出など様々な条件どおりに取引を行う必要がありま
す。
なお、現地に直接赴いて買い付けを行う際などに現金を携行する際の規制は下表のとおりです。
中国への入
への 入国時
中国からの出
からの出国時
人民元以外の
人民元以外の場合
5,000米ドル相当
入国時の申請額
人民元
6,000元
6,000元
への中古機械
中古機械の
輸出については
については、
原則禁止されているので
されているので注意
注意が
必要です
です。
中国への
中古機械
の輸出
については
、原則禁止
されているので
注意
が必要
です
。
具体的には、「1998年1月1日より、特殊な需要で国家機械・電気製品輸出入弁公室の認可を経たものを除き、いかなる外貨の手当、貿易方法と輸入ルートであって
も、一律に中古機械・電気製品を輸入してはならない。」と中国の輸入管理に関する法律により明文化されています。これは環境への配慮・国内産業保護の観点から
の規制と思われます。
なお、中国以外のアジア諸国については中国のような「輸入禁止」措置はとられていませんが、品目・機械の耐用年数などの規制が存在するのが一般的です。
中古機械・
製品とは
中古機械
・電気製品
とは
●使用済みであるが、基本的効能、および一定の使用価値をなお備えるもの
●未使用であるが、放置期間が長く、品質保証期間を過ぎているもの
●未使用であるが、放置期間が長く、一部に明らかに損耗のあるもの
●新旧部品が混在するもの
●大型の中古プラント
また、輸入側の中国ではさらに船積前予備検査と称して、製品入港90日前までに以下の手続を要します。予備検査を要する製品は以下のとおりです。
●人身の健康・安全・衛生・環境保護にかかわる大型中古設備
●国家の特殊な必要性により輸入されるもの
●1995年7月以前に製造された機電製品
なお、実際の取扱については各地区毎に対応が異なること、条例の変更が頻繁に行われていることから、あらためて最新の情報を入手する必要があります。
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(財)茨城県中小企業振興公社 貿易アドバイザー 佐藤 秀明