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カトリック調布教会
発行人:小坂正一郎 編集:広報
〒182-0033 調布市富士見町 3-21-12
Tel.0424-82-3937
Fax.0424-81-6339
http://chofu-church.ciao.jp/
2005.3.6
No.132 復活祭号
キリストの光
神に感謝
主任司祭 アロイジオ 小坂正一郎神父
私が始めて教会を訪れたのは、今考えると聖週間のある夜に行われていた黙想会だっ
たようです。薄暗い聖堂に入ると(戦後の電力事情で、それほど明るくできない時代で
したので)すでにお話が始まっており、年いった髭の神父様が話しをされていましたが、
聖堂の後ろからはそのお顔をはっきり拝むことも出来ず、しかも何を話したかその時は
多分一語も捕らえ切れなかったようでした。
次に訪れたのはその後間もない日曜日で、そこで行われていたミサ聖祭のことについ
ては何も覚えていませんが、明るい春の光が差し込む聖堂内で多くの人の祈りと特に力
強い男性の聖歌に魅了されたのを今でもよく思い起こすことができます。
あの暗かった夜の聖堂と日の光がいっぱいに差し込む聖堂と、雰囲気の異なったコン
トラストをはっきりと捉えることが出来、
「ああ、これが教会なのだ」と一人合点しまし
た。当時は典礼改革の前でしたので、聖土曜日の闇の中から始まる「光の儀式」などは
考えも及ばない頃でしたが、教会とは闇の暗さから光に向かって歩むものであるという
ことを自分の体験を通じて理解しました。
今年も四旬節を迎え、わが主の復活祭に向けての歩みが始まっています。私たち自身
も、またその周りも、もしかしたら闇が覆いかぶさってこようとしているかもしれませ
ん。しかし、聖土曜日に助祭の知らせてくれる「キリストの光」という宣言を忘れては
なりません。そこに向かって進むというところにわたしたちの信仰の根源があるのです。
キリストの強い光に打ちのめされた迫害者サウロは地に倒れ伏してしまいますが、
「主
よ、あなたはどなたですか。主よ、どうすればよいのですか。」と叫んでいます。わたし
たちは今こそ聖パウロにならって主に「心をあげ」この祈りを繰り返さなければならな
いときです。その時、
「その方」を見ることが出来るでしょう。その時、すべきことがは
っきりと示されてくるでしょう。その時、キリストの光はあなたの心の奥深くまでしみ
こんでくるでしょう。そして、あなたを通して世界の隅々までキリストの光がしみこむ
ことでしょう。そうなると「神に感謝」と信仰者の喜びを心の底から叫び、味わうこと
が出来るのです。
1
臨時信徒総会開催
2月 27 日(日)10 時のミサ後、臨時信徒総会が開かれました。
参加者は約 100 名。詳細は別冊をご覧ください。
クリスマス献金、バザー売上金の寄付先報告
今年度の寄付先は過去の実績を元に以下のように配布しました。
サレジオ神学院
山谷・釜ケ崎ホームレス支援
30万円
10万円
※1
ホームレス・ミニストリー支援センター
東京ダルク支援センター
(財)青少年福祉センター
日本カトリック信徒宣教者会
※2
※3
10万円
4万円
3万円
3万円
※1 ホームレスの方々のクリニック支援。
※2 キリスト教超教派の福音宣教と食事の提供。
※3 アルコール依存症の方々の回復を支援。
マリア会主催
黙想会の報告
マリア会
I・T
2004 年 12 月 2 日、待降節を前に吉祥寺のナザレ修女会で 1 日黙想会を行いまし
た。18 名が参加し、マリオ山野内神父様のスペイン語のお歌(詩篇)から始まるす
ばらしい講和と分かち合いにあずかりました。
午前中は、アルゼンチンのカトリック教会の現状についての講和から私たち自身の
教会を振り返り、午後は神体験についての講和の後、分かち合いをしました。
「多様性」
「暖かさのある教会」
「神様の経験を言葉にすることによって神体験を自
分のものとし、それを周りの人にも伝えることができる。それが本当の福音宣教者で
ある」
私たちが今本当に必要としているものを教えていただいた気がします。山野内神父
様の講和を録音した CD と MD がありますので、ご希望の方はぜひお聞きになって
下さい(教会受付にあります)
。
2
「復活」
サレジオ会司祭 浦田 慎二郎
時々必要に迫られて大都会東京の街を歩いている時、私は軽い無力感に襲われる。
これだけ大勢の人がいて、それぞれの人生を生きているわけだが、おそらく 90%以
上の人はキリストのことを知らない。もしくはたとえ名前で知っていたとしても全く
自分の人生とは関係ないと思っているかだ。そして彼らは一見幸せそうにも見える。
そんな時、私は司祭として生きている自分に非常な無力感を感じるのである。いった
い自分はこの人々に対して何ができるだろうか、司祭として生きることにそれほど意
味があるのだろうか、といった気持ちでもあるかもしれない。それは別の言葉で言え
ば「誘惑」とも言えるかもしれない。個人的に言えば「絶望」というのは人生におい
て最大の誘惑ではないかと思っている。もう何もできない、何をしても意味がない、
救いなどない、というような誘惑である。多くの人々はそのような誘惑を感じたこと
があると思う。突然ひどい自然災害に襲われ愛する人を失う時、道理を超えた犯罪に
出会う時、裏切りを体験する時、何をしてもうまく行かない時。そんな時、私達は希
望を失いかける。しかし「復活」を信じるとはまさにそのような時にイエスの死を思
い、彼が死に「勝利」したことを信じることだ。そして彼の「勝利」
、彼の「いのち」
が私達の中に生きていることを信じることだ。彼のいのちの力が実際に私達の人生に
おいてパワーを持ち、全てに打ち勝つことができることを信じることだ。死の闇の力
は日々私達を打ち負かそうと襲い掛かってくる。時にはその力に私達は負けそうにな
る。しかし私達は日々信じなおしたい。彼は生きていて、私達と共にいることを。
3
スーハン神父様帰天
調布教会第 代主任司祭のルドビコ・スーハン神父様
は1月5日、別府温研病院で癌のため帰天されました
(83 歳)。
スーハン神父様は 1921 年 8 月 25 日スロバキアに生ま
れ、1939 年サレジオ会入会し 1949 年司祭叙階。1954 年
来日されてからは、『一粒の実は、地に落ちて死ななけ
れば、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結
ぶ。(ヨハネ 12・24)
』をモットーに、サレジオ神学院、
別府修道院、大分教会、調布教会、明野教会などで、神
学生養成や司牧に勤められ、またフォコラーレ運動や新
求道共同体といった教会の新しいグループにも理解を
持って励まされました。
チマッティ神父様の列福を願いながら御父への深い信頼を示されたスーハン神父
様、どうぞやすらかに。
スーハン神父様との出会い
T.U
スーハン神父様は、ダルクマン神父様の後任となられて調布教会の主任司祭として
着任されました。
ちょうどその頃、長年祈りの会(ノートルダム修道院)でご指導くださったシスタ
ーが、九州に転任になられ、私たち数名は途方に暮れておりました。そんな私たちを
救ってくださったのがスーハン神父様でした。主任司祭としてお忙しい中、聖書を読
み、共に祈り、導いてくださいました。
特に、私たちの信仰の模範であるマリア様について、あのマグニフィカトに見られ
るマリア様の信仰、神の偉大な業は、何も期待しないところから始まる、この箇所を
力強くお話くださいました。また、八王子の祈りの家での黙想会では、祈るように、
とご指導くださいました。信仰浅い私は、神父様の霊的な豊かさに触れ、信仰が呼び
起こされました。
その後、神父様は九州に転任、前後してシスターが調布に戻られて、祈りの会をご
指導くださることとなり、現在も続いていることと思います。
神の計らいなのでしょうか。私たちが路頭に迷うことなく、導いてくださる神の愛
に感謝いたします。
4
サモアでの修練期を終えて
岡本大二郎
サモアは、南太平洋に浮かぶ、人口約 18 万人の小さな島国です。人々は昔ながら
のライフスタイルを守りながら、のんびりと暮らしています。
私がサモアに降り立ったのは、一昨年の 12 月半ばのことでした。私がその時、サ
モアについて知っていたことと言えば、小学校の時に音楽の授業で習った、「サモア
島の唄」だけでした。サモアに到着してからしばらくの間は、全てが目に新鮮であっ
たことを良く覚えています。
サモアは常夏の国です。毎日 30 度の暑さが続きます。雨が多く、湿度も高いため、
植物が育つには最適の環境です。それほどあくせく働かなくとも飢えることはまずあ
りません。武蔵丸、小錦の二人が、サモア人の血を引くことは、サモアで知りました
が、男性も女性も、日本ではなかなかお目にかかれないような見事な体型の人がたく
さんいます。その分、心も大らかで、小さなことにはこだわりません。
サモアで、皆が良く使うので、すぐに覚えた単語は、ai(食べる)、moe(寝る)、
fiafia(楽しむ、パーティー)の三つです。私も、大いに食べ、眠り、毎日の生活を楽
しみながら、修練期を過ごしました。
修練長は、サモア人の Mika Leilua 神父。修練者は、サモアから二人、パプア・ニ
ューギニアから一人、日本から私の、合せて四名です。人数は少ないながらも、管区、
国籍を異にする修練者の集まった、国際修練院でした。同じサレジオ会とはいっても、
多くの点で、日本とサモアの共同体では、大きな違いがあります。日本での修練と比
べて、オーストラリア管区(サモアはオーストラリア管区の下にあります)のやり方な
のでしょうか、大きな自由が与えられます。時間割も南国らしく、毎日のお昼寝タイ
ム付きで非常にゆったりとしています。私は、聖書を読んだり、読んでいる本の気に
入った箇所を「写経」したりして時間を過ごしていました。
これは、多文化の共同体に避けられないことですが、お互いの考え方の違いに戸惑
いや誤解が生じることも度々ありました。修道会が、祈りを必要とする共同体、キリ
ストに贖われる必要のある者たちの集まりであることに、改めて気付かされたことは、
大きな恵みでした。サレジオ会の幅の広さを学ぶと共に、サレジオ会にとって本質的
なこととは一体何なのかを考える機会を与えられたことにも、感謝しています。
一年の修練期を通して、サレジオ会員として生きるとはどういうことかを学んでき
ました。1月24日の誓願式をもって、皆様のお祈りのうちに、正式にサレジオ会員
になることが出来ました。
サレジオ会員であるということは、一生の課題であるという思いが強くしています。
ドン・ボスコがそうであったように、生涯を通して、日々、サレジオ会員になってい
く。はるかな長い旅路を始めたことに身が引き締まります。
5
私に同伴してくれた Mika 修練長、仲間の修練者の Moses、Pio、Telea、サレジオ
会員とシスター方、そして、サモアの人々、子どもたちとの出会いは、いつも人との
出会いがそうであるように、神様の大きなプレゼントでした。
修練期の間、遠く離れたところでお祈りいただいた全ての方々に、この場を借りて、
深くお礼を申し上げます。
調布神学院に帰ってきて、二ヵ月が経ちました。日本に帰ってきて、一番実感して
いることは、日本のご飯のおいしさです。神学院の食事を作って下さるシスターによ
れば、私が帰国した後で、一ヶ月間に使うお米の量が著しく増えたそうです。パウロ
は、「働きたくない者は、食べてはならない」と言いました。これから、教会や、ユ
ースセンターで、お世話になります。たくさん食べている分、たくさん働かなくては
と思っています。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
洗礼のお恵みを受けて
フィリポ・ネリ U・T
2004 年 12 月 24 日、多くの方々の支えと祝福をいただき、娘と妻と私の家族三
人がそろって洗礼のお恵みを受けることができましたことを、心から感謝いたしま
す。
娘は星美幼稚園での生活、ご指導いただいたことを通して愛することの大切さを
知ることができたと思います。そして星美幼稚園での経験は娘だけでなく妻と私に
も大きな意味を持つ三年間となりました。
子供には全ての人を、全ての動物を、草も木も、小さな石ころも、全てを愛さず
にはいられない、というような心が備わっている場合が多いように感じます。
子供たちの様子を妻から伝え聞き、また、私自身が見聞きできたことによって、
私達の中の”子供”を成長させ、もっと愛しながら生きたいと思うようになったの
です。
私達は今スタートラインに立った所ですが、家族として共に霊的に成長していき
たいと願っています。どうぞこれからも私たち家族を見守ってくださいますよう
に、お願い申し上げます。
6
小坂神父様ありがとうございました
教会委員長 Y・S
アリガトウゴザイマシタ その1
ある日、教会に寄った時ジャージ姿のオジサンが、大きなポリバケツを洗っていました。
よく見ると神父様が・・・・ナミダ!
灯油タンクからポリ容器に入れる作業、やったことある人なら誰でも知っているあの作業、毎
回1−2時間は手についた灯油のにおいの落ちなかったこと、神父様は何回ニオイました?
アリガトウゴザイマシタ その2
新聖堂建設を、私たちに決意させてくださったことに・・・・
先頭に立って推し進めていく姿勢、新聖堂建設のための祈りを作ってくださって・・・醵金と
いう難しい漢字を教えてくださったことに、多くの人が久しぶりに辞書を開いたことでしょ
う・・・・
アリガトウゴザイマシタ その3
今までは無かった御ミサの中の奉納の時の行列に・・・
教会委員会、典礼奉仕会の話し合いの中で、良いアイディアがあればすぐに実行に移して
くださったことに・・・ 例えば、個人祈願の箱、御ミサの始まる前の皆んなでの朝の挨拶など
に。
アリガトウゴザイマシタ その4
毎週の教会ニュースの表紙の執筆、纏めれば一冊のすばらしい本になることでしょう・・・
きびしいこと、やさしくお教えくださること、面白いドタ靴のこと、トン汁のこと・・・
アリガトウゴザイマシタ その5
御聖体の年、新しいすばらしいアイディアを見せて戴きました・・・
希望する多数の家庭へ、御聖体を現す美しく、綺麗なローソクを届けてくださいました。
2年、やはり早いご転任です。いろいろな事がやっとうまく動き出しこれからという時に!
神父様から異動を知らされたときは電話口でア然として、何を申し上げたか覚えていませ
ん。
アリガトウゴザイマシタ その6
まだまだお礼を申し上げなければならないことは、いっぱいありますが最後においしいフ
ランスパンありがとうございました。
ご身体には、充分ご留意されてこれからのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
7
教会行事(12/1∼2/28)
12 月 24 日(金)
主の降誕前夜祭
12 月25 日(土)
12 月26日(日)
主の降誕
聖家族
12 月31日(月)
05 年1月1日(土)
大晦日
神の母聖マリア
荘厳ミサの中で洗礼式が行われました。
1 月 2 日(日)
主の公現
1月9日(日)
主の洗礼
1 月 30 日(日)
年間第四主日 山之内神父様、金子神父様、小坂神父様の共同司式による
聖ヨハネ・ボスコ祝賀ミサがありました。日曜学校の子供たちによる歌や、広場
で新年会も行われました。
1 月 31 日(月)
2 月 13 日(日)
聖ヨハネ・ボスコの祝日
四旬節第一主日
2 月 27 日(日)
四旬節第第三主日
ミサの中で洗礼志願式が行われました。
臨時信徒総会が行われました。
SURSUM CORDA
心 を 高 く あ げ よ
8
教会行事予定(2005 年 3 月∼5 月 29 日)
3 月 13 日(日)
3 月 18 日(金)
3 月 20 日(日)
3 月 24 日(木)
3 月 25 日(金)
3 月 26 日(土)
3 月 27 日(日)
4 月 01 日(金)
4 月 03 日(日)
4 月 10 日(日)
4 月 15 日(金)
5 月 01 日(日)
5 月 06 日(金)
5 月 08 日(日)
5 月 15 日(日)
5 月 20 日(金)
5 月 22 日(日)
5 月 29 日(日)
6 月 03 日(金)
6 月 05 日(日)
四旬節第 5 主日
共同回心式のためミサは 10:00∼となります。
十字架の道行き 10:30∼
アンナとヨアキムの会
枝の主日 10:30∼枝の行列・ミサ
マリア会 9:00∼
聖木曜日
主の晩餐
聖金曜日
聖地への献金
聖土曜日
復活徹夜祭 19:30∼ミサの中で洗礼式が行われます。
復活の主日 ミサ 8:00∼ 10:30∼
初金ミサ 10:00∼
アンナとヨアキムの会サポート
神のいつくしみの主日
教会委員会(新)9:00∼
ミサの中で初聖体が行われます。
復活第3主日
マリア会(新)9:00∼
アンナとヨアキムの会 10:30∼
復活第6主日
教会委員会 9:00∼
広報の日献金
初金ミサ 10:00∼
アンナとヨアキムの会サポート
主の昇天 10:30∼聖体行列・ミサ マリア会 9:00∼
聖霊降臨の主日
アンナとヨアキムの会 10:30∼
三位一体の主日
信徒総会のためミサは 10:00∼となります。
キリストの聖体
調布デー
イエスのみ心(初金)ミサ 10:00∼
アンアとヨアキムの会サポート
復活第 10 主日
教会委員会 9:00∼
<ご案内> 四旬節 ∼
聖週間のミサ
3 月 13 日(日)共同回心式 10:00∼
教会聖堂
3 月 20 日(日)枝の主日
教会聖堂
10:30∼
ミサの前に枝の行列があります。
3 月 24 日(木)聖木曜日
19:30∼
神学院聖堂
3 月 25 日(金)聖金曜日
大斎・小斎
十字架の道行き
15:00∼
神学院聖堂
受難の祭儀
19:30∼
神学院聖堂
19:30∼
教会聖堂
3 月 26 日(土)聖土曜日/復活徹夜祭
3 月 27 日(日)復活祭ミサ 8:00∼
9
10:30∼ 教会聖堂