La Carta del Colegio Japones en Buenos Aires ブエノスアイレス日本人学校 在籍児童生徒数 H27.5.27 ・小学部 17名 ・中学部 2名 計19名 運動会ご参加へのお礼 去る5月9日(土)に行われる運動会には、ご両親揃ってのご観戦・ご参加いただき、誠にありが とうございました。皆様方の声援のお陰で、子どもたちも力一杯競技・演技することができました。 まさに、今年のテーマ「本気 ~出せ!出せ!声出せ!本気出せ!~」の通りの運動会でした。 私たち教職員は、運動会をどのようなものに仕上げさせようとしていたか。子どもたち一人一人が どう受け止めていたのかは、皆様のところに届けられた、何号にもおよんだ「運動会だより」で知る ことができたのではないでしょうか。運動会の指導を通して子どもたちの体力作りや集団行動力の育 成はもちろん、子どもたち一人一人の活動意欲や指導力も高められたのではないでしょうか。また、 みんなで一つの目標に向かって努力することの素晴らしさにも気づいてくれたのではないかと思って います。本気を出させ、子どもたちの能力を伸ばそうと努力してきました。 運動会終了後の「アサード」アルゼンチンならではの催しでした。みなさん、大いに食べ飲み、語 らうことができたでしょうか。 大先輩の母校訪問 今から40年以上前の1969年~73年の間、 このブエノスアイ レス日本人学校で小学4年から中学2年までの4年間を学んだ卒業生の訪問を受けました。ご訪 問いただいた方は、U 様といい、その昔、日本人学校がオラサバルやスーペリにあったときから この日本人学校に通っていたそうです。今の皆さんと同じ学年の頃にここラ・パンパ La Pampa の学校でも学んだそうです。校舎内を見学する U 様は、とても懐かしそうにあちらこちらを眺め ておられました。また、その当時に、日本人学校フットボールクラブ JSFC を設立し、手作りの ユニホーム(日の丸と背番号付)でアルゼンチンチームとサッカーをしていたそうです。日本に 帰国後は、ブエノスアイレス日本人学校の仲間と「FC Portenos」を作って、日本サッカー協会 東京都リーグに所属してプレーしていたそうです。 U 様は、現在ベネズエラのカラカスに住んで、 (お父さんと同じ会社の)T 社ベネズエラ社長と してご活躍されています。ここブエノスアイレスで学んだことが、自分の夢を実現させるきっか けになったなんて凄いことではないでしょうか。 皆さんも、今一生懸命に勉強して将来南米で活躍できる人間に成長してください。そして、こ の日本人学校や自分の手形を見に来てくださいね。 在アルゼンチン日本国大使館からの安全情報 すでにPTAの連絡網でお伝えした内容ですが、今一度注意喚起をお願いします。 去る5月17日(日)午後4:30ごろ、市内パレルモ地区 Av. Federico Lacroze1900 付近 の路上(Cabildo の近く)で、ピルトル強盗の被害にあわれた方がありました。 日本人の大人と子ども5人が、道路を歩いているときに後ろからバイクに乗った2人組の男に 襲われました。その男が子どもに銃を突きつけて「その時計をよこせ。 」と脅してきました。被 害者は抵抗することなく時計を渡したので、2人の男はバイクに乗って逃げ去ったそうです。被 害者夫婦や子どもたちには怪我はなかったそうです。大使館の警備対策官様からは、この事件を 教訓にして欲しいと次のような「再発防止策」をいただいております。 ①日中の明るい時間帯であっても、早朝や午後の人通りが少ない場所は特に注意する。 ②普段から周囲の状況に気を配る。 (後ろを振り返ったり近づく人を見たりする。 ) ③低速で走るバイクには要注意する。 (ターゲットを物色している可能性がある。 ) ④万が一強盗に出会ってしまっても、決して抵抗しない。 (人命を最優先させる。 ) ⑤複数で行動していても油断しない。 (女性や子どもはターゲットにされやすい。 ) 「今回の事件は、日中明るい時間帯に起きている。同じ地域で連続した被害が出ていることから 同一犯による犯行と考えられます。普段慣れた道であっても周囲への注意は怠らずに警戒して 行動することが大切です。 」とコメントをいただいています。 5月28日(木)に開催予定の「安全対策講話」では、こうした大切なお話しが伺えます。皆さん、 こぞってご参加ください。 親たちのストレス対処法 これは、 「海外子女教育冊子5月号」の特集に組まれていた記事を紹介します。海外子女教育振興財 団の赴任者向け講座を担当する小木曽道子さんのお話しです。 「いよいよ海外生活が始まった。最初のうちは緊張して無我夢中、そして慣れてくると、日本と同じ ように進まない生活や、家族や友人との関係の小さなつまずきにいらだったり落ち込んだり・・・。 誰もが通る道とは思いながらも、やはりこれはつらいこと。こうしたストレスとどう向き合っていけ ばいいのだろうか。 」記事には、生活習慣の違いや言葉の問題、息苦しい海外での日本社会、家族・夫 婦の関係、子どもの学校、帰国後の不安、 「親学」のススメ、自分探しのチャンスの柱で書かれていま した。どの話も興味深く読みましたが、特に「海外生活での心得9カ条」は、赴任する者にとって様々 な困難や課題も気持ちの持ち方一つで状況が変わる可能性があると感じました。 < 海外生活での心得9カ条 > 1 何事もプラスに受け止めましょう。 ( ) 2 価値観、行動様式、習慣、文化の違いを理解しよう。 ( ) 3 家にこもらず、外に出て現地の活動に参加しよう。 ( ) 4 現地で「頼りになる人」を見つけましょう。 ( ) 5 気持ちよく生活するには、無理せず、優先順位を決めて、焦らず、できることから始めましょう。 ( 6 海外赴任は「夫婦ペア」で対応しましょう。 ( ) 7 子どもの話をしっかり聴いてあげましょう。 ( ) 8 現地で友だちをつくりましょう。 ( ) 9 母親は今後の自分探しを考えるよい機会です。 ( ) 次に、親学のススメ について紹介します。 子どもが生まれたら誰もが親になる。そのための資格や研修はない。運転免許のようなトレーニン グもない。当然ながら、初めての子育ては不安がいっぱいだ。昔は近所の人や親戚が、ときにはうっ とうしくらい世話をやく口を出したが、今の若い親たちが頼るのはインターネット。 (情報誌も)その 情報を見て「うちの子は」とパニックになりがちだ。逆説的に「子育てがうまくいってないと感じる ことは、子どもが順調に育っているときでもある」という。子育てのゴールは、子どもの自律、そし て自立と自活。つまり巣立ち。そこまでの道をどう応援しながらサポートするか、親の姿勢が問われ る。たいていの親は「いい子に育って欲しい」といいます。でもいい子って何でしょう。具体的には 言えない親が多いと思います。アメリカの学校の面談で、 「どんな子に育って欲しいと思っているか? そのために何をしているか?家庭教育の方針は?」と聞かれて驚いたそうです。どんな子なのか、親 がまず見極めること。子どものいいところや困ったところを言語化して、それをどうしたらいいか考 えていく。そうすれば道が見えてきます。 親はつい期待してしまう。海外へ行くならバイリンガルにとか、夢が膨らんでしまうものです。 (私 にも最初はそのような気持ちがありました。 )そして、張り切ってレールを敷いて、その上を進むよう に強要してしまいます。でもそれでは、子どもは自分で選択する能力を失ってしまいます。親の役目 はレールを敷くことでもなく、甘やかすことでもない。子どもが自分の力で自分らしく自己実現して いくため、寄り添い、受け止め、見守ってあげる安全基地であって欲しい。 (海外子女教育5月号より) )
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