むつ市議会第215回定例会会議録 第5号

むつ市議会第215回定例会会議録 第5号
議事日程
第5号
平成25年3月19日(火曜日)午前10時開議
◎諸般の報告
【一般質問】
第1 一般質問(市政一般に対する質問)
(1)5番 川 下 八十美 議員
(2)22番 鎌 田 ちよ子 議員
(3)10番 石 田 勝 弘 議員
(4)9番 東
健 而 議員
(5)18番 大 瀧 次 男 議員
本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
- 201 -
出席議員(25人)
1番
上
路
德
昭
2番
横
垣
成
年
3番
工
藤
孝
夫
4番
佐 々 木
5番
川
下
八 十 美
6番
目
時
睦
男
7番
村
川
壽
司
8番
佐
賀
英
生
9番
東
健
而
10番
石
田
勝
弘
11番
菊
池
広
志
12番
斉
藤
孝
昭
13番
濵
田
栄
子
14番
浅
利
竹 二 郎
15番
中
村
正
志
17番
村
中
徹
18番
大
瀧
次
男
19番
富
岡
20番
佐 々 木
隆
徳
21番
冨
岡
幸
夫
22番
鎌
田
ち よ 子
23番

池
光
弘
24番
岡
崎
健
吾
25番
白
井
二
郎
26番
山
本
留
義
半
田
義
秋
長
宮
下
順 一 郎
市
長
新
谷
加
水
長
遠
島
進
公営企業
管 理 者
遠
藤
雪
夫
代
表
監査委員
阿
部
昇
選挙管理
委 員 会
委 員 長
畑
中
政
勝
農
委
会
業
会
長
立

順
一
総務政策
部
長
伊
藤
道
郎
財務部長
下
山
益
雄
民生部長
奥
川
清 次 郎
保健福祉
部
長
松
尾
秀
一
経済部長
澤
谷
松
夫
建設部長
鏡
谷
晃
川内庁舎
所
長
布
施
恒
夫
大畑庁舎
所
長
工
藤
彦
脇 野 沢
庁舎所長
猪
口
和
則
会
管 理
総
政 策
理
出納室
大
橋
誠
選挙管理
委 員 会
事務局長
氣
田
憲
彦
肇
也
修
欠席議員(1人)
16番
説明のため出席した者
市
教
育
員
計
者
務
部
事
長
治
副
- 202 -
監査委員
事務局長
教育部長
建
事
調
設
財
政
推
務
保
福
政
推
整
進
星
齊
久
藤
部
務
官
清
藤
部
策
監
石
野
秀
巡
南
農
業
委 員 会
事務局長
山
口
勝
美
人
公営企
局
下 水
部
業
長
道
長
齊
藤
鐘
司
一
総
政 策
政
推 進
市民連
室
務
部
策
監
携
長
花
山
俊
春
了
民
政
推
部
策
監
竹
山
清
信
子
保
福 祉
副 理
障害福
課
健
部
事
祉
長
丸
岡
弘
人
茂
建
政
推
部
策
監
吉
田
政
教
委
事
政
推
育
会
局
策
監
小
鳥
孝
之
川
森
浩
史
生
進
健
部
策
監
古
経 済
副 理
農林水
課
部
事
産
長
二 本 柳
下水道
副 理
下 水
課
部
事
道
長
教
委 員
事 務
副 理
学校教
課
育
会
局
事
育
長
室
舘
幸
一
公
営
企 業 局
政
策
推 進 監
総務課長
下水道部
政
策
推 進 監
総
務
政 策 部
総務課長
柳
谷
孝
志
総
政 策
総 務
総括主
務
部
課
幹
野
藤
賀
範
務
部
聴
長
川
西
伸
二
祉
進
酒
川
井
俊
嘉
設
進
員
務
進
正
総
政 策
企画調
課
務
部
整
長
髙
橋
聖
総
政 策
秘書広
課
総
政 策
防災政
課
務
部
策
長
村
田
尚
財 務 部
財政課長
氏
家
民 生 部
環境政策
課
長
東
二
経 済 部
産業政策
課
長
浜
田
一
之
経 済 部
商工観光
課
長
金
寿 々 子
建 設 部
土木課長
下
山
房
雄
雄
澤
- 203 -
剛
建 設
都
建 築
総括主
部
市
課
幹
教
委 員
事 務
総務課
育
会
局
長
教
委 員
事 務
学
教 育
総括主
育
会
局
校
課
幹
久 保 田
総
政 策
企
調 整
主任主
務
部
画
課
査
八 木 橋
教
委 員
事 務
総 務
主任主
育
会
局
課
査
畑
中
教
委 員
事 務
学
教 育
指導主
育
会
局
校
課
事
山
本
総
政
総
主
務
部
課
事
関
策
務
荒
松
保
下水道部
下水道課
総括主幹
眞
野
修
司
則
教
委 員
事 務
生涯学
課
育
会
局
習
長
山
崎
幸
悦
正
裕
総
政
防
政
主
務
部
災
課
幹
須
藤
勝
広
裕
和
建 設 部
土 木 課
主任主査
柳
谷
真
吾
渉
教
委 員
事 務
学
教 育
指導主
育
会
局
校
課
事
館
村
明
美
総
政
総
主
務
部
課
査
栗
橋
元
徳
谷
宮
康
策
策
策
務
徹
恒
平
事務局職員出席者
事務局長
須
藤
徹
哉
次
長
栁
田
総括主幹
濱
田
賢
一
主任主査
小
林
睦
子
主任主査
石
田
隆
司
主
村
口
一
也
- 204 -
査
諭
人のなさぬなりけり」という有名な言葉もござい
◎開議の宣告
ます。これは、かの第35代アメリカ合衆国のジョ
ン・F・ケネディ大統領が最も尊敬する日本人と
午前10時00分
〇議長(山本留義)
してその名を挙げられたと言われる上杉鷹山の言
開議
ただいまから本日の会議を開
葉であります。なぜ私がこれらの言葉を常に口ず
さみ、本日の一般質問の枕言葉に引用するかと申
きます。
ただいまの出席議員は25人で定足数に達してお
せば、今から260年ほど前に、九州の小さな藩士
の次男坊として生まれ育った鷹山は、当時跡継ぎ
ります。
のいなかった山形県米沢藩主上杉家の養子とな
◎諸般の報告
り、そのとき鷹山わずか17歳、しかも上杉藩の財
政は火の車であったにもかかわらず、鷹山は早速
〇議長(山本留義) 本日、諸般の報告については、
藩政改革に積極的に取り組み、ついには財政再建
をなし遂げてしまったということだけではなし
特に申し上げる事項はありません。
に、地方自治法施行60周年に当たる2007年、平成
〇議長(山本留義)
本日の会議は議事日程第5号
19年に読売新聞社が全国の自治体首長に対して行
ったアンケート調査でも、鷹山が理想の指導者、
により議事を進めます。
リーダーとして、そのトップを飾ったのであり、
◎日程第1
一般質問
それだけではなしに、何よりも私自身、鷹山が「な
せばなる」というこの信念を生涯貫き通したとい
〇議長(山本留義)
日程第1
一般質問を行いま
うその先人に学んで、今こうして政治の道一筋に
生き抜くことができまする私は、それこそ鷹山の
す。
本日は、川下八十美議員、鎌田ちよ子議員、石
この信念を受け継いで、そして歴史上最も偉大な
田勝弘議員、東健而議員、大瀧次男議員の一般質
指導者として心から敬愛をしておるからにほかな
問を行います。
らないのであります。
さて、行く年来る年、2012年も2013年へ、平成
◎川下八十美議員
24年も平成25年へと新しい年に移り変わりまし
た。日本の政治体制も、野田政権から、私が待望
〇議長(山本留義)
まず、川下八十美議員の登壇
を求めます。5番川下八十美議員。
(5番
した安倍政権に移り変わったのであります。私が、
このむつ市までわざわざ私のために応援に駆けつ
川下八十美議員登壇)
けてくれた石原慎太郎前東京都知事や、ご縁のあ
「ボーイズ・ビー・アンビ
る小沢一郎氏にも関係があるにもかかわらず、過
シャス、ボーイズ・ビー・アンビシャス 」、「少
去において1度つまずいた安倍政権の再登板をど
年よ大志を抱け、少年よ大志を抱け」と馬上から
うしてこいねがったかといえば、私は何も台湾の
叫び続けたのは、言うまでもなくウィリアム・ス
縁結びの神様である月下美人や月下老人ではない
ミス・クラーク博士であったのであります。また、
けれども、ちょうど今から8年前に安倍晋三に青
「なせばなる
森市に来ていただいて、当時の佐々木誠造青森市
〇5番(川下八十美)
なさねばならぬ何事も
ならぬは
- 205 -
長と政治的縁結びをしたその仲立ちは、実は正直
から蛇ににらまれたカエルにならないように気を
のところ、この私であったのであります。このこ
つけて、蛇行を繰り返しながらも、蛇足かもしれ
とは、全く自慢げに聞こえるかもわかりませんが、
ませんが、是々非々の立場で次の3点7項目にわ
しかし私は軽んじて偉そうに言っておるのではご
たって一般質問をいたしてまいりますので、どう
ざいません。現代人の心のバイブルと言われてお
ぞ市長には、あるいは教育委員会委員長には誠意
るあの相田みつをの「つまづいたっていいじゃな
あるご答弁をお願いしておく次第であります。
いか
人間だもの」ではないけれども、私はつま
皆さん、大変長らくお待たせをいたしました。
ずいただけではなくして、七転び八起きをした者
ようやく私の具体的な質問に入らせていただきま
として、人間は一人一人では生きられないのであ
すが、これが川下八十美の長年にわたる一般質問
ります。人は、人によって支えられて生きておる
の終始一貫変わらぬスタンスでございまするの
わけであります。特に政治の世界は、きのうの敵
で、議員各位には私の持ち時間、いましばらくお
はきょうの友、その逆とも言われ、政界は、いわ
つき合い、ご協力を賜りますようお願いを申し上
ゆる離合集散の激しいところであり、いかに人と
げておく次第であります。
人との結びつき、きずなが大事か、政治家は、つ
まず、質問事項の第1点目は、市長の政治姿勢
まり人脈がいかに大切なものか、これだけは言わ
についてであります。宮下市政がスタートして、
せていただきたい。私は、地位も名誉も、まして
はや6年目、いよいよ宮下カラーを発揮して、ロ
や金もないけれども、この政治的人脈だけは、た
ーギアからセカンド、サード、そしてトップ発進
だ一つ私の大きな財産であり、このことは必ずや
とエンジンが全開してまいった感を抱くものであ
ふるさとむつ市民のために、郷土むつ市発展のた
ります。下北半島の中核都市我がむつ市のトップ
めに微力ながらも力になれるということだけは申
は、下北地域全体をリードする、その重要な役目
し上げたい。ただ、それだけのことなのでありま
をも担っておると言っても決して過言ではないの
す。
であります。そのためには、毛利元就の3本の矢
さて、ことしの十二支のえとは、私が年男であ
ではないけれども、市民、議会、そして行政と三
ったたつ年からみ年にかわりました。宮下市長の
位一体になってむつ市を、希望のまちむつ市をつ
年頭のご挨拶や記者会見の記事も拝見させていた
くっていかなければならないと痛感をしておるも
だきましたし、平成25年度の一般施政方針も承り
のであります。
ましたので、これらをしっかりと見定め、命に刻
しかしながら、市長の年頭のご挨拶と2013年新
み、世界じゅうに2,700種類あると言われるみ年
春特別番組での「むつ市長に聞く」のテレビ放送
の蛇にあやかって、私も一皮脱皮し、原点に返り、
をも拝聴させていただきましたが 、「希望のまち
生まれ変わって、そして一歩一歩、今度こそつま
むつ市」をつくるという市長の意気込みは十二分
ずくことなく確実に前進をして、そして自分自身
に酌み取ることができたのでありますけれども、
と闘ってまいる決意を新たにしておるものであり
残念なことに、いずれにも、どちらにも「議会」
ます。
ということについては、一言も触れられておらず、
されば、この意義深きむつ市議会第215回3月
私は議会人の一人として、まことに遺憾であると
定例会に当たり、私の選挙用パンフレットのトレ
言わざるを得ないのであります。よって、市長、
ードマークは「よみがえる」でありますが、市長
私は主権者である市民参加、協働参画はもとより
- 206 -
でありますが、行政と議会は車の両輪であると思
この事業は、はっきりイエスと、私自身の選挙公
っておるのでありますが、市長のこの年頭のご挨
約の一つでもあり、マニフェスト、公約はきっち
拶と新春発言についてのご所見を賜っておきたい
りと守るべきものと認識しておりまするので、市
のであります。
長のこの公約実現のために、その後どういった取
次に、第2点目の原子力行政についてでありま
す。安倍第2次内閣が発足をして、デフレ脱却か
り組みをされておられるのかお伺いをいたしたい
のであります。
ら成長路線へのアベノミクス、3本の矢もさるこ
次に、原子力行政の第3点目は、核燃料税の導
とながら、我が青森県、そしてむつ市と直接関係
入についてであります。結論から申し上げましょ
する原子力に関する原発ゼロ方針の政策転換がな
う。私は、むつ市独自で条例制定をして、核燃料
されたと言えるのであります。言うまでもなく核
税を導入するべきであると主張するものでありま
燃料サイクルを国策として継続、六ヶ所再処理工
すが、市長、いかがでございましょうか。市長は、
場並びに我がむつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施
この核燃料税について、どういった見解を持って
設を着実に進展させ、本県を絶対に最終処分地に
おられるのかお聞かせ願いたいのであります。
しないで、その選定をも国が責任を持って取り組
質問事項の第3点目は、教育行政についてであ
むという姿勢が明確に示されたことは、その何よ
ります。私にとっては、余りというよりは、むし
りの証左であります。私が安倍政権の誕生をこい
ろ全く縁がない一万円札の肖像でおなじみの福沢
ねがったゆえんも、全く個人的なことだけではな
諭吉先生は 、「学問のすすめ」で 、「天は人の上
しに、実はこの点にあったということを自信と責
に人をつくらず
任、そして大確信を持って声高々に訴えたいので
間の自由平等を唱えられておるのであります。こ
あります。
れまた安倍政権となって、体罰やいじめ対策、そ
人の下に人をつくらず」と、人
そこで、原子力行政についての第1点目は、い
して教育委員会制度を再検討する教育再生実行会
よいよ中間貯蔵施設の操業稼働開始が具体化さ
議が新しく設置され、動き出しているのでありま
れ、そして今回も市長は、原子力規制委員会が新
す。教育は、新たな転機を迎えたと言えるのであ
基準をいまだ示していない状況では不透明な状況
り、しからば教育のどの部分が、何がどう変化す
であるということを表明されましたが、それにし
るのか、静かにその推移を見守りたいと思ってお
てもこれに伴うところの安全協定や防災業務計画
るところであります。
の協議がどういう形で行われておられるのか、そ
の進捗状況をお知らせ願いたいのであります。
そこで、私の選挙公約の一つでもある「君が代」
起立条例の制定についてと、当面する教育行政に
原子力行政の第2点目は、電源交付金による電
ついて、3点ほどお伺いいたしたいのであります。
気料金還元事業についてであります。このことは、
まず、その第1点目は、昨年から実施した武道
市長2期目の選挙公約の一つでもあり、2011年、
必修化についてであります。我がむつ市では、中
2期目当選の記者会見でも、即翌年2012年度から
学校の体育の授業で柔道を選択し、実施したもの
でも実施すると公言をいたしておったものであり
でありますが、1年経過したその実施状況を明ら
ます。しかしながら、たび重なる議会で、同僚の
かに願いたいのであります。
大瀧次男議員の質問でも明らかなように、トーン
ダウンをしておるのは明白であります。しかるに、
- 207 -
加えて、礼に始まり礼に終わる武道の中でも剣
道等々があるわけで、その選択に当たっては、私
は学校経営のみに重きを置いた観があり、例えば
掲揚し、国歌を斉唱するよう指導すると明記して
生徒にアンケート調査を実施したうえで、その判
あることであります。そこで、学校教育における
断基準を決めるべきではなかったのかという思い
国旗及び国歌に関する指導が学校の教育現場でど
もございまするので、この辺のご見解もお伺いを
ういった形で行われておられるのかお伺いをいた
いたしたいのであります。
したいのであります。
第2点目は 、「君が代」起立条例の制定につい
以上、私の壇上からの質問といたしますが、再
てであります。私は、極力小・中学校の入学式や
質問の権利を留保して、建設的なやじとご清聴を
卒業式に出席をして注意深く観察をしておるので
心の芯より感謝を申し上げます。ありがとうござ
ありますが、国歌斉唱そのものは、必ずと言って
いました。
もいいほど式次第にはあり、その際、起立をしな
〇議長(山本留義)
い教職員は見当たらないのであります。全く喜ば
しい限りであります。しかしながら、これは私の
市長。
(宮下順一郎市長登壇)
〇市長(宮下順一郎)
学区の範囲内のことであり、今まで市内全校の学
川下議員のご質問にお答え
いたします。
校長から、万が一起立しない教職員がいたという
まず、私の政治姿勢についてのお尋ねでありま
事例報告があっておられるのか否か、この状況を
すが、私は毎年新年に当たっての祝意や抱負など
お知らせ願いたいのであります。また、今後こう
を市政だよりや各機関の刊行物に掲載するほか、
いった条例制定が必要であるか否かのご見解も賜
テレビ放送での新春番組においても、市民の皆様
りたいのであります。
に向けて年頭のご挨拶をさせていただいておりま
第3点目は、道徳教育と愛国心についてであり
す。
ます。まず最初に、道徳教育についてであります
ことしの年頭の挨拶においては、遅々として進
が、小学校では平成23年度から、中学校では平成
まない震災復興の道のり、長引く日本経済の低迷
24年度から、新学習指導要領で新しく道徳教育推
など、社会全体が不安な閉塞感に包まれている感
進教師の配置をするということになったというこ
が否めない状況から脱却し、明るい未来を描いて
とは既にご承知のとおりであります。そこで、新
いきたいという願いを込め、表題を「一陽来復」
学習指導要領に示された道徳教育の充実につい
として、市民の皆様に私の決意を申し上げ、これ
て、今日までの経過と成果、また道徳教育推進教
まで私が掲げてまいりました「持続可能な財政運
師の確保と今後の取り組みはどうなっておられる
営 」、「ネクスト50へのさらなる基盤づくりと飛
のかお伺いをいたしたいのであります。
躍 」、そして「市民協働・参画の社会づくり」と
関連をして、愛国心についてただしたいのであ
いった3つの大きなテーマをもとに、その取り組
ります。最近教育界に愛国心の風が吹き始めたこ
みについてご説明するとともに、私の目指します
とは非常に喜ばしいことだと歓迎をしておる一人
「希望のまちむつ市」をつくり上げていくための
であります。私は、この愛国心は決して戦前の軍
ご支援、ご協力を市民の皆様にお願いいたしたと
国主義に結びつけるものではないということを、
ころであります。
きっちりノーとお断りしておかなければなりませ
これらの各種施策に取り組んでいくためには、
ん。私がここで捉えたいことは、今から24年前の
議会による御議決、ご承認を賜りながら事業を進
1989年に小・中・高の学習指導要領の中に国旗を
めていかなければならないことは皆様ご承知のと
- 208 -
おりであります。川下議員からは、年頭の挨拶に
的に進んでいない状況にあります。
おいて、どうして議会に関する表現がないのかと
現在国においては、サイクル事業に関連する原
のご指摘かと拝察いたしますが、私はこれまでも
子力施設の新たな安全基準の策定作業が進んでい
機会あるごとにお話しさせていただいております
ないことから、使用済燃料中間貯蔵施設の操業開
とおり、市民と行政を結び、市民の声を行政に届
始時期に不透明感が増してくるものと思われま
けていただく役割も担っている議会は、自治体運
す。市といたしましても、当該施設が新たな安全
営の基本的な方針を議決し、その執行を監視、評
基準を満たしたうえで協定の締結をすべきものと
価する機能を果たしていただいているものと認識
考えており、締結までの過程においては、議会に
いたしております。議員も市長も市民からの信託
お示しするとともに、市民に対しましても何らか
を受けて選ばれているわけでありますので、議会
の形で説明会を開催し、ご理解をいただかなけれ
と行政の協調なくして市民の福祉の向上はあり得
ばならないものと考えております。
ないとの認識は不変のものでありますし、ともに
次に、原子力事業者防災業務計画につきまして
市民生活を支える両輪の立場であるとの考えもま
は、原子力災害対策特別措置法第7条第1項の規
たしかりであります。
定により、事業者が当該事業所における原子力災
このたびの私の年頭の挨拶は、広く市民の皆様
害予防対策、緊急事態応急対策及び原子力災害事
に今後のご指導、ご協力をお願いしたものであり
後対策などを図るため作成しなければならないこ
まして、市民の代表であります川下議員初め議員
ととなっており、同条第2項では、当該計画を作
各位におかれましても、同様のご理解とご協力、
成または修正するときはあらかじめ立地都道府県
ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げる
知事及び立地市町村長に協議しなければならない
次第であります。
と規定されております。
次に、原子力行政についてのご質問の第1点目、
これに基づき事業者から、県及び市に対して、
中間貯蔵施設の操業、稼働開始に伴う安全協定と
去る1月25日に防災業務計画案にかかわる協議の
防災業務計画についてであります。まず、安全協
申し入れがなされ、市では関係法令や地域防災計
定についてでありますが、川下議員もご承知のと
画との間でそごがないかを確認し、先般事業者に
おり、安全協定は法的な根拠に基づいて締結する
対し回答したところであります。
ものではなく、一般的には原子力施設の操業にか
さらに事業者は、同条第3項の規定に基づき、
かわる安全確保や環境保全、積極的な情報公開に
県及び市との協議が終了した後、国に届け出ると
よる透明性の確保及び放射性物質の放出管理など
ともに、計画の要旨を公表しなければならないと
について、関係自治体と事業者との間で任意に結
されておりますが、事業者から昨日国へ届け出た
ばれるいわゆる紳士協定のようなものでありま
との連絡がありました。
す。さきの議員のご質問にもお答えしております
なお、計画の公表方法につきましては、事業者
とおり、協定の締結は県が主体となって立地市町
では事業所内で閲覧に供するとのことであります
村と協議しながら進めることとなっており、県に
が、原子力規制委員会においてはホームページ上
おいても当該施設の安全確保の必要性があるなど
に掲載する予定であると伺っております。
の理由から、国の動向を注視しながら協議を始め
次に、ご質問の2点目、電源交付金による電気
るタイミングを見計らっており、現段階では具体
料金還元事業についてお答えいたします。電気料
- 209 -
金の還元につきましては、これまでも大瀧議員か
まして、議員ご質問の電気料金還元事業につきま
ら一般質問いただきご答弁申し上げてまいったと
しては、まずは財政基盤を強固なものとしたうえ
ころでありますが、その際には電源立地地域対策
で、今後の財政見通し等を考慮しながら、慎重に
交付金の効果といたしまして、各種ソフト事業へ
判断いたしたいと考えておりますので、ご理解を
充当することにより、市民サービスの向上の拡大
賜りたいと存じます。
を図っていること、平成22年度決算において黒字
次に、要旨の3点目、核燃料税の導入について
に転換することができた要因の一つとして一般財
お答えいたします。地方公共団体における法定外
源振りかえ効果の影響が大きかったこと、また電
税の創設については、平成12年の地方分権一括法
気料金の還元につきましても、私が電源交付金に
の施行により国による許可制から協議制へと制度
よる電気料金還元事業の検討を始めたいと申し上
の拡充が図られてきたところであります。当市に
げましたことから、実施に向けた事務的手順等に
おいては、使用済燃料中間貯蔵施設が建設される
つきまして、既に関係機関との確認や調整を行っ
に当たり、今後の安心安全対策に必要な財源確保
ていることなどご説明、ご報告申し上げてまいっ
を目的に法定外税となる使用済み燃料への課税の
たところであります。
検討に着手し、スキームの検討や条例の素案の作
このように、電源立地地域対策交付金は、自主
成等、平成24年7月の操業開始に合わせて適切に
財源に乏しい当市にとりまして、財政運営上極め
課税できるよう国や事業者に対して概要を説明し
て重要な財源の一つでありますことから、特に意
ながら、鋭意協議等を重ねてきたところでありま
を用いながら有効活用に努めておるところであり
す。しかしながら、平成23年3月の東京電力福島
まして、赤字脱却後は交付金による一般財源振り
第一原子力発電所の事故で状況は一変し、建設が
かえ効果により私の政策の柱に掲げております
進んでいた使用済燃料中間貯蔵施設も安全確認を
「持続可能な財政運営 」、そして財政調整基金の
行うためとして工事の中断を余儀なくされたとこ
着実な積み立てが実現されるものと期待を寄せて
ろであります。さらに、前政権における政府の方
おりましたのも事実であります。しかしながら、
針として出された革新的エネルギー・環境戦略に
昨冬の記録的な豪雪は、まさに災害とも言えるも
おいて、2030年代に原発稼働ゼロを目指すという
のでありましたが、財政基盤が脆弱な当市におき
方針が打ち出された一方で、核燃料サイクル政策
ましては、この対応に多額の収支不足額を計上し、
は今後も継続していくという矛盾した内容となっ
補正予算を編成せざるを得なかったことなどか
たこと、また主たる取引先になると思われる東京
ら、このような不測の事態が起こった際にも十分
電力は、公的資金の導入を受けて、半ば国の管理
たえ得る財政的な体力を蓄えておくことの必要性
下に置かれた状態となり、何よりも被災された方
を改めて痛感したところであります。
々あるいは間接的な部分も含め被害に遭われた方
こうした状況の中にあって、電気料金の還元を
々への一刻も早い補償や福島第一原子力発電所の
実施した場合、その分の財源が大きく不足するこ
事故対策に万全を期し、社会的責任を果たすこと
とになるため、結果として議員各位を初め市民の
が求められているところであります。
皆様からのさまざまなご要望にもなかなかお応え
このような状況から、事業者の担税力の確認が
できないということも念頭に置きながら対応しな
ますます重要な要素となりますが、条例を制定す
ければならないものと思っております。したがい
るに当たり法定外税の納税額が全納税者の納税総
- 210 -
額の10分の1を継続的に超えると見込まれる特定
まず、ご質問の1点目、武道の必修化について
納税義務者には条例に対する意見を述べる機会が
であります。議員お尋ねの今年度の各中学校での
与えられておるところであります。これは、納税
実施状況についてでありますが、市内全中学校で
者に過重な負担とならないよう、課税する側にも
柔道が選択され、計画的に指導が進められており
十分配慮が必要との観点から設けられているもの
ます。学習指導要領では、柔道、剣道、相撲の中
と認識しているところであります。
から1つ選択できることになっており、地域や学
また、早急な課税権の行使にこだわることは、
校の実態に応じて、その他の武道も選択できるこ
間接的には被害者や被災地への補償、あるいは原
とになっております。むつ市におきましては、必
発事故等への対応を停滞させる要因とならないか
修化以前より柔道を各中学校で取り入れており、
危惧されるところであり、現政権における原子力
必修化に向けての準備段階から各学校では大きな
政策の方向性も今後明らかにされていくことにな
混乱も見られず、スムーズに武道必修化がスター
るなど、これらの要素を見定める必要があり、条
トいたしました。
例提案の時期を逡巡しているところであります。
各学校の努力により、今のところ重篤な事故も
また、財源の確保という点におきましては、安
起きず、指導計画に基づき着実に指導が行われて
心安全対策に必要な当面の財源対策として、当市
おります。ただし、柔道の授業中のけがについて
を初めとした7市町村の要請を受け、県において
は、今年度これまで手足の打撲や足首をひねった
も核燃料物質等取扱税交付金を創設したことは川
ものが5件、足の小指の骨折が2件の合計7件が
下議員もご承知のとおりでありまして、当市の平
報告されておりますので、引き続き生徒の安全対
成25年度当初予算には2億4,000万円を計上した
策を最優先にした安全管理に努めていただくよう
ところであります。
各学校へ指導してまいります。
いずれにいたしましても、本施設を誘致した経
教育委員会といたしましては、今後もむつ市内
緯を踏まえ、持続可能な財政基盤を確立すること
指導教員の専門性をより一層高めるため、研修会
は、むつ市の将来、いわゆるネクスト50を見据え、
への積極的な参加を促すなど、安全な指導が継続
極めて重要なことであることは言うまでもないと
して行われるよう支援してまいりたいと考えてお
ころであり、当市の課税自主権については青森県
ります。
からも認める旨の回答をいただいておりますの
施設設備や用具につきましても、安全性を高め
で、条例提案の時期につきましては、事業者の状
た柔道畳、投げわざ練習用マット、畳を固定する
況や国の原子力政策の方向性等を総合的に勘案
滑りどめネット等必要と思われる物品等は平成
し、適切に取り組んでまいりたいと考えておりま
22年度中に全中学校で整備が完了しておりますの
すので、ご理解とご協力を賜りたいと存じます。
で、今後使用していく中で維持管理についても各
次の教育行政につきましてのご質問につきまし
学校とともにしっかりと行っていきたいと考えて
ては、教育委員会から答弁いたします。
〇議長(山本留義)
(遠島
〇教育長(遠島
おります。
教育長。
武道の必修化に当たっては、必修化以前からの
進教育長登壇)
取り組みをもとに、むつ市内全中学校で柔道を選
進)
択しております。選択は、各学校に委ねられてお
川下議員の教育行政につい
てのご質問にお答えします。
り、適切な判断で選択されているものと認識して
- 211 -
おります。武道必修化に至った経緯や背景を考え
旗、国歌を尊重する態度を育てる立場にある者が
ますと、日本固有の文化である武道に取り組むこ
学習指導要領に基づき国歌を歌えるよう指導する
とが我が国の将来を担う子供たちの育成と心身の
とともに、自らも起立して国歌を斉唱することは
健全な発達につながるという認識を持ち、柔道、
教育の効果を高めるために大切なことであり、こ
剣道、相撲等、武道全般に幅広く子供たちを触れ
のことを市内小・中学校の教職員全てがよく理解
合わせていくことにも配慮していかなければなら
し、実践しているものと認識しております。
ないと思っております。
次に 、「君が代」起立条例の制定についてであ
むつ市内では、部活動や道場での剣道も盛んで
ります。教育委員会といたしましては、ただいま
ありますし、空手道場に通う子供たちもおります。
申し上げましたように、全ての教職員が起立し、
教育委員会といたしましては、このように学校内
国歌を斉唱しているこれまでの状況を鑑みます
外で武道に取り組んでいる子供たちの成果にも配
と、むつ市においては早急に条例を制定する必要
慮しながら、学習指導要領に示された武道の狙い
性がないのではないかと考えております。当市の
を市内全中学校で達成できるよう今後も各中学校
学校教育においては、入学式や卒業式などにおけ
を支援してまいりたいと思いますので、ご理解を
る国旗及び国歌の取り扱いに関する意義や目的
賜りたいと存じます。
が、その指導者である教員間に十分周知されてお
次に 、「君が代」起立条例の制定についてのご
り、これまで条例による義務づけがなくとも教職
質問にお答えします。国際化の進展に伴い、日本
員自ら率先垂範して子供たちに範を示すととも
人としての自覚を養い、国を愛する心を育てると
に、保護者や地域の方々からもご協力をいただき、
ともに、子供たちが将来国際社会において尊敬さ
出席者全員が起立し、国歌を斉唱してきたという
れ、信頼される日本人として成長していくために
学校の実態がございます。そして、子供たちはこ
は、国旗及び国歌に対して一層正しい認識を持た
のような指導のもと、入学式や卒業式という厳粛
せ、それらを尊重する態度を育てることは大変重
かつ清心な雰囲気の中で多くの方々から祝福を受
要なことであると考えております。現在国歌「君
け、新たな生活への希望や期待を胸にさらなる成
が代」については、音楽の授業でいずれの学年に
長を目指してまいりました。教育委員会といたし
おいても歌えるよう指導することとなっており、
ましては、当市のこのような教職員の実践や学校
小学校1年生の段階から国歌に親しみを持つよう
の実態から、子供たちに我が国の国歌の意義を理
にし、まずはみんなと一緒に歌えるようになるこ
解させ、これを尊重する態度を育てる指導が入学
とから始めて、6年生までには歌詞や旋律を正し
式や卒業式という学校行事においても確実になさ
く歌えるよう指導しているところであります。こ
れているものと考えております。したがいまして、
のような指導を踏まえて、各学校においては入学
現状においては「君が代」起立条例をあえて制定
式や卒業式などに国旗を掲揚するとともに、国歌
するまでもなく、その制定にかかわる意義や目的
を斉唱しております。
は既に達成されているものと考えておりますの
議員お尋ねの卒業式などにおける市内小・中学
で、ご理解を賜りたいと存じます。
校の教職員の国歌斉唱の状況についてであります
最後に、道徳教育と愛国心についてのご質問に
が、むつ市においては全ての教職員が子供たちと
お答えします。まず1点目の道徳教育の充実に関
ともに起立し、斉唱しております。子供たちに国
する経過と成果についてお答えします。平成20年
- 212 -
3月に告示された学習指導要領の改訂の重要な柱
きかけを行っております。今後各学校の道徳教育
の一つとして、豊かな心や健やかな体の育成のた
推進教師が推進、調整、支援の3つの観点から教
めの指導の充実が挙げられております。このこと
職員や校内組織にかかわることにより協力し合
を具現化するための教育内容として、次代を担う
い、支え合い、学び合う教職員の協同意識を高め、
子供たちに豊かな人間性を育む道徳教育の充実は
道徳教育推進体制の改善、充実が図られることが
重要な課題であると考えております。教育委員会
重要であると考えております。
といたしましては、市内全教職員に配布しており
最後に、学校教育における国旗、国歌に関する
ます「むつ市学校教育指導の方針と重点」に示し
指導についてお答えいたします。現在の学習指導
ている8つの重点事項の一つに道徳教育の充実を
要領において社会科では、我が国の国旗と国歌の
掲げ、特に全教育活動を通した道徳教育の充実、
意義を理解させ、これを尊重する態度を育てると
自己の生き方についての考えを深める道徳の時間
ともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態
の充実、家庭、地域社会との連携を重視した道徳
度を育てるように配慮する、音楽においては国歌
教育の推進の3点について確実に取り組むよう指
はいずれの学年においても歌えるように指導する
導しております。各学校においては、道徳教育の
ということが示されております。これを受け各学
全体計画と年間計画を作成し、有効活用を図ると
校においては、その趣旨を理解し、計画的に指導
ともに、学校における道徳教育のかなめとなる道
が行われております。また、学校行事などの特別
徳の時間の一層の充実を目指して研修を行い、さ
活動における取り組みは、先ほど申し述べたとお
らには家庭や地域社会に道徳の授業を公開するな
りであります。
どして、理解と協力を得ながら道徳教育の推進に
教育委員会といたしましては、国際社会で活躍
努めております。このような取り組みを継続して
する日本人の育成を図るため、我が国や郷土の固
いくことが一人一人の児童・生徒の豊かな心を育
有の伝統文化を受けとめ、それを検証、発展させ
み、人間としての生き方の自覚を促し、道徳性を
るための教育が充実するよう今後も家庭や地域社
育成することになると考えております。
会の理解と協力を得ながら取り組みを進めてまい
次に、2点目の道徳教育推進教師の確保と今後
りたいと考えておりますので、ご理解を賜りたい
の取り組みについてお答えいたします。議員ご指
と存じます。
摘のとおり、学習指導要領の改訂に伴い、校長の
〇議長(山本留義)
方針のもと、道徳教育推進教師を中心とした指導
〇5番(川下八十美)
5番。
議長に、再質問に入る前に
体制をつくることが求められております。市内の
一言お許しをいただいて発言をさせていただきま
全ての学校におきましては、年度初めに校長が校
すが、市長、選挙管理委員会の畑中委員長から要
内の教員の中から道徳教育推進教師を定めており
請があった清く、明るく、正しい選挙の表示看板、
ます。全教育活動を通じて行われる道徳教育を推
財政厳しい折、多額の予算を選挙管理委員会に配
進する中心となる教師ですので、その果たす役割
分していただきましたことを、委員長には心から
は大きく、道徳教育の指導計画を作成したり、道
厚く御礼をさせていただきます。板垣退助は、
「板
徳用教材の整備や充実に努めたりするとともに、
垣死すとも自由は死せず 」、川下死すとも、この
校内の状況を掌握し、全教師の参画、協力のもと
魂は死なないと思っております。ありがとうござ
に道徳教育が円滑に推進され充実していくよう働
います。
- 213 -
それから、再質問でありますが、市長のほうに
多くの学校が同じ日に実施するというようなこと
質問するのを後で時間いっぱい議論したいと思い
がありますので、全部には行けないということか
ますので、教育委員会のほうを先にやらせていた
らこういうふうな形にしたわけでございますが、
だきますので、議長、お許しいただけますか、よ
今お話がございましたので、教育委員の方々にこ
ろしいですか。
のような要望がありましたことをお話ししまし
〇議長(山本留義)
〇5番(川下八十美)
よろしいです、どうぞ。
て、検討していきたいというふうに思います。
教育長、正直言って私は、
以上でございます。
今回の教育行政の質問に対しまして、髙瀨教育委
〇議長(山本留義)
員長の出席を求めておりましたが、それがかなえ
〇5番(川下八十美)
5番。
教育行政で、もっともっと
られず非常に残念であります。が、それは私は遠
再質問で議論したいものをたくさん持っていまし
島教育長の立場を尊重しないわけではないので
たのですが、私が前段で時間を使ってしまったの
す。もう立派に尊重しておるわけでありますけれ
で、教育長も、私もまだ任期があります、この次
ども、できるならば教育委員長からも答弁を求め
はどうかわかりませんけれども、議論できる点が
たかったからであります。ですが、2つ求めたか
多々あろうかと思いますが、1点だけ。
ったのでありますが、時間の関係もありますから、
1つだけ。
私は、先月お隣の横浜中学校に道徳教育の授業
参観に行ってまいりました。いわゆる一昨年の2
私は、卒業式に出席をしておりますが、教育委
月1日のあの大雪を素材とした道徳教育の授業で
員長と教育長のメッセージは届いておりますけれ
ありました。すばらしい授業でありました。そこ
ども、聞くところによりますと、定年退職者の校
で、私は今手元に、これはヒバ材でつくった箸、
長のところには教育委員会の委員が出席されてお
2本ありますから、教育長に後で1本差し上げま
るようでありますけれども、これは間違っている
すけれども、このヒバ材、ここもヒバ材ですけれ
のではないでしょうか。卒業式は、子供たちのた
ども、このヒバ材の地元産を使った、私は中西木
めの卒業式でありまするから、5人の教育委員で
工所さんのところに曲げわっぱ、いわゆる小学校
ありまするから、今回は何かダブらないようであ
の低学年、できれば1年生でもいいし、ヒバでつ
りまして、私はむつ中学校と母校の近川中学校に
くった曲げわっぱを食器として使えないだろう
卒業式に出席させていただきましたけれども、ど
か、つくれないだろうかと相談に行ってきました。
うです、教育長、これからは回り番でも結構です
つくれるそうです。この間、いわゆる給食のおば
から、教育委員自らそれぞれの卒業式に出席して
さんのノロウイルスもあったけれども、やっぱり
激励され、お祝いするような方法をとったらいか
こういう食材や素材に地元産を使う、例えばこれ
がでしょうか。どうですか。
は昔私たちが遊んだ竹とんぼです、飛ばしてやっ
〇議長(山本留義)
〇教育長(遠島
進)
教育長。
てもいいけれども、それからこれは私が夜晩酌し
卒業式への教育委員の出席
ているヒバ材でつくったおちょこ、これは教育長、
ということでございます。これまでは、定年退職
ヒバ材を使った振動玩具、遊びなのです。これ教
をする校長のところに教育委員が出かけるという
育長、これ右から回すと右に回るのです。左から
ことでやっておりました。それは、教育委員の人
回すと左に回るのです。こういうものを図工で子
数も5人ということで、学校の小学校等であれば
供たちにつくらせながら、遊ばせながら学ばせる。
- 214 -
この原理だってわからないのです。こういう手法
これ。どうして「市民 」、「行政」だけですか。
をこれからとられたらどうでしょうか。いかがで
ここのところに「市民と行政」の中に「議会」と
すか。
2文字入れたら、私は万々歳の拍手を送ります。
〇議長(山本留義)
〇教育長(遠島
教育長。
進)
これ以上は追及しません、時間がありませんから。
地域の素材を使った給食の
食器とか、図工教材の導入ということでございま
〇議長(山本留義)
〇市長(宮下順一郎)
市長。
行間には、十分その意が図
す。議員ご指摘のとおり、地域の特産物であるヒ
られていると、このように思います。また、新春
バ材を食器や図工教材として活用するということ
放送、私ちょっと気恥ずかしかったのですけれど
は、郷土を知り、そして郷土を愛する心を育てる
も 、「議会のご理解をいただき」という文言が入
ということで、道徳教育に直結する非常に貴重な
っておりました。これは、私昨日確認をいたしま
ご意見であるというふうに考えております。しか
した。そういうことで、私はしっかりと市民、そ
しながら、例えば食器として使用する場合、大量
してまた市民の代表であります議会、これをしっ
生産が難しいということから、給食用食器として
かりと尊重、議会を尊重しながら、これからも相
は非常に高価であるということや、木材の表面と
務めていきたいと、これには変わりございません
いうのは柔らかくて傷やささくれを生じることが
ので、ご理解を賜りたいと、このように思います。
多いため、衛生管理や耐久性の問題が出てくるの
〇議長(山本留義)
ではないかということ、それから図工教材として
〇5番(川下八十美)
5番。
本当は、核燃料税のところ
ということでございますが、ただいま拝見させて
で、市長、議論を闘わせたかったのですが、これ
いただいたら、大変つくり方が難しいのかなと。
は私のほうの都合で恐縮です。
そうすると、専門家にも指導していただくことが
必要かなというふうに思います。したがいまして、
議長、お許しください、協力しますから。ここ
のところ、答弁要りませんから。
ただいまおっしゃられました課題につきまして
市長、核燃料税、柏崎市は480円で実施してい
は、それぞれ学校の実情を踏まえながら、少し時
る。薩摩川内市は500円で実施している。市長、
間をかけて検討していきたいというふうに思いま
エンジンが全開しておりますけれども、気がつき
すので、ご理解賜りたいと存じます。
ませんか。サイドブレーキをかけて運転している
以上でございます。
〇議長(山本留義)
のではないですか。サイドブレーキ外してくださ
申し合わせの時間ですので、
いよ。むつ市長として、東京電力、ほかのほうも
質問をまとめていただきたいと思います。5番。
同情します、私も。しかし、詳しく言いたいけれ
〇5番(川下八十美)
そういうことで、幾らもな
いので、市長。
ども、東京電力も日本原燃も、それなりの寄附を
しているのです、ほかに、今年度も。こういうと
市長の年頭のご挨拶、私は申し上げたい。北朝
ころに財政緊迫の折であるがゆえに、市民に向け
鮮の金正恩の年頭の辞は7,481文字あった。これ
た目線、これは市長がとるべきことでしょう。東
全部暗記させるそうです。市長の「一陽来復」の
京電力やほかのほうに同情するのも結構です。む
あれは、私はこれ1字ずつ数えました。1,859字。
つ市民に目を向けてください。
だが、1,700字のところに「議会」という2文字
議長、今回の議会を最後に、この議場にも6人
を入れられる部分が、いいところがあるのです、
ほどおいでになりますが、いわゆる須藤局長さん
- 215 -
を初め退職者の皆様方のご労苦に心から感謝をし
重きを置いてきたことへの反省から、真に地球環
て、また私が質問できる日があると思いまするの
境の危機に終止符を打つため、環境の持続可能な
で、これからも一市民としてよろしくお願いしま
開発から、さらに社会への転換として、健全で恵
す。
み豊かな環境が地球規模から身近な地域に行き届
き、保全され、私たち一人一人が幸せを実感でき
終わります。
〇議長(山本留義)
これで、川下八十美議員の質
る生活を将来世代に継承すべき社会構築が強く求
められています。
問を終わります。
ここで、午前11時15分まで暫時休憩いたします。
午前11時06分
地球環境温暖化を初めとして、さまざまな地球
規模の環境問題の解決を図るため、循環型社会構
休憩
築に向けた具体的な取り組みを進めることが最優
午前11時15分
〇議長(山本留義)
先であります。アフリカ人女性として史上初のノ
再開
休憩前に引き続き会議を開き
ーベル平和賞を受賞し、MOTTAINAI運動
を世界に宣揚したワンガリ・マータイ博士は、も
ます。
ったいないという言葉に、資源を無駄にしないよ
◎鎌田ちよ子議員
う思いやりや感謝の気持ちを持つという意味もあ
り、偉大な概念を網羅したすばらしい言葉です。
〇議長(山本留義)
次は、鎌田ちよ子議員の登壇
ユース、リサイクルの3つのRをより高度に実現
を求めます。22番鎌田ちよ子議員。
(22番
させていくためには、4つ目のRというより、3
鎌田ちよ子議員登壇)
〇22番(鎌田ちよ子)
環境問題対策のキーワードであるリデュース、リ
22番、公明党、公明・政友
R行為を起こさしめるもっと上位の高次元の意
識、精神のRとしてリスペクトという精神の重要
会の鎌田ちよ子です。
未曽有の大震災より2年が経過いたしました。
性を強調し、植物や緑を尊重すること、物のあり
いまだに約32万人の方々が避難生活を余儀なくさ
がたみに感謝すること、そうした心が本当に大事
れ、生活再建や災害公営住宅の整備、また瓦れき
である、人間は環境をきれいにしてくれる樹木を
の処理や原子力災害による放射能物質の除染作業
必要としている、人は植物、緑なくして生きるこ
もおくれています。被災地では、多くの方々が復
とはできないが、樹木は人がいなくても生きてい
興は足踏み状態と感じています。被災された方々
ける、人は樹木に感謝しなければならないと話さ
が安定した生活再建を実感できる本格的な復興を
れております。本市のバイオマス資源化率、3R
と心から願っています。
の現状と課題についてお示しください。
むつ市議会第215回定例会に当たり、3項目に
次に、エコキャップ回収についてお伺いいたし
わたりお伺いいたします。市長並びに教育委員会
ます。ためれば資源、捨てれば公害になってしま
委員長におかれましては、簡潔明瞭、具体的なご
う金属やプラスチックなどが氾濫しています。ペ
答弁をよろしくお願いいたします。
ットボトルのキャップは、純度の高いリサイクル
質問の1は、環境行政についてお伺いいたしま
素材であり、ポリプロピレンです。ボトル本体の
す。21世紀は、環境の時代であると言われており
素材とは異なっており、分別することによりどち
ます。これまで環境政策は、環境保全より開発に
らも再資源化できます。
- 216 -
ところで、全国的に分別が余り進んでおらず、
ごみとして一括回収される場合が多く、再資源化
やすい目標を持つことによって身近に感じ、取り
組みやすくなります。
率は低い水準にあります。今全国で行われている
4、環境に優しいまちとして全国にアピールで
エコキャップ運動のことを皆様ご存じでしょう
きます。一人一人の小さな善意が世界の子供たち
か。ペットボトルのふたを集めて世界の子供たち
の命を救うという大きな意義を持ちます。
にワクチンを届けようという取り組みがありま
す。世界の発展途上国には、予防できる感染症で
エコキャップ回収並びに環境教育につきまして
お伺いいたします。
命を落としたり後遺症に苦しんでいる子供たちが
質問の2は、障害者施策についてお伺いをいた
たくさんいます。全国規模でこの運動を行ってい
します。障害者優先調達推進法が昨年6月成立し、
るNPO法人エコキャップ推進協会では、ペット
本年4月から施行されます。同法は、国と独立行
ボトルのキャップを集め再資源化することで地球
政法人等に対して、障害者が就労施設でつくった
環境を改善し、またキャップの再資源化で得た売
製品の購入や清掃など業務委託を優先的に行うよ
却益で発展途上国の子供たちにワクチンを送るこ
う義務づけるとともに、地方公共団体団体に対し
とを提唱しています。キャップは、再資源化によ
ても障害者施設の受注機会の増大を図るよう努め
り800個で1人分のポリオワクチンに相当します。
ることを求めています。
この趣旨に多くの個人、企業、学校、自治体、
現在商品の購入や業務委託をする際は、競争入
そのほかさまざまな団体が賛同し、ボトルキャッ
札による契約が原則となっており、民間企業に比
プの収集に協力しています。栃木市、足利市、下
べ競争力の弱い障害者就労施設が契約するのは難
野市、南房総市などのように、自治体が主体的に
しいのが実情です。また、施設や自宅で働く障害
参加しています。これらの自治体で行われている
者がふえる一方、景気の低迷により民間企業から
回収の流れは、市の指定した施設に回収ボックス
の仕事の依頼は減少しており、さらには障害者施
を設置、また学校などにも協力を依頼し集めてい
設への発注が不安定なため、国からの安定した仕
ます。リサイクル業者に引き取りを依頼、その売
事を求める声が高まっていました。こうした状況
却益をエコキャップ推進協会に送金、その後NP
を踏まえて、障害者の就労機会を増加させ、自立
O法人世界の子どもにワクチンを日本委員会に寄
を促進することを目的として本法律が制定されま
附となり、ユニセフを通して世界の子供たちにワ
した。
クチンが届けられるという仕組みです。この運動
自治体には、障害者就労施設等の受注機会の増
に取り組むことにより、本市にとって大きく4つ
大を図るための必要な措置を講ずる努力義務が課
のメリットがあると考えます。
せられています。それを実効あるものとするため
1、市民に対し分別回収を促進し、環境問題へ
の意識を促す啓発になります。
に、1、物品の調達目標を定めた調達方針を策定
し、公表しなければならず、2、その方針に即し
2、ごみの削減、ひいてはごみ処理経費の削減
につながります。
て調達を実施し、3、調達実績は取りまとめて公
表することが求められています。現状と今後の展
3、子供たちへの環境教育に大きな影響があり
開についてお知らせください。
ます。難しく考えがちな環境問題を、自分たちと
次に、障害者の経済的自立支援についてお伺い
同じ世界の子供たちの命を救うというイメージし
をいたします。厚生労働省は、障害者の就職意欲
- 217 -
が高まっていることを受け、企業や国、地方公共
させていただきますけれども、3Rのことが出ま
団体に高い法定率を課しています。企業は1.8%
したので、それは後ほど再質問等々でお答えをさ
から2.0%に、国や地方自治体は2.1%から2.3%
せていただきたいと、お許しをいただきたいと、
にそれぞれ引き上げ、新年度よりの実施となりま
このように思います。
す。また、3障害、身体、精神、知的の一元化が
家庭から出る生ごみの処理についてお答えいた
されました。現実との整合性につきましてご所見
します。現在当市における一般廃棄物の総排出量
をお伺いいたします。
は、平成22年度で年間約2万8,000トン、そのう
質問の3は、教育行政について、学校評議員制
ち生ごみの占める割合は約4割となっており、現
度についてお伺いいたします。学校評議員の制度
在は家庭から出る生ごみの全てが溶融処理されて
とは、地域社会に開かれた学校づくりを一層推進
いる状況にあります。
していくため、保護者や地域住民などの相互の意
一般廃棄物の発生量は、ここ数年減少傾向にあ
思疎通や協力関係を高めるために設けられた制度
りますものの、生ごみにつきましては処理コスト
です。文部科学省では、学校評議員は校長の求め
や減量等の面で、まだ検討の余地が残されている
に応じて学校運営に関する意見を個人として述べ
ものと判断しております。また、今後生ごみをバ
るものであるのに対し、学校運営協議会は学校運
イオマス資源として活用することは循環型社会を
営、教職員人事について関与する一定の権限を有
構築するうえでも重要課題の一つと捉えていると
する合議制の機関であるなど、その役割が異なる
ころであります。
とありますが、目的達成のために最も必要なのは
当市におきましては、今年度学識経験者をお招
学校運営協議会について評価と支援であると思っ
きし、バイオマスの有効利用についての講演会を
ております。評価につきまして、1つは学校の運
2度にわたり開催し、家庭でできる段ボールコン
営状況などに対して学校運営協議会が行う評価で
ポストによる生ごみの堆肥化の実演等も交えて行
あり、もう一つは学校運営協議会の活動、運営状
い、バイオマスの有効利用の啓発、普及に努めた
況などに対してそのほかの機関が行う評価です。
ところであります。
学校評議員制度の現状と課題につきましてお伺い
をいたします。
市といたしましても、ごみの減量は重要課題と
捉え、新年度におきましても引き続き講習会を開
以上、3項目について壇上からの質問とさせて
催し、段ボールコンポストの普及促進を図るとと
いただきます。ご答弁をよろしくお願いいたしま
もに、モニターを対象にした意見交換会の開催や、
す。
アンケートを通じ、その有効性を検証してまいり
〇議長(山本留義)
市長。
たいと考えております。
(宮下順一郎市長登壇)
〇市長(宮下順一郎)
次に、ご質問の2点目、エコキャップ回収につ
鎌田議員のご質問にお答え
いたします。
いてにお答えいたします。ペットボトルのキャッ
プ回収運動は、NPO法人エコキャップ推進協会
環境行政についての1点目、バイオマス資源化
が、当初は環境意識のリサイクルを目的として始
の現状と課題ということについてでございますけ
め、売却益が発生したことから、途上国の子供た
れども、事前のヒアリングの段階では家庭ででき
ちのワクチン代として使うことを目的として現在
る生ごみの処理ということでの特化したお答えに
に至っています。当市でのペットボトルキャップ
- 218 -
回収実績を調査したところ、企業や学校など22の
本市の学校においては、奥内小学校が平成19年か
団体が実施している状況にあります。市といたし
ら平成22年までの4年間、エネルギー、環境教育
ましては、民間での活動として定着しているもの
実践校として主に生活科、理科、総合的な学習の
と理解し、その団体が回収ボックスなどの設置の
時間、特別活動等において研究し、現在も継続し
要望がありましたら協力してまいりたいと考えて
て取り組んでおります。具体的な取り組みとして、
おります。
風の力で車を走らせたり、発電のためにモーター
ご質問の要旨の3点目の環境教育につきまして
は、教育委員会より答弁いたします。
を回したりしながら、基礎的なエネルギーについ
て学んだ後に、そのエネルギーを大切に使ったり、
次に、障害者施設についてのご質問につきまし
ては、担当よりお答えいたします。
エネルギーを用いてつくられたものをリサイクル
することによって環境を保護することにつながっ
続きまして、教育行政のご質問、これにつきま
ていることを学習しております。このように、地
しては教育委員会から答弁をさせていただきま
域や生活の中から教材を開発したり、体験活動を
す。
実施したりしながら、自らの問題として課題を解
〇議長(山本留義)
(遠島
〇教育長(遠島
教育長。
決していくことによって、子供たちが環境や人間
進教育長登壇)
とのかかわりについて関心と理解を深め、環境に
進)
対する豊かな感受性を養うことができるように努
鎌田議員の環境行政につい
てのご質問の3点目、環境教育についてお答えし
ます。
めております。
次に、今後の取り組みについてお答えします。
平成18年12月に告示された教育基本法におい
環境教育にかかわって現在教育委員会として取り
て、教育の目標として「生命を尊び、自然を大切
組んでいることに第三田名部小学校に導入いたし
にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと」を
ました太陽光発電システム及び雨水の再利用シス
掲げるとともに、平成19年6月に告示された学校
テムがございます。
教育法において、学校内外における自然体験活動
まず、これらのシステムの状況を申し上げます
を推進し、生命及び自然を尊重する精神並びに環
と、設備の建設費は太陽光発電システムが約770万
境の保全に寄与する態度を養うことと、学校にお
円、雨水ろ過システムが約1,350万円となってお
ける環境教育の推進が求められて以降、各学校で
ります。太陽光発電システムは、平成22年12月か
もさまざまな取り組みが行われてまいりました。
ら現在まで1万2,840キロワットアワーを発電し
環境問題が広範囲で多面的な問題であること、ま
ており、電気料金に換算いたしますと、約26万円
た環境教育は各学校段階、各教科等を通じた横断
となります。
これは、使用を開始した平成22年12月
的、総合的な取り組みを必要とする課題であると
からの電気料金全体の2.8%を発電していること
いうことなどから、学校における環境教育は従来
になります。また、雨水ろ過システムにつきまし
から特別な教科等を設けることは行わず、
各教科、
ては、設計時の想定値となりますが、太陽光発電
道徳、総合的な学習の時間及び特別活動の中で、
システムと同様の期間で見ますと、4,900立方メ
またそれらの慣例をはかって学校の教育活動全体
ートルがトイレ洗浄水として再利用され、水道料
を通して取り組んできております。
金に換算した場合、約127万円となり、全体の
まず、これまでの実績についてお答えします。
- 219 -
34.7%を賄っていることとなります。さらに、環
境に配慮した生活の啓発を目的として多目的ホー
ております。ほかにもプルタブの回収によって車
ルに設置した発電量掲示板のデータが理科の授業
椅子を購入して福祉の学習と関連づけたり、毎日
や子供たちの委員会活動において活用されており
の給食の牛乳パックをリサイクルして森林保護の
ます。また、雨水ろ過システムにつきましては、
学習と結びつけるなど、ほぼ全ての学校において
3年生と4年生が社会科と総合的な学習の時間に
環境教育と他の教育活動を関連させて取り組まれ
おいて水に関するプログラムとして活用するな
ております。
ど、児童の環境問題に対する関心を高める意味で
以上のように、当市の小・中学校における環境
大きな効果があるものと認識しておりますので、
教育にかかわる活動は、それぞれの学校の創意工
教育委員会といたしましては、今後もこのような
夫により着実に推進が図られてきているものと認
施策を推進してまいりたいと考えております。
識しておりますことから、教育委員会といたしま
次に、学校給食で出る残渣の堆肥化の取り組み
しては、今後も子供たちの環境保護活動を支援で
についてお答えします。給食施設における給食の
きるよう、環境に配慮した施策を推進してまいり
残渣は、調理の際に発生する調理残渣と食べ残し
ますので、議員のご理解を賜りたいと存じます。
等によるものとなります。各給食施設においては、
次に、質問事項の3点目、教育行政のご質問に
給食残渣のさまざまな発生抑制策を講じておりま
お答えいたします。学校評議員制度は、地域に開
すが、年間およそ50トンの給食残渣、生ごみが給
かれた学校づくりと学校の自主的、自立的な教育
食施設から発生しております。
活動の展開を推進するため、平成12年4月に制度
横垣議員へのお答えと重複いたしますが、本市
化され、当市におきましては、平成13年度より導
においては、平成25年度に実施するバイオマス資
入し、現在は市内全小・中学校に設置されており
源化推進事業の実証事業である学校給食で排出さ
ます。各学校ごとの学校評議員数は3名から5名
れる生ごみを堆肥化し活用する事業に教育委員会
の間で、当該校の児童・生徒の保護者、学校の通
所管の3学校給食施設を参加させたいと考えてお
学区域内にある青少年団体等に所属する方及び教
ります。教育委員会といたしましては、子供たち
育に関する理解及び識見を有する方の中から各小
への環境教育としての視点からも非常に有効な取
・中学校長の推薦を受けて教育委員会で委嘱して
り組みではないかと認識しておりますことから、
おり、平成24年度は全校合わせて89名の方々に委
この事業への積極的な参加を予定しているところ
嘱しております。会議の開催頻度は、学校の実情
であります。
により差異はあるものの、おおむね各学期ごとの
最後に、エコキャップ回収の学校現場の取り組
みについてお答えします。市内小・中学校22校中、
年3回の開催となっております。
学校評議員の役割といたしましては、校長の求
エコキャップ回収運動を実施しているのは7校で
めに応じ、学校の教育目標、教育方針及び教育計
あり、環境教育の一環として、主に特別活動や総
画等の学校運営に関し地域の意見を述べることと
合的な学習の時間で取り組まれております。この
なっており、校長はその意見を取り入れ、学校、
運動は、ペットボトルのキャップ約800個で1個
家庭、地域が一体となって子供たちの健やかな成
のポリオワクチンを購入し、世界の子供たちの命
長を担っていくため、地域に開かれた学校づくり
を救おうとする運動であるため、学校教育におい
をより一層推進できるよう学校経営に反映させて
ては命のとうとさを学ぶ機会としても取り組まれ
おります。
- 220 -
最後に、学校評議員制度の課題についてですが、
次に、ご質問の2点目、障害者の経済的自立支
評議員の任期は1年となっておりますが、3年を
援についてお答えいたします。まず、障害者雇用
限度として再任することができます。しかし、小
率達成の現状については、平成24年6月1日時点
規模校の通学区域内では、なかなか学校評議員を
でむつ市役所の場合1.78%で、国、地方公共団体
引き受けてくれる人材がおらず、新たな人材の発
の法定雇用率2.1%と比べ、0.32%下回っており
掘に苦慮しているところであります。教育委員会
ます。また、民間企業の法定雇用率は1.8%であ
といたしましても、学校と連携し、人材発掘に努
りますが、市内の民間企業の障害者雇用率は
めてまいりたいと考えております。
1.53%となっており、0.27%下回っていることに
以上が学校評議員の現状と課題でありますの
で、ご理解を賜りたいと存じます。
〇議長(山本留義)
一方、市ではむつ市職員の採用試験において、
保健福祉部長。
〇保健福祉部長(松尾秀一)
なります。
身体障害者の採用枠を設けるなど、一事業者とし
障害者施策について
お答えいたします。
て障害者雇用に対する一定の配慮を行っており、
現在正職員3名、臨時職員1名を雇用しておりま
まず、ご質問の1点目、障害者優先調達推進法
す。
についてであります。法の施行に伴う市の現状と
なお、平成25年4月からは、地方公共団体等の
今後の展開についてでありますが、この法律は障
障害者雇用率が2.1%から2.3%へ、民間企業につ
害者就労施設で就労する障害者や在宅で就業する
きましては1.8%から2.0%へ引き上げられます
障害者の経済面の自立を進めるため、国や地方公
が、地域の実情、社会情勢あるいは個々の障害者
共団体、独立行政法人などの公的機関が物品やサ
の特性との総合調整に鑑み、採用枠の扉を閉ざす
ービスを調達する際、障害者就労施設等から優先
ことなく今後とも取り組んでまいりたいと考えて
的、積極的に購入することを推進するために制定
おります。
されたもので、具体的には地方公共団体等は毎年
次に、3障害一元化についてでありますが、平
度物品等の調達方針を作成するとともに、当該年
成24年4月から事業所の名称から障害者の種別が
度の終了後、調達の実績を公表することになりま
撤廃され、障害者支援施設として一元化されてお
す。しかしながら、現状では平成25年4月1日の
ります。しかしながら、一部の就労系の事業所に
法施行後に速やかに閣議決定できるよう厚生労働
おいては、3障害に対応しておりますが、事業所
大臣が関係省庁と協議のうえ基本方針の案を作成
側の障害に対する固有の専門性はもとより、障害
し、あくまでも国が基本方針を作成する予定であ
者個々の特性も異なっていることから、現時点に
ります。したがいまして、国による基本方針の策
おいては入所系の施設については、主として対象
定後、調達方針に即した実施可能なスキームを構
とする障害者に対し、支援しているというのが実
築してまいりたいと考えており、市といたしまし
情であります。旧法以前と比較いたしますと、重
ては、今後関係者間での実情、ニーズ、さらには
複障害者については障害の種別によらずに支援を
各事業所における提供可能なサービス、物品等を
受けやすくなっており、3障害一元化に向けて確
マッチングできるよう調査及び検証を踏まえ、施
実に進んでいるものと受けとめておりますが、理
策を進めてまいりたいと考えておりますので、ご
念と現実との整合性を具現化できるまでには一定
理解を賜りたいと存じます。
の期間を要するものと考えております。
- 221 -
また、経済的自立支援の現状についてでありま
全国トップクラスの金額であるということ、また
すが、障害者年金、各種障害者手当はもとより、
ごみ減量化につきましては、本市における緊急か
手当、共済制度、税金等の優遇制度、医療費助成
つ重要な課題と私も再認識をさせていただきまし
などそれぞれの制度により種々の経済的自立支援
た。また、現在原油高騰等の理由から、ごみ袋の
を行っております。加えて地域生活支援事業とし
原価やパッカー車の燃料代、また焼却経費の上昇、
て在宅サービス支援の提供と負担軽減、日常生活
そしてアックス・グリーンごみ焼却炉の老朽化問
用具、補装具等の給付、さらには障害福祉サービ
題など、本市にとりましては課題山積ではないで
スを利用されている方々には上限月額の範囲で給
しょうか。私もこのバイオマスの事業の推進を期
付助成が行われ、非課税世帯については月額無料
待している一人でありますが、個々にそれぞれが
となるよう支援を行っております。しかしながら、
努力をされているのは承知をしております。です
障害者が経済的に自立し、社会参加するためには、
が、今後におきまして、そのごみにつきまして、
障害者の不安を取り除くべく雇用、就業機会を確
新年の市政だよりにも町内会長さんからの声があ
保し、安定した生活基盤を確立することが必要で
りました。町内会長さんと市長との懇談会におき
あると認識しておりますが、厳しい雇用環境の中
まして、仲町の会長さんから、ごみの搬出に関し
で十分な障害者雇用が確保されていない現状にあ
ましての相談といいますか、行政に対する質問が
ります。したがいまして、現状の経済的自立支援
ありました。私も同じように町内の方の高齢化を
のほか、地域の実情、経済環境と障害者の特性を
肌で感じていまして、ごみ搬出困難世帯、障害者
考え合わせた障害者雇用促進施策を進めていくた
の方とか高齢者の方への対応については心配をし
めにも関係者間との連携により障害者雇用、就業
ている一人であります。
機会の確保に向けてさまざまな要因を見定めつつ
また、指定ごみ袋についてでありますが、これ
施策を推進してまいりたいと考えておりますの
につきましては、平成21年のむつ市議会第201回
で、ご理解を賜りたいと存じます。
定例会で自主財源確保の取り組みということで質
〇議長(山本留義)
〇22番(鎌田ちよ子)
22番。
問した思いもごみ袋の高騰ということを一番に考
丁寧なご答弁をいただきあ
りがとうございます。再質問させていただきます。
えて質問させていただきました。このときに広告
の掲載ということで、現在1社の広告を確認させ
先ほど市長よりヒアリングの件に関しまして
ていただいております。広告を掲載させていただ
は、後ほど実数的なものをいただきたいと思いま
いているところには大変感謝をし、また行政の取
すので、よろしくお願いいたします。
り組みに対しても感謝を申し上げます。
環境行政のバイオマス資源化推進事業につい
今後につきましても、いろいろな問題点があり
て、新年度も継続実施となります。私も研修会に
ます。大変懸念されるところであり、行政といた
参加をさせていただきました。そのときに、この
しまして、指定ごみ袋や、それからごみステーシ
資料をいただきましたが、その中には実はいただ
ョンなどに対する会長さん、また市民の方からの
いた資料の中に平成23年度に2万7,667トンのご
要望、いろんな声が届いているのではないかと思
みを回収し、これを処理するために約13億円の経
います。それに対する行政としての考え方をお伺
費を費やし、ごみ処理経費として年間市民1人当
いします。
たり2万円負担していることと、それからこれは
- 222 -
続きまして、市民の方からの要望でありますが、
今大型スーパーとかいろいろなところには資源ご
次に、町内会長さん等からのごみへの苦情、要
みに対しまして、回収のボックスが設置され、大
望についてでございますが、現在寄せられている
変市民の方は助かっていまして、市役所にもぜひ
ものとして大きく分けて4項目の苦情が寄せられ
この回収ボックスを設置してほしいとの声があり
ております。
それぞれについて回答いたしますが、
ます。この2点につきまして、よろしくお願いし
まず原材料高騰によるごみ袋の価格の値上げにつ
ます。
いてでございます。こういう苦情も届いておりま
〇議長(山本留義)
民生部長。
〇民生部長(奥川清次郎)
すけれども、市指定ごみ袋は、議員ご承知のとお
鎌田議員の再質問の通
り石油製品でございますポリエチレン製となって
告に基づきまして答弁させていただきます。最後
ございますので、一般論ではございますが、昨今
に、先ほど市長がお話しいたしました3Rの関係
の原油価格の高騰が原材料費に影響することは、
を若干触れさせていただきたいと思います。
これまた否定ができないものと考えております。
まず、鎌田議員のバイオマスの資源化の現状と
しかし、市としては指定ごみ袋の製作費の高騰が
課題についてでございますが、この中でごみの処
ただちに指定ごみ袋の値上げに結びつかないよ
理の現状、これについてお話しいたします。
う、発注する数量の調整など可能な限り工夫して
むつ市の平成22年度のごみの総排出量は2万
8,072トンとなってございます。むつ市民1人当
まいる所存でございますので、ご理解を賜りたい
と存じます。
たり、1日でございますが、平均排出量は1,196グ
そして、ごみの苦情、要望の2つ目、これは市
ラムとなってございます。この排出量は、現時点
指定ごみ袋の広告に関する、これは苦情というよ
で公表されております最新の数字であります。平
りも実績でございますけれども、平成22年度に導
成22年度の全国平均排出量でございます976グラ
入以来、広報紙、市ホームページ等で募集を行っ
ム、そしてまた青森県の平均排出量でございます
た結果、初年度では申し込みはございませんでし
1,047グラムと比較いたしまして、若干でござい
たが、平成23年度では、可燃ごみ袋の大小各サイ
ますが、高い数字となってございます。
ズ、不燃ごみの大きいサイズの計3件に3社から
次に、搬出困難者への対応というご質問がござ
いましたが、現在市では市全域の1,574カ所、お
応募がございました。これは、広告収入として25万
2,500円となってございます。
おむね20世帯に1カ所の割合で設置されておりま
同様に平成24年度では1社から可燃ごみ袋の、
すごみの集積所において、これは定期的にごみの
これは大きいサイズの1件の応募がございまし
収集を行ってございますが、議員お話しのとおり、
た。これは、広告収入は56万円となってございま
高齢等の理由によりまして、ごみ出しが困難な方
す。
の中には福祉サービスの一環として行われており
次に、町内会未加入者への対応に関する苦情等
ます軽度生活援助ホームヘルプなどを活用してい
でございますが、このごみ集積所の設置につきま
る、こういう事例もございます。今後高齢化が進
しては、町内会を通じて申請していただいており、
むにつれて大きな課題となっていくものと、これ
その維持管理に関しましては設置者にお願いして
は想定されますことから、他の制度の活用も含め
いるところでございます。しかしながら、昨今で
まして、関係部局とも協議を行いながら、研究課
は特にアパート等に居住する町内会未加入者の方
題として調整してまいりたいと考えております。
のごみの出し方が悪いというような苦情が寄せら
- 223 -
れることが多く、市としてもそのようなごみ集積
とでございます。これは、資源ごみにつきまして
所に関しましては、現地を確認のうえ、不適切な
は、ごみ集積所に出す方法、そして町内会単位で
ごみ出しが確認された場合には、どのような点で
実施している資源ごみの集団回収、場所、そこに
不適切なのか、理由を記載いたしました、これは
出す方法がありますほか、市内の大型スーパー等
家庭ごみ排出啓発シールというものでございます
での店頭回収、本年度からは青森県とむつ市、そ
が、これを張りつけて、出した方に改善を促した
して回収業者の連携によります事業として古紙リ
り、特に問題が多い集積所につきましては、啓発
サイクルセンターが2カ所に設置され、さまざま
用のポスターを掲示し、あわせてアパートの管理
な方法で回収をしているということでございま
者などにごみ収集カレンダー等を配布し、入居さ
す。
れている方へごみ出しに関するルールについて、
資源ごみの回収は、ごみとして処理する廃棄物
これを周知していただくようにお願いをしている
の減量につながりますし、資源循環型社会の構築
ところでございます。
に寄与するものでございまして、市としても今後
また、新たな転入者に対しましては、市民課窓
も積極的に取り組んでまいりたいと考えておりま
口でカレンダーを配布しておりますほか、市内各
す。このため、平成25年度では資源ごみの回収の
公共施設でもカレンダーを備え、ルールの周知を
あり方についてどのような方法がよいのかの研究
図っております。今後も引き続きこれらの啓発を
を行うため、これは市の空き用地や市の施設を活
行っていきますほか、さまざまな広報媒体を活用
用いたしまして、市民が土曜日、日曜日など休日
し、効率的な啓発に努めてまいりたいというふう
を活用して資源ごみを自由に持ち込むことができ
に考えてございます。
る資源ごみの回収場所を設置いたしまして、導入
次に、苦情等の4つ目でございますが、ごみの
の効果や課題を検証するための事業を実施する予
出し方に関するルール違反でございます。この点
定としてございますので、ご理解を賜りたいと存
につきましても、今後も継続して事案ごとに細や
じます。
かな啓発活動を行っていきますほか、広報を活用
最後に、3Rの関係でございますが、まず市で
した市民一人一人への意識啓発を行っていくこと
は実証試験として、平成25年度、新年度でござい
が重要と考えてございます。市では、その一環と
ますが、先ほど教育長が答弁いたしました教育委
して、よりわかりやすくなるようごみ収集カレン
員会の中における取り組み、これは堆肥化によっ
ダーの見直しを行い、ごみの分け方、出し方につ
て学校の花壇等に給食の残渣の堆肥化ということ
いても記載事項を充実させるなどの取り組みを行
でございます、これを学校の花壇等に活用する事
っております。
業、そしてこれは市として本年度から実施してい
ごみ出しについては、きめ細かな情報提供とあ
るものでございますが、例えば段ボールを利用し
わせ、市民一人一人のモラル、意識の向上が必要
た家庭の生ごみ、これを堆肥化する、こういう事
となりますので、今後もさまざまな機会を捉えて
業を新年度も引き続き啓発事業として講演会等を
意識啓発に努めてまいりたいと考えておりますの
含めて実施する予定としてございます。
で、ご理解を賜りたいと存じます。
先ほども若干触れましたが、資源ごみの回収事
そして、これはご質問の4点目になりますが、
業を、その市の施設を利用して土、日等を活用し
庁舎への資源ごみの回収ボックスの設置というこ
て行うというものが、これが実証試験のグループ
- 224 -
でございますが、そのほかに例えば市では、これ
すけれども、順番が若干前後しますけれども、お
下北地域広域行政事務組合で処理しておりますア
答えいたします。
ックス・グリーン、溶融炉、これはごみの中には
まず1点目として、市内の就労系事業所の利用
例えば金属とかさまざまな資源が含まれているわ
者数についてでありますが、就労移行支援事業所
けでございますが、この炉におきまして、副生成
が2カ所、継続支援A型事業所が2カ所、B型事
物として、これは資源回収ということになりまし
業所が4カ所となっており、定員の総計が160名
ょうか、例えばアルミであるとか鉄だとか、そう
で、むつ市内の利用者数は111名となっておりま
いうものが回収されていると。もう既に今資源化
す。
というものへの取り組みは、従来からもこの炉に
また、2点目の事業所で行っている仕事の内容
おいては行われているということでご理解を賜り
については、各事業所によって異なりますが、サ
たいと存じます。
ービス業種ではクリーニング、清掃、軽食サービ
〇議長(山本留義)
鎌田議員、質問の要旨と若干
ス、弁当、珍味等の袋詰め、パック折り、箸入れ
違っていましたので、その辺注意しながら質問し
作業等をしており、物品部門ではパン、べこ餅、
てください。22番。
パウンドケーキ、バイオ・ディーゼル・フューエ
〇22番(鎌田ちよ子)
今部長から答弁いただきま
した。ごみ回収につきましては、バイオマス資源
化推進事業についてでありますが、今後も鋭意努
力をよろしくお願いいたします。
ル、いわゆるBDFです、それから手芸、木工作
品、農作物等の生産、加工を行っております。
3点目として、事業所の工賃の現状についてで
ありますが、
これも事業所によって異なりますが、
また、昨年12月にインクカートリッジの回収ボ
また作業の日数、内容、月によっても異なります
ックスを本庁、分庁、また図書館に設置をさせて
ので、画一的に申し上げることは困難ですが、平
いただき、ありがとうございます。
均いたしますと、月額1万5,000円程度と聞き及
次に、質問の2、障害者施策についてお伺いを
いたします。障害者の就労支援についての再質問
んでおります。
4点目として、事業所の課題に対する行政支援
でありますが、現在障害者の工賃倍増5か年計画、
についてでありますが、今後利用者のニーズに伴
2007年から2011年度の実績は、基準2006年度が1
って定員の増、あるいは多機能型事業所の運営形
万3,661円、2011年度の実績が1万3,652円と、こ
態に伴うA型、B型、それぞれの利用者数による
れは月額で基準を下回っている現状にあります。
定員の変更など、各事業所の課題に対する相談に
本市の授産施設とか就労継続支援B型の事業所な
ついて、利用実態に沿って前向きな行政支援を行
ど、本市の状況につきましてはどのようになって
っておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
いますでしょうか。何名の方が在籍して、仕事内
また、特に定員につきましては、むつ市外の隣
容はどのようなことで、また工賃の現状と施設の
接町村の利用者もありますことから、事業所の課
課題について、また施設に対する行政からの支援
題と障害者のニーズの整合性において、共通認識
は、先ほども答弁をいただきましたが、もう少し
に基づき行政支援をしているものと考えておりま
詳しくお知らせをお願いします。
す。今後に向けましても、関係者との総合調整に
〇議長(山本留義)
保健福祉部長。
〇保健福祉部長(松尾秀一)
沿って可能な行政支援を持続的に推進してまいり
再質問にお答えしま
- 225 -
たいと考えております。
以上でございます。
〇議長(山本留義)
〇22番(鎌田ちよ子)
子供たちの夢の実現につながっていくものと信じ
22番。
ています。この第三者機関の設置についてお伺い
障害者優先調達推進法、こ
をいたします。
の法の施行に当たり、これからも全庁が一丸とな
〇議長(山本留義)
って、こういう方々の支援にという思いでおりま
〇教育長(遠島
すので、よろしくお願いをいたします。
教育長。
進)
教育委員会、そして学校に
属さない独立した第三者機関の相談窓口の設置と
今回心を病んで仕事をやめざるを得なかった
いうことでございますが、ヒアリングの段階では
20代、30代、50代の方の家族の方からの相談があ
ちょっとどういう機関なのか、どういうものなの
りまして、現実は大変厳しいということを私自身
かというふうなイメージがちょっとつかめません
も身に、何かやってあげられることはないだろう
でしたので、その形で回答させていただきたいと
か、またそういう方に寄り添うことはないだろう
いうふうに思います。
かという思いを強くした次第であります。行政の
まず教育委員会といたしましては、現在不登校
サポートをよろしくお願いいたします。
等児童・生徒及び保護者の相談窓口として教育相
教育行政について、再質問させていただきます。
談室を開設し、教育相談支援員等を配置し、その
第三者機関の設置推進についてでありますが、保
対応に当たっているところであります。また、県
護者が担任教師や校長に不満を持っていても、市
教育委員会のスクールカウンセラー配置事業を活
の教育委員会には相談しにくい、またいじめ、体
用し、市内小学校4校、中学校6校にスクールカ
罰などの事案が特に昨今多発している状況にある
ウンセラーを配置して、児童・生徒へのカウンセ
のではないでしょうか。今自治体の取り組みとし
リングや教職員及び保護者に対する助言、援助を
て、緊急学校支援チームが設置され、いじめ、非
行っております。さらには、田名部中学校におい
行、不登校、モンスターペアレントの対応に、退
ては、労働安全衛生法の規定に基づき産業医を配
職された校長先生とか指導主事の先生とか、退職
置し、教職員の安全及び健康の確保並びに快適な
された養護教員の方とかのチームで構成して、こ
職場環境の形成に努めております。悩み事があっ
の活動が活発にしている自治体があります。この
たときには、児童・生徒や保護者の方々にも最も
チームは、問題発生と同時に直接家庭に赴いたり、
身近な存在である教職員にまず相談していただき
また課題解決に当たっています。そして、警察や
たいというふうに思っておりますし、現在教育委
児童相談所とも能動的に連携をとるということが
員会及び学校において既に設けておりますさまざ
特徴的と伺いました。また、モンスターペアレン
まな相談窓口を十分活用いただいていると認識し
トの過度な要求に対しても、経験がなくて孤立し
ておりますことから、ここで改めて学校や教育委
ている新人の教員をバックアップするなど、大変
員会と関係のない第三者機関というのを設ける必
活躍されているとも伺っています。昨日ですが、
要はないものというふうに捉えております。
同僚議員が不登校の問題に対して対策を質問いた
以上でございます。
しました。現場の先生たちの責任ということでは
〇議長(山本留義)
なく、側面から、また全面的ないろんなサポート
〇22番(鎌田ちよ子) 第三者機関の設置について、
22番。
が、個々のサポートが必要と強く感ずる一人であ
市長の所感をちょっとお伺いいたしたいと思いま
ります。その先には、子供たちの学力向上、また
す。
- 226 -
これまで大津市の市長さんとか、また大阪市の
ます。
橋下市長さんとか、事案があったときにマスコミ
◎会議時間の延長
会見とかいろいろ会見されております。いつ、何
が起きるか、起こってはほしくないのですが、い
ろいろなことで今そういう子供たちも、またそれ
〇議長(山本留義)
本日の会議時間は、議事の都
合により、あらかじめこれを延長いたします。
を見守っている先生も、そして家族もいろいろな
問題を持っているのでないかなと思う一人であり
◎石田勝弘議員
ます。市長も教育の現場に長くおられた方ですの
で、子供たちの夢をかなえるその一つの思いで、
所見をぜひお願いします。
〇議長(山本留義)
〇議長(山本留義)
あくまでも答弁者は教育委員
求めます。10番石田勝弘議員。
会委員長になっていますので、その辺を考えなが
ら。市長。
(10番
石田勝弘議員登壇)
〇10番(石田勝弘)
〇市長(宮下順一郎)
次は、石田勝弘議員の登壇を
市誠クラブの石田勝弘であり
第三者機関の今設置につい
ます。むつ市議会第215回定例会に当たり、さき
ての私の所見というふうなことでございますけれ
に通告したとおり、新年度の新規事業についてと
ども、これは先ほど教育長が答弁をなさったとお
除排雪についての2項目にわたり一般質問を行い
りで、それから域を脱しないものと、そのとおり
ます。
だと、こういうふうに思います。しかしながら、
初めに、新年度の新規事業についてお尋ねいた
これ今例を挙げられましたけれども、大津市、大
します。今定例会の初日、宮下市長が行った平成
阪市というふうな形の第三者機関、問題が発生し
25年度一般施政方針の中で3つの重要な新規事業
て設置されたというふうなことは承知しておりま
が明らかになりました。1つは、観光や産業振興
す。私は、その部分においては、先ほど教育長が
の拠点ともなり得る道の駅の建設であり、また1
答弁をなさいましたように、当市においてはこの
つは市の各施設に設置した太陽光発電施設によっ
部分では教育委員会はしっかりと子供たちのため
て節約できた電気料を積み立てる太陽の恵み基金
のさまざまな制度、そして機関で対応してくれて
の創設であります。さらにもう一つは、脇野沢不
いるものと、このように認識をしておりますので、
法投棄現場廃棄物対策事業であります。これは、
教育長の答弁から外れるようなことは現在考え
合併前の旧脇野沢村で発生した産業廃棄物不法投
て、所見として述べさせていただきたい、こうい
棄問題の解決に向けた取り組みを新年度から3年
うふうに思います。
間で行うという事業であります。この問題は、平
〇議長(山本留義)
これで、鎌田ちよ子議員の質
問を終わります。
やく廃棄物を撤去し、原状回復に向けた事業を進
昼食のため午後1時25分まで休憩いたします。
午後
成20年に事実が判明して以来、約5年を経てよう
零時15分
休憩
めるものであります。発覚からの4年間は、市の
厳しい財政事情などから、汚染拡散防止の遮水工
事など、応急対策にとどまっていたものであり、
午後
1時25分
〇議長(山本留義)
再開
この間脇野沢地区住民の皆様には大きな心痛を与
休憩前に引き続き会議を開き
- 227 -
えたことと思います。
さて私は、この3つの重要な新規事業のうち、
が運営を請け負う形と想定しているとあります
今回は道の駅の新設と太陽の恵み基金について質
が、県との話し合いは既に進んでいるのでしょう
問いたします。
かお伺いいたします。
まず、道の駅新設事業についてであります。こ
7つ目は、道の駅に付随する建物の建設する財
の事業は、国道279号と下北半島縦貫道路むつ南
源についてと、道の駅が開設された場合の運営主
バイパスが合流する付近、つまり国道279号と国
体はどうなるのかお伺いいたします。
道338号が交わる地点に休息機能、情報発信機能、
地域連携機能の3つの基本機能を持つ施設であり
最後に、道の駅開設の目標時期はいつごろを想
定しているのかお伺いいたします。
ますが、あわせて地域の防災拠点として、その機
次は、太陽の恵み基金についてお尋ねいたしま
能をあわせ持たせるものとなっておりまして、新
す。まず、この太陽の恵み基金の全体像について
年度はその建設に向けた基本構想の策定に着手す
でありますが、非常時の際の電源確保を目的に、
ることになっております。そこで、次の8点につ
本庁舎など市の施設に太陽光発電システムを整備
いてお伺いいたします。
し、蓄電池に蓄えるとともに、余剰分を庁舎内の
まず、市の考えでは、道の駅の建設予定地は、
照明に使用するというものであり、その分東北電
いわゆる国道279号と国道338号の結節点としてお
力から購入する電気料が削減されることから、そ
りますが、いつごろからこの地が道の駅にふさわ
の削減された電気料金を太陽の恵み基金として積
しいと考えておられたのかお伺いいたします。
み立てるという理解でよろしいのでしょうか。
次に、建設予定地としてはどこが一番よいと思
次に、この太陽光発電システムの整備は、新年
うか、基本構想を策定する際に、一般市民や学識
度予算の再生可能エネルギー導入事業で整備され
経験者の意見を求める必要があると思いますが、
ると聞いておりますが、そもそもこの整備事業に
その準備はなされているのでしょうか。
充当する再生可能エネルギー等導入地方公共団体
3つ目は、道の駅の土地の広さ、施設の数など
についてであります。トイレや物産展示販売所な
支援金とはどういうものなのかお伺いいたしま
す。
どの本体のほか、情報発信など3つの基本機能や
次に、太陽の恵み基金に積み立てられる予定と
災害対策機能を持つ施設も別々に建設することに
なる節減される電気料金の試算方法についてお伺
なるのかどうかお伺いいたします。
いいたします。また、新聞報道によりますと、既
4つ目は、この道の駅が開設になれば、観光物
に大畑中央保育所や第三田名部小学校では太陽光
産館や来さまい館など既存の類似施設との役割分
発電設備が導入済みであり、その分を加算すると
担が不明瞭になるおそれがあると思われますが、
のことですが、それぞれの設備や電気料金の削減
そのすみ分けをどうしようと考えておられるのか
分についてお伺いいたします。
お伺いいたします。
最後に、一般家庭用太陽光発電システム等の導
5つ目は、道の駅開設により少なからず影響が
及ぶと思われる民間の観光物産関係者からの意見
を聞くべきと思いますが、お伺いいたします。
入を支援するとしておりますが、具体的にはどの
ように支援するのかお伺いいたします。
質問事項の2項め、市の除排雪問題についてお
6つ目は、報道によりますと、市が用地を買収
伺いいたします。昨年は、2月1日の暴風雪のた
して、中核となる道の駅は県が建設し、そして市
め、約400台の車両が雪の中に立ち往生したこと
- 228 -
に象徴されますように、未曽有の豪雪に悩まされ、
り、除排雪用の登録台数が複数の会社で重複登録
実に10億円以上の除排雪費用を計上し、むつ市の
したことにより実働車両台数が30%も減少し、除
財政を圧迫したことは私たちの記憶に新しいとこ
排雪作業が滞ったという記事が報道されておりま
ろであります。今冬は、12月から何度も大寒波が
す。そこで、次の2点についてお尋ねいたします。
来襲したものの、2月初旬までは降雪量は少なく
まず、除雪、排雪の基準についてお伺いいたし
安堵しておりましたが、2月10日ごろからの寒波
ます。
に加え降雪量も多くなり、ついに3月1日の3回
次に、除排雪委託業者との契約及び指導につい
目の補正で除排雪費用は6億3,000万円の計上を
ての実態についてお伺いいたします。
余儀なくされました。
以上で壇上からの質問といたしますが、市長及
最近の除排雪費用の推移を調べましたところ、
び理事者におかれましては、明快かつ前向きなご
降雪量が少なかった平成18年度から平成20年度ま
での3年間はそれぞれ1億4,500万円、1億
答弁をお願いいたします。
〇議長(山本留義)
8,500万円、1億7,300万円でありましたが、その
前の平成17年度は4億9,200万円でありました。
市長。
(宮下順一郎市長登壇)
〇市長(宮下順一郎)
そして、平成21年度が5億9,500万円、平成22年
石田議員のご質問にお答え
いたします。
度が4億1,800万円であり、この水準が平年並み
まず、新年度の新規事業についてのご質問の1
とすれば、ことしの6億3,000万円は、今のまま
点目、道の駅新設についてであります。本定例会
で済むならば平年よりやや多い額でありますが、
初日の一般施政方針の中でも述べましたように、
何とか今後の補正がないことを祈るばかりであり
新年度における新たな事業の一つとして、災害時
ます。
の物流の拠点となり得る防災機能を兼ね備えた道
雪が降りますと、欠かせないのが除雪と排雪の
業務であります。これは、市民生活に密着した重
の駅建設に取り組んでまいりたいと考えておりま
す。
要な業務であり、除排雪をしていただく作業員の
道の駅の整備につきましては、これまでもむつ
方々は、深夜や早朝にかかわらず、市民生活や産
市議会一般質問やこども議会などでたびたび質問
業を守るため日々業務に精を出していただいてお
がなされてきたところでありますが、私自身もそ
りますことに対し、深く敬意を払うものでありま
の必要性は十分感じていたところであり、下北半
す。しかしながら、県内一の広い行政区域を持つ
島縦貫道路むつ南バイパスの供用開始も視野に入
むつ市内では、全ての住民が100%満足できない
れ、当地で生産される多彩な農林水産物の販売に
ことが多くあるのも事実であります。かなりの降
よる1次産業の振興や当地の魅力ある物産のP
雪なのに除雪が遅い、積雪が多く人が安心して通
R、さらには観光情報の提供や案内などのほか、
行できないのに排雪してくれないなど苦情も多い
道の駅そのものが観光資源となるような施設とし
のであります。そうかといえば、ここは除雪だけ
て整備したいと考えております。
で十分なのに、無駄な排雪が多いのではとむつ市
また、近年発生した大災害に際しては、住民の
の台所を心配してくれる市民もおります。青森県
避難場所や救援物資等の集配拠点など防災機能に
内のある市の除排雪委託業者の中には、酒気帯び
ついても着目されていることから、これらを総合
運転で除排雪業務に従事し、人身事故を起こした
的に網羅した道の駅整備基本構想策定に着手する
- 229 -
こととした次第であります。
えいたします。本年度より取り組んでおります再
予定地につきましては、国道279号バイパスと
生可能エネルギー導入事業により、新年度におい
国道338号バイパス及び建設が進められている下
ては新たに本庁舎に太陽光発電システムが整備さ
北半島縦貫道路むつ南バイパスが接する付近を考
れ、発電される電力は庁舎の照明等に供給される
えております。下北半島縦貫道路むつ南バイパス
ことになります。これにより庁舎の使用電力量が
の供用開始により、大畑、大間町方面や川内、脇
わずかではありますが、削減されることになりま
野沢方面への観光や物流等、道路交通の利便性が
すことから、この電気料金の節減分を太陽の恵み
向上し、ビジネスのかなめとなり得る地点であり、
基金として積み立て、何かの事業に活用できない
道の駅の建設地点としてふさわしいと考えており
ものか検討してまいりました。太陽光を太陽の恵
ます。
みと置きかえ、太陽光や風力などの再生可能エネ
また、施設の規模、機能、建設の費用、開業の
ルギーの普及の財源として活用を図り、まずは一
時期などにつきましては、基本構想策定の作業を
般住宅用太陽光発電システムの導入を支援するこ
していく中で検討していく必要があろうかと考え
ととし、将来的にはその支援範囲を拡大させてい
ております。
きたいと考えております。
さらに、建設に当たっては、他の施設と機能が
現在太陽光発電システム普及のための地方自治
重複する部分や、運営主体、民間事業者等からの
体の支援は、県内13市町村で実施されております
意見の聴取といった部分につきましても、基本構
が、当市といたしましては、公共施設に設置した
想策定作業と並行して十分な検討を加えなければ
太陽光発電でどの程度の発電が可能なのかを電気
ならないものと考えております。
料金で示し、この恵みを市民に還元したいと思う
いずれにいたしましても、基本的には休憩機能、
情報発信機能、地域連携機能の3つの機能に加え、
ものでありますので、ご理解賜りたいと存じます。
詳細につきましては、担当より説明いたします。
災害発生時の物資の供給ターミナル、広域避難に
次に、除排雪についてのご質問にお答えいたし
おける中継基地などとしての役割も十分に果たす
ます。まず、ご質問の1点目、除雪、排雪の基準
ことが可能な多機能型の施設を想定し、道の駅の
についてでありますが、市では毎年除雪シーズン
大きな要件となる24時間トイレ、駐車場につきま
前にむつ市道路除排雪計画を策定しており、その
しては用地の取得も含め県が整備することで協力
中で除雪の出動基準を定めております。除雪の出
が得られるものと考えております。その他の施設
動基準につきましては、降雪量が10センチメート
については、国・県等の補助事業を模索している
ル以上を目安としておりますが、パトロールで確
ところでもあり、基本構想策定から開業まで現段
認した雪質や降雪状況に気象予測などをあわせ
階では数カ年を想定しております。
て、道路交通に支障を来すと判断した場合に出動
市といたしましては、道の駅の整備によって当
を決定しております。基本的に除雪作業は交通量
地域の農林水産物の消費拡大による1次産業の振
の少ない深夜から早朝に実施しておりますことか
興が図られ、雇用の創出及び交流人口の増加など、
ら、朝から日中にかけて降り出した雪については、
複合的に地域の活性化が期待できると考えるとこ
出動が難しい場合もございますが、タイムリーに
ろであります。
除雪車を出動させるよう努力しておりますので、
次に、太陽の恵み基金についてのご質問にお答
- 230 -
ご理解を賜りたいと存じます。
また、排雪につきましては、市内のパトロール
環境省が災害に強い自立分散型のエネルギーシス
及び市民や除排雪委託業者からの情報提供によ
テムを導入し、環境先進地域をつくり上げること
り、バス路線、通学路などの幹線道路の幅員が狭
を目的に創設したものでございます。東北6県と
くなり、歩行者が歩くスペースが確保できない場
茨城県、そして仙台市の7県1市に対して総額で
合や、一時堆積場所のスペースが確保できなくな
840億円を交付し行うものでありまして、当市に
った場合など、現地の状況を職員が確認したうえ
は青森県を通じ、平成24年度から平成27年度まで
で、小型ロータリー車等による路肩の拡幅排雪、
の4年間で約2億円が交付される予定であること
一時堆積場所の排雪を指示しております。
から、この財源を活用し、市役所本庁舎などの防
次に、ご質問の2点目、除排雪委託業者との契
約及び指導についてお答えいたします。ご質問の
災拠点施設や避難所の防災強化を行うこととして
おります。
内容は、除排雪委託業者との契約時にどのような
次に、節減される電気料金の試算方法について
指導をしているかとのことでございますが、市で
でございますが、それぞれの施設ごとの太陽光パ
は毎年道路除排雪業務の契約締結時に委託業者除
ネルの設備容量にむつ市における設備容量1キロ
排雪会議を開催し、除排雪時の注意事項や前年度
ワット当たりの年間発電量を乗じて得た設備全体
までに市民から寄せられた要望、苦情等の内容を
の年間発電量に東北電力管内における一般的な家
全業者で確認したうえで、その年の除排雪業務に
庭の電気料金区分の単価22円56銭を乗じた額を節
当たるよう指導しております。特に今年度は、青
減分の電気料金としております。その結果、大畑
森県建設業協会下北支部のご協力をいただき、除
中央保育所につきましては、設備容量が3.6キロ
排雪機械のオペレーターを対象とした講習会を開
ワットでございますので、年間8万4,218円の節
催し、技術面や安全面での指導を強化し、市内全
減、第三田名部小学校では設備容量が5.13キロワ
区域で同様な除排雪作業が実施されるように取り
ットでございますので、年間12万11円の節減、市
組んでいるほか、最近の県内他市における除雪作
役所本庁舎では設備容量が20キロワットで年間
業中の事故等を受けて、平成25年3月4日付で市
46万7,880円の節減となります。このことにより
内全業者に対し、注意喚起の文書を送付しており
まして、平成25年度に基金に積み立てる金額は再
ます。
生可能エネルギー等導入地方公共団体支援基金の
さらに、除排雪期間においては、パトロールや
事業期間に合わせ、大畑中央保育所及び第三田名
市民からの苦情、要望などで改善すべき点が判明
部小学校は平成24年度と平成25年度の2年分、市
した場合には業者と連絡をとり合い、必要に応じ
役所本庁舎は本年12月に工事が完成する予定であ
て現地の状況を確認したうえで指導するなど、で
りますことから、1月から3月までの3カ月分と
きる限り地域住民の声に応えて除排雪作業を実施
して合計で52万5,428円が電気料金の節減になる
しておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
と試算しております。
〇議長(山本留義)
総務政策部長。
〇総務政策部長(伊藤道郎)
次に、一般家庭用太陽光発電システム等の導入
太陽の恵み基金につ
きまして、市長答弁に補足いたします。
支援方法につきましては、2キロワット以上6キ
ロワット未満の一般家庭用太陽光発電システムを
まず、再生可能エネルギー等導入地方公共団体
導入する市民に対しまして、新規の設置であるこ
支援基金についてでございますが、この基金は、
と、電力会社と電灯契約及び余剰電力の売買契約
- 231 -
を締結していることなどの条件を付しまして、一
〇議長(山本留義)
律5万円を補助したいと考えておりますので、ご
〇市長(宮下順一郎)
理解賜りたいと存じます。
市長。
この道の駅の構想につきま
しては、先ほど壇上でもお答えいたしました。
〇議長(山本留義)
10番。
〇10番(石田勝弘)
再質問させていただきます。
た。非常に私も関心のある事業でございました。
まず、道の駅についてでございますが、8項目
そしてまた、こども議会でも具体的に道の駅をつ
にわたって質問しましたが、それを一まとめにし
くったらどうかというふうな形の中で、慎重に検
て、ほんのわずかの文字数で答えられて、非常に
討したいと。さまざまな形の中で私もずっと心の
簡明簡潔といいますか、よくわかりました。しか
中に、非常に魅力ある施設であるし、先ほど観光、
しながら、私は何でこういう細かく聞いたかと申
物産、そういうふうな部分については、非常にこ
しますと、2月23日の新聞報道、これはよくご存
れは魅力のある施設であるということをずっと心
じですよね、市長も。すごく詳しく載っているの
の中に秘めておりました。そしてその間、この職
です、我々が全くわからない時期に。そうすると、
についてからそうなのですが、その前もそうでし
これは複数の方からの情報でという話なのですよ
たけれども、この間3.11大震災がございました。
ね。複数といいますと、先ほど市長に冗談で、
「市
私も下北地域広域行政事務組合の管理者として被
役所の人たちが、これ全部言っているのか」と言
災地支援というふうなことで消防隊が6次にわた
ったら、これもジョークでしょうけれども 、「い
ってですか、出動いたしました。そして、どこど
や、私が言いましたよ」と市長が言いましたけれ
こに行くというふうな際、そこにはやはり中継地
ども、このぐらい詳しくなっているのですよね。
点として道の駅、それからパーキングエリア、そ
例えば大規模災害発生時に多くの市民が避難する
ういうふうなものが非常に災害時にロジスティク
経路になる見込みのため防災拠点機能として飲料
スといいますか、そういうふうな兵たん基地とし
水、食糧を備蓄する方針だとか、あるいは近隣に
て非常に有益な効果がある施設であると。そして、
はガソリンスタンドや郊外型の飲食店などが点在
昨年秋口だったでしょうか、またそれに私の背中
しており、災害協定を結んで非常時に素早く物資
を押すような形の中で1つ事案がありました。そ
を調達できる。これ物資というのは、食料品が、
れは、東北地方に点在する道の駅の勉強会がござ
もしかしたらこの近くの話、あとガソリンスタン
いました。当市は、川内の道の駅と、そして脇野
ドですから、灯油、ガソリンということですね。
沢の道の駅、そしてその担当を派遣し、そしてそ
さらに、駐車場に対しては、太陽光発電のほか地
の講演等々をお聞きする機会がありました。その
中熱を利用するシステムを導入するのだと。こう
際は、やはりこれからの道の駅は物販のみならず、
いうような、いわば構想ですよね。構想を策定す
今お話をしましたように、災害時にどういうふう
るのがことしなのですが、策定する前に、もう策
にロジスティクスとして効果を発揮するのかとい
定されているのです。これについて、ちょっとお
うふうなこと、その部分が非常にまた私の背中を
かしいなと思ったので、実際建設予定地の構想は
押すことになった次第でございます。そこで考え
いつからかと聞いたのは、そういうことなのです。
るならば、やはり道路状況、この部分をしっかり
これについて、もう一度市長のご見解をお願いし
とロケーションとして考えていかなければいけな
ます。
いだろうと。そうしますと、国道279号、そして
まず、この議会の中で一般質問等がございまし
- 232 -
国道338号、そして下北半島縦貫道路むつ南バイ
いと、このように思います。
パスの結節点付近というふうなのが、そういう意
〇議長(山本留義)
10番。
味では西通りにも、そしてまた北通りにも、そし
〇10番(石田勝弘)
ただいまのご説明、よくわか
て下北半島縦貫道路を使った中でのさまざまな物
りました。
流、支援、そういうふうなものが最適な場所であ
まず、道の駅つくるということに対しては、私
ろうと、こういうふうな形の中で決定をしたわけ
ももろ手を挙げて賛成でございます。私この文書
でございます。
を見てまず1つ心配したのは、防災拠点機能とし
先ほど地方紙のこの部分のことをお話しになり
てという、ここなのです。そうすると、あそこの
ましたけれども、この部分で複数の関係者への取
土地は、海抜何メーターなのですか。私の住んで
材というふうなことでありますけれども、実は私
いる苫生町のあたりは2.7メーターです。大体平
も取材を受ける段階で、はっきり言ってちょっと
均していると思うのですが、もし四、五メーター
驚きを持って接しました。役所の中からは、多分
の津波が、これもしですから、日本全国、全部今
その情報等は漏れていない、情報管理はちゃんと
もしでやっていますから、いいと思うのですが、
しっかりしていると思います。先ほどちょっと再
そこであれは何メーターにあるのかお伺いしま
開前に冗談の中で私が言ったというふうなことを
す。
言いましたけれども、取材を受けましたので、こ
〇議長(山本留義)
の部分についてはやはり真摯な答えをするべきで
〇市長(宮下順一郎)
市長。
これ、もしというふうなお
あるというふうなことでありますけれども、この
話でございますけれども、海抜、その周辺は約3
複数の関係者というふうなことは、それなりの我
メートルを超える程度でございます。ただし、こ
々は関係者に打診をしておかなければいけない、
れは海に面しているわけではございませんので、
こういうふうなところが手続上やはりあるわけで
田名部川を遡上してきて考えられるわけでござい
ございます。そちらのほうから情報がある程度伝
ますけれども、ことしの1月に県が公表しました
わっていたのではないかと推察をしております。
津波浸水予測、この部分の浸水区域には含まれて
ただ、そこには地中熱を利用するシステムなど
いないというふうなことでございますので、もし
の導入とかというのは決定したわけではございま
というと、何十メートルが来るかわかりませんけ
せん。検討していくというふうなこと、そういう
れども、この部分ではより高台にというふうなこ
ふうなところを、まだ断定ではございません。こ
とになろうかと思いますけれども、その部分では
れは、基本構想をつくっていく中で可能なのかど
陸奥湾から田名部川を遡上する可能性のある津波
うか、こういうふうなものをさまざま検討をして
に対しても影響はないものと、そしてまたことし
いって全体図をつくり上げていく。そういう意味
1月に発表された津波浸水区域、これにも入って
では、本日の石田議員の一般質問、こういうふう
いないというふうなことでございますので、それ
な機会を通じてご提案がございましたら、さまざ
なりに安心できる場所ではないかと、このように
まな意見として我々も参考にさせていただき、そ
思っております。
の基本構想の中に盛れるかどうか、そういうふう
〇議長(山本留義)
10番。
なことの検討もまたあわせてしていきたいと、こ
〇10番(石田勝弘)
今海抜3メーターということ
のように思いますので、よろしくご意見も賜りた
- 233 -
で、津波は大丈夫でしょうという想定ですが、あ
くまでも県で発表したのも、結局は想定でござい
がいまして、
基本構想の策定部分ができた後には、
ますので、万が一、あそこのむつ南バイパスのと
市民からのお声などを聞く場面も設ける必要があ
ころにつくるということもまあまあ位置的には、
ろうかと考えてございます。
ロケーション的にはいいのかなと、こう思うので
〇議長(山本留義)
10番。
すが、ではそれよりもうちょっと高台、ずっと土
〇10番(石田勝弘)
市民からの意見を聞く場面も
手内のほうかうら行きますとむつ南バイパス、川
あるだろうではないのです。これやらなければだ
渡って最花のほうに、そっちのほうが高いのです。
めなのです。皆さんからの意見、ちゃんと聞かな
あっちも国道338号にそんなに遠くない、そうい
ければいけません。
うロケーション的に言えば。ここよりは、ここは
それから、その構想する場合に当たって、もち
結節点ですので、確かに最良かもしれない。だか
ろん今までの類似施設とのすみ分けというのは、
ら、そういうことも考えられるしということで、
それはこれからおいおいとやられればいいと思い
私が選定場所の際に市民や学識経験者の意見を聞
ます。
いたらいかがかという話です。
先ほど市長は、相手もあるから、いきなりとい
もう一つ聞きますけれども、策定するのは職員
うわけにはいかない、だから事前にいろんな複数
なのですか、それとも委託するのですか。
〇議長(山本留義)
の方にお話ししているよという話をされました。
経済部長。
〇経済部長(澤谷松夫)
そうすると県との話し合いも当然なされていると
基本構想の策定に当たり
思うのですが、その辺の状況をお願いします。
ましては、職員だけであれば不十分な場面もあろ
〇議長(山本留義)
うかと思って考えておりますので、でき得るもの
〇市長(宮下順一郎)
であれば、今その構想に向けた予算というふうな
〇議長(山本留義)
10番。
ものも新年度予算に網羅してございますので、で
〇10番(石田勝弘)
これ構想はこれからなのです
市長。
県との接触はありました。
き得るものであれば委託というふうなことも考え
が、だからはっきりした答えはできなくてもよろ
てございます。
しいのです。市長の考え方を今ちょっと聞いてい
〇議長(山本留義)
10番。
〇10番(石田勝弘)
委託とすれば、非常に金額が
そうすると、その道の駅の運営は、第三セクタ
少ないのではないかなと、268万円ですか、これ
ーでやるかとか市が直営するとか、いろいろタイ
で十分かどうかわかりませんが、あるいは委託し
プがあるのですが、今市長はどのように考えてい
た場合、その業者が先ほど私が聞きました市民の
ますか。
ますから。
意見など聞く会とかそういうことをしてくれるの
〇議長(山本留義)
でしょうか。
〇市長(宮下順一郎)
〇議長(山本留義)
経済部長。
〇経済部長(澤谷松夫)
市長。
この道の駅という一つの大
きなスキームの中で考えれば、それぞれの機能が
私今お話ししましたもの
あるわけでございます。その機能によって、どこ
は、あくまでも基本構想策定の部分でございまし
が運営していくのかというふうなことになろうか
て、当初この事業を進めるに当たりましては、私
と思います。
今考えているものは、基本構想策定した後には基
先ほど壇上でもお話をしましたように、例えば
本計画の策定が必要になろうかと思います。した
24時間トイレ、駐車場、その下の駐車場、下地の
- 234 -
駐車場、そういうふうなものは、要するに県のほ
はっきり言って聞いてみなければわかりませんけ
うとの交渉の中でやっていかなければいけませ
れども、非常に遅々として進んでいない状況、こ
ん。そして、物販はどうなっていくのか、観光案
れも積極的に議会のお力をおかりしながら、国・
内はどうなっていくのか、そして防災機能を持た
県に対しては、防災の部分での重要性はますます
せるというふうなことですので、そういうふうな
増してきているわけでございますので、この部分
要するにロジスティクスの部分はどこでやってい
は積極的に働きかけて早期完成、これを目指して
くのかと。これらは、やはり基本構想の中で十分
いきたいと、こういうふうに思いますけれども、
県とも協議を進めながらしていく必要があろうと
何年後なのだろうかはわかりません。その前に可
思います。整備費については、それは国・県の補
能性は道の駅の完成。数カ年ですので、道の駅は
助も利用した形の中にあります。国もやはり農林
10年はかからないと思います。そういう意味では、
水産省の補助、国土交通省の補助とか、さまざま
多分むつ南バイパスの完成前に、それよりも早く
な形での補助がありますので、そういうふうな中
むつ南バイパスが一挙に開通するというふうな、
での要するにベストミックスの中で考えていきた
集中的に県、国が予算を配置してくれれば非常に
いと、こういうふうに思っております。
いいわけですので、そういう意味では道の駅をつ
〇議長(山本留義)
10番。
くるということも、また一つのむつ南バイパス早
〇10番(石田勝弘)
最後に1点確認いたしたいの
期完成に向けての後押しになってくれればなとい
ですが、道の駅の開設目標時期、先ほどのご答弁
うふうな思いも今の議論の中で感想を抱きまし
では、数カ年かかりますよと、ことし策定して基
た。
本構想をつくって建設、当然ですよね。ところが、
〇議長(山本留義)
10番。
むつ南バイパスの開通前にこれができるのでしょ
〇10番(石田勝弘)
大体わかりましたが、うがっ
うか、それとも開通に合わせてできるのでしょう
た見方をすると、この道の駅が、そのむつ南バイ
か。その前にむつ南バイパスの開通はなかなか難
パスの建設に寄与するのではないかといううがっ
しいと思いますけれども、その辺のお考えはどう
た見方もあります。それについてどう思われます
ですか。
か。
〇議長(山本留義)
〇市長(宮下順一郎)
市長。
〇議長(山本留義)
先ほどちょっとお答え漏ら
〇市長(宮下順一郎)
市長。
うがった見方だと、こうい
しましたけれども、石田議員のほうから、市民の
うふうに思います。私たちは、そういう意味では
意見を聞くべきであるというふうなお話がござい
先ほど来お話をしておりますように、さまざまな
ました。基本構想はある程度つくって、そして基
段取り踏んだ中でこういうふうな計画を策定しよ
本計画になる段階でさまざまな形、北の防人計画
うというふうなことでございます。
でも手法を講じておりましたさまざまなご意見を
〇議長(山本留義)
10番。
聞くというふうな場面、これは考えていく必要が
〇10番(石田勝弘)
次は、太陽の恵み基金につい
あろうと、こういうふうに思います。前向きに検
てお尋ねいたします。この間、議案審議でも多く
討させていただきます。
の議員が質問なさっておりまして、十分にわかっ
むつ南バイパスの開通の前か後ろかと、いつこ
れ完成するのだろうかと。むつ南バイパスから、
- 235 -
ておりますが、何点かについて再質問させていた
だきます。
まず、この間の議案質疑の中で私が把握してい
ごらんになってのお話だと思いますけれども……
るのは、一般家庭への支援は1件5万円まで、年
違いますか、そうですか。この部分につきまして
間5件ということですが、それで間違いありませ
は、私の太陽の恵み基金というのは、先ほど壇上
んか。
でも、そして今担当のほうもるるご説明をしまし
〇議長(山本留義)
総務政策部長。
〇総務政策部長(伊藤道郎)
たけれども、お日様のぬくみ、明るさ、これが届
議員おっしゃるとお
いていないところがあるのではないだろうかと。
り、5件分を予定しております。
まず1つにキックオフした段階では、直接のその
〇議長(山本留義)
10番。
部分で恩恵がもたらされるであろう電気料の節
〇10番(石田勝弘)
そうすると、平成25年度、こ
減、この部分を還元をしていって、電気料還元で
としは50万円について25万円まで、そうすると残
はありませんよ、還元していって、そして太陽光
り25万円の使途はどのようになりますか。
パネルをつけることによって再生エネルギー、こ
〇議長(山本留義)
総務政策部長。
〇総務政策部長(伊藤道郎)
の部分の利用について市民の皆さんのご理解をい
お答えいたします。
ただく、そしてこの基金を見える化することによ
今回25万円ということで当初予算のほうにのせ
って、その部分がまた理解が深まってくるだろう、
させていただきましたけれども、これはあくまで
こういうふうなスタートでございます。
も取っかかりというようなことで、どのような申
そして福祉分野、どんなことにというふうなこ
請状況になるかというのはちょっとつかめないも
と、これはやはりこの部分において市議会と相談
のですから、とりあえず5件分ということで25万
しながらと、相談というよりもご意見を伺いなが
円を計上させていただきました。
らというふうな多分前振りがあろうと思いますけ
また、基金として52万6,000円というようなこ
れども、そういうふうな形で議案審議だとか、そ
とですので、その申請、応募状況等を見まして、
してまた本日の石田議員からのご提言等を受けな
必要であればその50万円まで、いわゆるあと5件
がら、さまざまな形に広げることができればいい
分の追加というのは補正予算等で対応してまいり
なと。しかしながら、限られた財源でございます
たいと考えております。
ので、この部分にはなかなか満遍なくというふう
以上でございます。
なことはできないと思いますけれども、この部分
〇議長(山本留義)
10番。
においてもご意見を伺いながら、福祉分野、そし
〇10番(石田勝弘)
これも新聞報道によるのです
て学校図書だとか、なかなかこういうふうな財政
が、そういう支援のほかに、これ将来ですから、
状況ですと行き届かない、太陽の光が届かない、
将来は市議会とも相談しながらと書いてあります
ぬくみが届かない、そういうふうなところにこの
ね、学校図書の購入や福祉分野への活用などとい
基金を応用していければなと、将来的なお話でご
う使い方を市長が話しているということですの
ざいます。
で、その学校図書はわかるのですけれども、福祉
〇議長(山本留義)
10番。
分野への活用というのはどういうことを想定され
〇10番(石田勝弘)
これから本庁舎と、それから
ていますか。
〇議長(山本留義)
〇市長(宮下順一郎)
川内庁舎に設置しますと、平成27年から節減分で
市長。
積み立てられるのは90万円を超すでしょうという
これは、あくまでも社説を
- 236 -
試算になっていますね。そうすると、ずっと継続
されていきます。そうすると、平成25年度は5件
般的には20年程度と言われております。
だけやったとして残り25万円、平成26年度は45万
その耐用年数過ぎた後どうするかというような
円、平成27年度以降は毎年65万円、一般家庭への
ことでございますけれども、耐用年数が近くなり
支援の後に残るお金ですね。そのお金でいろいろ
ましたら、議会のほうとも相談しながら、その後
なさるのでしょうけれども、機械設備ですので、
の部分について考えてまいりたいと思いますの
必ずメンテナンスが必要なのですよね、何年もた
で、よろしくお願いいたします。
てば。そうすると、修繕の財源というか、それは
〇議長(山本留義)
10番。
その中で賄うのかな、それとも一般会計から出る
〇10番(石田勝弘)
20年後は、私は多分いないと
のかなという考えと、それからもう一つ、この太
思いますので、この世には多分、若い人にお任せ
陽光発電システムの耐用年数そのものは、大体想
するということで。
定は幾らなのでしょうか。そうなったら、例えば
先ほど市長が言いました社説の部分、この今の
20年でも30年でもいいのですが、それ過ぎた後は
基金の存在をまちの魅力の一つに加えられるよう
どうなるのか、その辺お尋ねします。
に市は戦略を練るべきだと、こう結んでいるので
〇議長(山本留義)
市長。
〇市長(宮下順一郎)
す。これについて、市長の感想をお願いします。
平成25年度から本庁舎の上
に太陽光パネルが設置されていきます。そして、
〇議長(山本留義)
市長。
〇市長(宮下順一郎)
地方紙の社説のとおり、こ
川内庁舎というふうな形。これは、国の基金を利
れは励ましだと感じております。基金の存在、こ
用させていただいての事業でございます。この部
れがまちの魅力につながって、そして本当に光が
分において、その後のメンテナンスの部分、これ
届いていないところに届くような基金造成をして
は一般財源になるのか基金になるのかというふう
いきたいと、このように思っております。
なことでございますけれども、できたら基金は先
〇議長(山本留義)
10番。
ほどお話しのように、何か恵みが届いていないと
〇10番(石田勝弘)
次は、除排雪についてヒアリ
ころ、温かさが届いていないところ、光が届いて
ングでは再質問しないからと言っておきましたけ
いないところに使わせてもらえればなというふう
れども、ちょっと今……。今後も委託業者に適正
な思いを今の時点でしております。当然メンテナ
な除排雪の仕方といいますか、仕事の指導をして
ンス等については、断定は今できませんけれども、
いただくようにお願いしたいのですが、委託業者
何年後、10年もつのでしょうか、その太陽光パネ
からいろいろここをこうしなければいけないよ、
ルというのは、20年もつのでしょうか、それまで
排雪しなければいけないよというデータが来たと
にはかなり積まれていくと思うのですけれども、
きには、必ず市の職員はそこに行って確認してい
そういうふうなところは今後の課題とさせていた
るのかどうか確認したいと思います。
だきたいと思います。
〇議長(山本留義)
その余につきましては、担当からお答えいたし
〇建設部長(鏡谷
ます。
〇議長(山本留義)
建設部長。
晃)
石田議員お察しのとおり
でございまして、確実に現場に赴いて確認してお
総務政策部長。
〇総務政策部長(伊藤道郎)
ります。
太陽光パネルの耐用
〇議長(山本留義)
年数というようなことでございますけれども、一
- 237 -
を終わります。
これで、石田勝弘議員の質問
ここで、2時30分まで暫時休憩いたします。
午後
2時20分
置県によって斗南県と名を変えた。そのころ謹慎
休憩
を解かれた旧会津藩主松平容保と養子喜徳は、東
京から汽船で函館に渡り、さらに函館から旧斗南
午後
2時30分
〇議長(山本留義)
再開
領の佐井に到着し、大間、大畑を通って7月20日、
休憩前に引き続き会議を開き
田名部の吉祥山円通寺に到着した」と書かれてい
ます。
ます。このとき初めて下北半島に足を踏み入れ、
佐井から馬にまたがり田名部に来たことになりま
◎東
健而議員
す。鶴ヶ城は明治元年、1868年9月22日に落城し、
会津藩は降伏しました。明治2年9月27日には、
〇議長(山本留義)
次は、東健而議員の登壇を求
徳川慶喜と松平容保以下の罪を命ずという天皇か
めます。9番東健而議員。
(9番
健而議員登壇)
「柴五郎の遺書」の中にあり、容保公たち一行は、
9番、市誠クラブの東健而で
それからしばらく東京で過ごしていましたが、我
す。むつ市議会第215回定例会に当たり、通告に
が子と家臣たちのことが心配だったのでしょう
従いまして、観光資源の付加価値化対策について
か、前述のとおり船で佐井へ渡り、吉祥山円通寺
とエフエムアジュール放送との連携について、除
に入りました。ここで1カ月間滞在し、親子水入
排雪対策についての3項目を質問させていただき
らずのときを過ごし、家臣たちに別れを告げ、我
ます。
が子容大公と3人で上京しています。前定例会の
〇9番(東
東
らの詔勅が下され、晴れて御赦免になったことが
健而)
まず、質問に入る前に一言修正とおわびを申し
発言で、歴史を冒涜することにならないか気にな
上げさせていただきます。前回むつ市議会第214回
りましたので、少し勉強させていただきました。
定例会で私は、歴史を掘り起こし観光振興に生か
今回の質問と関連がありますので、もう少し脱
す取り組みについて質問いたしましたが、私は市
線をお許しいただきたいと思います。
長への再質問の中で、会津藩主松平容保公はこの
会津藩士たちは、斗南藩の地に来て、その後新
むつ市へ来ていないと申し上げてしまいました。
政府に全く反抗もできず、ただ屈辱を味わうだけ
市長は、容保公は田名部に来ていると答弁されま
だったのかと考えていましたら、この本の中に「積
したが、容保公は確かにこの田名部に来ています。
もり積もった怨念を晴らす機会が訪れる」という
明治元年の戊辰戦争で会津藩が降伏した後、次の
部分にめぐり会いました。明治10年の西南戦争が
日に容保公は城北の滝沢村妙国寺に養子の喜徳、
始まったときのことであります。このとき新政府
ノブノリとも読みますけれども、ここではキトク
が東北地方で従軍する兵士約4,000名を募集しま
公と読ませていただきます、養子の喜徳公は別の
した。東北地方から旧会津藩士たちが二百数名、
場所に謹慎を命じられました。その後会津藩は所
さらに福島県から456名の応募があり、この大部
領没収となり、容保公は鳥取藩預かりとなりまし
分が政府調達の御用船鹿島丸で九州に行き、熊本
た。ちなみに、葛西富夫氏の「斗南藩史」という
の八代に上陸、西郷軍が包囲していた熊本城の戦
本の中に、次のような部分がありますので、引用、
いに参加、激戦の結果、西郷軍が敗走し、西郷隆
紹介しておきたいと思います。
盛は城山で自刃いたしました。このとき政府軍に
「斗南藩は明治4年、1871年、7月14日の廃藩
- 238 -
参加した旧会津藩士たちの中で、切り込み隊長佐
川官兵衛ほか71名があだ討ちはこのときとばかり
であるということを再び申し添え、質問に入りま
この激戦で死んでいったそうであります。その次
す。
の年、明治11年に「まだやらねばならぬことがあ
まず、項目1であります観光資源の付加価値化
るのに」という言葉を残して大久保利通が暗殺さ
対策についてであります。1点目、会津藩士上陸
れています。柴五郎は、会津藩を攻め滅ぼした敵
の地の検証について。初めに、叙勲祝いに招かれ
の総帥2人が相次いで死亡し大変喜んでいたそう
たとき、むつグランドホテル内に展示されていた
であります。柴五郎の部分は、石光真人氏の「あ
1枚の絵があったことを申し上げましたが、その
る明治人の記録」の中から引用させていただきま
絵を見て、現在上陸の地とされている場所は間違
したが、容保公は会津藩が消滅してから詔勅が下
っている、またかけ離れていると指摘している人
るまで謹慎の身で、斗南藩立藩の初期の段階では、
もいます。上陸当時と時代が遠く離れてしまい、
藩士たちとは同道せず、田名部には来ていなかっ
それを確認するのは困難をきわめると思います
たということをご理解いただきたいと思います。
が、現在の場所が本当に上陸地なのか、この上陸
この場をかりて舌足らずだったことを深くおわび
の地とされている場所を検証するべきではないか
申し上げます。
と思いますが、いかがでしょうか。また、過去に
さて、NHKの「八重の桜」が始まり、もう2
検証したことがあるかどうか伺います。
カ月半が過ぎ去りました。3月10日には、京都守
2点目、上陸地の案内板の設置と道順について
護職を拝命した会津藩が抱えた新撰組による池田
であります 。「斗南藩士上陸の地」として1本の
屋騒動が放映されていました。3月24日には、津
木にそれを彫ったものがありますが、上陸地の内
田永佐久が右大腿部に貫通銃創を負ったと話して
容を説明するものがありません。どうして海路を
いる富岡一郎氏の会津藩、薩摩藩の連合軍と長州
船で来たのか、どこの船で来たのか、何人上陸し
藩との戦いが始まります。禁門の変と言われてい
たのかなどの解説が欲しいところです。維持管理
るものであります。その後薩摩が長州と同盟を結
や歴史の保存はむつ市観光協会と斗南会津会の人
び、孝明天皇が亡くなり、徳川方と対立し、鳥羽
たちが行っていることと思いますが、案内板の設
伏見で戊辰戦争の戦端が開かれたことは前議会で
置は史実を大変わかりやすくしてくれます。案内
申し述べたとおりであります。時代の流れが早過
板の設置について、市で援助の方向で設置を打診
ぎて、代がわりが激しく、歴史の風化が進みつつ
していただけないものでしょうか。また、平成2
ある昨今 、「八重の桜」を境にして本市の先祖た
年6月2日に斗南藩士上陸の地記念碑の除幕式が
ちのたどった郷土の歴史をもう一度見詰め直し、
行われたそうでありますが、その場所へ行くのに
未来へ受け継いでいくことが今生きている私たち
も道しるべがありません。行く先を示している標
の役目であろうと考えます。
識に従って道路を海岸側におりていっても、先で
3月16日には、新幹線の速度が時速320キロに
どっちへ行くのかもわからなくなっています。今
アップしたことがテレビで放映されていました。
のままでは、せっかくの宝物がありながら、観光
全国的にも距離が近くなりました。この機会に「八
客が何もわからないうちに通り過ぎていってしま
重の桜」に便乗し、観光地を整備し、観光バスだ
います。不親切だと考えます。観光振興を充実さ
けでなく、車で来た人たちの観光地めぐりがスム
せるためには、このようなささいなことへの対応
ーズにできるような対策を貪欲に講じていくべき
も必要と思います。案内板と道順を示す対策につ
- 239 -
いて、もう少しきめ細かな配慮が欲しいところで
てみたいとのご答弁をいただきました。津田氏は
すが、取り組みが可能かどうかお伺いいたします。
川内の初代村長をしたことは前定例会で述べさせ
3点目、講演依頼についてであります。大河ド
ていただきましたが、このとき明治25年のことで
ラマをきっかけに本市を売り出す絶好の機会で
すが、まだ渡し船で往来していた川内川に初めて
す。
「斗南藩史」を書いた作者の葛西富夫先生や、
橋がかかりました。また、各地の境界をあらわす
柴五郎に詳しい本市でも学校関係でいろいろ講演
絵図面なども手がけています。そして、この人が
をしている山下康博先生が今も元気で活動してい
書いた日記が川内に残されています。川内の湯野
ると伺っています。本で読んだだけでは難しくて
川まで歩いていったときの日記で、名前は「遊浴
理解ができない場合もあります。この方々に歴史
日記」というものですが、当時の山、川、谷の景
の講演を依頼して歴史を共有し、広報活動などを
色や木々の色、さらに農作業やまたぎの鉄砲の音、
もっと活発にやるべきだと思います。予算を伴い
まきの川流しの様子など明治時代の湯野川の風俗
ますが、市民ばかりでなく、市職員も参加させる
なども絵として描かれ、非常に感動するものであ
ような戊辰戦争の講演依頼について取り組んでい
ります。会津藩士にしては珍しくしゃれっ気たっ
ただけるかどうかをお伺いいたします。
ぷりで、冗談ともとれる表現や短歌や都々逸など
4点目でございます。柴五郎の活躍と生涯につ
も見えます。難解な文章を旧川内町の教育委員長
いてであります。案内板には、柴五郎大将の家族
をしていました中林健三郎さんが解読して読みや
の苦労の跡が書かれていますが、その後どのよう
すくしたものですが、解読の苦労の跡がしのばれ
な経過をたどったかが書かれていません。
るとともに、
解説つきで1冊の本になっています。
詳細は省きますが、廃藩置県後、家族は会津に
この本は、津田村長が湯野川温泉へ徒歩で湯治に
帰っています。柴五郎は、斗南県に大参事として
行ったときに道すがら一緒になった人との会話を
派遣された野田豁通氏の家で書生のような立場で
交えながら、景色を描写し、天候の様子を詳しく
暮らすようになり、そこから幼年学校、士官学校
書きあらわしています。今のように通信機器が発
へと進み、陸軍に入り出世し、戊辰戦争から日清
達し、車さえなかった時代のことでありますが、
戦争や日露戦争、昭和の5.15事件や2.26事件など
奇異に映ることも散見されます。しかし、当時の
激動の時代を経て多難な時代を経験し、昭和20年、
風習として頭から700回から1,000回もお湯をかぶ
第2次世界大戦後の日本の敗戦を見届け、身辺を
り、それが健康の秘訣だとされていたようで、津
静かに整理し自決しています。しかし、一命を取
田村長はそれをおかしいと疑問に思いながらも、
りとめますが、年末の12月13日に85歳、数え年で
自分もそのまねをして湯かぶりをしています。今
87歳でありますが、亡くなりました。会津が生ん
では因習として片づけられてしまうような出来事
だ偉大な人物として会津でも相当自慢にしていま
や理解しがたいことなどをおもしろおかしく書き
す。柴五郎の偉大な生涯を本市でももっとアピー
つづっている場面もあります。私は、一人の会津
ルし、何とかして会津の人たちとも連携を密にし、
藩士のおかげで川内に貴重な宝物を残していただ
史実を形にして残すことも重要な観光資源になる
き、大変ありがたいことだと思っています。解読
と思いますが、いかがでしょうか。
した中林さんに感謝するとともに、これが日の目
5点目、津田永佐久村長の日記についてであり
を見たことに賛辞を送りたいとも思います。これ
ます。前定例会で川内庁舎所長から回顧展を考え
も本市の貴重な観光資源に利用できると思いま
- 240 -
す。
いましたが、エフエムアジュール放送について、
このように、地域に眠っているものを取り上げ
少し質問させていただきます。災害から、早いも
たり、倉庫に眠っているものに付加価値をつけた
ので3月11日で2年が経過いたしました。そこで、
り利用する取り組みがまたれます。このような地
今回はエフエムアジュール放送の役目について少
元の宝物であり財産と言えるような他にない貴重
し考えてみました。私は、ふだんでもエフエムア
な文献をもっともっと売り出すべきと思います。
ジュール放送を聞きながら、むつ市と川内を往復
観光振興のための付加価値化対策についてどのよ
しています。しかし、このごろ難聴場所が相当広
うに考えるかお伺いいたします。
い範囲にわたっていることに気づきました。特に
6点目、会津藩士の無名墓地の供養についてで
大湊から川内の区間に電波の悪いところが多々あ
あります。前定例会で川内に会津藩士が829人来
ります。私の車のラジオが安いので、受信状態が
ていると申しましたが、廃藩置県後、藩士たちの
悪いのかなと思っていましたが、そうではないよ
半分以上が会津に帰り、そのほかにも北海道に渡
うで、他の人たちにも数人聞いてみましたが、や
った人や津軽、岩手などに職を求めて多くの人た
はり受信不能の場所があると伺いました。せっか
ちが分散していきました。津田村長は、禁門の変
くの本市のエフエム放送でありますが、これでは
で右太ももに銃創を負ったことを川内町の郷土史
チャンネルを切りかえられ、他局の放送を聞くこ
家、富岡一郎さんが本で紹介していたことを前定
とになってしまいます。川内に入れば難聴は解消
例会でも申し上げましたが、初めは脇野沢に行き、
されますが、特に田野沢から角違、泉沢、城ケ沢
山内家にお世話になり、川内には2年近くおくれ
の付近までがひどいようであります。難聴場所の
て来たとのことであります。川内には、このほか
改善について対策を講じていただきたいが、対応
に名前がわかっている人も数人ありますが、名前
についてお伺いいたします。
がわからないで無縁仏となっている会津藩士の2
2点目、災害時の放送継続対策についてであり
つの墓があると伺っています。むつ市には、斗南
ます。地震や津波などの災害で停電になった場合
会津会という団体があるということですが、観光
のエフエムアジュール放送の役目は重大でありま
協会やその人たちと相談し、できたら川内にその
す。現在時々24時間放送をしているという宣伝が
供養塔を建立するべきではないかと考えました。
なされていますが、停電になって放送が中断する
市で協力ができないかどうかお伺いいたします。
ようなことがあれば、一昨年の東日本大震災のと
さて、次でありますが、防災範囲の拡大に伴い、
きのように市民生活は情報が得られず大混乱に陥
本市でもいろいろと計画の練り直しがなされてい
ります。情報を市民に知らせるためには、停電に
ることと思いますので、防災対策については、ま
なっても放送を中断することがないような対策が
た別の機会に譲るとしまして、今回は災害時のエ
必要ですが、行政側ではガソリンを使う簡易な自
フエムアジュール放送との連携についてどのよう
家発電設備だけでなく、太陽光発電を加味した蓄
な対応が可能かという観点から5点について質問
電池を備えるなどの電源保持機能維持のための対
いたします。
策をどのように考えているかお伺いいたします。
項目2、エフエムアジュール放送との連携につ
3点目、放送設備の高台設置についてでありま
いてであります。1点目、難聴区域の改善につい
す。東日本大震災では、最後まで市民に避難を叫
てお伺いいたします。差し出がましいこととは思
び続け、殉職した放送担当の女性の職員がおりま
- 241 -
した。この引用はこれで2回目ですが、命がけの
アジュール放送にばかり依存するわけではありま
任務を遂行したことに改めて敬意を表したいと思
せんが、放送にかかわる人間の義務として、エフ
います。
エムアジュールではどんな災害があっても放送を
それとは趣が相当違いますが、エフエムアジュ
守ることを念頭に考えていることと思います。放
ールに携わっている人間の放送に従事するための
送に携わっている人たちのふだんからの行動範囲
意識と責任と役目は同じだと思います。どうにも
を明確に、的確にしておくべきだと思います。市
ならないと判断したときは、避難を最優先するべ
からの突発的な緊急放送依頼が舞い込むことも想
きだと思いますが、何よりも大事なのは公共放送
定しなければなりません。緊急時の人員の配置に
として放送を継続できるかどうかであります。災
ついて、放送に即応できる体制になっているかど
害をこうむる場所での放送は芳しくないと考えま
うか、独自のマニュアルがつくられているのかど
す。1案として、設備を高台に設置して、地震や
うかお伺いいたします。
津波に耐えられるような対策が必要と思います
次に、項目3に入ります。除排雪対策について
が、現在の場所は対策が講じられているのかどう
であります。この部分は、前回の石田議員と重複
か、また放送設備を高台に移転する考えはないか
するところがありますが、求める答弁が多少違っ
伺います。
ておりますので、ご容赦いただきたいと思います。
4点目です。関係団体との連携した情報の共有
まず1点目、業者の除雪における危険防止対策
についてであります。災害時には、力を発揮する
の徹底についてであります。今冬は、人が死亡す
主体は、もちろん市行政であり、防災無線ですが、
るなどの過失事故が目立っています。3月1日の
エフエムアジュール放送は本市ばかりではなく、
青森市の出来事ですが、ダンプを運転していた運
東通村や風間浦村などでも聞くことができ、難聴
転手が人をはねて逃走する事件がありました。後
地域はあるものの、半島全体にも相当な影響力を
の調べで、運転手が作業中に飲酒運転をしていた
持っています。市当局でもオフサイトセンターや
事故と伺っています。また、ことしに入って雪を
道の駅を防災拠点にするなどの計画があります。
海に捨てようとしてバックしていたダンプカーが
さまざまな機関と連携し、情報を共有するととも
誤って車ごと海中に転落した事故も報道されまし
に、情報網を拡大し、刻々と変化する情報を逐次
た。これは、運転手の不注意とモラルの問題です
放送するような対策も必要です。より多くの人た
が、除雪車でもダンプでも、作業にかかわる場合、
ちに情報提供するためには消防本部に設置してい
酒を飲んで運転すれば大変な事故につながりま
る緊急通報システムや防災無線とエフエムアジュ
す。ひき逃げをした運転手は、後日逮捕されまし
ールとのコラボの方法もあると思いますが、この
たが、乗用車と同様に違反になります。除排雪に
ような他団体との連携や協力関係についてどのよ
は多くの業者がかかわっていますが、本市では除
うに考えているのでしょうか、お伺いいたします。
雪時の業者に対する危険防止対策や安全運転に対
また、エフエムアジュール放送の独自の放送など
する督励、指導はどのように行われているか。
があるかどうかお伺いいたします。
2点目であります。除雪時の安全確認と安全運
次に、5点目であります。エフエムアジュール
転についてであります。ことしも昨年に続き相当
放送の緊急時の人員配置についてであります。災
降雪が多くなっています。ダンプの海中転落やひ
害は、いつやってくるかわかりません。エフエム
き逃げばかりではなく、3月4日の新聞には25歳
- 242 -
の若者が除雪車にひかれた痛ましい事故記事があ
を時間に間に合わせるためには、作業員の補充、
りました。時間は午前3時53分で、夜間作業中と
増員は必要ですが、市で支払っている賃金よりも
のことですが、ことしの本市の事故の状況と安全
大分割引され、請負をさせられている人もあると
安心に対する対応はどのようになっているか、ま
伺いました。行政からは、当たり前の行政単価で
た3月1日に補正予算が可決成立したばかりです
支払いが行われていながら、下請には相当値切っ
が、その後も雪が降ったり解けたりしています。
て支払われているところもあると伺っています。
この分では、市長はまた補正を組むか、専決にな
無理をして粗末な除排雪になっていないか、事故
るかの対応を求められる時期が来ると思います
を起こしかねないのではないか、請負をさせるに
が、こればかりは気まぐれですので、どうにもな
しても、相応の報酬を支払うべきだと思いますが、
りません。除排雪は市民のためにやむを得ないこ
業者を指導し、下請や臨時作業員の待遇改善を図
とであります。しかし、それが長引くと運転手に
るべきだと思います。また、臨時作業員の報酬に
はストレスや疲れがたまってきます。それに伴う
ついてどのようになっているのか、市ではその実
事故は予見できるものではありません。本市では、
態を把握しているのかどうかお伺いいたします。
業者の除雪ばかりではなく、特に今の時期は屋根
5点目、臨時雇用者の事故時の補償はどのよう
からの落雪事故や建物の倒壊、人が除雪車に巻き
になっているかということであります。臨時作業
込まれるなどの想定外に備えた対策も必要だと思
員が事故を起こしたときでも自損事故や相手に対
います。安全に対する注意と広報の周知徹底は万
して損害賠償の問題が出てまいります。臨時雇用
全かどうかお伺いいたします。
者がやったことだから、元請は関係ないでは済ま
3点目、飲酒運転に対する指導についてであり
されない問題を内包しています。申すまでもなく、
ます。業者の中には過度の除雪作業の継続で疲れ
当然保険が掛けられていると思いますが、補償関
から、つい一杯飲んで疲れを癒やそうとする人が
係などはどのように指導しているのでしょうか。
出てこないとも限りません。こんなことは絶対に
6点目、臨時雇用者の免許の保持と行政への届
あってはならないことだと思います。重大な人身
け出についてであります。市の請負業者は、除排
事故につながり、取り返しのつかないことになる
雪に携わる場合、免許証の携帯義務を届けている
と思います。このようなことは、除雪を委託する
と思いますが、臨時作業員は経験から免許のない
段階で周知していると思いますが、事故が起きれ
人を免許を持っているものだと思って雇用してい
ば温情やもみ消しなど、一かどの人情で片づけら
る場合も考えられます。絶対に無免許での作業は
れない事案であります。また、青森市では除雪作
やるべきではないと思いますが、市の請負者の臨
業に出る前に免許所持の確認とアルコール検査を
時作業員の雇用時の免許の所持の確認と携帯義務
やっていると伺っています。本市の作業前のアル
について、行政指導はどのようになっているので
コール検査と飲酒運転に対する指導はどのように
しょう。
なっているのでしょうか。
7点目、市の除雪車の数について、市民に貸し
4点目、下請や臨時雇用者の待遇についてであ
出しは可能かということであります。今回の予算
ります。降雪が多く、除雪車やダンプの運転手が
の中に除雪車の購入が盛り込まれました。現在の
不足で、緊急にアルバイトやパートを雇用して作
市が所持している除雪車の数について伺います
業をさせている業者もあると伺っています。除雪
が、保有台数はどれくらいか、市民への貸し出し
- 243 -
可能なものはどれくらいあるか、その場合貸し借
上陸の地の記念碑建立の場所として、斗南会津会
りの対価は幾らくらいなのかお知らせいただきた
の方々と検討した結果、現在の場所に設置された
いと思います。また、燃料補給や運転免許、保険
ものと伺っております。また、この場所にはあず
などの確認が必要だと思いますが、どのようにし
まや、案内板、記念碑を設置し、それらを取り囲
て確認し、貸し出されているのかお伺いいたしま
むようにむつ市の花ハマナスと会津若松市の木で
す。
ありますアカマツを植栽しております。上陸の地
8点目、最後でございますが、市職員のボラン
の検証ということでありますが、東議員ご発言の
ティア除排雪対策についてであります。除雪難民
とおり、過ぎ去った年月が長いということもあり、
が話題になっています。これは、年老いて歩けな
上陸の地を定めることはなかなか難しいと考えら
くなり、自分の家の前の雪さえも片づけられない
れます。さらに、この場所を上陸の地と定めてか
人を指す言葉だそうでありますが、本市でも困っ
ら23年以上経過しており、この間リーフレットや
ている人たちが多くなっています。最近のことで
ホームページなどで広く周知されていることか
ありますが、本市ではありませんが、お年寄りが
ら、改めて検証する必要がないものと考えており
無理をして一人で除雪をし、屋根からの落雪に埋
ます。
まり命を落としたり、埋まって動けず、電話に出
上陸の地を訪れて最初に目に入る木製の案内板
ないのを不思議に思った親戚の人の機転のおかげ
は、その奥に設置してある記念碑建立についての
で助かった人もありました。本県で役所の職員が
説明であり、記念碑の裏面には上陸に至った経緯
ボランティアで除雪を手伝っているところをテレ
が刻まれております。また、道順の案内について
ビで拝見いたしました。消防のレスキューのこと
は、国道338号から入り口及びその先のカーブな
も考えましたが、降雪が多く、それが長期にわた
どに必要な案内板は設置されていると認識してお
っているときには、職員の除雪ボランティアは本
ります。
市でも必要だと思います。組織化は可能かどうか
お伺いいたします。
と生涯についてのご質問にお答えいたします。柴
以上で壇上からの質問を終わります。
〇議長(山本留義)
五郎住居跡に立っている案内板は、陸軍大将にま
市長。
で上り詰めた柴五郎が少年期に家族とともに斗南
(宮下順一郎市長登壇)
〇市長(宮下順一郎)
次に、ご質問の4点目、陸軍大将柴五郎の活躍
藩に移り住み、居を構えた場所を「風雪の落の沢」
東議員のご質問にお答えい
たします。
と称し説明している史跡案内板であります。確か
にむつ市ゆかりの偉人である柴五郎の生涯は、観
まず、観光資源の付加価値化対策についてのご
光資源となり得るものでありますが、さきのむつ
質問の1点目、会津藩士上陸の地の検証について
市議会第214回定例会で東議員のご質問にお答え
及び2点目、上陸地の案内板の設置と道順につい
しておりますとおり、斗南藩に関する歴史の掘り
てでありますが、関連がありますので、一括して
起こしや資料収集等については教育委員会で取り
お答えいたします。
組みを検討したいとしております。
市が上陸の地として整備した場所は、平成2年
また、本庁舎開放エリア部分に設置する予定の
に斗南藩120周年及び市制施行30周年記念事業と
文化財展示場内には斗南藩コーナーを設けること
して整備したものであります。整備に当たっては、
も伺っており、歴史が掘り起こされ、観光に資す
- 244 -
るものにつきましては活用してまいりたいと考え
ております。
ありますので、あわせてお答えいたします。
下請業者や臨時雇用者の待遇及び補償などにつ
ご質問の要旨の3点目、5点目及び6点目のご
きましては、それぞれが元請業者と取り交わす下
質問については、教育委員会より答弁いたします。
請契約及び雇用契約において定められているもの
次に、ご質問の2点目、エフエムアジュール放
でありますことから、市が指導を行う立場にない
送との連携については、担当よりお答えいたしま
す。
ものと考えております。
次に、ご質問の6点目、臨時雇用者の免許の所
次に、除排雪対策についてのご質問にお答えい
持と行政への届け出についてでありますが、市で
たします。まずご質問の1点目、業者の除排雪に
は道路除排雪業務委託契約の締結時に委託業者か
おける危険防止対策の徹底についてと、2点目の
ら除排雪機械の車検証、任意保険証書の写し及び
除排雪時の安全確認と安全運転については関連性
運転者の運転免許証の写しの提出を義務づけてお
がありますので、あわせてお答えいたします。
り、これを除排雪日報に記載されている運転者氏
市では、毎年委託業者と道路除排雪作業業務委
名と照合することで免許の所持を確認しておりま
託契約を締結しておりますが、状況に応じて誘導
す。免許証の形態については、法令で定めており
員、交通整理員を配置させるなど危険防止及び安
ますので、運転手が果たすべき当然の義務である
全確認について一定の事項を指示したうえで安全
と考えております。
対策を徹底させております。また、除排雪機械の
次に、ご質問の7点目、市の除雪車の数と市民
オペレーターを対象とした講習会を開催し、作業
への貸し出しについてでありますが、現在市が保
中の安全確認及び法令を遵守した安全運転の徹底
有している除雪車両は21台で、全て委託業者へ貸
を呼びかけております。さらに、先日の県内他市
し付けしております。また、市民には小型除雪機
における除排雪作業中の事故を受けて、平成25年
6台を無償で貸し出しており、燃料及び作業従事
3月4日付で市内全委託業者へ注意喚起の文書を
者用保険については市が負担しております。運転
送付するなど、除排雪作業に対する危険防止及び
免許証につきましては、運搬用の軽トラックを貸
安全対策を講じております。
し出す際に写しをいただいております。
次に、ご質問の3点目、飲酒運転に対する指導
次に、市職員のボランティア除排雪対策につい
についてでありますが、市といたしましても、除
てでありますが、市では高齢者等除雪サービス事
排雪会議の際に注意を呼びかけておりますが、飲
業を平成12年度から実施しておりますが、同様の
酒運転が法令に違反することは全ての運転手が認
事業を実施している県内他市と比較いたしまして
識しており、十分に留意されているものと考えて
も、むつ市における同制度の利用は突出しており
おります。アルコール検査につきましては、当市
ますことから、除雪にかかわる所要の対策は講じ
においても事業者が自主的に実施しているとお聞
られているものと考えております。
きしておりますので、ご理解を賜りたいと存じま
す。
また、むつ市社会福祉協議会が事務局をしてお
りますむつ市ボランティア市民活動センターによ
次に、ご質問の4点目、下請業者や臨時雇用者
る除雪ボランティア活動への呼びかけに呼応し、
の待遇についてと、5点目、臨時雇用者の事故時
職員もボランティアとして活動しておりますの
の補償はどうなっているかについては、関連性が
で、ご理解賜りたいと存じます。
- 245 -
〇議長(山本留義)
(遠島
〇教育長(遠島
教育長。
てまいりたいと考えております。
進教育長登壇)
進)
また、事業の実施や郷土の歴史等についての広
東議員の観光資源の付加価
報活動では、市政だより、市ホームページ、チラ
値化対策についてのご質問の教育委員会が所管す
シなどを活用し、周知に努めてまいりたいと考え
る部分についてお答えします。
ておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
まずご質問の3点目、戊辰戦争の講演依頼につ
次に、ご質問の5点目、津田永佐久村長の「遊
いてお答えいたします。教育委員会では、生涯学
浴日記」についてお答えいたします。
「遊浴日記」
習機会の拡充のため、教育的視点に市民の要望を
は、旧川内村初代村長を務められた津田永佐久氏
取り入れたさまざまな講演会を実施しておりま
が湯野川温泉に湯治したときの様子をユーモアた
す。その中で公民館事業の市民大学講座では、地
っぷりに記述した書で、明治時代の風俗や習慣を
域を再確認する歴史講座を地元の講師陣を招き開
生き生きと表現されたものであると存じておりま
催しております。
す。まずは 、「遊浴日記」の現代語訳をされまし
主な内容としては、彫刻家古藤正雄氏の生涯に
た元川内町教育委員長で郷土史家の中林健三郎氏
ついて、斗南丘と水川目の開墾・牧畜について、
に深く敬意を表したいと存じます。教育委員会と
偉人・先人再発見講座では、映画監督「川島雄三
いたしましては、現代語訳されました「遊浴日記」
氏の映画人生」と題しましての講演を実施いたし
を貴重な郷土史資料として多くの市民に読んでい
ました。また、平成23年度から実施しております
ただくべく各図書館で貸し出しをしております。
姉妹都市会津若松市子ども派遣事業においては、
今後は、公開活用の場を広げていきたいと考えて
会津と斗南の歴史を子供たちが学んでおります。
おりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
さらに、各団体主催としては、むつ市子ども会育
次に、ご質問の6点目、会津藩士の無名墓地の
成連絡協議会で斗南藩の歴史について講演会と現
供養についてお答えいたします。議員ご質問の供
地視察の実施、青森県立田名部高等学校では斗南
養塔建立へのご協力でございますが、地方公共団
藩特別展の期間中に青森県立近代文学館の講師に
体の立場としては、建立へのご支援は大変難しい
よる「斗南藩成立142年」と題しまして特別講演
ものと考えております。教育委員会といたしまし
会が開催されております。また、昨年1月には会
ては、まずは資料の収集と調査を行い、史実の確
津若松市前市長の菅家一郎氏が当市を訪れ、東日
認をすることが重要であると考えておりますの
本大震災の講演の中で、斗南藩の歴史についても
で、ご理解を賜りたいと存じます。
お話しされております。平成22年11月には、むつ
〇議長(山本留義)
商工会議所青年部で歴史小説家、星亮一氏による
〇総務政策部長(伊藤道郎)
「戊辰戦争の真実
会津藩斗南へ」と題しての講
演会が開催されております。このように市及び各
団体におかれましても、最近の地域の話題を取り
総務政策部長。
東議員のご質問の2
点目、エフエムアジュール放送との連携について
お答えいたします。
まず、難聴区域の改善についてでございますが、
上げ、工夫を凝らした事業が展開されているとこ
エフエムアジュールの放送エリアにつきまして
ろであります。議員ご指摘の講演につきましても、
は、各地域からの要望により平成19年11月に川内、
当市にとって関係の深い歴史の1ページでありま
大畑、脇野沢の各地区に中継局を設置し、放送エ
すことから、今後講座等の事業の中で種々検討し
リアの拡大が実現いたしました。株式会社エフエ
- 246 -
ムむつによりますと、山間部が多く、海岸部に集
次に、放送設備の高台設置についてであります
落が存在する当地域の特徴を考慮しながら、より
が、東日本大震災の経験を踏まえ、大規模災害の
広い世帯をカバーできるようコンピューターシミ
際には災害対策本部が設置される市役所本庁舎内
ュレーションを用いるなどして各地区の中継局の
に直接放送が可能なサテライトスタジオを平成
設置場所を決定するとともに、より遠くまで電波
23年9月に整備したところでございます。また、
が届くようコミュニティー放送局としての上限で
通常時においても親局の下北文化会館から放送機
ある出力20ワットでの送信を行うことにより、放
材を接続することにより直接放送が可能となって
送区域の世帯カバー率は約85%まで広がったと伺
いるものでございます。
っております。
次に、関係団体と連携した情報の共有について
議員ご指摘の川内町田野沢地区から城ケ沢地区
でありますが、災害時においては市役所内に災害
の区間につきましては、親局のある下北文化会館
対策本部が設置され、その中において消防本部や
と川内地区の中継局であります川内庁舎の双方か
むつ総合病院などの関係機関との情報共有がなさ
ら電波を受信できる位置にありますものの、山合
れますので、これらの関係機関からの情報につい
いの地形などにより、どうしても電波状況の思わ
ても速やかにエフエムアジュールにより市民へ提
しくない箇所が生じると聞き及んでいるところで
供されるものでございます。
ございます。実際に走行した方や通勤している方
また、エフエムアジュールでは、市からの依頼
から伺ってみましたが、ノイズはまじるものの、
がない場合においても、緊急を要する情報につい
電波が途切れて聞くことができなかった区間とい
てはこれまでも関係機関への電話取材などをもと
うのはご指摘の区間の中でも限られるのではない
に自主的に通常番組を切りかえて、その状況を迅
かと思っております。
速に放送していただいているところでございま
なお、株式会社エフエムむつでは、複数の放送
す。
局から同一周波数の電波が発せられた場合の混信
次に、緊急時の人員配置についてでございます
等による障害を解消するため、エフエムコミュニ
が、株式会社エフエムむつによりますと、社員用
ティー放送局では全国初となる同期放送という方
の災害時対応マニュアルを作成しており、停電や
法を採用し、当該区間のように送信局間の電波が
津波警報等の発令時などには、夜間でも社員がた
重なるエリアにあっても同一周波数のまま障害の
だちに会社に出勤する体制をとっているととも
生じない受信が可能となる対策を講じるなど、難
に、旅行などで遠方に出向く際の届け出、災害時
聴区域の解消に努めているとのことでございま
の連絡、放送体制などをあらかじめ社内で取り決
す。
めしているとのことでございますので、ご理解賜
次に、災害時の放送継続対策についてでありま
りたいと存じます。
すが、現在エフエムアジュールのスタジオがあり
〇議長(山本留義)
9番。
ますむつ来さまい館では、停電の際にはバッテリ
〇9番(東
どうもありがとうございまし
ータイプの無停電電源装置が自動的に作動し、さ
健而)
た。
らに非常用発電機を起動することにより、停電が
ただいまのご答弁をお聞きいたしまして、順次
長時間に及ぶ場合においても放送が途切れる事態
最初から再質問させていただきます。ただ、1点
にはならないとのことでございます。
目の観光資源の付加価値化対策については、前定
- 247 -
例会でも関連のある質問をいたしましたので、簡
いてですけれども、講演依頼について。私が今ま
単にしたいと思います。
で、このぐらい教育委員会のほうでいろんなイベ
まず、教育長に伺いたいと思いますけれども、
ントを開いたり講演会を開いたりしているという
市長は今上陸地の検証はしなくてもいいというよ
ことは知りませんでした。本当に申しわけない質
うなご答弁をいただきました。だけれども、この
問いたしましたけれども、とにかくもう少し多く
検証について、むつグランドホテルで行われまし
の人に広げて、みんなでもってむつ市の人たちが、
た会津藩の展示会ですか、あのときに1枚の絵が
今この「八重の桜」を境にして、結局共有できれ
ありました。会津藩士たちが新潟から来たヤンシ
ばなということで、もっと、もっともっとという
ー号だと思いますけれども、蒸気船に乗ってきた
感じでもってこの講演会を開いたらいいのではな
のが、それから陸地におりている1枚の絵、その
いかなということで質問したわけですけれども。
絵の中の、そのバックの風景ですけれども、今現
この講演した先生方も、できれば川内のほうでも
在上陸地としている場所、これはどうもそぐわな
講演をしていただく機会を設けてもらえないもの
いのではないか。その絵はどういうふうな段階で
でしょうか。
描かれたのかどうか、それはわかりませんけれど
〇議長(山本留義)
も、その絵のバックから見れば、今の城ケ沢のあ
〇教育長(遠島
教育長。
進)
ただいま教育委員会で実施
たりに類似しているのではないかという話をして
していますさまざまな講演、初めて知ったという
いる人も現在いるわけです。私もその絵を見て、
ようなことでございまして、教育委員会といたし
確かにそうだなというような気がいたしまして、
ましては、市の広報紙、インターネット等、それ
これも一応質問に取り入れてみたわけなのですけ
からチラシなどをつくって広報しているつもりで
れども。今は長年、25年か幾らたっているから、
ございますけれども、結果的に知らない方が多か
いろんな面でその検証は難しいのではないかと、
ったということであれば、広報をもう少し充実さ
私がこれに口を出すような立場ではないのですけ
せなければならないなというふうに考えたところ
れども、これもう一回市長、市長でもいいですけ
でございます。川内で講演というふうなことにつ
れども、検証してみる必要はないのかどうか、ち
きましては、どのような形でできるのか、また無
ょっとこれ疑問に思いますけれども。
理があるのか、その辺は研究、検討していきたい
一般の人たちでも、何も知らないわけです、検
というふうに思います。
証するかしないかということでなくて、会津藩、
以上でございます。
斗南藩、いろんな歴史的な経過、これをたどって
〇議長(山本留義)
9番。
きた経過もいろんなことも何もわからないわけで
〇9番(東
ありがとうございました。あ
健而)
す。ですので、この歴史をもう少し付加価値をつ
との歴史についての質問は、これで終わります。
けるためにこの質問をしたわけなのですけれど
次に、エフエムアジュール放送のあり方につい
も、仕方ないですね、検証、もとに戻るわけにも
て、放送エリアの難聴場所対策ということについ
いきませんので、これはやむを得ないと思って、
て、ちょっと私が今気づいたことが1点あります
仕方ないです。いいです。これをもう一回聞くつ
ので、お聞きしたいと思いますが、市長は知って
もりでいましたけれども……。
いるかどうかわかりませんけれども、auのKD
それから、この観光資源の付加価値化対策につ
- 248 -
DIとか、携帯電話の電波のあり方、これについ
て、auのKDDIとかそのほかの会社では、さ
いうふうに認識をしております。むつ市内なので
まざまな今取り組みをしているわけです。その一
すけれども、よくお聞きするのは、下風呂のほう
つとして、洋上に、海の上に、津波が来た場合に
でよく聞こえるとか、また青森市に向かう途中も、
は、海の上に行けば船は回避されるということか
横浜町あたりまででしょうか、聞こえるというふ
らだと思いますけれども、洋上に基地局を設ける
うなこと、そういうことでありますけれども、そ
取り組みをしているそうであります。また、バッ
の聞こえる部分には聞いていただければいいし、
テリーを使った放送、そのバッテリーを使った放
そして範囲というものが、初めに戻りますけれど
送の24時間化、そしてトライブリッド、太陽光を
も、免許を申請した際にはむつ市内、区域内とい
使う基地局も目指しているそうであります。エフ
うふうなことでの限定された放送エリアの免許だ
エムアジュールでもこの電波が難聴の場所がある
と、このように聞き及んでおるところでございま
のも、これ我慢しなければならないのかなという
す。それを広域化するというのは、なかなか今度
ような印象を受けましたけれども、そうでなくて、
は免許の改めての申請、そして莫大なこれからま
エフエムアジュールもこれからは広域的な放送を
た経費がかかってくると。特に洋上の非常に夢み
目指すべきだと思います。それで、東通村でも風
たいなお話でございますけれども、洋上の基地局
間浦村でも先ほど申し上げましたけれども、下北
をつくっていくとかというふうなお話、ご提案と
半島をにらんだ広域放送に発展させるべきではな
受けとめましたけれども、大変な巨大な資金も必
いかと、そのことについて市長はどういうふうに
要になってくると。ただ、このエフエム放送のあ
考えるでしょうか。
り方については、先ほど担当からもお話をしまし
〇議長(山本留義)
〇市長(宮下順一郎)
市長。
たように、この市役所本庁内にも緊急時の際の放
エフエムアジュール放送、
送局というものを設置しておりますので、さまざ
この部分につきまして、一般質問の通告があった
まな部分で対応ができるものと、このように思う
後に、私も注意をして公用車、そしてまた担当の
ところでございます。
ほうも何回も東議員のお宅の近くまで往復をさせ
〇議長(山本留義)
東健而議員、申し合わせの時
ました。その結果、ノイズはあります。しかし、
間が来ましたので、まとめていただきたいと思い
聞き取れないというふうな状況ではない。車でも
ます。9番。
し緊急時がありましたら、対応策とすれば、聞き
〇9番(東
健而)
ありがとうございました。こ
取れる数百メートルの間だと思うのです、雑音入
のエフエムアジュールの広域化については、私は
る、ノイズが入るところは、そこを抜けて、状況
ちょっと電波的なものは存じませんでしたので、
のいいところまで移動してもらって聞いてもらう
ただ気持ちとしては防災の面で役立てるために
というふうな手法がよろしいのではないかなと、
は、一番いい放送ではないかなというふうな気持
その車中で感じたところでございます。
ちでこの質問になりました。市長のご答弁でよく
ただいまのエフエムアジュールの放送のあり
方、この部分、広域的なというふうなお話でござ
わかりましたので、これで終わります。
〇議長(山本留義)
いますけれども、多分この放送局が許可される段
階で、エリアというのはむつ市内というふうな形
で決められて免許が付与されたものと、私はそう
- 249 -
これで東健而議員の質問を終
わります。
ここで、午後3時45分まで暫時休憩いたします。
午後
3時32分
休憩
さて、昨年12月行われた総選挙において、3年
午後
3時45分
〇議長(山本留義)
再開
半続いた民主党政権から政権を奪還した自民党の
休憩前に引き続き会議を開き
ます。
安倍政権が誕生いたしました。総理就任に当たり
打ち出したアベノミクスの3本の矢と言われる公
共事業がメーンになる財政出動、物価上昇の目標
◎大瀧次男議員
を2%に設定した金融緩和、省エネ、再生可能エ
ネルギー投資の促進、新ビジネスへのチャレンジ
〇議長(山本留義)
次は、大瀧次男議員の登壇を
求めます。
(18番
等の成長戦略、この3本の矢が評価され、現在の
ところ円安が進み、株価が上昇し、日本経済に明
大瀧次男議員登壇)
〇18番(大瀧次男)
るさを取り戻しております。わかりやすく言えば、
一心クラブ所属の大瀧次男で
2%物価を上げることでデフレから脱却を図り、
ございます。抽せん運がよいのか悪いのかどうか、
金融緩和により円高から円安に切りかえ、主に製
今定例会13人目、最後の質問者となりました。市
造業である輸出産業の収益を上げ、労働賃金の引
長並びに理事者の皆様、そしてエフエムアジュー
き上げを目指し、消費の拡大につなげ、景気をよ
ルでお聞きの市民の皆様には、最後までおつき合
くするというものでありますが、地方までこの効
いのほどよろしくお願いを申し上げます。
果の波及があらわれるのには多少の時間と月日が
月日のたつのは早いもので、あの3.11東日本大
かかるような気がいたしております。
震災から2年の歳月が経過いたしました。その後
また、急速な円安については、非先進国から日
の復興は遅々として進まず、同じ東北人として一
本だけがよくなるのではないかとの批判があり、
日も早い復興を望むものであります。また、福島
公共事業の増額にはばらまき、借金をふやすだけ
第一原子力発電所の事故の起因から国のエネルギ
だとの批判がありますが、1990年代に景気浮揚策
ー政策が定まらず、原子力施設が集中している当
として国では毎年10兆円の公共事業費を使い、地
下北半島は、いろいろな面で大きな打撃を受けて
方自治体に対し若者中心の公共事業を促進し、起
おります。国に対し早急にしっかりとした対応対
債の枠を広げ、地方の借金を大幅にふやしたこと
策を願うものであります。
があります。そのときの借金は、国と地方合わせ
一方、当市は昨年の冬に負けないぐらい、2月
1,000兆円に膨らんだと言われております。その
になり降り続いた雪と厳しい寒さが続いたことし
ために、地方財政の困窮が広がり、夕張市の財政
の冬でありました。県内での屋根の雪おろし、除
破綻がその典型でありました。
排雪作業での事故は、昨年に続き多発しておりま
す。
しかし、今回の公共事業の狙いは、東日本大震
災からの復興促進、防災体制の強化、老朽化した
こうした中、雪かきに苦労された市民の皆様に
道路や橋の修復、学校の耐震補強などをメーンに
は、心から敬意を表したいと思います。2年続い
きちんと精査された中で計画的に推し進めようと
た厳しい冬に高齢化が進む中、高齢者のみの世帯
するもので、決して単なるばらまきや、いたずら
での除雪のあり方については新たな発想での取り
に地方財政の負担を求めるものでないと理解をし
組みが必要になるとの認識を強くしたところであ
ておりますが、公共事業を行うには当然ながら地
ります。
方負担も出てまいります。インフラ整備のおくれ
- 250 -
ているむつ市においては、この機会に道路の整備
平成23年度決算では、歳出総額で13億8,313万
や排雪溝、側溝の整備など将来を見据え、借金す
9,000円、歳入総額は同額で、うち負担金や使用
ることを恐れるのではなく、勇気を持って決断を
料収入は9%にすぎず、一般会計からの繰入金が
し、前向きで積極的な対応が必要だと考えるもの
44%の6億420万5,000円、起債は35%の4億
であります。
8,570万円を占めています。上水道の場合は、受
これらを踏まえ、通告してある順に一般質問を
益者負担の原則が守られ、水道使用料により補わ
いたしますので、市長並びに理事者におかれまし
れているのに対し、何のために進めている事業な
ては、前向きで明快なご答弁をお願いいたします。
のか理解しがたいものがあります。
初めに、下水道事業についてお尋ねをいたしま
平成23年6月に人口減少や高齢化、地域の構造
す。河川の汚染を防ぎ、清潔で快適な生活を営む
変化など、汚水処理施設を取り巻く諸情勢が大き
目的で汚水処理施設として下水道事業が進められ
く変化していることを踏まえ、県の指導により当
ておりますが、近年下水道事業を取り巻く環境は、
市でも人口の動向等を踏まえ、より効率的かつ効
浄化槽の普及、改良が進み、大きくさま変わりを
果的な汚水処理施設整備手法を選定するためとし
しております。こうした中で進められているむつ
て見直しが行われていますが、むつ地区では平成
市の下水道事業でありますが、下水道処理人口普
23年度以降も平成22年現在で整備率8.9%から
及率は、2010年のデータによれば14.8%と県内
10年後には30%、20年後には50%を目標に整備を
10市では最も低く、旧むつ市に限れば4.5%とほ
進めることにしております。
とんど普及していないような状況になっておりま
そこで、次の7点についてお伺いをいたします。
す。おまけに工事完了地区における加入率は
1点目は、これまでの一般会計からの繰入金の
31.9%と低迷が続き、特に汚水の排出が多いとさ
れる地区での加入率が改善されておりません。
累計額は幾らになるのか。
2点目、これまでの起債の累計額は幾らで、起
下水道法第11条の3では、くみ取りトイレは供
債残高は幾らなのか。
用開始の告示後3年以内に水洗化しなければなら
3点目、平成23年6月に見直しの整備率を50%
ないとされております。ただし、同条第3項で、
とした場合の費用及び財源内訳の見込額は幾らな
その建物の除却、移転の目的があるもの、または
のか。
資金調達が困難な事情があるなど、相当の理由が
4点目、このままでは際限のない一般財源から
ある場合はこの限りでないとされております。わ
の繰り入れを続けることになるが、加入率がどの
かりやすく言えば、加入するしないにかかわらず、
ぐらいで採算がとれるのか。採算ベースに乗せる
所有する土地の前に下水道管が埋設されたときに
目標を立てているのかをお伺いいたします。
払う受益者負担金があり、加入し下水道管に接続
5点目、加入者増のためにどんな方策で対応し
する場合には多額の接続工事費がかかるたびに、
ているのか。具体的な取り組みの実態はどうなっ
これが加入を妨げている大きな原因のように思わ
ているのか。
れます。下水道事業費で見ますと、平成7年度か
6点目、加入率を高めるため、むつ地区におい
ら平成23年度までの工事費は、汚水処理場建設も
ても接続工事費の一部助成を導入する考えはない
含めて103億9,000万円、総事業費は118億1,300万
か。
円と認識をしております。
7点目、むつ地区の整備率50%とする計画には、
- 251 -
今後3分の1の人口減少が予測され、空き家、空
また、管理委託しても施設は市のものであるこ
き地の増加が見込まれている中、存続、休止など
とから、管理に瑕疵があったときには市の賠償責
さらなる見直しをする考えはないか。
任が生じます。したがって、施設管理に関する事
以上、7点についてお尋ねをいたします。
務の概要を明らかにした資料、マニュアルなどを
次に、指定管理者制度についてお伺いをいたし
整え、施設管理の責任が及ぶ範囲、事故への対応、
ます。指定管理者制度は、公の施設について、民
管理瑕疵があった場合の賠償責任の考え方を明確
間事業者などが持つノウハウを活用することによ
にしておく必要があります。
り住民サービスの質の向上を図っていくことで、
そこで、次の4点についてお伺いをいたします。
その施設の目的を効果的に達成するため平成15年
1点目、現在契約している54カ所の施設管理の
に設けられた制度であります。むつ市では、平成
公募に当たり、複数の公募があったのは何カ所な
24年4月1日現在、54施設で指定管理者による管
のか。
理運営が行われております。もちろん市の直接管
2点目、現在市では3年ないし5カ年契約をし
理よりも施設の効果的管理運営が生ずるとの判断
更新しておりますが、指定管理者が交代した例は
に基づいての制度活用でありますが、従来の委託
あるのか。
料を払っての管理委託と違って、単に価格競争に
3点目、公募要領の中に当初の見込額を上回る
よる入札ではなく、サービスの提供者を幅広く求
増収分があった場合は協議のうえ年度ごとに市に
め、複数の申請者に事業計画書の提出を求めるこ
納付することができるとあるが、今までそういう
とが望ましいとされております。
例があったのか。
そこで重要なことは、契約に至る計画の審査検
討であります。そして、意欲のある多くの公募者
4点目、施設や施設管理での瑕疵があった場合、
賠償責任のあり方は明確になっているか。
に平等にその機会を与えることです。事業計画で
以上、4点についてお伺いをいたします。
は、サービス向上やコスト削減などの努力は当然
次に、北の防人事業についてお伺いをいたしま
として、利用者が多くても一部の住民に利用が偏
す。当事業は、総工費13億9,000万円をかけ、平
ることや、コストを下げるために職員やメンテナ
成27年度完成を予定しておりますが、国からの補
ンス等の委託先に負担が及ぶことは認められませ
助金が40%あるとはいえ、60%が市の負担であり、
んが、特に利用者数を想定する根拠の確認が大切
その額は8億3,400万円強となっております。当
になります。さしたる理由がなく、利用者や利用
市の観光施設整備としては、かなり高額の投資と
頻度に増減があり、赤字が生じたからといって指
なります。当然ながら、市民の憩いの場としてだ
定管理料を追加するのは従来の管理委託と変わら
けではなく、観光拠点として誘客を考えての整備
ないことになります。各地での実例を見れば、こ
と理解していますが、一昨年の3.11東日本大震災
のような場合、計画の見直しが必要とされるとし
以来、ここ下北半島を訪れる観光客は激減、何ら
たら、次の契約時に再検討することで、契約継続
かの手を打たなければ観光客をふやすどころか、
中の赤字については指定管理者の負担で処理する
震災前へ回復する見通しさえ立たない状況にあり
ことになっています。したがって、こうしたリス
ます。そこで、次の3点についてお伺いをいたし
クの負担能力も指定管理者の選定要件になるもの
ます。
と考えます。
1点目、当初事業計画に変更はないか。
- 252 -
2点目、誘客のための具体的な構想はあるの
か。
法の改正を受け、条例、規則等を定めるとともに、
具体的な運用については指定管理者制度運用指針
3点目、どれだけの誘客効果を予測しているの
か。
を定め、必要があれば改定をしつつ運用してきた
ところでありますので、ご理解を賜りたいと存じ
以上、3項目について壇上からの質問といたし
ます。
ます。
なお、制度運用の具体的内容については、担当
〇議長(山本留義)
市長。
からお答えいたします。
(宮下順一郎市長登壇)
〇市長(宮下順一郎)
次に、北の防人事業についての1点目、当初事
大瀧議員のご質問にお答え
いたします。
業計画に変更はないかのご質問にお答えいたしま
す。議員ご承知のとおり、この事業は旧大湊水源
まずご質問の1点目、下水道事業につきまして
は、公営企業局から答弁いたします。
地水道施設が平成21年12月に国の重要文化財に指
定されたことを受け、市民、観光客など誰もが憩
次に、指定管理についてのご質問にお答えいた
える観光ゾーンを創出するために、市民協働によ
します。指定管理者制度は、議員ご指摘のとおり、
るワークショップ等を開催し、北の防人大湊づく
公の施設について民間のノウハウを活用し、住民
り構想書素案を作成し、それをもとに平成23年度
サービスの向上につなげるとともに、経費の縮減
は基本構想、詳細設計を実施して今年度から工事
を図るという趣旨で平成15年の地方自治法の改正
に着手しております。この事業の核となる仮称で
によって導入された制度であります。
はありますが、観光交流センターの建設、石づく
民間のノウハウを最大限発揮していただくため
り士官官舎、文化財収蔵庫及び学習センターの改
には、より柔軟で自由度の高い運営が求められま
修、園路等のバリアフリー化整備等がありますが、
すとともに、門戸は広く開かれていなければなり
これらの建設等には大きな変更はございません。
ません。そのため当市では、指定管理者の募集に
次に、ご質問の2点目、誘客のための具体的構
際し、専門性がある場合など、例外を除いて公募
想はあるかについてお答えいたします。北の防人
を原則としております。また、指定管理者のイン
大湊地区都市再生整備事業で大湊水源池公園及び
センティブを働かせることを目的に、基本的に運
その周辺が整備された後は市民の憩いの場とし
営の結果、利益が出たとしても市に納付させると
て、また歴史文化等の資源を活用して観光の名所
いう考えはとっておりませんし、逆に赤字が発生
を目指すものであります。当該事業で整備する施
したとしても補填するという考えには立っており
設として、仮称ではありますが、観光交流センタ
ません。しかしながら、指定管理者の責によらな
ー、展望台、市収蔵庫、学習センターなどがあり
い部分での大きな損失であるとか、初めから大き
ますが、先に述べましたとおり、事業の発端とな
な利益が見込まれる場合などは例外的に損失の一
った旧大湊水源地水道施設も大きな魅力の一つと
部を補填したり、利益の一部を納付していただく
考えております。
こともあるものと考えております。とはいえ、指
施設等のPRにつきましては、リーフレットの
定管理施設は公の施設であることには変わりはな
作成やホームページ等で情報を発信するほか、元
いことから、住民の福祉増進などの公の施設設置
気むつ市応援隊と連携したトップセールスの展開
の基本的な考え方を担保すべく、市では地方自治
などで施設の魅力発信に努めてまいりたいと考え
- 253 -
ております。
しては、公営企業局長から説明いたします。
また、大湊水源池公園は、下北で初めて観桜会
次に、ご質問の5点目、加入者増の方策、具体
が開かれた桜の名所でもあり、昭和29年5月7日
的な取り組みの実態についてでありますが、市政
付の「旬報しもきた」には、期間を通じて約7万
だよりなどの広報紙によるPRや、下水道への接
人を見る文字どおりの盛況ぶりであったと当時の
続のお願いをし、また職員が未加入世帯への戸別
様子が掲載されております。時代背景の違いから、
訪問をいたしており、不在でもチラシを配り、疑
往年のにぎわいとまではいかないまでも、公園内
問があれば問い合わせいただけるようにしており
や周辺の施設を活用したソフト事業や着地型観光
ます。また、排水設備指定工事店への協力依頼も
プログラムの造成を検討し、観光客やエージェン
行っております。
ト等へ向け情報を発信してまいりたいと考えてお
ります。
平成22年度には、むつ、大畑地区の未加入の方
に戸別訪問し、あわせて接続に関するアンケート
次に、ご質問の3点目、どれだけの誘客効果を
調査を行っております。その結果、接続しない理
予測しているかについてお答えいたします。観光
由として、費用が高額なためが32%、次いで、現
交流ゾーンとしての大湊水源池公園と大湊地方総
状で不便がないが25%という結果でありました。
監部にある北洋館を一体として回遊させたいと考
このことから、下水道への接続には高額な工事費
えております。このことから、平成21年度北洋館
用がかかるため、なかなか接続してもらえない状
の年間入場者数5,577人を基準とし、平成27年度
況にあります。
までには1万400人までほぼ倍増させたいと考え
ておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
〇議長(山本留義)
資金貸付制度を導入しております。これは、供用
公営企業管理者。
開始区域内において新築工事を除いた排水設備工
(遠藤雪夫公営企業管理者登壇)
〇公営企業管理者(遠藤雪夫)
この対策として、むつ地区では排水設備等工事
事を行おうとする所有者などに対して工事資金の
ご質問事項の1、
下水道事業についてお答えします。
あっせんと利子補給をするという制度でありま
す。大畑地区では、このほかに排水設備工事費助
下水道事業は、むつ、川内、大畑、脇野沢の4
地区で事業を行っておりますが、川内、脇野沢地
区の整備が完了し、現在はむつ、大畑地区の整備
成金、集会所等排水設備工事費助成金交付制度を
行っております。
次に、ご質問の6点目、むつ地区において接続
を行っているところであります。今回のご質問は、
工事費の一部助成を導入する考えはないかについ
むつ地区についてということですので、むつ地区
てであります。下水道は、その機能を発揮するた
に限定してお答えします。
めには、下水道への接続率を上げなければなりま
ご質問の1点目、これまで一般会計からの繰入
せんが、一般家庭から下水道管に接続する排水設
金の累計額は幾らか、2点目、これまでの起債の
備工事には、先ほども申し上げましたが、高額な
累計額は幾らで起債残高は幾らか、3点目、平成
費用がかかるため、接続へ踏み切れない方も少な
23年6月に見直しの整備率を50%とした場合の費
くないと考えております。
用及び財源内訳の見込額は幾らか、4点目、加入
接続工事費の一部助成につきましては、当市で
率がどれくらいで採算がとれるのか、採算ベース
は大畑地区限定で排水設備工事費助成金交付制度
に乗る目標を立てているのかということにつきま
により一部助成しておりますが、これは旧大畑町
- 254 -
で行っていた制度を合併時の協定で踏襲したもの
20年度公募の脇野沢高齢者福祉施設いこいの里に
であります。
2団体、平成21年度公募のむつ市営宮後牧野外4
むつ地区においても、大畑地区と同様に工事費
を一部助成できればとの思いを持っておりますの
施設に4団体、平成24年度公募のむつ市営宮後牧
野外4施設に3団体となっております。
で、助成するための財源の確保や制度の充実を含
次に、契約更新で指定管理者が交代した例はあ
め、財政当局と早い時期に検討を重ねてまいりま
るかについてでございますが、心身障害者ふれあ
す。
いの家と奥薬研修景公園、この2施設において、
次に、ご質問の7点目、人口減少、空き家の増
更新の際に指定管理者の変更がございました。
加が見込まれる中、存続、休止など見直しの考え
3点目の増収分を市に納付させたことはあるか
はないかについてでありますが、むつ市の現状を
についてでございますが、指定管理業務を行うこ
見ますと、議員ご指摘のとおり、むつ地区を含め
とで大きな利益が見込まれる1施設について、平
た全地域で人口は年々減少し、空き家の数も増加
成21年度から黒字の一部を市へ納付していただく
傾向にあります。むつ地区の下水道事業計画につ
ことを基本協定に盛り込んで市に納付していただ
きましては、平成7年度において全体計画を策定
いております。なお、自主事業については、公の
し、事業を進めてまいりましたが、平成9年度に
施設の管理運営に付随して公共の福祉増進のため
総合的な整備構想として策定したむつ市汚水処理
実施されるもので、指定管理者が独自のノウハウ
施設整備構想を、その後の人口減少や高齢化など
により考えた事業を市の承認により実施するもの
に伴い、平成15年度と平成23年度に下水道計画面
でありますことから、その承認に当たっては過度
積や処理人口の見直しを行っております。今後も
の収益を得る事業ではないことを確認する必要は
生活環境の改善、公共用水域の水質保全などのた
ございますが、指定管理者のアイデアやノウハウ
めに汚水処理施設である下水道と合併浄化槽の適
に基づく経営努力によるものでございますので、
切な計画と整備を進めてまいります。
その利益を市へ還元させることはしないこととし
〇議長(山本留義)
総務政策部長。
ております。
〇総務政策部長(伊藤道郎) 指定管理者について、
市長答弁に補足説明させていただきます。
4点目の施設管理で瑕疵があった場合の賠償責
任のあり方は明確になっているかについてでござ
1点目の指定管理施設の公募に複数の応募があ
いますが、当市の指定管理者制度における指定管
ったのは何カ所かについてでございますが、平成
理者と市とのリスク分担については、むつ市公の
18年度の制度導入から今年度まで、延べ36回の公
施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条
募を行っており、そのうち複数団体の応募につき
例第11条において、指定管理者が、故意または過
ましては、9回ございます。
失により施設または施設の設備を損傷した場合は
内訳といたしましては、平成17年度公募のウェ
市に賠償しなければならないとしております。ま
ルネスパークに6団体、来さまい館外2施設に2
た、施設管理の瑕疵により第三者に損害を与えた
団体、平成18年度公募のむつ市営宮後牧野外4施
場合は、市と同様に指定管理者も損害賠償保険に
設に3団体、平成19年度公募の運動公園外9施設
加入しておりますことから、指定管理者の責によ
に2団体、早掛レイクサイドヒルキャンプ場に6
るものについては指定管理者が賠償する仕組みと
団体、ふれあい温泉川内外4施設に2団体、平成
なっておりますので、ご理解賜りたいと存じます。
- 255 -
また、施設管理で瑕疵がない場合の修繕の分担
現在の計画では今後の管渠整備費用は約86億円、
についてでございますが、基本協定によりまして、
その財源内訳といたしまして、社会資本整備総合
施設ごとに、例えば10万円とか20万円といった上
交付金と下水道事業債、それぞれ約43億円と考え
限額を設定し、それ以上の額の修繕が必要であれ
ております。
ば市が負担し、それ未満であれば指定管理者が修
次に4点目、加入率がどれくらいで採算がとれ
繕することとしております。
るのか、採算ベースに乗る目標を立てているのか
以上でございます。
〇議長(山本留義)
についてでありますが、見直ししましたむつ市汚
公営企業局長。
〇公営企業局長下水道部長(齊藤鐘司)
水処理施設整備構想におきまして、むつ地区の全
下水道事
体計画面積を1,128ヘクタールに設定し、20年後
業についての1点目から4点目について、公営企
の整備率を50%とすることを目標としますと、採
業管理者の答弁に補足させていただきます。
算につきましてはいろいろな条件を設定しなけれ
まず1点目、これまで一般会計からの繰入金の
ばなりませんので、設定条件により数字が大きく
累計額は幾らかについてでありますが、むつ地区
変わりますが、おおむね50%の加入率があれば、
では平成7年度から下水道事業に着手し、平成
下水道使用料収入で管渠及び処理場の維持管理費
15年度から供用開始しておりますが、平成23年度
が賄えると試算しております。
末現在で約30億550万円の繰り入れとなっており
採算ベースに乗る目標につきましては、20年後
ます。
の会計処理や使用料の違い、人口の推移等不確定
次に2点目、これまでの起債の累計額は幾らで、
な要素が多いことから、目標を立てることが難し
起債残高は幾らかについてでありますが、むつ地
い状況でありますので、設定はしておりませんが、
区の平成23年度末の起債発行累計額は、約76億
現時点での採算ベースとなりますと、整備率がま
4,506万円となっており、起債残高は約56億468万
だ全体の6.1%でありますので、流入量が少ない
円となっております。
ため、おおむね98%の加入率が必要と試算してお
次に3点目、平成23年6月に見直しの整備率を
ります。
50%とした場合の費用及び財源内訳の見込額は幾
以上であります。
らかについてでありますが、先ほどの管理者答弁
〇議長(山本留義)
18番。
にもありましたが、少子高齢化や人口の減少、ま
〇18番(大瀧次男)
簡略、丁寧なご答弁ありがと
た市の財政状況等汚水処理施設整備を取り巻く環
うございました。順序が逆になりますけれども、
境が大きく変化しておりますことから、平成23年
北の防人事業から再質問をさせていただきます。
度に市の汚水処理施設整備構想を見直し、パブリ
北の防人事業ですけれども、これ旧海軍、そし
ックコメントを行ったものであり、県でも各自治
て今の自衛隊の総監部、軍港といいますか、それ
体の構想を取りまとめ、青森県汚水処理施設整備
をメーンにした観光施設だと、こう思うのですけ
構想として作成したものでありますが、その中で
れども、そして日本全国に5つの総監部がござい
20年後の整備率を50%と計画したものでありま
ます、大湊を入れて。私もそういう団体に入って
す。
いましたので、このあとの4つの総監部のある場
今後の整備計画につきましては、国の財政状況
所に行ってみましたけれども、そこは全てやはり
等非常に見きわめは難しいところでありますが、
軍港と、そして総監部の施設を一緒にして観光施
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設をつくっているというところが多いわけです。
くれます。そして、月2回、たしかあそこは自衛
呉の場合、皆さんご存じの潜水艦を揚げて、そ
隊の船を一般公開してくれるのですけれども、や
してそれを「てつのくじら館」という形で、そこ
はりそういう形の中で総監部とどういう連携をと
にはもう展示物がいっぱい、人もいっぱい来てい
ってやっているのか。
ます。そして、戦艦「大和」の模型を置いた大和
それと、もう一つはボランティアガイド、今の
ミュージアム、あそこにもかなりの人、観光客。
北の防人事業が平成27年度に完成したときに、あ
広島の場合でも、宮島とあわせてあの辺は一番の
そこへ観光客が来て、ただ勝手に見ろというのか。
観光客が来るところと、こう言われております。
それとも、しっかりとしたボランティアガイドを
そして、佐世保ですけれども、あそこも7階建
養成して、そしてあそこに配置しているのか。そ
てのセイルタワーを建てて、あそこに旧海軍、そ
このところを、ちょっとお聞かせ願いたいと思い
して今の海上自衛隊の模型、魚雷、ミサイル、そ
ます。
ういうのを全て展示して、まちが一つの、あそこ
〇議長(山本留義)
は米軍もいますので、あれがもう観光施設になっ
〇市長(宮下順一郎)
ております。
市長。
退役する護衛艦を買い上げ
てというふうな、非常に夢のある大きな事業にな
あと横須賀、舞鶴は、観光船で遊覧して、そし
ろうかと思います。非常に夢があるなというふう
て軍港めぐりという形の中で、そこもまたすごい
なことで感じました。ただ、それを揚げてどこに
にぎわいを見せている観光施設です。
置くのかというふうなことになろうかと思います
今市長の答弁の中で、艦艇を見るとかそういう
し、非常にそういう意味では海上自衛隊、そして
計画は、つくるという計画はないといということ
また42警のあのレーダーとか、ああいうふうなも
ですけれども、軍港とかそういうのであれば、や
のは観光資源として非常に私は魅力のある資源で
っぱり艦船を見たいと。フェリーとか漁船だとか
あると、このように感じております。ただ、基本
ボートには乗ったことあるけれども、軍艦とかそ
的に先ほど壇上でもお答えいたしましたように、
ういうのにはなかなか乗る機会がないということ
この北の防人事業というふうなこの計画は、旧大
でございます。今自衛隊のほうでも新旧の艦艇を
湊水源地水道施設、あれが平成21年9月に国の重
入れかえしております。古いのになると、鉄の値
要文化財の指定を受けました。そして、それから
段で売るそうです。大体200万円ぐらいという話
スタートしてあの一帯を公園を整備し、そして海
も聞いていましたけれども、むつ市で頼めば、た
上自衛隊との関連、これをつけていこうというふ
だでもしかすると払い下げてくれるかもしれない
うな形になったわけでございまして、そして北洋
のですけれども、やはりそういう艦艇をひとつ大
館と一体的に水源池公園堰堤、こういうふうなも
平岸壁あたりに係留して、そしてそこから遊覧船
の、そして石づくりの建物が2つございます。そ
を出して見せるとか、そういう一つの、ここだけ
れもしっかりと復元して、その中も観光施設、そ
だと非常に何年もかけてつくったのには申しわけ
してまたさまざまな市民の皆さん方の発表する場
ないのですけれども、やはりそのぐらいの発想が
所だとか、そして士官官舎の石づくりのほうは、
欲しいなということ。
往時の部屋割り、そういうふうなものも考えた中
もう一つは、佐世保に行くと修学旅行生が来ま
での復元をしていきたいと。そして、仮称であり
す。そうすると、総監が修学旅行生に講話をして
ますけれども、観光交流センター、この部分につ
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いては、おしゃれな建物、往時の大湊の要港部の
にちでございますけれども、観光客の方々にそう
建物、これを模した形の中でまたしのんで、歴史
いうふうな形で基地内をごらんになっていただく
を振り返ってもらうというふうなこと。大湊地区、
ようなシステムも始めております。
1945年ごろには、約8万人とか10万人というふう
そしてまたグッズ類、グッズと言うとあれなの
な非常に多くの方々がその周辺にお住まいでござ
ですけれども、護衛艦等で使っていました例えば
いました。そういうふうな形の中で、特にまた大
いかりだとかさまざまなそういうふうなグッズと
湊地区はハイカラな部分が文化的にもありますの
申しますか、ちょっと大型のグッズになろうと思
で、そのハイカラな形の中で交流人口をふやして
いますけれども、北の防人計画全体構想の中でメ
いきたいと、こういうふうに思っております。
モリアルパークだとか、そういうふうなものの部
また、呉、佐世保、横須賀、舞鶴、これ4つの
分にそういうふうなものを置かせていただくとい
軍港でありまして、大湊は要港部でございまして、
うふうな形になってくるのではないかと、このよ
ちょっと格がそういう意味では、1つランクが下
うに思っています。
なわけでございます。私も議長当時に、この4軍
ボランティアガイド、この部分については、今
港の法律がありまして、そこにうちが総監部ある
お話しのとおり、やはり施設がありますので、そ
のだから、5つで何とかこれ取り組みできないだ
の部分でのボランティアガイド等は必要になって
ろうかということを提案させていただいた時期が
くると、このように思っております。そういうふ
ございました。しかしながら、これは特別法の中
うな形で、さまざまな諸団体からのご支援、ご提
で軍港のこの部分のさまざまな財政的な部分、そ
言を受けながら、北の防人事業、ソフト部門でも
ういうふうなところがあるわけでございまして、
しっかりとこれから取り組んでいきたいと、この
この部分の壁はなかなか、法の壁がありますので、
ように思っております。
打ち破ることができません。しかしながら、5つ
〇議長(山本留義)
18番。
の総監部の中で食というふうなものが、海軍グル
〇18番(大瀧次男)
今市長のほうからいろいろる
メというふうなのが非常に今にぎわってきており
ます。横須賀のカレーだとか、佐世保のハンバー
るご答弁をいただきました。
先ほどの答弁の中で、ではどのぐらいの観光客、
ガー、呉、そして舞鶴の肉じゃが、そして我が大
誘客を見込んでいますかという問いの中に、今
湊、むつ市には海軍コロッケというふうなことで、
5,000ちょっと、オープンしてからは1万二、三
横須賀の戦いに私は参入してまいりました。その
千と、これは北洋館のみなのかどうかわかりませ
後交流もしておりますので、そういうふうなとこ
んけれども、先ほど大湊は要港部で向こうは軍港
ろを連携をとって楽しんでもらうというふうなこ
だという話なのですけれども、余りにもその観光
ともこれから進めていかなければいけないだろう
客が少ない、
見込んでいるのが。向こうは大体70万
と。
人から80万人の観光客があります。それがこっち
そしてまた、艦船を見るツアーというふうなお
へ来たら1万人か2万人しか見込んでいないとい
話がございましたけれども、今基地内を見学でき
うのであれば、私この14億円、大きいか小さいか
る形のツアーと申しますか、見学コースというふ
はわかりませんけれども、そこまでいかなくても、
うなのが、予約をとって、たしか実施しておりま
よく恐山には40万人の人が来ると、こう言われて
す。これは、土、日だけというふうな限られた日
おりますが、そのぐらいの私は観光客を見込んで
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よいのではないかと、このように思います。
このように思いますけれども、市長の考え方をひ
それと、私の考えですけれども、むつ下北の観
とつお聞きしたいと思います。
光施設は、お金を全くかけないか、お金をかける
〇議長(山本留義)
か。かけないとすれば、いや、猿もいますよ、熊
〇市長(宮下順一郎)
市長。
大瀧議員のおっしゃるとお
もいますよ、カモシカもいますよ、カモシカは繁
りでございまして、やはり二次交通の部分、これ
華街に出て、夜になると、あるスナックの前にい
をしっかり整備していかなければ、なかなか観光
ますよと、そういう形の秘境を売るか、それとも
客の増というふうなものは劇的にふえていかない
ディズニーランドとか、ハウステンボスとか、そ
と、このように思います。しかしながら、これは
ういういっぱいお金をかけて呼ぶか、どちらかだ
着実に進んでいるところもございます。今のダイ
と思いますけれども、私たち14億円という大金を
ヤ改正で、八戸―大湊間、これが1本ふえました。
かけてつくるのですから、もう少し観光客を呼び
これも議員各位、議会からのさまざまなご要望、
込みたいと。それには、やはり交通の便が悪い。
そしてそれがJRのほうに通じまして、直通便が
今東北新幹線、ダイヤ改正になって、そして東
3本になったというふうな効果も出てまいりまし
京から3時間かからないでここまで来るというふ
た。そういう意味で、これからも努力を重ねてい
うになりましたけれども、時間が短くなればなる
かなければいけないと、こういうふうに思います。
ほど下北に来る時間がかかるというふうな状況で
ただ、このシャトル便、この部分、個人に任せ
す。前に七戸十和田駅から定期バスが2便出てい
てよいのかと、要するに法人なのですけれども、
たと。そして、赤字に耐え切れなくなってだめに
この部分は経緯がございました。スタートの段階
なったと。今現在シャトルバスですか、1台走っ
では、当市は公共交通の部分で、お話しのとおり
ています。そういう形の中で、確かに八戸市でお
大型のバス、シャトルバスというふうなことで運
りて電車で来てもいいのですけれども、やはりこ
行の補助をかなりいたしました。非常に乗り込む
の下北の玄関口は七戸十和田駅だという形で思っ
方が、乗客が少なくて、ご承知のとおりの結果と
ている人もあります。そして、飛行機だと三沢空
なりました。その後今民間、法人の方がシャトル
港という形ですけれども、そこからここへの交通
便というふうなことを走らせていただいておりま
の便をよくしないと、定期バスなりそういうもの
す。この部分においては、さまざまな経緯がござ
をつくらないと、最初は赤字で大変だと思います。
いました。ただ、今我々としてなし得ることは何
でもこれを個人だけに任せていいのでしょうか。
かと申しますと、このシャトル便、これを大いに
やはり行政として、しっかりとそういうものを支
東京方面にもPRし、また地元でもPRをしてい
えて、継続して補助を出して、何年かたって初め
くという、そういうふうな支援体制はとらせてい
てここへ誘客できる、便がよくなったという形に
ただいております。私も実は先般初めて利用させ
なります。
ていただきました。冬場十四、五人、中型のバス
そして、むつ市だけではなく、横浜町、野辺地
みたいな、もう満席でございまして、非常にいい
町と、これ沿線がありますので、ここの市町村、
ものでございましたので、経験もしましたし、こ
行政と一緒になって連携をしながら、やはりそう
れからさまざまな場面でPR支援というふうなこ
いう交通網を確保するというのが、私は一番観光
とは続けていきたいと、このように思います。
客を誘客するのには一番いいのではないかなと、
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それから、ちょっと観光についての基本的なご
意見でございましたけれども、金をかけない観光、
いいと思うのですけれども、何かそれは次の指定
金をかけていく観光、2つの形での仕分けをされ
管理の方のいろいろなものに使ってくださいとい
ましたけれども、やはり金をかけない観光もあり
うのですが、我々民間業者からすれば、ちょっと
ます。金をかけていく観光もあると。このむつ下
おかしい制度だなと、こう思うのですけれども、
北のいいところは、金をかけないで人を呼び込む
どうでしょう、市長。
この自然、熊はちょっと危ないのですけれども、
〇議長(山本留義)
やっぱりまちを歩くカモシカ、これなんかも非常
〇副市長(新谷加水)
副市長。
この指定管理の趣旨という
に、それでもカモシカも危のうございますけれど
ことは、議員おっしゃったとおりでございまして、
も、そういうふうな自然のままの状況、これを売
ただそれを進める段階では、受託者である事業主
っていく。そして、また金をかけるというふうな
にやっぱりメリットがなければいけないというふ
部分ですけれども、その金をかけるのはディズニ
うなことがございました。そういうことの中では、
ーランドみたいなことは、なかなかこちらでは、
受託費の中から利益を出していくというところも
要するにアクセスの問題で当然あれでしょうし、
ございますけれども、企業努力によって人件費の
そういうふうなことは不可能だと思いますけれど
面で縮減をしていくというふうなこともございま
も、金をかけて整えるところはしっかり整えてい
すけれども、片や自主事業で民間のノウハウ、活
く、その両建ての観光行政政策と、こういうふう
力を使って利潤を出していくというふうなことも
な展開をしていく必要があろうと、このように思
あるわけでございますので、これに余り制限を加
っております。
えますと企業努力をしなくなる。いわゆるせっか
〇議長(山本留義)
18番。
く企業のノウハウを活用しようと、あるいは活力
〇18番(大瀧次男)
冬に市長もシャトル便に乗っ
を利用しようと思っている、そこのところがうま
たということなのですけれども、冬がお客さんが
く機能しなくなるというふうなことがございま
多いようです。自分で車で行くと、帰ってくると
す。いずれにしても、それほど大きな莫大な利益
雪がいっぱいで車を出すのが大変なところで、そ
を生むというふうな施設というのは、公共施設の
れに乗っていくのだと。夏場になると、ぐっとお
中ではございませんので、むしろ赤字になるとい
客が少なくなるということを言っていました。
うところのほうが多いというふうなことがござい
次に、指定管理者制度についてお伺いをいたし
ますので、大いにここのところは自主事業によっ
ます。先ほど自主事業に対して、幾ら利益があっ
て利益を出していただきたい。できることなら、
ても市への納付はさせないのだというふうな答弁
この上がった利益を従業員に還元してほしい、あ
でしたけれども、私たち民間から考えると、普通
るいは雇用の数をふやしてほしいというふうなこ
営業するときには家賃を払います。そして、赤字
とは常々お願いをしてきているということでござ
になっても誰も補填してくれません。指定管理は、
います。
ただで施設を借りて、まして指定管理料をもらっ
〇議長(山本留義)
18番。
て、営業をして利益を出したということになると、
〇18番(大瀧次男)
わかりました。時間もあれで
それは利益はいいのです、利益を出してもいいの
すので、下水道事業についてちょっとお伺いしま
ですけれども、いっぱい利益を出して市に納めて
す。
もらうとか、そういう形の制度のほうがかえって
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かなりお金のかかる事業でございます。でもや
はり加入率が低いということが致命的だと思いま
す。先ほど管理者のほうから、そういう計画はし
〇議長(山本留義)
以上で本日の日程は全部終わ
りました。
ているのだけれども、なかなか接続工事の助成と
いうまでにはいかないと。ただし、大畑地区では
お諮りいたします。3月21日は議事整理のため
接続と、銀行から借りた利息、利子補給ですか、
休会したいと思います。これにご異議ありません
それはしていますよということですが、利息、利
か。
(「異議なし」の声あり)
子というのは大体3万円か4万円、これは5年間
ぐらいのものですけれども、普通接続工事という
〇議長(山本留義)
ご異議なしと認めます。よっ
と、やっぱり100万円以上、これかかります。そ
て、3月21日は議事整理のため休会することに決
れを、例えば3分の1とか幾らかの補助をしてや
定いたしました。
って、そして加入率もふやして、そうすると、こ
れ一番経済効果があるのです、今は。土建屋さん、
設備屋さん、そして電気屋さん、建築屋さん、こ
れに一番この仕事の方に効果が出ます。そして、
なおかつ長年こういう工事が出るということにな
ると、人も足りないから頼もうというふうな形に
なって雇用にもなります。そして、企業局にも下
水道料金が入ってきます。一石三鳥でございます。
財源と、こう言いますけれども、やはり財源はつ
くらなければ出てきません。327億円しかないの
です。これをどうやってそこから財源を引っ張っ
て、うまく使うかと。これは、市長の力量ですけ
れども、時間もないので、希望だけ言っておきま
すけれども。
今回の定例会も、これからの定例会、私たちは
一般質問します。今回の定例会でも、ほとんどの
議員の方が提案型のすばらしい提案をして、市長、
どうですかと、こういうふうに提案しているので
すが、なかなかぱっとした返事が返ってこない。
「そのうち検討」までは首をかしげますけれども、
何とかたまには「わかりました」というふうなお
願いをして終わります。
〇議長(山本留義)
これで大瀧次男議員の質問を
終わります。
◎散会の宣告
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なお、3月20日は休日のため休会とし、3月22日
は付託議案審議を行います。
本日はこれで散会いたします。
午後
4時47分
散会