http://hamlet.bunpro.jp/blog/

途中休憩を挟んで4時間の観劇後は5時
か ら 紫 紺 館(校 友 会 館)の 5 F に あ る
「フ ォ レ ス ト」で 食 事 会・ビ ー ル・ワ イ
ン・焼酎、おいしかったし(キッチンは椿
山荘)リーズナブル(写真⑥)。その後は
6 F の バ ー ラ ウ ン ジ で く つ ろ ぐ(写 真
⑨)、天井が高くてゆったりとシックな造
り・窓からの見晴らしもなかなかで落ちつ
いておしゃべり、ご近所の「山の上ホテ
ル」よりいいと思う。8時前に解散・よい
一日でした。
文化プロジェクトと「ハムレット」につい
季節はずれの南風・湿度 て
文プロとは講座でシェークスピアを学
の高い雨含みの暖かい1日で
した。 観劇と文プロについ び、それを自分たちで芝居の公演にしてし
ては後段に書きますが、ホー まう。大人のプロがつくけど、俳優・プロ
ルの着いてまずビックリ・1 デューサー・演出・照明・衣装・大道具・
Fの受付から3Fのエントラ 広報などすべて学生がやっている。大人の
ンスまでの間にパフォーマン プロたちが本気でやっているところがすご
ス集団の出迎え付き。写真① いのかなと思う。 今回の「ハムレット」
②のエペ(剣)のマイムの他 のおもしろい(すごい)ところは、①上演
にも道化、妖精などなど・か 台本を原文から自分たちで翻訳したこと、
なりの訓練を受けたものと思 ②劇中劇の旅役者一座をパフォーマンス集
団に仕立て上げたこと、③異性装を取り入
われ上手で可愛い。 例え
ば、写真①の白い子のフォー れたこと(女役を男が、男役を女がやるこ
ム(形)は難しいけどとても と)、です。
おもしろい学生たちのブログを見つけま
きれい・私は自分でもロック
ダンスなどをやるので分かる し た http://hamlet.bunpro.jp/blog/
けどこの形に腰をキメて、腕 diary.cgi 興 味 が あ る か た は 見 て く だ さ
を高くまっすぐ上げるのは難 い。①②③について以下に書いて見ます。
①について corrupters(コラプターズ)
しい、すごくいいよ。
と名付けた学生達の集団による翻訳。名前がいいよ
ね、「誤 訳 す る 者」と も 読 め る し ー「十 二 夜」の
フェステ(道化)の台詞から取ったということで
す。いろいろと今風な言葉も取り入れて面白いので
すが、ひとつだけ例として、有名な「To be,or not
to be--」を「あれか、これかーー」としています。
坪内逍遥が「世にある、世にあらぬ、--」と訳し
て以来「生きるべきか、死ぬべきか、--」と重く
訳されますが、軽くしています。私は良いと思いま
す。be動詞は日本語には無い概念ですよね、少なく
とも「べき」とすべき(笑)ではない、God isとか
let it be(ビートルズ。ハムレットにも使われていま
すが)のbeですよね。英語のニュアンスに強い諸兄
のご教示をいただきたいですね。
②について 「ハムレット}では旅役者一座が現
王の陰謀を暴くための劇中劇の場があります。この
一座に「アスパラギ エ スカンピ」(アスパラガ
スと手長えび?)と洒落た名前をつけて、大道芸の
先生をつけ訓練したのです。それがはじめに紹介し
た幕開き前のパフォーマンスです。劇中劇は「人形
振」(マリオネットです、日本式なら浄瑠璃人形で
すけど)ですばらしく上手かった。三軒茶屋で大道
芸を、学内ではファッションショーをやったらし
い、その志やよし。
③について 我々の見た舞台では、王妃ガート
ルード役が男性でした(丸山港都君・彼のブログも
おもしろい)グローブ座では女役は少年でしたか
ら、「やってみた」と言う感じです。ハムレットを
女性がやる回もあるのですが、これも19世紀末の
イギリスでは女役者がやることが多かったといわれ
ていますから、アリなんでしょうね。でもこの企画
の意図したところはいまいち分かりませんでした。