一般債の移行に係る業務処理要領 目次

一般債の移行に係る業務処理要領
第1章
I.
発行者の制度参加
概要
(1) 発行者による制度参加手続
(2) 機構に対する提出書類
II. 発行体コードのある発行者による手続
(1) 同意書の提出
(2) 一般債振替制度参加に係る届出書等の提出
(3) 手続に関する留意点
(4) 発行者への通知等
III. 発行体コードのない発行者による手続
(1) 同意書兼代理人選任届出書の提出
(2) 手続に関する留意点
第2章 銘柄情報の登録
I.
概要
(1) 特例社債等の銘柄情報登録
(2) 銘柄情報登録に必要な情報の提供
II. 銘柄情報登録の方法
III. 特例社債等における特別な対応
(1) 各社債の金額
(2) 1通貨あたりの利子額
(3) 定時償還
(4) 銘柄の分割管理
IV. 記番号定時償還債等の取扱
(1) 記番号定時償還債等における償還方式の選択
(2) ファクター管理方式
(3) 実質記番号管理方式
V.
ファクター管理方式の場合の銘柄情報登録手順
(1) 概要
(2) 振替債としての償還計画案の作成
(3) 銘柄情報の登録
VI. 実質記番号管理方式の場合の銘柄情報登録手順
VII. 少人数私募債の複数銘柄管理
目次
第3章 移行申請の概要
I.
移行申請できない場合
II. 社債権者による移行申請
(1) 移行申請の委任
(2) 移行方式
第4章 一括移行方式
I.
概要
(1) 移行日
(2) 対象銘柄
(3) 一括移行に対応する登録機関
II. 移行事前準備
(1) 一括移行対象銘柄の確定及び情報提供
(2) 登録機関たる金融機関に対する包括委任
(3) 登録機関たる金融機関による口座情報の付加
III. 移行処理
(1) スケジュール
(2) 登録機関たる金融機関による移行申請データの作成
(3) 口座管理機関用移行データの作成
(4) 口座簿記録
(5) 移行済の通知
第5章 事前預託方式
I.
概要
(1) 日証決「社債等保管振替サービス」または日証代「事前預託サビス」の利用
(2) 移行日
(3) 対象銘柄
(4) 日証決または日証代への移行手続きの委任
(5) 制約事項
II. 移行処理
(1) 移行対象となる本券の確定
(2) 移行申請
(3) 口座簿記録
(4) 移行済の通知
一般債の移行に係る業務処理要領
第6章
I.
個別移行方式
概要
(1) 移行期間
(2) 対象銘柄
II. 登録内容証明書書式の届出
III. 登録債の移行処理
(1) 登録内容証明書の交付請求(移行日の前々月 25 日まで)
(2) 登録内容証明書の交付(移行日の前月 5 日まで)
(3) 移行申請データの提出(移行日の前々月 25 日∼前月 10 日まで)
(4) 移行申請書等の交付(移行日の前月 20 日まで)
(5) 移行申請(移行日の前月 1 日∼25 日まで)
(6) 登録内容証明書の精査(移行日の 5 営業日前まで)
(7) 口座簿記録
(8) 移行済の通知
IV. 現物債の移行処理
(1) 本券の提出(移行日の前々月 25 日まで)
(2) 移行申請データの提出(移行日の前々月 25 日∼前月 10 日まで)
(3) 移行申請書等の交付(移行日の前月 20 日まで)
(4) 移行申請(移行日の前月 1 日∼25 日まで)
(5) 本券の精査(移行日の 5 営業日前まで)
(6) 口座簿記録
(7) 移行済の通知
V.
特殊な対応
第7章
I.
目次
個別移行方式の特例(本券搬送省略方式)
概要
(1) 機構による移行対象本券の確認
(2) 対象外となる銘柄
(3) 移行日
II. 事前準備
III. 移行処理
(1) 移行数量・金額の確定
(2) 移行申請データの提出
(3) 地方債証券の無効処理と確認
(4) 口座簿記録
(5) 移行済の通知
(6) 地方債原簿の変更と地方債証券の廃棄等
第8章 実質記番号管理方式の取扱
I.
実質記番号管理方式の選択
(1) 発行代理人による選択
(2) 特定口座管理機関の選定
(3) 発行者からの特定口座管理機関に対する記番号情報の提供
(4) 特定口座管理機関以外の口座管理機関による実質記番号管理銘
柄の取扱
II. 実質記番号管理銘柄における記番号の管理
(1) 目的
(2) 特定口座管理機関
(3) 特定口座管理機関の直近下位機関及びその他口座管理機関
III. 実質記番号管理銘柄の振替等の取扱
(1) 移行
(2) 特定口座管理機関の加入者に対する元利払
(3) その他口座管理機関の加入者に対する元利払
(4) 特定口座管理機関等からその他口座管理機関への振替
(5) 異なるその他口座管理機関間の振替
一般債の移行に係る業務処理要領
第1章
発行者の制度参加
内容
備考
Ⅰ.概要
(1)発行者による制度参加手続
¾ 一般債振替制度に参加する既発債の発行者は、以下の手続きを行う。
①既発債について社債等の振替に関する法律(以下「社振法」という。)の適 ¾ 社振法附則第 10 条、第 27 条、第 28 条、第 29 条、
用を受ける旨の決定(当該決定を行った既発債を以下「特例社債等」という。)
第 30 条、第 31 条及び第 36 条参照。
¾ この「決定」は、個々の発行における当該発行者の
通常の意思決定手続による。
¾ 地方公共団体の場合は、首長による決定が可能。な
お、首長が自ら決定するのではなく、法令等により
首長から権限委譲されたものが決定することも可
能。例えば、起債条件(利率や引受会社等)を決定
する権限が局長・部長等に委譲されている場合、本
件決定も局長・部長等が行うことが可能。
②特例社債等を株式会社証券保管振替機構(以下「機構」という。)が取扱う ¾ 社振法第 13 条参照。
ことに対する同意
¾ 特例社債等の場合、発行代理人は銘柄情報の登録等
③発行代理人及び支払代理人の選任
を、支払代理人は移行後から償還までの機構との手
続を、発行者に代わって行う。
¾ 原則として、ある銘柄の発行代理人及び支払代理人
は同一とする。
(2)機構に対する提出書類
¾ 発行者は機構に対し、取扱の同意等に関する書類を提出しなければならない。
第 1 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
¾ 提出書類の種類や提出方法は、当該発行者が「発行体コード」を有するかどう ¾ 発行体コードは証券コード協議会により管理され
かにより、区別される。
る、社債等の発行者を特定するコードである。具体
的には、原則として次の発行者について付番され
る。
①地方公共団体
②国内取引所に上場している内国会社(上場廃止
になった銘柄も含む)
③公募債を発行したことのあるその他法人(公
社・公団等)
④JB-Net 取扱銘柄の私募債を発行したことのある
法人
⑤外国、公募債を発行した事のある外国法人
¾ 発行体コードを有しないものとしては、私募事業債
のみを発行する非公開会社や公募債を発行したこ
とのない地方公社等がある。
第 1 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
Ⅱ.発行体コードのある発行者による手続
(1)同意書の提出
¾ 「発行体コード」の付番を受けている発行者は、機構に対して直接、全ての既 ¾ 「同意書(一般債振替制度用)」の書式は別紙1参
発債及び将来発行する振替債に関する包括的な「同意書(一般債振替制度用)」
照。
¾ 当該同意書の提出後、個別の銘柄情報が発行代理人
を、1 通提出する。
を通じて登録された場合に、機構は社振法第 13 条
に基づく取扱の同意があったものとして、当該特例
社債等を取扱う。
(2)一般債振替制度参加に係る届出書等の提出
¾ 発行者は、届出印、発行代理人・支払代理人の選任、連絡先担当者等につき、 ¾ 「一般債振替制度参加に係る届出書」及び「連絡先
機構に「一般債振替制度参加に係る届出書」及び「連絡先担当者届出書(一般
担当者届出書(一般債振替制度用)
」の書式は別紙
債振替制度用)」を提出しなければならない。
2・別紙3参照。
¾ 発行者が既に短期社債振替制度に発行者として参
加している場合でも、
「同意書(一般債振替制度用)」
「一般債振替制度参加に係る届出書」「連絡先担当
者届出書(一般債振替制度用)」は必ず提出する。
¾ 発行者は、少なくとも 1 社を発行代理人・支払代理人として選任の上、
「一般 ¾ 特例社債等について代表社債管理者、代表受託銀
債振替制度参加に係る届出書」に記載しなければならない。
行、財務代理人等に選任された金融機関等が存在す
る場合には、当該金融機関等が機構から発行代理
人・支払代理人として指定を受けていない場合を除
き、原則として、当該金融機関等を発行代理人・支
払代理人として選任する。
第 1 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
¾ 発行者は、複数の代理人を選任することができる。
¾ 各銘柄の代理人は 1 社であるが、発行者は銘柄毎に
異なる代理人を利用することができる。
機構システムでは、最大 20 社まで代理人を管理する。
(3)手続に関する留意点
¾ 発行者は「同意書(一般債振替制度用)
」、
「一般債振替制度参加に係る届出書」、 ¾ 各提出書類の書式は機構ホームページで取得可能。
「連絡先担当者届出書(一般債振替制度用)」を、郵送により機構に提出する。
¾ 「同意書(一般債振替制度用)」の提出に際しては、発行者及びその代表者を ¾ 株式会社の場合は「登記事項証明書(履歴事項全部
確認することができる書類(以下「確認書類」という。)を添付する。
証明書または現在事項全部証明書のいずれか)
」及
び「代表者の印鑑証明書」(いずれも機構への書類
提出日から3ヶ月以内に発行されたものに限る)を
添付する。
¾ 短期社債振替制度に参加している発行者は、確認書
類の添付を要しない。短期社債振替制度には参加せ
ず、株券等保管振替制度に参加している発行者につ
いては、確認書類を添付するものとする。
(4)発行者への通知等
¾ 機構は、提出された書類を確認し、当該発行者の同意書を受理した旨を機構ホ
ームページ上に掲載する。
第 1 章−4
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
Ⅲ.発行体コードのない発行者による手続
(1)同意書兼代理人選任届出書の提出
¾ 発行体コードの付番を受けていない発行者は、発行代理人を通じて機構に対 ¾ 「同意書兼発行代理人及び支払代理人選任届出書
し、
「同意書兼発行代理人及び支払代理人選任届出書(一般債振替制度用)」を、
(一般債振替制度用)」の書式は別紙4参照。
¾ 当該同意書の提出後、発行代理人により銘柄情報が
提出する。
登録された場合に、機構は当該特例社債等を取扱
う。
¾ 「同意書兼発行代理人及び支払代理人選任届出書
(一般債振替制度用)」に複数の特例社債等を記載
することもできる。なお、新規に振替債を発行する
場合も、同届出書に複数の銘柄を記載することがで
きる。
¾ 発行体コードの付番を受けていない発行者の場合、
「一般債振替制度参加に係る届出書」「連絡先担当
者届出書(一般債振替制度用)」の提出は不要。
(2)手続に関する留意点
¾ 「同意書兼発行代理人及び支払代理人選任届出書(一般債振替制度用)」の書 ¾ 当書式は機構ホームページで取得可能。
式は発行代理人を通じて入手する。
¾ 発行者は代表者名、連絡先担当者等を記入、実印を捺印の上、発行代理人に提
出する。
¾ 機構に対し、印鑑証明書、登記事項証明書の提出は不要とする。
¾ 発行体コードのない発行者から機構が同意書を受理した場合は、ホームページ
への掲載等を行わず、また発行者、代理人への通知も行わない。
第 1 章−5
一般債の移行に係る業務処理要領
第2章
銘柄情報の登録
内容
備考
Ⅰ.概要
(1)特例社債等の銘柄情報登録
 発行者は、発行代理人を通じて、特例社債等の銘柄情報を登録する。登録すべ
き内容や方法については、以下の点を除き、新発債の場合と同様である。
①「発行体コード」を有する発行者の銘柄の場合、ISIN コードを通知する。
 新発債の場合は、銘柄情報の登録後、機構から ISIN
コードを通知する。
 機構は通知された ISIN コードが実在するか確認す
る。
②当該銘柄の発行条件に関わらず、定時償還の方法や各社債の金額等について  Ⅲ.参照。
は、機構における取扱要件に合致する形で、銘柄情報を登録する。
(2)銘柄情報登録に必要な情報の提供
 機構は、発行代理人が特例社債等の銘柄情報を円滑に登録できるよう、証券コ
ード協議会から情報を入手のうえ、発行代理人に以下の事項を通知する。
 いずれの情報も、CSV ファイル形式で機構ホームペ
ージを通じて提供する。
 ファイルの仕様については、
「一般債・短期社債振
①発行体コード
②既発債にかかる ISIN コード(発行体コードのある発行者の銘柄に限る)
替システム接続仕様書(特例社債移行編) 付録2」
参照。
 発行体コードは、発行体名称(漢字及びカナ)とともに、平成 17 年 5 月から  発行体コードは、新発債の銘柄情報登録においても
必要なため、制度開始後も引き続き提供する。
提供する。
 左記データの中には、社債等を発行していない発行
者の発行体コードも含まれる。
 追加・変更があった場合は、随時変更を行う。
第 2 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
 発行体コードのある発行者の既発債の ISIN コードについては、銘柄の正式名
 発行体コードのない発行者の既発債については、新
発債と同様、銘柄情報登録後に JP90B で始まるコー
称等と併せて、平成 17 年 9 月以降順次提供する。
ドを付番するので、左記情報には含まない。
 左記情報は、都度更新を行う。
 発行体コードのある発行者の既発債で ISIN コードが付番されていない銘柄に
ついては、以下のように、機構が証券コード協議会に対し ISIN コード付番申
請を行う。
①「私募社債便覧(平成 17 年 3 月末現在)
」等で確認可能な銘柄については、  具体的には、発行体コードがある発行者の私募債が
機構で ISIN コード未付番の銘柄を抽出のうえ、付番申請を行う。
想定される。
 地方債については、地方債協会が付番申請を行う。
②機構にて確認できない銘柄については、機構が発行代理人からの依頼に基づ  発行体コードを有する地方公社の既発債や、私募社
き、ISIN コード付番申請を行う。
債便覧に掲載されていない私募債等が想定される。
 発行代理人は機構に対し、付番に必要な情報を電子
メールに CSV ファイルを添付する形で提供する。詳
細については「一般債・短期社債振替システム接続
仕様書(特例社債移行編)付録2」参照。
 発行代理人からの依頼の受付は、左記①による付番
結果の公表後、複数回に分けて行う。
Ⅱ.銘柄情報登録の方法
 発行代理人は、原則として、平成 18 年 3 月末までに特例社債等の銘柄情報を  個別移行方式のみで移行される銘柄については、平
登録する。
成 18 年 12 月 15 日(金)までに銘柄情報を登録す
る。但し、平成 19 年 1 月に利払が行われる銘柄に
ついては、平成 18 年 11 月 15 日(水)までに銘柄
第 2 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
情報を登録する。なお、実質記番号管理銘柄及び米
国外債の取扱いは別途定める。
 国際機関債以外の外債については、本国税制との関係により本制度において体  体制整備の要否に係る確認は、原則として、発行者
制整備が必要となる場合がある。銘柄情報登録は、体制整備の要否に係る確認
が行う。確認の結果、体制整備が必要となる場合に
が完了した銘柄(体制整備が必要となる場合には体制整備が完了した銘柄)に
は、本国税制との関係で必要となる内容を具体的に
ついて行う。
機構に連絡する。
 銘柄情報を登録した発行代理人は、機構関与銘柄について、登録の翌月末まで
 原則として、代理人専用WEB画面を利用し電子フ
(但し、平成 18 年 7 月末までに登録した特例社債等については、平成 18 年 9
ァイル(Word 文書又は PDF ファイル)にて送付す
月末まで)に、機構に発行要項を送付する。
るものとするが、紙ベースでの提出も許容する。
 銘柄情報を登録した発行代理人は、以下のいずれかの要件に該当する銘柄につ  「その他情報」は、銘柄情報登録の翌月末まで(但
いて、その要件に関する情報(以下「その他情報」という。
)を発行要項から
し、平成 18 年 7 月末までに登録した特例社債等に
抜粋のうえ、機構に送付する。
ついては、平成 18 年 9 月末まで)に、代理人専用
WEB画面を利用し CSV ファイルにて送付する。
①利率が変動であること
②コールオプションが付されていること
③プットオプションが付されていること
④合同発行であること
⑤分割発行であること
Ⅲ.特例社債等における特別な対応
(1)各社債の金額
 複数券種が存在する銘柄の場合、最低券種の金額を振替債としての各社債の金  各社債の金額は 1 千通貨単位以上で 1 千通貨単位刻
みであることが必要。
額とする。
第 2 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(2)1 通貨あたりの利子額
 特例社債等については、移行前の券種あたりの利子額に見合う値とする。
 例えば、各社債の金額が 100 万円で、券種あたり利
子額が 4,657 円の場合、1 通貨あたりの利子額は
0.004657 円とする。
 1 通貨あたり利子額の通知が必要となるのは、機構
関与方式の銘柄のみ。
 なお、複数券種ある銘柄の場合は、最低券種の金額
を各社債の金額とするため、1通貨あたりの利子額
は移行前の最低券種あたりの利子額に見合う値を
設定する。
(3)定時償還
 特例社債等のうち、記番号を利用して定時償還を行う記番号定時償還債や抽籤
償還債(以下「記番号定時償還債等」という。
)については、振替債としての
償還方法として、
「ファクター管理方式」または「実質記番号管理方式」のい
ずれかを利用できる。
 ファクター管理方式の場合、発行代理人は銘柄情報登録に際し、銘柄情報登録
日時点でのファクター値、その後の各社債の金額(振替単位)あたりの定時償
還額等を設定する。
 実質記番号管理方式の場合、機構では定時償還情報を管理しないため、機構に
対する銘柄情報登録は満期一括償還型の債券として行い、さらに「特定口座管
理機関」を通知する。
第 2 章−4
 実質記番号管理方式により移行される銘柄の取扱
については、第 8 章参照。
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(4)銘柄の分割管理
 一般債振替制度における銘柄管理の制約から、特例社債等の当初発行条件等を  記番号定時償還債等についてはⅤ、少人数私募債に
単一の振替債として再現できない場合については、複数の振替債として管理す
ついてはⅦ参照。
ることが可能。具体的には、記番号定時償還債等でファクター管理方式が採用
される銘柄と少人数私募債が対象となる。
 複数銘柄管理する場合は、当初銘柄(以下「親銘柄」という。
)と複数管理さ
 同じ親銘柄に紐付けされた子銘柄の銘柄情報は、親
れる銘柄(以下「子銘柄」という。
)の双方について、銘柄情報を登録する必
銘柄の銘柄情報登録と同一日に一括して送信しな
要がある。
ければならない。
Ⅳ.記番号定時償還債等の取扱
(1)記番号定時償還債等における償還方式の選択
 記番号定時償還債等の銘柄情報を通知する際には、移行後の償還方法として、
ファクター管理方式または実質記番号管理方式のいずれかを選択する。
 上記選択は、社債権者の移行ニーズや保有状況に関する情報を登録機関あるい  ファクター管理方式・実質記番号管理方式のいずれ
は期中事務代行会社から入手のうえ、発行代理人が行う。
 新発の振替債の場合はファクターを利用して定時償還を行うので、既発行の記
番号定時償還債等の移行にあたっても、ファクター管理方式を原則とし、ファ
クター管理方式による移行ができない場合に実質記番号管理方式を採用する
ものとする。
(2)ファクター管理方式
 ファクター管理方式を選択できるのは、以下の2つの条件を満たす場合のみ。
イ)社債権者全員が振替債への移行に同意していること
第 2 章−5
によっても発行者の償還計画は変わらない。
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(=発行総額の全額(定時償還済の額を除く)が同時に振替債に移行できる
こと)
ロ)発行者及び各社債権者の償還フローが、ファクター(小数点以下 10 位未
満の端数を生じない数値)を用いて再現できること
 社債権者から振替債への移行希望を受けた発行代理人は、当該社債権者以外の  無記名債の場合、期中に転売がなく、発行当初の社
社債権者を全て把握している場合は、他の社債権者全員が振替債に移行する意
債権者全員が引き続き保有しているのでなければ、
思があるかどうか、確認する。
発行代理人は必ずしも全ての社債権者を把握でき
るとは限らない。
 抽籤償還債を保有する社債権者にとって将来の償還計画は未定であるが、振替  ファクター管理方式は全社債権者が同時に移行申
債に移行した場合は、各社債権者一律に定時償還が行われ、償還計画は確定的
請することを前提とするが、抽籤償還債の場合は、
となる。
移行後の償還計画についても、あわせて合意される
必要がある。
 全社債権者の移行意思が確認できた場合、発行代理人は、各社債権者の償還フ
ローが変わらないよう、振替債としての償還計画案を作成する。
 作成例について別紙5参照。また、機構はファクタ
ー管理方式により移行前の償還計画が再現できる
か否かが確認できるツール(以下「償還計画案確認
ツール」という。
)を提供する。
(3)実質記番号管理方式
 ファクター管理方式は採用できないが、なお、振替債に移行する必要がある場
合には、発行代理人は実質記番号管理方式を選択することができる。
第 2 章−6
 実質記番号管理方式により移行される銘柄の取扱
については、第 8 章参照。
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
Ⅴ.ファクター管理方式の場合の銘柄情報登録手順
(1)概要
 ファクター管理方式で移行される記番号定時償還債等(以下「ファクター管理
銘柄」という。
)については、移行前の償還計画が振替債として確実に反映で
きるよう、発行代理人は事前に確認のうえで、銘柄情報を登録するものとする。
 ファクター管理銘柄に一括移行方式を利用する場合、発行代理人は平成 18 年
7 月末までに償還計画の確認及び銘柄情報登録を完了させる。
 発行代理人・登録機関たる金融機関が、全社債権者
の移行申請が確実と判断できる場合(例えば、発行
代理人自身が総額を保有しているケース)のみ、フ
ァクター管理銘柄を一括移行方式により移行する
ことができる。なお、発行代理人以外の社債権者が
保有している銘柄については、発行代理人は当該社
債権者が登録機関たる金融機関に対し移行申請等
に関する包括委任状を提出済であることを確認す
る必要がある。
 一括移行対象銘柄は、原則として平成 18 年 3 月末
までに銘柄情報登録を行う必要があるが、ファクタ
ー管理銘柄については、全社債権者が登録機関たる
金融機関に対し移行申請等に関する包括委任状を
提出済であることを発行代理人が確認することを
前提に、平成 18 年 4∼7 月の銘柄情報登録を可能と
する(一括移行対象銘柄の銘柄情報登録については
第 4 章Ⅱ.(1)参照)
。
 ファクター管理銘柄を個別移行方式(移行日:平成 19 年 1 月∼12 月)により  発行代理人が銘柄情報を登録する時期と、実際の移
第 2 章−7
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
移行する場合、銘柄情報登録は平成 18 年 7 月∼12 月 15 日(金)まで(但し、
行日には数ヶ月の間隔があく可能性がある。
平成 19 年 1 月に利払が行われる銘柄については、平成 18 年 11 月 15 日(水)  抽籤償還債で社債権者が複数存在し、かつ移行日以
前に償還される当籤番号が未定の場合は、移行日ま
まで)に行う。
でに定時償還が行われないタイミングで銘柄情報
登録を行う必要があるため、例外的に平成 18 年 12
月 15 日以降に銘柄情報登録を行うことも可能とす
る。
(2)振替債としての償還計画案の作成
 発行代理人は、機構が提供する償還計画案確認ツール等により移行前の償還計  機構では、原則として個別の償還計画の確認は行わ
ないため、発行代理人において十分確認する必要が
画がファクターを利用して再現できることを確認する。
ある。
(3)銘柄情報の登録
 作成した償還計画案に従い、発行代理人は速やかに銘柄情報登録を行う。
 銘柄情報登録の際の留意点について別紙5参照。
 複数銘柄に分割して管理される場合は、移行前の元の銘柄(親銘柄)と分割後
 「一般債・短期社債振替システム接続仕様書(一般
債 CSV 編)
」Ⅲ-31 頁参照。
の銘柄(子銘柄)の両方を登録する必要がある。
 ファクター管理銘柄の銘柄情報登録後、実際に移行を行うまでの間に、何らか
 例えば、一部社債権者が移行を取りやめた、転売が
の事情変更により銘柄情報の変更等が必要となった場合には、発行代理人は機
行われ各社債権者の償還計画が変わった、等の事情
構に連絡をし、対応を協議する。
が想定される。なお、このような事情変更が生じな
いよう、発行代理人は社債権者の移行意思を十分に
確認する必要がある。
 記番号定時償還債等において、銘柄情報登録の完了後、移行日までの間に定時
 抽籤償還債の場合、抽籤が行われることにより各社
償還・抽籤償還が行われる場合、発行代理人は当該定時償還・抽籤償還にかか
債権者の移行後の償還計画に影響が生じるため、移
第 2 章−8
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
行日までに定時償還が行われないタイミングで銘
る償還金額情報等を「銘柄情報変更」により通知する。
柄情報登録を行う必要がある。
 銘柄を分割した場合、
「銘柄情報変更」により通知
する必要があるのは子銘柄のみ。親銘柄についての
通知は不要。
Ⅵ.実質記番号管理方式の場合の銘柄情報登録手順
 実質記番号管理方式の場合は、満期一括償還債として銘柄情報登録を行う。
 銘柄情報登録の期限は別途定める。
 「定時償還有無フラグ」に“N”
(定時償還なし)を
設定する。
Ⅶ.少人数私募債の複数銘柄管理
 私募の要件の1つとして社債券の枚数が 50 未満である銘柄について、最低券
 例えば、発行総額が 31 億円、券種構成が 1 億円券
種を振替単位として移行した結果、口数が 50 以上となる場合については、私
種 30 枚、1 千万円券種 10 枚(したがって本券は合
募の要件を満たすために各券種を振替単位とした別銘柄として管理すること
計 40 枚)という少人数私募債について、振替単位
ができる。
1 千万円の単一銘柄として移行した場合、振替債と
 少人数私募債を券種毎に別銘柄として管理する場合、子銘柄は券種毎に設定さ
しての口数は 310 口となり、私募の要件を満たさな
い。このような銘柄について、30 億円(振替単位 1
れる。
億円)と 1 億円(振替単位 1 千万円)の 2 銘柄とし
て管理することを可能とする。
 なお、単一の振替債に移行すると私募の要件を満たさない場合、単一銘柄とし
て銘柄情報登録されても、機構はシステム的にエラーとし、受け付けない。
第 2 章−9
 「一般債・短期社債振替システム接続仕様書(一般
債 CSV 編)
」Ⅲ-31 頁参照。
一般債の移行に係る業務処理要領
第3章
移行申請の概要
内容
備考
Ⅰ.移行申請できない場合
¾ 以下の場合について、移行申請を行うことはできない。
①弁済期が到来していない利札が欠けている場合
¾ 社振法附則第 14 条第 2 項参照。
②登録債で、質権設定、担保権及び処分の制限に係る登録がされている場合
¾ 同上。なお、現物債の場合も、質権者は移行申請で
きない。
③満期償還日が到来済みの場合
④利払期日到来済みの利札がある場合
⑤デフォルト等の事情で支払が遅延している銘柄
⑥事故債券の場合
Ⅱ.社債権者による移行申請
(1)移行申請の委任
¾ 社債権者は、各移行方式において別に定める場合を除き、口座管理機関に対し ¾ 機構加入者が保有する社債等については、みずから
移行申請手続きを委任する。
移行申請を行う。
¾ 口座管理機関は、加入者から移行に関する同意を受ける。
(2)移行方式
¾ 移行方式としては、一括移行方式(登録債のみ)、事前預託方式(現物債のみ)、 ¾ 各移行方式の詳細については次章以降参照。
個別移行方式(登録債・現物債)及び個別移行方式の特例(本券搬送省略方式、
現物債のみ)の4方式が利用できる。
第 3 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
第4章
一括移行方式
内容
備考
Ⅰ.概要
(1)移行日
 平成 18 年 11 月 1 日(水)から平成 19 年 10 月 31 日(水)まで、利払日(実際に  各銘柄の移行予定日は、平成 18 年 11 月 1 日以降最
利払が行われる営業日)を移行日として、毎営業日、移行処理を行う。
初に到来する利払日となる。ただし、定時償還債等
における償還金額の確定時期等の関係で、別の利払
日を移行日とする場合、登録機関たる金融機関は平
成 18 年 7 月末までに機構に通知する。
 利払日が同一の銘柄が一斉に移行され、最初の半年
でほぼ全ての銘柄の移行が完了する。
 移行日の元利払は登録債として行われる。
 登録機関たる金融機関、機構、及び口座管理機関は、3 週間のいわゆる登録停
 月次定時償還債等の登録停止期間が 2 週間の銘柄
についても、元利払日前の 3 週間で移行準備を行
止期間を利用して、移行準備作業を行う。
う。このため、移行日の 3 週間前からは、登録停止
期間に入る以前であっても移転登録等はできない。
(2)対象銘柄
 機構が対象外と定める銘柄を除き、発行代理人が銘柄情報登録において、一括
移行の対象とするかどうかを指定する。
 発行代理人は、登録機関と調整のうえ、一括移行の
対象とする銘柄を決定する。
 複数の振替債として管理する銘柄については、分割後の銘柄(子銘柄)単位で
移行申請データが作成されることを条件として、一括移行の対象とする。
 登録機関たる金融機関は、機構に提供する移行申請
データにおいて、子銘柄の ISIN コード(JP90BZ で
始まるコード)をセットする。
第 4 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
 以下の銘柄については、一括移行の対象外とする。
①平成 19 年末までに償還される銘柄
②記番号定時償還債等で実質記番号管理方式にて移行する銘柄
 記番号定時償還債等のうち、ファクター管理方式に
て移行する銘柄については、発行総額全額(定時償
還済みの額を除く)が同時に移行される必要がある
ため、原則として対象外とするが、発行代理人・登
録機関・社債権者全員が合意のうえ、移行申請でき
る場合は、例外的に対象にできることとする。
(3)一括移行に対応する登録機関
 一括移行に対応する登録機関を対象とし、平成 17 年 10∼11 月及び制度稼動後  一括移行に対応するかどうかは登録機関の任意。
に一括移行に係るテストを実施する。
 一括移行に対応する登録機関は、
「登録債一括移行方式への参加申請書」を機
 別紙6「登録債一括移行方式への参加申請書」参照。
構に届け出るものとし、機構は平成 17 年 10 月に一括移行に対応する登録機関
の情報を機構ホームページで公表する。
Ⅱ.移行事前準備
(1)一括移行対象銘柄の確定及び情報提供
 発行代理人は、制度開始日から平成 18 年 3 月末までの間に、一括移行の対象  銘柄情報登録ファイル中の「一括移行方式フラグ」
とする銘柄について、銘柄情報登録を行う。
を”Y”とする。その他、登録方法等については、
「一
 ただし、ファクター管理銘柄(ファクター管理方式で移行される記番号定時償
還債等)については、平成 18 年 7 月末までに銘柄情報を登録する(第2章
般債・短期社債振替システム接続仕様書(一般債
CSV 編)
」Ⅲ-31 頁参照。
 銘柄情報登録の完了後、移行日までの間に定時償
Ⅴ.(1)参照)
。
還・抽籤償還が行われる場合、支払代理人は当該定
第 4 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
時償還・抽籤償還にかかる償還金額情報等を「銘柄
情報変更」により通知する必要がある。
 機構は、平成 18 年 4 月、同年 3 月末基準で、一括移行対象銘柄の情報(銘柄  公開方法としては、機構ホームページから CSV ファ
名、ISIN コード、移行予定日、発行代理人、機構関与方式・非関与方式の別)
イルをダウンロードできる形とする。
を公開する。
 やむを得ない事情により平成 18 年 3 月末までに銘柄情報登録が間に合わなか
った場合については、同年 7 月末まで、一括移行対象銘柄を追加することを可
能とする。
 他方、3 月末時点で対象とされた銘柄について、一括移行の対象外とすること  3 月末時点で一括移行対象とされた銘柄を、一括移
行対象外とせざるを得ない場合は、発行代理人は機
は、原則として認めない。
構に事前に連絡し、対応を協議するものとする。
 機構は、平成 18 年 8 月、同年 7 月末基準で、一括移行対象銘柄の情報(確定
版)を公開する。
(2)登録機関たる金融機関に対する包括委任
 一括移行方式の利用を希望する社債権者は、平成 18 年 4 月から平成 18 年 8 月  登録機関たる金融機関は、平成 18 年 3 月までに、
末までに、自らが口座開設する口座管理機関を通じて、登録機関たる金融機関
登録社債権者に対し、一括移行方式が利用可能であ
に対し移行申請等に関する包括委任を行う。
る旨を連絡する。
 包括委任のための委任状の書式については別紙7
参照。当書式並びに登録機関たる金融機関への提出
ルール等は、機構のホームページに掲載する。
 登録社債権者が間接口座管理機関の場合も、その直
近上位機関を通じて、登録機関たる金融機関に対し
包括委任状を提出する。登録社債権者が機構加入者
第 4 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
の場合は、自ら提出する。
 やむをえない事情により平成 18 年 7 月末までに包
括委任を行えなかった場合は、各登録機関たる金融
機関に連絡し、協議する。
 登録機関が異なる複数の銘柄を保有する社債権者は、登録機関ごと(経理口を
開設している場合は経理口ごと)に、それぞれ包括委任状を提出する必要があ
 一部の登録機関の取扱銘柄についてのみ、一括移行
を利用することも可能。
る。
 ある登録機関の取扱銘柄については、移行先口座は一つしか指定できない。
 複数の登録機関に包括委任を行う場合に、各登録機
関によって移行先口座を分けることは可能。
 委任状により指定された移行先口座が課税分口座
であり、かつ、移行対象の銘柄に割引債等・国際機
関債が含まれる場合、機構は当該割引債等・国際機
関債の移行先口座を別紙14のとおりとする。
 社債権者は一括移行を行う銘柄を指定することはできない。
 機構が公表した一括移行対象銘柄で、包括委任を行
った社債権者が移行日時点で保有する銘柄は、全て
一括移行方式により移行される。
 一括移行対象銘柄であっても、移行日の 3 週間前に質権の設定や担保権の登録  登録機関たる金融機関への包括委任を行う段階で、
がなされているなど、法律上移行が行えない残高は一括移行されない。
質権や担保権の解除をしておく必要は無い。
 移行対象社債の詳細は包括委任状右面の事務取扱
約款参照。
(3)登録機関たる金融機関による口座情報の付加
 登録機関たる金融機関は、
平成 18 年 11 月 1 日の移行処理開始に間に合うよう、  付加すべき口座情報は、登録機関たる金融機関に対
する包括委任状において示される。
口座情報の付加を完了する。
第 4 章−4
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
Ⅲ.移行処理
(1)スケジュール
 機構は、移行予定日、登録機関たる金融機関から機構に対する移行申請データ
の提出期限、機構から機構加入者に対する口座管理機関用移行データの提供日
 別紙8参照。なお、特段の事情がない限り、当スケ
ジュールは変更しない。
等に関する具体的スケジュールを、平成 18 年 3 月までに公表する。
(2)登録機関たる金融機関による移行申請データの作成
 登録機関たる金融機関は、移行申請データを作成し、機構ホームページの移行
 別紙9「一括移行・個別移行に係る移行申請データ
申請データアップロード・ダウンロード画面(ただし、統合 Web 端末を設置し
等の授受方法」を参照。また、データのフォーマッ
ている場合は統合 Web 端末)を通じて機構に提出する。当該データが、登録内
ト、内容、媒体等については、
「一般債・短期社債
容証明書かつ機構に対する移行申請書となる。
振替システム接続仕様書(特例社債移行編)
」3 頁
参照。
 登録機関たる金融機関は、移行日が含まれる週(以下、
「移行週」
)の前々々週  一度提出(送信)したデータの訂正を行う場合は、
の最初の営業日から、前々週の最終営業日までに、移行申請データを提出する
必ず機構に連絡する。提出期限を過ぎてから訂正・
必要がある(機構ホームページを通じてアップロードする場合は、前々週の最
取消を行う必要がある場合は機構に連絡のうえ対
終営業日の前営業日までにアップロードする必要がある)
。なお、申請データ
応を協議する。
の訂正についても、同期間内に提出するものとする。
 機構は提出された移行申請データを当日中に確認のうえ、移行申請受付通知デ  移行申請データを機構ホームページを通じてアッ
ータを作成し、当日以降、登録機関たる金融機関に返却する。
プロードした場合、移行申請受付通知は原則として
アップロードした日の2営業日後の午後1時以降
ダウンロード可能となる。
 ファクター管理される定時償還銘柄について、移行申請データにセットされる  移行日の定時償還は登録債として行われるため、定
時償還後の残高をセットする。
「社債等の金額」は移行日時点の登録現在額とする。
第 4 章−5
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(3)口座管理機関用移行データの作成
 機構は、移行週の前々週の最終営業日の夜間バッチにて、口座管理機関用移行
 データのフォーマット、内容、媒体等については、
データを作成し、移行週の前週の最初の営業日に機構加入者(直接口座管理機
「一般債・短期社債振替システム接続仕様書(特例
関)に提供する。
社債移行編)
」24 頁参照。
 直接口座管理機関は、顧客口への移行分について、直近下位機関用の移行デー
タを作成し通知する。
 通知方法や内容等については、直接口座管理機関と
その直近下位機関との間で定めるものとする。
 口座管理機関はこれらデータを利用して、移行準備を行う。
(4)口座簿記録
 機構は、移行日の前営業日の夜間バッチ処理にて、振替口座簿への記録を行い、  結果の通知方法等については、
「一般債・短期社債
結果を機構加入者(直接口座管理機関)に通知する。直接口座管理機関および
振替システム接続仕様書(特例社債移行編)
」66 頁
その下位の口座管理機関も振替口座簿の記録を行う。
参照。
(5)移行済の通知
 機構は、移行日において、登録機関たる金融機関に対し予定された移行が完了
した旨を電子メールにて通知する。なお、当該通知と、事前に返却している移
 異常なく移行された場合、明細は添付しない。当該
通知を受け、登録機関は登録簿の抹消を行う。
行申請受付データをもって、機構から登録機関に対する移行済の通知とする。
 機構は、発行者に対して移行済の通知は行わず、登録機関に対する通知をもっ
 登録機関たる金融機関は、発行者に対する移行に係
る抹消登録の登録通知をもって、移行済の通知とす
てこれに代える。
ることができる。期中事務代行会社に移行に係る抹
消登録の登録通知を行う場合には、期中事務代行会
社が移行済の情報を反映した社債原簿等を発行者
に示し、移行済の通知とすることができる。
 振替債への移行後、登録機関において抹消登録され
第 4 章−6
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
るまで数日を要することがあるため、その間に登録
機関に残高証明等を請求する社債権者は注意を要
する。
第 4 章−7
一般債の移行に係る業務処理要領
第5章
事前預託方式
内容
備考
Ⅰ.概要
(1)日証決「社債等保管振替サービス」または日証代「事前預託サービス」の利用
¾ 事前預託方式の利用を希望する口座管理機関(保護預り機関)は、日本証券決 ¾ 日証決の「社債等保管振替サービス」及び日証代の
済(株)
(以下「日証決」)の「社債等保管振替サービス」または日本証券代行
「事前預託サービス」の概要や手数料率等について
(株)(以下「日証代」)の「事前預託サービス」を利用し、本券を預託する。
は、日証決または日証代に直接確認する。
¾ 本券を預託するにあたり、口座管理機関(保護預り機関)はスケジュール・持 ¾ 1 日あたりの預託受入可能枚数には制約がある。ま
込枚数等について、事前に機構および日証決または日証代と調整する。移行が
た、預託スケジュールは、日証決または日証代にお
【移行日②(平成 18 年 7 月 31 日(月))】に行われる銘柄は、原則として 6 月
ける本券保管スペース上の制約も踏まえ調整する。
以降に、移行が【移行日③(平成 18 年 11 月 30 日(木))】に行われる銘柄は
原則として 10 月以降に預託を行う。
¾ 本券を預託する口座管理機関(保護預り機関)は、事故債券が含まれていない
ことを確認する。
(2)移行日
¾ 平成 18 年 4 月 28 日(金)、7 月 31 日(月)、及び 11 月 30 日(水)を移行日
とする。
¾ 元利払に支障を生じないよう、以下のように、銘柄ごとの移行日を定める。
【移行日①(4 月 28 日(金))】
2/1∼3/31 利払・8/1∼9/30 利払銘柄が移行対象
¾ 7/31 が利払期日であるが、実利払日が 8 月 1 日
(火)
【移行日②(7 月 31 日(月))】
6/1∼7/31 利払・12/1∼1/31 利払銘柄が移行対象
となる銘柄は、移行日①(4 月 28 日(金))を移行
日とする。
第 5 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
¾ 11/30 が利払期日であるが、実利払日が 12 月 1 日
【移行日③(11 月 30 日(木)】
3/1∼5/31 利払・9/1∼11/30 利払銘柄が移行対象
(金)となる銘柄は、移行日②(7 月 31 日(月))
を移行日とする。
¾ 移行日②③の移行対象銘柄のうち、7/31 と 11/30
利払の銘柄については、利払日と移行日が一致す
る。これらについては、移行日の利払は現物債利札
での処理となる。
(3)対象銘柄
¾ 公募債券のうち本券の発行されている債券を事前預託方式による移行の対象 ¾ 具体的には、証券コード協議会が「公社債銘柄コー
とする。ただし、以下については事前預託方式による移行の対象としない。
ド」(9 桁)を付番している銘柄が対象となる。
①定時償還銘柄(ABS、MBS、記番号定時償還債、抽籤償還債等)
②平成 18 年 12 月末までに償還される銘柄
¾ 機構は、平成 18 年 3 月末までに機構への銘柄情報登録が完了したものを対象
に、事前預託方式の対象となる銘柄を確定し、平成 18 年 4 月に、対象銘柄の
情報を機構ホームページを通じて関係者に通知する。
(4)日証決または日証代への移行手続の委任
¾ 口座管理機関(保護預り機関)は、日証決または日証代に対し、機構に対する ¾ 具体的な委任の書式については別紙10参照。
移行申請手続を委任する。このとき、機構の振替口座簿上の記録先口座と口座 ¾ 記録先口座については下記(5)参照。
管理機関を示すコード(金融・証券区分コード 1 桁+固有名コード 4 桁)をあ
わせて通知する。
第 5 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(5)制約事項
¾ 日証決の「社債等保管振替サービス」を利用する場合、日証決保管振替システ
ム端末(日本証券クリアリング機構の清算端末と共用とすることも可能)及び
専用回線を導入する必要がある。
¾ いったん預託した本券であっても、顧客の都合等で移行しない部分があれば、
移行日の 8 営業日前までに返還を受けておく必要がある。
¾ 口座管理機関は移行対象の銘柄・残高の全てについて、機構の振替口座簿上の ¾ 社債権者の課税区分等に応じて源泉徴収不適用分
記録先口座を一つしか指定できない。
等口座と課税分口座に分けて移行することはでき
ない。課税分口座に移行された場合、通期非課税の
扱いが可能な残高についても、移行後最初の利払に
おいて課税情報申告が必要となるが、分かち計算扱
いとし、税額をゼロと設定することにより、税引前
の利息額を取得できる。
¾ 口座管理機関により指定された記録先口座が課税
分口座であり、かつ、移行対象の銘柄に割引債等・
国際機関債が含まれる場合、機構は当該割引債等・
国際機関債の記録先口座を別紙14のとおりとす
る。
Ⅱ.移行処理
(1)移行対象となる本券の確定
¾ 口座管理機関(保護預り機関)は、移行日の 8 営業日前までに、当該移行日に ¾ 移行日前の 7 営業日は、日証決または日証代にて移
移行可能な銘柄で日証決または日証代に預託している本券のうち、機構に対し
行対象本券の確認等を行うため、振替、返還(本券・
移行申請を行うものを確定する。
利札とも)及び新たな預託には応じない。
第 5 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
¾ 具体的なスケジュールは以下の通り。
【移行日①】
4/17(月)
返還請求最終日
4/18(火)
預託・返還最終日
4/19(水)∼27(木) 預託残高変動禁止
4/28(金)
移行日
【移行日②】
7/18(火)
返還請求最終日
7/19(水)
預託・返還最終日
7/20(木)∼28(金) 預託残高変動禁止
7/31(月)
移行日
【移行日③】
11/16(木)
返還請求最終日
11/17(金)
預託・返還最終日
11/20(月)∼29(水) 預託残高変動禁止
11/30(木)
移行日
¾ 顧客の了解を得て、あらかじめ移行日当日を決済日とする自己口から顧客口へ
の振替申請を行っておくことを前提に、記録先口座を自己口とすることができ
る。
¾ 顧客口を記録先口座とする場合、口座管理機関は機構に対し、【移行日①】に ¾ 「振替受入簿データ」は社債権者の名称・住所、銘
ついては 4/19(水)∼27(木)の間に、
【移行日②】については 7/20(木)∼28(金)
柄ごとの残高などが含まれ、法定帳簿である振替受
の間に、
【移行日③】については 11/20(月)∼29(水)の間に「振替受入簿デー
入簿を作成するために用いられる。なお、振替受入
第 5 章−4
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
タ」を提出する。
簿データの仕様等については「一般債・短期社債振
替システム接続仕様書(特例社債移行編)」42∼45
頁参照。
¾ 保護預り機関が間接口座管理機関の場合は、移行予定銘柄・金額等の情報を、
上位機関に通知しておくものとする。
(2)移行申請
¾ 日証決及び日証代は、機構に対する移行申請データを作成し、移行日の前営業 ¾ 移行申請データのフォーマット等については、機構
日までに機構に提出する。
と日証決・日証代間で定める。
(3)口座簿記録
¾ 機構は、移行日の前営業日の夜間バッチ処理にて、振替口座簿記録を行い、結
果を機構加入者(直接口座管理機関)に通知する。
¾ 口座管理機関も振替口座簿への記録を行う。
(4)移行済の通知
¾ 機構は、期中事務代行会社に対し、無効処理済の券面を搬送することにより、 ¾ 具体的な搬送方法、スケジュールについては、期中
移行済の旨を通知する。
事務代行会社と事前に調整する。
¾ 機構は、発行者に対して移行済の通知は行わず、期中事務代行会社に対する通 ¾ 期中事務代行会社は、移行済の情報を反映した社債
知をもってこれに代える。
原簿等を発行者に示し、移行済の通知とすることが
できる。
¾ 期中事務代行会社への無効券面の搬送は、移行日から 1 ヶ月程度を目途とし、 ¾ 利払期日の 2 ヶ月前までに、期中事務代行会社にお
銘柄ごとにまとめて行うものとする。
いて、移行済の情報を社債原簿に反映できる日程と
する。
第 5 章−5
一般債の移行に係る業務処理要領
第6章
個別移行方式
内容
備考
Ⅰ. 概要
(1)移行期間
 取扱期間は、平成 19 年 1 月 4 日(木)∼12 月 28 日(金)の1年間とし、各
銘柄の利払日(実際に利払が行われる営業日)を移行日とする。
 一括移行方式に対応する登録機関・対応しない登録機関の別、及び現物債・登
録債の別でみたそれぞれの移行期間は以下のとおり。
 移行日当日の利払は登録債または現物債として行
う。
 利払日以外を移行日とせざるを得ない場合、口座管
理機関は事前に移行対象となる銘柄の登録機関・期
中事務代行会社(ファクター管理方式で移行される
現物債
一括移行方式に対応する
一括移行方式に対応しない
記番号定時償還債・抽籤償還債の場合は発行代理人
登録機関の取扱銘柄
登録機関の取扱銘柄
を含む。
)の了解を得て、機構に連絡のうえ協議す
平成 19 年 1 月 4 日∼12 月 28 日
る。但し、この場合においても、平成 19 年におけ
の各銘柄の利払日
る各銘柄の最終利払日の翌日以降を移行日とする
移行申請は受け付けない。
平成 19 年 7 月 2 日∼12 月 28 日
登録債
の各銘柄の利払日
平成 19 年 1 月 4 日∼12 月 28 日
※平成 19 年における最終利払日
の各銘柄の利払日
①利払期日が 6・12 月 30 日で休日利払処理が後
柄)は、平成 19 年 1 月 4 日∼6
倒しの場合、12 月の利払日は平成 20 年 1 月 4 日
月 29 日の各銘柄の利払日
クーポン債
(利払日なし)
平成 19 年 11 月 15 日
行日となる場合があるので注意を要する。
(例)
が 1∼6 月の銘柄(年 1 回利払銘
割引債・ゼロ
 利払の休日処理によっては、利払期日とは異なる移
となるため、移行日は平成 19 年 1 月 4 日(木)
平成 19 年 5 月 15 日または
及び 7 月 2 日(月)となる。
平成 19 年 11 月 15 日
②①の銘柄が、一括移行方式に対応する登録機関
の登録債である場合には、移行日は平成 19 年 7
月 2 日(月)のみとなる。
第 6 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(2)対象銘柄
 平成 18 年 12 月 15 日(金)までに銘柄情報登録が行われた銘柄を個別移行方  機構は、平成 18 年 12 月 26 日(火)に個別移行方式
の対象銘柄の情報(銘柄名、ISIN コード、利払日、
式の対象とする。
平成 19 年の最終利払月)を公表する。
 但し、平成 19 年 1 月に利払が行われる銘柄については、平成 18 年 11 月 15 日  これに先立ち、機構は対象銘柄の情報を平成 18 年
(水)までに銘柄情報登録が行われた銘柄を個別移行方式の対象とする。
 なお、抽籤償還が行われる銘柄で、上記の銘柄情報登録の期限までに抽籤が行
われず、移行日までに償還対象の記番号が確定しない場合については、平成
18 年 12 月 15 日(金)以降に機構に連絡のうえ銘柄情報の登録を行う。
10 月 31 日(火)(10 月 13 日(金)基準)
、及び同年
11 月 30 日(木)(11 月 15 日(水)基準)にも公表す
る。
 実質記番号管理銘柄及び米国外債の銘柄情報登録
の期限については別途定める。
Ⅱ.登録内容証明書書式の届出
 すべての登録機関は、平成 18 年 9 月末までに、機構に対して登録内容証明書  別紙11「登録債個別移行方式に係る確約書」参照。
書式・移行済通知の連絡先住所・担当部署名・担当者名・電話番号・電子メー
ルアドレス等を届け出る。
Ⅲ.登録債の移行処理
(1)登録内容証明書の交付請求(移行日の前々月 25 日まで)
 社債権者は、自らが口座を開設する口座管理機関に対し、移行を希望する社債
 社債権者は質権・担保権が設定されている場合に
等にかかる登録内容証明書の交付及び登録抹消を請求する請求書を提出する。
は、請求書を提出する前までに解除する必要があ
口座管理機関は請求書に不備がないことを確認し、とりまとめた上で移行日の
る。
 25 日が休業日の場合は、直前の営業日まで。なお、
前々月 25 日までに登録機関に提出する。
以下の手続において設定されるいずれの期限につ
いても、期限の始期が休業日の場合は直後の営業日
から、期限の終期が休業日の場合は直前の営業日ま
第 6 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
でとする。具体的なスケジュールは別紙15参照。
 円滑な移行処理を実現するため、登録機関に対する
請求は口座管理機関が取り次ぐこととする。
 口座管理機関は登録内容証明請求書のとりまとめ
と並行して、移行申請データの作成準備を行う。
 ファクター管理方式で移行される記番号定時償還債・抽籤償還債の場合、発行
 以下、ファクター管理方式で移行される記番号定時
総額の全額(定時償還済の額を除く。以下同じ。
)が同時に移行される必要が
償還債等については、発行代理人が口座管理機関に
ある(発行総額の全額に満たない場合、当該銘柄に係る移行申請はすべて無効
代わって機構とのデータ授受・本券等の授受等を担
となる)ことから、口座管理機関は発行代理人に対し、登録内容証明請求書の
当する(Ⅴ.参照)
。
写しを交付し、発行代理人は当該銘柄の社債権者全員が登録内容証明書の請求
を行っているか確認する。
(2)登録内容証明書の交付(移行日の前月 5 日まで)
 登録機関は口座管理機関に対し、登録内容証明書を交付する。
 移行処理を迅速に行う観点から、登録内容証明書は
社債権者に交付せず、口座管理機関に対し交付す
る。
 登録機関は、銘柄情報登録が行われていない銘柄の
登録内容証明書を交付しない。
 定時償還銘柄の登録内容証明書には、証明書発行日
時点の登録現在額を記載する。但し、実質記番号管
理方式で移行する銘柄の登録内容証明書の登録現
在額は移行日時点の予定額を記載する(別添も可)
。
 登録機関は、登録内容証明書を交付した口座に関す
る登録請求(移転登録等)を受付けないこととなる
第 6 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
ので注意を要する。
(3)移行申請データの提出
(統合 Web 端末
:移行日の前々月 25 日∼前月 10 日まで
機構ホームページ:移行日の前々月 25 日∼前月 10 日の前営業日まで)
 口座管理機関は、移行申請データを機構ホームページの移行申請データアップ  別紙9「一括移行・個別移行に係る移行申請データ
ロード・ダウンロード画面(統合 Web 端末を設置している場合は統合 Web 端末)
等の授受方法」を参照。また、移行申請データ、振
を通じて機構へ提出する。
替受入簿データの仕様は「一般債・短期社債振替シ
 移行申請を行う口座管理機関が間接口座管理機関の場合は、移行予定銘柄・金
額等の情報を、上位機関に通知しておくものとする。
ステム接続仕様書(特例社債移行編)
」Ⅱ.移行申請
2.個別移行方式を参照。
 一度提出(送信)したデータの訂正を行う場合は、
必ず機構に連絡する。
 間接口座管理機関と上位の直接口座管理機関との
間で以下のすべての内容につき合意があれば、間接
口座管理機関は上位の直接口座管理機関に対し移
行申請データの提出を依頼することも可能。
①機構に対する移行申請データの提出または送信
は当該上位機関が行う。
②移行申請データの「申請取扱者コード」には、当
該上位機関の機構加入者コード上5桁を設定す
る。
③機構は、
当該上位機関に対し移行申請書及び申請
受付一覧票を交付する。
④機構に対する登録内容証明書の提出
(機構が交付
した移行申請書及び申請受付一覧票を添付)は、
第 6 章−4
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
当該上位機関が行う。
(4)移行申請書等の交付(移行日の前月 20 日まで)
 機構は、移行申請書、申請受付一覧票を口座管理機関へ交付する。
 口座管理機関が機構ホームページを通じて移行申請データをアップロードし
た場合、機構から口座管理機関への移行申請受付通知は、原則としてアップロ
ードした日の2営業日後の午後1時以降ダウンロード可能となる。
 口座管理機関が統合 Web 端末を通じて移行申請データを提出した場合、機構か
 別紙9「一括移行・個別移行に係る移行申請データ
等の授受方法」を参照。
 個別移行方式の以下業務について日本証券代行
(株)に業務委託する。
業務委託する内容は以下のとおり。
ら口座管理機関への移行申請受付通知は、移行申請データ受付日の当日に統合
Ⅲ.(4)、(5)、(6)、(8)
Web 端末を通じて行う。
Ⅳ.(3)、(4)、(5)、(7)
(5)移行申請(移行日の前月 1 日∼25 日まで)
 口座管理機関は、移行申請受付通知データ・移行申請書・申請受付一覧票の内
容を確認後、移行申請書・申請受付一覧票と登録内容証明書をセットし、機構
へ持ち込む。
 受付時間は別途定める。
 口座管理機関は、各地の証券代行会社等を通じて、
搬入を行うことも可能。
 移行申請を中止する場合、口座管理機関は機構及び登録機関に必ず連絡する。
(6)登録内容証明書の精査(移行日の 5 営業日前まで)
 機構は、移行申請書と登録内容証明書が一致すること等を精査する。
(7)口座簿記録
 精査結果に異常がない場合は、各銘柄の利払日付で振替口座簿に記録される。  移行対象の銘柄が割引債等・国際機関債であり、記
 口座管理機関も振替口座簿への記録を行う。
録先口座として課税分口座が指定されていた場合、
機構は当該割引債等・国際機関債の記録先口座を別
紙 14 のとおりとする。
第 6 章−5
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(8)移行済の通知
 機構は登録機関に対し、登録機関を示すコード、登録機関名称、原 ISIN コー
ド、銘柄の正式名称、登録番号、社債等の金額、発行代理人コード、発行代理
人名称、移行日等の情報を通知する。これをもって登録機関への移行済通知と
 別紙9「一括移行・個別移行に係る移行申請データ
等の授受方法」を参照。
 移行済通知は機構ホームページの移行申請データ
アップロード・ダウンロード画面(登録機関が統合
する。
Web 端末を有する場合は統合 Web 端末)を通じて、
CSVファイル形式により行う。データの仕様は
「一般債・短期社債振替システム接続仕様書(特例
社債移行編)
」Ⅱ.移行申請
登録機関への移行済通知
2.個別移行方式 (4)
を参照。
 登録機関たる金融機関は、発行者に対する移行に係
る抹消登録の登録通知をもって、移行済の通知とす
 機構は、発行者に対して移行済の通知は行わず、登録機関に対する通知をもっ
ることができる。期中事務代行会社に移行に係る抹
消登録の登録通知を行う場合には、期中事務代行会
てこれに代える。
社が移行済の情報を反映した社債原簿等を発行者
に示し、移行済の通知とすることができる。
 統合 Web 端末を通じて配信する場合は、移行日当日
に配信する。
 登録機関へのデータファイルは移行日当日の午後1時以降、ダウンロード可能  振替債への移行後、登録機関において抹消登録され
るまで相応の日数を要することとなるため、その間
となる。
に登録機関に残高証明等を請求する社債権者は注
意を要する。
第 6 章−6
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
Ⅳ.現物債の移行処理
(1)本券の提出(移行日の前々月 25 日まで)
 社債権者は、自らが口座開設する口座管理機関に対し、移行を希望する債券に
 口座管理機関は、各地の証券代行会社等を通じて、
搬入を行うことも可能。
かかる本券を提出する。
 口座管理機関となる者が自ら保有する現物債につ
いては、原則としてその直近上位機関に本券を提出
することなく、自ら機構に対し、移行申請する。そ
の場合、直近上位機関に対し、移行申請を行う銘
柄・金額等の情報を通知しておく。
(2)移行申請データの提出
(統合 Web 端末
:移行日の前々月 25 日∼前月 10 日まで
機構ホームページ:移行日の前々月 25 日∼前月 10 日の前営業日まで)
 口座管理機関は、移行申請データを機構ホームページの移行申請データアップ  別紙9「一括移行・個別移行に係る移行申請データ
ロード・ダウンロード画面(統合 Web 端末を設置している場合は統合 Web 端末)
等の授受方法」を参照。また、移行申請データ、振
を通じて機構へ提出する。
替受入簿データの仕様は「一般債・短期社債振替シ
ステム接続仕様書(特例社債移行編)
」Ⅱ.移行申請
2.個別移行方式を参照。
 一度提出(送信)したデータの訂正を行う場合は、
必ず機構に連絡する。
 間接口座管理機関と上位の直接口座管理機関との
間で以下のすべての内容につき合意があれば、間接
口座管理機関は上位の直接口座管理機関に対し移
行申請データの提出を依頼することも可能。
第 6 章−7
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
①機構に対する移行申請データの提出または送信
は当該上位機関が行う。
②移行申請データの「申請取扱者コード」には、当
該上位機関の機構加入者コード上5桁を設定す
る。
③機構は、
当該上位機関に対し移行申請書及び申請
受付一覧票を交付する。
④機構に対する本券の提出
(機構が交付した移行申
請書及び申請受付一覧票を添付)は、当該上位機
関が行う。
 機構の振替口座簿上の記録先口座(機構加入者コード)を顧客口とする場合、
口座管理機関は機構に対し、
「振替受入簿データ」を提出する。
 移行申請を行う口座管理機関が間接口座管理機関の場合は、移行予定銘柄・金
額等の情報を、上位機関に通知しておくものとする。
(3)移行申請書等の交付(移行日の前月 20 日まで)
 機構は、移行申請書、申請受付一覧票を口座管理機関へ交付する。
 口座管理機関が機構ホームページを通じて、移行申請データをアップロードし
た場合、機構から口座管理機関への移行申請受付通知は、原則としてアップロ
ードした日の2営業日後の午後1時以降ダウンロード可能となる。
 口座管理機関が統合 Web 端末を通じて移行申請データを提出した場合、機構か
ら口座管理機関への移行申請受付通知は、移行申請データ受付日の当日に統合
Web 端末を通じて行う。
第 6 章−8
 別紙9「一括移行・個別移行に係る移行申請データ
等の授受方法」を参照。
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(4)移行申請(移行日の前月 1 日∼25 日まで)
 口座管理機関は、移行申請受付通知データ・移行申請書・申請受付一覧票の内
 受付時間は別途定める。
容を確認後、本券と移行申請書をセットし、申請受付一覧票とともに機構へ持
ち込む。
 本券は銘柄・券種単位にまとめ、記番号順に並べて持ち込む。
 なお、本券は、移行日当日まで(当日を含む)に弁済期が到来する利札を切り
取ったうえで、持ち込むこととする。
 本券を持ち込む各口座管理機関は、本券の真贋性及び事故債券でない事を確認
する。
 移行申請を中止する場合、口座管理機関は機構に必ず連絡する。
(5)本券の精査(移行日の 5 営業日前まで)
 機構は、移行申請書と本券が一致すること等を精査する。
(6)口座簿記録
 精査結果に異常がない場合は、各銘柄の利払日付で振替口座簿に記録される。  移行対象の銘柄が割引債等・国際機関債であり、記
 口座管理機関も振替口座簿への記録を行う。
録先口座として課税分口座が指定されていた場合、
機構は当該割引債等・国際機関債の記録先口座を別
紙 14 のとおりとする。
(7)移行済の通知
 機構は期中事務代行会社に対し、無効処理済の本券を交付することにより、移
 無効処理済本券の具体的な返却方法等については、
別途定める。
行済の旨を通知する。
 機構は、発行者に対して移行済の通知は行わず、期中事務代行会社に対する通
 期中事務代行会社は、移行済の情報を反映した社債
原簿等を発行者に示し、移行済の通知とすることが
知をもってこれに代える。
第 6 章−9
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
 期中事務代行会社への無効券面の搬送は移行日の翌月末までの完了を目途と
できる。
する。
Ⅴ.特殊な対応
 ファクター管理方式で移行される記番号定時償還債・抽籤償還債の場合、発行
 口座管理機関が発行代理人に提出する移行申請デ
総額の全額が同時に移行される必要がある(発行総額の全額に満たない場合、
ータ、振替受入簿データの仕様は「一般債・短期社
当該銘柄に係る移行申請はすべて無効となる)ことから、発行代理人がとりま
債振替システム接続仕様書(特例社債移行編)
」Ⅱ.
とめて移行申請を行う。
移行申請
 この場合、上記の「移行申請データの提出」
、
「移行申請書等の交付」
、
「移行申
請」の各手続(登録債、現物債とも)における「口座管理機関」は「発行代理
人」と読み替える。
但し、移行申請データ及び振替受入簿データは、口座管理機関が作成のうえ、
発行代理人に交付するものとする。また、口座管理機関は、該当する登録内容
証明書を、発行代理人に引き渡すものとする。
第 6 章−10
2.個別移行方式を参照。
一般債の移行に係る業務処理要領
第7章
個別移行方式の特例(本券搬送省略方式)
内容
備考
Ⅰ.概要
(1)機構による移行対象本券の確認
¾ 本券が発行されている地方債(証券形式で発行されているものに限る)で、期 ¾ 例えばミニ公募地方債等で、期中事務代行会社であ
中事務代行会社(代表受託銀行)が保管している当該地方債証券につき移行申
る地域金融機関が保護預り機関となっている場合、
請を行う場合、機構が期中事務代行会社の事務所内において移行対象となる地
地方債証券を一旦機構に持ち込み、無効処理後に機
方債証券の提示を受けることにより振替債へ移行することを可能とする。
構から返却することは、搬送等に伴う無用なリスク
を生じさせるため、本特例を活用することができ
る。
(2)対象外となる銘柄
¾ 以下の銘柄については、本特例の対象外とする。
①定時償還銘柄(ABS、MBS、記番号定時償還債、抽籤償還債等)
②複数の振替債として分割して管理される銘柄
(3)移行日
¾ 平成 18 年 5 月1日から平成 18 年 10 月 31 日の間で期中事務代行会社毎に機構 ¾ 移行日が利払日(実際に利払が行われる営業日)の
が期中事務代行会社と協議の上、移行予定日を定める。
場合、当日の利払は現物債として行う。
Ⅱ.事前準備
¾ 本特例を利用する期中事務代行会社は、平成 17 年 12 月末までに機構に対し以
下の書類を提出する。
¾ 確約書は別紙 13 参照。
① 機構所定の確約書
② 期中事務代行会社として発行者から償還済証券及び支払済利札の取りま
とめを委託されていることを示す契約書の写し
第 7 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
③ 地方債証券の取扱に関する現行の事務取扱方法(証券の保管場所、管理方
法、支払済証券・利札の処理方法等)を記載した書面。
④ 振替地方債に移行する地方債証券に関する、無効処理の方法、無効処理済
地方債証券の管理場所・管理方法等を記載した書面
¾ 機構は、上記①∼④の提出資料や報告内容を精査し問題ないことを確認したう
えで、当該期中事務代行会社に本券搬送省略方式の利用を認める。
¾ 本方式の利用を認められた期中事務代行会社は、制度参加日である平成 18 年
1 月 10 日から平成 18 年 3 月末までの間に、発行代理人として銘柄情報登録を
行う。
Ⅲ.移行処理
(1)移行数量・金額の確定
¾ 期中事務代行会社は、移行日前の一定期間、顧客からの買取請求・地方債証券 ¾ 左記の「一定期間」は、現行実務を踏まえ、各期中
引渡請求に応じないこととし、移行枚数・金額を確定する。
事務代行会社が決定する。
¾ 移行対象には、保護預り分の他、銀行等が買取請求
を受けた結果保有する地方債証券も含まれる。
(2)移行申請データの提出
¾ 期中事務代行会社は、移行日の5営業日前までに、機構に対し①移行申請デー ¾ データの提出方法、及び①②のデータフォーマット
タ、②振替受入簿データ、③記番号データ、を提出する。
については、通常の個別移行方式と共通とするが、
①移行申請データの「ファクター管理方式区分(項
番 3)」に”3”を設定することで、本特例により移行
されることを示す(「一般債・短期社債振替システ
ム接続仕様書(特例社債移行編)」参照)。
第 7 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
¾ ③のデータ項目は ISIN コード、券種、記番号。
¾ データの提出に先立ち、期中事務代行会社は、以下の点を厳重に確認する。
・ 地方債証券のうち同特例を利用するものに係る情報と上記①∼③のデー
タの内容が一致すること
¾ 移行申請受付通知データの授受方法・データフォー
マットは、通常の個別移行方式と共通とする。なお、
本特例は本券の搬送を伴わないため、移行申請書の
・ 故障、欠缺利札又は利払期日の到来している利札のある地方債証券、質
交付は行わない。
権(転質の場合を含む。
)又は担保権の設定のされている地方債証券は移
行申請を行わないこと
¾ 機構は持ち込まれた移行申請データを当日中に確認のうえ、移行申請受付通知
データを作成し、翌日以降、期中事務代行会社に返却する。
(3)地方債証券の無効処理と確認
¾ 期中事務代行会社は、その事務所内において、移行対象となる地方債証券の無 ¾例えば、現行の元利払済の本券・利札に関する実務
効処理を行う。
(地方債証券の公印の印影部分及び利札に「支払済」
の押印を行うこと)に倣うことが想定される。但し、
券面に穿孔する等、券面が無効となった事を明確化
できるその他方法も可能。
¾ 機構は期中事務代行会社において、提出されたデータにかかる地方債証券の処 ¾ 地方債証券は移行日をもって無効となる。
理が無効処理と認められるものとして確実に行われていることを確認する。
(4)口座簿記録
¾ 機構は、移行日の前営業日の夜間バッチ処理にて、振替受入簿及び振替口座簿
への記録を行い、結果を機構加入者(直接口座管理機関)に通知する。
¾ 口座管理機関も振替口座簿への記録を行う。
第 7 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(5)移行済の通知
¾ 機構は、移行日において、期中事務代行会社に対し、予定された移行が完了し ¾ 期中事務代行会社は、発行者に移行済の旨を通知す
た旨を電子メールにて通知する。なお、当該通知と、事前に返却している移行
る。
申請受付データをもって、機構から期中事務代行会社に対する移行済の通知と
する。
¾ 機構は、発行者に対して移行済の通知は行わず、期中事務代行会社に対する通
知をもってこれに代える。
(6)地方債原簿の変更と地方債証券の廃棄等
¾ 移行済の通知を受領した期中事務代行会社は、無効となった地方債証券の記番 ¾ 発行者との契約等に基づき処理済地方債証券等の返
号を地方債原簿から抹消記帳する。
却が必要な場合は、速やかに返却する。
¾ 期中事務代行会社は、原則として無効処理済の地方債証券を即時廃棄する。
¾ 期中事務代行会社は、地方債証券の廃棄実施を証する書面を機構に対し速やか
に提出する。当該書面の記載項目は、以下の通り。
・ 銘柄・券種・枚数
・ 確かに廃棄済である旨
・ 廃棄日
・ 期中事務代行会社の代表者の記名・捺印
¾ 地方債証券の枚数が大量等の事情から即時廃棄が困難な場合は、廃棄までの間
は、当該地方債証券を封印のうえ、機構に事前に届け出た管理方法に従い金庫
室内で管理する。この場合、廃棄完了予定日を記載した書類を機構に提出する
とともに、廃棄完了時に機構に連絡する。
第 7 章−4
一般債の移行に係る業務処理要領
第8章
実質記番号管理方式の取扱
内容
備考
Ⅰ.実質記番号管理方式の選択
(1)発行代理人による選択
 記番号定時償還債や抽籤償還債を振替債に移行する場合、発行代理人は、社債
権者の移行ニーズや保有状況に関する情報を登録機関あるいは期中事務代行
 原則として、ファクター管理方式で移行可能な銘柄
については、実質記番号管理方式を採用しない。
会社から入手のうえ、ファクター管理方式または実質記番号管理方式を選択す  発行者の償還計画は、ファクター管理方式・実質記
番号管理方式のいずれであっても、移行前と変わら
る。
ない。
(2)特定口座管理機関の選定
 実質記番号管理方式により移行される銘柄(以下「実質記番号管理銘柄」とい
う。
)について、発行者が選任した支払代理人は、自らが特定口座管理機関と
なるか、第三者を特定口座管理機関とすることができる。
 直接口座管理機関・間接口座管理機関のいずれも、
特定口座管理機関となることができる。
 特定口座管理機関は実質記番号管理銘柄毎に 1 社
 機構に対する特定口座管理機関の届出は、発行代理人が銘柄情報登録におい
であり、間接口座管理機関が特定口座管理機関とな
て、特定口座管理機関コード(金融・証券区分コード 1 桁+固有名コード 4 桁
る場合、その上位の口座管理機関も特定口座管理機
の計 5 桁)を入力することにより行う。
関となるものではない。
 平成 18 年 10 月以降、機構は、実質記番号管理銘柄及び特定口座管理機関の情  左記情報の項目は、銘柄名、ISIN コード、特定口
座管理機関コード・名称。
報を、ホームページを通じて提供する。
(3)発行者からの特定口座管理機関に対する記番号情報の提供
 発行者は特定口座管理機関に対し、次の情報を提供しなければならない。
 発行者に代わり、期中事務代行会社が記番号情報を
提供することもできる。
①実質記番号管理銘柄の券種及び記番号
②記番号定時償還債の場合は、記番号毎の償還予定(以下「償還計画表」とい
う。
)
第 8 章−1
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
③抽籤償還債の場合は、当籤した記番号と償還期(以下「当籤情報」という。
)
 特定口座管理機関は当該実質記番号管理銘柄を取り扱う直近下位機関に対し
償還計画表及び当籤情報を通知する。
(4)特定口座管理機関以外の口座管理機関による実質記番号管理銘柄の取扱
 特定口座管理機関以外の口座管理機関(特定口座管理機関の直近下位機関を除  その他口座管理機関も実質記番号管理銘柄を取り
く。以下「その他口座管理機関」という。
)は、実質記番号管理銘柄を取扱う
扱うことを禁止されないが、記番号等の情報を管理
場合、事前に機構及び当該特定口座管理機関に対し、取扱う旨を届け出なけれ
し、適切な方法で特定口座管理機関に通知できるよ
ばならない。
う、十分な体制を用意する必要がある。
 特定口座管理機関の直近下位機関については、左記
届出は不要。
Ⅱ.実質記番号管理銘柄における記番号の管理
(1)目的
 実質記番号管理銘柄においては、償還計画表や当籤情報に基づいた定時償還を  原則として、記番号そのものを管理するが、社債権
可能とするため、振替債に移行前の記番号に関する情報を管理する。
者毎の償還予定の管理が可能であれば、それ以外の
方法によることも可能とする。
(2)特定口座管理機関
 特定口座管理機関は、口座管理機関として加入者の銘柄・金額等を記録すると
ともに、実質記番号管理銘柄については金額に見合う記番号も管理する。
 特定口座管理機関は、以下のように社債等登録制度
における登録簿管理の方法等を流用することがで
きる。
①登録簿を振替口座簿として取扱う
(自己口座と顧客口座の区別等の修正が必要)
第 8 章−2
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
②振替申請等の方法として、登録請求手続きに準
じ、登録機関宛届出印や請求書書式(記番号の
補充を含む)を流用する
③常任代理人の利用の許容
④元利金領収書を利用した元利払い
(上記②∼④は、加入者との口座開設契約や移行
申請時に、取扱いにつき定める必要あり)
 特定口座管理機関は、自らが直近上位機関に開設した口座(自己口に限る)に
記録されている実質記番号管理銘柄について、その記番号を管理する。
 特定口座管理機関の上位機関は、実質記番号管理銘
柄について記番号を管理する必要はない。
 特定口座管理機関は、その他口座管理機関の加入者(口座管理機関を除く)が
実質記番号管理銘柄を保有している場合、当該その他口座管理機関の備える振
替口座簿に記録された実質記番号管理銘柄の金額合計に見合う記番号を管理
する。
(3)特定口座管理機関の直近下位機関及びその他口座管理機関
 特定口座管理機関の直近下位機関及びその他口座管理機関は、その加入者(口
 当該その他口座管理機関の上位機関は、実質記番号
座管理機関を除く)が実質記番号管理銘柄を保有している場合、その加入者の
管理銘柄について記番号を管理する必要はない。
振替口座簿を備え、銘柄・金額等を記録するとともに、金額に見合う記番号も
 特定口座管理機関の場合と異なり、特定口座管理機
関の直近下位機関またはその他口座管理機関は、自
管理する。
らが直近上位機関に開設した口座(自己口に限る)
に記録されている実質記番号管理銘柄について、そ
の記番号を管理する必要はない(その直近上位機関
が管理する)
。但し、当該その他口座管理機関が機
構加入者の場合は、自ら記番号を管理する。
第 8 章−3
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
Ⅲ.実質記番号管理銘柄の振替等の取扱
(1)移行
 実質記番号管理銘柄の移行を希望する加入者は、特定口座管理機関またはその
直近下位機関(以下「特定口座管理機関等」という。
)に口座を開設し、当該
口座を移行先口座としなければならない。ただし、特定口座管理機関、その他
口座管理機関及び加入者の合意があれば、当該加入者が当該その他口座管理機
関に開設する口座を移行先口座とすることもできる。
 実質記番号管理銘柄の移行は、個別移行方式(第6章参照)による。
 移行を希望する加入者は、登録内容証明書(現物債の場合は本券)を、移行先  加入者は登録機関に対し、登録内容証明書を特定口
口座を開設する特定口座管理機関等に提出し、機構に対する移行申請を依頼し
座管理機関またはその直近下位機関に交付するこ
なければならない。
とを請求することができる。
 加入者から依頼を受けた特定口座管理機関等は、機構に対し移行申請を行う。  特定口座管理機関等が実質記番号管理銘柄を保有
し、直近上位機関に開設した自己口座に記録する場
合は、当該直近上位機関に移行申請を委任する。但
し、特定口座管理機関が機構加入者の場合は、自ら
移行申請を行う。
 機構に対し移行申請を行った特定口座管理機関の直近下位機関は、特定口座管  当該直近下位機関は加入者本人に関する情報(氏
理機関に対し、加入者の移行申請金額にかかる記番号の情報を通知する。
名、住所等)を特定口座管理機関に通知する必要は
ない。
 具体的な通知方法として、登録内容証明書の写し
(但し、加入者本人に関する情報を除く)を交付す
ることが考えられる。
第 8 章−4
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
(2)特定口座管理機関の加入者に対する元利払
 実質記番号管理銘柄については、登録債における対
 元利払の方法は、機構非関与方式による。
 特定口座管理機関は支払代理人に対し、その加入者にかかる利金、定時償還金
応と同様に、元利払期日の 3 週間前を基準日とし
て、基準日以降元利払期日前営業日までの振替を停
及び償還金を請求する。
止する。
 特定口座管理機関は、支払代理人に対し、国税納付
のために必要となる情報を提供する。
 支払代理人は元利払期日において、特定口座管理機関に対し元利金を支払い、  支払代理人は、特定口座管理機関と合意のうえ、特
定口座管理機関の加入者に元利金を支払うことが
特定口座管理機関はその加入者に対し支払いを行う。
できる。
 特定口座管理機関(当該特定口座管理機関が機構加入者でない場合は、その上
位の直接口座管理機関)は、定時償還された残高を買入消却と同じシステム処
 満期償還時は、機構非関与方式の銘柄の抹消処理と
同様となる。
理の方法により抹消しなければならない。
 当該実質記番号管理銘柄を取扱う特定口座管理機関の直近下位機関は、特定口
座管理機関に対し、その加入者が支払いを受けるべき元利金に関する次の情報
を通知する。
①元利払の対象となる実質記番号管理銘柄
②加入者が利払を受ける対象となる、残高、利金額及び支払代理人が国税納付  かかる情報は、課税区分が同一の加入者毎に合算し
て提供するものとする。
するために必要な情報
 利金額は税引前・税引後の両方を通知する。
 国税納付のための情報には、機構関与方式における
元利金請求データに含まれる情報が網羅するもの
第 8 章−5
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
とする。
(3)その他口座管理機関の加入者に対する元利払
 元利払の方法は、機構非関与方式による。
 その他口座管理機関は、特定口座管理機関に対し、元利払期日の前営業日以前
で特定口座管理機関が定める日までに、特定口座管理機関の定める様式のよ
り、その加入者が支払を受けるべき元利金に関する次の情報を通知する。
①元利払の対象となる実質記番号管理銘柄
②加入者が利払を受ける対象となる残高、その記番号及び利金額及び支払代理  情報通知における留意点は「(2)特定口座管理機関
の加入者に対する元利払」における備考を参照。
人が国税納付するために必要な情報
③上記②の記番号のうち償還(定時償還を含む)される残高及び記番号
 特定口座管理機関は、通知された記番号が当該その
他口座管理機関で管理されていること、償還対象と
なる記番号が正しいこと等を確認する。
 特定口座管理機関は、その他口座管理機関から通知された記番号に関する情報  その他口座管理機関は、特定口座管理機関が定める
に誤りがないか確認し、誤りがある場合には、その内容をその他口座管理機関
日までに情報を再提出しなければならない。
に通知し、情報の再提出を求める。
 上記確認の結果問題ない場合、特定口座管理機関は支払代理人に対し、その他
口座管理機関から通知を受けた情報に基づいて利金、定時償還金及び償還金を
請求する。
 支払代理人は、その他口座管理機関分についても合わせて、特定口座管理機関
 支払の方法については、支払代理人、特定口座管理
に対し、元利金を支払う。特定口座管理機関はその他口座管理機関に元利金を
機関及びその他口座管理機関が事前に調整するも
支払い、その他口座管理機関はその加入者に元利金を支払う。
のとする。
 満期償還時は、機構非関与方式の銘柄の抹消処理と
同様となる。
第 8 章−6
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
 機構非関与方式は、支払代理人が社債権者を把握し
ている事を前提に採用できるスキームであるが、そ
の他口座管理機関が取扱う実質記番号管理銘柄に
ついては、支払代理人が当該その他口座管理機関の
管理する記番号、残高を直接確認できない。そのた
め、支払代理人は元利金支払にあたり、当該その他
口座管理機関に対し、その直近上位機関が発行する
元利払対象残高にかかる振替口座簿記録内容の証
明書の提出を求める等の方法により元利払対象金
額を確認する必要がある。
 その他口座管理機関(当該その他口座管理機関が機構加入者でない場合は、そ
の上位の直接口座管理機関)は、定時償還された残高を買入消却と同じシステ
ム処理の方法により抹消しなければならない。
(4)特定口座管理機関等からその他口座管理機関への振替
 特定口座管理機関等の加入者が、その他口座管理機関の加入者に対し、実質記
番号管理銘柄の振替を行う場合には、次の手続きをとらなければならない。
①渡方加入者は、特定口座管理機関等に振替対象金額にかかる記番号(以下、  渡方加入者と受方加入者は、振替対象記番号及びそ
「振替対象記番号」という。)を確認し、償還計画表または当籤情報を取得
のうえ、これらの情報を受方加入者に通知する。
なお、これらの情報を提供した特定口座管理機関の直近下位機関は特定口座
管理機関に対し、振替対象記番号を通知する。
②受方加入者は直近上位機関であるその他口座管理機関に対し、振替対象記番
号を通知する。
第 8 章−7
の償還時期を確認する。
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
③その他口座管理機関は特定口座管理機関に対し振替対象記番号を通知する。
④特定口座管理機関は、その他口座管理機関から通知された振替対象記番号を  特定口座管理機関は、振替対象記番号が存在するこ
確認し、問題がある場合は、その他口座管理機関に対しその旨を通知する。
と、振替対象記番号が渡方加入者の記番号と一致し
ていること等を、確認しなければならない。
 通知を受けたその他口座管理機関は、受方加入者に
対し振替対象記番号の再確認を求める。
⑤上記確認の結果問題ない場合、特定口座管理機関等は振替申請を行う。
 実質記番号管理銘柄にかかる振替の申請は、決済照
合システムを利用せずに行う。
⑥その他口座管理機関は、受方加入者の保有する記番号情報を管理するととも
に、特定口座管理機関から当該銘柄の償還計画表または当籤情報を入手し、
定時償還予定の管理も行う。
⑦特定口座管理機関は、その他口座管理機関において記録されている実質記番  その他口座管理機関の加入者に関する情報を管理
する必要はない。
号管理銘柄の残高及び記番号を管理する。
 元利払期日の 3 週間前を基準日として、基準日以降元利払期日前営業日までを
振替日とする振替は申請できない。
(5)異なるその他口座管理機関間の振替
 その他口座管理機関の加入者が、別のその他口座管理機関の加入者に対し、実
質記番号管理銘柄の振替を行う場合、次の手続きをとらなければならない。
①渡方加入者は、直近上位機関であるその他口座管理機関に振替対象記番号を  渡方加入者と受方加入者は、振替対象記番号及びそ
確認し、償還計画表または当籤情報を取得のうえ、これらの情報を受方加入
者に通知する。
②受方加入者は直近上位機関であるその他口座管理機関に対し、振替対象記番
号を通知する。
第 8 章−8
の償還時期を確認する。
一般債の移行に係る業務処理要領
内容
備考
③渡方加入者・受方加入者それぞれの直近上位機関であるその他口座管理機関
は、特定口座管理機関に対し振替対象記番号を通知する。
④特定口座管理機関は、各その他口座管理機関から通知された振替対象記番号  特定口座管理機関は、振替対象記番号が存在するこ
情報を確認し、問題がある場合は、各その他口座管理機関に対しその旨を通
と、双方のその他口座管理機関から通知された振替
知する。
対象記番号が一致していること等を、確認しなけれ
ばならない。
 通知を受けたその他口座管理機関は、それぞれの加
入者に対し振替対象記番号の再確認を求める。
⑤上記確認の結果問題ない場合、渡方となるその他口座管理機関は振替申請を  実質記番号管理銘柄の振替は、決済照合システムを
利用せず、渡方単独入力の方法により行う。
行う。
⑥受方となるその他口座管理機関は、受方加入者の保有する記番号情報を管理
するとともに、特定口座管理機関から当該銘柄の償還計画表または当籤情報
を入手し、定時償還予定の管理も行う。
⑦特定口座管理機関は、渡方・受方双方のその他口座管理機関において記録さ  その他口座管理機関の加入者に関する情報を管理
れている実質記番号管理銘柄の残高及び記番号を管理する。
 元利払期日の 3 週間前を基準日として、基準日以降元利払期日前営業日までを
振替日とする振替は申請できない。
第 8 章−9
する必要はない。