タンザニア連合共和国・モシ との交流概要

タンザニア連合共和国・モシ
との交流概要
平成 22 年 12 月
小牧市
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1.交流の経緯
平成17年に開催された愛知万博において、県内の市町村を愛知万博公式参加国の
ホームシティ、ホームタウンと位置づけ、地域をあげてホスピタリティあふれる各国
関係者の受入れや博覧会の盛り上げ、さらに草の根の国際交流の推進を図った、「1
市町村1国フレンドシップ事業」が行われた。
この1市町村1国フレンドシップ事業において、小牧市はタンザニア連合共和国と
提携、これをきっかけとして、万博終了後の現在に至っても交流を続けている。
なお、在日タンザニア大使館の紹介により、タンザニアの中でもモシ(市)と交流
を行っている。
<タンザニア連合共和国
地図(在日タンザニア大使館 HP より)>
アフリカ大陸
Moshi
モシ
2.タンザニア概要
(参考:「タンザニア キリマンジャロとザンジバルの国」(タンザニア観光局発行)、タンザニア大使館ホームペーシ ゙)
1)正式国名
タンザニア連合共和国
(the United Republic of Tanzania)
首都:ドドマ(法律上の首都)/
ダルエスサラーム(商業上の首都)
2)地理
東アフリカにあり、国土の東側はインド洋に面している。面積は約 94.5 万k㎡(タ
ンザニア本土とザンジバル島、ペンバ島を含む。日本の約 2.5 倍)
。
地域によって異なる地理的特徴を有し、海岸平野、マサイ・ステップ、ミオンボ森
林地帯と南部地域の高地性の台地がそれにあたる。
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国土の半分をおおうサバンナ草原と低木林地、ドドマ地方の半不毛な砂漠などがあ
る一方で、火山性の高地が北東部および南西部に見られ、これらの地方には大地溝帯
(2 断層間の地盤が陥落して生じた細長い谷)や、アフリカ大陸最高峰のキリマンジ
ャロ山(標高 5,895m)もある。
3)気候
気候は温暖で海岸沿いの地方は高湿だが、海風によって調整されている。平均気温
は 24 度から 28 度程度。10 月から 3 月中旬はもっとも暑い時期で、6 月から 9 月は
もっとも涼しい時期にあたる。しかし、気温の幅はそれほど大きくなく、海岸沿いで
25 度から 30 度、高地で 22 度から 27 度くらいである。雨季は 3 月中旬から 6 月終
わりごろまで続く。
4)人口・民族
人口は 4,248 万人(2008 年:世銀/外務省 HP より)。国民は主としてバンドゥー系で、
スクマとムエジが最大の部族である。確認されただけで 125 の部族があり、伝統文化
を守ることで知られたマサイ族やエシャ湖周辺に住むバーベイグ族なども含まれる。
スワヒリ語と英語が公用語である。
5)国立公園と野生動物保護区
タンザニアほど豊富で多様な国立公園と保護地域がある国は珍しい。保護地域の内
部には、12 の国立公園、17 の野生動物保護区、2 つの海洋公園、いくつかの海洋動
物保護区と、広大な面積を誇るンゴロンゴロ保護区がある。ンゴロンゴロ保護区には、
広さ 800k㎡のその中心に、ンゴロンゴロ噴火口があり、幅 20kmの窪地となってい
る所には数多くのめずらしい野生動物が住んでいる。
3.モシ概要
1)位置
(2005 年モシ市議会資料より)
モシは、タンザニアの中でもキリマンジャロ region(州)に属する。
キリマンジャロ州の面積は 13,210k㎡で、タンザニアの 26 州(タンザニア本土は
21、ザンジバルの州は 5))のうち最も小さい州である。タンザニアの北西に位置し、
北と東はケニアとの国境を有する。西側にはアルーシャ、南側にはタンガの町がある。
人口が密集したキリマンジャロは6つの district(日本の“市”に類する)として、
モシアーバン、
モシアーバン モシルーラル、ハイ、ロンボ、ムウンガ、サメに分かれる。このうち、
モシアーバンが小牧と交流している(以降、モシと呼ぶ)。
モシアーバン
モシは、東モシと西モシの 2 地区に分けられる。この地区は Ward と呼ばれる 15 の
区に分けられ、さらに”Mitaa”という 61 の地域に分けられる。
Tanzania – Region(州) – District(市) – Division – unit“Ward”(区) –“Mitta”
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モシはキリマンジャロ、ひいてはタンザニアの北東部の、観光、行政、商業分野の
中心を担っている。
2)人口
2002 年人口・住宅調査総合報告書(the 2002 Population and Housing Census General
Report)によると、2004 年には人口が 2.8%増加し、151,942 人になると推定されてい
る。他の都市と違い、現在のモシの人口には、昼間はモシで働き、夜はハイやモシル
ーラルといった近隣の豊かで開発された郊外に帰るといった 70,000 人の人々も含ん
でいる。
3)社会的、経済的活動
モシの経済は、全体的にキリマンジャロ州の経済と密接に関係している。キリマン
ジャロ山の丘陵地帯ではコーヒーや大麦の栽培の他、乳製品工場、花畑農園もある。
南方には砂糖製造会社があり、また、日本が出資した灌漑稲作プロジェクト(Lower
Moshi Paddy Irrigation Project)が行われている。
この地域に昔から住んでいる人々は、主食となる穀物として、バナナ、豆、トウモ
ロコシを栽培している。これら(第一次産業)は収入源としてはごくわずかではある
が、家禽、家畜を飼うのと同様、小規模とはいえ多数の「農園」で運営されており、
過小評価はできない。
モシの経済は商業、工業、観光に依存している。市は、産業として、コーヒー保蔵
処理、マッチ製品、医薬品、飲料、食料品を広く扱っている。
4.これまでの主な交流
年
度
概
要
平成 17 年度
愛知万博
平成 18 年度
7月
市民、市内中高生、商工会議所等タンザニア訪問
5月
モシ市長、モシ職員
7月
市民、市内中高生タンザニア派遣
平成 19 年度
一市町村一国フレンドシップ事業実施
小牧市訪問
モシへごみ収集車1台寄贈
平成 20 年度
6月
モシ副市長、市民等
小牧市訪問
7月
市民、市内中高生タンザニア派遣
モシへ消防車1台寄贈
平成 21 年度
平成 22 年度
6月
モシ小中学生
小牧市訪問
7月
市内中高生
7月
市民、市内中高生
11 月
モシ学生
タンザニア派遣
タンザニア派遣
小牧市訪問
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