【かわら版第5号】2014年4月発行みなさん、こんにちは！私たちワンワールド・プロジェクトは 2011年4月にスタートし、今年で4年目を迎えましたこれまでの3年間に全国から寄せられたカツラやケア帽子など、1万1千点以上の品々を日本対がん協会のご支援とがん経験者を中心としたボランティアの力を借りながら東北各地の病院にお送りしてきました「ひとりじゃないよ」という想いを伝えるためワンワールド・プロジェクトは活動を続けていますワンワールド・エッセイ～第5回～東北からの声もうすぐワンワールド・プロジェクトが発足して丸3 年を迎えます。この3年の間に、母になり、息子へ授乳できる幸せを経験することができました。一方、今回の震災で母の従姉とその家族を失いました。また、業務では化学療法センターを離れ、血液内科病棟勤務、さらに医薬品の供給管理部門への移動も経験しました。入院期間が突然始まり、超大量の化学療法を必要とする血液疾患の方々にもプロジェクトのカツラは大変好評でした。例えば、震災が起きたため、当院で予定していた造血幹細胞移植が行えず、東京の病院へ転院が急遽決定した方へもカツラをご提供できました。更に、避難所や仮設住宅へ直接カツラをお届けした方、当院でお渡しできた方、皆さんがカツラにより笑顔になられ、震災を忘れることができたとおっしゃって頂けました。たかがカツラ、されどカツラでした。あれから3年。まだ前に進めない自分もいます。立ち止まることは前進への一歩。そう信じて、これからも東北で、患者さん方の治療=人生のワンシーンをサポートして行ける薬剤師でありたいと思っています。「ワンワールドの皆さまへ」 2011年4月下旬に発起人の方から連絡を頂き、それからすぐに第1次支援や多くの励ましの言葉・いたわりの言葉。以来、患者さんと一緒に感謝の日々を過ごしています。鏡を見ては繰り返し選んでいる患者さんの表情は自然と笑顔が溢れ、また支援の温かさに涙する患者さんも数多くいらっしゃいます。「支援を頂いて、もう少し治療を頑張ります」といった強い言葉や「仕事や家も失くし、この上治療で髪も抜けるなんて」と相談に来た患者さんは、かつらの支援後「子供の学校行事へ参加できました。髪が生えてきたので次の方へ」と持参して下さったり、ご支援の方々と患者さんの強い絆を感じています。未曾有の大震災から3年、当院周辺は空き地・田畑から住宅地へと大きく変貌しつつあります。復興は未だ道半ば。皆様のご支援に心から感謝し、これからも頑張っていきます。有難うございました。北村奈央子（東北大学病院佐藤京子さん(石巻赤十字病院地域医療連携課がん療養支援) 薬剤師）医療用カツラの再利用のお願いワンワールド・プロジェクトのカツラは「永久レンタル品」です。でも、役目を終えたものが、もしまだ使えるなら、次に必要な方にご利用いただきたい・・・ ◆プロジェクトから受け取ったカツラが不要になった方 ◆自分で購入したものだけど誰かに使ってもらおうという方ワンワールド・プロジェクトにご提供いただけませんか？メンテナンスをした上で、次の方にお渡しします。【事務局よりひとこと】今回、第九次募集で集まった品をお送りしました。日本対がん協会の事務所をお借りしての大規模な募集はこれで最後ですが、カツラのご要望には今後もお応えし、その他の活動も続けていきます。よろしくお願いします！カツラお手入れ支援サービスワンワールド・プロジェクトでは、株式会社アデランスの協賛で「カツラお手入れ支援サービス」を提供中です。期間中、カツラのシャンプーやカットなどのお手入れを、アデランスのお店にて通常価格の半額で受けられます。対象は、当プロジェクトからカツラの提供を受け、「カツラお手入れカード」をお持ちの方です。カツラを受け取られた各病院の窓口に「カードのついたチラシを」と、お申し出ください。サービスの提供期間や利用方法などについて詳しくは、そちらのチラシをご覧ください。【ワンワールド・プロジェクト発起人】北村奈央子（東北大学病院薬剤師）、桜井なおみ（NPO法人HOPEプロジェクト理事長・乳がんサバイバー）、佐治重衡（京都大学大学院医学研究科標的治療腫瘍学講座特定准教授）、谷野裕一（北里大学病院乳腺内分泌外科科長）、寺田真由美（乳がんサバイバー）、三好綾（NPO法人がんサポートかごしま理事長・乳がんサバイバー）（五十音順）【協力】公益財団法人日本対がん協会【後援】Ｊ-ＣＡＮ（Japan Cancer Action Network）【作成協力】ワンワールドかわら版チームA、adnap 【ブログ】 h t t p : / / o n e w o r l d p r o . j u g e m . j p / 【問い合わせ先】 1 W P r o 2 0 1 1 @ g m a i l . c o m （連絡窓口担当寺田真由美） ★お知らせ★ ワンワールド・プロジェクトFacebookページができました www.facebook.com/oneworldpro