第 2 回 多賀城市こども議会

第 2 回
多賀城市こども議会
日
時:平成20年7月23日(水)午前10時から
場
所:多賀城市議会 本会議場
主
催:多賀城市、多賀城市議会、多賀城市教育委員会
平成20年多賀城市こども議会会議録
○会
議
月
○1番議員
日
平成20年7月23日(水曜日)
多賀城市にはまだまだ子供がたくさんいるのに、「子供がめいっぱい遊べる
施設」が少ないと思います。もっと子供のための施設を増やした方が良いと思います。
例えば、時間が分かるように公園に時計をつけてほしいのです。私は、公園の前に住ん
でいるのですが、家に時間を聞かれて困っています。
時計があれば約束の時間も守れると思います。子どもたちの安全のためにも、ぜひ時
計をつけてほしいです。
このような子どもたちのための計画が多賀城市にあれば教えてください。
○市長
「子供のための施設を増やしてほしい」ということですが、子供が利用できる多
賀城市の施設としては、まず、児童館のような主に子供が利用する施設があります。こ
こには遊びの道具などがあり、指導員の人が遊びの指導もしております。お祭りや七夕
などの行事も行っています。
次に、子供専用ではありませんが、体育館やプールなどのスポーツ施設、文化センタ
ーや史遊館、図書館などの文化施設があります。
また、質問にありました公園ですが、住宅地の中などにつくられた市内の公園は161
カ所あり、このほかに、多賀城政庁跡などの広大な特別史跡や、県立ですが加瀬沼公園
や大代緑地公園もあります。
それぞれの施設で、子供のための行事を計画して行っており、楽しく過ごせると思い
ますので、たくさん利用してほしいと思います。
私が子供の頃には、公園もいろいろありましたけれども、今のような滑り台とか、ジ
ャングルジムですか、そういうものはほとんどありませんでした。あったのは、簡単な
滑り台とか鉄棒はありましたけれども、今のような立派な施設はありませんでした。
ですから、みんなと野球をやったり、サッカーをやったり、そういうのが主な遊びで
あったと思います。
多賀城市では、現在、城南小学校の北側にある「中央公園」の整備に力を入れていま
すので、この公園ができあがれば、多くの皆さんにもっと楽しんでいただけると考えて
います。
最後に、公園に時計がほしいということですが、維持や管理を考えると今のところち
ょっと難しいかなと思います。
しかし、皆さんたちの安全な暮らしを、軽く見ているわけではありません。安全につ
いては、学校の先生方や、地域の皆さん、おうちの方々と協力して、皆さんを見守って
いますので、安心して遊んでください。以上です。
○2番議員
最近、通学路のあたりは、草や花が咲いていた道などが、マンションや住宅
地、お店や駐車場を建てるために無くなってきています。
城南小学校のまわりなどは、私が一年生の時には周りがほとんど田んぼだったのに、
今はもうお店などがたくさん建っています。
私は、緑豊かな環境の良い多賀城市にしたいと思っているのですが、多賀城市ではど
う思いますか。
○市長
多賀城市には、多賀城政庁跡を中心とした緑豊かな自然環境がありますが、マン
ションや住宅地が増えていますので、まちの中では、草や花が咲いているところは少な
くなっていると思います。
このため、市では、平成10年3月に「緑の基本計画」という計画を作りました。
この計画は、まちの緑を多くして、市民の生活環境を良くしようとするもので、緑を
守る、緑を創る、緑を支える、という目標を立てております。大きな目標として、平成
27年までに、まちの中の公園の面積を、今の4倍に増やすこととしています。
また、平成19年度から「歴史の道・詩都景観形成事業」、「しと」というのはわかり
ますか。史都 多賀城とよく言うんですけれど、そちらの「し」は歴史の「史」、今の詩
都景観形成事業の「し」というのは、「ごんべん」というのはわかります。「言」という
字に「寺」の「詩」です。その「歴史の道・詩都景観形成事業」という事業も実施して
います。
この事業は、市民の皆さんに、多賀城市内にある歴史的に有名な場所と場所を結ぶ「歴
史の道」を考えていただき、すてきな景色やきれいなまち並みをつくることを目的とし
ております。
その中で、「もっと花や緑を増やしてみてはどうか」などといったアイデアを市民の
皆さんから出してもらっています。
多賀城小学校の近くに、通称「マンモス坂」と呼ばれる大きな坂がありますが、その
頂上付近にポケットパークという小さな場所があり、そこにはたくさんの花が植えられ
ています。知っていますか。
ここは、町内会の皆さんが協力して、花を植えたり、雑草を刈り取ったりしている場
所ですが、このような地域の皆さん自身の取組と市の取組が一緒になって進んでいくこ
とで、花や緑の豊かな、生活環境の良い多賀城市につながるものと考えています。
2番議員さんも、おうちやおうちの周りに花を植えたりすることから始めてみません
か。
以上です。
○3番議員
小さいころ私は、母とよく駅前の長崎屋に買い物に行っていました。長崎屋
がなくなってからは、駅前に行くことがなくなりました。
新しい駅になったら、ぜひ、お買い物もでき、大人も子供も楽しめるような、楽しい
駅前にしたらいいと思います。
○市長
多賀城駅前の長崎屋が閉店してから、もう6年近くがたちますが、駅前のにぎわ
いがなくなってしまって、寂しい気がいたします。
今、新しい駅をつくる工事が進んでいますが、この工事が終わって新しい駅ができあ
がるころにあわせて、駅の北側に2つのビルを建てる計画が進んでいます。このビルは、
買い物ができるお店がたくさんあって、たくさんの人が集まるにぎやかなビルにしよう
と考えています。
また、皆さんのお手元にあるパンフレットの表紙の絵のように、駅の北側に新しく広
場をつくって、いろいろなイベントができるようにしたいと考えています。
どうか楽しみに待っていてください。以上でございます。
○4番議員
最近、私は世の中のことについて思う事があります。それは、車の違反につ
いてです。最近、車の信号無視、スピード違反、さらに駐車禁止の所によく車が止まっ
ている事があります。
こんなことが少なくなるように、ポスターをかいていろいろな所に張ったり、呼びか
けをしたらどうかと思います。
ほかに考えている事や工夫があれば教えてください。
以上、これで質問を終わります。
○市長
車の交通違反については、塩釜警察署や市内の交番所と多賀城市が協力して、違
反がなくなるように春や秋の交通安全運動をはじめ、飲酒運転をなくす活動など、20
以上の取り組みを行っております。
車を運転する方には、交通ルールを守っていただくような活動も行っています。
また、交通安全のために、皆さんの学校周辺では、毎月1日と5のつく日に交通安全
指導隊に皆さんの安全を見守っていただいています。
「ポスターをかいていろいろなところに張ったり、呼びかけをしたらどうか。」とい
うことですが、宮城県では、交通安全のためのポスターや作文コンクール等を実施して
おり、ポスターは市役所や市の施設などに掲示しています。
また、学校周辺の交差点付近には、市と地域の方々が協力して、ドライバーにスピー
ドを出さないように立看板などを置いて、交通ルールを守るように呼びかけております。
さらに、皆さんの家庭に配布されている県政だより、県政だよりはわかりますか。宮
城県全部をとらえたいろんな政治的なことが書いてあるものです。市政だよりは多賀城
市のものですね。県政だより、市政だよりやラジオなどをとおして、ドライバーが交通
ルールを守るような広報なども行っております。
多賀城市では、皆さんの安全を守るために、地域の方々と協力して、これからも交通
事故防止のための様々な活動をしていきますので、4番議員さんを初め、皆さんの多く
の家庭で交通ルールについてのお話合いをしていただければと思います。以上です。
○5番議員
多賀城市は、小学生から大人まで楽しめる行事が少ないと思います。もっと
小学生から大人まで楽しめる行事が増えると、まちの人の交流も増えるので、仲良くな
ると思います。そして楽しくて仲の良い多賀城市につながっていくと思います。
そういう計画を立てることはないですか。
○市長 「多賀城市には小学生から大人まで楽しめる行事が少ない。」ということですが、
多賀城市にも多くの人達が参加して楽しんでいるいろいろな事業や行事があります。
まず、お祭りとして、つい先日閉会しましたが、「多賀城跡あやめまつり」がありま
す。これは、松尾芭蕉が奥の細道紀行で多賀城を訪れた日に合わせて開催される市を代
表するお祭りです。5番議員さんは、松尾芭蕉を知っていますか。
これからは「野田の玉川あんどんまつり」や「史都多賀城万葉まつり」などがありま
す。琴が弾かれたり、踊りがあったり、出店がでたりして、たくさんの市民の皆さんが
楽しんでいます。
また、お祭りではありませんが、10月には「壺の碑全国俳句大会」や「市民美術展」
が、11月には「たがじょう市民市」や「市民音楽祭」、「大伴家持短歌大会」などの行
事があります。絵を見たり、音楽を聴いたりと、それぞれに楽しめる行事だと思います。
「壺の碑全国俳句大会」には、小・中学生の部もありますので、5番議員さんもぜひ
1句つくってみてはどうですか。
小学生を対象にした行事としては、やったことのないスポーツを経験してもらう「チ
ャレンジスポーツ教室」などもあります。
また、みなさんが住む町内会などでも、いろいろな行事があります。
みんなで協力して長いノリ巻きをつくったり、田んぼでどろんこになって遊んだりと、
各地区の皆さんが協力し、アイディアを出しながら、小さなお子さんからお年寄りまで
楽しめる行事を開催しています。今月からは、各地区で楽しい「夏祭り」も開催されま
すよ。
ほかにもいろいろな行事がありますが、市のお祭りや行事、各地区の行事に積極的に
参加していただくことで、人と人の交流が深まったり、新たな発見があったりするので
はないかと思います。
5番議員さんにも、さらにいろいろな行事に参加していただいて、仲の良い多賀城市
をつくる力になってほしいと思います。
よろしくお願いします。以上です。
○6番議員
私は、外国にとても興味があります。多賀城市には、交換留学的な事はない
のですか。
あるのでしたら、ぜひ応募したいと思います。
以上これで質問を終わります。
○市長
「交換留学があるなら応募したい」とのことですが、多賀城市に交換留学制度は
ありませんが、宮城県には「宮城県・アメリカデラウェア教育交流計画」という高校生
を対象とした交換留学制度があります。アメリカデラウェア教育交流計画というのは、
アメリカにデラウェア州というのがあるのです。デラウェア州はアメリカの西海岸にあ
る州なのですが、宮城県と友好関係を結んでいるということで、こういう交流がありま
す。
また、国には18歳以上の青少年が外国に行ってお互いを理解しましょうという「内
閣府青年国際交流事業」がありますので、6番議員さんも高校生になったら是非応募し
てみてください。
交換留学ではありませんが、多賀城市には、「外国にとても興味がある」という方や
「外国の人とお友達になりたい」という方たちが集まって活動している多賀城市国際交
流協会という団体があり、外国の方々と市民がともに仲良く暮らせるようにするための
様々な活動を行っております。
この国際交流協会には、小学生から中学生までのメンバーを対象とした「ジュニア部」
というものがあり、月に1回、毎月第二土曜日の午後に、外国の方をゲストに招いてゲ
ームや料理をしながら楽しく外国の文化を学んでいます。
6番議員さんも、是非、こうした活動に参加しながら、国際交流を体験していただけ
ればと思います。頑張ってください。
よろしくお願いします。
○7番議員
6月14日の宮城・岩手内陸地震を体験し、大きな災害に不安を感じたので
質問します。
もし、多賀城市で先日のような震度6強の地震が起きた場合、電気・ガス・水道や学
校を含め市の施設にはどの程度の被害があると考えられるか、また、市民の安全を守る
ために、どのような対応を市がとるのかについて教えてください。
これで質問を終わります。
○市長
今後10年以内に宮城県沖地震が起きる確率は60パーセント程度と非常に高
く、近い将来、確実に起きると予想されていることは、7番議員さんも知っているので
はないかと思います。
地震が起きたときの多賀城市の最大震度は6強で、建物の被害は約1,600軒、避
難者数は約4,400人にも上る大きな被害が予想されています。電気などの被害につ
いては、宮城県全体の予想ですが、電気が使えるようになるまで3日、水道は20日、
都市ガスは1月、下水道は2.4ケ月もかかるといわれています。
このような被害が予想される中で、
「市はどのように対応するか」ということですが、
被害を最小限に抑えるためには、市、地域、市民それぞれが日ごろからきちんとした対
策や備えを行うことが大切です。
そのため、市では、各家庭で地震に対する安全対策や3日分の食料などを備えていた
だくこと。地域では、地震などの災害が起きたときに、地域住民みんなが協力し、助け
合える体制をつくっていただくことを日ごろから呼びかけ、また、地域で防災訓練など
を行っているところです。
建物が地震で倒れたりしないような対策も必要です。学校などの市の建物については、
計画的に調査や補強工事を進めてきて、去年までに8棟の建物の補強が終わりました。
補強が必要な建物全てを工事するには少し時間がかかりますが、今年は、7番議員さ
んが通っている山王小学校や多賀城東小学校などの学校や保育所、公民館の補強工事を
する予定です。
また、市の建物だけでなく、個人の住宅の補強についても調査費用や補強工事の費用
を助成して、建物が倒れたりすることで、市民の皆さんがけがをしたりすることが少な
くなるように努めています。
万が一災害が起きた場合、市では、避難所を開設して市民の皆さんを避難させたり、
被害を受けた道路や水道などを直したり、市の組織全体で様々な支援活動を行いますが、
先ほどもお話をしたように、被害を減らすために、「家庭」「地域」「市」がそれぞれ役
割を分担し合って、日ごろから十分な備えをしておくことが最も大切だと考えています。
以上です。
○8番議員
僕は見てのとおり、食べることが大好きなんですけれども、「多賀城といっ
たらこれ」という名物が多賀城にはないと思います。名物があれば、旅行や仕事などで
来てくれた人が必ず買ってくれるようなおいしい物をつくってほしいと思います。それ
を求めに訪ねて来てくれる人もいると思います。
お菓子以外でも喜多方では喜多方ラーメンやわんこそば、宮崎では宮崎マンゴーのよ
うな、名物と呼べるものをつくる計画があれば教えてください。
○市長
多賀城市の観光事業は、いろいろなお店や会社の人などが集まってつくった、多
賀城市観光協会が中心になって、市の観光の発展に努力しており、多賀城市も観光協会
の活動を支援しております。
観光協会では、これまで、多賀城の新しい名物や、お土産品などの開発に取り組んで
おり、地元の食材を使ったり、多賀城らしい名前を付けたりした料理や、お菓子などを
「おいしい多賀城の味」として認定しています。認定品はこれまでに料理やお菓子、食
料品で30個ほどあります。
今年は、この「おいしい多賀城の味」が新しい名物・特産品になるように、宣伝に力
を入れていくことにしています。
市役所や観光案内所などでは、「おいしい多賀城の味」を紹介していますので、ぜひ
8番議員さんも食べてみてください。
このほかに、多賀城・七ヶ浜商工会では、今年の3月に地域ブランドの開発として、
多賀城・七ヶ浜「名物料理・菓子」コンテストを行いました。これは地元の食材を使っ
て美味しい料理やお菓子をつくり、その良さをたくさんの人に知ってもらおうというも
のです。
コンテストに出された作品も、多賀城市内や七ヶ浜町内のレストランなどでランチと
して食べることができます。ぜひ8番議員さんも味わってみてください。
皆さんのお手元には、多賀城市観光協会が認定した「おいしい多賀城の味のご紹介・
お食事編」が配られています。「おいしい多賀城の味」をはじめ、これらの料理などを
皆さんに食べていただく中で、名物と呼ばれるものが出てくるといいなと期待していま
す。以上です。
○9番議員
山王小学校では、これまでも学校の図書館だけでなく、移動図書館の「さざ
んか号」が学校にきてくれていたので、いろんな本を借りることができていました。そ
して、7月からは、市の図書館の本を学校で借りたり、返したりもできるようになり、
とても便利になっています。
そんな中、お年寄りや小さな子供、身体の不自由な方でも図書館や市の施設を利用し
やすく工夫している点を知りたいです。よろしくお願いします。
○教育長
図書館をはじめ、いろいろな施設がお年寄りや身体の不自由な方でも利用しや
すい場所であることは大切なことです。
国や宮城県では、法律などでお年寄りや身体の不自由な方でも利用しやすい施設づく
りの基準を定めていますが、多賀城市では、さらにやさしい施設づくりを考えています。
質問にありました市立図書館ですが、開館してから今年で30年目を迎えます。その
30年前には、東北で最も進んだ市民のための図書館として開館をしました。
その間に、利用しやすいように入り口を広くしたり、小さな子供たちに読み聞かせす
る活動をしたりしています。図書館が家から遠い人のためには、移動図書館車で学校や
地域の集会所などをまわり、多くの人に本を読んでもらうようにしておりますが、これ
も多賀城市立図書館の誇れる点です。
また、市役所では、足の不自由な人が利用しやすいように玄関にスロープを付けたり、
いろいろな人が利用しやすい多目的トイレをつくったりしております。
最近完成した史遊館や多賀城小学校校舎では、車椅子でも利用できるエレベーターを
付けたり、トイレにはけがをした人でも利用しやすい広めの洋式トイレや、具合が悪く
なったときに外の人に知らせるブザーも付けています。
施設の利用にお手伝いが必要な場合は、例えば車いすを持ち上げるなどのお手伝いを
市の職員がやっております。
また、改善点については、利用者からお聞きしたり、職員自らが考えて、より利用し
やすい施設にするようにも努めているところです。
市の施設に限らず、駅や病院など多くの人が利用する場所は、誰もが利用しやすい場
所であることが望まれます。会社などにもお願いし、安心で暮らしやすいまちになるよ
う、今後も引き続き取り組んでいきたいと思います。9番議員さんも何か気がつくこと
がありましたら、どうぞ遠慮なくお話しをしてほしいと思います。終わります。
○10番議員
私は、自転車専用の道路ができればいいと思っています。歩いている後から、
自転車が来ると危ないからです。
自転車専用の道路をつくる計画があれば教えてください。これで質問を終わります。
○市長
多賀城市内には、自転車専用レーンが、工場地帯に1路線あります。自転車は、
自動車と違って、排気ガスが出ない、地球に優しいなど、移動手段としては理想的な乗
り物ですから、これからも自転車の利用は増えていくことが想定されます。
多賀城市では、今のところ、具体的に自転車専用道路をつくる計画はありませんが、
これからは考えていかなければならない時代になっていくのではないかと思います。
なお、昨年、平成19年中に、宮城県内で自転車運転中に交通事故でけがをした人は、
2,061人いました。これは、県内の交通事故でけがをした人全体の12.6%です。
また、自転車運転中に交通事故で亡くなった人は18人でした。
自転車が無秩序に歩道を通行するなど、ルールを守らない利用実態も目立っています。
このため、警察では、自転車の通行環境の整備やルールの周知と交通安全教育、自転車
の違反に対する街路指導取締りなど、総合的な対策を推進しています。自転車に乗ると
きは、ルールを守り、安全に利用しましょう。また、歩行者や車の運転者も自転車のル
ールを知り、お互いに安全を心がけていきたいものです。以上です。
○11番議員
私は、学校で進んで地域の方と交流すべきだと思います。なぜなら、いつも
お世話になっているからです。私たちの校区では、見守り隊の方々が、毎日登下校のと
きに通学路に立って、私たちが安全に通学できるようにしてくださっています。
多賀城市でも地域の方々と交流を深めて、仲良くなれるような取組がありますか。
あれば教えてください。
○教育長
学校と地域の方々の交流を深めることはとても大切なことと私も思います。
そのきっかけづくりとして、まず、学校開放事業があります。これは、校庭や体育館
などを地域でスポーツ活動をしている方々に使っていただいたり、学校の先生方の指導
により夏休みの天体観測などの教室や講座などを開催して、学校への関心を深めていた
だいております。
また、地域ごとに夏まつりや芋煮会などみんなが仲良くなるきっかけづくりのための
催しをしていますし、運動会や学習発表会などの学校行事には、地域の方々が参加協力
しています。
さらに、中学生になると「13歳の社会への架け橋事業」という学校活動があり、中
学生の皆さんがボランティアなどを通して日ごろお世話になっている地域への奉仕活動
を行う授業があります。
ぜひ、11番議員さんも自分の住んでいる地域に関心をもって、地域の一員として交流
を深めてほしいと思います。よろしくお願いします。
○12番議員
僕たちは、公園でよく遊びますが、不自由なことがあります。
一つ目は、時計、ゴミ箱、トイレがないことです。二つ目は、公園が狭いことです。
三つ目は、不審者が出てこわいことです。
僕たちが、楽しく遊べる公園にしてほしいと思います。
○市長
12番議員さんたちがよく遊んでいる公園は、西ノ神公園や、あるいは内手公園か
と思います。
このような公園は、ご近所に住む人たちが利用することを目的としてつくっています
ので、狭い広場でいろいろな人が、いろいろなことをしていると思います。そのことに
より、例えば、大人と子供の間で問題が発生することもあると思います。
問題を起こさないためにも、利用者同士がマナーを守り、気持ちよく利用していただ
きたいと考えております。
さて、時計の設置についてですが、1番議員さんにもお答えしましたが、維持、管理
などを考えると、今のところはちょっと難しいと思います。
また、ごみ箱については、持ち帰ることを原則としていますので、自分のゴミは自分
の家に持ち帰って、皆さんで、きれいに気持ちよく使ってもらいたいと思います。
トイレについては、面積が大きな公園は、ちょっと遠いところからも利用者が来ます
ので、比較的大きな公園に設置することを原則としています。トイレのある公園は、多
賀城では30カ所あります。
公園が狭いということについてですが、確かに小さな公園が多くあります。これは、
住宅地をつくるときの面積が三千平米(3,000㎡)以上の時には、その面積の3パーセ
ントの公園をつくらなければならないという決まりがあるためで、最低で90平米の公
園になってしまいます。狭い公園でも、マナーを守って、自分たちの遊びをつくりだし
て、楽しく遊んでもらいたいと考えています。
最後に、不審者についてですが、1番議員さんにもお答えしたとおり、学校の先生方
や、地域の皆さん、お家の方々と協力して、皆さんを見守っていますので、どうぞ安心
して遊んでください。以上です。
○13番議員
まちを歩いていたり、学校の行き帰りに、よく犬を散歩させている人を見か
けます。道端に犬のふんが落ちていることもよくあります。これは、見た目にも不快で、
何より不衛生です。本来なら飼い主がきちんと始末すべきですが、できていないのが現
状です。私の家の近くに町内会で立てた看板があります。そして、広報紙でふんの始末
を訴える記事を読んだこともあります。看板や広報紙では気づかないのか、そのまま置
いていってしまう人が中にはいます。一部にそのような飼い主がいるために、きちんと
始末している人までそう思われるのは迷惑なのではないでしょうか。
このことについて、飼い主に直接届くような呼びかけを行うと良いと思いのですが、
市では何か具体的な改善策があるのでしょうか。
これで、質問を終わります。
○市長
犬は、散歩をするのが大好きな動物です。また、散歩中に犬がふんや尿をするの
は自然の行動です。ふんの後始末を怠ると、13番議員さんが言ったように不快感を与え
るだけでなく、衛生的にもよくありませんね。
ふんの後始末は、ペットの責任ではなく、飼い主のマナーの問題です。市では、飼い
主のマナーの向上を図り、住みよい環境を確保するよう広報紙等でお願いしています。
また、地域住民の方から苦情が寄せられることがありますが、市内の各行政区にいる
地域環境推進員さんを通して、その地域に対して、ふんの後始末をきちんとするように、
チラシを回覧したり、注意する看板を設置しております。
きちんと責任をもってペットを飼うことが、ペットにとっても市民の皆さんにとって
も暮らしやすい地域をつくることにつながります。小さなマナーを守ることから、快適
な地域社会づくりへとつなげていこうと考えています。以上でございます。
○14番議員
このごろ、地球温暖化が世界的規模で騒がれています。城南小でも空き瓶や
雑誌などを回収したり、紙の再利用などエコについての取り組みを行っています。私の
家でも瓶、缶などの資源ごみの分別をしています。
そこで質問です。多賀城市では、エコ活動やリサイクル活動はどのように行っている
のでしょうか。私は、多賀城市でやっている生活ごみの分別回収しかわからないのです
が、その他の活動を教えてください。
また、多賀城市で出た年間のごみの量は、どれくらいなのでしょうか。みんなが出し
たごみの量をみんなで知ることによって、ごみ減量の目標ができると思うので教えてく
ださい。
そして、学校や家庭でできる環境を守る取組がありましたら、ぜひ教えてください。
もう一つ、これは提案なのですが、多賀城市でエコに関するイベントを定期的に行っ
たらどうでしょうか。環境問題や地球温暖化への関心も高まると思いますし、市の活性
化にもなると思います。
もし、そのようなイベントを行っているときには、日時や内容、場所などを事前に教
えてください。みんなで参加したいと思います。
これで、私の質問を終わります。
○市長
リサイクル活動についてですが、皆さんもご承知と思いますが、市では、ごみの
分別回収をしております。先ほど14番議員さんがおっしゃったとおりです。そして、回
収した物の中から資源として再利用できる物は、中間処理をして再生工場に送られてい
ます。
そこで、段ボールや紙類は、新聞紙や雑誌、段ボールの原料に、缶類は、鉄製品等の
原料に、ビンは、ビンや建築材料の原料になり、ペットボトルは、衣類等の繊維の原料
に、プラスチック製容器包装は、プラスチック製品の原料や油になって、それぞれリサ
イクルされています。
また、各地区の子供会等で行っている資源物回収活動がより活発に行われるように支
援もしています。
次にエコ活動についてですが、エコ活動は、一人ひとりの意識がとても大切です。そ
のため、市では環境を守る大切さを、広報紙やホームページなどでお知らせしています。
また、市民の皆さんに対し、「環境家計簿」の記入をお願いしています。これは、月
ごとに家庭の電気、ガス、水道、ガソリンや灯油等の使用量を記入していただき、1年
間でどれくらいの省エネができたのかを調査するものです。「環境家計簿」を記入する
ことで、意識してエコライフを実践していくことができます。
リサイクル活動やエコ活動は、限りある資源を守り、私たちの住んでいる環境を守る
ことにつながっていきます。皆さんも日常のいろいろな場面で、環境に配慮した行動を
ぜひ心がけてください。
14番議員さんの質問で、質問内容の最初のものに入っていない質問がございました。
議会でも、たまにこういうことがあるのですね。それで、私の後ろに控えてる人たちが
部長さん達です。私市長がわからないときは 、「このことどうなっているの」というこ
とで聞きます。今、聞きました。
それで、ごみの収集量というものがありますけれども、平成19年度の収集量全部で、
23,495トン、1年間でそのくらいの量が集まっています。可燃ごみといって燃え
るごみですが、19,992トンです。燃えない粗大ごみが925トン、プラスチック
製容器包装が582トン、資源になるごみが1,903トン、側溝汚泥等埋立というの
が93トンになっています。以上でございます。
○15番議員
地震や水害などの自然災害が最近多いと思います。もし、災害が起こったと
き、子供でも分かるような避難所などの地図があればよいと思います。
そのような地図はあるのでしょうか。
○市長
最近、多賀城市では、幸いにも地震や水害での大きな被害は起きておりませんが、
過去には、地震災害では、昭和53年の宮城県沖地震により大きな被害があり、水害で
は、昭和61年8月5日の台風による大雨と平成6年9月22日の集中豪雨により、2
度も大きな被害を経験しています。
このため、こうした災害時の避難場所を市民の皆さんにお知らせするために、平成8
年4月に「多賀城市防災マップ」を、平成13年9月には「多賀城市広域避難場所地図」
を作って、市内全世帯に配っています。
先ほど、7番議員さんの質問でもお答えしたとおり、最近は、宮城県沖地震が心配さ
れていることから、地域ごとの危険度合いを理解してもらうことや地震に強い住宅にし
ていただくために、今年の4月に「多賀城市地震防災マップ」をつくって全世帯に配り
ましたが、そのマップの中にも地区ごとの避難所を記載していますので、見てみてくだ
さい。
一方、多賀城市内には、砂押川と七北田川の2つの川が流れていますが、予想を超え
る大雨が降った時には、洪水が起こることも予想されるため、洪水予報を伝える方法や
避難場所などを市民の皆さんに知ってもらうために、今年は洪水を予測した地図、これ
を「洪水ハザードマップ」といいますが、その地図を作って全世帯に配ることにしてい
ます。
ところで、15番議員さんは、市内の所々に避難所の案内図があるのを知っていますか。
城南小学校に一番近いところの案内図は、JR国府多賀城駅の南側の歩道にあります。
現在、そのような案内図を市内30カ所につくってありますが、今度ぜひ、友達と一
緒にその案内図で自分たちの避難場所を確かめてみてください。
市では、今後もそうした避難所の案内図や誘導標識なども順次整備をしていくことに
しています。以上です。
○16番議員
このごろ、不審者が多く出ていることを知っていると思いますが、その不審
者は、大体4時から5時くらいに出るので、その時間帯にパトロールをしていただけれ
ば、安心して行き帰りができると思います。
○教育長
「地域の子どもは地域で守る」を合い言葉に、町内会や防犯協会など地域の方
々が、ボランティアでパトロールをしてくれています。
さらに、買い物や犬の散歩、庭の水まきなどをしている方にも、皆さんの登下校を見
守っていただくよう、お願いしています。
また、皆さんを危険から守るため、市内304カ所に「こども110番の家」を設置
していますので、16番議員さんも日ごろから確認をしておいてほしいと思います。
一方、市でも皆さんを非行や犯罪から守るために、多賀城市青少年育成センターの職
員が随時パトロールを行っているほか、市の職員も市の車に防犯ステッカーを張り、運
転しながら皆さんを見守っています。
16番議員さんも防犯ブザーを携帯するなど、自分でも身を守る習慣をつけるとともに、
冬は特に日が短くなるので、下校時間を守り、早く帰宅するように心がけてほしいと思
います。
○17番議員
駅前の長崎屋の件について質問します。
まず第1に、建物を壊すかどうかしてほしいということです。このままでは、もし地
震がきたときなど、壊れたり、崩れたりしてしまう可能性があって、危険だからです。
これで質問を終わります。
○市長
多賀城駅前にある長崎屋の建物は、20年くらい前に建てた建物ですが、長崎屋
が閉店して使われなくなってから、もう6年たっています。
駅前に使われていない大きな建物があると、駅前が寂しい感じがしますし、17番議員
さんの言うように、大きな地震が起きた時などとても心配ですね。
あの建物は市の持ち物ではございません。そういうことで、市が直接何かするという
ことはなかなかできませんが、直して使うのか、取り壊すのか、関係する皆さんが今い
ろいろと検討しているところでございますので、早めにそういう安心な建物になっても
らえばいいなと思っています。以上でございます。
○18番議員
舟橋の下の歩道について質問します。
雨の日など傘をさして歩くと、車にあたりそうで、道が狭く、危ないです。
今後、工事をする予定があれば教えてください。
これで、質問を終わります。
○市長
八幡小学校への通学路のことですが、これは、平成4年8月に仙石線をくぐるよ
うな歩道を整備いたしました。
ご質問のとおり、この八幡こ道橋と舟橋の下の信号機を設置してある交差点までの道
が狭くなっています。
皆さんにご不便をかけていると思いますが、この区間は、家が建ち並んでいて、歩道
を拡げることは今のところかなり難しい状況です。
皆さんには、学校の行き帰りのとき、交通ルールを守って十分気をつけて、歩いてい
ただくようにお願いしたいと思います。ですから、工事をする予定は今のところないと
いうことで、ご了解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。