ISSN 0287-122X No. 94 August, 2008 日内連情報 日本内燃機関連合会 Japan Internal Combustion Engine Federation 〒105-0004 東京都港区新橋 1-6-6 木村ビル 6F 電話:03-3574-7882 FAX:03-3574-7883 E-mail:[email protected] Web site : http://www.jicef.org Information of the JICEF 目 次 Ⅰ.日内連第 93 回理事会・第 54 回通常総会報告 ··························································· Report of JICEF 54nd General Assembly June 2008 ·············································· Ⅱ.2008 年 5 月 CIMAC 評議員会出席報告 ···································································· Report of CIMAC council Meeting May 2008 ························································ Ⅲ.CIMAC WG 関連 Reports of CIMAC WG activities Ⅲ−Ⅰ CIMAC WG2 “船級協会‐ディーゼル” ウィンタートゥール国際会議 (2008 年 3 月) 出席報告 ························· Report of CIMAC WG " Classification Societies−Diesel " inWinterthur, March 2008 ············· Ⅲ−Ⅱ CIMAC WG8 潤滑油 フリ-ドリヒスハーフェン国際会議(2008 年 4 月)出席報告 ····················· Report of CIMAC WG "Marine Lubricants" in Friedrichshafen, April 2008 ······ Ⅲ−Ⅲ CIMAC WG17 ガス機関 フランクフルト国際会議 (2008 年 4 月) 出席報告 ································ Report of CIMAC WG "Gas Engine" in Frankfurt, April 2008 ······················· Ⅲ−Ⅳ CIMAC WG7 重油 オスロ国際会議(2008 年 5 月) 出席報告 ··············································· Report of CIMAC WG "Heavy Fuel" in Oslo, May 2008 ······························· Ⅲ−Ⅴ CIMAC WG5 “排気エミッション” ハンブルグ国際会議(2008 年 5 月)出席報告 ········································ Report of CIMAC WG "Exhaust Emission Controls" in Hamburg, May 2008 ············ 田山 経二郎 ········ TAYAMA, Keijiro 伊藤 恭裕ほか ···· ITOH,Yasuhiro, et al. 1頁 2頁 高橋 正英 ················ 6 頁 TAKAHASHI, Masahide 橋本 高明 ················· 9 頁 HASHIMOTO, Takaaki 後藤 悟 ··················· 12 頁 GOTO, Satoru 宮野 春雄 ··············· 14 頁 MIYANO, Haruo 川上 雅由 ··············· 18 頁 KAWAKAMI, Masayoshi Ⅳ.ISO 関連 Reports of ISO Meetings Ⅳ−Ⅰ ISO/TC192/WG9 (ガスタービン−発電用途) ベルリン国際会議 (2008 年 6 月) 出席報告 ·········································· 田中 良造 ··············· Report of ISO/TC192/WG9 Meeting in Berlin, June 2008 ··························· TANAKA Ryozo Ⅳ−Ⅱ ISO/TC192/WG11(ガスタービン−受渡試験方法の改正) ベルリン国際会議 (2008 年 6 月) 出席報告 ·········································· 安田 耕二 ··············· Report of ISO/TC192/WG11 Meeting in Berlin, June 2008 ···························· YASUDA, Koji Ⅳ−Ⅲ ISO/TC192/WG12(ガスタービン−マイクロガスタービン) ベルリン国際会議 (2008 年 6 月) 出席報告 ·········································· 安田 耕二 ··············· Report of ISO/TC192/WG12 Meeting in Berlin, June 2008 ···························· YASUDA, Koji Ⅳ−Ⅳ ISO/TC192/WG13 (ガスタービン−コージェネレーション) ベルリン国際会議 (2008 年 6 月) 開催報告 ·········································· 伊東 弘一 ··············· Report of ISO/TC192/WG13 Meeting in Berlin, June 2008 ···························· ITO, Koichi Ⅳ−Ⅴ ISO/TC192 (ガスタービン) ベルリン国際会議 (2008 年 6 月) 出席報告 ·········································· 安田 耕二················· Report of ISO/TC192 Meeting in Berlin, June 2008 ······································· YASUDA, Koji Ⅳ−Ⅵ 標準化事業活動の概要(2007/2008 年度) ·························································· 鈴木 章夫 ··············· Reports on ISO and JIS Activities in Japan(2007/2008) ·································· SUZUKI, Akio 事務局通信 Information from JICEF 1.日内連参与 田中英穗先生ご逝去 ·················································································································· 2.次回日内連主催講演会計画 ····························································································································· 3.CIMAC Working Group 国内対応委員会一覧表 ····························································································· 4.日内連主要行事等一覧 ····································································································································· 22 頁 24 頁 25 頁 26 頁 30 頁 32 頁 29 頁 36 頁 38 頁 39 頁 事務局後記 Postscript ··················································································································································· 41 頁 Ⅰ. 日内連 第 93 回理事会・第 54 回通常総会報告 日本内燃機関連合会 常務理事 田山 経二郎 2008 年 6 月 30 日、八重洲倶楽部(東京・八重洲)において、13:30 より日内連第 54 回通常総会・第 93 回理事会が開催されました。以下は、全て承認または可決されました。 議 案 第 1 号議案 2007 年度事業報告案の承認に関する件 第 2 号議案 2007 年度収支決算案の承認に関する件 第 3 号議案 2008 年度事業計画案の承認に関する件 第 4 号議案 2008 年度収支予算案の承認に関する件 第 5 号議案 役員交代の件 報告事項 ①会員入会の件 ②参与委嘱の件 ③国立科学博物館 技術系統化調査の件 1) 2007 年度事業報告・決算 前年に引続き、CIMAC 関連事業、ISO,JIS など標準化関連事業、技術普及及び広報事業を 3 本の柱 として行ってきました。決算報告は、監査役の日立造船ディーゼルアンドエンジニアリング(株)の 澤田監事(代理、岡崎剛氏)により、適正かつ妥当であるとの監査結果が報告され、承認されました。 2) 2008 年度事業計画・予算 今年度も引続き、CIMAC 関連事業、ISO、JIS などの標準化関連事業、講演会等の技術普及、及び 広報事業を 3 本の柱として行います。 3) 役員交代の件 任期中の会員代表者変更に伴い、下記の通り当会役員(副会長・監事)の交代がありました。 副会長: 大野勝久氏(三井造船)から田中孝雄氏 福江一郎氏(三菱重工)から佃嘉章氏 保泉真一氏(日立製作)から佐藤和夫氏 中野民雄氏(川崎重工)から長谷川聰氏 監 事: 小池健夫氏(日立造船 D&E)から澤田賢司氏 4) 新入会員の件 法人会員として、日本ウッドワードガバナー㈱の入会が正式に承認されました。 5) 参与委嘱の件 新たに、岡田博氏(東京海洋大学名誉教授)及び川口修氏(慶應義塾大学名誉教授)のお二人に当会参 与にご就任いただくことになりました。 6) 国立科学博物館・技術系統化調査の件 平成 18 年度(2006)から国立科学博物館 産業技術史資料情報センターの事業として行っている内 燃機関関係の系統化調査について、平成 21(2009)年度に中小型ガスタービンの技術系統化調査をエ ントリーするよう準備を進めております。 1 Ⅱ. 2008 年 5 月 CIMAC 評議員会出席報告 CIMAC副会長 CIMAC評議員 CIMAC評議員 1.日時:2008 年 5 月 21 日 10:00∼15:00 2.会場:オーストリア、グラーツ市 伊藤恭裕* 高畑泰幸** 山田知夫*** 5.3 前回評議員会決議に基づくアクション AVL 社 前回会議決議に基づくアクションの進捗が確認さ 3.出席者: れた。主な内容は以下のとおり。 CIMAC 役 員 、 12 カ 国 の NMA(National Member ・新規 CM(Corporate Member)として承認された Association)からの評議員、CM(Corporate Member)等 VELA International Marine Ltd., LLK International の総勢24名の参加で開催された。英国、インド、韓国、 の 2 社への承認通知レター送付(完了、CIMAC 事 及び米国からの評議員は欠席であった。 務局)。 ・WG メンバー会費(1500 ユーロ)が未払いの WG 参加 CIMAC 非会員団体名リストの WG 担当副 会長と WG 議長への送付(完了、CIMAC 事務局)。 ・WG18 よりの船級所有の機関室事故に関する 統 計的データベースへのアクセス費用要求につい て、WG18 議長への費用拠出はできない旨の回答 (完了、CIMAC 事務局)。 ・WG18 活動範囲を明確にする為の打合せ実施(未、 WG 議長、WG 担当副会長、Mr.Egeberg) ・WG 議長会議の招集(完了、6/25 ロンドンにて開 催、CIMAC 事務局)。 写真 1 会場の AVL 社 ・CIMAC ポスターと CIMAC ロゴポスターの作製 (準備中、コミュニケーション担当副会長、事務 4.概要 局) 前日の CIMAC 役員会に続いて開催された。日本か ・SMMでのCIMACサークル招待状をpdfファイル らは、CIMAC 副会長の伊藤氏、評議員の山田氏、 形式にて発送(準備中、CIMAC事務局)。 高畑の 3 名が出席した。 ・SMM CIMAC サークルの予算を調整(完了、 CIMAC 事務局)。 評議員会での主要議事は、CIMAC の会員関連、 WG 活動状況、CIMAC 広報活動(CIMAC CIRCLE ・CIMAC ホームページの役員、評議員エリアへの関 他)、CIMAC 大会関連(2010 年大会準備状況)及び財 連文書のアップロード(完了、CIMAC 事務局)。 務についてである。 ・BP、SHELLのJICEF加入勧誘のサポート(未、 CIMAC事務局) 5.議事要約 5.1 ・「将来の CIMAC 大会」に関するタスクフォース 議題の確認 会議開催(完了、5/20、CIMAC 事務局) ・次回 CIMAC 大会ポスターの製作(未、ノルウェ 次回大会準備状況を説明するノルウェー役員の都 合により審議順序が変更されたが、議題内容は提 ーNMA) ・CIMAC 将来財政状況予測の作成(完了、毎年 1 案通り確認された。 5.2 前回議事録の確認 回、CIMAC 事務局) 前回(11 月 21 日)評議員会の議事録に関し異議及び 5.4 CIMAC 規約の改定 質問はなく、原案通り議事録が承認された。 CIMAC 会員に関する規約改定に関する役員会で の検討結果が以下のように報告された。 * 新潟原動機(株) CIMAC の WG に多くの CIMAC 非会員団体の参加 ** ヤンマー(株) がある。これら団体の内、CIMAC メンバーとなる 意思のない団体に対しては特別に WG メンバー会 *** 日内連 2 費(1500 ユーロ:CM 会費と同じ)の請求を行って来 WG4(Crankshaft Rules):議長は Matti Savolainen 氏。 た。 4 月にオスロでミーティングを開催。次回ミーティ しかしながらCIMAC規約によるメンバーの形態は ングを 11 月に計画。 ①CM(Corporate Member) WG5(Exhaust Emission Control):議長はGöran Hellén ②各 NMA(National Member Association)の会員 氏。昨年11月にベルゲンでミーティングを開催。 ③NMG(National Member Groups) 次回ミーティングは5/27にハンブルグで開催と決 の 3 つであるので、CIMAC 会員規約の改定につい 定。 て役員会で検討した。会員資格に柔軟性を持たせ WG7(Heavy Fuel):議長は Kjeld Aabo 氏。エンジン る事は、規約の拘束力を弱めかねないとの判断か と燃料の業界からの参加者による年 2 回の WG ミ ら CIMAC メンバーの形態は従来通りとし、規約の ーティングを開催。最近ではオスロでミーティン 改定は行わないこととした。よって、今後 CIMAC グを開催。 WG への CIMAC 非会員団体の参加は認めない。 WG8(Marine Lubricants):議長は Dr. Holger Gehring。 本議題に関連して、下記の舶用潤滑油供給会社 4/10 にミーティングを開催。 (Exxon Mobil社代理店)よりCIMAC参加(新規CM会 WG10(Users):議長はDerek Walford氏。昨年11月に 員)申し込みが報告され、承認された。 ミーティングを開催。次回ミーティングは6/17に開 ・ LUBRICATION SPECIARISTS(PTY) LTD. 催予定。 (Namibia) WG14 (Shafting):議長は Per Rønnedal 氏。本 WG 5.5 タスクフォースの進捗報告 は IACS M68 リコメンデーションに関わる検討を 前回の CIMAC 役員会・評議員会決議により、下記 実施し IACS への文書提出をもって解散された。 3 つ課題に対する対応方針を検討するタスクフォ WG15(Electronics and Software Systems) : 議 長 は ースが活動中である。 Rick Boom 氏。1 月に予定さていたミーティングが ①若手技術者向けイベント 延期され 6/3 にハンブルグで開催の計画。 ②WG 活性化 (担当:Mr.Heim,Mr.Zingg) WG16(Auxiliary Systems–Design) : 議 長 は Fred (担当:Dr.Marquard,Mr.Zingg) Deichmann氏。春にVAASAでミーティング開催。 ③将来(2013)の CIMAC 大会運営 WG17(Gas Engines):議長は Lars Nerheim 氏。4/9 (担当:CIMAC 事務局) にフランクフルトでミーティングを開催。 「将来の CIMAC 大会運営」に於ける検討内容は、 WG18(Engine Room Safety):議長は Johannes Besau 以下のとおりである。 氏。2006 年に新設され、本格的活動の準備段階。6 ・大会運営に関する NMA、CIMAC 事務局、PCO(大 月にミーティングを開催予定。 5.7 CIMAC 大会 会運営会社)の責任分担 ・過去の大会での経験の活用 (1) 大会準備状況 ・大会開催頻度(結論としては、3 年毎とする) ノルウェーNMAより、2010CIMAC大会(2010年6/14 また、「若手技術者向けイベント」では、CIMAC ∼ 17) の 準 備 状 況 と し て 、 大 会 準 備 の 為 の 法 人 大会間のイベント(参加費の安い小規模なコングレ CIMAC2010ASの構成(代表:Mr. Einar W. Sundt)、 ス)開催の検討を始めているが、未だ結論に至って 大会会場であるGrieghallenの大会場、ポスターセッ おらず、11 月に再度検討の予定。「WG 活性化」 ション会場、展示エリア、会議室の概要、利用可 では 6/25 ロンドンに於ける WG 議長会議の開催が 能なホテル(33ホテルで4050室)のロケーション、更 報告された。 に、大会ポスター、パンフレットの案が紹介され 5.6 た。 WG 活動状況 WG 担当副会長の Ralf Marquard 氏により各 WG 活 (2) 大会運営管理ソフト 動概要が簡潔に報告された。 大会運営管理ソフト導入の検討状況が以下の如く WG2(Classification Societies) : 議 長 は Kjeld B. 紹介された。 Hansen 氏。4 月にミーティングを開催。次回は SMM 概要: 期間中、更にその後に IACS メンバーを交えロンド ・2010CIMAC 大会の種々タスクを専門のプロジェ クト管理ツール(インターネットアプリケーショ ンにて開催予定。 ン)により取り扱う。 3 Dr. Masayoshi Kawakami, Niigata Power Systems Co., Ltd. Dr. Thomas S. Knudsen, MAN Diesel A/S Dr. Ralf Marquard, MAN Diesel SE Christoph Rofka, ABB Turbo Systems Ltd. Derek Walford, Teekay Shipping (Canada) Ltd. (2) 2008 SMM ハンブルグ展での CIMAC サークル 2008 年 9/25 に SMM ハンブルグ展での CIMAC サ ークルを開催する。 開催場所: SMM Hamburg, Room Konferenz B 1-3 (以前の名称 Kopenhagen I-III) 写真2 テーマ: “Efficient & clean ship transportation – What 2010CIMAC会場のGrieghallen are the technical solutions?“ パネリスト: ・関係する全ての団体に対する透明性の確保。 Fred Deichmann, Columbus Shipmanagement ・現行 CIMAC データベースとの連携を確保。 GmbH (議長) ・取り扱い容易。 状況: Klaus Heim, Wärtsilä Switzerland Ltd. ・試行期間 3 ヶ月によりソフトウエアを評価。 Dr. Stefan Spindler, MAN Diesel SE. ・導入コストは約 3000 ユーロ。 NN, ABB Turbo Systems Ltd. (3) 大会論文審査について XXXX, Caterpillar Motoren GmbH & Co. KG 役員会に於ける 2010CIMAC 大会論文審査手続き XXXX, Germanischer Lloyd AG に関する提案内容が報告された。概要は以下のと XXXX, A. P. Møller - Maersk A/S (XXXX:未定) おり。 5.9 財務 ・従来通り、各セッションのオーガナイザーは 2 名とし、より早い段階からより多くの査読者が (1) 2007 年度の決算 参画。 CIMAC事務局長のHeseding氏より2007年度の決算 ・最終論文により最新情報を記載できるように提 が報告された。収入249,547ユーロ(予算203,400)に 出期限を遅らせる(2009 年 9 月中→2010 年 1 月) 対し支出195,916ユーロ(予算191,800)であり、差額 ・査読スピードアップを目的として査読者 1 名当 の53,631ユーロ(予算11,600)が預金に積み立てられ た 。 尚 、 収 入 に は 2007CIMAC 大 会 に よ る 収 入 りの論分数を 4∼5 件に減らす。 ・論文提出期限をより厳格化する。 100,000ユーロが含まれる。 ・ ポスターセッションから 3∼4 件の論文を格上げし (2) 会計監査報告 2008 年 2/28 に実施された会計監査の結果として、 オーラルセッションで発表できるようにする。 5.8 広報関係 資金は CIMAC 活動の主旨に則り適切に管理され (1) 2007 Marintec China でのサークル開催 ていることが CIMAC 内部監査人 Herdan 氏より報 Marintec China(上海)の期間中(2007 年 11/29)に下記 告された。 内容にて CIMAC サークルが開催され、100 名以上 (3) CIMAC 会計の経緯と将来予測 の参加者あった。また、初めて中国語への同時通 1996年から2007年までの CIMAC 会計(収入、支出、 訳が実施された。 預金)の経緯が示された(図1)。CIMAC 財政が大会 開催場所:Shanghai New International Expo Center, による収入に支えられていることが判る。 Room W2-M9 更に、今後の収支予測として図2が示された。図2 に於いては2008年からの NMA 会費の増額(4,500か テ ー マ : “What technologies to use in emission reduction of marine diesel engines“ ら7,500ユーロへ)が考慮され、年率3%の物価上昇 パネリスト: Karl Wojik, AVL List GmbH, CIMAC会 と会費収入、CIMAC 大会費用に変化がないことが 仮定されており、CIMAC 大会収入(CIMAC 本部へ 長(議長) Dr. Rudolf Holtbecker, Wärtsilä Switzerland Ltd. の上納金)が10万ユーロ、及び15万ユーロの場合に 4 要なほどであり、5 月のヨーロッパはやはりこんな ついて検討されている。 ものか、と納得した。しかし、その後また昨年の (€) 450,000 ような暑さであったとのことで、何でも地球温暖 化のせいにするわけではないが、やはり異常に思 400,000 預金 350,000 える。会議が行われた AVL 社はどんどん設備を拡 300,000 張しており、現在も新しい建物を建設中。日本で 250,000 はなかなか成立しない形態であるが、研究開発を 収入 200,000 請け負うという供給と需要が上手くマッチしてい 150,000 るものと思う。会議では 2010 年ベルゲン大会の PR 100,000 0 1995 があり、また論文のスケジュールも発表されるな 支出 50,000 1997 1999 図1 ど、早くも次の大会へ向けての準備が進んでいる 2001 2003 2005 2007 ことを痛感した。 (伊藤 CIMAC 収支の経緯 記) 会議が開催された AVL 社は、ちょうど1年前の (€) 350,000 CIMAC ウィーン大会後のツアーでも訪れたところ。 今回会議の合間に社内見学がアレンジされ、改め 300,000 大会収入 15 万ユーロ て主要な部分の見学・説明を受けたが、「競合す 250,000 る各会社の最先端技術の開発や研究を請け負う会 社」が立派に成り立つ仕組み、特に優秀な技術者 200,000 大会収入 10 万ユーロ の長期的な確保をどのようにしているのか、がい 150,000 まだにどうしても理解できない。 100,000 CIMAC 評議員会では、議論の課題の一つに、「若 50,000 手技術者・大学の学生に、どのようにしてこの業 0 2007 2009 2011 界に興味を持たせるか」があるが、「日本で何が 2013 できるか・すべきか」関係者のお知恵を拝借した 図2 CIMAC 収支の予測 いと思った次第です。 (山田 記) (4) 会費徴収状況 事務局より NMA、CM からの会費徴収状況が報告 今回の評議員会は CIMAC 会長 Mr.Karl Wojik の所 された。2007 年会費に関してはイラン(2007 年より 属する AVL 社(グラーツ)であった。今回の評議員 NMA)のみが未払いとなっているが、これは政治情 会議題での注目点は、現状 CIMAC の課題解決を目 勢によりイランの銀行からのドイツの銀行への送 的とした①若手技術者向けイベント、②WG 活性化、 金が禁止されている為である。 ③将来 CIMAC 大会運営に関する三つのタスクフ 5.10 次回以降の評議員会の予定 ォースの活動開始である。特に①については、優 次回会議は 2008 年 11 月 27 日にフランクフルト 秀な若手技術者を大形エンジン業界に取り込む効 (VDMA)にて開催される。前日の 26 日には CIMAC 果を狙っており、将来の業界発展に重要な活動と 役員会が開催される。次々回会議は 2010CIMAC 大 思われた。 (高畑 会会場の下見を兼ねて 2009 年 5 月 13 日にノルウ ェー、ベルゲン市で開催されることとなった。 (高畑 記) 6.感想 CIMAC ウィーン大会は丁度 1 年前(5 月 21 日∼24 日)の開催であった。昨年の大会時は夏を思わせる 好天と暑さであったが、今年は薄手のコートが必 5 記) Ⅲ. CIMAC WG 関連 Ⅲ-Ⅰ. CIMAC WG2 CLASSIFICATION SOCIETIES - DIESEL ウィンタートゥール国際会議(2008年3月)出席報告 CIMAC WG2 Classification Societies-Diesel 国内対応委員会 主査 高橋正英* 1.はじめに 今年 2 月に亡くなった WG2 メンバーの Mr.J. Andas 通常年 2 回開催される会議の 1 回目が Wartsilä-CH (Rolls-Royce) に 対 し て 一 分 間 の 黙 祷 を 捧 げ た 後 の Mr.S.Stutz(Secretary)主催で開催されたので報告 Mr.K.B.Hansen から会議開始の挨拶があった。 する。 Wärtsilä Finland から Mr.M.Niemi、LRS から Mr.N. Rattenbury が IACS-MP の Chairman に就任したこと に伴い Mr.A.Smith が新たにメンバーとなることが 2.開催日時 2008 年 3 月 13 日(木) 14:00∼17:00 紹介された。Rolls-Royce についてはできるだけ早 2008 年 3 月 14 日(火) 09:00∼15:00 く新しい委員を選任してもらうよう申し入れるこ ととした。 3.開催場所 Wärtsilä Switzerland Ltd, 5.審議内容 Winterthur, Switzerland 1) 活動報告 WG2: 最新の活動報告については、2007.11.08 に 配布済み。 WG10:年 2 回 MEETING を開催。情報交換やメー カの訪問等を行っている。 WG15:IEC61508 及び IACS UR E22 に関するポジ ションペーパーに集中して活動を行ってい る。 WG17:特になし WG18:特になし 活動報告については、CIMAC のホームページにて 閲覧可能。登録されていないメンバーについては 写真 1 アクセスの方法について Secretary より連絡する。 WARTSILA WINTERTHUR 登録済みのメンバーは、何か問題があるようであ れば、CIMAC の Ms.M.Pelzer にコンタクトする。 4.出席者 Mr.K.B.Hansen(Chairman, MAN Diesel-DK) 2) IACS MP への提案 Mr.St.Stutz(Secretary, Wärtsilä-CH) - 信頼性と安全性(海賊版対策) Mr.M.Niemi(Wärtsilä Finland) 当面動き無し。次回の Joint meeting での議論に期 Mr.A.Smith(IACS-MP,LRS, England) 待する。 Mr.D.Hess(MTU, Germany) - 吊上げ要具の船級認証 Mr.C.Hadler(IACS-MP,GL,Germany) 同上 Mr.H.Heuer(Caterpillar, Germany) - 船級証書の有効性(設計承認と形式承認) Mr.M.Fanspets(Scania,Sweden) M.C.Hadler が IMO Circulation No.21 を提出する。 Mr.M.Larsson(Volvo, Sweden) - M51 改正 Mr.P.Kloppenburg(WG10,Holland) 旗国が 110%負荷運転を要求する権利を持つ。こ Ms.L.Gambini(Wärtsilä Italia) の問題は、WG2 内で小グループ(4 ストローク主 Mr.M.Takahashi(MES, Japan) 計 12 名 体)を作り再度取り上げる。 3) FMEA WG2 は、全ての船級に有効な FMEA の統一された * 三井造船(株) 6 プラットフォームについて近い将来実現すること 機関メーカ、デザイナーの中には安全弁メーカか に、なお、興味を持っている。当初の要求どおり らの安全弁の大型化の説明が十分でないといった WG15 から Mr.N.Rattenbury にコンタクトするべき クレームも出ている。機関メーカ、デザイナーと であり、完成させることは可能と考えている。よ 安全弁メーカとのコミュニケーションを改善する って、Mr.R.Boom(WG15 Chairman)は、まず Mr.N. 必要がある。また、形式承認の certificate には全て Rattenbury とコンタクトし、IACS MP、機関メーカ、 のバルブサイズが記載されるのかという質問も上 ライセンサーと共同で作業することを要求する。 がった。 4) 軸受点検/メンテナンス 今年 7 月から M66 については適用される予定であ メンテナンスインターバルの延長に関して船級に るが個々の案件については、該当船級に確認した よってはより多くのモニタリングを要求する傾向 方が良い。 にある。Mr.K.B.Hansen と Mr.S.Stutz は新しい周囲 の要求項目を練り上げ、本件を引き続き議題に残 しておく。 5) 船級間の相互認証 この CIMAC の要求は、欧米の船級によってフォロ ーされているが、実際、問題が発生しているのは 極東の船級である。IACS MP に対しては新しい提 案の検討を行う。 6) 機関室のアルミニウム使用 1 年以内に新しい統一解釈(Unified Interpretation)が 発行されると予想している。現在のところ、IACS 写真 2 会議風景 GPG にボールは預けられている。しかしまた、IMO はこの件に関しては、引いた態度をとっている。 Mr.K.B.Hansen が IMO の意思決定について確認及 11) 次回 び Mr.N.Rattenbury に連絡する。 次回の IACS MP との Joint Meeting は 9 月 28 日に 7) グリーンパスポート ロンドンで開催される。現在、Joint Meeting の前に GL の Mr.Gramman が 2 月にシップリサイクリングに関 議論すべき緊急の案件は特に無く、もしあった場 す る 最 新 情 報 に つ い て VDMA で 説 明 し た 。 合は WG2 の中で議論し、準備することとする。よ Mr.C.Hadler からこの資料の配布については了承を って次回は、9 月 23-26 日にハンブルグで開催され 得た。Mr.S. Stutz は VDMA の MoM のサマリーを る SMM において計画する。 準備する。その内容には今後記載されそうな有害 12) その他 物質も含まれている。さらに、IMO から発行され - REACH ている”IMO Guidelines on Ship Recycling”には興味 EU 圏内を航行する船舶を対象に洗浄剤等の化学 深い内容が含まれている。 物質を EU データベースに登録するといったもの。 8) M35 改正(無人化船自動化関係) Mr.S.Stutz が情報を収集し連絡する。 - M50/51 改正(4 ストローク機関の工場運転負荷試 WG2 で IACS MP も巻き込み今後の改正も含めて 考えたい。 験時間削減) 9) 諸管、継手等の船級要求の統一 4 ストロークデザイナーを中心とした小グループ UR P2 及び P4 の中で考慮するため、CIMAC の提 を作り議論する。 案としては不要と考える。 10) M66 6.DTC 見学 Wärtsilä の Mr.M.Niemi より 4 ストロークの立場か 一 日 目 の 会 議 終 了 後 、 Wärtsilä の DTC(Diesel らの M66 に関する見解を説明した。しかし、 Technology Center)の見学があった。これは Wärtsilä Mr.C.Hadler からは爆発のリスクについては 4 スト の 2 ストローク機関のトレーニング及び研究開発 ロークについても無視できない。船級は安全第一 の設備を兼ね備えた施設であり、船員のトレーニ であり、2 ストローク、4 ストローク関係なく M66 ング用の主機本体、各主要部品、Flex シミュレー については適用するとのことであった。とはいえ、 タ、Flex 主要部品の研究開発設備、MEP23bar、 7 Pmax200bar のテスト機関 RTX-4 等見学することが Sulzer)のこの町における歴史や影響力を感じた。今 できた。他ライセンシーのこういった設備を見学 回の訪問はヨーロッパの天候が荒れていたことも することは非常に貴重であり良い経験ができた。 ありトラブル続きであったが、何とか最後まで無 事に完了することができた。 最後にこのような機会を与えていただいた JICEF 及び関係者の皆様にお礼を申し上げます。 写真 3 玄関に展示されている初期のエンジン 7.おわりに ウィンタートゥールを訪問したのは今回初めてであり、 駅からのアクセスの良さをとっても Wärtsilä (旧 8 写真4 WINTERTHUR 駅前 Ⅲ-Ⅱ. 第 45 回 CIMAC WG8 Marine Lubricants フリードリヒスハーフェン国際会議出席報告 CIMAC WG8 Marine Lubricants 国内対応委員会 委員 橋本高明* 1.はじめに 2.CIMAC WG “Lubricants”会議 国際燃焼機関会議(CIMAC)作業部会(WG)“(舶用)潤 1) 議長:Dr. Holger Gehring, MAN Diesel 滑油”会議は、参加各社の持ち回り制で年 2 回開催 出席者数:23 名(参照:表 1) されている。 表 1 出席者リスト (順不同、敬称略) # 氏名 所属 1 K.C. Lim BP 2 H. Gehring MAN Diesel 3 A. Keller MTU 4 M. Amoser Wartsila 5 P. Norridge Chemtura 6 A. Mayhew Lubrizol 7 W. Fabriek Intertek 8 T. Yamamoto Mitsubishi PSE 9 F. Lutz Germanisch.L. 10 B. Svensson Alfa Laval 11 R. Drijfholt Wartsila 12 G. Fleischhack OSC 13 J. Smythe Infineum 14 Y. (I) Chatzakis ExxonMobil 15 J. Hammuty Shell Grobal 16 V. Doyen Total 17 JP. Roman Total Lub. 18 K. Judperi Wartsila 19 D.Vrolijk Oronite 20 C. Rojgaard MAN Diesel 21 J. Keraval MAN Diesel 22 R. Martens Chevron 23 T. Hashimoto Tribotex 注:#2 ドイツ、#4、#11 スイス、#18 フィンランド、 今回はドイツのボーデン湖畔に位置するフリード リヒスハ−フェン市にある MTU 社で、4 月 10 日 (CIMAC WG)と 4 月 11 日(CEC WG)の二日間開催さ れ、出席の機会を与えられたので報告します。 MTU 社は、かつての自動車メーカー、マイバッハ (Maybach)社を母体とした、ディーゼルエンジンを主 体として生産している企業で、TOGNUM AG グル ープに属し、グループ内にはメルセデス社も入って いるとのことであった。お隣の工場は飛行船のツェ ッペリン社で、湖の対岸にはまだ雪の残るスイスの 山々が遠望され、駅の周りに多少ビルが並んでい る程度の静かな町であった。 #20 デンマーク、 #21 フランス 写真 1 マイバッハのショウルームの前に 2) MTU 社の紹介:MTU 社の委員である Ms.Anja 集合した委員 Keller より歓迎の挨拶があり、MTU 社の概要が紹 介された。 従業員 5、200 名。戦車、鉄道、電力、船舶用高速 ディーゼルエンジンを生産している。他に、DME や Fuel Cell の分野も研究されている。TOGNUM AG 内の収益としては、パワーシステム;25%、マ リン;19%、またアジアでの収益は 17%程度であ る説明があった。 2.1 Sub-group 内討議 全員によるメンバーの変更、前回の Minutes の確 認・承認等の正式手続きの後、次の 3 サブグルー プ(SG)に分かれて討議を行った。 写真 2 マイバッハ往年の勇姿 - SG 1: Medium Speed Engine Lubrication Guideline Up-date 新しい問題として、燃料油の質が議論に上がって * トライボテックス㈱ 9 2) 出席のない委員 いる様子であった。 - SG 3: Causes & Preventions of Crankcase Explosions 出席のない委員についての取り扱いにつき、ルー and the Relevance Flash Points ルを作ることと成った。結論は出なかったが連続 元々クランクケースの爆発の問題に関し、システ した欠席の回数等が検討される様子である。 ム油の引火点の計測の重要性が主張され始まっ 3) 新サブグループ たサブグループであったが、引火点の分析法、2 SG 2の終了にともない、次なる検討事項として、 ストローク(2S)、4 ストローク(4S)機関と引火点の シリンダ注油率の定義の問題や、油の引火点の問 関係等の新たな検討事項が発生しており、まだま 題をクランクケースの爆発と分けて検討する。2S だかなりの討議時間を必要とする様子である。(低 と 4S 機 関 の サ ブ グ ル ー プ は 別 に 新 設 ? (2S 引火点の潤滑油もあるらしい) 2S・4S 機関とシス chemistryと4S chemistryは異なる発言があった)等 テム油引火点との関係については、German Lloyds の話題が出ていたが、進行が速く、結論がよくは 社の委員が、次回会議までにドラフトを作成する 理解できなかった(後日送付される、Minutesで確認 とのことであった。 する必要がある)。 引火点の分析法については、次回会議(於 DNV 社) 4) 次回のトピックス で分析の専門家を外部講演者として DNV が招待 “Water Effect in Oil”のタイトルで講演される。補助説 する。 明の中で、Bonded water や Free water なる用語が使 - SG 4: Used Oil Analysis User Interpretation Guide われていた。講師は議長が探すこととなった。 私は SG 4 に加わり、自分なりの意見を述べた。 2.3 ドラフトは一応完成しており、スクリーン上でそ 勉強会の 1 として、ExxonMobil グループ、Mobil れを見ながらのサブグループ以外の委員も参加 Hellas 社の Y.Chatzakis 委員が講演した。配布試料 しての最後のチェックの機会であった。詳細は述 は無く、スライドによる説明だけのためほとんど べ得ないが、概ね次の用語の検討等がなされた。 報告できないが、高粘度燃料を中速ディーゼルに ・Slow speed → 使用した場合、潤滑油と燃料油の親和性が重要で low speed に改める。 ・Marine, onboard の表現をもっと一般的な表現に Lecture on Base Oil Trends あること。エンジン油中にアスファルテン分(例#: 1%m)/ニッケル(ppm 単位)等が検出された場合は、 かえる。 ・システム油中の夾雑物に、soot を加える。 燃料混入のパラメータとなりえる。(備考:# モー ・Engine oil drain interval depends on engines では ビル社 DAC 法)ルーブリゾール社からは、ピストン 不十分で、by contaminants, by thermal degradation, アンダークラウンのデポジット生成に絡み、アス by the topping up fresh oil 等の補足説明の必要が ファルテンは潤滑油からも発生するか?/燃料中 強調された。 のアスファルテン分と潤滑油中のアスファルテン ・BN → BN(formally called TBN) に改める。 分の相違について質問がなされた様子であったが、 ・項目”Grossary” を Dick Vrilijk 委員が追加するこ 回答が聞き取れなかった。Base Oil Trends そのも ととなった。 ・2S 機関の ”Chapter 5” の検討の終了 のの解説はなされなかったと感じた。 2.4 等々 Actual Industry Topics 2.2 全委員による討議 勉強会の2、外部講師としてSpectro社のR. Geerling氏が、 1) パスワード等 機器システム中を流れている潤滑油のオンライン分析 CIMAC 事務局に、作業部会に関する件で接触する 器、FluidScan、について講演した(配布試料なし)。こ 場合のパスワードは年 2 回(1 月及び 6 月)変更され の分析器は片手に乗る小型のもので、赤外線を利用し ている。当グループの現時点の割り当ても発表さ て水分、酸化度、Alien Fluid(燃料油、グリコール等)の れたが、公表する事項でないので、必要とされる 混入等が分析可能とのことであった。説明スライドの中 方は、日本内燃機関連合会殿に問い合わせをされ で、赤外酸化度の単位表示が、Abs./cmとAbs./mm2の2 ればよいと思われる。 種類あり質問した。他にも多くの質問が出て、後日回 なお、CIMAC の刊行物に関し問い合わせたい場合 答されることとなった。 は、次にコンタクトすればよいとのことであった。 2.5 その他 Ms. Martina Pelzer, 残りの時間を使っての協議は次のとおり。 CIMAC Central Secretariat 1) 小プレゼンターション E-mail: [email protected] AOB の時間に短時間のプレゼンテイションの許可 10 - TDG-L-095:Determination of Insolubles in Used を得て、潤滑油中にかなりの金属摩耗粒子を検出 Engine Oil したが(ICP: Fe 191 ppm、フェログラフィ過酷度 5 指数:10 )、摺動面には凝着摩耗、ざらつき摩耗等 作業終了。Y.Chatzakis 委員を座長とした、新設タ の痕跡は無く、ただ金属の疲労剥離のみを観察し ースクフォース*が内容を検討する。作業中に検 た例を、参考資料として提出し説明を加えた。(参 討された内容の一部として、フェログラフィは一 照:写真 3) 般的であるが、粒子のカウントが難しい。顕微鏡 は、フィルター上の異物の判定が一般的ではない。 とのコメントがあったらしい。新法としての、 Ferrometryの検討も今後の課題らしい。 *CEC 本部からの指示、Surveillance Group の設 置、による処置らしい。 - TDG-L-096:Performance Characteristic of Cylinder Lubricants 作業終了。Y.Chatzakis 委員を座長とした、新設 タースクフォースが内容を検討する。 - TDG-L-097:Liner Lacquer Formation Tendency and Factors Influencing High Oil Consumption 写真 3 ギヤ摺動面のレプリカ写真 作業部会として終了。刊行物としての発行を上層 2) セクレタリーの交代 部に申請される。 長らく WG のセクレタリーを務めた KC Lim 委員 新たな作業としては、CIMAC WG “Lubricants” が (BP 社)は来年度退職されるらしい。次回からのセ 依頼した、”Water in Lubricants”の分析法についての クレタリーは、Ms. Charlotte Rojgaard (MAN Diesel 検討がある。この件は、CEC 及び OEM としての両 社)が引き受けて下さることとなった。 面(2 face と表現されていた)で進められるらしい。 3) 次回会議 TDG が終了し、TGS となる様子であった。 10 月1日にノルウェーの DNV 社で開催される。 3) 次回会議:10 月 2 日 3.CEC WG “Large Engine”会議オブザーバー出席 4.おわりに 欧州での諸規格作成の一作業部会であり、前出 WG 今回初めてルフトハンザ機で飛びました。日本機 “Lubricants”と深い関係のある当 WG は、大型(舶用) とルートは違いシベリアの北部を飛行し、今まで エンジンの油に関する作業部会で、一部委員は入 見たことがない地形を見ました。平らな大地に亀 れ替わるものの両 WG に在籍している委員も多い。 裂のような大きな渓谷が出来ていて、シベリアの 1) 議長:Ms. V. Doyan (Total Lubrifiants 社) グランドキャニオンといえそうな景観で、とにか 於 DNV 社 く壮観でした。(参照:写真4) 出席者:14 名 2) サブグループ報告 いつも同じではなく、ルートを変えるのも違った サブグループにはそれぞれ TDG-L-番号がついてお ものが見えると実感した次第です。 り、次の番号のプロジェクトについて報告・検討 がなされていた。 - TDG-L-094:Determination of Asphaltene in Used Engine Oil 15 試料油(実サンプル 5 本を含む)につき 3 回のラ ウンドロビンテストがなされたが、IP143 法での 分析結果はかなりの差が生じたらしい。このテス トのために試作(アスファルテン分が調整された) されたサンプルではなく、実際のサンプルを分析 に使い、各分析会社は自社が使用している重油を キャリブレーションに使ってはどうかとの意見 写真 4 が出ていた。 11 シベリアの台地 (1 万メートルの上空から) Ⅲ-Ⅲ. 第 6 回 CIMAC WG17 Gas Engine フランクフルト国際会議出席報告 CIMAC WG17 “Gas Engine” 国内対応委員会 主査 後藤 悟* 1.日時及び出席者 試験方法)と ISO 8528-1、 2、 3、 4、 5、 6 及び ISO 10494 日時:2008 年 4 月 16 日(水) 10:00∼16:00 場所:フランクフルト、VDMA が各々対応している。しかし、最近の高性能ガス エンジンの特性に適合しているものではない。 (2) 燃料ガス品質 ・日本では、比較的小型の LNG タンクを設置し、 出席: BOOM, Rick Woodward Governor Nederland DIJKS, Albertus Waukesha EINANG, Per Magne Marintek FREDERIKSEN, Steen Rolls-Royce Diesel GANSSLOSER, Frank Avat Automation GARNER, Terence Infineum International GOTO, Dr. Satoru Niigata Power Systems GREVE, Martin Avat Automation HESEDING, Markus VDMA KITCHEN, Andrew Cummins Engine Company KLIMA, Jiri PBS Turbo LAIMINGER, Dr. Stephan GE Jenbacher LEPEL, Dr. Mirko ABB Turbo Systems LONGVA, Arvid Statoil PKS MOOSER, Dr. Dirk Caterpillar NERHEIM, Lars Ricardo Consulting PORTIN, Kaj Wartsila PLEIMLING, Helmut FEV Motorentechnik ABB 社は、Mr.LECHNER に代わり、Dr.LEPEL が委員となった。 気化ガスを燃料とするガスエンジン発電プラン トがある。このような発電プラントでは、付属す る大容量の蒸気ボイラが運転停止する時、気化ガ スの性状が変化する。突然ノッキングを発生する ことがある。その結果、発電負荷量を下げる場合 や停止させなければならない場合がある。 ・ガス品質のポジションペーパーには、陸用発電 の場合でも、LNG の性状変化に伴う問題点が発 生することを記載する必要である。 2.1.2 IMO 船舶エミッション規制 ・Mr. Einang は、第 57 回 MEPC(2008 年 3 月 31 日 から 4 月 4 日)IMO 舶用エミッション、 SOx と NOx 規制について討議された結果を報告した。 ・燃料中の硫黄分は、一般海域は 4.5%(現行)から、 3.5%(2012 年)、0.5%(2020 年)。硫黄排出規制海 域は 1.5 から 1.0%(2010 年)、0.1%(2015 年)とす 2.議事 る案が出されている。このことは、重油使用を実 質停止することになると想定される。 2.1 最近の情報 2.1.1 JICEF 活動報告 ・IMO-NOx TierⅡは現状から 20%削減、2011 年 1 月 1 日発効することが合意された。2016 年 1 月 新潟原動機の後藤氏が、WG17 に対応する日本の WG 活動の報告を行った。今回の報告では、次の 2 からは、IMO により指定される排出規制海域で は、NOx80%削減、SOx は燃料中の硫黄 0.1%と 点が説明された。 (1) 性能 して規制される。また、PM は、燃料中の硫黄分 削減により間接的に規制される。 ・大気条件(絶対湿度や外気温度など)がガスエンジ ン性能に及ぼす影響について、記述説明された文 ・今後、舶用分野でも LNG がより好まれるように なるであろう。今のところ、LNG 使用時の規制 書を顧客に提示できるようにすることが重要で ある。影響を定式化するためには、CIMAC メン 値を分離させて議論はされていない。 2.1.3 最近の排ガス規制動向 バーの情報提供が必要である。 ・JIS 性能定義は ISO 性能定義に対応する。JIS B Mr. HESEDING は、各国の排ガス規制の動向を要 約して次の報告をした。 8002-1(往復動内燃機関−性能−:標準大気条件、 出力・燃料消費量・潤滑油消費量の表示及び試験 (1) EU IPPC 指針 ・新しい EU IPPC 指針は、20MW 以上の発電所にお 方法)と ISO 3046-1(往復動内燃機関駆動発電装 置:用途、定格及び性能)が対応している。また、 いて、エンジン種類、ガス種類を問わず適用され るであろう。多分 2012 年までは、発効されないと 日本陸用内燃機関協会の LES4001-2002(水冷陸用 ガスエンジン)は、ISO3046-1 と JIS8002-1 が対応 見込まれるが、2016 に規制が施行されるであろう。 している。記述内容は同じである。ISO 8528-1、 JIS B 8122(コージェネレーションユニットの性能 NOx mg/Nm3 O2 15% CO mg/Nm3 O2 15% * 新潟原動機(株) 12 既設 100 100 新設 75 100 (2) アメリカ EPA ・2008 年 1 月に出された新ルールでは、19kW 以下 が含まれる。また、種々のエンジンタイプと出力 サイズなどにより、規制物質と規制値が異なる。 細かい分類と注意事項が記載されている。 ・規制対象物質は、エンジンサイズにより分類が 異なる。概略は、75kW 以下の小型は HC+NOx、 CO が対象であり、75kW 以上は NOx、CO、VOC となっている。 (3) オランダ BEES-B ・規制物質は、NOx、Sox、PM、VOC(メタンを含 む)である。概略 TA-Luft の 1/5 に対応する NOx 規制値が提案されている。新設エンジンは 2009 年 1 月発効の予定とされている。既設エンジンは 6 年後の 2015 年の予定である。バイオガスエン ジンの排気規制は、天然ガスの規制値が適用され る。但し、燃料ガス中の硫黄分に限定値が設けら れると予測される。 2.1.4 IMO の舶用ガスエンジンルール ・IMO は、2009 年に安全に関するルールを発表す る。現在のドラフトは公表された。コメントは、 ユーロモートを通じても出すことができる。 燃料中のNH3は50mg/10kWh未満に制限すべきで ある。NH3は潤滑油にも影響を与える。NH3濃度 が高くなるに従い、潤滑油交換間隔は短くなる。 (2) 今後の進め方 ・ポジションぺーパーの趣旨は、TA-Luft を満足す るために燃料ガスに要求される特性を明示する ことである。アンモニアの影響を記述するが、バ イオガスの製造供給者と処理過程に要求される 内容を明確にすることとする。 3.3 大気条件の効率と排ガスに対する影響 (1) 記載内容の討議 ・討議の結果、次の事項を記述説明することが合 意された。 ・NOx レベルは、λ 制御装置(空気過剰率制御)によ り、通常一定値に維持される。過給機の吸い込み 温度と圧力及び湿度が与える影響を記述する。 ・大気条件の影響は、ガスエンジン、ディーゼルエ ンジン及びガスタービンで異なることを説明する。 ・制御装置のないエンジンは、大気条件の変化に 伴い、ノッキングの発生、効率、最大出力、NOx が変動することを記述する。 ・オープンチャンバガスエンジンは、絶対湿度30∼ 35g/kgの条件では失火を発生することを記述する。 3.WG17 ポジションペーパー ・図示は、データプロットではなくトレンドとする。 3.1 LNG ガス品質 熱発生率解析データによる説明は、顧客説明時に (1) ドラフト文書の討議 有効である。ノックマージンの定義が一定ではな ・LNG を積荷した後の、使い始めのボイルオフガ いので、記述は困難であるが、情報提供を求める。 スには、窒素が含まれる。窒素は配管のフラッシ ・ノッキングと効率の影響因子である A/F 比は、 ングガスとして用いられるためである。 高度の影響を受ける。ガスエンジンは、通常定置 ・ボイルオフガスは、液体状の場合に比べてメタ に設置されるため、高度は予めわかる。しかし、 ン・リッチである。これは、含有炭化水素成分の 現実の設置場所と一般の公表資料の高度値と異 沸点が異なる為に生ずる。メタンの沸点は低い為、 なる。このため、給気圧力の変化、NOx と効率 早く気化する。タンク内の液位レベルが下がり、 への影響について記述説明する。また、大気圧力 残量が少なくなると、その液内には重質の炭化水 が低くなる場合や、エンジン室の空気フィルター 素が残る。このため、気化ガスはノッキングをし の抵抗が大きくなる場合も、高度の影響と同様な やすいガス性状となる。 効果をもたらすことを記述する。 (2) 今後の予定 ・LNG のメタン価は 60 から 90 であるが、典型的 6 月中を目標として、初回ドラフトを作成する。 な価は 80 である。 ・日本の小型 LNG サテライトの事例は、ペーパー 4.その他 に記述されるべきである。 次のポジションペーパは、船舶の安全(ATEX、DNV (2) 今後の進め方 など)、ISO 補正式の修正、AVL MN プログラムの ・本日の討議を踏まえてドラフト版を完成させる。 改良などを取り上げる。初期の会議では多くの課 3.2 バイオガス中の NH3 の影響 題を取り上げていた。Mr. NerheiM と Mr. Plohberger (1) ドラフト文書の討議 は次に会議の前にアイデアを送る。 ・バイオガス中のNH3はNOx排出濃度を高める。 バイオガス中のNH3は最大で2%濃度に達する場 5.次回 合 が あ る 。 燃 料 中 濃 度 1 % NH3 は 、 最 低 で も NOx800mg/Nm3(O2-5%換算)の排出影響を与える。 2008年10月8日(水)、フランクフルト市、ドイツ国 13 Ⅲ-Ⅳ. CIMAC WG 7 "Heavy Fuel" 及び ISO TC28/SC4/WG6 オスロ国際会議(2008 年 5 月)出席報告 CIMAC WG7 "Heavy Fuel 国内対応委員会 主査 5 月 13∼15 日に開催された、第 58 回 CIMAC WG Heavy Fuel 及び第 22 回 ISO TC28/SC4/WG6 に参加 したので報告する。 なお、ISO TC28/SC4/WG6(以下 ISO WG6 と記載) は舶用燃料油規格 ISO 8217 の改定委員会であるが、 国内窓口は石油連盟であり、本報告にはそぐわない かも知れないが、CIMAC WG “HF”と ISO WG6 は 密接な関係にあることから両会議の状況を記すこ とにする。 また、本年 3 月 31 から 4 月 4 日に開催された IMO MEPC57 において、ISO は、環境、船舶の安全、エ ンジン性能、人の健康に関係する舶用燃料油の性状 項目のピックアップ(現在は硫黄分のみが IMO MARPOL 73/78 Annex VI で規定されている)及びそ れらの制限値を検討するよう依頼されている。この 作業は ISO WG6 で実施することとなるが、早急に 進める必要が生じている。 これらの状況から一部のプレゼンテーションを除 き、ISO WG6、CIMAC WG HF 共に同様の内容が審 議されているので、本報では、より重要度の高い ISO WG6 を中心に報告する。 1.日時等 1) 第 22 回 ISO TC28/SC4/WG6(ISO WG6) ・日 時:2008 年 5 月 13 日 0900∼1630 2008 年 5 月 14 日 0900∼1300 2) 第 58 回 CIMAC WG7 ”Heavy Fuel" ・日 時:2008 年 5 月 14 日 1400∼1700 2008 年 5 月 15 日 0900∼1630 3) 場 所:DNV Hovik、Norway(ISO、CIMAC とも) 4) 参加者: ① ISO WG6 ;19 名、ゲスト 2 名 ② CIMAC WG “HF” ;20 名、ゲスト 3 名 2.ISO WG6 の概要 ISO 8217 の次期改定及び IMO MEPC 57 からの要請 への対応について審議された。 2.1 ISO 8217 の改定 (1) ISO 8217 の改定作業 ISO 8217 の改定に向けた作業は 2 年前から実質的 には CIMAC WG HF で実施されている。規格グレ ードの見直し及び燃焼性の導入に向けた検討が行 われて 宮野 春雄* いるが、IMO MEPC 57 の要請により、規格改定作 業を早急に進めることが必要となった。 (2) 規格グレード分類 1) グレード分類は、従来の動粘度による分類に変え て、残留炭素、Al+Si 等のエンジン性能に影響する性 状に主眼を置いた分類とする案を採用することと した。 2) 基本的には CIMAC で検討された新しいグレー ド分類案を ISO WG6 で採用する(表 1)。ただし、項 目及び制限値の詳細は未定である。 3) 簡素化のため現行の 10 グレードから 5 グレード に減少させた。 4) 次の性状項目を追加した。Na、K、Ni、N、TAN(全 酸価)CCAI、H2S、アスファルテン、低温目詰点(留 出油)、耐摩耗性(留出油)、他。 表 1 舶用燃料油グレード分類案(残渣油) Table 2 Residual Fuels characteristics – Version No 6, CIMAC WG “HF”, 2008-1- 24, (ISO/TC28/SC4/ WG6 N 271, 2008-3-16) Characteristi CIMAC Density viscosity CCAI Flash Pour point - winter - summer MCR Ash Water Sulphur Vanadium TSE, TSA Al + Si Ignition Quality TAN SAN H2S Na ULO Zn, P, Ca CIMAC E CIMAC G CIMAC A30 D80 180 380 500 700 180 380 500 700 500 700 960 975 991,0 991,0 1010,0 30 80 180 380 500 700 180 380 500 700 注) 項目、制限値は未定 (3) 燃焼性 1) 現時点では FCA(Fuel Combustion Analyzer:燃焼 試 験 装 置 ) に よ り 求 め た ECN(Estimated Catane Number)が最もトラブルとの相関が高い。 2) ただし FCA データの不足、装置の普及率が低い ことを考慮し、当面は CCAI で規制する。 3) 今後 FCA データの収集等を行い、ECN を規格 * 日本油化工業(株) 14 に導入する。 ・FCA:ノルウェーの Fueltech 社が開発、製造・販 売している燃焼性試験装置。舶用燃料油の着 火性試験方法の公的規格(英 IP-541:05)に適 合している唯一の装置 ・ECN:Estimated Cetane Number。FCA で測定され た、推定セタン価 (4) Sub-Group(SG)の設置 1) IMO MEPC 57 の要請に対応するため WG6 では、 燃料油の性状項目ごとに表 2 に示す SG を設置し、 ISO 規格本文案及び制限値案について検討・提案す る。制限値案は、環境、安全、エンジン性能、健康 を考慮する。筆者は Al+Si を担当する。 表 2 Sub-Group 及び主査 サブグループ 主 査, 所 属 SG – D&KV Bob Thornton, 密度・動粘度 World Fuel Services Europe SG – IQ 燃焼性 Dag Olav Halle, DNVPS SG – H2S Wanda Fabriek, 硫化水素 Lloyd’s FOBAS SG – BIO Timothy Wilson, バイオ燃料・廃棄物 Lloyd’s FOBAS SG – STAB Keith Forget, 安定性 Shell Marine Products SG – V Monique Vermeire, バナジウム Chevron SG – Al+Si Haruo Miyano, Al+Si (FCC) 日本郵船/日本油化工業 SG – Text Wanda Fabriek, 文章検討 Lloyd’s FOBAS 果を待つことになる。 以下に WG6 が選定した性状項目リストを示す (IMO 報告文書の抜粋)。本文書は、ISO 事務局から MEPC 58 に報告される。 PREVENTION OF AIR POLLUTION FROM SHIPS Response to IMO Secretariat is invitation to ISO to develop a fuel oil specification addressing air quality, ship safety, engine performance and crew health. Submitted by the International Standards Organisation (ISO) ANNEX 2 INITIAL LIST OF PARAMETERS BEING CONSIDERED BY ISO The following parameters are for consideration for both distillate and residual fuel grades: Density at 15 °C, kg/m³ Kinematic viscosity at 50 °C,mm²/s Kinematic viscosity at 40 °C,mm²/s Flash point, °C Pour point, °C Micro Carbon residue, % (m/m) Carbon Residue on 10% (% m/m) Ash, % (m/m) Water, % (V/V) Residual Fuel Stability Sulphur, % (m/m) Vanadium, mg/kg Aluminium plus silicon, mg/kg Sodium content, mg/kg Potassium, mg/kg Nickel Used lubricating oils (ULO) Zinc, mg/kg Phosphorus, mg/kg Calcium, mg/kg Acid Number, mg KOH/g Hydrogen Sulphide, mg/kg Asphaltenes Appearance Cloud Point Cold Filter Plugging Point – CFPP Cetane Index Nitrogen Lubricity – HFRR Distillate Fuel Stability External contaminant Ignition Quality (5)ドイツ船主協会の改定案 1) ドイツ船協から ISO 8217 規格本文及び制限値の 修正提案があった(ISO/TC 28/SC 4/WG6 N277)。規 格本文の審議は実施したが、制限値についての審議 はされなかった。今後の SG の報告を待って実施す ることになる。 2.2 IMO MEPC 57 要求事項への対応 (1) ISO からの要請事項 ISO は、MEPC 57 において、船舶の安全、環境、エ ンジンの性能、人の健康に関係する燃料油性状規制 を MARPOL 73/78 Annex VI に導入することを目的 に、これらに関係する性状項目のピックアップ及び 制限値の提案をするよう依頼されている。また、可 能であれば MEPC 58 で報告するよう要請されてい る。なお、ISO の提案を基に IMO が ISO 8217 を引 用するか、または IMO が独自で制限値を設定する かは不明である。 (IMO 文書;MEPC 57/21 Fuel oil specification 4.47∼ 4.52、MEPC 57 WP7 9 Fuel oil Quality) (2) MEPC58 への報告 ISO WG6 は、MEPC58 への報告案を作成した。報 告案では残渣油、留出油を含め 30 項目が選定され ている。ただし制限値は未定であり、前記 SG の結 (3) 今後の作業予定 IMO に対する制限値検討結果の報告は、MEPC 58 で採択 → 16 ヵ月後に発効から逆算し、遅くとも 2 年以内に作業を完了させることとした。 なお、筆者が担当している Al+Si については次回委 員会(2008-11)に提出予定である。 2.3 その他 (1) 環境燃料グレード(Enviro Fuel Grade)の検討 Enviro カテゴリー燃料について検討し、次期改定 版に導入可能かを検討する。(留出油、残渣油) (2) 潤滑油添加剤の調査 ULO規格の変更を目的とし、自動車用・舶用潤滑 15 油添加剤の組成、濃度等に関する情報を収集する。 (3) 石油会社に対する舶用燃料油社内スペックの 提示要請 1) 油社に対し社内スペックを提示するよう要請が あったが、油社メンバーはこれを断ったため採用さ れなかった。 2) 本件は筆者が次の主旨により提案した。現状の燃 料油事情を考慮した場合、燃焼トラブルが増加傾向に はあるものの概ね許容できる範囲にある。ただし ISO 8217 制限値からは大きく乖離していることか ら、現状の舶用燃料油性状は、油社の社内スペックで コントロールされていると考えられる。従って、油社 社内スペックを知ることで、安全等を考慮した制限値 の検討が効率的に実施できると考えられる。 (4) EI(The Energy Institute:英国エネルギー協会)に よる H2S 試験法の開発 1) EI による H2S 試験法の開発状況のプレゼンテ ーションが行われた。精度に若干の問題はあるが、 船上使用装置としては、開発は順調に進んでいる。 2) H2S は原油には含まれておらず、精製過程で燃 料油に混入するとのコメントが油社からあった。 3) 問題となるのは空気中の H2S であり燃料油中の H2S ではないとのコメントがあった。 4) 規定された分析法で燃料油中の H2S を測定する ことで、補油時に受入れ可否の判断ができるように なる。ただし、分析は素早く行う必要がある。 範囲を広げる。 4) 陸上エンジンではバイオ燃料油を使用している が問題は発生していない。ただしバイオ燃料油用に コーティング等の改造は行っている。(バルチラ 4 ストローク) 5) Lloyd’s FOBAS や DNVPS には、バイオ燃料油に 関する船主からの問合せが数件ある。 6) Scandlines(ドイツ・デンマークのフェリー会社) のトライアルによれば、菜種油 100%運転で問題な しとの報告がある(キャタピラのエンジン)。 7) バイオ燃料として加工された燃料油は引火点が 低い等の問題があるため、むしろ清浄してそのまま 用いるほうが良いとする意見もある。 3.CIMAC WG HF の概要 CIMAC WG HF は、ISO WG6 終了後の 5-14、15 に 開催された。規格関連事項については前記したので 割愛し、その他の審議事項を記す。 3.1 燃料油の安定性について ConocoPhillips(USA)からSECAでの低硫黄燃料油の 切替に伴う燃料油の混合を視野に入れた、混合安定 性に関するプレゼンテーションがあった。安定性試験 法等の説明がなされたが、従来の知見の範囲である。 3.2 シェールオイルに起因するエンジントラブル Scandlines から、シェールオイルに起因するエンジ ントラブルについてプレゼンテーションがあった。 同社では硫黄分が 0.8∼1%の低硫黄燃料油を継続 的に使用している。 シェールオイル;頁岩に含まれた油分。低硫黄、 低粘度、低価格。エストニアはシ ェールオイルの有数な産地。 トラブルの顛末は次のとおりである。 1) トラブルの状況: ①スラッジによる清浄機ディスクの閉塞が補油後 1 週間で発生。 ②燃料ポンプの異常摩耗(新換間隔 3 万時間 → 1.5 万時間に低下) 2) サプライヤ:Vex Oil(ラトビア) 3) 推定原因:シェールオイルの混入(エストニアのシ ェールオイルと推定)。シェールオイルが混入した燃 料油は異臭があり、カリウム、フェノールを多く含 み、清浄機等でスラッジが異常発生する。この燃料 油は DNVPS により分析されているが、通常の燃料油 分析結果ではセジメント(TSP)は 0.05%以下で、他の 性状も許容範囲にあり、スラッジトラブルは予測で きなかったとしている。またシェールオイルの推定 混入率は 20%以上であった。 なお、 Shell の見解では、 2%以下であれば問題ないとのことである。 4) 対策:サプライヤの変更。清浄機を新型に変更。 Latest Test Results IP 399 H2S Analyser Prototype rig Result Result (mg/kg) Identity (mg/kg) 3.9, 3.9, 3.8 3374, 3374, 3373 3.8 Sample Viscosity 14/04/2008 Sample ID 1 22/04/2008 2 30, 26 Both 3372 26 340.5 22/04/2008 3 28, 30 Both 3373 24 341.7 11/04/2008 4 10.3, 10.7 Both 3374 11/04/2008 5 <1, <1 Both 3373 11/04/2008 6 <1, <1 Both 3372 11/04/2008 7 18.4, 17.2, 18.7 All 3373 17/04/2008 8 13.6 3372 2 (mm/s ) 8.62 55.9 <1 44.5 16.5 Test results of gas and residual oils 図1 H2S 試験器の試験結果 (公定法 IP 339 との比較) (5) バイオ関連項目(バイオ燃料、バイオ系廃油) 1) バイオ燃料(もしくはバイオ系の廃油)に起因す ると考えられるトラブル事例のプレゼンテーショ ンが Lloyd’s FOBAS により行われた。 2) バイオ系廃油の混入規制のため、全酸価(TAN) 及びカリウムによる規制を検討する。 3) バイオ燃料の使用増加が予想されることからデ ータの収集を行う。また、酸性物質による腐食やス ラッジの発生が考えられるので、タンク、管系にも 16 5) 今後の混入防止対策としてシェールオイルの分 析(検出)方法の検討が必要。FT-IR、GC-MS、ICP、 GPC(ゲル浸透クロマトグラフ分析)等 6) ISO 8217、CIMAC Recommendations ではシェー ルオイルはサンドオイルともに「petroleum」の範 疇に入り、使用が認められている。今後シェールオ イル混入率の抑制または規制に向けた技術的な検 討が必要である。 7) 低硫黄燃料油の一般的な特徴としては、密度の上 昇と Al+Si の増加(平均 5ppm→30ppm)が認められた。 3.3 燃焼性について DNVPS 及び Fueltech から燃焼性調査結果等の報告 があった。 (1) 燃焼性に関するアンケート:DNVPS CIMAC WG HF SG2 で昨年から実施している燃焼 性に関するアンケートについて説明があった。トラブ ル回答数 14 件と極めて少ないため継続してアンケ ートを実施する(日本分は宮野がまとめる)。トラブル 燃料油の CCAI の範囲は 838∼860 であり、CCAI は燃焼性指標としては信頼性に欠ける。FCA は台 数が少なく、測定データも少ないため DNVPS の見 解では、ECN 等の FCA の測定値を ISO 8217 本文 に導入するのは時期尚早としている。次回の ISO 8217 改定版では、参考として規格の付録(Annex)に 記載するが、最終的には規格への導入を目指す。 (2) Fueltech 4月15、16日に日本で開催された燃焼性セミナーと 専門家会議の概要が報告された。4月15日は、日内 連の主催により燃焼性に関する8件のプレゼンテー ションが行われ、4月16日は前日のプレゼンテーシ ョンやこれまでの研究をベースとして、CIMAC WG HF SG2による燃焼性に関するミーティングが行わ れた。FCAは、現時点ではエンジントラブルとの相 関が最も高いが、トラブルの予測がやや不充分であ ることから更にデータを収集し、他の分析値との関 係から燃焼性指標を決定する方法等が提案された。 また、燃焼性試験法規格IP541は残渣油の試験法であ り、公的には留出油に使用できないことから、留出 油にも適用できるように、規格及び試験装置を改良 する必要があることが指摘された。いずれにしても IMOの要請に応じるために不具合点を改善しECN 等による燃焼性の制限値を早急に決定する必要が あると結論された。 (3) IQT(Ignition Quality Taster)について FCAと同様の定容燃焼容器を用いた留出油専用の セタン価測定装置IQTが販売されている。現在の装 置は留出油専用であるが、今後の需要増加を見込ん で、舶用残渣油用への改良に着手されたとの情報が あった。 17 IQT:AET(Advanced Engine Technology, Canada) 製、ASTM D6890、IP 498 に適合。 Conclusions Some kind of limitation for ignition and combustion quality is needed. Only FIA-100 FCA is available todayand limitation for ignition and combustion quality should be defined by FCA analysis according to method IP541/06 We have to complete quickly by realistic and practical approach to respond to request from IMO. A lot of information is available, but still lack of information especially related to problems at sea. Combine results from on-going activities: Research in Japan MARULS project Norway Test method for distillate (MGO and MDO) is needed. Limitation of ignition and combustion quality will be considered at CIMAC meeting in Oslo. 図 1 燃焼性専門家会議の結論 3.4 微生物トラブルについて 1) 微 生 物 ト ラ ブ ル に 関 す る Annex を 、 Recommendations 21 に追加する。 4.次回以後の予定 (1) 次回 1) 第 59 回 CIMAC WG HF :11 月 13 日、14 日 2) 第 23 回 ISO WG6 :11 月 11 日、12 日 場所は両会議ともBP Marine、Sunbury、UKである。 なお、11 月 12 日の午後に EI(英国エネルギー協会) 主催で開催される「舶用燃料油ワークショップ」に、 CIMAC WG HF 及び ISO WG6 メンバーが無料招待 されている。プログラムの概要は次のとおりである。 (試験法が中心) ・Fuel Stability ・Fuel Combustion Characteristics by FIA and IQT ・Measurement of H2S in Residual Marine Fuels ・Elemental Analysis for Metals and Sulfur ・Fuel Filtration methods ・On board “lab on a ship” measurement technology (2) 次々回 第 60 回 CIMAC WG HF 及び第 24 回 ISO WG6 は、 2009 年の春に、ドイツ船主協会(ハンブルグ)で開催 される予定である。 写真 ISO WG6 のメンバーで記念撮影 Ⅲ-Ⅴ. CIMAC WG5 排気エミッションコントロール ハンブルグ国際会議(2008 年 5 月)出席報告 CIMAC WG5 Exhaust Emission Control 国内対応委員会 主査 川上 雅由* 1.はじめに 2008 年 5 月 27 日にハンブルグの Germanischer Lloyd 本社で開催された第 42 回 CIMAC Exhaust Emission Control WG の国際会議に出席したので、 その概要について報告する。 2.日時 2008 年 5 月 27 日 3.場所 Germanischer Lloyd (Hamburg) 5.議事 Agenda の確認の後、1867 年に設立され 140 年の歴 史がある Germanischer Lloyd(GL)について Goetze 氏 から現在の組織及び海事関係、産業関係、その他 のサービス内容の概要説明があった。海事関係に ついては新造船のモニタリング、運航状況モニタ リングと航海安全サポート、研究開発及び技術サ ービスであり、産業関係についてはオイル・アン ド・ガス、風力、システム検証等のプラント及び エネルギー部門の運用上安全のサポート、その他 の産業及び船舶に対するサービス及びサポートが 主な業務である。この説明の後、議事に入った。 5.1 前回議事録が確認され、修正等なく承認され た。 5.2 規制動向報告 (1) IMO 報告 Goetze 氏から IMO MEPC 57 の会議の結果について 報告があった。 まず、2005 年の MEPC 53 の見直し決定からの概略 の経過の説明があり、その後本年 4 月に開催され た MEPC 57 の以下の規制見直し結果が採択のため のドラフトとして MEPC 58 に報告される旨説明が あった。 規制 1 規制 3、5、6、13、15、18 の記載を除きす べての船舶に適用 規制 2 より明確にするための定義を追加 規制 3 エミッション低減技術のための長期研究 トライアルが追加(シリンダ容積 30 リット ル未満の機関は 18 か月猶予され、延長が 必要な場合は主管庁の決定によりさらに 18 か月猶予される。また、30 リットル以 上の機関は 5 年間猶予される)。 規制 5∼規制 11 Surveys, Certification, and Means of Control については基本的に変更なし 規制 13 新造船及び既存船に以下適用 新造船 Tier 1 現状規制値 Tier 2 現状より約 15∼22%低減 Tier 3 ECA 内は現状より 80%低減 ECA 以外の区域は Tier 2 (但し、24m 未満の長さのレクリエーシ ョン用途船舶に搭載された機関、船舶が 構造上搭載できないと判断された合計 750kW 未満の主機関の場合は除外) 写真 1 会議状況(Germanischer Lloyd Room 900) 4.出席 今回は以下の 16 名が出席した。 Mr. G Hellen (Wartsila Finland)、 議長 Mr. J Boij (Wartsila Finland) Mr. H-J Goetze (Germanischer Lloyd) Dr. R Krapp (Germanischer Lloyd) Dr. U S-Kelling (Caterpillar Motoren GmbH) Mr. M F Pedersen (MAN Diesel A/S) Mr. J DeHart (Navsea) Mr. F Fleischer (MAN Diesel SE) Mr. M Graddage (Ricardo) Ms A Kasper (Wärtsilä Switzerland) Dr. M Ioannou (National Technical University of Athens) Mr. J P Olivier (UK Ministry of Defence) Mr. M Heseding (CIMAC Central Secretariat) Mr. S Hanayama (Ocean Policy Research Foundation) Mr. T Yamamoto (MHI Europe) Dr. M Kawakami (Niigata Power Systems Co., Ltd.) * 新潟原動機(株) 18 3 次規制は 25%以上のテストモードのモ ードキャッピング有 既存船 1990 年 1 月 1 日∼1999 年 12 月 31 日に 建造された船舶に搭載された機関で、シ リンダ容積 90ℓ、且つ出力が 5000 kW 以 上の機関が対象 規制値は現状の Tier 1 キットアプローチ方式がとられるが、詳 細は MEPC 58 で審議 主要な改造 2000 年 1 月 1 日より前に建造され た船舶に搭載された機関、及び 2000 年 1 月 1 日以降に建造された船舶に搭載され た機関について記載 (排気ガス量計算は ISO 8178-1-2006 改訂版に基 いて改訂された) 規制 14 SOx、PM は以下の燃料中硫黄分で規制。 Global 2012.1.1 以降 3.50%以下 2020.1.1 以降 0.50%以下 (但し、2018 年にレビューし、2020 年か らの対応が不可と判断された場合は、 2025.1.1 以降 0.5%以下となる) ECA 2010.3.1 以降 1.00%以下 2015.1.1 以降 0.10%以下 規制 16 船上焼却炉で焼却できない物質の追加 規制 18 ISO が推奨する燃料性状の品質についてレ ビュー結果を MEPC 58 で報告するよう要 求された。 燃料性状については、日本の国内対応委員会で問題 視している旨は報告したが、ISOの燃料担当は技術分 科会TC70でなくTC28のため情報が得られなかった。 (2) IMO での GHG 活動 Krapp 氏から IMO での GHG 検討作業に関して、 CO2 インデックスの定義及びポテンシャル、問題点、 テスト結果、CO2 エミッション削減等についての概 略説明があった。 IMO は UNFCCC(The United Nations Framework Convention on Climate Change)を踏まえ、2009年7月 までにGHG削減のための戦略を作成しなければな らない。 CO2 インデックスは輸送効率指標として以下のよ うに検討されている。 Fuelconsumed * Emissionfactor op.CO 2 − index = C arg otransported * Dis tan cesailed TDW に対する CO2 評価値 Vsp(= P*3600/(TDW*v) kJ/(tsm):P は出力、v は速度)を各船種で比較した 結果、客船のみ他の船種の約 4 倍の数値になった。 これらの問題に対応すべく、GL では姉妹船のテス ト結果等について調査している。次回の IMO WG で CO2 インデックスを決定する必要があるとのこ と。また Emission-certificate trading systems (ETS)に ついてはさらに議論が必要とのことであった。 CO2 削減方法について、運航方法による燃料消費率 についても検討している。 また、華山氏から CO2 エミッションについて、IEA と運航データによる見積もり誤差が大きいが、 2050 年になると米国、中国に続いて IMO からの CO2 排出が第 3 位に推測されている旨紹介があっ た。これは、コンテナ船の影響が非常に大きいよ うである。 (3) EPA, CARB 等の米国の動向について EPA が GHG について広範囲な調査を実施している ことは前回の WG で報告したとおりである。 カテゴリー1及び2に対するTier 3及びTier 4が5月に 発行された。Tier 3は2009∼2018年からで、機関本 体で対応できるNOx+HCがTier 2より20%削減し、 PMが50%削減、Tier 4は2014年∼2017年から後処理 が必要なレベルで600kW以上の商用機関でNOxが Tier 2に対し80%削減し、PMが90%削減レベルであ る。 カテゴリー3 の Tier 2 は IMO の規制で検討されて いるが、さらにモニタリングも検討されている。 また、SECA については、EPA モデリンググループ がモデリング作業を実施中。 カリフォルニアではハーバークラフトについての 既存船の規制を検討中。また、沿岸域の燃料は 2007 年から S 分 500ppm 以下の蒸留油、2012 年からは 米国内を航行に対して S 分 15ppm 以下を検討して いる。他の地域における燃料の情報はない。 議長からスクラバー技術はどうなっているか質問 があったが、Pedersen 氏から 2 週間前にワークショ ップがあり、スクラバーは許可されないことにな った旨報告があった。また、燃料は補機のみでな く、すべての機関に適用され、図1に示すように MGO については 2012 年から 1.5%から 0.1%に、 MDO は現状の 2%が 2009 年から 0.5%に、2012 年 から 0.1%になる旨の報告もあった。 図1 19 燃料規制動向(IMO, CARB) (4) ヨーロッパ舶用機関の EU, River Rhine 等の規 制動向について Goetze 氏から新しい情報はないとのことであった が、Heseding 氏から Inland Waterway Vessel の指令 見直しについて、Tier 3 は EPA とほぼ同等である が、Tier 4 については審議中との情報があり、Goetze 氏から次回にもっと詳細な情報が提供できるであ ろうとの報告であった。 (5) 船級による Emission Control Schemes Goetze 氏から各船級による環境クラス概略につい て説明があった。それぞれ NOx と SOx のレベルで 区分されているが、ABS は Environmental Safety(ES) を 2001 年に、BV は CLEANSHIP 及び CLEANSHIP SUPER を 2005 年に、DNV は CLEAN 及び CLEAN DESIGN を 2005 年に、GL は Environmental Passport を 2007 年に、LR は Environmental Protection(EP)、 Supplementary “N” Character 、 Supplementary “S” Character を 2007 年に、RINA は CLEAN AIR を 2004 年に提案している。 (6) アジア規制動向 川上から、アジアの定置式機関及び舶用機関につ いて、表 1 を基に韓国の定置式機関及び舶用機関 の規制を追加した旨報告した。中国については現 在確認中である。 前 回 、 Boij 氏 か ら フ ィ リ ピ ン の NOx 規 制 は 500mg/m3 ではなく 2000mg/m3 である旨訂正コメン トがあったが、確認したが 1000mg/m3 の情報もあ り不明確な旨報告した。本件については、Boij 氏が 確認することになった。 (7) 世界銀行パワープラントについて Boij 氏から国際銀行 EHS(Environmental Health and Safety Guidelines) ガ イ ド ラ イ ン 及 び EU IPPC (integrated Pollution Prevention Control)について進捗 状況の報告があった。 ①EHS ガイドライン 50MW 以下のプラントには昨年発行された表 2 の ガイドラインが有効。問題点は、ガイドランイン の正確な発効期日、大気環境品質基準及びエンジ ン監視室の騒音である。これらについては IFC へ EUROMOT のポジションペーパを 5 月 10 日提出した。 表 2 Draft Thermal Power Plants EHS Draft Guideline 11,03.2008 表 1 アジア規制動向 20 ②EU IPPC さらに、Olivier 氏から Web basis に検索できるよう IPPC 96/61指令が2007年12月21日に発行された。 にしたい旨提案があり、Olivier 氏が事務局と相談 問題点は NOx、CO の規制が厳しく、例えばほとん することになった。 どのガスエンジンが SCR 及び酸化触媒が厳しいこ リコメンデーションとしては早秋に発行したい旨 と、ガス機関の形式(SI、DF、ガスディーゼル)が考 議長から話があった。 慮されていないこと、現状のヨーロッパ各国の規 (3) 次の作業項目 制より厳しいこと等である。これに対して、 トランスポーテーションの違いによるCO2 エミッ EUROMOT は 5 月にポジションペーパを提出した。 ションのインデックス化等の提案があり、Goetze 5.3 氏からGLで検討できるか確認する旨話があった。 Activities (1) 排気エミッションを基本としたエンジン区分 また、次回他のプロポーザルについても確認する WG10 Users から依頼のある就航船機関の排気エミ ことになった。 ッションについてのテーマであるが、今までの経過 5.4 その他 から本 WG では実施しないことになった。 (1) 議長から次期議長の選出提案があったが、 (2) エミッションコントロールガイド Fleischer 氏 か ら Hellen 氏 の 再 選 出 提 案 が あ り 、 チェックリストとして今まで作成し、会議直前に Goetze氏がサポートし、その後満場一致でHellen氏 議長から最終版がメールで連絡があった。本内容 の再選を決定した。 についての確認結果は 6 月末日までに議長に連絡 することになった。 6.次回予定 また、Introduction を Graddage 氏が作成すること、 2008 年 11 月 11 日に英国の Ricardo で開催を検討す Graddage 氏、Pedersen 氏から CO2 に関して、CO2 る旨提案があり了承された。 が燃料消費率に関係することを簡単に記載すべき と提案があり、Pedersen 氏がドラフト作成すること になった。 写真 3 会議室から撮影した造船所ドック 写真 2 会議状況(Germanischer Lloyd Room 900) 21 Ⅳ-Ⅰ. Ⅳ. ISO 関連 ISO/TC192/WG9 (発電用ガスタービン) ベルリン国際会議出席報告 ISO/TC192 国内対策委員会 委員(WG9 担当) 田中 良造* 1.はじめに ンの開発に携わった経歴があるとのこと。 ISO で制定されているガスタービンに関する規格 としては、現在発電用途に特化されたものはない。 コンビナー以外で今回の会議に参加したメンバー はほぼ全員がガスタービンメーカ所属であった。 ガスタービンの設計・運用といった包括的な技術 要求としては ISO3977(PROCUREMENT)が用途を (2) 審議内容: しばらく活動を休止していた WG であり今回が事 限定せずに制定されている他、OIL&GAS 用途のガ スタービンに関しては API616(ISO の規格ではない 実上のキックオフであったため、まずは、コンビ ナー作成のドラフトについて各メンバーの意見を が・・・)が一般的に用いられている。 本 WG は、ガスタービンをコアとしたコンバイン 聴取した、ドラフトの細かな内容に関しての意見 よりむしろ本規格の“SCOPE”に関する意見が多か ドプラントを含む発電装置に対する技術要求に関 しての ISO 規格の制定を目的として発足したがし った。以下代表的な意見を列挙する。 ・ガスタービンの設計に関する技術要求の項目が ばらく WG が休止状態であったため今回が事実上 のキックオフであった。 詳細すぎ、また確認方法についても特定し具体 的に規定されている。これらの情報/方法はメー カノウハウであり、通常ユーザには開示してい ない。保証寿命の形で提示している情報である。 2.開催日時:2008 年 6 月 12 日(火)09:00∼18:00 3.開催場所: Room 30441, Estrel Hotel and Convention Center, Berlin, Germany 4.出席者:5 ヶ国 12 名 ・他の ISO 規格(ISO3977:Procurement)や API616 (アメリカ石油協会:OIL&GAS 用途 GT のデフ ァクトスタンダード)と内容が重複している部分 が多く、これらの規格と矛盾無きよう規格を制 英(5)、米(3)、仏(1)、ス 定すべきである。 ・電力用ガスタービン特有(負荷遮断、ブラックス イス(1)、日本(2) Mr. John Macdonald, WG9 CONVENER, UK Mr. Ben Wiant, TC192 CHAIRMAN, USA Mr. Robin Proctor, TC192 Secretariat, UK Mr. Peter Rainer, Roles Royce, UK Mr. Thomas Lazet, Solar Turbine, USA タート等)の規定に焦点を当てるべきである。 などなど、特に最初の意見についてはメーカに所 Mr. Anthony H Eynstone, Consulting Engineer, UK Mr, Eric Brault, General Electric, France このようにドラフトについては全面的に見直しを求 める意見が多数であった。そのため本規格に含ませ Mr. Burhard Jonsuhn Kander, ALSTOM, Swiss Mr. Rojar Santon, BSI(WG10 CONVENER) , UK る項目について協議の上決定、主要項目については 担当者を決め8/Eまでに各担当部分のドラフトを作 Mr. Ryan Crane, ASME, USA Mr. Koji Yasuda, Hitachi, Ltd., Japan 成、提出することとなった。日本の担当は“- Ratings, Reference Conditions and Guarantees”である。 Mr. Ryozo Tanaka, Kawasaki Heavy Ind., Japan 以下、大項目及び担当者を示す。 Gas turbines — Electric power generation(ISO19859) 属するほとんどのメンバーから同じような意見が 出されていた。 5.議事内容 大項目(案)及びドラフト作成担当者 - Forward - Introduction -Scope -Normative References -Definitions -Ratings, Reference Conditions and Guarantees (日本:Ryozo Tanaka) -Regulations -Site-specific regulatory requirement (1) 自己紹介: コンビナーの John Macdonald 挨拶に引き続き各委 員の自己紹介、コンビーナーは現在ドイツを中心に発電 所を持つ電力会社 RWE の技術部門に所属、ガスタ ービンに関しては現在ユーザの立場であるが、か つてはロールスロイスにて航空機用ガスタービ * 川崎重工業(株) 22 -Operating Requirements (スイス:Eric Brault) -Design requirements (英:John Macdonald) -Safety requirements (英:Robin Proctor) -Maintenance requirements(英:John Macdonald) -Building, Enclosures and Modular Packages (英:John Macdonald/Peter Rainer) -Auxiliary equipment (スイス:Burkhard Josuhn-Kadner) -Control and instrumentation -Fuels (米:Tom Lazet) -Air Quality (スイス:Burkhard Josuhn-Kadner) -Environmental requirements -Condition Monitoring -Technical information -Inspection, testing, installation and commissioning -Reliability, availability, maintainability (3) 今後の日程: 以下のターゲットを新たに設定した。 CD 2009-06 DIS 2009-11 写真 1 約 100 年前(1913 年製)の蒸気タービン 発電用に用いられていたとのこと、翼環構造、車 室構造とも現代のガスタービンの構造とほぼ同じ であり大変感銘を受けた。 (4) 次回 MEETING: 9 月中旬に英国またはドイツにて開催予定、前述の 各担当作成のドラフトについて協議を行う。 6.所感: 写真 2 世界初の実用ジェットエンジン JUMO004 本 WG(電力用途 GT)にて制定しようとしている規 格は、ISO3977 及び API616(OIL&GAS 用途 GT)と 第二次大戦中に世界初の実用ジェット戦闘機 Me262 に搭載されたエンジンとのこと、現代のジ 項目的に重複する点が多い。API616 についてはプ レナリーミーティングのときに ISO 化してはとの ェットエンジンとほとんど同じ構造でありまた保 存状態が大変良く、とても 70 年も昔のものとは思 意見があった。もし API616 が ISO 化されれば GT の用途によって異なる内容的に似通った ISO 規格 えなかった。 ができることになる。対応が困難となるような矛 盾等なきよう調査・意見していく必要を感じた。 また後日開催されたISO/TC192国内対策委員会にお いて、今回の国際会議で暫定的に決定した大項目に ついても一度国内の関係者で見直しを行い日本の 意見として積極的に提案していく方向となった。 7.その他: 今回の ISO/TC192 国際会議に初めての参加という こともあり“慣熟のため他の WG にも出られてはい かが?”という事務局の大変ありがたいアドバイス に従い開催期間中はほぼ毎日会議室で過ごすこと になったわけではありますが、この時期は夜の 9 写真 3 V2 ロケットのロケットエンジン 他にはもちろん SL・船舶といった民生用の展示も 時くらいまでは十分明るく、会議が終わってから の時間を有意義に過ごすことができました。 数多くあったが・・・やはり戦闘機とか潜水艦等軍 用品の展示物が多かった。日本ではともすればタ そんななか、ベルリン市内の技術博物館を訪れる チャンスを得ることができました。ガスタービン ブーとなってしまうような展示物も技術史は技術 史として、展示・保管している点については見習 に携わるものとして大変興味を引かれた展示物に ついて簡単に紹介します。 うべきであると感じました。 23 Ⅳ-Ⅱ. ISO/TC192/WG11 (ガスタービン−受渡試験方法) ベルリン国際会議出席報告 ISO/TC192 国内対策委員会 主査 安田 耕二* (3) 後日、この会議の結果を反映させて DIS 2314 1.日時 2008 年 6 月 9 日(月)8:30∼19:30 の修正作業を行う。 (4) 日本のコメントの審議結果 - Gas fuel flow の uncertainty ±0.5%は厳しすぎると 2.場所 ESTREL HOTEL 会議室,ベルリン,ドイツ コメントしたが、ヨーロッパ委員から、オリフィ スでも十分可能と反論があり、他のメンバーも特 3.出席者 12 名 (6 カ国) に問題ないとの意見が大半で、本文修正には至ら Mr.Justin Zachary, WG11 Convener, France なかった。 - 大気圧の測定位置 Mr.Robin Proctor, TC192 Secretary, UK Mr.Peter Rainer, Rolls Royce, UK 用語の定義と同じに、圧縮機入口フランジと修正 Mr.Klaus Werner , Siemens, Germany 要求したが、フランジのサイズにより異なること Mr.Michel Petetin, EDF Generation & Trading, France になるので、原文どおりセンターラインのままと Mr.Roman Danz, Power Service Alstom, Swizerland なった。 - 8.1 項の Energy balance の記述は、教科書的な内容 Mr.Kari Skinner, Siemens, UK Mr.Jeff Parmar, Performance Engineering, UK で 規 格 の Scope に そ ぐ わ な い の で 、 前 段 で Mr.Thomas Lazet , Example であることを明示することを提案した。 Solar Turbine, USA Mr.Ryan Crane(USA), ASME, 各国とも同じ考えなので、コンビーナを中心に原 USA Mr.Ryozo Tanaka, Kawasaki Heavy Industries,Japan Mr.Koji Yasuda, 文の修正を行うことになった。 - その他の editorial comments は受け入れられた。 Hitachi, Ltd., Japan 7.今後の日程 4.討議資料 TC192/WG11 N47 rev1 今回の Meeting を基に DIS の修正作業を行い、 Complied comments on ISO/DIS 2314 WG11 のメンバーへ配布する(8 月 2 日まで)。その 後数ヶ月かけて FDIS を作成する。 5.自己紹介 FDIS 成立 2008-01-25 コンビーナの挨拶に引続き各委員の自己紹介。 IS 発行: 2008-07-25 の予定で、昨年時点のターゲットから約 1 年の遅れ 6.討議 となる。 (1) コンビーナーから今までの活動について簡単 な紹介があった。 8.その他 DIS に対して約 130 件のコメントが、出されている DIS に対するコメントの審議を終え、原案作成も最 が、この中には、過去数年間を通じて議論してきた 終段階となり、WG11 の会議は今回が最終となった。 内容の蒸し返しが多い。(途中時間があいたため各 他の委員からの情報として、コンバインドサイクルの 国の担当者が変わったことも原因の一つ)残された 受渡試験規格である ASME-PTC46 を近い将来、IS 時間は少ないので、基本的には、これまでの踏襲で 化の提案をする動きがあるようである。 進める。 また同様に、API も彼らの規格を ISO Standard にし (2) 資料 N47 を line by line でチェックしコメントリ ようとする動きも盛んなようで、ASME と合わせて ストの空欄に注記しながら討議した。 動向を定期的に調査しておく必要性を感じた。 * (株)日立製作所 24 Ⅳ-Ⅲ. ISO/TC192/WG12 (マイクロガスタービン) ベルリン国際会議出席報告 ISO/TC192 国内対策委員会 主査 安田 耕二* (3) 電子データでなく、紙による配布では困る。全 1.日時 2008 年 6 月 11 日(水)9:00∼18:00 メンバーに周知徹底を図ること。 6.2 昨年の Draft からほとんど進捗していない 3rd Draft が紙で配布され、電子データも無くプロジェ 2.場所 ESTREL HOTEL 会議室、ベルリン、ドイツ クター無しでの議論でスタートした。途中から委 員である Mr. Robin の手持ちのドラフトデータを 3.出席者 8 名(3 カ国) スクリーンに投影する形で会議を進めた。 Mr.Anthony H Eynstone, WG12 Convener, UK その結果を会議後整理修正を行い各メンバーに配 Mr. Robin Proctor TC192 Secretary, UK 布する。(1 ヶ月以内) Mr. Peter Rainer Rolls Royce, UK 6.3 メンバーの中に Microturbine の専門家がいな Mr. Thomas Lazet Solar Turbine, USA いのは良くないので専門家をメンバーに入れるア Mr, Ryan Crane ASME, USA クションを行うこととした。USA に Micro Gas Mr. Koji Yasuda Hitachi, Ltd., Japan Turbine の協会があること判明、事務局からコンタ KHI, Japan クトし、参画を打診する。 Mr. Ryozo Tanaka Mr. Rojar Santon (Part 出席) BSI, UK 7.今後の日程 今回の Meeting に基づく修正を加えた Updated Draft 4.討議資料 ISO 19372 MICROTURBINES 3 rd Draft of Standard を1ケ月以内(7 月 8 日まで)にメンバーに配布(電子 for Procurement, Inspection, Testing, Installation and データ)する。これに基づき、WD (Working Draft) Commissioning(当日配布) の改正版を 10 月までに作成する。 5.自己紹介 8.次回 MEETING 設定なし。 KHI 田中さんが今回始めて参加、その他のメンバ 9.所感 ーは旧知であり、早速討議に入った。 Mr. Eynstone はコンビーナーを続けて行くことへ 6.討議 の意欲が薄く、交代したい意思を持っている。彼 6.1 新 TC192 Secretary である Mr. Robin より冒頭、 は UK の BSI 所属の筈であるが本 WG に関しては コンビーナーの Mr. Eynstone に対し WG12 の 組織的な ACTION が認められない。 ACTIVITY が低いことへの苦言があった。もっと精 作業も彼個人のパソコンを使って操作しているよ 力的に動かないと ISO ルールに従った処置をする うであるが使いこなしておらず、サポートする人 ことになる。 もいない状態のようである。ISO WEB SITE の活用 (1) WG 発足以来3年以上の時間が経過し、現状 はとても望めない感じである。 WD も完成していない状況。今後6週間以内 上述のように Micro Turbine を専門にハンドリン (2008 年 8 月 8 日)に、改善を明確に示す必要なア グしているメンバー投入のアクションと共にコン クションをとらねばならない。 ビーナーを交代し、仕切りなおしになる可能性が (2) 早急に CD を ISO Template に基づいて作成、提 高い。 出すること。 * (株)日立製作所 25 Ⅳ-Ⅳ. ISO/TC192/WG13(コージェネレーション) ベルリン国際会議開催報告 ISO/TC192/WG13 国内作業委員会 幹事 伊東 弘一* 副幹事 宇治 茂一** 事務局 杉山 雄一郎*** 1.はじめに 4.出席者:4 ヶ国 11 名 コージェネレーション(CGS)規格は、現在 JIS だけ ン(1)、日本(5) Dr. Koichi Ito, Professor, WasedaUniversity, Japan (Convener ) Dr. Shigekazu Uji, IHI, Japan (Sub- Convener ) Mr. Lars Ellmark, Siemens Industrial Turbomachinery AB, Sweden Mr. Ronald J Hunt, Power +Energy Associates, UK Mr. Peter Rainer, Rolls-Royce, UK Mr. Robin Proctor, Siemens, USA(TC192 Secretary) Mr. Thomas Lazet, Solar-Turbines Inc., USA Mr. Ryan Crane, ASME, USA Mr. Koji Yasuda, Hitachi, Japan Mr. Ryozo Tanaka, KHI, Japan Mr. Yuichiro Sugiyama, Japan Cogeneration Center, Japan (Sub-Secretary) で ISO は制定されていない。しかし、省エネルギ ー・地球温暖化防止策として CGS は国際的に重要 と認識されており、早急な IS 化が強く要望されて いた。そこで日本から 2005 年 6 月に TC192 へ新作 業項目提案(NWIP)をして 2006 年 1 月に投票成立し たので、WG13(コージェネレーション)の幹事国と して IS 化活動を開始した。同年 5 月 スペイン(第 1 回)、11 月 ブリュッセル(第 2 回)、2007 年 5 月 モ ントリオール(第 3 回)、同年 12 月 東京(第 4 回)会 議を開催して、WD 及び CD 並びに DIS 初回案(DIS 26382 rev.0)までを作成審議した。 そして今回は「DIS2次案 (DIS 26382rev.1) の審議 英(2)、米(3)、スェーデ 完了」、及び「7月中旬までにDIS 最終案(DIS 26382 rev.2) の TC192 事 務 局 へ の 提 出 承 認 」 の た め 、 5.議事内容 ISO/TC192/WG13(コージェネレーション)ベルリン (1) 会議概要: 会議(第5回)を開催したので、その概要を報告する。 WG13 コンビーナー、伊東教授が第 5 回ベルリン会 議の開催宣言を行い、参加委員の Agenda 承認を得 て DIS 26382 rev.1 に関する Experts コメント計 55 2.開催日時:2008年6月10日(火) 9:30∼17:30 項目(UKの当日追加分:20 項目を含む)を 1 日間で 順次に審議することになった。まず事務局(杉山) 3.開催場所: Room 30441, Estrel Hotel and Convention より議事録・配布資料の確認の後、副コンビーナ Center, Berlin, Germany ー(宇治)の説明と運営によりコメントシートに基 づき各国毎の DIS 2 次提案の内容確認、採用可否及 び修正案作成を行った。そして各国 Experts の協 力・支援により、当日中に全コメントの審議を完 了し、また DIS 正式提案以降の審議スケジュール (∼2010 年 1 月 IS 案提出)の承認を得た。 写真 1 (2) 配布資料: - ISO/TC192/WG13 N41- Amendment of CD26382 rev.1 with annotation - ISO/TC192/WG13 N43- Minutes of the 4th Tokyo Meeting including the drafting schedule - ISO/TC192/WG13 N45- Formal document of DIS26382 rev.0 - ISO/TC192/WG13 N46- Invitation to the 5th Berlin Meeting - ISO/TC192/WG13 N47- Agenda for the 5th Berlin Meeting - ISO/TC192/WG13 N48- Attendance Experts List for Estrel Hotel and Convention Center * 早稲田大学 ** (株)IHI *** 日本コージェネレーションセンター 26 signature - ISO/TC192/WG13 N49- Sheets of experts’ comments and secretariat’s observations for discussion to make DIS 26382rev.1 - ISO/TC192/WG13 N50 DIS 26382rev.1(Amendment of DISrev.0 with annotation) ー図の挿入文字、表示記号などを確認、修正。 - ‘Annex D’では、‘変数’を変更。また日本提案の ‘Calculation method of compensation period’と諸外 国の‘Calculation method of payback period’との差 異を検討。損益分岐点(Break even point)を図示し て、諸外国で使用する利益(売電や売熱)に対峙し た日本での既存システムに対する利益(ランニン グ差)の詳細説明を追加することにした。 - ‘Annex E’でも、‘変数’を変更。またスウェーデン 提案の‘Calculation method of total profit in plant life time’ を検討し、‘payback period’式の変形として 定義確認のうえ、ライフタイムでの総合利益を表す 式として利用できるため、掲載を了承した。 - ‘Annex F’では、初期調達時の‘Job classification of 写真 2 information and works’を詳細審議、また前回指示 WG13 ベルリン会議風景 の変更点の確認、分析作業、表示の修正などを行 (3) 審議内容: った。 各国委員から事前及び当日受領したコメントシー (c) 英文用語及び表記; ト(ISO/TC192/WG13 N49 )について、各国毎の内容 Experts のコメントにより次の 4 ヶ所を追加修正。 確認のため 4 セクションに分けて議事進行し、審 ①CGSs→CGS(s)、② 「電力、温熱及び/又は冷熱」 議、修正及び承認された。主な討議内容は以下の 4 の表記を、‘electric power, heating and/or cooling’と統 項目である。 一、③ ‘requirements’や‘hot /chilled water’の追記、④ (a) 本体部分; 蒸気タービン ISO の参照 No.の誤記修正→ ISO コメント/1∼149 項目は、前回東京で審議終了、今 14661:2000 回は追加分だけのため大幅変更なし。 (d) ISO Directive(専門業務用指針)による修正; - ’4.4.5 Heat recovery’にて、 Heat medium of return DIS 最終案(投票承認用)として正式提案するため、 flow(例:凝縮)等を規定。 CS(ISO 中央事務局)のコメントに従い、以下を確認 - ’5.1 Economic evaluation’の第 3 表題を、Preliminary 及び修正。 steps と Secondary steps と明確化。 ① ‘Hanging paragraph’の是正、② ISO 規格 NO.への - ‘5.2 Primary energy conversion’の詳細説明、「多種 最新年号追記、③ 式の変数の表示法 の燃料エネルギーでのシステム運転時における (e) 最終案の修正内容確認; エネルギー使用量比較のために、必ず1次エネル 今回の審議における事務局への主要な依頼項目は、 ギー換算が必要」と修正。 Annex B、D、E 表示式についての記号表記方法、 - ‘5.4 Availability &Reliability’において、プラント余 内容表現及び図示説明追加、及び Annex F の表記 裕性(Plant redundancy)を追加。 方法などの最終修正である。また ISO 中央事務局 (b) ‘Annex A∼F’部分; (CS)の ISO Directive による指示コメントも確認し 今回の主要審議項目となり、詳細に再確認及び修 て DIS 最終案を作成する。引続き、日本 WG13 事 正した。 務局より Mr. Proctor(TC192 事務局長)へ、7 月中旬 - ‘Annex A’では、‘Purchaser engineer の随時採用’と に最終案を提出することになった。 ‘要求仕様に Redundancy (システム余裕性)’ を追 加。 6.ISO/TC192-Plenary meeting への報告; - ‘Annex B’ では、ライフサイクルコスト計算時に 参加委員:6ヶ国18名(UK4、SW2、 FR3、GR1、 必要な‘変数及び内容’を詳細規定。①初期投資費 USA3、日5)、その半数がWG13参加メンバーであ 用:C e は、建設時の金融コストや利子分も含む、 ②偶発性故障(Contingency)の修理費用:C rj を規定、 j は一定期間内として示した。 った。Mr. Wiant/USA新議長が開会宣言を行い、 Mr.Proctor事務局長のAgenda説明に従って議事進 行した。そして各WG活動報告において、WG13は - ‘Annex C’では、ISO 専門業務用指針に基づきフロ 日本の伊東教授により、前回(東京、2007年秋)・今 27 だいたことは大変ありがたく、評価できる。 回(第5回ベルリン)会議でDIS案の詳細審議終了、承 認を得たことを報告。またExperts間で調整したDIS ∼ISスケジュールも説明し、DIS正式案提出(2008 9.その他 年7月)、DIS投票承認(2009年3月)、FDIS案提出(2009 今回、会議で1週間ベルリン滞在することになり、 年7月)、IS案提出(2010年1月)も承認された。 多少余裕があり有り難かった。そして ASME の Turbo Expo2008 開催期間中であり、例年通り GT 関 7.今後のスケジュール 連展示会を見学することが出来た。会場はコンベ まず幹事国の日本事務局にて至急最終修正し、DIS ンションセンター1F であり、約 150 社が出展して 26382(revision 2)を完成。7月15日までに参加Experts いた。パネル及びタービン翼カットモデル展示が へ回付確認すると同時に、ISO / TC192事務局へ最 主であるが、故障診断・CFD 3 次元解析及びグラフ 終案として正式提出し、本案の最終確認及びISO中 ィック化、精密鋳造部品などもあり、メーカも GE 央事務局へ差替え連絡を依頼することになった。 Energy, Rolls-Royce, SIEMENS, SULZER, Platt & 日本事務局はそれ以降の翌年初DIS投票承認まで Whitney 並びに OLYMPUS や ANSYS など多種多彩 約9ヶ月間を待機予定であるが、その間に次段階の であった。 FDIS早期提出のための準備を開始する。 一方、TC192 事務局では、受領後速やかに(出来れ ば 8 月中)CS へ提出予定である。また本年 2 月の 「TC192 事務局長より CS への DIS 正式手続依頼済 み」について取扱いを調整。その結果、手続状況 はそのまま有効として DIS 最終案との差替えで対 応することになった。 まとめると: ・日本事務局→ TC192 事務局:DIS26382 rev.2 (最 終案)提出 /7 月 15 日期限 ・TC192 事務局→ CS:DIS26382rev.2 の確認、追加 提出/8 月中旬 ・CS⇔ P-メンバー国:DIS 最終案の回付/2008 年 写真 3 ASME TURBO EXPO 展示会場全景 10 月、DIS 案の投票承認/2009 年 3 月 ・日本事務局→ TC192 事務局 : FDIS 案の提出/2009 年7月 ・TC192 事務局→ CS: FDIS 提出/2009 年 8 月 ・CS⇔ 各国審議団体:FDIS 案の回付/2009 年 10 月、FDIS の投票承認/2010 年 1 月 ・ISO 発行/2010 年 3 月 8.まとめと評価 今回の第 5 回 WG13 会議で各国 11 名の Experts の 参加を得て、コージェネレーション国際規格 “Cogeneration systems – Technical declarations for planning, evaluation and procurement” の DIS 最終案 を審議、承認いただいたことにより、本文及び附 属書(Annex)の技術的な検討はほぼ完了出来ており、 会議目的を全て達成した。 写真 4 外国委員の助言に従い、国際会議を2回(東京、ベルリ ン)開催してDIS案審議に充分に時間を掛けたことに SULZER のブース前にて(杉山) また小時間のベルリン市内散策の機会を得たので、 より、各委員から「FDIS審議及び承認は、円滑かつ 歴史的な建造物等を紹介する。まずは観光名所「ベ スケジュール通りに実施可能」とのコメントをいた ルリンの壁崩壊」の象徴:ブランデンブルグ門、 28 次に著名な博物館島の主要建造物:ペルガモン博 物館内部(ギリシャ文明、初期彫塑品)である。ご高 覧下さい。 写真 6 ペルガモン博物館 (館内、ギリシャ彫刻品) 写真 5 ブランデンブルグ門 事務局通信 1 日内連参与 田中英穗先生ご逝去 日内連参与 田中英穗先生におかれましては、2008 年 2 月 16 日ご逝去されました。 享年 83 歳。永年、当会の ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会委員長及びガ スタービン JIS 原案作成委員会委員長を務められました。 謹んでお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げます。 29 Ⅳ-Ⅴ. ISO/TC192(ガスタービン) ベルリン国際会議出席報告 ISO/TC192 国内対策委員会 主査 安田 耕二* ISO/TC192( ガ ス タ ー ビ ン ) の 全 体 会 議 (Plenary 5.事務局報告 meeting)に出席したので、概要を報告する。 新 Secretary の Mr. Proctor か ら 、 TC192 -N253 1.日時 "Secretariat Report 2008"により活動報告がなされた。 (1) ISO 3977-8(Inspection, testing, commissioning) 2008 年 6 月 13 日(金) 9:00∼12:00 現在改正作業中の ISO 2314(Acceptance test)の内容 と矛盾のないように改正が必要。ASME PTC22 と 2.場所 ESTREL HOTEL レストラン、ベルリン ドイツ の対比も必要。 (2) ISO 3977-3(Design requirement) 3.出席者 18 名(6 カ国) 早急に改正作業が必要である。Convenor の選任に Mr. Ben Wiant, New Chairman (Siemens), USA ついて VDMA と調整中。また、TC67 が API 規格 Mr. Robin Proctor, New Secretariat, Siemens, UK の ISO 化を検討中であるので、ガスタービンに関 Mr. Ryan Crane, Ex- Secretary, ASME, USA する API 616 の ISO 化に注意が必要。その他、同 Mr. Pater Rainer, Rolls Royce, UK 様に CEN の動きも把握しておくようにする。 Dr. Koichi Ito, Waseda University, Japan (3) ISO 3977-4(Fuels & enevironment) Dr. Shigekazu Uji, IHI, Japan 2002 年から手を加えていないので、見直しが必要。 Mr. Yuichiro Sugiyama, JCGC, Japan Convener を探すことにする。 Mr. Ryozo Tanaka, KHI, Japan Mr. Koji Yasuda, Hitachi Ltd., Japan Mr. Thomas Lazet, Solar Turbine, USA Mr. Anthony H Eynstone, Consulting Engineer, UK Mr. Eric Braul, EPE Product Eng. GE, France Mr. Burhard Josuhn Kander, ALSTOM, Switzerland Mr. Roger Santon, BSI, UK Ms. Kirsten Parczyk, VDMA, Germany Mr. Pascal Alas, GRT Gaz, France Ms. Jeanne Mandeng, UNM France Mr. Hans H. Wettstein, ALSTOM, Switzerland 4.新議長による開会と挨拶 写真 1 新 Secretary(Mr.Proctor)と新議長(Mr.Wiant) 新議長 Mr.Wiant による開会宣言により開始し、最 初に彼の自己紹介と TC192 のビジネスプランにつ いての説明があった。 6.WGの報告 特に、TC192 内でのコミュニケーションの強化を (1) WG3,4 - Ms.Parczyk 目指し、Web site の更なる活用、Data Base の強化、 WG3(Combined cycle)については、改めて WG を立 各国の国内委員会との連携などを充実させていき ち上げる必要があるので、web. site の設定など たいとのスピーチがあった。 Convener の Mr. R. Ven Heiji と協議する。 (2) WG8(Trend monitoring)- Ms.Parczyk ISO 19860 が見直しにかかっている。TC108(機械振 動)で振動モニタリングの規格を作成中である。そ * (株)日立製作所 の中に、トレンドモニタリングの記述も含まれる 30 ので、内容を確認して、調整が必要。合わせて CEN (2) API 規格について の動きも調査する。 すでに、複数の API 規格が、ISO/API xxxx という (3) WG9(Power generation), WG11(Acceptance test) 形で TC67 から発行されている。ガスタービンに係 Convenor は欠席のため、Mr.Proctor から 6 月 9, 12 わる API 規格も相当あるので、TC192 からリエゾ 日に行われた会議の報告があった。 ンを TC67 に派遣して、チェックする必要があると (4) WG10(Safety) - Mr. Roger Santon の議論があったが、そこまでやるのは、現実的に ISO/FDIS 21789 の現状について報告。CS との調整 無理なので、議長の所属する Siemens の Standard に時間がかかり遅れたが、ようやくまとまり、フ Manager が API の規格作成に参加しているので、そ ランス語訳を実施中で、近々FDIS の投票に入る。 のルートも含め、情報交換を密にすることになっ (5) WG12(Micro gas turbine)- Mr.Eynstone た。 6 月 11 日の会議の報告があり、Convenor の交代の 意思表明があり、事務局で交代要員を探すことに 8.次回予定 なった。また、Micro-turbine の専門家をメンバーに 通常であれば、来年の Orland, USA での ASME 入れる必要があるので、事務局で USA Capstone 社 Turbo Expo(June 8-12,2009)期間中に開催すること と交渉する。 になるが、今回のように会議室の制約が多いと考 (6) WG13(Cogeneration) - Mr. Sugiyama えられるので、Power Gen との同時開催も考慮して JCGC 杉山氏から、11 日の会議の報告を行い、原案 決めることになった。 作成作業は、順調に進捗していることを報告した。 現在、すでに DIS 26382 が投票にかかっているが、 11 日の会議の修正も含めた改正版を 7 月半ばまで に作成し、中央事務局へ差し替えてもらうよう交 渉することにした。 会議後、日本の WG13 に関する資料の準備、対応 はきちんとオーガナイズされていてすばらしいと 委員の人たちからほめられた。 7.その他 (1) 他の TC との連携について TC108(機械振動)、TC67/SC6(石油及び天然ガス工 写真 2 Hotel のレストランでの会議風景 業用材料及び装置)など、TC192 の規格と類似のも のを扱っている TC の動きを把握することが必要 であり、事務局で web site を活用して、メンバーへ の情報提供を強化することになった。 31 Ⅳ-Ⅵ. 標準化事業活動の概要(2007/2008 年度) 日本内燃機関連合会 鈴木 章夫* 1.日内連における標準化事業について ス状排出物及び粒子状排出物の搭載状態での測定(改正) 日内連においては、内燃機関に関する国際標準化 [賛成(コメント付き)] 機構(ISO)関係及び日本工業規格(JIS)に関する標準 ・ISO/FDIS 8178-4 往復動内燃機関−排気排出物測定−第 4 部:各 種用途の試験サイクル(改正) 化の事業を実施している。標準化事業の実施体制 [賛成(コメント付き)] ・ISO/FDIS 4548-9 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法― は、図 1 に示すように、“ISO 対策内燃機関委員会 第 9 部:入口及び出口アンチドレン弁試験(改正) (JICESC/Japan Internal Combustion Engine Stand [賛成] ・ISO/DIS 7967-3 往復動内燃機関―要素及びシステム用語ー第 3 Committee for ISO)“を設置し、その下に ISO 規格審 [賛成] 部:弁,カム及び駆動装置(改正) 議のための委員会(常設)及び JIS 原案作成のための 委員会(必要に応じ単年度設置)を置いている。 (2) 次の規格の定期見直し(Systematic review)に対 ISO 関係については、経済産業省産業技術環境局か し、日本の投票回答を行った。 ら、(財)日本規格協会に委託された“国際規格回答 ・ISO 14314:2004 往復動内燃機関―リコイル始動装置―一般安全要 [継続] 求事項 原案調査作成”の業務を(財)日本規格協会からの再 ・ISO 8528-12:1997 往復動内燃機関駆動発電装置―第 12 部:非常 委託の契約により実施している。また、JIS 原案作 [改正(コメント付)] 用発電装置 成事業は、(財)日本規格協会の“JIS 原案作成公募に よる JIS の制定・改正の原案作成”制度の適用を受 ・ISO 6826:1997 往復動内燃機関―防火装置 [継続] けて実施している。 ・ISO 11102-1,-2:1997 往復動内燃機関―手動始動装置 [継続] ・ISO 15550:2002 内燃機関-機関出力の決定方法及び測定方法(共通 2. ・ISO 14396:2002 往復動内燃機関-機関出力の決定方法及び測定方法 2.1 図 1 に示すように、ISO/TC70 に対応する国内 (排気排出物測定に対する追加要求事項) 委員会は、ISO/TC70 国内対策委員会であり、その 費量・潤滑油 ISO/TC70/SC8 分科会(排気排出物測定)を設置して ・ISO 4548-2:1997 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法― TC70/SC7 分科会については、従来通り、実質的審 第 2 部:エレメント逃し弁特性 議は、自動車部品工業会の濾器技術委員会に委託 第 3 部:高圧力損失及び高温に対する抵抗 [改正(コメント付)] ISO/TC70 関係の国際会議開催状況 ・ISO 4548-4:1997 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法― 国際会議開催状況及び予定(2007∼2008 年度)は、次 第4部:初期粒子捕捉効率,寿命及び累積効率(重量法) のとおりである。(詳細は、巻末の日内連主要行事 [廃止(コメント付)] 等一覧を参照) ・ISO 8178-10:2002 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法― 第 11 部:自動洗浄フィルタ (出席予定) おける排気煙濃度の現地測定での試験サイクル及び試験方法 ISO/TC70(SC7、SC8 を含む)での審議状況 [継続(コメント付き)] (1) 2007 年度には、次の規格原案(FDIS、DIS 等)の (3) 新たに次の国際規格が発行された。 審議が行われ、これらに対し投票回答を行った。 ([ [継続] ・往復動内燃機関−排気排出物測定−第 10 部:圧縮点火機関の過渡状態に TC70、TC70/SC8 は、未定。 2.3 [継続] ・ISO 4548-3:1997 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法― し、投票回答については書面審議とした。 TC70/SC7 1 回 [継続] 第1部:圧力損失/流れ特性 分科会 3 回の委員会を開催し対応した。なお、 ・2008 年度 [改正(コメント付)] ・ISO 4548-1:1997 内燃機関用全流量形潤滑油ろ過器の試験方法― 2007 年度は、TC70 国内対策委員会 2 回、TC70/SC8 TC70/SC7、SC8 各1回 (出席) 消費 量の表示及び試験方法−一般機関に対する追加要 求事項 活動している。 ・2007 年度 [継続] ・ISO 3046-1:2002 往復動内燃機関―性能―第1部:出力・燃料消 下に ISO/TC70/SC7 分科会(潤滑油ろ過器試験)及び 2.2 [改正(コメント付)] 要求事項) ISO/TC70(往復動内燃機関)専門委員会 ・ISO 8178-2:2008 往復動内燃機関-排気排出物測定-第 2 部:ガス ]は投票内容を示す) 状排出物及び粒子状排出物の搭載状態での測定 (第 2 版) ・ISO/FDIS 8178-2 往復動内燃機関−排気排出物測定−第 2 部:ガ (4) 特記事項 a) ISO/TC70 幹事国の件 * 特別参与 TC70 の幹事国であったイギリスが 2006 年 12 月で 32 幹事国を返上し、以後空席になっていたので、経 TC192/WG10 済産業省と協議の上、日本が立候補したが、対抗 TC192/WG11、12 して中国が立候補したため、結局、TMB内投票 TC192/WG13 2 回(出席) TC192 1 回(出席) の結果、開発途上国有利の原則で幹事国は中国に ・2008 年度 1 回(欠席) 各 1 回(出席) 決まった。決定後約 1 年経過するが、まだ議長が TC192/WG9,11,12,13 各 1 回(出席) 空席のままであり、活動も停滞している。 b) TC70/SC7 の審議状況 TC192/WG9(9 月予定) 3.3 ISO 4548-12(粒子カウント法による全流量形潤滑油 (1) 次の DIS、CD に対し投票回答を行った。 ろ過器の試験方法)の改正のための持ち回り試験が ・ISO/DIS 2314 ガスタービン−受渡試験方法(改正) (未定) ISO/TC192 での規格審議状況 継続されているほか、Part5(インパルステスト)、 [賛成(コメント付き)] Part6(耐圧テスト)などの改正作業が実施されている。 ・ISO/CD 26382 Cogeneration systems−Technical declarations c) TC70/SC8 の審議状況 for planning, evaluation and procurement [賛成] TC70/SC8 では、ISO 8178 シリーズの Part1,2,4,5 の (2) 次の規格の定期見直しの回答を行った。 改正作業が行われていたが、Part1 及び 2 について ・ISO 3977-1 ガスタービン−調達仕様−第 1 部:一般事項及び定義 は、改正規格を発行済み、Part 4 及び 5 については [改正(コメント付き)] FDIS 又は DIS が成立していて近々IS が発行される。 ・ISO 3977-2 ガスタービン−調達仕様−第 2 部:比較基準条 これと併行して、対応する JIS の改正作業を行って 件及び定格 [継続(コメント付き)] いたが、詳細に検討すると、かなり変更の必要な ・ISO 3977-3 ガスタービン−調達仕様−第 3 部:設計要求事項 事項があり、その都度 SC8 事務局へ次回見直し時 [改正(コメント付き)] に修正するよう要求している。 ・ISO 3977-4 ガスタービン−調達仕様−第 4 部:燃料及び環境 2.4 2008 年度の活動計画 [改正(コメント付き)] 前年度のとおり、ISO/TC70 国内対策委員会を中心 ・ISO 3977-7 ガスタービン−調達仕様−第 7 部:技術情報 とした体制で進める。委員会における審議は、会 [継続(コメント付き)] 議及び書面審議を有効に組み合わせ、効率的かつ ・ISO 3977-8 ガスタービン−調達仕様−第 8 部:検査,試験,据付 実質的な審議・運営を行う。また、対応する JIS 原 [継続(コメント付き)] 及び完成 案作成作業とも効果的な連携を保つようにする。 (3) 審議中の主な国際規格案 2008 年度は、TC70 国内対策委員会 2 回、TC70/SC8 ・ISO/DIS 21789 Gas turbines - Safety 分科会 2 回を予定している。 (WG10 で審議、FDIS 準備中) 従来通り、国際会議にはできる限り、代表を派遣し、 ・ ISO/WD 19859 日本の意見を ISO 規格に反映させるようにする。 Gas turbines - Electric power generation Part 1:Requirements for electric power generation application 3. 3.1 ISO/TC192(ガスタービン)専門委員会 ・ISO/DIS 2314 (WG9 で審議中) Gas turbines - Acceptance test(改正) ISO/TC192 は、テーマごとに 13 の作業グルー (WG11 で審議中) プ(WG)を置き、原案作成の作業を実施している。 ・ISO/WD 19372 Requirements for microturbines used 国内的には、TC192 国内対策委員会を設置し、各 in power generation or combined heat and power WG ごとに担当の委員を決め、ISO 規格原案に対す applications る、日本の意見をとりまとめている。なお、2006 (WG12 で審議中) ・ISO/DIS 26382 Cogeneration systems −Technical 年度から、日本を幹事国とするコージェネレーシ declarations for planning, evaluation and procurement ョンをテーマとする WG13 の活動を円滑にするた (WG13 で審議中) め、TC192 国内対策委員会の中に TC192/WG13 国 (4) 特記事項 内作業委員会を設け、日本コージェネレーション a) TC192/WG9(発電用途) センター(JCGC)の国際標準化分科会と協力して、 WG が設置されたものの活動していなかったが、 原案作成作業を実施している。 2008 年 6 月に新コンビーナのもとでキックオフの 2007年度には、TC192国内対策委員会を3回、WG13 国際会議が開催されて、スタートした。配布され 国内作業委員会を2回開催し、原案の審議を行った。 た WD を見ると、ISO 3977、API616 などとの重複 3.2 が懸念されるため、日本としては、規定項目の選 ISO/TC192 関係国際会議の開催状況 ・2007 年度 TC192 1 回(出席) 択、絞込みについて申し入れることにしている。 33 ・JIS B 8008-2 往復動内燃機関−排気排出物測定−第 2 b) TC192/WG10(安全性) すでに DIS 27189 は成立し、これに対する技術的な 部:ガス状排出物及び粒子状排出物の搭載状態での測定 コメントの調整も済んでいるが、FDIS について中 [ISO 8178-2:2008 の整合化規格] 央事務局とコンビーナ間でトラブルがあり、かつ ・JIS B 8008-5 往復動内燃機関−排気排出物測定−第 5 膨大な量のフランス語訳に時間がかかっていて 部:試験燃料 [ISO/DIS 8178-5:2006 の整合化規格] FDIS の配布が大幅に遅れている。今年度中には、 ・JIS B 8002-3 往復動内燃機関−性能−第 3 部:測定 FDIS は成立の見通しである。 [ISO 3046-3:2006 の整合化規格] c) TC192/WG11(受渡試験方法の改正) 次のように JIS 原案作成委員会及び分科会を設置 DIS は、賛成8、反対2、棄権1で成立したが、反 し、規格原案の審議を実施した。 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会及び分科会 対国はじめ多数の修正コメントが出され、調整の ため国際会議が開催された。ほぼ、技術的な意見 委員長 の調整は終ったので、FDIS のドラフト作成に取り 参与) 掛かっている。これも、今年度中には、FDIS が成 主査 :芦刈真也(コマツ) 立の見通しである。 幹事 :浅野一朗(堀場製作所) d) TC192/WG12(マイクロガスタービン) 副幹事 :花井誠一郎(三菱重工業) 昨年 WD は、一応配布されたが、作業が遅々とし 委員 て進まず、TC192 事務局から中止の警告を受けて 開催回数:委員会 3 回、分科会 8 回 :古林誠(元横浜国立大学/日内連 :委員会 25 名、分科会 20 名 いる。規格作成がキャンセルされる可能性大。 4.2 2008 年度の計画 e) TC192/WG13(コージェネレーション) 2008 年度は、往復動内燃機関及びガスタービンと 日本を幹事国とする、TC192/WG13 において、過 もに適当な案件がないため、見送りとした。次年 去 3 回の国際会議を経て CD 26382 のドラフトがま 度には、往復動内燃機関の発電装置の関係の JIS とまり、TC 内投票にかけた結果承認され、DIS 段 8009 シリーズの改正規格及びガスタービンでは、 階へ進んだ。CD に対して多くのコメントが寄せら 現在 ISO でまとまりつつある受渡試験方法の改正 れたために、2007 年 12 月 3∼4 日に東京で国際会 規格を取り上げるべく検討中である。 議を開き、CD の修正について審議した。この結果 4.3 新発効の JIS を基に、DIS 案を作成し、2008 年 6 月にベルリン 2007 年度には、日内連が原案作成団体となって作 で第 5 回国際会議で審議の上、投票用 DIS をまと 成した次の JIS が制定・発効された。 めた。当初スケジュールから 8 ヶ月ほど遅れてい (往復動内燃機関関係) るが、TC の了解の基に作業している。 ・JIS B 8008-11 往復動内燃機関−排気排出物測定−第 11 部: f) TC192 の幹事国 オフロード機関のガス状排出物及び粒子状排出物の過渡状態 2007 年 5 月の Plenary Meeting で米国が幹事国を返 における台上測定 [ISO 8178-11:2006 の整合化規格] 上する予定との話があった。結局、幹事国は米国 (ガスタービン関係) のままで、議長及び Secretary が交代し、この新体 ・JIS B 8042-3 制で 2014 年までの任期で活動することになった。 求事項 ガスタービン−調達仕様−第 3 部:設計要 [ISO 3977-3:2004 の整合化規格] (5) 2008 年度の活動計画 TC192 国内対策委員会を中心に、必要に応じ、各 5.故田中英穂先生を偲んで WG 担当委員を中心とした作業部会を行い国内意 2 月 16 日に永年日内連のガスタービン関係の標準 見のとりまとめを実施する。 化活動のご指導をいただいた田中英穂先生が逝去 特に、幹事国としての TC192/WG13 の運営を円滑 された。 に進めるように、JCGC と密接に協力しながら注力 私が初めて田中先生にお会いしたのは、まだ会社 する。TC192 国内対策委員会は、年 3 回、TC192/ 勤めの 1996 年頃、日内連のガスタービン関係の WG13 国内作業委員会を 2 回予定している。 ISO と JIS の委員会の委員になって会議に出席した ときでした。物静かな温厚な感じの方のように感 4. 国内標準化事業関係 じたが、一方、物事に厳格に対応する方のように 4.1 2007 年度の成果概要 も見え畏敬の念を抱いたのを憶えています。日内 2007 年度には、往復動内燃機関の改正原案 3 件を作 連の標準化関係の事務局を引受けてからも、はじ 成し、 2008 年 6 月末に(財)日本規格協会に提出した。 めのころは、自分で電話するのは敷居が高く、青 34 木参与をわずらわせてご都合など聞いてもらった て議論するのもしばしばでした。 こともありました。 ご高齢のためやむを得ないことかもしれませんが、 委員会の後の飲み会、JIS の作業部会の合宿など 私どもとしては、大切な方をなくしたような気が その後色々とお付き合いさせていただき、温厚な します。あらためて、ご冥福をお祈りします。 気さくな方であることが分かりました。先生は、 このような行事にはほとんど参加されて、皆と楽 しく過ごされているようでした。2002∼2006 年頃 は、毎年、JIS 作業部会と称して、MHI さんの伊豆 高原寮にお邪魔して親睦を兼ねた合宿をやってい ましたが、上り下りの激しい海岸の散歩道も難な く歩かれて、まだまだお元気だと思っていました。 JIS については、毎年、原案提出直前の 3 月になる と、1∼2 回日内連にお出でになり、原案の細部ま で目を通されて、修正を議論しました。「私はど 2004 年 9 月 JIS 作業部会にて うでもいいんだけどね」と言いながら、実はどう (MHI 伊豆高原研修所) でもよくはなく、1 行の文章を 30 分も 40 分もかけ 日本内燃機関連合会 [標準化事業担当常設委員会] ISO 対策内燃機関委員会 (JICESC) 委員長 青木千明(日内連) ISO/TC70(往復動内燃機関) ISO/TC192 (ガスタービン) 国内対策委員会 国内対策委員会 委員長 染谷常雄(東京大学名誉教授) 委員長 川口修(慶応大学名誉教授) 主 査 古林 誠(日内連) 主 査 安田耕二(日立製作所) ISO/TC192/WG13 ISO/TC70/SC7 分科会 (潤滑油ろ過器試験) 主 査 鈴木光俊 (マーレフィルターシステムズ) ISO/TC70/SC8 分科会 (コージェネレーション) (排気排出物測定) 国内作業委員会 主 査 芦刈真也(コマツ) 幹事 伊東弘一(早稲田大学) [必要な年度にテーマごとに単年度設置] ガスタービン JIS 原案作成委員会 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会 往復動内燃機関分科会 図1 ガスタービン分科会 ISO 対策内燃機関委員会(JICESC)の組織 35 事務局通信 2 2008 年度第二回 日内連主催講演会の計画 テーマ ― 過給機の最新情報 講演会 エンジンの性能を決定する最重要部品:過給機 ― この度、本年度二回目の日本内燃機関連合会主催講演会を催すこととなりました。 燃焼に必要な空気を圧縮して、機関に供給する重要な役割を演じている過給機は、古くから機関の 性能を左右する重要コンポーネントとして注目されています。その性能を評価する指標として、圧力 比、総合効率、風量などが使われていますが、そのいずれをとっても最近の進歩は目を見張るものが あります。 本講演会では、世界を代表する過給機メーカーにその最新情報を提供していただくこととなりまし た。また、同時に過給機の使い方、トラブル事例の解析結果によるトラブル防止方法、機関の性能を いつまでも最良の状態に保つ過給機保守のキーポイントなどについても講演いただきます。 最近の原油の高騰は止まる所を知りません。また、一方では環境規制も強化され、ユーザーにとっ て機関の状況を最適に保ち、NOx の排出を抑えつつ燃料消費量を最小に保つためにはどうしたらよ いのか、真剣に検討する時期に来ています。この方面の世界の第一人者の知識を参考に、今後の進む べき道を考える良い機会としてください。 つきましては、エンジンのユーザー、エンジンメーカーなど本問題に興味のある方、特に、日頃こ れらの分野の計画、設計、開発、研究、運転実務に携わっておられる方々の多数のご来聴をお願い申 し上げます。 (1)開催日時 2008年9月30日(火) (2)会 場 笹川記念会館 (〒108-0073 東京都港区三田 3-12-12 09:25∼17:00 TEL.03-3454-5062(代) FAX.03-3454-5544) (3)講演プログラム 時 間 09:25∼09:30 09:30∼10:30 10:30∼11:30 11:30∼12:30 講 演 題 開会の辞 1) 2) 3) 目 ABB 過給機の最新情報 三菱過給機の最新情報 MAN 過給機の最新情報 ------------------------ 昼 13:30∼14:00 14:00∼14:40 4) 5) 16:50∼16:55 6) 7) (ABB) (三菱重工) (MAN) 食------------------------ 最近の過給機トラブル事例と防止策 過給機保守のポイント ------------------------ 休 15:00∼16:00 16:00∼16:50 講演者(予定) 雨森 宏一 日内連会長 (日本海事協会) (TSU) 憩 ------------------------ 二段過給システムの効果 ハイブリッド過給機の開発と応用 (Wartsila) (三菱重工) 閉会の辞 プログラムは都合により予告無く変更されることがあります 36 (4)参 加 費 まず、下記講演会事務局へ参加希望の旨を e-mail あるいは FAX でご連絡の上、参加登録費を 9 月 12 日(金)までにお振り込みください。また、念のため、当日会場へ払込票の控え又はコピー をお持ち下さい。(先着 100 名です。) 日内連会員 会員外 参加登録費 19,000円 25,000円 注:参加費にはテキスト代、お飲み物代が含まれます。 下記の協賛学会、協会の会員は上記日内連会員資格に準じます。 日本内燃機関連合会所定の郵便振替払込書が無い場合には、当会事務局にご連絡 下されば、所定の郵便振替払込書をお送りいたします。 あるいは、通常の郵便振替用紙により口座番号【00160-6-658860】、加入者名日 本内燃機関連合会にお払い込みされても結構です。 この場合には通信欄に「9 月 30 日講演会参加」と題記し、参加申込者の所属、氏名、連絡先住所、電話番号を 明記して下さい。 主 協 催: 賛: 問合せ先: 日本内燃機関連合会 (社)日本機械学会、(社)日本ガスタービン学会、(社)日本マリンエンジニアリング学会、 (社)日本陸用内燃機関協会、(社)日本舶用工業会、(社)日本船主協会 (順不同 いずれも協賛依頼中) 日本内燃機関連合会 講演会事務局 [email protected] 担当:上原 〒105‐0004 東京都港区新橋 1-6-6 木村ビル TEL:03-3574-7882 FAX:03-3574-7883 《講演会会場ご案内》 [笹川記念会館] 〒108-0073 東京都港区三田 3-12-12 TEL.03-3454-5062(代) FAX.03-3454-5544 交通のご案内・・・ JR 田町駅(三田口)より徒歩 8 分 都営地下鉄三田線 三田駅(出口 A1)より徒歩 6 分 都営地下鉄浅草線 泉岳駅寺(出口 A4)より徒歩 3 分 今後の講演会テーマ募集 今後の講演会のテーマにつき、ご要望ありましたら 日内連までご連絡下さい。 37 事務局通信 3 CIMAC WG(作業グループ)と日本対応の国内委員会 (2008-07-23)日本内燃機関連合会 CIMAC(国際燃焼機関会議) 日本からの役職者 会長 事務局長 WG 担当副会長 Karl M. Wojik (AVL, Austria) Markus Heseding (CIMAC, Germany) R. Marquard (MAN, Germany) テクニカルプログラム担当副会長 評議員 評議員 伊藤 恭裕(新潟原動機) /Y.Itoh 高畑 泰幸(ヤンマー) /Y.Takahata 山田 知夫(日内連)/T.Yamada 主査会議議長: 新潟原動機 伊藤恭裕 常務 事務局:日本内燃機関連合会 山田知夫 特別参与 WG No. 02 04 05 07 08 10 13 15 WG Title, Chairman, WG No.,、WG WG: Class. Soc. D.E. coordinating WG (船級協会ディーゼル機関) K.B. Hansen (MAN /DK) WG2 CS-D WG: Crankshaft Dimensions (船級協会ディーゼル機関-クランク軸の寸法) WG4 CD WG: Exhaust Emission Controls-D.E. (ディーゼル機関―排気排出物の制御) G. Hellen (Wartsila/Finland) WG5 D-EX WG: Heavy Fuels (重油) K.Aabo (MAN/Denmark) WG7 HF WG: Marine Lubricants (舶用潤滑油) H. Gering(MAN/Germany) WG8 ML WG: Users (往復動内燃機関ユーザー) D.Walford (Teekay Shipping/Canada) WG10 U WG: Turbocharger efficiency (過給機効率) Dr.E.Codan ( ABB TurboSystems/S)WG13 TE WG: Engine Electronics and Automation System (電子制御と自動制御システム) R. Boom (Woodward/NL) WG EEA 16 WG: Auxiliary systems-design (機関補機システム) F.Deichman(Columbus Ship/Germany) WG16ASD 17 WG: Gas Engine (ガス機関) Lars Nerheim ( Ricardo/UK ) WG17 GFA 18 国内担当委員会 もしくは委託先 abrev. 日内連 WG2 対応国内委員会 JICEF WG2 committee 日内連 WG4 対応国内委員会 JICEF WG4 committee 日内連 WG5 対応国内委員会 JICEF WG5 committee 日内連 WG7 対応国内委員会 JICEF WG7 committee (社)日本マリンエンジニアリング学会 燃料・潤滑研究小委員会 JIME 国内委員会 主査 備 考 高橋 正英 M.Takahashi (三井造船) 荒川 高治 K. Arakawa (神戸製鋼) 川上 雅由 M.Kawakami (新潟原動機) 宮野春雄 H. Miyano (日本油化) 塚本達郎 T. Tsukamoto (東京海洋大) (メンバーが個々に対応) 日内連 WG13 対応国内委員会 JICEF WG13 committee 日内連 WG15 対応国内委員会 JICEF WG15 committee 日内連 WG16 対応国内委員会(予定) JICEF WG16 committee 日内連 WG17 対応国内委員会 JICEF WG17 committee WG: Engine room safety (機関室安全性) Johhnnes Besau (Horbiger Ventilwerke) 未設置 CORDINATOR: Int’l Standards-Recic’g Eng (コーディネーター:ISO-往復動内燃機関) J.Peaker (GEC Ruston , UK) ISC1 ISC-RE 日内連 ISO/TC70 国内対策委員会 CORDINATOR: Int’l Standards-Gas Turbine (コーディネーター:ISO-ガスタービン) A. Suzuki (JICEF , Japan) ISC2 ISC-GT 日内連 ISO/TC192 国内対策委員会 38 白石 啓一 K.Shiraishi (三菱重工) 前田 隆義 T.Maeda (ナブテスコ) 未定(国際会 議の内容によ り決定) 後藤 悟 S. Goto (新潟原動機) 未定(国際会 議の内容によ り決定) [連絡担当] 古林 誠 M.Furubayashi (日内連) [連絡担当] 鈴木 章夫 A.Suzuki (日内連) 完了 事務局通信 4 日内連主要行事等一覧 [2007 年 7 月∼2008 年 6 月分実績、2008 年 7 月∼予定及び中長期予定] 2008 年 7 月現在 区分 ○:日内連行事等(国内) ◇:CIMAC 関係(国内) ☆:標準化関係(国内) ●:日内連行事等(海外) ◆:CIMAC 関係(海外) ★:標準化関係(海外) 年-月-日 (自/至) 区 分 主な出来事(行事・会議等の名称) 開催場所 参加者等 摘 要 ○ ● ◇ ◆ ☆ ★ 2007 07-02 ☆ ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会 三井造船 07-06 ☆ ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI 07-09 ☆ ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 三井造船 08-15 ○ 日内連情報 No.92 発刊 08-20/21 ◆ 09-04 ◇ 09- ☆ 09-19/20 10-17 Classification Societies-Diesel 国際会議 コペンハーゲン/デンマーク 高橋正英 CIMAC WG Heavy Fuels 国内対応委員会 日本舶用工業会 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第1回委員会・第1回分科会 CIMAC WG "Marine Lubricants"国際会議 ダービー/英国 木原英雄 MHIEハンブルグ ◆ CIMAC WG "Gas Engines"国際会議 フランクフルト/ドイツ 後藤 悟 新潟原動機 ワシントン/米国 鈴木光俊 マーレ サンナザーレ/フランス 荒川高治 神戸製鋼 鈴木章夫 日内連 川上雅由 新潟原動機 新潟原動機 ★ ISO/TC70/SC7(潤滑油ろ過器試験)国際会議 10-25/26 ◆ 11-01 CIMAC WG "Crankshaft Dimensions"国際会議 ☆ ○ ◇ 11-14 三井造船 ◆ 10-18 11-07 CIMAC WG ◆ 11-15 ☆ 11-19 ☆ 日本規格協会 規格調整委員会 日本規格協会 日内連講演会 CIMAC ウィーン大会報告講演会 エムプラス/東京 CIMAC WG Exhaust Emission Controls 国際会議 ベルゲン/ノルウェー 往復動内燃機関JIS原案作成委員会第1回委員会・第1回分科会 堀場製作所 ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会 堀場製作所 11-21 ◆ CIMAC 役員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕 11-22 ◆ CIMAC 評議員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕他 新潟原動機 ◆ CIMAC WG ロンドン/英国 宮野春雄 日本油化 三井造船 11-21/22 11-28 ☆ 12-03/04 Heavy Fuels 国際会議 ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 ☆ ★ ISO/TC192/WG13(ガスタービン/コージェネレーションシステム)国際会議 日立製作所 東京/日本 12-11 ◇ CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会 日本舶用工業会 12-06 ◇ CIMAC WGs 国内主査会議 日内連事務所 12-13 ◇ CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会 日内連事務所 2008 01-15 ○ 日内連情報 No.93 発刊 01-16 01-21 01-30 ☆ ○ ◇ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 2 回分科会 堀場製作所 日内連第 140 回運営委員会 三菱重工業 CIMAC WG 日本舶用工業会 Heavy Fuels 国内対応委員会 02-06 ☆ ISO/TC192/WG13(コージェネレーション)国内作業委員会 コジェネセンター 02-13 ☆ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 3 回分科会 三井造船 02-22 ☆ ISO/TC70&SC8(排気排出物測定)国内対策委員会本委員会 日本海事協会 02-25 ☆ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 4 回分科会 日本海事協会 02-27 ☆ ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI CIMAC WG "Classification Societies-Diesel"国内対応委員会 日内連事務所 02-28 03-13/14 ◇ ◆ 03-28 04-07/08 ウィンターツール/スイス 高橋正英 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 5 回分科会 日本海事協会 ☆ 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 2 回委員会 日本海事協会 CIMAC WG "Crankshaft Dimensions"国際会議 オスロ/ノルウェー 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 6 回分科会 三井造船 CIMAC WG "Marine Lubricants"国際会議 フリードリヒスハーフェン/ドイツ 橋本高明 ◆ 04-09 04-10/11 CIMAC WG "Classification Societies-Diesel"国際会議 ☆ ☆ ◆ 39 欠席 トライボテックス 年-月-日 (自/至) 04-15 区 分 ○ 04-16 ◇ ◆ 04-16 ◆ 05-12 ☆ 05-14/15 05-19 主な出来事(行事・会議等の名称) ○ ● ◇ ◆ ☆ ★ ◆ ○ 開催場所 参加者等 摘 要 日内連講演会 重油の燃焼性能 オフィシア汐留 CIMAC WG "Heavy Fuels" Sub gourp2 専門家会議 日本海事協会 宮野春雄他 日本油化 CIMAC WG "Gas Engines"国際会議 フランクフルト/ドイツ 後藤 悟 新潟原動機 宮野春雄 日本油化 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 7 回分科会 日本海事協会 CIMAC WG オスロ/ノルウェー Heavy Fuels 国際会議 日内連第 141 回運営委員会 三井造船 05-20 ◆ CIMAC 役員会 グラーツ/オーストリア 伊藤恭裕 新潟原動機 05-21 ◆ CIMAC 評議員会 グラーツ/オーストリア 伊藤恭裕他 新潟原動機 ISO/TC192/WG13(コージェネレーション)国内作業委員会 IHI CIMAC WG Exhaust Emission Controls 国際会議 ハンブルグ/ドイツ 川上雅由 新潟原動機 ベルリン/ドイツ 安田耕二 日立製作 05-26 ☆ 05-27 ◆ 06-09 ★ ISO/TC192/WG11(ガスタービン/受渡試験方法)国際会議 06-10 ☆ 06-10 06-13 ★ ISO/TC192(ガスタービン)国際会議 06-19 ◇ 06-23 ☆ 06-27 06-30 ◇ ○ 07-11 08-15 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 7 回分科会 ★ ISO/TC192/WG13(コージェネレーションシステム)国際会議 ☆ ○ 伊東弘一他 早稲田大学 ベルリン/ドイツ 安田耕二他 日立製作 鈴木光俊 マーレ 新潟原動機 CIMAC WGs 国内主査会議 日内連事務所 往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 3 回委員会 堀場製作所 CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会 日内連事務所 日内連第 93 回理事会・第 54 回通常総会 八重洲倶楽部 ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 IHI 日内連情報 No.94 発刊 09-09 ◇ CIMAC WG 09-10 ◇ CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会 Heavy Fuels 国内対応委員会 09- ☆ ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 09- ☆ ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会 0909-30 三井造船 ベルリン/ドイツ ◆ ○ 10-02 ◆ 10-08 ◆ CIMAC WG "Classification Societies-Diesel"国際会議 ハンブルグ/ドイツ 日内連講演会 過給機最新事情 笹川記念館 CIMAC WG "Gas Engines"国際会議 フランクフルト/ドイツ ★ ISO/TC70/SC7(潤滑油ろ過器試験)国際会議 ◆ 11-13/14 ◆ 11- 日本舶用工業会 CIMAC WG "Marine Lubricants"国際会議 10-23 11-11 日本舶用工業会 ☆ ミラノ/イタリア CIMAC WG Exhaust Emission Controls 国際会議 英国 CIMAC WG ロンドン/英国 Heavy Fuels 国際会議 ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 11-26 ◆ CIMAC 役員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕 11-27 ◆ CIMAC 評議員会 フランクフルト/ドイツ 伊藤恭裕他 新潟原動機 CIMAC WGs 国内主査会議 日内連事務所 ○ 日内連第 142 回運営委員会 ヤンマー 01-15 ○ 日内連情報 No.95 発刊 01- ○ 日内連講演会 次世代の機関室プラント 12-10 12- ◇ 2009 02- ☆ ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会 02- ☆ ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会 02- ☆ ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会 2010 06-14/17 ◆ 第 26 回 CIMAC ベルゲン大会 ベルゲン/ノルウェー 40 事務局後記 待望の上原主任が、5月から事務所に復帰し、ようやく事務所らしい顔ぶれとなりました。 本年度は、CIMAC大会の中間年にあたり、他に大きな行事もなく比較的落ち着いた年となりそうです。来年 に入ると2010年CIMACベルゲン大会の論文募集も始まります。日内連事務局としては、前回同様多くの論文が 日本から提出されることを期待しております。 また、CIMAC大会時に発表される次期CIMAC会長人事に関し、1985年に就任した柴田会長からおおよそ20年 が経過しており、そろそろ日本からCIMAC会長を出しても良い時期であると考え、CIMAC本部関係者との間で 下準備を進めております。 個人的には、日内連理事会・総会終了後の 7 月に 10 日間の長期休暇を取ってスペインに行ってきました。ガ ウディやピカソやドン・キホーテの国を堪能してきました。(田山) 去年までひまな時とか電車の中では、専ら阿刀田高や藤沢周平の本を読んでいた。両者とも文体がすっきり していて大好きです。特に、藤沢周平の小説は、近所の図書館の全集や買い求めた文庫本でほとんど読んでし まった。 今年に入り NHK のテレビで「赤毛のアン」の特集番組を見て、家にあった、昔誰かが読んだ文庫本を読んで みたら、感激してしまい、原書で読んでみようと思い立ち、ペーパーバックスを買って読んでみたらこれがま たいっそう雰囲気があってやみつきとなってしまった。なじみのない花や木の名前が沢山出てくるので、骨が 折れたが、慣れると、カナダの大自然の中で、いきいきと暮らす少女の姿が目に浮かんでくるようです。3 冊目 まで一気に読んでしまった。私の印象に残った、次のような文章はどうでしょうか? −" Tomorrow is always fresh." −" I believe the nicest and sweetest days are not those on which anything very splendid or exciting happens but just those that bring simple little pleasures, following one another softly, like pearls slipping off a string." 貧血症も完治したようで、赤血球の数が増えたせいか、大分若返ったような気がしています。(鈴木) 最近は、懐古趣味なのでしょうか、大昔買って転勤時にも大事に持っていたレコードを聴き始めています。 新入社員当事買ったプレーヤーは、ベルトが朽ちて使い物にならず(ベルトは探せばあるようですが)、「中古品を 新調」しました。また、中古レコード屋では、貴重な盤は結構高いですが、安い盤は 100 円から出ていて、中年 が主ですが結構幅広い世代の人が、必死に掘り出し物を探している姿に、こちらも燃えてきます。 私は、デジタル(CD)化すると最高の音質になると思っていたのですが、改めてレコードを聴いて、アナログ音が なんとすばらしい音なのかと、惚れ直しています。 音の暖かさ、深み、分解能、共に、デジタルより遥かに勝っています。但し、私が持っている CD は、レコード 用にアナログ録音(多分)した原盤をデジタル化したものが殆どですのですので(結果的に同じ録音の CD とレコー ドとの両方を持っているのも結構あります)、デジタル録音した新しい録音の音は別だとは思います。 機械的に彫った溝に、あのような微妙な音質の違いを移しこむ技術に改めて感心し、全く知らない技術の世界 でもあるので、驚異的な技術と思っています。 要は、全て「新しい技術のデジタルが良い」と思っていたのが大きな誤解であることに気付いた次第です。 レコード盤に溝を彫る技術は、デジタル化で消滅してしまったのでしょうか? それとも、どこかの技術に生かされているのでしょうか? 内燃機関の技術も、これからの社会のニーズに対応していくには、「温故知新」で過去の経験、技術を振り返 ってみることも重要なことなのでしょう。(山田) 残暑お見舞申し上げます。この号が皆様のお手元に届く頃には、連日続く暑さも少し和らいでいることと思 いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨年8月に女の子を出産し、しばらく休暇を取っておりましたが、 5 月半ばに日内連へ復帰(時短勤務です)いたしました。ようやく仕事の勘(?)も戻ってきたようなそんな気がし ている今日この頃です。 本号へも沢山の原稿をお寄せくださいましてありがとうございました。世界各地で開催される国際会議の町 の様子などをあれこれ想像しながら、皆様からいただいた原稿を拝見いたしました。9 月から年度後半に入りま すが、日内連では講演会・委員会等様々な行事が予定されておりますので、皆様の積極的なご参加をお願い申 し上げます。 子どもは間もなく 1 歳になります。育児をしながらの毎日は、予想以上に忙しく、ほっとする間もなかなか ありませんが、 手抜き 家事道を究めるべく、研鑽を積む日々を送っております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(上原) 41 日内連情報 No.94 2008 年 8 月 発行日 2008 年 8 月 20 日 発行所 日本内燃機関連合会 発行者 田山 経二郎 〒105−0004 東京都港区新橋 1−6−6 木村ビル 6 階 TEL.03-3574-7882;FAX:03-3574-7883 E-mail: [email protected] 印刷所 神田商会 〒852−8144 長崎市女の都 3-3-18 TEL.& FAX.:095-846-4681 ©2008,日本内燃機関連合会 本誌に掲載された著作物の無断での複写・転載・翻訳を禁じます。
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