2009.3.26 №111 〔青少年健全育成だより〕 発行:木更津市まなび支援センター 所長:石井 章 〒292-0055 千葉県木更津市朝日1-8-17 ℡/Fax0438(22)4152 ℡【相談専用】(25)5000・(25)3749 相談メール [email protected] 「携帯電話」小中学校への持ち込み原則禁止へ 文科省通知(平成 21 年 1 月 30 日)付け 急速に普及しつつある携帯電話を巡っては、その利便性とともに弊害 についても議論が盛んになり、特に小中学生を含む青少年への影響につ いては大きな社会問題となっています。特に、 「携帯」のネット機能を利 用した、ブログやプロフ・掲示板などによる、いじめ、個人情報流出、援 助交際などが問題となっています。この一年、文科省を中心に各種研修 会の開催や、啓発資料の作成配布など相次いで対策を打ち出してきまし た。 昨年 12 月には全国の小・中・高等学校を対象に「学校における携帯電話 の取扱い等に関する調査」を実施し、結果を受けた形で今回の、 「学校に おける携帯電話の取扱い等について」の通知が、全国の学校及び教育委 員会に出されました。 文科省通知「学校における携帯電話の取扱い等について」概要 【小・中学校】 ①学校への児童生徒の携帯電話の持ち込みは原則禁止とすべきであること。 ②やむをえない場合は、保護者から学校長に許可を申請させる。 【高等学校】 ①授業中や学校内での使用の禁止など携帯電話の使用制限をすべきであること。 ②携帯電話の学校への持込を禁止することも考えられる。 【教育委員会】 ①基本的指導方針を定めるなど、指導を徹底する。 ②学校における情報モラル教育の取組をより一層強化する。 ③「ネット上のいじめ」を含むいじめ等に対する取組をさらに進める。 ④家庭や地域に対して、危険性や対応策についての啓発活動を積極的に行い、家庭における携帯電話利 用に関するルール作りやフィルタリングの利用促進に努める。 「学校における携帯電話の取扱い等に関する調査」について 小学校では、約94%、中学校では約99%が原則持込禁止⇒木更津市では100% 木更津市の状況(平成 20 年 12 月 1 日現在、上記調査より) 原則禁止の例外措置 小学校 中学校 一定の理由・事情に限って、家庭からの申請により持込を認めている 13 10 例外は認めていない 4 2 その他(部活等の遠征のときのみ、等) 1 1 ☆ 街 頭 指 導 ( 4/ 1~ 2 / 2 8 ) 【計 画 指導 】 セ ンター 職 員 によ る 街 頭指 導 。 【 地区 指 導 】各 地 区青 少 年 補導 員 に よる 街 頭指 導 。 原則 と し て月 1回 以 上 実 施。 【 特別 指 導 】J R マナ ー 指 導* ・花 火 大会 終 了 後の 街 頭 指導 *高校生の下校時間帯に内房線、久留里線に乗車してのマナー指導 実施回数 延従事者 指導少年数 計画指導 98回 197名 9名 地区指導 128回 573名 61名 6回 104名 8名 232回 874名 78名 特 別 指 導 (花火・JR) 合 計 主な指導内容は、夜遊び、たむろ、 喫煙、自転車二人乗りでした。 ☆啓発活動 街頭キャンペーン(11 月 10 日)を実施。 啓発チラシ「あなたは大丈夫?携帯メールやりすぎ度チェック」を作 成、高校生を中心に、駅頭で配布しました。 その他、「未成年飲酒防止」「未成年喫煙防止」「薬物乱用防止」など 関係団体の啓発活動に参加協力しました。 ☆少年相談 【 相 談 受理 件 数 (平 成 21 年 3 月2 5 日 現在 ) 】 男 子 女 子 合 計 前年同期 来所相談 43 35 78 51 電話相談 85 119 204 148 来所 電話 いじめ 2 5 友人関係 1 9 異性関係 1 身体のこと 1 6 学校生活への不適応 3 1 学業 不登校 精神不安 4 12 53 49 1 39 家庭のこと 1 非行 1 子育て・しつけ 8 被害 その他 4 【 今 年 度の 相 談 を振 り 返っ て 】 「 ま な び支 援 セ ンタ ー」と し て スタ ー ト して 2 年目 と な りま し た。名 称や業 務 内 容が 認 識 され 始 めた から か 、利 用 者が 昨 年 度に 益し て 増 加し て い ます 。今年度 の 傾 向 とし て ・ 電 話 相談 の 増 加 ・ 来 所相 談 の 増加 ・ 訪 問 相談 の 増 加 ・ 継 続 相 談 の 増加 ・ 本 人 から の 相 談の 増 加 ・ 両 親 で の 相 談の 増 加 ・ 電 話 相談 か ら 来所 相 談へ の 継 続相 談 の 増加 ・ 未 就 学児 ・ 小 学生 ・ 中学 生 に 関わ る 相 談の 増 加 ・「 不登 校」「 子育 て・し つ け 」に 関 する 相 談の増加 ・ 「 い じめ 」 「 学業 」 に関 す る 相談 の 減 少 が見られました。困りごとがなかなか改善されず、相談 55 される方が多かったように思います。お母さんからの相 4 談が多いのですが、ご両親揃っての来所相談が多くなっ 22 ており、お子さんのことをきっかけに、ご夫婦やご家族 のあり方を見直すこともできたように思います。お母さ ん一人で悩むよりも解決・改善に向かう力が大きいと、 相談に関わりながら実感しました。
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