（）年（平成年）月日広島県医師会速報（第号）昭和年月日　第種郵便物承認ベルサイユ宮殿この月の連休に、フランスに行ってきました。何回も行っている人も多いと聞きますが、初めてのフランス旅行でした。妻と二人だけの旅行ですが、わが家の旅行ルールでは、基本パック旅行はしないと決めています。まず、航空券を取る、航空券がなければ、何処にも行けません。宿とか他は何とかなるものです。その次に、ホテルを予約する。ここは妻のこだわりが出るので、後で異議が出ないようによく協議をして決めます。その後で、オプションを、予約していきます。今回の、旅行の特徴は、泊のうち、ベルサイユに泊したことです。ベルサイユ宮殿は、オプショナルツアーでは、午前のみ、午後のみの見学ツアーも多いですが、日間全日ベルサイユ宮殿に行きました。妻はベルサイユの薔薇世代として、こだわりがあるようでした。宿泊したホテルは、トリアノン　パレス　ベルサイユ　ア　ウォルドーフ　アストリア　ホテルと、舌をかみそうな、長ったらしい名前のホテルで、一見、宮殿風のホテルです。このホテルの特徴は、なんと言っても、ベルサイユ宮殿の敷地に隣接していて、宮殿が開館となる前に、裏口（と言っても正規の入口）からいつでも、庭園に入ることができることです。ベルサイユ宮殿は、皆さん良くご存じでしょうが、年にフランス王ルイ世（在位年- 年）が建てたフランスの宮殿（建設当初は離宮）です。パリの南西キロに位置する、イヴリーヌ県ベルサイユにあります。主な部分の設計はマンサールとル・ブランによって行われ、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって造営された、バロック建築の代表作で、豪華な建物と広大な美しい庭園で有名な宮殿です。この庭園が、すごいのです。何がすごいかと言えば、まずはその広さで、この庭園、とにかく広い。宮殿も合わせた敷地面積は約，ヘクタールで、東京ドーム概算で個分以上。当時はこの倍の広さがあったと言うことですが、年のフランス革命を機に縮小されましたが、それでも隅々まで歩いて見学するのはたいへんで、敷地内をプチトランというミニ電車が走っており、馬車や自転車も貸し出されていたりします。それと、この庭園は全て人手によって作り上げられた人工物であると言うことです。アンドレ・ル・ノートル設計の平面幾何学式庭園で、平地を幾何的に切り分け、川や池・泉・運河を造り、植物を整然と幾何学的に配して装飾しています。庭園の中心は、宮殿からラトナの泉、緑の絨毯、アポロンの泉を経てグラン・カナル（大運河）、プチ・カナル（小運河）へと続く直線的な造形で、水なき土地に水を引き、水をふんだんに使って王の力を誇示したと言われています。よく、これだけの物をあの時代に、人工的に作ったものと、驚嘆しました。 2015 一般社団法人広島県医師会航空券、ホテルもそうですが、ベルサイユ宮殿の入場券もインターネットで買いました。でも、この時、あわててミスをしてしまいました。ショウを見たり、すべての施設に入れる daysPasspor t を買ったのですが、間違って、ダブルで買ってしまいました。当日、払戻ができるかと聞いたのですが、だめと言われました。初日は、夜到着したので、ホテルに着いたら、そのまま熟睡でした。次の日の朝は、早く起きて、と言っても時くらいですが、裏口、と言っても正面入り口ではないと言うだけで正式な入り口から、まだチケットをチェックする人がいないところから、庭園に入りました。時が、宮殿の開館時間ですから、それまで、観光客のいない庭園を見渡しました。そこで、その広さにびっくりした訳です。分前に、正面入り口に行った所、すでに、長蛇の列で、時開館の後、分近く並び入館しました。バロック＆ロココ様式による建物で、王族の住居であるだけでなく、数千人の貴族や高官がここに集まって政治を行い、～万人の従者が働いていたということです。有名な鏡の間の他に、戦争の間、平和の間、閣議の間、王室礼拝堂、王の居殿、王妃の居殿、皇太子の居殿などがありましたが、私の妻の頭の中では、漫画で仕入れた知識ですべて、その情景がインプットされているようでした。次の日は、運河、トリアノン、庭園、村里を中心に見学しました。大トリアノンはフランス革命の後ナポレオン世が滞在したことで有名です。ルイ世が愛人ポンパドゥール夫人のために造ったのがプチ・トリアノン（小トリアノン宮殿）で、後にルイ世によってマリー・アントワネットに贈られました。プチ・トリアノンの背後に広がる一帯はル・アモーと呼ばれ、マリー・アントワネットの命で造られたことから「王妃の村里」といわれています。川や池や植物をランダムに配し、自然を模して設計された田舎の風景式庭園には、軒の農家の他に、マリーが愛人と密会した愛の殿堂などがあります。もちろん、これらの話も、妻の頭にはすべて、インプットされていました。まだまだ、話は尽きないのですが、紙面もあまりないようなので、終わりにしたいと思います。ひとつ付け加えれば、月というのに、非常に寒くて冬物の上着が要るほど寒くて、寒がりの私には堪えました。残念な事は、ホテル内レストランのゴードン・ラムゼイで食事ができなかったこと（日曜日は休みでした）、ルーブル美術館を半日しか見学できかったことで、笑い話は、幾何学的庭園が、ラビリンスとなっていて、迷子になり、出た所が目指していた所と全く違っていて、良い運動になったことです。旅は、自由度が有って、手作りが良いですね。（水野　正晴） 27 11月25日〒732-0057 広島市東区二葉の里三丁目2番3号 TEL 082-568-1511 FAX 082-568-2112 広島県医師会長平松恵一（広報委員）山中祐介、小園亮次、高路修、佐々木達、佐々木龍司、谷充理、中尾三和子、平林直樹、正岡良之、吉田良順、小笠原英敬、水野正晴、岩崎泰政