第2回 国際SFシンポジウム

第2回 国際SFシンポジウム 【広島大会】#ISFS2
日本 SF 作家クラブ 50 周年記念
2013 年7月 20 日(土)
広島修道大学 7号館学術ホール
日時:2013 年7月 20 日(土) 開場 9:00am、開演 10:00am (12:00pm 終演)
演題:21 世紀SFの夢 ―― 自然・文化・未来
司会:巽
孝之
(慶應義塾大学教授)
出演:パオロ・バチガルピ、パット・マーフィー、呉
ドゥニ・タヤンディエー、荒巻
入場:無料
義雄、高野
岩、
史緒
参加方法:予約不要、参加自由、同時通訳あり
シンポジウムゲスト講師プロフィール
パオロ・バチガルピ(Paolo Bacigalupi)
アメリカの新鋭SF作家。ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ロー
カス賞、ジョン・W・キャンベル記念賞などのSF文学賞を受賞
した The Windup Girl(2009)は『ねじまき少女』として日本
でも翻訳刊行され、2012 年の星雲賞を受賞。現在『ねじまき少
女』の他、『第六ポンプ』『シップブレイカー』などの作品が
翻訳刊行され、ウィリアム・ギブスン以来の才能として広く人
気を博している。
パット・マーフィー(Pat Murphy)
アメリカのSF・ファンタジー作家。『落ちゆく女』で
1987 年度ネビュラ賞を受賞、「恋するレイチェル」で 1988
年度シオドア・スタージョン記念賞、ネビュラ賞を受賞。
浅倉久志訳『ノービットの冒険』は、今年 2013 年 12 月に
第2部が上映される映画『ホビット』の原作、J・R・R トールキン『ホビットの
冒険』をSFに移し変えたパスティーシュ作品で、SF・ファンタジー双方の
ファンから愛されている。ジェンダーSFに与えられる唯一の年次文学賞ジェ
イムズ・ティプトリー・ジュニア賞設立発起人。
呉 岩(Yan Wu)
中国のSF作家。中国で初めてSFファンダムを作り、また、
SF創作を大学教育過程に組み込むなど、中国SFの牽引者とし
て活躍中。また北米を代表するSF学術誌<SCIENCE FICTION
STUDIES>2013 年3月号で中国SF特集の編集を行うなど、中国
のSFシーンと海外を繋ぐ原動力としても世界から注目を集め
ている。現在、国際中国SF協会会長。
ドゥニ・タヤンディエー(Denis Taillandier)
フランスの日本文学研究者。立命館大学嘱託講師、追手門大学
非常勤講師。「日本SF入門」を担当。第 8 回日本SF評論賞応
募作「荒巻義雄の「プヨブヨ工学」SF、シュルレアリスム、そ
してナノテクノロジーのイマジネーション」で選考委員特別賞を
受賞。
荒巻義雄(あらまき・よしお)
早稲田大学で心理学を学んだ後、北海学園大学(短大部)で土木・建築学を
修める。 1960 年代に北海道初のSF同人誌を主宰。 1970 年、評論「術の小説
論--私のハインライン論」、短編「大いなる正午」を「SFマガ
ジン」に発表しデビュー。代表作「柔らかい時計」は"Soft Clocks"
としてイギリスのSF雑誌に掲載され海外でも好評を博した。
1972 年、第一短編集「白壁の文字は夕陽に映える」表題作で第 3
回星雲賞短篇部門賞受賞。 2012 年、第一詩集『骸骨半島』で北
海道新聞文学賞(詩部門)受賞。著書は約 175 冊。札幌時計台ギ
ャラリーのオーナーとしても活躍し、美術評論も多い。
高野史緒(たかの・ふみお)
茨城大学卒、お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。1995 年、第 6
回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『ムジカ・マキーナ』
でデビュー。著書に『アイオーン』、『赤い星』など。編著に『時
間はだれも待ってくれない 21 世紀東欧SF・ファンタスチカ傑
作集』(東京創元社)がある。 2012 年、ロシアの文豪ドストエ
フスキー作『カラマーゾフの兄弟』の続編に挑戦したミステリー
小説『カラマーゾフの妹』では第 58 回江戸川乱歩賞を受賞。西
洋史からロシア・東欧文学まで造詣が深い。