乾燥機にかけた洗濯物が燃える事故(平成27年7月放送分)

乾燥機にかけた洗濯物が燃える事故
平成 27 年7月
衣類乾燥機で洗濯物を乾かしていたら、洗濯物が燃えてしまったという事故が報告され
ています。
例えば、
「マッサージ用のボディオイルをふき取ったタオルを洗濯し、乾燥機にかけたら
タオルが燃えた」という事故や、
「オリーブオイルのついた洗濯物を洗濯して乾燥機にかけ、
乾燥後に畳んで積んでおいたら自然発火した」などの事故が起こっています。
このような事故はアロマオイルや油分の多いマッサージクリームを大量に使うエステサ
ロンなどで発生することが多いのですが、一般家庭でも同様の事故が起こっており、国が
注意を呼び掛けています。
自然発火の原因は、油が空気にふれて酸化するときに出る「酸化熱」という熱です。
物質が空気にふれると熱が出るというのは意外な気がしますが、冬に活躍する「使い捨
てカイロ」も、鉄の粉が空気中の酸素と反応して発熱する「酸化熱」を利用した製品です。
油の中にも酸化しやすい油があり、食用油やエステ用のアロマオイルなどは酸化しやす
いと言われています。
アロマオイルやマッサージクリームがしみ込んだタオルなどは、洗濯しても繊維の隙間
に油分が残ることがあります。そのまま乾燥機で乾かすと、酸化熱に、さらに乾燥機の熱
が加わってますます高熱になり、発火して火事になる危険があります。
洗濯後でも、油分の付着した衣類やタオルなどは、絶対に乾燥機で乾燥させず、自然乾
燥させてください。