[アンケート調査結果(概要版)_201603] ハラスメントに関するアンケート調査結果より (2016年 3 月 東京経済大学 人権委員会) [今回のアンケート調査について] 【調査目的】 ①本学における教育・研究・就業上のハラスメントにかかわる意識や実態像につき統計的な数値で捉え る、②現状の防止施策等が実際に対応できるようになっているかを検証 【アンケート実施期間】 2015(平成 27)年 10 月 19 日 ~ 11 月 15 日 【調査対象】 教職員注・TA・大学院生 注:業務委託・契約・派遣等の非専任職員や従業者の方を含む。 【アンケート方法】 無記名。 Web(本学ポータル)によるもの 及び 調査票(紙媒体)によるもの を併用。 【アンケート回答者数】 229 名(発出総数 819 に対し、28.0%) [調査結果の概要] 問1 あなた自身のことについておたずねします。(性別・職種・年代) ◇回答状況は、男性 55.0%、女性 42.8%。詳細は、下記参照。 (1)あなたの性別は? (2)職種などは? (3)年齢層は? 注: 各職種等別にみた回答状況は、次のとおり。 専任教員 : 29.6% 非常勤教員: 11.1% 専任職員 : 44.5% 非専任職員: 44.1% TA・院生 : 4.2% 問2 一般的な知識についておたずねします。 ◇ ほとんどの者が、「聞いたことがある」としており、また、用語についても承知している。 (1)「ハラスメント」という言葉を聞いたことがありますか? (2).ハラスメントは総称ですが、次のうち知っているものに チェックをしてください。<複数回答可> -1- [アンケート調査結果(概要版)_201603] 問3 「セクシュアル・ハラスメント」に関する今のあなたの認識・意識を教えてください。 (1)あなたは、次のような行為をされたら(あるいは人がそうされているのを見たり聞いたりしたら)、どう感じますか? ◇ 総じて「該当する」が多いが、項目別にみると「どちらともいえない」が 、④私生活話題、③男・女らしく、⑪お茶汲 み等で3割前後みられる。 [セクシュアル・ハラスメントに] → 1.該当する 2.該当しない 3.どちらともいえない 4.答えたくない(0) 86.8 ①.スリーサイズ等の身体的特徴について聞く 11.8 75.2 ②.「女(男)のくせに」といった言葉を使う ③.「男は男らしく」「女は女らしく」といった言葉を 使う ④.婚姻関係・恋愛関係など私生活について話 題にされる 21.7 57.5 11.0 50.7 10.9 31.6 38.4 ⑤.身体をじろじろ眺める 84.6 13.2 ⑥.気軽に髪や肩など身体に触る 84.6 14.0 92.1 ⑦.就業後など食事やデートに 強引に誘う ⑧.嫌がっているのに電話をかけたりEメール・手 紙等を送る ⑨.自宅までの送迎を強要したり、相手をつけま わしたりする ⑩.性的な関係を迫る ⑪.男性・女性という理由で作業(お茶くみ,掃除, 運搬等)を頼む ⑫.宴席でのお酌やカラオケでのデュエットを強 要する n = 226~229 7.0 98.2 1.3 97.4 1.7 98.2 1.8 67.0 29.1 83.0 0% 20% 14.0 40% 60% 80% 100% (2)セクシュアル・ハラスメントに関するあなたの率直な意見をお聞かせください。 ◇ 「そう思う」+「その気持ちもある」の合計でみて、⑦冤罪等が心配、②自然の男女差はあるの2つにおいて約8割と、 他とは顕著な違いがある。 これを回答者の男女別の内訳でみると、⑦は男性が 83.3%(46.0%+37.3%)、女性が 74.5%(26.5%+48.0%)となっている。また、②は男性が 84.2%(48.4%+25.8%)、女性が 85.4%(53.1%+32.3%)である。 ◇ それ以外については、「そう思う」+「その気持ちもある」の合計は4分の1以下である。 ◇ なお、⑥自分で抗議を、などで「どちらともいえない」とする者がある程度みられる 1.そう思う ①.性的なジョークや話題を規制すると職場の人 間関係が窮屈になる ②.様々な能力・適性において自然の男女差は ある ③.セクハラ行為は受ける側にも責任がある ④.女性はつねに被害者であり悪いのはつねに 3.9 男性である ⑤.少々のセクハラにいちいち目くじらをたてるべ 3.5 きでない ⑥.セクハラをされた人は自分で相手に直接抗 8.3 議すべきだ ⑦.勘違い又は悪意によるセクハラの冤罪が発 生することが心配 ⑧.そもそもこのような調査をされること自体が不2.62.2 愉快 n = 223~229 3.そうは思わない 14.4 9.6 2.2 0% 2.そう思う気持ちもある 4.どちらともいえない 5.答えたくない 60.3 15.7 29.0 50.0 13.5 12.5 64.6 8.0 19.7 82.5 15.9 12.3 62.6 14.8 17.6 51.5 25.3 41.5 37.6 6.6 83.4 20% -2- 40% 14.4 10.9 60% 80% 100% [アンケート調査結果(概要版)_201603] 問4 本学との関連における、あなた自身の体験についておたずねします。 (1)&(2)[セクハラ等]:あなたは本学との関連において、次のような行為を受けた体験がありますか?<複数回答可> ◇ 件数として多かったのは、⑩私生活の詮索、⑭その他(記入)、⑤容姿・年齢・交友等を執拗に、⑪ジェンダー理由 の不快な言動、の順となっている。 ①不必要に身体に触られた 8 ②性的な経験や性生活について質問された 件数で表示 1~9 : n=24 10~14: n=29 7 ③性的な会話を聞かされたり性的な絵・写真等 を見せられたり目に入る場所に置かれたりした ④いわれのない性的な風評をされたり、事実無 根のうわさや性的なからかいを受けた ⑤容姿・年齢・交友関係等に関して、執拗に聞 かれたり話題にされたりした 7 4 9 ⑥食事やデートにしつこく誘われた 6 ⑦嫌がっているのに電話をかけられたり、Eメー ルや手紙等を送られた ⑧性的な電話・手紙等をしつこく送りつけられた り、ストーカー的な行為をされた 2 ⑨性的な関係を迫られた 2 3 ⑩私生活について干渉・詮索するようなことを聞 かれたり、言わされたりした ⑪「男のくせに…」「女のくせに・・・」等ジェンダー を理由に不快な言葉を言われた ⑫男性・女性であるという理由で、お茶くみ・掃 除・運搬等、本来は関係ない用務を強要された ⑬男性・女性であるという理由で、職務・仕事の 実績等を不当に低く評価された 16 9 7 2 ⑭セクハラ・その他 10 0 5 10 15 20 (3)[アカハラ・パワハラ等]:あなたは本学との関連において、次のような行為を受けた体験がありますか?<複数回答可> ◇ 件数として多いのは、<25>言葉の暴力のような言動、<28>一方的に無能呼ばわり・無視、<26>人格を否定するよう な批難、<29>その他(記入)、<23>研究・業務等を妨害するような言動、の順となっている。 21:教育・研究・業務等と関係ないと思われる私 的な用件を一方的に命じられた 22:教育・研究・業務等に関して自分だけ不当な 扱いを受けた 23:教育・研究・業務等を妨害するような言動を 受けた 24:教育・研究・業務等に関する自分の成果や アイデアを盗用された 25:理由なく、言葉の暴力と言えるようなひどい 言動を受けた 26:ミスの注意だけでなく、人格を否定するよう な批難叱責を受けた 27:仕事・業務について、無理な期限や無理な 要求で設定され、押し付けられた 28:一方的に無能呼ばわりされたり、意図的に 自分だけ無視されたりした 6 件数で表示 n = 42 9 10 3 16 14 9 15 29:アカハラ等・その他 12 0 5 10 15 20 (4)[確認用]:上記の(1)から(3)に関して、チェックや書き込みの有無についておたずねします。<どちらか1つ> ・回答状況(n=178)は、「チェック・書込みあり」が 43 名(24.2%)、「該当なし」が 135 名(75.8%)。 ◇ この欄で「チェック等あり」とするものが 24.2%あり(母数全体[229]からみると 18.8%)、4~5人に一人が経験ありとい う状況。 -3- [アンケート調査結果(概要版)_201603] 問5 上記(体験)について、あなたにとっての深刻度やその状況についてお聞きします。 (1)&(2)あなたにとって深刻だったものの番号を記入してください(1~29)。<「3 つまで」と「最も深刻だったもの(1 つ)」> 7.7 1:不必要に身体に触られた 2:性的な経験や性生活について質問された 7.7 <3つまで> %で表示 n = 39 5.1 3:性的な会話を聞かされたり性的な絵・写真等を見 せられたり目に入る場所に置かれたりした 2.6 4: いわれのない性的な風評をされたり、事実無 根のうわさや性的なからかいを受けた 5:容姿・年齢・交友関係等に関して、執拗に聞 かれたり話題にされたりした 2.6 0 6:食事やデートにしつこく誘われた 7:嫌がっているのに電話をかけられたり、Eメー ルや手紙等を送られた 8:性的な電話・手紙等をしつこく送りつけられた り、ストーカー的な行為をされた 0 7.7 2.6 7.7 2.6 2.6 0 5.1 9:性的な関係を迫られた 5.1 2.6 2.6 10:私生活について干渉・詮索するようなことを 聞かれたり、言わされたりした 11: 「男のくせに…」「女のくせに・・・」等ジェン ダーを理由に不快な言葉を言われた 2.6 0 12:男性・女性であるという理由で、お茶くみ・掃除・ 運搬等、本来は関係ない用務を強要された 2.6 0 13: 男性・女性であるという理由で、職務・仕事 の実績等を不当に低く評価された 2.6 10.3 14:セクハラ・その他 2.6 2.6 10.3 21:教育・研究・業務等と関係ないと思われる私 的な用件を一方的に命じられた 22:教育・研究・業務等に関して自分だけ不当な 扱いを受けた 23:教育・研究・業務等を妨害するような言動を 受けた 24:教育・研究・業務等に関する自分の成果や アイデアを盗用された 25:理由なく、言葉の暴力と言えるようなひどい 言動を受けた 26:ミスの注意だけでなく、人格を否定するよう な批難叱責を受けた 27:仕事・業務について、無理な期限や無理な 要求で設定され、押し付けられた 28:一方的に無能呼ばわりされたり、意図的に 自分だけ無視されたりした <最も深刻> %で表示 n = 39 2.6 5.1 5.1 2.6 12.8 5.1 12.8 2.6 2.6 0 28.2 15.4 17.9 10.3 23.1 12.8 15.4 29:アカハラ等・その他 5.1 15.4 10.3 0 50 (3)その行為は、どのようなときでしたか?<複数回答可> 100 0 50 100 (5)相手方はどのような立場の人ですか?<複数回答可> (4)相手方の性別は? <どれか1つ> -4- [アンケート調査結果(概要版)_201603] (6)そのときの状況について、おたずねします。 a)そのときあなたは、相手方に対してどのように対応しましたか?<複数回答可> ↓ b)相手方はどのような反応をしましたか?<複数回答可> ↓ 1.イヤだとはっきり意思表 示し抗議した 2.態度等でそれとなくイヤ である旨を伝えた 3.その場ではなく後でメー ルや口頭等で抗議した 4.特に何もしなかった(我 慢した・耐えた) 5.答えたくない 10.0 2.積極的な反応はなかった がその後行為は止まった 20.0 2.0 68.0 12.0 0 %で表示 n = 50 20.5 3.激怒したり脅すような言 動を示した 4.自分の悪評を周囲の人 に広めた 5.辛い仕事や無理なことを 命ずるようになった 6.口外・他言をしないように と念押し・要請された 4.0 6.その他 0 1.すぐ謝った %で表示 n = 50 15.9 9.1 4.5 2.3 52.3 7.特に変化がなかった 50 4.5 8.答えたくない 100 18.2 9.その他 0 c)その結果、事態はどうなりましたか。<どれか1つ> 50 100 (7)相手方以外への対応についてお聞きします。 ◇ 「相談した」とするものが、やや多い。相談相手は、家族・友人、職場の同僚などが多くみられる。学内の相談室は、 約3割となっている。相談しなかった理由は、「そもそも人に知られたくない事柄だった」、解決できそうもないあるい は比較的軽微であるとして「我慢した」というものが多い。 a)第三者に相談などをしましたか?<どれか1つ> b)「相談した」という方にお聞きします。誰に相談しましたか? c)「相談しなかった」という方にお聞きします。相談しなかった理由について教えてください。<複数回答可> 1.比較的軽微な被害だったので我慢した 2.そもそも人に知られたくない事柄だったから 3..このようなことを人に相談しても相手にされないと思ったから 4.相談しても解決できそうになく我慢するしかないと思ったから 5.自分の立場が危うくなると思ったから 27.3 31.8 %で表示 n = 22 13.6 31.8 18.2 9.1 4.5 4.5 4.5 6.相手に自分の意思を示したところ相手の対応に変化がみられたから 7.相談の窓口やシステムを知らないので 8.相談するかどうかを思案中 9.答えたくない 10.その他 18.2 0 -5- 20 40 60 80 100 [アンケート調査結果(概要版)_201603] (8)当該ハラスメント行為によって、あなたはどのような影響を受けましたか<複数回答可> ◇ 「不信感・嫌悪感等、何らかの精神的な負の感情を持つようになった」とするものが半数を超えるなど、精神的・身 的な負担やストレスが生じていることがうかがえる。 1.精神的に強いダメージを受け不安 定になった 36.0 2.特に大きな影響はなかった 16.0 3.職場(学内)の人に不信感・嫌悪感・ 恐怖感など何らかの精神的な負の感 情を持つようになった 4.自分にも悪いところがあったのではな いだろうかと自分を責めたりするように なった 52.0 26.0 %で表示 n = 50 28.0 5.体調を崩した 6.職場に行きたくなくなり休みがちに なった 7.医療機関(心療内科等を含む)で 治療を受けた(受けている) 6.0 8.答えたくない 6.0 12.0 9.その他 12.0 0 20 40 60 80 100 問6 本学のハラスメント防止に関する取組みについてお聞きします。 ◇ 相当程度知られているといえるが、項目によっては6割を下回るものもみられる。 (1)次の項目について、設置(設定・配置)されてい (2)本学の人権相談室について、知っていることを るのをご存知でしたか<複数回答可> 選んでください<複数回答可> 1.セクシュアル・ハラスメント防止ガ イドラインの制定 2.アカデミック・ハラスメント及びパ ワー・ハラスメント防止ガイドライン 3.人権相談室(ハラスメント相談室) の設置 4.人権相談室へのコーディネータ (専門相談員)の配置 5.本学のWebホームページでの「人 権相談室」サイトの設置 [%で表示 n=171] 2.学外から専門相談員が常駐で来 ていること 74.3 4.学内のポスターやリーフレットに 案内が掲載されていること 5.希望すれば匿名でも相談できる こと 6.Eメールや電話でも相談できるこ と 7.希望すれば人権委員会に調査申 立等を取り次いでくれること 70.2 34.6 0.5 0 73.1 62.0 3.月曜から金曜、開いていること 86.9 6.答えたくない 80.7 1. 1号館(A棟)の2階にあること 85.3 50 100 73.1 57.9 39.8 52.0 8.セクハラだけでなく人権侵害全般に ついての相談を受け付けてくれること 9.その他 66.1 2.3 [%で表示 n=181] 0 20 40 60 80 100 問7 本学のハラスメント防止に関する取組みについてお聞きします。 ◇「ハラスメント防止の啓蒙活動の強化」、「意見箱等、気軽に声を出せる状況を作る」、「人権相談室の存在をもっと PR する」などの順になっている。 1.ハラスメントに関する規程類(ガイド ライン等)の周知徹底をもっと強化する 19.6 2.ハラスメントに関する啓発活動 (広報も含めて)をもっと強化する 3.学内の相談室の存在をもっとPR する 42.9 34.2 4.ハラスメント行為に関する意見箱(目 安箱)のようなものを設けて気軽に声 を出せる状況を作る 37.5 5.学外の機関や第三者に相談でき る体制を作る 6.一般の教職員に対する研修を もっと強化する 7.管理職員や上位層の教員のみを 対象とする研修に取り組む 28.8 27.7 23.4 8.その他 7.6 [%で表示 n=184] 0 20 40 -6- 60 80 100
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