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晴天の心R176年7月号

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天理教富石分教会
立教176年7月号
大 阪 府 富 田 林 市 寿 町 4-9-10
URL:www.tomiishi.net
TEL:0721-23-3466
とみいし会報
月次祭
7月19日(金)午後1時00分~
婦人会例会
7月 9日(火)午後1時~
陽気 ぐらし講座
9 月2 2日 午前 10時~ 石川分教会
1 1 月1 0日 午前10時~ 富石分教会
講 師 ・歌 手 未定 決まり次第連絡いたします。
シ リ ーズ 「 さ あ、諭 達! 」
「諭達本文の説明⑥」
陽気ぐらしは、何よりも親神様の子供である人間が、互いにたすけ合って暮らす世の在り様である。
災害時に はひ とりでにできる「たすけあい」の姿です。
で は な ぜ 日 ご ろ か ら それ が で きな い のか 。そ れ は心 に余 計な もの が くっ つい てい る か ら で
す。
「 あ い つ は あ の と き 、こ う い うこ と を言 った 」 とか 「あ いつ 、あ ん とき こう だっ た 。 だ か
ら助け てあげない」 などという心がたすけあいの邪魔をするのです。
これがい わゆ る心の汚れです。八ッのほこりと して、「惜しい、欲しい、憎い、可愛 い(偏
愛 )、 恨 み 、 腹 立 ち 、 欲 、 高 慢 」 の 八 ッ を 手 が か り と し て 教 え て く ださ い ま し た。 そ れ さえ
取ったら、放って置いても陽気ぐらしをするのが人間なのです。そしてそれを取るのが天
理教の 教えです
それをい みじ くも震災が教えてくれました。
だから、 諭達 の次の部分にはこう書いてあるのです。
また、
よ くにきりな いどろみづや
こ ころすみ きれごくら くや
( 十下り目 四 ツ)
心 さいすきやかすんた事な ら ば
ど んな 事ても たのしみばかり
( 十四 50)
と 仰せら れるように、陽 気ぐら しは心を 澄ます 生き方でも ある。
これでつながりました。だから、陽気ぐらしは、心の汚れを取る、心を澄ます生き方な
のです 。しっかりと 心を澄ますことが大切です。これは日々の心の鍛錬です。
こ れ が 分 か っ た だ け でも 、 私 たち は 震災 とい う もの から 何か を学 ん だこ とに なる と 思 い ま
す 。(つ づく )
人の ために 祈りまし ょう
「 おた すけ・お願いカー ド」 に記入し、真剣に人のたすかりをお願いしましょう 。
一日5 分でい い ので す。その積み重 ねが、ひいて は自分の運命を変えてくれます。
分 かるよう 胸の内 より思案せよ
人 たす けたら 我が身 たすか る 三 47
話のパッチワーク
32
▼ ダイコンとニンジンとゴボウの話。この3人(?)がお風呂に入った。ちょっとお風呂が熱かったが、ニン
ジ ン は我慢 し て入っ ていた。 ゴボ ウは 入っ たとたん 我慢 でき なく て、 すぐに 出てし まった。ダイコ ンはち ょう ど
良いくらいの湯加減にして、丁寧に体を洗った。だからダイコンはきれいに真っ白で、ニンジンはのぼせた
ように赤くて、ゴボウはろくに洗ってないので真っ黒だと。ご存じ、童話の世界のおはなし▼お猿のお尻が
赤 い のは 、 餅 を 独 り 占め し よ う と し た お猿 が 、 し く じ って お尻 を ぶ つ けたか ら。 も っと あ る。 こ の手 の 話。 つ ま
り人間は昔から、自分たちの理解の及ばないこと、自然の不思議を、何らかの理由を付けてこじつけて理
解 し よ うと し た 。そ れほど に 「分 からな い」の がイヤな のが人 間▼だ ったら親 神様の なさ るこ と を 無理 に理 解
しようとしない方が良いことだってあるのではないか、というのが今月の私の主張。短期的な視点で「あれ
はこうだ」「これはこうだ」と理屈で即断しようとしないで、揺蕩(たゆた)うかに見える親の心にゆだねてみ
る。「こうだからダイコンは白い」と断定することより「どうして白いのだろうね」とともに考えることの方が価
値があ る場合だってあ ると思うのだ。
R17 6夏のこども おぢばがえり とみいし隊は7月30/31日
今年は、わかぎ(中学生)ひのきしんへの参加がある関係から30日・31日としま
す。教会への集合が難しい場合は、30日10時までに中河詰所にご集合ください。事
前に申し込みが必要ですので、必ず子どもの人数と保護者の方の人数、車の有無をご連
絡く だ さい 。変更がある場合 は前々 日まで受け付けます。
どう ぞ、お 気軽のご参加くだ さい ますようお願いいたします。
詳し い 行事 予定などは次ペー ジの 案内をご覧ください。
R176 年の とみ いし 隊の 夏のこ ども おぢ ばが えり
毎 年楽 しい行事が 一杯のこどもおぢばがえり 。
今 年は パワーアッ プして行われますよ。是非 お友達を誘って参加しよう!
保 護者 の方も是非 ご一緒にご参加下さい。
日 時: 7 月3 0日 (火)~31日(水)9時00分教会集合・出発 わかぎは 29 日 夕方
宿 泊 : 中河 詰所
参加費 :小学生12 00円(宿泊・食事代)中学生2500円(記念品付き)
おこ づかい:5 00円 まで 保護者: 2000円
持ち物 :保険証、1 日目のお弁当(小学生)、帽子、水筒、タオル、
お風 呂セット、 水泳セ ット、寝間着、雨具、常用薬など
・ゲ ーム機など 貴重品 は持ってこないこと
服 装 :普 段着 、履き慣れた靴、着替えなど
<日程 >
テー マ 「 よろこ びいっぱ い さあ ひのき しん」
7 月 3 0日 9時 0 0分 教会集合出発
10 時0 0 分過 ぎ 天 理到着。中河詰所(0743-62-0153)
10 時3 0 分 神殿参 拝、無事帰参できたお礼とおぢばでの安全をお願い
11 時0 0 分 <回廊 ひのきしん>
11 時3 0 分 お茶所 ・昼食
12 時0 0 分 <玄関 挨拶>
12 時3 0 分 <こど も横町>
13 時3 0 分 <おや さとやかた講話・絵ばなし>
14 時3 0 分 <東泉 水プール><アタックワールド>
16 時
詰所 入浴・夕食
19 時3 0 分 夕つと め参拝<おやさとパレード>
わかぎひ のきしんは おやさとパレードに出演・終 了後 合流
21 時
夜食・ 就寝
7 月3 1日6 時3 0分 起床・洗面・朝食
8時
神 殿・< 朝のおつとめ>
9時
< 鼓笛お 供え演奏>聞きながら移動
10 時
< ホップ ステップマーチングワールド>
11時
<カ レ ー食堂(天理大学 )>
11 時3 0 分< つちも ちひのきしん>
12 時0 0 分< 決戦忍 者村>
13 時0 0 分< おつと めまなび教室>
14 時
< 天小プ ール><アタックワールド>
15 時3 0 分
詰 所・自由時間
16 時3 0 分
出 発 17時30分頃
帰着予定
なお、 当日、会場の 都合により行事は変更になることもあります。
わ か ぎ ひ の き し ん (ボ ラ ン テ ィ ア )は 、 会 場 で の お 茶 の 接 待 や 会 場 へ の 誘 導 、 そ し て 、 夜 の
パレードへの出演を行います。また、参加記念品としてTシャツ、帽子、そして達成感が
味わえ ます。わかぎの集 合は 29 日夕方 6 時 30 分とし ます。
こどもおぢばがえり
氏名
住所
注意 すべき点:
参加申し込み
生年月日
保護者氏名
連絡先電話
携帯サイト
立教176年7月号
←
大阪府富田林市寿町 4-9-10
URL:www.tomiishi.net
TEL:0721-23-3466 携帯 090-5243-4669(フシイ)
7 月 26 日~ 8 月 4 日奈良県天理市
天 理 教 富 石分 教 会
R17 6夏のこども おぢばがえり
「ああ、おぢばがえりね」とうなずく。大阪に住む知人(30代女性)も、小学生のとき3回ほど参
加 し た そ う だ 。「 お ぢ ば が え り に 行 く と 、 も の す ご く い い 子 に な っ て 帰 る か ら 、 親 が 喜 ぶ ね ん 。 2 、 3 日
で元に戻るけど……」と笑う。
子供がいい子に変わる行事? いったいどんなものだろう・・・詳し
い 記 事 は http://www.tenrikyoevent-kodomo.com/ をご覧下さい
とみい し隊は7月3 0~31日 お気軽にお問い合わせ下さい 中学生は 29 日から
事前に申し込みが必要ですので、必ず子どもの人数と保護者の方の人数、車の有無をご
連絡ください。変更がある場合は前々日まで受け付けます。どうぞ、お気軽のご参加く
ださ いますようお願いいたし ます。わかぎの集合は 29 日夕方 6 時 30 分とします。
R176 年の とみ いし 隊の 夏のこ ども おぢ ばが えり
毎 年 楽 し い 行事 が 一 杯 の こ ど も お ぢば が え り 。
今 年 は パ ワ ーア ッ プ し て 行 わ れ ま すよ 。 是 非 お 友 達 を 誘 っ て参 加 し よ う !
保 護 者 の 方 も是 非 ご 一 緒 に ご 参 加 下さ い 。
日 時 : 7月 30 日(火)~31日(水)9時00分教会集合・出発
宿 泊 : 中河 詰所 ( 07 4 3 - 6 2 - 0 1 5 3)
参加費 :小学生12 00円(宿泊・食事代)中学生2500円(記念品付き)
おこ づかい:5 00円 まで 保護者: 2000円
持ち物 :保険証、1 日目のお弁当(小学生)、帽子、水筒、タオル、
お風 呂セット、 水泳セ ット、寝間着、雨具、常用薬など
・ゲ ーム機など 貴重品 は持ってこないこと
服 装 :普 段着 、履き慣れた靴、着替えなど
<日程>
テ ーマ 「 よ ろ こ び い っ ぱ い
さあ
ひのきしん」
わ かぎ の 集合 は 29 日夕方 6 時 30 分とします。
7 月 30 日 9 時 0 0 分 教 会集 合 出 発
1 0時 0 0 分 過 ぎ 天 理 到着 。 宿 舎 ・ 中 河 詰 所 ( 07 4 3 - 6 2 - 0 1 5 3)
< 回廊 ひ の き し ん > / 昼 食/ < 玄 関 挨 拶 > < こ ど も横 町 > < お や さ と や か た講 話 ・ 絵 ば な し >
< 東泉 水 プ ー ル > < ア タ ック ワ ー ル ド > 詰 所 入 浴・ 夕 食 / < お や さ と パ レー ド >
わ か ぎ ひ の き しん は お や さ と パ レ ー ド に出 演 ・ 終 了 後 合 流 / 夜食 ・ 就 寝
7 月 31 日 6 時 3 0 分 起 床・ 洗 面 ・ 朝 食
< 朝の お つ と め > < 鼓 笛 お供 え 演 奏 > < ホ ッ プ ス テッ プ マ ー チ ン グ ワ ー ルド > < カ レ ー 食 堂 >
<つちもちひのきしん><決戦忍者村><おつとめまなび教室><天小プール><アタックワールド
>詰所・自由時間 17時30分頃
帰着 予 定
な お 、 当 日 、 会 場の 都 合 に よ り 行 事 は 変 更に な る こ と も あ り ま す。
こ ど も お ぢ ば が えり
氏名
住所
注意すべき点:
参加申し込み
生年月日
保 護 者氏 名
連 絡 先電 話
児童精 神科医・岡田 隆介さんが見た「こどもおぢばがえり」
時 代 の 移 り 変 わ りと と も に 、子 供 た ち の 遊 び の 主流 が T V ゲ ー ム な ど に 変わ り つ つ あ る 現 代 に あっ て も 、
おぢばに帰ってきた子供たちは、真っ黒に日焼けし、元気いっぱいに駆け回り、とびきりの笑顔を見せ
ています。そんな「こどもおぢばがえり」を、児童精神科医・岡田隆介さんにリポートしてもらいまし
た。
「帰る ところが二つ ある幸せ」
<<夜 のパレードに ウルウル>>
そ の 日 の 夕 刻 、 京都 で ひ と 仕 事 終 え て 天 理へ と 向 か っ た 。
時折強い雨が降る蒸し暑い一日だったせいだろうか、やけに体が重かっ
た 。 い や 、 気 が 重い と い っ た ほ う が 正 確 だっ た か も し れ な い 。
3 カ 月 ほ ど 前 に、
「 7月 末 に 京 都 に 来 る な ら、つ いで に 天 理 に 回 っ て、
『こ
どもおぢばがえり』を取材して記事にしてもらえない?」という依頼を気軽に引き受けてしまったこと
を 後 悔 し て い た のだ 。
そのときは取材という言葉に惹かれ、二つ返事で引き受けた。これまで何かを取材して原稿を書いた
経 験 な ん て な か った の で 、 と て も 魅 力 的 な提 案 に 思 え た の だ 。
鉛筆と小さなノートを持って……みたいなことばかり考えて、児童精神科医の目でという部分を聞い
てなかったと思う。決断の軽さに比べて責任の重いことなんてことをクヨクヨ考えているうちに、天理
に到着。これが数回目の訪問になるが、町の雰囲気が全然違う。日本にもたくさん子供がいるんだ!
と 感 動 す る ほ ど 、子 供 が い っ ぱ い い る 。
やがて、にぎわいのど真ん中に到着した。そこかしこに鼓笛隊やらマーチングバンドがいる。仕事が
ら、非黒色系毛髪の若者たちと会うことは多いが、こんなに生き生きした表情でてきぱき動くところは
見 た こ と が な い 。ち ょ っ と ウ ル ウ ル し か けた が 、 ま だ 早 い と 抑 える 。
取材の役得だろう、いい席に座ることができた。単独でパレードできるのは、前年のオンパレードと
いうコンテストで金賞を取った鼓笛隊だけで、取れなかった場合は合同隊になるという説明を受ける。
感心していると、いきなりオリンピック開会式の先頭みたいなすごい一団がやってきた。この後を行
くのは嫌だろうなと後続を見ると、自由に溢れんばかりの笑顔と満足感を表現しているグループがやっ
て 来 る 。 こ う い うの に 弱 く て 、 ま た ウ ル ウル し て く る 。
意味分からへん! といった表情が可愛い幼児さんの行進もあれば、ど派手な道具にばかり目が行っ
て し ま う 一 群 も 登場 。 こ う し て 見 る と 、 合同 隊 の ほ う が 楽 し く やっ て い る よ う な 気 も し てく る 。
いずれにしても、みんなあっという間に目の前を通り過ぎてしまう。そしてしんがりの登場となり、
猛 烈 に お な か が 減っ て い る こ と に 気 付 く 。
帰 路 、 あ れ こ れ考 え た 。
(その1)詰め襟、サイドに縦ラインの入ったズボン、顎ひもの付いた帽子、華やかなモール、白い手
袋、統制のとれた動き、そして二拍子のリズム。マーチは勇壮で美しく、そして哀しい。この先ずっと
平 和 の た め に 若 者が 行 進 す る 時 代 が 続 い てほ し い 、 そ ん な 思 い が込 み 上 げ て く る か ら だ 。
(その2)圧倒的な勢いといえば、サンバのグループだ。南米のリズムは底抜けに明るい。少々音が外
れようと、リズムに乗っていればすべてOKみたいなノリ。服装も行進も個性の集合だ。こんな国とサ
ッ カ ー し て 勝 て るわ け が な い 、 な ん て 余 計な こ と ま で 考 え て し まう 。
(その3)サンバと好対照なのは、和太鼓のチーム。シンプルで重厚なリズムが、心の奥にまで届いて
魂 を 揺 す る 。 遠 い昔 の お 祭 り を 思 い 出 す から だ ろ う か 。 浴 衣 に 一番 合 う の は や っ ぱ り 太 鼓だ 。
( そ の 4 )〈 ハ レ の 舞 台 〉 感 が 溢 れ て い る の は 、 何 と い っ て も 鼓 笛 隊 。 き ょ う の た め に 練 習 し 、 こ の 日 の
ために協力してきた足跡がそのまま演奏と表情に出ている。鼓笛隊には、額を流れる汗がとてもよく似
合う。
(その5)みんなこの日のために懸命に頑張ってきたのだから、コンテストなんかしなくてもいいのに
と思ってしまう。でもその一方で、だからこそ競い合うことが必要だとも思う。練習量や参加できる子
供の数、その日のコンディション、リーダーの才覚、指導者の力量、諸々の条件に差があるからこそ真
剣になれる。そこに悔しさを感じなければ進歩もない。これは格付けとは違うから、自信も落胆もすべ
て 明 日 へ の パ ワ ーに な る だ ろ う 。
<<セ ロトニン的な 遊び>>
その夜は爆睡。翌日の午前中は、ゆったりと「こども横丁」で過ごし、昔懐かしい竹馬、竹とんぼ、
こ ま 回 し な ど を 体験 し た 。
大勢の子供たちの前でいい格好をしようにも、体が全然動かない。頭で
はしっかり覚えているのに。例えば、手のひらでこまを回すコツが思い出
せ な い 。 竹 馬 な んか 、 ま る で ゼ ロ か ら の スタ ー ト だ 。
カロムという見慣れないゲームを見つけた。50センチ四方のボードゲ
ームだ。四隅の穴に相手のコマを落とすらしい。たまたま北陸から来てい
た少年を誘って、ビリヤードのようにやってみる。みんなで適当にルール
をこしらえながら遊びをつくっていく過程が、意外に新鮮で楽しかった。
こ の 少 年 た ち も、 普 段 は T V ゲ ー ム を やっ て る の か な と 思 い なが ら 遊 び の 比 較 を し て みた 。
TVゲームにはあらかじめストーリーやシナリオがプログラムされており、視覚と運動系の協応を高
めて遊ぶ。のっけから興奮と熱狂を提供してくれるし、ケガをすることはまずない。そして一人で十分
に楽しめるようにできている。ゲームが子供を退屈させないようにサービスしてくれているといった感
じだ。
「こども横丁」の遊びは、会話しながら体全体を使って基本をマスターし、その先は自分たちで遊びを
つくり上げる。けん玉のように、テクニック的には究極の名人芸にまでつながっている。擦り傷や血マ
メは覚悟しておかねばならない。こちらは一人でやっているとすぐに退屈してしまうので、誰かを誘っ
た り 複 雑 な ル ー ルを 考 え た り と 自 分 で 工 夫し な け れ ば な ら な い 。何 か ら 何 ま で 好 対 照 だ 。
実はTVゲームの最中、脳の中ではドパミンという神経伝達物質が快感神経系のスイッチを入れっ放
しにしている。それに対し「横丁」の遊びでは、セロトニンという神経伝達物質が興奮や衝動をコント
ロ ー ル し て 、 じ わ~ っ と し た 喜 び を も た らし て い る は ず だ 。
このように別々の喜びをもたらす遊びを、バランスよく生活に取り込むというのが大切だと思う。そ
の意味で、わたしたちはもっとセロトニン的な喜びを増やす工夫をすべきかもしれない、少年たちと別
れ な が ら そ ん な こと を 思 っ た 。
お昼は、列に並んでカレーを頂く。汗をぬぐいじっと我慢してたどりつ
くカレーの味はひとしおだが、いつもこれだとたまらない。レンジでチン
のレトルトやファストフードには「待つ必要がない旨さ」があるし、特別
な日だけ口にできるご馳走には「待ちに待った美味しさ」がある。遊びの
世界も同じだが、多様なモノがバランスよく混じってこそ生活は潤うのだ
と思う。
<<楽 屋裏で見えた もの>>
さて、昼からは楽しみにしていた「こどもミュージカル劇場」だ。まずは、無理を言って楽屋裏へ。
始 ま る 前 の 素 顔 なん て 見 ら れ た く な い と 思う が 、 そ れ を 承 知 の 押し 掛 け 取 材 で あ る 。
本番前の〈アドレナリン満タン〉を見たくて、恐る恐る入っていく。ところが、みんなリラックスし
ていて拍子抜け。
そのとき、リーダーの「集合10分前!」という声が掛かり、一気にテンションが上がった。メーク
の下の表情が変わっていく。これ、これ、これが〈アドレナリン顔〉だ。そして、開演直前の「子供た
ち の 喜 ぶ 顔 を 云 々 」「 悔 い の な い も の を … … 」「 力 を 出 し 切 ろ う ! 」 の 檄 。 最 後 に 全 員 で 気 合 を 入 れ る 。
さ あ 、 い よ い よ 本番 だ 。
幕が上がる。始まる直前まで、わたしは子供向けの学生ボランティア演劇をイメージしていた。その
予想は、亀と村人の絡みから始まる冒頭のヒップホップでいきなり覆された。これでもう完全に持って
いかれる。
浦島太郎には、もともとごく普通の漁師であったのが徐々に伝説の人へと成長していくとの味付けが
されている。乙姫にも、美しいお姫様でありながら気の強い一面を持つという女性の二面性を与えてい
る。
さらに玉手箱も、開ける人によって中身が変化するという二重構造になっている。つまり浦島太郎に
も 乙 姫 に も 玉 手 箱に も 相 反 す る 性 格 を 与 えて 、 物 語 に 奥 行 き を 与え て い る の だ 。
ニューキャラは、黒のコスチュームをまとったサメ軍団だ。ロックのアレンジで歌い踊る様は、劇中
で 最 も 印 象 的 だ っ た 。 ボ ス の サ メ 大 臣 な ん か 、 危 う く 映 画 『 メ ン ・ イ ン ・ ブ ラ ッ ク ( M I B )』 の ウ ィ ル
・ ス ミ ス を 彷 彿 とし か け た ほ ど !?
見る者を感動させるもう一つの要因は、生オケだ。舞台の脇にオーケストラと合唱団がいて、これが
と て も い い 音 を 出す 。 全 国 屈 指 の レ ベ ル だそ う で 、 間 違 い な く 舞台 全 体 を 引 き 締 め て い た。
舞台装置を作った人、振り付けや演出をした人、楽曲やシナリオを書いた人、オーケストラとコーラ
ス 、 そ し て キ ャ ス ト の 学 生 ・ 生 徒 た ち 、 ス タ ッ フ 全 員 の 熱 い 思 い を 受 け 取 り な が ら 階 段 を 降 り る と 、「 K
YOTO」と書いたTシャツ姿の女の子たち十数人が踊っていた。キャッキャ言いながら楽しそうに合
わ せ て い る が 、 まる で バ ラ バ ラ 。 流 れ て いる 曲 か ら す る と 、 さ っき 見 た ば か り の 竜 宮 城 の舞 ?
聞いてみると、明日から出演者が入れ替わるらしい。つまり、ここにいる女の子たちが明日舞台に立
つってこと? だが、振り付けをしている人は悠然と構えている。そこで、脇にいた先輩に取材してみ
る。
すると事もなげに、舞台に上がると彼女らは変わると言う。感激と緊張感と悔しさが、ググッとみん
な を 押 し 上 げ る と い う こ と ら し い 。「 ど う し て そ ん な ふ う に 信 じ ら れ る の ? 」 と 尋 ね る と 、「 自 分 た ち も
そ う だ っ た か ら 」と 笑 う 。
何十年も前から、親から子、先輩から後輩へと連綿と続いてきた「こどもミュージカル劇場」の伝統
がそこにあったのだ。この次は、この子たちがつくり上げていく竜宮城の舞を見てみたい、そう思いな
が ら 会 場 を 後 に した 。
◇
わたしは、ここに集う子供たちを羨ましいと思う。帰るところが二つも
あって、待っていてくれる人たちが大勢いて、自分を必要としている状況
があって、やりたいことがある。再会を約束しての別れがあり、1年間待
つ こ と の で き る 目標 も あ る 。
日本中の、いや世界中の子供たちがみんな同じようだったら……。そう
願いながら天理を後にした。とても疲れたけど、気持ちのいい2日間だった。新幹線では、昨日までの
と は 別 の 心 地 よ い疲 労 で 眠 り に 落 ち た 。
ほかにもたくさん催しがあったにもかかわらず、ごく一部だけのリポートになってしまったことをお
詫 び し ま す 。 ※ この 記 事 は 天 理 時 報 2006 年 8 月 13 日 号に 掲 載 さ れ た も の で す
■プロフィール■
【 お か だ ・ り ゅ うす け 】
1948年大阪府生まれ。岡山大学医学部卒、同神経精神医学教室入局。広島市心身障害児福祉センタ
ー精神神経科などを経て、80年から広島市児童総合相談センター所長を務め、98年から広島市児童
療育指導センター心療部長・発達支援部長。児童・青年期精神医学会認定医、医学博士。著書に『精神
衛 生 』( 福 村 出 版 )、『 子 ど も の 心 の 発 達 と つ ま ず き Part1・ 2 』( 東 京 法 令 出 版 ) な ど が あ り 、『 家 族 の 法
則 ― ― 親 ・ 教 師 ・ カ ウ ン セ ラ ー の た め の 道 標 5 0 』( 金 剛 出 版 ) は 、 こ の 分 野 で は 異 例 と も い え る 1 万 部
を 超 え て 版 を 重 ね、20 0 5 年 の 5 月 に は 続編『 家 族 の 法 則 2 ― ― こ こ ろの 援 助 レ シ ピ 』を 出 し て いる 。
フリー ライター・村 田和木さんが見た「こどもおぢばがえり」
「こどもおぢばがえり」には近年、子供のみならず、家族連れで参加するケースが増えています。ここ
には、家族団欒を心から楽しむ時間と空間がふんだんにある――。里親子をはじめ、現代の“家族”を
テ ー マ に 取 材 活 動 を 続 け る ノ ン フ ィ ク シ ョ ン ・ ラ イ タ ー の 村 田 和 木 さ ん に 、「 こ ど も お ぢ ば が え り に 見 る
『 家 族 』」 の 姿 を ル ポ して も ら い ま し た 。
東北地方に生まれ育ったせいか、天理教も「こどもおぢばがえり」も知らずに大人になっ
た。
今回、取材のお話を頂き、関西の知り合いに話すと、みな一様に「ああ、おぢばがえりね」とうなず
く 。大 阪 に 住 む 知 人( 3 0 代 女 性)も、小 学 生 の と き3 回 ほ ど 参 加 し た そ うだ 。
「 お ぢ ば が え り に行 く と 、
も の す ご く い い 子に な っ て 帰 る か ら 、 親 が喜 ぶ ね ん 。 2 、 3 日 で元 に 戻 る け ど … … 」 と 笑う 。
子 供 が い い 子 に変 わ る 行 事 ? い っ た いど ん な も の だ ろ う 。
取材開始は7月31日。朝8時、道友社編集出版課のOさんと一緒に「朝のおつとめ」に参加した。
<<子 供が“本気” になる>>
大勢の子供たちが集まっていて、神殿内はとてもにぎやかだ。しかし、おつとめが
始まった途端、どの子も真剣に「みかぐらうた」を口ずさみ、おてふりをする。私も
O さ ん を 横 目 で 見な が ら 手 振 り を し た 。
真 柱 様 が ご 登 場 に な っ た 。「 い ま 神 殿 に 何 人 く ら い 集 ま っ て い る と 思 い ま す か ? 」
と の ご 質 問 に 、 元 気 な 声 が 次 々 と 上 が る 。「 1 千 人 」「 5 千 人 」「 1 0 0 人 」「 1 億 人 」
… … 。 答 え は 9 千人 と 聞 き 、 内 心 び っ く り。
真 柱 様 は 概 ね 次の よ う に 話 さ れ た 。
「あなたの周りにいる人を何人くらい知っていますか? 知らない者同士が多いようですね。でも、親
神様から見れば、みんな同じ子供で、きょうだいなのです。だから、みんながケンカをしていると、親
神様が悲しまれます。仲良くしていると、親神様が喜ばれます。親神様はみんなに、お互いにたすけ合
っ て 暮 ら し て ほ し い と 願 っ て お ら れ ま す 。『 こ ど も お ぢ ば が え り 』 は 楽 し い 行 事 。 今 日 一 日 、 楽 し く 過 ご
してください」
子 供 た ち は 「 ハー イ ! 」 と 手 を 挙 げ 、 私も 胸 の 中 で 「 ハ イ 」 と答 え る 。
朝 の お つ と め の 後 、「 廻 廊 ひ の き し ん 」 を 見 学 し た 。 長 く 勾 配 の あ る 廻 廊 を 、
お兄さんお姉さんの指揮のもと、列になった子供たちが白い布巾で拭いていく。
磨き上げられた廻廊を歩くのは気持ちがいい。神殿から出るとき、脱いだ靴がき
れ い に 並 べ ら れ てい て 、 感 心 し た 。
「こども横丁」は、昔ながらの遊びがたくさん詰まった空間だ。平成生まれの子
供たちが、空き缶立てや独楽、輪投げ、玉投げなどに興じている。遊び道具は全
部 手 作 り 。 あ っ たか い 感 じ が い い 。 授 乳 所や 救 護 所 も あ る 。
寄席小屋では、浴衣姿の青年たちが手話による『世界に一つだけの花』を教え
てくれた。岡崎立教さん(天理大学4年)によると、この寄席小屋は滋賀教区学生会の担当で、5月か
ら 準 備 を 始 め た そ う だ 。 徹 夜 に な る こ と も あ っ た が 、「 子 供 た ち の 笑 顔 が 力 に な り ま す 」 と 爽 や か に 話 し
てくれた。
親 子 3 代 で 参 加 し た 家 族 も い る 。 古 川 善 次 郎 さ ん ( 6 3 歳 ) と 娘 の 辻 尾 陽 恵 さ ん ( 3 5 歳 )、 孫 の 壮 真
くん(5歳)は、東広島市からやって来た。壮真くんは今年2回目。母親の陽恵さんによると、去年と
比 べ て 、 ず っ と お兄 ち ゃ ん ら し く な っ た とい う 。
「詰所で、小学生が一人で布団の上げ下ろしをしているのを見て、壮真もやるようになりました。ここ
で は 異 な る 年 齢 の子 供 と 交 流 で き る の で 、い い 影 響 が あ り ま す ね」
さて、いよいよ次は「決戦!忍者村」だ。参加者はピストル型の水鉄砲
を持ち、櫓の上にいる忍者軍団(ひのきしんの若者たち)と戦う。忍者は
マシンガン型の大きな水鉄砲を持っているので手ごわい。子供たちは水を
か け ら れ て も 大 喜び 。 歓 声 を 上 げ な が ら 走り 回 っ て い る 。
忍 者 村 の 出 口 付 近 に い た グ ル ー プ に 感 想 を 聞 い て み た 。「 東 京 デ ィ ズ ニ
ー ラ ン ド と 比 べ て ど う で す か ? 」 と 尋 ね る と 、「 こ っ ち の ほ う が 楽 し い 」
と口をそろえる。
幼 い 男 の 子 を 連 れ た お 母 さ ん は 「 あ り が た い で す 」 と 即 答 。「 こ こ は 至 れ り 尽 く せ り で す か ら 。 冷 た い
お 茶 も あ る し 、 みん な が 子 供 の 安 全 に 気 を配 っ て く れ る の で 、 親は 安 心 し て い ら れ ま す 」
サ ユ リ さ ん ( 3 0 代 ) は 4 回 目 。 い つ も 団 体 で 来 る そ う だ 。「 デ ィ ズ ニ ー ラ ン ド も 楽 し い け れ ど 、 基 本
的に受け身ですよね。ここは参加型なので、子供は気合が入って“本気”になるし、大人もやらなきゃ
損 ! と い う 感 じで 童 心 に 帰 れ ま す 」
私 も 大 い に 同 感だ 。
1 0 歳 の ハ ナ ノ ち ゃ ん は 初 参 加 。「 忍 者 の 水 鉄 砲 に や ら れ ち ゃ っ た け れ ど 楽 し か っ た 。 こ う い う 場 所 は 初
め て 。 ま た 来 た い」 と う れ し そ う だ っ た 。
お茶接待の中学生たちが「お茶いかがですかー」と声を張り上げている。忍者
村 で 遊 ん だ 後 は 、 冷 た い 麦 茶 が と て も お い し い 。 お 代 わ り も 頂 い て 、「 あ り が と
う 」 と 茶 碗 を 返 すと 、 笑 顔 が パ ッ と 輝 い た。
<<わ が子に同じ体 験を>>
土持ちひのきしんの会場は炎天下。土入れ場で頑張っていた安田晴誠さん(2
1歳)は石川県出身で、7人きょうだいの6番目。汗を拭きながら「子供が大好
き な の で 楽 し い です 」 と 話 し て く れ た 。
私もやってみたが、土の入ったもっこは結構重い。細い丸太が肩にズシッと来
る。子供には重労働かもしれない。でも、その分、達成感があり、忘れがたい思
い 出 に な る と 思 う。
鈴木紀美江さん(62歳)は「香川団坂出隊」として、子供11人を含む団体24人でやって来た。
紀 美 江 さ ん の 孫 の英 幸 く ん ( 7 歳 ) は 、 忍者 村 の た め に “ マ イ 水鉄 砲 ” を 持 参 し た そ う だ。
英幸くんは1千グラム以下の未熟児で生まれたため、足に障害がある。ところが、初めて参加した3
年前、手を差し伸べてくれた坂出分教会の会長さんに向かって初めて歩いた。その後も、おぢばへ帰る
た び に 歩 け る 距 離が 少 し ず つ 延 び て い る とい う 。 今 回 も 、 私 た ちの 目 の 前 で し っ か り 歩 いて く れ た 。
紀 美 江 さ ん は 昔か ら 、近 所 の 子 供 た ち を 連 れて 参 加 し て い る。子 供 は も ちろ ん 親 が と て も 喜 ぶ そ うだ 。
理 由 は 、 安 心 し て子 供 を 預 け る こ と が で きる か ら 。
「子供たちは寝るまで一緒なので、枕投げをしたり、積んだ布団から
飛 び 降 り た り 。 大 人 た ち も 『 た ま に は い い か 』 と 大 目 に 見 て ( 笑 )。
共同生活を体験することで、子供たちは早寝早起きや譲り合い、たす
け 合 い を 学 ん で いき ま す 」
奈良県内から来た堂土健一さん(39歳)も、子供のころみんなで
一 緒 に 寝 る の が 楽 し か っ た そ う だ 。「 わ が 子 に も 同 じ 体 験 を さ せ た い 」
と 、 奥 さ ん と 二 人の 娘 を 連 れ て 毎 年 参 加 して い る 。
「子供は、上の子に面倒を見てもらったら、下の子の面倒を見るようになります。上の世代から下の世
代 へ と 、 自 然 と 役割 が 移 っ て い く ん で す ね」
「 こ ど も お ぢ ば が え り 」 は 、「 子 供 た ち を 楽 し ま せ た い 」 と い う 大 人 た ち の 思 い が 凝 縮 さ れ た よ う な 行 事
だ。子供たちは、大人たちが一生懸命に手作りした空間でいきいきと遊び、大人たちは、子供たちが遊
ぶ姿を見て心から楽しんでいる。だから、子供たちはみんな「こどもおぢばがえり」が大好きで、指折
り 数 え て 待 っ て いる の だ 。 大 人 の 支 え が あっ て こ そ 、 子 供 は 健 やか に 育 っ て い く 。
そ う い え ば 「 お や さ と や か た 講 話 」 で 、「 生 き る よ ろ こ び を 味 わ い ま す 」「 も の を 大 切 に し ま す 」「 仲 良
く た す け あ い ま す」 と い う 、 陽 気 ぐ ら し へ向 か う 「 三 つ の 約 束 」を 教 え て も ら っ た 。
「こどもおぢばがえり」には、まさに“生きる喜び”があふれている。そういう空間にいられて、私は
と て も う れ し か った 。 (お わ り ) ※ こ の 記事 は 天 理 時 報 2009 年 8 月 16 日 号 に 掲載 さ れ た も の で す
■ プロ フィ ー ル■
【 む ら た ・ か ず き】
1 9 5 6 年、福 島 県 生ま れ 。宇 都 宮 大 学 農 学 部 卒業 。『 暮 しの 手 帖 』『 東 京 人 』の 編 集 者 を 経 て、9 8年 、
フ リ ー の ラ イ タ ーに な る 。
『 婦 人 公 論 』な ど の 雑 誌 を 中 心に 、イ ン タ ビ ュ ー 記 事 や ルポ ル タ ー ジ ュ を 執 筆。
2003年『中央公論』の特集記事をきっかけに里親家庭の取材を始める。04年からは東京都内の児
童 養 護 施 設 で 週 1 回 、 生 活 ボ ラ ン テ ィ ア を し て い る 。 著 書 に 『「 家 族 」 を つ く る ― ― 養 育 里 親 と い う 生 き
方 』( 中 公 新 書 ラ ク レ )が あ る 。
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