『黒のステラ(石碑)』

クトゥルフ神話TRPG シナリオ 01
『黒のステラ(石碑)』
このシナリオは、TRPG・SNSのクトゥルフ神話TRPGコミュニティにて開催された体験会で使用された物です。
戦闘は設定されていないが、基本的な内容のシナリオとなってます。
『シナリオの流れ』
シーンごとに区切られた形で編集しています。各シーンごとに舞台、登場PCについて記載があるので参考に
使用してください。
各シーンで登場するNPCですが、代表的な台詞しか掲載していないのでシナリオを使用されるKPは、独自
のアレンジでロールされることをお勧めします。
では、本編にまいりましょう~♪
舞台/現代日本、N市
PC達の立場/怪奇雑誌『月刊アトラン』の関係者
『導入』(BGM:OP/東京事変/能動的三分間)
2011年11月 永野市にて、巷で人気となっている世界終末を伝えるというマヤ文明の遺物を扱った
特別展が、永野市博物館で開催されることとなった。
今回の目玉展示物は、マヤの終末説の元となったステラ(石碑)と同年代に作られたと言う黒色の
石で造られた『翼のある蛇の石碑』である。
『月刊アトラン』でも取材の為に博物館へと向かうこととなる。
そこへ、1通の手紙が編集部へと届く。
『黒の石碑は、呪われている。神父の影に気をつけろ。』
手紙が届いた翌日から、黒い石碑を巡り次々と恐ろしい事件が始まるのだった。
シーン1『平穏な日常』(BGM01/俺の妹がこんなに可愛いわけがないサントラ/2)
舞台/町角 登場PC/希望者のみ
町では、近々、永野市博物館で開催される『マヤ。失われし文明展』の話題で持ちきりである。
PC達は、街を歩いていると駆けてきた一人の男性とぶつかり男性は、手荷物を落とす。
男性「すまない、急いでいたもので。」
慌てた様子で、落とした手荷物と袋からこぼれた石造りのメダルの様な物を拾って去ってゆく。
〈目星〉+20%ロール/全員失敗ならば、再度〈幸運〉ロールを求める。
成功すると、足元に博物館職員の職員証が落ちている。
アイテム:『永野市博物館 学芸員 久能正也(ノクウ・マサヤ)』
男は、声をかける前に去って行ってしまう。
男を追いかけようとすると一人の通行人(神父)が声をかけてくる。
神父「スミマセン、永野市博物館ハドチラデスカ?ア~、ワタシノ日本語ツウジテマスカ?」
神父は、ハプテマス・九荒(コノアラ)と名乗り、日系ブラジル人の神父で南米の特別展を見て
見たいと永野市にやってきたが道が分からなくなり聞いたという。
※この神父は、怪しさいっぱいで登場させることをお勧めします。
道を伝えると、爽やかな笑顔と礼の言葉を残して去っていく。
シーン2『月刊アトラン編集部』(BGM02/俺の妹がこんなに可愛いわけがないサントラ/6)
舞台/永野市内、アトラン編集部 登場PC/全員
次月の特集について企画会議に参加する。
九鬼編集長「さて、今回の誌面企画は『マヤ文明と世界終末』だ!!」
編集長「ちょうど、取材許可も永野市博物館で出たからねw。君たちいつものように取材よろしく。」
編集長から、記者証と博物館への紹介状が手渡されます。
※PC達から、博物館に関する質問があった場合、一般的な歴史博物館と説明し詳しく説明を求め
られたら、記者は足で情報を得る物だと言って次のシーンへ誘導しましょう。
シーン3『昼間の博物館』(BGM03/俺の妹がこんなに可愛いわけがないサントラ/7)
舞台/永野市博物館 登場PC/全員
郷土の史跡(縄文式土器、釣り針などの遺物)コーナー、特別展コーナーがある。
特別展では、『マヤ。失われた文明展』が開催されている。
学芸員の案内で展示物を見ていくこととなる。
案内の学芸員/安西慧(アンザイ・ケイ/23歳/女性)さん
・優しそうな、いかにも文系な女性
展示物/マヤの石碑の写真、オルメカ文明の巨石頭部像のレプリカ、マヤカレンダー石板
『翼のある蛇の石碑』
各展示品の解説
マヤの石碑の写真/ジャガーの戦士やマヤ文字などの石碑の写真や遺跡の発掘風景写真
オルメカ文明の巨石頭部像のレプリカ/全高3mの石造りの頭部像を樹脂で作ったレプリカ
マヤカレンダーの石版/2012年に世界の終末が訪れると言われる原因となった円形の
石板が展示されている。
『翼のある蛇の石碑』
他の石碑とことなり黒い石で作られており、マヤ文字とは若干異なる文字で装飾され
ておりその表面には、翼のある蛇が刻まれている。
タイトルには、『翼のある蛇 ケツァルコアトル』と書かれている。
〈目星〉ロール/成功すると石碑の表面に何かが削り取られているのが見受けられる。
削り取られた箇所について質問すると、発掘された時の物か移送中の物か分からない
とあいまいな返事が返ってくる。
PC達を案内した安西女史は、一礼してその場を去ろうとする時に学芸員の久能氏が
現れる。
久能正也(クノウ・マサヤ/32歳/男性)
・神経質そうな、メガネをかけた男性。
久能「あ・・安西さん、今日の夜。例の回答を貰えないかな?」
安西「ごめんなさい。今、お客様を案内してるの。(つれなく回答する)」
安西女史は、その場を早足で去っていく。
〈心理学〉ロール/成功すると次のことがわかる。
・久能氏は、安西氏に好意を持っている。
・安西女史は、久能氏の好意を迷惑に思っている。
※久能の職員証を拾っていたら、職員証の写真から町でぶつかった人物だとわかる。
職員証を返すと慌てた様子で礼を言い去ろうとする。
久能氏は、PC達からの質問に曖昧に答えてその場を去り安西女史を追ってゆく。
※質問で石造りのメダルの様な物について質問すると、慌てた様子で「なにも知らない」
と答えてそれ以上会話をせずに去ってゆく。
※マスターへのアドバイス
ここでは、『黒い石碑』『安西女史』『久能氏』との出会いをあっさりと扱うようにしましょう。
事件発生後のプレイの為の情報シーンとしてあまり時間をかけないようにすることをお勧め
します。
シーン4-1『事件発生』(BGM03/俺の妹がこんなに可愛いわけがないサントラ/20)
舞台/山中 参加PC/希望者
2日後、事件の一報が編集室にやってくる。
編集長「永野市の郊外山中で事件発生の一報が入った。どうも熊によるものらしいが、発見者
の証言で奇妙な点があるので現場を見てきてほしい。」
市内から車で30分の山中に事件現場がある。林道の途中で警察の立ち入り禁止のテープがあり
入ることが制限されている。見張りの警官が2名いる。
侵入するには、〈忍び歩き〉で成功して忍び込むか、警察官に〈言いくるめ〉〈説得〉〈信用〉で
交渉に成功すると事件現場に入ることが出来る。
※すべての判定に失敗したら〈幸運〉ロールで中に入れるようにしましょう。
体験会では、制服警官の1人を月刊アトランのファンで、編集長の知人として登場しフォローしました。
山中に入っていくと地面に不思議な跡が残っている。
熊が出たとのことだが、まるで巨大な蛇が地面を転げまわったような跡が残っている。
〈生物学〉ロール/成功すると、アナコンダクラスの大型蛇が暴れた跡と酷似していることが わかります。
奇妙な跡は、林道から離れて藪の中に入っていく。
〈目星〉ロール/成功すると木陰に1枚の布切れが落ちているのが見える。
拾い上げると、ハンカチであることがわかる。そこにはイニシャルが刺しゅうされている。
刺繍のイニシャルは『K・A』となっている女性物のハンカチ。
さらに進んでいくと、地面に黒いしみのような物が見えてくる。
※さらに進むかPCに確認。
進むことを決定すると藪が倒されて出来た広場に出る。
そこには、長さ160cm、太さ50cm位の丸太上の物が転がっている。
よく見ると、雑巾を絞ったように絞められた人体だとわかる。
〈SAN〉チェック。 消失するSAN値:0/1d6
〈アイデア〉ロールに成功すると、死体は、安西女史だとわかる。
また、この惨劇は熊以外の恐るべき力を持ったものの仕業だと理解する。
※事件現場は、携帯の繋がらない山中で警察の現場検証が途中であることをPCに伝えておくと良い
でしょう。プレイ時間管理をスムーズにする為に安西さんの死体を発見した時点で警察の介入させて
現場からPCを退場させてシーンチェンジすることをお勧めします。
シーン4-2『安西女史失踪』
舞台/永野市内 参加PC/希望者
事件の翌日、博物館が急遽休館になったとのニュースが入ってくる。
博物館/休館中で入れない。
日中は、学芸員が出来るしているが関係者以外入館禁止。
聞き込みすると次のことがわかる。〈信用〉〈説得〉〈言いくるめ〉ロール/成功
「昨晩、何者かが侵入して警備システムが故障してしまった。」
「安西女史が、事件に巻き込まれて亡くなったらしい。」
「2日前から、久能氏が博物館に出勤してこないんだ。」
※安西女史のアパートは、警察が調査中の為入れない。
シーン5『久能の自宅』
舞台/永野市郊外 参加PC/希望者
N市郊外の一戸建てに一人暮らしをしている
久能氏の自宅は、他の学芸員に聞くか、役所で調べる(〈法律〉〈説得〉〈信用〉ロール
で成功する)と情報を入手することが出来ます。
PC達が、自宅を確認して訪問するが、留守である。ただ、不思議なことに玄関の鍵が開いてます。
久能の自宅。
玄関/鍵がかかっていない。
居間/数多くのプリントアウトされた書類やメモが散らばっている。
プリントアウトした資料やメモを見ると外国語が書かれた物と何やら記号の様な物見つかり
ます。
〈その他の言語/ラテン語〉:成功すると次の記述が見つかります。
『黒の石碑』『御使い』『ナアカル語の石版』『翼のある蛇』『ケツァルコアトル』
日本語でのメモ/
『彼女が僕の方を向いてくれる。』『儀式はビデオに撮った。』
『神父の言ったことは(先が破れている)が、現れた。』
『儀式は、成功した。彼女を御使いが連れてきてくれる。待っていればよい。』
〈オカルト〉判定:成功すると封印された魔物を解放して従わせる方法を調べていたのだと
推測できる。
台所(食堂)/現れてない食器がシンクの中に放置されており異臭を放っている。
冷蔵庫などには、食材がほとんど無い状態。冷蔵庫が稼働してる事から電気が止められていないこと
がわかります。
書斎/本棚と机、TV,パソコン、ハンディビデオカメラがある。
本棚には、地域の歴史書、世界各地の歴史書、月刊アトランのバックナンバー
〈図書館〉ロール/成功すると古ぼけた革装丁の本を見つける。
古ぼけた革装丁の本
開くと、中から『灰石色の円盤状の石』が転がり落ちます。
〈アイデア〉ロール(シーン1で久能と会っていたら+30%)
判定に成功すると、シーン1でぶつかった男性が落とした石のメダルだとわかります。
本の内容。
『眷属たちの秘密』ラテン語版 抜粋(BGM11/仮面ライダーフォーゼサントラ/33)
黒き神の名のもとに眷属を使役して寺院を作ったことなどを書かれた
書物の抜粋がラテン語で書かれている。元の版ではナアカル語で書かれ
過去の歴史学者によって翻訳された物と言われている。
・正気度ポイント喪失は1d3/1d6
・〈クトゥルフ神話〉+4%
研究し理解するのは2週間程度
呪文:〈忌まわしき狩人の召喚/従属〉〈石の封印/解放〉
〈忌まわしき狩人〉についての情報も手に入る。ルルブp169
〈石の封印/解放〉魔力のやどった石に魔物を封印、解放する為の魔術。
封印後、印の付いたムナール石を設置することで封印が
完成して魔術の知識がある邪神に関わらないものでないと 石は外れなくなる。
呪文発動には、詠唱とMPの消費とSANを3点の消費が必要。
発動の成功率は、MP1消費するごとに10%
パソコン
パスワードが掛かっており、〈コンピュータ〉ロールに成功しないと開けない。
パスを解くと、仕事のデータと趣味のデータ、メールデータが見れます。
仕事データ/博物館の管理スケジュールと安西女史の出勤スケジュールが
掲載されている。
趣味のデータ/魔術、遺跡、オカルトなどの画像や文章を集めたデータがある
特に気を引くものはない。
メールのデータ/安西女史への誘いのメール、通販の履歴、九荒神父との
やり取りのメールがある。
・安西女史へのお誘いメールは送信履歴にあるが、受信には返事がない。
・通販/ラテン語の辞書
・九荒神父とのやり取り
人生相談(知り合いの女性と近づきたい。将来、仕事を続けるべきか)
ラテン語の個人レッスンについての日程合わせ
儀式について。
※なにやら、魔術的儀式についての質問と回答だが『眷属たちの秘密』
を読んでいないと理解できないが、読んだ後だと実際に儀式を進めて
いることに驚く(正気度チェック:0/1)
※パソコンからは、久能が安西に一方的な好意を持っていることと、九荒神父との繋がりで
この事件を起こしてしまった原因がわかるようにしてください。
ハンディビデオカメラ(BGM05/俺の妹がこんなに可愛いわけがない/20)
TVにつなぐと見ることができる。(映像は下記の順で映し出されます。)
①博物館の黒い石碑の前でお香を焚いている久能が写っている。
※続きを見るかPCに確認 見るなら②へ
②呪文を唱えると、黒の石碑の周りに黒い煙のようなものが見え始める。
※続きを見るかPCに確認 見るなら③へ
③黒い煙がまとまって、羽を1枚持った蛇のようなものに変化して空中を舞って
画面から消えていきます。
ここで、画面を見ていた人は正気度チェック(喪失:0/1d10)
正気度チェックに失敗して、〈アイデア〉ロールに成功すると石碑から
『忌まわしき狩人』が出現したことがわかります。
『眷属たちの秘密』を読んでいると呪文が正しいことに気が付く。
※更に見るかPCに確認 見るなら④へ
④場所が変わって山中の広場に久能氏がいます。
※続きを見るかをPCに確認 見るのなら⑤へ
⑤呪文を唱え始めると、空から翼をもった蛇が現れます。
正気度チェック(喪失:0/1d10)
正気度チェックに失敗して〈アイデア〉ロールに成功すると久能氏が
石碑から解放した『忌まわしき狩人』を使役しようとしているのがわかります。
全員〈幸運〉ロール。成功すると窓の外の様子が変化して天気が悪くなって
いる気がします。
※続きを見るかPCに確認 見るのなら⑥へ
⑥すこし、時間をおいての映像に変わります。
空から、何かを絞ったような物が落ちてきます。よく見ると絞られた人間だと
わかります。
正気度チェック(喪失:0/1d6)
正気度チェックに失敗して、〈アイデア〉ロールに成功すると安西女史だと
わかります。
その後、久能氏の叫び声とカメラを抱えているのか画面が酷く不安定に
なってから映像が途切れます。
更に続きを見るかPCに確認 見るのなら⑦へ
青ざめた久能氏が独白している映像となります。
久能「僕は、こんなことを望んでいなかった。どうしたらいいんだ。
そうだ、あいつを封印しよう。あの石碑にもどして取り外した石の
メダルをはめ込めば奴は、永久に出てこれない。」
居間をあさり始める
久能「ない。どこだ!!どこだ・・・・・・あ、とんでもない過ちをしてしまった。
生贄を用意していなかった。奴はここにくる。逃げなきゃ。
あの音はなんだ? もう来たというのか? すぐ外に出よう。」
無造作にビデオカメラが机に置かれて慌ただしく上着を羽織った久能が
玄関に向かい書斎を出る姿が映り、玄関のドアが開く音がする。
久能「うわぁ~~~~~!!」
ここまで見たら全員〈幸運〉ロール 成功すると羽ばたくような音が近づいて
来ることに気が付きます。
※途中でビデオを見なかった場合、半日も捜索をしているとたいした物がないことと
久能氏が帰ってこないことを不審に思います。
シーン6『夜の博物館』(BGM06/俺の妹がこんなに可愛いわけがない/
舞台/永野市内、編集部>博物館 登場PC/全員
マスター指針/
先のシーンでビデオを見てなければ見ることを薦めましょう。
また、古い革装丁の本も調べてもらうように誘導しましょう。
翌日、再び編集部にニュースが飛び込んできます。
編集長「みんな、また博物館の関係者が他殺体で見つかったそうだ。」
他殺体で見つかったのは、久能氏。
警察、博物館で聞き込みをする(〈説得〉〈言いくるめ〉〈信用〉ロールに成功)と次の事がわかる。
・死亡したのは、昨晩。
・死体は、何かに捕まれたような形で絞られたようになっていた。(安西女史と同じ)
・死体は、高高度から落下したらしく、全身の骨が砕けていた。
・死体の発見現場の近くで巨大な蛇の様な物が飛んでいたとの目撃報告がある。
※警察にて〈説得〉ロールに成功すると、追加で次のことがわかる。
久能氏の胸にあった携帯電話に録音があり聞くことが出来る。
久能「こいつを封印しないと被害が・・・封印には・・・・あの石が・・・黒い石碑に・・あわわわ・・・・」
〈アイデア〉ロール/成功すると封印しないとモンスターが次の被害者を求め現れることに気が付く。
モンスターを封印するには、博物館の黒い石碑の前で『忌まわしき狩人』を呪文で呼び寄せて
『石の封印』の呪文で封印するしか、街の平和を取り戻せない事に気が付く。
夜の博物館に侵入するには、博物館の協力を得るか、不法侵入するしかない。
博物館の許可を得るには、館長に納得できる説明をして〈説得〉〈信用〉が必要。
または、警察と協力する方法があるが、協力を仰ぐ説明をして〈説得〉〈信用〉が必要。
※PCが行き詰ったら、NPC編集長が、博物館の館長に許可を取ることで夜の博物館に入れるように
してください。
このシーンでは、PCたちが集めた情報を整理して封印を解かれて彷徨っている『忌まわしき狩人』
の再封印をすることを決意するように導いてください。
体験会では、PLたちが自主的に魔道書やビデオの情報から『忌まわしき狩人』の封印へと向かって
行動をしてくれたので、シーン4で登場した警察官と館長の協力により博物館へ入ることが出来る様
にしました。
また、対抗判定を体験するために裏口の扉の立てつけを悪くして、扉を開ける側の筋力と扉の方さを
表す疑似筋力の対抗ロールを実施しました。
PLたちの反応で柔軟な運営が必要となるシーンとなります。
博物館全景
第一展示室
入口
廊下
★ 黒い石碑
エントランスホール
中庭
ロビー
第2展示室
事務室
裏口
シーン7『迫りくる影』(BGM07/俺の妹がこんなに可愛いわけがない/32)
中庭で、『忌まわしき狩人の召喚』の呪文をして1d6ラウンドで上空から現れる。
※召喚のみならば、ビデオを再生することで達成できることにします。
PLが、久能の自宅で羽ばたき音を聞いていたら〈アイデア〉+20%の判定で成功すると
ビデオによる召喚が出来ることに気が付きます。
『忌まわしき狩人』るるぶp169
STR:27
ダメージボーナス+3d6
CON:8
武器:噛みつき 65% ダメージ 1d6
SIZ:42
尾 90% ダメージ 〈組みつき〉
INT:18
装甲:9ポイントの皮膚、弾丸は貫通できない。
POW:21
正気度喪失: 0/1d10
DEX:10
移動: 7/飛行 11
耐久力:25
中庭に現れてから、一番近くのPCに襲ってくる。
『石の封印』の呪文
特殊な儀式を施した石碑や石造に魂やモンスターを封じることが出来る。
POW対POWの対抗ロールに成功すると石に閉じ込めることが出来る。
魔道書『眷属たちの秘密』があれば、対抗ロールに+30%のボーナス。
更に『灰石色の円盤状の石』を特定箇所に設置することで封印を完了できる。
『灰石色の円盤状の石』をはめないと1d6日で封印したものが再び対抗ロール
で抜けられる可能性がある。
※同じ部屋程度の距離で封印できる。
※体験会では、処理の時間の都合で『忌まわしき狩人』とのPOW対抗ロールは行いませんでした。
また、〈石の封印〉の呪文内容を今回のシナリオ掲載用に変更しました。
PC達が、封印するか、『忌まわしき狩人』を倒すかすると次のシーンへ
シーン8『一件落着』(BGM08/俺の妹がこんなに可愛いわけがない/37)
舞台/永野市内、月刊アトラン編集部 登場PC/生存者
今回の特集記事が、書きあがった時にニュースが入ってくる。
編集長「おい皆、聞いてくれ。永野市博物館の館長から連絡があったのだが今回の特別展なんだが
展示物に問題があってね。黒い石碑は本当のリストに無くて学芸員の久能氏が割り込ませた
ものだったそうだ。とある教会の協力で持ち込まれたそうだが、先日ある場所に送ったそうだと。」
そして、1通の手紙が月刊アトランの編集部あてに届く。
『貴君らの活躍を感謝する。石碑は、当団体で厳重に保管することになったことを報告しておく。』
〜〜〜〜ミスカトニック大学永野カレッジ〜〜〜〜〜
編集長「これで、君たちも探索者だな。あ、そうそう夏に雪が降るって伝説がある村があるんだけどさ
次の特集に死体から取材よろしくね。僕としては夏スキーしたいからその辺も調べといてね。」
※ここで、PLシーンは終了となります。
シーン9『這いよる混沌』(BGM09/仮面ライダーフォーゼサントラ/24
九荒神父「この町にも抵抗する者がいるとは、面白いことになってきましたね。
覚えておきますよ。またお会いしましょう。」
エンディング(May’n『鏡』)
終了処理
『忌まわしき狩人』を封印/退治したらSAN回復:1d10
技能チェックの入った技能の成長ロール。
※体験会に参加していただいたPLさん、見学者さん、クトゥルフコミュの管理人DMさんのおかげで無事イベント
終了しリプレイとシナリオを掲載することが出来ました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
KP九鬼