はぐるま 目 次 はぐるま会と室蘭工業大学・機械システム工学科 平成 20 年度学科長 相津 佳永 はぐるま会と会誌「はぐるま」 昭和 43 年機械卒 はぐるま会 幹事長 平成 20 年度の就職業務を担当して 平成 20 年度 就職担当 臺丸谷 政志 齊當 建一 《講座・研究室紹介》 熱流体工学講座 熱エネルギー工学研究室 流体工学研究室 熱流体科学研究室 生産基礎工学講座 材料力学研究室 機械力学研究室 機械製作学研究室 設計制御工学講座 システム制御工学研究室 計測システム工学研究室 機械システム設計学研究室 航空基礎工学講座 高速流体力学研究室 推進工学研究室 航空構造工学研究室 航空宇宙機システム研究室 《新任教員から》 北海道における Motion & Power Transmission 研究の 拠点を目指して 機械システム設計学研究室 助教 成田 幸仁 《学術交流援助基金》 2008RMIT 日本語研修プログラムの概要と補助のお礼 材料力学研究室 准教授 2008 Japan Study Tour to Muroran Institute of Technology (MIT) September 18 – October 5. RMIT Tristan Reynolds Muroran Study Tour Report 2008 RMIT Bun Quang Ung Muroran Study Tour September 2008 RMIT Eric Tran Study Tour 2008 2年次合宿セミナー RMIT Stephanie Azzopardi 夜間主コース 2 年次クラス担任 湯浅 友典 「コミュニケーショ ン技法」勉強会 機械システム工学科 4 年,大学院 2 藤木 裕行 はぐるま バドミントン愛好会 准教授 バドミントン愛好会の紹介 機械システム工学科 3 年 韓国スタディーツアー交流会 韓国一週間の旅 藤木 裕行 准教授 鈴木 裕人 藤木 裕行 機械システム工学科 3 年 鈴木 孝明 1 年生ワイワイやろう 会 准教授 藤木 裕行 応用機械コース交流会 生産基礎工学&熱流体工学講座 第 12 回はぐるま会ソフトボール大会 推進工学研究室 大学院 1 年 熊田 裕太 第 7 回はぐるま杯 サロンフットボール大会 機械力学研究室 大学院 1 年 石井 位直 はぐるま会 OB 交流会 はぐるま会と機械 37 年卒クラス交流会の顛末記 機械37 年卒 特別講演 「私の誕生地インドネシアと北海道の魅力」 材料力学研究室研究員 Himsar AMBARITA 名誉教授 花岡 裕 《面白!講義紹介》 「ディーゼルエンジンの分解と組立て」フレッシュマンセミナー 熱流体工学講座 教授 バイオディーゼル 機械システム工学科 1 年 吉井 秀典 部品をまじかで見る新鮮さ 機械システム工学科 1 年 池永 東史 エンジンを分解し,組立て,そして動かす 機械システム工学科 1 年 クリーンディーゼル 機械システム工学科 1 年 「ブリッジコンテスト」歴代記録発表 和野 暢之 生産基礎工学講座(1 年フレッシュマンセミナー) 《平成 20 年度 生産情報システム工学専攻博士論文一覧》 《平成 20 年度 機械システム工学専攻修士論文一覧》 《平成 20 年度 大学院機械システム工学専攻入学試験問題》 機械系同学科関東支部同窓会報告 井川 祐介 教授 河合 秀樹 《事務局だより》 平成 20 年度総会報告 平成 19 年度決算報告 平成 20 年度予算 平成 20 年度はぐるま会役員 3 河合 秀樹 はぐるま会会則 会告 《企業紹介》 4 平成 20 年度 機械システム工学科 学科長 平成 20 年度 学 科長 相津 佳永 1 はぐるま会と会誌「はぐるま」 はぐるま会 幹事長 昭和 43 年機械卒業 臺丸谷 政志 室蘭 工業 大学・ 機 械工 学系 同窓 会「は ぐるま 会」と (1963)に産業機械工 学科, 昭和 39 年(1964)に工学 会誌「 はぐるま」の関 係に ついて再 度お 知ら せ致 しま 部第 二部 機 械工 学科が 設 置されまし た.ま た大 学院 す.既刊の会 誌「はぐるま」平成 18 年 度 No.39 と平成 は昭和 40 年(1965)に工学研究科修 士課 程・機械工 19 年度 No.40 の学科長巻頭言に「はぐるま会」 と会誌 学専攻, 昭和 42 年(1967)に産業機械工 学専攻が設 「はぐるま」の関係とその経 緯について簡単に 触れまし 置されま した.平 成2 年大 学院 博 士後 期 課程 設 置に たが,在 学 生あ るいは卒 業生の 中にはご 存 知ない方 伴い 各学 科の 大 幅な再 編 統合 が行わ れ, 現 在の機 も おられ るか と思います の で, 本 学の 機 械工 学 系学 械システム 工 学科( 現在の 学生 定員 ,昼 間コース 90 科の年譜と合わせて再 度触れ てみたいと思います. 名,夜間 主コー ス 20 名, 計 110 名)および大 学院博 士前期 課程機 械システム工 学専攻(定 員 36 名)の設 室蘭工 業大学・機 械工 学系学 科 置と変 遷しています. まず本 学の機 械 工学 系 学科 およ び 専攻の 略 年譜 昭和 30 年に創設された機 械工 学科の第 一期生・ について簡単に記します.昭 和 24 年(1949)5月室蘭 昭和 34 年卒業は 28 名 でした.平成 20 年3月 機械シ 工業 専門 学 校と北海 道 大学 付属 土 木専 門部を 編成 ステム工 学科卒 業生 112 名(昼間:99 名, 夜間主:13 校とし て室 蘭 工業 大 学が設 立さ れ, 電 気工 学 科,工 業化 学 科, 鉱山 工 学科 ,土 木 工学 科の4 学科( 入学 名), 大 学院 博士 前 期課 程 機械 システム 工 学専 攻修 了生 44 名,計 156 名でしたので, 創設 当初と比較す 総定員 135 名)が設置さ れました.大 学設立 当初は機 れば,まさに隔世の感があります. 械工 学 科は置か れません でしたが ,鉱 山 工学 科5講 座中の2 講 座が「機 械工 学 コー ス」 とし て機 械工 学系 はぐるま会と「はぐるま」 の教育研究が 続けられ ていました.その 後,機 械工学 現在の機 械工 学系 同窓会「は ぐるま会」は, 会員の 系の教職 員をはじめ多く の方々の機械工学科 設置へ 交流 と親睦を 通し て会員の 相互 啓発を 図るととも に本 向けての 努力 と同窓 生の支 援に よって,昭 和 30 年 学機 械 工学 系 学科の 発 展に寄 与す るこ とを 目的 とし (1955)7月,鉱 山 工学 科か ら分 離 独 立し て機械 工学 て,昭 和 60 年(1985)機械工学科 再建 30 周 年を記念 科(学生 定員 30 名)が創設されまし た. 第一 期生卒 して発足 しました.機 械工 学系同 窓生, 教職 員および 業の昭和 34 年(1959)当時の教官は,教授:内 藤正鄰 , 関係 諸 氏から 醵 金を 募り ,卒 業 生, 学 生お よび 教職 千 谷茂 , 宮本 武 ,赤 木 盈, 助 教 授:岩 津 功 ,奥 田教 員をメンバー とす る現 在の機 械工 学系 同窓 会「はぐる 誨,菊 地 千之, 助 手:三橋 秀 信のよう に記録されてい ま会」が設 立さ れたわ けです .この 時の醵 金がは ぐる ます.先生方のお 名前を見 て当 時を懐かしく 思い出さ ま会の主な基金 となっ ています.記 念事 業の一 つとし れる同窓 生の方々も 多いかと思います. て,8月に再建 三十周 年記念号 No.17「はぐるま」が発 その 後 , 機 械 工 学 系 の 学 科 とし て, 昭 和 35 年 刊されました.記念 号ナンバーNo.17 からも 判るよう に, (1960)に短期大学部機 械科が併 置され, 昭和 38 年 会誌「はぐるま」はこれ以 前より学 生の自発 的な活 動と 2 して発行され ており,創 刊号は昭和 40 年3月に発刊 木直之 ,丸 山佳 宅,弓 田昌 弘,2 年:大沼 将彦 ,逢坂 されています .この 間4 巻ほどが 欠巻に なっ てい るの 進,小林 光二, 菅原正 彦. は,学園紛 争(本学 では昭和 44 年頃から)を起点とし 創刊号の 編集 委員 会による巻頭言の 結びを そのま て, 学生 の結 束 力や 自発 性が 薄れ ていっ たこ とに起 ま次に引 用 し学 生 諸君に おく る言葉 としま す.「 機関 因するよう に思われます.ついでにこの 時期 以降から 誌”はぐるま”は 相互 理解 を前 提し ,相 互 信頼を 長大 学 生に よる卒 業 時の 謝 恩会も 行わ れなく なっ ていま の目的 とする我 々在 学 生 と諸 教 官, 諸 先輩 方 とを結 す. ぶ一 つの絆 であり, 人 間的 触れ 合いを 得る憩いの場 はぐるま会 発足 後は, 会誌「は ぐるま」の発行も はぐ でも あります ,これに より 学 生相 互の 親密 化 と諸 先生 るま会の活動の一 環となり ,教職 員と学生 で編 集委員 方及び 諸先 輩 方との 交流が 促進され るならば発 起人 会が組まれ毎年発 刊されおり,本 年度は 第 41 巻を数 としてこん な嬉しいこ とはありません. 願わく は,この絆 えます.学生だ けで自発 的に機関 誌編 集委 員会を立 ち上 げ, 原稿 取り,編 集, 資金 集めまで総 てを学 生だ が太く 長く 成長して, 技と知を 兼 備し た技 術 者たらん ことを!」. けで行い,昭和 40 年3月に会 誌「はぐるま」を創刊さ 最後に,室 蘭工業 大学・機 械システム工 学科 とはぐ れた先輩 方( 筆者は 当 時機 械 工学 科1 年生)に 敬意 るま会の 益々の 発展を 念 願す るととも に,同 窓 生,在 を表して,編 集委 員名を列 挙させて頂きます.4年 生: 学生 および 関係 諸 氏のご健 勝 とご発 展を 祈念 して筆 吹田侍 一, 新見 明彦, 臼井 秀親 ,3年生: 近藤 充,但 を擱きます. 3 平成 20 年度の就職業務を担当して 平成 20 年度 就職担当 齊當 建一 1.はじめに ている. 採用 活 動のため 来 学す る担当 者 との最 初の 面談 ・ 会社を選ぶ 視点 を予約した日は平成 19 年 11 月初旬 であった. その 後は 堰を切 ったよう に予約が殺 到し た. 採用 活 動が ・ ・ 自己分 析とエントリーシート対 策 女子学 生支援 講座(OB の経験 談) 年を追う ごとに早まっているという 話は聞いていたが, ・ SPI 模擬テスト こんなに早いも のかと驚きながら, 来学 者との 面会 時 ・ 公務員 ガイダン ス 間を 30 分刻みで書 き込めるよう な大判のデスクダイ ・ 面接の心構 えとマナー アリーを買い 求めることから スター トし た. 以下 ,前 任 次に 学 科の 支援 体 制 としては, 就 職 担 当 教員が 者に 教えを 請い つつ 行っ た就職 担 当 業務 の経 過 と 中心となって就 職活動の ガイダン スから始まって学 校 その中で感じたこ とを報告 する. 推 薦 で応 募 する場 合の 推 薦書 発 行ま でを 担 当し て いる.1 月には,次年 度卒 業予定の 学部 生と大学 院 2.学生の進路 と求人 状況 生に対 して就 職 ガイ ダン スを 開催 し, 就 職活 動の 一 今年の卒業 予定者は 116 名である.1 月 現在の進 連の流 れについて周 知を図 った.す なわち,学 科の 路の内訳は,大 学院進 学者 42 名,就職 内定者 63 就職情 報資 料室の利 用方 法, 学科の就 職関 連情 報 名,未定 6 名,その 他 5 名となっている.未 定は大 学 ホームページ( 学科宛の 求人 企業一 覧,就 職担 当か 院2次 募集 受験 予定 者や 就職 活動 中など であり, そ らの連 絡 事項 などが 掲 示され る)の 利用 方 法, 学 校 の他は自 営や 専 門技 術 養成 学校 など 進路が 決まっ 推薦に よって就職 活 動をす る際の ルー ル,などの 説 ている者 であ る. 大学 院修 了予 定者は 40 名 で,39 明を行った. 名が就職 内定, 残りの 1 名が博士 後期 課程への 進 また,OB が大学を訪 問して会社 説明をし てく れる 学となってい る. 機会も あるの で, その会 社に興味が あれば 仕事の 内 会 社から の求 人 は, 学 科に 対し て来 学 企 業数が 容を より身 近に 聞く ことが出 来 るし ,入 社 試験の ア ド 280 社,郵送によるも のが 390 社,キャリアサポー トセ バ イ スを 受けるこ とも あ る. これも 貴 重 な情 報 源 とな ンターへ全学 科を対象に 1650 社ほど来ている.ほ ぼ 前年度 並みであった. る. 4.応募形式( 学校推 薦と自由応 募) 3.就職活動の 情報源 と支 援体制 企業 への 応募 形 式には, 学 校推 薦 と自 由 応募が 就職 活動 は,まず 情報の 取 得から始ま る. 大学の ある. 今 年の就 職 内定 者のう ち,学校 推 薦で決め た 支援体 制とし ては,キャリアサ ポートセンターが 中心 と 者の比率は,学 部生, 大学院 生,いずれも 70 パーセ なって, 個別の 企 業を招 いて「 木曜 企 業 セミナー」 , ント程 度 であった.前 年度に 比べ て自 由応 募の比 率 「合同 企業 セミナー」 などを開 催し ,企 業 研究の 場を が増えている. 提供してい る.また,「就 職ガイダン ス」とし て,以 下に 学校 推 薦の場 合は, 内 定すれ ば確 実に 入社 する テー マを 例 示す るよう に,実践 的な就 職 対策も 行っ ので,企 業に とっ ても 期 待の 強さがう かがえる. その 4 企業 で先 輩が長 年にわたって築きあ げてきた実 績が たB君 .結 果は 正 直に 明暗を 分 けた. 面接 では, 提 学校 推 薦を 可 能にし てい る場 合も 少 なく ない.学 校 出した書類に 書いた内容に即 した質問が 多い.考 え 推薦 と自由 応募を 併用 している会社 でも 学校推 薦の の深まり具合に差が出てく るよう だ. 方が有利 という ところが多い.これは学校 推薦の重 み (2)面接で聞かれるこ とをイメトレし ておく を評価 してい るため で,書 類 選考を 免 除す るとか ,1 「同じ 業 種の 企業が 沢 山あ る中 で,どう してう ちの 次から3次まである選 考試 験のう ち1次あるいは2次ま 会社を 選んだの ですか」,「わが 社に入っ たら 何を し でを免除 する,などにより 結果が早く 決まったり,選考 たいですか」などは よく ある質問のよう だ.また,面 接 試験の旅 費が支給さ れる, など自由 応募に比 べて便 の最後に「あなたのほう から何か質問はありませんか」 宜を図っているところが 多い. と聞かれるこ とも 多い.その 会社 で働く ことを想像し て 一方 ,あ えて自 由応 募の 方を選 択 するという 学生 いれば ,自 ずから 聞 きたい こ とも あるは ず. どれだ け にその理 由を 聞く と,「時期 的に早く 内定を とれる」 , 「複数企業から 選べる」,あ るいは極端な場合は,「 度 熟考 してその 会 社に臨ん でい るのかを 試され てい る のかも しれない. 中には,「 この会 社の 弱点は 何だ と 胸試しに 受ける」,「だめも と」などの声も 聞こえてきた. 思う か」,「いやな上司がいたらどう するか」といった質 企業 側から見 ても ,「推薦だと拘束さ れるの で学 生か 問も .質問されて頭が真っ白にならないためには, 事 ら敬 遠され る」 という ことも あり,自 由 応募が 増え る傾 前の想像力や イメージトレーニングも 大事 である. 向にあるよう だ. (3)企業の求める学生像 概し て, 自由 応 募の就 職 活動 は学 校 推薦に 比べ ・ コミュニケーショ ン力 て早期 化し ,その 結果「内 定ブ ルー」 現象を 惹き起こ ・ 自分の頭 で考え ることができる人 して長 期 化し てい るといわ れている. 採用 活 動の 早 ・ 明るい,元気 ,活力 期化・ 長期 化は大 学生の 学びの 時間を 奪っ ていると ・ チャレンジャブ ル して,国 立大学 協会, 公立 大学協 会,日 本私 立大 学 ・ 自ら問題 意識をも って進むことが できる人 団体連 合会の 3 団体は連 名で,日本 経団 連などに これらは,日頃の意識 的努 力で培ってほしい. 対して採 用活 動の早 期化を 是 正するよう 要請を行っ ている. 極端な場合 ,就 職活 動が長び き卒 業研 究が 6.おわりに 成り立 たない ,基 礎学 力が身に つかない などの事 例 米国発の 金融 危機が日 本にも 波及し,この 原稿を も 指摘されている. 膨大 な社 会的 損失 という 気がして 書いている 1 月には毎日のよう に派遣社員などの解 なら ない. 自由 応 募の 場合も 充 分 な下 調べ と絞り 込 雇と路 頭に迷う 姿が報道されている.さらには 大学 生 みを大事にしてほしい. や高 校 生の内 定 取り 消しも 問 題 化し ており, 私が 就 職 担当 を スタ ー トし た頃にはまっ たく 思いも よら ない 5.明暗を分ける事前の 心構え 事態が進行し ている. 基礎 学力が重 要なこ とはいう までも ないが,そのほ かに気がついたことのいく つかを述べたい. 諸君が就 職活動を する頃には事態が好 転す ること を望ん で止ま ない. しかし ,どう いう 変化があっても , (1)事前の準備をしっかりと 逆流 を乗 り越 え ていく 気概とそれを 裏付 ける基 礎 学 履歴書, エントリー シート, 自 己 PR,卒研 や修論の 力を養う 努力を忘れないで欲しい. 研究 報 告などの 作成 は, 意外に 時 間がかかるも の. 学生諸 君の健闘を期 待している. 提出直 前になってあわてないこ と. (追記:8 月下 旬には, 小生 突然の 入院 となり ,就 同じ企業に 2 名が応募し た例. エントリー シートを 職担当 代理を急 遽河合 先生に引 き受けていただきま 作成す る際 ,設 問の全 てにわたって自分の 考えを 時 した.まだ就 職活 動 進行 中の 学生も 残 されている中 間をかけて徹底 的に練 り上 げたA君 と,必 要最 小 限 で,大 変 お世 話に なりま したこ とをこの 場を 借り て深 の設 問にしか 答 えずか なりの 設 問を 空白のままに し 謝申し上 げる次第 です.) 5 講座・研究室紹介 熱流体工学講座 熱エネルギー工学研究室 流体工学研究室 熱流体科学研究室 生産基礎工学講座 材料力学研究室 機械力学研究室 機械製作学研究室 設計制御工学講座 システム制御工学研究室 計測システム工学研究室 機械システム設計学研究室 航空基礎工学講座 高速流体力学研究室 推進工学研究室 航空構造工学研究室 航空宇宙機システム研究室* 教 員 熱流体工学講座 生産基礎工学講座 設計制御工学講座 航空基礎工学講座 教 授 河 合 秀 樹 教 授 臺丸谷政志 教 授 疋 田 弘 光 教 授 杉 教 授 媚 山 政 良 教 授 齊 當 建 一 教 授 風 間 俊 治 教 授 世 利 修 美 准教授 戸 倉 郁 夫 准 教 授 藤 木 裕 行 教 授 相 津 佳 永 教 授 齋 * * 棚 次 亘 弘 助 教 鈴 木 淳 山 藤 弘 務 准 教 授 寺 本 孝 司 准 教 授 花 島 直 彦 教授 講 師 松 本 大 樹 准 教 授 湯 浅 友 典 准教授 溝 端 一 秀 助 教 長 船 康 裕 助 教 山 下 光 久 講 師 廣 田 光 智 助 教 成 田 幸 仁 講 師 境 昌 助 教 湊 亮二郎 宏 技術職員 小川 徳哉, 小 西 敏幸, 塩 崎 修, 新井 田 要一, 村 本 充, 山森 英 明 教室事務員 増田 智子 * 航空宇宙機システム研究 センターの連携 研究室, ** 教育研究 等支援 機構教授 6 熱エネルギー工学研究室 モハメド ザカリア スノー ガンの開発 ムハマド バドール 雪ミスト冷房に関 する基礎 研究 玉木 康裕 個性的な雪 冷房装 置の開発 加藤 雄三 牛乳 Bio Fuel の開発に関する基 礎研究 高橋 俊太 雪氷を 用いたガスハイ ドレー トに関す る基 礎 研究 森田 恭平 交流器をも つ開放型二重 管サーモサイフォンによる蓄冷熱に関する研究 私たち熱エネルギー工 学研 究室, 通称「熱 エネ」で 運搬の方 法として期待が寄 せられてい るも のです.氷 す.私たちの BOSS は愛と情 熱の持った媚山先 生と, の中にガスが入ってい るも のなのでその氷に火を近づ 未来を担う 若者 10 名+未来を担う 元若者 1 名で構成 けると氷の中の ガスが 燃えて「燃 える氷」が出来 上がり されています .研 究室の 名 前のとおり, 熱 エネルギー ます.実際に見てみるとちょっ とした感動を味わ えます. に関する研 究を行っていますが,中 でも 雪に関する研 究が多いのが特 徴 です. 今年 度は 札幌 ドーム で行わ 過 去の研 究 では 氷だ けでなく ,実際に 降 る雪 を 使っ ての実 験も 行ってきまし た.しか し本 研究 では 冬に保 れた環境 総合 展への参 加,東 京ビックサイトで行われ 存しておいた雪を夏に 使 用して実 験を行い, ハイ ドレ たIT pro EXPO への参 加.媚 山先 生への北海 道洞爺 ートの通年 利用に向けて研 究を行っています. 湖サ ミット関 連 でのテレビの 取材 .韓 国からの 学 生の 来校 .ロ シア 極東 工 科大 学 との楽 しす ぎる交 流・ロシ 〈交流器を もつ開 放型 二重 管サ ーモ サイフォンによる ア派遣.キ ャンプに PG に BBQ と熱エネルギー以 外の 蓄冷熱 に関 する研 究〉 勉強も できました. 今後も こう した貴重な体 験が期待さ 森田 恭 平 れます.内部はも ちろん,このよう な外部との交流の場 サーモサイフォン とは, 内部を 流体 で満たした細長 も 多いことで,非常に 暖かく 楽しい研究室となっていま いパイプの両端に 温度 差を与 えて密度 差を発 生させ , す!! それ では「 熱 エネ」の ことを さらに詳 しく お伝え これにより生じ る自 然対 流を利 用し て熱を 伝達 する装 するために, 学部 生の 研究 内容に ついて紹 介し てい 置であ る.本 研究は, 寒冷地にお ける冬の寒さを自然 きます. 冷熱エネルギー として,サーモサイフォンにより土壌へ 輸送 し, 凍 土の形 で蓄 えることを目 的 とす る. 凍 土の 〈雪氷を用いたガスハイドレ ートに関 する基礎 研究〉 造成には多数 本のサーモサイフォンが必要 となるため, 高橋 俊 太 ほぼ同じ 作動 原 理 であるヒー トパ イプより 構造が 簡単 ガスハ イ ドレー トとは水 素 分 子によ って構 成さ れる で,製 作・保守の 費用の低い開 放型サー モサイフォン 籠状の 結晶の 中にメタ ンガスやプ ロパン ガスなどを取 がより 適し てい ると考 えら れ る. 本 実験 で使 用す る装 り込んだ 固体 結 晶のこ とで, 現 在, 天 然ガスの 貯 蔵・ 置は 交流 器 と内 部 管を 有し た二 重 管サー モサ イフォ 7 ンで,こ れらにより 作動 流体を 整 流し性 能の向 上を図 る.本 実 験では 凍 土造 成の予 備実 験として製氷 実験 を行い , その 結果 を 円筒 座 標 系の 凍結プ ロ グラ ムを 用いて得られる水と土の場合の凍 結厚さのシム レーシ ョ ン結果と比較し,検 討する. 〈牛乳 Bio Fuel の開発に関 する基 礎研究〉 加藤 雄 三 バイオディーゼ ル燃料(Bio Diesel Fu el : BDF)とは, 生物由 来の油より 作られるディーゼ ルエンジン 用燃料 の総 称 であり ,バ イ オマスエネルギーの 一つ である. 今現 在, 世界の エネルギー 需要 は年 々増 加し ており , その約 90%を化石 燃 料に依 存し ているが, 近年 枯渇 の危機にさらさ れています .したがっ て化 石 燃料の次 世代 エネルギーとし てバイ オマスエネルギーの よう な 再 生可 能 で持 続 可能 であ る循 環 型の 資 源 エネルギ ーを 利用 し ていく 必要があ ります . そこ で, 本 研 究で はバイオマスエネルギーの一つ である牛 乳の BDF 化 による食用から燃 料への転 用を目的 とし実 験を行って います.具体的には牛乳を 遠心 分離させ 油脂を摂り, それを 軽油の 代わりにディ ーゼ ルエンジンの 燃 料とし て使用し, 軽油の場 合との性 能を比較 検討します. 北海道 新聞 2008 年 7 月 8 日 〈雪ミスト冷房 に関 する 基礎研 究〉 ムハマド バ ドール 〈スノーガンの開 発〉 雪 ミスト冷 房 とは 雪 解 け水 をノズルに送 り 込み ,細 モハメド ザカリア かい粒径で噴霧さ れた水 滴が蒸 発するこ とで,この時 近年, エアコンなどからの発生され た CO 2 を増加す には水の蒸 発熱( 気化 熱・潜 熱)により周 辺 気温が低 るこ とで地 球温 暖 化の一 因 となっ ている.雪 は新 しい く なる海辺 や 河辺 等の 水 辺に 集い ,水 浴 びなどして 持続可 能なエネルギーとし て発 見されており, 今現在 暑さから逃れ る方 法を動 物から学び 実践 した. 噴霧さ 雪は 様々の ところに 利 用され る.「 雪冷 房」の 発 明で れたミストの粒 子径が 小さく ,すばやく 蒸発するためド ライ な冷房 環 境を 実 現しま す .この システムは 気 温・ 雪の冷 熱を 応用 してエアコンの代わ りになり ,サ ミット で雪 冷房 は 世界 中の 目に 雪の エネルギーの 力を認 湿度・ 風 速を感 知し ,ひん やり と気 持 ち良い です.本 められた.スノー ガンは加 圧空 気や 水と混合し 噴霧す 研究は 人間の 肌を模 擬した肌 モデ ルを 用い,噴 霧水 る2 流体 ノズルより 形 成さ れ, 空 気 圧や 水 圧に より微 温度が 5℃と 25℃のミストを, 人間の平常 時平 均皮膚 細水 粒 子を 得 るこ とが できるととも に, 加圧 空 気の断 温である 32℃に温度 設定し た肌 モデ ルに噴霧 した時 熱膨 張をも 利 用 できるこ とから,0 ℃付 近の 大気 温度 の冷却のされ方の比較を 行いたいと考えています.周 にて降 雪す るこ とが可 能になる. 目的 とし ては 組み立 囲の温度を2~5℃下 げる効果があり ,ヒートアイランド てし たスノーガンに 混 合す る加 圧空 気 や 水の流 量, 対策とし ても 有効です . 温度, 圧力を 調整 してそれ ぞれのも っとも 良い条 件を 探す. 8 〈個性的な雪冷房 装置の 開発〉 玉木 康 裕 屋外で夏季まで保存し ている縦・ 横 105m,高さ 16 mの大 きな雪山 をそのまま 冷房の 冷 熱源に する雪冷 房装 置に必 要な研究 をしていま す.雪 山に 複数の穴 を設けその穴に空 気を通すこ とによって空気を 冷却し ます. 雪 山を 保 存す るために 断熱 材 として雪 山に被 せるバーク材が,外 気を冷却 するために雪 山に空けら れた穴を 通っ た空気が バー ク材に よっ てどの 程 度の 圧力 損 失を受 けるか測 定す る. 雪 で冷却さ れた空気 を適 温にす るために外 気 や室 内からの 循 環され てき た空 気 と混合 させま す. 空気 を運 ぶための送 風 機だ けでそれらの 空気が 混合 するこ とが できるのかを研究 しています. 北海道 新聞 2008 年 3 月 12 日 北海道 新聞 2008 年 6 月 18 日 北海道 新聞 2008 年 7 月 4 日 9 流体工学 研究室 濱野 兼伍 Ta ylo r- Cou ette 渦 流 れ 内 にお ける熱 移 動 現 象 の 解 析 浦畑佑太 郎 充 填 粒 子 層 内 に お ける微 粒 子 の ホ ー ルドアッ プ 分 布 反保 旨弘 食 用 油 脂 の 水 熱 反 応 に よる加 水 分 解 の 特 性 につ いて 佐 々 木 拓 実 超 音 波 を 用 い たア スペク ト比 の 小 さい T a ylor 渦 の 速度分布 計測 安久津 敬 ア スペ ク ト比の 小 さい T a ylo r- Cou ette 渦 に よる固 液混合相の 濾過実 験 伊藤 研人 Ta ylo r- Cou ette 渦 バイ オリア クタ ーに お ける藻 類 微 生 物 の 光 合 成 能 力 と増 殖 特 性 み なさん こんに ちわ .B 棟 二 階 西 の 住 人 , 流 体 工 学 研 究 室 です . 現 在 , 河 合 教 授 , 高 橋 特 任 教 <ア スペ クト 比 の 小 さい Taylo r-C oue tte 渦 による 授 , 小 川 技 術 職 員 の ご 指 導 のも と院 生 8 人 , 学 固液混合 相の濾過実 験> 部 生 6 人 で日 々 研 究 し ています . 安久津 敬 私 たちの 研 究 室 は 院 生 と学 部 生 が 同 じ 部 屋 で Ta ylo r 渦 は 軸 受 など の 流 体 を 用い る機 械 に 生 研 究 の 討 論 か ら, ア フタ ーフ ァ イブの 計 画 ま で, 会 じ , 振 動 や 騒 音 等 , 不 安 定 挙 動 の 原 因 となり 得 ま 話 が 途 切 れ ず 非 常 に 仲が 良 い 研 究 室 です . 研 究 す. しか し その 一 方 で, せん 断 が 小 さく 緩やか な流 では 定 期 的 に ゼ ミを 行 い ,4 年 生 が 主 体 となっ て れ で あ る とい う 特 徴 が あ り ま す . そこ で 私 た ちは 研 究 成 果 を 発 表 し ま す. 先 生 方 か らの 素 晴 ら しい Ta ylo r 渦 を 濾 過 に 用 い るこ とで, フ ィ ルタ ー の 目 切れ味の 質 問に ,時に は果 敢に 立ち 向か い ,時 詰 まり 防 止 の 効 果 を 研 究 し ていま す. 将 来 的 には には 受 けきれ ず 落 ち込 み, そんな 1 年 を 過 ごす と 血 液 濾 過 システム 等 の 医 療 分 野 にも 応 用 が 期 待 卒 業 時 に はプ レゼン テー ショ ン 能 力 に 自 信 が つく され ていま す .T a ylo r 渦 は 未だ 解 明 さ れ てい ない こ とは 間 違 い あ りま せん .ま た夏 に は 焼 肉 を , 冬に は 鍋 を ガッツ リ行 い , 飲 み 会 では 先 生 方 の 違 っ た 部 分 も 多く , 日 々 の 実 験 では 思う よう な結 果 が 出 ないこ とも ありま すが ,その 分 やりが いがあ りま す. 一 面 を 見 るこ とが 出 来 ま す .さ て, そん な楽 し い 研 究 室 です が , 現 在 は 卒 論 や 修 論 の 作 成 が 佳 境 を < 超 音 波 を 用い たア スペ クト 比の 小 さい Taylor 渦 迎 え, 筆 者 個 人 と し て は 学 会が 近い 事も あ り , の速度分布計 測> 少 々 ドロ ドロ し 始 め てい ま す . 精 神 状 態 や 血 液 と 佐々木 拓実 か . 人 間 関 係 は ドロ ドロ し てい ま せ ん . 大 丈 夫 で バ イ オテク ノロ ジー 分 野 や 医 療 分 野 に お い て, す. さまざま な装 置 に 応 用 され てい る T a ylor 渦 . その そん な日 々 を 堪 能 し つ つ , こ れ よ り 私 たちが 行 特 徴 は 局 所 的 な 高 せ ん 断 力 が 少 なく , 攪 拌 ム ラ ってい る研 究 に つい て簡 単 に 紹 介 しま す. が 防 止 できるこ と. そん な T a ylo r 渦 を 研 究 対 象 と 10 し , その 平 均 速 度 分 布 を 非 接 触 で 流 れ を 乱 さ な 物 を 利 用 し た CO ₂/ O₂ 変 換 バ イ オリア ク タ ー の 研 い 超 音 波 を 用 い て 計 測 を 行 っ てい ま す .ま た, 超 究 が なさ れ てい ます . 光 合 成 微 生 物 を 効 率 よく 光 音 波 測 定 に お いて欠 かさ ない トレーサ ー 粒 子 の 追 合 成 さ せ るために は, 攪 拌 に よ る受 光 状 態 の 改 善 求 を するために , 細 胞 計 数 分 析 装 置 という 粒 子の が 必 要 となります が, 光 合 成 微 生 物 は 高 せ ん 断を 数 を カ ウン トできる装 置 を 用 い て実 験 を 行う など, 与 え ると細 胞 破 壊 を 起 こ し てし まう 可 能 性 が ありま 未 知 の 部 分 が 多い Ta ylo r 渦 に 対 し さまざま な観 す . そこ で本 研 究 では , 一 般 的 に 工 業 的 攪 拌 に 点 か ら 迫 っ ていま す . 主 体 性 を 持 っ てできる 研 究 使 用 さ れ る攪 拌 羽 根 に よ る攪 拌 に 比 べ て, 緩 やか なの でや る気 次 第 で 新 し い 発 見 が 出 来 ちゃう かも . な 攪 拌 が 期 待 で き る T a ylor- Cou ette Vo rtex という 感 じ で先 輩 方 と日 々 楽 しく 研 究 を し ておりま Flo w(TV F) に 着 目 し , CO ₂ /O ₂ 変 換 バ イ オ リア ク タ す. 興 味 あ る人 は 是 非 ! ! ーの 開 発 基 礎 研 究 とし て, 光 合 成 微 生 物 の 増 殖 に 最 適 な回 転 Reyno lds 数 ( Re 数 )の 検 証 及 び , 細 胞破 壊の 有無を 調べ, 光 合成 微 生 物の 増殖 に 最 適 な流 動 状 態 の 検 討 を 行 っ ていま す. < Taylo r-C oue tte 渦 流 れ 内 にお け る 熱 移 動 現 象の解析> 濱野 兼伍 Ta ylo r- Cou ette 渦 は , 局 所 的 な 高 せ ん 断 流 れの 発 生 が 少 なく , 攪 拌 ム ラ が 防 止 で きる特 徴も 有 す るためバ イ オ工 学 や 医 療 分 野 の 装 置 へ の 応 用 が 期 待 され ていま す . 私の 研 究 は この 渦 の 熱 移 動 現 象 の 調 査 を 行 い , 熱 交 換 器 とし ての 可 能 性 を 検 証 し てい きま す . 新 し い 研 究 テー マなの で困 難 な点 や 行 き 詰 ま るこ とも 多 い です が , とても やり がいが あ りま す . 興 味 の あ る方 は 是 非 , 流 体 工 学 研 究 室 へ ! ! !! < Taylo r- Coue tte 渦 バ イ オリ ア クタ ー にお け る 藻類微生 物の光合成 能力と増殖特 性> < 充 填 粒 子 層 内 にお け る 微 粒 子 の ホ ール ドア ッ 伊藤 研人 プ分布> 近 年 , 宇 宙 ステー ショ ン 等 での 長 期 に わ たる閉 浦畑佑太 郎 鎖 空 間 での 人 間 活 動 の 広 が り に 伴 い, 高 能 率 の 微 粉 炭 の 多 量 吹 込 み を 行う 高 炉 操 業 に おい て, CO₂/ O₂ 変 換 システム・ 食 料 生 産 システム が 必 要 と 未 燃 チ ャー 及 び 粉 化 し たコー ク スが コー ク ス充 填 さ れ ており , それ ら を 実 現 す るため に 光 合 成 微 生 層 を 移 動 しま す . その 際 , 操 業 条 件 に よ っ ては ,コ 11 ー ク ス粉 が 蓄 積 し ま す . 充 填 層 内 に 異 常 蓄 積 す れ ば , 通 気 抵 抗 が 増 大 し ガス 流 量 を 一 定 に 保 て ませ ん .ま た, 降 下 す るコ ー ク スや 鉄 鉱 石 の 棚 吊 の 原 因 とも なりえ ま す. この こ とは 高 炉 の 生 産 性 の 低 下 に つながりま す . 高 炉の 安 定 ・ 高 効 率 操 業 技 術 を 確 立 す る ため に , 充 填 層 内 に お け る微 粉 の 挙 動 を 明 ら か にす るこ とは 重 要 です . 本 実 験 では , 高 炉 での この 現 象 を 円 筒 充 填 層 内 に 微 粉 同 伴 さ れ たガスを 吹 き込 む こ とに よ り 実 験 を 行 いま す . 実 験 では , 充 填 粒 子 の 直 径 , 吹 き 込 む 微 粉 の 粒 径 , ガス 流 量 , 微 粉 の 単 位 時 間 当 たり の 供 給 量 , の 各 パラ メ ー タ ーを 変 更 し た実 験 を 行 いま す . そこか ら , 充 填 層 内 の 各 セク ショ ン間 の 差 圧 変 化 , 充 填 層 上 部 か ら 出 てきた微 粉 を サイ ク ロン 集 塵 機 で微 粉 と空 気 に 分 離 し その 微 粉 蓄 積 量 を それ ぞれ 計 測 す るこ とに よ り 微 粉 の 蓄 積 状 況 を 検 討 し ていま す. < 食 用 油 脂 の 水 熱 反 応 によ る 加 水 分 解 の 特 性 につ いて> 反保 旨弘 食 用 油 脂 の 代 表 であ るサ ラ ダ油の 使 用 済 み 油 の 量は 国 内 だ けで年 間 40 万 トンに なると推 定 され , ほとん どが 産 業 廃 棄 物 とし て処 分 さ れ てい ます .こ の 廃 油 を リサ イ ク ル 資 源 とし て 活 用 す れ ば エネル ギー を 有 効 に 確 保 す るこ とが できま す . 今 日 , 油 脂 を 直 接 水 - エマルジョ ン 化 さ せて燃 料 化 す る技 術 が 注 目 さ れ てい ま す . 油 滴 を 微 小 なエ マルジョ ン 粒 子 に す るこ とによ り , 比 表 面 積 を 大 きく し て低 公 害 且 つ 燃 焼 効 率 の 高 い 燃 焼 に できるこ とが 水 - エマルジョ ン 燃 料 の 大 きな特 徴 であ り ま す. しか し , 現 状 では 油 脂 を 安 定 化 さ せ る界 面 活 性 剤 の 開 発 とその コストに 大 きな 課 題 が あ り ま す . そこ で 本 研 究 では , 食 用 油 を 亜 臨 界 水 熱 反 応 に よ って 直接加 水分解させ,界面活 性剤を 使用せずに 水 - エマ ルジョ ン 粒 子 を 安 定 に 作 製 す る 可 能 性 に つい て報 告 す るという も のです. 12 熱流体科 学研究 室 川戸惟寛 塚野徹 熱 交 換 器 の 性 能 向 上 に 関 す る実 験 的 研 究 スター リン グ エン ジン に 関 する実 験 的 研 究 アブト ゙ゥル シ ゙ャ リル 水 素 混 合 気 体 の 熱 伝 導 率 測 定 篠原祐介 マイク ロバブ ル発 生 器 に 関 す る実 験 的 研 究 田村英士 液体泡沫の 液流下および液浸透 性特性 高橋望 密 閉 型 熱 音 響 エン ジンに 関 す る実 験 的 研 究 鈴川綾子 縦 軸 型 貫 流 式 風 車 に 対 す る風 方 向 の 性 能 特 性 に 関 す る実 験 的 研 究 川崎和紀 縦 軸 型 貫 流 式 風 車 に 対 す る風 方 向 の 性 能 特 性 に 関 す る実 験 的 研 究 私 たち, 熱 流 体 工 学 研 究 室 は , 戸 倉 先 生 , 鈴 なる施 設 では 有 効 な熱 交 換 技 術 が 確 立 し てお ら 木先 生,技 術 職員の 小川さん の ご指導の 下,学 ず , 廃 熱 回 収 器 の 実 用 化 が さ れ てい ない のが 現 部 生 9 名 で研 究 を し ていま す . 去 年 , 伝 熱 工 学 研 状 であ る . 本 研 究 では , 低 温 度 差 域 で 作 動 す る 究 室 か ら 名 前も 変わ り , 新 しく 生まれ 変 わっ たの で 廃 熱 回 収 機 器 ( 熱 交 換 器 )を 伝 熱 ダク ト内 の 形 状 院 生 は い ま せん . 研 究 室 は , 機 械 棟 の 掲 示 板 の を 工 夫 す るこ とに よ り , 開 発 ・ 実 現 を 目 的 とし てい 隣 , 階 段 を 登 っ て真 正 面 の とこ ろに ありま す . 部 屋 る. は, 最 初 は 非 常 に ヤバい 状 況 だ っ たの ですが , 皆 で大 掃 除 ・ 模 様 替 え を し , か なり 快 適 な空 間 に な 縦 軸 型 貫 流 式 風 車 に対 する 風 方 向 の 性 能 特 性 りまし た. 月 末 の 卒 研 の 途 中 経 過 を 報 告 す る目 的 に関 する 実 験 的 研 究 でのプ レゼ ン 発 表 , それ 以 外 に は 週 1の ゼ ミが あり 鈴川 綾子 & 川崎 和紀 ます . 個 性 的 なメ ン バ ー が 揃 っ てて, 飲 み や 鍋 で 朝 4 時ま で研 究 室 とか 結 構 あ りま す. では , 簡 単に 風 力 エネ ルギは , ク リー ン エネルギとし て大 きな 可 能 性 を 有 し てい る. その 変 換 機 の 主 流 は 翼 型 具 体 的 な内 容 に つい て紹 介 さ せ てい ただ きま す. の 特 性 を 利 用 し たプ ロ ペ ラ 型 風 力 タ ー ビ ン であ る が, 規 模 に 応 じ て 諸 種 の 形 式 が 考 え ら れ てい る. 熱 交 換 器 の 性 能 向 上 に 関 する 実 験 的 研 究 その ひ とつ に 風 方 向 追 従 機 構 の 不 用 な縦 軸 型 川戸 惟寛 貫 流 式 風 車 があ り , 低 速 回 転 強 ト ルク 型 の 特 性 を 現 在 の 熱 交 換 技 術 では , 大 型 プ ラ ン ト等 での 有 し てい る. 本 実 験 的 研 究 では , 昨 年 度 の 全 方 中 規 模 温 度 差 域 廃 熱 が 大 量 に あ る施 設 では 廃 位 対 応 対 称 型 3 枚 案 内 羽 根 を 4 枚 ,5 枚ま で増 熱 の リサ イ ク ルが 行 わ れ てい るが , スーパ ー マー ケ や し , さ ら に , フ ラ ップ を 付 けた 縦 軸 型 貫 流 式 風 ッ トや 厨 房 など 低 温 度 差 域 での 熱 回 収 が 必 要 と 車 の 案 内 羽 根 形 状 と寸 法 に つ い て風の 方 向 性 を 13 考慮した 最適 性を 追求し,この 特性を 調べ,これ ベ ストの 泡 沫 液 浸 透 特 性 につ い ての デー タを 取 る までの 縦 型 貫 流 式 風 車 と比 較 ・ 検 討 す る. ことを 目 的 とす る. スタ ーリン グエ ンジ ン に関 する 実 験 的 研 究 密 閉 型 熱 音 響 エ ン ジン に関 する 実 験 的 研 究 塚野 徹 高橋 望 研 究 内 容 は , ス ター リ ン グ エ ン ジ ン に つい て 色 々 調 査 す るも の であ る. 挿 入 さ れ る セラ ミッ ク 製 の スタ ッ ク , 熱 交 換 器 など エンジン 内 には 様 々 な装 置 があ り , その 中の , デ ィ か ら 成 り , その 中 に 水 を 流 し , 変 圧 器 に よ っ て入 スプ レーサ ー と呼 ば れ るモー タ ー の 回 転 数 や ヒ ー 力 電 圧 を 調 節 す る. 実 験 で 音 が 鳴 るよう に試 行 錯 ター の 抵 抗 値 の 測 定 を 行っ てきた. 誤 を 重 ねている. 実 験 装 置 は , ステン レス製 の ルー プ 管 , 管 内 に 現 在も 熱 電 対 に 関 す るも の ,ま たヘ リウムを 用 い て 装 置 内 の 気 圧 を 変 化 さ せ , 空 気 の 時 との 比 較 を 行う . 水素混合 気体の熱伝 導率測定 アブ ドゥル ジ ャリル 現 在 , 地 球 温 暖 化 の 対 策 で, ク リーン エネルギ ー であ る水 素 エネ ルギー が 注 目 さ れ てい る. し か し , 取 り 扱 い に は , 十 分 な 注 意 が 必 要 であ り , 水 素 の 漏 れ が 精 度 良く 検 出 す るこ とが できる セン サ ー が 必 要 とな る. 一 般 的 に は , 濃 度 の 測 定 で は ppm オー ダの 低 濃 度 域 と Vo l% オー ダの 高 濃 度 域 が あ る. 本 研 究 では , 両 濃 度 域 に お い て 計 測 可 能 なセン サ ー の 開 発 を 将 来 的 な 目 標 とす る研 究 であ る. 実 験 では , 混 合 気 体 の 熱 伝 導 率 を 測 定 す るこ とに よ っ て空 気 中 の 水 素 濃 度 を 特 定 す るこ とを 目 的 とす る. マイ クロ バブ ル 発 生 器 に 関 する 実 験 的 研 究 篠原 祐介 マイク ロバブ ルとは , 発 生 時 に おい て直 径 が 10 ~ 数 十 μ m の 気 泡 であ る. 研 究 目 標 は , マイ ク ロ バブ ルを 発 生 さ せ るこ とであ る. 過 去 には いず れも 失 敗 を 重 ね てい る. 今ま で用 いら れ た発 生 方 法 は , せん 弾 力 を 利 用 す る攪 拌 混 合 方 式 を 用 い てい た が, 今 回 は 加 圧 ・ 減 圧 方 式 を 用 い る. 液 体 泡 沫 の 液 流 下 およ び液 浸 透 性 特 性 田村 英士 本 実 験は, 泡沫の 非 定 常 特性 ,特に 液 流 下 速 度 お よ び 密 度 変 化 を 明 確 に す るこ と, 代 替 ア ス 14 材料力学 研究室 川崎 浩仁 割 裂 試 験 を 用 い たち密 骨 の 引 張 特 性 評 価 玄羽 弘宜 反 りを 有 す る日 本 刀 モデ ルの 衝 撃 応 答 解 析 若井 孝弘 自 動 車 ボルト 締 結 部 の 静 的 引 抜 き破 断 挙 動 大澤 優樹 反 りを 有 す る日 本 刀 モデ ルの 衝 撃 応 答 実 験 冨澤 清貴 繰 返 し 熱 負 荷 を 受 けるコーク ドラム の 熱 応 力 解 析 岩丸 陽介 自 動 車 ボルト 締 結 部 に お ける衝 撃 せん 断 的 破 断 挙 動 松原 和宏 ブレー キ ドラ ムにお けるヒー トクラ ックの 発 生 機 構 に つ いて 河田 裕希 衝 撃 荷 重 下 にお ける人 工 関 節 軟 骨 ゲ ルの 機 械 的 特 性 評 価 相原 康宏 FEM 解 析に よ る自 動 車 ボルト 締 結 部 の 静 的 引 抜 き破 断 挙 動 三木 雄策 FEM 解 析に よ る自 動 車 ボルト 締 結 部 の 静 的 せ ん 断 的 破 断 挙 動 冨澤 清貴 繰 返 し 熱 負 荷 を 受 けるコーク ドラム の スカ ー ト接 続 部 に お ける熱 弾 塑 性 挙 動 小山 裕示 In V itro 摩 擦 摩 耗 試 験 に おける PA MPS- P DMA A m DN ゲルの 摩 擦 摩 耗 特 性 材 料力 学 研 究室は, 臺 丸 谷 政志 教 授, 藤木 室 で 行 わ れ てい る研 究 の 具 体 的 な内 容 に つ いて 裕 行 准 教 授 , 塩 崎 修 技 術 職 員 の 下 , P D:1 名 , D3:2 名 , D1:1 名 , M2:6 名 , M1:1 名 , 学 部 生 : 紹 介 さ せ てい ただ きます . 12 人の 総 勢 26 名 という 大 所 帯 の 研 究 室 です .こ FE M 解 析 による 自 動 車 ボ ル ト 締 結 部 の 静 的 引 抜 の 人 数 の 多 さ を 生 か し てバ トミン トン 大 会 や ボー リ き 破断挙動 ング 大 会 , カ ラ オケ 大 会 など 様 々 な企 画 が 行 われ 相原 康宏 てい ま す. ま た, 花 見 や ジン ギスカ ン 等 , 楽 し い 行 近 年 , 自 動 車 の 衝 突 安 全 性 が 重 要 視 さ れ てお 事 を 行 い 日 々 活 動 的 に 過 ご し てお り ま す .も ちろ り , 車 体 の 衝 撃 強 度 確 保 が 図 ら れ てきてい る. そ ん 本 業 の 研 究も 熱 心 に 取 り 組 ん でお りま す . 材 料 の ため , 適 切 な 材 料 お よ び 構 造 を 構 築 す る 必 要 の 衝 撃 応 答 , 生 体 材 料 に 関 す る研 究 , 有 限 要 素 があ る. 最 適 な車 体 構 造 を 設 計 す る過 程 で, CA E 解 析 など を 行 っ てお りま す . そこ で材 料 力 学 研 究 技 術 を 用 い 車 体 の 最 適 化 を 検 討 す るこ とは , コス 15 ト削 減 や 時 間 的 効 率 を 向 上 さ せ る 重 要 な 要 因 と て試 験 を 行い 検 討 す る. なっ てく る. し か し , 細 かい 要 素 分 割 を 行 い , その う えで自 動 車 全 体 を 解 析 す るこ とは 今 日 の コンピ 反 りを 有 する 日 本 刀 モ デル の 衝 撃 応 答 実 験 ュータ でも 難 し い .ま た, ボルト 締 結 は 自 動 車 の 接 大澤 優樹 合 方 法 に おい て代 表 的 な接 合 方 法 であ る. しかし 1000 年 以 上 の 間 , 日 本 刀 は 武 器 とし てその 時 なが ら , 接 合 さ れ る 対 象 となる ボ ルト 締 結 材 の 研 代 ・ 用 途 に 合 わ せ て徐 々 に 変 化 し なが ら よ り 機 能 究 は あまり 行 われ てい ないのが 現 状 であ る. そこ で, 的 に 進 化 し て きた. 今 日 , 日 本 刀 は 世 界 の 国 々 本 研 究 では 計 算 コス トを 抑 え たボルト 締 結 部 の 破 で「 鉄 の 芸 術 品 」 とし て 高 い 評 価 を 得 てい る美 術 断 モデ ルの 開 発 を 目 的 とす る. 昨 年 度 の 試 験 によ 工 芸 品 であ り ,ま た同 時 に , 世 界 に 類 の ない 武 器 り , ボルト締 結 部 に お ける 面 内 方 向 に つ い てのデ とし て完 成 し てきてい る. 刀 身 と 柄 ( つ か )は 目 釘 ー タ を 蓄 積 す るこ とが できたため , 本 年 度 は 面 外 方 向 の デ ー タ の 収 集 に あ た る. こ れ ら の デ ー タの と呼 ば れ る直 径 約 5 [ mm]の 竹 の ピ ン 一 本 の み で 接 合 さ れ てい る. 日 本 刀 を 用 い た戦 闘 に お い て, 蓄 積 から ボルト締 結 部 周 り の 力 学 的 特 性 を 明 らか 刀 身 は 激 し い 衝 撃 荷 重 を 受 けると 考 え ら れ るが, にし , CA E 技 術 の 解 析 精 度 の 向 上 に つ なげてい 目 釘 が 容 易 に 破 断 す るこ とは ない. こ れは 接 合 技 く. 術 という 観点 から 見 て注 目 す べ き技 術 であ る. 自 動 車 ボ ル ト 締 結 部 におけ る 衝 撃 せ ん断 的 破 断 解 明 を 目 的 とす る. そこ で,SS4 00 相 当 の 鋼 板 か 挙動 ら 切 り 出 し た 二 次 元 湾 刀 モデ ルに 衝 撃 棒 を 用 い 本 研 究 では , 目 釘 が 容 易 に 破 断 し ない 理 由 の 岩丸 陽介 て衝 撃 荷 重 を 加 え , 振 動 成 分 を 求 め る.ま た実 験 近 年 の 自 動 車 業 界 では , 車 両 設 計 に お ける衝 から 求 め た衝 撃 荷 重 を 用 い て数 値 解 析 を 行 い 実 突 性 能 評 価 に, 試 作 車 を 用 いた衝 突 試 験 のほか , 験 と 比 較 ・ 検 討 す る. それ に よ っ て, 刀 身 に 衝 撃 コスト削 減 と開 発 期 間 短 縮 を 図 るために CA E 技 荷 重 を 加 え たときの 衝 撃 応 答 を 調 べ , 実 験 と数 値 術 を 用 い た 理 論 解 析 が 使 用 さ れ てい る. そし て, 解 析 の 両 方 の 面か ら 目 的 の 達 成 を 目 指 す . 衝 突 性 能 評 価 の 結 果 をも とに 材 料 や 形 状 , 接 合 方 法 を 選 択 し , 車 体 構 造 の 最 適 化 を 進 め てい る. 割 裂 試 験 を 用 い たち 密 骨 の 引 張 特 性 評 価 車 体 には 様 々 な締 結 箇 所 が あり, 溶 接 が 主 として 川崎 浩仁 使 用 さ れ るが , ボルト 締 結 を 使 用 し てい る箇 所も 近 年 , 日 本 では 高 齢 化 が 進 み 日 本 国 民 の 5 分 複 数 存 在 す る. しか し, ボルト 締 結 部 周 り の 衝 撃 の 1 が 6 5 歳 以 上 となっている. 人 は 高 齢 になるに 荷 重 に よ る破 断 挙 動 に 関 す る研 究 は あまり 行 われ つ れ , 骨 量 が 減 少 す るため に 骨 がも ろく なる. さら てい ない . その ため, 衝 突 試 験 結 果 と 理 論 解 析 に, 重 度 の 場 合 には 骨 粗 し ょう 症 となるため , 高 齢 結 果 に お けるボ ル ト締 結 部 周 り の 破 断 挙 動 を 比 較 す ると, 大 きな違 いが 生 じ る. その 結 果 とし て車 者 は 骨 折 し や すい と言 え る. 今 後も 高 齢 者 の 数 は 増 え 続 けるとみ ら れ てい るため , 骨 折 患 者 数 は 現 体 全 体 の 衝 突 性 能 評 価 にも 大 きな影 響 を 及 ぼし 在 よ り さ らに 増 加 し ていく こ とが 予 想 さ れ る. ま た, てしまう . よっ て, ボルト締 結 部 周 り の 破 断 挙 動 を 高 齢 者 の 骨 折 は 寝 たきり の 原 因 とも なるため , 骨 把 握 し , 解 析 精 度 を 向 上 さ せ るこ とが 重 要 に なっ 折 患 者 数 の 増 加 は 社 会 的 負 担 の 増 大 にも つ なが てい る. 本 研 究 では , 特 に 問 題 とさ れ る箇 所 のう ち, る. 骨 折の 大 半 は 外 部 か らの 衝 撃 が 原 因 であ るた サスペ ンショ ンフレー ム とブラ ケッ トサ スペ ン ショ ンフ め, 衝 撃 荷 重 負 荷 時 に お ける骨 の 変 形 挙 動 が 解 レー ム リア マウンチ ン グを つ なぐボルト 締 結 部 に 着 明 さ れ れ ば 骨 折 を 防 ぐため の 対 策 を 立 てるこ とが 目 し た. こ の ボルト締 結 部 は 複 雑 な 変 形 を し てい できると考 え ら れ る. し か し , 衝 撃 荷 重 下 に お ける るの で, 本 研 究 では せ ん 断 的 変 形 に 単 純 化 さ せ ち密 骨 の 圧 縮 試 験 は 多 方 面 で行 わ れ てい るのに 16 対 し , 引 張 試 験 は 技 術 的 に 難 し い ため , ち密 骨の 日 本 刀 が 武 器 とし て 使 用 さ れ る 場 合 , 斬 り 合 い 引 張 特 性 に つ い ては 明 確 に 解 明 さ れ てい ない と におい て刀 身 は 激 し い 衝 撃 荷 重 を 受 けると考 え ら いう のが現 状 であ る. れ る. 刀 身 と柄 は 目 釘 と 呼 ば れ る直 径 数 ミ リ程 度 の 竹のピ ン 1 本の み で接 合 さ れ てい るが, 目 釘 は 衝 撃 荷 重 下 にお け る 人 工 関 節 軟 骨 ゲル の 機 械 容 易 には 破 損 し ない. 的特性評 価 本 研 究 では 激 し い 打 ち 合 い に おい ても なぜ 竹 河田 裕希 目 釘 1 本 で刀 身 が 柄 に 留 めら れ 得 るのか , 二 次 高 齢社 会の 進む現 在, 軟 骨 疾患を 持つ 患者 元 解 析 モデ ルを 作 成 し , 衝 撃 実 験 か ら 得 ら れ た は 増 加 傾 向 に あ る. この 治 療 法 とし て人 工 関 節 置 結 果 をも とに し て汎 用 有 限 要 素 コー ド LS- DY NA 換 術 が 行 わ れ てい るが , 耐 食 性 金 属 や セラ ミッ ク を 用 い た数 値 シ ミュ レー ショ ンを 行 い 切 先 か ら 茎 ス, 超 高 分 子 量 ポリエチ レン の 組 み 合 わ せ か らな る人 工 関 節 は 摩 耗 に よ る 緩 み など に より 多く の 問 尻 ( なか ご じ り)ま での 各 位 置 の 振 幅 を 調 べ る. 日 本 刀 モデ ルを 用 い て衝 撃 実 験 お よ び 振 動 解 析 シ 題 が 発 生 す る. こ の 問 題 の 解 決 策 とし て 人 工 関 ミュレー ショ ンを 行 い 目 釘 が 破 断 し ない 理 由 を 検 節 軟 骨 の 使 用 が 検 討 さ れ てお り , その 有 力 な材 討 す る. 料 が 開 発 さ れ つ つ あ るが ,い まだに 実 用 化 さ れ て いない. 関 節 軟 骨 に は 主に 二 つ の 機 能 が あり , 関 自 動 車 ボ ルト 締 結 部 の 静 的 引 抜 き 破 断 挙 動 節 の 円 滑 な摩 擦 を 補 助 す る潤 滑 機 能 , 衝 撃 を 和 若井 孝弘 ら げる ため の 衝 撃 吸 収 機 能 が あ る. 潤 滑 機 能 に 近 年 , 環 境 保 護 の 観 点 か ら, 地 球 温 暖 化 の 原 関 す る研 究 は 多 方 面 で行 わ れ てい るのに 対 し , 衝 因 となる 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 増 加 が 問 題 となっ 撃 吸 収 機 能 に 関 す る 研 究 は あ ま り 行 わ れ てお ら てお り , 自 動 車 業 界 では 車 体 を 軽 量 化 し , 燃 費 ず, 衝 撃 荷 重 下 に お ける関 節 軟 骨 の 機 械 的 特 性 を 向 上 さ せ るこ とが 切 望 さ れ てい る. し か し , 安 全 は 明 確 に 解 明 さ れ てい ない のが 現 状 であ る. そこ 基 準 の 強 化 など に よ り 車 体 重 量 は 増 加 傾 向 に あ で本 研 究 では , 近 年 開 発 さ れ た人 工 関 節 軟 骨 材 る. し たが っ て, 現 在 軽 量 化 を 図 り つ つ 強 度 を 保 料 とし ての 使 用 が 期 待 さ れ てい るダブ ルネッ トワー つ こ とが できる 車 体 構 造 が 要 求 さ れ てお り , 衝 突 クゲル( 以 下 DN ゲ ル) と生 体 関 節 軟 骨 の 静 的 ・ 衝 性 能 評 価 が 重 要 となっ てい る. 車 体 構 造 に は, ボ 撃 圧 縮 試 験 を 行 い , 機 械 的 特 性 を 評 価 す る. ま ルト 締 結 部 が 多く 存 在 す るが , 車 体 の 衝 突 実 験 た, 関 節 軟 骨 が 関 節 液 内 に 存 在 す るこ とを 考 慮 し 結 果 と 理 論 解 析 結 果 に お い てボ ルト 締 結 部 周 り て, よ り 生 体 内 に 近 い 状 況 を 再 現 す るため に , 水 の 破 断 挙 動 を 比 較 す ると 相 違 す る 部 分 が 存 在 す 中 にお ける圧 縮 挙 動 に つい て検 討 を 行う . る.し かし , ボルト締 結 部 周 り の 破 断 挙 動 に つ いて の 研 究 が あまり 行 わ れ ていない ため , 理 論 解 析 の 反 りを 有 する 日 本 刀 モ デル の 衝 撃 応 答 解 析 玄羽 弘宜 精 度 が 向 上 し てい ない . よっ て, ボルト締 結 部 周 り の 破 断 挙 動 を 正 確 に 把 握 す るこ とに より 理 論 解 析 日 本 刀 は , 1000 年 余 り の 歴 史 の 中 で, その 時 の 精 度 向 上 を 図 るこ とが できる. 代 ・ 用 途 に 合 わせ て少 し ず つ 変 化 し , ま た同 時 に 進 化 し てきた. 今 日 では 美 術 工 芸 品 とし て飾 ら れ In Vitro 摩擦摩耗試験における PAMPS-PDMAAm DN てい るが 本 来 は 武 器 とし て 扱 わ れ てお り , 武 器 と ゲル の 摩 擦 摩 耗 特 性 し ての 性 能 を 高 め るために 内 側 の 柔 ら かい 心 鉄 を 小山 裕示 外 側 の 皮 鉄 で 包 み 込 む 「 造 り 込 み」 や「 焼 き入 れ」 現 在 , 変 形 性 膝 関 節 症 , 慢 性 リウマチ などの 患 の 技 術に より , 日 本 刀は , 「 折 れず, 曲が らず, 者 に 対 し セラ ミック スと UH MWP E( 超 高 分 子 ポリエ よく 斬( き) れる」 と表 現 され る性 質 を 持 っている. チ レン) か ら なる人 工 膝 関 節 置 換 術 が 数 多く 行わ 17 れ てい る. し か し , 術 後 十 数 年 経 過 す ると再 置 換 れの 接 続 形 状 での 応 力 分 布 を 比 較 し , その 中 で が 必 要 となり , 患 者 へ の 肉 体 的 ・ 精 神 的 負 担 とな き裂 が 発 生 しにく い形 状 , す なわ ち応 力 集 中 が 起 ってい る. そこ で軟 骨 病 変 部 位 の みを 人 工 軟 骨 で こ り にく い 接 続 形 状 は 何 か を 導 く こ とを 目 的 とす 置 換 す る治 療 法 が 考 え ら れ てい る. し か し , 人 工 る. 軟骨に は高強度,低 摩擦, 耐摩耗 性,生 体適合 性 , 衝 撃 吸 収 能 力 など 多く の 条 件 が 求 め ら れ て ブレ ーキ ドラ ム にお ける ヒ ート クラッ クの 発 生 機 構 お り, 人 工 軟 骨 とし てゲ ルの 実 用 化 が 検 討 さ れ て につ いて い る. 近 年 , 数 種 類 の 高 強 度 超 低 摩 擦 ダブ ルネ 松原 和宏 ッ ト ワ ー ク ゲ ル が 開 発 さ れ , な か でも 自 動 車 は 制 動 時 に , ブ レー キ 装 置 に よ っ て運 PA MPS- P DMA A m ダブ ルネッ ト ワー ク ゲ ル( 以 下 動 エネ ルギを 熱 エネ ルギに 変 換 し 減 速 す る. し か DN ゲル)が 生 体 内 耐 久 性 , 耐 摩 耗 特 性 か ら 期 待 できる材 料 であ るこ とがわ かっ た. これ を 臨 床 応 用 し , その 際 に 発 生 す る摩 擦 熱 に よ り ,ブ レー キ ドラ ムの 強 度 低 下 お よ び 熱 疲 労 など の 熱 的 悪 影 響 が す るために 本 研 究 を 含 め 様 々 な研 究 が 行 わ れ て 引 き起 こ さ れ る. 特 に 大 型 車 など では 重 量 が 大 き い る. 本 研 究 では , 生 体 軟 骨 と 人 工 軟 骨 の 摩 擦 い ため , 熱 環 境 が 過 酷 に なり , ドラ ム 材 摩 擦 摺 動 を 生 体 外 ( In V itro) で再 現 し , UHMW P E, ゲルお 面 に 割 れ を 生 じ るヒ ー トク ラッ ク 現 象 が 起 こ る場 合 よび 生 体 軟 骨の 3 種 類 の 摩 擦 摩 耗 実 験 を 行 い, が あ る. ま た,ブ レー キ ドラ ム の 構 造 か ら , 割 れ の 摩 擦 係 数 , 生 体 軟 骨 の 損 傷 を 評 価 す る. 発 見 が 遅 れ , 破 断 す る可 能 性 が 高 い .ヒ ー トクラッ クは , 急 ブ レー キ 時 に 起 こ り や すく , ドラ ム 材 摩 擦 繰 返 し 熱 負 荷 を 受 け る コ ークドラ ム の スカ ート 接 摺 動 面 の 回 転 軸 方 向 に 生 じ る. ま た, 制 動 時 に 続 部 におけ る 熱 弾 塑 性 挙 動 摩 擦 摺 動 面 では , 過 熱 - 冷 却 サ イ ク ルが 行 わ れ 冨澤 清貴 てお り , 熱 変 形 , 熱 応 力 が 発 生 す るこ とが 知 ら れ 石 油 精 製 プ ラ ン トでは , 様 々 な装 置 を 使 用 し て てい る. 本 研 究 では , こ の ヒ ー トク ラ ッ ク の 発 生 機 精 製 を 行 っ てい る. そのプ ラン ト内 に あ るコー ク ドラ 構 に つ い て数 値 解 析 し , 熱 変 形 お よ び 熱 応 力 の ムと呼 ば れ る装 置 は , 分 留 塔 で原 油 を 精 製 し た際 観 点 から 調 べ るこ とを 目 的 とす る. 解 析 では , 実 搭 に 発 生 す る残 さ 油 を 送 入 し て, 熱 分 解 工 程 を 行う 載 ブ レー キ ドラ ムを モデ ル化 し , 汎 ( は ん ) 用 FEM も の であ る. 熱 分 解 に よ っ て残 さ 油 は 軽 質 油 とコ コー ド MA RC を 用い る. ー ク スに 分 解 さ れ , 軽 質 油 は 再 び 分 留 塔 で ガソ リ ンなどの 液 体 燃 料 とし て, コーク スは 炭 素 材 料 とし FE M 解 析 によ る 自 動 車 ボ ルト 締 結 部 の 静 的 せ ん て集め られ る. 断的破断 挙動 コー ク ドラ ム は この 熱 分 解 の 工 程 に お い て, 運 三木 雄策 転 時 に は 高 温 高 圧 状 態 , ま た, 熱 分 解 が 終 わ り 内 部 か ら コー ク スを 取 り 出 す 際 に は , 温 度 が 常 温 近 年 , 自 動 車 産 業 では 安 全 基 準 の 強 化 か ら 自 動 車の 衝 突 安 全性が 重 要 視され, 衝撃 強 度 確 に 下が るという 温 度 変 化 を 繰 り 返 す . この よう に過 保 の ため に 適 切 な車 体 構 造 ・ 部 品 の 接 合 が 不 可 酷 な状 況 で運 転 し てい るため , 寿 命 が 5 年か ら 10 欠 となっている. 車 体 の 設 計 に おい て衝 突 性 能 評 年 と短く なっ てい る. 寿 命 が 短く なる要 因 の ひ とつ 価 に 数 値 シミュ レー ショ ン の 活 用 が 注 目 さ れ てい とし て問 題 に なっ てい るの が, コー ク ドラ ムの シェル るが , 実 際 の 車 体 を 用 い た衝 突 実 験 とシミュ レー とスカー トの 接 続 部 に 発 生 す るき裂 であ る. ショ ン結 果 を 比 較 す るとボル ト締 結 部 に 相 違 が 見 本 研 究 では スカ ー ト接 続 部 の 典 型 的 な形 状 3 受 けら れ る. シミュレー ショ ンには 解 析 精 度 が 求 め 種 類 に つ い て , 汎 ( は ん ) 用 FEM 解 析 コ ー ド られ るが , ボルト締 結 部 の 破 断 挙 動 に つ い ての 研 ANS YS を 用い て数 値 解 析 を 行う . そし て, それ ぞ 究 が ほ とんど 行 わ れ てい ない ため , 自 動 車 ボルト 18 締 結 部 に お けるシミュ レー ショ ン の 精 度 が 向 上 せ ず , 実 際 の 現 象 を 再 現 す るこ とが できない . ボルト 締 結 部 周 り の 鋼 板 につ い ての 力 学 的 特 性 を 的 確 に 把 握 す るこ とは シミュレー ショ ンの 精 度の 向 上 に つ なが る. 昨 年 度 , 27 0MP a 級 普 通 鋼 の 試 験 片 を 対 象 とし , 板 厚 , 縁 端 距 離 の 違 い に よ るボ ルト締 結 部 の 静 的 せ ん 断 的 破 断 実 験 が 行 われ た. 本 研 究 ではこの 破 断 挙 動 に 関 し て FEM 解 析 コー ドを 用 い て昨 年 度 と 同 じ 条 件 下 で 数 値 シ ミュレー ショ ンを 行う . 繰 返 し 熱 負 荷 を 受 ける コークドラ ム の 熱 応 力 解 析 山田 敏博 コーク ドラ ムは 石 油 精 製 プ ラン トにお い て, 分 留 塔 で 処 理 す るこ との 出 来 ない 分 子 量 の 高 い 炭 化 水 素 であ る重 質 油 を , コー キ ン グ 法 と呼 ば れ る工 程 によ って有 用 な軽 質 油 に 処 理 す る装 置 であ る. コー キ ン グ 法 は 多く の 炭 素 数 を 持 つ 炭 化 水 素 に 熱 エネルギを 与 え るこ とに よっ て熱 分 解 を 生 じ さ せ , 炭 素 数 の 多 い 重 質 油 か ら 炭 素 数 の 少 ない 軽 質 油 を 得 る 工 程 であ る. こ の 熱 エネ ルギを 与 え ら れ た重 質 油 を 充 填 ( てん) し , 分 解 し た軽 質 油 を 取 り 出 す 装 置 が コー ク ドラム であ る. 熱 し た重 質 油 を 充 填 ( てん) す るこ とで, コー ク ドラ ム は 約 7 50[ K ]も の 高 温 と なり , 熱 分 解 を 経 た 残 留 分 であ るコー ク スを 取 り 出 す ため に , そこ か ら 急 冷 さ れ る 加 熱 冷 却 過 程 を 繰 り 返 す という 非 常 に 過 酷 な 条 件 の 下 での 運 転 を 強 いら れ てい る. この よう な運 転 条 件 の ために , コー ク ドラ ムは 5 年か ら 1 0 年 という 設 計 寿 命 よ りも 短 い 期 間 で 取 替 え に 至 り , その 要 因 は 主 とし て加 熱 冷 却 過 程 に おい て生 ず る熱 応 力 に よる も のと考 え ら れ る. そこ で, 本 研 究 は コー ク ドラムの 破 壊の 原 因と 考 えられる 熱 負 荷を , 汎( は ん ) 用 FEM 解 析 コー ド A NSY S を 用 いた解 析 に よっ て明 らかに しよう とす るも の であ る. 19 機械力学研究室 石田 充 タッピンねじの締結性能に 関する実 験 芳野 一 也 ボルト締 結部のゆるみ と打撃 音の関係 高信 悠 太 ボルト締 結部の衝 撃強度 特性 行徳 陽 平 リードの 振動による疲労 と音響 特性 高橋 克 誠 リードの 振動による疲労 と音響 特性 伊藤 康 二 自動車 用粘弾 性体のモデ ル化に関す る研究 黒田 武 志 マフラー内部の気 流及び 音場の可 視化 室矢 啓 助 カメラ鏡筒 モデ ルの振 動及び 放射音 佐々木 隆幸 軽量物を対 象とした打 撃試験 方法の開 発 前田 啓 祐 動吸振 器を利用し たカメラ 内部 ミラーの振動 抑制 齊藤 隆 振動モードを考 慮したカ メラミラーにおける跳ね返り 挙動の抑 制に関する研究 高橋 賢 次 スター リングエン ジンの試作に関す る研 究 機械 力 学 研究 室は ,齊 當 建 一先 生 と松 本 大 樹先 きたい と思い マッ スル!! え~まず はこの人 ,お 絵か 生のご 指 導の下 , 院生 6人 ,研 究 生1 人, 学 部生 12 きコン テストの 審査 員であり我 らのエー ス斉 藤く ん.ジ 人 で研 究に取 り組ん でおります .研 究室の 場 所は B 棟3階の隅っこという とても 素敵な場所 です. そんな素 リティーこ とケンジリティ ーことケン ジく ん.X Jump の達 人石 田く ん←神の領域です .とっ ても 力持ち前田く ん. 敵な所 で研究に 打ち込んでいます .研 究の中には企 クレモと我らつ なぐ人 物ク ロちゃん← 頼りに なります. 業との受 託研 究も あり,みんなそれ ぞれ 見えない 何か 追い詰められて牙をむく よしぬ.みんなの先生 !塾講 と戦 っています . とは言 っても 研 究室に はマンガやゲ 師 SSKN(ささきく ん).右手中指を マレット変形 ぎょー ーム, ルー ビック キューブ など 息抜 きアイ テムが 多数 とく ん.伊達メガネをかけているカッツ !! 競馬を スポ 存在 するの で息抜 きも しながら 研究を 行っ ております . ーツとし てこよ なく 愛する男 ノブ. ノブの 永遠 のライバ また,う ちの研究室はサッカー経 験者が多く フットサル ルであ り我らの おちゃめ キャラ 伊 藤く ん.以上12人が がとても 強い であります .それではここから 私ポケモン 研究 してい る研 究 テー マとその 内 容をさらっ とご 紹介 大好 き室 矢が 研究 室のメン バーを 簡単に 紹 介し てい いたします. 20 <リードの振動による疲労と音響特性に関する研究> <動吸振器を利用したカメラ内部ミラーの 振動抑制> 行徳 陽 平,高 橋 克 誠 前田 啓 祐 金属 に繰 り返 し 応力を 与 え ると, 疲労 し ていき,や 被写 体からの 光は ,カ メラ レン ズを通 りカ メラのファ がて破壊にいたる.楽器のハ ーモニカは使 用している インダー とAF( オートフォーカ ス)素子の 2 方向に分割 う ちにピッチが下がるといわ れていま す. それはハー される. その際に ,光を 分割 してい るのがカメ ラ内 部ミ モニカの 発音 部の リードが 疲 労し てい るため と考えら ラーである. AF は, カメラ 内部 ミラ ーがストッパーによ れるので, そのことに注 目してハ ーモニカのリード部が ってあ る一 定の角 度に静 止し ている状 態のみ 作動す 疲労していく と音がどのよう に変化していく のかという こ るこ とが できる.カ メラの シャッ ター を切っ た時, カメラ とを 調べ てい きます. 実 際のハ ー モニカの リー ドの材 内部ミラーが跳ね上がり CCD に感 光する.画像の記 質・形状に 基づいて, 真鍮 材料・ 薄い平版を 使い,片 録が 終ると, ミラ ーは 再 び静 止 位 置にも どるが , その 持ち梁の 形状 で加 振させ て,疲 労させ ていきます.疲 労させ たのち, 振動さ せて振動 数を 計測し ,またハー 際ミラーは ,ストッパーと衝突し, 跳ね返りが 起き, その 瞬間はAFを働かせるこ とができなく なる.つまり,跳ね モニカを 模 したハー モニカ モデ ルを作 り, 音を 鳴らし 返りが起きていると次の 撮影 時に影 響を及 ぼすこ とに て音 色の 変 化を み ていきま す .今 年か ら新 しい 実験 なる.高 機能 種では ,跳ね 返りを抑 制する機構を 用い 装置を製 作す ることになっ たので試行 錯誤 しながら実 ているが , エン トリー 機にこの 機構が 高 価なため 付い 験を進めています. ていない.し たがって,これら エン トリー 機の付加 価値 を上げるために,動 吸振器を 利用し て跳ね 返りを抑制 <打撃される 円筒及 び放射音 に関 する 研究> することがこの研究の目 標である. 室矢 啓 助 昨今, テレビ・携 帯電 話・パソコンなど 私たちの周り <軽量物を 対象とし た打撃 試験 方法の開 発> の様々なも のが小型化,薄型 化されてきています. 佐々木 隆幸 デジタ ルカメラも その例 外 ではなく 小型化が進ん で 近年 ,製 品の高 効率・ 低コスト・軽 量 化が進ん でお おり,さらに最近のデ ジタ ルカ メラは,ほ ぼ全 ての製品 り,それにとも ない,振動や 騒音が問 題となっています. が動画 撮影 機能いわ ゆるムービー 機 能を搭 載し てい 自動 車 や家 電 製 品など ,あ ら ゆる製 品は 共振 をする るという 時代です. しかし, 小型 化や 薄 型化が 進んで 振動 数である固有 振動 数を持っ ており ,それを 知るこ いても 振動や 騒音の 問題は 未だに解 決されていませ とで低振動・ 低騒音 な製品の 設計につながってきます. ん.この 問 題の一 つ とし て, モー ター や ギヤによ る振 打撃試 験は物体の固 有振 動数や 振動 モードを 明らか 動があります . モータ ー とギヤは, ズームに するときに にするために行われ る試 験 で,イン パ ルスハ ンマで物 駆動しカメ ラ内部にあ る鏡 筒を前後に 動かす役割をし 体にインパ ルス力を入 力す るこ とで行わ れますが,対 ます,小 型化 されたデジタ ルカ メラ では ,動 画撮 影時 象が軽 量物の 場合は ,理 想 的なイ ンパ ルス力を 入力 の音を記録するマイクロ ホンを駆動 部から遠ざ けること ができず, 動 画撮 影時の ズー ムの際に ズーム 音が雑 するこ とが非 常に 難しく なってきます .本 研究は ,カメ ラの鏡 筒・ ミラ ー・シャッ ター 羽根 のよう な軽量 物を打 音として記録され てしまいます.こう したことから最近の 撃し,固 有振動 数や振 動モードを明 らかにするための デジタ ルカ メラ では,駆 動部の 静音 化が求められ てい 打撃 試験 装 置の製 作・改 良を 行う ことを目的 とし てい ます.そこ で本 研究 では, 鏡筒を モデ ルにし た円 筒の ます. 打撃 試 験を 行い, 振動 モー ド解 析に より 固有 振 動モ ードと放 射音の 関係を 明らかにす るこ とや, 打撃 位置 , マイクロ ホン位 置の変 化による放射 音の違いを 明らか <自動車 用粘弾 性材 料の動 的特性 に関 する 研究> 伊藤 康 二 にしていきます. 自動 車が動く 際,車内の 振動 や騒 音は 避けら れな い問題であ る.開 発時には車 内振動 や車内 騒音の予 21 測をあらかじめ FEM モデ ル上で行い,最 適化後に実 <マフラー内部の 気流及 び音場の 可視化> 車が製作 される. しかし, 自動 車の接 合部にはゴムや 黒田 武 志 接着 剤などの 非 線形の ばね 性をも つ, 特性が 解明さ この実 験は実 車に 付き合われ ている排 気系 システ れていない粘弾 性材 料が用いられているため,それら ムを使い その 排 気 系システムの 音 響特 性を 調 べたり の粘弾性 材料の 動的 特性を 含む 正確なモデリン グが サイレンサ ーなどの 中を 可視 化し たり と見 えない 世界 困難 である.従 って,本 研 究は その自 動 車の接 合部 をみる楽 しみがある.なぜ マフラーに 関することを やっ に使用さ れてい る粘弾 性材 料に 着目 し, その動 的特 ているかという と,近年は 環境 対策 で騒 音に対 する規 性(絶 対ば ね 定数 ,動 的ば ね 定数 ,損 失ば ね 定数, 制があり その規 制をク リア するために騒 音音 源に なっ 損失 係数)を知 るための 実験をし ている. 今年 は温度 ているところを発 見するために風を流し ,音を流 しいろ 変 化によ る材 料の特 性 変 化に 着目 し て行 っている. いろな方法 で調 べ解析を 行っている.でも 今までの実 それは ,各 々の 温度 での 特 性を知 るだ けでなく ,「温 度-周 波数 換 算則に より 現在の 装置 での 実 験ではわ 験装 置に直接 はつけるこ とができなかっ たので,風洞 の改良から 入りまし た.排 気 系システム 全体 を風 洞に かりえない 周 波数 での 特 性も 知ることが できるのでは 取り付け, そこから実 験開 始でいろいろとデータを取り ないか」 という ところか ら来 てい る.つ らい 事 と言えば 整理 し てを 繰り 返し ています . そこ でデー タが一 致し -20℃から 70℃で実験を 行ってい るので,寒かったり ないところがあるとテンショ ンダウンします. 暑かったりすることである. <スターリン グエンジン の試作 に関 する 研究> <振 動モ ードを 考 慮し たカ メラミラ ーにおける 跳ね返 高橋 賢 次 り挙動の抑 制に関 する研究> 本研 究のスター リン グエンジンは ,ガソリンエンジン 齊藤 隆 などと違い爆 発力 ではなく ,密閉した気体を加 熱及び 一眼レフカ メラには,内部に レンズを 通じて入っ てき 冷却し その 圧縮 膨張に よりピ ストンを 動かすこ とにより た光をファインダーとオー トフォーカス用のセンサに反 動力を取り出 すエン ジンであ るので, 太陽 光や他の機 射させて送り込む ハーフミラーが取り 付けら れている. 関の 排熱 などを 利 用 でき,サ イク ル自 体に 爆発 や排 シャッ ター が切 られ ると,ハ ーフ ミラ ーは 跳ね 上がり, 気が含まれないので騒音も 少なく 環境にやさしいエン レンズを 通ってきた光は 直進し て CCD(フィ ルム)に記 ジンを作 ることが 可能 です .なの で化 石燃 料を使わな 録され る. 撮 影後ハ ーフ ミラ ーは元の 位 置に戻 り,位 いことにより次 世代の 熱機 関としての期 待が でき,さら 置決めの ための ストッパーに 衝 突し て静 止す る. この には二 酸 化 炭素 の排 出 抑 制が できるの で地 球 温暖 方式はク イック リタ ーン ミラー と呼ばれ るが, 連続 撮影 化問 題の 対策の 1つに なることが 期 待 できま す. しか 時, ミラーが ストッパ ーに衝 突した際に跳 ね返り, オー し実際には エンジンの 大きさに 比べて出力が小 さいこ トフォーカ スが完 結できず ,次の 撮影ま でに時 間がか とや, 機械 損失の影 響により 動作が期 待 できない など かってしまう という 問題がある.その ため,簡 単な方法 でミラ ーの跳 ね返 りを抑 制す る方法を 開 発す るこ とが の問題を抱えています. そこで理論 と共に製 作に関わ る知 識や 技 術など を知 り成 功 例を 増やし ていく ことを 求められている.本 研究 ではミラ ーの弾性 振動に注目 目的とし ています. して, ストッパーの 位置・形 状によ る跳ね 返り量の 違い とミラーが 持っ ている振動 モードとの 関連 性を 検討す る. 22 <タッピンねじの締結 性能 に関 する実 験> ボルトの ゆるみ や 破損 などが 原 因 で, 自動 車の 脱輪 石田 充 や鉄道の脱 線など数 多く の事故が発生しています.こ タッピンね じは ,めね じの切 ってい ない 穴にね じ自 れらの機 械装 置の点 検 方法 とし て, 簡便 で検査 速度 身 で直接め ね じを 形成 す るね じのこ とであり ,めねじ も 速いことか ら打 音 検査が よく 用いられます .打 音検 の事前加工が 不要なため生 産性の高い締 結方 法とし 査という のはハンマーでボルトやナットを 叩き,音の違 て広く 用いられている.適 正な締付 力を得 るために締 いで締 結部の ゆるみ 等を検 出す る方 法です.しかし, 結時に 生じ るトルクを 正確に 把握 するこ とが 重要 であ この打音検査 では音 響の差を判 断するのは作 業者自 るが,実 際の問 題 と理 論計 算によ る予 測 とは異 なるこ 身であり, 客観 性に欠ける部分があります.また,作業 とも 多く ,タッピンね じに 関す る理論 は未だ 完 全に解 環境にも 影 響され やすく ,記録が 残ら ないという 欠点 明され ているわ けではない. その ためタッピン ねじによ があります .そこ で本 研 究 では, ボルト締 結部 を有す る締 結を解 析・ 標準 化す るこ とは重 要 な課 題となって いる.タッピンねじのねじ込みトルクの予 測の精度を,こ る試験 体を作 成し, 実験を 行います.実 験では ,試験 体のナッ ト部 分を 打撃 し, マイク ロホ ン で打 撃 音を測 れまでよりも さ らに上 げるこ とが目 的 となる. その ため 定します. そのときの ボルトを 強く 締めたりゆるめたりし に,タッピンねじが 母材にめ ねじを 形成 する際の仕組 ながら測 定を行い ,その 音響 デー タを解 析す るこ とで, みを解析するこ とを目 標とす る. ボルト締 結 部のゆるみ と打撃 音の関 係を 定量 的に示 すことを目的 としています. <ボルト締結部 の衝撃 強度特 性> 高信 悠 太 機械 類においてボルトやネジは重 要な構成 要素の 一つ である.シンプ ルで確実に 結 合 できるこ とや,安 価でメン テナンスも 容易 であるこ とから,機械 部品の主 要な結 合方 法として広く 利用されている.一 言に締結 と言っ ても 使われる場 面は 様々 であり, 様々 な形の荷 重が作用す ることを 考慮し てボルト形 状や締 結方 法を 決める必 要がある.一 般的に 機械 設計の 際には引張 り方 向の 軸 力が 注目 され , 壊れ ない という ことが最も 重要 とされ てい る.こ こ であ る機械に 事 故 等によ る不 慮の 荷重 が作 用 したと考 えると, 締結 部の 強 度に工 夫を施し てボルトを衝 撃 エネルギー吸 収部 材として使 う ことができれば,締結 部より重 要な被締結 部を守るこ とが でき,多く のメリッ トがあ ると考 えられ る. 静的 な強 度からの推 測が 困難 であ るため, 本研 究 では締 結部 の衝撃 荷 重によ る挙 動を 解 析し て, 先に述 べた構造 等に応用 できるかを検 討する. <ボルト締結部 の ゆるみと打 撃音の関 係> 芳野 一 也 ボルト締結は機 械装 置における代 表的な接合 方法 であ り,あ らゆる構造 体 で用い られ ています. しかし, 23 機械製作学研究室 古川 雅也 薄肉低 剛性部 品の高精 度加工 小野 真太 郎 工作物 変形の可視 化による把 持支 援 岡元 隆典 熱可塑 性樹脂の熱 影響 及び押し 出し試 験 山下 正敬 柔軟弾 性体の切削 加工 誤差に関す る研究 井部 孝俊 オーステンパ球状 黒鉛 鋳鉄の圧縮 強度 特性 筧 翔 オーステンパ球状 黒鉛 鋳鉄薄 板の組織 と強 度特性 藤井 宏志 電圧印 加によるオーステンパ球状 黒鉛鋳 鉄の水脆 化抑制 関野 哲也 5軸ボー ルエンドミル加工にお ける加工品 位向上に 関する研 究 こんにちは,機 械 製作 学研 究室 です.機 械 製作 層させ て生 産し なければ ならない . そのため, 近年 学研究 室は寺 本先 生, 長船 先生のも と日 々研 究を の変種変 量 生産にお ける高品 質・低 コスト・短 納期 行っています.現在 研究室 では M2 が 3 名,M1 が の要請に 対 応す るこ とが できない. そこ で,本 研究 3 名,学部生が 8 名,総 勢 14 名で構 成されており, では CFRP 製品をラピッ ドプロトタ イピング(高速試 日々わ きあいあ いと研 究にいそしん でおりま す.早 作)するこ とを 目的 とし ,高 品質を 維 持しなが ら低コ 速ですが それぞれの 研究について紹 介します. スト・短 納期を 実現 する手 法を開 発するための基盤 技術を確立 するこ とを目的 とする. <熱可塑 性樹 脂の熱 影響及 び押し出し 試験> 岡元 隆典 <工作物 変形の 可視 化による 把持支 援> 近年,CFRP(Ca rbon Fibre Reinforcced Plas tic) 小野 真太 郎 は自動 車 分野 への進 出も あって身近 な材料 となっ てきた.CFRP の製 造 方法は ,プラ スチック樹 脂層 近年, 生産 形 態は変 種変 量生 産へ と移 行し ,小 ロット製品の 加工 方法の 開 発が進められ ている.ま の上に炭 素 繊維 を浸 し,さ らに 樹脂 層 で挟 み 固め た, 今 日 製造 され てい る製 品は 小型 ・軽 量 化のた るこ とを 繰り返 し 積層 するこ とで生 産され てい る.し め,薄 肉・ 精 密な切 削 加工が 進ん でい る.この よう たがって,単 純形 状(平 板・円筒 など)のも のであれ な変 化に より ,切 削 加工 時の 把 持によ る工作 物へ ば大量 生産に よって安 価に生 産ができるが, CFRP の影響が大 きく なっている.一般に, 切削 加工にお は比強 度が 高いため 切削の よう な二次加 工が難し ける工 作 物把 持 で用いら れるの は, 専 用治 具 と汎 い.例 えば, 金 属の二 次 加工に よって比 較的 容易 用治 具の2 通りあり ,前 者は コスト等の 面 で小 ロット に成形できる半 球形状 でも ,CFRP での成 形ではこ 加 工に 向か ないが , 後 者は 様 々な生 産 形 態に対 の形状 の型を 作り , その 上に樹 脂 と炭素 繊 維を積 応でき,コスト等を抑えら れるという 利点がある.しか 24 し,治具の位 置決め等 作業が 複雑 で適切 な把 持が 研究 では, 工 作物 把持 力と切 削力によ る誤差の影 困難 であるため, 容 易 で適 切に 把持 を行 える方法 響が大 きい 薄肉 低 剛性 部 品の加 工を 対象 として, の開発 が求め られ てい る. 本研 究 では , 汎用 治具 典 型 的な加 工 形 状に 対し て複 数の 把 持 方法 ,工 を用い て工 作 物を 把 持 する際の 工 作 物 変 形を推 具径路 での加 工実 験を行う ことによって,工 作物把 定, 可視 化し て作業 者に 提示 するこ とに より, 容易 持方法 と工具 経路の違いによ る加 工誤 差の特 徴を で適 切 な把 持が 実 現 できる把持 支 援 方 法を 開発 調査し ,それらを低 減す る加 工方 法を導 出す ること する. を目的とし ている. <5軸ボ ール エン ドミ ル 加工 における 加工 品 位向 <柔軟弾 性体の 切削 加工誤 差に関 する研究 > 上に関 する 研究> 山下 正敬 関野 哲也 近年, 製品の 生産 形態は 小型 化・高 品位 化 と共 ゴムとして知られてい る柔 軟弾性 体は, 我々の身 近にも 存在 す る素 材 であ る. ゴムタ イ ヤや ゴムホー に製品寿 命が短く なっており,迅速な生産が求めら ス,輪 ゴムやゴムパッキン など挙 げられるが, 通常こ れてい る. 良好 な仕上 面 品位が 求めら れる加 工の れら柔 軟弾 性 体の加 工方 法 とし ては, 金型 成 型に 場合,製 品の機械 加工の後に 研磨 作業が必 要とな よる大 量生 産が一 般的 であ る.しかし ,規 格変 更が る.しかし ,この研 磨作 業は時 間 とコストの 増大 と共 頻繁 であ る場 合や ,サンプ ル試 作などの 小ロッ ト生 に,手 作 業 であ るために ,形 状 精 度悪 化の 原 因と 産におい ては, 金型を 設 計す る必 要のあ る金 型成 なる.し たがって,研 磨をせず 高精 度な機 械加 工の 型では 加工 時間や コストがかかり,対 応が困 難であ みで製 品を製作 する手 法へ関 心が高まっている. る. そこ で,この問 題を 解 決す るため に, 柔軟 弾性 そこ で本研 究 では5 軸 加工に よ る仕 上 加工 を対 体の切 削 加工に 関す る注 目が 高まってい る. 従来 , 象とし, 品 質工 学の 手法を 適 用し た最 適 な加 工条 柔 軟弾 性 体の 切削 加 工に おいて, 被削 材の 剛性 件の決 定について検 討す る.一 般 的に5軸 加工は , の低さに 起 因す る加 工中 の工 作 物 変形が 加 工精 ボー ルエンドミル先 端 部 での切 削を 避けられ ること 度に大きな影響を与 え問題 となってい る.加 工誤差 から加工 品 位の向 上が期 待 できるが, 具体 的に実 の生成 機 構 とし て以 下の3 つが挙 げられ る. 1.工 現可能 な精度については 明確 な基準は 存在し てい 作物把 持力によ る変 形,2.切削 力による変形,3.切 ない.最 適 な加 工条 件 での製 品の製 作によっ て磨 りく ず生成過 程 での 変形 . 本研 究は , 上記の 加工 きレス加工が 実現すれば ,コストの低 減や短 納期化 中の工 作物 変形に よっておこる加 工誤 差について が可能であ るも のと考えられる. 分析を行う . <薄肉低 剛性 部品の 高精度 加工> <オーステンパ 球状 黒鉛鋳 鉄の圧 縮強 度特性 > 古川 雅也 近 年, 航 空 機 用 部品 に 代表 され る薄 肉 低 剛性 井部 孝俊 球状黒 鉛鋳 鉄は 強度・延 性に優れ た材 料 です. 部品の開発において,高精 度加 工の重要 性が高ま この材料に オー ステンパ 熱処 理を施 すこ とでより強 ってい る.こ れらの 加 工に お ける工 作 物の 加 工条 度・延性に優れ たオーステンパ球 状黒 鉛鋳鉄 となり 件や把 持方 法の決定は ,その一 部または 大部 分を ます.オー ステンパ 球状黒 鉛鋳 鉄(ADI)は優 れた機 熟練 作 業 者の経 験 的な知 識に 基づい て行われて 械的 性 質を 持っ ているのですが ,水が 付 着し た状 きた. それ ゆえ, 試し加 工が必 要となり, 時間や コス 態では著 しく 強度と延 性が低 下す る脆 化現 象が起 トの 削 減へ の要 求に 答 えら れ ない といっ た問 題が こるこ とが 報 告さ れています .この 現 象( 水脆 化)は 生じてい た. そのため, 信頼 性の高い加 工プロ セス 塑性変 形により ADI の表面の酸 化被膜が 破れる事 の設 計への 要 求はよ り 大きなも のとなっ ている.本 で活 性な新 生 面が 形成 され , そこに 水か ら分 解し 25 た水 素原 子が 侵入 して発生 する水素に より 発生す 強度と延性が低 下する水脆 化現 象の発生が問 題と る微 細き裂の発 生と進展か ら説 明できると考えられ なっている.球 状黒鉛 鋳鉄を オー ステンパ熱 処理し ます.以上から, 水脆 化は通 常き裂を 開口さ せる応 た ADI は,引張 強さが 900MPa, 伸び 10%以 上を 力状態 で起こり ,き裂を 閉口させ る圧 縮状態 では水 有する高 性能 鋳鉄 である. しかし,表 面に水が付着 脆化は 起こら ない と考 えられま す.この 仮説を 証明 することで引 張強さは 800MPa,伸 び 2%以下に低 するため ,圧 縮試 験 と引 張試 験の両 方を行い 水脆 下する.この脆 化メカ ニズム として水から分解 した水 化現象のメカ ニズムを解 明する事を目的 とします. 素原 子に よる水 素脆 化が 提案 され ている.本 研究 では 水 脆 化 メカ ニズム モデ ルか ら 電 圧印 加に よる < オーステ ンパ 球 状 黒鉛 鋳 鉄 薄 板の 組 織と 強度 脆化 抑制 方法を 考案 した. その有 効性に ついて検 特性> 討す るため 湿 潤 環境 下の 引 張 試 験に おける電圧 筧 翔 オー ステンパ球 状黒 鉛鋳 鉄(ADI)は鋼に匹 敵す 印加条 件と水脆 化挙動の 関係について明らかにす ることを目 的とす る. る高強 度 と高 延性 を 有し , 薄板 化に より 高 性 能・ 軽量 鋳 鉄部 材 とし て期 待され てい る. しかし, 薄板 化 鋳 造 時 に お ける冷 却 速 度の 上 昇に よ るチ ル化 (炭化 物の晶 出)は薄 板開 発の障 害 となっ ていた. 近年, 真空 脱酸 処理や 溶湯 処理に よってチ ル化を 抑制す る鋳 造技 術の進 歩により 2mm 厚の薄 板の 製作が可 能になった.この製 法から得られ る鋳 鉄に 含 有す る黒 鉛粒 は 著しく 微細 化さ れ てい る. 黒鉛 粒は強度, 靭 性, 疲労, 摩 耗などの機械 的性 質に 大きな影 響を及 ぼす ととも に, オー ステンパ熱 処理 後の組織に影 響を与 える. 特に残 留オーステナイト 量及び分 布状 態は ADI の諸性質を 決定す る因子 とし て重 要 であ る. 本 研究 では 球 状黒 鉛 鋳鉄 薄板 にオー ステンパ 熱 処理を 施し ,熱 処 理後の 残 留オ ーステナ イト量及び 分布 状態に 及 ぼす 黒鉛 粒微細 化の影響につい て明らかにす る.また, その時の強 度特性を調 査する. < 電圧 印 加 による オーステン パ 球 状 黒鉛 鋳 鉄の 水脆化 抑制> 藤井 宏志 オー ステンパ球 状黒 鉛 鋳鉄(A DI)は,球 状 黒鉛 鋳 鉄に オー ステンパ 熱 処理 を 施し たも の で, 高強 度, 高延 性の 高性 能 鋳 鉄 であ る.ク ランク シャフ ト, ナック ルスピン ドル等, 自 動車 部 品を中 心 とし た構 造部材 への適用が 期待され ている.しかし ,近 年の 研究 報告か ら表 面に水が 付 着し た条 件下 で著しく 26 システム制御工学研究室 中川 裕 筋電義 手に関する研究 奥山 裕 介 牽引車 両の自動 走行制 御 松橋 康 弘 牽引車 両の自動 走行制 御 安住 尚 矩 環境ロ ボット(湿 原での移 動) 原田 浩 司 環境ロ ボット(湿 原での移 動) 星 卓弥 人とロ ボットのインタラク ショ ン 武田 大 マスタ スレーブアームの制 御 長谷川 晃二 環境ロ ボット(4 輪バ ギー車の制 御) 道下 智 裕 環境ロ ボット(4 輪バ ギー車の制 御) 網 宗一 郎 独立2輪型 直立 移動ロ ボットの制 御 滝本 征 宏 コンパス型2足 歩行 モデ ルの受 動歩 行制御 中原 徹 コンパス型2足 歩行 モデ ルの受 動歩 行制御 中村 勇 太 スライディング モー ド制 御によるロ ボットアームの 制御 私たちシステム制 御 研究 室は , 疋田 先 生・ 花島 先生・山 下先 生のご指導のも と, 日々研 究を行って ほとんどの研 究がパソコンに 向かって黙々 と作業し たり,も しく は作業場 で黙々 と機 械を弄っ たりす るの います.メンバーは M2が5名,M1が7名,学部 生1 で,こう いった息抜きは皆とコミュニケーショ ンがとれ, 3名, 留 学 生1名の 総 勢26 名 という 大所帯の 研究 ストレスも 解消 できて非常に ありがたい です .ただ, 室です. 普段の 居住 スペー ス?は学 部生 室と院生 研究 室メン バーの 中には息 抜きの 時 間が多 すぎる 室の2 部 屋あ るの です が, 人 数が 多いの で狭いで 人も いますが…. す.その代わりに, 研究 室メンバ ーは非 常に仲がい また, 当研 究 室 では ロボットトライ ア スロン や ロボ いです.普 段は息 抜きに学 部と院生 とが混じっ てゲ ットサッカー といっ た行 事も あります. 何人か でグ ル ーム や麻 雀を し たり , マン ガを 読んだり , 誰かの誕 ープを作り, 知識を 出し合い ながら協 力し て一 台の 生日に は飲 み会 を開い たり と楽しく やっています. ロボットを 作り上 げる.かなりの苦労がありますが,そ 27 の分得るも のも 多く あると思います.ちなみに ,当研 で感じ るこ とが できるメ カニズムを 考 案し ,力 を感じ 究室メ ンバーは今 年度の ロボッ トトライア スロン 札幌 なが ら操 作 できる筋 電 義 手を 開 発す るの だ そう で 大会 で優 勝, ロボッ トサッカーに ついては 昨年 度に す. 続き,2大 会連続 優勝を成 し遂 げました. それ では,これ 以降は 簡単 ですが研 究内 容につ ●花島班 ● いて説明してい きたいと思います. <人とロボットのインタラクショ ン> 主に, ロ ボットが人に 与 える影 響を実 験 していま ●疋田班 ● す. 人 間のい る環 境 では , ロボットは 周りの 状 況を <マスタスレ ーブシ ステム> 読み取り ,自 分で道順を 考えて移動 しなければなり 2台の2軸水平 アームを用い て一 方(マスタ)を操 ません.ロボットが, 自身 とそれ以 外の関係を 考え, 作すると,もう 一方(スレーブ)が同じ動作をするシス テムを 構築 し ています. マスタの情 報を スレーブに 行動できるよう なシステムを構築 しよう としています. <環境調 査ロボット> 伝え, 反 対にスレーブからの情 報を マスタに 伝える 湿原は地 面がぬかるんでいて,ゴ ミの埋立 地など 双方 向通 信を 利用 してよりよい 操 作感を 得 るこ とを は有 害 物 質が 残っ てい る可 能 性も あり , 人の 手で 目的 とし ています . 遠隔 操 作のロ ボッ トアー ムを思 は何かと不 自由があるも のが多いよう です.そう いっ い浮かべても らえば,だいたいあっているそう です. た環境に人が 入らずに済む よう なロボットや,ぬかる <スライディン グモー ド> んだ地 面 でも 進め るよう な推進 装 置につ いて研究 状 態を 状 態空 間 内に 設 定し た希 望す る動 特性 しています. を持つ 超 平面の 両 端 で切 り換 えることに より ,優れ たロ バ スト性を 持 つ制 御 法. つまり ,外 乱が 入って きても 超平面に 閉じ 込めるこ とで安定 して目標 値に 収束 できるという ものらしいです.この 研究を 行って いる人は「 超 平面に ガー」と説 明しま す. 何度 説明 を受けても 何をやっているのかよく わかりません. <受動歩 行制 御> 受 動歩 行 ロ ボッ ト「ヘ レン( 仮)」の 開発 を行 って います.人 間が歩く ときは, 足の筋 肉を 使って自分 の力で歩いています. これを能 動歩 行 と言います. 受動歩 行という のは,坂の傾斜などで生まれ る位置 エネルギだ けで進 む(坂 を下 る)歩 行 です .位 置エ ネルギを モー タ動 力に置 き換 えると,平 坦な道を歩 いている状 態に ついて考 えることが できるため,受 動 歩 行 を 理 解 す るの に 非 常に 重 要 なのだ そう で す. <筋電義 手> 筋電 義 手は今 年 度から 新しく 始まった研 究 です. 筋 電義 手は 切 断 者の 残存 筋か ら検 出 した筋 電位 信 号 (electro myogram: EMG) を 制 御 に 利用 す る体 外力源 型の能 動義手 です .この研究 では 物体を把 持したときや 接触 したときの反 力を身体の 別の場所 北海道 新聞 2008 年 3 月 8 日 28 ●山下班 ● <独立2輪型 直立移 動ロボット> 独立2 輪型 直 立移 動ロ ボッ ト「リッ キー」の 開発を 行っています. 人の 乗ら ない セ○ ウェイの よう な,2 輪で直 立し て自 由に動 き回れるロ ボットを 作っ てい ます. 現在 ,ロ ボッ トは 直 立す るこ とが できますが, 移動さ せよう とすると少し暴 走し てしまう ことがあるよ う です. <牽引車 両の自 動走 行> トレーラ トラック などの牽 引 車両は ,運 転が難 しく , 熟練 した運転 技術が 必要 です. 特に後 退時 では, ジャックナ イフ現 象 という トラクタとトレーラが 折れ曲 がる現象が 起きます. そう いった車両を自 動 で制御 できるよう にする研究です 29 計測システム工学研究室 木原 和 俊 生体組 織の狭帯 域分光 画像 解析 河村 翔 WEB を用いた画像処 理システムの構 築 藤原 悠 記 WEB を用いた画像処 理システムの構 築 目黒 健 太 生体試 料のレー ザー スペック ルイメー ジング ファラ エリダ 色彩情 報によるカラー マネジメントに 関する研究 山本 紗 綾 生体皮 膚の多層 光学条 件と肌の色彩に関 する研 究 神保 直 翔 皮膚組 織モデ ルの 分光 スペクトルに基 づく 吸収特性解析 新 裕昭 印刷物の品 質評 価~印 刷画像を 構成す る網点について~ 鎌田 沙 由里 生体皮 膚組織にお ける表皮分 光特 性と肌の 色彩に関す る研究 加藤 博 志 撮影条 件における携帯カメ ラの画像に対す る影 響に関する研究 谷 勝弘 近赤外バイ オスペック ル血流 イメージン グにおける血流解 析特 性 こんにちは. 計測 システム 工学 研 究室 です .ここ り,ドライブをし たり, 鍋パー ティ ーをし たり,ク リスマ の研究室 は,相 津先 生, 湯浅 先生の 指導の 下,研 ス会をし たり ,お ぶり でコー ヒー 焼 酎片 手に 漬 物を 究を行っています.現在の メンバーは,D3 が 1 名, 戴いたり .いつも 楽 しい研 究 室 です.も ちろん 研究 M2 が 3 名,M1 が 4 名,学 部生が 11 名の計 19 名 はまじめに行 っていま す! !こ れから, こんな私た です. 私たちの研 究室は 2 つに分かれているこ とが特 ちの研究内 容を紹介 します. 徴的 です .相 津 先 生率い る『 生 体班』 は 総合 研究 <印 刷物 の品 質評 価~ 印 刷画 像を 構成 する 網点 棟の 4 階で,生 体を対象 とする光計測を 行っていま について~> す.湯 浅先 生率い る『データ ベー ス班』は 専門 棟の 新 裕昭 1 階で,色 彩や印 刷に関する研究を行っ ています. 多く の印刷物は網点によっ て表 現されています. どちらも 4 力制御をほとんど使わないため,機械科 印刷 物の精 度を 上 げるために, 拡大 撮影 した網点 の中では異 色の研究室だ と思います. 画 像から 画 像 支持 体の オプティカ ルドッ トゲインと 研究 室の 雰囲 気は ,院 生も 学 部生も 隔 てなく 仲 呼ば れる光 拡 散 性を 除去 し, それ ぞれ のイン キ部 が良く ,時には夜中に地 獄ラー メンを食 べに行った のみを抽出 するア ルゴ リズムの 構築を 行い, 解析し 30 ています. との 色彩を 近 づけるこ との できるアプ リケ ーショ ンソ フトを完成させ る. <撮 影条 件 における携 帯カメラの 画像 に対 する影 響に関 する 研究> <WEB を用いた画像処 理システムの構 築> 加藤 博 志 河村 翔 ,藤原 悠記 撮 影条 件 とし て,照 明 光・ 撮影 角・ カメ ラの 機種 画像を WEB ペー ジを通してサーバ ーに送信,サ を数種 類ず つ 用いて,その 組み 合わせ パタ ーンで ーバー上のソフトで画像 処理, その結果を WEB ペ 画像 を撮 影す る. 撮 影に用い る被写 体は カラ ーチ ージに 表示 という システムの構 築を 行っ ています. ャートと白 色板の計 9 色 とし て,被 写体 と撮 影した プ ロ グ ラ ミン グ が メ イ ン の 研 究 で , Perl・ HTML・ 画像との 色差を 解析す ることで, 組み合わせ 毎にど MATLAB・C 言語 など様 々な言語を 用いて研 究を のよう な影響が現れるかを研究しております. 行っています. <生 体 皮膚 組 織 における 表 皮分 光 特性 と肌 の色 <生体組 織の狭 帯域 分光画 像解 析> 彩に関 する 研究> 木原 和 俊 鎌田 沙 由里 ヒト皮膚 を 400nm から 700nm まで 10nm ごとの波 モン テカ ルロシミュレー ショ ンを用いてヒ ト皮膚の 長で撮影 し,得 た分 光反 射率から イメー ジングを行 分光反 射率を 計算し ,表 色計 算によってヒ ト皮 膚の う .使用する波 長によって, 違ったイ メージン グ結果 色を解 析す る研 究を行っ ています. メラニン濃 度の が得 られ るため, 得 られ た結 果を 比 較 して生 体計 変化 により , 肌がどのよう な色に なるか 解 析し 研究 測に有用な波長を見 出す. しています. <皮 膚組 織 モ デル の分 光 スペクト ル に基 づく吸収 <色彩情報によるカラーマネジメントに関する研究> 特性解 析> ファ ラ エリダ 神保 直 翔 現在 , デジタ ルカメ ラやプ リンタ など 色 彩情 報を 寒天 溶 液を 媒体に したヒ ト皮 膚ファ ントムモデ ル 扱う 様々なデバイスの高 性能化 と普 及により DT P に を用い て分 光 反射 率を 測 定し ,表 色 計算に よって よる印 刷が増加 している.そのため ディ スプレイによ ヒト皮膚の 色を 解 析す る研 究を 行っ ています. この る表示 とプリン タで出力され る印 刷物の色の 再現性 ファントムモデ ルを より 信頼 性の 高い モデ ルにする が重要 となっ てきてい る.しか し色 彩を扱う デバイス ために内容 物や厚さ など様 々なパラ メータを 変えて は, それ ぞれ扱 え る色 域 と色 再現 方 法が 異なるた ヒト皮膚の 色に近づけています. め,同じ 色が再 現 できない.この問 題を 解決 するた めに ICC プロファイ ルによるカラー マッチングを利 用す るこ とでカラ ーマネジメン トの 確立が できる.そ <近赤 外バイオスペックル血 流イメージン グにおけ る血流解 析特性 > こで本研 究 では,I CC プロフ ァイ ルが 使用 しない, 谷 勝弘 ディ スプ レイ上の 色を 印 刷 物に 正確に 再 現す るた レー ザー 光を物 体に照射 すると, レー ザー スペッ めの色再現補 正システムを 構築す る.印 刷物 とディ クルと呼ば れる斑点 模 様が発 生しま す.この スペッ スプ レイ との色 彩の 差のデー タを 実験に より取 得し , クルを 利用 し血 流速 度の推 定を行う ときに,2 つの そのデ ータから 得 た補 正 式を用い るこ とでデ ィ スプ 波長 間 で計 測 値に差 異が生 じるという 問題に注目 レイを 印刷 物の色に 近づ け, 更にディ スプ レイに表 し,その原因を 解明す るため 2 波長 で各 々得られる 示されたカ ラーチャートをプ リンタ で印刷し ,目 視に スペック ル画 像か ら 速 度 特性 を 解析 し ,実 験 的な よって微 調整 することで,よ りデ ィスプ レイ と印 刷物 考察を行う ことを目的としています. 31 <生体試 料のレ ーザ ースペックルイ メージング> 目黒 健 太 レー ザー光 を 照射 し た際に 発生 す るスペ ック ル パター ンを 用いて,血 液が 凝 固す る過 程の 差 異を 定量 的にモニタ リング できる方 法を開 発する研 究を 行なっています. <生 体 皮膚 の多 層 光学 条 件と 肌の 色 彩 に関 する 研究> 山本 紗 綾 皮膚の 画 像をカ メラ で撮影 して周 波数 解析 を行 い,皮 膚のテク スチ ャー と色を 分 離させ る研 究を行 っていま す. 皮 膚の テク スチ ャーは そのまま で,皮 膚の色の変化を表 現するこ とを目 的とし ています. 32 機械システム設計学研究室 神内 康一朗 歯ブラシの摩擦特性に関する模擬実験 齊藤 達也 ピストンモータのスリッパ挙動に関する実験 高橋 良太 噴流衝突式キャビテーショ ン壊食に関する研 究 中村将材 ジャーナ ルすべり 軸受の 粘度 制御に関 する 実験 ども ,機械システム設計学研究室です.私たちは,風 効率よく コントロールす ることができます.そのよう なこと 間先生,技術職員の新井田さんのご指導の下,M2が2 から,歯ブラシは歯磨き粉,歯ブラシの材質や形状,ブ 名,学部が5名のメンバーで,汗 と油にまみれながら実 ラッシング方法等の研 究が多く 行われてきました.しか 験と研究に励ん でいます.私 たちが担 当してい る卒研 し,トラ イボロジー(摩 擦, 磨耗, 潤 滑),特に刷毛の テーマは,主に油 圧機器を 用いた実 験が多く ,それら 挙動における清掃効果に関する研究は少ないと言えま のトライボロジー特性(摩擦・摩耗・潤滑)に関する実験を す.そこ で,本研究 では,ブラシ部のかたさが異 なる 2 行っています.実験は学生がほぼ自主的に進めていく 種類の歯ブラシ,また,ブラシと比較 実験をするために, ことになるので, その気になれば毎 日実験するこ とも 可 弾性変形しないナイロン球を往復運動させ,ブラシ,ナ 能です. 研究室の場 所は機械棟3階の一 番奥にあり, イロン球の往復運動下での基本的なトライボロジカ ル作 滅多に他の人が訪れることが ないため,研究に専念 で 用を明らかにすることを実験目的としています. きることが約束されています.人数については若干少な いよう にも思えますが,その分みんなと仲良く なれますし, <斜板式アキシアルピストンポンプのしゅう動部の温度 遊びや飲みに出かけるときも すぐ実行できるという メリッ 測定> トも あります.しかし,人数が少ないのも 今年まで!成田 鈴木 孝典 先生という 新しい先生が研究室に来 たので,今度から ポンプとは,機械 エネルギーを流体の圧 力エネルギ はも っと賑やかな研究室になると思います.という ことで, 実験が大好きな方,研究に専念したい方,そして,人の ーに変換する機器 と定義されます. トライボロジーの視 点では,特にしゅう 動部における摩擦損失,発熱による 来ない研究室に活気を与えてく れる方が来てく れること 効率の低下,焼き付きの発生,潤 滑油の性状劣化など を願っています.最後に, 卒研の内容を簡 単に紹介し が問題になっていて,これらの対策には,しゅう 動部の たいと思います. 熱的な潤滑挙動を把握する必要があるのです!なので, 本研究では,斜板式アキシア ルピストンポンプを用いて, <歯ブラシの摩擦特性に関する模擬実験> 熱潤滑特性を踏まえ た最適設 計の基本試料を 作成す 神内 康一朗 る目的として,様々 な運動条件下(軸回転速度,ポンプ 歯ブラシによるブラッシングは歯周疾患の予防,治療 入口作動油温度 ,吐出し流 量,ピストン径,作動 油)に に関して重要であり,歯肉縁上のプラーク(歯垢)を最も おいての,主要な3つのしゅう 動部(弁板-シリンダブロ 33 ック間,ピストン-シリンダボア間,斜板-スリッパ間)の 御を行う ことによって人為的に軸受け内部の温度分布, 温度分布を測定し,温度の上昇による影響を実験的に 圧力分布を 変動させ ,く さび効果による軸受 け内部の 把握します!! 流体潤滑 状態の高効 率化を図 るこ とである.この高効 率化により見込める効果として,高圧,高熱源箇所にお <ピストンモータのスリッパ挙動に関する実験> ける潤滑油の粘度上昇による乱流から層流への移行に 齊藤 達也 伴う 油膜厚の一様性向上に際して偏心率の低下や,軸 油圧機器の一つである斜板式ピストン モータは,ピス 受けの動 的安定 性上昇に よる振動の減 衰,静 粛性向 トンの往復運動を軸の回転 運動に変換す る構造 として 上,また多様な回転速度における負荷容量の増加など スリッパ付ピストン と斜板との組み合わせを用いることが が挙げられる. あります.スリッパ‐斜板 間のしゅう 動部は,この種のモ ータの性能に大きな影響を及ぼすことがわかっており, 高性能・高効率化の ための研究が必要 となっ てきてい ます.本研究では,斜板式ピストンモータのスリッパに関 して,様々 な運転条 件におけるスリッパしゅう 動面の特 性を実験的に調べて,モータ性能や効率を最適化 でき るスリッパしゅう 動部の形状を検討することを目的として います.また,スリッパしゅう 動部の定性的な傾向を把握 するための数値計算プログラムを作成し,実験結果との 比較も 行っていきます. <噴流衝突式キャビテーショ ン壊食に関する研究> 高橋 良太 キャビテー ショ ンとは,ある温度の液 体の流れを速く することによって圧力が蒸気圧 よりも 低く なると,その温 度でも 液体は蒸発し気泡を発生させるという 現象です. この気泡は,圧力が回復し消滅するこ とによって,衝 撃波を発生させます.この衝撃波が機器内部に発生し たとき壁に衝突し て,その表面が損傷します.この損傷 をキャビテー ショ ンの壊食といいます.この壊食はポン プ,プロペラ,流体機械に悪影響を及 ぼす ため私達は, 壊食の低減方法について研究しています.内容は液体 (水道水,作動油)をポンプで加圧しキャビテーショ ンを 発生させ,その気泡を試験片表面に衝突させて壊食し, その時の試験片の変化(壊 食量,壊 食痕の形状)を測 定,観察し,壊食特性を調べています. <ジャーナル すべり軸受の粘度制御に関する実験> 中村 将材 本実験ではジャーナルすべり軸受摺動面の高圧,高 熱源箇所のみの局所的 冷却つまり特定個 所の粘度制 34 高速流体力学研究室 大下 智 紀 小型無 人超音 速機の飛 行経 路解析 神津 亜 実 高速軌 道装置の 水制動に関 する研 究 FRP 主 翼構造 体の設計 と強 度評価に 関する研究 諸角 翔 大 超音速イン テーク内の三 次元 流れ構造に 関す る研究 村上 守 氷粒子を含 む超音 速ジェットの流れ 特性に関す る研究 田中 周 平 氷粒子を含 む超音 速ジェットの流れ 特性に関す る研究 小関 雅人 スクラムジェッ ト分離 部内の超 音速 流動に関す る基礎 研究 酒井 貴志 スクラムジェッ ト分離 部内の超 音速 流動に関す る基礎 研究 飯村 拓 哉 小型無 人超音 速有 翼機のラダーによ る空 力特性に 関する研 究 渡辺 侑 也 小型無 人超音 速有 翼機のエルロンによる空 力特 性に関する研究 木村 崇 宏 小型ター ボジェットエンジンの高次 共振 点に関する理論的 ,実験 的研 究 片岸 俊 液体衝 撃波管を 用いたキャビテーショ ン気泡の崩壊現象に関する基礎 研究 <研究室 紹介> <スクラム ジェ ット分 離 部 内の 超 音速 流 動 に関す 高速 流体 力 学研 究室は 杉 山弘 教授 ,溝 端 一秀 准教授, 湊亮 二朗助 教のも と,M2 が 4 人, M1 が 7 る基礎研 究> 人,学部 生が 12 人の総勢 26 名で構 成され,日々 <PSW(擬似)班> 小関 雅人, 酒井 貴 志 研究に励ん でいます. 研 究室の行 事は, 新入 生顔 次世 代の宇宙 輸送 機や 極超 音速 機の推 進系の 合わ せ ,花 見 ,は ぐるま 杯( ソフ トボー ル,フ ッ トサ 1つとし て, スクラム ジェットエン ジンが考 えられ てい ル) , 工大 祭( 高 速たこ 焼き) , 忘年 会 などがあ りま ます.このスクラムジェットエンジンが抱 える問 題の1 す.このほか, 急にイベ ントが 発生 する研 究室 です . つに,デュア ルモー ドスクラムジェット分離 部内 で発 それでは, 各々の研究 内容の紹 介です. 生するショ ックトレインの発 生位置 や構 造・特性 と関 連す るエンジンの性 能 低下 や不 始 動問 題が ありま す.ショ ックトレインは, ダクトなどの 内部流 れにおい 35 て流れが超 音速から 亜音 速に減速 する際に 発生し , 衝 撃波 の状 態が 変 化しま す .それ でも , 様々 な飛 複数の 衝 撃波 より 構成 されます .ショ ックトレイ ンの 行条 件(マッハ 数,迎 え角 など)において効 率よく ラ 構造につい ては未だ 十分に解 明され ていないため , ム圧 縮を行 えるよう にインテークを 設計 する必 要が スクラム ジェットエン ジン 分離 部の 設計・ 運転 などと あります.そのため, インテーク 内外の 流れの構 造・ 関連 してショ ックトレイ ンの構 造を解 明す るこ とは工 特性を詳 細に解析 するこ とは重要 です . 本研 究で 学 上 重要 です . 本 研究 では ,超 音 速 風 洞の 測定 は, 超音 速 イン テー ク内 部 流れの 3次 元 的 な流れ 部に 流 路分 割 板を 設 置し , 流 路の 断面 ア スペクト 構造の 解析 するために,カラ ーシュリー レン 写真や 比 と長 さを 変化 させ ,流 路の 断面 ア スペ クト比 と長 油膜 法に よる可視 化 ,静 圧・ 全圧 分 布の測 定を行 さがショ ックトレインを伴う 流れ場の構造にどのよう な っています. 影響を 及 ぼすかをカラ ーシュリー レン 法によ る流れ 場の可 視化 ,ピトー管を 用い た流 路横 断面の 全圧 測定を行い調べ ています. <液 体 衝撃 波 管を用い たキャビ テ ーショ ン気泡の 崩壊現 象に関 する基礎 研究> 片岸 俊 <超音 速インテーク内 の三次 元流 れ構造 に関する <Void 班 > 研究> 船舶のプロ ペラや 高速 流体 機器に 及 ぼす キャビ 諸角 翔 大 テーショ ンの影響は甚大である.このキ ャビテー ショ <Intake 班> ン損傷メカ ニズムとして大 きく 2 つの原因が考えられ 次世代の 超音速 旅客 機や完 全再 使用 型宇 宙往 ている.まず ,圧 力変 動により 液 体中に 発生し た気 還機の推 進システム として, ター ボファンエン ジンの 泡が, 収 縮し 膨 張す る際 に発 生す る圧 力波( 衝撃 よう な回転 機 構の圧 縮機を 持 たず ,大 気中の 酸素 波)が周囲の気泡の それと連動し, 機器に作 用する を酸 化剤 として利 用す る空 気 吸い込 み 式 エンジン 場合である.もう 1 つは,圧力変動による気 泡崩壊 (airbreathing engine)が 有望視 されています. その で気 泡から 発 生す るマイ クロ ジェッ トが ,機 器 表面 エンジンの一 種であ るラムジェットエンジンの性能は , に直接 作用 するウォー ターハン マー的 な作 用の場 圧縮機 とし ての役 割を持つ 超音 速インテーク(空気 合であ る.これらの現 象は時 間的にも 空間的にも 微 取り入れ口)の性 能に左右され ており, 主に問 題と 視的 であり,複 雑な現象 であるため,未だ十 分解明 なってい るのは衝 撃 波を伴う 超音速 内部 流れ です . されてい ない.こ れらを 解 明す るために ,本 実 験で 超音 速 イン テー クは, 高 速 で流れ ている大 気 中の は, 高 速度 カ メラ やシュリー レン 装 置を 使 用し ,工 空気を 取り 入れ 衝 撃波に より 超音 速 流れから 亜音 学的見 地から実験を行う . 速 流れに 減 速させ るこ とに より , 圧力 を上 昇 させる 役割を 有し ています. 衝撃 波の直 後 では 流体の圧 <氷 粒子を 含 む超音 速ジェ ットの 流れ 特性 に関す 力,温 度, 密 度は衝 撃波 直前の それ と比べて不連 続的に上 昇し,流 体の速度は 不連 続的に減 少する る研究> ので,この 衝 撃 波の 特性 を 利用 し て, 流 入 空 気を <Snow 班> 圧 縮しま す. しか し, イン テーク では 外 部 流れ と内 氷 粒子 を 含む 気 流の 高速 衝 突 現 象は ,気 体 と氷 部流れの 双 方に衝 撃波が 同時に 発生 し, インテー 粒子 同士の 干渉を 含む ,極め て複 雑な現象 であ り, ク壁面に 発達 した境界 層と干 渉してしまいます.特 氷 粒子 浮 遊 大 気中 の航 空 機・ 高 速列 車 との 衝 突 に内 部流 れにお いては 流 路 壁面 に発 達 する境界 現象 ,高 速 雪崩 の 衝 突現 象, 宇 宙にお ける氷 微 層の影 響が大 きく ,それらの干渉 は複 雑なも のとな 惑星 高速 衝 突現 象 と関 連し ています .また産業 界 ります.ま た,飛 行 体が 急 激な加 速, 減 速, あ るい におい ては ,氷 粒 子を 対 象 物に 衝 突さ せ るこ とで は旋回 運動 する場合には, 流速が 変化 するために 洗浄を 行う アイスブラスト洗浄 装置 と関連 してお り, 村上守, 田中 周平 36 様々な業 界で応用 できると思います.本研 究では , に応じて, 設計 ・解 析及び ,各 種評 価方 法のノウハ 小型の超 音速 ノズルを 用いて, 超音 速ジェットの 基 ウを獲得す ることを狙っ ています. 本的流 動特 性を調べ ていきます. 本研究の 最終 目 的は, 超音 速の膨 張 冷却を 利 用し て,水 を氷に 状 <小 型 無人 超 音 速有 翼 機のラ ダーによ る空 力 特 態変 化させ ながらジェットを 噴出 させるアイ スブラ ス 性に関 する 研究> ト洗 浄装 置を開発 するこ とです. 本学 でこの研 究は 飯村 拓 哉 比較 的 新しい ため, 自 分から 積極 的に 考え, 現 在 本学 航空 宇 宙機 システム 研 究セン ター では ,次 は流れ 状態の 高速 度ビ デ オカメ ラを用い た撮影 な 世 代 型超 音 速 旅 客 機や 完 全 再 使 用 型宇 宙 往 還 どを行っています. 機の 実 現の ため, 革 新 的 な基盤 技 術の 創 出を 目 指した研究が 行われている.またこれらの 技術を 実 <高速軌 道装 置の水 制動 に関 する研 究> 神津 亜 実 証する手 段として,フライング テストベットによ る飛 行 実証を 計 画し ており , そのための 小 型無 人超 音 速 <Rail 班 > 有翼機の設 計が進められている.これまでに提 案さ 本学 では, 小型 無 人 超音 速 機の研 究 開 発を行 れた機 体 形状 案の 中 で, 飛 行経 路 解 析から 超 音 っています. 研究 した技術を 小型 無 人超 音速 機に 速飛行が可 能とされ るも のに M2006 機体形状があ 搭載し て, 飛行 実 証する計画 です. 飛行 実証の 前 る(1).昨年度ま での研究 では M2006 機体形状の 基 段階として, 機 体の高速 環境 下における性能を 地 礎空 力特 性の取 得 とエレベー タによる縦の 静安 定 上で繰り返 し安全に 実験 する必 要があります. その 性の 評価が 行わ れ た. しかし , 飛行 性 能に 関す る 為には,地上に敷 設した直線軌 道上を 超音速 で走 重要 なパ ラメ ータ である横 安 定性 と方 向安 定 性は 行 実験が 出 来 る「 高速 走 行 軌 道装 置」の 開 発が 未だ評価されていない. よって M2006 機体形 状の 効果 的 です. 本研 究 では, 白老 エン ジン 実験 場に 飛行 性 能を 評価 するために 横安 定 性や 方向 安 定 設置し ている高 速走 行軌 道装 置のサブスケー ル装 性の評価を行う 必要がある.本研究 では M2006 機 置を 用いて,ジェッ トエン ジンを 搭 載し た台 車の 性 体形 状にラ ダーを 設 計し, 方 向安 定性 を評 価す る 能評価を行っ ています. ことを 目 的とする.設 計 したラダーの性 能 と空 力 特 性は風洞 試験によって評価する. <FRP 主翼構 造体 の設 計と強 度評 価 に関 する 研 究> <小 型 無 人超 音 速 有翼 機 のエ ルロ ン による 空 力 片岡 秀 教 特性に関 する研究 > <構造班 > 渡辺 侑 也 室蘭工 大を含めた国 内の大学 と JAXA の連携の 室 蘭 工業 大 学 航 空 宇 宙 機システム 研究 センタ 下 で, 大陸 間の 航空 輸送 及 び地 球低 軌 道への 宇 宙輸送に 共通す る革新 的な基盤技 術を研 究し, 小 ーでは ,次 世 代型 超音 速 旅客 機や 次世 代 型宇 宙 輸送 システムの革 新 的な基 盤技 術を 創 出す るこ と 型なが らも 超音 速 で飛行 できる実 験機に 搭 載し て を計画 しています. そこ で現在 ,同 研究 セン ター で 実証す るこ とが計画 されています. 構 造班 では, 複 はその基 盤 技術を 飛行 実 験により 実証 するために 合材 を用い た最適 構 造の 設計 およ び 評価の 手 法 必要な実験 機とし て,小 型無 人超 音速有 翼機の 研 を構 築し ,革 新 的 な空 力 弾性 構 造を 創 出す るこ と 究開 発を 行っ ています .このプ ロ ジェクトの 中 で私 を目 指 しています . その 第一 段 階 として本 研 究 で は,小 型無 人 超音 速有 翼 機に取り 付 けられ るエル は,3 次元 CA D ソフト CATIA を用い て主翼 構造 体 ロンによ る機 体の横 安 定性の 評価の 研究 を行っ て の設計,GFRP で製作し ,荷重 試験を 実施. そのデ います. エルロ ン とは ,飛 行 機の 主 翼の 後縁 部 分 ータを 予め 行っ た予 備 解 析と比 較す る.その 結 果 に取り付 けら れ, 機体 機 軸周 りの姿 勢制 御 や機 体 37 を横転さ せるのに用い られる動翼のこ とです .具 体 という .この共振点 で回転を 続けると回転 軸の振 幅 的な研究 内 容としては昨 年 度までに 先 輩方に よっ が増 大し , 回転 体 とその 周 囲部 品 との 接 触に よっ て設計された M2006 機体形状 という 小型無人超 音 てエンジンを 破損 す る事 態を 招く 虞がある. よっ て 速有 翼 機に, エルロン を設 計・ 設 置します . そし て 共振 点を 正 確に予 測 し, 運 転条 件を 決 定す るこ と その M2006 機体形状の縮小 模型を用い て,亜 音 がジェッ トエン ジン の設 計 段 階にお いて非 常に 重 速領 域や 超 音速 領 域でエルロンに よっ て生 じる力 要となる.共 振点を 予 測す る方 法の1つ とし て伝 達 を風洞 実験によ って取得し ,解 析を行います .そし マトリック ス法が 挙 げられ るが,欠 点として高次の 共 てどの程度の性能か評 価を行っています 振点 では実 験値 との誤差が 大きく なる傾向がある. 本研究 では, J-850 ターボジェットエンジンを用い て <小型無 人超 音速機 の飛行 経路 解析> 振動 解析 を行い ,高 次の共 振 点にお ける伝達 マト 大下 智 紀 次 世 代の 航空 宇 宙 輸 送 機 とし て,極 超 音 速 航空 機や完 全再 使用 型 スペー スプ レーンが 計画され てい る. これら を実 現 するために 必 要 な革 新 的 な基 盤 技 術を研究し ,小型 無人 超音速 機に搭載 して飛 行実 証 することが 計画され ている.この 小型無 人超 音速 機の 飛行 試 験 では ,地 上か ら離 陸 し, ター ボジェッ トエン ジンでマッハ数 2.0 程度まで加 速するこ とを目 標とし ている. そこに至 るまで段階 的に飛 行試 験を 実施し , 徐々に飛 行速 度を高め るこ とにしてい る.この 飛行 試 験第 一段 階の 亜音 速の滑 走・ 離陸・ 飛行・ 着 陸試 験 が実施 され る予 定 であ り, 超 音速 飛 行のために 設 計 された機 体が亜 音 速飛 行にどの程度 適 合してい るか が検証され る. 本研 究 では,飛 行 試験の リスク低 減を 図 るこ とを 目 的 とし て, 数 値 シミュレー ショ ンによって 飛行 経 路解 析を 行い ,飛 行 実施 前に 飛 行性 能を 確 認する.また,近 々実 施予 定の亜 音速の 滑走・離 陸・ 飛行・ 着陸 性能 試験を 想 定して,亜 音速 飛 行性 能を 予測 す る.さ らに ,超 音 速時 の飛 行 性能 につい ての 解析も 行う .解析 では, 飛行 試 験 で実際に 使 用す る M2006 形状の機体の空 力デ ータお よび重 量 予測 値, およ び エンジンの性 能 デー タを 使用 す る. 亜音 速 飛 行試験は 無線 操縦 で行われ, 目視 できる範 囲での 飛 行となるため, 解析 でも その 飛行 範囲を 考 慮す る.ま た, 超音 速の 飛行 性 能解 析 では , エンジンデ ータ 等 の範囲を考慮し た解 析を行う . リックス法の 有用性を 検証す る. <小型タ ーボジェ ットエンジンの高次 共振 点に関 す る理論的, 実験 的研究 > 木村 崇 宏 ジェットエン ジンの様 な回 転機 械において, 回転 軸の 不 釣 合いに よっ て発生 す る強制 振 動の 周 波 北海道 新聞 2008 年 10 月 18 日 数が,回転 軸の固有 振動 数と一致す る現 象を共 振 38 推進工学研究室 宮腰 将一 無隔膜 衝撃波 管の性能 評価 志子田 敦 史 濃度勾 配に対する火炎端 特性 木村 航 非定常 二次元 ノズル内流れの数 値解析 町田 光生 噴流火 炎に対する水蒸気 添加 方法の検 討 藤田 亜由 美 ノズル壁 面への突起 設置によ る推力 方向 制御 中居 翔 超音波によ る浮き上がり噴流 火炎のすす 抑制効 果 兼松 亮輔 ランダムチョ イス法を用いた一次 元ダスティ ガス流れの数値 模擬 加藤 拓哉 Background Oriented Schlieren Methods を用いた衝 撃波の可 視化 進 工学 研 究 室は, 齋 藤 務教 授 , 廣田 光 智 講師 [衝撃波 班] の下,M2:3人,M1:4人, 学部:8人の計15人 で研 <Background Oriente d Schlieren Methods を 用い 究を 行っ ています .本 研 究 室は, 衝 撃 波班 と燃焼 た衝撃 波の可 視化> 班の2つに分か れており, 双方 とも に数値 解 析班, 流れ 場を 可視 化す るこ とは ,航 空 宇 宙分 野をは 及び 実 験班に 分かれ て研 究を行 っておりま す.私 じめ様 々な研 究分 野に おいて重 要 であ る. その大 達は,皆 仲が良く ,イベントが 大好 きで,よく 飲み会 きな要 因として可視 化技術を 用いると, 流れ場の全 や,年 末 恒例 ボー リング 大会 などにいきます( 幹事 貌を とら えるこ とが できるので, 密度 変 化も しく はそ の不 手 際 で今年 は 行けま せん でし たが… ). 毎年 れに伴う 諸現象の物 理 的な理解 を容 易にす るとい 行われるはぐるま杯 研究 室対抗ソフ トボー ル大会や う 優れた特徴を持っている.本研 究 では,近 年開発 はぐるま CUP 研究 室対 抗フットサ ル大 会には,積 さ れ た装 置が 簡 単 で定 量 的 な可視 化 技 術 であ る 極的に 参 加し 好成 績を 修めていま す. 研 究に関し ても 非常にチ ームワークがよく ,院生 と学部 生の隔 Background Oriented Schlieren Methods と呼ばれ る光 学的 手法の 開発を 行い, それを 用いて衝 撃波 たりが なく て,研 究に 関し ても 人 生 相談に し ても 非 管中の流れ場の 可視化を 行う . 常に 聞きや すい 環境 です .また, 熱 帯魚 を飼 育し ており ,日 々の 研究の 疲れを 癒 してく れます.それ <ランダム チョ イス法を用いた一 次元 ダスティ ガス では ,以 下 より学 部 生の 研究 テー マに ついて簡単 流れの数 値模擬 > に書きます. ダスティ ガス流 れ とは, 極め て小さいサ イ ズの微 粒子を含む 気体の流れのこ とで,現在 ではア ルミ粒 子を触 媒 とし たロ ケッ ト推 進 ノズルや霧の 中 での超 音 速飛 行 ,さらに は 火山の 爆 発 など, 様 々な分野 39 で見ら れます .こ れら の現 象の メカ ニズム を調 査, して, 近年 注 目さ れ ているのが, 流 体 的推 力 方向 解明するこ とは将 来の技術 開発にとって重要 なも の 制御(Fluidic Thrust V ecto ring Methods ; FTV)で になります .本 研 究 では, この とき発 生す る衝 撃波 す.こ れは 二次 流れ を用い て流体 的に ノズル内の が微粒 子にどのよう な影響を与 えるのか, という こと 流れの推 力方 向を制 御す る方 法 であり, 重量・ コス を数値解 析性 能に優れ たランダムチョ イス法を用い トの大 幅 な削 減 以外にも ,システムの 簡易 化, そし て, 一次 元衝 撃 波管 流れ とし て扱い 数値 模 擬する て保守 点検が 容易 といったメ リットが 期待されます, ととも に,その 有効 性を検 証す ることを 目的 とします . 本 研究 では 二次 元 ノズルの 片 側 壁 面へ 突 起を設 この流 れに関 す る研究 は衝 撃 波の 再現 性 という も 置す ることに より ノズル内に 斜め衝 撃波 を発 生させ , のが重要 な課 題 となり ,過 去にも 行われ ていました 主 流が偏 向 す る効 果に つい ての 調査 を数 値 計算 が,従来の方 法では 圧力 分布の不 連続 面など での により行っ ています .特に ,突 起の形 状・ 設置 位置 , 再現 性に乏 しかったため, 流れ 場を詳 細に 解明す るためにも ,大事な研究の一 つといえます. 主 流 ノズル内 の マッハ 数 などの 条 件の 違いに よる 主流 偏 向 角度 及 び 推力 特 性の 変化に 着 目し ,突 起の 可動に よ る主 流 流れの 流 体的 推 力 方法 制御 <非定常 二次 元ノズル 内流れの 数値 解析> の特徴と有 効性について検討を行っ ています. 本研究 室にある衝 撃波 管および XD-1という 計 算機を 使っ て, 始動 および 停 止過 程にお ける二次 <無隔膜 衝撃 波管の 性能評 価> 元拡 大ノズル内の流れ 場についての 研究を 行って 本研究 では, 衝撃 波を含む 超音 速流れにお ける います. 始 動 およ び 停止 過 程 では , ノズル内の流 様々 な現 象を 研 究す るための 代 表 的 な実 験 装置 れ場は 衝撃 波や 境界 層の剥 離によっ てとても 複雑 であ る, 衝撃 波管の 改良 及び 性能 評価 を行っ てい で非 定常 性の 強い 流れ 場に なっ ており , その ため る. 本 研 究室の 無 隔 膜衝 撃 波 管の 性能 試 験の結 実験 や数 値解 析によっ て多く の研究が行われ てい 果, 一 様 断 面の理 想 的 な衝撃 波に 対 する理 論性 ますが, 未だに, 不明 な点が残 され ています .そこ 能と比 べるとか なり開 きが あるこ とが 分かっ ている. で, 本研 究 では, 過去に 行われ た研 究結 果を基に , その主 な原 因は, 高圧 部 と低 圧部を 分 けるピ ストン ノズルスロー ト近 傍の 流れ 場に 着 目し 数 値 解 析を が十分 急 速に動か ないため ではないか と考え てい 行い, 境界 層の 剥離 位置 を基 準点 とし, 実験 結果 る. 現在 ,ピストンの 駆 動に用い てる電磁 弁の 替わ と比 較し解 明するこ とを 目的 としています. 現在は, りに大 口径の 隔 膜の使 用 及びピ ストン 自身の 軽量 層流 計 算・粘 性 層流 計 算・粘 性乱 流 計算 を行い, 化を図り ,衝 撃波 マッハ 数を計 測す るこ とで装 置の それ ぞれ算 出した結果から 境界層の 剥離 位置を求 性能評 価を行っている.また,数 値計 算を用いて本 め,その変 化について検 討し ています.今 後は,今 装置の 動 作を 模擬 し, 理 論的 な裏 付 けも 行っ てい 回の研究を 基にノズル全域の 流れ場につい て数値 る. 解析を行い,解 明していきます. [燃焼班] <ノズル壁面への突起設置による推力方向制御> <濃度勾 配に対 する火炎 端特 性> 現在の 一部の 戦闘 機や ロケッ トでは ,可 動フラッ 化石燃 料を使 用した後に排出され る燃 焼生 成物 プや推力 偏向 ノズルなどを用い て機 械的に推 力方 (CO2 や NOx,SOxなど)が原因 で様 々な環境問 向を変 化させ る機構が 取り入 れられ ています. しか 題が指 摘され ています .近 年 代替 エネルギーが開 しこのよう な機械的 推 力方 向制 御には 機体 重 量の 発されていますが, 現 段階 では必 要 とされてい るエ 増加,システムの 複雑 化,それに 伴う 保守の問題な ネルギーのごく 一部しか賄 えていない ため,燃 焼エ どが挙げられます .そこ で, 機械的 推力 方向 制御よ ネルギーの 技術の 向上が 期 待され ています. 近年 りも 重量を 軽減 できる次 世 代推 力 方向 制 御機 構と 開発された HICOT( 高温 空気燃 焼技 術)などは次 40 世 代燃 焼 技 術 とし て期待 され ています が, 火 炎の っています .窒 素 酸化 物は 燃 焼温 度が 高いとき多 不安定 という 欠点も 有します.そのため燃 焼制 御に く 発生するこ とが 分かっています. この燃 焼 温 度を よる火炎 安定 化が必要 となっ てきます.火 炎の安定 抑え るために水 蒸 気を火 炎に 添 加す る方 法があり 性は火 炎最 上流 端の状 態に依 存し ています. その ますが,火炎のどこに,どのく らい添加したら効 果が ため,この部分に存在 する T riple Flame の特 性を あるのかはあまり検討さ れていません.しかも ,地球 知る必 要があります.本 研究 室では ,数値 解析によ の温暖化 や石 油の枯渇 ,原 油価 格の上 昇といった り Triple Fla me を模 擬し,燃 焼に関わる火 炎の燃焼 問題を 受 けて,世 界は少 量の 燃料を 燃 焼させ てエ 速度などを調 査しています. ネルギーを 得る時 代に移 ろう としています. 少 量の 燃料 なので,今ま でより小 さな火炎 となります.これ < 超音 波 による 浮き 上 がり 噴 流 火 炎の すす抑 制 に水蒸気を 添加 すると, 方法が悪い と拭 き消 えてし 効果> 現在地 球上 では多く の化石燃料の燃 焼から エネ まう か,あまり効果がないも のになります. そう ならな い上 手 な水蒸 気 添 加 方 法を 実 験的 に探 っ ていま ルギーを取り出 して利用し ています.化石 燃料が燃 す. 焼す る事 で発生 す る燃 焼 排 出物に は主に 窒 素酸 化 物 ( NOx ) , 硫 黄 酸 化 物 ( SOx ) , 二 酸 化 炭 素 (CO2),すす等が挙 げられ,これらは 地球 環境を悪 化 さ せ るため , 世 界 各 国 で燃 焼 排 出 物 を 減 ら す 様々 な取り 組 みが 行わ れています . しかし 地 球規 模の経済 成長に 伴う 化石燃料の需 要増 大により燃 焼排 出物は 増大す る傾 向にあり, 次世 代燃 焼器は 高効 率 化, 燃焼 排出 物 低減 という 目標を達 成する 必 要がありま す .この よう な背景から , 燃焼 排 出物 が少ない 浮 き上がり 噴 流火 炎に ついて研 究し てい ます.浮き上がり噴 流火 炎に高周 波を付 加し,すす の減少量にどのよう な影響を与えるか, 透過 光減衰 法と呼 ばれる手法 で定 量的に調 べる事が私の研究 です.高 周波 とは周波 数 20KHz 以上の振 動で,こ れを火炎に付加 する事 で燃 料と酸化 剤の混合が促 進され,より効 率の良い燃 焼を実現 する事が 出来き ます.先輩 と二 人真っ 暗闇の中 で行う 実験は何とも 言えない空 気があり,一 言で表現す るには難しいで すが,あえて言う なら暗中模 索です ね.根 気が必要 な研究 ですが,楽 しく 真剣に行っていましゅ. <噴流火 炎に対 する水蒸 気添 加方法 の検討 > 現 在, エネルギー 源に 最も 多く 用いら れ る化石 燃料を 燃焼さ せた排気 ガスには,地 球 環境や 人体 に悪影 響を 及 ぼすいろい ろな物 質が含ま れます. その中の窒素 酸化 物の排出を抑 える為の 研究を行 41 北海道 新聞 2008 年 10 月 17 日 北海道 新聞 2008 年 6 月 14 日 42 航空構造工学研究室 久保田 健介 酸化チタンの作製 と評 価 小笠原 優 ギ酸カ リウム水 溶液中の 銅管の腐 食挙動 松本 直 也 銅管の淡水 腐食に及 ぼす微量 金属イ オンの影 響 吉田 誠 Al 合金 とチタンおよび CFRP によ るガルバ ニッ ク腐食 近藤 祐 司 エタノー ル混合 ガソ リン中における A l6063 の腐食挙動 品田 拓 太陽電 池シリコンの原料 供給 としてのシリカの精 製方法 加藤 裕 太 マイクロバブ ルによる給 湯用 銅配管の 潰食とその発 生について 平尾 摂 子 シリカ 水中 での定電 位保持 試験による銅管の孔 食発 生について 山下 晃 弘 銅上に生成 する酸 化物お よび硫 化物のカソー ド還元 法による同 定 佐々木 大地 アルミニウムの腐食 反応を応 用したア ルミニウムア ルコキシドの作製 でわ でわ, 航 空構 造工 学 研究 室の メンツ紹 介を ってく るレポー トに奮 闘し ています. そん なセン セイ 始めます.まず我々を 率いる 2 大巨頭 ,世 利修美 が本年度(平 成 20 年 度)の春に院生室から 教員室 教授 と境 昌宏 講師 です.2 人 とも ホントにい~~~ へ引 越しま した.日 当 たり良 好 ,1 ルーム です.内 ~~~いキャラなんよ. 次に学生 .M2 の片瀬さん・ 丹野さん・橋本さん,M1 の阿 部さん,B4 の小笠原く 装はまるで南カ リフォルニアのよー です(S 氏 談).2 人とも 本当に我々学 生のことをよく 見てく れます. ん・加藤く ん・久保田く ん・近藤く ん・佐々木く ん・品 さて我 らの研 究 室は, 航 空とは 無 縁 そう でしかし 田く ん・平尾さん・松 本く ん・山下く ん・吉田く ん・の 実際は 関 係があ る金 属(主に ア ルミと銅)の 腐 食に 計 14 名という なかなかの大所帯です.「はよござま ついて研究 しています.中 学・高校 で習っ た化 学が ーす. 世 利 です .今 ドコに居んの ?」 世利 セン セイ 出てく ることも .勉強になるねぇ.それ じゃ B4 の皆ぁ, からの電話.来ると思ったん ですよ ねー.たまにこの 研究紹 介いってみよーか! 電話が モーニン グコー ルとなる人も いました.「○○ く ん来室されたし .」という メールも よ~く 受信します. <ギ酸カリウム水溶 液中の 銅管の 腐食 挙動> 携帯は 手放 せません. 境 センセイは 日々学 生が持 小笠原 優 43 熱交 換 機 用に 使用 され ているロ ウ付け銅 管が, の解 明と防 止の ための 材料 開 発の 一環 として,通 冷媒 として使用 され るギ酸カ リウム 水溶 液に 対して 常のありふ れた腐 食環 境 でア ルミニウムア ルコキシ 腐食を 起こ し, 一年 足ら ず で孔 食が 貫通 してしまう ド反応を 起こすことを 試み,電 気化 学的考 察を試み 事例が 報告さ れています .しかし , その詳しい 原因 ました. は判っていません.よっ てその 原因を 解明 するため に, ギ酸 カ リウム 水 溶 液に 対 しての 銅 管の 浸 漬実 <酸化チタン の作製 と評価 > 験によ る経 過 観察 と,電 気化 学 的見 地からの 解明 久保田 健介 の為に分極曲 線の測定, 銅の腐 食生成 物である緑 酸化チタンは 光触 媒の代 表物 質で主に防 汚・抗 青の成分を X 線 回折装 置での 同定などを行っ てい 菌・ 脱臭 作 用 や汚 水 浄 化 作用 を 有し ていま す.し ます. かし,酸 化チタ ン作 製に使 用され ているチ タンア ル <マイ クロバ ブル によ る給 湯 用銅 配 管の 潰 食とそ コキ シドは 高 価 でその 作 製 工程 は 簡単 ではあ りま せん. そこ で本 研 究 では, 酸化 チタンを ア ルコキシ の発生 について> ド反応 という 一種の腐 食 反 応を用 いて,低 コストで 加藤 裕 太 容易に 作製 するこ と及び その評 価を 行なう ことを目 近 年, マン ショ ンや高層 ビ ルでは 水 道 水を 供給 的としています. するために, 圧 力ポンプを 使用 していますが, 圧力 変動 や 温度 変 化のため にマイク ロバブ ルと呼ばれ <ア ル ミニウムの 腐 食 反 応を 応 用し たアル ミ ニウ る小 さな気 泡が 発生 す るこ とが 知ら れていま す.こ ムアルコキシ ドの作 製> の,マイクロバブ ルが 含んだ水道 水による銅管の潰 佐々木 大地 食発 生が報告 されてお り,本 研究 では マイク ロバブ ア ルミニウム ア ルコキ シドという のはアルミニウム ルと銅 管 潰食 との関 係につい て基 礎的 知見を 得る の化合物 であ り,低 温 での加 工が可能 であ るこ とか ために,マイク ロバブ ル発 生装 置を用いてガルバニ らセラ ミック スや ガラスなどの 原 料とし て用い られて ック試験等の 試験を 行い, マイクロバブ ルが 銅管潰 います.この よう な金属 ア ルコキ シドは 複 雑な製造 食に及 ぼす影 響を電気 化学的に 調べました. 過 程等の 理 由から 一 般に 高 価 であ るこ とが 知られ ています.そこ で本 研究 では,ア ルミニウムのア ルコ <エタノール 混合 ガソリン中 における Al6063 の腐 ー ル中にお ける酸化 還 元反 応(腐 食に関わる化学 食挙動> 反応の 一種)を 利用 して, 簡 易且つ 低 コストな方法 近藤 祐 司 でア ルミニウムア ルコキシドを作製 し,その 解析を行 再生 可能 な燃料 とし てエチ ルア ルコー ル( エタノ っています. ー ル)が自動 車 用燃 料として注目 されています .エ タノー ルは 植物 資 源から 大量に 生 産 できる持 続可 能な資 源 であり, すでにア メ リカや 欧州 では ガソリン <太陽電 池シリコン の原料 供給とし てのシリカの精 製方法> と混 合し , エタ ノー ル混 合 ガソ リンが 自動 車用 燃料 品田 拓 として使 用されており, 日本 でも 将来 的に規 格を定 太陽電 池は太 陽光の エネルギーを 直接 電力 とし めて使 用す るこ とが 検 討さ れ ています . しかし ,一 て変 換 できるため,21 世 紀にお けるク リーン エネル 方 でエタ ノー ルによ る自動 車 部 品の腐 食が 懸念さ ギーの1 つとして世 界 で最も 注 目さ れてい る. 太陽 れていま す . エタ ノー ルが混 在 す るこ とに より 燃料 電 池の約 8割 を占 めるシリコン 系 太 陽電 池の 世界 系ア ルミニウム 配管部 品に腐食( ドライコロージョ ン) 的普 及に 伴い シリコンの大 量 供 給が不 可 欠になり が発生するこ とが指 摘されています. 本研 究ではバ 低コスト,低 エネルギーの製 造技 術の研究 開発が必 イオア ルコー ルによ るア ルミニウムの腐 食メ カニズム 要となっ ている.この技 術 的背 景をも とに経 済 的で 44 省エネルギーの シリコン精 製プロセスの確 立を目的 ある.本研 究 では CFRP と航空 機によく 用いられる とし ており, その 一環 とし て工業 用シリコン中の 不純 ア ルミニウム 合 金及 びチ タン を 取り 上 げ,こ れら三 物を 比較 的 低温 で,しかも 簡 単 な操 作 で除去 可能 者のう ち二者を組み合わせア ルミ合 金 と CFRP およ プロセスの開 発を目的 としてい る. びア ルミ合 金とチ タンとの ガルバニック 対を制 作し, 腐食挙 動を調べました. <シリカ水中 での定 電位 保持 試験 による銅 管の孔 食発生 について> <銅 上に生成 する酸 化物およ び硫化 物のカ ソード 平尾 摂 子 還元法 による同 定> 銅 管は 給湯 用 配 管 とし て広く 用いられ ています 山下 晃 弘 が,管 内を 流れ る水の 水 質によっ ては 孔食が 発生 カソード還元 法という 実験で, 銅上に生 成す る酸 する場 合があ ります . とく にシリカ濃 度が 高い 水質 で孔食が 発 生す るこ とがわか っており ,水 中の シリ 化物や 硫化物につい て調べ ています.食塩 水や硫 化ナ トリウム 水 溶液 に銅 板を 浸 漬し て硫 化物 や酸 カ成 分が 大きく 関与し てい るこ とは 推察 され ていま 化物の 被膜を 生成さ せるの ですが, 濃 度や浸 漬時 すが,シリカ成 分が 銅管 腐 食に及 ぼす 影響 は明ら 間により様々 な皮 膜生 成挙 動を示 します.これを顕 かになっていない ため, シリカのみを 含む 水を 用い 微鏡 により 観 察す る時点 で一 般 成人 男 性は ワクワ て定 電 位 保持 試 験, 浸 漬 試 験を 行い銅 管の 孔食 クなの ですが ,銅 板をさ らに先に 述べ たカ ソー ド還 発生に及 ぼす 影響について調 べています. 元法,断 面観 察,またまた EP MA 分 析を何やらイク スペンシィブな実 験装 置を用いて料理( 分析)し てい <銅 管の 淡 水 腐食 に及ぼ す微 量 金属イ オン の影 きます.有り余 る知 的好 奇心を スパイ スにあなたも こ 響> れを味わってみてはいかがでしょう . 松本 直 也 淡水 環 境下 で銅は 優れた耐 食性 を示 し, 給水・ 給湯などの配 管材 として用いられますが, まれに腐 食, 特に孔 食が 生じ る場 合があ ります. しかし 孔食 地区 にお けるフィ ー ルド試 験の結 果 ,銅 管 表 面に 緑白 色の皮膜が 発生 し孔 食が生じ ていない管があ りました.この 孔 食が生 じてい ない管の 表面を 分析 した結 果,鉄 とア ルミニウムが 検出さまし た. 本研究 では 銅 管の 淡 水 腐食 に及 ぼす 微 量 金 属イ オンの 影響について調べ ています. <Al 合金とチタンおよ び CFRP によるガルバニック 腐食> 吉田 誠 近年 ,省 エネルギーや 性 能向 上の観 点から ,航 空機や自 動車を 始めとす る輸送 機器の軽 量化のた めに CFRP が 用いられ始めている. CFRP の使 用に より, 従 来 材 であ るア ルミニウム 合 金 との 接触 箇所 で両 者の 電位 差により 腐 食電 流が生 じ, 異種 金属 接触 腐 食( ガルバ ニック 腐食)が 発 生す る可 能 性が 北海道 新聞 2008 年 11 月 29 日 45 航空宇宙機システム研究室 立川 藍 子 LN G ロケットエンジン 燃焼器の 設計に関す る 研究 三輪 峻 之 LN G ロケットエンジンにお ける耐 コーキングに 関する研 究 前田 大輔 再生冷 却システムに用いる熱 分解 吸熱反 応 燃料の特性に関 する研 究 航空宇 宙機システム 研究室は, 棚 次先 生, 東野 に加熱されます. これに 対抗 するためにはより 熱に 先生, 吹場 先生 と学生に よって構成 されています. 強い材料を使う か, 何らかの方法によって冷却する 2008 年度はM2が2名, M1が2 名, 学 部4 年が3 しかありません. 冷却に 用いる媒 体 として現在 注目 名 でし た. 実 際には 航空 宇 宙機 システム 研 究セン されてい るのが熱 分 解吸 熱 反応 燃 料なの です. こ ターのプロ ジェク トに参 加す る他の 研究 室からの学 の燃料には温度が高く なると分解し て熱を吸 収する 生も 一 緒に なって研 究を 行っ ていま す. 各テーマ 特性があ るの で, より 効果 的な冷 却を実 現す ること については 後 で担当 の先 輩が 説明 してく れていま ができま す. 今年 度は 熱 分 解 吸 熱反 応 燃 料の特 すが, 研究の 目 的は超 音速 旅 客機 や再 使用 型宇 性を 調べ る基 礎実 験 を行 ってきま したが, 来 年度 宙往 還 機の実 現に向 けた革 新 的基 盤 技術を 創出 はこれに 加え てより 大規 模 で実 践的 な実 験を 行っ することにあります. 企 業との 共同 研究も 多く ハード ていく 予定です. な面も ありますが, ここでの経験はあ なたを 大きく 成 長させ てく れるはずです. 飛 行機 やロ ケットに 興味 があって充実 した日々を送 りたい人は ぜひう ちの研 究室へ! 再生 冷 却 システム に用いる 熱 分解 吸 熱 反応 燃料 の特性 に関 する研 究 前田 大輔 飛行 機が 音よりも も っと速い スピ ー ドで飛 ぶ時に 必要な条件について考 えたこ とはありますか? 強力なエン ジン, 空気 抵抗の 少ない機 体形 状な どがすぐに思い 浮かぶ でし ょう . しかし他にも とても 大事 な要 素があ ります. それは 材料が 高 温に耐え られるかどう かという ことです. エン ジンの内 部に高 い 熱 負 荷 がか か るこ とは 容 易 に 想 像 できま すが , 主にア ルミニウム 合金に よって構 成され る機 体表面 も 空気 との 摩擦に よっ て材料 強 度が 低下 す るほど 室蘭民 報 2008 年 11 月 16 日 46 LNG ロケットエンジ ンにおける耐 コーキングに関す る研究 三輪峻 之 現在 JAX A を中心に液 化天 然ガス(以 下 LNG)を 推進 剤とした再生 冷却 型ロ ケットエン ジンの研 究が 進められています. そこには LNG エン ジン特 有の 技術 問題があり ,将 来の技 術基 盤構 築のための基 礎研究を行う 必要があります.その中でも LN G 中に 含まれる硫黄 成分に よる燃焼 室 材料 候補 であ る銅 合金の腐食(サ ルファアタック) 問題や LNG が熱分 解す る際に煤が 析 出す る( コー キン グ) 問題が 重要 視され ています. そこ で,本 研究 では 想 定され るエ ンジン 設 計範 囲に おけるコー キン グの影 響に つい ての設 計指 標につ なが る基 礎デ ータを 取 得し てい るわけデス. 室蘭民 報 2008 年 11 月 17 日 北海道 新聞 2008 年 11 月 16 日 LNG ロケットエン ジン燃焼 器の設 計に関 する研究 立川藍 子 今後の宇 宙開 発 では惑 星間 移動 や軌 道間 輸送 のための 宇 宙往 還 機が 求めら れていま す .この燃 料の候 補 とし て蒸 発 率が比 較 的低く ,宇宙 空 間で の長期 保 存が可 能 な液 化 天然 ガス( 以下 LNG)が 考えられています.しかし LN G 推進 系の実用 化に はその 燃焼 特 性, 冷 却特 性, 分 解特 性, 材 料 との 共存 性や システムの成 立 性等 様々 な課題が ありま す. 本 学 航空 宇 宙 機 システム研 究 センタ ー では, LNG エン ジン システムの 成立 性の評 価を 目的 とし て小 型 LN G ロ ケットエンジンの設計 ,試作が 進めら れています.本研究 では, 小型 LN G ロケットエンジ ン設計のう ち,燃 焼器の システム 検討 を行い ,エン ジン性 能の推 算や エン ジンサイ ズを検 討す るこ とを 目的としています. 47 北海道 新聞 2008 年 6 月 26 日 48 北海道における Motion & Power Transmission 研究の拠点を目指して 機械システム設計学研究室 助教 平成 20 年 10 月 1 日付けで機 械システム工 学科 設 計制 御 工 学 講 座, 機 械 システム 設 計学 研 究室 の助教に着 任いたしまし た. 室蘭に赴 任し てからわ ずか 3 ヶ月程しか経っておりませんが,本学の雰囲 気にも 大分慣 れ,まるで何年も 前から 勤務 している かのよう な安心し た気 持ちで,研 究に教 育に と勤し んでおりま す.こ れも 先 生方 や 同 窓会の 皆 様 方の お心遣いの賜物 であると感 謝申し 上 げております. なにぶん 室蘭に 居を 構え てわずか しか経っ てお りませんの で, 街の 様子 はまだ把 握し きれ ておりま せんが, 大 きいショ ッピングセン タ ーが多く あり,道 幅が広く ,そして北海道にし ては降 雪が少ないので, 快適に生活 できております.一 つ残念 なのは,北海 道の雄大 な自 然が手に 届く 距離にありながら,まだ それを 満 喫 できてい ないという ことでし ょう か.着任 時 期が 秋という ことで, 生活 環 境 や勤 務 環 境が整 い,余 裕が 出 来 た頃に は既 に雪が ちらつい ており ました. スキー など, 冬だからこ その 楽しみも あ るの でし ょう が,スポーツはあまり得 意 では無いの で,つ いつい出不精になっ てしまいます.生まれが青森な ので,雪は 遊 ぶも のでは なく 闘う も のだとの印 象が 強いせ いかも 知れま せん. 積 雪は 私の 故 郷と同じ 程度か少 ないく らいなので普段は全く 困らないので すが,春 夏の暖かい 日差 しの中 で自然に 囲まれて, のんびりぼん やり とドラ イブし たり昼 寝し たりす ること を待ち遠しく 思います. 北国 育ちが 多いためか, 学生さん 方は素 直 で人 情味に あふ れ, 新 参の私 を快く 迎えてく れました. また, 講義 や学 生 実験 など で質 問 してく れたり,私 の研究 内容 を興 味津 々 と言っ た様 子 で聞いてく れ たりなど, その積 極性に 感心 すると同 時に,将 来彼 らと共に研 究に打ち込めるこ とを心強く 感じておりま す.大 学の敷 地も 広く ,研究室の スペー スが 広々と していることにも 驚きました. 実験装 置を新作 する度 に,設置 スペ ース確保の ためにメジャーを 持って研 究 室を 走り 回り ,パ ズルの 要 領 で古 い装 置 や 棚を 成田 幸仁 あちこちに 移設 したも のですが,こ れからはその よう な苦労から開 放されそう です. さて,私の 略歴は と申します と, 東北 大学 で学生 時代を過ごし た後, 平成 18 年 度より, そのまま助手 に採 用されま して, 途中 助 教への 配 置 換えを 経て 現在に至ります.教 職暦 2 年と半 年という ことで,社 会人としても 教員とし ても まだまだ未熟者です.至ら ぬ点多 々あり, 先生 方や同 窓会の 皆様 方にご迷惑 をおかけするこ とがあるかとは 存じますが,一 刻も 早 く 一人前の教員になれ るよう ,精一杯努力す る所存 ですの で, ご 指導 下さ います よう 何卒よろ しく お願 い申し上 げます. 研究対 象は何かと申しますと,歯車 ,チェーン, ト ラクショ ンドライブといっ た伝 動装 置 と呼ば れる類の 物です. 奇しく も 同窓会名が「はぐるま会」, 本 誌の 名前が「 はぐるま」 という ことで, 本 学への 赴任には 運命的 なも のがあるのではと感じております. 歯車 は大 量 生 産品の 最 たるも の ですが ,だから と言っ て軽んじ られ て良いも のではあ りません .大 量生産 品だからこそ,あまねく 機械に組み込まれて おり, 一つ 欠 けただ けでも 機械は 正 常に動く ことが 出来ま せん.も のづく りの根幹を 成す 部 品 であ ると 言っても 過言 では無い でし ょう .普段は機 械の奥底 に潜ん で人 の目に 触れ るこ とは あまり 無いの で,も ちろん, 華々 しさは あるとは 言 えません .しかし ,そ れ でも なお , 動 力伝 達 という 重要 な仕 事を 長 期か つ確実に行い 続ける,縁の下の力 持ちです.このよ う なけなげな姿に 惹かれ るも のがあり, 伝動 装 置の 研究を続 けております. 研究 テー マは ,機 構の 考案・ 開 発や ,負 荷 容量 と動 力伝 達効 率の向 上が主 なも のです. 現在 進行 中の課 題には ,トラクショ ンドライブを 用い た新 しい 機構の 自 動 車用 無 段変 速 機の 開発 や, 歯 車のか み合いに伴い 生じ る摩 擦 損失の 解析 と低減 などが あります .無 段 変速 機の 研 究では, 実 験装 置が既 に完 成し てい て, 後 日, 本 学に 移設 する手 筈にな 49 っております.皆 様にお見せ できる機 会があれば良 いと思いま す. 昨今の 資 源枯 渇や 環 境問 題が取り 沙汰される中にあって, それらの解 決の一助になれ ばと思い,研 究に励んでおります. どの課 題も ,潤 滑油が 介 在す る金属 接 触面の ト ライ ボロ ジーが 重要 な鍵 となっ てお り, 当研 究 室の 風間 教授が 主に取 り組まれ ている油空 圧 機器 と共 通す る問 題を 多く 含んでおりま す.この 様に, 油空 圧機 器と伝動 装置 は,共 通す る役 割や 課題 などが 多いことから, Motion & Power Transmission とい う カテゴリーとして, 学術 的にま とめて取り 扱われる ことが 多 々ありま す. しか しなが ら, とりわけ伝 動装 置について,「西 高東 低」と呼ば れる状態がわが国 の大学 全体 で続いており, 東京 以 北でそれを 研究 する大 学が少なく なっております.Motion & Power Transmission は産業の 拠って立つ 重要な基盤の一 つです. 若 輩の身 では ありますが ,上 記のよう な現 状 を 打 破 し , 本 学 を 北 海 道 に お ける Motion & Power Transmiss ion 研究の重要 拠点と呼んでいた だけることが出 来るよう ,精一杯邁進 していく 所存で ございます. 同窓 会の皆 様 方におかれまし ても ,ご 指導ご鞭 撻く ださいますよう 何卒よろしく お願い申し 上げます. 50 2008 年 RMIT 日本語研修プログラムの概要と補助のお礼 国際交流センター兼任教員 (材料力学研究室) 准教授 本学 では姉妹 校であるオーストラ リアのロイ ヤルメ 藤木 裕行 9/19(金) ルボルン 工科 大 学(RMIT) と語 学 研 修の交 換プロ 午前:エア ポー トホテルで工 大生と合流 後出発 グラムを 実施 しており, 例 年, 秋には 室蘭 で RMIT 昼:イオン苫 小牧 で昼 食 からの日本語研 修が,3月にはメ ルボルン で本 学か 午後:室蘭 工大着 ,学長 表敬 訪問 らの英語研修が 実施されています. RMIT からの日 夕方:ホテルへ 移動 本語研 修は今年 度で 5 回目になり,2008 年 9 月 18 9/20(土) 日から 9 月 30 日までの 13 日 間で実施されました. 午前:ホームステイのためのオリエンテーショ ン 本研 修には様々 なプログラ ムがありますが,本 学学 午後:ホームステイ家 族のとの対 面 生にも 積極 的に 参加 しても らい ,国 際( 異文 化)交 9/21(日) 流の経験をさせ,また RMIT 学生の日本 語研 修の 終日:自由 行動(ホーム ステイ 家族 と共に) お手 伝いを お願い していま す. 今 年度も 昨 年 度に 9/22(月) 引き続 き夏 休み期 間中の 実施 となっ たため, 多く の 本学 学 生が参 加し てく れました.も ちろん 機械 シス 午前:講義(異 文化 交流について) 午後:講義(日 本語 研修) テム 工学 科の 学生も たく さん参加 していま す.プロ 夜:大学主 催歓迎 会(工大 生協 レストラン) グラム 5 日目にはホームステイ家 族も 含めた歓迎会 9/23(火・祝) が実施 されまし たが ,これに「 はぐるま 会」からの補 午前:白老 ポロ トコタン 見学 助を 頂き, 厳し い研 修 予 算の補 助 として有 効に活 午後:登別 伊達時 代村 見学 用さ せ て頂 きま した. 大 変あ りが とう ございました. 夕方:北湯 沢温泉 へ(温泉 宿泊) 紙面を借りましてお 礼申し 上 げます. 9/24(水) なおま た来年 度も ほ ぼ同 内容の プロ グラム が実 午前:昭和 新山・虻 田西口 火口 見学 施さ れる予 定 ですが , 本プ ルグラ ムに参 加 希 望の 午 後:藍 染め 体 験( 伊達・ 黎 明 観)・ 伊達 市 開拓 学 生は 国際 交 流 セン タ ーの門 澤 先 生,も しく は藤 記念館 見学 木まで連 絡し て下さい .も ちろん全 てに参 加し なけ 9/25(木) ればならない ことはなく ,各自の 都 合のよい 日 時を 終日:講義(日 本語 研修, 札幌見 学事 前調査) 調整 しますので,多く の皆さんの参加を お待 ちして 夜:学生との 交流会 います. 9/26(金) 以下に今 回のプログラム 概略を 示しますの で,ご 終日:札幌 市内見 学 参考にして下さい. 9/27(土) 午前:室蘭 市内見 学 9/18(木) 夕方:講義(札 幌・室蘭 見学資 料整 理) 夜:新千歳 空港到 着, エアポートホ テル泊 9/28(日) 51 午前:研修のまとめ発 表会・終 了式 Muroran and headed for a drive into the mountains 午後:大学 祭参加 to see the famous Niseko skiing to wn, although 夜:送別会・大 学祭 花火鑑 賞 there was no snow yet it was still a breathta king 9/29(月) drive. 終日:自由 行動 9/30(火) The Muroran IT students and staff who 午前:工大 生と共にホテルより新 千歳 空港へ 移動 accompanied us everywhere soon beca me fantas tic 午後:新千 歳空港 より羽 田へ移 動 friends who never miss ed a chance to take us somewhere. Every da y was filled with a ctivities 2008 Japan Study Tour to Muroran Institute of Technology (MIT) September 18 – October 5. ranging from shopping to lectures to a night at an onsen resort. Not only did they give up their free days to be our personal guides but many of th eir nights as well. Often they invited us out too Izaka ya’s and Ka raoke evenings where we had a RMIT blast, they truly made th e study tour the unforgettable exp erience it was. Tristan Reynolds I would like to thank the RMIT staff and teach ers who without the study tour would never have got The study tour has been a fantastic experience. off the ground. Finally a massive thank you to the Every aspect turned up something new and students, staff and townspeople of Muro ran who incred ible for us to experience, fro m practicing our gave us so much. Japanese we lea rned in class to disco vering the fantastic culture, people and country of Japan. For myself I would have to say the best pa rt for me was meeting and getting to know the people. My host parents were two of the nicest people I’ve ever met. Reading and learning about Japanese culture and customs in the classroom is quite different to experiencing it firsthand. They showed and ga ve me so much, from teaching me bits and pieces of Japanese cu lture to just sitting and talking to me for hours each night. In particula r I enjoyed the da y trip they took me on during my first da y with them. We sta rted ea rly at around 10am and did a full tour around Muroran, crossing the swan bridge and circling around all the sightseeing lookouts. In th e a fternoon we left 52 and onsens. I wish baths and onsens became apa rt of Muroran Study Tour Report 2008 Australian culture so like the Japanese we can have more of them around. I can’t exa ctly describe how incred ible the baths and onsens are in Japan, I think RMIT it’ s just one of those things that you must go and experience yours elf to find out. Bun Quang Ung Before A rriving in Japan I honestly had rea lly no idea what to expect, however the RMIT Japan s tudy tour beca me an unforgettable experience. I learnt many new things and met wonderful people, and of course made lots of mista kes and had my fa ir share of embarrassin g moments. I especia lly enjoyed my time with my host family. I The people of Muroran were all kind people and was expecting a family of only four memb ers, however rea lly great hosts, we couldn’t have as ked for my host older sister and brother had came back home anything better. for the school brea k. During my sta y with my fa mily I experience from everyone there. We all received an amazing was taught a lot about Japanes e culture and lea rnt a lot about the difficulties of learnin g a s econd lan guage. I believe the RMIT study tour really o ffers a once I also found Japanese TV very interes ting and weird in a life time experience and I definitely encourage all compared to Australian television, especia lly the future students of the intensive Japanes e course to Japanese co mmercia ls since they were much shorter rea lly consider going on the tour. then Australian commercia ls. They also had a dog The RMIT s tudy tour has given me much named pooch which was very cu te. On my final day inspiration and motivation to continue to work harder my host fa ther had took me up high in the mountains with my Japanese studies and to achieve my eventual where we enjoyed a beautiful view of th e ocean. goal of one da y working in Japan and eventua lly a being Japanese tea cher in Australia. The highlights o f the tour for me would have to be the party’s. I thoroughly enjo yed myself with the great food and drinks provided, but it was the company of the Muroran people which made it that good. During the final closing ceremony party I was nominated by my classmates to give out a farewell speech to all the host fa milies, and friends made in Muroran. With my broken and bad Japanese I believe I delivered an okay speech and enjoyed mys elf. One thing I really miss about Japan are the baths 53 been reserved well in Hokka ido and it is not a place Muroran Study Tour September 2008 to be missed if you got a chance to tra vel to Japan. People of Hokkaido were very wa rm and kind. RMIT We had a few lectures instructed by MIT Eric Tran professors. They were very info rma tive and interesting. I also would like to use this opportunity to thank all the MIT staffs, tea chers, professors, students and host families. They were I was happy to be able to participate in the Japan very kind and went beyond their duties to provide Study Tour 2008 because I have ga ined many experiences in different aspects. I did not know us a great stay in Muroran. There a re no wo rds to describ e our attitudes to their kindness. THANK what to expect from the trip at first but wh en I YOU!! And we hope to retu rn back to Muroran in retu rned back to Austra lia I was glad that I went to the near future. Also we would like to extend our Japan and these a re the reasons why. thanks to Hiroko Ohashi who kindly a ccompanied us the entire trip. We were kindly being introduced to MIT students on the first day in Hokkaido. It was a very warm welcome and then RMIT students and MIT Study Tour 2008 students had lunch together. It was good chance to get to know ea ch other but as each of us spoke differen t langua ges. It was ha rd to communicate RMIT effectively. W e resourced to using sign lan guage and drawing to get our idea across and it was very Stephanie Azzopardi fun. In the next few days, MIT staffs were very kind Joining the 2008 Study Tour to Japan has been and they helped us a rran ging various activities. by far the highlight of my year. I had a feelin g as One of the highlight was we went to the Ainu soon as I arrived in Hokkaido that I was at the museum to learn about the indigenous people of beginning of somethin g great, and now I know I Hokkaido. Their histo ry was simila r to our aborigina l Austra lian as how their ha rdship has rea lly was. been throughout the Japan’s history. We learnt to This study tour being my first, I did not know at appreciate their culture and respect it. all wha t to expect. I knew wha t I wanted to achieve We a lso vis ited numerous sights eeing spots in from th e exp erience, and that I certa inly did. I Hokkaido. It would be very long to write all about think being a part of the Study tour rea lly helped them so I will let you experience it yourself if you me in many ways. I was allo wed opportunities that I go to Hokkaido. But I was very imp ressed with the may ha ve never been fa ced with, participa ting in scenery and tranquillity of the place. Na ture has Home Stay being one of those opportunities. Home 54 Stay was one of the biggest lea rning curves of all for me. I stayed with a wonderfully warm and welcomin g fa mily who took me to beautifu l places and taught me many things. I would force mys elf to speak Japanese and tried hard to impress my family with wha t I had learned about the way they live and the langua ge th ey spea k. A found another great featu re of th e Study Tour キャラオケパ ーティ was being able to be a pa rt o f Mu roran University. I absolutely adored being a part of Muroran University. I think it was wonderful that we had the chance to study with Muroran students. Spending time and lea rning with Japan ese s tudents was so much fun and so helpful. I feel I learnt the most from s tudying and conversing with the students’ everyda y. I met people and made friends that I hope to know forever. ポロトコタン見 学(その1) Although I did not want to leave Hokkaido by any means, I was so excited that I was going to see a different part of Japan, Tokyo. I had wanted to visit Tokyo my whole life. Arriving in Tokyo, I immedia tely felt a different atmosphere a round me. It was a maz ing tha t we had only tra veled a little while from Hokkaido, yet entered a completely differen t world. I enjoyed watchin g the life of Tokyo, it was interesting to see just exa ctly what ポロトコタン見 学(その2) goes on everyday. Although Tokyo was a busy place I felt it kept a quiet sound, which was fascina ting considering the sight of th e a mbiance was so loud. I feel so pleased with my time in Japan. I spoke Japanese, I stayed at a T raditional Ryo kan , I stayed with a Japanes e family, I vis ited many beautiful s ights and I met many wonderful people who made my trip as special as it was. 学長表 敬訪問 55 交流会 日本語 講義風 景 修了式 盆踊り体 験 昭和新 山 藍染め体験 登別伊 達時代 村 56 平成20年度 2年次合宿セミナー 夜間主コース 2 年次 クラス担任 准教授 湯浅 友典 10 月 9 日~10 日に 2 年次合宿 セミナーが 実施 う にきちん と自 分の 単 位修 得 状 況を 確 認 し, 計画 されました.この合宿セミナーの目 的は,入 学し て 1 年が経過し, そろそろ 大学 生活にも 慣れた頃 で,中 的に取り組み なさいと言う ことが一番の目的 でした. 今 回は 同窓 会 とは ぐるま 会様の 援 助を 受 けて,学 だるみ で学習 意欲の 低 下し ている学 生や, 今 後の 生の負 担を 最 小限に 抑え て実施 することが 出 来ま 取り組 みに迷い や 悩みを 持ってい る学生の 指 針を した.ありがとう ございました. 示すこ と,工 場見 学を 通して,自 分たちが学ん でい OB の講師には,針生 暢祐(S59 院卒)が宿 泊先 る専 門 的知 識がどの 様な形 で生かされ ているのか , であ る国 立ひだか 青少 年 自然の 家まではるば る来 また生産現 場という も のはどう いったも のなのかを知 て頂 き,ご 自身の 学生 時 代の経 験談 や,現 在 行わ ること, OB の方の 講演を 聞く ことで, 今後の 学生 れてい る研 究 開発が ,現 在 学生が 学ん でい るどの 生 活をどの 様に 過ご し たら よいのか を知 ること,団 専門 科目 と関 連し ているのかを分かり やすく 説明し 体行動を 通して, 個人 とし て如何に 行動し なければ て頂き,学 生にとって非常にために なったの ではな なら ないのか と, 更に 親睦 を深め ても らう ことにあり いかと思 います. この場を 借り て改めてお礼 を申し ます.私 とし ては, スク リーニングや コー ス配属をパ 上げます. スできない人が最 近増え ているので, そう ならないよ 57 日高青 少年自 然の家にて 内 容 期 日 第1日目 10 月 09 日(木) 第2日目 10 月 10 日(金) 時 間 09:30 ~ 09:35 ~ 09:40 ~ 10:05 ~ 10:30 ~ 11:50 ~ 11:45 ~ 13:30 ~ 15:00 ~ 17:00 ~ 17:30 ~ 18:30 ~ 20:00 ~ 21:00 ~ ~ 07:15 07:15 ~ 07:30 ~ 08:30 ~ 09:00 ~ 09:20 ~ 09:30 ~ 11:30 ~ 12:20 ~ 13:00 ~ 帯 09:35 09:40 10:05 10:30 11:50 11:45 13:30 15:00 17:00 17:30 18:30 19:50 21:00 07:30 08:20 08:50 09:20 09:30 11:30 12:20 13:00 14:30 14:30 ~ 16:00 講師の針生 氏 日程表 実 施 内 容 学科長 挨拶 ( 相津 先生 ) 合宿セミナー 概要説 明 ( 杉山先 生 ) 就職ガイダンス ( 河 合先生 ) 授業ガイダンス ( 河 合先生 ) 学生課からの連 絡 ( 湯浅先生) 昼食 ( 各自 ) 正門前に集 合 出発 → バス移動 → 工 場到着 王子製 紙(株)苫 小牧工 場 工 場見 学 出発 → バス移 動 → 宿泊 施設到 着 各部屋に移 動,自 由時 間 夕食 ( レストラン ) 休憩 ( ベッドメー キング, 入浴など) 講演会, 懇談 会 ( サンゴの家 ) 消灯・就寝 起床・朝の身支 度 朝のつどい ( つどいの広場 ) 朝食 ( レストラン ) 清掃,点 検 ( 各自の宿泊 室 ) 説明会 ( サンゴの家 ) 荷物を持って移動! 写真撮 影 ( 正面玄 関 ) 出発 → バス移 動 → 苫小 牧イオン 昼食 ( 各自 ) 出発 → バス移 動 → 工場 到着 トヨタ 自動 車北海 道(株) 工場見 学 出発 → バス移 動 → 工大 到着 58 「コミュニケーション技法」勉強会 2009 年度の改組 再編に 伴う カリキュラムの 変更 が検討され ており ,新 しいカ リキュラム では3年 次に 「コミュニケーショ ン技法」の授業が 新規 開 講される. この科 目は 学生 実 験, 卒 業論 文 ,さらに は就 職後 における各種 技術 文 章,技 術 図面の書 き方やプレ ゼンテーショ ンのやり方について,過去の 学生の典 型的 な間 違いを 元に効 率的・ 効 果的に 教授 するも 図 1 可の問題 のであり, 当 然改 組再 編後の 学生にのみ 必 要な知 識 では なく ,全ての 学 生に必 要 でか つま た有 用な 2.良問 題 知識 である.そこ で正式 な授 業が開講さ れるまでは ①次 の文 章に 基 本 ルー ル違 反が あれ ば 指摘 して 基本 的に4 年 生を 対 象にし て,ま た正式 授 業の試 修正せよ. 行も 兼ね て, 希 望 学生を 対 象 とし た勉強 会を 開講 『日本 語の「金が 物を言う 」という 諺を始めて聞いた するこ とに し た.この 勉 強 会は単 に講 義を 行う だけ とき,なんだ”Money talks"の 直訳か ,と内心いささ では なく ,学生自らが 演習 書を 使って問 題を解く こ かがっかりした思いをした.』 とで体 感 的に 知識を 習 得す るこ とが 最大の 特 徴で ②下記の接 続詞 でつながる文章を創 作せよ. ある.以 下に勉強 会の最 後に行われた理解 度確認 A 文 章.も っとも ,B 文章.ただし, C 文 章. テストの 内容を紹 介する. 【教科書及び 練習 書】 3.優問 題 塚本 真也:知 的な科学・ 技術 文書の書 き方 ,コロナ ①次の文 章を可 能なかぎり ,短 文で書き直しなさい. 社 『金を貸したのだが, 借りた相手が一 向に返 す素振 中島 利 勝, 塚本 真 也:知 的な科 学・技 術文 書の徹 りも 見せないまま,1 年・2 年と過ぎ てしまう と,こち 底演習, コロナ社 らから催促す ることも できなく なり,借りた方は居直り の姿勢 となり ,逆に 貸した方の自 分が愚かに 思え, 1.可 問 題(この 問題に 合 格す ると可が 確 定 で,次 催促することによってか えって罪 悪感を 覚えるという の良問題を受 験できる) 体験を持ったこ とがある.』 ①次の文章には 基本 ルー ルに違反 した箇所がある. ② 「 柳」,「 下 宿」,「 試験」 の言 葉を 含ん で, 文章 次のよう に抜き出して,修 正しなさい. を作成しなさい. 25 は書く 人の言葉 で文 章を 作成 できるか らだ.さらに , 20 手紙だと表言の仕 方によって常用漢 字以 外の漢字 15 人数 (例)検討した上で→ 検討し たう えで 『昔から手紙と言う 物が好きだった.それが好きなの 10 や当て字を 使う 事ができるのである.』( 冒頭はわざ 5 と一 文 字 開けない:これも ルー ル違反の 一つ: この 0 文章は削 除して下さい.) -49 ②図 1 を書 き直し て,間 違いを修正し なさい. 50-59 60-69 70-79 点数 80-89 図2 理 解度 確認テスト 得点分 布 59 90-100 はぐるま バトミントン愛好会 推進工 学研究 室 M1 の青 山君が中 心となって, ば・・・.こんな感じ でこれからも 定 期的 なイ ベントは はぐるま 会バ ドミン トン愛 好 会が発 足しま した.ちな 期待 できると思います . それに, 院 生の方も たまー みに現在登 録済 みの約40名には機 械教 職員が既 に来てく れるので,ま じめな方は 先輩の 話を聞 ける に6名 入っ てお ります . 学内 のは ぐるま 会 所 属メン チャンスも あります. バー(学部 生, 大学 院生 ,教 職員)の親 睦を目 的と しています . 具体 的には 参 加希 望メ ンバーに より, 週一回 程度 ,昼休 みに体育 館 でバドミン トンを実施 し, 参加 メン バーの 親 交・親 睦を 図っ ていま す.特 に学年 間(研 究 室配 属 前は特に) や学 生 と教 職員 間の幅広い 親睦 活動を 行っています.この よう な状 況の下 で, 日頃の 運動 不足の 解消も 兼ね て楽 しん でいます. バドミントン愛好会の紹介 機械システム工 学科 3 年 鈴木 裕人 バドミン トン愛 好 会につい て紹介 し たい と思いま す.現在 バド愛好 会には 60 名ほど所属しており, 週一 で活 動し ています.あく までも 愛好会なの で真 開始時 間は 12 時から で場所は 体育 館です .昼 剣にバドしているという わけではなく ,遊び感覚で集 に講義がある人も 当然いますが,40 分ほどバドして まっているの で,誰 でも 参 加し やすい 感じに なって 途中 で抜 けるという 人が多いので,気 軽に参加 でき ます.現に 60 名以上いますが,実際集まるのは 10 ると思います.とにかく バドが好きな人, 最近 運動し 数 名とちょう どいい数で,か なり 自 由 です . 会長は 藤木 先生 で,他にも 境 先生, 河 合先 生, 廣田 先生 てない な・ 運 動し たい なという 人,友 達の輪 を広 げ たい人,友達 100 人作ったけどまだほしいなという など先生 方が何 人か所属 しているら しいのですが, 人,藤 木 先生が 好きな人, 藤木 先 生と仲良く なりた 藤木 先生 以 外は見 たこ とないの で, あまり期 待しな い人は全員来 てく ださい.仲良く なれます! いほう がいいです. そし て, バド以 外の活 動も 充実 <藤木追 記> してます.9 月の 末にはバー ベキューを行い ,少し バドミントン 愛好 会の窓 口は藤 木が担 当していま 肌寒く 感じましたが,参加人数が とても 多く ,上記の す.参 加したい 人は藤 木まで連 絡し て下さい.いつ 先生 方も 参加 してく れたので寒さも 忘れ 熱く 盛り上 でも 追加 登 録可 能 です し,ま た義 務( 参加 義務)も がりました.また 11 月には登山にも 行きましたし,現 全く あ りま せん の で, お 気 軽 に 連 絡 し て下 さ い . 在 は 第 一 回 バ ド大 会 も 実 施 中 です . 優 勝 す れ ([email protected] roran-it.a c.jp) 60 韓国スタディツアー交流会 2008/8/17-8/23 の日程で本学の 姉妹 校である け問題があります. それは,寮は午 前 12 時が門限 ソウル産 業大学に スター ディーツア ーとし て学 生12 でそれ以 降はドアを閉められ てしまいます.しかし, 名(+職 員4名)が 行く ことになりました. 今年の企 仲のいい学生がいるとこっ そり ドアをあけても らう こと 画は先方からの 呼びかけで実施されまし た.また本 も できるの でこれは 良い とし て, 寮の中 ではお 酒が 学に とっ ては 初め ての ケ ー スであ るため 学 生の単 禁止 され ています .お 酒を よく 飲む学 生に とってこ 位等になることは ないですが,国 際交 流を幅 広く 進 れは苦しい 問題だ と思います. ちなみに,私 たちは , めていく ためには是非 成功 裡に 終わら せる必 要が あると思いました.参 加者には 機械 システム工 学科 禁止さ れてい ても 見つから ないよう にみんな破って いました. でも ,悪いことは 最後ま では隠 しきれませ の教員と学生がが 含まれており ,ソウルで韓国の学 ん.何度も 見 つかりました…こっ そりゴ ミを 捨てに行 生や スタ ッフを含め たの 交流 会を( 懇 親会)を 企画 く とき, 寮 長に 見 つか り 注 意さ れ たの は 内 緒 です しました. (笑) .とはいっても , 学生 です.サ マースクー ルとし て研 修に 行っ ているの で, 韓国 にいる間は 大 半が 韓国1週間の旅 勉強 でし た.午 前 9 時から韓 国語の授 業を始め, 午後 4 時く らいまでは学校のプログラムに参加しま す.その おか げでみん なハング ルが読め るよう にな 機械システム工 学科 3 年 り,単 語 テストの おか げで,いく つか覚え るこ とがで きました. 約束 を破っ てお酒 を飲み すぎ て,授 業中 鈴木 孝明 数人が 船を漕い でい たのも 内緒 です. 韓 国の冠婚 葬祭についてや, 映画・音 楽を とおし て文 化も 学び ましたが,そこ で学 習した歌は今 でも カラオケ で歌う 2008 年 8 月 17 日から 8 月 23 日まで,韓 国での 人がいるほどみんなの中でヒットし ていました. サマー スク ー ルに 参加 しまし た. 私にとっては 初海 食生活 でも ,出発前に 本などで読み「まさかなぁ」 外で, 行く 前はあまり実感が沸かず,気 づけば当日 って思っ ていたのが, 現実 でした. キムチが毎 食出 を迎えていました. てきま す .そし て, 大 体が 辛い 食品 でし た. 辛いも 飛 行機の 中 では, す ぐ近く の国 であ るこ とと,み のが苦手だっ た自 分も ,帰っ てきた後 では ,辛 さに んな韓国語 入門 書などを読み ながら,「韓国 語では 強く なっていました. これはこう やって言う らしいよ.」とか,「あっちでは買 い物しても 袋貰え ないんだって.」とか 期待を 膨らま 韓国 でお 世 話になっ たチ ュータ ー と本 大 学から の参加者 での親睦 会(食事 会)がありましたが,そこ せながら話してい たためか,あっという 間に到着して でかなり酔っ てしまったために, 仲良く なれたチュー しまいました.韓国にい る間は, 室蘭 工業 大学の姉 ターも いて,いまだにメールをく れます(笑)という か, 妹校 でも あるソウル産業 大学の 寮 で生 活をしました. 普段 お 酒を飲ま ない 私 ですが ,韓 国のお 酒は とて そこは予想 以上に綺 麗で, 聞けば新しく 建設された も 美味しく 「マシッソヨ~(おい しい)」と言いながら, らしいです.2 人 で 1 部 屋の小部 屋が大部 屋に4つ 毎日酔ってい た記憶があります. ついている形 です. リビングにはテレビも あり,トイレ 最終 日の朝には,いろん な事 情から 先生が 集合 も 洗濯機も シャワーも 大部屋につい ていて, 不自由 時刻 直前に 消え るという ハプニングも ありましたが, なく 生活ができまし た.しか し, 学生に とっ て1 つだ 結果 とし ては大 丈夫 で笑い 話 として思い出に なりま 61 した.ちなみに先生 本人がいろんな事 情でこの 話を 覚えていません.これも 内緒です. 実際 私は,このプログ ラムの話を 聞いた時, 興味 も ありましたが参加するかは迷っていました.決め手 となっ たのは, 韓国からの 留学 生からの助 言 でした が,行って本当に 良かったと思っています .外 国に 友達が できるという ことは本 当にすば らしい ことで, 今 でも メー ルし てく れる友達がい ると,すごく 嬉しい です. これを 読ん でく れている皆 さんも ,海 外 への 研修 などで参加を 迷っ ているこ とがあれば ,お 金の 問題 以 外の 悩み であれば 参 加す るこ とを 強く お勧 めします. <国際交 流セン ター兼 任教員 藤木 追記> 本サ マー スク ー ルは ソ ウル産 業大 学か らの 申し 出によ り今 年 度よ り始ま ったも の です .来 年 度も お そらく 同時期に同内 容 で実 施され ると思います.参 加 者募 集の 時 期に なりま し たら 学 内 での 掲示 ,各 種 授業 でのパン フ レッ ト配布 等 で案 内を 行います ので, 参考にし て下 さい.なお窓 口(各 種問い 合わ せ)は 国際 交 流 セン ター( 門 澤先 生)に なっ ていま す.も しく は藤木まで連絡して下さい. 62 1年生ワイワイやろう会 応用機械コース交流会 最近の 学生は 研 究室 配属に なった時 点(入 学後3 7 月29日(火)の授業で今年度の 設計法の授 業も 年経 過) でも ,同 じクラ スの同 級 生の顔 と名前が 一致 終了し, その打ち上 げが 実施されました. B棟 とC棟の しない人がほとんど であ る.自 分の回りのごく 限られた 間の駐車場 でBBQを行いました. 最高気 温は前日 差 メンバー(少ない 人だと一桁 程度,かなり多く ても 半数 -1℃の19℃で,ちょっ と肌寒い中 行われました. く らい)とだけ仲良く なれば十分であるとの風 潮なので 7 月30日(水)18:30スタート あろう が,これは折 角の機 会を 無 駄にし ているも ので 参加者:4年生:31名, TA:3名, 教職員:8名 あり,将来 的にも 非常にも ったいない話し で,またはぐ るま会の精 神からも 逸れてい るも のと考え られる.この 対策 とし て, 学 科 での運 営 とし ても 演習・ 実験 系の少 人数 グ ループ を形 成す る授業 では 授 業ご とにバラバ ラのメンバ ーになるよう に工夫してい るが,ほ とんど活 用され ていない よう である. その原 因 とし て, やはり入 学時 のフ レッ シュな時 点 での交 友 関 係の広 がりが重 要なのではないかと思われる. そこで今年度 一年 次の 担任 教 員 と新一 年 生を 対 象 とし てみん なで集まって 懇親を 深める会を企 画し た. 既に一 年生 全 員に連絡 し,会への参 加希 望者は 連絡用の メー ルア ドレスを連 絡するよう 伝え,現時点 で昼間・夜 間主 合計 120 名中 69 名が登録している.また具 体的な企画としても GW までにソフトボー ル,フッ トサ ル,バ スケッ トボー ルを実 施した.この よう な企画を適 宜,一 年間 実施し ,1年生 間の親睦を深めた. 1 年生交 流会登 山(2008_11_1 室蘭岳) 63 のメンバーを編成し, 試合を行ったこ とも あり,それま 第 12 回はぐるま杯ソフト ボール大会 での機力の調 子の良さをも のとも しない試合運びで, 優勝を掴み 取りました. 全体を振り返っ てみると,今 回はホームランの距離 推進工学研究室 大学院 1 年 を長めにとってしまい,1 本も ホームランが生まれなか ったことが失敗 でした.ホームランを狙ってい た皆さん ごめんなさい.そのかわりに今回は個人賞としてMV P 熊田 裕太 と新人 王を設けました.選考の 結果,MV Pは高速 流 体力学 研究室 大学 院 2 年 本間拓 水さん,新人 王には 2008 年 7 月 12,13 日に研究室対 抗ソフトボー ル大 高速流 体力学 研究室 学 部 4 年片 岡秀教さんが選ば 会であ る第 12 回はぐるま杯が開催されました. 大会前 の何日間かは,雨や 曇りといった天 気模 様で, 主催 れました.おめでとう ございます. 大会後の懇 親会 では,お酒も 入って,普 段接す る 側としては 非常に不 安を抱えていました.しかし,いざ ことの少ない人 とも 交流を深めることが でき,非 常に有 当日になってみ ると前 日までとは異なる晴天 で, 完璧 意義でした. なソフトボー ル日和 でした. 7 月 12 日の朝には,会場設営が始まる前から,いく つかの研究室が集合し てキャッチボー ル等を始める など,大会への意 気込みが感 じられました.今 年は 12 研究室 11 チーム(設 計と熱エネは合同チーム)の参 加となりました. 各チームがなるべく 多く の試合を行え るよう にするために,予選リーグ は 3 リーグを作り,各 リ ーグの最下位 以外は決 勝トーナ メントに進めるよう に しました. 12 日全日程 と13 日の前半 で,予 選リーグの日程が 終了し, A リー グからは高速, 計測, 製作が決勝 トー ナメントに進むはずだったのですが,なんと製 作が決 勝トーナメン トを辞退 すると申し出 てきたの で,製 作の 代わりに材力が代表 となりました.また,B リーグからは 設計・熱エネ, 航宇,推 進, C リーグからは機力, 流工 が決勝トーナメン トに進みました. 決勝トーナ メントでは,我が推 進は機力の 総合力の 前に完敗を 喫し, 早々に 大会から 去るこ ととなりました. 準決勝に進 出したのは,高 速,材 力,航 宇,機 力と前 最後に,参加 していただいた各 研究室の 皆さん,グ 評判が高かったチームばかりが残りましたが,航 宇が ラウンドを貸し ていただいた各サーク ルの皆さん,予 勝ち残ったのは意 外だと言う 声が各方面から上がっ 算を出していただいた「はぐるま会」, そして会員の皆 ていました.準決 勝は 2 試 合とも 接戦 で,勝負は ベー 様に深く 感謝いたします.どう も ありがとう ございまし ランにゆだねられました.結局この 勝負を制し た,高 た. 速と機 力が決勝 で対 戦するこ とになり,材 力と航 宇は C リーグの結果は 結果をまとめた資料を紛 失してし 3 位決定 戦に回ることとなりました.3 位決 定戦 では接 まったため作成できませんでした.大変 申し訳ござい 戦の末,航宇が 勝利しました. 決勝 では,高 速が本気 ません 64 第 12 回はぐるま杯総合結果 準優勝 優勝 高速流 体力学 研究室 機械力 学研究 室 第3位 8-2 航空宇 宙機シ ステム研 究室 2-2 7-7 (ベーラン) 0-8 4 材力 3 計測 1 製作 順位 × 1-8 × 2-3 ○ 10-1 構造 4 構造 1 設計・ 熱エネ 2 航宇 3 推進 ○ 8-1 ○ 10-0 × 2-8 ○ 3-1 × 0-4 B リーグ 設計・熱エネ × 1-8 × 9-15 × 1-3 65 計測 ○ 3-2 × 1-3 製作 × 1-10 ○ 4-0 × 2-8 ○ 8-2 航宇 × 0-10 ○ 15-9 ○ 6-3 得失点 差 -1 -5 -5 +11 推進 ○ 8-2 ○ 3-1 × 3-6 得失点 差 -11 +15 +1 -5 航宇 高速 リーグ戦 結果 A リー グ 材力 ○ 8-1 6-7 B3位 材力 2 C1位 推進 高速 B2位 機力 A2位 6-1 航宇 A3位 計測 順位 5-6 材力 B1位 設計・熱エネ A1位 高速 流工 C2位 (ベーラ 1-7 スワーク,ファンタ スティックなゴ ー ルなどレベ ルの 高い 第 7 回はぐるま杯 サロンフットボール大会 試合が多かったと思います.また,コートの中 では激し い戦いだっ たか と思いますが ,応 援 したりす ばら しい プレーのときはどよめきが 起きたり ,ときには笑いあり, 機械力学研究室 大学院 1 年 石井 位直 と楽しめたと思います. 今 年度 の 大会 の優 勝 チー ムは ,われわ れ 機 械力 学研究 室 で見事 2 連覇 という 結果でした. 機力は決 定力 不 足 という 問題がありまし たが 予 選 リー グから失 点が少なく 安定した試合 運び でした.ま た,得 点王は 今年も 10 月 25~26 日に第 7 回はぐるま CUP(フッ 合計 14 点の機械 製作 学研究 室 M1 の尾 崎悠選 手で トサ ル) が 工 大 体 育 館 で開 催 さ れ ま し た. は ぐるま CUP の 目的は 機械 システム 工学 科の研 究 室同 士の した.2 位の選手の倍 という すばらしい決定力 でした. 機力は 2 連覇しましたが,得点 王は 2 年連続 で逃して 親睦を 深めるこ とにあ ります. 今年 度の参 加チームは いるので,来年は 3 連覇&得 点王 目指してがんばりた 12 チームで,予選 リーグ と各 予選 リーグ上 位 3 チーム いと思います. による決 勝 トーナ メン ト方式 で行いま し た. 今 年は参 今年は教員チ ームの参加はありませんでし たが,材 加チームから審判を出 しても らう など,皆さんの協力の 料力学 研究室の藤 木先 生が材力チーム で出 場し,学 おかげで時間 通りに試合を 進めることが できました.あ 生 に 負 けないく らいの 運 動 量 とア メフ ト並 みの タッ ク りがとう ございました. ル!?,さらには得点も あ げる(相 手ゴー ルと見方ゴー ル) はぐるま CUP の ルー ルは基 本的に室内サッカーの 活躍でした. 大会後は 懇親会が開かれ, 約 30 名の参 ルー ルと同じ ですが,女 性が得点 すると 2 点など,特 加者が集まり盛り上がりました. 別ルー ルがあります. 最後に,参 加者の皆 様はも ちろんのこと,資金 援助 試合のほう は審判の見事な試合コントロ ー ルと, C. をしてく ださったはぐるま会に深く 感謝いたします. ロナウドなみのドリブ ル, スペインの よう なすばらしいパ 機械力学 2 3 0 1 3 0 1 2 1 0 1 0 流工 熱 エネ 66 機械 力学 航空 構造 流体 工学 推進 工学 機 械製 作 学 熱 エネルギ 決勝トーナメント 3位決定戦 リーグ戦結果 個人得 点ランキング 順位 1 2 4 5 8 研究室 製 流 機 高 高 熱 構 熱 設 製 機 製 速 速 エ エ 計 作 工 力 A A ネ 造 ネ 学 作 力 作 氏名 得点 尾 崎 悠 伊 藤 研 人 石 井 位 直 田 中 周 平 安 田 ゆう す け ム ハマ ト ゙ バ ト ゙ ゥ ル 松 本 直 也 高 橋 俊 太 鈴 木 孝 典 品 田 恵 太 高 橋 克 誠 小 野 14 7 7 6 5 5 5 4 4 4 4 4 67 はぐるま会 OB 交流会 昭和 37 年卒同期会との交流会 はぐるま会と機械 37 年卒クラス会交流の顛末記 昭 和 37 年 に本 学 機 械・ 産 機 を 卒業 さ れ た OB (代表:花岡裕 名誉 教授)約 20 名が下記の日 程で 訪問されました.は ぐるま会 では OB の皆様を歓迎 機械37年卒クラ ス会 幹事 し,交 流 会・講 演会 を開 催いたしまし た. 菊地 先生 , 名誉教 授 奥田先 生も 出席され,旧交を 温めるられました. 花岡 裕 日時: 平 成 20 年 9 月 11 日(木)13:30~ 場所:教室 会議室 【交流会スケジュー ル】 同 期 であ る森 田 氏( 関 東機 械 同 窓会 会 長)から 13:30~14:20 航空施 設見学(杉 山教 授) 昨年,卒 業 45 周 年クラス会を持とう .ついては大学 14:20~14:55 はぐるま会交 流会 のある室 蘭 近 郊 でどう かとの打 診が あっ たのは ,2 14:55~15:30 講演会 年位 前のこ とであっ た.しか しなが ら参 加予 定 者の 講演者 Himsa r AMBA RITA 日程 調整が つかず, 結局 ,洞 爺サ ミットが 開催され 題目 「私の生 誕地イン ドネシアと北海 道の魅力」 る次 年度に しよう という ことになり見送 った経緯があ る. 昭和 41 年卒同期会との交流会 2008 年は,7 月 7~9 日に洞爺 湖・ウィン ザーホ 昭和 41 年に本学機械・産 機を卒業され た約 16 テルで行われ た洞 爺 湖サ ミッ ト開 催を 軸に, 環 境・ 名が下記の 日程 で訪 問されました.はぐるま会では エネルギー問 題を テー マに日 本 中が 盛り 上が りを OB の皆様を歓迎し, 交流会・ 講演会を 開催いたし 見せ,とく に北海道はここ 1 年,全てのイベン トがサ ました.菊 地 名 誉教 授, 岸 浪 名誉 教 授, 旧 交を温 ミッ ト絡み で行政・ 学会・ 産業 界こ ぞっ て企 画され, めるられました. 関係者の 会場 探し と日 程調 整に難渋を 極めていた 日時 10 月 16 日(木)14:30~ ことなどがう そのよう な騒ぎ であっ た. ちょう どそのよ 場所 教 室会 議室 う なタイミングに 合わ せわ れわれの クラ ス会を 企画 【交流会スケジュー ル】 するに 当たり , 会場 設定 として洞 爺温 泉街・ ホテル 14:30~15:00 も のづく り基盤センター 等,見学 万 世閣 とし ,企 画・ 交 渉は 花 岡が 担い ,室 蘭 工大 15:00~15:20 機械システムの 近況報 告. 生 協 トラ ベ ルに 依 頼 した. 開 催日 は, 大 学 側の行 15:20~16:00 交流会 事日 程との 関連を 調べた上 で,気 候・交 通アク セス 等を勘案し 記憶しや すい 9 月 11 日に設定 した. 大学 側 との 調整 の意 図は ,この 機 会を利 用 して 「はぐるま 会」 との 交流 を 深め, 学 科 卒業 生に 対し 学科の現 況や 本学の 改革の方 向性を 知っても らい たかったからである. 当日の参 加者は ,恩 師 である奥田 先生 ,菊 池先 生を含め,級友20名( 直前になり 2 名欠 席)であり, 当時の機械 工学 科卒業 生 41名中, 物故者 7 名を 昭和 41 年卒 同期会との交 流会 除く 34名に対し 60%を超え,下関市を含め 全国各 68 地(道外 12 名,道 内勢 6 名)から集った. 参加者は , 先 生方 のご 案 内を 頂 戴し , 本学 の目 玉 とも なる研 既に前期 高齢 者の年齢に 達してい ることから ,ほぼ 究設 備(マッハ2 ,4に対応 する超音 速風 洞実 験設 全員が 企 業技 術 者としての 第 一線 を退 き, 第 二の 備),およ び航 空宇 宙機 システムセン ター 保有の吸 職場も リタイ ヤす るなど現 在は, 殆どが 年金 生 活を い込み 型 超音 速 風洞 ,フラ イ トシミュレー ター 設備 送っている状 況であ る. などを見 学,母 校の発 展振 りを実 感す ると共に,母 約束の時間 13 時になり,三々 五々,大 学正 門前 校の役に立つ人 材供給 への期待 感が提示され た. に集合 し始め たが, 卒業 以 来始め ての来 学の者も 最後に, 民族 衣装を 纏ったインドネシアからの留 おり,知ら ずに目の 前を通り 過ぎ るも のも おり,声掛 学生,ヒムサー ル君(6 年前に来日 ,岸浪 研究 室に けし て始め て気が つく など,名前 と顔が 一 致し ない て蓄熱 熱交 換器の研 究で博士 号を取 得後, 現在, など改めて卒 業以来の 時間の経 過を思い知 る場面 ポストドク ターとして引き続 き在 籍中)による「 留学生 が見られた. 兎も 角,その時 間に集合 できた連 中の 集合 写 真撮 影を 通りかかりの 留 学生に お 願いした から見 た室 蘭 工大」 と題す る講 演があ り, 和やかな う ちにも 無事,交 流会は 終了 し, 次の予定 である洞 後, 機械 システム 工学 科の 会議 室に参 集, 現 職の 爺 湖 温 泉 ホ テル万 世 閣 へ 会 場 を 移 す こ とに なっ 教職 員 有志 との 交流 会を スタ ートさせ た. 既に,会 た. 場には奥田 先生, 菊池 先生も 参席されており,しば 宴会は ,定 刻に花 岡の 司会 で始められ た. 先ず し互いの 挨拶 交流 など時 間が 経過 したが,「は ぐる は,この度の 企画に 関す る経過 説明 と大学 側の多 ま会」幹 事の河 合先 生, 副 会長の 台 丸谷 先生から 大なご協 力に 謝 意を 示し ,既に 故 人に なられ た 7 歓迎の 挨拶が 述べ られ, お互いの 自己 紹 介・現況 名(堀,田 邊,安 田, 三谷, 土橋, 後藤 ,平木 君)の 報告が 披露 され た.また,会 を代 表す る立 場 で,こ 諸氏に 対 しご 冥福を 黙 祷の 形で示 した後, それぞ の 3 月まで伝 熱工学の 研究室を 構えてお られた岸 れ自 由懇 談に より宴 会が 開始 され た. 奥田 先 生の 浪先 生にも ご出席戴 き,格 調の高い?( 岸浪 節とも 懐かしい説話 と草津グ ーテンプラッツの独 唱を交え 云われる)歓迎の言を 賜った. ながら 約2 時間の 宴 会は あっ という 間に終了 した. その後 ,幹 事宿 泊部 屋に会 場を 移し, 恒 例の洞爺 湖花火 打上 げを 堪能し つつ菊 池先 生からの差し入 れのビールを 頂戴 しながら 深夜ま で2次会が 続けら れた.しかし ながらやはり 古希に近い 連中の 所為な のか,あるいは前日のゴ ルフ(前日に数 名のクラスメ ートが北 海道 GC でプ レー済 み, 成績は 不問)が響 いたのか学 生 時代に 比し 酒 量は少 なく ,比較 的に 平穏にその夜は 暮れていった. 大学正 門前にて(機 械37年卒クラ ス) それ ぞれは 現 役を 退いた立 場にあ ったが,かっ ての現 役 時代の 活 躍ぶり を髣 髴 とさせ る自己 紹介 が多く ,改めてこの 世代が わが国の 戦 後の高 度経 済成 長, 世 界に冠 たる工 業・技 術 レベ ル構 築の一 角を 支え ていたのか と感じ られ る内容 であった.そ の後,杉 山先 生, 棚次 先生 ,東 野先 生 その他の諸 はぐるま会との交 流会 風景 69 翌朝, 再 度,送 迎バ スにてJR東 室 蘭駅ま で向か 特別講 演 い,そこで次回の再 会(中国・四 国・九州 地区)を約 私の生誕地インドネシア と北海道の魅力 して散 会し た. その戻 るバ スの車 中, 奥田 先生から 感謝の 意を 表し たいとの 申し 出があり ,忠 臣 蔵,浅 野匠の 守を捩っ た辞 世の句 ならぬ 川柳が 披露され 材料力学研究室研究員 た.その句を記 してこの稿を終わらせ たい. 「ありがとう のこの一言を如何に 表わすか, 如何 にとやせん」. Himsar AM BARITA 2008/10/15(文責:花岡) (インドネシア) 私の名前は,年 齢は 36 歳です .東南 アジアのイ ンドネシアから来ました.イン ドネシアは世 界で 4 番 目の人口 で,その人 口は 2 億 3 千万人 です. 私の 実家は北 スマトラ州 です .私は北 スマトラ 大学(USU) の教師です .北 スマトラ大 学は 1957 年に7番目の 国立大 学とし て建てら れました.この大学は 北スマト ラ州の州 都 メダンに あります. メダンはジャカ ルタか 留学生ヒムサー ル君(インドネシア)の講演 スナップ ら1500km,シンガポー ルから620km, マレーシア のクアラ ルンプー ルから340km 離れています .メダ ンはイン ドネシア で 3 番 目の 人口 で,その 人口は 230 万人です. USUは120ha の広さがあり,13 学部 , 118 学科があります.現 在,3 万2千 人以 上の生徒 が在学しています.先 生は 1637 人おり,その内の 58.8% が 修 士 で, 17.8 %が 博 士 です . その ため , USU の先生 達の学位を 上 げる必 要があります. 私は 修士 を持 ってい るの で,海 外 で博 士を 取る ことを 決 意 しまし た.いく つかの選 択 肢の 中から私 は日 本を 選 びまし た.その理 由は 日 本が , 優れた 教育システムを持っ ており, 似た文化を 持った日本 とイン ドネシアは同 じア シア で友 好 的な関係を 持ち, 日本の製 品はイン ドネシア中に出 回り, 先進 国であ 洞爺湖 温泉ホテル万世 閣宴会 場にて りながら素 晴らしい 文化(正 直さ, 勤勉さ ,礼 儀正し さ)を持っ ているから です.だから ,私 は, 日本にあ る大学を 選ん で勤 勉に博士を 修得 する強い希 望を 持っていました. そこ で私は 私の先 輩 であり 臺丸 谷先 生の教 え子 であ るフ ア ドさんにこの 決 意を 伝えま した.フ アドさ んは臺 丸谷 先 生に 伝え , 臺丸 谷 先 生は 岸浪 先生 に頼みました. 岸浪 先生は 承諾 して, 私を推 薦して 70 く れました.私は その推 薦 でイン ドネシアの日 本大 USU でこのことを生 徒たちに教 えたいと思います. 使 館 で文 部 科 学省 の試 験をう けまし た. その 試験 に合格し,私は 日本に来 ることができました. 2003 年の 4 月 2 日に日本に到着し,一 番きれい な町と思った札 幌で 6 か月間日 本語の勉 強をしま した.その後から 今まで 5 年間 室蘭に住ん でいます. 日本に来 る前に 考え ていたイ メージと来てからの体 験には ギャップが ありまし た. 一 つ目は 来 る前には おしんや七 人の侍をみ て, 日本 人はまげを し, 刀を 差し てい ると思っ てい たが, 一 人も いなか った.二 つ目は, 私はキ リスト教 なのでクリスマスを祝います . インドネシア ではキ リスト教 ではない 人たちは祝いま 学位記 授与式 せん.私は 日本 人みんなが 祝ってい るよう にみえま した.だから 最 初 日本 人 はみん なキ リスト教だ と思 卒業してからまた博士研 究員 として1年 間臺 丸谷 いました. 先 生の研 究 室に 残っ てます . 私は 誇りを 持っ て国 私は室 蘭に来ていろいろ な楽しいこ とを 体験しま に帰るこ とが できます .私は イン ドネシアに 帰っても した.例 えば「雪を 初めてみた」,「 飲み会の ときイン 岸浪 先生 と臺 丸谷 先生のご 恩は生 涯忘れません. ドネシアには ない 二 次会に 初め て行っ た」,「 温泉 いつもう れしいとき悲 しいとき私の心 の中に 二 人の に初めて入った」など です.また, 最初来 たとき生魚 先生ことがあります. は食べられません でした.室 蘭にいる間におい しい 北海 道のお 寿司の おか げで生魚を 大 好きに なりま した. 今は回 転寿司に 行く とこの写真のよう になりま す. 二人の恩師 と 日本の食文 化 研究は 大変 ですが室 蘭 での生 活は とても 楽しい です.岸 浪先 生のおかげで私 は 2007 年の 3 月に 博 士を とりまし た.私 が日 本に 来 て学んだも のは, 「頭だけではなく ,心が一番」,「Team work」,「プロ セスは , 大 変 重 要」 です . イン ドネシアに 帰っ たら 71 面白!講義 紹介 ディーゼルエンジンの分解と組立て フレッシュマン セミナー(1年前期) いと思っ ています. 外燃 機関 であ る蒸 気タ ービン, ガスタービンや スタ ーリング エンジン,ま た,電 動機 と比 し ても 十分 生き残れ るエン ジンだ と思いま す. 構造がシンプ ルな単 気筒 エンジンから,大 型・精密 エンジンま で汎 用性が優れ ることや,「豚の胃 袋」と 称されるよう に,流動性の可燃物であればほ ぼ何 で も 燃料にす るこ とが できる点は 少 資源 日本 では重 要なポイントです .現在は てんぷら油 由来のバイ オ ディーゼル燃料を作 製してエンジンを 運転し, 排気 ガス中 でススが 大幅 に低 減され る現象 を学 生 と観 察し ています .この よう な体験の 共有 化 や, 分解・ 組立てによる知識の実質 化によって,ディ ーゼルの 魅力は 更に深まっ て行き,改め てルドルフ・デ ィー ゼルの偉業を再確 認しています. 実習を通 して,「う まく 行く と思っていたことが意外 にう まく 行かない.」,「何故,ボルトの締め付 けだけ で個 人差が 大きく 出るのだろう .」,「共同作 業って 大事 なんだ .遅 刻 したら大 変だ .」,「 機 械部 品は 整理 して保管 しないと大 変なこ とに なる.」,「 工具 って大切 なんだ.」,などなど,機 械工 学者 としての 感性が 芽 生え ているよう に思われます.「 モノの哀 れ」が感じられる学生を 育てることが できれば とても 素晴らしいと思います. 熱流体工学講座 教授 河合 秀樹 「エン ジンの 分解 と組立 て」の 実習 は,1 年生 前 期のフレッシュマン セミナーで開講されています.こ の実習は, エンジニアリン グデ ザイン( モノづく り)の 導入 教育の一 環 とし て,実 際に「 モノ( 機械)」に触 れ,分 解・ 組立 てを 通し て小 さな失敗 を重 ねること で,「モノ」に対する好 奇心,愛 着と創意を醸 成する こと,また,グ ループ 作業にあっ てはコミュニケ ーシ ョ ンの重要性を 体 験さ せ, 安全に 対 する意 識を自 覚させることにあります. 学生も ,頭の中だけで考え ることと, 実際にモノに触れた時に感じ るも のには何 か大きな違いがあることを感じ始めています. 本 実 習 で使 用 す るデ ィ ーゼ ル単 気 筒 エン ジン (定格出力 4.5PS,265cc)は分解・組立てが容易で 運転も 簡単 です.シンプ ルな構造 で運 動 エネルギ を取り出せ るところが単 気筒デ ィーゼ ルの 魅力 で, これをベー スに すれば ,簡 単な農機 械や 除 雪機く らいは自分 で製作 し,修 理す ることが できるでしょう . エン ジンは,「 消え ゆく 熱機関」 とも 言われますが, 学生の人気は 航空には及ば ないも のの,依然高い も のがあり,特に北 海道に あっては ,デ ィーゼ ルエ ンジンの存在意義は 大きいと考えます.また環境 エ ンジンとし ての位置 付けが欧 州 で定着 してきている ことから, ディーゼ ルの 良さが学 生にも 徐々に伝わ っていま す. しかし ,依 然 ディ ーゼ ルと聞 けば ,日 本では,「公 害 エンジン」のレッ テルが貼られ, 悪口 雑言並び 立てら れているのが現 状です.「果たして 本当にそう なのか.」,自分の眼で見て,あるいは実 験を通して, 自分の力 で論 理的に判断 できるよう 心 がけることの 大 切さを 授業 では 力 説し ているつも り です. 個人 的には,デ ィーゼ ルエン ジンの潜 在力は 高 72 関係に 触れ る講 義 であっ たという ことも あり,強く 印 象に残っている.今ま で経験し なかった新しいこ とを 体験 でき, ためになったと思う し,エンジンの魅 力が 強く 伝わってく る講義だったと思う . バイオディーゼル 機械システム工学科1年 吉井 秀典 フレッシュマンセミナ ー熱 流体 工学 講座の 分解・ 組立 て実習 で,実 際に ディ ーゼ ルエン ジンの 部品 に触れて,班の人 と資料にあ る断面 図等を見 ながら どの部品かを確認しながら作業を 行つたの でエンジ ンの内 部構 造につ いてよく 理解するこ とが できたと 思う .ディーゼルエン ジンは空気を シリン ダに密閉し , 断熱圧 縮により高 温・高圧にし て噴 射した燃料を自 然着火させる. ガソ リンエンジン と違ってノッキングの 心配も なく ,大型化に適しているので小型高 速機関 から巨大な船舶 用低速 機関まで様々なバ リエーショ ンが存在する. 座学 でディーゼ ルエンジンの構 造は シンプ ルだと聞いてはいたが, 素人が 見ると複 雑で 何が何だか分 らないの では ないかと思ってい た.し かし,分 解 作業は 意外 とあっさり 終わり, シリン ダが 出てきた.そして,組 立て後に起 動す るか確 認した がちゃん と元通 りに戻 ってい た.シンプ ルで丈夫, 非常に扱いやすいエンジン であるという ことがこの実 習を通 してよく わかった.「植 物性の 食 用廃 油を燃 料とす るこ とも できる.」 という ことで起 動 実験の とき に廃油でエンジンを動かす ところを見させても らった. エン ジンのかかりが悪かっ たり ,排 気のにおいが違 ったり, 燃 料の減 りが早い など多く の違いを目の前 で見ることが できて良い経験になっ たと思う .廃油を 燃料 とするバイ オディ ーゼ ルは排 ガスがク リーンな ので石 油の代替 エネルギとして注目され ている.バ イオデ ィーゼ ルは原 料 となる生物 が成 長過 程 で光 合成により大 気中の二 酸化 炭素を 吸収し ていること から,その 生物か ら作 られる燃料 を燃 焼させ ても 元 来大気内に 存在した以上の二 酸化炭 素を発生させ るこ とはない という 考え方があ るので,バイ オディー ゼル燃料は太 陽光や風 力などと同 じく ,再生可能エ ネルギに位 置づ けられるこ ととなるとこのこ とを 知っ たとき, ちょう ど原油価格高騰が深刻 であったの でと ても 興味をひかれた.フレッシュマン セミナ ー熱流体 工学 講 座は 大 学に入 学 し て初め て本 格的に 機械 部品をまじかで見る新鮮さ 機械システム工学科1年 池永 東史雄 私は小さい頃から自 動車やバ イクなど エンジンや 発動機の 付いているも のに興味を持っ てきたので, フレッシュマンセミナー で迷わず 熱流体 工学講 座の エン ジン 組 立て実 習を 選択 し た. 初めの 座 学 では 先生が ディーゼ ルの利 点を強 調し てい たのが印象 的だっ た. それま でディ ーゼ ルエン ジンは 排 ガスが 汚く て重く て振動が多く てガソ リン エンジンに 劣るも のとばかり 思っ てきた.しか し話 を聞い ているう ちに 燃料とし て使えるも のの種類が多かったり,排ガスの クリーン 化の余地がまだまだあったり と, 実は注目さ れるべ き利 点があるのだ という ことを認識さ せてく れ るも のであった. そし て私が一 番 楽し みにし ていた のはやはり 分 解組 立 て実 習 である. 分解 作 業はま ずエンジンを 始動させ ることから始める.これは分解 前のエン ジンが正 常なこ とを確かめ るのと,あえ てリ コイ ルスタータ を使う ことにより エンジンの 始 動原理 を理 解す るため であ る. エン ジン の分 解は シリンダ ヘッ ドまでで, 最後に 吸 排気 バ ルブを 外す という も 73 のであった.写真 でしか見たこ とのない部品をまじか で見るこ とができるのはとても 新鮮だった. 組立 ては 分解 よりも 部 品の組 み付 け方や ネジの 締め付 け具 合など 気をつかう 作業が多いと思う .あ るときTAがこの部 品は取り 付けにく いからと言った. するとある人はすん なりと組み つけてしまい,またあ る人はすごく てこずってしまったり, その差は 経験な のか,考え 方なのか ,性 格なのかわから ないが,部 品一つ でこん なにも 個人差が 出てしまう なんてなん だかおも しろいと思ってしまった.そし て全て組み立 て終わると最後に エンジンが始 動するか確 認をする. 私の班は無事にかかったが,かからないところも あっ た. その 場合も う 一度分解 して原 因を 探ら なく ては ならない.ひ とつ でも 間違え た組み 付け方をすれば そう なってしまう 機械組立ての難しさを見た. 今回の実習 では エンジンの 基本的 な構 造を学ぶ ことが できた.しかし それ 以上に 基本 的な工具の使 い方や,分解して取れた部 品を壊さないよう に扱う こ とや, その部品を 後でわかるよう に分類しておく など, 機械をいじ る際の基 本的 な常識も 学ぶこ とが できた と思う .むしろ機械を扱う 際,その常識が ないと困っ たことになる.また時 間内に 作業を終わら せるこ との 大切さ,その ためにはどう 行動したらよいのか考える ことなど,単に エンジンを ばらして組み立 てるの では なく ,ある作業ひ とつを するのに必 要な考え 方や心 構えを学ぶことができたと思う . まったり,歪んでダメになってしまう パーツも あり,注 意が必要だった. 分解後は 分解 と逆の手 順で組み 立てていく のだが,部 品の 数が 多く グループ で協 力し,どれがどのパーツなのか確かめ,慎重に進め る. 完成 したら エンジンを動か す. 無事に エンジン がかかると成功,終了 となる. 以上のこと以 外にも エ ンジンのトルクを求めたり, ノズルの噴 射実験を した. エンジンを丸々一 個分解 するなんてこ とは普通 でき ないことなの でこの講 義を選 択し て損は なかっ たと 思う し,達成 感を味わう ことができ,満 足の行く も の だった.実際にエン ジンをいじることで, 構造を知っ ているという だけよりも 知識に深みが できた. しかし, どう してこのパーツが必要なのか という ことがわから なかったのでも っと TA の人に質問すればよかった とすこし後悔し ている. 今回 行った実 習により ,機 械工 学の分 野 ではど こまで細かな部分に気を 配るこ とが できるかが大切 だと感じ た. 小さ な誤 差 やわずか なず れ で機 械は 動かなく なってしまったり, 調子が 悪く なってしまう からだ.また,将来, 機械屋 とし て働く とき自分の学 んだ分野以外との連 携も あり,グループ での作業を 通して仲間 とのコミュニケー ショ ンも 同じぐらい重要 なことだ とわかった.このよう な能力のこれからの大 学生活で身につけられたらいいと思う . エンジンを分解し,組立て,そして動かす 機械システム工学 科 1 年 井川祐介 この実習 ではタ イトルの 通り,「 エンジンを 分解 し, 組立て,また元 通りに動かす」という ことを行った.こ う 書く と簡単に思えるかも しれないが,実際そう では なかった. 分 解す る手 順は配 布され た資 料 で分か っていたので大丈夫だろう と思っていたら,しっかり と頑 丈に組 み合わさっ てい て本 当に外れ るのか不 安になることが多 々あり,最 初に考えてい たよりも ず っと大変だった.力の入れ 方を間違 えたら折 れてし 74 組み立 て工程 では シリン ダヘッ ドのボルト締めに おいて,トルク レンチを用いて対 角線状に締め 付け る.歪 みがない よう に適正トルク での 締め付 けが大 切なのだ と感じ た. 組み 立て後,い よいよ エンジン 始動 . スタ ー ター グ リップを 力 一杯 引っ 張 るこ と数 回,エンジンは見 事に始 動してく れた.手動 でかけ るこ とでエン ジンがかかっ たときの 喜びも 一 入だっ た.今 回の実 習 では, 先生の話に あったよう に,デ ィーゼ ルエン ジンは とても 親し みの持 てるエンジン だと思っ たと同時に ,機 械という ものの仕組みの面 白さを実感することが できた. クリーンディーゼル 機械システム工学 科 1 年 和野 暢之 フ レッ シュマン セミナー では, 熱 流 体 工 学講 座 “ディーゼ ルエン ジン分 解組 立て実習”を 選択し た. も とも とク ルマが大 好 きであり , 最近の ク リーン ディ ーゼルにも 興味があったからだ. ディーゼ ルエン ジン と聞 けば, 車にあまり 関心の ない人は「 黒煙が 汚い」,「う るさい」などのイメージ を持っている人が多いのではないだろう か.しかし, 現在のディーゼ ルエンジンは コモンレー ルシステム や新触媒の採 用により排 気がとても きれいになって いる.欧州ではデ ィーゼル車の占める割合が多い. 日本の 自動 車メー カーも 欧州 では ディーゼ ル車を 積極的に販売 している.しかし 残念ながら国 内での 販売は 無かった.外 車のデ ィーゼ ル搭載 モデ ルも 国内にはほとんど 導入され てなかっ たのである.だ が,最近ではよう やく 国内でも クリーンディーゼル車 が販 売され るよう になり,今 後は 多く のディーゼ ル 搭載モデ ルがデビューし てく ると思う . 今回の実習で用いたのは単気筒のディーゼ ルエ ンジン.小さいながらも 約 5 馬力を発生す ることに 改めてエン ジンのパワーを認識 .まず,自 分でレバ ーを押 し, 噴射 ノズルからの 燃 料噴 射状 態を 確認 した.事 前に「燃料は高圧 で噴 射されるため手を近 づけないよう に」との注意を 受 けたが ,押 すには結 構な力が必 要であり,噴 射圧力の 高さを実感し た. また,燃料は霧状 4 方 向に噴射されるが,霧吹 きな どのミストとは違い, 一瞬 で消 えてしまう ほどの細か さに驚いてしまった.その後,噴射 ノズルを分 解.た だ分解す るだけでなく ,キャリパーを用い て各 部分 の長さや直 径を 測り,さらに スケッ チを行う ことで各 部品が 精密に できてい るこ とを実 感し た. エンジン 本体の分解では OHV なのでピストンの上下運動に 連動し,プッ シュロッ ドが リズム よく 吸排気交互に動 く ことに感動.実習では エンジン 上部の分解のみだ ったのだが,できればさらに分解し,クランク シャフト など下部の動きも 確認したいと思った. 75 「ブリッジコンテスト」歴代記録発表 1 年次フレッシュマン セミナー(機械 系 生産 基礎講 座) ブリッジコンテストは 2005 年から 1 年 生の前期に 大会記録 開講さ れてい るフ レッシュマン セミナーの 生産 基礎 工 学講 座 コー スで行われ てい る演習 です .この演 耐荷重の部 習の 目的 は, 創 成 とグ ループ 意 思 決 定,プ レゼン 個人ブリッジ : 2005 年 2nd 「No.1」,23269.8kgf テーショ ン力などを養う ことですが, それ以 上に,卒 グループブリッ ジ : 2008 年1st 「ギガン トアー ス」, 業までのや る気を 引き出すこ とも 重要な目的に なっ 5561.0kgf ています. ブリッジコンテストは 3 mm 角のバ ルサ材を 3 本使 比強度の部 って作って 150mm スパンの橋の中 央に荷重をかけ 個人ブリッジ : 2006 年 2nd 「関山」,自重 3.95, た場 合にどれだけ耐え られるかの 耐荷 重コンテスト 比強 度 5515 です .さ らに, 軽く て丈夫 な構造 を目 指す ために, グループブリッ ジ : 2008 年1st 「ギガン トアー ス」, 評 価値 には 耐荷 重 を橋 の自 重 で割っ た比 強 度を 自重 8.50g, 比強 度 5561 用います.コンテストでは,クラスを 4 つのグループ に分けて,グ ループ 対抗 で行われます. 演習の流 れは,グ ループ内 で個 人 戦を行っ た後 に,グループ で 2 つの橋を個人 戦の結果を踏まえ ながら作 成します.こう すると,個 人 で持っ ていた情 報を共 有し たり,話 し合いを したり した中から新 しい 作 成方 法 や構 造が 生まれ てきます . その結 果 ,ほ ぼすべ てのグ ループで, 個人 戦よりも 結果が伸びて きます.自 分 自身の 手で持った重りの 感触 と,か細 い部 材 でできてい るにも 関わ らず 荷 重に 耐え 続け ている橋 とのギャップが 学生の 驚きを引 き出し てい ます. 次 年度 より 新 カ リキュラム となる機 会に 今ま での 記録を整理 しました.2008 年度には耐荷 重が 47kg, 橋 1g 当たり 5.5kgfに耐 えられる橋が現れ,ますま す盛り 上がりを みせ るコンテストとなっていま す.人 が橋の上に立っ ても 壊れない 橋ができるのも そう 遠 く はないかも しれません. 耐荷 重 47kgf達成! 76 歴代記録一覧 個人 2クール 2005年度 1クール グ ループ グ ループ 個人 個人 2クール 2006年度 1クール グ ループ グ ループ 個人 個人 2クール 2007年度 1クール グ ループ グ ループ 個人 個人 2クール 2008年度 1クール グ ループ グ ループ 個人 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 1位 2位 3位 自重(g ) 5.76 5.79 5.51 記録なし 記録なし 5.53 4.60 4.67 5.11 5.80 5.40 4.26 5.82 3.85 3.18 3.91 4.50 4.19 7.63 5.70 4.76 3.95 6.24 8.37 3.96 4.01 4.86 5.88 6.01 8.03 7.38 5.45 3.60 3.99 4.83 2.64 7.50 3.19 7.15 4.22 4.61 4.87 8.50 3.74 7.77 5.16 5.51 3.01 耐荷重(g ) 20138.5 18169.0 14169.0 記録なし 記録なし 12669.0 18681.0 15181.0 15181.0 23269.8 18269.8 12138.5 23138.5 13170.0 7670.0 8269.8 7500.0 8170.0 29138.5 20372.0 16269.8 21793.0 18000.0 24000.0 12670.0 10719.8 12138.5 22000.0 22000.0 21000.0 34769.8 19817.7 11769.8 15680.3 16638.5 5000.0 20597.0 7770.2 15597.0 14597.3 9306.2 8597.3 47269.9 12638.0 21299.8 14799.8 15269.9 8255.0 77 比強度 3496 3138 2572 3806 2825 2291 4061 3251 2971 4012 3383 2849 3976 3421 2412 2115 1975 1951 3819 3574 3418 5515 3105 3031 3199 2673 2498 3975 3955 2786 4711 3636 3269 3930 3445 2564 2746 2436 2181 3459 2019 1765 5561 3379 2741 2868 2771 2751 勝負橋 マイケ ルジャクソン 橋 ヴ ィクトリア B橋 F橋 Que Sera Sera Bridge 二橋 五六区橋 ハシ No.1 No.2 誠橋 横綱 高床式マイホ ーム 橋 歪んじゃっ たけど耐えてく れ橋! 藤原のオン リーワン よりナン バーワン 橋 (嶌谷遼) ONE Small Bridge 山口 マウン テン N9 関山 遅刻ブリッジ 三角橋 ストッパーエックス アーチ山 長澤ま さみ 第三大橋 富士山橋 そのま んま 東 大石大橋 ぺ・ナン ヘキサゴン ギャバン 意外と・・・!?号 最橋 ひっ かけブリッジ フォ ーメーショ ンピラミッド K 斜トラス ひっ かけブリッヂ XXX!!(トリプル X!!) 久慈の赤い橋 ギガン トアース 羊蹄山 世界に羽ばたく ~和の橋~ 和野橋 小石川橋 J r. ゆがむ台形橋 歴代入賞ブリッジ(順 不同) 78 平成 20 年度 生産情報システム専攻博士論文一覧 ※掲載は機械システム工 学科関 係 審 査 委 員 氏 名 論 文提出者 氏 高 論 名 橋 保 行 文 題 目 自 動車用異 種高張 力鋼板レ ーザ溶 接継手の 衝 撃引張特 性に関 する研究 ( 最上段は 主査) 教 授 臺丸谷 政 志 教 授 齋 當 建 一 准 教授 藤 木 裕 行 教 酒 井 哲 也 授 大 阪大学大 学院基 礎工学研 究科 教 79 授 小 林 秀 敏 平成 20 年度 機械システム 工学専攻修士論文一覧 遠 藤 増 川 悠 紘 軌 マスタ・スレーブシステム における透明 性とロバスト安定 性 マスタ・スレーブシステム に対する適応 制御系の構 成 吉 村 巧 圧力刺 激による力感 覚補完 型筋 電義手 システム の開発 石 田 純 ICP アルゴ リズム による距離デー タを 用いた走行 可能領 域と動的 物体の識 別 海 野 小 貴 裕 池 豪 RFID を 用いた屋内ナビ ゲーショ ン システム に関する研究 近赤外バ イオスペックルを 利用した血流 イメー ジン グ に関する研究 佐 藤 啓 介 皮下血 液層モデルの分 光学的 深さ・ 厚み推 定法に関す る研 究 楢 山 智 貴 液晶モニターとイン クジェットプリン タ間でのカラー マネジメン トに関する研究 熊 谷 賢 人 キャビテー ショ ン 壊食に及ぼす噴流近 傍形 状の影響に関 する研究 佐々木 隼 斗 斜板式 アキシアルピストン ポン プの熱潤滑特性に関す る研究 石 川 拓 マクロファ ージ遊 走阻 止因子 遺伝 子の欠損が腱 損傷 治癒に与 える影響- 切断部 位に生じる線 維組織の構 造特 性の評価- 清 水 大 輔 人工関 節軟骨 ゲルの動 的変 形挙動 藤 田 恭 平 In Vitro 摩擦 摩耗 試験における PAMPS-PDMAAm DN ゲルが正常 軟骨に与 える影響 豊 東 宣 行 日本刀 刀身の振 動特性に 関する研究 松 井 崇 明 自動車 用ボルト 締結部の 衝撃強 度評 価 岩 佐 祐 太 ブレーキドラム に生じる熱応 力と熱変 形 石 川 健 治 一眼レフカメラ撮 影時におけるシャッ ター羽 根の挙動計 測 松 岡 貴 之 γ型スターリン グ エン ジン の連接棒比と出力の関係に 関する研究 齋 藤 康 弘 自動車 用粘弾 性材 料の動的 特性に及ぼす 温度の影 響 黒 石 雄 一 柔軟弾 性体の高 精度切 削加 工に関す る研究 針 生 弘 幸 球状黒 鉛鋳鉄の 引張お よび圧 縮応力 状態にお ける水脆 化現象 晋 平 オーステン パ球状黒鉛鋳 鉄の水脆 化に及ぼす電 圧印 加の影響 藤 島 本 間 冨 拓 水 スクラム ジェット分離 部内の超 音速流 動現 象に関す る研究 永 翼 超音速 矩形イン テーク 内の 3 次 元流れ 構造に関す る研 究 今 井 駿 小型亜 音速無 人機の主 翼模 擬構造の 試作と強 度評価 竹 田 人 小型ター ボジェットエン ジン 用回転軸系の 強制振 動に関す る研 究 広 川 内 匡 弘 二次元ノズルの 始動過 程における非 定常超 音速 流れの研究 川 邊 大 樹 バックグ ラウン ド・オリエン テッド・シュリーレン 法を 用いた流れの可視 化 田 中 瑛 人 超音速 イン テーク内流れの 数値解 析による研究 橋 本 庸 平 銅接合 時に用いられ るろう 材周辺に発生する腐食に関 する研 究 丹 野 聡 司 青銅鋳 物合金 中から溶 出する微量 鉛の簡易 計測法 片 瀬 寿 康 シリカ水 中における銅塩と シリカとの反応に 関する研究 笹 山 容 資 再生冷 却 LNG ロケ ットエン ジン におけるサルファアタック・ コーキン グ に関する基礎 研究 西 村 宗 真 小型ター ボジェットエン ジン の過渡応答特 性に関す る研究 白 川 鳥 畑 晃 尚 希 牛乳 Bio Fuel の 開発に関す る基 礎研 究 雪氷を 用いたガスハイドレートに関 する基 礎研 究~雪 山貯蔵の 雪を 用いた場合~ 新 部 智 由 UTDC を 用いた Taylor-couette 渦の解析 大 宮 佑 太 Taylor-Couette 渦を 利用 した熱移動 現象の解 析 安 井 砂 雄 Taylor-Couette 渦 流れ内 培養にお ける光合成 微生 物の光合 成能力と 増殖特 性 輝 食用油 脂の水熱 反応による加 水分解 特性 鄭 永 80 平成 20 年度 大学院 機械システム工学専攻入学試験問題 数 学 1.次の問いに答えよ. (1)次の行列 A について以下の問いに答え よ. ① 固有 値と固有ベク トルを求めよ. A の対角化 行列を求めよ. ② 行列 1 4 A 1 2 (2)次の連立方程式が解を 持つための条 件を求めよ. x 2 y 3z a 2 x 3y z b x 3 y 10 z c 2.次の問いに答えよ. (1) z sin( x 2 xy ) のとき,偏 微分 z x を求めよ. (2)次の定積分を計算せ よ. I (3)円柱 x 2 2 0 sin 3 x cos xdx y 2 1 と2平面 z 0および z x で囲まれる部 分の体積を 求めよ. 3.次の微分方 程式の特 殊解を求めよ . d2y dy 2 y 2 x 2 4e x 2 dx dx 81 材 料 力 学 1. 図1のよう に,長さ l ,断 面積 A0 の角柱の両 端が剛 体壁 A , B で固定され , C 点で軸荷 重 P を受ける. 角柱の縦弾 性係 数を E とす る. (1) A 端および B 端の反力 RA , RB を求めよ. (2) a 0.4l , b 0.6l ,正方 形断面の角 柱の一辺が 4cm として, P 200kN のとき, CB 間 に生ずる応力 0 を求めよ. (3) このときの温度を T0 とする.この状 態で加熱され て一様に 温度 T になるとき, CB 間の応力 を T T T0 の関数とし て表し なさい.また T0 298K 25C , E 200GPa ,線膨張 係数を 10 106 K1 として, CB 間の応力が 0 になるときの温度 T を求めよ. C A P B a b l 図1 2. 曲げ剛性 E I ,長さ 2l の単純支持はりに図2-1のよう な分布荷重が作用し ている. A における反力 RA ,反力 モーメン ト M A を求めよ. (1) 支点 (2) はりの最大たわみを求めよ. (3) はり中央部 B 点に図2-2のよう にばね定数 k のばねを設置し た時の,ばねに生 じる圧 縮力,はり の最大たわみ角を 求めよ. w w A l B l C l 図2-1 C B A k 図2-2 82 l 熱力学 1. 断面 積 100cm2 の垂 直シリンダー(円 筒)になめらかに運動するピストンをはめ込み, その中に理想 気 体(以下気 体と略)を封入し た.この時,ピストンはシリンダー 底部から 50cm 上方 で釣り 合って静 止し, 気体温 度は T1 =300K を示した(状態1).その 後この気体に 0.7kJ の熱 量をゆっく り与えたところ,ピス トンは上昇し て再びあ る位 置で静止し た.この時の気体 温度は T2 =360K であった(状態 2).状 態1か ら状態2に変化し たときの各諸 量を,以下の 設問(1)~(7)にしたがって計算 せよ.ただし ,気体 定数は R=0.3kJ/(kg・K) とす る.ピ ストンの 質量は 無視 できるが, その上 部には大 気圧( 一定)が作 用し ている. 計算の便宜 上,大 気圧を 100kP a としてよい.また, 計算 値は[ ]内に指 定された単位 で記述 し,有 効 数字 3 桁で答えよ. 必要 ならば, n (6/5)=0.182 を使用せよ. n は自然対 数であ る. (1) ピストンの動いた距離 [ m] (2) 内部エネルギーの変化量 U H [kJ] (3) エンタ ルピーの変化 量 (4) 気体の質量 m [kg] cp [kJ/(kg・K)] (6) 気体の定容 比熱 cv [kJ/(kg・ K)] (5) 気体の定圧 比熱 (7) エントロピーの 変化量 2. [kJ] S [kJ/K] 表面式 抽気給 水加 熱器をも つ1段抽気 再生蒸 気サイク ルについて次の問いに答え よ. (1) システム 線図(要素 と要 素のつながり)と T-s 線図を描 け. (2) ポンプ仕事を無 視したとき, 抽気量 と熱 効率の式を 導け. 83 流体力学 1.図1に示すよう に,垂直に取り付けられ たベンチュリ管 内を流体(密 度ρ)が流れている. 入口 部 1 と絞り部 2 の圧力差をマノメー タによって測 定する. 流れの損失は ないも のとして,以下の問いに答 えよ.ただし, A を 管の断面積 とする( 入口部 および絞り 部における圧 力 p と流 速 u に,それぞれ ,添え 字 1 およ び 2 をつけて 区別する). (1)入口部と絞り部の間に成 立するベ ルヌーイの 式を書け. (2)入口部と絞り部の間の圧 力差( p 1-p 2)を,液柱高 さ h を含んだ式 で表せ. ただし,マノメー タ内の指 示液体 の密度はρ0 である. (3)A1=3 A2 の場合,流体の流 量 Q を,h を含んだ式 で表せ. 1 2.図2に示すよう な2枚の平行な板の間の流れについて,以 下の問 2 H いに答えよ.ただし, 板の間隔 h は比較的 小さく ,下面は静止, 上面は一 定速度 U で動く とする.また,x 軸方 向には圧力こう 配 ρ0 があり,流体はニュートン 流体 で,十 分発達 した定 常非 圧縮性 流 れとする. h なお,2次 元の非圧 縮性粘 性流 体の流れは,体 積力が作 用しな いとき,以 下の連続の式 とナビエ・ ストーク ス方 程式 で表される. 図 1 u v 0 x y 2u 2u Du p 2 2 Dt x y x 2v 2v Dv p 2 2 Dt y x y U y h x 図 2 (1) 速度分布を求めよ. (2) 流量を求めよ. (3) 下面に作用するせん断 応力を 求めよ. 84 No.40, p70). 6.「学術交流 援助基 金」の運用(新 会則 運用) 【自主企画 等】 ① はぐるま杯( サ ロン フットホ ゙ール) 大 会補 助. 出場 チーム 6 団体(会 誌 No.40, p73). ② RMIT 日 本語 研修プログラム 補助 ③ 室 蘭工 業 大 学の姉 妹 校 であ るオー ストラ リア のロ イヤルメ ルボ ルン 工 科大 学( RMIT)か ら, 日本 語 授 業を専 攻 してい る学生 への 援助(4 回目) .機 械システム 工学 科の 学生も 多 数参 加(会誌 No.40 p63) ④ タイ国学 生の室蘭 工大への研 修ツアー援 助 ⑤ 2 年次合宿 セミナーにお ける学外講 師の招へ い補助(会誌 No.40 p68) 7.はぐるま会ホームペー ジ(H.P.)の更新 事務局だより 去る 5 月 22 日(木)に札幌にて平 成 20 年度はぐ るま会 役員 会・総 会・懇 親 会が開かれまし た. 総勢 25 名のOB, 学生の皆 様の出席を 賜り,盛 況のう ち に滞り なく 終了 致しま し た. ご 協力 頂 きまし て大変 有 難う ござ いま した. 以 下 議 事 録を 御 報 告 致 しま す. 平成 20 年 度総会 日時: 平 成 20 年 5 月 22 日( 木) 17:30~18:00 場所: 札幌グラン ドホテル 17F 議案: 1 号議案 平 成 19 年 度事業 報告の件 4 号議案 平 成 20 年度 事業計 画の件 1. 会員および 会費 納入者の 拡充 2 号議案 平 成 19 年 度会計 報告の件 (1)新入生・編入 生への案内 3 号議案 会 計監 査報告の件 郵送,およ びオリエンテーショ ンでの勧誘 4 号議案 平 成 20 年 度事業 計画の件 (4 月実施済:会費 納入 率 90%以上,学生 総数 5 号議案 平 成 20 年 度予算 案の件 換算 で 464/550=84%) 6 号議案 平 成 20 年 度役員 選出の件 (2)卒業生への郵 便による入 会の勧誘 7 号議案 その 他 (はぐるま原稿依 頼時 と総会 案内 時) 1 号議案 平 成 19 年度 事業報 告 2. 機械系 関東支 部第 29 回同窓会 総会 出席(5 1. 会員および 会費 納入者の 拡充(平成 19 年度 月 23 日,河 合) 会費納 入者 数 587 名, 内 OB94 名) 新入生・編 入生への案 内(4 月) オリエンテーショ ンでの説明(4 月) 3. はぐるま会総 会の開催(5 月 22 日,札幌グラン ドホテル) 4. 会誌「はぐるま」No.41 の発行と充実 5. 「学術交流 援助基 金」の運用(含;自 主企 画) 卒業 生 への郵 便に よる入 会の勧 誘(は ぐるま 原稿依 頼時) ① はぐるま杯(フットボー ル)大会 補助 機械 系関 東支 部第 28 回同 窓会 総会 出席・ ② RMIT 日 本語 研修プログラム 補助 交流(5 月, 岸浪) 在 学 生,( 含 修 士)の 会 費 納入 率 は 堅調 (納 入率 80%以上).ただし1年 次は勧誘 と会 誌発 送 が 大 幅に ずれ たため , 納 入 率は 低 調 . 勧 誘即親 元への会 誌発 送のタイミングが 極めて重 要. 2. はぐるま会総 会の開催(平 成 19 年 6 月 1 日: ③ 1 年生交 流会の 実施 補 助(登 録人 数60名 以上) ④ はぐるま 杯ハ ゙ト ゙ミン トン大 会の試 行 補助( 登録 者数 60 名 以上) ⑤ 特色 GP(オムニバ ス技 術者 倫理による教育 関連)のための,機械 系 OB へのアンケ ート 室蘭工 業大学) 調査実 施 盛況のう ち,無事終了(31 名出席 会誌 No.40, ⑥ 改組・再 編により 新設 予定の 科目「コ ミュニケー p102). ション技法」の勉強会 補助 3. 会誌「はぐるま」No.40 を発行(平成 20 年 3 月) 4. 「学生活動への 補助金」の運 用 は ぐ るま 会 主 催 の ソ フ トボ ー ル 大 会 ( 会 誌 ⑦ 2 年次合宿 セミナ ーにおける学外講 師の招 へい補助 85 6. 学生活 動補助 が,その約 1 割が転 居先 不明 で返 送されておりま ① はぐるま会主 催ソフトボー ル大会 す. 住所 変更が ございまし たら ,当 会 へお 知らせく 「学術 交流 基金」 と「学 生 活動 補助」の 報告は 本紙 ださい.また, ホーム ペー ジでも ,住 所変 更や 会費 報告をご覧く ださい.また,総会議事 録以 外の企画 申込み手 続きが出 来ますのでご利 用く ださい. として, 生産情 報コー ス 4 年次 交流 会,はぐるま会 http://www.muroran-it.ac.j p/mech/haguruma/ OB 交流会が 企画されました. 最後に ,皆 様 と共に この会を より 意義 ある会にし ていきたいと思っております. 会に関するご 意見,ご 平成 20 年 度懇親 会 日時:平 成 20 年 5 月 22 日(木)18:00~20:00 場所:札幌グ ランドホ テル 要望をお寄せく ださい. 事務局の 連絡 先 〒050-8585 室蘭市水元 町 27-1 平成 20 年 度学内 幹事 会 日時:平 成 20 年 6 月 13 日(木)18:00~20:00 場所:室蘭 市中島 町 室蘭工 業大学 機械 システム工学 科 はぐるま会(総務 担当:河 合) 議題1 はぐるま会の 名簿整 理と今後 2 年間 会員増 電話:0143-46-5304 強キャンペーンについて 議題2 会 計報告の 表記方 法について 編集後 記 史上 最長の景 気といわれ た昨 年から一 転し 100 年に 1 度の経済 危機 と報 道され不安が 不安を呼ぶ 昨今.本 学も 改組により 4 学 科に再編され, コース やトラックなど複雑 な枠 組みになる.これも 一種の不 安がそう させたも のなのか.は ぐるま 会の 活動 方法 も 改組に合わせて再考を迫ら れるであろう . 「莫煩悩」本 質を見極めて少し でも 社会に貢献 で きる自分 であり たい. (編集担当 長船) 議題3 今 後の会誌のあり方・役 割分 担について 会誌はぐるまの発 行 皆様のお陰をも ちまして,会誌 No.41 を発行する ことができました.有難う ございました. 事務局か らのお願い 毎年, 会誌「はぐるま」を会員に 郵送し ております 平成 20 年 度はぐるま会 懇親 会 (平 成 20 年 5 月 22 日) 86 平成 19 年度決算 Ⅰ 経常会計 収入の部 摘 要 繰 越 金 予 算 決 算 H18 決算からの差異 1,950,951 1,950,951 311,174 会 費 (507 名) 卒業生・旧職員 (78) 在学生・現職員 (397+32) 100,000 350,000 78,000 429,000 △16,000 △64,000 広告収入(8 社) 100,000 245,000 15,000 9,049 37,647 15,585 2,510,000 2,740,598 231,760 雑 収 入 合 計 支出の部 摘 要 予 算 決 算 H18 決算からの差異 会誌発行費 編集費 「はぐるま」印刷費 150,000 400,000 71,171 340,420 61,175 109,000 会議・総会費 300,000 147,500 △59,191 学生活動補 助 550,000 60,000 0 事務・通信費 通信費 諸雑費 200,000 140,000 33,804 945 △15,556 525 予備費 770,000 2,086,758 135,807 2,510,000 2,740,598 231,760 合計 87 Ⅱ 特別会計 (1) 学術交流基 金 平成 18 年度繰 越金 増資 3,599,219 29,000 平成 19 年度繰 越金 3,628,219 (2) 学術交流基金 利 息運用分 平成 18 年度繰 越金 収入(金利) 支出(運用) 1,962,954 4,701 △ 80,000 平成 19 年度繰 越金 1,887,655 (3) はぐるま基金 はぐるま基金 300,000 (4) 会費積立金 平成 18 年度繰 越金 収入 支出 927,862 178,000 △329,000 平成 19 年度繰 越金 776,862 88 平成 20 年度予算案 Ⅰ 経常会計 収入の部 摘 要 予 繰越金 算 2,740,598 会費 卒業生・旧職員 在学生・現職員 150,000 350,000 広告収入 200,000 雑収入 9,402 合計 3,450,000 支出の部 摘 要 予 算 会誌発行費 編集費 「はぐるま」印刷費 200,000 550,000 会議費・総会費 350,000 学生部会補 助 350,000 事務・通信費 通信費 諸雑費 150,000 140,000 学術交流基 金へ増資 1,000,000 予備費 710,000 合計 3,450,000 89 Ⅱ 特別会計 (1) 学術交流基金 平成 19 年度繰 越金 増資 3,628,219 1,000,000 平成 20 年度繰 越金 4,628,219 (2) 学術交流基金 利 息運用分 平成 19 年度繰 越金 収入 支出 (運用分) 1,887,655 5,000 △ 350,000 平成 20 年度繰 越金 1,542,655 (3) はぐるま基金 はぐるま基金 300,000 (4) 会費積立金 会費積立 金 776,862 90 平成 20 年度「はぐるま会」役員 会 長 片寄四郎(昭 38 卒) 顧 問 副会長 花田 敏行(昭 44 卒) 洞口 守(昭 16 卒,元会長) 菊地千之(昭 19 卒,旧教職員) 相津 佳永(学科長) 栗林益美(昭 25 卒,元会長) 幹事長 臺丸谷政志 (昭 43 卒,教職員) 林 幹 事 冨士和成(昭 46 卒) 吉田晃浩(昭 34 卒,前会長) 岡田高一(昭 54 卒) 花岡 裕(昭 37 卒,旧教職員) 河合秀樹(教職員) 山田洋司(昭 38 卒,前副会長) 穴吹修二(昭 60 卒) 岸浪紘機(昭 40 卒,前幹事長) 新井田要一(教職員) 長船康裕 (教職員) 松本大樹(平 6 卒,教職員) 塩崎 修(教職員) 山森英明(教職員) 監 事 諏訪昇三(昭 45 卒) 加勢川正治(昭 50 卒) 91 重信(昭 30 卒,旧教職員) はぐるま会 会 則 6. 会 計 1) 会の収入は会 費と寄 付金 等による. 1986 年 3 月 15 日制定 2) 会費は会 員 1 人, 年 1,000 円とす る. 1989 年 6 月 17 日改正 3) 会計年 度は 4 月から翌 年 3 月末までとする. 1990 年 4 月 27 日改正 1992 年 4 月 30 日改正 7. 役 員 1993 年 4 月 28 日改正 1) 会長 1 名,副 会長 3 名以内 ,幹 事 20 名以 内,監 1998 年 5 月 30 日改正 事 2 名をお き,会務を 掌る. 2002 年 5 月 22 日改正 2) 役員は総会 で決 定する. 1. 会の名称 本会の名称を,は ぐるま会とする. 3) 任期は 1 年 とし 再任を妨 げない. 8. 顧 問 1) 顧 問は 本会 に貢 献を し た者 で, 役 員会が 推 薦し 2. 会 員 総会の承認を 受ける. 室蘭 高 等 工業 学 校, 室 蘭工 業 専門 学 校機 械 科, 2) 顧問は 会長の 要請を 受けて役 員会に 助言を 与え 室蘭 工業 大学 鉱山 工学 科機 械工 学専 攻およ び機械 る. 関係 講 座, 室 蘭工 業 大学 機 械工 学 科, 産 業機 械工 3) 顧問は会費の 支払を要し ない. 学科 , 室蘭 工 業大 学 大学 院 機械 工 学専 攻 ,産 業機 (内 規) 械工 学専 攻,室 蘭 工業 大学 短期 大学 部機 械工 学科 , 会誌「はぐるま」基金の運 用 室蘭 工業 大学 第二 部機 械工 学科 ,室 蘭工 業大 学機 会の重 要な活動 である「は ぐるま」の 定期 発 行を維 械システム 工学 科, 室蘭 工業 大学 大学 院機 械システ 持するために基 金を設ける. ム工学 系博 士前 期・後 期課 程の卒 業生 ,修 了生 と在 基金は 発 行に際 して収 支の時 期 的ずれ を生 じたとき 学 生お よ び旧 教 職 員, 現 教 職 員お よ び上 記 以 外で 活用し,年 度末には補 填するも のとする. 幹事会が認めた者で組織す る. 「学術交流 援助基 金」の運用 3. 目 的 1)再建 30 周年記念 事業の中 で設 けた基金に, 年を 会員の交 流と親睦を 通し て会 員の相互 啓発をはか 追う ごとに上積みする. るととも に,本 学 機械 系学 科の 発展に 寄 与す るこ とを 2)基金の 金 利の範 囲 内 で, 学 生(留 学 生も 含む ),現 目的とす る. 教 職員 を対 象に ,学 術 的 意義 を伴う 活動に 対 して, 4. 組 織 事務 局を 室 蘭 工業 大 学機 械 システム工 学 科 事務 資金援 助を行なう . 室におく .地域を 区切っ て支 部を 設置 するこ とが でき 3)学術 的 意義を 伴う 活動であれ ば, その 範囲を 限定 しない. 例え ば, 研究 発 表のための 旅費はも ちろん, る. 何らかの学術的 意義が伴 えば,自 然科 学分野に 係わ らず, 社会 科学 ,人 文 科学 ,生 活文 化 等の分 野 での 5. 活 動 申請でも 可とする. 1) 会誌「はぐるま」の年 1 回 発行. 2) 「学術交流 援助基 金」の運用. 手続き 3) 総会,懇 親会の開 催(年一回 ,年度 初めに行う ). ① 会費納 入会 員に申 請資格があ るも のとし,直 接公 4) 本会の発展に寄 与する事業. 募制にする.毎 年度時 期を決め て,採 択件 数,支 給総額 等を明示し ,教室 他に広く 通知する. 92 ② 援助を 受けたいも のは,活動テー マ, 活動 内容の ⑤ 採択の結果は 公表し, 教室に報 告する. 概要 ,希 望 金額 ,金 額の使 途 内容に ついて記述 活動テー マ例 (研 究発表 以外の例) した申 請 書を提 出す る.申 請は 個人 ,グ ループを (1)遺跡発 掘の ボラン ティア 活 動,鳥 人 間コン テストや 問わない. ロ ボッ トコン テスト, 衛 星設 計 コンテストなどの アイデ ③ 申請の審 査・決定( 採択 するか否か, 支給 金額)は, ア・技術を競う コンテストへの参加. 本会学 内幹事 会にて行う . (2)大学 祭 での知 的 好奇 心を 喚 起す るよう な展示・実 ④ 支給を受 けたも のは,支給を受けた活動 内容につ 演(例 ホバ ークラフ トを作っ て, 一般 市民の 方に試乗 いて,本会誌 への投稿を義 務づける. しても らう 等)など. 会 告 学術交流基金への寄付及び基金を利用した企画の募集 はぐるま会では 学術 交流基 金を利用 して本 誌で紹介し たよう な様々な企画を行っ ております.この趣旨にご 賛同いただける方は 基金へのご 寄付をお 願い申し 上 げます.お 手続きは 入会 手続 き用の振 込用 紙にてお願 いします.また,学術交 流基金を 利用し た企画を 随時募 集しております. 最大 5 万 円を上限に学 生,OB,教職 員の活動を 支援 しております .支 援を希 望される方は,は ぐるま会のホ ームペー ジから申 し込み 用紙を ダウン ロードし ていただきお申し 込みく ださい. はぐるま会の URL:http://www. muroran-it. ac.jp/mech/haguruma/ 原稿の募集 はぐるま会 では 会誌に 掲載 する原稿をを 募 集しております. 身近 なこ とや 近況 など些 細なこ とでも かまいま せん.また,特集などのご希 望をお寄せく ださい.皆様のご協力をお願い申し上 げます. 問い合わせ及び申 込先:編 集担当:長 船 E-mail : osafune@mmm. muroran-it.a c.jp はぐるま会入会及び学術交流基金への寄付のご案内 はぐるま会にご入会いただけれ ば,年 1 回発行の会 誌「はぐるま」を郵送させ ていたただきます.また, 例年 5 月に開催してお ります「はぐるま会 総会お よび懇 親会」のご案 内を差 し上 げます.この 機会に是 非ご入 会い ただけますよう お願い申し上 げます.添付の振 込用 紙にてお申し 込みく ださい. 申込方 法 郵便振り込 みにてお申し 込みく ださい. 備考欄に氏 名,住 所,電 話番号, 申込 年数をご記 入く ださい. 年会費 ¥1,000 (複数年度の納付可), 郵便振 込み口 座番 号: 02740=0=29830 ホームページからも お申し込みいただけます. 「http://www.mu roran-it.a c.jp/mech/haguruma/ann.html」 93 会誌「はぐるま」への広告募集 経済環 境のきびしい 折りとは 思いますが, はぐるま会の 会計も 逼迫し た状 態にあります.どう か以下の主旨 をご理解 賜り, 貴社の広 告を頂 けれ ば幸い と存じます .会 誌「はぐるま」の広告の主 旨は, 企業の 紹介 記事を 掲載するこ とによって, 1.在学生の就 職に対する関心を喚 起する. 2.在学生が,企 業で活躍し ている先 輩の様子や 業務内 容を知り, 実社会に対 する関 心を深める. 3.会誌「はぐるま」の印刷経 費の負担を広 告料 金によって軽減 し会誌の 内容を充 実させる. という ことにあります.本 案内は 本学の 機 械システム工 学科( 旧機 械工 学 科, 産業 機械 工学 科, 第 二部 機械 工学科)の卒業 生が勤務 している企 業を対 象とし ております.このことから広 告掲 載の主旨に従い, 主とし て卒 業生が 在学 生に自 社をPR する企業 紹介 という 広告形式を 第一に 考え ていますが, 一般の 新聞 や雑 誌に掲 載される通常の 形式のも のも 企画しています. 広告申 込要領 1.広告申込 期限 発行 前年の 12 月末 日 2.原稿送付 期限 発行 年の 1 月 20 日 3.広告の種類 と料金 企 業紹 介広 告: 卒業 生が 自社 を紹 介す るもの で, 企業 の概 要, 本学 卒業 生の 活躍の 様子 ,社 会 人 とし ての後 輩への アド バイス など. 一 般広 告:新 聞や雑 誌な どに掲 載され るよ うな一 般的 な広告 内容. (A)サイズ:B5判2ページ(見開 き) 広告料:5万円 (カラー印 刷+3.6 万円) ◎紹介記 事の字数は, 表題を入れ て1頁約 1,500 字です. (B)サイズ:B5判1ページ 広告料:3万円 (カラー印 刷+2.7 万円) (C)サイズ:B5判1/2 ページ 広告料:1.5万円 ※写真製 版しますので, できるだけ鮮 明な版 下原 稿をご送付 下さい.また,広 告の中に在職の卒 業生の 氏名等をご記 入されるこ とを望みます. 4.申し込み・問 合わせ先 松本 大 樹 Tel &: 0143-46-5334 e-mail: h_matsu@mmm. muroran-it. ac 94 企 業 紹 介 95
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