きんちゅうはたくさんの砂糖が!! にスー健康ライフジュさえ近畿中央病院主任管理栄養士坂口真恵暑い夏、たくさん汗をかきます。のども渇きます。そんな時、あなたは何を飲みますか？炭酸飲料やスポーツドリンクを飲んでいませんか？お茶や水には砂糖は入っていませんが、ジュースには驚くほどたくさん砂糖が入っているものがあります。飲み物に入っている砂糖の量を知る方法ジュースやお菓子のパッケージには、エネルギーやたんぱく質といった栄養成分の表示はありますが、砂糖の含有量は表示されていません。では、どうやって調べるのでしょうか？商品に表示されている栄養成分の中に「炭水化物」という項目があります。炭水化物は、砂糖も含めた糖質と食物繊維の総量になります。ジュースには、でんぷんなどの糖類や食物繊維がほとんど含まれていないため、「炭水化物≒砂糖の量」と考えられます。例えば、500mlの炭酸飲料に、「100ml当たり、炭水化物11.4ｇ」と表示があれば、5倍の500mlには57ｇの砂糖が入っているということになるのです。3ｇのスティックシュガーでいうと19本分にもなります。コーヒーにスティックシュガーを１本入れて飲むという方は、１日に19杯コーヒーを飲んでいるということになるのです。栄養成分表示（100ml当り）エネルギー…46kcal たんぱく質…0g 脂質…0g 炭水化物…11.4g ナトリウム…2mg 㨗㨖砂糖は１日どれだけ取っていいの？世界保健機関（ＷＨＯ）の基準では、１日の砂糖摂取量は、成人で25ｇまでが望ましいとされています。先ほどの炭酸飲料は、これをはるかに上回る砂糖が入っているということになります。砂糖がたくさん入っているのは、ジュースだけではありません。アイスクリームやお菓子、菓子パンにもたくさん砂糖が入っているものがあります。知らず知らずのうちに、砂糖をたくさん取ってしまっているかもしれません。糖は体にとって大切な栄養ですが、砂糖をたくさん取ることで虫歯になったり、糖尿病のリスクが高まる場合もあります。時々というくらいであれば問題ありませんが、くれぐれも取り過ぎないように気を付けておきましょう。 voice 食事や運動、減塩等の注意点を改めて知ることができました。（シリーズ気になる加齢） 10 2016年９月号ひょうご夢Life