ハイブリッド法曹

桐蔭法科大学院
2 015 ガ イド
TOIN LAW SCHOOL
MAGAZINE
2015 GUIDE
[特集]
社会には
「ハイブリッド法曹」の
力が必要である。
Our Society Requires
The Abilities of a “Hybrid Lawyer”.
社会人としての経験と法律の知識が融合、
より高度な「専門力」
で
社会を変えていく。それが「ハイブリッド法曹」の力です。
高度に複雑化する現代社会において、法曹界に求められているのは、確かな法的解決力を持った人材です。
桐蔭法科大学院は開学以来、
「ハイブリッド法曹」
というコンセプトを掲げ、数多くの社会人学生を受け入れ、養成してきました。
さらに高度化する」
こと。社会人として培った専門知識と経験、
ハイブリッドとは「2 つの異なるものが混合し、
これからの社会に必要な、真のハイブリッド法曹を目指す。
そして本学で学んだ法律の専門知識。その2 つが融合することで、
それは、
どんな困難な課題にも、自身の専門知識と法律知識を最大限に活用して対処できる、社会の新しい力です。
例えば、医師の資格を持つ弁護士として、医療過誤に伴う損害賠償訴訟リスクが高まる医療界で、
どう問題と向き合っていくのか。
そこでは現場を熟知した医師だからこそ解決できることが必ずあるはずです。
その力を発揮する場は、無限に広がっています。
働きながら学び、
「ハイブリッド法曹」
として社会へ。
ここから、その第一歩がはじまります
[特集]
社会には
「ハイブリッド法曹
力が必要である。
Our Society Requires The Abilities of a “Hybrid Lawyer”.
01 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
C O N T E N T S
HYBRID LAWYER TALK …………………………………………………… 03
「ハイブリッド法曹」
鼎談
蒲 俊郎(桐蔭法科大学院 法科大学院長、城山タワー法律事務所 代表弁護士)
熊田彰英(桐蔭法科大学院 教授、元最高検察庁検事)
中島 肇(桐蔭法科大学院 教授、元東京高等裁判所判事)
HYBRID LAWYER INTERVIEW
……………………………………………
11
司法試験合格者/修了生インタビュー
HYBRID LAWYER CAMPUS
………………………………………………
18
キャンパス/アクセス/カリキュラム
HYBRID LAWYER TEACHING
……………………………………………
25
……………………………………………………………………
29
桐蔭法科大学院 教員紹介
入試概要
学長メッセージ
桐蔭横浜大学 学長
小島 武司
(こじま たけし)
中央大学大学院法学研究科修了
● ミシガン大学・ロースクール留学
● エクス・マルセイユ大学(仏)
、フランクフルト大学(独)、
南京師範大学(中)各客員教授
● 法学博士
● 2008 年、本学学長に就任
● 日本司法アクセス学会長
● 司法試験委員、民事訴訟法学会理事長、日本仲裁 ADR 法学会理事長、
中央教育審議会大学分科会 法科大学院部専門委員などを歴任
● 専門分野は、民事訴訟法
●
」
の
いま法科大学院は、国家的要請を踏まえ、英知を結集し、
より高いステージへ進むべき時を迎えました。
本学も、フラットでオープンな時代に相応しい教育モデルの開発に取り組んでいます。
このような大学改革の先陣をきって導入されたのが、法科大学院教育です。
法科大学院は、スマートパワー強化の一環として、実務と法理の融合を図り、創造的
思考力と高いプロフェッション倫理をもつ法律家の養成を目指して対話中心手法(ケース・
メソッド)を実践しています。生きた法の担い手である実務家と、法理のエキスパートである
学者とが手を携え、将来の法律家を鍛え上げる万全の構えをしています。
法科大学院の創設は、私個人としても長年の夢でした。1960 年代に、司法研修所で
実務的思考の洗礼を受け、また、学生と教授とが対等の立場で、生(なま)の裁判事例を
素材に、白熱した議論の応酬をするアメリカのロースクールの教室に出席し、自分もこんな
教育を受けたかったと歯ぎしりする思いでした。
法の支配に支えられた成熟民主制の時代にあっては「法の成長」を支える法律家の力は
必須です。各国の弁護士が相互に乗り入れる開放業務システムが広がっている今日、我々は
創世期を経て、英知を結集し、
より高次のステージに進むべき時を、いま迎えています。
本学は、学際的なハイブリッド法曹の養成を旗印として、時代の要請に応え、社会貢献を
果たしたいと意欲を燃やしています。
全学を挙げて教育の質の向上と学習環境の整備に取り組む本学は、志を共にする皆さん
を熱烈に歓迎します。
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 02
様々な分野で今後必要とされる
「ハイブリッド法曹」を養成。
社会人として培った経験と専門知識に、法律の知識を兼ね備えた「ハイブリッド法曹」。
それはどのような背景で提唱され、本学の養成でどう実践されてきたのか。
鼎談の参加者は、元東京高等裁判所判事の中島肇教授。
そして最高検察庁検事等の職を歴任し、この春より、本学で教鞭をとる熊田彰英教授。
司会を務めるのは現役の弁護士であり、桐蔭法科大学院長でもある蒲俊郎教授。
それぞれバックボーンの異なる 3 人が、司法制度改革の現状、
「ハイブリッド法曹」のあるべき姿や将来などについて意見交換した。
蒲 俊郎× 熊田
桐蔭法科大学院 法科大学院長
城山タワー法律事務所 代表弁護士
Toshiro Kaba
03 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
桐蔭法科大学院 教授
元最高検察庁検事、元在大韓民
Akihide Kumada
HYBRID LAWYER
TALK
彰英 ×中島 肇
国日本国大使館一等書記官
桐蔭法科大学院 教授
元東京高等裁判所判事、原子力損害賠償紛争審査会委員
Hajime Nakajima
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 04
TOSHIRO KABA × AKIHIDE KUMADA × HAJIME NAKAJIMA
社会人学生の方が
法 律 事 務 所 職 員 、金 融 機 関 職 員 、証 券
いう不 安も持っていました 。しかし今は 、
司法試験の合格率が高い。
会社社員、保険会社社員、通信会社社員、
本 学 の 方 向 性 は 間 違ってい な かったと
製 薬 会 社 社 員 、病 院 事 務 職 員 、家 庭 教 師
確 信しています。中 島 先 生 は その 点どう
蒲 本日はお忙しい中、本鼎談にご参加い
…といった多種多様な経歴の人たちがその
お考えですか。
ただきありがとうございます。
よろしくお願
夢を実現させ、現在、法曹として活躍して
中島 近年の合格実績を見ると、昼間の
いします。
います
(※)。
専 業 学 生より夜 間 の 社 会 人 学 生 の 方 が
さて桐 蔭 法 科 大 学 院は 、
「 ハイブリッド
さらに本学は、社会人学生の利便性を
合格率は高いという結果となっています。
法 曹 」の 育 成 を 掲 げ 、社 会 経 験 の 中 で
高 めるべく、一 昨 年 、日 比 谷 線 神 谷 町 駅
例えば 医 師 から本 学で司 法 試 験 に 合 格
培った専門知識と法律の知識を融合させる
徒歩 1 分という至 便 の 地に 充 実した 施 設
され た 金 沢 大 学 付 属 病 院 の 越 後 純 子 准
ことで 難 解 な 問 題 に 対 処 で き る 真 の
を誇る新東京キャンパスを開設したほか、
教授のように、社会人学生だった方の合格
スペシャリストを育てることを理念として、
「弁護士が弁護士を創るロースクール」と
後の活躍ぶりが目立ちます。
これは「時間が
2 0 0 4 年 春 設 立されました 。この 構 想 は
して第二東京弁護士会が主体となり創設
ない社会人」
というハンディの上に、
「 法学
実 を 結 び 、現 在 、夜 間 講 座 を もち 、有 職
さ れ た 大 宮 法 科 大 学 院 を 統 合し 、教 員
部 以 外 の 卒 業 生 は 未 修 」とい う二 重 の
社会人に積極的に門戸を開いている法科
ス タッフ の 充 実 を 実 現 す る な ど 、日 々
ハンディを乗り越えるだけの資質を持った
大 学 院 の 中で、本 学 はフロントランナー
進歩を遂げています。
優 秀な学 生 が 本 学に 多く来てくださって
としての 地 位を 確 立していると自 負して
私 は 設 立 当 初 から教 授 職 に あるわ け
いることを示しています。本学の方向性は
い ます。既 に 司 法 試 験 合 格 者 も 5 0 名 に
ですが、正直言って、当初、昼間働いている
優秀層の需要に応えているという意味で、
達し、その中には医師、弁理士、公認会計
ため勉強時間を十分取ることができない
当を得ていると思います。
士 、司 法 書 士 、行 政 書 士 、国 家 公 務 員 、
社 会 人 が 、現 役 の 学 生と競って司 法 試 験
特 許 庁 審 査 官 、衆 議 院 政 策 担 当 秘 書 、
に 合 格 する の は 難しい の で は な い か と
05 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
HYBRID LAWYER / TALK
ハイブリッド法曹は、行政や
それを実感してきました。そういう意味で
お聞かせいただけますか。
国際など様々な分野で必要。
桐蔭法科大学院が、多様な社会経験を軸
熊 田 おこがましい か もしれませ んが 、
として「 高 度 な 専 門 知 識と深 い 法 律 知 識
司法を含めた日本の将来を担う人材を育
蒲 熊 田 先 生 は 、こ の 春 に 検 事 を 退 任
を兼ね備えた法曹」、つまり
「ハイブリッド
てたい、高い志を持った人たちの手助けを
されて、本 学 教 授に 就 任され た わけです
法曹」を育てることをコンセプトとしている
したい、
というのが最大の理由です。確かに
が 、外 部 か ら 見 て い て 本 学 に つ い て は
のは、非常に重要なことであり、まさに今、
現在、法科大学院制度は、その存在意義が
どのような印象を持っておられましたか?
そうした 法 曹 、人 材 が 求 められているの
問 わ れ 、司 法 試 験 合 格 者 も 含 め て 法 科
熊 田 高 度 化・複 雑 化 する 現 代 社 会 に
ではないかと思います。
大学院の卒業生が就職難に陥っていると
適 応 で き るよう 、多 様 な 経 験 と 知 識 を
いう実情があるかと思います。
持った法曹を育成するという法科大学院
法曹を志す若者が減り、日本の
法 曹 を 志 す 若 者 自 体 が 減ってい ると
制 度 の 中で、社 会 人を対 象とした 教 育に
将来にとって危機的状況に。
いう、日本の将来にとって危機的な状況に
重 点を 置 いている桐 蔭 法 科 大 学 院 の
陥っているのも事実です。そのため、政府に
存 在は 大 変 重 要であり、か つ 貴 重である
蒲 司法制度改革審議会の当初の提言
設けられた法曹養成制度改革推進会議の
と考えています。
では 毎 年 3,000 名 の 司 法 試 験 合 格 者を
下で、法曹有資格者の活動領域の拡大等
法 曹 資 格 あるい は 高 度 な 法 的 素 養を
出すはずでした。それが実現されず、また
が 議 論されています。もちろん、こうした
備えた人材が求められるのは、何も司法に
新人弁護士の就職難問題などがメディア
議 論 の 結 果 、法 曹 有 資 格 者 の 活 躍 する
限ったことではありません。行政や国際な
に 取りあ げられ 、法 科 大 学 院 全 体 が 、今
場が拡がることを大いに期待しています。
ど 様 々 な 分 野 で そうし た 人 材 が 必 要 と
逆 風 に 晒 さ れ て い ます 。そ の 中 で 熊 田
ただ、先ほどもお話したように、現在でも
されています。私は法務官僚として、また
先生が、あえて検事を退任されて、本学の
法曹資格あるいは高度な法的素養を備え
外交官として、様々な仕事に携わる中で、
教 員 に なるという選 択 をさ れ た 理 由 を
た 人 材 が 求 められている分 野 、そうした
(※)職種別の司法試験合格者につきましては、
12ページの「ハイブリッド法曹」データもあわせてご覧ください。
蒲 俊郎(かば としろう)
多数の企業や学校法人などの顧問弁護士として日々活動するほか、ガン
1960年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業
ホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(JASDAQ)、株式会社ケイブ
弁護士(第二東京弁護士会所属)
(JASDAQ)、株式会社ティーガイア
(東証一部)の社外監査役を務める。他
城山タワー法律事務所代表弁護士
方、2010年4月、
ロースクールのトップである法科大学院長に就任し、多忙
桐蔭法科大学院教授・大学院長
な弁護士業務の傍ら、次の時代を担う法曹の育成にも注力している。主な著
TOSHIRO
KABA
弁護士としての専門分野は、
ネットビジネス全般、労働事件(使用者側)、
書として、
「おとなの IT 法律事件簿∼弁護士が答えるネット社会のトラブル
会社商事関係全般、倒産処理・企業再建など
シューティング」
(インプレスR&D刊)、
「第三世代ネットビジネス∼成功する
日本法律家協会会員、日本私法学会会員、情報ネットワーク法学会会員、
法務・技術・マーケティング」
(文芸社刊)、
「新・第三世代ネットビジネス∼新
経営法曹会議会員、民事訴訟法学会会員、司法アクセス学会会員
たな潮流に対応できる法務・マーケティング」
(文芸社刊)など。2011年8月
より、YOMIURI
ONLINE上にて「おとなの法律事件簿」と題する法律コラ
ムを連載中(毎月第2水曜、第4水曜掲載)
いずれ「法務博士」の学位は、MBA 同様に
価値あるものとして社会に受け入れられる。
̶蒲 俊郎
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 06
TOSHIRO KABA × AKIHIDE KUMADA × HAJIME NAKAJIMA
人材が活躍できる場は色々とありますし、
法学部以外の
した。そこで、
ご縁あって本学からお声掛け
むしろ、人材不足で内外からのニーズに応え
多彩な人材に法曹の道を拓く。
いただいたときに、法学部以外の多彩な
人材に法曹の道を拓くという本学の方針
られていないと思われる分野もあるわけで
す。例えば、行政に関していえば、法務省で
蒲 この 4 月から、熊田先生には刑事系の
に やり甲 斐 を 感 じて 、飛 び つ い た 次 第
は、法曹有資格者を含めて法科大学院出身
科目を中心に本学で授業をご担当いただい
です。
者が施策の企画立案や各種行政業務に
ておりますが、検事時代のご経験を活かした
携 わっていますし、他 府 省 あるい は 地 方
特 色 ある授 業を実 施してい た だくことを
卒業後も、修了生は
自治体でも同様であると聞いています。そう
期待していますので是非頑張ってください。
OB会に出席して情報交換。
いう点からして多様な社会経験を有する
さて中島先生も、裁判官を退任されて、
人たちが集い、実践的な法律知識を身につ
ける中で、共に競い合って法曹を志すとい
うのは、司法を含めたこれからの日本を考
えた時に、極めて重要なことではないかと
思います。もちろん、社会経験がなくともバ
イタリティーに溢れた若い人たちが法曹を
志すというのも大 変 重 要であり、むしろ、
それなくして日本の将来はないと思います
が、今後ますます、バランス感覚に優れ、多
様な経験と高度な専門知識を持った法曹
が必要とされることは間違いありません。
07 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
本学教員になられたわけですが、その理由
蒲 お話しをお聞きすると、お二人とも、
をお聞かせいただけますか。
本学の理念に共感して、前職をなげうって
中島 私は裁判官時代に、裁判所事務官
本 学 教 員 に 就 任してい た だ い たようで
を内部登用して書記官を養成する書記官
(笑)、本当に感謝申し上げます。
研 修 所( 現 裁 判 所 職 員 総 合 研 修 所 )の
さて最 近 、法 科 大 学 院を修了して得ら
教官を 2 回経験させていただきましたが、
れる「法務博士」の学位が再評価されつつ
法 学 部 卒 の た めの 研 修 課 程よりも、中 学
あるなど、法 科 大 学 院 に 対する風 向きが
高校卒を含む法学部以外の卒業生のため
変わってきたという印象を持っています。
の 研 修 課 程 が 好 きで 教 え 甲 斐 を 感 じ 、
いず れ は「 法 務 博 士 」が 、MBA と同 様 の
裁判所内の活気は、法学部以外の研修生
価値あるものとして社会で受け入れられる
の 登 用 制 度 が 支えていると考えておりま
と考えており、本学の教員を務め、数々の
HYBRID LAWYER / TALK
社会的事件やビジネス分野で活躍している
大 手 法 律 事 務 所 に 就 職した 優 秀 な 女 性
また 、O B 会 組 織を 充 実させる必 要 性 も
弁護士の久保利先生も
「法務博士が企業に
修了生もおり、国内の法律事務所との交渉
感じます。
入って法務だけに閉じこもらずに、幅広い
の窓口になっています。
分野を経験すれば、経営陣の一角を占める
さらに 本 学 の もう一 つ の 特 徴として、
これからの法曹に
時代が来る」、
「 MBA 、会計大学院出身者
司法試験を絶対の目標として目指してい
求められるものは「専門性」。
や法務博士が企業トップになるとき、日本
ない 社 会 人 学 生 の 存 在 が あります。修了
企 業 も様 変 わりするはず 」と指 摘されて
後 、一 度 も 司 法 試 験 を 受 験 し な かった
蒲 ご指摘のように、本学の OB 会は本当
おり、現 に 本 学 修 了 生 は 、法 曹 以 外でも
弁 理 士 のご 夫 婦と同 窓 会 でお 会 いした
に 充 実しており、毎 年 行 わ れている懇 親
社会の様々な分野で活躍しています。
際、法科大学院での勉強が仕事に大変役
パーティでは、法曹関係者以外の OB も、
中 島 先 生 は 、これまで多くの 修了 生を
立っていると言っておられましたし、ある
奥さんや子ども同伴で出席して盛り上がっ
見てこられたわけですが、この点どうお考
現業官庁のお役人は修了後に本省の企画
ています。
よその法科大学院では、OB 会が
えですか。
部 門 に 抜 擢され 、目 的を達したと述 べて
全く機能していなかったり、機能していても
中島 本学の特徴として、司法試験の結果
お ら れ ます 。現 在 も 米 国 公 認 会 計 士 の
司法試験に合格できなかった人は全く参加
が不首尾に終わった修了生もOB 会に多数
資格を持っておられる学生さんで日本の
しないというところも多いようですが、本学
出席して情報交換をしている点があげられ
司法試験の受験は考えていない方もおら
ではそのようなことはありません。それは
ます。その席では、司法試験の結果は不首尾
れますし、医師の資格を持った学生さんに
本学が「法務博士」の価値を当初から十分
でも、投資顧問会社、外資系アパレル企業
も同様の方がおられます。これらの学生・
に認識し、その養成という観点も教育の中
の営業部門、地方自治体の法務部門、新聞
修了生たちに接すると、
「 法務博士」の肩書
で常に意識してきたからだと思います。
社などでいきいきと活 躍されておられる
の持つ社会的機能の可能性を感じますし、
では 、次 に お 二 人 に 同じことをお 聞き
修了 生 に 会うことができます。台 湾 の 某
法 科 大 学 院 の 授 業 の 責 任 を 感 じます 。
した い のですが 、これ からの 法 曹 に 求 め
熊田 彰英(くまだ あきひで)
平成10年に検事任官して以来、16年間にわたり、各地の検察庁のほか、最
1969年生まれ。京都大学法学部卒業
高検刑事部、東京地検特捜部、法務省刑事局、同大臣官房秘書課等、法務・検
弁護士(第二東京弁護士会所属)
察の枢要部署において勤務するとともに、在大韓民国日本国大使館におい
AKIHIDE
KUMADA
のぞみ総合法律事務所弁護士
て法務アタッシェを務める。
この間、検察官として、一般刑事事件をはじめ、重
桐蔭法科大学院教授
大殺傷事件、組織犯罪、粉飾決算事件、脱税事件、贈収賄事件等社会の耳目
1998年4月 検事任官(東京地方検察庁)
を集める事件の捜査・公判を多数担当したほか、法務官僚として、刑事立法、
以降、大阪地方検察庁、東京地方検察庁、
危機管理、不祥事対応、政策の企画・立案、国際協力等多様な行政職務に従
鹿児島地方検察庁名瀬支部などを経て
事し、外交官あるいは韓国法制の専門家として、犯罪人引渡、司法協力、訴訟
2005年3月 法務省刑事局
2007年7月 在大韓民国日本国大使館一等書記官
2010年9月 最高検察庁
2012年4月 法務省大臣官房秘書課
2014年4月 桐蔭法科大学院教授就任
案件、外交交渉等様々な日韓問題を担当。
日本の将来を担う人材を育てたい。
高い志を持った人たちの手助けをしたい。
̶熊田彰英
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 08
TOSHIRO KABA × AKIHIDE KUMADA × HAJIME NAKAJIMA
られるものは何であると思いますか。私は
の経験を積み、専門的な知識を備えた人が
「ハイブリッド法曹」に育てるという本学の
「専門性」ではないかと考えています。社会
法曹になる。当然それが検察官であっても
方針は今の日本の法曹の弱点を突いたもの
が 複 雑 化し、特 に IT を中 心として次 々と
裁判官であってもいいわけですが、そういう
であり、今後の法曹に求められる方向を先
新しい 業 態 が 生まれていく中 、弁 護 士 が
法曹が多く誕生するというのは社会にとっ
取りしたものであると思います。さらに 、
従 来 からある離 婚 や 相 続 等 の 一 般 的 な
て大変有益で、必要なことだと思います。
OB 会組織で法曹以外の道に進んでいる
分 野 だけを取り扱うのでは 、日 本 全 国 に
中島 監査法人は、
「監査」
と
「コンサルティ
修了生の横のつながりを強化することに
あまねく法 の 支 配を行き渡らせることは
ング」を意識的に分けることによって業態
よって、さらに本学の持っているこの方向
困 難 です。そ の た め に は 本 学 のように 、
を拡大してきました。日本の法律事務所は
を強化することができると思います。
例えば IT の分野で活躍し専門知識を持つ
「訴訟」
と
「コンサルティング」のうち、
「訴訟」
人が法曹資格を取り、関連分野の事案を
に 重 心 を 置 き す ぎ て い ると 思 い ま す 。
実務家教員が中心の
取り扱うといったことが必要であると考え
「二割司法」といわれるように訴訟などは
ています。そして本学は、そういった法曹で
所詮社会の二割の役割しか果たしていま
ある「ハイブリッド法曹」を輩出することを
せ ん 。む しろ 日 本 の 企 業 社 会 を 支 える
蒲 最後にこれから法科大学院入学を目指
目指しているわけです。
「コンサルティング」の役割を果たしてこそ、
す方々にメッセージを送りたいと思います。
熊 田 全く同 感です。検 察 官 や 裁 判 官を
「法の支配」に参加したことになると思い
昨年の本学パンフレットにおける対談での
含めると、法曹としての「専門性」には様々
ます。そ の 役 割 を 果 たすた め に は 、そ の
久保利先生の言葉を借りれば、
「どんなに
な意味があるかと思います。要するに、その
業界の最先端の未だ判例のない問題点の
増えたとしても弁護士ほど素敵な仕事は
道のスペシャリストでなければならない、
議論ができるだけの専門性を身につける
ない 」のであって、法 曹 資 格は 、皆さんの
プロフェッショナルでなければならないと
必要があります。その意味で、すでに各界
人生を変えるのに十分な価値があるもの
思います。ですから司法以外の分野で一定
の 専 門 性 を 持った 社 会 人 学 生 を 集 めて
です。そして会社を辞めるというリスクを
09 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
実践的な授業が特徴。
HYBRID LAWYER / TALK
犯さず 、平日 夜と土 曜 に 通うだけで司 法
そういう意味では、大学を卒業してすぐに
事 実を掘り下げていく中で、素 朴 な 正 義
試験に挑戦できる本学は、社会人の皆さん
法科大学院に入学したいという人にとって
感に基づい た仕事ができると感じたから
にとって十分考慮に値する選択肢であると
も、本 学 は 有 力 な 選 択 肢であると思って
でした。実際、これまで検事として、それを
考えています。
また本学は、現役の弁護士は
います。是非本学に入学して、我々教職員
実践してきたわけですが、当然、
このことは
もちろん、熊田先生のような元検事や、中島
一同と共に、その夢を実現するため一緒に
弁護士であっても裁判官であっても同じで
先生のような元裁判官といった、実務家教員
歩んで行っていただきたいと思います。
あると思っています。
が中心となって実践的な授業を行っている
法 曹 は 、人 を 支え、社 会 を 支える職 業
ところに特徴があります。従って社会人の
法曹は、人を支え、
です。だからこそ、どのような立場であれ、
皆さんにとっては、授業での内容が現実の
社会を支える職業。
大いなるやりがいを感じることができるの
業務にも大いに役立つと思います。是非、
です。法の支配は国家の礎であり、それを
桐蔭で働きながら学ぶことによって、法曹へ
中島 法曹は「法律」の専門家ではなく、
担っているのは法曹です。広い視野を持ち、
の夢を実現させていただきたいと思います。
物事を考える上で、
「 意見」
「 事実」
「 証拠」
豊かな社会経験と専門的な知識を持って
また、桐蔭は社会人向けの夜間校である
を分けて議論を整理する実務的スキルの
いる人、高い志を持ち、意欲に溢れる人を
印象が強いかもしれませんが、昼間の部の
専門家であると考えるべきで、そう考える
司法は求めています。努力と志次第で無限
学生もこれまで多数、司法試験に合格して
と、実務家の多い本学での勉強の汎用性は
に広がる世界です。私がそうであったよう
います。合格した人に話を聞くと、勉強時間
大変広いし、大変面白いものです。是非、
に、検事という職業一つとっても様々な道
を確保することが困難な状況下で精一杯
このような観点で我々の勉強の輪に加わっ
が開けています。一人でも多くの人が法曹
努 力している社 会 人 学 生と交 流し、切 磋
て欲しいと思います。
を志し、高度な法的素養を身につけ、
「 ハイ
琢磨することは大いに刺激になり、目標を
熊田 私が法曹を志し、検事任官したの
ブリッド法曹」
として国内外を問わず様々な
達成する動機付けとなったと言っています。
は 、多くの 人に 出 会い 、痛 みを知り、自ら
世界で活躍されることを期待しています。
1955年生まれ。東京大学法学部卒業
21年間の裁判官時代の中で、裁判官の補佐的専門職である書記官の内部
登用の研修機関である書記官研修所の教官を2回(2回目は事務局長)経験
元東京高裁判事・弁護士(第一東京弁護士会)
して、特に法学部以外の卒業者に対する法学教育の醍醐味に目覚める。
中島 肇(なかじま はじめ)
他方、東京地裁の破産・再生事件の専門部である民事 20 部の裁判長代理
HAJIME
NAKAJIMA
中島肇法律事務所
桐蔭法科大学院教授
(「代貸し」
と呼ばれる)時代に、三洋証券、大倉商事、山一証券等の大型倒産
1986年4月 裁判官任官(名古屋地方裁判所)
を処理し、明治時代から続いた旧破産法のもとで現代型の大型倒産の工夫
以降、東京地方裁判所判事、最高裁判所書記官研修所教官、
と立法提言(民事再生法の立法、破産法改正)
に関わったことから、倒産処理
同研修所事務局長、裁判所職員総合研修所研修部長などを経て
の醍醐味に目覚め、倒産法分野の著書が多い。裁判官退官後は、司法試験
2007年3月 東京高等裁判所判事を最後に退官
4月 桐蔭法科大学院教授就任
協会ADRの裁判長)、原発事故後は、原子力損害賠償に関する政府の指針
考査委員(商法)に就任、全国銀行協会のあっせん委員会の小委員長(銀行
作りを行う原子力損害賠償紛争審査会の委員として現在もこの方面の処理
にも当たっている。原子力損害賠償の指針作りに携わった現職の官僚達を
客員教授に招いて桐蔭法科大学院に設立された「原子力損害と公共政策
研究センター」
において、
この方面の研究と情報発信をしている。
専門性を持った社会人の「ハイブリッド法曹」育成は、
今後の法曹に求められる方向を先取りしたものである。
̶中島 肇
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 10
HYBRID LAWYER
INTERVIEW
司法試験
活躍する
合格者篇
修了生篇
医大、省庁、保険会社など、様々な業種から法曹界へ。
勉強方法から実務までお聞きしました。
「ハイブリッド法曹」
インタビュー !
11 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
HYBRID LAWYER / INTERVIEW
ハイブリッド法曹 インタビュー
合格者篇
以前の職業は?司法修習後の進路は?
桐蔭法科大学院修了生の「ハイブリッド法曹」データ。
※本学の社会人学生を対象にしたグラフです。
職種別司法試験合格者
司法修習後の進路
その他(派遣社員、
フリーター)
法科大学院名
弁護士で
官公署等に
勤務
一般企業社員
弁理士
(司法試験合格者 他校比較)
裁判官
議員秘書
最終合格者
50
桐蔭法科大学院
桐蔭法科大学院
+ 大宮法科大学院
弁護士で
企業に勤務
法律事務所職員
東京都内の社会人対応の法科大学院では
トップクラスの司法試験合格者数です。
114
● 都区内の夜間授業開設校
弁護士事務所に
勤務
司法書士
公務員
42
23
筑波大学法科大学院 ※
金融機関職員
公認会計士
大東文化大学法科大学院
● 近隣の有名私立校
59
54
43
42
36
32
23
青山学院大学法科大学院
医師
東洋大学法科大学院
駒澤大学法科大学院
神奈川大学法科大学院
「ハイブリッド法曹」育成を掲げて有職社会人
になって、現在米国のスタンフォード大学に留学
に 積 極 的 に 門 戸 を 開き、社 会 人 の た め の 法 科
している小川敦さんのように法曹の道を極める
大 学 院 の 中でフロントランナーとしての 地 位を
方もいらっしゃいます。過去にないタイプの法曹
確 立した 、桐 蔭 法 科 大 学 院 。本 学における司 法
を 多 数 輩 出してい る 本 学 は 、法 曹 界 を はじめ
試験合格者の経歴は実に様々。医師や公務員、
社会の新しい力として注目を集めています。
金融機関職員、通信や製薬等の一般企業社員、
3 年制のカリキュラムを有する本学では、平成
さらに議員秘書、フリーターといった多種多様な
関東学院大学法科大学院
國學院大学法科大学院
東海大学法科大学院
(平成 19 ∼ 25 年実績)
※開設時期の関係で過去 6 年分の実績となります。
人材が集い、学び、司法試験に合格しています。
25 年の司法試験が 7 回目の挑戦となり、過去 7 回
の 試 験 の 累 計 で 5 0 名 の 合 格 者 を 輩 出してい
司法修習後の進路は、医師を続けながら合格
ます。この数字は、未修者コースのみを設置し、
最 終 合 格 者 数 は 1 1 4 名( 昨 年 の 合 格 者 数 は
10 名)。旧司法試験時代から司法試験合格者を
した 越 後 純 子さん が 現 在 、日 本 初 の 国 立 大 学
都 区 内で社 会 人 対 応を 標 榜して開 講する法 科
輩出している近隣の有名私立大学と比較しても、
附属病院・院内弁護士として活躍中。また裁判官
大 学 院 ではトップ クラス の 成 果 。な お 、本 学 は
全く遜色ない数の合格者を出しています。
大 宮 法 科 大 学 院と統 合 、両 校 合 わ せ た 過 去 の
50歳の挑戦!みんなの激励が私を合格へと導いてくれました。
1982 年、中央省庁への入省以来、自分の中で
が目的で、単純に教科書を丸暗記するのではない
眠っていた学生時代からの夢を実現させたいと思
実践的な授業の代表例。桐蔭を選択したことに
い、50 歳の時に法曹への舵きりを決断しました。
間違いないと確信した瞬間でした。
そこで、まず都内にある法科大学院を徹底的に
今から振り返れば 法曹を目指す過程で、いち
リサーチ。その中から桐蔭を選んだ理由は、授業
ばん思い出に残っていることは、実は最初の司法
開始時間です。東京キャンパスは 19 時授業開始と
試験に落ちた時です。正直、落ち込みました。
でも、
いう、他 校にはないメリットが ありました 。次 の
桐蔭の先生方や先輩たちの激励が自分を後押し
選択ポイントは有職者の合格実績。
これは教授陣
してくれました。そして2 回目で司法試験合格へと
の優秀さを示すもので、迷わず入学を決めました。
導いてくれたのです。これからは自身の社会経験
授業は驚きの連続、
とりわけ民事演習は強烈で
や人生経験を活かして、個性ある法曹として社会
した。ひとりの学生に集中的に質問を浴びせ続け
に役立ちたいと思っています。それが生涯現役を
●
るので、初めての時は終了後、疲れきって何もでき
目指す、
自分の使命。
まだまだ若い人には負けられ
●
ない状態に。
これは法的思考力を身につけること
ません!
鈴木良之さん
● 中央大学法学部卒業
● 中央省庁勤務
12 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 12
支えてくれた人に感謝!桐蔭には自分を成長させてくれる学友がいます。
厚井久弥さん
●
●
●
●
慶應義塾大学大学院法学研究科修了
行政書士/法律事務所勤務
12 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
自分は群馬県の高崎に暮らし、赤坂の法律事務
を支えてくれたすべての人に感謝しています。
所にパラリーガルとして勤務しながら、弁護士に
そもそも自分が弁護士を目指したのは、人の
なる挑戦を続けていました。桐蔭に入学して、
まず
生き様に間近で接することのできる仕事を望んだ
感じたことは自分の視野が広がったこと。講義で
からでした。他人の人生に関わり、報酬を得る、
その
学ぶと同時に学生間の議論を通じて学ぶことも多
うえ感謝されるのであれば、
これ以上のことはない
く、単なる法律知識だけではなく
「世の中の見方」
が
と思います。弁護士は「社会生活上の医師」
といわ
身に付いて自分でも成長を感じました。
さらに桐蔭
れることがあります。医師の如く、自分が人の悩み
では年齢や出身校はもちろん、様々な職務経歴を
に真摯に向き合い、解決を模索して、新しい人生の
有する学友と出会えることができました。在学中の
展望を得た依頼者に感謝される。それこそが自分
3年間は片道2時間近くかかる高崎の自宅と、東京
の理想とする弁護士の姿なのです。
の 職 場と学 校 の 行き来で辛い 時が ありました 。
今、夢の入口への第一歩を踏み出します。初心を
でも、なんとか乗り切れたのは学友たちの励まし、
忘れず、人の話を真摯に聴き、依頼人の心のケア
そして家族や職場の理解と応援でした。改めて自分
まで出来る弁護士を目指したいと思います。
リアルな現場を体験するエクスターンシップが役にたった。
河智了顕さん
●
●
●
桐蔭横浜大学法学部卒業
09 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
自分は桐蔭横浜大学法学部の出身です。弁護士
中で何かが大きく変わったような気がします。
を目指していたので迷わず大学院の横浜キャン
自分が弁護士になろうと決めたのは、単に人の
パスに進学しました。周辺には娯楽施設がない
悩みを聞くだけに留まらず、
それを法的な解決へと
ので、とても静かに勉強に集中することができま
結びつけることができるからです。
そして弁護士は、
した。もちろん大学と同様、学生と先生の距離の
他人の人生に深く関わる責任の重い 仕事です。
近さも決め手のひとつでした。在学中、特に印象に
自分は大学生の時から、不登校やひきこもりの
残っている授業は、エクスターンシップです。実際の
青少年に関わるNPO 法人で活動をしていました。
弁護士事務所でリアルな仕事を体験する法実務
だから人間として、生き方について学ぶことも、
研修で、机の上だけでは知ることのできない世界
法律を学ぶことと同じぐらい大切だと思っています。
が、
とても刺激的でした。実際の事件の一端を垣間
桐蔭とNPO 活動で学んだことを心の糧に、これ
みながら現場に立ち会い、その現場で人が本気で
からは法曹として、ひとりの人間として、誰に対して
怒る様を目の当たりにして、いままで勉強してきた
も分け隔てなく誠実に向き合える弁護士を目指し
ことと、
リアルな世界が繋がって、ここから自分の
て、
さらに頑張っていきたいと思います。
仕事を持つ人間の立場や状況をこれほど考えた学校はなかった。
大下泰高さん
●
●
●
●
大阪市立大学法学部卒業
司法書士
13 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
13 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
1998 年、私は司法書士として独立しました。
的に桐蔭へ入学しました。
以来、様々なお客様の相談にのって問題を解決して
資格試験は司法書士の時に経験しているので、
きました。やがて仕事が安定していくのと並行して、
私の頭の中には具体的なイメージがありました。
何か物足りなさを感じるようになったのです。お客
それを今回は司法試験というゴールに向けて計画
様は私を頼りにしてくれているのに、司法書士では
を組み立て、
実行しました。
限界があり、応えられない部分がある。
これはお客
そして司法試験に合格して、この 3 年間を振り
様にとっては不便なことであり、
私にとっては不本意
返ると、仕事を持つ人間にとって桐蔭ほど社会人の
なことでした。もっと広範囲にお客様の相談に応え
立場や状況を考えた学校はなかったと思います。
られる弁護士になりたい。そんな思いが日々強く
正直、司法書士の時と違って1人ではとても続け
なり、
司法試験に挑戦することにしました。
られなかった。それでもゴールできたのは、個性
法科大学院の選択に際しては、都内の通える
あるカリキュラム、先生方の熱意、そして同期の人
立地にあること、そして仕事を終えてからも間に
たちとの出会いがあったからこそ。桐蔭と出会えた
合う授業開始時間であること。以上の2点から必然
ことに、
深く深く感謝しています。
HYBRID LAWYER / INTERVIEW
ハイブリッド法曹 インタビュー
合格者篇
医師と弁護士の二つの視点で、様々な問題を法曹として解決していきたい。
私は、子どもの頃から『みんな』
というのは、
とき
あった私は、病院には色々な問題があり、その多く
に 間 違った 方 向 に 行くものと考えていました 。
が法律に関わる問題であることに気が付きました。
法曹は、そんな『みんな』が間違った方向にいった
患者さんがより良い 医療を受けるためには、
とき、
『みんな』
に入らなかった少数派の方々を守る
まず、医師が気持ちよく働ける環境を作らなければ
ことのできる仕事だと思い、弁護士を志しました。
ダメだ、そう思い、昔からの思いに火がつき、司法
しかし、高校時代、医師もまた病める人を救うこと
試験受験を決意しました。
ができる素晴らしい仕事だと思い、また、家庭の
桐蔭法科大学院では、熱意ある教員の方々や、
事情で東京の大学への進学ができなかったので、
各界で活躍している非常に意識の高い同期にも
地元の医学部へ進学しました 。
出会えました。今も仲間との集まりや、関係は一生
その後 、医師になり、研修医を経て、専門の腕を
の財産です。
●
磨く中、病院で少数派になった医師が様々な問題で
これ からは 、医 師と弁 護 士と、二 つ の 視 点を
●
辛い思いをしているのを目の当たりにしました。
持っていなければ見えない視点から、様々な問題
●
もともと、
『 みんな』が正しいかを考える思考の
提起をし、
法曹としてそれを解決していきたいです。
鈴木孝昭さん
●
群馬大学医学部医学科卒業
都内民間病院勤務
11 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
授業で学んだことが仕事に役立つことも。先生方には感謝しています。
私 は 東 京 の 多 摩 地 域で、地 域 密 着 型 の 司 法
であるという印象がありました。
ところが桐蔭での
書士としてキャリアを積んできました。ここ数年、
授業は、経験豊富な先生方の実践に基づく授業で
仕事も安定してきましたので、司法書士としての
あり、大変分かり易く、楽しみながら学ぶことがで
専門性をより高めながら、さらに仕事の幅を広げ
きました。そのおかげで、司法試験に合格すること
たいと思い、司法試験に挑戦することに決めまし
ができましたし、授業で学んだことが仕事に役立
た。もっとも、仕事は続けたいと思っていましたし、
つということも多々ありました。桐蔭の先生方に
せっかく法科大学院で学ぶのであれば、現在の仕
は、本当に感謝しています。
事にもプラスになればと思い、
「 ハイブリッド法曹
私は、司法修習後は、これまで仕事をしてきた
の育成」
を掲げる桐蔭に入学を決めました。
多摩地域に戻り、弁護士として、地域に貢献したい
私は、民事系科目については、仕事で取り扱って
と思っています。特に、これまで取り組んできた成
●
いたため、特に不安はありませんでした。他方、公
年後見の分野においては、今度は弁護士として、
●
法系科目、刑事系科目については、本格的に学ぶ
ご高齢の方、障がいをお持ちの方の権利擁護活動
●
のは大学生の時以来でしたし、非常に難解な科目
に取り組んでいきたいと思っています。
井上悠太さん
●
東京都立大学法学部卒業
司法書士
13 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
一流の実務家教員と接したことが大きな財産になりました。
桐蔭には、魅力的な先生方が数多くいらっしゃい
ことで、桐蔭での教育から、合格後の実務の世界へ
ます。
まずは、元裁判官の先生。授業では一見難解
とスムーズに進んでいけることを期待しています。
な法理論も、核心を突いた指摘によってシンプルに
私にとって司法試験は過酷な試験で、自分の
理解することができました。話がわかりやすく記憶
限界に挑み続けた受験生活でした。司法試験は
に定着するので、今でも授業を思い出すことが多い
論文が勝負なので、わかりやすい文章を書くことが
です。そして、知財がご専門の先生には、厳しくも
大切です。自分で書いた文章が、他人にとってわか
温かく、最後まで熱心に指導していただきました。
りやすいかを自分で判断することは難しいので、
図解を用いたレジュメがわかりやすく、短時間で
先生方のところへ質問に行き、サポートしていた
授業内容を理解することができました。企業法務
だくことも多かったと思います。
分野の先生の授業も印象的でした。学生の意見を
合格発表の日、法務省の掲示板で自分の番号を
●
●
自然に引き出し、議論の流れを整理するファシリ
見つけて、
すぐに先生方に電話で連絡をしたら、
ま
テーション能力の高さから、
交渉の専門家であること
るで自分のことのように喜んでくれました。
ここまで
を実感しました。一流の実務家の先生方と接した
がんばってきて本当によかったと思えた瞬間です。
貝原怜太さん
●
桐蔭横浜大学法学部卒業
11 年 3 月 桐蔭法科大学院修了
13 年 9 月 司法試験合格
※司法試験合格者への撮影・取材は2013年10月∼11月初旬に行われました。
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 14
米国スタンドフォード大学ロースクールに学ぶ今、
桐蔭で学んだ日々が思い出されます。
小川 敦さん
裁判官在外研究員
(スタンフォード大学ロースクール留学中)
慶應義塾大学
法学部政治学科卒業
● 桐蔭法科大学院修了
●
裁判官
私は、桐蔭横浜大学法科大学院を修了した後、裁判官として法曹
策を模索・創造し、法的スキルを駆使してこれを実現していくこと
の道に入り、広島地方裁判所で刑事裁判、静岡地方裁判所浜松
が求められます。
こうした法律家の努力が、紛争の予防、和解、適正
支部で民事裁判を担当し、現在は裁判官在外研究員として米国
な裁判の実現につながり、ときには、必ずしも法律だけからでは
スタンフォード大学ロースクール( Stanford Law School )に
導けない、素晴らしい事案の解決がもたらされることもあります。
留学し、主に刑事陪審制度について研究しています。
このように、創造的・実践的な仕事である点で、法律家は魅力ある
アメリカの刑事陪審制度は、広く一般市民の中から選ば れた
職業の一つであると思います。
12 人の陪審員が有罪・無罪を決めるというものです。裁判官が
また、ロースクールには、様々なバックグラウンドをもつ人材が
評議・評決に加わらない点など、日本の裁判員裁判と異なるところ
集まります。米国では、そもそも法学部というものがないため、ロー
は ありますが 、分 かりやすい 審 理 を 実 現するた め の 工 夫 等 に
スクールの学生は,基本的には法学以外の分野を学んできた人たち
ついては日本と共通するところがあり、今後の裁判員制度の運用
ですし、もちろん社会人経験を経てロースクールに入学する人も
を考える上で参考となる点があるように思います。
少なくありません。桐蔭ロースクールも夜間の授業を開講している
スタンフォード大学ロースクールの授業は、実務(ケース・判例)
こともあり、やはり多様な人材が集まっています。私自身、桐蔭ロー
に則して、法の趣旨(法律が定められた目的や社会的背景等)を
スクールでさまざまな分野の経験を有する人たちと知り合い、一緒
学んでいくというもので、大変充実したものとなっています。
また、
に勉強する中で、法律のみならず、多分野の知識・考え方に触れ、
教員のみならず、学生が活発に発言し、議論を深めていく点も魅力
自らの知見を深めることができました。
です。こうした点については、桐蔭ロースクールにおける授業と
もとより、法律という分野は、家庭、労働、経済、行政、治安等、
雰囲気が似ていることもあり、若干懐かしさも感じています。
社会のあらゆる側面と関係を有します。
したがって、社会人経験の
また、
ロースクールの講義のほか、法廷傍聴や米国の法律家との
ある方は、法律家としてその経験を活かすことができますし、社会
議論を通して多くを学ぶことができています。たとえば、米国は多
人経験を有しない方も、法律家として仕事をしていく中で、多くの
民族国家であり、
ときとして裁判の結果が人種差別的であると批判
社会事象に触れることができます。
こうした点も、法律家というキャ
され、全米的な抗議運動に発展することがありますが、このような
リアの魅力的な点なのだと思います。
問題について様々な立場の法律家と議論し、米国司法制度に対す
確かに、法律家になるのは簡単なことではないかもしれません。
る理解を深めることができたのは、非常に良い経験となりました。
法律家の仕事自体も、容易なものではありません。しかし、私の
このように、米国での研究生活は大変充実していますが、連日裁判
経験に照らせば、ロースクールでの生活は楽しいものですし、法律
を傍聴していると、日本での裁判官としての日々が恋しく感じられ
に関する素養がなくても、順を追って勉強を進めていけば、必要な
ることもあります。
知識・思考力は身に着きます。そして、勿論、法律家の仕事は非常に
さて、日米を問わず、ロースクールの授業は、単に法律の規定を
やりがいがあります。
覚えるという無味乾燥なものではなく、その法律をどう解釈し、
どう
もし、
この文章を読んだ方が、
この仕事に少しでも魅力を感じて
用いるか、
という創造的な思考力を鍛えるものだといえます。そし
くれたらとても嬉しいです。
て、
この想像力・思考力こそが、法律家に求められる能力なのだと
そして、皆様が、桐蔭ロースクールで充実した日々を過ごされ、
思います。
法律家になり、そしていつか一緒に仕事ができたら、
こんなに素晴
すなわち、法律家は、単に法律を知っているだけで十分な仕事が
らしいことはありません。
できるとは限りません。法律家は、法に則して、事案の最良の解決
15 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
HYBRID LAWYER / INTERVIEW
ハイブリッド法曹 インタビュー
修了生篇
越後 純子さん
藤井 寿さん
金沢大学附属病院
経営企画部副部長、特任准教授
●
筑波大学大学院
医学研究科修了(医学博士)
● 桐蔭法科大学院修了
●
国立大学附属病院
医師として仕事を続け、
桐蔭で学び、
日本初となる国立大学附属病院の院内弁護士に。
芝大門法律事務所
東京大学教養学部卒業
新日本監査法人入所
● 桐蔭法科大学院修了
●
法律事務所
弁護士として、公認会計士として
「ハイブリッド法曹」の新たな道を切り開く。
私は、
昼間は医師として仕事をしながら、
夜間桐蔭で法科大学院に
大学を卒業し、会計士として勤務している中、ビジネスにおける
通うことができたので、
キャリアを中断することなく法曹資格を得る
法律の重要性を知り、仕事を継続しながら法曹資格の取得を目指
ことができました。そして、国立大学病院において初めてのハイ
すことのできる桐蔭法科大学院への入学を決意しました。
ブリッド法曹として多くの困難に遭遇しながらも、4 年間キャリアを
初学者として桐蔭法科大学院に入学し、司法試験に合格する
積んできたここで、それ以上の価値を見出すことができました。既定
までは険しく苦しい道のりでしたが、職場の理解、大学院の先生や
路線では決して経験できなかった新しい世界を現在も日々体験して
OB の方々、同期の仲間の助けもあり、何とか合格することができ
います。不確実な世界に歩み出すことは勇気がいることだと思い
ました。今後は、公認会計士としてのキャリアを生かしながら、社会
ます。
しかし、桐蔭には、社会人がいきなり仕事をなげうって、司法
により貢献できるよう、研鑽を積んでいきたいと考えています。
試 験に 挑 戦するのではなく、仕 事を続け、自 分 の 適 性を見 極 め
法曹界は厳しい状況ですが、だからこそ「ハイブリッド法曹」と
ながら、司法試験に挑戦できる環境があります。あなたも桐蔭法科
して他と差別化して道を切り開くチャンスだとも思っています。
大学院でハイブリッド法曹への一歩を踏み出してみませんか?
皆さんが司法試験に合格して活躍されることを願っています。
日高 鑑さん
中田 千寿さん
弁護士法人大江橋法律事務所
医療機器メーカー
東京大学法学部卒業
● 大手国内メーカー入社
● 外資系証券会社入社
●
●
●
慶應義塾大学総合政策学部卒業
桐蔭法科大学院修了
● 専業主婦
●
桐蔭法科大学院修了
法律事務所
医療機器メーカー
仕事の後も勉強に励む仲間の姿が刺激に。
結婚して子育て後に、司法試験に合格。
お互い切磋琢磨しあって、司法試験合格を目指す。
現在は医療機器メーカーの社内弁護士として活躍。
桐蔭法科大学院への入学を考えるきっかけとなったのは、転職
桐蔭を修了後、子育てを経て司法試験に合格しました。現在は
する際の面接で、後の上司となる者から奨められたことでした。
医療機器メーカーで社内弁護士として勤務しています。子育ての
ロースクールに通いながら仕事を続けることで、
将来弁護士になった
ため一年ほど勉強できない時期があり、本当に合格できるか不安
際にアドバンテージとなるものを見つけられるのではないかとも
な時期もありました。しかし、働きながら合格を果たした桐蔭の
考え、入学を決めました。仕事とロースクールの両立は予想以上に
先 輩 方 が いることが 励 み に なり、何とか 合 格することができま
大変でしたが、
自分と同じように仕事の後に夜間コースに通うクラス
した。私のように子育てを経て合格する例はあまりないでしょう。
メイトの姿を見て、奮起することができました。桐蔭の夜間コースに
しかし、他人との比較ではなく、自分を信じる気持ちが一番大事
通う方の多くは有職者で、
そのバックグラウンドも多彩ですので、
そう
だと思います。桐蔭はハイブリッド法曹の養成を教育目標として
いった周りの方々から刺激を受けながら学べる環境が桐蔭にはある
いるので、様々なバックグラウンドを受け入れる環境が揃ってい
と思います。在学生のみなさんには、その環境を活かし、切磋琢磨
ます。よって、自分が置かれた環境が一般的な受験生と異なって
しあって合格を目指していただきたいと思います。
いても、自分を信じて勉強するのに最適な環境といえます。
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 16
HYBRID LAWYER / INTERVIEW
ハイブリッド法曹 インタビュー
杉田 義明さん
修了生篇
合格者篇
橋本 陽子さん
株式会社損害保険ジャパン
横浜ベイサイド法律事務所
東京大学法学部卒業 ● 安田火災海上保険株式会社
(現 株式会社損害保険ジャパン)入社
● 桐蔭法科大学院修了
早稲田大学政治経済学部卒業
株式会社日本興業銀行入社
● ロイタージャパン株式会社入社
● 桐蔭法科大学院修了
●
●
●
保険会社法務部門
法律事務所
企業内弁護士になった今、
大学卒業後、銀行と外資系企業に勤務、
桐蔭での経験はかけがいのないものでした。
そして桐蔭で学び、あまり縁のなかった法曹界へ。
昨今、法曹界、特に弁護士や司法試験、法科大学院を巡っては
私は 、大 学を卒 業してから、銀 行と外 資 系 企 業に 勤 めていま
さまざまな意見があります。私自身も一人の企業内弁護士として、
した。法曹界とはそれまであまり縁がありませんでしたが、本学が、
いろいろなことを考えさせられます。ただ、桐蔭法科大学院で得た
ハイブリッド法曹を理念に掲げていたことから、入学を決めました。
経験はかけがいのないものだったということは、今でも実感して
入学してからは、多種多様なバックグラウンドをもった同期から
います。司法試験は真摯に向き合えば、有職者でも合格できる試験
色々な刺激を受けました。みんなそれぞれ抱えるものも多く苦労
です。桐蔭法科大学院には,有職者が司法試験に挑戦するための
していましたが、限られた時間の中で最大限努力していました。
「土台」が用意されています。ただし、決して平坦な道ではありま
皆さんそれぞれに、仕事や家庭など抱えているものが あると
せん。
「 勇気」をもって一歩を踏み出し、
「 覚悟」をもって歩み続ける
思いますが、社会人を広く受け入れてきた本学では、忙しい人でも
ことが大切です。これから桐蔭法科大学院へ入学される皆さんが
司法試験に合格する道筋を示せるのではないでしょうか。そして、
充実した時間を過ごし、
これまで培われたキャリアを活かして活躍
苦労した分、それまでの経験が、実務に出てから生きてくることは
されることを願っています。
言うまでもありません。
田 和美さん
柳下 彰彦さん
石本哲敏法律事務所
弁護士法人内田・鮫島法律事務所
大阪大学理学部卒業
● 野村総合研究所入社
● 野村證券入社
● 桐蔭法科大学院修了
●
●
法律事務所 私にとって最高の法律事務所環境で、
慶應義塾大学大学院 物質科学専攻修了
化学メーカー入社
● 弁理士資格取得
● 桐蔭法科大学院修了
●
法律事務所
「なぜ法曹を目指すのか」
という原点を思い出し、
楽しく充実した日々を過ごしています。
化学会社のエンジニアから弁理士、そして弁護士へ。
私は、今年から法律事務所の弁護士として働き始めました。事務
私は、化学会社のエンジニアとして新製品の開発等の仕事をした
所では日銀が見える窓際の席をいただき、さらには、事務所の 4 人
後に弁理士資格を取得し、同社の知財部で社内弁理士として仕事を
の弁護士から様々なアドバイスもいただくことができ、前向きに
しました。
その後、
弁理士として独立し本学に通いました。
昼間仕事を
仕事に取り組むことのできる環境下にいます。この最高な事務所
しながら夜間授業に3年間通い、卒業後に司法試験を受けることは
の環境のおかげで、携わった事件はまだ少ないものの、楽しく充実
精神的にも体力的にも簡単ではありませんが、
「なぜ法曹を目指す
した日々を過ごしています。今では、司法試験合格を諦めなくて
のか」
という原点を常に思い出し、志を一緒にする社会人学生と接し
よかったとつくづく思います。
合格までの道のりは楽ではないですが、
モチベーションを保っていました。
本学の学生は、
社会人が多いためか、
合格の先に待っている楽しいことを考えて、頑張ってみてください。
意識が高いように思います。
また、授業のみならず教授陣やOB会等
また、桐蔭では、心強い先生方のサポートを受けることができ、
のバックアップも充実しています。道は決して平坦ではありませんが、
在学生はもちろん卒業生もゼミに参加が可能です。一人で悩まず、
志をもった皆さんが本学で学ばれるのであれば、
こうしたバックアップ
これらのゼミに参加をすることが合格につながると思います。
を上手に利用して司法試験合格を是非勝ち取って欲しいと思います。
17 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
ビジネス街からのアクセスに恵ま
分 。﹁ハイ
れた 東 京 キャン パスは 、日 比 谷 線
神 谷 町 駅か ら徒 歩 約
開 始 時 間 を 夜の
時に 設 定しま
て通えるよう、本学は 夜間講義の
終 えてか ら少しでも ゆとりを持っ
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ブリッド 法 曹 ﹂を 目 指 す 社 会 人の
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TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 18
恵まれたアクセス、充実の施設。
通いやすく、学びやすいから、頑張れる。
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9
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11 神田
市ヶ谷
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新宿御苑前
四谷
四谷三丁目
大手町
永田町
都営 大江戸線
6
外苑前
4
赤坂
8
東京メトロ 銀座線
六本木
一丁目
乃木坂
日比谷
霞ヶ関
5
2
2
溜池山王
東京メトロ 千代田線
10
新橋
6
芝公園
園
2
広尾
3
都営 三田線
6
白金高輪
勝どき
桐蔭法科大学院
東 京キャンパス
大門
● 東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」徒歩12分
●都営 三田線「御成門駅」徒歩8分
都営 浅草線
泉岳寺
白金台
目黒
霞ヶ関、丸の内、大手町、新橋から地下鉄で15分
圏内。
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立地にある東京キャンパス。日比谷線「神谷町
駅」から徒歩1分 、銀座線「虎ノ門駅」から徒歩
12分、三田線「御成門駅」徒歩8分と、ビジネス
CAMPUS
19 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
月島
● 東京メトロ 日比谷線「神谷町駅」徒歩1分
三田
三
恵比寿
HYBRID LAWYER
10 築地
築地
市場
赤羽橋
麻布十番
11
八丁堀
東銀座
御成門
成門
門
渋谷
9
8
12
汐留
汐
12
中目黒
4
6
2
神谷町
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宝町
銀座
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虎ノ門
門
六本木
9
13
5
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エリアからも徒歩圏内です。仕事が終わって
余裕を持って通える、働く人にこそふさわしい
学びの場です。
桐蔭法科大学院 東京キャンパス
東京都港区虎ノ門3丁目18-19
虎ノ門マリンビル12F
人形町
日本橋
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4
3
表参道
東京メトロ 日比谷線
7
15
三越前
二重橋前
国会
議事堂前
青山一丁目
明治神宮前
9
6
東京
国立競技場
赤坂見附
11
新御茶ノ水
神保町
新宿三丁目
13
東京キャンパス
講義室 4・5
利用時間は、朝9時から夜11時まで。
東京キャンパスは、全 9 つの講義室を完備。テストなどで最大 100 名収容
パソコンを設置した自習室など、充実した施設・設備。
いつでも、
あなたの向学心にお応えします。
できる大講義室から少人数のゼミまで、学生の人数にあわせて最適な
講義室が使えるようになっています。さらに自習室では、多くの法律書を
閲覧できるのはもちろん、インターネット環境や作成レポート出力に便利
なプリンターなど設備も充実。朝 9 時から夜 11 時まで利用できるので、少し
[東京キャンパスの主な施設・設備]
●
講義室1∼9(講義室7・8はゼミ室として 使用) ● 図書自習室
空いた時間でも気軽に学習できます。いつでも向学心に応えられる施設・
●
学生ラウンジ〈施設使用可能時間9:00∼23:00〉
設備で、あなたの頑張りを応援します。
東京キャンパス
図書自習室
東京キャンパス
学生ラウンジ
神奈川県横浜市青葉区鉄町
施設が充実した、桐蔭法科大学院「横浜キャンパス」
1614番地
横浜キャンパスの専用棟には、2万冊を収容する図書自習室をはじめ、講義室、
●
や研究室が設けられています。
さらに敷地内の「メモリアルアカデミウム」には
「陪審法廷」等、授業に活用できる施設が充実しています。
バス終点下車
●
[横浜キャンパスの主な施設・設備]
●
●
小田急線「柿生駅」から「桐蔭
学園」行バス終点下車
講義室 ● 図書自習室 ● 学生ラウンジ ● ゼミ室
● メモリアルアカデミウム
(陪審法廷、
サヴィニー文庫、
メモリアル
東急田園都市線「青葉台駅」、
「市が尾駅」から
「桐蔭学園前」行
ライブラリーなど)
法廷ゼミ室 ● 法情報検索室〈法科大学院棟使用可能時間9:00∼23:00〉
横浜キャンパス
法情報検索室
横浜キャンパス
陪審法廷
横浜キャンパス
図書自習室
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 20
未修者にも広く門戸を解放しようと、桐蔭法科大学院では法学既修者のみを
対象とした2年短縮コースを置かず、3年制の教育課程を基本としています。それ
は、実務法曹養成に特化した法学教育を行う専門職大学院にふさわしい教育を
③公法系、刑事法系、民事法系の基本法領域を「法律基本科目」
「実務基礎科目」
「基礎法学・隣接科目」
「展開・先端科目」の4科目群に分類・設定するなど、法律
を初めて学ぶ人でも無理なく習得できるカリキュラムを用意しています。なお、
実現させたいからに他なりません。そのために実務法曹に必要な知識や応用力、
標準3年コースの他、多忙な有職社会人の方を対象とした長期在学5年コースも
技術力、人格を3年間で段階的に身につけられるよう、①セメスター制の導入、
あります。この5年コースからその後の勉強の進み具合に応じて、在学期間を3年
②「基礎から応用、そして展開へ」という体系的で一貫したカリキュラムの構築、
または4年に短縮することもできます。
■ 3 ステップ の 段階的な教育プロセス
STEP
1
STEP
[ 1 年次]
基礎を固める
2
[ 2 年次] 基礎を固めながら応用する
STEP
3
[ 3 年次] 応用しつつ展開する
法律基本科目群から、講義科目 11 科目と、実務
1年次の基礎を固めながら法律知識を応用できる
基 礎 科目 群 から1 科目(法 情 報 調 査)を学 びます。
よう、法 律 基 本 科目 群 の 演 習 科目を中 心 に 履 修。
法 律 基 本 科目 群 から演 習 科目4科目、実 務 基 礎
「刑 事 訴 訟 実 務 の
科目 群 から2科目(「法 曹 倫 理」、
これらはすべて必修科目です。これらの科目を履修
さらに、実 務 基 礎 科 目 群 から1科 目(「要 件 事 実と
基 礎」)を必 修 科目として、履 修しなけ れ ば なりま
することによって、十 分 に 法 律 学 の 基 礎を固 める
事 実 認 定 の 基 礎」)の 必 修 科目が あり、基 礎 法 学・
せんが、それ以外はすべて選択科目ないし選択必修
こと、基礎的な法律知識を確実に理解し、定着させ
隣接科目群や展開・先端科目群の科目があります。
科目となっています。これは、これまでに 学 修した
ることが、1 年次における履修目標です。
確かな応用を実現するための基盤を形成するべく、
法律学の基礎と応用を踏まえて、各自の興味や関心
基礎法学・隣接科目群の科目を履修し、希望に応じ
に応じて、自由度の高い学修を確保し、自在に展開
て展開・先端科目群の科目も履修できます。
することを期待しているからです。
■ 2014 年 度カリキュラム(標準 3 年コース・モデル学年進行表)
● 法律基本科目群
(必修科目56単位)
前 期
前 期
後 期
3年次
前 期
後 期
公法総合演習2(2)
公法総合演習3(2)
公法総合演習3(2)
公法総合演習4(2)
刑法3(2)刑事訴訟法(4)
刑事法総合演習1(2)
刑事法総合演習2(2)
刑事法総合演習3(2)
手形法小切手法(2)
民事法総合演習1(4)
民事法総合演習2(2)
民事法総合演習3(2)
民事法総合演習4(4)
憲法1(2) 憲法2(2)
行政法(2)
刑事法系
刑法1(2)
刑法2(2)
民事法系
取引法1(4)
取引法2(4) 商法(4)
不法行為法(2)家族法(2) 民事訴訟法(4)
法情報調査(1)
要件事実と事実認定の基礎(2) 民事模擬裁判(2)
民事模擬裁判(2) 企業法務(2) 企業法務(2)
法実務研修(エクスターンシップ)
(短期)
(1) 民事弁護実務の基礎(2)
法実務研修(エクスターンシップ)
(長期)
(2) 弁護士の民事責任(2)
現代弁護士論(2)
(必修科目7単位の他、選択
科目4単位以上。
計11単位)
● 基礎法学・隣接科目群
(選択必修科目4単位以上)
● 展開・先端科目群
(選択必修科目18単位以上)
後 期
公法総合演習1(2)
公法系
● 実務基礎科目群
※赤字は必修科目、青字は選択科目。その他は選択必修科目
2年次
1年次
科目群
法社会学(2) 法史学(2)
外国法(英米法)
(2 )
法社会学(2) 法医学(2)
外国法(ドイツ法)
(2)
雇用と法(2)
債権回収と担保(2)
経済法の基礎(2)
税制と法(2)
倒産処理法(清算型)
(2)
国際私法(2)
国際民事手続法(2)
雇用と法(2)
債権回収と担保(2)
知的財産法(2)
環境と法(2)
住宅問題と法(2)
国際私法(2)
法曹倫理(2)
刑事訴訟実務の基礎(2)
特許権侵害と紛争処理(2)
著作・商標とその管理(2)
電子商取引と法(2)
医療と法(2)金融業務と法(2)
労働紛争処理(2)
企業における法令順守(2)
刑事政策(2) 企業会計(2)
ジェンダーと法(2)
登記と法(2)
情報法(2)
企業会計(2)租税争訟(2)
コンピュータ犯罪(2)
労働紛争処理(2)
経済法の実務(2)
国際取引法(2)
倒産処理法(再建型)
(2)
経済刑法(2)金融業務と法(2)
企業における法令順守(2)
登記と法(2)
行政訴訟実務論(2)
裁判員裁判と法制度(2)
基礎から応用の段階まで、理論と実務を効率的に学んでいきます。民事法系で
法を、総合的にとらえられるように論理的思考力・問題発見能力を養っていきます。
言えば、1年次には民事法系の核となる法律について理論面を中心に学び、基礎
3年次には、民事法の集大成となるよう「民事法総合演習2・3・4」を通じて実践的な力
を固めます。2年次前期の「要件事実と事実認定の基礎」では、理論と実務の架け
を身に付けます。
橋、言い換えると実体法「民法」と手続法「民事訴訟法」との架け橋を目指します。
● 例:民事系科目の学習フロー
1年次
内容的には、民法を学ぶことになりますが、手続法の観点からもう一度民法を
見直すことで、立体的な理解を促していきます。これを受けて2年次後期の「民事
実務
要件事実と
事実認定の基礎
してみます。また、後期にはこれと併行して、民法、商法等にとらわれず、総合的
法律問題が複合的に関わるため、1年次では断片的にしか理解していなかった
3 年次
理論
後期
模擬裁判」で、知識として理解した法律を、実際に民事模擬裁判という形で動か
な観点を養う「民事法総合演習1」を履修します。実際に起きる事件・事案には、
2年次
前期
1
● 取引法 2
● 家族法
● 不法行為法
● 民事訴訟法
● 取引法
● 商法
民事模擬裁判
民事法総合演習 1
2
3
● 民事法総合演習 4
● 民事法総合演習
● 民事法総合演習
CURRICU
実践力が身につくカリキュラムで「ハイブリッド法曹」へ。
21 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
■ 4 つ の 科目 群
法律基本科目群
基礎法学・隣接科目群
公法系、刑事法系および民事法系の3分野に分かれ、ごく基本的な法理論の
日本の現行実定法の解釈に幅と奥行きを与えるための科目群です。ここには、
修得を目 標として置か れた 科目群です。ここでの 25 科目 のうち、21 科目( 56
すべて選択必修科目で5 科目( 10 単位)置かれていますが、修了認定のために
単位)が必修科目、選択科目が 4 科目( 8 単位)です。
は、合計で4 単位以上を修得する必要があります。
実務基礎科目群
展開・先端科目群
実務教育の導入として、実務との架け橋をとりわけ強く意識して置かれた科目群
法律基本科目をさらに展開させ、その先端にある法状況について理解し、問題
「 要 件 事 実と事 実 認 定 の 基 礎」
「法 曹
です。必 修 科 目 が 4 科 目(「法 情 報 調 査」
解決の方法を探ることを目標とした科目群です。すべて選択必修科目で31科目
倫 理」
「 刑 事 訴 訟 実 務 の 基 礎」の 7 単 位)あるほ か は、選 択 必 修 科 目 で あり、 (62単位)ありますが、修了認定のためには、合計で18単位以上を修得しなけれ
修了認定のためには、合計で11 単位以上を修得する必要があります。
ばなりません。
■ 実 務 基 礎 科目群の主な授業科目
民事模擬裁判
刑事訴訟実務の基礎
民事裁判実務に生起する実体法・訴訟法上の諸問題を実践的・総合的に理解
刑事訴訟実務の基礎的な知識習得と運用の実際を学習。証拠・資料に基づく
することが狙いです。実際の訴訟事件を参考素材にし、裁判官、原告訴訟代理人、
事実関係の判断能力を身につけ、同時に裁判官・検察官・弁護人の各立場に
被 告 訴 訟 代 理 人に 役 割を分 担し授 業を進 行。訴 状、答 弁 書などの 作 成 から、
立ち、手続過程の各段階の状況に応じて自分が果たすべき役割から、いかなる
数次の口頭弁論、証拠調べ(交互尋問)および和解勧試などを経て、最終の判決
判断・行為が求められているかを理解できる柔軟かつ発展的な法的思考能力
書作成・言渡しに至るまで全過程における手続を遂行していきます。
を養わせることを目標としています。
学生自身が、裁判官・弁護士として、主体的に訴訟運営を協働して実践する
刑 事 手 続 の 流 れに 沿い、捜 査、公 訴 提 起、公 判(公 判 前 整 理 手 続を含 む)、
ことで、裁判実務への理解が飛躍的に深まっていきます。同時に、弁護士として
判決の各段階において、学生に裁判官、検察官、弁護人の行うべき訴訟活動
当事者から相談を受ける際の聴取方法、相手方との交渉技術という観点からの
あるいは訴訟行為について討論させた上、各種起案を行わせ、その起案をもと
実践的な講義が原告・被告双方について含まれていますので、
「ロイヤリング」
に、学生間での対話方式の議論を行います。締めくくりとして、学生を裁判官、
「リーガ ル・クリニック」と呼ば れてい た 科目も取り込んだものとなっており、
検察官、弁護人などのグループに分け、冒頭手続から証人尋問等証拠調べを
シミュレーションに基づく、インターンシップの役割も果たしています。
経て、判決に至るまでの一連の手続について模擬裁判実習を行います。
● 法実務研修(エクスターンシップ)
については
24ページをご覧ください。
■ 修了要 件・成績評価など
修了要件は、標準修業年限以上在学し、所定の単位以上(合計93単位以上)
5段階で評価します。グレード・ポイント・アベレージ(GPA)は各評価にそれぞれ
の修得、かつ、累計のグレード・ポイント・アベレージ(GPA)が1.8以上である
基準値(GP)を割り当てて数値化し、科目ごとにその単位数を乗じて得られた
ことが必要です。
数値の総和を総履修単位数で除したものをいいます。
①修了に求められる所定単位
●
各科目群の必修科目および選択必修科目・選択科目を履修し、各科目群に
S=4 A=3 B=2 C=1 D=0
設定された必要単位数以上を修得する必要があります。
●
●
法律基本科目群 :必修科目56単位以上
●
実務基礎科目群 :必修科目7単位と、選択必修科目4単位以上
●
基礎法学・隣接科目群 :選択必修科目4単位以上
●
展開・先端科目群 :選択必修科目18単位以上
各成績評価の基準値(GP)
GPAの算出式
{基準値(S=4、A=3、B=2、C=1、D=0)×修得単位数}の総和
GPA=
(履修登録単位数)の総和
※1年次から2年次への進級制限…1年次から2年次へ進級するためには、17単位
(長期在学コースは
以上を修得し、かつ、GPAが1.7以上なければなりません。
※修了要件を満たすために、それぞれの「科目群」ごとに修了に必要な単位数
適用しない) ※履修登録できる単位数の制限…無理な履修をすることなく、
以上を修得し、かつ、合計93単位以上(必修科目63単位、選択必修科目・選択
着実に目標を達成できるように、学年ごとに履修登録できる単位数に制限を設け
科目30単位を含む)を修得しなければなりません。
ています。
②グレード・ポイント・アベレージ(GPA)について
● 1年次で履修すべき科目は、すべて必修科目で、前期15単位、後期16単位、
成績評価については、期末試験の結果だけでなく、レポート提出状況、質問や
合計31単位。
発問に対する応答など授業への取り組み姿勢も含めて総合的にとらえ、厳格に
● 2年次で履修登録できる単位数は、36単位が上限。
行い、各自の努力を正当に評価します。各科目の成績評価は、S・A・B・C・Dと
● 3年次で履修登録できる単位数は、44単位が上限。
LUM
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 22
SUPPORT &
社会人の様々な要望に応える、
サポート&バックアップ体制。
オフィスアワー
授業の内容や学習方法について
とらわれず的確でスピーディーに探したい文献
にアクセスできます。
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自学自習をサポートする
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授業科目の内容を中心としながらも、そのこ
いつでもどこでも自学自習ができるよう、その
とだけに限らず学生からの質問や疑問に専任教
サポートの一環として、
インターネットによるオン
員が応じる制度、それがオフィスアワーです。授
ライン学習支援システム
「syllabus@net 」
を導
業が終了した後にも相談に応じますが、随時、予
入しています。学生全員が活用できるように、ID
習や復習を重ねていくうえで生じたさまざまな
とパスワードを発行。授業科目ごとにシラバスの
疑問などにもお答えします。各教員のオフィスア
ワーの詳細については、学生に配付、
または、掲
▲ TKCローライブラリー 判例を網羅的に収録したフ
ルテキスト型(判例全文情報)のデータベースです。●
主なデータベース…LEX/DBインターネット 他
閲覧、授業の資料配付や事前学習指導などの教
員からの連絡、そして授業前や授業後に不明な
点、疑問に感じたことなどを自由に質問できる
示し、研究室等で対応します。
質問掲示板などの機能があります。
●
アドバイザー制度
syllabus@net による主な学習支援サービスメニュー
科目ガイド
教員からの連絡、
質問掲示板、レポートの提出
事務室からの
お知らせ
施設利用、授業の連絡について
クラス担任のような身近さで、
学習・生活指導。
クラス担任のような身近さで、学生からの相
談に応じるアドバイザー制度。17 人の教員が教
員 1 名あたり5 名程度の学生を担当。
どのような
法曹を目指すべきか、
どのような履修方法を採
るべきか、学習方法をどのように改善して行く
▲ LLI統合型法律情報システム 判例延べ20万件超、
コメント
(解説)
約4万8千件、論文・評釈・記事約26万件を
収録したデータベースです。● 主なデータベース…判
例・法令検索、法律雑誌・文献(最高裁判所判例解説、
判例タイムズ、
ジュリスト他)
、有斐閣Vpass(判例百選・
法学教室・有斐閣六法全書電子復刻版 他)
に関わる諸問題などの相談に応じます。経験豊
んだ学生、他学部出身の学生など、多様な背景
を持つ学生のニーズに臨機応変に対応。ケース
に応じて、アドバイザーからも進んで学生にコ
ンタクトをとり、学習の進行状況をはじめ、成績
子育てをしながら、
勉強に専念できる環境を提供。
べきか、などアドバイザーとして学習・生活全般
かな社会人、学部からそのまま法科大学院に進
キッズサポート 保育室
広く誰にも学ぶ機会を。子育てをしながら法
自学自習サークル
学生の「自学自習サークル」を
奨励、支援します。
曹を目指す方をバックアップするため、横浜総合
病院の協力を得て保育室を設置。
保 育 室は 、横 浜キャンパスに 隣 接する横 浜
総合病院の事業所内保育所「かんがるーるー
学生たちが自主的に学習サークルを組織し、正
む」
で、専門の保育スタッフと医療機関の対応で
のこと、相談後の状況についての確認など、少
規 の 授 業 で 十 分 理 解 が でき な かった 点 や
安心、安全な保育を実施。勉強に専念できる環
人数の特長を生かしたきめ細やかなケアを行
もっと深く検討したい点などを議論・研究し、法理
境を提供しています。
います。
と法実務の基礎理論や応用力を補修し合うこと
●
法 情 報 検 索システム
判例・文献の収集も
自由自在です。
対象:原則として0 歳から3 歳未満の本学法科
は、
「 自学自習」を基本とする法科大学院におけ
大学院学生の乳児とする(土・日曜日などにつ
る学習の望ましい姿であることから、サークル活
いては、3歳以上の未就学児も対象とする)。
動を奨励しています。
●
定員:10名
また、学生たちの要望に応じて教員や若手の
●
保育時間:8:00 ∼ 17:00 。原則として昼間の
実務家弁護士が出向いて、チューターとしてサー
保育のみを行う。土・日曜日も同様の時間帯。
クルの学習を支援することもあります。さらに、 毎 週 火・金 曜 日 に 限り夜 間 保 育 も可 能で、
個別に対応します。
いますぐ知りたい重要判例をはじめ、各種参
先輩である修了生たちが司法修習を終えて弁護
考文献を検索することができます。判決日時や
士活動をはじめた後にも、力強い支援を惜しみ
※ご利用を希望される方は、事前に法科大学院事務課まで
キーワードで検索することができ、時間や場所に
ません。
お問い合わせください。
23 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
BACK UP
社会人の限られた時間を最大限活用できるよう、桐蔭法科大学院では様々なサポート&バックアップ体制を整えています。
教員がマンツーマンで親身になって対応するアドバイザー制度、専任教員が授業に留まらず学生からの質問や疑問に答えるオフィスアワー。
さらに授業の復習をサポートする「補講ゼミ」など、司法試験合格に向けて、
きめ細やかなバックアップ体制を用意しています。
東京キャンパスの好立地、充実のカリキュラムに加え、
ここまで支援するから「ハイブリッド法曹」育成へとつながるのです。
より良い補講ゼミとなるよう
補講ゼミ
内容の改善にも努めています
授業の復習や司法試験を見据えた
1 年次で基礎を学ぶといっても、学期末には試
勉強の効率化をサポート。
験もあるので、身に付けた基礎を用いて実際に
事例問題に対応できるか、
という力を付けること
時間が限られた社会人学生を中心に
も重要になってきます。
補講ゼミを毎週実施しています。
ただ、限られた時間の中で、実際に事例問題
を解いて論述してもらうといった時間を設ける
[担当教員]桐蔭法科大学院助手 平岩 桃子
ことが難しいため、今まではなかなか事例演習
を行うことができませんでした。一つ事実が異な
興味を持って勉強できる
も理解するまで時間が掛かる」、
「 今さら先生に
れば、あるいは、いかなる事実を重要視するかに
質問するのが恥ずかしい」といった悩みや苦労
よって結論も異なってくるため、事実を分析する
がありました。教える側になった今だからこそ、
能力、そして、その事実に対して的確に法を解
2 年次以降の演習へとスムーズに進んでいけ
その経験を活かして、未習の学生にも分かりや
釈・適用できるといった能力を身に付けることが
るよう、1 年生の時にしっかり基礎を身に付けて
すく興味を持って、いかに勉強してもらえるかと
非常に重要です。実際に事例問題に向き合うこ
いうことを考えながら補講を行っています。
とによって、自分の理解の不十分なところが明確
基本を押さえ、それを踏まえた上で個々の論点
社会人学生が多いからこそ
と意見を交わすことによって、論理的思考能力も
に対応できるスキルが身に付くよう授業を進め
配慮していることがあります
養うこともできると思います。
授業となるよう心掛けています
もらうことを目的としています。そこで初めから
になるのはもちろん、考え方について他の学生
細かい論点に踏み込んでいくのではなく、まず
そこで今後は、そのような能力を身に付けて
ています。時間をかけて大事な判例を読み込ん
いくために、事例問題を検討しながら意見を交
だり、重要なテーマは簡単な事例問題を題材に
社会人学生は、専業の学生とは異なり勉強時
しながら丁寧に説明したりしています。こうして
間が自ずと限られてくるので、試行錯誤しながら
わすといった機会を増やしたいと考えています。
柔軟に行うことができるのが、この補講の利点
自 分 に 合った 勉 強 方 法を見 つけ たり、一 から
さらに、この補講ゼミは学生の数が少人数であ
かも知れません。正規授業のカリキュラムとズレ
ノートを作成したりといった時間を作ることが難
るからこそ、一人ひとりに対してきめの細かい対
が生じてしまうこともあるので、授業の復習とな
しいと思います。そこで、私の過去の経験を活か
応ができます。
るように、
できるだけ進行を合わせることを心掛
して、効率の良い勉強方法を授業で紹介したり、
ですから、法律に関する質問に限らず、勉強
けています。
要点をまとめたレジュメを適宜配布したりすると
方法や受験対策、使いやすい 参考書の情報や
また学生の頃、私はお世辞にも優秀とは言え
いったサポートを行うことも、
この補講ゼミの役
弁 護 士 に なるた め の 心 構えといった 、様 々な
ない学生であったので、
「 周りの学生が使ってい
割であると考えています。
質問にも答え、全力でサポートしていきたいと
思います。
る法律用語が分からない」、
「 基本書でも判例で
司法試験合格や将来の糧となるよう、
など、将来自分がなろうとしている職場で実際に
弁護士のリアルな仕事を体験する
働いてみることは、その後の勉強における大き
法実務研修(エクスターンシップ)
を
実施しています。
2 年次の夏期集中授業として、弁護士事務所
なインセンティブになるはずです。本学では、エ
〈学生の声〉
●
実際に弁護士の先生方の仕事ぶりを目の当たりにして、
そのスピードとクオリティの高さに驚きました。特に依頼者と
の面談、裁判所での証人尋問や和解交渉と一連の流れを体
クスターンシップを希望する学生の皆さん全員
験させていただいた事件については、相手の意表を突く訴
を配属できるだけの協力事務所を十分に確保し
訟戦略を知ることができ、
とても勉強になりました。
ており、
また各人の希望に沿った専門事務所(企
●
刑事事件の傍聴は何度かしたことはあったのですが、事前
に資料を見せていただいていたため、当事者に近い感覚で
の現場で実務に触れる1 週間ないし2 週間の研
業法務専門、知財専門、労働専門等)も用意して
修を実施します。現実の弁護士事務所で、紛争当
おり、ハイブリッド法曹の現実の姿を目の当たり
多少ショッキングな内容でしたが、通常見ることは出来ない
事者との面談や、裁判に立ち会うことを体験する
にすることができます。
資料なので良い経験ができたと思います。
傍聴できました。資料には被害者の怪我の状況写真もあり、
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 24
経験豊富な実務家中心の教授陣が
桐 蔭 法 科 大 学 院 の 特 徴です。
法 学 の 基 礎 知 識 から、
最 先 端 の 法 律 問 題まで。
実 践 的 な 授 業と熱 心 な 指 導で、
「 ハイブリッド法 曹 」を育 成します。
25 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
専任教員
HYBRID LAWYER
TEACHING
上野 保
江口 眞樹子
大澤 恒夫
法科大学院 教授
法科大学院 教授
法科大学院 教授
前(現)職
● 大宮法科大学院大学教授
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
前(現)職
● 平成国際大学法学部助教授
前(現)職
● 弁護士
(静岡県弁護士会)
◆
◆
商法 ◆ 手形法小切手法
民事法総合演習 2
◆ 金融業務と法
◆
◆
◆
◆
倒産という事象は自由主義経済では避けがたく
商 法 や 会 社 法 、金 融 商 品 取 引 法 は 取り付き
現代の実務法曹に求められるのは「問題解決
発生しますが、法的に公正に処理されることが
にくく苦手だという声をよく耳にします。
しかし、
力」です。クライアントの語りを真剣に聴くことを
社会の健全な発展には不可欠です。倒産を処理
規定あるいは制度の趣旨や意義をしっかり理解
通じ、直面している問題を理解して、その解決に
するための法制度はこの15年間でダイナミックに
したうえで、具体的な問題を解決するための論理
向け手助けをする真のプロフェッショナルを目指
変化してきました。講義の中では、実務における
を見出す思考力を養うことで、
より身近なものと
しましょう!私 の 担 当する講 座では 、常に「 問 題
最新の議論や話題にも触れながら、倒産法制の
なるはずです。読み・考え・書くことをいとわずに
解決力」を養うことを意識して取り組みます。
基礎を学修します。
学んでゆきましょう。
倒産処理法(清算型) 倒産処理法(再建型)
◆ 民事模擬裁判 ◆ エクスターンシップ
企業法務 ◆ 法曹倫理
民事弁護実務の基礎 ◆ 民事模擬裁判
◆ 企業における法令順守
蒲 俊郎
熊田 彰英
小林 学
法科大学院 教授
法科大学院 教授
法科大学院 教授
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学法学部客員教授
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 法務省大臣官房秘書課付
(東京地検検事)
前(現)職
● 桐蔭横浜大学法学部教授
民事法総合演習 4
電子商取引と法 ◆ 民事模擬裁判
◆ 企業法務 ◆ エクスターンシップ
刑法 1 ◆ 刑法 2 ◆ 刑法 3
刑事法総合演習 1
◆ 刑事法総合演習 3
◆
◆
◆
◆
◆
◆
民事訴訟法
民事法総合演習 3
「 電 子 商 取 引と法 」は 、主にインターネットに
刑事法を学ぶ意義は、将来、刑事実務に携わる
質問は人を成長させます。みなさんが法律家の
関わる法につき解説するものです。ネットが「競争
ためだけではありません。
政府の法律家として、企業
ように考える( think
に参加するために必要だが 優位を保つには不
法務の専門家として、あるいは、国際機関の一員等
された質問を多数用意しています。みなさんは、
問いかけによりリーガルマインドを形成し、様々な
like a lawyer )よう計算
十分なコモディティ」
となった現在、
この点に関する
として活躍するにあたっても必ず必要となるもの
基本的法知識なく、企業や市民に対し法曹として
だからです。講義では、時事問題等も織り交ぜなが
気づきを得るでしょう。さらなる飛翔を確約する
の責務を果たすことは困難です。皆さんの参加を
ら、基本的知識を確実に身につけ、柔軟な思考力と
このソクラティック・マジックを大いに活用しに来て
お待ちしています。
緻密な分析力を涵養することを目指します。
ください!
小林 幸夫
菅谷 貴子
鈴木 純
法科大学院 教授
法科大学院 准教授
法科大学院 教授
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学法学部
非常勤講師
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学客員教授
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学法学部非常勤講師
◎旧司法試験考査委員
(民法)
民事弁護実務の基礎 ◆ 知的財産法
特許権侵害と紛争処理
◆ 著作・商標とその管理 ◆ エクスターンシップ
刑事法総合演習 1 ◆ 刑事法総合演習 2
刑事法総合演習 3 ◆ 企業法務
◆ ジェンダーと法 ◆ エクスターンシップ
民事法総合演習 1
民事弁護実務の基礎 ◆ 民事模擬裁判
◆ エクスターンシップ
◆
◆
◆
◆
◆
◆
法曹人口は増え、専門性をより問われる時代に
「ジェンダーと法」は、全ての講義を実務家が
実 務 に 携 わる法 律 家 にとって大 切 なことは
なっていますが、
まずは基本的な科目と原理原則
担当し、実務的な観点から、具体的な裁判例等を
「法の基本原則をしっかり身につけること」
「 基本
論をしっかりマスターしてください 。知 的 財 産
取り上げつつ、司法や法学の場にまだまだ存在
原則に則り、自分の頭で考えること」
「 妥当な結論
権 法という先 端 科目であっても、基 本 は 民 法 、
しているジェンダーバイアスを検証し、法律家と
これらを身につけるため
を導きだすこと」の 3つ。
民事訴訟法です。担当する知的財産権法や著作
して必要な視点とスキル、具体的な問題解決能力
に、基本書の精読と仲間で議論することが必要
権法では、
テキストを中心に具体的な事案や現物
を実践的に身につけていただくことを目的として
です。そのような創造的な授業を創り上げていき
をみながら考えていく授業を目指しています。
います。
たいと思います。
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 26
HYBRID LAWYER
専任教員
TEACHING
千葉 理
中島 肇
中野 邦保
法科大学院 准教授
法科大学院 教授
法科大学院 准教授
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学客員教授
前(現)職
● 東京高等裁判所判事
◎ 最高裁判所職員総合研修所教官
◎ 新司法試験考査委員
(民事法 平成21∼25年度)
前(現)職
● 桐蔭横浜大学法学部准教授
商法 ◆ 民事法総合演習 2
企業法務 ◆ 民事弁護実務の基礎
◆ エクスターンシップ
取引法 1 ◆ 取引法 2
不法行為法
◆ 民事法総合演習 1
取引法 1
取引法 2
◆ 民事法総合演習 1
◆
◆
◆
◆
◆
◆
「商法」では会社法および商法総則・商行為を
学びます。商法は企業関連の事象を取り扱うこと
「 取 引 法 1 」
( 横 浜 )、
「民事法総合演習1」
(東京)、
「 法律文書作成の要点」
( 東京・夏期集中
カントが形而上学を「万学の女王」
と評したよう
に 、ローマ市 民 法から続く民 法は 、全 法 分 野 の
から多少学びにくい面もありますが、基本的原理・
講義)を担当します。本学は、過去に暗記中心の
中で最も長き伝統を有し、全ての法の上位に位置
原則の理解は決して難しくありません。過去の
勉強で成功した体験のある社会人が多く、過去と
する共通法的性格を有することから、
「 法律学の
企業経験や近時の実務を踏まえ基本的原理の
同じ方 法で司 法 試 験 の 勉 強をして失 敗される
女王」
と称されることがあります。
このような民法
他商活動の具体イメージを伝えられるような授業
例が目立つことから、法律学の勉強の仕方を含め
の 法 体 系 上 の 位 置 づけは 、司 法 試 験 の 勉 強 に
を目指したいと思います。
て講義をしたいと思います。
おいても変わりがないかと思います。
行方 美彦
早川 和宏
福井 康佐
法科大学院 教授
法科大学院 教授
法科大学院 教授
前(現)職
● 第二東京弁護士会副会長
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学客員教授
前(現)職
● 大宮法科大学院大学准教授
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
前(現)職
● 大宮法科大学院大学教授
民事法総合演習 1
民事法総合演習 4
◆ 民事模擬裁判 ◆ エクスターンシップ
行政法
公法総合演習 1 ◆ 公法総合演習 4
◆ 地方自治法
憲法 1
憲法 2
◆ 公法総合演習 2
◆
◆
◆
◆
◆
◆
民事法総合演習1では民法の基本を、民事法総
「行政法は捉えどころがなくて難しい」と、
よく
法律学は記憶する科目であると同時に、論理的
合演習4では民法、民事訴訟法、会社法をそれぞれ
言 わ れます。他 の 法 分 野と異なり、行 政 法には
な思考を行う科目でもあります。この両輪をバラ
ンスよく使いこなすことによって、学習の密度が
具体的事例に対する答案を作成するという方法に
「法典」がありませんから、確かに捉えどころが
より勉強します。法的思考過程を説得力ある文章
ありません。
しかし、行政法的思考力を身につけ
向上します。
また一つの科目を他の科目と関連さ
で表現することを目指します。
また、民事模擬裁判
れば、無数にある行政法規を読みこなし、事案を
せることによって、理解度も高まります。皆さんが
では民事訴訟の実務を、エクスタ−ンシップでは
解決することが可能です。その能力を得るため、
3 年間で、総合的な思考力を身につけられること
弁護士業務の現場を体感してもらいます。
共に頑張りましょう。
を期待しています。
宮島 里史
弓削田 博
法科大学院 教授
法科大学院 准教授
前(現)職
● 桐蔭横浜大学法学部助教授
前(現)職
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
● 桐蔭横浜大学客員教授
◆
刑事訴訟法 刑事法総合演習 2 ◆ 刑事法総合演習 3
◆ 刑事訴訟実務の基礎
◆
◆
◆
不法行為法 ◆ 特許権侵害と紛争処理
知的財産法 ◆ 著作・商標とその管理
◆ 債権回収と担保 ◆ エクスターンシップ
刑事訴訟法のような手続法は形式が問題になる
「知的財産法」
では、主として特許法や著作権法
だけだと考えられがちですが、適正手続や基本権
を学びます。民法の理解があれば、技術等の特殊
保障など、重要な問題が含まれています。捜査から
な知識がなくても十分修得可能な科目です。
「特許
公判まで、制度の基礎にある基本的な理論と事例
権侵害と紛争処理」では、知的財産法で得た知識
に触れながら、様々な問題を適切に判断できる
とこれまで学んだ民事訴訟法の理解を基に、特許
能力を修得できるような授業を行っていきたいと
権侵害訴訟特有の理論や手続を具体的な事例を
考えています。
通じて学びます。
名誉院長
千種 秀夫
27 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
●
元最高裁判所判事
●
元最高裁判所事務総長
●
桐蔭横浜大学法科大学院
初代法務研究科長
客員教員
◆
◆
HYBRID LAWYER
TEACHING
上田 正和
大喜多 啓光
大藤 敏
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
前(現)職
● 大宮法科大学院大学教授
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
前(現)職
● 東京高等裁判所判事
(部総括)
● 内閣府情報公開・個人情報
保護審査会会長
前(現)職
● 東京高等裁判所部総括判事
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
◎ 新司法試験考査委員
(行政法 平成19・20年度)
刑法 1・2・3
刑事訴訟実務の基礎
◆
◆
民事法総合演習 4
要件事実と事実認定の基礎
◆
◆
公法総合演習 3
公法総合演習 4
私の授業では、
「 法律問題は現実の社会の中にある」
と
実際の民事訴訟で、訴状や準備書面に何を書かなけれ
私は、40 年間裁判所・法務省で民事・行政訴訟を担当
いう視点を大切にして、大いに悩み考えていただきます。
ばならないかを考える時に、常に指標になるのが 要件
し、新司法試験考査委員(行政法)
として問題の作成・採点
これが「生きた法律(学)の学習」の醍醐味であり、法的思
事実です。要件事実は、民法等の実体法と民事訴訟法が
を行った経験を踏まえ、理論に裏打ちされた実務教育の
考力の深化につながり、将来の法曹としての活動の基盤
交錯する分野ですので、具体的な事例に即して要件事実
重要性を痛感しています。学生諸君が本科目の履修に
になります。具体的な事例(判例)を重視した実践的な
の理解を深め、実務家としての基本的知識を身につける
より、司法試験に十分対処し得る能力を修得できるよう
学習を楽しみましょう。
授業を目指しています。
全力を傾注します。
◆
◆
柏木 俊彦
久新 大四郎
久保利 英明
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
前(現)職
● 大宮法科大学院大学学長
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
前(現)職
● 偏西風事務所主幹、
コンサルタント
● 元ソニー株式会社CSオフィサー
前(現)職
● 大宮法科大学院大学教授
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
法曹倫理
弁護士の民事責任
◆
企業における法令順守
◆
現代弁護士論
法曹倫理とは、法曹の行為規範を探ることです。法曹
法は社会の規範を示すものですが、唯一のものではあり
この科目は他校にはない 授業である。弁護士制度と
は、司法システムという制度を担うわけですから、法曹の
ません。法律の背景にある時代や社会の要請を洞察し、
その実態を分析し、理想の法曹像を学生自身の将来に
行為規範は、
この制度の下で果たす役割に規定されます。
法以前の判断、法を超える対応が求められる場面も多く
重ねあわせて究明する。これからの弁護士は激しい競争
特に、弁護士は、私人であって法という公共財を依頼者の
なります。コンプライアンス的な思考が求められる所以
を避けられない。勝ち抜くための素材として私の弁護士
ために援用するという特色から困難な倫理的な課題を
です。ビジネスの一線で向き合ってきた経験を中心に、
生 活を披 瀝し、著 名 弁 護 士をゲストとしてお 招きする。
抱えます。そのような課題を考えるのがこの授業です。
市場の当事者である企業と消費者の実相をお伝えします。
是非「弁護士の生き方」
を学んで欲しい。
◆
◆
近藤 卓史
鈴木 満
中田 成徳
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
前(現)職
● 大宮法科大学院大学教授
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
前(現)職
● 公正取引委員会首席審判官
● 桐蔭横浜大学法学部教授
● 弁護士
(横浜弁護士会)
前(現)職
● 弁護士
(東京弁護士会)
情報法
行政訴訟実務論
◆
◆
経済法の基礎
経済法の実務
◆
◆
雇用と法
労働紛争処理
講義では、現実に生起している問題の解決のために、
経済法の中心をなす独占禁止法と下請法は、企業法務
未払残業代、整理解雇、雇止め等、労働問題は大きな
法律がどのような役割を果たしているのか、具体的素材
を司る者にとって知らなくてはならない必須の存在になっ
社 会 問 題でもあり、実 務 法 曹として労 働 問 題 に 対する
をもとに検討します。判例の検証を通して、それを理解
ています。
「 経済法の基礎」では独占禁止法と下請法の
法的知識は不可欠です。ただ、労働問題は、使用者側と
することが前提となりますが、実務の面から理論の大切さ
基礎をしっかりと固め、
「 経済法の実務」
では実際に起こっ
労働者側で立場が相異するため、労働法的な理論だけで
を確認するとともに、新しい視点、切り口をみつける姿勢
た事例を基に、企業等からの相談に応じ得る実務能力を
なく、実務家として何が依頼者に最善の法的処理である
で共に学びたいと思います。
培います。
かを多面的に思考することを伝えます。
◆
藤井 康子
安冨 潔
山下 清兵衛
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
法科大学院 客員教授
前(現)職
● 法律図書館連絡会定例研究会
運営委員会委員長
● 大宮法科大学院大学図書館課長
前(現)職
● 慶應義塾大学名誉教授
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
前(現)職
● 大宮法科大学院大学教授
● 一橋大学非常勤講師
● 弁護士
(第二東京弁護士会)
法情報調査
◆
◆
刑事訴訟法
裁判員裁判と法制度
◆
◆
税制と法
租税争訟
本授業は、法を学ぶ皆さんにとって
「縁の下の力持ち」
「 裁 判 員 制 度と法 制 度 」では 、刑 事 司 法 制 度 改 革 に
租税法は、憲法・行政法各論です。租税法領域に法の
的な位置付けとなります。適用すべき法や過去の裁判例
よって実 現した 裁 判 員 の 参 加する刑 事 裁 判 に つ いて、
支配を及ぼすためには、租税争訟手続を道具として、納税
を適切に探すには、法情報調査(リーガル・リサーチ)の
平成 21 年 5 月に施行後、約 5 年が経過し、わが国の刑事
者 の 権 利 が 公 正 か つ 実 効 的 に 実 現され なけ れ ば なら
専門的な知識と技術が必要です。本授業では、
リーガル・
司法がどのように変容したのか、国民の司法参加という
ないことを学んでほしい。
リサーチをより早く正確に身に付けることができるよう、
観点から刑事裁判の在り方について考えてみたいと思い
リサーチに必要な基本を体系的に学びます。
ます。
TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE 28
適性試験の出願手続きをすることが、
「ハイブリッド法曹」への第一歩。
社会人の方でも無理なく学べる、長期在学 5 年コースも用意しています。
● 2015 年度入学試験受験の流れと司法試験
当 法 科 大 学 院を 経てハイブリッド法 曹 へ の 道を 歩 む た め に は、まず
できます。旧司法試験では、司法修習期間が 1 年半でしたが、法科大学院
3/11(火)∼5/12(月)の期間内に、適性試験の出願手続きを取ることが
での実務教育の成果を踏まえて1 年間に短縮されています。
第一歩となります。法科大学院を修了すると司法試験の受験資格が与え
※法曹資格取得後に弁護士として活躍するためには、日本弁護士連合会
られ、司 法 試 験 合 格 後、司 法 修 習を1 年 間 行 い、法 曹 資 格を得ることが
に登録する必要があります。
●
法科大学院
法科大学院
桐蔭法科大学院
桐蔭法科大学院
桐蔭法科大学院
全国統一適性試験 出願
全国統一適性試験
入学試験 出願
入学試験
合格発表
法科大学院全国統一適性試験
2014 年 受験要項
日弁連法務研究財団等が実施する適性試験を必ず受験すること。
第1回
2014 年 5 月 25日(日)実施 / 第 2 回 2014 年 6 月 8日(日)実施
受験料 16,200 円(税込み、各 1 回)
申込方法
受験料支払方法
願 書 郵 送
特約書店もしくは
銀行振込
カード決済
ウェブ サイト
コンビニ決済
コンビニ店頭設置
の機械を利用※
各コンビニ店頭
受付期間
第1回・2回
共通
3月11日(火)∼ 4月15日(火)
4月16日(水)消印有効
第1回
第2回
3月11日(火)∼ 4月16日(水)
3月11日(火)∼ 5月12日(月)
第1回
3月11日(火)∼ 4月11日(金)
第2回
3月11日(火)∼ 4月11日(金)
4月18日(金)∼ 5月 8日(木)
第1回
第2回
3月11日(火)∼ 4月16日(水)
3月11日(火)∼ 5月12日(月)
※… セブンイレブン「マルチコピー」、ローソン「 Loppi 」、ミニストップ「 MINISTOP Loppi 」、ファ
ミリーマート「 Fami ポート」、サークル K サンクス「カルワザステーション」
● ハイブリッド法曹への道
〈 標 準 3 年コース〉
年度
〈 長 期 在 学 5 年コース〉
1 年次
2015
1 年次
2 年次
2016
2 年次
3 年次
2017
3 年次
司法試験受験 ※
2018
4 年次
司法修習( 1 年間)
2019
5 年次
2020
司法試験受験 ※
2021
司法修習( 1 年間)
※司法試験は、
修了後5年以内に 3回まで
受験可能
(平成27年の司法試験より変更の予定)
司法試験概要…司法試験は、
短答式と論文式から構成され、
5月中旬頃に4日間にわたり実施され
ます。
短答式は公法系、
民事系、
刑事系の3科目。
論文式は短答式の3科目に加え、
選択科目が課され
ます。選択科目では「知的財産法」
「 労働法」
「 租税法」
「 倒産法」
「 経済法」
「 国際関係法(公法系)」
「国際関係法
(私法系)
」
「環境法」
の8科目の中から1科目を選択することになります。
いずれの試験
も法科大学院での教育を前提にし、
その教育成果をはかる試験内容です。
●多忙な社会人学生に配慮「長期在学 5 年コース」
●桐蔭法科大学院ウェブサイト
修業年限は、原則として3年ですが、有職社会人の方は無理なく学べる
ウェブサイトでは入試・学内入試説明会といった最新トピックスをはじ
「長期在学 5 年コース」を選択することができます。長期在学 5 年コース
め、過去の合格実績や資料請求など、本学に関する様々な情報を提供
では、修業年限を原則5年間とし、仕事を続けながらゆとりを持って学ぶ
ことができます(最長在学期間は 6 年間)。
なお、長期在学5年コースを選択した場合でも、所定の要件を満たせば
しています。
● ホームページ
4 年、3 年で修了することが可能です。ガイダンスなどでの説明を十分に
ご理解いただいた上で選択してください。
●
標準 3 年コースと長期在学 5 年コースの比較
標準3年コース
事項
長期在学5年コース
3年
5年
5年
6年
修 了 要 件
93単位以上を修得し、かつ、
累計GPAが1.8以上であること。
93単位以上を修得し、かつ、
累計GPAが1.8以上であること。
1年次から2年次への進級時に
制限あり。17単位以上を修得し、
かつ、累計GPAが1.7以上で
あること。
制限なし。
進 級 制 限
履 修 登 録
単位数の制限
1年次31単位、2年次36単位、
3年次44単位
1年次31単位、2年次36単位、
3年次44単位
授 業 料 等
授 業 料:年額 1,150,000円
施設設備費:年額 280,000円
授 業 料:年額 690,000円
施設設備費:年額 280,000円
標準修業年限
最長在学年限
29 TOIN LAW SCHOOL MAGAZINE
http://toin.ac.jp/lawschool/
入試概要・学費
ADMISSION
● 2015 年度 入学試験概要
■ 募集人員
30 名
第1回入学試験:20名 第2回入学試験:
第3回入学試験:
5名
5名 第4回入学試験:若干名
■ 出願区分
①社会人:学士の学位を授与された後、3 年
■ 募集区分
■入学者選抜方法
● 横浜キャンパス:昼間の授業で履修できる方
①適性試験 第1∼3部(30点)
● 東京キャンパス:夜間、
土曜日の授業で履修予定の方
②小論文試験(70点)
※通常授業の履修は、選択されたキャンパスのみとする。
③その他の選抜要素(社会人経歴、資格取得
1 時限
2 時限
3 時限
4 時限
5 時限
6 時限
以上の職業経験を有する者
②他学部:法学士・法学修士以外の学位を授与
された者で学位取得後 3 年以内の者(学位
取得見込みを含む)
③その他:上記①、②以外の者
※第3回入試のみ、
適性試験第4部および面接
※横浜キャンパス、東京キャンパスの選択は、出願時点で決定し、
以後の変更は認めない。
9:30∼11:00
11:10∼12:40
13:30∼15:00
15 :10∼16:40
19 :00∼20:30
20 :40∼22:10
Mon Tue Wed Thu
Fri
横浜
横浜
横浜 横浜
横浜
横浜
Sat
東京
横浜
横浜
横浜 横浜
横浜
横浜
東京
横浜
横浜
横浜 横浜
横浜
横浜
東京
横浜
横浜
横浜 横浜
横浜
横浜
東京
東京
東京
東京 東京
東京
東京
東京
東京 東京
東京
など)
■入試説明会
会場
日時
第1回
■試験内容
小論文試験
※第3回入試のみ、適性試験第4部および面接
7月18日(金)19:00 ∼20:30
東京キャンパス
第2回
7月19日(土)14:00 ∼15:30
横浜キャンパス
第3回
10月 3日(金)19:00 ∼20:30
東京キャンパス
第4回
12月12日(金)19:00 ∼20:30
東京キャンパス
第5回
2月20日(金)19:00 ∼20:30
東京キャンパス
● 入学試験日程
出願期間
募集人員
第1回
窓口
平成 26 年 8 月 8 日(金)
∼ 8 月 25日(月)午後 4 時
郵送
平成 26 年 10 月 6 日(月)
∼ 10 月 18日(土)消印有効
5名
CHECK!
窓口
平成 26 年 10 月 6 日(月)
∼ 10 月 20日(月)午後 4 時
郵送
平成 26 年 12 月 22日(月)
∼平成 27 年 1 月 11日(日)消印有効
窓口
平成 26 年 12 月 22日(月)
∼平成 27 年 1 月 13日(火)午後 4 時
郵送
平成 27 年 2 月 23日(月)
∼ 3 月 7日(土)消印有効
窓口
平成 27 年 2 月 23日(月)
∼ 3 月 9日(月)午後 4 時
5名
第3回
第4回
郵送
20 名
第2回
試験日時
平成 26 年 8 月 8 日(金)
∼ 8 月 23日(土)消印有効
若干名
試験会場
合格発表
入学手続期間・学費等納入期間
平成26年8月30日(土)
横浜キャンパス
平成 26 年 9 月 12日(金)
入学手続期間
平成26年 9月16日(火)∼ 9月29日(月)
学費等納入期間
平成26年11月18日(火)∼12月19日(金)
平成26年10月26日(日)
東京キャンパス
平成 26 年 10 月 31日(金)
入学手続期間
平成26年11月 4日(火)∼11月17日(月)
学費等納入期間
平成26年11月18日(火)∼12月19日(金)
平成27年1月18日(日)
(面接)
東京キャンパス
平成 27 年 1 月 23日(金)
平成27年1月26日(月)∼2月6日(金)
平成27年3月14日(土)
東京キャンパス
平成 27 年 3 月 18日(水)
平成27年3月19日(木)∼3月24日(火)
※入学試験概要については必ず入試要項でご確認ください。
CHECK!
2015年度第3回入学試験において「適性試験第4部活用型」を実施します。
2015年度第3回入試では、第1・2・4回入試で実施の本学独自の「小論文試験」に替えて「法科大学院
全国統一適性試験第4部(表現力を測る問題)」
と面接(志望理由書を併せて提出)
で合否判定を行います。
●学費( 2015 年度法科大学院入学生の場合)
● 標準
種別
3 年コース
年度
● 長期在学
2015 年度
2016 年度
2017 年度
− − 種別
5 年コース
年度
2015 年度
2016 年度
2017 年度
2018 年度
2019 年度
入 学 金
250,000
1,150,000
授 業 料
690,000
690,000
690,000
690,000
690,000
280,000
280,000
施設設備費
280,000
280,000
280,000
280,000
280,000
2,000
2,000
諸 経 費
32,550
2,000
2,000
2,000
2,000
1,432,000
1,432,000
合 計
1,252,550
972,000
972,000
972,000
972,000
入 学 金
250,000
授 業 料
1,150,000
1,150,000
施設設備費
280,000
諸 経 費
26,500
合 計
1,706,500
− − − 単位:円
− 単位:円
● 2014 年度入学試験志願者・合格者・入学者データ
志願者
合格者
入学者
人 数
志願者 24 名(受験者 23 名)
合格者 17 名
出 身 学 部
法学部 4 名、工学部 2 名、その他 3 名
男 女 別
男性 24 名( 100 %)
男性 17 名( 100 %)
入 学 者 数
9名
●
合格者の内訳:社会人・他学部16名(94.1%)、その他1名(5.9%)
男女別入学者数
男性 9 名 女性 0 名
●
合格者の主な経歴等:弁理士、米国公認会計士、国家公務員など
平 均 年 齢
43.2 歳
入 学 区 分
社会人 8 名 その他 1 名
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1,150,000
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ことを目的として奨学金制度を設けております。なお、奨学生の選考結果および入学手続等の
詳細については合格通知書とともにお送りいたします。
学費の心配をしなくて
もし司法試験に落ちても、
良くなったため、余ったお金を
借金が残るという
奨学金があったことで、
問題集等に積極的に
プレッシャーから解放された
勉強優先と割り切ることができ、
投資することができました。
ことは良かったです。
メンタル面でよかったと思います。
修了生 Aさん
修了生 Bさん
修了生 Cさん
①特別奨学生
●
②一般奨学生
対 象 : 入学試験での成績優秀者から選考する。
2 年次以降については、年度ごとに
支給人数 : 4 名を上限とする
対 象 : 入学試験での成績優秀者から選考する。
学業成績( GPA )
で選考する。
●
(※長期在学コースの該当者数によっては、
3 年コースの該当者数に変動があります。)
●
●
2 年次以降については、年度ごとに
学業成績( GPA )上位 4 位以内で選考する。
●
勉強と仕事の両立が難しいですが、
支 給 額 : 1,150,000 円
(長期在学コースを選択した場合は690,000円)
支給人数 : 8 名を上限とする
(※長期在学コースの該当者数によっては、
3 年コースの該当者数に変動があります。)
●
支 給 額 : 400,000 円
●
支給期間 : 1 年
●
支給期間 : 1 年
●
支給方法 : 授業料納入額より差し引く形で支給する。
●
支給方法 : 授業料免除という形で支給する。
●
GPA 基準 : 3 年コース( GPA2.5 以上)/
GPA 基準 : 3 年コース( GPA2.5 以上)/
長期コース( GPA3.0 以上)
長期コース( GPA3.0 以上)
●
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お問い合わせ先
桐蔭法科大学院
事務課(桐蔭横浜大学大学院法務研究科)
〒225-8503 神奈川県横浜市青葉区鉄町 1614 番地
Tel : 045-974-5701 Fax : 045-974-5703
e-mail : laws@ toin.ac.jp http://toin.ac.jp/lawschool/