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Zwick Newsletter
2015.5.20 Vol.4
今日の自動車市場において、自動車業界は激しい競争を勝ち抜くために自動車設計における革新的な技術開発をせまられ
ています。そのため、自動車業界の材料試験研究機関は既存の材料試験設備能力を最大限に活用する必要があります。
このような状況下でZWICK社は、自動車業界における材料試験研究機関の要請にこたえるために、新たな試験片グリップを
開発いたしました!
自動車のアクティブセーフティ(予防安全)、パッシブセーフティ(衝突安全)、及び低燃費化に対する需要の高まりは、自動車
設計の技術開発と新しい材料が必須とされています。
バンパー、Aピラー、Bピラーなど自動車の構造要素の製造には熱処理、切削、溶接、リベット打ち、接着などの加工プロセス
があり、それぞれのプロセス段階ごとに材料特性を正確に点検するには、試験片を構造要素から直接 取り出してこなければ
なりません。しかし、構造要素の表面部分は小さく、殆どの場合厚みがないので、試験片は極めて小さくなります。また、多く
の場合、試験片材料は高い強度を有しているので、材料試験機で使用される従来の標準的試験片用グリップでは小さな試
験片をしっかりと掴むことは不可能になります。そこでZWICK社はAHSS(最先端高強度鋼)を含む高強度で非常に短い試験片
の試験に対応できる新しいグリップを開発しました。
ショートクランピンググリップについて
Zwick社の新しいショートクランピンググリップは自動車産業における品
質管理やR&Dの最先端の試験課題に対応しています。
これまでの油圧グリップは、グリップ開閉時ジョーインサートは左右同じ
動きをします。そのため、試験片のつかみ部長さはジョーインサートの
つかみ部長さの2/3以上を固定させる必要がありました。これにより、グ
リップの損傷、早期磨耗を防いでいました。
ショートクランピンググリップは、特許を取得している正確なグリッピング
システムの導入により、試験片のつかみ部長さが短くてもグリップの劣
化を起こさず確実な試験ができるようになりました。
(参考図をご覧ください)。
このグリッピングシステムは試験中にジョーインサートのつかみ部を
自動的に左右同じ動きにさせ、試験片を一定かつ安定的に保証し、
グリップ時の意図せぬ荷重を回避します。また、試験軸の正確な位
置合わせが自動的に行われます(これにより横荷重に敏感な試験
片も可能です)。試験片の掴み部長さがわずかでも固定できるよう
になり、加工後製品への評価も行えるようになりました。
光学伸び計について
ほとんどんの非常に短い試験片では従来型の接触式伸び計による
計測は困難です。この問題はZwick社の標準の光学式伸び計(レー
ザー伸び計、ビデオ伸び計)によって解決できます。これらの非接触
式伸び計は非常に短い試験片や掴みづらい試験片の伸び計測が可
能となりました。(写真ご参照ください)
このグリップの最大荷重は250KNまでで、平面および丸棒試験片に
使用できます。また、このグリップは小さな試験片の専用グリップでは
なく、規格試験片にも使用できます。本グリップは引っ張り、圧縮試験
のみならず、0点通過を伴う交番試験にも使用することができます。
【販売業務提携】
Zwick テクニカルセールス課
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