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意外と簡単! フランスへ ロングツーリングに行こう 放浪系カメラマン

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ポーの南にあるピレネーの麓。山腹に沿ってワインディングロードが続く。
意外と簡単!
フランスへ
ロングツーリングに行こう
放浪系カメラマンによるフランスのお勧めドライブコース
フランス車を骨の髄までしゃぶり尽くしたいなら、
フランスの道をフランス車で実際に走ってみるのが一番だ。
住むならともかく、旅するのなら中学生レベルの英語で押し通す! と言い切るのは
世界を旅する五條カメラマン。フランス語のできない彼が、あなたの背中をグイっと押す。
Text&Photo:五條伴好
フランスは、
ヨーロッパの地形を凝縮したような国だ。
つまり車で走る歓びの大きい国である。夏でも雪をか
ぶる山脈を背に走り出すと、半日で眩しい海辺にたど
り着くイメージ。ドイツほど平坦ではなく、ポルトガルほ
ど黄昏れてもいない。そんなフランス・ロングツーリン
グの第一歩はレンタカーの確保から。日本のハーツや
エイビスであらかじめ予約を入れれば、現地に行って
飛び込みで借りるより安く済む。
シャルル・ド・ゴール空港からレンタカーに乗ってい
おなじみモナコのローズヘアピン。
ざ出発。麗しのパリとて朝夕は東京並みに渋滞が激
しいので、スケジュールには余裕を持たせよう。地中
海に面したモナコやニースだって事情は同じ。夕刻
の海岸線は仕事帰りの車で埋め尽くされていたりす
る。優雅なイメージのあるヨーロッパでも渋滞は蔓延
している。
ホテルでレーシングコース図をもらって走ると楽しい。
パリを脱出するだけなら、レンタカー会社がくれる地
図で事は足りる。しかし地方へ向けてのロングドライ
ブとなると、さすがに紙切れ一枚の簡易地図では心許
ない。そんなときは街の本屋を探すよりガソリンスタン
ドに寄ろう。本屋よりも地図の品揃えが豊富だ。お
勧めはなんと言ってもミシュラン。走って気持ちよい道
ポーの市街地コース。なぶり書きのゼブラゾーンが
いい味を出している。
やロケーションポイントが示され、買って良かったと思
わせる作りになっている。
走りの旅を楽しむのなら高速道路は移動のためと
割り切って、できるだけ一般道路を活用しよう。もっ
と言えば、大きな町と町を結ぶ幹線道路も交通量が
多くて情緒に欠ける。小さな村々を結ぶような道を
070
ある日曜日の早朝、パリ市内で
見かけたCM撮影現場。
071
ノルマンディーの名もない漁村への道。行き止まり。
選んで、
時間に余裕をもってゆっくり走るのが正解だ。
「ツール・ド・フランス」のテレビ中継に出てくるよう
な、歌でも口ずさみたくなる風景に出会えること請け
合いである。
目的地を決めないでアテもなく走り回る旅もいい
が、経験上、走る旅を楽しむには効率が悪い。グッと
くるような風景や、走って楽しいワインディングロード
農場にいたシトロエンのトラック。
朽ちてなお味をかもし出す。
に出会いたいなら、あらかじめポイントを絞ったほうが
いいだろう。例えばモナコ……厳密に言えばフラン
スではないけれど、しかしあのF1コースを実際に走っ
てみると、テレビで見る印象よりずっと道幅が狭い。
交通量も多く、まるで熱海の市街地みたいで、思う
ように飛ばせず少しシラけた。もちろんそれは、実際
に行ってみたからこそ味わえるほろ苦い感動体験だ。
それよりお勧めはモナコの北東もしくはニースの北に
ある、モンテカルロラリーのコースにもなる一般道。
ピレネーの北側には、こんなのどかな風景が広がっている。
石造りの村々を串刺しするかのように走る山間のワイ
ンディングロードは、ラリー気分を味わいつつ、手彫
りのトンネルに遭遇したりして、中世に迷い込んだよ
うな感覚に陥るとても魅力的な場所だった。
もうちょっと優雅な雰囲気がいいという人には、ピレ
ノルマンディー地方の田舎道。フロントガラスの
向こうには、澄み渡った緑と蒼の世界が広がる。
ネー山脈の麓、アキテーヌ地方にあるポー
(Pau)
がお
勧めだ。山岳地帯を横断する道があり、上品なドライ
ブコースを作り出している。天気の良い週末などは、ク
ラシカルな車で疾走する老夫婦を見かけたりもする。
そういえば、ポーにもF3レースが行なわれる市街地コ
ースがある。こちらはモナコと違ってグランドスタンドが
いつも思うが、どうやって脱
出するのだろうか? そもそ
もこのBXは走るのか?
常設され、交差点には赤/白のゼブラゾーンもあって
不思議なオーラを発していた。アキテーヌ地方は、車
で旅する人には絶好のロケーションかもしれない。
もっとパリから近い場所で済ますなら、ノルマンデ
ィー地方がいい。ノルマンディーというと暗い戦争映
画を思い出してしまうけれど、実際には眩いほどに明
るい風景が横たわっている。なかでもお勧めは白亜
の断崖があるエトルタ。古い木組みの家が点在する、
ちょっと昔の文化人が好んで滞在した街である。睡
蓮の絵で有名なモネの庭はルーアンの近くに今も存
在し、また世界遺産に登録されているモン・サン・ミッ
シェルもノルマンディーだ。パリに戻る帰り道でル・
マンにちょっと寄り道をすれば、24時間レースコース
の一部を実際に走ることもできる。
ヨーロッパを走るとなると、まずはドイツのアウトバー
断崖から見下ろすエトルタの街。
ンをイメージする方が少なくないだろう。しかし私が思
うには、200キロオーバーの世界を体験したところで疲
労しか残らないのが現実だ。それに比べて、フランスは
大人のロングツーリングが楽しめる懐の深い国だと思
う。皆さんにもぜひ走ってもらいたい国である。
フランスの白バイは青かった。スピード違反の
取り締まりは手厳しいので要注意。
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