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事業拡大を目指します。 - 積水化学工業株式会社

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Annual Report 2015
2015年3月期
The Future is ours
A n ew f ro nt i e r, a new lifes tyle
社長就任にあたって
会長に就任した前社長の根岸の後を受けて、2015年3月1日付で社長に就任しました。
リーマンショック直後の2009
年に就任した前社長は、国内外で急速に悪化する市場環境のもと、企業体質の強化、
さらには利益創出力のレベルアップ
に取り組み、
2013年度には営業利益ベースで19年ぶりに過去最高益を更新するまでに企業価値を向上させました。同時
期に私は、住宅カンパニーのプレジデントとして、
カンパニーの経営効率化と差別化商品の投入による高付加価値化、当
社の特徴を活かした住環境事業
(リフォーム事業)
の育成を進め、
さらには住宅としては初の挑戦となるタイでの海外事業
立ち上げを指揮しました。
現在推進中の中期経営計画
「SHINKA!-Advance 2016」
は、
この路線の延長線上にあり、
これまで種まきを続けてき
た成長期待事業
「Growing 8」
を中心に、
営業利益1,000億円を突破する目標を立てています。
新たに社長となりました私の第一の使命は、
この中期経営計画を確実に達成に導くことだと認識しています。不透明な
資源価格と新興国の景気動向、停滞が続く欧州経済など不安な要素はありますが、
自社でできる打ち手を尽くして、目標
達成に突き進みたいと考えています。
そして、私のさらなる使命は、積水化学グループが目指す
「100年経っても存在感のある、真に社会から信頼される企
業」
の実現に向け、持続的成長スピードをさらに加速させることです。すなわちそれは、在任期間中に、次なる成長プランを
デザインし、
それをスピーディーに推し進め、高収益の実現と同時に、社会に必要とされる企業としての価値をより一層高
めていくことだと考えています。国内において、2017年に予想される消費増税後の需要減や、2020年に開催される東京
オリンピック後の厳しい景気後退も予想される中、
どんな状況下でもビクともしない強固な事業体をつくることこそが私
の役目だと考えています。
当社はこの10年余りの構造改革によって、住宅依存・国内依存の体質から転換し、大きくその姿を変えてきましたが、今
後の10年にはさらなる変革が求められています。私はグループ全体の先頭にたち、2つの使命の必達をここにお約束する
と同時に、
皆様のご協力についても切にお願いする次第です。
代表取締役社長
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
Contents
アニュアルレポート発行の目的と関連情報について
01 社長就任にあたって
41 コーポレート・ガバナンス
44 取締役、監査役、執行役員
47 CSR
03 理念体系
04 積水化学の事業領域
05 カンパニー概況
07 中期経営計画SHINKA!-Advance 2016
49 研究開発・知的財産
53 データ集(財務/非財務の主なデータ)
57 会社情報・株式情報
58 沿革
10 財務ハイライト
12 社長メッセージ Message from the President & CEO
20 高機能プラスチックスカンパニー
25 住宅カンパニー
30 環境・ライフラインカンパニー
35 2014年度(2015年3月期)連結業績のレビューと分析
積水化学グループでは、投資家目線で当社グループに興味を持つ
読者をターゲットとしたアニュアルレポート(PDF版)を年1回発行し、
WEBサイトに掲載しています。また、当社グループへのご理解を促進
していただくため、個人投資家から機関投資家まで幅広い読者ニーズ
に対応した複数のIR関連資料をWEBサイト上に公開しています。特に
直近の業績については年4回開催のアナリスト・機関投資家決算説明
会のPDF資料を掲載し、
その説明会の模様を音声配信しています。
http://www.sekisui.co.jp/ir/index.html
また、積水化学グループの根幹をなすCSR経営については、その取
り組みをまとめたCSRレポートを年1回発行しています。WEBサイトの
「CSR経営」
上では、
さらに詳細なCSR関連情報をご説明しています。
http://www.sekisui.co.jp/csr/csr_manage/index.html
60 6年間の財務サマリー
アニュアルレポート内の数値に関して
61 連結財務諸表
本アニュアルレポートでは、億円表記の数値に関しては億円未満を四
61 連結貸借対照表
表示しています。
63 連結損益計算書
64 連結包括利益計算書
65 連結株主資本等変動計算書
66 連結キャッシュ・フロー計算書
68 連結財務諸表注記
捨五入、100万円表記の数値に関しては、100万円未満を切り捨てで
主なSRIインデックスの選定状況
(2015年3月現在)
93 独立監査人の監査報告書(訳文)
39 事業等のリスク
本アニュアルレポートに記載されている見込み、
計画、
見通しなど歴史的事実でないものは、
現在入手可能な情報から得られた当社経営者の判断に基づいて作成されています。従って、
実際の業績は、
様々な重要な要素の変化により大きく異なる結果になりうることを、
ご承知おきください。
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
02
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
理念体系
社是
•Service
3S精神
株主満足
お客様
第一
従業員の
自己実現
地域社会
・地球環境
への貢献
取引先との
パートナー
シップ
グループビジョン
積水化学グループは、際立つ技術と品質により、
「住・社会のインフラ創造」
と
「ケミカルソリューション」
の
フロンティアを開拓し続け、
世界のひとびとのくらしと地球環境の向上に貢献します。
経営戦略
企業活動を通じて社会※的価値を創造する
•Speed
積水を千仞の谿に決するスピードをもって市場を変革する
•Superiority
際立つ技術と品質で社会※からの信頼を獲得する
※社会:従来
「企業理念」
の中で定めてきた、
「5つのステークホルダー」
(
「お客様」
「株主」
「従業員」
「取引先」
「地域社会・地球環境」
)
をはじめとした社会全体
事業別戦略/機能別戦略/CSR 等
理念体系の
「社是」
「グループビジョン」
など、個々の詳しい内容については、下記のWEBサイトをご覧ください。
http://www.sekisui.co.jp/company/outline/vision/index.html
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
03
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
積水化学の事業領域
積水化学グループは、
「 住・社会インフ
住・社会インフラの創造・マネジメント
ラの創造・マネジメント」
「ケミカル材料を
基にしたソリューション」
を事業領域と定
住宅・住環境
義しています。さらに、
「 中核」
「 成長」
「育
成・創造」
と3段階※に区分した成長段階に
育成
・
創造
中古
流通
包装
管路
更生
民需
(マンション、他)
中国
検査薬
システム
(不動産)
水インフラ
官需
(下水更生、他)
モバイル
材料
住資産
マネジメント
インフラストック
環境快適
材料
集合
コンテナ
農業
機能インフラ
材料
成長
リフォーム
分譲
衛生材料
メディ
カル
材料
国内民需
(住宅、建築、プラント)
FPD材料
シート
車輌材料
中核
多用途素材
(樹脂・フォーム)
住インフラ
材料
※中核:全社の収益を支える事業、成長:全社の成長をけん
引する事業、
育成・創造:次の成長事業、
次世代大型テーマ
他産業
国内・海外一体
海外
国内官需
(上下水道、他)
新築住宅
を目指しています。
住
エレクトロ
ライフ
車輌・輸送
インフラ材
ニクス サイエンス
社会インフラ
海外
合わせた事業戦略で持続的な成長実現
ケミカル材料を基にしたソリューション
“Growing 8”
タイ住宅
住生活
サービス
包括受注
コンクリート
補強・補修
熱エネ
利用
アジア
LiB、
フィルム型PV
創・
省エネルギー
省エネ材料
実装・半導体
ヘルス
ケア
エネルギー
住生活関連
新素材・新材料
“協創”による持続的テーマ創出
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
04
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
カンパニー概況
高機能プラスチックスカンパニー
住宅カンパニー
主要製品
主要製品
• ミクロパール
(導電性微粒子)
• セキスイハイム
(鉄骨系戸建住宅)
• エスレック
(中間膜)
• ツーユーホーム
(木質系戸建住宅)
• ソフトロン
(発泡材料)
• レトア、ハーベストメント
(集合住宅)
• コレステスト
(コレステロール検査薬)
ターゲット市場
ターゲット市場
• 国内新築住宅
(住宅事業)
• エレクトロニクス
• タイでの新築住宅
(住宅事業)
• 車輌・輸送
• 国内住宅リフォーム
(住環境事業)
• 住インフラ材
• 不動産
(住環境事業)
• ライフサイエンス
• 住生活サービス
(住環境事業)
売上高、営業利益
(構成比)
売上高、営業利益
(構成比)
3,723 億円
33.5 %
売上高
(FY2014)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
460 億円
53.6 %
営業利益
(FY2014)
4,941 億円
44.4 %
413 億円
48.2 %
売上高
(FY2014)
営業利益
(FY2014)
05
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
カンパニー概況
環境・ライフラインカンパニー
その他の事業、コーポレートR&D
3つのカンパニーに分類されないその他事業では、新しい事業創出を目
指して、
コーポレートのR&Dセンターで研究開発と事業立ち上げを行って
主要製品
います。中でも環境・エネルギー分野での新規事業創出に注力しています。
• エスロンパイプ
(給排水管)
• SPR工法、オメガライナー工法(管路更生)
• エスロンバルブ
(プラント設備)
• KYDEX、ALLEN
(航空機、車輌の内外装材)
ターゲット市場
• 戸建住宅、
マンションなどの住宅設備
• 上下水道などの給排水関連のインフラ設備
• 工場などのプラント周りの配管設備
• 航空機、車輌
塗工プロセスによる大容量フィルム型
リチウムイオン電池
売上高、営業利益
(構成比)
2,277 億円
20.5 %
室温でのフィルム化に成功した
フィルム型色素増感太陽電池
13 億円
1.5 %
売上高
(FY2014)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
営業利益
(FY2014)
06
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
中期経営計画SHINKA!-Advance 2016(2014〜2016年度)
基本戦略
キャッシュ・フローと設備投資
中期経営計画
「SHINKA!‒Advance 2016」
は、事業の視点にたった
「3つのビジ
財務体質の強化と成長を両立させるために、主に営業キャッシュ・フローを中心に
ネスモデルSHINKA」
と、CSRの視点にたった
「CSR SHINKA」
という2つの基本戦略
して獲得したキャッシュ・フローの範囲内で戦略投資を中心とする投資と、株主への
で構成されています。
さらに、個々の事業については、
その成長段階に応じて、
「中核」
安定的な還元を行うという方針を継続しています。
「成長」
「育成・創造」
の3段階に分類し、それぞれの段階に応じた的確な取り組みに
よって、積水化学グループ全体の持続的な成長実現を目指しています。
キャッシュ・フローの使途
GS21-SHINKA! 2nd Stage
(FY11-13)
通常投資
2,350
➡ 変革
• 現有事業の展開強化
②フロンティア SHINKA
Stage2
➡
“協創”
➡「際立ち」
の現地化
M&A・戦略投資
モノづくり/基盤技術
CSR SHINKA
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
• 現地社会への適応加速
GS21-Go!
Frontier
GS21SHINKA!
1st Stage
GS21SHINKA!
2nd Stage
2,000
SHINKA!Advance
2016
1,800
1,500
その他
1,000
1,000
500
戦略投資
Stage1
• 現有事業のブラッシュアップ
• 戦略事業・製品への特化
• 社内外連携による新市場・新分野の開拓
億円
③グローバル SHINKA
(億円)
株主還元
営業CF
3つのビジネスモデルSHINKA
①コアビジネス SHINKA
投資額推移と戦略投資の配分
800
0
SHINKA!-Advance 2016
(FY14-16)
通常投資
戦略投資
通常投資
株主還元
営業CF
2,500
億円超
FY06-08
その他
FY09-10
FY11-13
FY14-16
(計画)
中核
育成・創造
成長
Growing 8
戦略投資
07
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
中期経営計画SHINKA!-Advance 2016
中期経営計画の軌跡
1997年の消費税率引き上げ後の業績不振を脱するため、
カンパニー制の導入、新規事業の拡大など抜本的な戦略転換に努めました。その結果、
2008年のリーマンショック、2014年の消費税率引き上げに際しても損失を発生させることなく、過去最高益を更新できるまで体質強化が進んでいます。
売上高・営業利益の推移
Growing Sekisui 21
営業
利益
(億円)
GS21-Premium600
構造改革
GS21-Go! Frontier
GS21-SHINKA!
フロンティア開拓
ビジネスモデル深耕・変革
1,000
800
9,200 9,137
8,569
8,455
7,997
600
400
200
0.7
0
68
-200
FY99
売上高
(億円)
-37
-31
-0.4
-0.4
FY00
FY01
9,262
9,587
9,155
4.6
4.9
5.4
4.5
3.6
2.8
1.8
140
9,342
8,585
9,651
10,324
7.4
8,149
4.3
カンパニー制導入
8,851
231
364
403
452
430
336
5.7
5.8
4.2
360
11,109
825
493
546
596
FY10
FY11
FY12
リーマン
ショック
FY02
FY03
FY04
FY05
FY06
FY07
FY08
FY09
FY13
営業利益率
(%)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
08
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
中期経営計画SHINKA!-Advance 2016
SHINKA!-Advance 2016のターゲット
計画最終年度の2016年度に営業利益1,000億円、営業利益率8.0%、ROE10%の達成を目指しています。さらに、
この度、2016年度の先を見据えた中期的目標を新たに設定し、
その達成に向けた変革を併せて進めています。
目標
営業利益、営業利益率とROEの推移
GS21-Go! Frontier
SHINKA!-Advance 2016
GS21-SHINKA!
(億円)
1,200
6.9
1,000
3.6
800
600
200
0
9.4
7.8
5.7
5.8
825
3.5
0.3
336
158
360
244
546
206
596
361
411
311
363
18
171
194
17
-24
15
30
FY08
FY09
FY10
FY11
10.9
7.7
920
10.0
8.0
1,000
858
(高機能P:15%・住宅:10%・環境LL:5%)
• 海外売上高 5,000億円超
厳しい事業環境に
ビクともしない事業体へ変革
キーワード
• 収益力強化
(事業の選択と集中、効率経営)
460
• イノベーション
• フロンティア
(グローバル)
520
413
営業利益率
(%)
400
ROE
(%)
高機能プラスチックスカンパニー
65
13
60
住宅カンパニー
環境・ライフラインカンパニー
-200
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
• 営業利益率 10%
232
192
244
10.9
8.0
7.4
493
400
8.1
4.2
5.4
中期的なビジョン
FY12
※
FY13
FY14
FY15
FY16
(計画) (当初計画)
その他
※ 2012年度に実施した海外子会社の
決算期変更による影響を含む
09
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
財務ハイライト
売上高
営業利益
(億円)
12,000
8,000
当期純利益
(億円)
9,587 9,342
9,155 9,651
8,851 9,262
8,585
10,324
11,109 11,127
(億円)
1,200
600
825
800
400
4,000
0
403
452
430
493
336
546
EBITDA
300
307
151
-238
-78
249
(億円)
126
-123
-300
1,169 1,170
658
712
735
839
701
897
フリーキャッシュ・フロー= 営業活動CF + 投資活動CF − 配当支払
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
302
10
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
30
27.00
945
705
400
23.00
20
10
0
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
281
(円)
1,200
800
236
1株当たり配当金
476
372
243
0
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12※ FY13 FY14
フリーキャッシュ・フロー
588
202
255
116
※2012年度に実施した海外子会社の決算期変更による影響を含む
600
412
400
200
360
※2012年度に実施した海外子会社の決算期変更による影響を含む
(億円)
530
596
0
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12※ FY13 FY14
0
858
11.00
14.00 15.00
10.00 10.00
13.00
15.00
18.00
0
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費
10
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
財務ハイライト
純資産
有利子負債
(億円)
6,000
4,000
自己資本比率
(億円)
3,875 4,131 3,689
4,332
4,736
5,353
(%)
1,800
60
1,200
3,633
3,307 3,517 3,500
946
2,000
1,294 1,331 1,245 1,272
1,113
53.3
50
1,153
940
921
631
600
0
0
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
46.7
45.9
45.8
42.6
43.4
46.4
43.0
47.5
42.5
40
30
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
自己資本比率 = 自己資本/総資産
営業利益率
自己資本当期純利益率(ROE)
(%)
(%)
9
(%)
12
7.4
10.9
9.4
7.7
7
5
配当性向
8
4.6
4.9
5.4
4.5
3.6
5.7
5.9
5.8
4.2
3
6.9
6.4
8.1
7.8
518.7
50
45.2
40
3.5
4
0
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
6.5
550
0.3
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
30
29.1
29.1
32.5
28.9
27.8
30.8
28.7
25.8
20
FY05 FY06 FY07 FY08 FY09 FY10 FY11 FY12 FY13 FY14
自己資本当期純利益 = 当期純利益/期中平均自己資本
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
11
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
社長メッセージ
Message from the President & CEO
2015年度の最高益更新と
さらなる将来を見据えた
変革に着手します
2014年度の業績報告、2015年度の計画とその先をにらんだ中期的な
ビジョン、
さらには財務戦略や株主還元方針などに関して、
ご説明させてい
ただきます。
2014年度は、消費増税の反動あるも過去最高益を更新
2014年度は、4月の消費増税に伴い国内市場が停滞する中、当社国内
事業においても、増税前の駆け込み需要に対する新設建設需要の反動減
など一時的な極端な需要減少の影響を想定以上に受けた年でした。
その環境下で全社として、各段階の利益とも最高益を更新することがで
き、中でも、当期純利益につきましては第3四半期終了時の上方修正計画
どおり530億円を上げることができました。グローバルに高付加価値製品
を展開し順調に拡大してきた高機能プラスチックスカンパニーの4戦略事
業分野
(エレクトロニクス、車輌・輸送、住インフラ材、
ライフサイエンス)
が、
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
12
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
社長メッセージ
米国、
アジアなどの旺盛な需要を享受して各分野とも売上を伸ばし、
カンパ
ニーとして大幅な増収増益を果たすことで全社の業績をけん引しました。
また国内の住宅事業では、特に持ち家着工がほぼ50年ぶりの低水準に
中期的なビジョンのキーワードは、
「イノベーション」、
「フロンティア」、
「収益力強化」
現在、当社は2016年度を最終年度とする中期経営計画「SHINKA!-
落ち込むなど需要減の影響を大きく受けて対前年減収を余儀なくされまし
Advance 2016」
を進めています。事業環境の短期的な変動に起因し、
たが、
この市場環境の変化に対応したコスト削減、抑制により増益を果たし
カンパニー毎の進捗には差異があるものの、重要ターゲットの一つである
ました。環境・ライフラインカンパニーは、
この事業にとって象徴的な東京工
2016年度営業利益1,000億円に向けて
『全社』
としては順調に推移して
場閉鎖など、将来を見据えた汎用品の生産・物流の効率化への取り組みに
おり、増産投資や収益力強化策等これまでの打ち手の効果により、
その達
関連する費用を一過性のコストとして計画通りに計上したことと、民需の主
成は手中にあると現時点で見通すことができます。
である建設着工減少の影響から、対前年で減収減益となりました。ただ、第
気にかけるべきは、その先の2017年4月、消費税の再増税後に、
また
4四半期に発生した、原油安に伴う製品の先安感からの買い控えや、入札
2020年の東京オリンピック後に訪れるであろう、決して楽観視できない国
不調による公共工事遅れなどの急激な市場変化に翻弄され、利益見通し
内市場の変化だと考えています。
この変化に対応し持続的な利益成長を果
に対して大幅未達で終わったことが悔やまれます。
たすべく、社長就任のこの機に、中期的なビジョン
「厳しい事業環境にビク
この現状を1997年の前回消費増税時と比較しますと、当時、住宅事業
など国内事業に対する利益依存度が高かった当社は反動減の影響を受
け、急速に利益を失い、1999年度には全社レベルで赤字に転落していま
す。
しかしながら、
その後進めてきた高機能プラスチックスカンパニーを中
ともしない事業体への変革」
を掲げ、
「全社的な営業利益率10%」
「海外売
上高5,000億円超」
を目標に据えました。
この中期的なビジョンでは、重要なキーワードとして、
「イノベーション」
、
「フロンティア」
「
、収益力強化」
の3つを挙げています。
心とするグローバル事業の育成、損益分岐点の引き下げによる国内事業
「イノベーション」
とは、具体的には、
これまで当社にない製品です。現在
の体質強化が着実に進んだことが、今回は消費増税による需要の反動減
当社グループでは、
フィルム型リチウム電池、
フィルム型色素増感太陽電池
を乗り越え、過去最高益につながったものと評価しています。
など様々な新製品、新開発を行っています。こうしたものを確実に商品化
とはいえ、2014年度でも、先述のように、急激な市場変動への対応が遅
し、収益化していきたいと考えています。
れたことは否めません。さらに大きな市場環境の変化が想定される次の消
「フロンティア」
とは、グローバル展開の加速を意識しています。当社のグ
費増税以降を見据え、厳しい事業環境にビクともしない事業体への大胆な
ローバル事業も次のステージに入りました。これまでの高機能プラスチック
変革を急ぎたいと考えています。
スカンパニーを中心とした際立つ高機能製品によるグローバル事業の強
化・拡大を加速することに加え、国内で培った優れた
「エネルギー」
「インフ
ラ」
、
そして
「環境」
の技術をもって、
それらの海外各地における現地需要を
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
13
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First Bow
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the President & CEO
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社長メッセージ
確実に獲得していきたいと思います。既にタイで展開している住宅事業の
次年度以降の増益体制を固めます。環境・ライフラインカンパニーでは、昨
収益貢献も期待しています。
年度発生した一時的な費用が消失すること、
これに加えて、昨年度実施し
そして3つ目の
「収益力強化」
では、際立つ高収益企業、営業利益率10%
た塩ビ汎用品における生産・物流の効率化効果発現等により2013年度並
(高機能プラスチックス15%、住宅10%、環境・ライフライン5%)
という目
みの営業利益60億円に回復させると同時に、収益力の抜本的強化に向け
標を達成していくために、国内事業においては特に徹底した効率経営、事業
の選択と集中、高収益事業への経営資源のシフトなどを進めていきます。
てポートフォリオ改革を断行します。
近年、企業を図る物差しとして、絶対的な利益額に加えて、経営効率を図
そのための取り組みとして、
住宅事業については、
エネルギー自給自足、
高
る観点からROEが重視されていますが、
当社にとっても非常に重要な指標だ
いコストパフォーマンスを両立する新商品の投入による戸建市場でのシェア
と考えています。資本効率向上のための時機を得た自社株買いを含めた施
拡大を考えています。さらに、近年取り組んできた生販一体、地域密着経営
策も行いながら、
ROEについては、
2015年度10.9%を目指します。
の進化などの効果も合わせて、
将来的には国内新築住宅の5%程度のシェア
を獲得し、
安定的な収益事業としてのポジション確保を目指していきます。
工場生産化率極大化に向け、住宅で大型投資を実施
一方で、
国内トップシェアの塩ビ管や、
水インフラ技術を有する環境・ライフ
さらに、2015年度の中心となる取り組みをカンパニー毎にご説明させて
ラインカンパニーの国内事業については、中期的な需要構造転換への対応
いただくと、高機能プラスチックスカンパニーは、従来通り、高機能品を中
を引き続き図ります。新築関連市場が縮小する一方、国内社会インフラの老
心とした生産投資の拡充と新製品の上市を行い、数量増・製品構成の改善
朽化対策需要は非常に大きいため、
このような成長・ストック領域へのシフト
を推進していきます。
など、
稼げる事業・製品ポートフォリオへの変革に今年度より着手します。
住宅カンパニーについては、中期的な目玉となる施策である工場生産化
率の極大化、お客様への魅力発信強化を目的に、全国8工場のリニューア
2015年度も最高益の更新を目指す
ルに着手しました
(2014〜2016年度170億円投資)
。
この取り組みによっ
中期的なビジョンにおける目標をにらみながら、2015年度については
て、全国各地域への地域密着を深化させると同時に、当社の差別化製品で
営業利益920億円と過去最高益の更新を狙います。高機能プラスチックス
ある蓄電池付太陽光発電住宅の優位性を訴求した
「スマートハウスNo.1
カンパニーでは、良好な事業環境を背景に、
これまでの戦略投資も寄与し、
戦略」
を強力にプッシュしていきます。
戦略4分野をさらに拡大させ大幅な増収増益で営業利益520億円を目指
環境・ライフラインカンパニーの中心的な取り組みは、
ポートフォリオ改革
します。住宅カンパニーについては、消費増税の反動による昨年度受注の
です。製品別、
そして顧客別または、地域別に利益管理の
「見える化」
を徹底
減少が影響して前年度から減益とはなりますが、営業利益400億円をきち
化します。同時に、成長分野である老朽化対策や更新需要などのストック
んと維持しつつ、受注の回復とコスト競争力強化に注力することなどにより
分野に経営資源をシフトさせていきます。
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14
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社長メッセージ
成長に向けた設備投資も継続
当社の財務戦略における基本方針は、経営上の最重要テーマの一つ
企業価値向上、社会へのさらなる価値提供に向けて
2015年度は、過去最高益更新を目指して、
これまでやってきた取り組み
である企業価値増大に向けて将来の成長に必要な設備投資、研究開発、
をさらに強化していきます。同時に、先行き不透明な中で将来の成長を確
M&Aなどの資金を確保すると同時に、株主の皆様への積極的利益還元を
たるものにするために、
これまでとは異なるやり方や異なる分野で改革を進
果たすことであるとしています。
めることも必要と考えています。企業価値向上ひいては、社会に対するさら
この方針に基づき、内部留保資金は、将来の企業価値増大に必要な資金
なる価値提供のために、私をはじめとするマネジメントのみならず、グルー
として、研究開発費や設備投資、戦略投資、投融資などに充当しています。
こ
プ従業員すべてが、
これまで以上にスピードを上げて、取り組んでいく所存
のうち投資に関しては、戦略事業強化のための戦略投資に重点を置いてお
です。
り、
今後の成長に欠かせない設備投資、
M&A、
海外での事業体制構築を事業
皆様には、変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ポートフォリオの
「成長事業」
を中心に進めています。2014年度は、高機能プ
ラスチックスカンパニーの戦略4分野向けを中心に前期比52億円増の470億
円を設備投資に充てました。2015年度についても、
同規模の設備投資を具体
的に計画し、
またM&A案件の探索や増産投資の検討を積極的に進めます。
2015年7月
代表取締役社長
株主還元には増配と自社株買いを実施
一方で、株主還元については、連結配当性向30%を目途とした安定的な
配当を実施する方針です。2014年度は過去最高益を更新する業績となっ
たことから、前年から年間配当を4円増配し、1株当たりの年間配当金27円
(配当性向25.8%)
を実施しました。2015年度についても、厳しい市場環
境ではあるものの収益拡大余地があると判断し、中間配当金14円、期末
配当金14円を合わせて年間28円の配当を実施する計画としています。
また、資本効率の向上および長期的な視点から配当政策を補完する株
主還元策の一つとして自己株式の取得を行います。2016年3月末までの1
年間で1,200万株、200億円を上限とする自己株式の取得を決定し、経営
環境の変化に対応した機動的な資本政策を進めていきます。
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15
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CSRレポート2015より
社長
メッセージ
社会に際立つ価値を提供し、100年経っても
存在感のある、皆様から必要とされ、
信頼される企業を目指します。
代表取締役社長
積水化学グループを取り巻く状況
Q
2014年度のビジネス環境と今後の見通しに
ついては、どのようにお考えでしょうか?
音や遮熱機能などを付与した中間膜、
エレクトロニクス分
料の分野で次世代事業の創造を図っていきます。グロー
野はモバイル材料などが好調で全体を牽引し、売上高、営
バル市場では、中間膜や成形用プラスチックシートなど競
業利益、経常利益とも過去最高を更新しています。
争力の高い製品をベースとしたBtoB事業を強化・拡大す
中期計画では、最終年度に営業利益1,000億円を目指
るとともに、
タイの住宅製造販売や中国での検査薬システ
集中的に戦略投資を行う
「Growing 8」
を
成長の牽引役に
しています。その実現のため、既存事業の変革に向けて注
ムのように、各地のBtoCビジネスを深く掘り下げる戦略
力すべき事業を明確化。住宅カンパニーの
「リフォーム」
「住
を進め、海外展開をさらに加速していきます。
国内は円安の定着により輸出を中心に収益が改善した
資産マネジメント」
、環境・ライフラインカンパニーの
「インフ
ものの、消費税増税の影響が長期化し、住宅着工や民需
ラストック」
「海外水インフラ」
、高機能プラスチックスカンパ
が落ち込み厳しい環境となりました。一方、海外はアジア
ニーの
「モバイル材料」
「環境快適材料」
「機能インフラ材料」
A
経済の拡大と米国経済の着実な回復による後押しを受け
ました。このような情勢のもと、
インフラ分野は苦戦したも
「検査薬システム」
という8つの事業を、集中的に戦略投資
を行う
「Growing 8」
と定め、成長の牽引役とします。
のの、住宅分野はエネルギーの自給自足を目指す
「スマー
さらに、将来に向けて社内外との
「協創」
によりイノベー
トパワーステーション」
やリフォーム、車輌・輸送分野は遮
ションを加速させ、住生活関連、
エネルギー、新素材・新材
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16
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CSRレポート2015より
事業とCSRの戦略的連動
球環境保全へ貢献する
「環境」
。基盤品質の強化、魅力品
ます。
Q
2014年度から始まった新しい中期経営計画
におけるCSRの位置づけを教えてください。
質の磨き上げにより、指名され続ける品質を実現する
「CS
このような目標を掲げる中、2014年度にグループ会社
品質」
。多様な人材が活躍できる環境を作る
「人材」
。この
のコンプライアンス違反が発生したことは大変遺憾です。
3つの分野で
「際立つ存在」
になることが私たちの使命で
皆様にご迷惑、ご心配をお掛けいたしましたことを深くお
A
グループとしての価値観を全社で共有する
「CSR SHINKA」
す。さらに、
その土台となる取り組みとして
「コンプライアン
詫び申し上げます。本件を真摯に受け止め、再発防止策を
ス」
「リスクマネジメント」
、
ステークホルダーとの
「コミュニ
含む適切な対応を行ってまいります。
積水化学グループのCSRは、
「環境」
「CS品質」
「人材」
と
ケーション」
があると考えています。
いう3つの
“際立ち”
と
「コンプライアンス」
「リスクマネジメ
中期計画では、
これらの価値観を改めて従業員全員で
ント」
「コミュニケーション」
の3つの
“誠実さ”
を特徴として
共有するために経営戦略の中に
「CSR SHINKA」
を掲げま
います。
した。ブランドとはすなわち信頼であり、積水化学グルー
環境貢献製品の創出や環境負荷低減などを通じて、地
プが常に社会から信頼される存在でありたいと考えてい
理念体系に基づいたCSR活動
課題の解決に取り組み、社会の発展に貢献することを目指
するために遮音や遮熱機能などを付与した中間膜なども、
貴社の社是やグループビジョンは、CSR活動
にどのように活かされていますか?
しています。
また、グループビジョンでは、事業の活動領域
私たちの社是やグループビジョンが形となった製品・サー
を
「住・社会のインフラ創造」
と
「ケミカルソリューション」
に
ビスです。
行動指針であるとともに製品にも反映されて
いる社是
とを約束しています。
Q
A
定め、世界の人々のくらしと地球環境の向上に貢献するこ
例えば、住宅事業では常に他社に先駆け
「先進性・経済
社章にも刻まれた、積水化学グループの社是
「3S精神」
性・快適性」
を備えた住宅の普及に努めています。大容量
は、Service
(企業活動を通じて社会的価値を創造する)
、
ソーラーと蓄電池、HEMSを搭載したエネルギー自給自
Speed
(積水を千仞の谿に決するスピードをもって市場を
足を目指す
「スマートパワーステーション」
がその一例で
変革する)
、Superiority
(際立つ技術と品質で社会からの
す。下水管の更生時に発生する廃棄物を大きく削減でき
信頼を獲得する)
を意味しており、事業活動を通じて社会
る
「SPR工法」
や、自動車の燃費向上や快適性向上に寄与
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17
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CSRレポート2015より
CSR中期計画で示した3つの方向性
Q
A
2014年度からのCSR中期計画では、
「Group」
「Global」
「Communication」
という3つの
方向性が示されました。2014年度に実施し
た取り組みについてお聞かせください。
3つの方向性を示すことで価値観の共有と浸
透を進める
計画では、ビジネスモデルの多様化とグローバル市場で
やお客様等のステークホルダーとの対話充実など、
さまざ
の成長を目指す中で、
「グループへさらなるCSR経営の浸
まな活動を展開し、満足のいく成果をあげることができま
透を図る」
「価値観を共有し、
グローバルで課題を解決する」
した。また、
これらの活動を通じて今後のCSR課題を把握
「ステークホルダーとの対話拡充による企業価値の向上
できたことも、当社のCSR経営にとって非常に貴重なこと
を図る」
という3つのテーマで取り組むこととし、それぞれ
でした。次年度以降も課題の把握とその解消に積極的に
の方向性を
「Group」
「Global」
「Communication」
とい
取り組んでいきます。
うシンプルな言葉に集約させました。
この3つの方向性の実現に向け、2014年度には、①国
事業の多角化、グローバル化が進む中では、積水化学
内外同一目標による環境負荷低減活動の推進②経営に
グループ内においても、考え方や価値観が共有されCSR
CSR視点を取り入れるためCSR浸透状況を可視化③CSR
経営が十分に浸透しているとは必ずしも言えません。中期
調達への対応を推進④SRI
(社会的責任投資)
格付け機関
事業を通じた社会課題の解決に向けて
Q
A
今後、企業には長期的な視点での価値創造
が期待されています。積水化学グループが
認識する社会的課題とその解決に向けた道
筋をどのようにお考えでしょうか?
気候変動、都市インフラ、高齢化の問題解決
に貢献する
積水化学グループは、
「 環境貢献製品の市場拡大と創
ネジメントを行えるよう努めています。
出」
「 環境負荷の低減」
「自然環境保全活動」
という3本柱
高齢化も、積水化学グループが事業を通じて貢献して
の取り組みを推進することで、2030年には
「自然資本への
いきたいと考える大きな社会課題です。団塊の世代が75
リターン」
が
「自然資本の利用」
を上回ることを目指してい
歳以上になる2025年には、高齢化にともなう介護問題が
ます。この長期ビジョンを実現するため、例えば
「環境貢献
深刻になると言われています。
しかし、その受け皿が十分
製品の市場拡大と創出」
では、中期計画において、最終年
かと言えば、
そうではありません。そのようなニーズに対し
度の2016年度中に全売上高の50%以上を環境貢献製
て、災害から入居者様を守る減災型の高齢者住宅や自立
品とすることを目標にしています。
支援を主眼とした介護サービス事業を展開しています。私
私たちの事業が解決に貢献できる社会課題は多いと考
また、都市基盤の老朽化という社会課題に対し、下水道
たち積水化学グループは、今後とも事業を通じて社会課
えています。例えば、気候変動や都市基盤の老朽化、高齢
の管路更生を中心に、調査・診断からメンテナンスに至る
題の解決に資する
「際立つ価値」
の創造に取り組み、持続
化など、私たちの目の前にある社会課題に対し、事業を通
まですべての段階で積水化学グループが関わるバリュー
可能な社会の実現に貢献してまいります。
じてその解決に取り組んでいます。
チェーンビジネスを展開し、自治体が効率的なアセットマ
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Management
Message
2014年度は、営業利益1,000億円等を目標とする中期経営計画
「SHINKA!-Advance 2016」
( 2014年度~
2016年度)
のスタートの年でした。このセクションでは、
カンパニーの戦略、2014年度の業績総括と2015年度の計
画などについて、各カンパニープレジデントより説明させていただきます。
高機能
プラスチックス
カンパニー
住宅
カンパニー
環境・
ライフライン
カンパニー
20
25
30
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2014年度
(2015年3月期)
連結業績の
レビューと分析
35
事業等の
リスク
39
19
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高機能プラスチックスカンパニー
1
1自動車向け合わせガラス用中間膜 2自動車バンパー向け部材 3自動車内装材向け発泡材
4導電性微粒子 5スマートフォンやタブレットに使用される液晶部材固定用両面テープ 6血液
凝固分析装置 7コレステロール検査薬 8熱膨張耐火材 9塩素化塩化ビニル
(CPVC)
樹脂コ
ンパウンド
4
6
8
9
5
2
3
業績
推移
MANAGEMENT SYSTEMS
7
(億円)
(億円)
6,000
8.7%
4,000
2,816
10.2%
6.9%
2,969
7.0%
3,320
2,000
0
FY10
3,538
361
244
206
FY11
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
12.3%
3,723
460
13.1%
1,200
3,960
800
520
400
0
FY13
FY14
営業利益
(右軸)
営業利益率
232
FY12※
売上高
(左軸)
FY15
(計画)
※2012年度は海外連結子
会社の決算期変更に伴
う影響額として、2012
年1月から3月の売上高
327億円、営業利益13
億円を含んでいます。
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
資産
2,578
2,963
3,213
3,412
3,577
減価償却費
176
188
192
184
166
資本的支出
121
167
145
176
179
研究開発費
112
119
135
146
159
従業員数
(人)
5,655
6,443
6,545
6,858
7,051
55(41)
59(46)
57(44)
59(46)
60(47)
(億円)
連結子会社数
(カッコ内は海外)
20
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高機能プラスチックスカンパニー
戦略
概要
今後も高い成長が見込めるマーケット分野に、自社ならではの
「際立ち」技術を活用した付加価値の高い製品を投入し、世界
No.1を目指します。さらに、マーケットの特性・状況に応じて、
必要なグローバルオペレーションを展開します。
高機能プラスチックスカンパニーは、独自技
術である微粒子技術、粘接着技術、精密成型
技術などを強みとして、先端分野の材料を中
トピックス
from PRESS
Release
心に幅広く事業を展開しています。
導電性微粒子、液晶用シール材、自動車向け合わせガラス
用中間膜、自動車内装用架橋発泡ポリオレフィン、コレステ
ロール検査薬など世界シェアNo.1の商品を複数保有してお
り、高付加価値品を中心とした事業展開を行っています。当カ
ンパニーは、積水化学グループの中で営業利益の拡大をけ
ん引しており、グローバルマーケットを対象に製品を投入し続
けることで世界経済の伸びを上回る成長の実現を目指して
います。
中期経営計画では、
エレクトロニクス、車輌・輸送、住インフ
ラ材、
ライフサイエンスの戦略4分野を中心に既存コア商品の
加藤 敬太
高機能プラスチックスカンパニー
プレジデント
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
強化と新製品の開発、M&A等事業補強による事業拡大に取
り組んでいます。
2014年 4月 独自材料を用いた高感度・薄型圧電
センサーの開発
2014年 5月 ウレタン系材料による初の
「不燃材
料」
国土交通大臣認定取得
2014年 5月 圧着工程が不要な新規「異方導電
性ペースト」
開発
2014年 5月 タイでの 塩 素 化 塩 化ビニル 樹 脂
(CPVC)
の生産合弁会社を設立
2015年 4月 自動車向け合わせガラス用中間膜の
生産ラインをメキシコ工場に増設決定
21
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高機能プラスチックスカンパニー
2014年度の業績
戦略4分野を中心に順調に収益拡大
高機能プラスチックスカンパニーの2014年度業績を
検査機器のビジネスは国内、海外ともに順調に売上を拡
大しました。
為替で35億円、固定費で12億円プラスとなっています。
一方で、酢酸ビニルモノマーなど一部の原料価格が急
総括しますと、主力の4戦略事業分野を中心に、順調に数
これらの結果、2014年度は前期比で売上高185億円
騰し、
コスト削減だけではヘッジしきれず、
ネットでマイナ
量を拡大し、同時に高付加価値品へシフトが進み製品構
増、営業利益は99億円増の大幅増収増益を達成し、当カ
ス15億円の減益要因となりました。なお、一部原料の価
成が改善した結果、大幅な増収増益を達成することができ
ンパニーの営業最高益を更新しています。
格については、第4四半期にはほぼ正常な価格に戻って
ました。さらに、円安の進行も業績拡大の追い風となりま
した。
います。
コストダウン効果を上回る原料費高騰
戦略4分野について、市場環境を踏まえて個別に説明さ
2014年度に前期比で99億円の増益を達成できた要因
せていただくと、
エレクトロニクス分野については、短期的
を分析しますと、主に数量増、製品構成改善、売値増など
な需要変動があったものの、全体としてはモバイル向け製
の売上要因により66億円のプラスとなりました。ほかに、
に拡大しました。また、グローバルで、車輌向けの高機能
中間膜を中心とした高付加価値品の拡販に成功し、製品
構成も改善しました。
住インフラ材分野は、給湯用・プラント用・スプリンク
ラー用などの耐熱配管材に使用される塩素化塩ビ樹脂
(CPVC)
が、アジア・中東を中心に拡販が進みました。タ
イに建設中の新工場についても目処が立ち、2015年度
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
高付加価値品へのシフトも順調に進んでおり、為替影響を
(億円)
除いた実質ベースでも、着実に増収増益を達成できていま
150
100
す。このように当カンパニーの目指す高収益カンパニーへ
の道は着実に進展していると考えています。
99
66
50
35
-15
0
合計
段落し、収益拡大できるフェーズに入っています。コレステ
ロール検査薬、
インフルエンザ検査キットなどの検査薬、
します。円ドルレートは、2013年度が1ドル=平均100円、
行を追い風に順調に売上を拡大できていますが、同時に、
2014年度営業利益の要因分析(前期比)
以降の成長へ向けた準備も進んでいます。
ライフサイエンス分野については、海外拠点の再編が一
近年の業績推移について、為替の影響を含めてご説明
2014年度が1ドル=平均110円で推移しました。円安進
品を中心に伸長しました。
車輌・輸送分野については、中国、米国での需要が順調
円安効果を上回る増益を実現
為替
売上要因
原料・CR等
12
固定費
-50
22
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高機能プラスチックスカンパニー
2015年度の計画
2015年度は、営業利益520億円を目標に設定
能中間膜の生産ライン増設、
インド・インドネシアでの車輌
売上要因では、前期と同等の数量・製品構成の拡大を
成型品の拡販など、来期以降もにらんだ打ち手も実行し
見込んでいますが、原料価格の下落に伴う売値の下落も
て、高収益カンパニーを目指していきます。前期比で売上
ていきます。住インフラ材では、塩素化塩ビ樹脂
(CPVC)
織り込んでいます。一部の製品では、原料価格が下落する
高は237億円増の3,960億円、営業利益は60億円増の
のタイ新工場を6月から稼働させ、旺盛な中東・アジア市
とフォーミュラーベースで自動的に売値が下がるものもあ
520億円を計画し、営業利益率は13.1%に達する見込み
場の需要獲得で、大幅増収を狙います。ライフサイエンス
りますが、
カンパニー全体では前期よりも取り幅の拡大に
です。
分野では、検査事業の海外での拡大、特に、中国・アセアン
努めます。
2015年度も、付加価値のある製品をお客様に提供し
成長エンジンは
「戦略4分野の拡大」
「海外事業の拡大」
など新興国で拡大している需要の獲得を狙います。
また今
固定費増では、
タイの塩素化塩ビ樹脂の工場、
インドの
「新製品・新事業の開発・市場投入の加速」
の3つです。ま
年4月に、米アボット・ラボラトリーズ社と
「血液凝固自動分
車輌成型品の工場稼働に伴う減価償却費、労務費増など
た、成長を支える経営基盤の強化も継続して実施していき
析装置 CP3000」
について全世界的な販売契約を締結し
の影響を見込んでいます。
ます。具体的には、①安全・品質・コンプライアンス、②事業
ており、効果発現を期待しています。
構造改革、③海外運営基盤の強化に注力します。
次に、海外では、
エレクトロニクス関連製品などで、新規
顧客の開拓とスマートフォンなど新製品への新規採用を狙
成長エンジンの推進で、
中長期の拡大に向けた取り組みも加速
3つの成長エンジンのうち、戦略4分野では、売上高を
うグローバルスペックイン活動を一層強化します。
また、新製品・新事業では、異方導電性ペースト、不燃性
ポリウレタンなどの今期中の上市を目指しています。
また、
200億円強拡大し、
カンパニー全体のうち74%まで売上
LED部材、実装材料に開発工数を集中投入するなど、次の
高比率を引き上げます。このうち、
エレクトロニクス分野で
事業を創出したいと考えています。
は、短期的な需要変動リスクはあるものの、
モバイル向け
を中心に拡大基調は続くと見ており、関連材料の拡販に
2015年度は原料安の恩恵が増益要因に
努めます。一方で、ITOフィルム事業の事業構造改革を進
2015年度の営業利益増を要因別に見ると、売上要因
めます。車輌・輸送分野では、引き続き中国・米国市場など
により26億円、為替により36億円、原料・コスト削減によ
で高機能品を中心に拡大を図ります。また、中長期的に市
り72億円のプラス要因、一方、固定費が74億円増加し、
場の大きな拡大が期待できる中南米のメキシコでの高機
マイナス要因となります。
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2015年度営業利益の要因分析(前期比)
(億円)
100
50
72
60
36
26
-74
0
合計
為替
売上要因 原料・CR等
-50
タイCPVC新工場
-100
固定費
23
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
高機能プラスチックスカンパニー
カンパニー関連指標
マーケットデータ
4,000
戦略4分野売上比率
67%
69%
3,000
2,000
71%
2,516
1,983
2,057
524
73%
2,718
585
74%
2,926
631
411
446
1,000
641
672
383
555
533
0
386
545
595
641
702
FY11
FY12※
FY13
FY14
FY15
エレクトロニクス
住インフラ材
世界自動車生産台数
成長領域売上高
戦略4分野売上高
(億円)
864
車輌・輸送
ライフサイエンス
935
557
(億円)
2,000
1,500
1,000
969
624
※ 海外子会社の2012年1-3月を除く
26%
29%
32%
1,134
773
862
FY11
FY12※
34%
1,281
37%
1,475
120,000
80,000
77,584
79,881
84,239
87,507
89,747
2010
2011
2012
2013
2014
40,000
500
0
(計画)
営業利益比率84%
成長領域売上比率
(千台)
0
FY13
FY14
FY15
(計画)
※ 成長領域:モバイル材料、環境快適材料、機能インフラ材料、検査薬システム
※ 海外子会社の2012年1-3月を除く
※ 国際自動車工業連合会(OICA)調べ
※ 暦年ベース
マーケットデータ
海外売上高
(億円)
4,000
3,000
2,000
1,000
0
アジア
スマートフォン全世界生産推移
新製品売上高
(億円)
海外売上比率
54%
56%
60%
2,125
62%
2,322
63%
2,494
1,596
1,684
617
687
500
478
585
480
520
619
685
742
FY11
FY12※
FY13
FY14
FY15
欧州
921
米州
※ 海外子会社の2012年1-3月を除く
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
1,076
1,165
561
587
(計画)
営業利益比率70%
1,000
(百万台)
粗利率
53%
55%
56%
56%
54%
750
1,183.2
985.6
1,000
500
250
1,500
331
369
434
503
763.9
453
491.9
500
274.3
0
0
FY11
FY12※
※ 上市後5年間を新製品と定義
※ 海外子会社の2012年1-3月を除く
FY13
FY14
FY15
(計画)
2010
2011
2012
2013
2014
(予測)
※ 中日社「2015年版 電子機器年鑑」
※ 暦年ベース
24
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
住宅カンパニー
1
2
MANAGEMENT SYSTEMS
124工業化が進んだ住宅生産工場内部 3住宅ユニットの据え付け風景 5エネルギー自給自
足を実現するスマートハウス
「スマートパワーステーション」
(678を標準搭載)
6大容量太陽光発
電システム 7蓄電システム
「e-Pocket」
8コンサルティング型HEMS
「スマートハイム・ナビ」
9タイでの住宅生産工場 ⓾キッチンリフォーム ⓫バスリフォーム
3
5
9
10
4
6
業績
推移
7
(億円)
8,000
5.8%
6.9%
7.7%
8.3%
8.4%
2,000
0
1,600
1,200
6,000
4,000
8
(億円) 売上高
(左軸)
8.0%
4,187
4,494
3,337
311
244
1,177 182
62
FY10
1,271
231
80
FY11
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
4,980
4,941
800
3,223
3,010
4,968
4,690
1,354
3,485
363
261
102
FY12
1,483
411
295
116
FY13
3,423
1,518
413
305
108
FY14
3,430
1,550
400
400
305
95
FY15
(計画)
11
0
うち住宅事業
うち住環境事業
営業利益
(右軸)
うち住宅事業
うち住環境事業
営業利益率
(億円)
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
資産
1,967
2,175
2,393
2,561
2,491
減価償却費
73
70
70
77
67
資本的支出
57
86
123
111
98
研究開発費
40
41
41
47
49
8,637
8,820
9,775
9,840
10,442
従業員数
(人)
連結子会社数
(カッコ内は海外)
38
(1)
38
(1)
38
(1)
38
(1)
40
(1)
25
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
住宅カンパニー
戦略
概要
住宅事業では、エネルギー自給自足型スマートハウスなど製品
差別化による受注拡大と工場生産化率極大化によるコスト競争
力強化で収益を拡大し、住環境事業では、工業化住宅の特性を
活かした最適なリフォーム提案を行い、事業拡大を目指します。
住宅カンパニーでは、短工期での施工や、住
宅の基本性能である機密性や断熱性の高さ
などを特徴とする高度工業化工法
「ユニット工
トピックス
from PRESS
Release
法」
に特化した新築住宅事業(住宅事業)を展
開し、国内住宅メーカー独自の地位を築いています。住宅事業
は顧客ニーズのさらなる高度化に対応し、
「環境」
「安心」
「快適
性」
をコンセプトに高性能化を進めてきました、特に、太陽光発
電搭載住宅に関しては他社に先行し、1997年から本格的に
取り組みを開始し、2014年末までに累積16万棟超を販売し
ています。また2012年4月には、蓄電池、HEMS※も標準搭載
した
「スマートハイム」
を市場に投入しています。
2014年 4月 業界初の減災型・サービス付き高
齢者向け住宅の発売
2014年 4月 木 質 系スマートハウス 『 グラン
ツーユー V to Heim』を発売
した住宅のデータベースを活用して、
お客様のライフステージ
2014年 9月 蓄電池付き太陽光発電搭載住宅
『スマートパワーステーション』の
商品ラインアップを強化
を通し、最適なリフォームを提供しています。
2014年12月 高齢者向け事業の本格展開を開始
住環境事業では、工業化住宅の特性を活かし、当社が施工
さらに、中古流通や賃貸管理などの住資産マネジメント、
サービス付き高齢者向け住宅建築・運営などの住生活サービ
ス、
さらに海外での新築住宅事業の拡大に取り組んでいます。
※HEMS:
「スマートハイム・ナビ」
(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2015年 1月 全国8住宅生産工場の
「魅力化推
進計画」
を公表
2015年 4月 工場生産化率を追求した『スマー
トパワーステーションα』
を発売
関口 俊一
住宅カンパニー
プレジデント
26
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
住宅カンパニー
2014年度の業績
消費増税の影響を受けながらも、増益を確保
以上に消費増税の反動が大きく、
また長引きました。
スとなっており、回復の兆しが見えます。
住宅カンパニーの2014年度を総括すると、新築住宅を
営業利益の増減を要因別に見た場合、住宅事業は売上
商品では、当社のコンセプトを体現した、大容量ソー
手掛ける住宅事業については減収増益、住宅のリフォーム
要因で前期比34億円のマイナスとなりました。さらに、施
ラーシステム+蓄電池+HEMS標準搭載の
“エネルギー自
をメインとする住環境事業については増収減益となりまし
工コストの上昇やプロダクトミックスの悪化で25億円のマ
給自足型スマートハウス”
「スマートパワーステーション・シ
た。両事業を合わせた住宅カンパニー全体の売上高は27
イナス要因が発生しましたが、主に部材コストの削減や海
リーズ」
が、非常に好調であり、当社の年間戸建住宅受注
億円減の4,941億円ながら、営業利益は2億円増の413
外事業の収益改善
(23億円)
、固定費の抑制
(45億円)
な
の約2割を占めるまでになっています。
億円となり、苦しい事業環境の中、何とか増益を確保でき
どでカバーし、前期比9億円の増益を果たしました。
ました。
一方で、住環境事業では、売上増による限界利益は13
持ち家の着工が約50年ぶりの低水準となるなど、想定
億円のプラスとなりましたが、
リフォーム営業マン増員な
ど営業体制の強化に伴う固定費が増え、前期比7億円の
減益でした。
2014年度営業利益の要因分析(前期比)
住宅受注は、戸建スマートハウスは堅調も、
50
0
集合住宅で伸び悩み
CR
海外等
2014年度の新築住宅受注棟数は、前年同期比で上期
45
9
-7
合計
-25
-34
-25
限界利益
住宅売上 要因
要因
-50
は15%減でしたが、下期には4%減まで回復しています。
23
13
住宅
固定費
住環境
売上増
-20
住環境
固定費
施工コスト
製品構成等
住宅事業
住環境事業
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
原点回帰で顧客とのリレーションを再強化
住環境事業については、消費増税の反動により、特に
大規模改装や増築などの大型リフォームが影響を受け、
トータルの受注件数は維持できたものの、単価が落ち込
(億円)
25
住環境事業は減益に直面し、
みました。
これにより、受注高は前期比でやや減少したものの、売
上高は消費増税前の駆け込みがあった前期を上回る水準
を確保しています。
下期には、消費増税反動減から徐々に回復し、戸建・分譲
これまで住環境事業は順調に右肩上がりで業績を伸ば
住宅はおおむね堅調でした。特に需要が底堅い分譲住宅
してきましたが、今回の消費増税のような厳しい市場環境
は、上期には遅れていた良質な分譲用土地の確保が進
に直面し、
まだまだ開拓余地のある需要の掘り起こしのた
み、下期はほぼ計画通りの受注を確保しました。一方、伸
めの営業基本活動を徹底すべきだと考えています。具体
長を狙った集合住宅
(アパート)
の受注が伸び悩みました。
的には、
これまで受注活動の核に据えてきた定期診断など
市場環境を測る一つの指標となる、
モデルハウスなどへ
の活動を徹底し、
お客様との関係を再強化し、次期以降の
の集客状況は、2015年1月から3月まで前年同月比プラ
受注獲得につなげていこうと考えています。
27
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
住宅カンパニー
2015年度の計画
下期からの増益軌道復帰と、
ポスト消費増税を見据えた体質強化にまい進
コスト競争力強化に向け工場生産化率を極大化
増により限界利益は24億円のプラスとなりますが、引き続
ポスト消費増税の需要減を見据え、
コスト競争力の強化
き営業体制の強化などによる固定費負担が増大します。
2015年度については、期初受注残の減により上期は
に取り組みます。私たちの特徴である工場生産化率をさら
もちろん、営業体制強化の効果は順次表れてくる予定で、
減収減益となりますが、下期から増収増益への転換を目指
に高め、建設人手不足や労務費高騰によるボトルネックを
来期以降もにらんだ上で必要な対応と考えています。ま
します。並行して、想定される次回の消費増税後の需要減
解消し、競合他社に対するコスト優位性を高めていきます。
た、昨年買収した介護サービス事業については、今期は限
さらに、
「エリア密着の事業」
を進めます。二世帯、併用
界利益でプラス20億円、固定費増でマイナス20億円とな
今期の受注獲得施策としては、当社の強みである
“エネ
住宅など地域毎に求められるニーズに対応した受注獲得
りますが、来期以降に、高齢者向けサービス付住宅受注な
ルギー自給自足スタイル”
を集中して訴求していきます。さ
戦略を推進するとともに、新築からリフォーム、不動産、住
どのシナジー効果を期待しています。
らに、分譲住宅向けには、
「スマートパワーステーション」
の
生活サービスなど、地域内で他事業へ広がるビジネスモ
コストパフォーマンス版を発売しました。集合住宅につい
デルを作り込んでいきます。
を見据えた収益体質の強化を図ります。
ても商品強化を図る計画です。
また、分譲用土地の仕入を
これに加え、
フロンティアである海外、不動産分野の成
さらに強化するとともに、集合住宅の専任営業体制を強化
長を加速させていきます。タイでの住宅事業については、
し、受注の増分獲得を狙います。
2015年度中に営業収支ベースで黒字化を達成できる見込
リフォームについてもソーラーシステム、蓄電池、HEMS
みです。不動産分野については、従来の首都圏を中心とし
を3点セットにした
「スマートハイム・リフォーム」
など、パッ
た事業展開から業容を拡大し、
早期に中古住宅流通や賃貸
ケージ提案を強化します。蓄電池補助金など政府の住宅
住宅の管理ビジネスを全国展開したいと思っています。
取得支援策も、需要喚起の追い風になると考えています。
この結果、新築住宅受注棟数については、前期比で上
期3%増、下期10%増、住環境事業については、売上高を
上期2%減、下期を7%増と計画しています。
営業利益は減益ながらも、
次期に向けた受注確保へ備える
(億円)
50
限界利益
要因
住宅事業では、期初受注残減少により売上減となりま
すが、主にコスト削減でカバーします。住環境事業は、売上
CR
海外等
うち新規連結 +20
25
35
0
0
0
-13
-25
合計
-31
住宅売上
要因
2015年度の営業利益は、住宅事業は増減なし、住環境
事業は前期比マイナス13億円を計画しています。
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2015年度営業利益の要因分析(前期比)
-50
住宅事業
住環境事業
24
-4
住宅
固定費
住環境
売上増
施工コスト
製品構成等
-37
住環境
固定費
うち新規連結 -20
28
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
住宅カンパニー
カンパニー関連指標
期初受注残額
新規受注高
(億円)
2,600
2,200
住宅の販売戸数
(億円)
2,440
(戸)
3,000
2,320
2,224
2,119
18,000
2,484
2,043
2,100
2,120
2,000
2,099
1,950
2,138
2,169
12,000
1,800
1,000
1,400
1,000
上期
FY13
下期
FY14
FY14
上期
FY15
下期
上期
13,240
13,860
14,510
14,490
6,600
6,910
7,110
7,400
7,320
6,020
6,330
6,750
7,110
7,170
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
6,000
0
FY13
12,620
0
FY15
FY13
上期
下期
(計画)
FY13
下期
FY14
上期
FY14
下期
FY15
FY15
上期
下期
(計画) (計画)
上期
下期
マーケットデータ
差別化ツール搭載比率
新設住宅着工戸数
(%)
(戸)
100
88
87
83
(4.65)
85
(4.81)
80
60
リフォーム事業の築年別OB顧客分布図
79
(4.60)
82
(6.33)
78
82
800,000
30
27
400,000
40
20
(棟)
120,000
1,200,000
83
(5.52)
819,020
841,246
893,002
0
FY10
FY11
FY12
FY13
太陽光発電搭載比率
(カッコ内は棟当たり平均ソーラー搭載比率、単位はkW)
蓄電池搭載比率
スマートハイム・ナビ搭載比率
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
FY14
880,470
80,000
40,000
15
0
987,254
308,517
304,822
316,532
352,841
FY10
FY11
FY12
FY13
持家着工戸数
総数50万棟以上
278,221
FY14
0
1-5
6-10 11-15 16-20 21-25 26-30 31-35 36-40 41築年数
(年)
※ 国土交通省「住宅着工統計」
29
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
環境・ライフラインカンパニー
2
1
1水道パイプ現場施工風景 2住宅用給排水システム 3水処理膜装置 4リサイクル塩ビパイプ
5耐震型高性能ポリエチレン管 6航空機向け内装プラスチックシート 7合成まくらぎFFU 8防災向け飲料水貯留システム 9下水道管路更生 ⓾下水道管路調査用カメラロボット ⓫下水道管路維持管理業務 ⓬下水熱利用システム
5
8
3
9
4
業績
推移
6
(億円)
3,000
2,000
7
2.7%
4,000
0.8%
1.5%
2.5%
0.6%
2,399
2,145
2,000
1,956
0.8%
(億円)
1,200
900
600
300
30
15
FY10
FY11
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
18
FY12※
65
FY13
売上高
(左軸)
営業利益
(右軸)
営業利益率
2,380
2,277
1,000
0
MANAGEMENT SYSTEMS
13
FY14
60
FY15
(計画)
0
※2012年度は海外連
結 子 会 社の決 算 期
変更に伴う影響額と
して、2012年1月か
ら3 月の 売 上 高 4 9
億円、営業損失7億
円を含んでいます。
12
11
10
(億円)
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
資産
1,613
1,640
1,802
2,003
1,988
減価償却費
70
66
61
61
62
資本的支出
56
51
77
105
154
研究開発費
55
53
51
51
51
4,447
4,570
4,887
5,363
5,453
従業員数
(人)
連結子会社数
(カッコ内は海外)
53
(26) 51
(27) 62
(37) 60
(36) 56
(32)
30
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環境・ライフラインカンパニー
戦略
概要
国内有数のシェアを誇る基盤事業の総合力で、市場の縮小傾
向の中でも、安定収益確保に向けた体制構築を進めています。
また、基盤事業の持つ技術を応用した成長分野、ストック分野
への展開により収益拡大を目指します。
環境・ライフラインカンパニーは、
日本国内で
有数のシェアを誇る給排水管や、建築部材の生
産・販売を基盤事業とするカンパニーです。
トピックス
from PRESS
Release
近年は、日本国内では新設を中心とした建
設関連市場が縮小する一方で、既存設備の老朽化などから
発生するストック分野の需要が拡大しつつあります。当カンパ
ニーでは、
この分野を今後の成長領域と見て注力しています。
また、中長期的な成長戦略の一環として、基盤事業で培った
技術をベースに、高機能プラスチックス成形用シート事業、プ
ラント管材やインフラ向けの強化プラスチック複合管、敷設管
の更生を図る管路更生事業などの海外展開にも力を入れてい
ます。
このように基盤事業での高い総合力をベースに、国内ストッ
ク分野や海外での拡大によって、収益拡大を目指しています。
久保 肇
環境・ライフラインカンパニー
プレジデント
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2014年 4月 「河内長野市下水道管路施設包括
的管理業務」
の開始
2014年 5月 水処理膜モジュールおよびユニット
『FILTUBE® 』
の発売
2014年10月 地中熱利用システム
「エスロヒート
地中熱」
の事業開始
2015年 2月 「高分子ピエゾ漏水検知システム」
による漏水調査事業の開始
2015年 3月 東北地区の塩化ビニル管製造工
場が竣工
2015年 4月 下水道管路施設の包括委託業務で
アセットマネジメントシステムの国
際規格
「ISO55001」
の認証を取得
2015年 5月 米国における高機能プラスチック
シートの新工場設立を決定
31
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環境・ライフラインカンパニー
2014年度の業績
国内、海外とも事業環境悪化の影響を受け、減益に
益要因となりました。
最初に、2014年度の業績についてご説明いたします。
第4四半期に業績が予想を超えて悪化した要因ですが、
海外事業については、
シート事業が順調に収益を伸ばし
まず国内で35億円の未達となりました。
これは、
公共事業の
前期比で売上高は123億円の減収、営業利益は52億円
た一方、欧州での管路更生事業の立て直しが遅れ、水イン
入札不調や原料先安感に伴う買い控えなど、
市況変化の影
減の13億円にとどまり、大幅な減益となりました。
フラ事業は中国での事業環境悪化の影響を受け、海外全
響を見誤ったことが大きく影響しました。
これに加えて、
来期
体では減益となりました。
以降の事業運営を健全化すべく、期末に販売が集中するこ
国内事業については、民需では消費増税の反動減が長
引き、新設住宅着工の回復が遅れたこと、
また、主力製品
れまでの販売方法を見直し、流通在庫の適正化を実施した
第4四半期に減益幅が拡大
の塩ビ製品について、原料である塩ビ樹脂の先安感に伴
ことにより、
見通しに対して数量が大きく減少しました。
う買い控えが期末に発生し、官需では公共事業の入札不
2014年度の営業利益実績13億円は、第3四半期終了
調や工事遅延等が発生するなど、急激な市況悪化の影響
時点の見通しに対して42億円の大幅未達となりましたこ
水インフラ事業などの数量計画が未達となり、
これに加え
を受けました。また、生産再編などの一時費用の発生も減
とは、深く反省しております。
て、管路更生事業の工場の閉鎖などを3月中に一部実施
一方海外は、見通しに対して7億円の未達となりました。
し、引当金を計上したことなどが要因です。
2014年度営業利益の要因分析(前期比)
子会社の不適切会計処理が判明し、再発防止策を実施
(億円)
当期において、国内で管路更生工事を行う連結子会社
60
30
0
-52
-50
-15
販直費
-60
2
原価
売値
合計
数量
固定費
見通しからの乖離:-35
•市場見誤り
(原料先安感による買い控え、入札不調)
•期末集中型販売方法の是正、流通在庫適正化等
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
影響は累計で約10億円です。今回の件については、外部
-25
原料
-30
計処理が行われていたことが判明しました。業績に及ぼす
21
15
9
の日本ノーディッグテクノロジー株式会社で、不適切な会
海外 -9
国内 -43
生産
再編他
-6
-4
限界
利益
固定費
1
為替
見通しからの乖離:-7
•数量減:-4
•管路更生引当:-3
の有識者を中心に構成した特別調査委員会による調査を
実施し、関係者の処分を行うと同時に、会計コンプライア
ンスの強化、内部統制の強化・改善、内部監査のフィード
バック強化を中心とした再発防止策についても公表し、実
施に移しています。今後、
このようなことがないよう本件を
真摯に受け止め、適切な対応を図っていきます。
32
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環境・ライフラインカンパニー
2015年度の計画
2015年度は、営業利益率5%確保の体質づくりの1年に
2015年度については、営業利益率5%を創出できる体
質づくりの1年としたいと考えています。近年、当カンパ
2015年度営業利益の要因分析(前期比)
(億円)
60
タントに営業利益率5%を確保できる体質づくりが急務と
考えています。
国内 +29
47
ニーの営業利益率は3%以下で推移していますが、
コンス
30
海外 +18
27
20
14
製品別、顧客別の利益管理を徹底し収益改善
営業利益率5%確保へのポイントは一言でいうと、利益
合計
管理の徹底にあると考えています。これまでも一部の事業
で赤字を抱えながら事業を継続してきましたが、2014年
-6
0
数量
販直費
9
0
-14
原料
5
4
固定費
為替
-13
生産
再編他
原価
固定費
売値
限界
利益
-30
度は赤字幅が広がっています。これは、国内事業で実施し
た過去の不適切な会計の一括処理や中国の水インフラ事
業の赤字転落が要因です。
営業利益は前期比47億円増の60億円を計画
2015年度の営業利益は、前期比47億円増の60億円を
営業利益推移(BU別、営業利益率別)
(億円)
高収益事業の拡大
これらの赤字は、従来実施してきた構造改革の延長線
計画しています。内訳は、国内で29億円増、海外で18億円
150
上ではすぐに解消できないと考えており、抜本的な見直
増です。具体的には、国内では、民需・官需ともにある程度
100
しに着手します。例えば、製品別、顧客別の利益管理を徹
市況の改善が見込めるとともに、前期に発生した一時費用
底し、利益を出せる部分に特化するなどして、改善を図り
20億円が消失し、
さらに、高収益製品への転換を進めるこ
50
61
ます。
とによって、売上構成を改善し、利益を確保します。
0
17
一方で、営業利益率10%以上の高収益事業や成長分
海外では、高収益のシート事業については、投資等も含
-50
野、
ストック分野については、経営資源を集中させていきた
めて売上の拡大を図ります。一方で、管路更生事業、水イ
-100
いと考えています。同時に開発体制を強化し、差別化ので
ンフラ事業については抜本的な構造改革や事業縮小も視
きる新たな高収益製品の投入を目指します。
野に入れた見直しを実施します。
45
21
-56
24
49
66
50
53
17
-43
22
15
-22
-58
赤字事業の構造改革
※
FY12
営業利益率10%以上
営業利益率0∼5%
FY13
FY14
営業利益率5∼10%
FY15
(計画)
営業利益率0%未満
※ 海外子会社の2012年1-3月を除く
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
33
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環境・ライフラインカンパニー
カンパニー関連指標
マーケットデータ
国内売上高
新設住宅着工
(億円)
2,000
1,500
1,727
1,809
355
387
1,995
1,866
451
451
1,942
(戸数)
1,500,000
1,249,366 1,285,246
1,173,649 1,193,038
475
1,000,000
1,035,598 1,039,214
1,000
500
1,372
1,422
1,544
FY11
FY12
FY13
1,415
302
0
官需事業
成長・ストック領域
322
FY14
民需事業他
1,467
775,277
819,020
841,246
893,002
987,254
880,470
500,000
378
0
FY15
FY03
(計画)
FY04
FY05
FY06
FY07
FY08
FY09
FY10
FY11
FY12
189,738
177,965
169,463
167,177
179,348
179,820
186,108
186,900
FY05
FY06
FY07
FY08
FY09
FY10
FY11
FY13
FY14
206,000
203,700
FY13
FY14
※ 国土交通省「住宅着工統計」
マーケットデータ
海外売上高
政府建設投資(名目値)
の推移
(億円)
(億円)
500
404
400
300
200
100
0
シート
管路更生
258
97
30
110
21
FY11
411
438
288
135
162
183
109
111
78
85
129
137
140
29
FY13
34
FY14
30
FY15
53
104
22
FY12※
水インフラ
その他
※ 海外子会社の2012年1-3月を除く
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
(計画)
300,000
234,509
200,000
208,282
100,000
0
FY03
FY04
FY12
(見込み) (見込み) (見通し)
※ 国土交通省「2014年度 建設投資見通し」
(2014年6月公表)
34
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2014年度(2015年3月期)連結業績のレビューと分析
経営環境
ニューノーマルを掲げ、従来の投資依存型の高成長実現
変動しており、2014年度はその影響を大きく受けていま
世界経済は、中国や新興国の一部で成長の鈍化が見ら
から、将来の持続可能な成長に向けた構造改革へ政策転
す。併せて、2014年夏の天候不順の影響も、一時的な景
れましたが、全体としては米国を中心に緩やかに回復しま
換が進んでおり、景気拡大テンポは緩やかになっていま
気の下げ圧力になりました。
しかし10-12月期以降、雇用・
した。米国は、2014年1月-3月期GDPは大雪・寒波の影
す。ほか、
インドでは景気持ち直しの動きが見られますが、
所得の改善などに支えられ、緩やかな回復基調となってい
響でマイナス成長となりましたが、4月-6月期以降は、個人
ブラジルの2014年度はマイナス成長となりました。
また、
ます。
消費を中心に順調に回復しています。その他の地域では、
年度後半には原油価格の下落が続き、原油輸入国の産業
消費増税実施の影響で4-6月期、7-9月期にマイナス成長
や個人消費が下支えされる一方で、一部の産油国にはマ
住宅分野では2013年度の下期から消費増税に伴う駆
を記録した日本を除き、先進国の回復基調が鮮明になっ
イナスの影響が出始めました。
け込み需要の反動減が発生、2014年度に入っても継続
ています。
一方で、新興国は成長がやや鈍化しました。中国が
市場環境を、当社の事業分野別に見てみます。国内は、
国内経済については、2013年の秋以降、消費増税に伴
したことから、2014年度の新設住宅着工戸数は前期比
う駆け込み需要とその反動の影響で個人消費が大幅に
10.8%減の88万470戸となり、5期ぶりのマイナスとなり
ました。
新設住宅着工戸数
塩ビ管などの水インフラ関連分野でも、持家、
マンショ
為替レート
(戸数)
ン向けなどの民需が落ち込み、
また官需でも、建設労務費
(1ドル= 円)
1,200,000
の高騰により公共事業の入札不調などが発生しました。
130
800,000 819,020
841,246
893,002
一方で海外は、おおむね良好な事業環境となりました。
987,254
880,470
エレクトロニクス分野では、短期的な需要変動はありまし
120
たが、
モバイル端末向け製品を中心に順調に需要が拡大
110
400,000
しています。車輌・輸送分野は、特に米国、中国の好調な自
動車生産を背景に需要が拡大しています。
100
0
また海外事業では、円高の修正が追い風となりました。
90
FY10
FY11
FY12
FY13
※ 国土交通省
「住宅着工統計」
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
FY14
2014
4月
※ 為替レートは月末終値
2014
7月
2014
10月
2015
1月
当期における為替レートは、
日本銀行の金融緩和政策など
を背景に円高修正が進み、2014年度の年平均為替レート
は1ドル=110円、1ユーロ=139円となりました。
35
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連結業績のレビューと分析
経営成績および財政状態の分析
剤などの液晶ケミカル製品、両面テープ製品などの販売
1. 2014年度の経営成績の分析
が拡大しました。車輌・輸送分野では、米国や中国などの
(1)
売上高
2014年度の売上高は1,112,748百万円
(前期比0.2%、
1,897百万円増)
となりました。
(2)
営業利益
2014年度の営業利益は85,764百万円
(前期比3.9%、
需要が安定的に推移したことなどにより、高機能品を中心
3,222百万円増)
となりました。これは、増収により売上総
に販売が伸長しました。住インフラ材分野では、
インド・中
利益が1,519百万円増加したことに加え、販売費及び一
東でのCPVC
(塩素化塩化ビニル)
樹脂や国内での耐火材
般管理費が1,702百万円減少したことによるものです。
住宅カンパニーの新築住宅事業については、
創エネ・省エ
料などを中心に販売が拡大しました。ライフサイエンス分
ネ・蓄エネを強化した
「スマートパワーステーション」
シリーズ
野では、機器ビジネスを基盤とした検査薬事業が国内外と
の販売に注力しました。住環境事業では、
当社既築住宅のボ
もに順調に拡大しました。以上の結果、2014年度の売上
営業外収益については、
受取配当金が1,006百万円増加
リュームゾーンである築15年から25年のお客様に対する提
高は372,296百万円
(前期比5.2%、18,514百万円増)
と
したことに加え、
為替差益が4,121百万円増加したことによ
案力強化を図り、
バスコア・キッチンなどの水まわり商材や太
なりました。
り、
前期と比較して4,651百万円増加しました。営業外費用
陽光発電システム・蓄電池などのスマート系商材の拡販に取
り組みました。以上の結果、
2014年度の売上高は494,116
その他事業では、2014年度の売上高は38,906百万円
(前期比11.2%、4,893百万円減)
となりました。
(3)
営業外損益
については、
特定外壁点検保全費用が3,179百万円増加し
たことにより、
前期と比較して3,205百万円増加しました。
百万円
(前期比0.5%、
2,673百万円減)
となりました。
環境・ライフラインカンパニーでは、国内事業について
は、住宅・建築などの民需分野において消費税増税の影響
による需要減少や、原料の先安感による買い控えの影響
売上高
(億円)
事業では、
シート事業が航空機向けを中心に堅調に売上
を伸長させましたが、国内の売上減を補えず、2014年度
の売上高は227,689百万円
(前期比5.1%、12,252百万
円減)
となりました。
高機能プラスチックスカンパニーにおいては、
エレクトロ
ニクス分野では、
スマートフォンやタブレットなどのモバイ
ル端末向け製品の需要が好調に推移し、微粒子群・シール
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
(億円)
12,000
を受けました。また、官需分野においては、公共事業の入
札不調・施工延期により、売上高の減少となりました。海外
営業利益および営業利益率
9,155
9,651
10,324
11,109
11,127
8,000
1,200
800
5.4%
493
4,000
5.7%
546
7.4%
7.7%
825
858
FY13
FY14
5.8%
596
400
0
0
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
FY10
FY11
FY12
営業利益
営業利益率
36
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連結業績のレビューと分析
(4)
特別損益
2. 財政状態
特別利益については、投資有価証券売却益5,084百万
円を計上しました。特別損失については、減損損失7,123
百万円、固定資産除売却損1,707百万円の合計8,830
(負債)
(1)
資産、負債及び純資産の状況
支払手形、電子記録債務、買掛金、未払費用等の仕入債
2014年度末の総資産は前期末から7,001百万円増加
し968,011百万円となりました。
及び前受金が14,160百万円減少し、
また有利子負債が
百万円
(前期比18.9%、2,053百万円減)
を計上しました。
合計で30,889百万円減少したこと等により負債合計では
(資産)
(5)
当期純利益
務が合計で8,673百万円、未払法人税等が5,101百万円
54,736百万円減少し、432,718百万円となりました。
流動資産については、前期末より28,496百万円減少
以上の結果、2014年度の税金等調整前当期純利益は
し、466,164百万円となりました。主な要因は、現金及び
前期に比べて11,805百万円増加し、84,232百万円とな
預金が20,504百万円減少したことです。また、固定資産
りました。税金費用と少数株主利益を控除した結果、当期
については、35,498百万円増加し、501,847百万円とな
535,292百万円となりました。主な要因は、当期純利益
純利益は52,995百万円
(前期比28.7%、11,804百万円
りました。
52,995百万円、配当金の支払12,745百万円等の増減
総資産および総資産経常利益率
有利子負債および有利子負債自己資本比率
(純資産)
2 0 1 4 年 度 末 の 純 資 産は6 1 , 7 3 7 百 万 円 増 加し、
増)
となりました。
当期純利益
(億円)
(億円)
600
(億円)
15,000
8.9%
530
412
400
200
236
281
10,000
6.1%
7,902
302
6.7%
8,271
9.1%
7.0%
9,016
9,610
9,680
FY11
FY12
FY13
FY14
27.6%
20.6%
1,500
1,245
1,272
12.2%
1,153
940
631
0
FY10
FY11
FY12
総資産
総資産経常利益率
総資産経常利益率 = 経常利益/期中平均総資産
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
36.2%
500
0
FY10
36.6%
1,000
5,000
0
2,000
FY13
FY14
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
有利子負債
有利子負債自己資本比率
有利子負債自己資本比率 = 有利子負債/自己資本
37
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連結業績のレビューと分析
による利益剰余金25,015百万円の増加
(会計方針の変
更による累積的影響額を含む)
と、円安影響による為替換
算調整勘定の9,458百万円増加です。
(2)
キャッシュ・フロー
2014年度における連結ベースの現金及び現金同等物
(以下
「資金」
という。)
は、前期末より11,532百万円増加
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
等の投資有価証券の売却による収入16,789百万円、定
2014年度において営業活動の結果増加した資金は
期預金の純減32,015百万円等の増加要因があった一方
67,760百万円
(前期比29,960百万円の減少)
となりまし
で、主に重点及び成長分野を中心とした有形固定資産の
た。これは、税金等調整前当期純利益84,232百万円、減
取得34,602百万円や投資有価証券
(子会社株式を含む)
価償却費31,203百万円等の増加要因が、法人税等の支
の取得5,983百万円等があったためです。
払額33,538百万円、仕入債務の減少14,552百万円等
の減少要因を上回ったためです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
(22.5%)
し、当期末には62,780百万円となりました。
2014年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は
次のとおりです。
2014年度において財務活動の結果減少した資金は
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
63,856百万円
(前期は49,803百万円の減少)
となりまし
2014年度において投資活動の結果増加した資金は
た。これは、自己株式の取得15,024百万円、配当金の支
4,127百万円
(前期は60,914百万円の減少)
となりまし
払額13,078百万円
(少数株主への配当金の支払額を含
た。これは、保有する積水ハウス株式会社の株式の一部
む)
に加えて、有利子負債の純減36,780百万円等があっ
たためです。
自己資本および自己資本当期純利益率
(億円)
8,000
6,000
4,000
6.9%
3,397
8.1%
3,517
7.8%
4,186
9.4%
4,568
10.9%
5,163
(億円)
500
0
667
642
0
-1,000
FY12
FY13
自己資本
自己資本当期純利益率
自己資本当期純利益率 = 当期純利益/期中平均自己資本
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
FY14
588
600
710
678
307
300
-52
-161
-305
-498
-639
41
-500
FY11
(億円)
977
1,000
2,000
FY10
フリーキャッシュ・フロー
キャッシュ・フロー
126
-123
0
-311
-461
-609
-707
FY10
249
FY11
営業活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
-300
FY12
FY13
FY14
FY10
FY11
FY12
FY13
FY14
投資活動によるキャッシュ・フロー
フリーキャッシュ・フロー= 営業活動CF + 投資活動CF − 配当支払
38
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First Bow
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the President & CEO
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MANAGEMENT SYSTEMS
事業等のリスク
事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者
(3)
海外での事業活動
けのものが含まれており、公共投資の動向の影響を受け
の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以
当社グループの海外での事業活動には、予期しない法
ています。公共投資は、政府及び地方自治体の政策によっ
下のようなものがあります。なお、当社は、当社グループに
律や規制の変動、産業基盤の脆弱性、
テロ・戦争・その他の
て決定されるため、今後、公共投資が削減された場合、当
おける各種リスク発生の可能性を把握し、発生の回避及
要因による社会的または政治的混乱等のリスクが存在し
社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性が
び発生時に迅速・的確な対応ができるようにするための体
ます。これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの
あります。
制の確立に努めています。
海外での事業活動に支障が生じ、当社グループの業績及
また、文中の将来に関する事項は、2014年度末におい
び将来計画に影響を与える可能性があります。
て当社グループが判断したものです。
当社グループの工場において、万一、火災・爆発等の産
(4)
住宅関連税制及び金利の動向
(1)
為替レートの変動
当社グループにおける海外事業の現地通貨建ての資
(7)
産業事故災害
当社グループの住宅関連事業は、国内の住宅取得に関
業事故災害が発生し、当社グループの業務及び地域社会
に大きな影響を及ぼした場合、
これに伴い生ずる社会的
連する税制や消費税、金利動向等の影響を受けています。
信用の失墜、補償等を含む産業事故災害への対応費用、
産等は、換算時の為替レートにより円換算後の価額が影
これらの動向が住宅関連事業に影響を及ぼし、当社グルー
生産活動の停止による機会損失及び顧客に対する補償等
響を受ける可能性があります。
また、当社グループは、必要
プの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与え
に応じて通貨変動に対するヘッジ等を行っていますが、予
測を超えた円高が進行した場合等には、当社グループの
業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
(2)
原材料の市況変動
当社グループの環境・ライフライン事業を中心に、塩化
ビニル・オレフィン・鉄等の原材料価格の変動をタイムリー
る可能性があります。
(5)
エレクトロニクス関連市場の動向
当社グループの高機能プラスチックス事業におけるエ
レクトロニクス関連事業が対象とする市場は、業界の特性
当社グループにおいて知的財産に係る紛争が生じ、当
として需要の変動が激しいため、短期間に需要が縮小し
社グループに不利な判断がなされたり、製品の欠陥に起
た場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与え
因して大規模な製品回収や損害賠償につながるリスクが
る可能性があります。
現実化し、
これを保険により補填できない事態が生じる可
に製品価格に転嫁できず、
そのスプレッドを十分確保する
ことができなかった場合、当社グループの業績及び財務
状況に影響を与える可能性があります。
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
(8)
知的財産・製造物責任
(PL)
能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、
(6)
公共事業の動向
当社グループの環境・ライフライン事業には、官公庁向
当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性
があります。
39
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MANAGEMENT SYSTEMS
Management
Systems
このセクションでは、中期経営計画
「SHINKA!-Advance 2016」
を遂行していくにあたり、CSR経営への取り組み姿
勢、
それを支える体制、研究開発・知的財産の仕組みなどについてご説明させていただきます。
コーポレート・
ガバナンス
取締役、監査役、
執行役員
CSR
研究開発・
知的財産
41
44
47
49
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
データ集
(財務/非財務の
主なデータ)
53
会社情報・
株式情報
沿革
57
58
40
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MANAGEMENT SYSTEMS
コーポレート・ガバナンス
当社は、経営の透明性・公正性を高めるととも
に、事業機会への迅速な対応を行うため、社外
取締役および執行役員制度の導入等を実施して
います。また、社会から広く信頼される企業であ
り続けるために、当社およびグループ会社の全
取締役、執行役員、従業員に対し、コンプライア
ンスの意識高揚とその徹底に努めています。
コーポレート・ガバナンスの基本方針と体制
正性を高めることおよび迅速な意思決定を追求すること
当社では、企業価値の最大化を図るべく、
カンパニー制
に基づくマネジメント体制を構築しています。
が重要であると考え、
「取締役会」
と
「業務執行機能」
強化
を含むコーポレート・ガバナンスに関する様々な取り組み
この体制のもと、当社を取り巻く事業環境が大きく変化
を実施しています。
する中で、継続的な企業価値向上には経営の透明性・公
取締役会の強化
取締役会の人員は9名で構成し、全社基本方針の決定
経営体制
監督に専念
や高度な経営判断、業務執行の監督を行う機関として位
社外
社外
会長
取締役会
社内取締役7名
社外取締役2名
置づけ、その役割を強化しています。また社外取締役を
選任することにより、経営の透明性、公正性を確保してい
ます。
社長
社外取締役
監督と執行
プレジ
デント
プレジ
デント
当社とは異なるバックグラウンドにおける豊富な経営経
プレジ
デント
験と専門的知見から助言および監督をいただき、当社の企
業価値増大に貢献いただくため、独立性の確保された社
外取締役を2名選任しています。特に当社が重点的に取り
組みを進めているグローバル展開、
ビジネスモデル革新、
執行に専念
住宅
カンパニー
環境・
ライフライン
カンパニー
高機能
プラスチックス
カンパニー
CSR経営の強化などの施策に対して、
多様で客観的な視点
コーポレート
から助言を得ています。
執行役員
監査
監査役5名
(うち社外3名)
取締役会メンバー
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
各カンパニー執行役員会メンバー
長島徹 社外取締役
帝人株式会社相談役を務めており、高機能製品を中
41
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MANAGEMENT SYSTEMS
コーポレート・ガバナンス
心とする素材産業における経営者として培われた豊富
な知識と経験を活かした助言をいただくことでコーポ
レート・ガバナンスを強化できるものと考えています。
石塚邦雄 社外取締役
株式会社三越伊勢丹ホールディングス代表取締役会
長執行役員ならびに株式会社三越伊勢丹代表取締役
監査体制
内部統制システムの整備
当社は、経営および業務のチェック体制を万全なものに
2006年5月、当社における業務の適正を確保するた
するため、監査役による監査と内部監査の連携により監
めの内部統制システム構築に関する基本方針を取締役
査体制を強化しています。監査役5名
(うち独立性の確保
会で決議しました。具体的にはグループ経営理念に基づく
された社外監査役3名)
で構成する監査役会は、取締役会
「企業行動指針」
のもと、当社とグループ会社間の指揮・
のみならず、各カンパニーやコーポレートの業務執行状況
命令、意思疎通の連携を密にするとともに、当社はグルー
まで幅広く監査を行います。
プ会社に対して指導・助言・評価を行いながら、グループ
会長執行役員を務めており、第一線の小売サービス業
の経営者としての経験と知識を活かした助言をいただ
くことによりコーポレート・ガバナンスを強化できるもの
コーポレート・ガバナンス体制図
株 主 総 会
と考えています。
業務執行機能の強化
取締役会
取締役9名
(うち社外取締役2名)
カンパニー制のもと、各カンパニーの事業環境変化に
迅速に対応するため、監督機能
(取締役)
と業務執行機能
(執行役員)
の分離を行うことを目的とした執行役員制度
を導入しています。
執行役員制度の導入について
執行役員制度を導入し、業務執行に専念する役員を設
け、事業機会への迅速な対応を図っています。また、各カ
ンパニーには、
カンパニーの最高意思決定機関である執
選任・解任
選任・解任
政策会議
代表取締役社長
環境分科会
CS品質分科会
各カンパニー執行役員会
R&D委員会
人材分科会
連携
連携
連携
会計監査人
監査室
コンプライアンス分科会
監査
安全分科会
事業部門・コーポレート各部
を委譲しています。なお執行役員の任期については1年と
関係会社
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
監査役会
監査役5名
(うち社外監査役3名)
予算会議
CSR委員会
行役員会を設け、取締役会から執行役員会へ大幅に権限
し、取締役会の決議により選任します。
監査
選任・解任
監査
関係会社監査役
監査
監査
42
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MANAGEMENT SYSTEMS
コーポレート・ガバナンス
全体としての業務の適正化を図っています。また、全社的
基づき実施されています。
コーポレート各グループとカンパ
配慮し、決算情報・説明会資料については、WEBサイト上
にコンプライアンス活動を強化するため、社長が委員長
ニー担当者からなる危機管理連絡会を定期的に開催し、事
に和英同時公開を行うほか、その説明会の模様について
を務めるCSR委員会において、取締役会の承認を要する
例研究や訓練を重ねています。
音声配信や質疑応答の掲載を行っています。
「コンプライアンスに関する基本方針等」
の審議を行いま
海外における危機管理活動は、
「 海外危機管理ガイド
す。さらに、コンプライアンスに関する取り組みを全社横
ライン」
に基づき、海外危機管理事務局および世界8地
断的に統括する
「コンプライアンス分科会」
を設置し、
コン
域に配置している地域危機管理責任者を中心に推進し
プライアンスを重視する風土をつくり上げるべく活動を
ています。
行っています。
情報開示(ステークホルダーとのコミュニケーション)
リスクマネジメント体制の整備
当社グループでは、
すべてのステークホルダーとの相互
当社では、
リスクの発現を未然に防止する活動
(リスク
理解を深め、信頼関係を構築するためには、適時、適切か
管理)
とリスクが発現したときに対応する活動
(危機管理)
つ積極的な情報開示が重要であると考えています。
この考
を一元的に管理する全社的リスクマネジメント体制を志向
えを、当社グループ全体で確実に実践していくため、
「企業
しています。コーポレート人事部内にリスクマネジメントグ
情報開示理念」
のもと、具体的な開示内容や開示体制など
ループを置き、
この体制の推進およびブラッシュアップに
に関して
「企業情報開示規則」
を策定し、社内の情報開示
努めるとともに、当社およびグループ会社の取締役・執行
体制を強化しています。
役員および従業員に周知徹底を図っています。
また経営戦略部IRグループを中心に、株主・投資家の皆
リスク管理活動は約130の組織での展開であり
(2015
様との双方向コミュニケーションの強化を図っており、決
年度)
、
自組織におけるリスクを洗い出し、分析/評価の後
算情報など経営関連情報を適時・適正に開示することはも
に対策を講じ随時レビューしながら是正を繰り返すマネジ
ちろんのこと、株主の皆様からのフィードバックを積極的
メントサイクル
(PDCA)
を回しています。また、抽出された
に経営に活かす努力をしています。具体的には、四半期毎
リスクを専任部署が適時分類整理し、必要に応じて
「該当
の経営陣による決算説明会のほか、
アナリスト・機関投資
CSR分科会」
および
「CSR委員会」
等に報告し全社的対応
家の方々とのワン・オン・ワンミーティングなどを積極的に
策を審議しています。
行い、資本市場の声に耳を傾けています。
危機管理活動は、
「積水化学グループ危機管理要領」
に
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
情報開示に際しては、
フェアディスクロージャーに十分
43
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the President & CEO
ABOUT US
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MANAGEMENT SYSTEMS
取締役、監査役、執行役員
取締役
代表取締役会長
代表取締役社長
根岸 修史
取締役
髙下 貞二
取締役
久保 肇
社長執行役員
上ノ山 智史
専務執行役員
専務執行役員
1971. 4 当社入社
1976. 4 当社入社
1980. 4 当社入社
1980. 4 当社入社
2003. 6 当社取締役
経営管理部長
2005. 6 当社取締役
名古屋セキスイハイム株式会社代表取締役社長
2008. 4 当社執行役員
高機能プラスチックスカンパニー経営管理部長
2009. 4 当社執行役員
R&Dセンター所長
2005. 4 当社常務取締役※
経営管理部長
2005.10 当社取締役
住宅カンパニープレジデント室長
2010. 1 当社執行役員CSR部長
2011. 4 当社常務執行役員
R&Dセンター所長
2007.10 当社常務取締役※
コーポレートコミュニケーション部担当、
経営管理部長
2006. 4 当社取締役
住宅カンパニー企画管理部長
2010. 4 当社執行役員
コーポレートコミュニケーション部担当、
渉外部長兼CSR部長
2007. 4 当社取締役
住宅カンパニー住宅事業部長兼
企画管理部長
2010. 6 当社取締役 執行役員
コーポレートコミュニケーション部担当、
渉外部長兼CSR部長
2007. 7 当社取締役
住宅カンパニー営業部担当、
住宅事業部長
2011. 4 当社取締役 常務執行役員
コーポレートコミュニケーション部担当、
渉外部長兼CSR部長
2008. 2 当社取締役
住宅カンパニープレジデント、
営業部担当、住宅事業部長
2012. 1 当社取締役 常務執行役員
CSR部長兼コーポレートコミュニケーション部長
2008. 4 当社常務取締役※ 専務執行役員CFO、
コーポレートコミュニケーション部担当、
経営管理部長
2008. 6 当社取締役 専務執行役員CFO、
コーポレートコミュニケーション部担当、
経営管理部長
2008.10 当社取締役 副社長執行役員CFO、
コーポレートコミュニケーション部および
経営管理部担当
2009. 3 当社代表取締役社長 社長執行役員
2015. 3 当社代表取締役会長
(現職)
2008. 4 当社取締役
常務執行役員住宅カンパニープレジデント
2012. 4 当社取締役 常務執行役員
法務部担当、CSR部長兼
コーポレートコミュニケーション部長
2009. 4 当社取締役
専務執行役員住宅カンパニープレジデント
2013. 4 当社取締役 常務執行役員
CSR部長兼コーポレートコミュニケーション部長
2014. 3 当社取締役
専務執行役員CSR部長兼
コーポレートコミュニケーション部長
2014. 3 当社取締役 常務執行役員
経営管理部担当、経営企画部長
2015. 3 当社代表取締役社長
社長執行役員
(現職)
※は執行役員制度導入
(2008年4月)
前の
「常務取締役」
です。
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2011. 6 当社取締役 常務執行役員
R&Dセンター所長
2014. 4 当社取締役 専務執行役員
R&Dセンター所長
(現職)
2014. 4 当社取締役 専務執行役員
経営管理部担当、経営企画部長
2015. 3 当社取締役 専務執行役員
経営管理部担当、経営企画部長兼CSR部長兼
コーポレートコミュニケーション部長
2015. 4 当社取締役 専務執行役員
環境・ライフラインカンパニープレジデント
(現職)
44
Contents
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the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
取締役、監査役、執行役員
取締役
取締役
取締役
関口 俊一
取締役
加藤 敬太
専務執行役員
社外取締役
平居 義幸
専務執行役員
社外取締役
長島 徹
石塚 邦雄
執行役員
1978. 4 当社入社
1980. 4 当社入社
1985. 4 当社入社
1965. 4 帝人株式会社入社
1972. 5 株式会社三越入社
2008. 4 当社執行役員
住宅カンパニー住環境事業部長および
ストック事業推進グループ長
2008. 4 当社執行役員
高機能プラスチックスカンパニー中間膜事業部長
2009. 3 当社高機能プラスチックスカンパニー
フォーム事業部長
2000. 6 同社取締役
2003. 2 同社執行役員
業務部長
2011. 7 当社執行役員
高機能プラスチックスカンパニー新事業推進部長
2014. 4 当社執行役員
高機能プラスチックスカンパニー
フォーム事業部長
2009. 8 当社執行役員
住宅カンパニー住環境事業部長、
ストック事業推進グループ長および
都市開発事業推進部長
2010. 4 当社執行役員
住宅カンパニー住環境事業部長および
ストック事業推進グループ長
2010. 7 当社執行役員
住宅カンパニー住環境事業部長
2013. 1 当社執行役員
住宅カンパニー広報・渉外部担当、
住環境事業部長兼プレジデント室長
2013. 4 当社常務執行役員
住宅カンパニー広報・渉外部担当、
住宅営業統括部長兼プレジデント室長
2013. 3 当社執行役員
高機能プラスチックスカンパニー新事業推進部長
兼開発研究所長
2013.10 当社執行役員
高機能プラスチックスカンパニー開発研究所長
2014. 3 当社常務執行役員
高機能プラスチックスカンパニープレジデント
2014. 6 当社取締役 常務執行役員
高機能プラスチックスカンパニープレジデント
2015. 4 当社取締役 専務執行役員
高機能プラスチックスカンパニープレジデント
(現職)
2015. 4 当社執行役員
CSR推進部担当、経営戦略部長
2015. 6 当社取締役、執行役員
CSR推進部担当、経営戦略部長
(現職)
(グループマーケティング責任者)
2001. 4 同社取締役CMO
兼経営企画室長
2001. 6 同社常務取締役
2001.11 同社代表取締役社長COO
(最高執行責任者)
2002. 6 同社代表取締役社長CEO
(最高経営責任者)
2004. 3 同社上席執行役員
経営企画部長
2005. 3 同社常務執行役員
営業企画本部長
2008. 6 同社取締役会長
2005. 5 同社代表取締役社長執行役員兼
営業企画本部長
2011. 6 当社取締役
(現職)
2006. 2 同社代表取締役社長執行役員
2013. 4 帝人株式会社取締役相談役
2008. 4 株式会社三越伊勢丹ホールディングス
代表取締役社長執行役員
2013. 6 同社相談役
(現職)
2012. 2 株式会社三越伊勢丹ホールディングス
代表取締役会長執行役員
(現職)
2012. 4 株式会社三越伊勢丹代表取締役会長
執行役員
(現職)
2013. 6 当社取締役
(現職)
2014. 1 当社常務執行役員
住宅カンパニー広報・渉外部担当、
プレジデント室長
2014. 3 当社常務執行役員
住宅カンパニープレジデント
2014. 6 当社取締役 常務執行役員
住宅カンパニープレジデント
2015. 4 当社取締役 専務執行役員
住宅カンパニープレジデント
(現職)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
45
Contents
First Bow
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the President & CEO
ABOUT US
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MANAGEMENT SYSTEMS
取締役、監査役、執行役員
監査役
常勤監査役
松永 隆善
執行役員
社長執行役員
髙下 貞二
社外監査役
小澤 徹夫
弁護士
社外監査役
西 育良
公認会計士
社外監査役
鈴木 和幸
国立大学法人 電気通信大学
大学院 教授
執行役員
専務執行役員
購買部長
久保 肇
常勤監査役
辻 清孝
環境・ライフラインカンパニー
住宅カンパニー
専務執行役員
関口 俊一
住宅カンパニープレジデント
環境・ライフラインカンパニープレジデント
執行役員
執行役員
新事業推進部長兼開発研究所長
野力 優
管路更生海外事業部担当、
シート事業部長
執行役員
執行役員
セキスイハイム東北株式会社
代表取締役社長
水インフラ海外事業部長
渡辺 博行
執行役員
上脇 太
商品開発部長
執行役員
黒木 和清
セキスイハイム九州株式会社
代表取締役社長
執行役員
神吉 利幸
執行役員
藤井 重樹
技術・開発センター所長兼
日本ノーディッグテクノロジー株式会社
代表取締役
執行役員
清水 郁輔
フォーム事業部長
コーポレート
専務執行役員
上ノ山 智史
R&Dセンター所長
執行役員
執行役員
近藤 賢
物流革新プロジェクト担当、
公共インフラ事業部長
執行役員
西家 英二
生産力革新センター所長
後藤 高志
法務部長
高機能プラスチックスカンパニー
執行役員
加藤 敬太
セキスイハイム近畿株式会社
代表取締役社長
向井 克典
佐藤 公厚
東京セキスイハイム株式会社
代表取締役社長
八木 健次
與倉 克久
専務執行役員
高機能プラスチックスカンパニープレジデント
執行役員
執行役員
平居 義幸
CSR推進部担当、
経営戦略部長
執行役員
執行役員
井上 健
長沼 守俊
技術・CS部長
執行役員
執行役員
野村 俊哉
執行役員
桶谷 省
積水フィルム株式会社代表取締役社長
福永 年隆
技術・CS部長
経営管理部長
竹友 博幸
人事部長
営業統括部長
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
46
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ABOUT US
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the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
CSR
積水化学グループにとってのCSRは、ステーク
ホルダーの期待に応え、事業を通じて社会に貢
献することです。また、CSR経営の推進は、企業
経営の質を高めることであると考えています。こ
うした認識のもと、事業の持続的成長と革新の
CSR経営の重点テーマ
環境とCS品質に取り組むことは当然の責務であること、
ま
〜3つの“際立ち”と3つの“誠実さ”〜
た、
それらを推し進めるのは人であることから、
これらを重
積水化学グループでは、CSR経営の重点テーマを、
「環
境」
「CS品質」
「人材」
の3つの
“際立ち”
と
「コンプライアン
ス」
「リスクマネジメント」
「コミュニケーション」
の3つの
“誠
国内外でのCSRの取り組み
実さ”
としています。特に、3つの
“際立ち”
は、製造業として
CSRの社内浸透とグループ連携による活動の活性化
ためには、経営環境の状況にかかわらず、CSR経
営に真摯に取り組み、変革や進化を続けなけれ
ばならないと考えています。
点テーマとして定めています。
欧州、
アメリカ、
アジアでは海外関係会社社長会を定期
環境での際立ち
エコロジーと
エコノミーの両立
3つの“際立ち”
人材での際立ち
自ら手をあげ挑戦
CS品質での際立ち
感動を与える製品・
サービスの提供
的に開催し、各エリアにおける課題や解決策などについて
議論しています。
また、
それら社長会の内容については、毎
年3月に開催する日本での方針説明会の日程を活用して、
日本でも経営トップと議論しています。
日本国内では、CSR研修体系に基づき、積水化学グ
ループの新入社員や新任基幹職に対して階層別のCSR研
修を実施、併せて各カンパニーの事業内容に沿ってアレン
ジしたCSR研修も個別に実施しています。
国内外とも、事業が異なる会社同士が連携したり、ベス
トプラクティスを学び合うことで、それぞれの社会的責任
コミュニケーション
リスクマネジメント
を果たし、グループでのCSR経営を進化させることを目指
しています。
コンプライアンス
3つの“誠実さ”
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
47
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MANAGEMENT SYSTEMS
CSR
CSR中期計画(2014〜2016年度)の概要
ステークホルダーとの対話を拡充し企業価値を向上させ
中期経営計画の基盤となる
「CSR SHINKA」
では、CSR
ることの3つに定めました。
る製品・サービスの提供を目指します。
「人材での際立ち」については「Group、 Global、
経営をさらに進化させ、人材の活性化や積水らしさを追
「環境での際立ち」
については、環境貢献製品売上高の
Diversity」
を基軸に、
グループ全体の人材力を高めていき
求していきます。
「 CSR SHINKA」
の方向性を
「Group、
拡大、環境負荷の低減、自然環境の保全をグループ全体
ます。そのために人材の確保と育成、グループ全体での人
—すなわち、多様化する積
Global、Communication」
で推進し自然資本へのリターンに貢献していきます。
事施策の展開、それを支えるグループ人材情報のITを活
水化学グループにおいてCSR経営のさらなる浸透を図る
「CS品質での際立ち」
については
「基盤品質」
と
「魅力品
こと、価値観を共有しグローバルで課題を解決すること、
質」
の磨き上げに取り組み、指名され続ける品質と魅力あ
主要実施項目
全体
環境での際立ち
3つの
“際立ち”
CS品質での際立ち
人材での際立ち
コンプライアンス
3つの
“誠実さ”
リスクマネジメント
コミュニケーション
目標
用した一元管理に取り組んでいきます。
2014年度の実績
CSR経営のさらなる浸透
各事業計画への展開
CSR浸透状況を可視化
1環境貢献製品売上拡大
2環境負荷の低減
1)
温室効果ガス排出量削減
2)
廃棄物削減
3)
水リスクへの対応
3自然環境の保全
2魅力品質の磨き上げ
1グループ人材力の向上
2グローバル人材づくり
3ダイバーシティの推進
(女性・高年齢者・外国人・障がい者)
売上高比率50%以上
国内外同一目標
• 総量維持
(2013年度比)
• 生産量原単位12%削減
(2013年度比)
• 現状把握と対策立案
土地利用通信簿®10ポイント改善
重要品質問題ゼロ
外部損失費の半減
(2013年度比)
お客様満足度の向上
公募拡大30件/年
グローバル人材数400人
新卒女性採用比率30%
グローバル採用比率20%
売上高比率 44.5%
• 国内5.7%削減、海外0.2%削減
• 国内6.5%増加、海外10.9%増加
• 国内50事業所、海外48事業所で調査実施
土地利用通信簿®4.6ポイント改善
重要品質問題ゼロ
2013年度比横ばい
事業別お客様満足度調査体系の拡充
公募拡大53件/年
グローバル人材数325人
新卒女性採用比率30%
グローバル採用比率17%
1汚職防止、不正防止
2重要コンプライアンス問題の防止
1未然防止の徹底
2危機管理体制の強化
(国内)
3危機管理体制の強化
(海外)
1ステークホルダーとの対話拡充
2人権・サプライチェーンへの対応
(児童労働・差別)
3環境・社会貢献活動の推進
発生件数ゼロ
発生件数ゼロ
リスク管理活動の質の向上
防災体制の充足率90%
危機管理マニュアル整備率100%
主要SR
Iインデックス選定継続
グローバルでのCSR調達推進
参加人員の拡大
発生件数ゼロ
発生件数1
リスクスコア低減率16%
防災体制の充足率88%
危機管理マニュアル整備率91%
主要SRIインデックス選定継続
国内グループ会社主要取引先へのCSR調査実施
SEKISUI環境ウィーク参加率54%
1基盤品質の磨き上げ
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
48
Contents
First Bow
as President & CEO
ABOUT US
Message from
the President & CEO
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
研究開発・知的財産
積水化学グループは、独自性すなわち
「際立
ち」
を追求することによって、事業の収益力を強
研究開発戦略
である
「知的財産」の価値向上は、当社にとって
重要な経営戦略であると位置づけています。
す。例えば、
プロジェクトの一つである
「先進の街づくり」
で
研究開発に対する考え方と研究開発体制
は、住生活関連とエネルギー関連というカンパニーにこだ
当社グループは、中長期的に目指す姿であるグルー
わらない研究開発を組み合わせて成果を目指します。さら
プビジョンを実現するためには、強い基幹技術が不可欠
に、
ここでは、既存の事業の延長線にこだわらず新たなテー
と考えており、2014年度からスタートした中期経営計画
マに取り組み、社外とも、
アライアンス、M&A、産学連携な
「SHINKA!-Advance 2016」
(2014-2016年度)
では、
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
また、
「協創による新規事業の創出」
では、
カンパニーの
垣根を越えた取り組みによって新規事業創出を目指しま
化し、成長事業を育成しています。従って、その
「際立ち」
に欠かせない「研究開発」
とその成果
サービスを開発していきます。
どを積極的に活用することで、
協創を加速していきます。
「基幹技術の強化・育成」
を研究開発における重点課題に
これらを行う当社グループにおける研究開発体制として
設定しました。さらに、当社グループの未来を担う新市場・
は、住宅カンパニー、環境・ライフラインカンパニー、高機能
新分野での展開を進めるために、事業領域をまたがる市
プラスチックスカンパニーの3カンパニーおよびコーポレー
場・分野で社内外の連携もまた不可欠であるとして
「協創
トに4つの主要研究開発拠点を、
また積水メディカル株式
による新規事業の創出」
も重点課題に設定し、
この2つの
会社など主要関係会社にも独自の研究所または研究開発
課題に取り組んでいます。
部門を設けています。カンパニーの研究開発では主に製品
そのうち、
「 基幹技術の強化・育成」
においては、われわ
開発、生産技術・管理技術に近いテーマの研究を手掛けて
れの2つの事業領域である
「住・社会のインフラ創造」
「ケミ
おり、
コーポレートの研究開発では、独立した研究組織とし
カルソリューション」
に関連するものから6つの基幹技術を
て中長期的な時間軸で取り組むべきテーマや、
カンパニー
定めました。さらに、
その基幹技術に関連するものから、
よ
をまたぐ業際の橋渡しとなるようなテーマ、
これまでやった
り具体的なソリューションに近い23の技術プラットフォー
ことのない新しいテーマなどの研究を行っています。
ムを設定しました。これらの技術プラットフォーム一つ一
メーカーの原点であるモノづくり力においては、2006
つを磨き上げると同時に、複数のプラットフォームを組み
年にコーポレートR&Dセンターにモノづくり革新センター
合わせることで、新市場・新領域を開拓できるような製品・
を設け、
さらに2009年度にはモノづくり部門をR&Dセン
49
Contents
First Bow
as President & CEO
Message from
the President & CEO
ABOUT US
MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
研究開発・知的財産
ターから分離して生産力革新センターを新設、傘下に安全
品質なくして生産性なし」
を実践。購買部門からも生産革
場管理者に対する工場管理教育を充実させ本格稼働させ
グループ、品質グループ、
モノづくり革新センター、購買グ
新を支援する体制でモノづくりを革新してきました。2013
ました。
ループという体制を作り、
「安全なくして品質なし。安全と
年度は従来のモノづくり人材育成体系を見直し、新たに工
中期経営計画
「SHINKA!-Advance 2016」
では、
モノ
づくり力に関連する方針として
“生産技術・固有技術の強
6つの基幹技術群
住・社会のインフラ創造
•住・社会インフラ充実化
•維持、更新、
リノベーション
エネルギー
•再生可能エネルギー活用
•ハードウエア+制御技術
管路システム
設計・施工
管路診断
更生工法開発
住・インフラ
リノベーション
ユニット工法
形
加
工
エネ
ルギ
技術
ー
制御
ハー
省エネ設計・管理
ドウ
ェア
技術
エネルギー設備制御
熱利用システム
創・蓄エネ
材料・システム
複合/多層化設計
機能
付与
素材
塩ビ材料
評価分析
・保証
グリーン
ケミストリー
臨床検査
分析システム
臨床検査薬
医薬材料
粘接着
接合・封止材料
PVA/B材料
質保証にも取り組んでいます。
このような取り組みを通して、当社は際立つ技術と品質
により
「住・社会のインフラ創造」
と
「ケミカルソリューショ
制御
反応
計
設
樹脂
ライフサイエンス
快適空間設計
体化し、
CS品質グループとしてお客様視点を付加した品
精密/複雑成形
度成
自然・生命
•臨床検査医薬材料・システム
•微生物活用ケミカルズ創出
高精
ケミカル
ソリューション
自然・生命
温熱・空気・
音環境
ます。さらに2015年度には、
CS部門と品質グループを一
微粒子
住・社会の
インフラ創造
加工
•プロセス高効率化/高精度化
•複合/多層化による機能付与
強靭構造設計
快適・安全
素材
•基幹樹脂技術深度化
•新素材設計/評価技術
ント
ン
ショ
ジメ
ー
ネ
ベ
マ
リノ
ック
スト
住空間
ケミカルソリューション
構築
フラ
ン
イ
進、
さらに従来の継続で基盤力強化、人材強化も進めてい
最適プロセス
設計
生物活用技術
ストック
マネジメント
新たな生産プロセスを構築するプロセス革新テーマの推
水浄化
システム
高度工業化住宅
住空間
•工業化住宅メリット追求
•環境、快適、安全
化で経営に貢献”
を掲げ、従来の生産プロセスを見直し、
23の技術プラットフォーム
ン」
のフロンティアを開拓し続け、世界のひとびとのくらし
と地球環境の向上に貢献します。
研究開発に関する人事・処遇
当社グループでは、優れた研究者・技術者への高い評
価・処遇の一環として
「発明大賞」
を定めています。発明大
賞は、特に独占性が高く、利益貢献の大きい発明を評価・
認定した上で、その発明者の功績に報いる対価を定めて
います。2014年度は
「液晶バックライト固定用遮光テー
プ」
を認定して発明を評価・処遇しています。
また、専門性の高い研究者・技術者への評価・処遇の一
環として、
「スペシャリティ職」
制度も設けています。高度な
専門性を有する際立つ人材をスペシャリティ職に任命し、
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
50
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MANAGEMENT SYSTEMS
研究開発・知的財産
社外においても通用する際立つ技術者の育成を図ってい
能者一人ひとりのモチベーションの向上と技能伝承を図る
ます。2014年7月現在では12名がスペシャリティ職に任
ことを目的としています。2014年7月現在では9名がマイ
命されています。
スター職に任命されています。モノづくり技能者の育成・活
さらに、2009年度に新設した
「マイスター職」
は、積水化
知的財産戦略
性化の一環として高度なモノづくり技能者を高く処遇する
学グループの持つ技能領域と目指すべき方向性を示し、技
とともに、当社のモノづくり力をさらに高めてまいります。
知的財産戦略の目的と基本方針
研究開発活動の成果としての
「知的財産」
は、企業価値
の最大化に向けて、当社グループの成長・収益を支える重
要な経営資源となります。そこで当社では、
技術の
「際立ち」
生産技術・固有技術の強化で経営に貢献
プロセス革新テーマ牽引
技術の優位性
技術の魅力性
重要度・必要性
積水流モノづくり基盤力強化
固有技術力ポジショニング
(対先端/対競合)
1
2 カンパニーの事業方向性との整合性
カンパニー生産技術強化
3(重要問題解決)
(国内外継続推進)
生産技術・固有技術強化
による経営への貢献
プロセス革新による
競争優位性の実現
カッツの3スキル
部長
TS
課長
係長
階層
基盤ベース
ランク
アップ
プログラム
作業長
一般
管理技術の
手法研修
QC・IE・
VE・QE・
保全など
6分野
安全管理
品質管理
方針管理
原価管理
設備管理
生産管理
HS・CS
レベル
Ⅱ
工場
管理の
基本
レベル
Ⅰ
事業場での新入社員研修・
OJT・職長教育など
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
─創エネ
(エネルギー安定化)
&
省エネ
(ECO-JIT)
活動展開
─グループ改善活動の活性化
モノづくり人材強化
国内 人材育成体系
種別
─保全STPM活動の継続推進
レベル
Ⅱ
レベル
Ⅰ
新設
気づき
─新モノづくり管理者研修の推進
─固有技術・生産技術人材の育成
2005年3月に制定された
「知的財産規則」
では、知的財産
管理の目的を
「自他の知的財産を尊重し、知的財産に対す
る取り組み、
その取り扱いおよび手続き等を明確にするこ
とにより、知的財産の創造、保護、活用を奨励し、事業の成
長と企業価値の向上に寄与すること」
と定め、
「強い特許の
獲得による事業競争力の確保」
を基本方針としています。
全社の知的財産中期計画は2014年3月に策定され、
以下の3点に注力して、経営および事業戦略に資する知
的財産活動を強力に推進します。
製造
マネージャー
研修
1. 国内外の係争や台頭する中国や韓国に対する知的
財産リスクへの対応力強化
現場
リーダー
研修
既設
を最大限に活かすため、知的財産戦略を重視しています。
2. 知的財産情報を多面的に分析することでの新規事
TS: テクニカルスキル
HS:ヒューマンスキル
CS:コンセプチュアルスキル
業の創出や開発への貢献
3. 排他性の高い知的財産の創出による事業貢献度の
高い知的財産ストックの構築
51
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MANAGEMENT SYSTEMS
研究開発・知的財産
知的財産戦略の推進体制と主な取り組み
当社グループでは、コーポレートと各カンパニーの知
的財産部門が中心となって、全社共通の基本的施策の
研究開発・知的財産推進体制
コーポレート
生産力革新センター
展開から特許の取得・管理そして権利活用まで一貫した
体制で知的財産戦略を推進しています。
モノづくり革新
センター
各カンパニーにおいて知的財産部門と研究開発部門が
購買グループ
定期的に
「開発知財戦略会議」
を開催し、
カンパニー独自
安全グループ
R&Dセンター
の知的財産戦略は、
その中で検討され、方向付けがなされ
ています。そして同時に、
コーポレートの知的財産部門は、
CS品質グループ
R&D戦略室
P2事業推進部
IMプロジェクト
開発推進センター
(研究所)
知的財産グループ
知的財産ポートフォリオの最適化という全社的な事業戦略
の見地から、各カンパニーの取り組みを支援しています。
また、知的財産の取得・管理そして権利活用を適切に進
めていくために、特許事務所や法律事務所など、外部の
住宅カンパニー
環境・ライフラインカンパニー
高機能プラスチックスカンパニー
商品開発部
各事業部
各事業部
技術・開発センター
知的財産部
専門家との連携も積極的に図っています。特に、事業のグ
ハイム開発部
ローバル展開の拡大を視野に入れ、国内のみならず海外
ツーユーホーム開発部
基盤技術研究所
の専門家との連携も積極的に進めるとともに、現地での知
ファミエス開発部
財活動を推進する人材として外国人知財部員を採用して
バリューチェーン
技術研究所
住宅技術研究所
育成しています。
開発研究所
知的財産室
管理・認定グループ
(含 知的財産)
技術・CS部
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
52
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データ集(財務/非財務の主なデータ)
FY2011
売上高
915,492 百万円
965,090 百万円
1,032,431 百万円
1,110,851 百万円
1,112,748 百万円
(住宅)
418,687 百万円
449,391 百万円
469,036 百万円
496,790 百万円
494,116 百万円
(環境・ライフライン)
195,570 百万円
200,002 百万円
214,516 百万円
239,941 百万円
227,689 百万円
49,335 百万円
54,610 百万円
59,621 百万円
82,541 百万円
85,764 百万円
(高機能プラスチックス)
営業利益
(住宅)
(環境・ライフライン)
281,642 百万円
24,379 百万円
1,503 百万円
296,876 百万円
31,090 百万円
2,957 百万円
FY2012
332,017 百万円
36,333 百万円
1,800 百万円
FY2013
FY2014
FY2010
財務データ
353,782 百万円
41,108 百万円
6,460 百万円
372,296 百万円
41,327 百万円
1,264 百万円
(高機能プラスチックス)
24,397 百万円
20,582 百万円
23,249 百万円
36,098 百万円
45,951 百万円
当期純利益
23,574 百万円
28,116 百万円
30,174 百万円
41,190 百万円
52,995 百万円
経常利益
包括利益
営業利益率
総資産
純資産
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
48,292 百万円
5,705 百万円
5.4 %
54,158 百万円
24,652 百万円
5.7 %
60,670 百万円
77,437 百万円
5.8 %
83,310 百万円
57,944 百万円
7.4 %
901,564 百万円
961,009 百万円
968,011 百万円
64,197 百万円
66,652 百万円
71,016 百万円
97,720 百万円
67,760 百万円
350,045 百万円
363,299 百万円
433,228 百万円
473,555 百万円
-31,133 百万円
-60,914 百万円
フリーキャッシュ・フロー
12,602 百万円
-12,332 百万円
30,650 百万円
24,915 百万円
減価償却費
34,530 百万円
研究開発費
1株当たり純資産
1株当たり当期純利益
7.7 %
827,103 百万円
-70,727 百万円
資本的支出
91,587 百万円
790,189 百万円
-46,051 百万円
財務活動によるキャッシュ・フロー
87,978 百万円
-5,197 百万円
25,269 百万円
24,694 百万円
650.83 円
1株当たり配当金
44.92 円
13.00 円
-16,077 百万円
33,076 百万円
35,102 百万円
25,611 百万円
682.46 円
53.96 円
15.00 円
-30,520 百万円
36,842 百万円
34,895 百万円
25,894 百万円
810.76 円
58.53 円
18.00 円
535,292 百万円
4,127 百万円
-49,803 百万円
-63,856 百万円
41,827 百万円
46,993 百万円
34,376 百万円
27,720 百万円
58,810 百万円
31,203 百万円
29,452 百万円
897.18 円
1,033.49 円
23.00 円
27.00 円
80.13 円
104.73 円
フリーキャッシュ・フロー = 営業活動キャッシュ・フロー+ 投資活動キャッシュ・フロー− 配当支払
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
53
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データ集
FY2010
FY2011
FY2012
FY2013
FY2014
配当性向
28.9 %
27.8 %
30.8 %
28.7 %
25.8 %
流動比率
126.0 %
123.5 %
131.1 %
127.4 %
139.8 %
財務データ
(続き)
経営指標
自己資本比率
固定比率
有利子負債自己資本比率
有利子負債
総資産回転率
棚卸資産回転率
有形固定資産回転率
研究開発費売上高比率
自己資本当期純利益率
総資産経常利益率
EBITDA
インタレスト・カバレッジ・レシオ
従業員一人当たり売上高
株価収益率
43.0 %
120.9 %
42.5 %
121.4 %
46.4 %
110.3 %
124,508 百万円
127,188 百万円
115,320 百万円
1.16 回
1.19 回
1.19 回
36.6 %
8.14 回
3.71 回
36.2 %
7.71 回
4.13 回
27.6 %
7.57 回
4.38 回
2.70 %
2.65 %
2.51 %
6.1 %
6.7 %
7.0 %
6.9 %
83,865 百万円
19.8 倍
8.1 %
89,712 百万円
20.7 倍
7.8 %
94,516 百万円
21.7 倍
47.5 %
102.1 %
94,010 百万円
20.6 %
1.19 回
7.50 回
7.09 回
9.4 %
10.9 %
116,918 百万円
116,967 百万円
2.50 %
8.9 %
33.2 倍
17.63 倍
13.39 倍
4回
4回
4回
4回
4,796 万円
12.2 %
1.15 回
4.31 回
13.31 倍
4,751 万円
97.2 %
63,120 百万円
4.51 回
14.49 倍
4,631 万円
53.3 %
4,913 万円
2.65 %
9.1 %
51.7 倍
14.89 倍
4,744 万円
人権
研修
(コンプライアンス)
e-ラーニング研修
(年間開催数)
e-ラーニング研修受講者
(延べ人数)
67,467 人
74,595 人
78,461 人
80,839 人
4 回(注)
81,621 人(注)
(注)2014年度は全5回実施予定
(4回終了)
自己資本比率 = 自己資本/総資産、流動比率 = 流動資産/流動負債、固定比率 = 固定資産/自己資本、有利子負債自己資本比率 = 有利子負債/自己資本、総資産回転率 = 売上高/期中平均総資産、棚卸資産回転率 = 売上高/期中平均棚卸資産、有形固定
資産回転率 = 売上高/期中平均有形固定資産、研究開発費売上高比率 = 研究開発費/売上高、
自己資本当期純利益率 = 当期純利益/期中平均自己資本、総資産経常利益率 = 経常利益/期中平均総資産、EBITDA = 営業利益 + 減価償却費、
インタレスト・カバ
レッジ・レシオ=(営業利益 + 受取利息・配当金)
/支払利息・割引料、株価収益率 = 年度末株価/一株当たり当期純利益、従業員一人当たり売上高 = 売上高/(期初と期末従業員数の平均)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
54
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データ集
FY2010
労働慣行
FY2011
FY2012
FY2013
FY2014
19,770 人
20,855 人
22,202 人
23,017 人
23,886 人
(住宅)
8,637 人
8,820 人
9,775 人
9,840 人
10,442 人
(高機能プラスチックス)
5,655 人
6,443 人
6,545 人
6,858 人
7,051 人
従業員数
カンパニー別
(環境・ライフライン)
(コーポレート)
(日本)
15,476 人
15,747 人
16,813 人
17,047 人
17,743 人
(欧州)
1,203 人
1,512 人
1,462 人
1,432 人
1,425 人
地域別
(北米・中南米)
(アジア・太平州
(中国含む)
)
ダイバーシティ
4,447 人
1,031 人
1,159 人
1,932 人
4,570 人
1,022 人
1,483 人
2,113 人
4,887 人
995 人
1,553 人
2,374 人
5,363 人
956 人
1,544 人
2,994 人
5,453 人
940 人
1,579 人
3,139 人
障がい者雇用率
(積水化学)
2.12 %
2.03 %
1.99 %
2.59 %
2.34 %
高年齢者再雇用率
(積水化学)
N.A. %
52.9 %
72.2 %
87.5 %
82.2 %
143 人
143 人
154 人
164 人
高年齢者再雇用者数
(積水化学)
グローバル人材※1
ワーク・ライフ・バランス
N.A. 人
220 人
ワーク・ライフ・バランス関連制度※2
利用者数
(積水化学)
143 人
(国内生産事業所、研究所)
損失コスト※3
326 百万円
安全衛生
27 人
271 人
383.6 百万円
65 人
294 人
775.4 百万円
56 人
300 人
444.5 百万円
83 人
325 人
510.9 百万円
※1: 海外赴任に必要な異文化研修や専門教育を受講し、海外で即戦力として働けると認定された日本人従業員
※2: 育児休暇、短時間労働、就業時間の変更利用、
ファミリー休暇などのワーク・ライフ・バランス関連制度
※3: 労働災害、設備災害、通勤災害、疫病長欠関連費用
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
55
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MANAGEMENT MESSAGE
MANAGEMENT SYSTEMS
データ集
環境※1
生産時の温室効果ガス排出量
(国内)
生産時の温室効果ガス排出量
(海外)
研究所の温室効果ガス排出量
(国内)
生産事業所の廃棄物の発生量推移
(国内)
住宅新築時の廃棄物発生量
(新築現場)
(外壁工場)
(組立工場)
Nox排出量
(国内)
Sox排出量
(国内)
ばいじん排出量
(国内)
COD排出量
(国内)
VOCの大気排出量
(国内)
生産事業所の取水量推移
(国内)
生産事業所の取水量推移
(海外)
環境貢献製品
売上高比率
売上高
(住宅)
(環境・ライフライン)
(高機能プラスチックス)
ソーラー住宅※2建設棟数
(累計、12月末データ)
コミュニティ参画および発展
寄付金
FY2010
341 千トン-CO2
415 千トン-CO2
14.0 千トン-CO2
39.5 千トン
1.99 トン/棟
1.07 トン/棟
0.66 トン/棟
0.26 トン/棟
223 トン
6 トン
4 トン
68 トン
1,499 トン
16,517 千トン
2,948 千トン
33.1 %
3,026 億円
2,078 億円
719 億円
221 億円
N.A. 棟
204 百万円
FY2011
342 千トン-CO2
453 千トン-CO2
13.0 千トン-CO2
36.1 千トン
1.76 トン/棟
1.08 トン/棟
0.45 トン/棟
0.23 トン/棟
217 トン
15 トン
2.5 トン
63 トン
1,391 トン
16,413 千トン
3,577 千トン
37.2 %
3,592 億円
2,462 億円
771 億円
349 億円
105,885 棟
228 百万円
FY2012
312 千トン-CO2
442 千トン-CO2
12.8 千トン-CO2
35.2 千トン
1.88 トン/棟
1.17 トン/棟
0.46 トン/棟
0.25 トン/棟
205 トン
14 トン
9.5 トン
51 トン
1,219 トン
15,712 千トン
3,793 千トン
38.0 %
3,925 億円
2,687 億円
799 億円
428 億円
124,413 棟
102 百万円
FY2013
340 千トン-CO2
472 千トン-CO2
12.6 千トン-CO2
35.0 千トン
1.90 トン/棟
1.22 トン/棟
0.44 トン/棟
0.24 トン/棟
217 トン
13 トン
4 トン
70 トン
1,368 トン
17,041 千トン
3,725 千トン
42.0 %
4,668 億円
3,068 億円
996 億円
591 億円
142,996 棟
255 百万円
FY2014
321 千トン-CO2
471 千トン-CO2
12.5 千トン-CO2
34.1 千トン
1.87 トン/棟
1.31 トン/棟
0.34 トン/棟
0.22 トン/棟
197 トン
10 トン
3 トン
71 トン
1,278 トン
16,019 千トン
3,693 千トン
44.5 %
4,951 億円
3,058 億円
998 億円
881 億円
161,013 棟
179 百万円
消費者課題
外部損失費
(製品に関する苦情・クレーム対応の費用)
(2008年度を100とする)
96
54
53
※1 集計範囲の見直しにより、目標値の基準年度である2013年度にさかのぼり数値を見直しています。
※2 1997年に太陽光発電システム搭載住宅の発売開始
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
56
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会社情報・株式情報
大株主の状況
東京本社: 〒105-8450
東京都港区虎ノ門2丁目3番17号
設立年月日:
代表取締役社長:
連結従業員:
23,886名
連結子会社:
166社
1947年3月3日
髙下 貞二
持分法適用関連会社:
8社
資本金:
1,000億237万5,657円
事業年度:
発行可能株式総数:
発行済株式数:
上場取引所:
証券コード:
株主数:
株主名簿管理人:
会計監査人:
株主名
旭化成株式会社
積水ハウス株式会社
第一生命保険株式会社
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
(信託口)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(信託口)
東京海上日動火災保険株式会社
State Street Bank and Trust Company 505225
積水化学グループ従業員持株会
JP MORGAN CHASE BANK 385164
株式会社三菱東京UFJ銀行
株式の所有者別分布状況
出資比率
(%)
31,039
20,592
19,681
16,515
14,039
11,946
10,316
9,090
8,557
7,618
5.96
3.95
3.78
3.17
2.69
2.29
1.98
1.74
1.64
1.46
積水化学の株価および出来高
自己株式
20,582,665株
(4.0%)
証券会社
7,484,650株
(1.4%)
1,187,540,000株
520,507,285株
個人・その他
50,847,552株
(9.8%)
東京
4204
合計
520,507,285株
国内法人
79,198,753株
(15.2%)
18,323名
三菱UFJ信託銀行株式会社
補足情報
始値
高値
株価
(円)
安値
終値
発行済株式数
(千株)
各年度末株価時価総額
(億円)
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
当社への出資状況
持株数
(千株)
(注)
1.
当社は自己株式20,582,665株を保有していますが、上記大株主からは除いています。
2.
持株数は千株未満を切り捨てて表示しています。
4月1日から翌年3月31日まで
新日本有限責任監査法人
MANAGEMENT SYSTEMS
(2015年3月31日現在)
大阪本社: 〒530-8565
大阪市北区西天満2丁目4番4号
MANAGEMENT MESSAGE
外国法人等
207,150,498株
(39.8%)
金融機関
155,243,167株
(29.8%)
FY2010
631
708
481
651
539,507
3,512
(円)
(百万株)
2,000
80
1,500
60
1,000
40
500
20
0
0
2010/4
2011/4
月末時価格
(各月終値)
(左軸)
FY2011
661
731
553
718
539,507
3,874
2012/4
2013/4
2014/4
月間出来高
(右軸)
FY2012
729
1,042
590
1,032
532,507
5,495
FY2013
1,028
1,448
900
1,073
532,507
5,714
FY2014
1,087
1,619
1,002
1,559
520,507
8,115
57
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MANAGEMENT SYSTEMS
沿革
1947年3月
日本窒素肥料株式会社
(現:チッソ株式会社)
の一部従業員を以てプラスチックの総
合事業化を計画し、積水産業株式会社として発足
2000年3月
従来の7事業本部を住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスの3事業本部
に再編し、新規事業本部を新設
1948年1月
奈良工場を新設、自動射出成形によるわが国最初のプラスチック自動射出成形事
業を開始
2000年10月
首都圏・近畿圏の住宅営業組織を販売会社に再編し、住宅販売体制を変更
1948年1月
積水化学工業株式会社に商号変更
2001年3月
1953年3月
大阪証券取引所に上場
カンパニー制を導入し、住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチックスの3事業本
部の名称を住宅カンパニー、環境・ライフラインカンパニー、高機能プラスチックス
カンパニーに改称
1953年9月
東京工場を新設、
プラスチック成型品の製造を開始
2002年4月
本社機能を5部2室に集約
1954年4月
東京証券取引所に上場
2003年4月
中国地方の住宅販売体制を再編し、
セキスイハイム中国株式会社
(現:セキスイハイ
ム中四国株式会社、連結子会社)
を設立
2003年4月
韓国の映甫化学株式会社
(韓国取引所上場連結子会社)
を買収し、グローバル競
争力を強化
2004年8月
東北地方の住宅販売体制を再編し、
セキスイハイム東北株式会社
(現:連結子会社)
を設立
2005年7月
九州地方の住宅販売体制を再編し、
セキスイハイム九州株式会社
(現:連結子会社)
を設立
1956年6月
中央研究所
(現:開発研究所)
を新設
1960年8月
滋賀栗東工場を新設、塩化ビニルパイプ、塩化ビニル建材製品の製造を開始
1960年11月
滋賀水口工場を新設、
ポリビニルブチラール、同中間膜の製造を開始
1962年7月
武蔵工場を新設、
プラスチックテープおよび塩化ビニルテープの製造を開始
1964年1月
徳山積水工業株式会社
(現:連結子会社)
を設立、塩化ビニル樹脂の製造を開始
1971年2月
鉄骨系ユニット住宅
「ハイム」
の販売を開始、住宅事業に進出
1971年10月
奈積工業株式会社
(現:近畿セキスイハイム工業株式会社、連結子会社)
を設立、
ユ
ニット住宅の製造を開始
2006年10月
第一化学薬品株式会社
(現:積水メディカル株式会社、連結子会社)
を買収し、高機
能プラスチックスカンパニーのメディカル分野を強化
1972年3月
株式会社サンエスハイム製作所
(現:東京セキスイハイム工業株式会社、連結子会
社)
を設立、
ユニット住宅の製造を開始
2007年1月
本社機能を5部1室に再編し、CSR部を新設
1977年5月
事業本部制を導入
1982年3月
木質系ユニット住宅
「ツーユーホーム」
の販売を開始
1982年4月
群馬工場を新設、塩化ビニルパイプ、
ユニット住宅外壁パネルの製造を開始
1983年12月
米国にセキスイ・アメリカ・コーポレーション
(現:連結子会社)
を設立
1987年7月
応用電子研究所
(現:R&Dセンター開発推進センター)
を新設
1990年9月
住宅事業本部
(現:住宅カンパニー)
内に住宅綜合研究所
(現:住宅技術研究所)
を新設
1992年4月
京都技術センター
(現:京都研究所)
を新設
1997年8月
小松化成株式会社
(現:株式会社ヴァンテック、連結子会社)
を買収し、パイプ事業を
強化
2000年1月
ヒノマル株式会社
(現:連結子会社)
を買収し、九州地区における営業を強化
Sekisui Chemical 2015 Annual Report
2007年7月
首都圏・中部圏・近畿圏の住宅販売体制を再編し、東京セキスイハイム株式会社
(現:連結子会社)
、
セキスイハイム中部株式会社
(現:連結子会社)
、
セキスイハイム
近畿株式会社
(現:連結子会社)
を設立
2008年4月
執行役員制度を導入
2009年7月
米国の化学会社Celanese Corporationのグループ会社からポリビニルアルコー
ル樹脂事業を買収し、合わせガラス用中間膜事業の安定的な原料供給体制を構築
2011年1月
米国の医薬品会社Genzyme Corporationから検査薬事業を買収し新会社を設
立、本格的なメディカル分野のグローバル展開を加速
2012年12月
三菱樹脂株式会社の管材事業を買収し、管材を中心とする基盤事業を強化
2013年3月
タイにユニット住宅量産工場を新設。タイでの住宅事業を本格的に展開
58
お問い合わせ
経営戦略部 IRグループ 〒105-8450 東京都港区虎ノ門2-3-17
http://www.sekisui.co.jp Tel: 03(5521)0524 Fax: 03(5521)0511
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