美術科学習指導案

美術科学習指導案
日 時 平 成 2 6 年 1 1 月 1 8 日 (火 )
クラス 2年3組 生徒数33名
指 導 者 五 月 女 正 明 (横 川 中 教 諭 )
1
題材名
身近なモノがカタル物語
2
生徒の実態
本 校 は 、美 術 の 授 業 に 積 極 的 に 参 加 す る 生 徒 が 多 い 。昨 今 は 、動 画 や ア ニ メ ー シ ョ ン
表 現 が 多 様 に あ り 、生 徒 た ち も 日 頃 目 に し て い る 。そ こ で 、デ ジ タ ル カ メ ラ を 活 用 し た
授業を実践したいと考えた。
こ の ク ラ ス に は 、美 術 へ の 関 心 の 高 い 生 徒 が 多 く 、こ れ ま で の 授 業 で は 、お 互 い 意 見
を 交 換 す る 場 面 も 多 く 見 ら れ た 。今 回 の 授 業 で は 、撮 影 の た め の 班 に よ る 話 し 合 い や 意
見の交換も求められる。さらに、お互いのよさを認め合えるような活動にさせたい。
3
題材観
本題材は、学習指導要領美術編第2・3学年のA表現(2)ア及び(3)ア・イの内
容に基づいて設定した。伝えたいテーマやメッセージをどのように伝えるかを班で話し
合いながら明確にし、プロジェクトとして動画を作り上げるための創造的な表現技能を
身につけられるようにしたい。
今回の授業では、デジタルカメラを使ったストップモーション・アニメーションの手
段を用いて、他者と共同で行う創造活動により作品を制作する。デジタルカメラの再生
機能のみを用いて、撮影した写真を連続再生する。音声や効果音などは使わずに、シン
プルに表現することでも思いを伝える手段として可能性があると考えた。班でストーリ
ーやカメラワークなどを考える創造活動を通して、充実感や達成感を得られるようにさ
せたい。
4
指導観
2年生としての発達の段階においての集団の一員としての関わり方を自覚し、共同制
作における役割分担を意識しながら協力して良いものを制作していけるようにする。ま
た、色や形、動きを用いた美術ならではの言語活動を行うことによって、思いを共感し
合ったり、伝え合ったりする力を高めさせたい。
身近なモノを用いてストーリーの構想を班で練り、シナリオや絵コンテ、カメラワー
クの効果などを考えて計画的に表現できるようにする。
制作後にそれぞれの班の作品を鑑賞し合うことで思いを共感し、自分たちのメッセージ
がどのように伝わったかを感じ取り、動画ならではの表現のおもしろさに興味をもたせ
たい。
5 題材の目標
【表現】 身の回りのモノを用いたストップモーション・アニメーションの制作に、関心
をもって取り組み、日用品の観察から主題を選択し、主題にふさわしい構想を
練りながら物語の展開や場面の構図を工夫するとともに、自分たちで表したい
動きや展開にするために、カメラワークやモノの配置、動かし方など工夫しな
がら制作することができる。
【鑑賞】 ストップモーション・アニメーションの可能性やおもしろさに気付き表現の工
夫やよさに共感し、味わうことができる。
1
6
題材の評価規準
Ⅰ
美術への関心・
意欲・態度
身の回りのモノ
を用いたストップ
モ ー シ ョ ン・ア ニ メ
ーションの制作に、
関心をもって取り
組もうとする。
第1次
主題の選択
時
間
1
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
発想や構想の能力
創造的な技能
鑑賞の能力
日用品の観察から
主 題 を 選 択 し 、主 題 に
ふさわしい構想を練
り 、物 語 の 展 開 や 、場
面 の 構 図 を 工 夫 し 、表
現することができる。
自分たちで表したい
動きや展開にするため
に、カメラワークやモ
ノの配置、動かし方な
ど工夫しながら制作す
ることができる。
ストップモーショ
ン・ア ニ メ ー シ ョ ン の
可能性やおもしろさ
に 気 付 き 、表 現 の 工 夫
やよさに共感し味わ
うことができる。
学習活動
1
学習の内容を理解
し 、日 用 品 の 観 察 か ら 主
題を選択する。
評価の観点
関 発 技 鑑
指導上の留意点等
・個別に、ワークシートを用いて、日
用品から自分なりに感情を感じ取った
ことを基に、主題を選択させる。
★
【評価方法】ワークシート、活動の様子
第2次
構想を練る
1
第3次
制 作
2
2 班 を 組 み 、班 と し て
の 主 題 を 決 定 し 、役 割 分
担 を す る 。お 互 い の 考 え
を す り あ わ せ な が ら 、あ
らすじを決定する。
3 あ ら す じ を 基 に 、絵
コンテを制作する。
4 絵 コ ン テ を 基 に 、主
題 に 合 わ せ て 、美 的 感 覚
を働かせながら構図や
構成を工夫して撮影す
る。
・お 互 い の 意 見 を 発 表 さ せ 、そ の 中 で 、
班として表現してみたい主題について
考えさせる。
・役割分担は、全体の構想や今後の展
開 を 基 に 、見 通 し を も っ て 決 め さ せ る 。
・主題を基にあらすじを考え、絵コン
テを制作して次回につなげる。
★
【評価方法】ワークシート、活動の様子
◎主題に合った表現方法を工夫させ、
試行錯誤しながら、さらに構想を練り
上げ、見通しをもって表現させる。
・役割分担を理解し、協力し合って撮
影させる。
★
【 評 価 方 法 】作 品 、ワ ー ク シ ー ト 、活 動 の 様
第4次
鑑賞
本( 時
子
1
5
お互いの作品を鑑
賞 し 合 い 、表 現 の 意 図 に
ついても発表し合う。
★
・それぞれの班の表現の意図を感じ取
りながら鑑賞させ、制作者の思いにつ
いての発表を聞き、自分なりの価値意
識をもって批評し合うようにさせる。
【 評 価 方 法 】ワ ー ク シ ー ト 、付 箋 紙 、活 動 の
)
様子
2
7 本時の指導
(1) 題材名 伝えよう・感じよう(作品発表・鑑賞)
(2) 本時の目標
・作 品 の 主 題 や 表 現 方 法 に 気 付 き 、制 作 者 の 思 い に 共 感 し な が ら 自 分 の 価 値 意 識 を も っ
て味わうことができる。
(鑑賞の能力)
(3) 準
備
(4) 展
開
教師:テレビ、デジタルカメラ、付箋紙
生徒:動画作品データ、制作シート
○人権教育上の配慮
学
習
活
動
指
1.本時の学習内容を確認する。
制 作 し た 動 画 作 品 を 発 表 し 、制 作 者 の 意
図 や ス ト ッ プ モ ー シ ョ ン・ア ニ メ ー シ ョ ン
の工夫を感じ取ろう。
導
上
の
留
意
点
・ 各 班 で 制 作 し た 動 画 作 品 を 発 表 し 、作 品
に 込 め た 思 い を 伝 え る と 共 に 、お 互 い に
評価をし合うことを理解させる。
2 .作 品 を 発 表 し 、制 作 や 構 想 の 思 い を 伝 え
合う。
・各 班 で 制 作 し た 作 品 の テ ー マ や 思 い を 感
じながら鑑賞する。
・ 構 想 や 制 作 の 過 程 な ど 、制 作 へ の 思 い を
制作シートを使って発表する。
3.鑑賞して感じたことを記入する。
・一 番 よ か っ た と 感 じ た 作 品 へ の 感 想 や 評
価を付箋紙に記入し、黒板の用紙に貼
る。
・ 班 の 作 品 を テ レ ビ で 発 表 し 、ど の よ う な
思 い で 制 作 し た の か 、感 じ 取 り な が ら 鑑
賞させる。
・ 発 表 者 は 、作 品 の 主 題 や モ チ ー フ の 選 び
方 な ど 、構 想 に つ い て 伝 え ら れ る よ う に
させる。
○お互いに作品のよさを認め合えるよう
な雰囲気を作る。
・ 全 て の 班 の 作 品 を 鑑 賞 し 終 わ っ た ら 、自
分なりに印象に残った作品について感
想や評価をまとめ、付箋紙に記入させ
る。特に、物語の展開やカメラワーク、
モノの動かし方などについての具体的
な記入を心がけさせる。
評 価 規 準 (鑑 賞 の 能 力 )
【おおむね満足できる状況】
・作 品 の 主 題 や ス ト ッ プ モ ー シ ョ ン・ア ニ メ ー シ ョ ン の 工 夫 や よ さ に
気付き、制作者の思いを感じ取りながら、味わっている。
【十分満足できる状況】
・作 品 の 主 題 や ス ト ッ プ モ ー シ ョ ン・ア ニ メ ー シ ョ ン の 工 夫 や よ さ に
共 感 し 、構 想 の 過 程 な ど か ら 制 作 者 の 思 い を 明 確 に 読 み 取 り 、自 分 な
りの思いや感じ方をもって味わい、批評し合っている。
【おおむね満足できる状況に達していない生徒への支援】
・ 作 品 の 撮 影 の 仕 方 や モ チ ー フ の 扱 い 方 な ど 、各 班 が 思 い を 伝 え よ う
と 工 夫 し て い る シ ー ン に 着 目 さ せ 、意 図 や 表 現 の よ さ な ど に 気 付 か せ
る。
4.まとめ
・ 感 想 や 評 価 を 読 み 、自 分 達 の 構 想 や 表 現
・ 自 分 達 の 作 品 へ の 感 想 か ら 、制 作 の 思 い
の 思 い が ど の よ う に 伝 わ っ た か 、話 し 合
がどのように伝わったか班で話し合い、
ったことをまとめさせる。
活動をふり返る。
3
身近なモノがカタル物語
2年
1
組
番 名前
身近なモノと主題をつなげてみよう
主題
夢
友情
信頼
思いやり
モノ
2
モ
あらすじを考えよう
ノ
あらすじ
自己評価:本時の活動を振り返り、A・B・C・Dで記入してみよう
○
課題に対して意欲的に取り組むことができたか
(
)
○
日用品を観察し、想像力を働かせて主題を選択することができたか
(
)
身近なモノがカタル物語 制作シート
年
組(
)班 作品タイトル:
作 品 の 主 題
あ
ら す じ
み
ど こ ろ
監
役
割 分 担
督
シナリオ
絵コンテ
撮
影
アシスタント
絵コンテ
シーン
場
チームワークを確認しよう
面
内
容
時間
日付
各班で活躍した人をふり返ろう
・シナリオを工夫した人
(
)(
)
(
)
・積極的にアイデアを出した人
(
/
(
)
)(
)
(
)
・ていねいに絵コンテを記入した人
(
)(
)
(
)
・班の活動の様子
・積極的に動画撮影を行った人
(
)(
)
(
)
・モノの動かし方を工夫した人
(
/
(
)(
)
(
)
・班の活動の様子
)
・積極的に動画撮影を行った人
(
)(
)
(
)
・モノの動かし方を工夫した人
(
/
(
)
)(
・班の活動の様子
)
(
)