2008・10・29 発行－みづほ会報－＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿松村正史社長対談 ≪今回のお客様≫ 株式会社鈴木用品製作所代表取締役社長鈴木和夫氏（写真左）いたのですね。現在の部品メーカーさんの中でも、得意先から受注した製品を外注して納めていたところが、やがて自社で工場を作り内製化を始め、完全に製造会社に転換したケ－スは少なくないです。鈴木はい。まさしくそのケースですね。そして松村今年の６月に社長に就任されて、まだお忙しいところどうもありがとうございます。本日は、鈴木新社長のことも含め、御社の最近の状況などを当社が今日あるのも前橋工場を作りプラスチック製品の生産を始めたからだと言っても過言ではないと考えています。伺いたいと考えていますのでよろしくお願いします。鈴木こちらこそよろしくお願いします。松村鈴木社長は２代目になりますか。松村それはどういう意味ですか。鈴木プラスチックの生産ラインを完成させたことで、その後の純正メーカーにおけるプラスチック鈴木いえ、正確には３代目なのです。前社長（鈴木紀之氏）が長かったので初代と思っている人が多化のニ－ズに難なく応えることができ、そのことが業務の拡大につながっているのです。松村なるほど。ただ、当時プラスチックの成型いようですが、ランプ等の販売会社を初代が創業し昭和２４年に前社長が現在の会社を設立しました。松村そうですか、創業時は商社だったのですか。鈴木そうです。その後昭和 40 年に東京・板橋に工場を建設することは、会社としても大英断だったわけでしょうね。鈴木そうですね、大変な設備投資でしたから。金属プレスの工場を作り、製造会社としてスタ－トしました。昭和 53 年には群馬県の前橋にプラスチックの成型工場を作り、プラスチック製品の内製化を松村分かりますよ。プレス機やプレス用の金型も相当高価なものですからね。鈴木そうです、当時プレス機は 1 台１,０００万円始めました。松村それまではプラスチック部品は外注をしてもしたと記憶しています。松村－1－その投資が現在に生かされているわけです－みづほ会報－第 69 号 __________________________________________________________________________________________ ね。ところで、現在の主な製品構成と納入先はどうなっていますか。鈴木製品は、ランプ類が全体の７０％を占めて新本社屋全景います。他はレンズと「単品」と呼んでいる部品類です。ランプ類は月産約２０万個で、その内の３０％が部品商（市販）ルート、３０％がボディ架装メーカー、３０％が建機メーカーという構成になっています。松村ところで、社長に就任されて３ヶ月半になりますが―。鈴木特に大きな変化はないです。松村そうでしょうね。社長が代わったからといって変化するようでも困ります。自動操縦ができるようでないと大変ですからね。鈴木そうです。社長がいちいち口を出さなけれ松村鈴木社長就任のすぐ後に、新本社屋が完成されました。新本社建設のきっかけは何かあったのですか。ばならないようでは困ります。私は『ルールやマナーが、常識で回らなくなるような事態』になった時に口を出すことを「コンセ鈴木やはり旧本社屋の老朽化です。そして業務のコンピュータ化に対応できなかった。コンピュータの電源がとれなかったという問題が第一でした。プト」にしています。「ボトムアップ」にしても、「トップダウン」ですから新本社の事務室は全てＯＡフロアにしてあります。また、若年層の採用問題も含め、社員の労働環境の改善という面もありました。にしても、とにかく非常識にならないことが重要なことだと考えて本社屋の広さは―。鈴木 3 階建てで、延床面積は約８２５㎡です。取り組みを行っております。（株）鈴木用品製作所様新体制案内状よりの抜粋株式会社鈴木用品製作所は、６月６日に開催した定期株主総会で鈴木紀之社長の非常勤取締役就任など、新役員体制を次の通り決定した。松村まだ新本社には伺っていないのですが、新松村かなり広いですが、特別の理由があるのですか。鈴木なんといっても、事務所の他に研究開発機能を持たせたことです。 ◇ 取締役社長（生産・技術・情報システム担当）鈴木和夫 ◇ 専務取締役（営業・総務・経理担当） ◇ 取締役（貿易担当） ◇ 取締役（非常勤）鈴木基之川端良治鈴木紀之 ◇ 監査役鈴木百合子本社－2－配光試験装置第 69 号－みづほ会報－＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿松村研究開発室ですか。東京工場組立ライン鈴木そうですね、高度な試験ができる試験装置を完備しました。松村どのような試験を行うのですか。鈴木照度、輝度、色度、耐湿度、耐水、耐振動、耐塵（ほこり）など、ランプ開発に必要な全ての試験装置です。松村なるほど、ランプの開発は難しいと言われますが、様々な性能が要求されているのがよくわかります。技術的な話は後で聞くとして、建設工事は用しマルチフレクター（反射板）をコンピュータ制随分長くなかったですか。鈴木旧本社の解体工事がありましたからね。着工したのが昨年の 4 月で、今年の 6 月末に完成、御して調整を行っています。松村素人目にもヘッドランプの設計は難しいだろうと思いますよ。７月５日に引越をしました。松村新社屋の住み心地はいかがですか（笑）。鈴木やはりいいですね（笑）、是非一度いらして鈴木余分な話ですが、日本は左側通行ですが、欧米は右側通行です。欧米からの輸入車を日本の道路で走行させるには、左側通行用のヘッドランプにください。松村ありがとうございます。代えないと駄目なのです。松村言われてみればそうですね。ハンドルなどは右でも左でも平気ですけど、ヘッドランプの場合は右と左では照らす方向が違うので、代えないと危なくて走れないですね。鈴木ヘッドランプは現在では、ハンドルの切れ松村それでは次に、製品も含めて技術的なことを伺いたいと思います。先ほど少し出ましたが、自動車用ランプでは照度、輝度、色度のほか耐湿度、角に連動して照射面を変え、路面を照らす方向を自動的に変えるタイプも出るなど日々進化が続いています。耐水、耐震動、耐塵性など多くの性能が求められています。このランプの開発のなかで特に難しいのはどんなところですか。松村あのタイプも技術的には難しいところがあるのでしょうね。鈴木用品さんの場合、製品群は品質・性能面で非常に高い評価を得ています。これは鈴木まず、配光設計です。光学設計を含む設計管理が必要になるのです。松村用途によって異なるわけですね。具体的にどういう技術などで支えられていると考えられますか。鈴木そうですね、ランプの場合いま省電力、高鈴木それぞれによって異なります。一番難しいのは、やはりヘッドランプです。昔はレンズで配光の調整していたのですが、今は素通しのレンズを使輝照度、高寿命が求められています。それぞれに高度な技術が必要で、ほとんど大手メーカーがその技術を独占的に持っているのですが、当社でも同様にその技術を持っているということです。松村なるほど、それは凄いですね。例えば―。鈴木省電力を実現するためには通常の技術ではＨＩＤリモコンサーチライトＬＥＤマーカーランプコスト高になるところを、当社ではＵＳＷ（ウルトラ・ソニック・ウェーブ）というランプとレンズを溶着する高度な技術によって、克服をしています。松村－3－そういえば、国際基準が変わり、それにも－みづほ会報－第 69 号 __________________________________________________________________________________________ 適合したという話を聞きましたが、それはどういうことですか。鈴木日本は２００７年の対応で、ジュネーブ協定に前橋工場プレスライン加盟したのです。その結果、ＥＣＥに準拠した保安基準となり、新車の車検をうけるためには[Ｅ]マークの認証が必要になったのです。当社はこれに対応し、必要に応じて[Ｅ]マ－クの認証をとってきています。松村型式ごとに認証をとる必要があるのですか。鈴木そうです。松村それは大変ですね。ただ、保安基準が変ったことで、それに対応できる高品質・高性能製品であることが証明されたということにもなりますね。います。メッキ屋さんが廃業したため、そこにメッ鈴木そういうことですね。技術的なことについては、まだまだありますが話しだけでは解かり難いので、後日メールで詳しい資料をお送りします。キを依頼していたメーカーが、止むを得ずその製品の製造を中止するケースもありました。当社も前橋工場にプレス機５台を投入し内製化をすることで対松村わかりました。それではメールでということでお願いをします。応してきました。松村それは大変ですね。鈴木本当です。ただこれは環境問題だけではなく、経営者が高齢化して後継者がいないとか、新しい設備投資が行えないなどの理由もあります。弱体化する日本の製造業の縮図を見るような気がしてい上げられていますが、ランプ業界の状況は―。鈴木そうですね、当社もマーカーランプをアクます松村そうですね。原材料の高騰の影響はどうですか。リル樹脂製品にして、カドミウムを使用しないようにするなどの対応をとっています。松村着色剤やメッキなども問題になっているよ鈴木確かにタングステンなどレアメタルの高騰には大きな影響を受けており、相場が早く落ち着いてほしいと思っています。うですが―。鈴木その通りなのです。いま、外注をお願いしているプレス屋さん、メッキ屋さんなどが廃業する松村以前、主要材料のガラスがプラスチックに、鉄鋼材がステンレスに代わりつつあるという話を聞松村いま、メーカーでは環境問題が大きく取りケースが増えており、業界でも大きな問題になってきましたが、現状は―。鈴木私は、ガラス部品はプラスチック製に代わってしかるべきだと思っているのですが、現実そうにはなっていません。松村それはどうしてですか。鈴木ユーザーによってはプラスチックではなく重厚なガラスを要望するところがあるのです。ガラスを使うと必然的にステンレスではなく鉄鋼財を使用することになり、結果、完全にステンレス化にもならないという複雑な事情があります。東京工場プレスライン松村なるほど、ユーザーニーズでは、その状況も仕方ありませんね。それでは最後に、鈴木用品さ－4－第 69 号－みづほ会報－＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿さんの今後の取り組みについて教えて下さい。な人材を確保するために奔走する中小企業を取上げ鈴木環境問題等も考慮し、当社は群馬県吉岡町に工場予定地を確保しています。「大野ゴム工業(株)」の求人活動をとおして、その壮絶な戦いを紹介しております。「大野社長」をはじめ求人スタッフが登場する実際の入社試験のもよ松村板橋工場の移転も視野に入れて―。鈴木そうです。やはり都内の工場はいずれ移転しなくてはならないでしょう。拡張も難しいですからね。松村さすが、中・長期対策も万全ですね。さて、いろいろとお聴きしてきましたが、新しく本社に作られた研究施設と今ままで培ってこられた高うや、従業員及び社内などの映像をまじえ、番組の後半、２０分ほどに亘って「大野ゴム工業(株)」の人材獲得に取り組むあつい姿勢が映し出されました。当番組を収録した「ＤＶＤ」がございます。参考に一度、見てみたいという方がおられましたら是非「みづほ自動車」までお問い合わせください。い技術力で、これからもより良い製品を是非開発していただきたいと思います。本日は長い間ありがとうございました。『０８年フィルタ交換キャンペ－ン』東洋エレメント工業（株）が展開鈴木いいえ、こちらこそどうもありがとうごいました東洋エレメント工業(株)はフィルタの小売店拡販企画・オイル＆エア＆キャビン『2008 年フィルタ交換キャンペーン』を 8 月 21 日から 2009 年 4 月 30 日まで実施します。キャンペーンの内容は、点検等の入庫車輌に『サンキューリーフレット』をつけてユーザーへ車を返却前橋工場組立ライン＜お詫び＞後日、鈴木社長より技術資料のご提供をいただきましたが、紙面の都合で掲載する事ができませんでした。またの機会とさせていただきます。し、フィルタ交換を促すとともに、10％クーポン券（小売店負担）付チラシを配り、再来店を狙います。『サンキューリーフレット』はグローブボックスへ挟み込むもので、『整備のご用命への感謝の意とともに、フィルタの交換の必要性を告知するもの』テレビ東京日経スペシャルガイアの夜明け大野ゴム工業編『就職戦線に異変あり』放映 [2008 年 4 月 22 日] 大野ゴム工業（株）このところの大学新卒者の就職事情は、売り手市場で中小企業にとっては新卒者を採用することが非常に困難な状況となっております。番組では、そんななか内定が決まらず就職活動を続ける学生と、優秀となっています。－5－－みづほ会報－第 69 号 __________________________________________________________________________________________ 10％クーポン券は 10 月末までに入庫したユーザーに渡します。ユーザーが使用したクーポン券を集め、専用応募用封筒に入れ応募すると 10 枚１口でクオカードが１枚小売店へもれなく提供されます。詳しくは、「みづほ自動車」のセールス担当者にお問い合わせください。ラジエターキャップの寸法早見表が完成（株）二葉電機製作所２、対象商品ＮＷＢグラファイト雪用ワイパー及び、スタンダード雪用ワイパー３、キャンペーン期間 08 年 10 月～09 年 1 月末・３月初旬までにＮＷＢ必着・３月末抽選、４月景品発送予定４、応募方法キャンペーン期間中にセルアウトした雪用ワイパーのパッケージの三角マークを切り取り、応募用紙に５枚貼りつけ、応募をする。 (株)二葉電機製作所は、ラジエターキャップの寸法をはかるだけで該当品番が解る早見表を完成させました。是非ご利用ください。５、景品１等ＰＳＰ（プレステーションポータブル）２等２店舗コーヒーメーカー５店舗３等電波時計４等 10 店舗カップラーメン 100 店舗詳しくは『2008 年 WINTER キャンペーンニュース』でご確認ください。９月・１０月の新製品発売予定大野ゴム工業（株）雪用ワイパーＲＳ向け専用セルアウトキャンペーンを実施大野ゴム工業(株)は、9 月 10 月の新製品発売予定を次の通り発表しました。日本ワイパﾌﾞﾚｰﾄﾞ（株）日本ワイパブレード(株)は、雪用ワイパーに対して、『整備工場向け専用セルアウトキャンペーン』を以下の内容で実施いたします。１、対象者整備工場 ☆ ９月発売 ◇ロアボールジョイントカバー（日産）ＤＣ-1652（54500-2U711） ◇ロアボールジョイントカバー（日産）ＤＣ-2649（54500-EW000）－6－第 69 号－みづほ会報－＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ◇タペットカバーパッキン（マツダ）ヒノ（トラック/バス） SP-0076T(WL01-10-235B) ◇タペットカバーパッキン（マツダ） SP-0077T（F201-10-235E） □キャビンフィルタ『用塵防』除塵・抗菌タイプ・CMI-405（同 7803A004） ◇タペットワッシャー（日産） YH-0241（13268-58S0A） ◇ペダルパット＝クラッチ（日産ディーゼル）ミツビシ（アウトランダー）デザインワイパー対応グラファイト替えゴム発売 NO-2093（46431-0Z000） ◇Ｆ/スタビライザーブッシュ（ダイハツ） TP-2462（48815-28070）日本ワイパブレード（株） ◇Ｆ/スタビライザーブッシュ（ダイハツ） DH-2163（48815-97208-000）日本ワイパブレード(株)はこのほど、採用が増加傾向にある『デザインワイパー』に対応したグラファイト替えゴムを新発売しました。 ☆ 10 月発売 ◇ロアボールジョイントカバー（三菱） DC-2653（MR316350） ◇Ｆ/スタビライザーブッシュ（スバル） SB-2039（20464KE020） ◇ラジエターホース＝アッパー（スズキ） SZ-3148（17854-58-J01） ◇ラジエターホース＝ロアー（スズキ） SZ-3149（17854-58J00）ゴム形状は次の３タイプで、20 アイテムを追加ラインナップしました。ＤＷタイプ：トヨタ車系レクサス車系ホンダ車系マツダ車系・スバル車系・に対応ＭＢタイプ：ホンダ車系・に対応ＭＷタイプ：ホンダ車系・各種フィルタを新発売東洋エレメント工業（株）東洋エレメント工業(株)は、このほどオイルフィルタ・エアフィルタ・フューエルフィルタ・キャビンフィルタの新製品を次の通り発売しました。 □オイルフィルタ日産系・に対応詳しくは、ＮＷＢ発行の適用表にてご確認ごください。各種オイルシールを発売武蔵オイルシール工業（株）・TO-2055K（純正番号：15274-NY01J）ニッサン（トラック/バス） □エアフィルタ・TO-1918F（同 17801-33040）トヨタ（プロボックス）・TO-2933S（同 AY120-NS053）ニッサン（キャラバン）・TO-7868F（同 8-98016-846-0）イスズ（エルフ） □フューエルフィルタ・TO-H542（同 S2340-11690）武蔵オイルシール工業(株)は、このほど下記のオイルシールを発売しました。ストック No 品番 T1286 90311-43009 使用箇所リヤーデフサイドトヨタ（マークⅡ・マークＸ・チェイサー他） N2355 38342-8E000 デフサイド両側 1N09 19224 日産（マーチ他）/マツダ（ファミリア）/ スバル（レオーネ）－7－－みづほ会報－第 69 号 __________________________________________________________________________________________ S4896 8067-35230 デフサイド両側スバル（インプレッサ、レガシー、フォレスタ-） N2356 38342-8E001 デフサイド右側 1N 19 224 日産（ティーダ・ＡＤバン）/マツダ（ファミリア）/スバル（レオーネ） N2357 38342-8E002 デフサイド左側 1N14 19 224 日産（ＶＹ11・Ｐ11・Ｐ12）/マツダ（Ｕ14・Ｃ24）/スバル（ＢＶＹ11・ＣＶＦＹ11） M4636 M50217335A トランスミッションマツダ（タイタン・ボンゴ・ＭＰＶ）リヤーディスクブレーキパッド発売冨士ブレーキ工業（株）冨士ブレーキ工業(株)は、10 月および 11 月からそれぞれ以下の車種に適合するディスクブレーキパッドを新規発売します。形状、寸法等詳細につきましては、富士ブレーキ工業(株)発行の新製品案内（Ｎｏ.０８－２）にてご案内いたします。 ------10 月発売予定-----ＦＢＬNo 適用車種参考品番 AFP-562S トヨタ（Ｂｂ・ｉｓｔ・ D2257N-02 シンタ等) AN713WK AFP-563 トヨタ D2265-02 （エスティマ等） AN-735K AFP-565 マツダ（ＭＰＶ） D3131-02 AN-704WK AFP-566S マツダ（アテンザ） D2128M-02 AFP-567 マツダ（アテンザ） D3141-02 AFP-568S ホンダ（レジェンド D5142M-02 ＫＢ１） AN-720WK AFP-571S スズキ（スイフト） D9039M-02 AN-706WK AFP-572 スズキ（エスクード D9044-02 TA74W） AN-723K ------11 月発売-----AFP-564 トヨタ（ＲＡＶ４・ D2268-02 ヴァンガード他 AN-732K AFP-569 ミツビシ(コルト) D6127-02 Z27A AFP-570S ミツビシ（トライトン D6128M-02 KB9T) －8－