日経 500 種平均株価 算出要領 株式会社 日本経済新聞社 ・本資料は日本経済新聞社(以下「日経」という)が算出・公表を行ってい る 「 日 経 500 種 平 均 株 価 」 の 算 出 要 領 で す 。 同 算 出 要 領 は 、 今 後 、 ル ー ル の見直しなどに伴い変更されることがあります。 ・本資料は日経の著作物であり、本資料の全部又は一部を、いかなる形式に よっても日経に無断で複写、複製又は転載することができません。本資料 は、指数への理解を深めるために作成された資料であり、有価証券の売買 等に関する勧誘を行うためのものではありません。 (2011 年 12 月 30 日 作 成 ) GB-102-J-20111230 1:指数の概要 (1)特徴 日 経 500 種 平 均 株 価( 日 経 500 平 均 ) は 東 京 証 券 取 引 所 第 1 部 上 場 の 500 銘 柄 を 対 象 に 日 経 平 均 株 価 と 同 じ「 ダ ウ 式 」に よ り 算 出 す る 修 正 平 均 株 価 で あ る 。算 出 開 始 は 1972 年 1 月 4 日( 指 数 値 は 223.70)、公 表 開 始 は 1982 年 1 月 4 日 。日 経 平 均 株 価 に 対 し て 、① 対 象 銘 柄 数 を 500 に 拡 大 し 、 よ り 広 く 市 場 実 勢 を 反 映 さ せ る 、 ② 対 象 銘 柄 は 固 定 せ ず に 毎 年 全 面 的 に 見 直す、③ 業種別指数を同時に算出する、などの特徴がある。 (2)名称 ① 正 式 名 称 : 日 経 500 種 平 均 株 価 略 称 : 日 経 500 平 均 英 文 名 称 : Nikkei 500 Stock Average ②正式名称:業種別日経平均株価 略 称:業種別日経平均 英 文 名 称 : Nikkei Stock Average by Industry 2:銘柄の管理 (1) 基本事項 ・ 対 象 は 、 東 京 証 券 取 引 所 第 一 部 に 上 場 す る 銘 柄 ( 親 株 式 、 内 国 株 )。 た だ し 、 ETF、 REIT、 優先出資証券、子会社連動配当株式などの普通株式以外を除く。 ・ 日 経 500 平 均 は 、 対 象 銘 柄 を 固 定 化 せ ず 、 毎 年 市 場 で 有 力 な 銘 柄 を 選 択 し 直 す 。 ・ 業 種 別 日 経 平 均 は 、 日 経 500 平 均 に 採 用 さ れ て い る 500 銘 柄 を 、 日 経 業 種 中 分 類 ( 36 種 ) ごと分けて算出する。 (2)定期見直し 毎年 4 月初に、過去 3 年間の売買高、売買代金、時価総額をランキングした結果で、構成 銘柄の定期見直しを実施する。選定過程において、前年の銘柄は参考にしない。 (見直し手順) ①年ごとの順位を算出 売 買 高 ( 年 間 )、 売 買 代 金 ( 年 間 )、 時 価 総 額 ( 年 末 値 ) の 3 指 標 に つ い て 、 年 別 に 東 証 1 部上場全銘柄をランキングし、3 指標のそれぞれの順位を合計した値について再度ランキン グを行ったものをその年の順位とする。 ②過去 3 年分の総合順位を算出 ①で算出した年ごとの順位を過去 3 年分合計し、もう一度ランキングを行ったものを総合 的 な 評 価 基 準 と し 、 上 位 500 銘 柄 を 選 択 す る 。 例 : 2012 年 4 月 の 定 期 見 直 し の 場 合 、 2009 年 、 2010 年 、 2011 年 の 順 位 を 合 計 す る 。 Copyright © Nikkei Inc. All rights reserved. 2 (3)臨時入れ替え ①対象事由 次の事由などが生じた結果、東証第1部上場銘柄でなくなったものは、構成銘柄から除外 する。 ・倒産(会社更生法または民事再生法の適用申請や会社清算など)による整理銘柄指定ま たは上場廃止 ・被合併、株式移転、株式交換など企業再編に伴う上場廃止 ・債務超過などその他の理由による上場廃止または整理銘柄指定 ・第2部への指定替え なお、監理銘柄に指定された銘柄については原則として除外候補とするが、除外の実施に ついては、事業の存続可能性や上場廃止の可能性など状況を個別に判断した上で決定する。 ②補充銘柄の選定 上記①により構成銘柄から除外される銘柄が発生した場合、定期見直し時の総合順位が高 い未採用の銘柄を補充することを原則とする。 3:計算方法 日 経 500 平 均 は 構 成 銘 柄 の 株 価 を「 み な し 額 面 換 算 」し た う え で 合 計 し 、 「 除 数 」で 割 っ て 算出する。業種別日経平均も、同様の方法で算出する。 50(円 ) 各構成銘柄の採用株価 = 株価 × み な し 額 面 (円 ) 構成銘柄の採用株価合計 日 経 500 平 均 = 除数 (1)株価 日 経 500 平 均 の 算 出 に 用 い ら れ る 各 構 成 銘 柄 の 株 価 は 、 以 下 の 優 先 順 で 採 用 す る 。 ① 特別気配または連続約定気配 ② 現在値 ③ 基準価格 株価の採用方法は、基本的に日経平均と同じである。終値算出の場合、構成銘柄の日中の 最 後 の 取 引 の 値 段 が 終 値 に な り 、こ れ を 採 用 す る 。も し 日 中 に 取 引 が あ っ て も 、特 別 気 配( ま たは連続約定気配)で取引を終えていれば、終値ではなく最終特別気配(または最終連続約 定気配)が使われる。詳細は、日経平均株価算出要領を参照のこと。 Copyright © Nikkei Inc. All rights reserved. 3 (2)みなし額面 株 式 の 額 面 制 度 は 2001 年 10 月 施 行 の 商 法 改 正 で 廃 止 と な っ た が 、 廃 止 後 も 引 き 続 き 多 く の 銘 柄 は 50 円 、 500 円 、 5 万 円 な ど の 旧 額 面 水 準 を も と に 株 価 形 成 さ れ て い る 。 例 え ば 、 単 元 株 制 度 を 採 用 せ ず 1 株 単 位 で 取 引 さ れ る ( 旧 5 万 円 額 面 相 当 の ) 銘 柄 と 、 単 元 株 が 100 株 ま た は 1000 株 の 銘 柄 で は 株 価 水 準 が 大 き く 異 な る た め 、そ の ま ま の 株 価 で 日 経 500 平 均 の 計 算に用いることは適切ではない。このため、日経平均と同様に、旧来の額面制度を引き継い だ「 み な し 額 面 」を 各 構 成 銘 柄 に 設 定 し 、各 構 成 銘 柄 の 株 価 を 旧 50 円 額 面 に 換 算 し て 、日 経 500 平 均 の 算 出 に 用 い て い る 。 みなし額面の取り扱いの詳細については、日経平均株価算出要領を参照のこと。 (3)除数 日 経 500 平 均 は 、 日 経 平 均 同 様 、 銘 柄 の 入 れ 替 え や 株 式 分 割 、 株 式 併 合 な ど 市 況 変 動 に よ らない不連続に対応するため、除数を修正することで指数としての連続性を維持する。除数 の概念および除数修正の詳細については、日経平均株価算出要領を参照のこと。 (除数修正のポイント) ① 通 常 は 構 成 銘 柄 の 株 価 合 計 を 除 数 で 割 っ て 日 経 500 平 均 を 算 出 す る が 、特 別 な 事 象 が 発 生 した場合には、その都度分母の「除数」を修正することで連続性を維持する。 ② 「除数」の調整(修正)を必要とする事象は以下の場合。 ⅰ) 構成銘柄の入れ替え ⅱ) 構成銘柄に市況変動によらない価格変動が生じる場合(株式分割や株式併合、有償増 資など) ただし、大幅な株式分割や株式併合などに対しては、当該「みなし額面」を変更するこ とで対応する場合があり、この際には除数の修正を必要としない。 ③ 除数の修正方法は次のとおり 翌日構成銘柄の翌日用基準価格合計 翌日の除数 = 当日の除数 × 当日構成銘柄の当日終値採用価格合計 注)価格は、みなし額面換算済みの価格。翌日とは、次の証券営業日。 当 日 終 値 採 用 価 格 : 当 日 の 日 経 500 平 均 の 終 値 を 算 出 す る の に 使 用 し た 価 格 翌日用基準価格: ⅰ) 継続採用銘柄で、かつ市況の変動に寄らない価格変動がない銘柄については、当日終 値採用価格 ⅱ) 継続採用銘柄で、かつ市況の変動に寄らない価格変動が生じる銘柄については、当日 採用価格を基に算出した理論値(いわゆる権利落ち理論値、ただし配当落ちは含まな い) Copyright © Nikkei Inc. All rights reserved. 4 な お 、こ れ に 該 当 す る 銘 柄 の う ち 、 「 み な し 額 面 変 更 」で 対 応 す る 銘 柄 の 翌 日 用 基 準 価格(みなし額面換算後の理論値)については、原則として当日採用価格と同じとす る ( 当 該 事 象 は 除 数 修 正 の 要 因 と は な ら な い )。 ⅲ) 翌日から新規採用される銘柄ついては、当該銘柄が当日から採用されていたと仮定し た 場 合 に 、 ⅰ )ま た は ⅱ ) で 決 定 さ れ る 価 格 ④ 除数の修正は、算出結果を小数点以下 4 位で四捨五入し、小数点以下 3 位までとする。 (4)その他 ① 算出日と算出時間帯:東京証券取引所の現物株式売買日の同取引時間帯 ② 算 出 間 隔 : 1 分 間 隔 。 日 々 の 始 値 は 午 前 9 時 01 分 。 ③ 指数値は、小数点以下 3 位(厘単位)を四捨五入し、小数点以下 2 桁(銭単位)まで。 ④ リ ア ル タ イ ム 算 出 を 開 始 し た 1985 年 10 月 1 日 以 降 は 、 始 値 、 高 値 、 安 値 、 終 値 の 四 本 値 がある。それ以前は終値のみ。 4:その他 (1)利用許諾 「 日 経 500 種 平 均 株 価 」 は 日 経 の 知 的 財 産 で あ り 、 同 指 数 の 算 出 、 数 値 の 公 表 、 利 用 な ど 指 数 に 関 す る す べ て の 権 利 は 日 経 が 有 し て い る 。こ の た め 、 「 日 経 500 種 平 均 株 価 」の 一 部 ま たは全部を利用した先物・オプションなどの金融派生商品の提供、ファンドやリンク債など の 金 融 商 品 の 組 成・売 り 出 し 、又 は デ ー タ 提 供 な ど 、 「 日 経 500 種 平 均 株 価 」の 一 部 ま た は 全 部を商業的に利用する場合は、日経との利用許諾契約が必要となる。 (2)免責 「 日 経 500 種 平 均 株 価 」 は 原 則 と し て 本 資 料 に 記 載 さ れ た 方 法 等 に 基 づ い て 算 出 さ れ る 。 ただし、本資料に記載のない事象が発生した場合や本資料の方法による算出が困難と日経が 判断した場合は、日経が適当とみなした処理方法により算出することがある。また、同算出 要領は、今後、ルールの見直しなどに伴い、変更されることがある。 「 日 経 500 種 平 均 株 価 」 の 算 出 に お い て 、 電 子 計 算 機 の 障 害 又 は 天 災 地 変 そ の 他 や む を 得 な い 事 由 が 発 生 し た 場 合 は 、そ の 算 出 を 延 期 又 は 中 止 す る こ と が あ る 。ま た 、日 経 は 、 「日経 500 種 平 均 株 価 」が い か な る 場 合 に お い て も 真 正 で あ る こ と を 保 証 す る も の で は な く 、 「日経 500 種 平 均 株 価 」 等 の 算 出 に お い て 、 数 値 に 誤 謬 が 発 生 し て も 、 日 経 は 一 切 そ の 責 任 を 負 わ ない。 資料に記載された情報を利用したことにより発生するいかなる費用又は損害などについて、 日経は一切その責任を負わない。 (3)問い合わせ先 日本経済新聞社 インデックス事業室 電 話 : 03-6256-7341、 メ ー ル : [email protected] Copyright © Nikkei Inc. 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