倉敷芸術科学大学 生命科学部 生 命 科 学 科 ニ ュ ー ス レ タ ー 平成24年5月号 (第 3 号) 入学式に鈴木先生にご参 列頂いた後、ご夫妻を囲ん で花見をしました。 生命化学コース 本学科は、2010 ノーベル化学賞受賞 者鈴木章先生が7年 間所属したところで 岡田賢治教授 佐藤恒夫教授 萬代忠勝教授 岡山県真庭産ヒノキからのバイ オマスプラスチック開発。昨年1 0月にジェトロの支援を受けて、 カナダのバイオマス資源の利活 用状況の調査を行いました。 21世紀は環境の時代。私の研 究室は、環境や人に優しい新し いものづくりの方法(グリーンケ ミストリー)の開発を目指してい ます。 インフルエンザの治療に使わ れているタミフルの全合成を達 成しました。現在、その合成法 に基づいて、タミフル耐性ウイ ルスに対抗できるハイブリッド 型タミフルを開発しています 。 す。 仲 鈴木先生の息吹をこ こで感じてください。 奥本 キーワード バイオマス 寛教授 未来素材つくり:次世代産業で は“光”が鍵。 光機能性材料 開発エコ素材つくり:環境保全 のために素材を紫外線から守 る物質の開発。 トピックス 章伸教授 「ケイ素」をキーワードとして、基 礎と応用の両輪で、九州大学、 広島大学、京都工芸繊維大学と の共同研究も実施しています。 「シレンおよびゲルメンの新規合 成法の開発と基本的性質の解 明」で、科学研究費補助金が交 付されることになりました。 宮野善盛教授 国(科学研究費)や岡山県(研究 シーズ等探索事業)から研究補 助を受け、イオン液体の性質や バイオマスの物質変換へのその 応用に関する研究をしました。 「萬代忠勝」 バイオプラスティック ものづくり 光機能性材料 紫外線吸収剤 有機 EL 色素増感太陽電池 タミフル 抗癌剤 イオン液体 人類とインフルエンザウイルスとの闘いは100年近く続いています。我々は、タミフル耐性ウイル スにも有効な抗インフルエンザ薬の開発を目指して、タミフルとリレンザとのハイブリッド型薬剤を、 今後、医学部と連携して活性試験を行う予定です。また、新たな水溶性タキソール誘導体は、アメ リカにて抗癌活性試験を実施する予定です。 OH AcO O HO OH OH 芸科大で開発した水溶性タキ ソールを活用して、ミサイル療法に Ph NH O O 繋がる手法を開発しました。また、 Ph O HO OBz OAc OH 高価なタキソールを安く、且つ大量 に半合成する方法を開発しました。 タキソール その他に、タミフル耐性ウイル OH スにも有効な抗インフルエンザ O O CO2Et HO 薬の開発を目指して、タミフルと HO AcHN リレンザとのハイブリッド型薬剤 AcHN NH2 NH2 の合成を進めています。 リレンザ タミフル O O HO O AcO O Ph NH O O O Ph CO2H O O OH O HO OBz OAc 水溶性タキソール バイオ系 臨床工学技士資格取得 フードサイエンスコース マリンバイオサイエンスコース 須見洋行教授 発酵大豆食品(納豆,テンペ)や 酒類の芳香成分の「血の巡り」 に関する研究が中心。企業との 共同研究も数多く行い,最近の ポリアミン研究は国や県の事業 にも採択されています。 役立てたいと考えています。 現 在、2 年生の チューター。☆特 技はフリークライミング、 SASUKE2011 へも出場し体力に も自信があります☆ 大杉忠則助教 主に食用微生物由来の生理活 性物質が血液循環系に与える 影響について研究。血液凝固線溶を調節できる安全性の高い 物質をセルフメディケーションに 大塚雅広准教授 マリンバイオコースができて 初めての卒業生が巣立ちまし た。就職先は水族館をはじめ 水質関連企業、種苗生産場 などです。「水生生物と環境」 をテーマに研究を行っており、 他機関との共同研究では、① 市立下関水族館「海響館」と 水槽内脱窒素の共同研究を 継続しています。 ②香川と岡 山の企業より水処理装置開 発の受託研究を行っていま す。 アロマサイエンスコース 医療工学コース 岡 憲明教授 キーワード 発酵 納豆 テンペ 健康食品 水族館 水産養殖 アロマ 香料 フライト CE 臨床工学技士 アロマサイエンスコースも 2 年 目を迎え、香りに関わる専門科 目の授業が始まりました。昨年 入学した学生も簡単な調香がで きるようになりました。研究テー マも香りの機能性に注目し、 様々な効果を検証しています 三戸恵一郎教授 日本生体医工学会の航空・艦船 医工学研究会の会長、同学会 教育委員、第 1 種 ME 技術実力 検定試験実行委員長、岡山県 臨床工学技士会の理事。 東日本大震災後、病院船が検 討されていますが、5 月 24 日に 衆議員第 1 議員会館国際会議 場でのシンポジウムをきっかけ に、各地で病院船建造の市民 公開講座を行うとともに、航空 機や艦船の医工学そして搭載 医療機器を操作する臨床工学 技士の教育を目指します。
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