テクニカルレポート(U12九州選抜大会)

2014年九州トレセン U12 大会総括
■日時 2014 年 8 月 22 日・23 日・24 日
■会場 宮崎県立総合運動公園
■メンバー
1
2
3
4
5
6
7
8
河野
甲斐
田中
工藤
野山
川野
矢野
安東
蓮弥
智也
優也
宗大
大翔
誠仁
佑粋
湖楠
三佐SSS
カティオーラU-12
GK
FP
FP
FP
FP
FP
FP
FP
大分トリニータジュニア
大分トリニータジュニア
ブルーウィングFC
スマイス・セレソン
大分トリニータジュニア
宗方サッカークラブ
9
10
11
12
13
14
15
16
若松 莉駒
河野 龍
原田 卓郎
大村 幸太郎
古賀 尭人
平川 絢大
川端
輝
朝井 誉
カティオーラU-12
明治北SSC
スマイス・セレソン
スマイス・セレソン
明治北SSC
大分トリニータジュニア
ティエラFC
FCアリアーレ
FP
FP
FP
FP
FP
FP
FP
GK
■戦績
戦績
Aチーム
鹿児島
2-1
熊本
2-1
福岡
0-0
佐賀
0-3
宮崎
3-2
長崎
0-0
沖縄
1-2
Bチーム
1-0
0-1
1-1
2-1
2-2
0-2
3-1
○成果
・攻撃方向を意識し、相手 DF の背後を狙うことができていた。
・前線からボールを奪いにいき2、3人が連動しボールを奪いそのまま得点につながるシーンがあった。
●課題
【守備】
・ボールだけ、マークだけ、カバーリングだけになりがちで、2-3-2 のマッチアップのなかで、マーク
とカバーリングの両方を意識できていないことが多かった。
・CK などクリアの後押し上げが遅く、1stDF の決定が遅く相手に自由にプレーさせることがあっ
た。
・ロングボール、ハイボールの落下地点が読めない選手がいた。DF の不慣れな選手に多い。
・オフサイドのアピールが多くゴールを守る、ボールを奪うことよりもよりもオフサイドトラップに執
着する場面が多かった。指導者が働きかけるべきだったができなかった。
【攻撃】
・周りを見ることを強調したあまりか、動きながらスペースで受けることが少なくなり足元で受けボー
ルを失うことが多かった。
・パスを受ける際、ボールに寄ることが習慣づけられておらず相手のプレッシャーを受けミスにつなが
ることが多かった。
・後方、ななめ後方からのパスを受けた際、前を向くターンの技術が足りないため下げてしまう選手が
多かった。
・GKからパスつないでハーフウェイを超すことができない、DF⇔GKの横パスを繰り返し失うこと
が多かった。要因として挙げられるのは
① パススピードが遅い
② 動き出しのタイミングが早い、合わせられない
③ 利き足でプレーしたいがために、近い方の足でプレーし前を向くことができず GK に戻してしま
うことが多い。
(右利き選手が左バックをするときなど)
④ スペースを作る動き、できたスペースを使う意識が足りない
⑤ 体の向きがよくない
・シュートが打てる場面でもパスを選択するなどゴールを狙う意識が低い選手がいた。
・サイドチェンジが有効な場面でも狭い局面での縦パスを狙いボールを失うことがあった。
・ボールの置き所が悪く、トウキックやループパスを場当たり的に選択してしまうことや相手に簡単に
奪われしまうことがあった。
・ペナ手前の 3-2 など数的優位からゴールを奪うことができなかった
【攻守の切り替え】
・2-3-2 のマッチアップのため、ピンチとチャンスがめまぐるしく訪れる展開で予測できずにカバーリ
ングが遅れることがあった。
・全少県予選でも多く見られたように 3-3-1 や 3-2-2 など 3 バックが主流となっている。攻守にリスク
を冒さない、攻撃・守備それぞれ分業サッカーになってしまう場面も多い。
ピンチとチャンスを予測し、感じとり、カバーリング・オーバーラップなどが的確に判断、実行できる
ようにならなければいけないと感じた。
【指導】
・明るい雰囲気を出すために選手の自主性にある程度任せたが、緊張感がなくなり集中力のかけるゲー
ムになってしまった。2 日目の夜、ミーティングで話をし、3日目の朝はモーニングトレーニング(散
歩)をするなど改善を試みたが3日目も精神的、フィジカル的な回復はできていなかったように思う。
・選手を励ます声掛け、判断のジャッジ、成功するための問いかけ等全般に少なかった。
特に GK からのビルドアップがうまくいかない点について的確なコーチングができなかった。指導力不
足、サッカー理解のある指導者がチーフに選任されるべきと感じた。
・U12スタッフが参加できないという非常事態のなかU11スタッフ、トレーナーの方のサポートに
助けられた。夏場の気象条件を考えるとトレーナーの帯同は今後も必要かと思われる。