平成18年11 月 「地域みんなで助け隊」趣意書 魚崎町防災福祉 コミュニティ 会 長 室 谷 弘 文 あなたは災害時、ひとりで避難できますか 日 頃は 当 魚 崎 町 の取 り 組 み に対 し ご 協 力を い た だ き 誠に あ り が と う ご ざ い ま す 。 さ て 、 大 雨 や 地震 な ど に よ る 災 害 が 発 生 し 、 す ぐ に で も 避 難 し な け れ ば な ら な い 場 合 、 あなたは 自 力 で 小 学 校 な ど の 避 難 所 へ避 難 が で き ま す か 。 も し 、 あ な た が 自 力 で避 難 が で きない 場 合 、 だ れ が 助 け に き て く れ る の か ご 存 知 で す か 。 ご 家族 で し ょ う か? それともご 近 所 の 方で し ょ う か ? そこで 、わ が 町 魚 崎 町で は 11 年 前の 阪 神・淡 路 大 震 災 の 教 訓を 生 か し 、災害発生 時 、ご 自 分 や 同 居 家 族 の 力 だ け で は ど う し て も 避 難 す る こ と が で き な い 方 々 (以 下 『 災 害 時 要 援 護 者』 と し ま す 。 ) を 、 地 域 の み な さ ま ( 向 こ う 三 軒 両 隣 ) の協 力 に よ り 無 事 、 避 難 所 ま で 誘 導 す る 支 援 活 動( 地 域 み ん な で 助 け 隊 ) を 行 お う と し て い ま す。 そ の た め に は 、地 域 と し て 各 自 治 会 単 位 で 、 事前 に 自 力 で 避 難 で き な い 方 々 がど こ に お ら れ る か を知 っ て お く必 要 が あ り ま す 。そ し て 、も う 一つ 大 事 なことは 、「 備 え あ れ ば 憂 い な し」 の 言 葉 の と お り 、 日頃 か ら 訓 練 を し て お く こ と が 大 切 です 。 み な さ ま か ら ご提 供 い た だ い た 災 害 時 要 援 護 者の 情 報 は 個 人 情 報 で あ り 、 災害時 や 日常 の 見 守 り 、訓 練 時 の み 限定 し て 利 用 す る こ と と い た し ま す 。 そこで 、 あ な た 様に ぜ ひ お 願 い が あ り ま す 。 ①この趣旨に賛同をいただき、あなたの氏名などの個人情報を自 治 会に 提 供 い た だ く こ と ②提供いただいた個人情報を、災害時や日常の見守り、訓練時の み 地域 で 活 用 す る こ と に つ い て も 同 意 を い た だ く こ と に つ い て 賛 同 いただ き た い の で す 。 「地域から一人の犠牲者も出したくない」これが魚崎町のみんなの 願 い で す 。 みんなで 力 を 合 わせて 、 災 害 を 乗り 越 えましょう 。 ご協 力 よ ろ しくお 願 い い た し ま す 。 こ の と り く み は 、 神 戸 市 ( 危 機 管 理 室・ 東 灘 区 役 所 ・ 東 灘 消 防 署 ) と 一 緒 に 検討 を 重 ね 、す す め て い ます 。 ( お問 合 せ 先 ) -1- 趣 旨 ■ とりくみの概 要∼「地域みんなで助け隊」 とは こ の た び魚崎町防災福祉 コミュニティ では、 地震 や津波等 の災害時 に 1 人でも 多 くの住 民と り わ け「 災害時要援護者」 の命 を救う た め に、 ご本 人の 同意 に よ り登 録 されたお名 前や 住 所 等の 要援護者情報 を各自治会 ご と に共 有し 、向 こう 3軒両隣 、 地域み ん な で、 いざという時 の救 出や 避難 に役立 てるとりくみ を始 め ま す。 ■今な ぜ必要?∼阪神 ・淡路大震災 の教訓 わたしたちが経 験し た あ の阪 神・淡路大震災で は、神戸 市内 で死 者 4,571 人、 負 傷 者 14,678 人、 そのうち 東灘 区内で も死 者 1,470 人、 負傷者 も 3 千人以上 にものぼり ました 。救 出さ れ た ほ と ん ど の方 は、自力 で脱 出された方 (自助 )を 除き 、隣近所 の住 民により 助け 出されました 。 まさに 日頃 か ら の「地 域の 絆(きずな)」( 共助) が尊 い 人命を 救ったことは 、実体験 でおわかりの 方も 多い と思 い ます。 <地域住民による救出活動> し く み 魚崎町防災福祉コミュニティ 魚崎○町○丁目自治会 ①「助け隊」を確保できる場合 「助け隊」 支援を依頼 「助け隊」 災害時に支援 災 害 時 登録(個人情報提供同意) 要援護者 自 治 会 ②「助け隊」を確保できない場合 「助け隊」の選定を依頼 登録(個人情報提供同意) 災害時に支援 ●丁目自治会 仲介して依頼 「助け隊」 ■丁目自治会 -2- ■ 「災害時要援護者」とは 災害時 に情 報を 迅速 かつ 的確 に把 握し 、安全 な場 所に 避難 するなどの必 要な 行 動を と る のに、 他の 人の 支援 が必 要な 方を 「災害時要援護者」といいます。 一般 的には 病弱 な高齢者 、障害者 、外国人 、乳幼児、 妊 婦 等があげられます 。ま た、 同居家族が 支援 をされる 場合 でも 、時間帯 によっては 不在 によりその家 族 以 外の 支援が 必要 な場 合も 含ま れ ま す。 さらには 、被災 に よ り負 傷されて 自力 では 避難 できない人 も災害時 には 新た に対 象に 加わります 。 ■「災害時要援護者」の命を守る「助け合いの地域づくり」を進めましょう。 最近 、地 域に お け る日 頃の お付 き合 い( コミュニティ) が減 り、 地域 の中 に 「災害時要援護者」 がどこに 住んでおられるのか 、近 隣の 住民 で さ え把 握されて いない 場合 も見 受けられます 。災害時 はもちろんのこと日 常 生 活の 中で の地 域と の交流 や近 隣による 見守 りが 大切 です 。 ○「災害時要援護者」 の方へのお願 い 登録 (情 報 開 示に 同意 ) 別 紙「 災害時要援護者登録票」 への 記入 にあたっては 、登 録さ れ た個 人 情 報 をお住 ま い の自治会役員 (会 長・ 副 会 長・ 各班長 )と 登録 さ れ た「 助け 隊」 の みへの 提供 に同 意していただくことを 前提 としています。 プライバシー の保 護 いただいた 個人情報は 、お 住まいの 自治会役員と 登録 さ れ た「助 け隊 」が 厳 重に管 理し 、災害時 や日 常の 見守 り・ 訓練 にのみ 限定 して 利用 しますので、 ご安心 ください 。 「助 け隊 」はできるだけご自 分で 確保 を 実際の災害時 に助 けていただく隣近所 の「 助け 隊」 は複 数が 望ま し く、 でき るだけご自 分で 確保 をお 願い し ま す。 もし 難しい 場合 は、 お住 ま い の自 治 会 役 員にご 相談 ください 。 ○ 地域の方へのお願い 「地域 みんなで 助け 隊 」に入 って いただけませんか 。「 災害時要援護者 」ご 本 人か ら の要 請がありましたら 、できる 限りのご協 力を お願 いいたします 。ま た、 差し支 えがなければ 、逆 にご 本人 へ申 し出 いただければ、 なおありがたいこと です。 ○事業所の方へのお 願い 魚崎町防災福祉コ ミ ュ ニ テ ィが 実施 する 防災訓練 はもちろん 、いざという 時に は、地 域の 安全 のために 積 極 的な ご協 力を お願い し ま す。 「備えあれば憂いなし」 日頃か ら の お付 き合 いを 、いざという 時の 助け 合い に活 かしませんか! ぜひともこれを 機会 に、 家族 や隣近所 で話 し合 いをしていただき、 「地域 みんなで 助け 隊」 のとりくみに 、み な さ ま の ご理 解と 積 極 的な ご協 力 をお願 いいたします 。 -3- ■来るべき災害に備 えて 明日にでも起きるかもしれない、今一番心配される災害は、四国から 紀伊半島沖を震源とする「東南海・南海地震」です。今後30年間に約 50∼60%の確率での発生が予測されているこの地震は、実際に発生 すると、神戸市内では最大で震度6弱のゆっくりとした大きな揺れが1 ∼2分間と、長時間続きます。そして建物等の倒壊のほか、地震発生か ら約110分後には、最高で高さ約2.3mの第1波の津波が魚崎町沿 岸に襲来することが予測されており、防潮扉が閉鎖できなければ、主に 阪神電車の南側地域が浸水するおそれがあります。 魚崎町では、区役所、消防署等関係機関のご支援と、地域のみなさま のご協力のもと、自治会、婦人会、消防団等の地域組織から構成された、 「共助」を担う自主防災組織「魚崎町防災福祉コミュニティ」を結成し、 日頃から防災訓練や毎年1月に実施する魚崎小学校での小学5年生向け の防災学習をはじめ、「魚崎町 南海地震・津波防災計画・マップ」の 作成、電柱への「津波表示板」の設置等を通して、いざという 時の防災 体制づくりに取り組んでいるところです。 < <魚崎町南海地震・津 波 防 災マップ > -4- <防コミの訓練>
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