9月 - 由利本荘市

平成17年第2回由利本荘市議会定例会(9月)会議録
平成17年9月7日(水曜日)
議
事
日
程
第
3
号
平成17年9月7日(水曜日)午前10時開議
第
1.一般質問(発言の要旨は別紙のとおり)
発言者
57番
小
松
勘一郎
議員
11番
本
間
明
議員
66番
阿
部
一
雄
議員
113番
佐
藤
栄
吉
議員
106番
小
林
隆
議員
13番
柏
倉
雄
議員
79番
三
浦
勉
議員
103番
村
上
男
議員
84番
佐
藤
清
議員
實
2番
新
田
豊
治
3番
三
浦
秀
雄
孝
文
本日の会議に付した事件
議事日程第3号のとおり
出席議員(122人)
1番
佐
藤
4番
小
杉
良
一
5番
遠
藤
忠
平
6番
小
松
幸
夫
7番
成
田
正
雄
8番
佐
藤
佐
一
9番
今
野
洋
一
10番
堀
友
子
11番
本
間
明
12番
佐
藤
十
内
13番
柏
倉
孝
雄
14番
髙
橋
和
子
15番
工
藤
兼
雄
16番
村
上
寿
康
17番
佐々木
紘
一
18番
渡
部
20番
小
松
義
嗣
21番
小
松
久
德
23番
佐々木
24番
佐々木
隆
一
25番
佐
藤
千
秋
26番
工
27番
石
川
久
28番
茂
木
一
夫
29番
東海林
30番
佐
藤
弘
志
31番
佐々木
慶
治
32番
阿
部
33番
齋
藤
作
圓
34番
三
浦
彦
一
35番
阿
部
弘
章
36番
生
駒
重
孝
37番
佐
藤
孝
38番
今
野
晃
治
39番
佐
藤
譲
司
40番
畑
山
作
喜
41番
井
島
市太郎
42番
三
浦
一
男
43番
川
上
幸
一
44番
渡
部
馨
45番
三
浦
晃
46番
土
田
与七郎
47番
三
浦
憲
夫
48番
武
田
吉
二
49番
佐
藤
賢
一
50番
渡
会
利
男
51番
吉
田
登美子
52番
池
田
千紗子
54番
佐々木
長
円
55番
高
橋
東
悦
56番
村
上
亨
57番
小
松
勘一郎
59番
齊
藤
貞
雄
60番
伊
藤
治
61番
東海林
鋼太郎
- 73 -
文
功
富
藤
春
実
鍗
一
薫
62番
佐
藤
65番
三
68番
耕
秀
63番
前
川
侔
64番
藤
田
浦
功
66番
阿
部
鈴
木
曻
69番
伊
71番
田
中
昭
子
72番
74番
齋
藤
豊
明
77番
今
野
義
80番
加
藤
83番
佐
藤
一
雄
67番
若
林
藤
周
平
70番
伊
藤
静
治
戸
田
久
一
73番
佐々木
勝
二
75番
小
松
義
正
76番
長
沼
久
利
親
78番
加
藤
冨
男
79番
三
浦
進
81番
伊
藤
順
男
82番
佐
藤
拓
夫
雄
84番
佐
藤
清
85番
吉
尾
憲
一
86番
今
野
修
87番
田
口
長
美
88番
正
木
89番
佐
藤
勇
90番
今
野
英
元
91番
佐々木
92番
渡
辺
史
93番
正
木
一
男
94番
小
野
95番
茂
木
成
96番
小
松
敏
博
97番
伊
藤
健
二
98番
大
場
重
夫
99番
斉
藤
好
三
100番
加
川
一
男
101番
高
橋
賢
一
103番
村
上
文
男
104番
菅
野
芳
男
105番
真
坂
孝
衛
106番
小
林
隆
107番
鈴
木
貞
一
108番
佐々木
文
勝
109番
佐
藤
義
110番
加
藤
勝
栄
111番
梶
原
直
112番
佐
藤
豊
113番
佐
藤
栄
吉
114番
藤
原
友
一
115番
高
橋
昭
116番
三
森
安
幸
117番
畠
山
作四郎
118番
東海林
鐐
119番
佐
藤
嘉
孝
120番
田
口
良
一
121番
堀
内
和
夫
122番
塚
田
達
嗣
123番
土
田
長
夫
124番
鈴
木
和
夫
125番
熊
田
眞
弓
126番
高
橋
信
雄
127番
齋
藤
栄
一
53番
石
井
綾
夫
宗
正
孝
克
之
徹
勉
正
信
行
健
欠席議員(5人)
19番
大
場
良太郎
22番
小
松
58番
齊
藤
信
102番
山
崎
賢
貞
美
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者
市
長
柳
田
弘
助
助
役
村
上
隆
司
監
長
佐々田
亨
三
企 業 管 理 者
佐々木
秀
綱
長
佐々木
永
吉
企画調整部長
猿
田
正
好
市民環境部長
松
山
祖
隆
福祉保健部長
豊
島
一
郎
農林水産部長
小
松
秀
穗
商工観光部長
藤
原
秀
一
建
長
佐々木
孝
一
国体事務局長
多
田
行政改革推進
本部事務局長
佐々木
均
本荘総合支所長
齋
藤
隆
一
矢島総合支所長
植
村
清
一
岩城総合支所長
渡
部
専
一
由利総合支所長
木
内
芳
一
大内総合支所長
堀
川
喜久雄
東由利総合支所長
畠
山
基
保
西目総合支所長
鷹
嶋
恵
教
総
育
務
設
部
部
- 74 -
査
委
役
鷹
照
員
加
藤
賢
隆
寿
厚
一
鳥海総合支所長
佐
藤
善
昭
出
長
小
松
消
福
岡
憲
一
選挙管理委員会事務局長
齋
藤
監査委員事務局長
佐々木
泰
輔
農業委員会事務局長
上
山
正
義
教
長
中
村
晴
二
ガス水道局長
工
藤
秋
雄
総務部政策監
高
橋
勉
副
長
佐
藤
文
男
総務部次長兼
総 務 課 長 兼
職 員 課 長
中
嶋
豪
総務部次長兼財政課長
小
松
渡
部
正
次
長
石
川
防
育
長
次
企画調整部次長兼
企画調整課長
聖
納
消
局
防
茂
樹
悟
浩
一
議会事務局職員出席者
局
長
熊
谷
書
記
鎌
田
直
人
書
記
石郷岡
孝
書
記
遠
藤
正
人
書
記
阿
徹
午前
○議長(齋藤栄一君)
9時58分
開
隆
部
夫
議
おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
19番 大 場 良 太 郎 君 、 22番 小 松 賢 君 、 53番 石 井 綾 夫 君 、 58番 齊 藤 信 君 、 102番 山 崎 貞 美
君より欠席の届け出があります。
出席議員は122名であります。出席議員は定数に達しております。
○議長(齋藤栄一君)
それでは、本日の議事に入ります。
本日の議事は、日程第3号をもって進めます。
○議長(齋藤栄一君)
日程第1、きのうに引き続き、一般質問を行います。
57番小松勘一郎君の発言を許します。57番小松勘一郎君。
【57番(小松勘一郎君)登壇】
○57番(小松勘一郎君)
おはようございます。
台風14号の つめ跡 も大変な 状況を報 じられて おります 。そうい う中で 、きょう は日本
一マンモ ス議会と 言われ ます議会 第3日目 でありま す。そし てそのト ップバ ッターに立
つという 、何かそ ういう 複雑な思 いもしな いわけで はないで すけれど も、当 局の考え方
をいろいろな角度から質してみたいと、そういうふうに思うわけであります。
既に通 告してあ ります が、4項 目出して あります 。まず私 の考えを 述べ、 また、当局
の考えと 今後の見 通し、 こういう ことにつ いてもい ろいろ伺 ってみた いとい うふうに思
います。
いろい ろな現状 認識や ら、ある いは把握 やら理解 の仕方が 、まだ私 たちも それぞれの
エリアを きちっと 足で回 って見る というこ とは、な かなか至 難であり ます。 そういう中
で、たぶ ん事務方 の人た ちも、そ れぞれの 分掌の中 で足で確 認をする という ところまで
- 75 -
は、なかなかいってないのではないかなと、そういう思いもあります。
いずれ にしても 8つの エリアと いうもの は非常に 広いとい うことも きのう からも言わ
れており ますが、 それも 言うまで もないこ とであり ますが、 しかし、 地形も いろいろ、
人々の生 活もいろ いろで す。そし て、周辺 部、地形 的に言い ますと、 そうい う言い方が
正しいで しょうが 、周辺 部農山村 地域とい うのは、 共通して 言えるこ とは豪 雪地帯であ
る。ゼロ のところ もある し、もう 1メート ル、2メ ートル近 い、そう いうと ころもある
わけで、 そういう 現状で あります 。6カ月 は雪の中 、そして 等しく言 えるこ とは、ほか
の産業が 非常にそ ういう 地域とい うのは乏 しいとい う、こう いう状況 があり ます。そし
て農業経 営にして も非常 に零細で 、集落ご とにもい ろいろ格 差が見ら れます 。何カ所か
歩いてみ て感じた ことは 、和牛を 数頭飼わ れている わけであ りますが 、敷わ らのないよ
うなとこ ろに和牛 が寝そ べってい る状況を 見て、私 などは、 素人であ ります のでよくわ
かりませんが、それでどうだろうかなと、そういう思いできたところもありました。
また、 少子高齢 化率も 高く、そ して活力 がやっぱ りないと いう感じ が足や ら耳やら、
そして目で体感できた、そういう地域でありました。
さて、 秋は台風 もやっ てきてい るわけで すけれど も、恵み も運んで きてく れるそうで
あります 。しかし 、当局 の答弁か らもいろ いろな恵 みを与え てくれる ことを 私は期待し
て、そして限られた時間内で質問を展開してみたいと、こういうふうに思います。
昨日、 同僚議員 からも 、複数の 方からも 教育にか かわる発 言があり ました 。私もきょ
うの項目 に示され ている とおりで あります が、教育 にかかわ る、関す ること を申し上げ
てみたいと思います。
きのう の発言の 中から 、最終的 には一体 どういう 方向に行 ってしま うのと いう心配が
ありまし たので、 そうい うところ から入っ ていきま すが、通 学費の援 助は廃 止するとい
う方向、 これは私 は絶対 認めるわ けにいか ない。そ して奨学 金に云々 という 答弁があり
ましたが 、奨学金 に云々 は、それ は別の問 題であり まして、 それはま ったく すりかえだ
と、私は そういう ふうに 思います 。そうい う思いか ら、まず 私は高校 生の通 学費援助を
継続する という、 そして 地域や支 給対象生 徒の拡大 を図るべ きだとい うのが 私の考えで
あります 。このこ とにつ いては随 分前から そう思い を持って きたわけ であり ますが、ま
ず先月、 調査して みまし た。大内 教育事務 所を訪れ まして、 いつから 大内地 域ではそう
いうもの を考えて きたの か、とい うものを 質してみ たら、四 十七、八 年ごろ 、上川地区
を対象に 通学費の 年額掛 ける15%、こ のことが いつから かよく記 録がな いのでと いう話
で し た け れ ど も 、 現 在 は 7 % だ と い う ふ う に 言 わ れ ま し た 。 そ し て 対 象 生 徒 は 128名、
そういう 話であり ました 。まず私 はですね 、この行 財政運営 に基づい てそう しなければ
ならない というこ とにな れば、み んながそ れぞれ首 長になっ ていかな いと何 ともならな
いことで ないのか と、そ ういうふ うに結論 してみた わけであ りますが 、それ は民主主義
ではない わけであ ります 。どうし ても大き な声で言 い続けな ければ、 やっぱ りならない
なという思いで今申し上げているわけであります。
いずれ にしても そうい うような 地域の、 いわゆる 上川地区 だけでは なくて 、東由利も
そうです 。鳥海も そうで す。矢島 の一部も そうです 。羽後交 通さんに 行って 、いろいろ
月どのく らいの定 期代に なるのか なという 思いで調 べてみま したら、 笹子の 始発からで
しょうか、本荘までは約3万円近いんですね、毎月。それから、羽広からだと2万
- 76 -
8,000い く ら 、東由利 の黒渕と いうとこ ろからも 同じよ うに2万 7,000円ぐら い。わり と
近 い 矢 島 − 本 荘 間 、 こ れ も 1 万 8,000円 。 こ う い う よ う な 、 高 等 学 校 に 納 め る 、 学 校 に
納めるも のという のは、 いろいろ なその授 業料以外 にもある んで、こ れは1 万円未満で
すね、毎月。しかし、通学費というのは、その3倍もかかる。こういうことであります。
だから援助すべきだと。
もう一 つきちっ と把握 してもら いたいの は、そう いう地域 に住むほ かの産 業がなかな
かない。 今の零細 な、町 工場みた いなもの がありま すが、そ ういうと ころで 1カ月間お
かあさん たち働く わけで すが、何 ぼ、何年 ぐらい行 きました と聞くと 、20年もた ちまし
たと。わ りども何 ぼぐら いもらっ てますか と。手取 りで10万円も らって ません、 こうい
うふうに 言います 。そう すると、 子供にお かあさん の分がす ぽっと行 くとい う形。そし
て、その 子供たち は、や がて高校 を出ると 来ない、 二度と戻 って来な い、そ ういう状況
がこうい う地域に は多く 見られま す。こう いうこと を申し上 げて次の ところ にいきたい
と思います。
2つ目 は、小中 学校教 育の施設 や設備の 拡充、そ して拡充 といって も、な かなかこれ
も金がな ければで きない という話 になると 思います が、何と か学区制 の再編 成、こうい
うものを 考えてみ たらい かがなも のでしょ う。きの うも教育 長、いろ いろな 角度からそ
のことを 申し述べ ており ましたけ れども、 一概に学 区制を変 更する、 あるい は統廃合を
進めると いうのは 、なか なか難し いことだ ろうと思 いますけ れども、 私、こ んな思いも
しました 。委員会 で由利 地域の小 学校、そ れから本 荘地域の 本荘東中 学校、 このところ
を、見せられたという思いがしてならないんです。大変なその思いをして見てきました。
びっくり したこと はびっ くりしま したけど 、いいな と思いま した。で も、あ あいう特別
なものを 2つつく って、 どういう 研究をこ れから教 育研究所 ではして いくだ ろうかなと
いう思い もしてみ ました 。そして 、最後の 方でした か、道川 小学校を 見せて もらいまし
た。本当 に何とい ったら いいでし ょう、例 えようの ない、言 いようの ない思 いをしまし
た。道川・亀田地区というのは、昔からいろんな思いがあってのところでしたけれども、
いやぁも う大変な その城 を建てて 、しかも 全県的に もかなり 知られて いると ころであり
ますが、こんな学校をよくも今までほうっておいたもんだなという思いをしてならな
かったん です。そ ういう 思いで私 は小中学 校を本荘 東中学校 や、ある いは由 利小学校の
ようなも のをつく れとは 、そんな 暴論は言 いません 。がしか し、何と かして そういう方
向に持っていくことだけは強く申し上げておきたい、こういうふうに思います。
次に3つ目であります。
これも 私、原稿 を書い てからし まったな あと思い ましたけ れども、 既に国 土地理院で
は合併を 想定して ですね 、きちっ とした地 図を作成 してある というこ とを後 で思いまし
たので、若干違った考えを出してしまったなという思いであります。
まず、 秋田県全 図に見 る由利本 荘市の行 政地図、 行政図で すね。そ れから 白地図を家
庭や学校にぜひ配ってほしい、そういうことを申し上げたかったんであります。
自分の 住んでい る位置 を知ると いうこと は、青少 年に夢を 与えると いうよ りも、膨ら
ませると いうそう いう効 果、教育 効果とい いましょ うか、そ ういう効 果があ ると思いま
す。そし て、子供 には夢 をどんど ん持たせ ていくと 同時に、 自分たち の住ん でいるエリ
アを自由 に書いて みると いう作業 があると 思うんで す。そう いうよう なこと をさせたら
- 77 -
どうだろ うかとい う思い で私は地 図の配布 、地図帳 の配布と いうこと を申し 上げている
わけであ ります。 子供の 自由奔放 な部分を 伸ばして いく、あ るいはそ の芽を 伸ばしてい
きますと 、私たち が気づ かないよ うな由利 本荘市の エリア像 というも のを描 いてくれる
のではな いでしょ うか。 そういう 思いをし たわけで あります 。国土地 理院で は既に準備
されてお りますの で、ど うぞ買っ てくださ いという ような言 い方であ りまし た。これが
3つ目であります。
最後に 4つ目で ありま すが、道 路のこと と関連す るわけで あります けれど も、鳥海山
観光、鳥 海山の資 源、観 光、観光 資源を由 利本荘市 が命運を かけて取 り組む べき私は大
プロジェ クト計画 である というふ うにも思 ってみた んです。 日本海側 をずっ と山口県の
方から追 ってきま すと、 国立公園 や国定公 園という のが海岸 線を中心 にずっ と青森県ま
で9つあ ります。 そうい うところ には、そ れぞれの 歴史と人 々の暮ら しがあ るわけです
けれども 、最近よ く言わ れている ように、 観光とい うものは 一朝一夕 にして できあがっ
ていくも のではな いと思 います。 思います が、なか なか鳥海 山という ものは 全国的に知
られてい るという ところ まではい ってない んでない かなとい う思いで ありま す。私は、
秋田県で も山があ って、 そして海 岸までそ れがずっ と裾野が 広がって いる。 そして日本
海がある 。こうい うとこ ろは、日 本海岸に はそうざ らに見ら れる状況 ではな いと思いま
す。そう いうこと を考え たときに 、この観 光資源を ぜひこれ からの由 利本荘 市の将来像
を描くと きに、も う1番 目に入れ て、そし て道路の 開発、そ れから道 路網で 結ぶそれぞ
れの今ま での旧市 ・町の エリアを ですね、 これをき ちっとし ていく必 要があ るんじゃな
いかと、こういう思いから鳥海山観光資源の開発というものを見たわけであります。
いずれ にしても 当局は 、それぞ れのこと について 、どうい う思いを してい るのか、ど
ういう方 向にもっ ていく 、いこう としてい るのか、 そういう ことを私 は尋ね てみたい、
こういう思いから一般質問に立ったわけであります。
以上で終わります。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
小松勘一郎議員のご質問にお答えいたします。
最 初に、高 校生の通 学援助 を継続し 、地域や 支給対象 生徒の拡 大を図る べきとのご質
問に対しましてお答えしますが、昨日、池田千紗子議員のご質問にもお答えしましたが、
高校生の 通学費援 助につ いては、 旧大内町 が独自に 行ってき た事業で あり、 合併協議会
でのすり 合わせで 決定さ れた事項 でもござ いますの で、現行 の諸施策 の中で できる対策
を考えてまりいたいと存じます。
次に、 2番の小 中学校 教育の施 設・設備 の拡充と 、学区制 の再編成 を検討 すべきと考
えるがに ついてで ござい ますが、 今まで各 地域ごと に学校施 設・設備 の整備 ・充実に努
力し、独 自の特色 ある学 校づくり を進めて まいりま した。合 併を機に 、各教 育事務所ご
とに教育 懇談会な どを設 置するこ とで、地 域の思い や願いを 吸い上げ ながら 、これまで
以上に地 域の主体 性を生 かした学 校教育を 展開すべ く、地域 ごとの整 備の状 況を見きわ
めつつ、可能な箇所から順次計画的に改善を図ってまいる所存であります。
何よりも由利本荘市の将来を担う子供たちが、大きな夢をもちながら心豊かな成長と、
確かな学 力の向上 を図っ ていくた めに、施 設・設備 の整備を 中心とし た教育 環境の充実
- 78 -
を図っていきたいと考えております。
また、 学校就学 指定に つきまし ては、ご 承知のと おり、市 町村教育 委員会 はその設置
する小学 校や中学 校が2 校以上あ る場合、 就学予定 者が就学 すべき小 学校ま たは中学校
を指定す ることと されて おり、そ の際に、 あらかじ め地域の 実情や地 理的条 件を踏まえ
て各学校 に通学区 域を設 定し、そ れに基づ いて就学 すべき学 校が指定 されて おります。
しかし 近年は、 区画整 理事業や 交通事情 により、 通学区域 について も変化 してきてお
りますが 、通学区 域の設 定や変更 に当たっ ては、地 域ごとに さまざま な歴史 的な経過や
複雑な事 情もあり ますの で、今後 、地域の ご理解と ご協力を いただき ながら 慎重に対応
してまいりたいと存じますので、よろしくご理解のほどをお願いします。
次に、 3番の秋 田県全 図の中に みる由利 本荘市の 行政地図 、白地図 を家庭 や学校に配
布すべきと考えるがにつきましては、教育長がお答えいたします。
次に、 4の鳥海 観光資 源の開発 の問題で ございま すが、本 市では新 市まち づくり計画
の重点施 策の一つ として 、観光の 振興を位 置づけて おります 。平成17年 度中に策 定され
る新市総 合発展計 画をも とに、個 別ビジョ ンとして 観光振興 計画を策 定して まいりたい
と考えております。
計画策 定に当た りまし ては、庁 内で計画 素案をま とめまし て、平成 18年度には 策定委
員会を立ち上げまして、中長期展望の計画を策定してまいりたいと存じます。
本市で は、地域 の象徴 ともいえ る鳥海山 と山ろく の鳥海高 原を最大 の観光 資源ととら
え、観光振興を推進してまいります。
恵まれ た豊かな 自然は 、何物に もかえが たい地域 の宝であ りますし 、これ を活用する
以外に振興策はないものと考えますので、新たな観光資源の掘り起こしをも図りながら、
将来を見据えた魅力ある観光地の確立に努めてまいりたいと存じます。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
佐々田教育長。
【教育長(佐々田亨三君)登壇】
○教育 長(佐々 田亨三君 )
小 松勘一郎 議員の教 育委員会 関係のご 質問にお 答えいたしま
す。
3の秋 田県全図 の中に みる由利 本荘市の 行政地図 、白地図 を家庭や 学校に 配布すべき
と考える がについ てであ りますが 、ご指摘 のように 自分の住 んでいる 位置や 地形、地勢
を知るこ とによっ て、さ らには未 知の土地 や宇宙に までも思 いをはせ るなど 、子どもた
ちの夢は 膨らみ、 将来に 向かって の希望を 抱き、確 かな歩み を続ける ことが できると確
信いたしております。
そこで 、今年度 の本市 の学校教 育の重点 目標の中 で、自然 や地域を 活用し たふるさと
教育の推 進を共通 実践課 題として 取り上げ 、各校で さまざま な教育活 動の中 で取り組ん
でいると ころでご ざいま す。特に 、小学校 3・4年 生の社会 科におき まして は、由利本
荘市とし ての社会 科副読 本を作成 し、地域 に学び、 地域に貢 献しよう とする 見方や考え
方を醸成しているところでございます。
ところ で、ご承 知のと おり地域 の地形の 様子や住 民生活の 状況、産 業の違 い等を考え
させ、比 較したり 、まと めたりし たことを 資料とし て作成す る際に地 図は欠 かせない資
料でござ います。 そこで 、本荘地 域では、 昨年度に 教育研究 所編集委 員会の もとで新し
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い小学校 社会科副 読本を 編集し、 その添付 資料とし て由利本 荘市全体 図と本 荘地域図の
地図を作 成し、既 に配布 しており ます。本 荘以外の 地域でも 3年に一 度の改 訂をして子
供に活用させてまいったところでございます。
また先 ごろ、市 内全部 の小中学 校に由利 本荘市全 図を配布 しました が、授 業で使用す
る白地図 について も、ト レースす るなど拡 大いたし まして子 供たちが みずか ら調べ、ま
とめる学 習の際の 資料と して大い に活用で きるよう に、家庭 に対して も支援 にあたりた
いと考えております。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
57番小松勘一郎君、再質問ありませんか。57番小松勘一郎君。
○57 番(小松 勘一郎君 )
申 し上げた いのは、 第1番目 の1項に ある、項 目では第1番
目であり ますが、 きのう からも繰 り返して 説明とい いますか 答弁され ている ようであり
ますが、どうしてもそういう答弁になってしまうのかな、事務方特有の言葉なのかなと、
そういう 思いがし てなら ない。か つて大内 というの は、豊か な行政エ リアで はなかった
と思いま す。にも かかわ らず現状 をよく調 査し、把 握し、理 解して、 そして 議会初め執
行部が、 やっぱり あの地 域にはや るべきだ というこ とを決断 したんだ ろうと 思います。
ただ、15%か ら7% に減って いったと いうのは 、決して 経済状況 がその 地域がよ くなっ
たという ことでは なさそ うであり ます。む しろ私の 目から見 ますと、 どんど ん悪くなっ
ているな という思 いがし てならな いんです 。同じよ うなこと がほかの エリア にも見られ
るわけで す。先ほ ど申し 上げまし たように 、大変な 生活を強 いられて おる。 このことを
何とか忘 れないで 、ぜひ 政治を進 めてもら いたい、 そういう 意味の政 治を私 は期待して
おるわけ です。そ れを注 文という でしょう か、そう いう思い をもう一 遍私は 再質問とい
う形で申し上げたのであります。その点、まずお聞きしたい。
それか ら、教育 施設・ 設備の充 実とか、 あるいは 地図の問 題につい ては、 それぞれ懇
切 丁 寧 な 説 明 で 、 私 も こ れ か ら は そ う す る ん だ な と い う こ と で よ く わ か り ま し た が、
やっぱり 与えない と子供 はなかな か見てく れない。 おれたち の住んで いるの は、こうい
うところ なんだな という ことをき ちっとと らえさせ てほしい というこ とを、 学校に限ら
ず家の中 でも大人 を交え たエリア 像を自由 に話させ るという 、そうい う状況 がほしいな
と、こういう思いであります。
以上であります。
○議長(齋藤栄一君)
○市長 (柳田弘 君)
前半の方、当局の答弁を求めます。柳田市長。
小 松議員 の再質問 にお答え しますが 、きのう もお答え しましたんで
すが、き ょうも先 ほどで きるだけ 対策を考 えてまい りたいと 、この中 で十分 意を酌んで
いただけるものと、このように思います。
前は義 務教育、 今は、 これは義 務教育で なくて高 校の問題 です。み んなが もう今、高
校に行く ような時 代でご ざいます ので、そ ういう意 味ではこ の通学費 という ものは大変
それぞれの、何ていうんでしょうか家庭でも重要な事項だろうなというふうに思います。
ただ、こ の中で由 利本荘 市にある 学校に入 る人だけ なのか、 あるいは 圏域外 に入る人な
のか、さ まざまあ ると思 います。 そうした ことは、 やっぱり 検討の課 題にな るだろうな
と。それ から、キ ロ数が 何キロ以 上あれば 対象にな るだろう かとか、 そうし たこともろ
もろあると思いますので、そうしたことも十分踏まえながら検討させていただきたいと、
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このように思います。
それか ら、2つ 目の学 校の施設 とかそう したこと について は、教育 長の方 からお答え
いたします。
以上でございます。
○議長 (齋藤栄 一君)
57番小松勘 一郎君、 再々質問 ありませ んか。57番 小松勘一 郎君。
○57 番(小松 勘一郎君 )
ど うしても その部分 が市長と はかみ合 わない部 分であります
し、市長 初め執行 部も、 おそらく そういう ふうに結 論をした だろうと いう思 いでありま
すが、私 はやっぱ り何と かそれは 実現すべ きものと 訴えて終 わります が、最 後にこうい
うコラムがありましたので紹介して終わります。
「政治 に期待す るもの 。それは ささやか でもいい 、幸せな 暮らしを ほしい 。」とこう
いうことがコラムに載られましたので、見えましたので、披露して終わります。
○議長 (齋藤栄 一君)
これか らのため に申し上 げますが 、質問は 質問とし て、もしそう
いうこと だったら 中に入 れて最後 に疑問符 を入れる と、そう いう形に してい ただきたい
と思います。
以上で57番小松勘一郎君の一般質問を終了します。
次に、11番本間明君の発言を許します。11番本間明君。
【11番(本間明君)登壇】
○11 番(本間 明君)
齋藤議 長から発 言のお許 しをいた だきまし たので、 一般質問をさ
せていただきます。
限られた時間でございますので、先に通告をいたしました順に従い、質問を行います。
大きな1番の(仮称)由利本荘市基本条例の制定について、お伺いをいたします。
新市が 発足し、 早くも 5カ月が 過ぎまし た。旧本 荘市民か らは、あ まり声 としては出
ておりま せんが、 旧7町 の市民の 皆様から は、合併 に対する 不安の声 が私の 耳にもまだ
入 っ て き て お り ま す 。 そ れ ら の 不 安 を 払 拭 し 、 9 万 2,000人 の 由 利 本 荘 市 民 が 共 通 の 理
念を共有 しながら 、より よい新市 建設に邁 進するこ とに異論 はないも のとの 認識から質
問するものであります。
私 は、旧本 荘市議会 の平成 15年 12月 議会の一 般質問で 、合併論 議が高 まってい る中、
来 た る べ き 新 市 の 誕 生 に 備 え 、 前 段 で 申 し 上 げ ま し た 9 万 2,000市 民 が 共 通 認 識 を 持 ち
ながら自 治基本条 例の制 定準備の 必要性に ついて提 案をいた しました 。2000年に地方 分
権一括法 が施行さ れて以 来、国と 地方の関 係は主従 の関係か ら対等の 関係へ と大きくシ
フト変え がなされ ました 。地方分 権の象徴 として、 国から地 方への権 限委譲 が加速し、
多少の問 題はある にせよ 国や県が 管理監督 する分野 が減り、 骨太の方 針なり 、三位一体
の改革が 進む中、 自治体 独自の理 念や判断 が自己決 定、自己 責任とい う言葉 に象徴され
るように 、その重 さが増 している ことは論 を待たな い事実で あります 。自治 の原理を定
めた地方 自治法に 加え、 自治体が 独自に目 指す価値 や理念を 示し、行 政の透 明性や公正
さを保障 し、情報 公開の あり方や 市民の行 政参加な ど、市民 としての 権利と 義務の明確
化、ある いは行政 の責務 などを規 定した自 治基本条 例制定の 必要性に ついて 提案させて
いただいたものであります。
これら の経緯を 踏まえ 、今まさ に市民と 行政と議 会が三位 一体とな って由 利本荘市の
憲法とも言うべき、(仮称)由利本荘市基本条例の制定について着手すべきと考えます。
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先進事例 を見ると き、特 に留意す べき点は 、策定に 当たって 首長や行 政が一 方的に提案
すべきは 厳に慎む べきで あり、市 民の意志 の掘り起 こしを最 重要課題 とする べき点であ
ります。 その意味 からも 旧市・町 ごとに設 置された 地域協議 会の場で 議論し ていただく
ことが最良の方法でないかと考えるものであります。
旧 本 荘 市 議 会 で の 質 問 に つ い て 柳 田 市 長 か ら は 、 以 下 の よ う な 答 弁 が あ り ま し た。
「自治基 本条例の 制定は 、新市に おいても 検討して いかなけ ればなら ない重 要な課題で
あると考 えます。 新市移 行後、新 市住民の 意見を十 分に聞き ながら着 手して いくべきも
のと考え ておりま す」と の答弁で ありまし た。旧本 荘市長と 現由利本 荘市長 は同一、柳
田市長で あります 。基本 条例制定 の必要性 について 柳田由利 本荘市長 はどの ようにお考
えになっておられるのかを伺うものであります。
大きな2番、本市における企業誘致についてお伺いをいたします。
この春 の市長選 挙にお ける柳田 市長のマ ニフェス トには、 8つの政 策が掲 げられてお
りました 。その3 つ目に は、「商 工業に活 力を生み 、新規創 業を支援 し、雇 用をつくり
出します 」とうた われて おります 。そして 具体的に 、「産学 連携を軸 に、企 業の技術力
アップを 進めます 。同時 に新規創 業支援策 を積極的 に行い、 『起業な ら由利 本荘市で』
を合い言 葉とする 支援環 境をつく り、地域 に雇用を 創出しま す。」と ありま した。私は
景気は踊 り場を脱 出し上 向き傾向 にあると いう政府 発表は中 央の話で あり、 地方がその
実感を持 つのは早 くて1 年先と考 えるのが 妥当であ ると考え ておりま す。よ って、依然
として厳 しい経済 環境の 中、公約 にも掲げ 、新しく 企業誘致 課を誕生 させた 市長の意気
込みに少なからずというよりも大いなる期待感を持ったのは私だけではないと思います。
しかし ながら6 月議会 の予算書 では、本 荘工業団 地環境整 備事業費 、要す るに県から
の 草 刈 り 委 託 金 300万 円 を 含 め て 364万 8,000円 の 予 算 が つ い て お り ま す 。 こ れ に 対 し て
実際 の企 業誘致促 進事業費 が157万5,000円 という半 分以下の 予算説 明を委員 会でお伺 い
をいたし ました。 私は思 わず「企 業誘致課 は草刈り で終わり なのか」 と、そ う発言をし
てしまい ました。 そこで 質問の1 点目です が、市長 が施政方 針でも述 べられ ている企業
誘 致 課 の 新 設 に つ い て 、 具 体 的 な 成 果 を 上 げ る べ く 予 算 措 置 、 す な わ ち 157万 円 で 市 長
のトップ セールス を含め 、本市に 企業誘致 ができ得 る予算で あると市 長自身 はお考えな
のかどうかという点について伺うものであります。
第2は 、由利本 荘市工 場等立地 促進条例 について でありま す。この 条例の 目的につい
ては、市 の区域内 に工場 等を立地 する事業 者に対し て、奨励 措置また は便宜 の供与を講
ずること により、 本市工 業の振興 及び雇用 の促進を 図るとさ れており ます。 具体的に奨
励措置が 4項目挙 げられ ておりま すが、そ の中の用 地取得助 成金の交 付につ いては、現
状 に 合 わ な く な っ て い る と い う 点 で あ り ま す 。 と 申 し ま す の は 、 交 付 額 は 5,000平 米 を
超 え る 1 平 米 当 た り 1 万 円 を 超 え た 金 額 に 100分 の 30を 乗 じ た 金 額 と し て 、 1 工 場 等 に
つ き 3,000万 円 と す る と さ れ て お り ま す 。 し か し 、 あ き た リ ッ チ プ ラ ン に よ る と 、 こ れ
ま で の 分 譲 価 格 が 平 米 当 た り 1 万 5,800円 と し て い ま し た か ら 、 平 米 当 た り 5,800円 の
100分 の 30、 す な わ ち 3 割 の 助 成 が 希 望 者 が あ れ ば で き た こ と に な り ま す 。 し か し な が
ら平 成 16年度 より県の 方がこの 1万5,800円を半 額の7,900円 に値下 げをいた しており ま
す。要す るに1万 円を下 回ってお りますか ら、分譲 希望者へ の交付額 はない ものとなり
ます。したがって、市単独としての助成金を継続するとすれば、例えば平米当たり
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3,000円 を 超 える金額 、あるい は思い切 って全額 助成を し、1工 場当たり 3,000万円を 上
限とする等の条例改正が必要と思われますので、当局の見解を伺うものであります。
第3でありますが、圏域企業と行政のかかわりについてお伺いをいたします。
仁賀保 3町を含 む旧由 利本荘地 域は、工 場の海外 シフトの 問題等が あるに しろ、県内
では屈指 の工業集 積地で あります 。そうい う中にあ って県立 大学の先 生方の ご指摘の中
に、各企 業の技術 につい ては相当 レベルで あり、大 変光るも のがある 。しか し、企業の
連携がも っと進め ば新し いものが 生まれる 可能性を 示唆して いると伺 ってお ります。県
立大学、 産学共同 研究セ ンター、 産業科学 技術振興 財団、地 域中小企 業支援 センターの
さらなる 連携強化 はもち ろんのこ とですが 、これら の組織と 地元企業 とが大 学の先生方
の指摘す る方向に 進める とすれば 、行政の 役割が極 めて重要 になると 考えま す。国際教
養大学の グローバ ルビジ ネス課程 の山本助 教授は、 一般的に は地元に 根づい た産業を成
長、強化 する戦略 が最適 だと指摘 しており ます。1980年代、 アメリ カ・コロ ラド州リ ト
ルトンで 始まった エコノ ミックガ ーデニン グの例か ら、補助 金なども 好条件 を用いて大
企業を誘 致し、雇 用を拡 大する旧 来の方法 ではなく 、手間暇 かけて地 元の中 小零細企業
を育成し、地元産業進展につなげる試みでもあります。情報や社会基盤の整備、経済界、
行政、教 育界、住 民との 連携が必 要な要素 としてお ります。 既存企業 が新分 野で事業を
始める第 二創業や 企業内 で新事業 を始める 企業内起 業などが 効果的と してお ります。こ
の先、商 工振興課 及び企 業誘致課 が、どの ような戦 略を持っ て行政と してか かわりを持
つ考えであるのかという点について伺うものであります。
次に、 第4につ いてで あります が、本市 における 本荘工業 団地のご 案内と いうパンフ
レットが ございま す。そ の中で市 長のごあ いさつの 中でも書 かれてお るとお り、工業団
地の売り として県 立大学 システム 科学技術 学部と本 荘由利産 学共同研 究セン ターによる
産 学 連 携 の 実 践 が 述 べ ら れ て お り ま す 。 9 万 2,000人 の 市 民 、 一 様 に そ の 成 果 を 心 待 ち
にし、新 技術の開 発及び ベンチャ ー企業の 立ち上げ 等、首を 長くして 待ち望 んでおりま
す。産学 共同研究 センタ ーの発足 は平成13年10月で すから、 もう丸 4年を迎 えようと し
ておりま す。産業 経済常 任委員会 でも先に 訪問させ ていただ き、説明 もいた だいており
ます。そ の中で国 内の大 手企業よ り技術的 な引き合 いの話も あるやに 伺って まいりまし
た。加え て特許等 との関 連で公の 場で話す ことは極 めて難し いとは思 います が、研究成
果の現状について、答弁をいただける範囲内での状況説明をお願いするものであります。
大きな3番、地域再生計画への取り組みについてお伺いをいたします。
経済財 政諮問会 議の提 言を受け 、2002年 6月に構 造改革特 区にか かわる推 進組織を つ
くること が閣議決 定され 、翌2003年4月か ら特区制 度がスタ ートい たしてお ります。 規
制緩和の 特例措置 を地域 限定で認 めること によって 、経済の 活性化や 新たな 産業の創造
などに結びつけようと始められた制度と承っております。
こ と し の 3 月 の 第 7 次 認 定 ま で 、 全 国 で 約 550件 が 認 定 さ れ た と し て お り ま す 。 し か
し、 特区の提 案数は減 少傾向 が続き、 初回は426件 、2回目 は651件 と関心が 高かった の
で す が 、 昨 年 の 6 回 目 は 286件 に 減 っ て い る と 報 告 さ れ て お り ま す 。 そ の 理 由 と し て、
特区の申 請分の実 現率が 2割程度 と低いこ とが挙げ られ、特 区推進室 では、 ことしの、
今の9月をめどに1,200の提案の中から敗者復活を認めることとしております。
構造改 革特区は 、規制 緩和に限 られてい る点から 制度とし て手詰ま り感が ある中、政
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府は規制 緩和のほ かに権 限委譲や 補助金制 度を見直 し、補助 金の交付 金化や 課税の特例
措置を盛り込んだ地域再生法を施行いたしました。自治体が創意工夫した構想を提案し、
政府の地 域再生本 部が各 省庁の支 援措置を 示した地 域再生推 進プログ ラムな どに適合、
認定され れば、自 治体は 支援を受 けられる としてお ります。 この再生 計画は 、昨年の6
月 に 第 1 次 認 定 が 行 わ れ 、 こ と し 3 月 の 第 3 次 認 定 ま で 、 鳥 取 県 を 除 く 46都 道 府 県 で
278件 が 認 定 を 受 け て お り ま す 。 私 は 、 新 市 が ス タ ー ト し て 5 カ 月 、 合 併 後 の 地 な ら し
作業が大 変なこと は重々 承知の上 からも、 新由利本 荘市に適 合する地 域再生 計画はどう
あればよ いか、由 利本荘 市が元気 を出し、 市役所も 活発に動 いていく ことに なれば、市
民にも元 気が出る と思う のであり ます。庁 内でプロ ジェクト チームを つくり 、市民の意
見を聞くのも大いに結構、新市が市民や職員と手を携え、本計画に参入着手することは、
まさしく 躍動の由 利本荘 市をつく る起爆剤 となり得 るのでは ないかと 考えま す。当局の
前向きな答弁を期待をいたします。
4番、 公共工事 の品質 確保の促 進に関す る法律、 略して品 確法の施 行につ いて、お伺
いをいたします。
去る3 月30日の参 議院本会 議で可決 成立し、 4月1日 に施行さ れたこ の品確法 につい
て、本市ではどのように対応するのかを伺うものであります。
同法は 発注者に 関して 入札に参 加する業 者の技術 的能力、 工事の経 験や工 事成績など
を審査し たり、工 事の監 督・検査 を適切に 実施する ことなど の責務を 明記さ れたもので
あります 。会計検 査院の 2004年の 検査では 、大部分 の市町村 には工 事の監督 ・検査を 実
施するた めの要領 がない ことが判 明し、建 設団体の 調査でも 過半数の 市町村 では設計・
施工の知 識を持つ 技術職 員が十分 に配置さ れておら ず、4分 の1の市 町村で は1人もい
ないこと が明らか になっ ておりま す。公共 工事の品 質が今に なって問 題視さ れるのは、
縮小する 公共事業 費をめ ぐる競争 が激化し 、異常と 思える低 価格入札 がふえ たりしてい
る中、安 かろう、 悪かろ うという 工事が出 現する可 能性があ るからと されて おります。
私自身も 新築にな った水 林の斎場 の供用直 後、エン トランス ホールに 既に大 きな亀裂が
あるのを 見た経験 がござ います。 早速、管 理する部 署に連絡 をした経 緯もあ りますけれ
ども、設 計管理者 、ある いは品質 管理につ いての民 間デベロ ッパーの 存在も 承知してお
りますが 、今回の 法律は 貴重な税 金で行わ れる公共 工事につ いて、発 注者で ある自治体
が主体的 に土木技 師、あ るいは建 築技師に よるチェ ックを行 えという ことで あります。
本市における工事発注後の現状と対策について伺うものであります。
最後に 、5番に なりま すが、本 荘地域に 屋内ゲー トボール 場の建設 につい てお伺いを
いたします。
ゲートボールは1947年といいますから、今から58年前、雪国北海道で考案されて以来、
全国に普 及し、今 では義 務教育の 中にも採 用される ほどの大 衆スポー ツとし て定着して
いること はだれし も認め るところ でありま す。グラ ウンドゴ ルフやパ ークゴ ルフ、ある
いはター ゲットバ ードゴ ルフなど の普及も 施設の完 成ととも に、その 愛好者 がふえてい
るところ でありま すが、 ゲートボ ールが普 及してい る源は、 簡易性と 戦略を 駆使する競
技性がう まく調和 してい る点だと 言われて おります 。単に体 力や技術 を競い 合うだけで
なく、仲 間を助け 合いな がら、多 彩な作戦 や戦術を も計算し ながらチ ームプ レーを繰り
広げる奥深さは、ほかの追随を許さないと愛好者の皆様は話しております。
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さて、 質問の本 題です が、本荘 地域にも 屋内ゲー トボール 場がほし いとい う市民要望
について は、市長 の耳に も当然入 っている と思いま す。旧本 荘市議会 の平成 14年 3月議
会に、前 に議員を なさっ ておられ ました加 藤勲氏と 私の2名 が紹介議 員とな りまして屋
内ゲート ボール場 の建設 を求める 請願を提 出してお り、満場 一致で採 択とな っておりま
す。
以後3 年が経過 してお りますが 、この施 設につい ての計画 等一切耳 に入っ てきており
ませ ん。地方 自治法第 125条、採択 請願の 措置ある いは旧本 荘市議会 会議規則 第135条 の
2 項 及 び 第 136条 の 規 定 に よ る 請 求 は い た し て お り ま せ ん で し た の で 、 採 択 後 の 経 過 を
伺うこと はいかが なもの かとも思 いました けれども 、議会事 務局に問 い合わ せをしまし
たら、先 例もある ことか ら問題は ないとい うことで 質問をい たしてお ります 。旧本荘市
のゲートボール愛好者は、冬期になると隣接する旧町の屋内ゲートボール場を借りたり、
既存の体 育館に敷 物を敷 いたりし ながらプ レーをし てきてお ります。 由利本 荘市の人口
の2分の 1を占め る本荘 地域に屋 内ゲート ボール場 がほしい という市 民要望 は当然のこ
とと考え ます。あ えて申 し上げま すと、先 に請願を 提出され た皆様は 、市の 財政事情も
あること から、最 低限、 例えば南 内越第二 クリーン センター に屋根だ けでも できないだ
ろうかと 、控え目 に話を いたして おります 。屋内ゲ ートボー ル場建設 につい ての請願が
採択された後の検討内容及び実現の可能性について伺うものであります。
以上で、前向きな答弁を期待しながら私の一般質問を終わります。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
本間議員のご質問にお答えいたします。
初めに 、(仮称 )由利 本荘市基 本条例の 制定につ いてのご 質問であ ります が、市民と
行政が一 体となっ たまち づくりを 進めるた めには、 情報公開 による透 明性の 高い市政運
営を行い ながら、 市民の まちづく りへの主 体的参加 と行政と の適正な 役割分 担が重要で
あり、そ の基本的 考え方 を条例化 すること で共通理 解を保つ ことは一 つの手 法ではある
とは認識しております。
しかし ながら一 方では 、各地域 それぞれ の個性、 特色を生 かしたま ちづく りも必要で
あり、条例化によって画一的なものにしてはならないとも考えるところであります。
いずれ にいたし まして も、市民 と行政が 共通認識 を持ちな がら一体 となり 、みずから
らの地域 はみずか らがつ くってい くという 意識の醸 成が重要 であるこ とから 、条例化を
含め、み ずからの まちづ くりにつ いて地域 協議会等 で十分に 議論を深 めなが ら、その方
向性を探ってまいりたいと存じます。
次に、 本市にお ける企 業誘致に ついての (1)企 業誘致課 の予算に ついて であります
が、企業 誘致課は 企業の 誘致・立 地を促進 し、地域 経済・産 業の活性 化を推 進すること
により、雇用拡大や若者の定住を図るために設置した課であります。
平成17年度 予算に つきまし ては、ご 承知のよ うに旧市 ・町の持 ち寄り 予算でご ざいま
すので、 企業の誘 致・立 地を促進 するため の戦略的 な予算は 特に盛る ことが できなかっ
たのが実情でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
そのた め、本年 度はま ず、地域 企業の状 況把握の ため、積 極的に企 業訪問 を実施し、
工場移転 や事業拡 大によ る本荘工 業団地へ の入居の 可能性の 情報収集 と、産 ・学・官の
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連携をさ らに深め るため の産学官 地域交流 セッショ ンなども 開催し、 県立大 学と連携し
ながらベンチャー企業の掘り起こしにも努めておるところであります。
今後は 、秋田県 と緊密 な連携を 図りなが ら、地域 産業の現 状と課題 を踏ま えた戦略的
な誘致・ 立地活動 のアク ションプ ランを検 討し、新 年度予算 に反映さ せてま いりたいと
考えております。
次に、 (2)の 由利本 荘市工場 等立地促 進条例の 見直しに ついてで ありま すが、秋田
県では平 成16年度に 本荘工業 団地の立 地促進を アピール するため 、分譲 価格及び リース
価 格 を そ れ ぞ れ 50% 引 き 下 げ 、 分 譲 価 格 は 1 平 方 メ ー ト ル 当 た り 7,900円 、 リ ー ス 価 格
は年間1平方メートル当たり256円としたところであります。
本荘工 業団地に 誘致・ 立地を促 進するた めには、 企業の初 期投資額 の負担 を軽減する
ことは企 業にとっ ては大 きな魅力 となるこ とから、 旧本荘市 では用地 取得助 成金の基準
額改正に ついて検 討をし ましたが 、市町村 合併も控 えている こともあ り、そ の基準額改
正幅等に ついては 合併協 議会の分 科会で協 議・検討 した結果 、合併後 に調整 することと
なったところであります。
企業の 誘致・立 地は雇 用機会の 創出や地 域産業の 活性化を 初め将来 を担う 若者の定住
など、新市の最重要課題だと思っております。
このた め、市と いたし ましては 県の分譲 価格への かさ上げ 補助を行 う条例 の見直しも
含め、現在検討中でございますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
次に、(3)の圏域企業と企業誘致課(行政)との関わりについてであります。
本地域 では、全 国で初 めての学 部秋田県 立大学シ ステム科 学技術学 部が開 学したのを
機に、企業の皆様への有効かつタイムリーな支援施策を展開するため、本地域独自の
ネットワークの構築を推進しているところであります。
このネ ットワー クは、 産・学・ 官連携に よる共同 研究や地 域企業活 性化へ の支援、交
流活動の 拠点であ る本荘 由利産学 共同研究 センター 、その管 理運営を 行う財 団法人本荘
由利産業 科学技術 振興財 団、地域 産業界と 県立大学 、新技術 ・新事業 の創出 のため設立
された本 荘由利テ クノネ ットワー クと経営 革新に支 援を行う 本荘由利 地域中 小企業支援
センターで構成されております。
地域の 人材力と 現場力 を高め、 地域産業 の持続的 発展のた め産学官 地域連 携交流セッ
ションを 開催して まいり ましたが 、これか らもこう した企業 間の連携 を強め るため、継
続して開催してまいりたいと考えております。
また、 企業訪問 などを 通じてネ ットワー クのPR に努め、 地域企業 の皆様 に有効に利
活用していただける環境づくりにも努力してまいります。
次に( 4)の産 学共同 研究セン ターの研 究成果に ついてで あります が、こ の研究セン
ターは、 平成13年10月の 開所以来 、財団法 人本荘由 利産業科 学技術 振興財団 が管理運 営
主体とな り、秋田 県立大 学システ ム科学技 術学部を 初め、県 内外の大 学・試 験研究機関
と産・学 ・官連携 による 新技術・ 新製品開 発を目指 した共同 研究を進 めるほ か、地域起
業活性化 への支援 、もの づくり経 営体質強 化研修な どによる 人材育成 支援、 企業情報シ
ステムな どによる 各種情 報の提供 など、多 種多様な 分野の企 業が立地 する足 腰の強い産
業基盤を確立するため、取り組みを推進しているところであります。
新技術 ・新製品 開発を 目指した 共同研究 からは、 これまで に金属加 工技術 について財
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団が2件の特許を取得しており、本年度はさらに1件の特許を出願する予定であります。
現在は 、これま での共 同研究を 継続する とともに ICタグ の実用化 研究、 非結晶合金
の応用研 究などの 、当地 域の先端 技術集積 を基礎と した研究 開発に取 り組ん でいるとこ
ろであります。
今後は 国の制度 である 提案の公 募型の競 争的科学 研究資金 の獲得に 努めな がら、医療
福祉機器 の開発、 廃木材 チップの 実用化研 究など、 医療と工 業、農業 と工業 の連携によ
る研究開発を支援してまいりたいと存じます。
また、地域中小企業支援事業を継続する中で、本間議員の質問にもありました航空機、
ロケット 産業に関 連のあ る大手企 業が、部 品及び治 具の製造 における 提携企 業を求めて
いるとの 情報があ り、研 究センタ ーとして は専任の コーディ ネーター を配置 して既存企
業の新しい産業分野への共同進出を継続支援しているところであります。
研究セ ンターの 活動成 果として 、推進し ている事 業内容を ご説明い たしま したが、秋
田県立大 学との連 携をこ れまで以 上に密に して、こ れらの事 業が、地 域の産 業と経済の
発展につながることを本市としても期待しているところであります。
次に、大きい3の地域再生計画への取り組みについてであります。
国が示 している 地域再 生計画は 、地方自 治体と住 民が一丸 となって 知恵を 絞り、地域
の資源や 強みを活 用しな がら地域 づくりを 達成する ことで、 地域経済 の活性 化と地域雇
用の創出 を実現し ていく こととし ており、 規制緩和 が中心で ある構造 改革特 区制度にお
いて不足な部分を盛り込んだ制度であります。
本市に おいても 、子吉 川・芋川 アンド日 本海癒し の水環境 再生計画 が本年 6月に認定
され、汚水処理施設整備交付金を活用する事業として事業実施しております。
合併に より誕生 した本 市は、恵 まれた観 光資源と あわせて 、それぞ れの地 域が歴史と
文化を持 ち合わせ ており 、この制 度は、そ れらを生 かした各 総合支所 ごとの 地域拠点整
備において、活用可能な制度であると認識しております。
こうし たことか ら、地 域再生計 画につい ては、地 域協議会 を中心に 、それ ぞれの地域
に特異的 な資源や 強みが ないか話 し合いを 進めなが ら、制度 の活用に ついて 検討してま
いります。
次に、 4番の公 共工事 の品質確 保の促進 に関する 法律の施 行につい てお答 えします。
公共工事の発注後の対応につきましては、工事請負契約の適正な履行を確保するため、
財務規則 の規定に 基づき 、工事の 監督職員 及び検査 職員を定 め、契約 書、設 計書等に基
づき、工 程の管理 、主要 資材の検 収等を実 施し、施 工状況の 確認、検 査等を 行っており
ます。
主に工事の設計や監督、検査を担当する土木・建築関係の技術職員は、現在38名おり、
国、県等 の設計・ 技術基 準等を参 考に専門 的見地か ら、これ らの発注 関係事 務を執行し
ております。
また、 工事の難 易度や 規模によ っては、 専門的知 識を有す る民間業 者への 工事監理を
委託するなど、工事内容に応じた対応を行っております。
今後と も、公共 工事の 品質確保 の促進に 関する法 律の趣旨 にのっと り、適 切な工事発
注関係事務の執行を図り、公共工事の品質確保に努めてまいります。
次に、 5番の本 荘地域 に屋内ゲ ートボー ル場をに つきまし ては、教 育長が お答えいた
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します。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
佐々田教育長。
【教育長(佐々田亨三君)登壇】
○教育長(佐々田亨三君)
本間議員の教育委員会関係の質問にお答えいたします。
本荘地 域に屋内 ゲート ボール場 の建設に ついてで あります が、本荘 地域の 屋内ゲート
ボール場 の建設に つきま しては、 これまで 多くの市 民や関係 団体から も要望 があり、旧
本荘市で 設立いた しまし た本荘由 利総合体 育施設整 備構想委 員会での 検討や 、国の補助
制度等に ついても 調査し てまいり ましたが 、厳しい 財政事情 もあり、 現在に 至っている
状況であります。
今後に おきまし ては、 新市まち づくり計 画の中に 位置づけ られてい るスポ ーツ施設の
整備事業 の中で調 整を図 ってまい りたいと 考えてお りますの で、ご理 解のほ どお願いい
たします。
なお、 現在、由 利本荘 市には屋 内施設と して10カ所、 合計17面の ゲートボ ール場が あ
りますの で、愛好 者の皆 様には新 市誕生を 機会に、 地域間交 流の場と してご 利用いただ
きますようお願い申し上げます。
○議長(齋藤栄一君)
11番本間明君、再質問ありませんか。11番本間明君。
○11 番(本間 明君)
教育長 からゲー トボール 場の答弁 をいただ きました 。まさしく厳
しい財政 状況とい うこと は、市民 も我々も 共通認識 を持って いるわけ でござ います。少
なくても これまで 旧本荘 市の愛好 家の皆さ ん方から は、数年 来このこ とにつ いては、先
ほども申 し上げま したよ うに請願 も採択に なり、と いう状況 の中で、 なぜや る気になっ
ていただ けないの かなと いう思い が非常に 強うござ います。 この先の まちづ くり計画の
中に入れ ていくや に今、 教育長の 答弁、私 そう聞き ました。 というこ とは、 少なくても
この先、 おそらく 10年のスパ ンの中で 考えられ るんだろ うとは思 います が、その 辺にど
のくらい の思い込 みの中 で教育長 がこのこ とを、な るだけ早 くという ふうな 意味合いで
の、そう いうこと での答 弁をいた だければ ありがた いと思い ます。あ と3分 ですので、
まだありますけれども、よろしくお願いします。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。佐々田教育長。
○教育 長(佐々 田亨三君 )
ス ポーツ施 設の整備 事業とい うのは、 各方面か ら検討されて
おります し、国体 を契機 にもされ ておりま すので、 前向きに 検討して いきた いと思って
おります。
○議長(齋藤栄一君)
以上で11番本間明君の一般質問を終了します。
次に、66番阿部一雄君の発言を許します。66番阿部一雄君。
【66番(阿部一雄君)登壇】
○66 番(阿部 一雄君)
通告 書に基づ きまして 3点にわ たりまし て一般質 問をすること
になって おりまし たが、 昨日の6 番小松議 員さんの アスベス トに関す る質問 につきまし
ては、再 度私から 質問す ることは いかがな ものかな と、こう いう考え に立ち まして、昨
日、議長 に3点目 の質問 は取り下 げをさせ ていただ きたい、 こういう ような 申し出をい
たしてお りますの で、議 会の皆さ んからも よろしく ご理解を いただき たいと 思います。
平成17年3 月22日、由 利本荘市 誕生以来 、約4カ 月余、あ っとい う間に年 度の3分 の
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1の月日 が経過い たしま した。去 る6月の 第1回市 議会の定 例会では 、由利 本荘市助役
・監査委 員の選任 及び教 育委員会 委員の任 命の同意 等々、各 行政委員 会委員 も決定なさ
れま し た。加 えて平成 17年 度一般 会計予算 、約511億円 。15の各特別 会計予算 、約278億
円 及 び 各 企 業 会 計 予 算 額 約 44億 円 と 、 以 上 予 算 合 計 総 額 約 833億 円 が 可 決 な さ れ ま し た。
人事も整 い、17年度 予算執行 も順調に 行われて いる様子 に、市民 の皆様 もまずは 一安心
というこ とであり ましょ う。平成 17度 予算は3 月22日、新市 発足と いう日程 上、新市 に
おいて編 成は不可 能と判 断なされ 、1市7 町でそれ ぞれ編成 し、その 積み上 げ合算額で
あります 。合併初 年度に おいて激 変を避け るとの点 からも異 論を差し 挟むも のではあり
ませんが 、平成17年 度は港の 中で出港 準備の1 年間であ り、18年度 からは外 洋に向け 出
港しなけ ればなら ないと 例えるこ とができ ると思い ます。果 てしない 外洋は 、穏やかな
る港の中 とは異な り、怒 濤逆巻く 荒波の航 海のとき も多々あ り得ると 思いま す。全国の
合 併 市 町 村 の 多 数 は 、 条 件 は 差 異 の な い も の と 考 え ま す が 、 9 万 2,000人 の 乗 り 込 ん だ
由利本荘 丸の航海 の平安 と無事を 心から祈 ってやみ ません。 柳田市長 を初め 役職員全員
の今後に おける懸 命の努 力と新市 発展と市 民の福祉 向上のた め、さら なる一 層のご尽力
を心からご期待を申し上げたいと思います。
さて、 合併協定 書にあ りますよ うに、新 市におけ る基本的 事項21項目 及び事務 事業の
取り扱い にかかわ る25項目の 合計46項目の 確認事項 の中にお いて、 国民健康 保険事業 は
2つの区 域による 不均一 課税とし 、期間は 合併後5 年以内と する。い ま一つ は、下水道
事業では 平成23年度 をめどに 、使用料 及び受益 者分担金 を統一す るよう 調整する ことと
なってお りますが 、以上 のように 具体的に 年限を明 示してお らないで 新市に おいて統一
・調整す るとの文 言は全 項目中に 羅列なさ れており ます。こ れらの中 には予 算措置の必
要なもの も当然含 まれて おり、18年度 予算編成 前に調整 の必要の あるも の、さら に慎重
に調整の 時間を要 するも のと、そ れぞれ複 雑である のかもし れません が、本 庁内での統
一・調整作業の進捗状況をわかりやすくご説明願いたいものであります。
また、 2点目は 、新市 の一体性 の確立の 必要性は 重要課題 の一つで ありま す。ゆえに
組織及び 機構の充 実と整 備は当然 のことで あります が、分権 型社会の 中で住 民参加型の
自治意識 を市民に 醸し出 し、育成 し、定着 させると いう地域 コミュニ ティー の推進につ
きまして は、従前 以上の 支援をし 、市民が 固いきず なで結ば れ、心の 和が広 がりを持っ
た市民の一体性の確立をいたす点について、柳田市長の所見を伺いたいと思います。
演壇に おける質 問は簡 単にいた しますが 、再質問 は長くな ると思い ますの で、よろし
くお願いを申し上げたいと思います。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長 (柳田弘 君)
そ れでは 、阿部議 員のご質 問にお答 えします が、その 前に、大変励
ましをいただきましてありがとうございます。
最初の 新市にお いての 統一調整 する内容 について お答えし ますが、 合併前 の事務事業
すり合わ せ作業に おいて 統一調整 を図る事 務事業な ど、新市 で調整を 要する 事項につい
て は 、 新 市 ス タ ー ト と と も に 整 理 を 進 め 、 5 月 に は 約 350項 目 を 各 課 単 位 に 分 類 し 検 討
を進めてまいりました。
検討事項の中でも事務的に調整できる内容については、その都度行政事務に反映させ、
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事務事業の円滑な執行と住民サービスに努めてきたところであります。
また、 合併によ る激変 緩和とし て、それ ぞれの地 域ごとに 実施され ている 施策につい
ては、新 市一体性 の観点 から、特 にその必 要性など について 総合支所 の担当 者とも十分
に協議を重ね、方向性を検討しているところであります。
現在、 平成18年度 予算編成 に向け、 各課にお ける細か い調整を 行って いるとこ ろであ
り、今後 、財政面 も考慮 しながら 、関係機 関などと も協議を 図り、対 応して まいりたい
と考えておりますので、ご理解ご協力をお願いいたします。
次に、2つ目の地域コミュニティーの推進についてであります。
新市の 誕生に伴 い、住 民の一体 性の醸成 は喫緊の 課題であ ることは 、ご質 問にあった
とおりで あります 。広範 となった 行政区域 の中にあ って、今 後地域を 支える のは人と人
との連携 、そして 行政と 住民に最 も身近な 自治組織 との強い パートナ ーシッ プであると
考えてお り、新市 として の速やか な一体感 の醸成と 均衡ある 発展を図 るため にも、自治
組織の支援策について検討を重ねているところであります。
また、 開かれた 市政を 確立する ためにも 情報の共 有化を一 層推進し 、各施 策の企画、
立案、研 修、実践 などの プロセス へも積極 的に参画 できる体 制を整備 する必 要性を強く
感じております。
旧来の 町内会を 単位と する自治 組織はも ちろん、 ボランテ ィアやN POな どの諸団体
との連携 、ネット ワーク 化を確立 し、きず なと心の 和がより 強固なも のとな るよう福祉
・健康・ 教育・産 業あら ゆるジャ ンルを通 し、新市 にふさわ しいスタ イルの 構築を目指
す努力をしてまいります。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
○66 番(阿部 一雄君)
66番阿部一雄君、再質問ありませんか。66番阿部一雄君。
第1 点の新市 において 統一、調 整すると いう事項 が昨日の髙橋
議 員 さ ん の 質 問 に お 答 え に な ら れ て お り ま す よ う に 350項 目 が あ っ た と 。 今 日 で は、
残ってお るのが約 60の項目で あると、 こういう ようにご 説明をい ただき ました。 合併協
議会の委 員の一人 といた しまして 、非常に 市民の皆 さんに申 しわけな いなと 、こういう
ように心に残っておる問題が、やはり私にとりましてはこの問題なんであります。
しかし ながら、 この統 一、調整 というも のが、ど のように 行われて 、どの 項目がどう
なったの かという 情報公 開、ある いは情報 の共有と いうよう に、ただ いま市 長がお話し
されましたが、何もわかる機会がない。そして、行政というものがどんどん進んでいく、
各総合支 所の中で も、や はり大変 な戸惑い も出るだ ろうし、 もう少し 協議を していただ
ければな というよ うな思 いも多分 にあるだ ろうと思 うわけで あります が、新 市において
統一をす る、調整 をする という約 束事でご ざいます から、各 自治区の 区長に も総合支所
長にも特 別相談し なくて もよいと いうよう な内容だ とは思い ますが、 やはり 合併の原点
は新設対 等であっ たんで あります 。こうい うことの 統一調整 というも のは、 やはり1市
7町の意 見も今日 に至り ましても やはりよ く吸い上 げながら やってい ただけ ればなとい
うのは、 私たち協 議会委 員の意見 なんであ ります。 特に議会 議員の一 人とい たしまして
は、どう いうよう になり ましたと 聞かれて も返答の しようが ない、住 民の皆 さんの質問
に答えら れない、 これで は大変申 しわけな い気持ち でいっぱ いなんで ありま すから、齋
藤議長に もお願い を申し 上げたい 。この統 一、調整 項目の確 認をされ て、現 在終了した
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もの、こ れらにつ いては 、このよ うになり ましたと いうよう に情報の 開示が できるよう
に、手続 き等やら なくと も資料と して配付 できるの であれば 、私たち に配付 をしていた
だくよう にお願い を申し 上げたい 。これを どうか実 現をして いただき たいと 思います。
今後の 60、 この残 った項目 、大変な 重要な事 柄である のかもし れませ ん。それ らにつ
いての調 整、統一 、これ らの内容 について も同様の 取り扱い をしてい ただき たいと思い
ます。こ れは柳田 市長に お伺いい たします が、私た ち原点に ありまし た合併 協議会の一
人であり ますから 、最後 まできち んとした 説明のつ くような 内容の調 整、統 一を図って
いただきたい、この点についてまずお答えをいただきたいと思います。
○議長(齋藤栄一君)
○市長 (柳田弘 君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
そ れでは 阿部議員 の再質問 にお答え しますが 、合併協 議会において
新市にお いて調整 する、 その項目 について 、まだ残 っている わけであ ります が、合併協
議会では大変阿部さんからご意見を賜りまして、そうした思いが大変あると思いますし、
また、市 民におい てもあ んなにた くさんあ った項目 はどうい うふうに なった のかと、知
りたいと いう気持 ちも十 分わかり ます。そ ういう意 味では、 これから も当然 それぞれの
町の抱え ているよ うな問 題、どう なってい るのかと 。ですか ら、その 今、由 利本荘市が
できたわ けでござ います ので、我 が町はど うなって るとかそ ういうふ うな垣 根を取り外
してです ね、由利 本荘市 のその姿 というも のを、や はりこの 調整の中 で見出 していかな
きゃなら ないなと いうふ うにも思 います。 それで、 これから 十分その 努力を してまいり
ますが、 合併協議 会のと きの幹事 長である 助役がお りますの で、助役 の方か らも補足し
て説明をさせます。
○議長(齋藤栄一君)
鷹照助役。
○助役 (鷹照賢 隆君)
阿部さ んの再質 問につい て、旧合 併協議会 の幹事長 として務めて
まいりま した立場 上から 、由利本 荘市の助 役として も痛切に 責任を感 じてい るところで
ございま すのでお 答え申 し上げた いと思い ますが、 今議会の 終了まで に、今 までに統一
された項 目につき まして 、詳細に わたって 議員の皆 様方に資 料として 提出し ていきたい
と思います。
それか ら、今後 、予算 を通して でないと なかなか 決められ ないとか そうい うものがご
ざいます し、そう いう内 容に、今 後の進行 状況につ きまして も、でき るだけ 詳しい内容
でお知らせ申し上げたいと思いますので、ご了解お願いしたいと思います。
○議長(齋藤栄一君)
○66 番(阿部 一雄君)
66番阿部一雄君、再々質問ありませんか。66番阿部一雄君。
大変 前向きの ご答弁を いただき ましてあ りがとう ございます。
この新市 において 統一、 調整をさ れる、こ ういう過 程の中で 6月の議 会にお かれまして
柳田市長から建設業界から指名の一本化をという要望があるという説明がございました。
この議会 の2日の 日の柳 田市長の 諸般の報 告の中で 、中央要 望に関す る報告 がありまし
た。その 中で、従 来は( 仮称)松 ヶ崎亀田 インター というよ うに要望 してま いりました
インターは、松ヶ崎インターという…。
○議長(齋藤栄一君)
○66番(阿部一雄君)
阿部議員。
今その統一、調整のことにかかわる質問してるんですよ。
という のがござ いまし た。昨日 の一般質 問に対し まして観 光イベン ト、花 火等に対し
ましては 、観光協 会と協 議をいた しながら 、あちこ ちでやる よりも一 つでや った方がよ
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いという ような感 じの受 け取り、 私はそう いうふう にも受け 取れるの かなと 思いました
答弁がありました。統一、調整という名のもとで新市において地域のイベントや地名や、
それぞれ の心の中 に欠か せない歴 史的なも のが中心 志向とい う形でな くなっ ていくのか
なと、そ れが統一 、調整 なのかな という思 いも私の 心の中に 深く刻ま れてお りまして、
やはり1 市7町、 みんな よくなる ように、 喜んでい ただける ように、 市長が そういうお
話をなされますような各地域に対する細やかな気配りは忘れないでやっていただきたい、
こういうように思います。
地域コミュニティーについて再度…。
○議長 (齋藤栄 一君)
再質問 でわから ない点が 再々質問 ですから 、こっち になれば再質
問になります、地域コミュニティーは。ですから、1番についてだけ再々質問できます。
2番は再 質問にな ります 、さっき 言わなか ったので 。2つ言 った場合 は2つ とも再々質
問できま すけれど も、1 つの件に ついてだ け再質問 しました ので、再 々質問 は1番だけ
許しますので。
○66 番(阿部 一雄君)
そう すればこ の次、2 点目はい いですか 。これ、 開会前に議会
の事務局 長に私確 認して あるんで すよ。項 目別の再 質問はだ めだと。 一遍で 2回しかや
れないんですから、というように言われましたから私は今続けてやっているんです。
○議長(齋藤栄一君)
暫時休憩します。
午前11時35分
休
憩
……… ………… ………… ……… ………… ………… ………… ………… ………… ………………
午前11時36分
○議長(齋藤栄一君)
再
開
休憩前に引き続き、再開します。
はい、どうぞ。
○66 番(阿部 一雄君)
私は 、まだ地 域コミュ ニティー に対する 再質問は いたしており
ません。さっき議長できるって言いましたでしょう。
○議長(齋藤栄一君)
また、暫時休憩します。
午前11時37分
休
憩
……… ………… ………… ……… ………… ………… ………… ………… ………… ………………
午前11時38分
○議長(齋藤栄一君)
再
開
再開いたします。
66番阿部議 員、最 初の、い わゆる統 一、調整 、この件 について の質問 でなけれ ば終わ
りますが、よろしいですか。はい、66番。
○66番(阿部一雄君)
○議長(齋藤栄一君)
最初の件については、ありません。
以上で66番阿部一雄君の一般質問は終了します。
この際、午後1時まで休憩いたします。
午前11時40分
休
憩
……… ………… ………… ……… ………… ………… ………… ………… ………… ………………
午後
○議長(齋藤栄一君)
1時00分
再
開
休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
113番佐藤栄吉君の発言を許します。113番佐藤栄吉君。
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【113番(佐藤栄吉君)登壇】
○113番(佐藤栄吉君)
113番 、 日 本 共 産 党 の 佐 藤 栄 吉 で す 。 前 回 も 、 6 月 議 会 に お
いても生 活保護の 問題で 質問をし ましたけ れども、 今回も市 民からの 要望も あり、生活
保護問題について皆さんに訴えたいと思います。
昨日も 高橋議員 が生活 保護につ いて訴え がありま した。私 からは、 この憲 法25条につ
いて、どのように理解して対応を考えて指導しているのか伺いたいと思います。
近年、 政府は財 政難を 理由に老 齢加算な どの減額 などを行 い、生活 保護世 帯は難儀を
しています。市長に生活保護法と生活保護世帯に対する対応について伺います。
生活保護法には、第1条に「この法律は、日本国憲法第25条に規定する理念に基づき、
国が生活 に困窮す るすべ ての国民 に対し、 その困窮 の程度に 応じ、必 要な保 護を行い、
その最低 限の生活 を保障 するとと もに、そ の自立を 助長する ことを目 的とす る。」この
「その自立を助長することを目的とする」ということが一番大きな問題です。
第2条 に「すべ て国民 は、この 法律の定 める要件 を満たす 限り、こ の法律 による保護
を差別なく平等に受けることができる。」
第3条 に「この 法律に より保障 される最 低限度の 生活は、 健康で文 化的な 生活水準を
維持する ことがで きるも のでなけ ればなら ない。」 とありま す。生活 保護と は、働いて
いるかど うかにか かわり なく、生 活に困っ たとき、 国民のだ れもが憲 法第25条や 生活保
護法などに基づく権利として請求できる制度です。
現在の 生活保護 法は、 第二次世 界大戦の 後、世界 的な生存 権、保障 制度の 確立運動の
流れと国 民の民主 主義と 暮らしを 守る要求 と運動の 中で、終 戦から5 年後、 1950年に で
きました 。生活苦 や貧困 、病気は 個人の責 任ではな く、政府 の低賃金 政策や 健康・医療
・福祉政策、労働政策など社会的要因によるものです。
生活保 護法は、 こうし た社会的 原因によ る生活苦 から、国 の責任で 国民の 生活を守る
ことを目 的として つくら れました 。このこ とから不 十分な面 を持ちな がらも 生活保護基
準は、少 なくとも 国が定 めた国民 の健康で 文化的な 最低限の 生活に必 要な生 活費の基準
となっています。
また、 国はすべ ての生 活の面に ついて社 会福祉、 社会保障 及び公衆 衛生の 向上及び増
進に努めなければならないとあります。
そこで、保護世帯に対する生活面の指導はどのようになっているか伺います。
秋田県 内の中で も旧本 荘市は、 他の市町 村の保護 世帯とは 大きな温 度差が あると聞い
ています 。合併前 の旧7 町は県の 福祉事務 所が担当 していた ために、 比較的 良心的な対
応をして いたよう です。 ケースワ ーカーの 仕事もい ろいろ感 情も入り 、大変 とは思いま
すが、現在どのように指導しているのか伺いたいと思います。
例とし て、先ほ ど例と して私が 意見を聞 いた中で は、保護 世帯から 次のよ うな苦情が
寄せられています。
1つは、市の職員に「税金をくれてやっているんだ」と言われた。
2つ目 に、子供 の前で は「高校 の入学資 金は国か ら出るよ うになっ たので 安心するよ
うに」と 言いなが ら、親 に対して は「高校 に入れる のは贅沢 だ」と言 われた そうです。
現在、中 学校を卒 業して 就職して いる子供 は数える ほどしか おりませ ん。高 校入学は義
務化していると同じです。
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3つ目 に、緊急 時に使 える保険 証を渡し ておりな がら「絶 対に使っ てはな らない」と
言われ、風邪をひいてもお医者さんに行けなかった。
4つ目 に、「仕 事をし ろ、仕事 をしろ」 と訪問の たびごと に言われ る。一 般の人も仕
事がないのに、病人にできる仕事はそう簡単に見つかるものではありません。
また、 高校生に 対して 、保護の 高校生に 対してア ルバイト を強要さ れた。 しかもその
分、保護費から差し引かれた。高校生は本来、勉強が仕事だと思います。
5つ目 に、急用 のとき 知人から 車を借り て乗りた いが、「 借りて乗 っても だめだ」と
言われた。「本荘市から東由利までなら自転車で行け」という暴言まで言われたって
言ってます。
また、「特定政党の機関紙を読むな」と言われたというふうなことまであります。
このように話を聞いていると、信じられないようなことが平気で言われている。昨日、
市長 の答弁で 、合併後 に現在 の保護世 帯は429世帯 で576人と のこと ですが、 このよう な
非人道的 な対応状 況があ ったこと を市長は ご存じで しょうか 、伺いた いと思 います。特
に高校生 に対して アルバ イトの強 要など、 また、急 用時の車 の借り入 れ乗用 もだめなの
か。制度の説明などは口頭だけではなく、文書で丁重に説明することが必要ではないか。
保護世帯 を見下し た対応 はやめる べきと思 うが、ま た、特定 政党の機 関紙を 読むなとは
どういうことなのか、その点を伺いたいと思います。
最後に 、多くの 市の職 員は、市 民に対し てサービ ス向上に 努力し、 市民の 対話にも気
を遣って いること とは思 います。 しかし、 一部にこ のような 対応をす る職員 がいるとす
れば、市 の職員全 体のイ メージが 損なわれ 、特に生 活保護を 担当する 職員は 、生活苦で
苦しんで いる世帯 を保護 、援助す る部署で す。あれ もだめ、 これもだ めとい ういじめで
はなく、 どう援助 したら 自立がで きるか、 思いやり をもって 対応する ことが 必要ではな
いでしょ うか。職 員の指 導を徹底 するよう 望みます 。市長の お考えを 伺いた いと思いま
す。
第2に、教育問題について。
7月26日、 教育民 生常任委 員会で本 荘東中学 校、また 由利小学 校など 各学校を 訪問、
視察しま したけれ ども、 その中で いろいろ 感じた点 もあった ので、今 回一般 質問いたし
ます。
小中学 校の修繕 、建て かえは、 どのよう な年次計 画を持っ ているの か、そ の考え方を
伺いたいと思います。
由利本 荘市にお いて緊 急に修繕 が必要な 学校は、 市の整備 事業に小 学校6 校、中学校
3 校 と あ る が 、 他 に も 必 要 と 考 え る 小 中 学 校 は あ る の か な い の か 。 整 備 事 業 に は 129億
3,176万 2,000円 と あるが 、修繕が 必要な学 校名と建 設後何年 で老朽 化したの か、塩害 の
被害など もあるが 、具体 的な例を 挙げ、修 繕の必要 な場所は どこか、 修繕後 何年は大丈
夫だと考えられるのか。
2つ目 に、建て かえ計 画がある 学校は、 建設後何 年になっ ているの か。今 後の建てか
えの計画を学校名を挙げて報告してもらいたいと思います。
第2、 教科書採 択はど のように 論議され たのか、 結果はど のように なった のか伺いま
す。
県教育 委員会が 中学校 の教科書 採択につ いて、市 町村教育 委員会に 対して 採択にかか
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わる内容 の非公開 を求め る文書を 出したこ とについ て、また 、団体か らも教 科書採択に
かかわる要請書も提出されているが、どのように取り扱われ、論議されたのか。
1つは 、歴史教 科書な どの採択 問題が注 目され、 全国的に は教育委 員会の 会合を公開
している 中、県教 育委員 会より8 月31日まで非 公開とす るよう依 頼する 文書を由 利本荘
市教育委員会にも送付されていると思うが、どう取り扱ったのか。
新しい 教科書を つくる 会発行の 歴史教科 書は、日 本の近代 史、現代 史の根 本問題につ
いて、日 本の未来 を担う 子供たち に日本は 正しい戦 争を行っ たとまっ たく正 反対の考え
を教え込 むことを 目的に したもの です。つ くる会は 、政治家 を使って 上から の圧力で採
択させよ うとして います 。日本が アジア諸 国民に多 大な被害 を与えた 侵略戦 争と植民地
支配につ いて、き っぱり とした反 省をし、 その誤り を清算す ることは 、日本 がアジアの
中で生き ていくた めの絶 対条件と でも言う べき問題 です。こ れは歴史 観が違 うなどの口
実でごま かせる問 題では ありませ ん。米新 聞全国紙 USAト ゥデーと いうの が6月23日
付で特集 を組んで おりま す。「東 京の神社 がアジア 中の怒り の的」と 題する 記事を大き
く掲載し 、「小泉 首相の 靖国参拝 が、日本 に占領・ じゅうり んされた 国民を 怒らせ、日
本外交の 最大の問 題にな っている 」と指摘 しました 。同記事 は、「靖 国神社 がアジアの
最大の紛 争地の一 つだ」 と切り出 し、「過 去の記憶 が問題を 起こして いる。 数十年前に
日本帝国 軍に占領 され、 じゅうり んされた 中国、韓 国その他 のアジア 諸国民 は、小泉首
相の挑戦 的な靖国 参拝が 、血塗ら れた過去 への反省 を示すこ とを日本 が拒否 しているこ
との象徴 であると みてい る」と指 摘。また 、「A級 戦犯をひ そかに合 祀した ことが戦中
の日本の 残虐な行 為をも み消そう とする教 科書と相 まって、 アジア中 の神経 を逆なでし
ている」 と指摘し ていま す。私た ちが選ん だ市の教 育委員の 皆さんは 、歴史 観が違うと
は言わな いと思い ますが 、新しい 教科書を つくる会 について 論議され たのか どうか、論
議の内容 は8月何 日に開 かれたか 、また、 魁新報で 県教育委 員会の非 公開文 書が明らか
になった 時点で教 育委員 会は開か れたのか どうか。 県内でも 秋田市、 大館市 で公開して
いるが、由利本荘市は何ゆえ公開しなかったのか、この点について伺いたいと思います。
以上で質問を終わります。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
佐藤議員のご質問にお答えします。
最初に 生活保護 につい てでござ いますが 、由利本 荘市の発 足に伴い 、由利 福祉事務所
から 172世帯の移 管を受け 、合併時 には保 護世帯の 総数は429世帯と なりまし たが、7 月
末時点でも429世帯で、横ばいの状態にあります。
生活保 護法では 、合併 により所 管する福 祉事務所 は変更さ れますが 、給付 の内容、手
続きなど には何ら 変わり はありま せん。今 後とも、 生活保護 制度の目 的であ る最低限度
の生活の 保障と自 立の助 長を実現 できるよ う、保護 世帯に対 して、よ り適切 な指導・援
助をすることが重要であると考えます。
この指 導・援助 は、原 則として 訪問調査 などの際 に対話を 通じて行 うもの ですが、あ
くまでも 対象とな る世帯 との信頼 関係の上 に立ち、 受給者の 人格を尊 重して 行うもので
あります。
佐藤議 員がご指 摘され た保護世 帯からの 苦情につ きまして は、地方 公務員 法上の守秘
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義務もあ るため、 詳細に わたり、 その経緯 ・内容等 まで言及 すること はでき ませんが、
担当職員から聞き取りした結果では、このような発言の事実を確認することはできま
せんでした。
当該世 帯の抱え る課題 が深刻な ものであ るほど自 立助長を 目指して 行われ る指導・援
助に対す る受けと め方が 、さまざ まなもの になるで あろうこ とは容易 に推測 されます。
それゆえ 、生活保 護の担 当者に限 らず、市 民への応 対は、親 切、丁寧 かつ誤 解を招く表
現を避けるよう、今後とも職員への指導を続けてまいります。
次に、大きい2の教育問題については、教育長がお答えいたします。
以上であります。
○議長(齋藤栄一君)
佐々田教育長。
【教育長(佐々田亨三君)登壇】
○教育長(佐々田亨三君)
佐藤栄吉議員の教育委員会関係のご質問にお答えいたします。
初めに 、2の教 育問題 について の(1) 小中学校 の修繕・ 建てかえ はどの ような年次
計画をも っている のか考 えはにつ いてでご ざいます が、いわ ゆる新市 まちづ くり計画の
中で 、学 校施設整 備事業と して129億3,100万円の事 業費を計 上いた しており 、その中 で
小学校で は、矢島 小学校 、亀田小 学校、道 川小学校 、西目小 学校、川 内小学 校、笹子小
学校の6 校、また 中学校 は、本荘 南中学校 、矢島中 学校と、 この4月 に開校 しました本
荘東中学 校の3校 を主な 整備校と 位置づけ ており、 このほか の学校に つきま しては、年
次計画により、修繕や建築設備の大規模改修等を行う予定でおります。
学校施 設の老朽 化は沿 岸部、山 間部等の 建設場所 によって 異なりま すが、 特に沿岸部
では塩害 や風雨に さらさ れる外壁 、屋上な ど、また 、校舎内 では給排 水設備 やボイラー
機器等に 修繕を要 する場 合が多く なってお ります。 これらの 改修や修 繕の場 合、相当年
数の耐久 性がある 工法で 対処して おり、緊 急性の高 い施設か ら順次対 応いた しておりま
す。
なお、 建てかえ 予定の 校舎とし ては、本 荘南中学 校、矢島 中学校、 西目小 学校、川内
小学校の4校を計画しており、これらは建築後39年から49年を経過しております。
今後、 財源調整 を図り ながら、 安全で快 適な学校 施設整備 の充実に 努めて まいります
ので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、2の(2)の教科書採択は、どのように論議されたのか、結果はどのように
なったか というこ とにつ いてでご ざいます が、義務 教育諸学 校の教科 書図書 の無償措置
に関する 法律によ り、市 町村立中 学校の教 科書採択 は、採択 単位とな る採択 地区での協
議を受け 、市町村 教育委 員会が採 択期限の 8月31日まで 正式に決 めるこ ととなっ ており
ました。
本市は 、本荘由 利採択 地区に属 しており ますので 、仁賀保 町、金浦 町、象 潟町の1市
3 町 の 教 育 委 員 会 で 教 科 用 図 書 採 択 地 区 協 議 会 を 設 立 し 、 教 科 書 の 閲 覧 期 間 を 設 け、
アンケー ト調査を 行い、 広く地域 や保護者 などのご 意見や要 請等を十 分に参 考にし、公
正かつ適正に採択をいたしました。
なお、 採択協議 会や委 員会を非 公開にい たしまし た理由は 、各委員 が真摯 に、より本
音で話し合える環境を保ちたいとの願いからでございます。
また、 県教育委 員会か ら8月31日ま で非公開 とするよ うにとい う依頼 文が送付 されま
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したが、 この件に つきま しては、 本地区の 採択協議 会では、 県教育委 員会の 指示に従っ
たという よりも、 8月31日ま では公開 しないこ とを既に 話し合っ ており ましたの で、7
月14日付のあ る新聞 にも「県 教育委員 会の指示 には関係 がない」 旨の発 表をいた したと
ころでございました。
いずれ にいたし まして も、由利 本荘市の 生徒の実 態や学力 向上の観 点、各 地域の実情
等を十分 に考慮し ながら 、公正か つ適正に 採択をい たしまし たので、 何とぞ ご理解をい
ただきたいと存じます。
○議長(齋藤栄一君)
113番佐藤栄吉君、再質問ありませんか。113番佐藤栄吉君。
○11 3番(佐 藤栄吉君 )
第 1点は、 生活保護 の問題で すけれど も、私の 質問にもあっ
たけれど も、急用 時の車 両の借り 入れ、こ の問題な んかは県 の方では 急用時 とかそうい
う関係は 認めてい るよう ですけれ ども、こ の問題に ついては 、ここで はやは りだめだと
いうこと でしょう か。や はりこれ は最低限 でもでき るという ふうにし てもら いたいと思
いますので、その点まず1点。
それか ら、教育 関係の 問題です けれども 、先ほど 教育長か らありま したけ れども、8
月31日、ここ の由利 本荘地域 の委員会 では8月 31日 までは採 択する ようにと いうよう な
ことであ ったので という ことでし たけれど も、そう いうこと でその文 書につ いては関係
ないとい うふうな 、そう いう判断 をなされ たという 答弁であ りますが 、この 点はあれで
すか、私の質問では8月何日にこの委員会が開かれたのか、まだ公開してないけれども、
これは何日にやられるのか、その点を教えてもらいたいと思います。
○議長(齋藤栄一君)
○市長(柳田弘君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
生活保護の件につきましては、部長からお答えさせます。
また、後段の教育問題については、教育長からお答えいたします。
○議長(齋藤栄一君)
豊島福祉保健部長。
○福祉 保健部長 (豊島一 郎君)
急用時 の車の借 り入れ乗 用もだめ なのかと いうふうな質
問でござ いますが 、被保 護世帯の 中で、例 えば病気 が発生し た場合な どは救 急車の利用
も可能で あると考 えられ ます。ま た、緊急 時の車の 借り入れ につきま しては 、内容によ
りましてはやむを得ない場合もありますので、全面的に否定するものではございません。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
佐々田教育長。
○教育長(佐々田亨三君)
お答え申し上げます。
7月19日に 採択地 区協議会 を開いて おりまし て、その 席で確認 し合っ てござい ます。
○議長(齋藤栄一君)
113番佐藤栄吉君、再々質問ありませんか。113番佐藤栄吉君。
○11 3番(佐 藤栄吉君 )
今 まだ教科 書の採択 の問題、 公表され てないよ うですが、こ
れは何日に予定していますか。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。佐々田教育長。
○教育長(佐々田亨三君)
お答え申し上げます。
県への 報告を待 ってお りますの で、県の 報告と同 じように 、請求さ れると 公開すると
いう手順になる予定でございます。
○議長(齋藤栄一君)
以上で113番佐藤栄吉君の一般質問を終了します。
次に、106番小林隆君の発言を許します。106番小林隆君。
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【106番(小林隆君)登壇】
○10 6番(小 林隆君)
6月 定例議会 で一般質 問の機会 をいただ きました ので、皆さん
にあまり 迷惑をか けない ように12月に 行おうか なと思っ ておりま したが 、雲行き が大変
怪しくな り、その 機会が 訪れない 可能性が あります ので、き ょう3点 ほどご 質問申し上
げ、市長のご見解を伺いたいと思います。
高齢化 が大変進 んでお ります。 ご多分に 漏れず私 の町内も 高齢者の 世帯、 それから独
居老人の 世帯が周 辺にた くさんあ ります。 そのご高 齢者の方 々の大半 が、病 気をされま
すと由利 組合総合 病院の 方にお世 話になる わけです 。その方 々から大 変交通 の便がよく
ない、平 たく言う とバス での直行 便がない ために、 乗りかえ 、乗りか えとい うふうなこ
とが強要 されまし て、交 通弱者の 高齢者の 方々にと っては、 大変魅力 的な病 院であるけ
れども使 いごたえ がいま 一つであ ると、そ の面から 、こうい う要望が ござい ます。それ
に伴って解決策としては、駅はそばにあるわけですから、その駅から電車に乗りまして、
本荘北駅なるものがあれば大変便利だと、そういうご高齢者の方々の要望を受けまして、
実は車で 川口周辺 を踏査 いたしま した。要 望を受け て感じた ことは、 私ども 岩城地域に
は岩城み なと駅と いう、 つい最近 、新駅が できまし て、バリ アフリー で、高 齢者の方や
身体障害 者の方に は大変 好評です 。交通弱 者の要望 と現状を 調査して 現地を 見て特に感
じたわけ ですが、 さらに 本荘北駅 の必要性 はまだ別 にあるな というこ とを強 く感じまし
た。と申 しますの は、川 口地区を 中心とす る旧本荘 市の市街 地北部は 、由利 組合総合病
院の移転 進出で大 きく発 展してお ります。 あわせて 県立大学 や由利高 等学校 等、その学
生等によ ります学 園都市 的な機能 も加わり 、商工業 、住宅団 地等が年 々拡大 しておりま
す。まさ に合併に より、 今までは 本荘市の 北の外れ であった ものが、 今度は 岩谷から川
口まで広 大な市街 地形成 可能な平 坦地が続 いたわけ です。行 政区の域 が、行 政ラインが
取り払わ れたこと によっ て、あの 地区の可 能性とい うふうな ものは飛 躍的に 発展したな
という感じを受けております。きのうも真っすぐ国道7号をまいらないで川口地区を
通ってこ の議場に まいり ましたけ れども、 なおその 感を強く しており ます。 岩谷の体育
館 や 各 施 設 、 そ し て 国 道 105号 の 大 曲 か ら の 高 規 格 道 路 、 そ れ に ジ ャ ン ク シ ョ ン す る 日
沿道、イ ンター、 これら の交通関 係の要所 となり、 企業にと っても大 変魅力 的な地区に
な っ て い く の で は な か ろ う か な と 、 こ う 感 じ ま し た 。 行 政 は 100年 先 を 読 ん で 都 市 計 画
を立案す るべきで すが、 医療の中 核となる 由利組合 総合病院 がマイカ ーを持 たない交通
弱者にと って通院 が不便 で、弱者 にやさし いまちづ くりは少 子高齢化 の必須 要件だと私
は思いま す。あわ せて、 由利本荘 市の人口 対策、こ れを視野 に入れま して、 パークアン
ドライド方式の新駅の新設を考えるお考えはないか、お伺い申し上げます。
続きま して、こ れもJ R関係の 質問です が、烏沼 環状線と いう路線 が岩城 地域にござ
います。 これは秋 田厚生 年金休暇 センター から国立 病院機構 あきた病 院に結 び国道7号
に連結す る主要な 道路で あります 。さらに この周辺 にありま す緑ヶ丘 町内、 勝手部落、
上 新 谷 部 落 の 市 民 約 1,000人 が J R の 鉄 道 を 横 断 し な い で 、 踏 切 を 越 え な い で 国 道 7 号
に越える 安全と安 心につ ながる道 路であっ たわけで す。しか し、この 路線の 改良には勝
手川河口 に隣接す るJR の路線の アンダー をくりぬ くという 工事が必 要であ ります。旧
岩 城 町 で は 、 こ の 調 査 費 に 約 2,000万 円 余 の 巨 費 を 投 じ て 計 画 い た し ま し た 。 そ れ に も
かかわら ずJRの 線路整 備課の方 から、高 さが取れ ない、し たがって 工事は 認められな
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いと言わ れただけ でこれ を取りや めにした 経緯がご ざいます 。議会に も報告 がありまし
た。確か に規定は 路面か らの高さ が4メー トル70必要な わけです 。しか し、国土 交通省
の東北整 備課では 、その 前にガー ドを設置 し、保護 し、ロー カルルー ルで一 般車両が通
過できれ ばよいの ではな いかとい う見解を 示してお りました 。JR路 線のア ンダー工事
は、国土 交通省の 勝手川 橋の整備 工事が着 手されれ ば、さら に困難な ものに なり、これ
は時間と の競争と いった 側面もご ざいます 。私はこ の路線の 整備なく しては 、今現在整
備を行っております秋田厚生年金休暇センターと国立病院機構あきた病院の間の改良も、
ただ、例 えるなら ば蛇が 何か卵で ものんだ ような形 で、途中 だけが改 良され て、その端
ができて ないので はまっ たく意味 がないと 、こう思 います。 この路線 の整備 なくして秋
田厚生年 金休暇セ ンター や国立病 院機構あ きた病院 の安定的 な発展も 、周辺 地区の、特
に J R の 東 側 、 こ の 土 地 利 用 も 大 き く 後 退 す る と 想 定 い た し ま す 。 約 2,000万 円 余 の 血
税を、こ のままで は死に 金にし、 JRから 断られた だけで断 念します との当 時の執行部
の説明に 私はその とき強 く抗議い たしまし た。しか し、合併 直前で浮 き足立 った雰囲気
に飲まれ 、うやむ やのう ちに今日 に至って おります 。私ども 、私の尊 敬する 前川旧岩城
町名誉町 民は、町 長時代 に岩城町 の役場の 合い言葉 として「 だめだと 言われ たときから
君たち仕 事が始ま るんだ よ」こう いうこと を言って こられま したので 、私は このJRか
らだめだ と言われ たとき 、執行部 、あるい は役場全 体が一丸 となって このJ Rアンダー
に対して 取り組ん でいた だけるも のと思っ ていまし たが、誠 に残念な 形で断 念という報
告をいた だいて、 まだ承 服できな いので、 今日の質 問という ことにな りまし た。規定外
の既得権 的なケー スとし ては、1 キロ以内 に道川小 学校前の ガードな ど2件 の事例がご
ざ い ま す 。 既 に 先 ほ ど 言 い ま し た 4.7メ ー ト ル の そ の 高 さ よ り も 低 い も の 、 も う 既 に 2
つのガードがある。それが既得権としてあるんです。したがって、国土交通省がおっ
しゃるよ うに、ロ ーカル ルールと してそれ をJRが 認めてく れないと いう絶 対的なもの
では私は ないと思 うんで す。JR は昔、国 鉄と言わ れました 。したが って、 公共性の非
常に高い 企業です 。地域 から遊離 した形で この鉄道 事業とい うふうな ものは できない。
したがっ て、特に 由利本 荘市との 連携とい うふうな ものから するなら ば、こ れは可能で
はなかろ うかとい うこと で、この ことにつ きまして 市長さん はどうお 考えに なるのか、
ご見解をお伺いいたします。
最後は 6月定例 議会で 一般質問 をいたし まして、 市長さん におかれ ては、 私と同一の
見解であ るこの秋 田厚生 年金休暇 センター の存続に かけての 問題につ いて、 まったく意
を強くし ていると ころで ございま す。あれ から3カ 月が経過 いたしま した。 国では10月
に整理機 構を立ち 上げて 、施設の 売却に向 けて動き 出そうと しており ます。 この法律の
附帯決議 に、「売 却に当 たっては 地元自治 体とも事 前に相談 すること 。施設 の職員等の
雇用に十 分配慮す ること 。」とご ざいまし た。今ま でこの3 カ月、国 から何 らかの打診
がありましたでしょうか、お伺いします。
また、 独立行政 法人年 金・健康 保険福祉 施設整理 機構が10月に 立ち上 がるとす れば、
早急に売却問題が浮上してまいります。秋田厚生年金休暇センターは、体育館、プール、
ス ケ ー ト 場 、 客 室 66室 、 定 員 213名 、 そ の ほ か 会 議 室 や レ ス ト ラ ン 、 大 浴 場 、 加 え て グ
ラウンド 、テニス コート 6面、ド ッグラン ドなど敷 地の面積 約20町歩、 当時は55億円 で
つくられましたけれども、それからリニューアルやら拡大を続け、今求めるとすれば
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100億 円 は 優 に 下 ら な い と 私 は 想 定 し ま す 。 新 し く 建 て る と す れ ば 、 こ れ だ け の 施 設 が
今手をこ まねいて いると 由利本荘 市からな くなる可 能性も否 定できま せん。 私は、意見
を求められてからではなくて、由利本荘市として市政発展のため、秋田厚生年金休暇
センター をどう位 置づけ 、どのよ うな運営 形態がよ いのか、 事前に話 し合い 、県と市、
そしてセ ンターや 関連団 体が合意 形成をし ておくべ きと思い ますが、 市長の ご見解をお
伺いいたします。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
小林議員のご質問にお答えします。
初めに 、1のJ R東日 本旅客鉄 道と連携 する2事 業の計画 と実施を 、の( 1)であり
ま す が 、 本 荘 北 駅 の 新 設 に つ い て お 答 え し ま す が 、 当 該 南 内 越 地 区 は 、 国 道 105号 の 開
通に伴う 宅地化や 県立由 利高等学 校、由利 組合総合 病院の同 地区への 移転な どにより、
20数 年 間で人 口が約1.8倍 、世帯数 で約2.7倍と著し い発展を 見てお り、さら には県立 大
学の開学 などで市 街化が 進展し学 生街とし てもにぎ わいを見 せており ますが 、同地区へ
のJR羽 越線新駅 の設置 につきま しては、 旧本荘市 において も何度か 提案の あった事項
であります。
ご案内 のとおり JR東 日本にお ける新駅 の設置に つきまし ては、採 算性や 将来にわた
る乗降客 数、さら には設 置場所付 近の安全 性など厳 しい条件 を総合的 に検討 した上での
判断となるほか、駅舎やホーム、取りつけ道路などの建設費が地元負担となることから、
市といたしましては、かなりの財政負担が強いられてまいります。
参考ま でに、平 成13年に新 設竣工し ておりま す岩城み なと駅に おきま しては、 単線区
間でありますがホーム建設の負担金が約7,000万円となっております。
さらに 、パーク アンド ライド方 式となり ますと駐 車利用台 数の把握 、駐車 場用地の確
保や整備など検討課題が多く見られます。
現在、 由利組合 総合病 院等への 交通アク セスにつ いては、 羽後交通 株式会 社の協力を
得ながら 、市民が 不便の ないよう ダイヤを 確立して いるとこ ろであり ますし 、仮に新駅
が設置さ れますと 、JR 羽後本荘 駅におけ る乗降客 の減少や 駅前商店 街の衰 退は火を見
るよりも 明らかで あり、 市として はこうし た事態へ も十分配 慮しなけ ればな らないこと
は、従来から答弁しているところであります。
いずれ にいたし まして も新駅の 設置につ いては、 こうした ことに十 分配慮 しながら、
今後の社 会情勢の 把握と あわせ、 その必要 性につい て幅広く 検討する 余地は あるものと
考えておりますので、ご理解を願いたいと存じます。
次に、(2)の烏沼環状線のJRアンダーの実施を、についてお答えします。
本路線 について は当初 、ウェル サンピア 秋田付近 から国立 病院機構 あきた 病院東側を
経 由 し 、 同 町 勝 手 地 区 に 至 り 国 道 7 号 に 接 続 す る 計 画 内 容 と し 、 こ れ に 係 る 延 長 約 1.7
キロメー トルにつ いて整 備するこ ととした ものであ り、平成 14年 度から 工事着手 し、本
年9月までにあきた病院まで完成することで現在工事を施工しているところであります。
ご質問 のJRア ンダー 部分につ いては、 旧岩城町 がこれま で数度に わたり 国・県及び
JR東日 本秋田支 社等と JRアン ダー施設 及び国道 7号との 平面交差 計画の 実施に向け
- 100 -
調整に当 たってき たとこ ろであり 、この協 議の経過 内容につ きまして は、旧 岩城町にお
いて本年 2月15日に 開催され た議会全 員協議会 において 詳細に説 明をい たし、そ の困難
性と以後の対策についてご理解をいただいたと伺っております。
また、 地元町内 会であ る勝手地 区及び緑 ヶ丘地区 住民や用 地関係者 を対象 に説明会を
行うなど、住民説明にも適切に対応しているところであります。
今後の 対応につ きまし ては、で きるだけ 早い機会 に勝手地 区の市道 烏ヶ森 前砂沢線に
接続できるよう、用地関係者との調整を進めてまいりたいと考えております。
大きい 2の秋田 厚生年 金休暇セ ンターの 存続に向 けての具 体的な行 動を、 についてご
ざいます が、独立 行政法 人年金・ 健康保険 福祉施設 整理機構 法は本年 6月に 公布され、
整理機構の成立は10月1日とされております。
現在、 秋田社会 保険事 務局では 県内4カ 所の該当 施設につ いて、そ の財産 を整理機構
に移管す るため、 不動産 鑑定士に よる現地 調査や財 産目録の 整備等に 着手し たとのこと
です。
譲渡に 当たって は、1 、従業員 の雇用問 題に配慮 する。1 、施設の 選定及 び譲渡時期
は整理機 構が年度 計画を 定める。 1、機構 が設置す る外部の 有識者か らなる 機関の意見
を聴く。 以上の3 点を基 本とし、 地方公共 団体や民 間への売 却を進め ること になってお
ります。
先に述 べました とおり 整理機構 の成立は 10月 1日です が、これ まで国 からの具 体的な
打診はきておりません。
施設譲渡の基本的考え方として、秋田厚生年金休暇センターは宿泊施設等に分類され、
全 国 261施 設 同 様 、 譲 渡 後 の 用 途 に 条 件 を つ け な い で 一 般 競 争 入 札 と す る こ と と さ れ て
います。
ご承知 のとおり 本施設 は市内最 大の宿泊 施設であ り、滞在 型観光の 重要な 拠点と位置
づけられ ます。こ のよう なことか ら譲渡に 当たり用 途が変更 された場 合、地 域経済や観
光振興等 に与える 影響は かなり大 きいこと が予想さ れます。 このため 、現在 の機能をそ
のまま維 持される ことに 最大限の 努力を傾 注し、県 とも連携 をとりな がら、 市と地元関
係団体と の合意形 成のも とに、国 及び整理 機構に対 し機能維 持につい て強く 働きかけを
してまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(齋藤栄一君)
○106番(小林隆君)
106番小林隆君、再質問ありませんか。106番小林隆君。
ご答弁ありがとうございました。
北駅につきましては、先ほども申しましたように、この提案、質問をするきっかけは、
確かに由利組合総合病院への通院という交通弱者の救済、そういう視点でしたけれども、
先ほど申 し上げま したよ うに、人 口対策、 あるいは 由利本荘 市の総合 的な発 展というふ
うな面から、私はそこに視点を変えていただけないのかなという意味で申し上げました。
当然私、 そこに立 つ前に 旧本荘市 の議会で 同種の質 問があっ たそのと きに、 本荘駅の周
辺のいろ いろな、 市長が 今おっし ゃったよ うに、駅 の周辺の 商店街が 寂れる というよう
な懸念が あるとい うお話 を伺いま したけれ ども、果 たしてそ うでしょ うか。 私は、本荘
駅、それ から川口 駅、あ るいは内 越駅にな るか、本 荘北駅に なるかは わかり ませんが、
名称は別 として、 相乗効 果という ふうなも のも決し て否めな い。例え ば首都 圏なんかで
- 101 -
は、地下 鉄や何か でほぼ 同距離の 駅舎がど んどんご ざいます 。そうい うふう なものをし
ても、発 展は広が る、そ してさら には今、 由利本荘 市の企業 でも商店 でもな い人たちが
どんどん 入ってく るとい うような ことは考 えられな いでしょ うか。そ ういう 視点からこ
の本荘北 駅をぜひ ご再考 いただき たいとい うふうに 思います が、いか がなも のでしょう
か。
それか ら、確か に今、 2番目の このJR のアンダ ーの件で すが、2 月の旧 岩城町議会
全員協議 会で説明 を受け ました。 ただ、だ めだった というこ とでご了 解くだ さいという
ことで何 の決議も できる 状態では ございま せん。質 問もいた しました し、苦 情も呈しま
し た 。 構 造 を で す ね 、 確 か に 4.7メ ー ト ル の 高 さ の も の を 取 る と す れ ば 、 道 路 の 底 盤 を
下げ、そ して国道 7号と の取りつ けの際に は、非常 に国道7 号を掘ら なけれ ばいけない
というよ うな問題 もあり ますけれ ども、そ うではな くて、路 線と、そ れから 天井高のと
ころにあ る構造を 変える 、あるい は工法を 変えると いうよう なことを 工夫す れば、この
アンダーというふうなものは可能でなかろうかなと思いますし、そういうことをおっ
しゃる専 門家もお りまし た。ぜひ きょうは 市長さん のご答弁 で、この 勝手の アンダーに
ついては 納得せざ るを得 ないのか なと思い ますけれ ども、ぜ ひこれも 再考し 、もう一度
調査に付していただければありがたいなと思います。
年金セ ンター、 ますま すその不 動産の鑑 定やら、 どうやら 進んでい る。売 却も刻々と
迫ってい るという ふうな ことを聞 きますと 、地元の 人間とし ては経済 的な効 果、それか
らあそこ に勤務し ており ます60名余に のぼる従 業員の方 々の将来 的なこ とを考え ると、
肌寒いと いうか非 常に残 念なもの を感じる わけです 。ぜひこ れも市長 がおっ しゃるよう
に、いろ いろな面 で創意 工夫をし て、あの 施設がほ ぼ現状の ような形 で稼働 されること
を再考い ただきた いと思 いますが 、これも もう一つ 突っ込ん だところ を市長 のお考えを
お伺いいたします。
○議長(齋藤栄一君)
○市長 (柳田弘 君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
小 林議員 の再質問 にお答え しますが 、北駅の 問題でご ざいます。小
林 議 員 の お っ し ゃ る こ と は よ く わ か り ま す 。 旧 本 荘 市 の と き 、 4 万 6,000人 の 人 口 で あ
りました。今、全国で大変問題になっているのは、中心市街地の崩壊というようなこと、
どのように取り戻すかというのが今大きな問題になっております。それで今、旧本荘市、
本荘地域 と申しま しょう か、今、 区画整理 が進んで おります 。そうい う意味 では、一歩
先んじて 区画整理 が進ん でおって よかった なという ふうに思 います。 全国の あちらこち
らの市で は、都市 の中心 部が崩壊 してしま って、わ ぁ失敗し たなと思 って今 慌てている
ところが あります 。そう いう意味 では、私 たちはこ の都市の 中心地、 市街地 をどのよう
に守って いくのか 、そこ の都市の 、要する にやっぱ りいいま ちだな、 この都 市の中心に
はいいと ころがあ るな、 憩う場所 があるな というこ とが若者 にとって も大変 魅力であり
ます。そ ういう意 味で旧 市街地に ついては 、そんな 観点から 守ってき ました 。だけれど
も、これ から人口 がどん どんふえ るとすれ ば、私は 当然北駅 というも のはつ くらなけれ
ば な ら な い な 、 4 万 6,000人 の 中 で は 、 つ く る と い う こ と な れ ば 今 の 問 題 が ふ え ま す。
ですから 、私は新 市にな った場合 には、過 疎現象に 悩む由利 本荘市で なくて 、むしろ今
9 万 2,000人 で あ っ て も 、 こ れ が 10万 、 あ る い は 11万 人 、 12万 人 と 、 こ う い う ふ う に ふ
えていく 場合には 、当然 その地区 において もそうし た住宅、 あるいは 商店街 がふえるだ
- 102 -
ろう、そうした場合には北駅が必要になってくるのではないかなと、こういうふうに
思ってい ます。で すから 、小林議 員の人口 対策とい うような ことにも 視点も 当てながら
そうした ことを考 えるべ きでない かという ご質問に 対しては 、そうい うこと でまちづく
りの中で 、これか らもさ らに検討 していく べく課題 であろう と、この ように 思っていま
す。
それか ら、アン ダーの 件でござ いますが 、私も図 面を見せ ていただ きまし た。やっぱ
り国の方 の、要す るに国 道を下げ ていくの か、さま ざまな諸 問題があ ると思 います。な
かなか難しいことだなとは思いました。だけれども、これについてもさらに国にですね、
もう少し 説明申し 上げた い、我々 の意見を 聞いてい ただきた い。ただ 、国と しても相当
線形が変 わるだろ うし、 金もかか るだろう し、全部 国にやっ てくださ いと言 った場合ど
うなるの かと、全 部地元 で持って ください と言われ た場合ど うなるん だろう かと、そう
したこと を考える と非常 に難しい 点もある かなとい うふうに 思います 。そう したことは
国に問い 合わせと いうか お願いし ますけれ ども、ま ずその前 に、さっ きも申 し上げまし
た道路の つけかえ という んでしょ うか、利 便性を図 るための 方策が先 ではな いのかなと
いうふうに感じますのでひとつご理解いただきたいと思います。
以上です。
それか らもう1 つあり ましたね 。すみま せん。厚 生年金セ ンターの ことな んですが、
厚生年金 センター 、大変 すばらし い建物で あって、 小林議員 のお話の とおり 、これから
建てると したらな かなか 大変です 。あの建 物をどう してもこ の地域に あって ほしいなと
いうふう に思いま す。た だ、今、 公設から 民営へ、 民設民営 と、こう いう時 代でありま
す。そう した場合 に管理 運営はど うなるの かと、我 々の負担 にならな いのか どうなのか
というふうな問題も、これありでございます。そういう意味での諸問題もございますし、
また、こ れについ てさら に国の方 から来る 前という お話あり ましたが 、私ど も内部で十
分検討し てまいり たいな というふ うに思い ます。あ の建物は やっぱり すばら しい建物だ
というこ とは、建 物とい うよりも あの施設 を利用で きないの かという ことに ついては、
小林議員と意見を同じにするものであります。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
○106番(小林隆君)
106番小林隆君、再々質問ありませんか。106番小林隆君。
ありがとうございました。
北駅に ついて1 つお聞 きしたい というか 、人口問 題、今、 私どもの 周りを 見ても、例
えば市役 所の職員 の皆さ んも本荘 市の方に 移ってき ている。 私、岩城 町にお ったときも
秋 田 や 本 荘 に 職 員 が 移 っ て い き ま す 。 居 住 地 を 選 ぶ 時 代 、 魅 力 的 な と こ ろ が な い と、
どんどん 人口が減 ってい く。魅力 的なとこ ろ、やは り本荘北 駅に相当 するあ の周辺とい
うふうな ものは、 居住地 にとって は非常に 魅力的で ある。そ ういうよ うなこ とも考えて
の質問で したので 、ぜひ そのこと をあわせ てお考え いただき たいなと いうこ とでござい
ます。
それか ら、勝手 のアン ダーの件 ですが、 これは考 え方とし てだめだ という ふうな発想
で事務を進めていくと、これはならない。だけれども、やるんだ、もう国で障壁を出す、
JRで障 壁を出し ても、 これを何 とかして クリアす る、そう いう考え でやる 。発想がど
のスタン スである かとい うことに よって、 私は事業 というふ うなもの は大き く変わって
- 103 -
いく。自 分の経験 上、そ う理解し ておりま す。した がって、 図面をご 覧にな って説明を
伺って、 これはだ めだな というふ うにお考 えになる のか、よ うし、じ ゃあこ のだめだと
言われた ものをい いよう に何とし たらでき るのかな というよ うな発想 を庁舎 内で皆さん
で議論していただけないものかなということでございました。
年金セ ンターの 問題に ついては 、大変感 謝してお ります。 今後、市 長さん 初めスタッ
フの皆さ んが年金 センタ ーの行く 末をいい 方向に導 いてくだ さること をお願 い申し上げ
ます。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
○市長(柳田弘君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
それでは小林議員の再々質問にお答えします。
まず、 魅力ある ところ 、これは 今、中心 市街地の 区画整理 、ここを まず魅 力あるとこ
ろに育て 上げよう という ことで全 力を尽く しており ます。そ の次に魅 力ある ところ、そ
れは由利本荘市が人口がふえてもらわなければできません。
ところ で、合併 して各 旧町から 、本荘に 人口が集 まってし まえば私 の方か ら全部抜け
ていくと 、過疎が 進むん じゃない かという 心配され るところ もありま す。そ れがゆえに
私は何も この由利 本荘市 内から旧 本荘市の 中に集め るのでな くて、本 荘に魅 力があれば
岩手県からでも山形県からでも秋田市からでも人口を呼ぶことができるんじゃないかと、
こういう ようなこ とで観 光の面に も力を入 れていき たいと、 こういう ふうに 思っていま
す。そう いう意味 でも、 まずとり あえず今 の中心市 街地をで きるだけ 早く区 画整理等々
を終えた い。そう すると 、おのず と由利本 荘市とい うところ はいいと ころだ な、組合病
院の跡地 のあたり はいい なと、こ ういう人 もふえて くるだろ う。そう した場 合には、必
ず今の小 林議員の おっし ゃること が実現で きるので はないか なと、こ ういう ふうに思い
ます。そ れがため には、 まだ時間 がかかる と思いま すので、 ひとつご 理解の ほどを願い
ます。
それか ら、勝手 のアン ダーはだ めだと思 うのかど うかで、 国の金の ことも あるし、県
の金のこ ともあり ます。 財政と言 えばいい ですね。 これ、な かなかね 、国も 今、なかな
か厳しい んです。 そう簡 単になか なか。い ったとき もあるん です。国 の方で 少しお願い
すればち ゃんとや ってく れたとき もあるけ れども、 今、国の 財政が非 常に厳 しくなって
いるので 、なかな かその 辺が難し いとは思 いますが 、やっぱ り私はこ れは無 理ではない
かなと思 いつつも 国の方 でやって ほしいと いうこと をお願い したいと 、こう いうふうに
思っていますので、ひとつご理解ください。
以上です。
○議長(齋藤栄一君)
以上で106番小林隆君の一般質問を終了します。
次に、13番柏倉孝雄君の発言を許します。13番柏倉孝雄君。
【13番(柏倉孝雄君)登壇】
○13番(柏倉孝雄君)
私は、大きく4点にわたって一般質問をいたしたいと思います。
第1点 目の監査 執行体 制の強化 について でござい ますが、 具体的に は外部 監査制度導
入のため の条例を 設定す る考えは あるのか どうかと いうふう なことで ござい まして、質
問したいと思います。
地方分 権の推進 に伴い まして国 が行って きた自治 体の行政 に対する 関与と いうんです
- 104 -
か、縮減 すること となる わけでご ざいます けれども 、自治体 は自治体 みずか らチェック
機能をさらに充実することが必要とされるのであります。
しかし ながら自 治体の 執行機関 の一つと して位置 づけられ ている現 行の監 査委員制度
について は、自治 体の監 査機能の 独立性、 専門性の 確保とい う観点か らは、 おのずから
限界があ ることも 否定で きないも のと考え るのであ ります。 そこで、 このよ うな独立性
と専門性 を補うた めには 、別のや り方によ る監査機 能を自治 体に導入 する必 要があると
いうこと から、外 部監査 制度が導 入された ものであ ります。 いわば監 査委員 にはホーム
ドクター として日 ごろか ら自治体 の健康を 維持する 機能が期 待される もので あり、外部
監査は民 間の専門 家が自 治体をチ ェックす る、いわ ば人間ド ックの役 割を果 たすことを
期待して いるもの であり ます。両 者がうま く機能す ることに より相ま って自 治体の行政
運営の健全性が適切に確保されるという考え方を示しているのであります。このことは、
最終的に 市民の福 祉の増 進、幸せ に通ずる ことであ ります。 現行の監 査委員 制度につい
ては、数 次の地方 自治法 改正によ って、そ の充実を 図ってき たところ であり ます。平成
3年4月 に地方自 治法が 改正され ました。 これは17年ぶ りとかの 大改正 でありま して、
その内容 について は私が 申し上げ るまでも なく、市 長がよく 承知して いるこ とと存じま
す。地方 自治法が 改正さ れたこと により、 市町村に とっての 一番大き な問題 は監査委員
の職務権 限が拡大 された ことだと 受けとめ ておりま す。監査 委員の監 査は、 従来は原則
として財 務監査に 限定さ れていた ものが事 務につい ての監査 、つまり 行政監 査もその権
限である とされた のであ ります。 財務のよ うに監査 を義務づ けられた もので はなく、必
要である と認める ときは 行政監査 、いわば 経営監査 をするこ とができ るとす る規定では
ありますが、積極的に監査をすべきであると考えます。
また、 平成9年 の改正 では、町 村でも条 例で監査 事務局を おくこと ができ るようにな
り、さら に外部監 査制度 も導入さ れました 。外部監 査制度の 導入の問 題であ りますが、
外部監査 には包括 外部監 査契約と 個別外部 監査契約 があるこ とは市長 もご承 知のとおり
であります。市が契約するとすれば、個別外部監査契約であろうと存じます。
個別外 部監査契 約の導 入につい ては、法 律による 義務づけ は行われ ず、そ れぞれの自
治体のお かれた状 況に応 じて、そ れぞれの 自治体が 自主的に 条例で導 入する こととされ
ているの でありま す。住 民が行う 住民監査 請求、議 会が請求 する監査 等があ った場合、
個別監査 契約を結 ぶには 条例制定 が必要で あります 。市長は この条例 の制定 について、
いかがお考えか伺いたいのであります。
大きな 2つ目、 累増す る市税の 滞納額を 解消する ための整 理機構の 設立に ついてであ
ります。
累増す る市税の 滞納額 を解消す るための 租税債権 整理機構 の設立に ついて 、市長の所
信をお伺いいたしたいと思います。
今、国 を挙げて 金融機 関の不良 債権処理 を進めて いるわけ ですが、 自治体 にも大きな
不良債権 が存在し ている というこ とは、議 員の皆さ んも承知 だろうと 思いま す。正確に
は、不良 化した租 税債権 と言った 方がよい かと思い ます。自 治体の不 良債権 処理はどう
かといい ますと、 租税債 権にも時 効がある ことから 、財産の 差し押さ えとい う滞納処分
の強制執 行権が税 法上、 自治体に 与えられ ているわ けである 。しかし 、この 行政処分は
必ずしな ければな らない にもかか わらず、 現実には 各自治体 の裁量に 任され ているわけ
- 105 -
で、とり わけ市町 村では 税務職員 と納税者 の距離が 近いわけ でして、 督促や 差し押さえ
など厳し い処分を とりに くいとい ったこと が考えら れます。 ここ数年 の合併 した旧自治
体の住民 税や固定 資産税 などの収 納率を見 ますと年 々低下傾 向にあり 、その 結果として
滞納額は 増加の一 途にあ ります。 そのこと が市の財 政をさら に圧迫す る要因 にもなって
おります 。税務課 の職員 が日常、 鋭意努力 している ことは十 分承知し ており ますが、滞
納整理を 強力に推 進する ため、茨 城県では 県と市町 村が租税 債権管理 機構を 設立してお
りますし 、また、 鳥取県 でも県と 10市 町村と広 域連合を 結成して いる例 、それか ら北海
道の上磯 町ですか 、ここ では一部 事務組合 を活用し て町税滞 納整理機 構を設 立している
など、い ずれも自 治体の 職員では 対応しき れない難 しい滞納 案件に、 徴収の ノウハウを
持った県 職員が直 接介入 し、問題 の解決を 図ろうと いうもの でありま す。住 民としがら
みのない 機構の職 員が業 務にあた ることで 、財産調 査や滞納 処分を断 行でき るだけでな
く、市町 村から滞 納整理 を滞納整 理機構に 移管する 旨の予告 を受けた 滞納者 が慌てて納
税をするといった、アナウンス効果も見逃せないそうでございます。
そこで 、市長は 租税滞 納整理機 構、広域 連合、一 部事務組 合等、設 立の必 要性につい
てどのようにお考えか伺いたいのであります。
それか ら、大き な3点 目でござ います。 附属機関 、いわゆ る諮問機 関の見 直しでござ
いますが 、法令に よって 義務づけ られてい るものも あるわけ ですが、 これは 少ないわけ
でして、 法令に義 務づけ られてい る以外の 審議会や 協議会の 委員につ いては 、議員の就
任を禁止してはどうかというふうな質問でございます。
審議会、協議会等の委員には、議員の就任禁止について市長の所信を伺います。法令、
条例に基 づいて設 置する 附属機関 、これを 附属機関 と言って いますけ れども 、規則・要
綱等で設 置する、 いわゆ る懇談会 的なもの は、市長 の私的な 諮問機関 と言っ ているわけ
でして、 これらを 総称し て一般的 に諮問機 関と言っ ているわ けでござ います 。最近設置
されたも のとして は、地 域自治区 の地域協 議会など があるわ けですが 、諮問 機関は自治
体の執行 機関の、 いわば 内部組織 として機 能し、直 接住民の 前にあら われて 執行権を行
使すると いう存在 ではな いわけで して、そ の役割が とかく軽 視されが ちでご ざいます。
しかし、 行政の要 所要所 に必ずと いってい いほど諮 問機関が 介在し、 執行機 関の執行内
容を実質 的に左右 するほ どの意見 、勧告、 答申など を提供す るわけで すから 、この機関
の役割に 改めて注 目する 必要があ ると思い ます。審 議会、協 議会等に 対する 一般的な印
象は、決 していい もので はないわ けでして 、審議会 等はお墨 つきを与 えるた めの機関と
いうふう な批判の 声があ るのも事 実で、審 議会等の 委員を選 ぶのは市 であり 、そこで審
議される 議題の原 案も当 局が作成 している 。しかも 原案が覆 されるケ ースが ほとんどな
いことを 考えれば 、この ような批 判が出て くるのも 当然なの かなとい うふう に思うわけ
でござい ます。政 策を打 ち出す審 議会など の場に議 員が入る ことは、 事実上 、政策形成
に議員がお墨つきを与えることになりかねないとして、今、全国で見直しの機運が高
まってい るわけで ござい ます。秋 田県内で も秋田県 議会の議 会運営委 員会が 平成12年7
月に県の 設置した 審議会 等の委員 に関し、 法令など で県議の 就任が定 められ ているケー
スを除い て自粛す る方針 を決めて いるわけ です。い わば県か ら就任の 要請が あっても辞
退してい るわけで す。理 由は、県 議という ものは議 会で発言 の場が設 けられ ているわけ
ですし、 より多く の県民 が審議会 等の委員 として参 加できる ようにな った方 が望ましい
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というお考えだようでございます。
秋田市 の議会改 革を協 議してい る議会運 営等改善 懇話会に おいても 、これ は平成12年
3月です が、審議 会への 議員の参 加を原則 取りやめ ることな どを内容 とする 答申をまと
め、議長に提出しているわけです。
それか ら、平成 11年12月ですけ れども、 横手市で は議決機 関であ る議員と 執行機関 で
ある市当 局の関係 からし て、議員 は審議会 等に加わ らない方 が望まし いと、 むしろ執行
機関側か ら議会側 に提案 し、議会 側はこれ を受けて 原則議員 就任を取 りやめ ていること
もあるわけです。
以上の ような全 国的な 議員の審 議会等へ の参画の 見直しの 発端とな ったの は、全国市
議会議長 会都市行 政問題 研究会が 平成10年2月 に地方分 権と市議 会の活 性化に関 する調
査研究報 告書の中 で、市 長附属機 関への議 員の参画 は、執行 機関と議 決機関 との機関対
立型、い わゆる二 元代表 制をとる 民主的な 地方制度 の趣旨に 反すると 報告し たことが直
接のきっ かけとな ったの でござい まして、 その内容 を要約す ると、特 に法令 に定めのあ
るものを 除き、議 会は議 員が審議 会等の委 員に就任 すること を慎むよ う要綱 の制定また
は申し合 わせを行 う。2 つ目は、 やむを得 ず議員が 審議会等 の委員に 就任す る場合にお
いては、 その役員 にはつ かないよ うにする とともに 、その審 議内容に ついて は所管の常
任委員会に報告する。以上のことを報告書の中で提言しているわけでございます。
この問 題につい ては、 齋藤議長 にも強く 申し上げ たいと思 います。 正論と はわかって
いても、 なかなか この踏 み切れな い議会が 多い。一 般に古い 体質の議 会ほど 悪しき慣習
にどっぷ りつかっ て、見 直すきっ かけがで きにくい のであり ます。議 員枠の かわりに一
般市民に 開放する ことで 、広く市 民の意見 を反映さ せるとい う審議会 などの 原点に返る
のが本筋 でないで しょう か。法令 によって 義務づけ られてい る以外の 審議会 、協議会の
委員には 、議員の 就任を 禁止すべ きである と考えま すが、い かがお考 えか市 長の所信を
お伺いいたします。
大きな4番目でございますけれども、指定管理者制度について、2点質問いたします。
最近、 一般には 聞き慣 れない指 定管理者 制度とい った言葉 が新聞に 頻繁に 出てくるよ
うになり ました。 締め切 りのある 人生は早 く流れる と言いま すが、多 くの自 治体関係者
は市町村 合併特例 法の期 限切れの 平成17年3月 31日 をようや く乗り 切ったと ころであ り
ますが、 休む間も なく次 の締め切 り日が目 前に迫り つつあり ます。そ れは、 厳しい地方
財政を背 景に、官 から民 への構造 改革の一 環で地方 自治法が 改正され まして 管理委託制
度にかわ る指定管 理者制 度が導入 されたの でありま す。法施 行後3年 間の経 過措置は残
り1年となり、県・市町村が制度適用に動き出しているわけでございます。一般的には、
現在、公 の施設を 管理委 託してい る指定管 理者制度 の施行後 3年以内 に指定 管理者制度
に移行し なければ ならな いと説明 、理解さ れている わけです が、厳密 に言え ば3年以内
に指定管 理者制度 に移行 するか、 もしくは 自治体の 直営に戻 して管理 する必 要があると
いうこと になるわ けであ ります。 指定管理 者による 公の施設 に関する 管理運 営が実際に
スタート するには 、指定 管理者制 度に関す る条例を 制定し、 指定管理 者の指 定をするに
は議会の 議決が必 要であ ります。 指定管理 者制度導 入に必要 となるス ケジュ ールを考え
ると、経 過措置は あると はいうも のの、今 後新たに 建設され る施設は 新しい 制度で管理
されるの で、早急 に条例 を制定す べきであ ります。 今議会に 提案の予 定はな いようであ
- 107 -
りますが 、いつご ろの提 案を予定 されてお られるか 、確たる 見通しに ついて お伺いしま
す。
2点目 、この制 度は公 共施設管 理委託の 範囲を拡 大し、管 理経費の 削減と いうことを
目指して 導入され た制度 だと考え ますので 、なぜ現 在までこ の制度が 活用さ れていない
のか、ど のような ことが 導入の障 害になっ ているか をお考え か、また 、今後 の導入見通
しについてもお尋ねいたしたいと思います。
以上をもちまして私の4つの視点による一般質問を終わりたいと思います。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
それでは、柏倉議員のご質問にお答えいたします。
最初に 、監査執 行体制 の強化に ついてで あります が、外部 監査制度 導入の ため条例を
制定する 考えはと のこと でありま すが、ご 承知のよ うに現在 市では3 名の監 査委員を選
任し財務 監査を行 ってい るところ でありま すが、合 併間もな い状況で あり、 膨大な監査
事務に大変ご苦労されていることと思います。
外部監 査制度は 、平成 9年の地 方自治法 の改正に よって、 地方公共 団体の 監査に新た
に導入さ れた制度 であり まして、 地方分権 に伴う地 方公共団 体の自立 を促す 諸施策の一
つであると認識しております。
平成17年2 月に総 務省が地 方公共団 体におけ る外部監 査制度に 関する 調査結果 を発表
しており ます。こ れによ りますと 、平成14年度 における 都道府県 、指定 都市及び 中該都
市を除く 市町村で 、個別 外部監査 条例を制 定してい るのは全 国で38市町 村であり 、秋田
県では6町となっております。
このよ うなこと から外 部監査制 度は、全 国的には まだまだ 浸透して おりま せんが、地
方分権の 推進にあ たり、 市の監査 機能を充 実・強化 すること は肝要で あると 考えますの
で、条例制定について今後検討してまいりたいと存じますので、ご理解願います。
次に、 2つ目の 累増す る市税の 滞納額を 解消する ための整 理機構の 設立に ついてであ
りますが 、長引く 不況を 要因とし て、全国 的に市税 等地方税 滞納額の 累増傾 向が続き、
大きな問題となっております。
ご質問 の滞納整 理機構 は、現在 、茨城県 と三重県 に設立さ れ、相応 の成果 を上げてい
ることから、香川県などいくつかの県でも設立を検討していると聞いております。
この機 構は、滞 納案件 を処理す る専門機 関として 、市町村 単独では 整理困 難な滞納案
件につい て、財産 調査や 差し押え ・公売を 行うのが 任務であ り、実際 にこの ような機関
があれば 、専門職 員が少 なく、ノ ウハウに 欠ける多 くの市町 村にとっ ては大 きな助けに
なるものと考えられるものであります。
ただ、 専門知識 のある 職員を十 分確保で きるか、 費用負担 をどうす るか、 事務量はど
のくらい あるのか といっ たことが 不明なこ とや、県 下すべて の市町村 の意見 の一致が必
要と考え られるこ となど から、秋 田県内に おいては まだ設立 に向けて の機運 は熟してな
いようであります。
本市で は悪質滞 納者に 対して、 給与・預 貯金など の差し押 えを積極 的に進 めて、厳し
い姿勢で 対応する ことに より、状 況を改善 し、それ を通じて ノウハウ の蓄積 と職員の資
質の向上 を図り、 困難な 案件へ対 処してま いりたい と考えて いるとこ ろでご ざいます。
- 108 -
次に、大きい3番の附属機関(諮問機関)の見直しについてお答えします。
現 在 、 市 に は 、 地 方 自 治 法 第 138条 の 4 第 3 項 の 規 定 に 基 づ く 附 属 機 関 及 び こ れ に 準
ずるその 他の機関 等とし て49の附属機 関があり ます。こ のうち市 議会議 員の方が 委員と
して就任している附属機関等の数は13となっております。
附属機 関等の委 員の選 任に当た っては、 その設置 目的に応 じて市民 の幅広 い意見や専
門的な意 見の反映 を図り 、さらに は公正を 確保する ため、女 性委員の 積極的 な選任にも
努めてい るところ であり ます。ま た、地方 分権時代 に対応し 、より幅 広く人 材の登用を
図る必要 性がある こと及 び審議会 などの適 正な設置 ・運営を 推進する ため、 市議会議員
の皆様にも就任をお願いしている審議会等もあります。
合併間 もない由 利本荘 市であり 、市政の 重要な事 項につい て審議・ 審査す る附属機関
等でありますので、市議会議員の皆様にもご協力をいただきたいと考えておりますので、
ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
なお、 今後新た に設置 する審議 会等また は現在あ る審議会 等で改選 がある 場合は、十
分検討してまいりたいと考えておりますのでご理解ください。
次に、大きい4の指定管理者制度についてお答えします。
指定管 理者制度 導入の ため必要 とされる 条例につ いては、 すべての 施設に 共通する募
集及び申請の方法、選定基準、指定期間などの指定手続きに関するものと、管理の基準、
業務の範囲などの施設ごとに規定するべきものに分けられます。
指定手 続きに関 する規 定につい ては、各 施設共通 の通則と して条例 を制定 し、管理の
基準、業務の範囲等については、個別設置条例に規定しようと考えております。
その条 例案の議 会への 提案であ りますが 、前回の 6月議会 において は、来 年6月議会
までに、条例を提案したい旨を述べておりましたが、新年度予算に反映させるためには、
手続き条 例につい ては本 年12月定例会 、設置条 例の改正 について は来年 3月定例 会に提
出する予定で、現在作業を進めているところであります。
指定管 理者の選 定は公 募が原則 であるこ とから、 現在施設 の管理受 託者と なっている
福祉法人 及び出資 法人等 の取り扱 いについ て課題と なります が、一定 の要件 を満たす法
人に対し 、一定期 間を限 定に、管 理者に指 定する規 定の制定 などにつ いて、 今後検討し
なければならないと考えております。
指定管 理者制度 の目的 は、経費 の削減と 住民サー ビスの向 上にある ことか ら、現在直
営で管理 している 施設に ついて指 定管理者 制度に移 行しても 、経費の 削減等 につながら
なければ 急いで指 定管理 者制度に 移行する 必要もな いものと 思われま すので 、ご理解賜
りたいと思います。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
○13番(柏倉孝雄君)
13番柏倉孝雄君、再質問ありませんか。13番柏倉孝雄君。
1点だけ申し上げたいと思います。
外部監 査制度の 導入の ことでご ざいます けれども 、今後、 市長さん は今後 検討すると
いうふう なことで ござい ますけれ ども、検 討すると いうこと はやらな いとい うふうなこ
とのよう にも受け るんだ そうでご ざいます が、この 今後検討 するとい うこと は、具体的
に言いま すといつ ごろ、 どのよう な方法で 検討する のか、現 在のわか る範囲 内で、判断
できる範囲内でひとつご答弁をお願いしたいと思います。
- 109 -
以上です。
○議長(齋藤栄一君)
○市長(柳田弘君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
柏倉議員の再質問にお答えをします。
外部監 査のこと であり ますが、 検討とは やらない こととか そういう 曲がっ たことでな
くて、私 たちはあ くまで も検討と いうのは いい方向 に検討ば かりやっ てまい りました。
ですから 、その曲 げない で真っす ぐ検討し てまいり たいと、 このよう に思い ますのでご
理解ください。
なお、いつごろということ限定されますと、これまた誤解を招くことがありますので、
私たちは 常に休む ことな く、よど むことな く検討し たいとい うことで 思いま すので、よ
ろしくご理解ください。
以上です。
○議長(齋藤栄一君)
13番柏倉孝雄君、再々質問ありませんか。
○13番(柏倉孝雄君)
○議長(齋藤栄一君)
ありません。
以上で13番柏倉孝雄君の一般質問を終了します。
この際、15分間休憩いたします。
午後
2時37分
休
憩
……… ………… ………… ……… ………… ………… ………… ………… ………… ………………
午後
○議長(齋藤栄一君)
2時56分
再
開
それでは休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問を続行します。
79番三浦勉君の発言を許します。79番三浦勉君。
【79番(三浦勉君)登壇】
○79番(三浦勉君)
議席番号79番三浦勉であります。
通告の 順に従っ て質問 をいたし ますが、 私は通告 に当たり 、大項目 1、由 利本荘市住
みよい環 境づくり 条例に ついて、 2つ目に 平成20年開催 、全国植 樹祭に ついてを 通告い
たしまし たが、一 昨日、 県より開 催地決定 の旨が皆 さんのお 手元にも 届けら れておりま
す。私は 、この開 催地決 定は10月に発 表される という情 報のもと に、こ のテーマ を通告
したわけ ですが、 このよ うに決定 された以 上、私の 掲げたこ のテーマ は自然 消滅したよ
うなもの でありま す。会 議規則に 従えば、 皆さんの お手元に も配付さ れてお りますよう
に、この テーマと いうの はそうそ う変える わけにも まいりま せんし、 私自身 も大変であ
りますが 、事務方 も大変 であるこ とだろう と思い、 立ち消え になった ものは 引き下がる
よりほか はござい ません ので、平 成20年開催全 国植樹祭 について のテー マは取り 下げさ
せていただきます。
それで は、由利 本荘市 議会も10月い っぱいを もって私 たちの在 任特例 の役目が 終わる
わけであ ります。 そして 、新たな スタート について いくわけ でござい ますが 、このとき
になって 何か忘れ 物をし ているよ うな気が いたしま す。私ど もは由利 本荘市 民の声、ま
ちの声を 背景に、 新市の 均衡ある 発展に寄 与する使 命と責任 を持って この場 に臨んでい
るわけで あります が、与 えられた 時間いっ ぱい努め なければ ならない ことは 言うまでも
ありませ ん。合併 に当た って、住 民要望で 何が最も 多くあっ たのか、 強かっ たか思い起
こすとき に、私の 説明会 等に回っ て聞いた 範囲では 、冬期間 の雪対策 、いわ ゆる克雪対
- 110 -
策であったと思い、この1点について質問をいたします。
由利本 荘市例規 集第8 類厚生、 由利本荘 市住みよ い環境づ くり条例 、第5 章降雪期に
おける安全確保についてを伺います。
条例第 15条 は、「 市は、降 雪期にお ける冬期 交通確保 に関する 計画を 策定し、 除雪等
を実施す るものと する。 」そして 「市民等 は、前項 の除雪等 の実施に 協力し なければな
らない。 」とあり ます。 例規集は 、冬期交 通確保に 関する計 画を策定 しとあ るが、いま
だ例規集 に整備さ れてあ りません 。この計 画は策定 済みなの かどうか 、改め てお伺いを
いたします。
また、 交通面に ついて のみ記述 してあり ますが、 ことし1 月・2月 のどか 雪は、10年
に一度あ るかの大 雪であ り、市民 生活にさ まざまな 問題点を 提起いた しまし た。県内一
広いエリ アを有し 、その 中で雪の 多いとこ ろと生活 に支障の 少ないと ころが 混在し、自
治体が形 成されま した。 しかし、 過去に本 市におい て最も雪 の少ない 旧本荘 市や海岸線
沿いに未 曾有の大 雪とな り、社会 生活が大 きく乱れ 、復旧に 多くの費 用と時 間がかかっ
たことも ありまし た。冬 期交通確 保に限定 しないで 、環境づ くり条例 第5章 、降雪期に
おける安 全確保の 視点か ら、この 問題を広 くとらえ 、計画は 以下の項 目を検 討の上、策
定すべきと考えるが、項目ごとの取り組みについて市長のお考えを伺いたい。
1、通常の除排雪について。
通常の 降雪とは どうい うものか は定義は ありませ んが、こ の降雪と いう場 合であって
も回数が 重なると 道路の 両脇の壁 が高くな り、それ が崩れ落 ちるよう な状態 になったと
きは二次 災害の危 険が十 分に予測 されます 。雪の積 雪量の安 全基準が 定めら れて、速や
かに排雪 の対策が 必要か と思いま す。旧自 治体の中 にあった ときは、 豪雪対 策本部を立
ち上げ、 それぞれ の地域 において 住民の安 全と除排 雪に対す る細やか な配慮 をしておっ
たのが実 情であり ますけ れども、 しかし、 今はこの 1市7町 が大同合 併した 中で、どの
ような方向へと向いていくものか私には心配の種であります。
また、 細かい日 常生活 のことを 申します と、今、 若い人た ちの就業 体系と いうのは、
朝早く家 を出る人 、午後 から出て いく人、 夜に出て いく人、 それぞれ 24時間の中 で地域
一帯が常 に通勤者 のため の用意が 必要とさ れている ときであ ります。 それぞ れの家庭で
子供たち を職場へ 送り出 して、や れやれ一 安心とい うのが実 態であり ます。 常に雪の対
策については、細やかな配慮が必要かと思います。
次に、流雪溝の新設と遊休農用ため池の活用について。
道路の 安全確保 につい ては、機 械力によ る除排雪 や地下水 をくみ上 げての 融雪、そし
て流雪溝 などが考 えられ るわけで あります 。流雪溝 は事業費 が高くな り、国 や県の補助
事業に頼 るところ が大き く、しか し水の確 保が得ら れれば住 宅の密集 地、道 路の狭隘な
ところに おいては 、除排 雪では最 も有効な 方法であ り、今、 水の確保 につい て申し上げ
ました。 水田が担 い手事 業等で整 備され、 農業用た め池の遊 んでいる ところ が随所に見
受けられ ます。こ のため 池の活用 を、この 流雪溝と リンクさ せて考え られな いものか。
私は、遠 く離れて 、距離 が離れて いない限 りは、そ ういった ところに も考え を、思いを
めぐらせてもよいのではないかと思っております。
急傾斜地の雪崩防止柵の安全点検。
積雪地 は往々に して地 形が複雑 で、急傾 斜地が多 く、そし てそれに 雪崩防 止柵が設置
- 111 -
さ れ て あ り ま す け れ ど も 、 国 道 108号 前 杉 地 内 の 崩 落 事 故 の 例 も あ る よ う に 、 安 全 点 検
には本当 に十分な 上にも 配慮がな されるべ きである と思いま す。予測 のつか ない事故が
待っておるわけであります。
ち なみに3.3平 方メート ル当たり 100セン チの雪が 積もった と仮定 すると、 通常であ れ
ば大体重 さが1ト ンだそ うです。 これが水 分を含ん だり、雨 が降った りする と、倍、そ
れ以上の 重さにな り、こ の雪崩ど めの安全 が脅かさ れる状況 にあろう かと思 います。こ
れは私ど もがこと しの1 月のとき の豪雪期 に、旧矢 島町議会 建設常任 委員会 において巡
視した結 果、非常 に危険 なところ が矢島町 に限らず これは散 在してお るのは 事実であり
ます。
次、消防施設の設置見直しについて。
消防施 設と申し まして も私のこ れから申 し上げる のは、消 火栓や防 火水槽 、とりわけ
その防火 水槽の吸 管の設 置の仕方 等に私は 注目して おるわけ でありま す。積 雪の多少に
かかわら ず、どの 地域も 由利本荘 市一帯全 部見たわ けであり ませんが 、一様 の設置対応
に見受け られます 。もう 少し極論 申します と、消火 栓の立ち 上がりも 同じよ うに見受け
られますし、防火水槽も土地を提供する人の要望もありますから一様ではありませんが、
積雪や除 排雪のた め、埋 設、雪に うずもれ て急な対 応には非 常に支障 をきた すであろう
と思われることが、ことしの大雪のときには見受けられました。
高齢者世帯等の除排雪に対する支援策を。
急激な 高齢化や 一人暮 らし、高 齢者世帯 がふえて おります 。公道の 除排雪 も我が家の
入口さえ もままな らない 状況にあ る方も見 受けられ ます。ま してや屋 根の雪 おろしなど
は体力的にも困難であれば、経済的負担ははかり知れないものがあるのであります。
また、 今、空き 家が目 立ち始め ました。 屋根に積 雪があっ ても、な かなか おろす人も
なければ 、積雪の 重さで 家屋の倒 壊を周辺 住民が心 配しなけ ればなら ない状 況も聞いて
おります 。冬期間 の一時 期のこと である雪 は、多過 ぎると厄 介なもの であり ますが、な
ければ翌 年の農作 業がで きないこ とも予測 されます し、何に もまして 市民の 生活用水に
事欠くこととなり、功罪が表裏一体となっております。
私がこ の雪につ いてテ ーマを取 り上げま したこと は、それ ぞれの自 治体に 、地域にお
いて最も デメリッ トな部 分がある とすれば 何かを今 ここで申 し上げて おるわ けでして、
この最も 困難な、 要望が 多い部分 のこのこ とこそ、 互いに由 利本荘市 民が認 め合って支
援し合う ところか ら均衡 ある発展 というも のが始ま るのだと 思ってお ります 。住みよい
環境条例 は、第1 章第1 条から第 8章第22条ま での条例 であるが 、大筋 において 市民が
社会生活 で最低限 守らな ければな らないマ ナーの遵 守を明記 したもの であり ます。必要
に応じて 市長が条 例の違 反に対し 、立ち入 り調査、 違反事実 の公表な ど、勧 告指導、是
正命令を すること ができ ます。と ころが、 この条例 の降雪期 における 安全確 保について
は、いま だ条文細 則の策 定がなさ れており ません。 この条例 は、自然 のなせ る現象で起
こる危険 を予防す るため のことで もあり、 多くは市 長の裁量 に頼ると ころの 大きい条例
であるかと思います。市長のお考えを伺います。
終わります。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
- 112 -
○市長(柳田弘君)
79番の三浦議員のご質問にお答えいたします。
初めに 、由利本 荘市住 みよい環 境づくり 条例につ いて、第 5章に関 するこ とでの①通
常の除排 雪につい て、② の流雪溝 の新設と 遊休農用 ため池の 活用につ いて、 ③の急傾斜
地の雪崩 防止棚の 安全点 検につい てでござ いますが 、関連が ございま すので 一括してお
答えいたします。
由利本 荘市住み よい環 境づくり 条例は、 市民が健 康で文化 的な生活 を営む ための市と
市民、そ して事業 者のそ れぞれの 責務を明 らかにし 、良好な 環境を保 全する ことを主な
目的とし 、第5章 第15条にお いて降雪 期におけ る冬期交 通確保に 関する 計画を策 定し、
実施するものとしております。
また、 合併協定 書では 、除雪体 制につい ては現行 のとおり 新市に引 き継ぎ 、地域の実
情に応じた除雪計画の策定と、その充実に努めることとなっております。
これら を踏まえ 、特別 豪雪地域 や比較的 降雪の少 ない地域 等の地域 事情を 考慮した除
雪計画策 定のため 、9月 中をめど に現在取 りまとめ 作業を進 めており 、今期 の万全な除
雪対策を目指しているところであります。
次に、 流雪溝の 整備に ついては 、運用す るための 水源確保 も大事な 課題で あり、ご提
案のあり ました農 用ため 池の活用 も水利権 者と協議 しながら 検討して まいり たいと考え
ております。
また、 急傾斜地 の雪崩 防止棚の 安全点検 について でありま すが、市 民が安 心・安全な
生活をするために急傾斜地対策は重要な課題と考えております。
このた め県では 、毎年 7月を点 検重点期 間と定め 、雪崩防 止棚や落 石防止 柵等の施設
の総点検を実施しているところでありますので、ご理解を願いたいと存じます。
次に、 ④消防施 設の設 置見直し でありま すが、冬 期間は積 雪のため 、消火 栓や防火水
槽の吸水 管が埋没 しない よう、消 防団や町 内会で除 雪をして 地域の安 全確保 に努めてお
ります。
しかし ながら、 降雪量 の多い地 域は、雪 に埋もれ がちな消 火栓など もある ことから、
背の高い 消火栓の 設置や 防火水槽 の吸水管 立ち上げ を工夫す るなど、 地域の 実情を勘案
しながら消防施設の整備に努めてまいります。
また、 除雪や排 雪につ いても、 消防施設 に支障と ならない よう各関 係機関 との連携を
取りながら対応を図ってまいります。
次、⑤の老人世帯等、除排雪に対する支援策について、お答えします。
市では 、一人暮 らしを 含む高齢 者のみの 世帯の方 々に、冬 期間でも 住み慣 れたご自宅
で生活し ていただ けるよ う、軽度 生活援助 事業の中 の一つの メニュー として 、除雪作業
を実施す る予定で ありま す。この 事業は、 ご自分で 除雪が困 難な方の 住宅の 出入り口の
確保のた めに除雪 を実施 するもの であり、 利用料金 について は作業費 用の1 割程度のご
負担となっております。
これま でも、同 様の事 業を合併 前に旧市 ・町にお いても実 施してき ており 、今年度に
おいても 、地域の 実情に 合わせ、 高齢者世 帯等の降 雪期の安 全確保の ため、 除雪事業を
実施してまいりたいと存じます。
以上でございます。
○議長(齋藤栄一君)
79番三浦勉君、再質問ありませんか。79番三浦勉君。
- 113 -
○79番(三浦勉君)
ありません。
○議長(齋藤栄一君)
以上で79番三浦勉君の一般質問を終了します。
次に、103番村上文男君の発言を許します。103番村上文男君。
【103番(村上文男君)登壇】
○10 3番(村 上文男君 )
私 は、地域 課題を含 め、5項 目7点に ついて質 問させていた
だきます。
その前 に、柳田 市長に おかれま しては、 今春3月 22日 合併の後 、4月 の選挙で 、由利
本荘市初 代市長と なられ 、これま での6倍 強の行政 面積と8 つの地域 自治区 を擁すとこ
ろ の 9 万 2,000市 民 の 大 き な 期 待 を 背 負 い な が ら 、 行 政 運 営 、 市 民 サ ー ビ ス に 精 力 的 に
取り組まれていることに対し、まずもって敬意を申し述べたいと存じます。
さて、 2年数カ 月の合 併協議の 後、各議 会が市民 の注目の 中、1市 7町に よる由利本
荘市を誕 生させ、 平成26年ま での10年間に わたる財 政計画を 含む新 市まちづ くり計画 に
よって新市の姿、概要を示されて以来、平成17年度も半ばとなりました。
今年度 の予算は 、合併 初年度と いうこと から、政 策カラー の評価に は言及 しにくいの
でありま すが、今 年度を 含めて今 後の10年はど のような まちを望 み、ど のように 成長し
て、安心 で暮らし やすい まち、住 みたいま ちにする かという 、基礎土 台づく りの10年と
いえ、草創期の大事な時期であります。
地方分 権一括法 や三位 一体改革 によると ころの地 方自治体 の行財政 にとっ ては、極め
て大きな 転換期に あって 、新生由 利本荘市 も必然的 に地域間 競争での 優位な まちづくり
が求めら れ、良質 で価値 あるブラ ンドを早 期に具体 化し、自 立する自 治体を 構築しなけ
れ ば な り ま せ ん 。 そ れ に は 9 万 2,000市 民 が 結 束 し て 取 り 組 め る 目 標 を 示 す こ と に よ り、
結果、成 果として あらわ れること から、市 長は各分 野の重要 項目、政 策を明 確に打ち出
し、市民 に協力を 呼びか け、継続 した取り 組みを約 束すべき と考えま す。柳 田市長は昨
年12月、本荘 市議会 での私の 同類の一 般質問に 対し、「 自立形成 の根幹 は産業の 活性化
による」 とし、な お、「 合併によ る地域力 効果と長 期ビジョ ンに期待 できる 云々」と答
弁されております。したがいまして、きょうは中長期ビジョンを改めて示していただき、
質問の1 番、新市 の自立 を何に求 めようと するのか お伺いす るもので ありま す。あわせ
て、新市 まちづく り計画 や過疎地 域自立促 進計画に 、市民の 協働によ るまち づくりをう
たってい る中で、 市民の 協働はど こに求め 、地域自 治活動以 外にはど のよう なことを想
定しているのか、お伺いいたします。
次に、2番としまして、自立に向けての具体的施策についてであります。
これは 前段での 自立方 策を確認 した上で お伺いす るべきも のであり ますが 、質問形態
に制約がありますので、(1)として農林水産業と観光の産業化についてお伺いします。
地方自 治体が自 立化を 図るため には、歳 入におけ る自主財 源の構成 比率を 高めること
でありま す。それ は前に も述べた ように、 他の自治 体との地 域間競争 に優位 でなければ
ならない し、市民 の経済 活動が活 発でなけ ればなり ません。 政府の各 種事業 や制度に従
属してい くだけで は限界 があると いえます 。財政的 に有利な 国施策の 事業を 展開するこ
とに異論 はありま せんが 、本市と しての将 来ビジョ ンを具現 化するた めには 、地域特性
を見きわ め、発想 ・視点 の切りか えと、よ り専門的 人材、よ り高度な 技術な どへの積極
的な投資 の集中が 求めら れると考 えます。 このよう な観点か ら、まち づくり 計画でいう
- 114 -
ところの 農林水産 業の一 大産地化 形成と観 光事業が 本市特有 の産業と して根 づかせるた
めの具体的施策を伺うものであります。
次の( 2)の商 工業の 振興方策 について も(1) 同様の論 点から、 商工業 の支援策は
これまで の融資事 業や利 子補給の 施策を越 えた新規 事業が求 められて います 。市民及び
商工業に携わる人たちは、期待を持って効果的支援策と独自の地場産業復興策を待ち
望んでおりますので、合併新市の経済施策を具体的に示していただきたいのであります。
次に、3番の由利高原鉄道に対する位置づけと今後についてであります。
由利高原鉄道は、昭和60年に日本国有鉄道矢島線から第三セクターに経営移譲されて、
ことしで 20年 目を迎 えました 。通勤・ 通学・通 院などの 地域の足 として 、また、 観光・
イベント での人々 の交流 などで利 用されて いる由利 高原鉄道 は、まさ に公共 交通機関と
して存在 意義も大 きく、 由利本荘 市にとっ て欠かせ ない交通 動脈の一 つと言 ってよいと
考えます。
しかし 、利便性 の高い 車社会で あること と道路整 備の進捗 により、 同鉄道 の利用率は
低下の一 途であり 、経営 が厳しい ことは等 しく認識 している ものであ ります 。これまで
年間経営 赤字は大 変大き いものの 、旧矢島 町・旧由 利町を含 む1市2 町と秋 田県による
赤字補て んで運営 継続を 図ってき ていただ いたこと は、地域 や利用者 にとっ てとてもあ
りがたい 措置であ ります 。私は由 利高原鉄 道につい ては、赤 字解消の ために も、このた
びの合併 を契機に 地域交 通の動脈 の一つと して、ま た、新市 が標榜し ている 観光の産業
化に向け ての重要 な要素 として、 本鉄道の 再生に取 り組むこ とができ ないか と考えてお
ります。農業と観光の一体化の中に取り込むことにより、ローカル鉄道は生かされます。
鳥海山と 山ろくの 自然、 登山バス の再開、 鳥海高原 から日本 海への周 遊横断 バス路線の
運行、先 ほど小林 議員の 話もあり ましたが 、JR羽 越線への 乗り入れ による 大学前、由
利組合総 合病院前 、ある いは岩谷 経由亀田 ・道川へ の延伸な ど、前向 きに検 討できない
ものでし ょうかと 提案し ながら、 由利高原 鉄道に対 して、本 市ではど のよう な位置づけ
をし、今 後この地 域鉄道 をどのよ うに存続 、再生し ていこう と考えて いるの かお伺いい
たします。
次に4番は、県道羽後本荘停車場線の改良についてであります。
平成9 年事業化 以来、 本荘中央 地区区画 整理事業 は、市長 並びに当 局の熱 意と地域住
民の積極 的協力の もと、 中心市街 地のにぎ わいと活 性化を目 指し、平 成22年完成 に向け
順調に進んでいることは大変喜ばしいことであります。
し か し な が ら 県 道 羽 後 本 荘 停 車 場 線 の 大 門 角 か ら 合 同 庁 舎 ま で の 区 間 約 320メ ー ト ル
については、土地区画整理事業とあわせて平成19年度中に完成すると伺っているものの、
通 称 本 町 通 り 約 380メ ー ト ル に つ い て は 、 い ま だ 改 良 さ れ て い な い 現 状 に あ り 、 交 通 安
全上の問 題や市街 地防災 の観点を 含め、沿 道市街地 の商業機 能を著し く低下 させており
ます。こ の通りは 、羽後 本荘駅か ら続く市 街地を形 成するメ インスト リート であるとと
もに、大 町、由利 橋通り への人の 流れを生 んできた 中心路線 であるこ とと文 化会館を核
として社 会教育施 設が配 置されて いる大町 銀座通線 、今後整 備される 予定の 旧由利組合
総合病院 跡地へ設 置予定 の複合交 流施設、 あるいは 本荘公園 などを面 的に結 ぶ複合的機
能を持っ た重要な 街路と 位置づけ られます 。この地 区は16年度、 秋田県 で平面調 査をし
ているこ とでもあ り、土 地区画整 理事業に 投資した エネルギ ーが効果 的に価 値あるもの
- 115 -
として生 かすため と、歩 行車や自 転車及び 車いすな どの生活 者が安全 ・快適 に通行でき
る、人に やさしい 道路が 求められ ているこ ともあわ せて、早 期に改良 を望む ものであり
ます。
先ごろ、路線沿線の複数の商店街と町内からも連名で要望書が出されていることも
伺ってお りますの で、秋 田県への 働きかけ を強く希 望するこ とから、 市長の 見解をお伺
いするとともに、今後の対応について示していただきたいと存じます。
最後に5番としての質問は、地域課題であります。
国道107号の歩道設置について(万願寺から雪車町交差点間)の質問であります。
国 道 107号 は 、 長 い 間 望 ま れ て い た 石 沢 バ イ パ ス が 昨 年 よ う や く 完 成 し 、 交 通 災 害 の
危険な環 境から解 放され たという ことで、 沿線住民 からは大 変喜ばれ ており ます。この
バイパス 建設に当 たって は、地元 選出国会 議員のご 配意と市 長初め当 局のご 尽力のおか
げと感謝申し上げる次第であります。
しかし、本バイパスの北側、いわゆる雪車町交差点から万願寺交差点までのおよそ
2,600メ ー ト ル 区 間 に は 歩 道 が 整 備 さ れ て お り ま せ ん 。 本 路 線 に は 、 本 年 4 月 、 本 荘 東
中学校が 開校とな り、統 合となっ た石沢地 区の中学 生およそ 60数 名が自 転車通学 の対象
となっておりますし、同地区から自転車通学している高校生も多くおります。
現在の 通学路は 、雪車 町交差点 から上野 地区経由 で万願寺 地区の旧 道を迂 回し、遠回
りして通 学してお ります 。この通 学指定路 線も一部 を除き歩 道や自転 車道は なく、幅員
が狭いため、安全とは言えない通学路であります。
以 上の ことから 、国道107号 万願寺か ら雪車町 交差点 間の2,600メ ートルに ついて、 歩
道設置の 事業化を 秋田県 へ要請し 、早期に 歩行者及 び自転車 通学の安 全を図 ることを望
むものであります。
本件に ついても 地域P TAなど により要 望がある ことから 、早急に 整備を 図る必要が
あると考えます。市長の見解と対処方策をお願いし、私の質問を終わります。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
村上議員の一般質問にお答えします。
最初に 、新市の 自立を 何に求め 、市民の 協働はど こに求め るのかで ござい ますが、長
期ビジョ ンについ ては、 市の将来 像を人と 自然が共 生する躍 動と創造 の都市 (まち)と
し、その 具現化の ため、 3つの基 本理念を もとにま ちづくり を進める ことと しており、
当面の10カ年 におけ る基本方 針や基本 施策を新 市まちづ くり計画 に示し ながら、 事業を
展開しているところであります。
現在、 この新市 まちづ くり計画 を基本に 、総合発 展計画策 定の作業 を進め ており、具
体的内容については、その中で示してまいります。
また、 市民との 協働に ついてで あります が、当面 の課題と して、市 民への 行政情報の
公開を一 層推進し 、情報 の共有化 により、 町内会な どの住民 自治組織 やボラ ンティア・
NPOな どの市民 団体組 織が市の 各施策の 企画、立 案、実践 などのプ ロセス へ積極的に
参画できる仕組みの整備を目指してまいりたいと考えています。
将来的 には、住 民自治 組織・ボ ランティ ア・NP O団体が 、市から 公園な どの地域施
設の管理 、地域の 子育て 支援、独 居老人の 生活支援 等地域の 身近な事 務を受 託し、地域
- 116 -
の公共的活動を担うということを期待しております。
次に、 大きい2 番の自 立に向け ての具体 的施策に ついて、 (1)の 農林水 産業と観光
の産業化 について であり ますが、 産業全体 の低迷が 長期にわ たってお り、特 に地方にお
きまして は景気の 上向き は感じら れません し、多く の分野で 閉塞感を 覚える 状況にある
ように思います。
このよ うな状況 を受け まして、 近年、全 国各地で 観光によ る地域振 興が提 唱され、多
くの自治 体が産業 として の観光を 模索しよ うとして おります 。観光が 地域経 済を活性化
するほど の産業と なるた めには、 一朝一夕 にはまい りません し、並々 ならぬ 努力の積み
重ねが必要であろうかと存じます。
また、 観光客を 迎える 側の考え 方だけで 進めよう といたし ましても 、おい でいただく
方々の求めるものでなければ、売り込みにも無理があろうかと存じます。
近年の 傾向の一 つとし て、自然 に親しみ ながら農 業体験を してみた いと思 っている方
も多くな ってきた ようで あります ので、都 市部の方 々と農村 部の交流 や、水 田や畑・果
樹園・山 菜・なめ こ等の オーナー 制なども 視野に入 れた滞在 型観光客 の増加 を検討して
まいりたいと考えております。
次に、2番の(2)の商工業の振興方策について、お答えいたします。
地域経 済は、景 気回復 基調にあ るものの 全体とし ては低迷 している 現状に あり、加え
て人口減少や少子高齢化など深刻な課題も多く抱えております。
全国的 に問題と なって いる中心 市街地の 空洞化は 本市にお いても同 様であ り、既存商
業者を取 り巻く経 営環境 は一層厳 しさを増 しており ます。活 力ある商 店街づ くりには、
何よりも 商業者み ずから が競争力 のある商 店街形成 を図る取 り組みを 行うこ とが重要で
あり、そ のために は消費 者ニーズ の変化や 多様化に 対応した 独創的で 創意工 夫に富んだ
商業活動が求められております。
市では 、商店街 の活性 化と中心 市街地の にぎわい 創出のた め、土地 区画整 理事業や市
の表玄関 である羽 後本荘 駅前を中 心に市内 循環バス 運行事業 を実施し ており 、今後も県
や商工会 と一体的 に連携 を図りな がら、空 き店舗の 活用や高 齢化社会 に対応 した魅力あ
る商店街形成を支援してまいります。
また、 経済のグ ローバ ル化や製 造業の海 外シフト などによ り、企業 経営者 を取り巻く
環境もま すます厳 しくな ってきて おります が、地元 企業の多 くは、優 れた技 術や高度な
設備を有 している ことか ら、産学 共同研究 センター や県立大 学などの 協力を 得ながら、
関係企業 間の連携 や技術 開発への 支援を行 うととも に、既存 融資制度 や保証 制度により
商工業者の経営基盤強化に向けても支援してまいります。
次に、大きい3の由利高原鉄道に対する位置づけと今後についてお答えします。
由利高 原鉄道に ついて は、先の 6月議会 の一般質 問でお答 えしてお ります が、利用者
の減少が続く中、昨年は由利小学校の開校の効果もあり、利用客が増加に転じましたが、
これは一 時的なも のであ り、利用 客の減少 に歯どめ をかける 有効な施 策は困 難な状況に
あります。
経営を 取り巻く 環境は 年々厳し さを増し ておりま すが、由 利高原鉄 道株式 会社でも経
営努力により、経費の節減やイベント等開催による利用客の増加に向けた取り組みを
行っております。
- 117 -
また、 国土交通 省は、 マイカー 普及など で経営が 悪化して いる地方 鉄道に 対し、地域
が一体と なって活 性化し ていくた め、地元 と協議し てまとめ た中間的 な再生 プランに応
じて支援 していく 地方鉄 道支援策 をスター トさせて おり、今 後は鉄道 事業者 、関係自治
体、地元 経済界、 利用者 代表等で 構成する 再生協議 会が利便 性向上や 利用促 進計画、事
業の効率化などの再生プランを作成して実施することになります。
このた め、今年 度中に は協議会 が設立さ れ、今後 に向けた 協議に入 ること になります
ので、そ の推移や 地域住 民の意向 を考慮し ながら対 応してま いりたい と存じ ますので、
ご理解願いたいと存じます。
次に、4の県道羽後本荘停車場線の改良について、お答えします。
本路線 のうち、 大門角 交差点か ら合同庁 舎前の区 間につい ては、平 成19年度の 完成に
向けて整備が進められているところであります。
一 方 、 ご 質 問 の 同 交 差 点 か ら 由 利 中 央 線 に 至 る 約 350メ ー ト ル 区 間 に つ い て は 、 未 整
備区間と なってお り、交 通安全上 の問題を 含め都市 機能を低 下させて いる現 状にありま
す。
当路線 は羽後本 荘駅か ら市街地 中心部を 貫通する 道路であ り、交通 処理や 通行の安全
性はもち ろんです が、商 店街とし てのにぎ わいが求 められる 路線であ ること を踏まえ、
これまで その整備 方策に ついて県 とともに 検討して きたとこ ろであり 、県当 局にも当路
線の整備についての必要性を認識していただいているところであります。
今後は 、将来、 自動車 交通量の 予測を踏 まえた幅 員を基本 に、地元 関係者 の皆様と商
店街にふ さわしい 歩道環 境を含め た道路の 整備計画 を協議し 、県に対 して早 期の整備を
要望してまいりたいのでご理解願います。
次 に 、 5 の 国 道 107号 の 歩 道 設 置 に つ い て 、 万 願 寺 か ら 雪 車 町 交 差 点 間 で あ り ま す が、
このこと について は、4 月に開校 した本荘 東中学校 への通学 環境の安 全向上 のため、学
校建設事 業の推進 と合わ せ、石沢 地区や小 友地区か らの要望 も踏まえ 、道路 管理者であ
る秋田県に強く要望してきたところであります。
この要 望実現の ため、 昨年、現 地状況や 同区間を 利用する と見込ま れる学 童、生徒数
などにつ いて由利 地域振 興局建設 部が、旧 本荘市と 連携して 調査を実 施し、 18年 度以降
の新規事業箇所に組み込むべく検討されたところであります。
しかし ながら、 全県に おける歩 道設置要 望箇所が 多く、現 時点では 事業化 について明
確になっていない状況と伺っております。
このた め同区間 の歩道 設置につ いては、 利用者の 安全確保 を図るた め、引 き続きその
必要性を強く訴え、要望実現に努めてまいりたいと考えております。
以上であります。
○議長(齋藤栄一君)
103番村上文男君、再質問ありませんか。103番村上文男君。
○103番(村上文男君)
1点だけお伺いしたいと思います。
4番の本荘停車場線の道路改良のことでございます。
先ほど 市長から は、県 との協議 が大分進 んでおる と。早期 の整備を 図りた いというふ
うに力強 く言われ ており ました。 おおむね 聞くとこ ろによる と、19年ぐ らいから スター
トできる のではな いかな どという お話も若 干伺って いるとこ ろでござ います けれども、
その辺差 し支えな いとこ ろで、早 期の着手 時期、お 知らせ願 えれば大 変あり がたいので
- 118 -
すが。
○議長(齋藤栄一君)
○市長 (柳田弘 君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
村 上議員 の再質問 でありま すが、た だいまの 駅前の停 車場線であり
ますが、 さっきも お話申 し上げま したよう に、中央 線から大 門角が本 荘市街 地発展のた
めには大 変今の道 路では 阻害の要 因にもな っている とさえ思 われます 。その ため、これ
まで県に もたびた び要請 するとこ ろであり ます。あ の道路は 県道でご ざいま すので、県
がとにか く地方を 発展さ せると、 そうした 意味でも あの道路 について 早く整 備してほし
いという ことをこ れから も申し上 げます。 その年度 について は、担当 部長の 方から答え
させます。
○議長(齋藤栄一君)
佐々木建設部長。
○建設部長(佐々木孝一君)
村上議員の再質問にお答えします。
当路線 は、秋田 県にお いて都市 計画事業 で整備す る予定と 伺ってお ります 。道路整備
は道路局 事業、都 市局事 業とあり ますけれ ども、そ れの都市 局事業で やると いう計画で
あります 。それで 、議員 もご存じ と思いま すけれど も、秋田 県におい て、現 在、秋田中
央道です ね。あの 秋田駅 の地下を 通る道路 です。そ れに大分 費用をか けて、 都市局事業
で頑張っ ている関 係上、 それのめ どをつけ 次第着工 したいと 、そうい うこと で伺ってお
りますので、ご理解願います。
○議長(齋藤栄一君)
103番村上文男君、再々質問ありませんか。
○103番(三浦勉君)
○議長(齋藤栄一君)
ありません。
以上で103番村上文男君の一般質問を終了します。
次に、84番佐藤清君の発言を許します。84番佐藤清君。
【84番(佐藤清君)登壇】
○84 番(佐藤 清君)
きょう の議事日 程で私が 最後の質 問者にな るようで ございますの
で、よろしくお願いを申し上げます。
新生由 利本荘市 が誕生 しまして 5カ月が 経過いた しました 。そして 4月17日に は、市
長選挙が 執行され ました 。初代柳 田市政が 発足した わけでご ざいます 。人と 自然が共生
する躍動 と創造の 都市( まち)を 標榜し、 その理念 に基づき ながら市 長の施 政方針がな
されたわ けでござ います 。そして 、新年度 の事業計 画、あわ せて中長 期的な 新市の発展
のための 方針が示 された わけでご ざいます 。その運 営方針に つきまし て、あ るいは市政
につきま しては、 私ども 市民、あ わせて議 員は一緒 に喜ぶべ きことだ ろうと 思っており
ます。そ して、考 えてみ ますと私 ども議員 は、在任 期間が残 すところ 2カ月 足らずとな
りました 。私ども 議員は 、この在 任特例に つきまし ては、皆 さんの気 持ちと してはあん
まり望ん ではおり ません でしたけ れども、 いろいろ な面で特 例がなさ れたわ けでござい
ますが、 ところで その私 どもの議 員在任特 例につき ましては 、私の聞 くとこ ろでは市民
の大方は 必要ない と、こ ういうご 意見が多 く聞かれ たようで ございま す。で も私ども議
員の立場 からしま すと、 例えば6 月定例会 におきま しては、 41人 の議員 が一般質 問され
ておりま す。そし て今議 会におき ましても 23名 の議員の 皆さんが 一般質 問をなさ れる予
定になっ ておりま す。そ して、各 常任委員 会におき ましても 、議員そ れぞれ がそれぞれ
の地域の 思いを発 言し、 そしてそ の問題点 を提言し ながら今 日に至っ ており ます。いわ
ゆ る こ れ ま で 127人 の 声 が 今 後 の 市 政 運 営 に 反 映 さ れ る 大 き な 原 動 力 に な っ た だ ろ う と
- 119 -
私は思っ ておりま す。そ れにまた 私ども議 員相互の 交流と親 睦などに より、 今後の市政
発展に貢 献できる ことと 思い、非 常に貴重 な、極め て意義の 深いこの 7カ月 の在任期間
であろうと私は思っております。
それで は質問に 入らせ ていただ きますが 、実は私 、通告、 少し早い 時期に した感がご
ざいます ので、通 告後に いろいろ 議案とし て出され た問題、 あるいは 私の質 問と重複す
る皆さん の質問が ござい まして、 はてどう かなと思 って質問 を取り下 げしよ うかなとも
思ったと ころでご ざいま すが、せ っかく執 行部の皆 さんが答 弁を準備 してい ただいてく
れました ので、大 変失礼 ではござ いますが 、なるべ く重複す る内容に ついて 、あるいは
報告されたことについては簡潔に質問させていただきたいと思っております。
それで は、大き い3項 目でござ いますが 、そして 13点 について 質問さ せていた だきま
す。
その質問の1つ目でございますが、市長の施政方針に対してでございます。その
(1)番に、高度情報通信基盤の整備についてでございます。
その① でござい ますが 、「市民 と双方向 による情 報交流を 図るため 、本庁 と各総合支
所を初め 、学校な ど主要 公共施設 間を光フ ァイバー で結ぶ、 そして地 域イン トラネット
事業によ る広域ネ ットワ ーク構築 をし、行 政情報や 防災情報 などを市 民に対 して、より
質の高い 情報を提 供して まいりま す」と、 こう述べ られてお ります。 そこで 、移動通信
用鉄塔設 備整備に ついて 、市内に はまだ何 カ所とな く整備の 必要な場 所があ るだろうと
考えられ ます。幸 い由利 地域の西 沢地区に は、今年 中に建設 が計画さ れてお りますが、
今後市内 全域の不 感地帯 を解消す るために は、おお よその時 期を示し てほし い、おおよ
そ何年後になるのか、これを質問したいのであります。
それか ら②でご ざいま す。地域 イントラ ネット事 業、防災 行政無線 遠隔シ ステム事業
について でありま すが、 この質問 について は通告が 、さっき も申し上 げまし たが早かっ
たために 、今議会 に議案 91号 でしたか 提案され まして可 決されて おりま す。ちな みに申
し上 げ てみま すと、事 業費は4 億7,609万1,000円で ございま すが、 契約の相 手方は富 士
通・本荘電気工業特定建設工事共同企業体となっております。
この工 事区域は 、非常 に広範囲 であると 思われま す。そし てまた工 事期間 が冬期間に
かかるの ではない かと考 えられる ものであ ります。 そのため に作業に 大変な 苦労があろ
うと思い ますが、 遅滞の ないよう な、年内 に完成で きるよう な作業を 指導し てほしい、
このように考えるものであります。
災害時 には通信 機能も すべて被 害を受け ます。そ して使用 不可能に なりま す。そのた
めには無 線遠隔シ ステム 整備が必 要要件で あると言 われてお ります。 その整 備計画につ
いてもい かがなも のか、 いつごろ まで完成 されるの か市長の お考えを お伺い いたしたい
と思います。
それか ら③でご ざいま す。テレ ビの難視 聴地域の 解消につ いてでご ざいま すが、これ
も本市内 には相当 多くの 箇所があ るだろう と言われ ておりま す。この 整備計 画について
も、おお よそいつ ごろま でには本 市内の解 消を整備 したいと 、そうい うお考 えなのかお
尋ねいたしたいと思います。
それから(2)でございますが、鳥海北ろく観光開発についてでございます。
その① でござい ます。 本市は、 鳥海山を 核として 山ろくに 広がる由 利原高 原、そして
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渓流や滝 など、ま た、子 吉川、日 本海と、 一連の恵 まれた自 然環境を 多く持 つ観光資源
を有して おります 。これ まで各市 ・町は、 それぞれ 整備をし てきた既 存の施 設が多くあ
ります。 その施設 の中に は補修、 あるいは 建てかえ の必要な 施設も数 多くあ るだろうと
思われま す。また 、それ らの施設 には、よ く活用さ れている もの、あ るいは そうでない
もの、赤 字経営を 抱えて いるもの 、こうい う施設も 多くある だろうと 思われ ます。これ
らの施設 について は、再 検討をし 、またそ の管理運 営につい ては、再 点検が 必要であろ
うと考え るもので ありま す。よく 言われま すが、行 政が管理 している ものだ から多少の
赤字につ いてはど うしよ うもない んだと、 仕方ない んだと、 こうおっ しゃる 方もおられ
ますが、 決してそ うであ ってはな らないと 思います 。行政が 赤字を補 てんし てまで持ち
こたえられることではないだろうと思われます。民間委託ということがございますので、
よくその 辺は検討 しなが ら民間委 託も考え る必要が あるんで はないか と私は 思っており
ます。そ して、行 政の重 荷を軽く すること 、これこ そが行政 改革にな るだろ うと考える
ものであ ります。 そのお 考えにつ きまして 、市長は どのよう なお考え かお伺 いいたしま
す。
それか ら②でご ざいま すが、鳥 海山ろく 観光施設 には、宿 泊施設も あり、 体験型施設
もありま す。また 、レジ ャー施設 型もござ います。 私が考え ておりま すこと は、これら
の施設を 総合的に 組み合 わせた利 用計画と 、特に首 都圏など との交流 を深め 、牧場や土
地利用を した、い わゆる グリーン ツーリズ ムの発想 も必要で はないか と、こ う考えてお
ります。 この推進 も積極 的に実施 すること が、本市 にとって 大切なこ とでは ないかと考
えるもの でありま す。体 験、そし て滞在型 観光は、 いろいろ な面で本 市に波 及効果があ
るもので はないか と考え るもので あります が、これ らについ ての市長 のお考 えはいかが
なものでしょうか、お伺いいたします。
それから③でございますが、鳥海山のゴンドラ建設構想についてであります。
去る6 月定例議 会での 一般質問 に、二、 三の議員 の方から 質問がご ざいま して、鳥海
山観光開 発につい ての質 問であり ました。 その答弁 の中で市 長は、「 鳥海山 ゴンドラ整
備につい ては県に 呼びか けをした い」と、 こう答え ておりま す。鳥海 山ゴン ドラ整備に
ついては 、自然環 境の関 係、自然 破壊の関 係から、 県の自然 保護団体 連合会 の奥村清明
代表理事 から、ゴ ンドラ 整備の反 対公開質 問状が出 されてお りました 。その 公開質問状
の内容で ございま すが、 3つほど あります 。その1 つが、「 貴重な自 然を破 壊してまで
なぜ建設 しなけれ ばなら ないか、 その根拠 を知らせ てほしい 」、これ が1つ 目。2つ目
には、「 県に要望 する建 設地点は どこら辺 なのか、 この地点 を示して ほしい 」、3つ目
は、「発 言を撤回 する予 定はある かないか 」、この 3つの回 答を求め られて おります。
私が考え るには、 このゴ ンドラ建 設につい ては、心 配するほ どの著し い環境 破壊にはな
らないだ ろうと私 は考え ておりま す。今後 、自然保 護団体と 話し合い をよく 進めて、理
解を求め 、計画を 推進す べきと私 は考えて いるもの でありま すが、今 後の課 題と市長の
お考えはいかがなものかお伺いいたします。
2番で ございま す。2 番目には 、税や市 民の義務 的納付金 の収納処 理につ いてでござ
います。
その( 1)でご ざいま すが、1 市7町が 合併する 前、いわ ゆる合併 前の市 ・町であり
ますと、 決算期に その時 点での収 納未済額 、あるい はいろん なその書 類を提 出していた
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だきまし て、私方 はその 書類を見 ながら状 況を把握 してきた ところで ござい ます。が、
合併後は どのよう になっ ているの か気にな るわけで ございま す。固定 資産税 、市民税、
国民健康 保険税、 それ以 外に上・ 簡水、あ るいは下 水道など の使用料 につい てもいろい
ろありま すが、そ れ以外 にさまざ まの納付 するべき 義務が多 くありま す。そ の額などに
つきまし ては、集 計する 時点で多 少数値は 変わると 思われま すが、例 えば出 納閉鎖期時
点でも結 構だと思 います 。現在そ ういうも のがどの ようにな っている か、種 別ごとに、
そして件数、金額をお教え願いたいと思うのでございます。
(2) でござい ます。 合併前に はどこの 市・町も 、この未 収金の収 納には 、担当職員
は大変な ご苦労を なされ てきてお ります。 昨日の質 問にもあ りました が、市 営住宅の未
納金の問 題もあっ たよう でござい ますが、 ところが 今後、こ ういう未 納金、 未収金とい
うものは 、まだま だふえ る傾向に あるので はないか 、まだま だ大変な 状況に 陥るのでは
ないかと いう懸念 もされ ます。だ からとい ってその まま手つ かずには おかれ ないのが現
状でござ います。 今後、 市はこの 収納処理 に、どの ような手 法で臨む お考え なのか、そ
してその 収納につ いての 見通しに ついては いかがな ものか、 それをお 伺いい たしたいの
であります。
(3) でござい ますが 、この質 問につき ましては 、決算書 を配付さ れる以 前の通告で
ございま したので 、決算 書を見れ ば、これ はしっか りわかる はずなん ですが 、まだその
書類が届 かない前 の通告 でござい ましたの で、質問 を取り下 げしよう かなと 思ったんで
すが、せ っかく、 先ほど 申し上げ ましたよ うに通告 しました ので申し 上げた ところでご
ざいます が、不幸 にして 16年 度に、こ の不納欠 損処理を しなけれ ばでき ない金額 が生じ
た場合に 、その額 はどれ ぐらいな のか。あ るいは、 その件数 はどれぐ らいあ るのか。そ
して、今 後の、そ のこと について は不納欠 損処理で すから、 収納はお そらく 不可能なは
ずですが、今後そういうものをふやさないようにするためには、どんな手法があるのか、
このようなことについてもお伺いいたしたいのであります。
それか ら3点目 のアス ベスト問 題につい てでござ いますが 、実はこ のこと につきまし
ては昨日 の一般質 問で小 松議員さ んからこ と細かく 説明があ り、そし てこの 問題が取り
上げられ ました。 このア スベスト につきま しては、 昭和30年ごろ から建 築資材を 主とし
て、ある いはそれ 以外に も用途に よっては 使用され ていたよ うであり ますが 、50年代ま
で主に使 われたよ うでご ざいます 。建築物 に多く使 用され、 それ以後 60年代も使 用され
ているよ うですが 、その 物質が人 体の健康 に被害を 及ぼすと いうこと は、そ の使用する
時点で既 にわかっ ていた ようでご ざいます 。それに もかかわ らずこれ を使用 した、そし
てその使 用後につ いては 、あまり 気にとめ ないでそ のまま伏 せておい た、こ れが現状で
ございま す。県を 初め県 内各市町 村は、そ れぞれ調 査を始め 、今後の 対応を 検討してい
る自治体 が大方の ようで あります が、特に 大館市な どは公共 施設はも ちろん でございま
すが、民間施設にも補助金を出して調査を促しているようでございます。
ところ で本市で は、こ れも諸般 の報告で 市長の報 告がござ いました が、8 月5日から
市内33の市立 学校を 対象にア スベスト の使用の 実態を調 査された ようで ございま す。そ
して8月 末日には 調査が 終わり、 その結果 がまとま っている ことだと 思われ ます。この
ことにつ きまして は、市 長の諸般 の報告の 中にあっ たように 、西目小 学校の 給食共同調
理場の天 井裏の吹 きつけ 材からア スベスト が検出さ れた。そ のために 、その 施設は当分
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の間使用を中止すると、こういう報告でありました。
ところ で、学校 以外の 公共施設 について の調査は 、どのよ うになっ ている か。もし調
査されて いるとし たなら ば、その 状況、結 果につい てはいか がであっ たか、 お教え願い
たいと思います。
(2) でござい ますが 、行政は 市民の健 康を守る 意味から も、民間 施設に ついても調
査促進を 指導し、 病院な ども含む 諸建築物 の調査も すべきと 考えるも のであ りますが、
現時点で はどのよ うにな っている でしょう か。もし 調査がな されてい るとし たならば、
その状況や結果についてご報告をお願いしたいのであります。
(3) でござい ます。 本市には 市のガス 水道局が 管理して いる施設 に石綿 セメント水
道管がそ のまま使 用され ている箇 所が、ま だ相当の 延長があ るだろう と予測 されます。
鳥海地域の一部の区間では、今年中に布設がえの計画もなされているようでありますが、
その石綿 セメント 水道管 について は、年数 もかなり たってい るだろう と想像 されます。
そしてそれに伴って老朽化も進んでいることだと思われます。アスベストの関係からも、
この石綿 セメント 水道管 の布設が えは、急 ぐべきも のではな いかと私 は考え るものであ
ります。 今後の対 応につ いて、ガ ス水道局 のお考え 、そして これから の計画 については
いかがなものでしょうか、お伺いいたします。
また、 ガス水道 局が管 理してい る区域内 、石綿セ メント管 の使用さ れてい る延長は、
どれぐらいあるのかもあわせてお伺いいたします。
(4) でござい ます。 毎日のよ うにテレ ビ・新聞 等で報道 されてお ります が、全国各
地でアス ベストに よる健 康被害を 訴えてい る被害者 が日増し に多くな ってい るようであ
ります。 本市の場 合には いかがな ものでし ょうか。 きのうの 一般質問 の答弁 の中に、本
市でもア スベスト に関す る調査に ついて、 健康につ いて、あ るいは調 査につ いての相談
窓口を設 置したい 、こう いうご答 弁がござ いました 。本市に おいては 、これ まで中皮腫
などの疾 病者、あ るいは そういう 病気など にかかわ る確認が なされて いるも のでしょう
か、その点もあわせてお伺いをして、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(齋藤栄一君)
当局の答弁を求めます。柳田市長。
【市長(柳田弘君)登壇】
○市長(柳田弘君)
84番の佐藤議員のご質問にお答えします。
その前 に、佐藤 議員の ご質問、 前にお答 えしたも のと重複 すること もある かもしれま
せんが、敬意を表しながら重複された部分についてご理解ください。
初めに 、市長の 施政方 針に対し て、(1 )の高度 情報通信 基盤の整 備につ いて、①の
移動通信 用鉄塔施 設整備 について でありま すが、携 帯電話不 感地域の 解消に ついてであ
りますが、ご質問のとおり携帯電話の通話エリアは、市内全域をカバーするまでには
至っていないのが現状であります。
本年度 、市が事 業主体 となって 移動通信 用鉄塔の 整備を計 画してお ります のが、岩城
地域の君 ヶ野地区 と北沢 地区、並 びに由利 地域の西 沢地区の 3カ所で ありま す。いずれ
も11月ころに着工し、来年3月の完成を目指しているところであります。
移動通 信用鉄塔 の整備 は、携帯 電話事業 者の参画 希望がな ければ実 現でき ないもので
あります 。引き続 き、携 帯電話不 感地域の 解消に努 め、格差 なく携帯 電話サ ービスを享
受できる よう、県 を初め 総務省東 北総合通 信局を通 じながら 、携帯電 話事業 者に働きか
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けてまいりたいと思います。
次に、 ②の地域 イント ラネット 事業、防 災行政無 線遠隔シ ステム整 備事業 について、
お答えいたします。
初めに 地域イン トラネ ット事業 ですが、 市内の各 総合支所 や学校、 公民館 などの主要
公共施設 を光ファ イバー ケーブル で結び、 インター ネット技 術による 公共ネ ットワーク
を構築す る計画で す。接 続される 主要公共 施設には 、市民用 のパソコ ン端末 を設置し、
行政情報 を初め地 域情報 や防災情 報、公共 施設予約 情報など 、きめ細 やかな 質の高い情
報を提供してまいります。
今後は 、これら の情報 を各家庭 にも提供 できるよ うCAT V等のネ ットワ ーク整備を
順次進めてまいります。
また、 各学校に おいて は、パソ コンを使 ったテレ ビ会議シ ステムを 導入し 、クラスや
学校の垣 根を越え た交流 や一斉学 習を実現 し、創造 力豊かな 人材の育 成支援 を図る計画
であります。
なお、 議会の初 日に契 約議決を いただき ました地 域イント ラネット 整備事 業は、総務
省の補助 事業とし て採択 されたも のであり 、9月に 着工し、 来年3月 には完 成予定の単
年度事業であります。
次に、 防災行政 無線遠 隔システ ム整備事 業でござ いますが 、これは 各総合 支所にある
移動系防 災行政無 線の基 地局を電 話専用線 で結合し 、本庁に おいて一 斉統制 ができるよ
うにする事業であり、本年度中の完成を予定しております。
次に、③テレビ難視聴地域解消整備施設等について、お答えします。
各地域 のケーブ ルテレ ビ施設の 整備は、 平成18年度か ら、順次 、各総 合支所か らの伝
送路を整備し、平成21年度の完成を目指すものであります。
年次整 備計画に ついて は、各地 域の実情 や市民の 意向を踏 まえ、年 度内の 策定を目標
に作業を進めてまいります。
既存の テレビ共 同受信 施設につ いては、 施設の維 持経費や 地上デジ タル対 応への改修
経費などの負担をなくすため、ケーブルテレビへの移行を進めてまいります。
現在、 共同受信 施設の 老朽化等 の実態を 調査して おります ので、こ のよう な難視聴地
域の状況も踏まえ、年次計画を策定しますので、ご理解ください。
次に、 (2)鳥 海北ろ く観光開 発につい て、①の 既存の施 設全体の 再点検 と施設の民
間委託についてお答えします。
鳥海山 ろくの観 光開発 や施設整 備につき ましては 、由利地 域の南由 利原、 矢島地域の
花立を中 心に各種 施設が 整備され ておりま す。これ らの施設 は旧町に おいて 観光振興の
ため整備 されたも のであ り、一部 類似施設 が隣接し ておりま す。南由 利原の 施設につき
ましては 、県営の オート キャンプ 場以外の 施設につ いては、 すべて市 の直営 施設であり
ます。ま た、花立 につき ましては 、スポー ツ宿泊セ ンター「 ユースプ ラトー 」やコテー
ジ、バン ガロー、 キャン プ場、牧 場工房「 ミルジー 」につい ては、第 三セク ターにより
運営して おります 。ゴー カート、 パークゴ ルフ等の 「子供の 国」やラ グビー 場は市の直
営で行っております。
採算の とれにく い施設 が多く、 簡単には 民間に委 託ができ かねる現 状であ りますが、
今後、運 営形態を 詳細に 検証いた しまして 、可能な ものから 順次、指 定管理 に移行して
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まいりたいと存じます。
次に、 ②体験・ 滞在型 観光の推 進が必要 と思われ る、につ いてであ ります が、観光振
興の主た る目的は 、お客 さんに来 ていただ き、楽し んでいた だき、そ して地 域にお金を
落として もらうと いうこ とが前提 でありま す。その ためには 宿泊して もらう とともに特
産品等を 買ってい ただか なければ なりませ ん。観光 客に滞在 していた だくた め、日帰り
では消化しきれないような魅力ある観光ルートの設定、そば打ちや物作りの体験メ
ニュー等を検討し、交流人口の増加を図ってまいりたいと存じます。
次に、 ③鳥海山 ゴンド ラ建設の その後の 考え方に ついては 、であり ますが 、6月定例
議会にお きまして 質問が ありまし た鳥海山 へのゴン ドラ計画 につきま しては 、県に要望
してまい りたいと 答弁い たしまし たところ 、自然保 護団体か ら公開質 問状が まいりまし
た。回答 につきま しては 自然との 調和を第 一に考え 、自然を 破壊して まで建 設を要望す
るもので はないと お答え しており ます。鳥 海山は国 定公園で あります ので、 法により自
然が保護 されてお ります 。5合目 より上部 は、ほぼ 全域が自 然保護特 別地域 に指定され
ており、 開発が厳 しく制 限されて おります 。このよ うな事情 から鳥海 山での ゴンドラ構
想は、今後の研究課題と判断しております。
いずれ にいたし まして も自然と 共生する 鳥海高原 の観光振 興を進め てまい りたいと存
じますので、ご理解賜りますようにお願いいたします。
次に、 2、税や 市民の 義務的納 付金の収 納処理に ついて、 (1)の 合併時 点での各旧
市・町の 未済額に ついて 現在どの ように処 理されて いるか、 (2)今 後、市 は収納処理
にどのよ うにして 臨むか 、(3) は不幸に して不納 欠損処理 が発生し た場合 の件数、金
額は、でございますが、関連がございますので一括してお答えいたします。
初めに 合併時点 での収 入未済額 ですが、市税は個人市民税が1万3,314件の2億7,300
万 円 、 固 定 資 産 税 ・ 都 市 計 画 税 が 、 1 万 9,395件 の 4 億 4,800万 円 、 合 計 で 3 万 5,126件
の 7 億 7,500万 円 で あ り ま す 。 国 保 税 は 2 万 5,995件 の 6 億 5,300万 円 で あ り 、 上 水 道、
簡 易 水 道 、 下 水 道 、 集 落 排 水 な ど に つ き ま し て は 、 合 計 額 で 1,500万 円 で あ り ま し た。
こ れ らの未 収額は、 7月末に は、市 税が2万 7,508件 の5億6,700万円、国 保税が2 万
1,382件 の 5 億 7,000万 円 、 上 下 水 道 等 に つ き ま し て は 合 計 額 で 1,000万 円 と な っ た と こ
ろであります。
これらの収納に向けての方策でありますが、昨日、髙橋和子議員にお答えしましたと
おり、滞 納者との 連絡を 絶つこと なく折衝 すること や、新た な滞納者 を長期 滞納者にし
ないこと が肝要と 考えて おります 。そのた め、税務 担当課及 びそれぞ れの所 管課におい
て、日中 はもとよ り夜間 において も各家庭 を訪問し 、納付指 導や納付 相談を 行う中で、
生活の見 直しなど も含め て納付計 画を立て るよう要 請し、早 期に完納 への道 筋をつける
ことで、 滞納の長 期化・ 高額化に よる納付 意欲の喪 失を招か ないよう 取り組 んでまいり
ます。
昨今の日本経済は回復基調を示しているところでありますが、県内の情勢を見ますと、
製造業等 は一部持 ち直し 傾向にあ るものの 、依然足 踏状態が 続いてお り、雇 用・所得環
境に明確 な改善が なく、 納税者等 を取り巻 く環境は 依然とし て厳しい 状況で あります。
このため 、今後も 税収及 び税外収 入の確保 に、かな りの困難 が予想さ れると ころであり
ますが、 不誠実な 滞納者 に対しま しては、 収入・資 産・生活 状況など を調査 して納付を
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促すとと もに、税 に関し ては給与 ・預貯金 、さらに は国税還 付金・売 掛金な ど債権の差
し押えを実施するなど、滞納額の圧縮に鋭意努力しているところであります。
次に、不納欠損処理の状況ですが、各旧市・町で平成16年度に行った不納欠損処理は、
市 税 、 国 保 税 が 合 計 で 6,500件 の 1 億 4,900万 円 、 上 下 水 道 等 の 合 計 額 が 157万 円 と な っ
ております。
欠損処 理に当た っては 、公平を 確保する という観 点から安 易に処理 するこ となく、財
産調査及 び生活困 窮の判 断等、個 々及び総 合的に調 査・分析 の上、慎 重かつ 厳正に対処
してまいりますのでご理解を賜りたいと存じます。
次に、アスベスト問題であります。
(1) の本市の 学校( 古い建造 物)公共 建築物等 に使用さ れていな いか確 認されてい
るかにつ いてです が、こ れまで小 松幸夫議 員にお答 えしまし たとおり 調査分 析を急いで
いるところであります。
いずれ にいたし まして も、健康 問題に関 する喫緊 の課題だ けに、調 査結果 の対象施設
について分析を急ぐとともに適切に対処してまいります。
次に、(2)民間の建物、他施設等についてはどうか、についてでありますが、先般、
県より市 に対し、 一定規 模以上の 建築物を 対象にリ ストアッ プするよ う緊急 の調査依頼
がありま した。こ れは、 建築物の 所有者ま たは管理 者に対し 、自主点 検及び 改善を促す
ためのも のであり 、調査 結果に基 づき、必 要に応じ て改善を 指導する などの 適切な措置
を講じようとするもので、調査の結果130棟が対象となることが判明いたしました。
また、一般住宅につきましては、露出して吹きつけアスベストが使用されている場合、
劣化等に よりその 繊維が 飛散する 恐れがあ り危険で あるとい われてい ます。 吹きつけア
スベスト は、戸建 て住宅 では通常 使用され ておりま せんが、 専門の工 事業者 や測定機関
に相談す るほか… 【何ご とか呼ぶ 者あり】 えっ、あ といいっ て。敬意 を表し て、さっき
申し上げ ましたよ うに、 繰り返し になるで しょうけ れども説 明させて くださ い。吹きつ
けアスベ ストは、 戸建て 住宅では 通常使用 されてお りません が、専門 の工事 業者や測定
機関に相 談するほ か秋田 県由利地 域振興局 内にも相 談窓口が ございま すので 、安全対策
に努めていただきたいと存じます。
本市と いたしま しても 、市民に 対し各担 当部門が 必要に応 じて情報 提供等 を行うとと
もに、生 活環境課 内に市 民相談の 総合窓口 を設置し 、不安解 消に向け 取り組 んでまいり
ます。
(3)のガス水道局に関するのは企業管理者が答弁いたします。
時間ですか。
○議長(齋藤栄一君)
○市長(柳田弘君)
はい。まあ、簡潔に答弁してください。
きょうの最後でありますので、ひとつ。
(4) の本市内 にアス ベストに よる健康 被害を訴 えている 被害者が いるか 、または中
皮腫などの疾病者については確認されているか、についてであります。
アスベ ストにか かわる 健康被害 につきま しては、 7月23日から 県内の 各保健所 及び関
係機関に 窓口を設 けて住 民からの 相談を受 けており ますが、 本市住民 の相談 窓口である
由利本荘 保健所管 内では 、これま でのとこ ろ、アス ベストを 吸い込ん でいた 可能性があ
る場合の 検査の必 要性や 検査医療 機関の紹 介等の相 談が3件 あり、健 康被害 を訴える住
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民はいないとのことであります。
また、 中皮腫な どの疾 病者の確 認につき ましては 、アスベ ストに起 因する ものを含め
て、プラ イバシー の観点 から困難 でありま すが、国 では中皮 腫による 死亡者 について、
厚生労働 省が研究 班を設 置し、現 在調査中 であり、 県におい ても独自 に調査 を行う予定
であると伺っております。
以上であります。
議長、各位、議員の方から寛大な配慮いただきましてありがとうございます。
終わります。
○議長(齋藤栄一君)
佐々木企業管理者。
【「議長おかしいんでないか」と呼ぶ者あり】
【「おかしいよ。40分なったら終わりだ」と呼ぶ者あり】
【「時間何分延長認めるんですか」と呼ぶ者あり】
○議長 (齋藤栄 一君)
いや、 答弁だけ はまず、 あと少し ですから お願いし ます。簡潔に
お願いします。
【企業管理者(佐々木秀綱君)登壇】
○企業管理者(佐々木秀綱)佐藤議員のご質問にお答えをしたいと思います。
アスベ スト問題 につい ての3項 目目の石 綿セメン ト管の布 設がえ計 画につ いてでござ
いますが 、水道管 の総延 長に占め る石綿セ メント管 の延長は 、平成16年 度末にお いて全
延長約659キロメートルのうち、63キロメートルとなっております。
石綿セ メント管 の布設 がえにつ きまして は、年次 計画によ る布施が え、ま た公共下水
道事業・ 農業集落 排水事 業等の関 連工事と して施行 しており まして、 矢島地 域・西目地
域は既に更新を終えておるところであります。
また、 由利地域 におき ましても 本年度施 行の由利 地区簡易 水道施設 整備事 業の完了を
もって布設がえを終えることになります。
一 方 、 布 設 が え 未 完 了 地 域 と な っ て い ま す 本 荘 地 域 に お い て は 7.7キ ロ 、 鳥 海 地 域 に
おいては 48.8キ ロとなっ ておりま すが、今 後も引き 続き施行 してま いりたい と思いま す
ので、ご理解賜りたいと思います。
以上、答弁といたします。
○議長(齋藤栄一君)
時間でありますので、84番佐藤清君の一般質問を終了します。
○議長(齋藤栄一君)
以上をもって、本日の日程は終了いたしました。
あすは 、引き続 き一般 質問を行 うほか、 提出議案 に対する 質疑、決 算審査 特別委員会
の設置並びに委員の選任などを行います。
本日は、これにて散会いたします。
なお、 先ほど台 風14号に関 する対策 室設置に ついて、 当局から の報告 を申し上 げまし
た。当局 としては 、本日 の会議終 了後、台 風の今後 の動向や 気象台、 県から の情報を分
析しなが ら、この 後の対 応につい て協議し てまいり たいとの 報告があ りまし たので申し
上げます。
以上です。
御苦労さまでした。
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午後
4時34分
散
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会