講義資料 - SOI-Asia

授業予定
インターネットの進化と可能性
第2回
ストリーミング技術(フォーマット・CODEC編)
村井純
1
4/12
講義概要
2
4/19
ストリーミング技術(1)
3
4/26
ストリーミング技術(2)
4
5/10
ディスカッション
5
5/17
ストリーミング関連技術
6
5/24
ストリーミングサービス
7
5/31
ディスカッション
8
6/7
デジタル放送(1)
9
6/14
デジタル放送(2)
10
6/21
ディスカッション
11
6/28
デジタル放送と法律
12
7/5
放送の再送信
13
7/12
ディスカッション
動画とは何か?
今日のお題
• ストリーミングに用いられる技術やその考え方
Š CODEC
Š フォーマット
• 例
Š 既存のソフトウェア
Š 民生用映像機器
• どういうフォーマットがどういうところで用いられてい
るかを学ぶ
• サービスに結びつける
• 連続した静止画
Š 一定時間毎に静止画(フレーム)を表示することに
よってあたかも動いてるように見せる
Š パラパラ漫画
• 動画のクオリティ
Š フレームの画質(画像サイズ、色数)
Š 単位時間当たりのフレーム数(fps)
Š BBテレビはどういうCodecか
Š SOI
Š 今の放送との関係
映像とデータ量
• 大きさが640×480でフルカラー(1670万色)
の画像のデータ量は?
Š 640×480×24=7,372,800bit=921,600Byte=0.
9MB
• それが30fpsだと?
Š 640×480×24×30=221184000bit=221Mbps
• 圧縮が必要
圧縮の種類
• 可逆圧縮
Š 圧縮データを展開した時に元のデータと比べて欠
損がない
Š データの並び方を工夫する
• 非可逆圧縮
Š 圧縮データを展開した時にもとのデータと比べて
欠損がある
Š 欠損が起きる情報は人間にとって知覚できない
情報
ƒ MP3
ƒ MPEG
1
空間周波数
空間周波数
• 空間周波数が0な画像
• 周波数が低い
• 周波数が高い
• 周波数が高い=色の変化:大=輪郭など
• 周波数が低い=色の変化:小=大まかな色面
動画の更なる圧縮
JPEG/Motion JPEG
• 動画には動く部分と動かない部分がある
• JPEG
Š 非可逆圧縮の静止画フォーマット
ƒ (実は可逆圧縮のモードもある)
Š DCTを用いて周波数成分を偏らせる
Š 人間の目はローパスフィルタ
ƒ 高周波数に対しては感度が悪い
ƒ 荒い量子化・高周波を丸める
• Motion JPEG
Š JPEGを並べて動画として見せる
Š 動かない部分
ƒ 背景
Š 動く部分
ƒ 前景-人物など
• 動かない部分を共通化
Š 情報量が減る
• フレーム間圧縮
MPEG
• 映像のCODEC
Š MPEG1
Š MPEG2
Š (MPEG3:消滅)
Š MPEG4
• データの記述
Š MPEG7
• データのハンドリング
Š MPEG21
ƒ データの種類の識別、データのプロフィールの記述、
著作権保護機能など、データをハンドリングするため
の情報データ形式の標準化
MPEG1
• 設計目標
Š 転送速度が1.5Mbps
Š デジタル記憶媒体
Š →ビデオCD
• 一般にMPEG1はSIFフォーマット
Š ノンインターレース
Š 360×240×29.97Hz(NTSCの場合)
• 最大値は定められている
Š 水平・垂直4095までの画素数・ライン数が利用可
能
2
GOP(Group Of Picture)構造
MPEG1の圧縮のしかた
• 空間領域の圧縮
Š JPEGと考えた方は一緒
• 時間領域の圧縮
Š 1つ前のフレームと今のフレームはほとんど同じ
である場合が多い
Š 動いてるところだけ情報を持てばよい
• GOP
Š
Š
Š
Š
フレームの固まり
Iピクチャ(Intra picture)
Pピクチャ(Predictive picture)
Bピクチャ(Bi-directional predictive picture)
双方向予測
Iピクチャ
B
B
I
Bピクチャ
15Picture/1GOP
B
B
P
ピクチャの種類
• Iピクチャ(Intra picture)
Š フレーム内符号化画像、予測を用いない。この情
報のみで画像を復元できる
• Pピクチャ(Predictive picture)
Š フレーム間(inter)順方向予測符号化画像
• Bピクチャ(Bi-directional predictive picture)
Š 双方向予測符号化画像
B
B
P
順方向予測
Pピクチャ
B
B
P
B
B
P
MPEG2
• MPEG1より高画質に設計
Š 放送用画質
• 媒体の適用範囲の広域化
Š 記録媒体
Š 通信/放送媒体
• 適用例
Š DVD
Š 放送
画質の組み合わせ
MPEG2の特徴
Š あらかじめ受け取った大容量ビットストリームから
少ないビットレートで再生できる部分を取り出すこ
とができる
Š ビットストリームを異なる伝送レート復号可能
ƒ ネットワークを用いた他地点間通信のため
Š ビットストリームから一部削除することで、
MPEG1装置などで再生可能にする後方互換性
HP@HL
1920×1152
×60
4:2:2
MP@HL
1920×1152
×60
4:2:0
• スケーラビリティ
Spt@H-14
1440×1152
×60
4:2:0
MP@H-14
1440×1152
×60
4:2:0
SP@ML
720×576×30
4:2:0
Bピクチャなし
MP@ML
720×576×30
4:2:0
SNR@ML
720×576×30
4:2:0
MP@LL
352×288×30
4:2:0
SNR@LL
352×288×30
4:2:0
HP@H-14
1440×1152
×60
4:2:2
HP@ML
720×576×30
4:2:2
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サービス例:BBケーブルテレビ
• YahooBB加入者向け放送サービス
Š 電気通信役務利用放送法(H14.1.28)
Š MPEG2
Š IPマルチキャスト
Š 専用STBで暗号化を解きでテレビに出力
2004.3.11 「BBケーブルTV」と「東宝東和」がBBケーブルTV VOD
(ビデオ・オン・デマンド)サービスにおけるライセンス契約を締結。
2004.2.26 「BBケーブルTV」と「ギャガ・コミュニケーションズ」がBB
ケーブルTV VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスにおけるライセ
ンス契約を締結。
2004.2.17 「BBケーブルTV」、ベーシックチャンネルに新しく「ショッ
プチャンネル」を追加 ∼ベーシックチャンネルは21チャンネルに∼
http://www.bbcable.tv/service/faq_main.html
DVフォーマット
•
•
•
•
フレーム内圧縮方式
720×480
29.97fps
28.82Mbps
MPEG2-TS
• MPEG2-TS(Transport Stream)
• 不安定な伝送路を想定
Š 放送
• 1つの伝送路で複数の放送を送る
MPEG4
• MPEG2よりさらに高圧縮フォーマット
Š 通信路の利用可能な帯域が小さい、携帯端末向け
• オブジェクト単位符号化
Š オブジェクトごとに符号化できる
• マクロブロック4分割
Š 動き誤差を低減させる、ただし情報量増加
• 非制限動きベクトル
Š 参照画像の外側を参照できる
MPEGシステム
• DVDとデジタル放送は同じMPEG2
Š データ構造が違う
• MPEGシステム:データ構造
Š MPEG2-TS
Š MPEG2-PS
Š MPEG2-ES
Š (MPEG1システムもある)
MPEG2-PS
• MPEG2-PS(Program Stream)
• 蓄積媒体を想定
Š 伝送時の情報損失が起きない
Š 可変長
• パック が単位
• 188byte固定長
Š ATMでの利用が元になっている(47*4)
• デジタル放送ではリードソロモンの誤り訂正
を入れて204byte単位になっている
4
MPEG2-PES
• MPEG2-PES(Packetized Elementally
Stream)
• MPEG2-TSとMPEG2-PESの中間のデータ
構造
Š 相互変換ができる
TS,PES,PS
トランス
ポートスト
リーム(TS)
TSパケット TSパケット TSパケット TSパケット
(PID=a)
(PID=b)
(PID=a)
(PID=c)
TSヘッダ
TS
ペイロード
TSパケット
パケタイズ
ドエレメンタ
リストリー
ム(PES)
PES
ペイロード
パック
ヘッダ
プログラム
ストリーム
(PS)
PES
パック
一つの伝送路で複数の番組を送信する
• 番組番号のIDが必要
TSヘッダ
PES
ヘッダ
パック
TSパケット
(PID=c)
・・・
PES
(可変長)
・・・
パック
PES
パック
PSIツリー構造
TS
Š PID(プログラムID)
NIT
• 階層構造になっている
PAT
Š PAT(PID=0)
Š PMT(PATで定義)
周波数などの情報を持つ
PID=PATで指定
PID=0
10ch
PMT
11ch
Video
PID=PMTで指定
PCR
PID=PMTで指定
Audio
PID=PMTで指定
PMT
Video
PCR
H.323
• H.323
Š パケットに基づくマルチメディア通信システム
• 音声CODEC
Š G.711必須
ƒ 帯域4KHzの電話品質を提供する-64kbps
ƒ ただし低帯域用にG723.1(6.3kbps),G728(16kbps)で代用しても
良い
• 映像CODEC(オプション)
Š H.261(QCIF)が必須
H.323の製品/サービス
• IP電話
Š Cisco IP Phone製品
Š BB Phone
• 会議ツール
Š Polycom
Š Netmeeting
• シグナリング、制御
Š H.225(コネクション確立)
Š H.245(端末の登録、通信開始の承認、帯域の変更)
5
DV
映像機器とフォーマット
• DV(Digital Video)を利用
Š HDデジタルVCR協議会により99年に規格化
ƒ 画面サイズ:720x480
ƒ 音声:48kHz/16bit*2または32kHz/12bit*4
Š フレーム内圧縮
ƒ フレーム内で隣り合うピクセルデータの差異が少ない場合,
ピクセルデータを同じものとして扱う
• DVカセット・mini-DVカセットを用いた記録
HDV
• Canon, Sharp, Sony, Victorにより
2003年に規格化
Š 画面:1280x720または1440x1080
Š 音声:48kHz/16bit
Š MPEG2
ƒ フレーム間圧縮
MICROMV
• Sonyにより2001年に規格化
Š MPEG2を利用
ƒ 転送レートは12Mbps
Š MICROMVカセットを用いた記録
ƒ mini-DVカセットの約30%の大きさ
• フレーム間の差分を計算
ƒ 変化した部分(動きのあった部分)だけを反
映
ƒ 変化しない部分は無視
Š DV, mini-DVを用いた記録
Digital8
• Sonyにより99年に規格化
Š DVとほぼ同一のフォーマット
ƒ DV: 10トラック=1フレーム
ƒ Digital8: 縦に2トラックを並べ5トラック*2で1フレームを
記録
Š Hi8テープに記録
ƒ 従来のアナログ
Hi8テープの録画・
再生可能
XDCAM
• Sonyが2003年に発表
Š 記録フォーマット
ƒ MPEG IMX
• 量子化8ビットデジタルコンポーネント
• サンプリングレート 4:2:2
• MPEG2 4:2:2P@MLに準拠したイントラフレーム方式
ƒ DVCAM
• 量子化8ビットデジタルコンポーネント
• サンプリングレート 4:1:1(NTSC)
Š Professional Discを用いた記録
ƒ 光ディスク
ƒ 短波長の青紫色レーザー光
ƒ 記憶容量 23.3GB
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990107/sony.htm
6
DVCPRO
• 松下電器により1996年に発表
D-VHS(Data VHS)
• Victorにより1994年に発表
Š DVCPRO
ƒ 記録信号:480i(NTSC) 映像ビットレート:25Mbps
Š DVCPRO 50
ƒ 記録信号:480i(NTSC) 映像ビットレート:50Mbps
Š DVCPRO P
ƒ 記録信号:480p(EDTV-II) 映像ビットレート:50Mbps
Š DVCPRO HD
ƒ 記録信号:1080i/720p 映像ビットレート:100MBps
Š DVとの再生互換
Š 記録フォーマット
ƒ MPEG2
Š 記録モード
ƒ STDモード:14.1Mbps
ƒ HSモード:28.2Mbps
ƒ LS2モード:7.5Mbps など
Š D-VHSテープを利用した記録
ƒ S-VHSテープがベース
• DVCPROカセットを利用した記録
WMT(Windows Media Technology)
• ASF形式のコンテンツを作成,再生するソフトウェア群
普及しているストリーミング
フォーマットに使われてる技術
Š コンテンツの再生
ƒ Windows Media Player
Š コンテンツの作成
ƒ Windows Media Encoder
Š コンテンツの配信
ƒ Windows Media Service
Š コンテンツの著作権保護
WMT
Real
Quick Time
ファストストリーム(WMT)
•
ストリーミングとストアリングの組み合わせ
1. サーバはクライアントに対し,コンテンツの一部を可能
な限り転送
2. クライアント側のバッファが機能し始めるとストリーミン
グ速度を低下
–
z
クライアントは一定量のデータを受信した段階で再生を開始
VBR(可変ビットレート)コンテンツの場合は帯域幅
に余裕がある期間にクライアントのコンテンツバッ
ファに対しデータを余分に送信
ƒ Windows Media DRM(Digital Rights Manager)
Š Ver.4.0よりMPEG4, WMA(Windows Media Audio)に対応
• ASF(Advanced Streaming Format)
Š Microsoft社によるストリーミング配信のファイルフォーマット
Š RealNetworks,Intelも支持
Microsoft技術の家電への浸透
• WMV, WMAなどの再生
可能な機器の登場
Š 蓄積フォーマットとして
Š イントラネットワークでの利
用を想定した機器もいくつ
かある
• 松下と提携
Š 共同でHighMATなどの規
格を策定
ƒ ISO9660上位互換のメディア
情報管理のためのフォーマッ
ト
参考:ONKYO NC-500 製品ページ
7
Real
• RealNetworks社が開発したストリーミングシ
ステム
• RealVideo
• RealSystem G2
SureStream(Real)
•
1. 全ての接続レートに対応可能な一つのファイル
を生成
2. 様々な接続レートでストリーミングを開始
3. ネットワークの状況に応じてストリームを切り替
え
Š 動画,音声,文字,静止画を組み合わせたスト
リーミング
Š XMLベースのSMILを利用
z
QuickTime
• QuickTime
Š Apple社の動画,音声用ソフトウェア
Š Ver4.0よりストリーミング機能サポート
Š MPEG4規格のファイルフォーマットとして採用さ
れる
ネットワーク帯域幅の変化に対応するため
のシステム
古いReal Playerに対応するため,上位互
換性を持ったファイルをストリーミング
Fast Start Movies(QuickTime)
•
ストアリングコンテンツをダウンロードしなが
ら再生
1. 可能な限りのデータレートでコンテンツ全体をダ
ウンロード
2. コンテンツの最初の部分がダウンロードされる
とすぐに再生を開始
全体像
• リアルタイム授業における利用
SOIにおける利用事例
Š DVTS
Š Polycom Viewstation
Š Real videoによる講義配信(この授業です)
Š WMTによるアジア各国への講義配信
• アーカイブにおける利用
Š Real video (映像)+ Real pics(画像)による授業
アーカイブ
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DVTS
Polycom Viewstation(h.323)
• 採用理由
• 採用理由
Š DVTSが利用できない地点との授業
Š 高画質
ƒ 64kbps∼3Mbps
ƒ ホワイトボードの文字も読める
Š 低遅延
Š 手軽に利用可能
ƒ PC不要で単体での利用可能(誰でも使える)
ƒ 遅延が大きいと質疑応答が難しい
ƒ エコーキャンセラーなどは全て内蔵
• 利用事例
• 利用事例
Š 高速なネットワークでの遠隔授業
Š ネットワークの遅い地点との遠隔授業
ƒ キャンパス間での授業
Windows Media
Real
• 採用理由
• SOI-ASIAプロジェクトにおいて利用
Š UDLネットワーク(下り9Mbps)
Š SMILによる講義ビデオと資料の同期機能
• 採用理由
• 利用事例
Š ストリーム情報ファイルをローカルに持つことで、
下りのみの環境でも受信が可能。
ƒ 上り回線が劣悪でも
高品質の授業を受信
Š SOIのアーカイブ
PNG画像の
講義資料
Gateway Site
Student Site
Real videoの
講義映像
Relaying lectures through the
gateway site to all partners using
multicast and satellite
Participating in the
lectures at the
partner Institutions
The Internet
The Internet
Lecturer Site
Giving Lectures from
sites any place on the
Internet
課題
• 課題
課題
Š 2010年の放送はどうなっていると思いますか?
また,その時のインターネットの果たす役割はど
のようなものでしょうか.技術的な視野も含めて
答えてください.
Š SoIを用いて回答してください
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