中国総合研究交流センター(CRCC)第64回研究会 中国の経済協力:現状と課題 2013年9月11日 独立行政法人 国際協力機構(JICA) JICA研究所 北野 尚宏 中国の対外援助政策:2011年版中国の対外援助白書 【自己認識】 初の対外援助白書公表の経緯 中国の援助は南の国同士の援助(南南協力) 【政策の柱】 2010年8月13~14日、対外援助60周年の契機に、これま 1.③被援助国の自主発展能力の向上を支援 での成果を総括し、新たな時代に即応した方向性を打ち出 すことを目的に、全国対外援助工作会議を開催。温家宝総 (陳論文は中国企業の被援助国への投資を通じた 支援、その際の社会環境配慮やCSRの重視に言及) 理が重要講話、四つの新たな対外援助の課題(①~④)に 言及、広報強化の一環として白書の作成・公表決定。 2.いかなる政治条件も付加しない。 10年10月、陳徳銘商業部長は、同月発刊の中国共産党機 3.平等互恵、共同発展 関誌『求是』に「対外援助の新局面を創るのに努力しよう: 4.力相応の援助、ニーズに最大限応える 全国対外援助工作会議の精神を深化・实現化」と題した署 5.時代と共に改革・革新を堅持 名論文を寄稿。温総理が言及した四つの課題を敷衍。 【課題】 ①援助の構成最適化:LDC、島嶼国向け割合増加、 2011年4月21日、「中国の対外援助」白書公表(8ヶ国語)。 民生案件重視、無償の割合増加等 2013年 2013年版が年内に公表される予定。 ②対外援助の質の向上 ④対外援助制度の改善:関係機関間の調整メカニズムの整備、地方と民間を動員、関連法整備、対外 援助人材育成、広報強化、国際交流の積極的かつ適度な推進(南南協力の枠組みで三者間協力や 地域協力を实施)、国際援助の経験や手法を学習 【特徴】 地域フレームワークの活用 貿易・投資・経済協力の統合的アプローチ その他の資金(中国アフリカ開発基金等)も動員し包括的に实施 インフラ建設・食料安全保障重視 1 (出所)中国対外援助白書等 中国の発展戦略におけるアフリカの位置づけ 第12次5カ年計画に基づく • 我が国経済の持続的発展に欠かすことのできな い資源と原材料の供給地 • 我が国経済構造の調整、産業の高度化にとって 重要な協力先の地域 • 我が国の商品・サービス貿易や海外工事請負に とって潜在力のある市場 • 我が国が国際開発協力实施により大国としての 責任を示す重要な舞台 (出所)張宏明「中国アフリカ関係の発展環境と発展に向けた考え方」社会科学院西アジアアフリカ研究 所張宏明編『アフリカ発展報告No.14(2011~2012)』社会科学文献出版社2012年(中国語) グローバルに展開する中国の経済協力:中国の地域協力枠組み別コミットメント 地域協力枠組み 開始年次 2004 国連開発資金に関する国際会議 (モンテレ. ー会議)2005年 国連ミレニアム開発目標に関す るハイレベル会合 2010年 2005 2006 2007 2008 2009 100(優遇 南アジア地域協力連合 (SAARC):枠組み無し 1985年 中央アジア:上海協力機 (優遇条 2001年 9 件) 構(SCO)首脳会議 2012 80千人 30千人 1997年 2011 金額明示せず 条件) 中国・ASEAN首脳会議 2010 単位:億ドル、研修員千人 50(優遇条 150(67優遇条件) 件、中国企 業向け) 中国ASEAN投資協 力基金(中国輸銀) 100(40優遇条 件) オブザーバ ー参加開始 9(優遇条件、時期 100 未確認) SCO開発銀行 構想 100 中国・アラブ諸国協力フ 2004年 ォーラム 100 50(30優遇借款20優 中国・アフリカ協力フォ 2000年 ーラム(FOCAC) (優遇条件) 遇バイヤーズクレジ ット) 15千人 中国アフリカ開発 基金(中国開銀) 中国・ポルトガル語圏諸 国経済貿易協力フォーラ ム:ポルトガル、ブラジル、アンゴ 2003年 条件) 30千人 16億元 8億元(優遇借款) 1.5千人 中国葡語諸国 協力発展基金 40億元 中国・カリブ経済貿易協 2005年 力フォーラム (優遇借款) 2千人 10(優遇条件) 10(中国開銀) 2.5千人 100(中国開銀) ラテンアメリカ・カリブ - 経済委員会(ECLAC) (出所)中国政府HP等 200(100以上優遇 (優遇借款) ラ、カーボベルデ、ギニアビサウ、 モザンビーク、東ティモール 中国・太平洋島嶼国経済 2006年 発展協力フォーラム 20千人 アフリカ中小 企業発展特別 融資制度(中 国開銀) 中国中南米開発基 金(中国輸銀、準 備中) 30億元(優遇条 件) 2千人 第24回太平洋諸島フ ォーラム(PIF)域外 国対話3年2億元 3 中国の対外経済協力实施体制 中国共産主義 青年団 中国青年 志願者協会 中央政府 部門間調整機構設立(2011年2月):33部門 国務院 国財 際政 司部 中 国 国人 際民 司銀 行 委衛農 員生業 部会 計 部 等・ 画 ・ 教生中 育育国 商務部 国際経済貿易関係司 対外投資・経済 合作司 対外援助司 (対外援助法整備調査グループを組織) 中国対外 コントラクター協会 ・ 出出 金信 資 等託 ・ 基拠 対 外 援 助 ボ ラ ン テ ィ ア 商務部国際貿易経済 合作研究院国際発展 協力研究所(CAITEC)、 中国農業大学、北京 大学、社会科学院 国際機関(世銀、 ADB、AfDB、IDB、 FAO等) 無 利 子 借 款 中国輸出入銀行 優 遇 借 款 商務部 国際経済協力事務局 中国国際経済技術交流センター(CICETE) 国際ビジネス公務員研修学院 地方研修センター 農業部 対外経済合作中心 中国国際貧困削減センター(IPRCC)等 地方政府 商務庁 優 ク遇 レバ ジイ ッヤ トー ズ 一 信般 用輸 等出 国家開発銀行 投中 資国 協・ 力 基 金 ASEAN に国 よ る際 援機 助関 ( 含 技無 術償 協援 力助 ) 利 外用 改 国 投外 革 家 資資 委 発 司・ 員 展 国会 外 交 部 中 開国 発・ ア 基フ 金リ カ 中国工商 銀行等 中 国 企 て業 貸 付向 等け 外 貨 建 中国企業等 国内競争入札 中央・地方の貿易会社/コントラクター/コンサルタント/研修受入機関等 中国大使館 (経済商務処) 主緊 義急 援人 助道 医対 療外 チ援 ー助 ム 力の人 (開 業研 発 的 )修 ・ 資 事協源 技 派( 専術 遣門 協 )家 力 な一 物般 資的 ロに ワ ジな ン ェっ セ クた ッ トプ ト 他の途上国 (出所)小林誉明(2007)「中国の援助政策―対外援助改革の展開―」開発金融研究所報第35号、図表2等をもとに作成。 商業活動 (貿易/労務協力/請負工事/直 接投資) 4 中国の対外援助額の推移 百万元 35,000 30,000 2012年 約270億元=約4,300億円 (1元=16円で計算) 25,000 20,000 中国輸銀優遇借款(UNDP中国事務所推計) 対外援助支出額(財政部統計) 15,000 10,000 5,000 0 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 (注) 2012年までは支出实績、2013年は支出予算ベース (出所)財政年鑑各年版、財政部HP、UNDP China資料等 中国の対外援助・建設請負事業出来高・投資額地域別比率 援助はアフリカ、 ・建設請負事業出来高はアフリカ・アジア、投資はアジア・アフリカ・中南米の順 (出所) China's Foreign Aid. Information Office of the State Council (2010), China Commerce Yearbook for each year China Global Investment Tracker Interactive Map, The Heritage Foundation http://www.heritage.org/research/projects/china-global-investment-tracker-interactive-map 中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC) 2000年10月 北京 第1回閣僚会合 2003年12月 アジスアベバ 第2回閣僚会合 2006年 1月 「中国の対アフリカ政策文書」公表 2006年11月 北京 首脳会議、第3回閣僚会合 (通称、「北京サミット」) 2009年11月 エジプト・シャルムエルシェイク 第4回閣僚会合 (「シャルムエルシェイク宣言」採択、 「8項目の支援策」表明) 2011年10月 杭州 第8回高級事務レベル会合 金華(浙江省) China-Africa Think Tanks Forum (CATTF I)開催 2012年 7月 北京 第5回閣僚会合開催(「北京宣言」、 「北京行動計画(13-15年)」採択) 2012年10月 アジスアベバ郊外 China-Africa Think Tanks 7 Forum (CATTF II)開催 中国・アフリカ協力フォーラムでのコミットメント 項 目 2006年北京サミットの数値目標 (2009年までの3年間) 2009年第4回閣僚級会議数値目標 (12年までの3年間) 対アフリカ援助 倍増 借款 優遇借款30億ドルと優遇バイヤーズ 優遇条件の借款100億ドルを供与 クレジット20億ドルを供与 - アフリカ連合(AU)関連 会議センター建設 中国アフリカ開発基金 50億ドル(第1期10億ドル) 無利子借款債権 債権放棄(05年返済期限分) 輸入無関税品目 190→約440に増加 アフリカ中小企業発展 特別融資制度 経済貿易協力区建設 3~5ヶ所 農業 農業技術モデルセンター10ヶ所 医療衛生 人材育成・教育 - - (継続事業) 重債務国・最貧国の09年末時点の期限到 来未返済債務を免除 最貧国につき10年までに60%、12年までに 95%の品目を対象 国家開発銀行が实施(10億ドル) 病院30ヶ所マラリア予防無償援助3 マラリア予防無償援助5億元医療要員3000 億元・抗マラリア薬品供与マラリア予 人研修 防治療センター30ヶ所建設 学校100ヶ所アフリカ留学生奨学金枠 友好学校50ヶ所教員1500人研修、留学生 2000人→4000人、研修受入1.5万人 奨学金枠5500人、研修受入2万人 - 科学技術共同研究モデル事業100件ポスト ドクター100人受入 文化施設 - - 気候変動 - ③アフリカ一体化・アフ リカ総体発展能力向上 - ⑤アフリカの平和と安定 の維持 (出所)中国政府HP等 青年ボランティア派遣300人 - クリーンエネルギー・井戸給水事業100件 - - - 日本:2013年 TICADV - ①投資・融資拡大借款200億ドル供与 5年間でODA140億ド うち優遇条件借款100億ドルを超える ルを含む最大320億 (インフラ、農業、製造業、中小企業) ドルの官民の取組 - - - (継続事業) - - (継続) - (継続事業) - - - 農業技術モデルセンター20ヶ所まで増設、 ②対アフリカ援助拡大継続:農業技術 専門家50組派遣、農業技術者2000人研修 モデルセンターを適宜増設 科学技術協力 ④民間交流 2012年第5回閣僚級会議 目標(15年までの3年間)①~⑤ - - ②1500名の医療隊派遣、白内障無償 治療活動継続 - ②留学生奨学金枠18000人、研修受 入3万人、職業訓練施設建設 - - - ②文化施設建設 ②気象施設建設・能力建設、森林保 護・管理、井戸給水施設 越境インフラ建設計画・FS、貿易円滑 化等支援(税関、貨物検査、検疫) 「中国アフリカ民間友好活動」推進、 「中国アフリカメディア交流センター」 100の学術研究・交流協力事業 「中非平和協力パートナーシップイニ シアティブ」、AU常設軍資金支援、AU 関係者研修枠増加 - - - -8 AU本部新会議場(アジスアベバ・エチオピア、12年1月竣工) (出所)商務部対外援助司HP 2011年2月撮影 9 中国アフリカ開発基金 China-Africa Development Fund • 中国初の対アフリカ・エクイティインベストメントファンド、 07年6月設立 • 中国政府の海外投資戦略に基づき中国企業の対アフリカ進出を支援、 重点分野①農業、②インフラ(電力・運輸・通信・水道)、③天然資源開 発、④工業団地、⑤製造業 • 計画資本金額50億ドルのうち第1期として10億ドルを中国開発銀行が 出資、2012年現在30億ドル規模 • 2013年3月末時点で60の投資プロジェクト(中国企業が設立した合弁 企業)に17億ドルを出資 • 本店:北京市、海外事務所:南ア(09年3月開設)・エチオピア(10年3 月)・ザンビア(11年1月)・ガーナ(11年11月) エチオピア板ガラス工場(第1号案件、2009年操業開始、 2010年燃料価格高騰等により生産停止、2012年リストラ の上、生産再開予定) (出所)同基金HP等 http://kaifangzhansb.mofcom.gov.cn/huigu/exhibition/show_6.jsp?place=&fenqu=&zbt=%E4%B8%AD%E5%9B %BD%E4%B8%8E%E9%9D%9E%E6%B4%B2%E7%BB%8F%E8%B4%B8%E5%85%B3%E7%B3%BB 10 http://www.mofcom.gov.cn/aarticle/i/jyjl/k/201209/20120908346175.html 中国の対アフリカ支援(経済貿易協力区) …経済貿易協力区建設(合計6ヶ国) 11 タンザニア-ザンビア鉄道 ザンビア経済貿易合作区(於Chambishi、Lusaka sub-zone) Chambishi 1.NFC Africa Mining Plc 2.Sino Metals Leach (Zambia) Limited 3.Sino Acid Products (Zambia) Limited 4.Chambishi Copper Smelter Limited 5.Chambishi Foundry and Rolling Steel Limited 6.Fifteen MCC Africa Construction and Trade Limited 7.Twapalwa Industrial Corporation Limited 8.Golden Honesty Africa Development Limited 9.Zambian Nonferrous Metals Exploration & Construction Limited 10.Limian Service Limited 11.Bolo Mining Investment Limited 12.Sintra Company Limited 13.Afri-Zam Timber Limited 14.China Chemical Engineering Zambia Limited http://zm2.mofcom.gov.cn/aarticle/practicalenglish/201105/20110507552746.html 12 http://www.cnmc.com.cn/upload/media/flv/zgysjsbzbyjmhzqcl5zncjpr.pdf 中国:東方工業園 1996-2010 Ongoing and Completed Road Projects (1998-2006) エチオピア 高速道路、鉄道、都市鉄道、経済貿易合作区 Zela Anbesa Shiraro http://www.e-eiz.com/ Humera Adi Abun Dansha GOEKiraker Angereb Fiyle Wuha Sanja Metema Legend Gelago 2 !. 1 Shehet Debark Betemara Yalo Mohney GOE GOE Korem Didigsala Alamata IDA Eli Dar Djibouti Wereta Alewuha IDA Light Rail Project Addis Ababa NDF/IDA/ GOE Sudan Status_(1998-2006) Status GOE Weldiya Dubti Gob gob Bahir Dar GOE Merawi Mile Guba Completed Asayita GOE GOE Gunde Weyn IDA Mekane Selam NDF/IDA/ Wombera GOE Kurmuk REGION Mehal Meda GOEMendi AMHARA Tongo Lemlembereha OPEC OFID/BADEA Fincha-a Guten Nejo Jarso BENISHANGUL-GU Mekenajo GAMBELLA Tarma Ber JAPAN Muger Gedo IDA HARARI OROMIA Dembi Dolo Jikawo Adura TIGRAY Akobo Gambela OFID/ GOEItang Ghion IDABedele Metu BADEA Aliya ADB Bonga Burji Trunk Wacha GOE Chida Link Durgi Durame GOE Mazorya Sodo Aposto Wendo Collector ADB GOE GOE Degeh Bur Fik Dodola GOE Indeto Gasera Robe IDA Ginir Goro Bale GOE Goba Kebri Dehar Daye http://www.cdhtjt.com/mod_product-view-p_id-98.html Bonsa GOE Shilabo GOE Washa Wuha Jinka Kako GOE Key Afer Dilbana Arba Minch Turmi Gode IDA Kelafo Segen Burji 11 1 Konso GOEWoito-01 GOE GOE Sawla Maji Feeder Shashemene Awasa IDA Main Access GOE NDF/ Shekhusien IDA ADB Harer GOE Babile Mecheta EU Wulbarege Hosaina Mizan Teferi IDA GOE Asela ADB CLASS Mieso Togochale Jigjiga IDA Awash GOEMagna GOE ADB IDA Mechara CHINA Butajira GOE Bole (Mazoria) Ziway Jima Gog Arba Metehara Gubre EU Kulubi Alem Gebeya Modjo Nazret IDA Dera Welkite BADEA Dembi Gore Tor Roads Alem Gena EU Mugi SOUTHERN REGIO GOEHoleta GOE Addis Abeba GERMANY Arerti Ambo Somalia Dire Dawa Ankober GOESembo Nekemte IDA IDA GOE Alem Ketema Begi DIRE DAWA EU Gewane JAPANGoha Tsion Asosa AFAR SOMALI REGION EU Debre Markos Dejen ADDIS ABABA Huajian International Shoe City Plc/ http://en.csc.edu.cn/Laihua/newsdetail.aspx?cid=49&id=1660 Dewele IDA On-going Lakes ± Afdera Hiwane Tekeze Azezo Arbaya Maksenyit IDA Tewodros Ketema Yemen Mekele Dil Yibza Gonder Ginte SFD Limalimo IDA Zufan OFID/BADEA/ Towns NFD/G Wukro OE Abiye Adi GOE Adi Arkay Dejena Eritrea Dalol NFD/ GOE Hawzen Inda Silase Lugdi Abderafi 3 & Adigrat IDA GOE Negele Woito Filtu ADB Omorate Hargele Dibe Jilo Ferfer Afder Yabelo Nampraputh ADB Woldya Dolo Bay Scale 1:5,000,000 2011年2月撮影 2011年2月撮影 Kenya Uganda 日本:無償資金協力(アジスアベバ~ゴハチヨン) Kilometers 0 45 90 180 270 360 中国:中国輸銀優遇借款(アジスアベバ・アダマ間高速道路) エチオピア・品質・生産性向上(カイゼン)プロジェクト 日本の生産性向上活動(カイゼン)に大きな関心を示したメレス首相の 主導で、エチオピア政府は貿易産業大臣直轄のエチオピア・カイゼン・イ ンスティテュート(EKI)を設置。日本は、カイゼンによる企業の経営改善を 支援。 【フェーズ1:2009-2011年】 エチオピアにおけるカイゼンの有効性 の確認(⇒28社を指導。) 方法論(ガイドライン)の策定 職員の能力強化 【フェーズ2:2011-2014年】 EKIを中核としたカイゼンの普及に係る 組織・体制整備 職業訓練・技術教育機関と連携した企 業の規模別によるカイゼンの普及機能 の強化 MARU社の事例 2011年2月撮影 中国の対アフリカ支援(農業技術モデルセンター) 農業技術モデルセンター(2013年時点) 完成 15カ所 準備・建設中10カ所 合計 25カ所 JICA技術協力事業 CARDの枠組み (Coalition for African Rice Development) (備考) マリは内戦のため中止、モーリタニアは第二期準備中なるも实施単位未定。 (出所) 中国農業部資料、中国語各種HP等、写真は出所のあるもの以外はJICA専門家・職 員撮影。 (出所)http://blogs.yahoo.co.jp/sisido1124/64710537.html Tirunesh-Beijing Ethio-China Friendship Hospital 北京オリンピックで2つの金メダルを授与された女子選手Tirunesh Dibabaを 記念してアジスアベバ郊外に建設された(2011年11月引渡式) (出所)http://www.cjic.cn/news/dwyz/index.html 2011年2月撮影 対外援助医療チーム 2013年派遣50周年 これまでに累計66カ国に医療隊員を2.3万人次派遣し2.7億人次診察。2013年時点で、49カ国(うちア フリカ諸国42カ国)に医療隊員1,171人を派遣中(113カ所)。全国27省(区、市)が派遣業務を担当。 (出所)http://www.moh.gov.cn/ewebeditor/uploadfile/2013/09/20130903155810836.jpg http://www.moh.gov.cn/gjhzs/s3590/201308/c12ded8cb50e406697f4545fd6aec74b.shtml ケニア:Olkaria Geothermal Power Project 日本が発電プラント建設、中国が地熱井掘削を支援 KENYA Olkaria Olkaria Geothermal power project 1 Drilling Service financed by CExim Olkaria Ⅰ(1981~) Present Generating Capacity :45MW Future :185MW ( +140MW) JICA ODA Loan: The additional two units to increase the capacity by 140MW OlkariaⅢ OlkariaⅠ OlkariaⅡ OlkariaⅣ China Ex-Im Concessional Loan: Drilling services for production wells of Olkaria I 国家開発銀行のアフリカでのソフト面での協力 1.東西アフリカ横断鉄道計画 2.アフリカ南北運輸回廊計画 3.西アフリカ諸国鉱山開発計画 4.南部アフリカ電力発展協力計画 5.東アフリカ農業国際協力計画 6.コンゴ(民)国家計画に対するアドバイス 7.南アフリカ国家計画に対するアドバイス 8.西アフリカ電力網発展戦略計画及び ナイジェリア電力セクターにおける石油ガスによる 返済スキーム (出所)姚桂梅「非洲基础设施建设及中国参与策略」社会科学院西アジアアフリカ研究所張宏明編『アフリカ発展報告No.14(2011~2012)』社会科学文献出版社2012年(中国語) Trans-African Highway (ECOWAS-China) 2012年10月李金早商務部副部長が西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)を訪問し、 経済貿易協力枠組文書に署名、越境インフラ建設に向けた協力についても協議。 http://www.chinaafricarealstory.com/ http://en.wikipedia.org/wiki/Trans%E2%80%93West_African_Coastal_Highway http://news.ecowas.int/presseshow.php?nb=289&lang=en&annee=2012 ボランティア事業における日韓、日中の連携事例 ・2011年6月 バングラデシュに派遣されたKOICA、JICAのボランティア が首都ダッカのNorth South University (NSU) Earth Clubと International Earth Day program June 2011. ・2012年5月北京大学国際関係学院とJICA中国事務所がJapan-China volunteers roundtableを開催 Source:高君扬,用清新的视角关注世界——中日海外志愿者圆桌对话,《世界知识》2012年第 14期 21 International Earth Day program in Dhaka 現地労働者の活用 マリ・バマコ第三大橋(中馬友誼橋) 22 2010年4月撮影 TICADV開催(2013年6月) 横浜宣言2013 横浜行動計画2013‐2017 • 3本柱 柱①「強固で持続可能な経済」 柱②「包摂的で強靭な社会」 柱③「平和と安定」 • 6つのStrategic Approaches Ⅰ.経済成長の促進(産業開発、貿易投資、資源) Ⅱ.インフラ整備・能力強化の促進(インフラ、人材育成、科学技術、 観光) Ⅲ.農業従事者を成長の主人公に(農業、食料・栄養安全保障) Ⅳ.持続可能かつ強靭な成長の促進(環境・気候変動・防災) Ⅴ.万人が成長の恩恵を受ける成長の促進(教育、ジェンダー、保健、 水、衛生) Ⅵ.平和と安定、民主主義、グッドガバナンスの定着 「強固で持続可能な経済」 2.TICAD20年間の成果 (出所)外務省HP 「包摂的で強靭な社会」 25 (出所)外務省HP 「平和と安定」 26 (出所)外務省HP 図5-1 中国とメコン地域・中央アジア間の越境インフラ 中国とメコン地域・中央アジア間の越境インフラ 凡例 ロシア 道路 鉄道 石油パイプライン 天然ガスパイプライン 送電線 カザフスタン モンゴル 阿拉山口 アルマティ ウズベキスタン ウルムチ ホルゴス キルギス 北京 北朝鮮 トルクメニスタン ドゥシャンベ ア ム タ ゙ リ ア 川 タジキスタン 右岸 韓国 カブール 中国 アイナック 日本 アフガニスタン イラン 上海 パキスタン ネパール ミッチ ーナー ブータン 昆明 バングラデシュ 南寧 インド ミャンマー ラオス タイ バンコク (出所)各種資料をもとに著者作成 香港 ハノイ チャウピュー 台湾 ベトナム カンボジア フィリピン 27 中国の中央アジアとの二国間経済協力の枠組み 国名 国交樹立 善隣友好協力 条約 カザフスタン 1992年1月3日 ウズベキスタン 1992年1月2日 トルクメニスタン 1992年1月6日 キルギス 1992年1月5日 タジキスタン 1992年1月4日 2003年 2007年 1992年 1992年 経済貿易協力協定 (2005) 1992年 1992年 1992年 1993年 協力委員会、副首相レベ ルで2回開催*4(2010、 12)、第3回は2014年の 予定 経済貿易協力委員会*2、 副大臣レベルで8回開催 (1995、98、99、2002、 03、04、06、09) 経済貿易混合委員会*3、 副大臣レベルで5回開催 (2001、04、06、08、 12) 2002年 経済貿易協定 経済貿易協力協定(2004) 1992年 投資奨励・相 1992年 1992年 互保護協定 経済貿易 経済貿易科学技術協力委 経済協力委員会、副大臣 委員会 員会、副大臣レベルで6 レベルで8回開催 回開催(1993、95、96、 (1995、98、99、2002、 98、2000、02) 03、04、06、09) 二国間協力委員会*1、副 二国間協力委員会*5、副 首相レベルで5回開催 首相レベルで1回開催 (04、05、06、07、09) (2011) 首相レベル定期協議、1 回開催(2012) 注:*1 委員会の下に10の小委員会設置。名称と開催年は次のとおり。経済貿易(2004、06、07、09)、交通(04、06、07、08、09)、鉄道 (04、06、07、08、09、10)、国境検問所・税関(04、05、06、08、10年に2回開催)、科学技術(04、06)、金融(04、05、06、08、09、 10、11)、エネルギー(05、06、07、08)、地質鉱産(04、06、11:第5回)、文化・人文(04、06、07、08、09、10、11)、安全(09:第5 回)、及び国際河川利用・保護連合委員会(03、04、05、06、07、08、09、10、12)。国際河川利用・保護連合委員会(12:第9回)について は、01年に国際河川利用・保護協定が締結され、08年に協力委員会に組み込まれた。 *2 1998年に新疆・キルギス経済貿易協調作業部会(後に作業部会に名称変更)が設置され、5回開催(1998、2002、04、07、09)。 *3 名称は経済貿易協力委員会に変更。2010年に新疆タジキスタン小委員会が設置され、2回開催(2010、11)。その他に農業協力委員会が単独 で開催されている(2012)。 *4 委員会の下に4つの小委員会設置。名称と開催年は次のとおり。エネルギー(2011、12)、経済貿易(11)、安全(11、12)、人文(11)。 *5 委員会の下に6つの小委員会設置。名称と開催年は次のとおり。経済貿易(2012)、エネルギー、交通、科技、安全、人文(いずれも未開 催)。 出所:北野尚宏[2011]P96-97図表2を中国政府・メディア等各種HPをもとに更新。 28 中国の中央アジアにおける経済技術協力 年 1992 カザフスタン ウズベキスタン ● ● ● 1996 ● ● 1998 1999 2000 2001 ● □ ● □● □ □ ● ● ● ● ● ● □ ● □ ●● ● ● ●● ● 2003 2005 トルクメニスタン ● ● ● ● ● ● ● ● ● 2002 2004 キルギス ● 1993 1994 タジキスタン ● ● □ ● 2006 2007 □ 2008 2009 2010 □ 経済技術協力協定 (出所)関連中国語HP等をもとに作成 □ ● ● 無償援助 ●● ● ● □ ●● ●● □● ●● □ ● 無利子借款・優遇借款(枠組協定) 29 上海協力機構(SCO) 1996年4月26日 「上海ファイブ」メカニズム成立 目的:中国、ロシア、カ ザフスタン、キルギスタン、タジキスタン5か国の国境地帯の信頼醸成措置 と国境画定を討議するフォーラム 2000年7月 ドゥシャンベサミット(タジキスタン)にて「上海ファイブ」メカニ ズムを基礎にした新たな地域協力機構設立に合意 2001年6月15日 SCO上海で成立(加盟国:中国、カザフスタン、ロシア、 キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンの6か国) その後参加国拡大 オブザーバー国:モンゴル、パキスタン、イラン、インド、アフガニスタン、対 話パートナー国:ベラルーシ、スリランカ、トルコ、ゲスト国:トルクメニスタン 2002年 「上海協力機構憲章」調印 2013年9月 キルギス・ビシュケクにて第13回首脳会議開催 意見の相違:経済協力重視(中国)と安全保障・軍事協力重視(ロシア) 30 中央アジア地域経済協力(CAREC) • 1997年に設立され、 ADBが事務局 を務める中央アジアの地域協力の枠 組み。 • アフガニスタン、アゼルバイジャン、 中国、カザフスタン、キルギス、モ ンゴル、パキスタン、タジキスタン、 トルクメニスタン、ウズベキスタン の10か国及びADB、EBRD、IMF、 イスラム開発銀行、UNDP、世銀の6 つの国際機関が加盟メンバー。 • 運輸、エネルギー、貿易を重点分野 とし、地域協力推進のため、ドナー とともに様々なプロジェクトに取り 組んでいる。 • 2012年10月中国武漢にて閣僚会合開 催。中国はCAREC Institute(研修機 関)をウルムチに誘致を表明。 CARECコリドーとJICA事業 2 3 1 1 7 6 8 4 5 4 23 (出所)ADB地図、http://www.easy-linkholiday.com/big5/jingdianp1.asp?jd_id=3447 X X ホルゴス国際国境経済開発センター X Completed Projects # 1 2 3 4 5 6 7 8 Country Project Kazakhstan Railway Transport Capacity Development Project Kazakhstan Irtysh River Bridge Construction Project Kazakhstan Western Kazakhstan Road Network Rehabilitation Project Kyrgyz Bishkek-Osh Road Rehabilitation Project Kyrgyz Bridge Reconstruction in Chui Oblast Turkmenistan Railway Transportation Modernization Project Uzbekistan Railway Passenger Transport Improvement Project Uzbekistan Tashguzar-Kumkurgan New Railway Construction Project X On-going Projects # Country Project 1 Kazakhstan CAREC Transport Corridor(Zhambyl Oblast) Improvement Project 2 Tajikistan Kurgan Tyube-Dusti Road 3 Tajikistan Dusty-Nizhniy Pyandzy Road 4 Uzbekistan Karshi-Termez Railway Electrification Project Type Loan Loan Loan Loan Grant Loan Loan Loan Type Loan Grant Grant Loan 中国のメコン諸国との二国間経済協力の枠組み 国名 国交樹立 経済貿易協定 投資奨励・相互 保護協定 経済貿易協力5 カ年発展計画 経済貿易 委員会 ベトナム ラオス 1950年1月18日 1961年4月25日 貿易協定(1991) 経済貿易技術協力協定 経済協力協定(1992) (1997) 経済貿易協力委員会に係 る協定(1994) 経済貿易協力拡大深化に 係る協定(2004) 経済貿易協力5カ年発展 計画(2011) 1992年 1993年 2011年 経済貿易協力委員会、副 経済貿易技術協力委員 大臣レベルで7回開催 会、副大臣レベルで5回 (11年:第7回) 開催(2012年:第5回) 二国間協力指導委員会、 副首相レベルで5回開催 (11年;第5回) カンボジア ミャンマー 1958年7月19日 1950年6月8日 経済貿易協力委員会設置 貿易協定(1971) に係る協定(2000) 経済貿易技術協力連合工 作委員会に係る協定 (1997) 1996年 2001年 タイ 1975年7月1日 貿易経済技術協力に係る MOU(1997) 経済貿易協力拡大深化に 係る協定(2009) 経済貿易協力5カ年発展 計画(2012) 1985年 2012年 経済貿易協力委員会、副 経済貿易技術協力連合工 経済貿易連合委員会、大 大臣レベルで3回開催 作委員会、副大臣レベル 臣レベルで1985年より開 (2001、04、07) で2回開催(2005、08) 催、副総理レベルに格上 げして2回開催(2004、 05) 出所:中国政府・メディア等各種HP 32 スラマドゥ大橋 (インドネシア スラバヤ市-マドゥラ島) 2009年完成 中国輸銀優遇バイヤーズクレジット http://www.eximbank.gov.cn/# http://cdn1.images.touristlink.com/data/cache/S/U/R/A/M/A/D/U/suramadu-bridge_400_300.jpg 33 中国と東南アジア10ヶ国との貿易・経済協力関係(2011年) (出所)筆者作成 中国と東南アジア10ヶ国との貿易・経済協力関係 (対GDP比 2011年) (出所)筆者作成 中国の対ASEAN経済協力 1991年 東南アジア諸国連合(ASEAN)との対話を開始 1995年 ベトナムASEAN加盟 1997年 中国・ASEAN首脳会議を開催 2002年 包括的経済協力枠組み協定(第6回中国ASEAN首脳会議)、優先協力分野:農業、情報通 信技術、人的資源開発、投資、メコン河流域開発、エネルギー、輸送、文化、観光、公衆衛生、環境 2003年 戦略的パートナーシップ共同宣言(第7回中国ASEAN首脳会議)政治・経済・社会・安全保障 ・国際関係での包括的協力、中国・ASEAN博覧会の開催提唱→ 2004年より広西・南寧で毎年開催 2008年 ASEAN憲章発効→ASEANに法人格付与→初代駐ASEAN中国大使任命 2009年 第12回中国ASEAN首脳会議、中国ASEAN投資協力基金 2010年 ASEAN・中国自由貿易協定(ACFTA)始動、約9割の関税品目撤廃 2011年 第14回中国・ASEAN対話関係樹立20周年記念首脳会議、新たな行動計画(2011-2015)に 対する合意、北京に中国・ASEANセンター設立(1981年日本・ASEANセンター設立、2009年韓国・ ASEANセンター設立) 2012年 ASEAN Connectivity M/Pの進捗管理を行うASEAN Connectivity Coordinating Committee (ACCC) と Chinese Working Committee of the China-ASEAN Connectivity Cooperation Committee (CWC-CACCC)との第1回会合開催(日本:Japanese Task Force to Support ASEAN Connectivity (TF)とは2011年、韓国とは2013年に開催) 2015年 加盟国の域内関税が原則ゼロ、「ASEAN経済共同体(AEC)」をはじめとする3つの共同体形 36 成を通じたASEAN共同体構築 中国ASEAN投資協力基金 • 中国輸出入銀行主体のPrivate Equity Fund(香港で登記) • 第一期(全十期)10億ドル:交通インフラ、公共施設、通信網、石油、天然 ガス、鉱物資源(一件0.5~1.5億ドル)http://wenku.baidu.com/view/020f44c7aa00b52acfc7cac4.html • 2010年3月末 運用開始 • 出資者:中国輸銀、China Investment Corporation(CIC)、Bank of China Group Investment Ltd、 International Finance Corporation(IFC )、China Communications Construction、Sinohydro Group Limited、 Inner Mongolia Huaye Special Steel Co.Ltd • これまで、フィリピン・船舶事業、カンボジア・光通信事業者、ラオス・カリウ ム鉱山開発事業者、タイ・レムチャバン港、カンボジア・デジタルTVネット ワーク事業、マレーシア・鉄鉱山開発事業、シンガポール・医療事業、タイ ・発電事業に出資 37 中国の地域別博覧会 名称 開催場所 2004 中国吉林・北東アジア 投資貿易博覧会 吉林省 長春市 新疆ウイグ 中国ユーラシア博覧会 ル自治区 ウルムチ市 寧夏回族自 治区 中国アラブ諸国博覧会 銀川市 広西チワン 族自治区 中国ASEAN博覧会 南寧市 中国南アジア博覧会 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第1回 第2回 第3回 第1回 第1回 第2回 第3回 第4回 雲南省 昆明市 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第1回 (出所)中国政府HP等 (出所)中国政府HP 第9回中国ASEAN博覧会(2012年9月) 38 メコン地域 第4メコン大橋 http://yn.yunnan.cn/html/2012-12/16/content_2536512_2.htm 39 http://www.nippon.com/ja/in-depth/a00803/ 東西・南部経済大動脈構想 (円・無) ナムグム水力発電所 (实施済) 昆明 (円) ナムルック水力発電所 (实施済) (無)ビエンチャン国際空港 (实施中) (円)ファーライ火力発電所 (实施済) 東西経済回廊 メコン川 ベトナム ミャンマー ネーピードー (円・無)バルーチャン水力発電所 (円:实施済、無:検討中) ラオス ハノイ (円)ハイフォン港 (实施済) ハイフォン チェンライ (円)第2メコン架橋 (实施済) ビエンチャン (無)ラオス国道9号線 (实施済) ノンカイ (円)ヤンゴン国際空港 (停止中) タイ ヤンゴン (技)ヤンゴン港 (实施中) モーラミャイン (円)ラムタコン揚水式水力発電所 (实施済) (円)スワンナプーム国際空港 (实施済) ムクダハン ピサヌローク バンコク ダナン シソポン パクセー シェムリアップ 開発の 三角地帯 カンボジア トラート プノンペン (円)レムチャバン港 (实施済) (円)ハイヴァントンネル (实施済) フエ サバナケット ダウェー 南部経済回廊 コンポンチャム (円)ダナン港 (实施済) (無)パクセー橋 (实施済) (無)メコン架橋(きずな橋) (实施済) ホーチミン ブンタオ (無)カンボジア国道6・7号線 (实施済) (円)フーミー火力発電所 (实施済) (円)マプタプット港 (实施済) (円)カイメップ・チーバイ港 (实施中) (円)カンボジア国道5号線 (検討中) (円・技)シハヌークビル港 (円:实施済、技:实施中) (円)シハヌークビル港経済特別区 (实施中) (円)サイゴン東西ハイウェイ(实施中) (円)南北高速道路(該当区間)(实施中) (円)タンソンニャット国際空港 (实施済) (無)ネアックルン橋梁(实施中) (出所)JICA (注) 円: 円借款、無: 無償資金協力、技: 技術協力 (円)カイラン港 (实施済) 紫字:南部経済回廊、 赤字:東西経済回廊 (無)カンボジア国道1号線(1~3期实施済、4期調査中) 40 海洋ASEAN経済回廊構想 港湾整備・RORO船導入 (円)カイラン港(終了) (円)ハイフォン港(終了) 東西経済回廊 (円)ラックフェン港(实施中) (円)ダナン港(終了) (円)カイメップ・チーバイ港(实施中) (技)ヤンゴン港(实施中) 南部経済回廊 (円)レムチャバン港(終了) (円)マプタプット港(終了) (円)スービック港(終了) (円)バタンガス港(終了) (円・技)シハヌーク港(实施中) (円)ミンダナオコンテナ埠頭(終了) (円)ビンツル港(終了) (円)ビトゥン港(終了) (円)クラン港(終了) (円)ウジュンパンダン港(終了) (円)ジョホール港(終了) ASEAN RoRo船ネットワーク (円)クパン港(終了) (円)ドマイ港(終了) (無)オエクシ港(实施中) (円)パレンバン港(終了) (無・技)ディリ港(終了) (円)タンジュンプリオク港(实施中) (円)スマラン港(終了) (出所)JICA (注) 円:円借款、無:無償資金協力、技:技術協力 ASEANの47ネットワーク港湾 41 (ミャンマー)ティラワSEZ開発 当初は中国が開発計画策定→現在日本が開発中 石油・天然ガスパイプライン http://news.cnpc.com.cn/system/2013/03/26/001419399.shtml 1993年中国の無利子借款による道路鉄道併用橋完成 http://www.eemap.org/id/135803 • ヤンゴン中心市街 地から約23kmに 位置するティラワ 地区に、経済特区 を開発するプロジ ェクト。 • 開発面積: 2400ha(品川区よ りやや広い面積) • 開発費用:未定 • 港湾は、ハチソン (香港)が供用中。 2.5万トンクラスの 船舶が接岸可能。 • 電力、上下水道、 情報通信等の周 辺インフラは未整 備。 42 カンボジア道路セクター:情報公開の重要性 (出所)http://jica-ri.jica.go.jp/publication/assets/JICA-RI_WP_No.2_2010.pdf Fig.2をもとに作成 (出所)the Council for the Development of Cambodia (CDC) カンボジア:中国の優遇条件の借款一覧 案件名 (出所)CDC HP等 NR 7(Kratie–TrapeangKreal–Lao border) SekongBridge PrekKdamBridge NR 8 (PrekTamak–AnlongChrey) PrekTamakBridge NR 76 (Snoul–Senmonorom) NR 62,PR210(Kampong Thom –TbengMeanchey –PreahVihearand) NR 57 (Battambang–Pailin–Thai Border) NR 78 (O Pangmorn—Banlung) PR 3762 (Senmonorom–Dakdang) NR 8-1, NR8-2 (NR8-1:Krabao –Moeunchey, NR8-2: AnlongChrey–Krek) NR 61 (PrekKdam, NR5–ThnalKeng,NR6 ) Phnom Penh Port (Extension the port) NR 59 (KaunDamrey–Malai–Sampovlon–Phnom Prek–Kamreang–Pailin) NR57B (Thmarkol–Bavel–Sampovlun) (Bavel–Samseb–Phnom Prek) (Samseb– Komreang) New Chroy Changva Bridge NR 41 (ThnalToteung,NR4 –Chum Kiri,KP) NR 6 (Upgraded to 4 lanes)(Phnom Penh – ThnalKeng) NR 5 (Upgraded to 4 lanes) (Phnom Penh –PrekKdam) TakmaoBridge And Approached Road 11.1km(AC) NR9+ Mekong Bridge (Tbeang Meanchey– Stung Treng) NR 76 (Senmonorom–KohNhek–Lumphat–Ta Ang) NR214 Irrigation 合計 借款額 (百万ドル) 67.50 15.00 28.78 71.51 43.50 51.90 スキーム 無償・無利子借款 無利子借款 優遇バイヤーズクレジット 優遇バイヤーズクレジット 優遇バイヤーズクレジット 優遇バイヤーズクレジット 109.80 優遇バイヤーズクレジット 41.88 優遇バイヤーズクレジット 73.30 優遇借款 14.89 優遇借款 14.80 優遇バイヤーズクレジット 9.76 優遇バイヤーズクレジット 28.22 優遇バイヤーズクレジット 72.89 優遇借款 89.98 優遇借款 27.50 優遇バイヤーズクレジット 46.25 優遇バイヤーズクレジット 70.25 優遇バイヤーズクレジット 56.50 優遇バイヤーズクレジット 32.89 優遇バイヤーズクレジット 116.50 不明 100.00 優遇バイヤーズクレジット 113.00 優遇バイヤーズクレジット 99.00 優遇バイヤーズクレジット 1,328.11 ハノイ都市鉄道:援助調整の重要性 フランス・ADB 日本 Needs for establishing Hanoi Urban Railway Management Commission 中国 http://www.tokyometro.jp/news/2013/pdf/metroNews20130225_1.pdf 4 ミャンマーにおける発電事業 • Shweli (瑞麗江)第1発電所: 中国華能集団公司によるBOT事業 → 2008年より南方電力網公司に売電 ミッソンダム 中国電力投資集団公司 チブウェダム • Dapein(太平江)第1発電所: 中国大唐集団公司によるBOT事業 → 2010年より南方電力網公司に売電 現在中断 (出所)中国関係機関HP等 中国政府の対外進出企業に対する支援・働きかけ ●Guide on Social Responsibility for Chinese International Contractors (2012年9月) 中国対外コントラクター協会が業界として初の自主的なCSRのガイドラ インを作成(商務部からの委託、GIZが策定に協力)、商務部対外投資経 済合作司とともに2012年9月に記者会見。 ●「中国企業対外投資協力環境保護ガイドライン」(2013年2月) 22条からなる環境ガイドラインは、海外で投資事業に携わる中国企業が 環境面で対処すべきことを規範化したものである。具体的には、a中国企 業が環境保護の理念を掲げることを慫慂、bホスト国の環境法規を順守 、国際機関等の環境原則を研究・参照していくことを奨励する、といった 点が主なポイントとなっている。 ●「対外投資国別産業ガイドライン」(2011年版) 商務部・発展改革委員会・外交部が9月に公表、115カ国をカバー、特 に各国の主要産業発展目標、優先的発展産業分野、外資参入基準等紹 介。中国企業が互恵的発展の理念を確立し、自らの投資方針と投資対 象国のニーズをマッチングさせ、盲目的な投資を回避し投資効率を高め 47 る方向を目指すことを慫慂。 (出所)中国政府HP等 日本のASEAN4に対する開発援助とFDIの推移 USD million (出所)http://www.joea.or.jp/wp-content/uploads/pdf/joea_history1999.pdf タイ東部臨海開発 (出所)http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2012/news/detail4592.html (出所)筆者作成 「発展途上国に対する投資行動の指針」(1973年) 経済5団体が発表(経団連、日本商工会議所、日本経営者団体連盟、 経済同友会、日本貿易会) 基本的姿勢(第1条)海外投資が受入れ国に歓迎される投資としてそ こに定着し、長期的な観点に立って企業の発展と受入れ国の開発・発 展とが両立する方向で進めること、受入れ国の社会に溶け込むようそ の経済、社会との協調、融和を図ることを明言。 ①長期ビジョンの確立、②経営の現地化、③派遣者の教育、④コミュ ニティ・リレーションズを重視した内容となっている。 1974年 日本在外企業協会会が設立 (出所)http://www.joea.or.jp/wp-content/uploads/pdf/joea_history1999.pdf 国際機関・二国間援助機関と中国との開発における関係強化(1/3) 1.世界銀行 ・2008年よりthe High-Level China-Africa Experience-Sharing Program開始 ・11年8月商務部と初の能力向上に関する国際シンポジウム共催 ・中国輸銀、商務部より研修生を受入 ・12年11月に理事会に付議された対中国パートナーシップ戦略(CPS FY2013-16)では、重点3分野のひとつが 「中国の南南協力と中国のグローバルステークホルダーとしての役割を支援することを通じて中国が世界とウィン ウィンの関係構築を前進させること」 ・12年11月商務部とアフリカのインフラ開発をテーマに国際シンポジウム開催 ・同月Kim総裁が訪中し財政部とthe World Bank-China Knowledge Hub for Development を設立(当面の分野 は都市交通) ・13年6月アフリカ担当副総裁が訪中、中国輸銀、商務部と協議、中国開銀とはMOUを締結 ・Tokyo Development Learning Center (TDLC)は、財政部傘下のAsia Pacific Development and Finance Center (ADFC)等とアジア地域向けの遠隔プログラムを提供。 2.アジア開発銀行(ADB) ・08年にthe PRC-ADB Knowledge Sharing Platform立ち上げ、フォーラム4回開催、12年ADBとRegional Knowledge Sharing Initiative(RKSI)立ち上げ、同年9月中国財政部と「南南ナレッジ協力ハイレベルフォーラ ム」共催、13年6月貧困削減をテーマにナレッジシェアリングのセミナーを共催。日本よりも国内の貧困問題の専 門家が参加し日本の貧困対策の経験をシェア。 3.アフリカ開発銀行(AfDB) ・13年5月年次総会にて、中国国家外貨管理局はAfDBに対し外貨準備から20億ドルの資金供与を申し出。同年 7月カベルカ総裁が訪中して詳細を詰める予定。 4.米州開発銀行(IDB) ・11年中国輸銀とインフラファシリティ等に係る覚書を結ぶ。 ・13年3月年次総会にて中国人民銀行と外貨準備から20億ドルの資金供与に関するMOUを締結。 (出所)関係機関HP等 国際機関・二国間機関と中国との開発における関係強化(2/3) 5.IMF ・12年10月に、社会科学院西アジアアフリカ研究所と「アフリカ経済見通しと中国の対アフリカ投資戦略シンポジウム (原題:非洲经济前景及中国对非洲投资战略研讨会)」を開催 6.UNDP ・中国商務部と締結したMOUに基づき、11年12月にカンボジアで熱帯農業に関する三角協力研修を实施。中国側 担当機関は中国熱帯農業科学院(海南島)。タジキスタンでも貧困削減についての三角協力研修を实施。 7.FAO ・中国政府は09年より、FAOが管理する南南協力基金に3000万ドルを拠出し、FAOのアレンジにより3年間で3000 名の中国人専門家を途上国(アフリカ主体、それ以外の地域も可)にアドバイザーとして派遣するプログラムを開始。 FAOのもつ南南協力基金としては個別の拠出として最大規模。 8.UNIDO ・13年6月、李勇財政部前副部長(世銀理事経験)が事務局長に選出される。 9.UNEP ・アフリカの生態環境保全分野等で中国との協調プログラムを实施中。 10.IFAD ・中国と近々南南協力に関するMOUを締結予定。財政部国際司出身者がIFAD援助協調部門のアジア担当に転出。 11.OECD DAC ・11年11月第4回援助効果向上に関するハイレベル・フォーラム(釜山HLF4)に対する対応→成果文書に署名 、ポス ト釜山インテリム・グループ等に参加 ・09年1月アフリカ開発支援についてDACドナーと中国間の相互理解を深めるためにDAC-China Study Groupを設 置、2年余りにわたる5回の国際ワークショップをとおして報告書を作成、アフリカの農業開発(タンザニア(USAID)、 ジンバブエ(スイスSCO)への視察結果をまとめ06年6月のラウンドテーブルでフィードバック、援助事業の評価をまと めてラウンドテーブルでフィードバック)を实施。 ・13年スイスのピアレビューに中国対外援助司よりオブザーバー参加。 (出所)関係機関HP等 国際機関・二国間機関と中国との開発における関係強化(3/3) 12.イギリス(国際開発庁:DFID) ・11年3月にDFID予算による対中ODAを終了させたが、新たに立ち上げたGlobal Development Partnerships Programme の予算を活用し中国との多国間の協力につき11年6月にMOU締結(保健、平和維持活動、気候変動、 防災分野等)。保健分野は13年1月にChina-UK Global Health Support Programme(17年まで、12百万ポンド)開 始。農業分野ではウガンダ、マラウイでの三角協力の3者MOU締結、防災分野ではネパール、バングラデシュで三 角協力实施準備中。 ・13年、DFID、中国農業部、Forum on Agricultural Research in Africa (FARA)の三者で三角協力によるアフリカ・ 東南アジアへの中国の農業技術移転を目指し、AgriTT設立。 AgriTTは Research Challenge Fundを設け研究支 援。 13.ドイツ ・経済協力省予算による対中ODA終了宣言後も、環境省等各省がこれまで30年にわたる対中技術協力のノウハウ を蓄積するGIZを活用して協力を継続。GIZは2012年10月に中国農業大学とthe Workshop on China and International Developmentを共催。 14.オーストラリア ・13年両国間で、今後のグローバルな開発分野での協力についてMOUを締結。The Australia–China Development Cooperation Partnership Memorandum of Understanding (MoU)、カンボジア、パプアニューギニ ア、ミャンマーで案件形成中。 15.アメリカ ・11年5月に開催された米中戦略・経済対話では、米財務省所管の経済対話のトラックでMDGs達成や多国籍金融 機関(世銀)と協力した貧困削減に向けた協力が枠組文書に記載された、10月China-DAC Study Groupの枠組み でタンザニアにおける米中の農業プロジェクト相互訪問を实現、12年5月の米中戦略・経済対話の成果文書にリベリ ア、ガーナでの保健協力とともに記載される、輸出金融については、国際的なガイドライン策定に向けて国際検討グ ループ設立に同意。13年東チモールにUSAIDと商務部対外援助司による農業分野の合同調査団を派遣、パラレル で農業技術協力实施を決定。13年5月の米中戦略・経済対話でUSAIDと商務部との対話の枠組みが決定。 (出所)関係機関HP等 中国との交流 1. 2. 3. 4. 5. 6. 緒方理事長訪中、李克強副総理と会談 李副総理より「最も貧しい国々 に対する支援は、グローバル化時代の中日の新しい関係における重要 なテーマのひとつである」との見解が示される(2009年12月) 中国輸銀との年次会合(これまで4回開催) 商務部対外援助関係者との開発援助セミナー(2010年10月) 商務部商務部対外貿易経済合作研究院(CAITEC)と今後の協力につ いて合意(2012年5月)→意見交換会開催(2013年1月於北京) 中国国際開発研究ネットワーク主催の講演会にて講演(2013年5月) 現場レベルでの交流:これまで、JICA事務所や出張者が中国大使館や 同経済商務処との交流を行っている。 ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ウズベキスタン、キルギス、タジキス タン、トルクメニスタン、イラク、エジプト、南スーダン、エチオピア、ケニ ア、タンザニア、ザンビア、ウガンダ、セネガル、コンゴ民主共和国、マリ 、ブルンジ、モザンビーク、ジンバブエ、南アフリカ等 53 日中韓の経済協力 協力と競争関係の事例:国内研修事業 Beijing One Center Annual: 4,000 Total: 40,000 Xi’an(Shaanxi) 9 Centers Annual: 10,000→21,000 Total: 120,000 Seoul Shanghai Nanchang(Jiangxi) Ningbo Jinhua (Zhejiang) Changsha(Hunan) Okinawa Fuzhou(Fujian) 日中:環境分野 のASEAN諸国 Number of Centers 向け共同研修 Annual number of trainees 事業 Total number of trainees (出所) 各国の関連資料、Ningbo: http://yws.mofcom.gov.cn/aarticle/tpxw/201206/20120608169719.html 13 Centers and Regional Offices Annual: 10,000 Total: 370,000 Sapporo 日韓:防災分 野の共同研修 事業 Tokyo 多国間の枠組み 1. 韓国輸出入銀行・経済開発協力基金(EDCF)、中国輸出入銀 行、タイ援助機関(NEDA)との4機関合同ワークショップ これまで 3回開催 2. アジア開発フォーラム(ADF) 第1回(2010年11月於ソウル)、第2回(2011年6月於東京)、 第3回(2012年7月於バンコク)、第4回(2013年3月於ジャカルタ) 第2回、第3回は中国商務部・中国輸銀から、第4回は商務部対外 貿易経済合作研究院から参加 第2回ADFの模様(於東京) 55
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