輸出製品用日英翻訳チェックリスト(精査用) 1/2

輸出製品用日英翻訳チェックリスト(精査用) 1/2
項目
チェック内容
原稿執筆
担当範囲
章/節/項番号_______ 章/節/項標題___________________________________________
問題点と対策
文書番号と文書標題_______________________________________________________
文体/構文
□ 文体/構文は文章の目的 (機能) によって以下の通りとなっているか?
 説明/記述: 三人称直接法
 操作指示: 二人称命令法
 警告: 二人称命令法、または must などの助動詞を用いた直接法
用語
□ 装置や機能の名称、専門用語が正確にかつ一貫性を保って翻訳されているか?
(事前にオーソライズされた用語集を翻訳者に提供しておくことが望ましい。)
□ 「一用語に一つの意味 (one word one meaning)」の原則を守っているか?
 同じこと/物を表すのに二つ以上の異なる用語を用いない。
 一つの用語を二つ以上の意味に用いない。
記述順序
□ 一つの指示 (命令) の中で、操作手順と記述の順序が合っているか? 動詞 (変化形を含む) を
複数含む文章では、それらが実際の動作の順序で出現するよう記述されているか?
 悪い例: Perform the adjustment after powering off the unit.
 改善例: Power off the unit and perform the adjustment.
または Power off the unit before performing the adjustment.
日本語と英 □ 日本語と英語で表現の異なる記号や特殊文字が日本語のまま残っていないか? 特に注意す
語で表現の
べきものを下に示す (日本語→英語)。
異なる記
∼ (範囲)
→ – (en dash) または - (ハイフン)、両側スペースなし。紛らわしくなる
号・特殊文
場合は to または through とスペルアウトする。
字
○ (可または有)
→ 、x、または yes (文脈による)
× (不可または無)
→ – (en dash)、- (ハイフン)、NA または no (文脈による)
¥ (ファイルパス中) → \ (バックスラッシュ)
「...」 (一重引用符)
→ “...” (curly quotes) または "..." (dumb quotes)
『...』 (二重引用符)
→ ‘...’ (curly single quotes) または '...' (dumb single quotes)
A・B (並列2要素の中点) → A and B または A or B (文脈による)*
A・B・...・C (並列3要素以上の中点) → A, B, ..., and C または A, B, ..., or C (文脈による)*
* 要素のそれぞれが長く、誤読の恐れがある場合には、and や or の前にカンマを入れる。
要素数が3以上の場合は、and や or の前にカンマを入れることを推奨する。
数値/データ □ 日本語原稿に記載されている数値/データが翻訳後の英文に正しく記載されているか?
の正確性
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数、時間関 □ 数、時間関係の表現は適切か? 特に注意すべきものは下記の用例に従う。複数の良い用例が
係に関する
あるものはいずれかが該当していること。
表現の適切
 ... 以上 (≧ ...)、... 以下 (≦ ...) は、“more than ...”、“less than ...” とは対応しない。
さ
 ... 以上: more (greater) than or equal to ...; no (not) less (smaller) than ...;
... or more; ... or above
 ... 以下: less (smaller) than or equal to ...; no (not) more (greater) than ...;
... or less; ... or below
 ... 超え (> ...): more (greater) than ...; exceeding (in excess of) ...; over ...; above ...
 ... 未満 (< ...): less (smaller) than ...; below ...; under ...
 「より少ない」と言う場合、可算名詞には "fewer" を、不可算名詞には "less" を用いる。
 悪い例: We have less engineers to do the job than Company X.
 良い例: We have fewer engineers to do the job than Company X.
 良い例: We have less money allocated to do this project than Company X.
 ... 以前 (「...」を含む): at (時刻)/on (日)/in (月または年) or before;
at (時刻)/on (日)/in (月または年) or earlier;
not after ...; no (not) later than ...
 ... 以後 (「...」を含む): at (時刻)/on (日)/in (月または年) or after;
at (時刻)/on (日)/in (月または年) or later;
not before ...; no (not) earlier than ...
 ... より前 (「...」を含まない): before ...; prior to ...
 ... より後 (「...」を含まない): after ...
 ... の数 (... 数): the number of ...s; ... count (例: the number of gates; gate count)
 "maximum", "minimum" は、数詞を直接修飾することができない。
 悪い例: maximum 16 M bytes, max. 16 M bytes
 良い例: a maximum of 16 M bytes, 16 M bytes at maximum, up to 16 M bytes,
the maximum capacity
 "no ..." は一般に、"..." が複数あることが普通である場合には複数扱い ("..." も複数形)、そ
うでなければ単数扱い ("..." も単数形) である。
 "none" は、物質名詞等の数えられない単数名詞を指していれば単数扱い、複数名詞を指
していれば複数扱い。"some", "any", "most" も同様 (例: None of the water is leaking. /
None of the cables were damaged.)
 形容詞句 (数語から成る付加語句) の中の複数には、単数形を用いる。
 悪い例: a four bytes operand; a two bits error; a five days notice
 良い例: a four byte operand; a two bit error または a double bit error; a five day
notice または five days’ notice (後者は形容詞句でなく複数名詞の所有格)
 複数の項目を導く普通名詞 (特に、図や表を参照する場合) は、複数形にする。
 悪い例: table 2-2 and 2-3; figure 2-2 through 2-5
 良い例: tables 2-2 and 2-3; figures 2-2 through 2-5
その他の表 □ 日本語原稿なしに翻訳後の英文だけ読んで理解できるか? また、理解した内容は日本語原稿
現全般
と合致するか?
スタイルと
レイアウト
□ 電子データでも提供する文書である場合、各構成要素 (本文・図・表・柱文・脚文) のスタイルと
レイアウトは、指定された形式に準拠しているか?
□ 紙でのみ提供する文書である場合、複写マージンと用紙サイズの差が考慮されているか?
[例えば仕上りが A4 (日欧) と Letter (米) の両方を満足するためには、A4の用紙設定で縦に
見て左右と下部の余白が1cm 以上 (複写マージン)、上部の余白が2.5cm 以上 (複写マージン
+米国レターサイズとA4 用紙の差) 必要。]
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