A4 - 子羊の群れキリスト教会

2016年5月29日
完成しているから完成を目指して
―イザヤ53章のインパクト―
ピーター
美津子さんが月1回担当した「イザヤ53章」が、3年半かけて、先日ついに完結しました。
英語でこういう偉業をmonumental (モニュメンタル) と言いますが、天では不朽の記念として残
されるでしょう。3年半というのは、イエスさまの公の伝道期間でした。イザヤ53章と関係ある
のかもしれませんね。
天と地はシンクロされていますから、イザヤ53章の霊的インパクトは、なんらかのカタチで
地に現れる。肯定的な意味でも否定的な意味でも、天地を揺るがすほどの力をもつのがイ
ザヤ53章「苦難の僕(しもべ)」です。その神秘がここに開示された。九州を揺るがした大地震
も、その一環でしょう。
いやしが来るなら歓迎だが、地震は困る。人なら誰しもそう思う。しかし、霊的次元だけで
はない、現象世界においてもキリストの贖いが完結するためには、光と闇は同時に解放され
るのです。これが終末的現実 Eschatological Reality(エスカトロジカル・リアリティ) というもの。
黙示録には、「十字架」ということばは一度も出てきません。黙示録が十字架そのものだか
らです。もはや説明は要らない、十字架そのものが現れる時が来た。救いの最終が現れる
時、愛は裁きと同時に、いやしは破壊と同時に来る。
君はこの現実に何を見るか。
熊本を中心に九州ではたくさんの犠牲者が出て、今も何万という人たちが困窮していま
す。東日本大震災の時、心痛めた美津子さんが「なぜこんなことが起きるのですか」と、主に
問うと、
おまえはなぜわたしが十字架にかかったのかと問うのか
と言われた。何と峻厳な返答だろう。
美津子さんは、「そうか、知性の納得は要らない」と決断し、ただ祈りとさんびに専念しまし
た。それが正解だ。人は被造物だから神のなさる全貌を知ることはできない。悲劇の原因捜
しをしても、無駄だ。知性の反発は虚無に陥るだけ。むしろ、祈りとさんびに専念せよ。それ
が黙示録の時代を生きる秘訣だ。
イザヤ53章は、キリストの十字架の秘儀を宣言するものです。人の罪と病のため打たれ、
主が「傷ついたいやし人」Wounded Healer(ウーンデット ヒーラー) として、われら被造物にた
いして贖いのいやしを施される。その打たれた傷により、われらことごとくいやされり。
キリストの贖いの業(わざ)は完璧。2000年前、ゴルゴダの丘で完成しました。しかし、その
完全なる贖いによる神の支配も、未だ宇宙全体に浸透したわけではありません。聖書自身、
「今もなお万物が彼に服従している事実を、わたしたちは見ていない」(ヘブル2:8)と言います。
しかし、遅いと思うな。神の経綸(けいりん)は進んでいる。今、キリストの贖いはクライマック
スを目指して加速しています。いやしの流れは怒濤の流れとなって地にそそがれている。大
地震はたくさんの犠牲者を出し、ものすごい悲しみを漂わせるが、黙示録の十字架は現象
世界に姿を現して来たのです。
黙示録的現実を目の前にして、怒りの反応しかしない者は、絶望と虚無の闇に吸い込ま
れる。自分にも他人にも救いはいかない。悲惨な現象を理解することはできないが、神の愛
を信じ、キリストの贖いを信じる者は、いのちからいのちへ行く。そして多くの者に救いを届
ける。
私は、イザヤ53章のシリーズが完結したのが原因で熊本地震が起きた、とは言いません。
人間にどうしてそんなことが言えるか。ただ53章が発するものすごい霊的インパクトは、贖い
の完成を目前にして、天と地を揺るがしている事実を知っています。
あの時には、御声が地を震わせた。しかし今は、約束して言われた、「わたしはもう一度、
地ばかりでなく天をも震わそう」。
(ヘブル 12:26)
震われたのは日本の大地だけでない、天も震われたのです。諸霊や、未だキリストに服
従していないたくさんの霊的存在が、今震われている。それはキリストの全き贖いに入れら
れるためです。そして地上のわたしたちが、「天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は
滅びることがない」(マタイ24:35)という永遠の真実に立つためであります。
キリストの贖いは、2000年前に完成しています。しかし、それは霊的な完成です。この贖
いは、今度は目に見えるカタチで地上に姿を現すようになる。今、それが急ピッチで進んで
いる。完成しているから、完成を目指して進むのです。
.....
これが贖いのロジック。「主はわれわれすべての者
の不義を、彼の上におかれた」(イザヤ
....
53:6)ので、今「多くの人の罪を負い」(同53:12)贖いの完成を目指しているのです。全被造物
のために十字架があったので、今彼らに救いが届くよう祈っておられるのです。
「すべての者」とは静的な表現で、贖いの完成を言います。完全の完全。「すべてが終わ
った」(ヨハネ19:30)と十字架上で主が言われ、贖いを完成されました。しかし、それは霊の次
元における完成です。霊の次元といえば、語弊があるかもしれない。霊界のすべての領域
がキリストの支配下にあるわけではないからです。キリストの直接統治と言った方がいいでし
ょう。しかし、霊界におけるキリストの直接統治、完全統治は、もうすぐ完了します。
一方、目に見える現象世界で進行する贖いの流れがある。同じキリストの贖いですが、既
に完成している霊的次元の贖いと、未完成ながらそこに向かって猛進している現象世界で
の贖いのいのちがある。「多くの者」とは動的な表現で、完成に向かう現実の流れを言いま
す。二つは、かならず一つになります。神の全計画が完遂する時です。もうすぐだ。
完成しているから、完成を目指す。
贖いの流れは、宇宙を巻き込んで、今クライマックスに達せんとしています。
地震や戦争で、心をくじけさせてはならない。むしろ、さんびと祈りで、キリストの贖いの光
といやしが地を被うように祈れ。
新しいいのちの次元に入るがよい。
(2016/4/26)
5月29日~6月11日 風の教会の予定 (★印は同時配信です)
日曜礼拝(10:30~)
金曜夕拝(19:00~)
29 日★
礼拝
6/3
5 日★
礼拝
(聖餐式)
10 日
土曜賛美練習(13:30~)
賛美練習
4 日★
賛美練習
夕拝
11 日★
15:00 平和の祈り
【土曜賛美練習】 毎週午後1時30分から、翌日の礼拝に向けての賛美練習をします。
【3時の祈り】 毎週火~土曜日、午後3時から賛美と祈りがあります。
【平和の祈りとさんび】 6月の「平和の祈りとさんび」は、6月9日~11日です。
※事務局休みのお知らせ:
6月2日(木)、3日(金)、事務局は休みとなります。
この間の「3時の祈り」、3日の金曜夕拝はお休みとなります。
NY リトリート・コンサート in 風の教会のご案内
NYリトリート・コンサートのひびきを、風の教会からも届けたいと願い、コンサートを持つこと
になりました。コンサートは同時配信されます。天のさんびの響きが全地を覆いますように。
6月18日(土) 午後1時半より (開場 午後1時)
平和の祈りとさんび 6月9日(木)~11日(土)
第1日目
1. H1100 あめつちこぞりて(日本語)
2. H3
いにしえの
Mt. Sinai
3. H4
聖なるかな(1)(日本語)
聖なるかな(1)(ラテン語)
4. H100 さんび満ちませ(1)
さんび満ちませ(2)
5.H106 主イエスに感謝
6.H69 主に新しい歌を
7. H82 新しい歌をうたえ(2)
第2日目
1. H270 御座の前のアーメン
2. H1010 いやしたまえ、わが街を(1)
H1011 いやしたまえ、わが街を(2)
3. H264 赤いチューリップ
4. H271 ばらのキリエ
5. H275 あじさいの花(2)
6. H1020 In Domino Gaudete(1)(ラテン語)
In Domino Gaudete(1)(日本語)
7. H260 さあシオンに上って
★第3日目 (同時配信)
1. H868
H869
2. 仮111
仮112
3. 仮1
Adoramus Sanctum Spititum(1) 4. H890
Adoramus Sanctum Spititum(2)
H891
あふれるばかりの感謝(2)(日本語) 5. H493
あふれるばかりの感謝(2)(ラテン語)6. H500
かんしゃ かんしゃ かんしゃ(1)
Gratias Domine Deus(1)
Gratias Jesu Christe(1)
主に感謝せよ
エルサレムのために平安を祈れ
子羊の群れ本部事務局
TEL:0797-21-6000
FAX:0797-21-6002
緊急の場合は事務局長携帯(090-9699-9651)までご連絡下さい。
子羊の群れホームページアドレス http://www.kohitsuji.com
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