2015 年版 ハンガリーにおける問題点と要望 1/1 貿易・投資円滑化

2015 年版
ハンガリーにおける問題点と要望 1/1
ハンガリーにおける問題点と要望
区分
意見元
9 輸出入規制・関 日機輸
税・通関規制
14税制
日商
日機輸
日商
No 問題点
日機輸
日商
23諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
26その他
要望
(1) 高付加価値税と還 ・VAT 税率が 27%と高いうえに、還付制度が信用ならない。還付を受けるのに半 ・還付期間を最長 2 カ月までとし、還付制度
年を超えるケースがある。
の信用性を高めてほしい。
付手続の長期化
・2012 年 1 月 1 日から VAT 税率は 27%となる。
・VAT 税率を EU レベルに低減することを要
望。
(2) 頻繁な税制改正
(参考)
・付加価値税(value added tax:VAT):標準税率 27%。但し、軽減税率として 18%と 5%がある。
−18%は牛乳および乳製品の一部、穀物や小麦などを使用した製品、商業宿泊施設など。
−5%は医療品、本、セントラルヒーティングなど。
・金融取引税(0.6%)、付加価値税(27%)など、国家財政に左右される形で新 ・新税制導入、税制や税率変更に際して
税導入、税制が変更され、予定された採算が確保できない。
は、外資企業に対話機会を提供するととも
に、十分かつ妥当な説明を実施するなど
透明性を確保して頂きたい。
・頻繁に新しい税制が制定され、企業収益を圧迫する要因のひとつともなっている。 ・税制度の安定化。
(1) 労働者の過保護
・通常の有給休暇に加え、復職を保障する長期病欠や出産・育児休暇も認めら ・雇用法制度の抜本的見直し。
・労働法
れている。いずれも労働者の権利と認識されており、ホームドクターの証明書に
より完全に消化するのが通例となっていることから、労働生産性が下がると聞いて
おり、また、長期休職による代替人員の雇用や仕事の継続性で支障が生じる。
(2) 政府による強制的 ・個人所得税制の税額控除廃止による前年からの手取り額減を回避するために、 ・このような措置は実施しないように希望す
な賃上げ措置
法定最低賃金の大幅上昇と月額給与額約 21 万 HUF 以下の従業員に対する る。
賃上げを、政府が雇用者側に勧告し、それに従わない場合は政府調達・補助
金の受益資格を失うものとした。これは実質的に政府による賃上げの強制であ
り、雇用を守りながらも合理化を図るためにも政府調達・補助金を獲得しようとす
る民間企業の意図からかけ離れたものである。
(1) EKAER
・電子道路交通監視システムは、課税目的の為に EU からハンガリー、ハンガリ
SYSTEM
ーから EU、ハンガリー国内の製品移動をすべて監視している。
日機輸
(1) インフラの未整備 ・高速道路の整備は進んでいるが、一般道については地方だけでなく都市部で ・一般道路の整備。
も片道一車線が多く、また補修が充分ではなく渋滞だけでなく安全面でも不安
である。
日商
(2) 空港へのアクセス ・首都のブダペスト市において、空港と市内を結ぶ公共交通機関はタクシーの
の悪さ
み。出張者・観光客誘致において不利・不便となっている。
(3) 店舗の営業時間 ・お店は、2015 年 3 月から日曜は休業することになった。
日機輸
準拠法
(1) EORI 番号運用上 ・EU 加盟国間における税関申告用の番号の取り扱いが不統一である。
・EORI 番号の税関手続きにおける運用の
の問題
EORI(Economic Operator Registration and Identification)番号は、EU
統一。
加盟国の税関当局によって各事業者(会社、支店)または個人に割り当てられ
た EU 統一の番号であり、税関申告の際に使用するものである。その扱いが加
盟国(スペイン、ハンガリーなど)によって異なっているため、AEO を取得しても
簡素化された手順が使用できないなどの問題が生じている。
日機輸
16雇用
問題点内容
・早期に空港と市内間のリムジンバス運行を
希望する。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会