NJU7089 低電圧1.8V動作1.2Wモノラルオーディオパワーアンプ ■概要 NJU7089は、1.2W出力可能な低電圧動作オーディオパワーアンプ です。1.8Vから動作が可能となっており、電池駆動で低電圧動作が 必要とされるポータブル機器やセキュリティー機器等のアプリケー ションに最適です。 スタンバイ機能を搭載しており、入力信号のミュートと同時に消 費電流の低減が可能です。また、スタンバイモード切替時のノイズ 対策を施しています。 ■外形 NJU7089R NJU7089VC3 ■特徴 ● 動作電源電圧 ● 消費電流 ● 出力電力 ● ● ● ● ● ● V+=+1.8V ∼ +5.5 V IDD1=3.0mA typ. (@V+=5V,RL=∞,無信号時) IDD1=2.5mA typ. (@V+=3V,RL=∞,無信号時) Po=1.2W typ. (@V+=5V,RL=8Ω,THD=1%) Po=500mW typ. (@V+=3.3V,RL=8Ω,THD=1%) NJU7089KV1 シャットダウン機能 TSD(サーマルシャットダウン)機能 POP音対策 過電流保護回路内蔵 CMOS構造 外形 VSP8 / SSOP20-C3 / ESON8-V1 / HTSSOP24-P1 NJU7089VP1 ■ブロック図 V+ -IN OUTA +IN OUTB Bypass SD BIAS TSD GND Ver1.6j –1– NJU7089 ■端子配列 VSP8 ESON8-V1 1 8 8 7 6 5 1 2 3 4 (1) * 5 4 1 2 3 4 8 7 表面 (1) * No. 5 裏面 裏面中央部の電極は、内部 SUB 電位である為、GND に接続して下さい 端子名 機能 シャットダウン端子 1 SD 2 Bypass 3 +IN 非反転入力端子 4 -IN 反転入力端子 5 OUTA 基準電圧端子 出力端子 A 電源電圧端子 6 V+ 7 GND 接地端子 8 OUTB 出力端子 B 1 SSOP20-C3 10 –2– 6 機能 20 11 No. 端子名 1 NC 未接続 11 NC 未接続 2 NC 未接続 12 NC 未接続 3 NC 未接続 13 NC 4 SD シャットダウン端子 14 OUTA 5 Bypass 基準電圧端子 15 V+ 6 +IN 非反転入力端子 16 GND 接地端子 7 -IN 反転入力端子 17 OUTB 出力端子 B 8 NC 未接続 18 NC 未接続 9 NC 未接続 19 NC 未接続 10 NC 未接続 20 NC 未接続 No. 端子名 機能 未接続 出力端子 A 電源電圧端子 NJU7089 HTSSOP24-P1 24 1 24 1 (2) * 12 13 13 12 表面 (2) * 裏面 裏面中央部の電極は、内部 SUB 電位である為、GND に接続して下さい No. 端子名 1 NC 2 3 機能 No. 端子名 機能 未接続 13 NC 未接続 NC 未接続 14 NC 未接続 NC 未接続 15 NC 未接続 4 NC 未接続 16 NC 未接続 5 SD シャットダウン端子 17 OUTA 6 Bypass 基準電圧端子 18 V+ 7 +IN 非反転入力端子 19 GND 接地端子 8 -IN 反転入力端子 20 OUTB 出力端子 B 9 NC 未接続 21 NC 未接続 10 NC 未接続 22 NC 未接続 11 NC 未接続 23 NC 未接続 12 NC 未接続 24 NC 未接続 出力端子 A 電源電圧端子 –3– NJU7089 ■絶対最大定格 (Ta=25C) 項 目 電 源 電 消 出 最 動 保 費 大 作 存 電 力 入 温 温 電 力 電 度 範 度 範 圧 記 号 + V 力 PD 流 圧 囲 囲 Io VIN Topr Tstg 最 大 定 格 +7 ( 1) ( 2) 570 注 / 770 注 (VSP8) (注 1) (注 2) 970 / 1400 (SSOP20-C3) ( 3) ( 4) 570 注 / 1700 注 (ESON8-V1) ( 5) ( 6) 1000 注 / 3000 注 (HTSSOP24-P1) 600 + ( 7) -0.3V to V +0.3V 注 -40 to 85 -40 to 150 単 位 V mW mA V C C (注 1)EIA/JEDEC 仕様基板(76.2×114.3×1.6mm、2 層、FR-4)実装時。 (注 2)EIA/JEDEC 仕様基板(76.2×114.3×1.6mm、4 層、FR-4)実装時。 (注 3)EIA/JEDEC 仕様基板(76.2×114.3×1.6mm、2 層、FR-4)実装、裏面中央部の電極を GND に接続時。 (注 4)EIA/JEDEC 仕様基板(76.2×114.3×1.6mm、4 層、FR-4、JEDEC 規格 JESD51-5 に基づき基板にサーマルビアホールを適用)実装、 裏面中央部の電極を GND に接続時。 (注 5)EIA/JEDEC 仕様基板(114.5×101.5×1.6mm、2 層、FR-4)実装、裏面中央部の電極を GND に接続時。 (注 6)EIA/JEDEC 仕様基板(114.5×101.5×1.6mm、4 層、FR-4、JEDEC 規格 JESD51-5 に基づき基板にサーマルビアホールを適用)実装、 裏面中央部の電極を GND に接続時。 (注 7)SD, IN+, IN-, OUTA, OUTB 端子。 ■推奨動作範囲 項 目 記 号 条 件 最小 標準 + 動 作 電 圧 範 囲 V 1.8 3.0 ■電気的特性 ●アンプ部 + (指定なき場合には Ta=25C ,V =5V ,Gv=6dB ,f=1KHz ,RL =8Ω ,アクティブモード) 項 目 消 費 電 流 消 費 電 流 出 力 電 力 出 力 電 力 出 力 電 力 全 高 調 波 歪 ( T H D + N シ ャ ッ ト ダ ウ ン 減 衰 電 源 電 圧 変 動 除 去 出 力 間 電 位 記 1 2 1 2 3 率 ) 量 比 差 条 号 IDD1 IDD2 PO1 PO2 PO3 件 無信号時,RL=∞ 無信号, RL=∞,VSD=0.25V THD≦1% + V =3.3V, THD≦1% + V =1.8V, THD≦1% 最大 5.5 単 単 位 V 最小 標準 最大 0.9 375 - 3.0 1.2 500 125 6 2 - mA μA W mW mW 位 THD+N Po=1W - 0.1 - % ATTSD PSRR VOD Vin=1Vrms, シャットダウン Vripple=100mVrms 無信号時 - -135 55 - 35 dB dB mV 最小 標準 最大 無信号時,RL=∞ 無信号, RL=∞,VSD=0.25V - 2.5 - 4 2 mA μA THD+N Po=400mW - 0.1 - % ATTSD PSRR VOD Vin=500mVrms, シャットダウン Vripple=100mVrms 無信号時 - -130 55 - 35 dB dB mV + (指定なき場合には Ta=25C ,V =3V ,Gv=6dB ,f=1KHz ,RL =8Ω ,アクティブモード) 項 目 消 費 電 流 消 費 電 流 全 高 調 波 歪 ( T H D + N シ ャ ッ ト ダ ウ ン 減 衰 電 源 電 圧 変 動 除 去 出 力 間 電 位 –4– 記 1 2 率 ) 量 比 差 号 IDD1 IDD2 条 件 単 位 NJU7089 ●制御部 項 目 記 シ ャ ッ ト ダ ウ ン O F F 電 圧 シ ャ ッ ト ダ ウ ン O N 電 圧 号 条 件 VIH VIL 最小 1.5 0 標準 - 最大 + V 0.25 単 位 V V ■動作制御説明 動 シ ア ャ ッ ク 作 状 ト テ 態 ダ 制御信号(シャットダウン端子) ウ ィ ン ブ L (=VIL) H (=VIH) 動 作 説 明 IC を待機状態にします IC を動作状態にします –5– NJU7089 ■測定回路図 測定回路 1 (IDD1, IDD2, VOD) 20k Ω V+ + V+ 20k Ω -IN OUTA 0.39uF +IN RL= ∞ Bypass OUTB 1uF V+ SD BIAS TSD GND 測定回路 2 (PO1, PO2, PO3, THD+N, ATTSD) 20k Ω V+ + V+ 20k Ω -IN Vin OUTA 0.39uF +IN RL=8Ω Bypass OUTB 1uF V+ SD BIAS TSD GND –6– NJU7089 ■測定回路図 測定回路 3 (PSRR) 20k Ω + V+ V+ 20k Ω -IN Vin OUTA 0.39uF +IN RL=8Ω Bypass OUTB 1uF V+ SD BIAS TSD GND –7– NJU7089 ■端子等価回路 端子 VSP8, ESON8 SSOP 20 HTSSOP 24 端子名 機能名 内部等価回路 端子電圧 V+ 1 4 5 SD シャットダウン端子 SD 300Ω 0V 100kΩ GND V+ V+ V+ 2 5 6 Bypass 基準電圧端子 Bypass 300Ω 75kΩ V+/2 50kΩ GND V+ 3 6 7 +IN 非反転入力端子 +IN 300Ω V+/2 GND V -IN 4 7 8 -IN 300 反転入力端子 V+/2 GND V+ 5 8 14 17 17 20 OUTA OUTB 出力端子 A 出力端子 B OUTA OUTB 300Ω 20kΩ GND –8– V+/2 NJU7089 ■応用回路例 Rf V+ + Vin Ci Ri -IN OUTA +IN 8Ω Speaker Bypass Cb OUTB Shutdown Control SD BIAS TSD GND Rf V+ + Ci Ri -IN VinVin+ Ci OUTA +IN Ri 8Ω Speaker Rf Bypass Cb Shutdown Control OUTB SD BIAS GND TSD –9– NJU7089 技 術 資 料 ■アプリケーションノート NJU7089 はオーディオ向け低電圧動作パワーアンプです。電源電圧 1.8V から動作でき、BTL 接続とするこ とで高出力電力、出力カップリングコンデンサレスを実現します。電圧利得は二つの外付け抵抗の比によって、 調整可能です。シャットダウン機能を装備しており、シャットダウン時は消費電流を低減すると同時にミュー ト状態といたします。また、シャットダウンの切り換え時に発生するノイズ、いわゆるボツ音を低減しており ます。このアプリケーションノートでは、動作概要と使用上の注意について述べています。 1. 動作概要 図 1 は NJU7089 のブロック図で、2 個のパワーアンプ(アンプ A、アンプ B)とバイアス源、TSD(サーマ ルシャットダウン)回路で構成されています。アンプ A は、入力信号を外付け抵抗で決定されるゲインで反転 増幅します。アンプ B は、アンプ A の出力信号を 0dB で反転します。これらアンプの出力間にスピーカ等の負 荷を接続し BTL 接続とすることで、シングルエンド形式と比べて 2 倍の出力電圧、4 倍の出力電力を得ること ができます。NJU7089 のシャットダウン機能は、図 1 の内部スイッチ SW を開放し基準電流 Iref を止めること で全回路を停止させますので、低消費電流に貢献します。また、そのシャットダウン切り換え時には、容量 Cb と内部回路の抵抗の時定数を利用して、ボツ音を低減しております。ボツ音の詳細は、3. SD 端子切り換えノ イズを参照してください。しかしながら、ボツ音低減のための充電動作により、Cb を大きくするほどターンオ ン時間が長くなります。この詳細は、4. ターンオン、ターンオフ時間を参照してください。 Rf 20kΩ 6 Ci 0.39uF V+ Ri 20kΩ + - 4 -IN 3 +IN 信号入力 電源 Cv 10uF 5 + VOUTA アンプA SW Cb 1uF 2 + Bypas s - Iref 8 + VOUTB アンプB パワーダウン入力 1 SD バ イア ス 7 GND 図1 – 10 – TSD ブロック図及び応用回路例 RL 8Ω NJU7089 技 術 資 料 2. 外付け部品 2.1 電源バイパスコンデンサ 電源バイパスコンデンサ Cv は、ノイズの低減、電源電圧の安定化に貢献します。基板の配線抵抗の影響 が小さくなるように、できるだけ IC 近傍に配置してください。 2.2 入力抵抗と帰還抵抗 入力抵抗 Ri と帰還抵抗 Rf の比が NJU7089 のゲインを決定します。また、Ri と Rf の抵抗値の増加は出力 雑音電圧とボツ音に影響します。 特に Ri は低周波特性に影響しますので、次に述べます入力カップリングコンデンサについても考慮した うえで抵抗値をお選びください。 Gv 20 LOG ( 2 Rf ) ・・・BTL 接続時のゲイン計算式 Ri 2.3 入力カップリングコンデンサ 入力信号は、入力カップリングコンデンサ Ci と入力抵抗 Ri とで形成されるハイ・パス・フィルタによって 低域がカットされます。Ci、Ri を大きくすることで、より低周波の信号まで通過させるようになりますが、 Ci の増加はボツ音を悪化させることがあります。使用する周波数帯域に応じて、Ci の定数を決定してくださ い。 Ci 1 2Ri f C f C カットオフ周波数 2.4 基準電圧バイパスコンデンサ 基準電圧バイパスコンデンサ Cb は、ボツ音と、PSRR、ターンオン時間に影響します。Cb を大きくする ことでボツ音、PSRR が改善されます。詳しくは 3. SD 端子切り換えノイズと 5. PSRR 対 Cb を参照してく ださい。但し、Cb を大きくしますと、ターンオン時間が長くなります。詳しくは 4. ターンオン、ターンオ フ時間を参照してください。 外付部品 機能 推奨値 設定範囲 備考 Cv 電源デカップリング 10uF 1uF<Cv Ri ゲイン設定用入力抵抗 20kΩ 10kΩ<Ri<50kΩ 大きくするとノイズ増加 Rf ゲイン設定用帰還抵抗 20kΩ 10kΩ<Rf<50kΩ 同上。 Ci 入力 DC カット 0.39uF 0.047uF<Ci Cb 基準電圧安定化 1uF 0.1uF<Cb RL スピーカー負荷 8Ω 4Ω<RL 表1 電源が安定している場合小さくできる 小さくすると低周波特性悪化 小さくすると PSRR 悪化、ボツ音悪化 小さくすると PD、PO 増加 外付部品の機能、推奨値、及び設定範囲 – 11 – NJU7089 技 術 資 料 3. SD 端子切り換えノイズ NJU7089 は内部回路を利用して SD 端子切り換えノイズ、いわゆるボツ音の対策を行なっております。しか し、外付け素子定数によっては聞こえやすくなることがあります。ここではボツ音を低減するためのポイント を示します。 3.1 シャットダウン(SD 端子=LOW)→アクティブ(SD 端子=HIGH) NJU7089 は BTL 出力のため、切り替わり時にも 2 つの出力が等しく動けば音とはなりませんが、アクテ ィブ切り替え時に入力コンデンサ Ci を充電するため、アンプ A の出力電位が Vref 端子電圧より高く、アン プ B の出力電圧が Vref 端子電圧より低くなり、出力間に差が発生してボツ音となります。NJU7089 ではボ ツ音低減のため、VREF 端子電圧が上昇するまでは図 2 に示すようにボルテージフォロワのアンプ 2 が起動 しており、アンプ A の出力もアンプ B の出力も Vref 端子電圧と同電位となり、電位差が生じないためボツ 音発生を防ぐ事が出来ます。標準回路では Ci が充電され IN-端子が上昇してから図 3 に示す反転アンプに切 り換わるよう設計されています。図 4 に標準回路における各端子電圧と時間の関係を示します。 Ci Ri Ci Rf Ri Rf 信号入力 信 号入 力 IN- アン プ1 ア ンプ A - IN- + IN+ アンプ1 + IN+ VOUTA VOUTA + + アン プ2 アンプ2 - - V+ Bypass V+ - アン プB + Cb Bypass VOUTB - アンプB + Cb 図2 – 12 – アンプA - ボルテージフォロワ動作時 図3 反転アンプ動作時 VOUTB NJU7089 技 術 資 料 SD SD 各端子電圧[5V/div] 電位差大 各端子電圧[5V/div] 電位差小 IN+ ,IN- OUTA IN+ ,IN- OUTA OUTB OUTB OUTA-OUTB 0 0.25 ボツ音小 図4 0.5 0.75 時間[sec] 標準回路における各端子電圧 1 OUTA-OUTB 0 0.25 ボツ音大 図5 0.5 0.75 1 時間[sec] Rf=100kΩ時の各端子電圧 図 4 に示すように、アンプ 2 からアンプ 1 に切り換わる瞬間に IN+と IN-の電位差が小さければ(Ci の充 電が完了していれば)、ボツ音は小さくなります。しかしながら、Ci、Rin、Rf の定数を大きくすると、Ci 充電の時定数が変わり、図 5 に示すように内部アンプが切り換わる瞬間の IN-端子と IN+端子の電位に差 が生じます。この電位差が増幅されて OUT 端子に出力されるため、ボツ音が大きくなります。 ボツ音低減対策として、Ci を小さく、Cb を大きくし、IN+端子と IN-端子の時定数をできるだけ近づけ る必要があります。ただし、Ci を小さくすると低域周波数特性が悪化し、Cb を大きくするとターンオン 時間が長くなるため、これらに注意して部品定数を決定する必要があります。 表 2∼6 にボツ音を標準回路と同等レベルに保つための Cb の容量値を示します。尚、Ri と Rf は 10kΩ ∼50kΩ、Ci は 0.047uF∼1uF の組み合わせとします。 – 13 – NJU7089 技 0.047uF 0.1uF Cin 0.39uF 0.47uF 1uF 10kΩ 0.1uF 0.33uF 1uF 1uF 2uF 20kΩ 0.33uF 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF Rf 30kΩ 0.33uF 1uF 2uF 2uF 4.7uF 40kΩ 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF 10uF 術 資 料 50kΩ 0.33uF 1uF 3.3uF 3.3uF 10uF 表 2 Ri=10kΩ時の Cb 容量値対応表 0.047uF 0.1uF Cin 0.39uF 0.47uF 1uF 10kΩ 0.1uF 0.33uF 1uF 1uF 2uF 20kΩ 0.33uF 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF Rf 30kΩ 0.33uF 1uF 2uF 2uF 4.7uF 40kΩ 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF 10uF 50kΩ 0.33uF 1uF 3.3uF 3.3uF 10uF 表 3 Ri=20kΩ時の Cb 容量値対応表 0.047uF 0.1uF Cin 0.39uF 0.47uF 1uF 10kΩ 0.1uF 0.33uF 1uF 1uF 2uF 20kΩ 0.33uF 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF Rf 30kΩ 0.33uF 1uF 2uF 2uF 4.7uF 40kΩ 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF 10uF 50kΩ 0.33uF 1uF 3.3uF 3.3uF 10uF 表 4 Ri=30kΩ時の Cb 容量値対応表 0.047uF 0.1uF Cin 0.39uF 0.47uF 1uF 10kΩ 0.1uF 0.33uF 1uF 1uF 2uF 20kΩ 0.33uF 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF Rf 30kΩ 0.33uF 1uF 2uF 2uF 4.7uF 40kΩ 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF 10uF 50kΩ 0.33uF 1uF 3.3uF 3.3uF 10uF 表 5 Ri=40kΩ時の Cb 容量値対応表 0.047uF 0.1uF Cin 0.39uF 0.47uF 1uF 10kΩ 0.1uF 0.33uF 1uF 1uF 2uF 20kΩ 0.33uF 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF Rf 30kΩ 0.33uF 1uF 2uF 2uF 4.7uF 40kΩ 0.33uF 1uF 2uF 3.3uF 10uF 表 6 Ri=50kΩ時の Cb 容量値対応表 – 14 – 50kΩ 0.33uF 1uF 3.3uF 3.3uF 10uF NJU7089 技 術 資 料 3.2 アクティブ(SD 端子=HIGH)→シャットダウン(SD 端子=LOW) シャットダウンに切り替わるときは、OUTA/OUTB を急峻に立ち下げます。BTL 動作に限れば OUTA と OUTB を同時に立ち下げることにより、ボツ音は発生しにくくなります。そのときの各端子電圧と時間の関 係を図 6 に示します。また OUTA/OUTB の立ち下げと同時に、Vref も急峻に立ち下げます。これにより、 連続的にシャットダウン―アクティブを繰り返した際のボツ音を低減しています。ただしシングルエンドで 使用した場合はボツ音が発生しますので注意してください。 各端子電圧[5V/div] SD シャットダウン時のボツ音は、アンプ A、B の出 力段を同時に遮断することによって対策してお り、出力電位は、入力コンデンサ Ci と内部回路 の時定数により低下します。 OUTA BTL では OUTA と OUTB を急峻にたち下げても、 同時に立ち下げていればボツ音が発生しにく くなります。 OUTB OUTA-OUTB 0 0.25 0.5 0.75 1 時間[sec] 図6 シャットダウン時の各端子電圧 3.3 カットオフ周波数 前項でも述べたとおり、Ci を小さくすることにより、ボツ音を低減することが可能ですが、Ci と Ri はハ イパスフィルタを形成しており、以下に示す式でカットオフ周波数が決まっています。 fc 1 2Ri C i ボツ音低減のため Ci を小さくする場合は、 実際に使用する周波数帯域に応じて適切な値を決定してください。 – 15 – NJU7089 技 術 資 料 4. ターンオン時間/ターンオフ時間 NJU7089 ではボツ音低減、PSRR の改善には Cb を大きくすることが有効です。しかし、Cb を大きくするほ ど充電する時間がかかるため、ターンオン時間が長くなります。尚、ターンオフ時間は Cb に関わらず急峻にた ち下がります。 当社応用回路例における Cb とターンオン時間の関係を図 7、図 8 に示します。ここで、ターンオン時間とは、 SD 端子を LOW→HIGH に切り換えてから出力振幅が安定するまでの時間で規定しています。 また、ターンオン時間は以下の式から求めることができます。 TON C b 100k ln(0.5 0 .5 ) V ただし 100kΩは BYPASS 端子抵抗値であり±20%のばらつきがあるため、ターンオン時間も±20%のばら つきがあります。 ターンオン時間 対 Cb V+=3V Vin=0.5Vrms f=1kHz RL=8Ω Ta=25℃ 600 600 500 500 ターオン時間[ms] ターオン時間[ms] ターンオン時間 対 Cb V+=5V Vin=1Vrms f=1kHz RL=8Ω Ta=25℃ 400 300 200 400 300 200 100 100 0 0 0 1 2 3 4 0 5 1 2 図7 3 4 5 Cb[uF] Cb[uF] ターンオン時間対 Cb(V+=5V) 図8 ターンオン時間対 Cb(V+=3V) 5. PSRR 対 Cb Cb はボツ音の低減以外にも+IN 端子電位を安定させるために用いられ、電源リップル除去比(PSRR)に影 響を与えます。図 9 および図 10 の PSRR の周波数特性を示すとおり、Cb を大きくすることで低周波での特性 が改善されますが、前述したとおりターンオン時間、ボツ音に影響しますので、評価、検討の上定数を決定し てください。 電源リップル除去比 対 周波数特性 V+=3V RL=8Ω RIN=GND 70 70 60 60 50 50 PSRR[dB] PSRR[dB] 電源リップル除去比 対 周波数特性 V+=5V RL=8Ω RIN=GND 40 C=2.2uF 30 C=1uF 20 40 C=2.2uF 30 C=1uF 20 C=0.47uF 10 C=0.47uF 10 C=0.1uF 0 1.E+01 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 0 1.E+01 周波数[Hz] 図9 – 16 – PSRR 対 Cb(V+=5V) C=0.1uF 1.E+02 1.E+03 1.E+04 周波数[Hz] 図 10 PSRR 対 Cb(V+=3V) 1.E+05 NJU7089 技 術 資 料 6. パッケージパワーと消費電力、出力電力 IC は IC 自身の消費電力(内部損失)によって発熱し、ジャンクション温度が許容値を超えると破壊されま す。このため、IC には許容損失 PD(=消費電力の最大定格)が定められておりますので、その電力を超えない ようにご使用ください。一般的にパッケージによって許容損失が異なるのは、材料(樹脂、フレーム等)によ り放熱のしにくさが異なってくるためです。放熱のしにくさは熱抵抗 θja として表され、θja が低ければ放熱が 良く、より多くの電力を消費することが出来ます。 図 11 は NJU7089 の許容損失を表しています。 (EIA-JEDEC 仕様 4 層基板実装時)この図は次の 2 点から得 ることができます。1 点目は、25℃における許容損失で、絶対最大定格の消費電力がそれに当たります。25℃ 以下でも、許容損失はこの電力になります。もう 1 点は、これ以上の発熱を許容できない、つまり許容損失 0W の点です。この点は、IC の保存温度範囲 Tstg の上限を最大のジャンクション温度 Tjmax とすることで求める ことができます。これら 2 点を結び、25℃以下を 25℃と同じとすることで図 11 が得られます。その 2 点を結 んだ線の傾きは 1/θja に相当し、傾きが大きくなるほど熱抵抗は小さく、傾きが小さいほど熱抵抗は大きいこ とが分かります。 次に簡易的な設計方法を示します。例えば NJU7089 が熱源の近くに置かれ、周囲温度が動作温度範囲の上 限である 85℃にまで達する可能性があるとするなら、このカーブの 85℃の点から許容損失を見積もることが できます。許容損失と周囲温度の関係は下記の式として導かれます。 許容損失 PD=( Tjmax−Ta θja )[W] @Ta=25℃以上 IC の消費電力が、この許容損失を超えない範囲で使用するようにします。実際の IC の消費電力は 消費電力=(電源電圧 V+)×(消費電流 Idd+負荷消費電流 IRL)−(出力電力 Po) として実測できますが、簡易的にデータシ−トの出力電力対消費電力特性例から読み取ることもできます。 図 11 は Ta=25℃、V+=5V、Gv=6dB、RL=8Ω、BTL 接続における出力電力対消費電力特性です。このグラ フと図 12 から使用可能な最大出力電力と周囲温度を決める必要があります。以下に例として使用可能な周囲 温度の求め方と、使用可能な最大出力電力の求め方を示します。 例1、 使用する最大出力電力 PO がわかっている場合の動作可能周囲温度の求め方 NJU7089の場合、最大接合温度Tj=150℃、VSP8の最大許容消費電力PDMAX=770mWですので 周囲温度Ta=接合温度Tj−消費電力PD×熱抵抗Θjaより、 熱抵抗Θja=(150-25)/0.77=162.3[℃/W] となります。 図12よりV+=5V、RL=8Ωで、最大出力電力Po=1.2Wの場合、消費電力PDの最大値は0.65Wになり 許容周囲温度を計算しますと 周囲温度Ta=150-0.65×162.3=44.5[℃] となります。 例2、 周囲温度がわかっている場合の許容損失、及び最大出力電力の求め方 周囲温度が85℃の場合の許容損失は、例1で求めたΘja=162.3[℃/W]を用いると 周囲温度Ta=接合温度Tj−消費電力PD×熱抵抗Θjaより、 消費電力(許容損失)PD=(150-85)/162.3=0.4W となります。 また、図12より周囲温度Ta=85℃、V+=5V、RL=8Ωのとき出力可能な電力は PO=90mW程度となり ます。 また、NJU7089 では TSD 回路を搭載しているため、チップのジャンクション温度が異常に上昇した時は、 温度が安全なレベルになるまで出力を停止します。安定した動作をするためにも、使用する条件を考慮し余裕 を持って設計することをお勧めいたします。 – 17 – NJU7089 技 術 資 料 3500 Package Power Dissipation [mW] 3000 2 HTSSOP24 (4layers * ) 2500 2 ESON8 (4layers * ) 2000 SSOP20 (4layers) VSP8 (4layers) 1500 1 HTSSOP24 (2layers * ) 1000 500 SSOP20 (2layers) VSP8 (2layers) 1 ESON8 (2layers * ) 0 -50 0 50 Ambient Temperature [°C] 図 11 許容損失対周囲温度特性 *1 裏面中央部の電極を GND に接続時。 *2 裏面中央部の電極を GND に接続時。基板にサーマルビアホールを適用。 – 18 – 100 150 NJU7089 技 術 資 料 消費電力 対 出力特性 V+=5V Gv=6dB RL=8Ω BTL 0.7 650mW 0.6 消費電力[W] 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 0 0.2 90mW 図 12 0.4 0.6 0.8 1 1.2 出力電力[W] 消費電力対出力電力特性 – 19 – NJU7089 技 術 資 料 7. 基板レイアウトについて IC の性能を最適化するためには、プリント基板を適切にレイアウトする必要があります。電源とグランド、 出力信号ラインは可能な限り、配線抵抗が小さくなるようにレイアウトしてください。また、全てのグランド は電源コンデンサのグランド単一点に直接接続して下さい。 また、4 層以上の基板の場合、配線レイヤーに近接して電源プレーンを配置すると PSRR が悪化することが あります。配線レイヤーと電源プレーンの間にグランドプレーンを挿入することを推奨いたします。 ESON8 と HTSSOP24 パッケージは裏面に放熱パッドを備えています。この放熱パッドをグランドプレーン に接続することにより熱抵抗を軽減します。基板表面に放熱パッド用のパターンを作成し、ビアを使って内層 のグランドプレーンに接続してください。 NJU7089 VSP8 デモボード図 Layer1(Top Layer) – 20 – NJU7089 技 術 資 料 Layer2(グランドプレーン) Layer3(電源プレーン) – 21 – NJU7089 技 術 資 料 Layer4(Bottom Layer) ※本動作説明については、動作原理を表しており特性、数値を保証するものではありません。設計に当たっては外 付部品及び当社 IC の特性、ばらつき等考慮し、使用の際は特性の確認を行ってください。 – 22 – NJU7089 ■特性例 Supply Current vs Supply Voltage RL=OPEN, SD=V +, Ta=25˚C Supply Current vs Temperature RL=OPEN, SD=V + 4.5 4.5 4.0 4.0 + V =5V V +=3.3V 3.5 Supply Current[mA] Supply Current[mA] 3.5 3.0 2.5 2.0 + V =1.8V 1.5 Ta=105˚C 2.5 2.0 Ta=25˚C 1.5 1.0 1.0 0.5 0.5 0.0 Ta=85˚C 3.0 Ta=-40˚C 0.0 -50 -25 0 25 50 75 100 125 150 0 1 2 Temperature [ ˚C] 4 5 6 7 Supply Voltage [V] Supply Current vs Temperature [STANDBY] V +=5V, RL=OPEN, SD=0.25V VSD Termina l vs Supply Current V +=5V, RL=OPEN, Ta=25˚C 1.E-03 1.E+00 1.E-01 1.E-04 Ta=105˚C 1.E-02 1.E-05 Supply Current [A] Supply Current [A] 3 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-03 1.E-04 1.E-05 1.E-06 Ta=85˚C 1.E-07 1.E-08 Ta=25˚C 1.E-09 1.E-09 1.E-10 Ta=-40˚C 1.E-10 -50 0 50 100 150 0 1 Temperature [ ˚C] 2 3 4 5 VSD Terminal [V] Supply Current vs Temperature [STANDBY] V +=3V, RL=OPEN, SD=0.25V VSD Termina l vs Supply Current V +=3V, RL=OPEN 1.E-03 1.E+00 1.E-01 Ta=105˚C 1.E-02 1.E-03 1.E-05 Supply Current [A] Supply Current [A] 1.E-04 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-04 1.E-05 1.E-06 1.E-07 Ta=85˚C 1.E-08 1.E-09 Ta=25˚C 1.E-10 1.E-09 Ta=-40˚C 1.E-11 1.E-12 1.E-10 -50 0 50 Temperature [ ˚C] 100 150 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 VSD Terminal [V] – 23 – NJU7089 ■特性例 Supply Current vs Temperature [STANDBY] V +=1.8V, RL=OPEN, SD=0.25V VSD Termina l vs Supply Current V +=1.8V, RL=OPEN 1.E+00 1.E-03 1.E-02 1.E-05 1.E-03 Supply Current [A] Supply Current [A] 1.E-01 1.E-04 1.E-06 1.E-07 1.E-08 Ta=105˚C 1.E-04 1.E-05 1.E-06 Ta=85˚C 1.E-07 1.E-08 Ta=25˚C 1.E-09 1.E-09 Ta=-40˚C 1.E-10 1.E-10 1.E-11 -50 0 50 100 150 0 Temperature [ ˚C] 1 1.5 2 VSD Terminal [V] Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=5V, Gv=40dB, RL=8Ω, Ta=25˚C 60 0.5 Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=5V, Gv=40dB, RL=4Ω, Ta=25˚C 60 200 200 Phase [ ˚] Phase [ ˚] 40 150 150 40 100 20 50 0 0 Gain [dB] -20 -50 Voltage Gain[dB] Voltage Gain[dB] 100 20 50 0 0 Gain [dB] -50 -20 -100 -100 -40 -40 -150 -150 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 Frequency [Hz] Frequency [Hz] Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=5V, Gv=40dB, RL=OPEN, Ta=25˚C 60 Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=3V, Gv=40dB, RL=8Ω, Ta=25˚C 60 200 Phase [ ˚] 40 150 40 200 Phase [ ˚] 100 50 0 0 Gain [dB] -20 -50 Voltage Gain[dB] Voltage Gain[dB] 100 20 20 50 0 0 Gain [dB] -20 -40 -150 -150 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 Frequency [Hz] – 24 – -50 -100 -100 -40 150 Frequency [Hz] NJU7089 ■特性例 Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=3V, Gv=40dB, RL=4Ω, Ta=25˚C 60 Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=3V, Gv=40dB, RL=OPEN, Ta=25˚C 60 200 Phase [ ˚] 40 200 Phase [ ˚] 150 150 40 100 50 0 0 Gain [dB] -50 -20 Voltage Gain[dB] Voltage Gain[dB] 100 20 20 50 0 0 Gain [dB] -20 -100 -40 -100 -40 -150 -150 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 Frequency [Hz] Frequency [Hz] Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=1.8V, Gv=40dB, RL=8Ω, Ta=25˚C Voltage Gain / Phase vs Frequency V +=1.8V, Gv=40dB, RL=4Ω, Ta=25˚C 60 60 200 Phase [ ˚] 40 200 Phase [ ˚] 150 40 20 50 0 0 Gain [dB] -50 -20 20 50 0 0 Gain [dB] -50 -20 -100 -40 -150 150 100 Voltage Gain[dB] 100 Voltage Gain[dB] -50 -100 -40 -150 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 Frequency [Hz] Frequency [Hz] Voltage Gain / Phase vs Frequency + V =1.8V, Gv=40dB, RL=OPEN, Ta=25˚C 60 40 200 Phase [ ˚] 150 Voltage Gain[dB] 100 20 50 0 -20 0 Gain [dB] -50 -100 -40 -150 -60 -200 1.E+02 1.E+03 1.E+04 1.E+05 1.E+06 1.E+07 Frequency [Hz] – 25 – NJU7089 ■特性例 THD+N vs Output Power V +=5V, Gv=6dB, RL=8Ω, BW:10-80kHz, Ta=25˚C 100 100 20kHz 10 THD+N[%] 10 THD+N[%] THD+N vs Output Power V +=5V, Gv=6dB, RL=8Ω, f=1kHz, BW:10-80kHz 1 1kHz 0.1 Ta=85˚C Ta=105˚C 1 0.1 100Hz 0.01 0.001 Ta=-40˚C 0.01 0.1 1 0.01 0.001 10 Ta=25˚C 0.01 0.1 Po[W] THD+N vs Output Power THD+N vs Output Power V+ =3.3V, Gv=6dB, R L=8Ω, BW:10-80kHz, Ta=25 ˚C V+ =3.3V, Gv=6dB, R L=8Ω, f=1kHz, BW:10-80kHz 100 10 20kHz 1 THD+N[%] THD+N[%] 10 1kHz 0.1 Ta=85˚C Ta=105˚C 1 0.1 100Hz 0.01 0.001 Ta=-40˚C 0.01 0.1 0.01 0.001 1 Ta=25˚C 0.01 0.1 Po[W] 1 10 Po[W] THD+N vs Output Power THD+N vs Output Power V +=1.8V, Gv=6dB, RL=8Ω, BW:10-80kHz V+=1.8V, Gv=6dB, RL=8Ω, BW:10-80kHz, Ta=25 ˚C 100 100 20kHz 10 10 1 THD+N[%] Ta=85˚C THD+N[%] 10 Po[W] 100 1kHz Ta=105˚C 1 0.1 0.1 Ta=-40˚C 100Hz 0.01 0.001 0.01 0.1 Po[W] – 26 – 1 1 0.01 0.001 Ta=25˚C 0.01 0.1 Po[W] 1 NJU7089 ■特性例 THD+N vs Output Power[differntial] V +=5V, Gv=6dB, RL=8Ω, BW:10-80kHz, Ta=25˚C 100 THD+N vs Output Power[differntial] V+ =3.3V, Gv=6dB, R L=8Ω, BW:10-80kHz, Ta=25 ˚C 100 10 10 20kHz THD+N [%] THD+N [%] 20kHz 1 1kHz 0.1 1 1kHz 0.1 100Hz 0.01 0.001 0.01 0.1 1 100Hz 0.01 0.001 0.01 10 0.1 Po[W] 1 10 Po[W] THD+N vs Output Power[differntial] 100 V+ =1.8V, Gv=6dB, R L=8Ω, BW:10-80kHz, Ta=25 ˚C THD+N [%] 10 20kHz 1 1kHz 0.1 100Hz 0.01 0.001 0.01 0.1 1 Po[W] Output Power vs Supply Voltage RL=8Ω, THD=1% Output Power vs Supply Voltage RL=4Ω THD=1% 1.4 1.8 1.6 Ta=105, 85, 25, -40˚C 1.2 1 Ta=105, 85, 25, -40˚C 1.2 Output Power [W] Output Power [W] 1.4 1 0.8 0.6 0.8 0.6 0.4 0.4 0.2 0.2 0 0 0 1 2 3 4 Supply Voltage [V] 5 6 0 1 2 3 4 5 6 Supply Voltage [V] – 27 – NJU7089 ■特性例 Power Dissipation vs Output Power V +=5V, Gv=6dB, RL=4Ω/8Ω, BTL Power Dissipation vs Output Power V +=3.3V, Gv=6dB, RL=4Ω/8Ω, BTL 1.4 0.6 RL=4Ω RL=4Ω 0.5 Power Dissipation [W] Power Dissipation [W] 1.2 1 0.8 RL=8Ω 0.6 0.4 0.4 RL=8Ω 0.3 0.2 0.1 0.2 0 0 0 0.5 1 1.5 2 0 0.25 0.5 0.75 Output Power W] Output Power [W] Power Dissipation vs Output Power V +=1.8V, Gv=6dB, RL=4Ω/8Ω, BTL PSRR vs Frequency V+=5V, RL=8Ω, RIN=GND 1 70 0.2 Ta=105, 85, 25, -40˚C 0.18 RL=4Ω 60 0.14 50 0.12 RL=8Ω PSRR[dB] Power Dissipation [W] 0.16 0.1 0.08 40 30 0.06 20 0.04 0.02 10 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0 1.E+01 0.25 1.E+02 Output Power [W] PSRR vs Frequency V +=3V, RL=8Ω, Vin=GND 70 Ta=105, 85, 25, -40˚C 60 50 PSRR[dB] PSRR[dB] 50 40 30 Ta=25, -40, 85, 105˚C 40 30 20 20 10 10 0 1.E+01 0 1.E+02 1.E+03 1.E+04 Frequency [Hz] – 28 – 1.E+05 PSRR vs Frequency V +=1.8V, RL=8Ω, Vin=GND 70 60 1.E+03 1.E+04 Frequency [Hz] 1.E+05 1.E+01 1.E+02 1.E+03 Frequency [Hz] 1.E+04 1.E+05 NJU7089 ■特性例 Turn On Time vs Bypass Capacitor V +=5V, Vin=1Vrms, f=1kHz, RL=8Ω, Ta=25˚C Therm al Shutdow n Supply Current vs Tem perature V +=5V, RL=OPEN 600 4 3.5 500 Supply Current [mA] Turn On Time [ms] 3 400 300 200 2.5 2 1.5 1 100 0.5 0 0 0 1 2 3 4 130 5 150 170 190 Cb[uF] Temperature [˚C] Turn On Time vs Bypass Capacitor V +=3V, Vin=0.5Vrms, f=1kHz, RL=8Ω, Ta=25˚C Therm al Shutdow n Supply Current vs Tem perature V +=3V, RL=OPEN 4 600 3.5 Supply Current [mA] Turn On Time [ms] 500 400 300 200 100 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 130 0 0 1 2 3 4 5 150 170 190 Temperature [ ˚C] Cb[uF] Turn On Time vs Bypass Capacitor V +=1.8V, Vin=0.5Vrms, f=1kHz, RL=8Ω, Ta=25˚C Therm al Shutdow n Supply Current vs Tem perature V +=1.8V, RL=OPEN 600 4 3.5 500 Supply Current [mA] Turn On Time [ms] 3 400 300 200 100 2.5 2 1.5 1 0.5 0 0 1 2 3 Cb[uF] 4 5 0 130 140 150 160 170 180 190 Temperature [ ˚C] – 29 – NJU7089 ■特性例 Output Voltager vs Output Current + V =5V Current Limit vs Temperature V +=5V 6 1.5 5 1 4 0.5 Current Limit [A] Output Voltage [V] OUTAsource, OUTBsource Ta=-40, 25, 85, 105˚C 3 2 0 -0.5 OUTAsink, OUTBsink Ta=-40, 25, 85, 105˚C -1 1 0 -1.5 0 100 200 300 400 500 600 -40 0 40 80 120 160 Temperature [ ˚C] Output Current [mA] Output Voltager vs Output Current V+=3V Current Limit vs Temperature V +=3V 1.5 4 Ta=-40, 25, 85, 105˚C 1 Current Limit [A] Output Voltage [V] 3 2 0.5 OUTAsource, OUTBsource 0 OUTAsink, OUTBsink -0.5 Ta=-40, 25, 85, 105˚C 1 -1 -1.5 0 -40 0 100 200 300 400 0 40 80 120 160 500 Temperature [ ˚C] Output Current [mA] Output Voltager vs Output Current V +=1.8V Current Limit vs Temperature V +=1.8V 2.5 1 0.8 Ta=-40, 25, 85, 105˚C 0.6 0.4 Current Limit [A] Output Voltage [V] 2 1.5 1 Ta=-40, 25, 85, 105˚C 0.5 OUTAsource, OUTBsource 0.2 0 -0.2 OUTAsink, OUTBsink -0.4 -0.6 -0.8 0 -1 0 100 200 Output Current [mA] – 30 – 300 -40 0 40 80 Temperature [ ˚C] 120 160 NJU7089 <注意事項> このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 – 31 –
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