H25 研究紀要 - 群馬県教育研究会

研 究 紀 要
第14号
群馬県小学校中学校教育研究会
中学校総合的な学習部会
目
◎ 平成25年度
次
活 動 概 要 ・ 役 員 名 簿
・・・・・・1~2
◎ 実 践 事 例
(1)『自分と自分を取り巻く地域や社会を知り、自らの生き方を考えることのできる
生徒の育成』~総合的な学習の時間における体験を核としたキャリア教育を通して~
伊勢崎市 立あずま中学校
樺澤
好久・・・ 3~6
(2)『自ら課題を設定し、自分なりの追求方法で、課題を解決できる生徒の育成』
安中市立第二中学校
朴田
明央・・・7~10
渡邉
正樹・・11~14
(3)『学校や地域の特色を生かした総合的な学習』
桐生市立中央中学校
(4)『地域の素材・人材を生かした総合的な学習の時間の構成』
◎ 県 研 究 大 会 報 告
◎ 会
片品村 立片品中学校
吉野
康弘・・15~21
渋川市立金島中学校
奥泉
眞・・22~38
則
・・・・・39~40
◎ 理 事 名 簿
・・・・・41
表紙写真 「 総 合 的 な 学 習 の 時 間
学習風景」
~ 県研究大会(渋川市立金島中学校より)~
<平成25年度
○平成25年6月下旬
活動概要>
資料発送
「理事総会なし」=資料発送
<資料内容>
・平成24年度
事業報告及び会計報告
・平成25年度
本部役員の選出及び承認
・平成25年度
事業計画及び予算案
○平成25年
11月21日(木)
北毛地区:渋川市立金島中学校
渋川市金島 2007-1
377-0027
電
話
0279-22-2547
FAX
0279-23-94684
「研究大会」
・総合的な学習の時間の公開授業
・授業研究会
・単
元
名;「 平和を考える」
・授
業
者;奥泉
眞
(総合的な学習主任、 2 学年主任)
羽鳥
隆裕
( 2 年 1 組担任)
大井
美耶子( 2 年 2 組担任)
○平成25年11月~平成26年3月
「Webページ編集」
・Webページの項立て、掲載内容の検討、Webページの掲載
○平成26年2月
「理事総会」
「本部役員会及び会計監査」
<参
考>
研究大会開催担当について (平成 12 年6月7日
1
理事会にて承認)
研究大会開催ブロック
H21
H22
H23
毛 → 中
H24
毛 → 西
H25
北
毛 → 東
毛 → 北
2
内
容
授業公開・授業研究会・講演会など
3
運
営
各地区の校長(教頭)理事・教諭理事と
H26
毛 → 東
本部・事務局が実行委員として運営に当たる。
-1-
毛→ 中
H27
毛
<平成25年度 本部役員>
中学校総合的な学習部会
部会名
役職名
部会長
氏 名
郵便番号
電話番号
376-0025
0277-44-2472
371-0016
027-231-3575
並木 伸一 西毛 甘楽 南牧村立南牧中学校 甘楽郡南牧村大日向1045
370-2806
0274-87-2501
狩野 俊丈 北毛 沼田 沼田市立多那中学校
沼田市利根町732
378-0317
027-853-2698
千明 哲也 北毛 渋川 渋川市立金島中学校
渋川市金井2007-1
377-0027
0279-22-2547
伊勢崎市境188
370-0124
0270-74-2683
376-0025
0277-44-2472
前橋市上沖町612番地
371-0052
027-231-4651
吉野 康弘 北毛 利根 片品村立片品中学校 利根郡片品村鎌田4480
378-0415
0278-58-2019
前橋市上沖町612番地
371-0052
027-231-4651
田村 正紀 北毛 利根 みなかみ町立月夜野中学校 利根郡みなかみ町月夜野80
379-1313
0278-62-1615
370-2128
027-387-8642
安中市原市2245-2
379-0133
027-385-7857
群馬大学教育学部附属中学校
前橋市上沖町612番地
371-0052
027-231-4651
伊勢崎市立境南中学校
伊勢崎市境188
370-0124
0270-74-2683
安中市原市2245-2
379-0133
027-385-7857
渡邉 正樹 東毛 桐生 桐生市立中央中学校 桐生市美原町2-15
376-0025
0277-44-2472
吉野 康弘 北毛 利根 片品村立片品中学校 利根郡片品村鎌田4480
378-0415
0278-58-2019
地区等
郡市
勤務校名
勤務所在地
関口 治彦 東毛 桐生 桐生市立中央中学校 桐生市美原町2-15
田村 充
中毛 前橋 前橋市立みずき中学校 前橋市城東町4-24-12
副部会長
小林野乃実 中毛
伊勢崎
伊勢崎市立境南中学校
書記
渡邉 正樹 東毛 桐生 桐生市立中央中学校 桐生市美原町2-15
(事務局
長)
矢嶋 将之
附属
群馬大学教育学部附属中学校
会計
大井 衛
監査
(2名)
(校長)
Webペー
ジ担当者
(2名)
林 栄司
附属
西毛 高崎 高崎市立吉井西中学校 群馬県高崎市吉井町本郷45
朴田 明央 西毛 安中 安中市立第二中学校
松田 圭史
附属
小林野乃実 中毛
編集委員
(各ブロッ
クから
各1名)
群馬大学教育学部附属中学校
伊勢崎
朴田 明央 西毛 安中 安中市立第二中学校
部会長選出地区について(部会長の郡市は、該当地区の理事校長の協議で決める)
H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
中毛 →東毛 →北毛 →西毛 →中毛 →東毛 →北毛 →西毛 →中毛
副部会長について
中毛については、前橋→伊勢崎の順
西毛については、高崎→藤岡→富岡→安中→多野→甘楽の順
東毛については、桐生→太田→館林→みどり→邑楽の順
北毛については、沼田→渋川・北群馬→吾妻→利根の順
会計監査について(平成21年2月理事総会にて承認済)
会計監査については、前部会長と現部会長の地区の一つ前の郡市とする。
(尚、前部会長が異動した場合は、前部会長の地区の郡市が担当する)
書記・会計(編集委員)選出ブロックについて
・編集委員は書記・会計・Webページ担当者の役職を兼ね、各ブロックの理事名簿の順で割り振られる。
・書記の担当者は、中毛・東毛と西毛・北毛と1年ごとに交代
・会計・Webページ担当の役職は、中毛→北毛→東毛→西毛の順
2
『自分と自分を取り巻く地域や社会を知り,自らの生き方を考えることのできる生徒の育成』
~総合的な学習の時間における体験を核としたキャリア教育の推進を通して~
伊勢崎市立あずま中学校
1
樺澤
好久
はじめに
本校では,キャリア教育を推進するにあたり,総合的な学習の時間における体験を中核
とした学習活動に重点を置き,キャリア教育の視点から活動計画を見直して改善を図って
き た 。 具 体 的 に は , こ れ ま で 取 り 組 ん で き た 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 活 動 内 容 を 整 理 し , 10
の 単 元 に 絞 っ た 。 ま た ,「 基 礎 的 ・ 汎 用 的 能 力 」 を 育 成 す る 観 点 か ら 育 て よ う と す る 資 質
や能力及び態度(図1)を明確化した。次に,総合的な学習の時間の活動内容に特別活動
の 「 高 校 体 験 学 習 」 を 含 む 11 の 単 元 を , 系 統 的 な 学 習 が 進 め ら れ る よ う 配 列 し た 。 本 校
で は , こ れ を 「 キ ャ リ ア ・ イ レ ブ ン ・ プ ラ ン 」( 図 2 ) と 称 し , 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 柱
としている。
図1「育てようとする資質や能力及び態度」
2
図2「総合的な学習の時間
全体計画」
本校の総合的な学習の時間
(1)目指す生徒像
自分と自分を取り巻く地域や社会を知り,自らの生き方を考えることのできる生徒
【具体目標】
○主体的に社会と関わり,豊かな人間関係を築くことができる。
○職業に関する知識や技能,勤労を重んずる態度を身に付けることができる。
○自己の果たす役割を理解し,進んで行動することができる。
○自己の個性を理解し,主体的な進路選択やその実現に向けての努力ができる。
(2)本校の目指すキャリア教育とは
キ ャ リ ア 教 育 と は , 中 央 教 育 審 議 会 答 申 ( 平 成 23 年 1 月 ) に お け る 定 義 で は ,「 一 人
3
一 人 の 社 会 的 ・ 職 業 的 自 立 に 向 け ,必 要 な 基 盤 と な る 能 力 や 態 度 を 育 て る こ と を 通 し て ,
キャリア発達を促す教育」とされている。
本校では,このキャリア教育を総合的な学習の時間の大きな柱として,進路目標に向
かう生徒一人一人の成長をよりよく支援して目指す生徒像を具現化するため,キャリア
教育の視点から総合的な学習の時間の活動を見直しながら指導を行っている。
3
キャリア・イレブン・プランの取組
キ ャ リ ア ・ イ レ ブ ン ・ プ ラ ン を 実 践 す る に あ た り ,単 元 の 系 統 性 や 各 単 元 の 重 点( 図 3 )
を 明 確 化 し た 。 ま た , 1 1 単 元 全 て の 実 施 計 画 に ,「 ガ イ ダ ン ス → 追 求 → ま と め → 発 信 」
の 学 習 ス テ ッ プ( 図 4 )を 設 定 し ,課 題 解 決 の 手 法 を 身 に 付 け さ せ る こ と に 重 点 を 置 い た 。
図 3 「キャリア・ イレブン・ プラン系 統 図 」
4
図 4 「 2 年 キャリアウィーク(職 場 体 験 活 動 )の 活 動 計 画 」
キャリア・イレブン・プランの実践例
Plan3 「 踏 み 出 せ ! 夢 へ の 第 1 歩 Ⅰ ( 職 業 調 べ )」
【目標】
いろいろな職業について知り,働くことや学ぶことの目的や意義を理解し,将来の
進路選択に向けて自分の考えを深めることができる。
【評価規準】
人と関わる力
話し合いや意見を出し合う中で,社会にはたくさん
【人間関係・社会形成能力】
の職業があることに気付き,それらの仕事に興味・
【自己理解・自己管理能力】
関心を持つことができる。
働くことの大切さに気づく力
仕事について調べる方法が分かり,自分に必要な情
【キャリアプランニング能力】 報を収集することができる。
【課題対応能力】
自己の夢を作り上げる力
働く人の思いや願いが分かるような適切な質問を考
【課題対応能力】
え,インタビューすることができる。
自ら考え,粘り強く取り組む力 自分の追求したことや考えをまとめ,相手に伝わる
【キャリアプランニング能力】 ように表現することができる。
4
【 指 導 と 評 価 の 計 画 】( 全 16 時 間 予 定 )
主な学習活動
時
学習への支援
間
○職業調べガイダンス
価項目(評価方法)
・本学習の目的と流れを
1
【育成したい力】と評
知る。
【課題対応能力】
進路学習への意欲付け
として目標を持たせる。
(観察・ワークシート)
○ PAS カ ー ト ゙ か ら , 自 分
・ 自 分 の こ と を じ っ く り 【自己理解・自己管理能力】
の特徴について知る。
2
と考えさせる時間にし
自己の結果から,進路
ていけるよう,振り返
目標を考えることがで
る時間をしっかりと確
きる。
保していく。
○いろいろな人の生き方
・ 自 分 が 不 自 由 な く 生 活 【自己理解・自己管理能力】
から,生きるために働
くことが必要であるこ
( PAS カ ー ド の 記 述 )
3
とを知る。
できていることへ目を
働くことの大切さに気
向けさせ,身近な所か
付 く 。( ワ ー ク シ ー ト )
ら考えられるようにし
ていく。
○職業を分類し,適して
いる人を考える。
・ 職 業 に つ い て 興 味 を 持 【キャリアプランニング能力】
4
てるよう,たくさんの
職業ごとの特色から,
職業に目を向けさせる。 適 し て い る 人 を 考 え て
い る 。( ワ ー ク シ ー ト )
○職業の特色を考えて,
・ ク ラ ス の 友 達 に 目 を 向 【人間関係・社会形成能力】
交流する。
5
け,それぞれにとって
意見交換の中で,友達
他者から見る自分に気
の考えを尊重しながら,
付かせていく。
自己の理解を深めてい
る。
(観察・振り返り用紙)
○社会で自立して生活す
・ 将 来 望 む 生 活 ラ イ フ を 【自己理解・自己管理能力】
るために何が必要かを
知る。
6
考えて,具体的な項目
理想のライフスタイル
を挙げて考えやすいよ
を考える中で,仕事を
うにワークシートに工
選ぶ大切さをしる。
夫しておく。
○友達と意見交換をし,
・ 自 分 と 友 達 の 考 え を 意 【キャリアプランニング能力】
職業を決定するまでの
過程を考える。
(ワークシート)
7
見交換し,聞き手には
自分の考えをまとめ,
似た点や異なっている
友達に伝わるように表
ところ,疑問に思った
現している。
所などを注意させメモ
(観察・ワークシート)
するように伝える。
○身近な人へ職業インタ
ビューを通じて,職業
8 ・インタビュー内容をま
【課題対応能力】
・
インタビューする際の
とめる際に,働く人の
5
への理解を深める。
9
思いにも触れる。多面
適切な質問を考えるこ
・
的にとらえられるよう
とができる。
10
にする。
○興味のある仕事を調べ
て,まとめる。
・本やインターネット,
(ワークシート)
【課題対応能力】
11
インタビューより集め
自分の必要な情報を収
・
た資料を具体的にまと
集し,自分の考えをま
12
められるようなプリン
とめようとしている。
・
トを用意する。
(観察・画用紙)
13 ・ 未 来 の 自 分 を 想 像 し た
・
文でもまとめさせ,真
14
剣に職業を考えさせた
い。
○職業調べ発表会をし,
5
1 ・ 様 々 な 仕 事 内 容 に つ い 【キャリアプランニング能力】
これからの生活を考え
5
て聴いたり質問したり
積極的に質問している。
る。
・
する中で,自分に適し
(観察・メモ)
1
た職業を考える機会に
6
なるよう声かけを行う。
成果と課題
(1)成果
・ガイダンスや体験活動の事前・事後指導を充実
させることで,自己を見つめようとする姿勢に
高まりが見られるようになった。
・班活動の場面を多く設定することで,自己の役
割を認識して活動することや友達と円滑なコミ
ュニケーションをとることができるようになった生徒が増えてきた。
・地域との連携を図ることで,大人とのコミュニケーションの機会が増え,基本的な礼
儀やマナーが身に付いてきた様子が見られる。
・体験活動やその体験発表の機会を増やすとともに,国語科や技術家庭科との連携を図
ることで,情報を効果的に活用する力や発信方法の工夫が見られるようになった。
・学習ステップを明確にすることで,課題解決の方法や手順への理解が深まった。
・体験活動の事前・事後指導を充実させることで,自己を見つめようとする姿勢が高ま
りつつある。
(2)課題
・これまでの実践をさらに継続していくことで,キャリア発達能力の向上を確かなもの
にしていく必要がある。
・キャリア・イレブン・プランを軸とした体験活動に重点を置いて取り組んできた。今
後は全教育活動においてキャリア教育を推進していく必要がある。その際に,各学習
活動の関連を明確にし,計画的・継続的に実践していくことが大切である。
・ 実 践 後 の 評 価 を 行 い ,キ ャ リ ア 発 達 課 題 の 視 点 か ら 課 題 を 明 確 に し て お く 必 要 が あ る 。
6
『
自ら課題を設定し、自分なりの追求方法で、課題を解決できる生徒の育成
安中市立第二中学校教諭
』
朴田明央
1. はじめに
本校は、全校生徒548名の大規模校である。生徒は、あいさつや掃除がしっかりとでき、
素直な生徒が多い。学校目標を「豊かな心を持ち、たくましく生きる力のある生徒の育成」
とし、それらを育み高められるよう学習活動や部活動、学校行事に取り組んでいる。
総合的な学習の時間においては、各学年の学習テーマにおいて生徒自ら課題を見つけ、
自分なりの追究方法を身につけ、課題を解決していく力を育めるよう学習内容を設定して
いる。
各学年の総合の時間の指導目標
1学年
体験活動を主とした課題解決的な活動を通して、自分の住む地域を見つめ直
し、主体的に関わろうとする態度を養う。
2学年
自分の興味・関心にもとづいた課題を追求する活動や、地域での体験・交流
活動などを通して、主体的に取り組むことの喜びを味わわせると共に、自分
を見つめ直し、生き方を考える態度を養う。
3学年
社会の事象から課題を立て、追求し、まとめ、表現する活動を通して、より
主体的に取り組む態度や力を身につけるとともに、考え方を深め、自分の生
き方に結びつけようとする態度を養う。
学習テーマ
1 学年
・高原学校に学ぶ。
・地域に住む人々の仕事に学ぶ。
2 学年
・東京班別行動に学ぶ。
・職業を通して自分の
生き方を考える。
・自分の将来と上級学校調べ。
3 学年
・修学旅行に学ぶ。
・探そう自分の未来。
7
2. 実践概要(2 年生を例として)
(1) 年間指導計画
2 学年
4 月 単元名
学習内容
「東京班別行動に学ぶ。」
5 月 ○オリエンテーション
・東京班別行動の目的、ねらいについて知る。
6 月 ○班別行動の計画を立てる。
・行ってみたい場所やその行き方を資料を
用いて、調べる。
○東京班別行動
・体験を通して、東京について学ぶ。
○学んだことをまとめる。
・学んだことを、新聞形式でまとめる。
7 月 単元名
「職業を通して自分の生き方を考える。」
8 月 ○オリエンテーション
・職場体験の目的、ねらいについて知る。
9 月 ○自分の興味のある仕事を決める。
・進路クラブを使い、自分の特性や興味のある
10 月 ことを調査する。
・仕事について親にインタビューをする。
11 月 ○仕事の依頼をする。
・職場へ電話し、体験学習のお願いをする。
12 月 ○職場へのあいさつをする。
・自己紹介カードを作成し、仕事に対する
気持ちや自分の特徴を伝える。
○職場体験
・3 日間の職場体験を行う。
○職場体験で学んだことをまとめ、発表する。
・1 年生に対し、職場体験で学んだことを
発表する。
8
1月
2月
3月
単元名 「自分の将来と上級学校調べ。」
○進路や学校の種類を知る。
○上級学校について調べる。
○まとめ、発表をする。
(2) 具体的な実践(2 年生を例として)
単元名 「職業を通して自分の生き方を考える。」
ねらい
・自分の興味を持っている仕事を体験しながら、自分の長所や適正について考える。
・自分の興味を持っている仕事を体験しながら、卒業後の自分の進路や将来につ
いて考える。
・いろいろな会社やお店が仕事を通して社会に役立っていることを知り、社会人と
なって仕事を持つことの大切さを学ぶ。
・職場での仕事を通して、社会生活を送る上での常識や礼儀を学ぶ。
① 職場体験に向けて
自己紹介カードを作成し、事業所に体験学習のお願いとあいさつに行った。
② 職場体験
72 事業所に分かれ、3 日間の職場体験を行った。
生徒の感想
・働く人の立場に立って、今まで気がつかなかったことにたくさん気がつくこと
ができた。将来の夢ができた。
・人に喜んでもらう仕事や人の役に立てる仕事に就きたいと思った。
9
・あいさつや時間を守ることの大切さに気がつけた。
・衛生管理やお客様への心使いなど、仕事をすることの緊張感を体験することが
できた。また、仕事は楽しみながら自分を磨いていけると思った。
・敬語を正しく使おうとしたが、なかなか上手く敬語が使えなかった。学校生活
の中で正しい敬語の使い方を意識したい。
③ まとめ・発表
事業所を10班に分け 1 年生に体験学習で学んだことを発表した。
3. 成果と課題
○3 日間の職場体験を通して学校ではできないことを体験でき、生徒達は様々な気づきを
得ることができた。
○仕事に対する適性や自分の長所や課題に気づくことができた。
○将来の目標が決まった生徒や進路について考え始めた生徒が見られた。
○働くことの喜びや大変さ、仕事の意味に気づくことができた。
○まとめ、発表を通して体験したことを深化することができた。
○まとめ、発表において積極的になれず他人任せにしてしまった生徒が見られた。
10
学校や地域の特色を生かした総合的な学習
桐生市立中央中学校
1.
教諭
渡邉
正樹
主題設定の理由
桐生市は群馬県の東南部に位置し、古くから織物のまちとして発展してきた。桐生
の織物の起こりは古く、奈良時代のはじめには絹織物を朝廷に献上し、江戸時代には
「西 の 西 陣 、 東 の 桐 生 」と う た わ れ 、 織 物 の 一 大 産 地 と な っ た 。 ま た 織 物 産 業 の 繁 栄 を
今に伝える町並みがいたるところに残っており、のこぎり屋根の織物工場や土蔵造り
の店舗など、近代化遺産の宝庫となっている。近年は自動車関連部品やパチンコ台の
製造など機械金属産業が基幹産業となっている。さらに、市街地には渡良瀬川と桐生
川 が 流 れ 、山 々 が 屏 風 状 に 連 な り 、水 と 緑 に 恵 ま れ た 環 境 で 生 徒 は 日 々 生 活 し て い る 。
本市の生徒は、自ら進んで課題を解決しようとすることや、課題解決に向けて情報
を整理したり、分析したりすることが苦手であると考える。
こ う し た 課 題 を ふ ま え な が ら 、市 総 合 部 会 で は 、各 校 に お い て 市 の 伝 統 的 建 造 物 や 、
恵まれた自然環境を活用し、
「 学 校 や 地 域 の 特 色 を 生 か し た 総 合 的 な 学 習 」と い う こ と
に重点を置き、活動をしてきた。桐生市教育委員会の基本方針である「桐生を好きな
子 供 」を 育 て る こ と や 、中 学 校 で の 重 点 施 策 に お け る「 地 域 教 材 の 開 発 や 地 域 の 自 然 ・
施設を活用した体験学習などの地域の特色を生かした教育活動」につながると考えた
からである。
2.
研究の視点
① 学校や地域の特色を生かすための工夫
② 学習意欲を高めるための工夫
③ シンキングツールの活用
3.
育てたい力
<課題設定の力>
(ア )
身 の 回 り の 問 題 や 自 分 自 身 の 興 味・関 心 を 振 り 返 り 、自 ら 課 題 を 設 定 す る 。
(イ )
課題解決に向けて、見通しを持って追及可能な計画を立てる。
<情報活用能力>
(ア )
必要な情報を様々な手段を活用して収集・選択し、整理・分析する。
(イ )
相手や目的に応じて適切な方法を選び、情報を発信する。
<コミュニケーション能力>
(ア )
追及の過程や結果をわかりやすくまとめ、表現したり、異なる意見や他者
の考えを受け入れたりする。
(イ )
様々な人と進んで交流し、協同して課題解決に取り組む。
<主体的,創造的に取り組む態度>
(ア )
課題解決に対して主体的に、粘り強く取り組む。
(イ )
身 に つ け た 学 び 方 や 考 え 方 、追 求 結 果 な ど を 他 の 場 面 で 活 用 し よ う と す る 。
(ウ )
自分のものの見方や考え方、生き方について振り返り、前向きに自分を変
えようとする。
11
4.
実践例1
<桐生市立梅田中学校>
① 学年・学習テーマ:
1年「障がい者福祉を考えよう」
② ねらい
障がい者スポーツ体験を通して、障がい者の立場や生き甲斐を学び、共生社会に向けて
これからの自分の行動を考える。
③ 学校や地域の特色を生かした点
・梅田中学校は社会福祉体験活動に力を入れている。一年生は毎年、伊勢崎のふれあいス
ポーツプラザを訪れ、車椅子バスケットボールや、サウンドテーブルテニスなどの障が
い者スポーツを体験している。さらに今年度は社会福祉協力校の指定を受けている。
・ 勤 労 福 祉 体 験 で 地 域 の 老 人 福 祉 施 設 を 訪 れ た り 、 逆 に 施 設 の 人 た ち を 学 校 行 事 (音 楽 祭 )
に招待したりして、地域福祉に係わっている。
④ 単元計画の大まかな流れ
生徒の学習活動
工夫したところ
つ 1
福祉の種類について話を聞く。
○福祉を専門に勉強した教員を招き、福祉の種類か
か 2
障 が い 者 施 設・ス ポ ー ツ と は ど ん な
む
ものか考える
追 3
障がい者スポーツ施設を見学した
求
り、スポーツを体験したりする。
ら始まり、障がい者福祉へと焦点化していく。
○実際に障がい者スポーツ体験させることで、不便
なことや嬉しいことを実感させる。
す 4
障がい者福祉の現状について調べ
る
る。
ま 5
障がい者福祉の現状を各ジャンル
○パネルにまとめ、パネラーを立てて発表させる。
と
ごとに発表する。
○共生社会に向けてできることを考えさせ、ブレー
め 6
共生社会を目指してできることを
る
考える
○調べるジャンルを考える際にKJ法を利用する。
ンストーミング形式で話し合いをさせる。
⑤ 評価と課題
(1)学校や地域の特色に関して
学 校 内 の 教 員 に 福 祉 専 門 の 勉 強 を し た 物 が い た こ と で 、適 材 適 所 の 人 材 活 用 が で き た 。
具体的な話が紹介されたことで生徒も大変よく聞いていた。
(2)その他
・障がい者スポーツ体験では、生徒はみな初めて行うスポーツであるので、生徒の興
味関心は大きいものがある。
・福祉全般となると社会科のような授業になり、内容が難しくなりすぎないようにす
る必要がある。
・発表場面に於いて、ポスター発表は説明内容が視覚化されて分かりやすいと共に、
発表者も発表内容が整理されてやりやすかったようである。
12
5.
実践例2
<桐生市立境野中学校>
① 学年・学習テーマ:
2年
「職業について考え、体験しよう」(職場体験学習)
② ねらい
・主体的に自己の進路を選択し、生涯にわたって自己実現を図る基礎を培う。
・体験を通して、勤労の尊さや意義を学ぶとともに、社会性、自主性を身に付けさせる。
・実際の職場での、作業等の実体験を通して、将来の職業選択の参考とする。
・地域の職場を理解することにより、郷土愛を培う。
③ 学校や地域の特色を生かした点
境野町内にある「大澤木工」の専務取締役の方の講演会(9月25日)を開いた。
④ 単元計画の大まかな流れ
生 徒 の 学 習 活 動
工 夫 し た と こ ろ
「課題意識を持つ」
つ ・働く意義について考える。
・ DVDを 視 聴 、 ワークシートに ま と め さ せ た 。
か ・希 望 す る 職 種・事 業 所 ア ン ケ ー ト に 答 ・ど の よ う な こ と を 学 び た い と 考 え て 職 種
む
える。
を選んだか考えさせた。
・講 演 会「 こ れ か ら 社 会 人 に な る 君 た ち ・講 演 後 に 感 想 や 学 ん だ こ と を 手 紙 に し て
へ」を聞く。
まとめさせた。
「必要な情報を収集する」
・電 話 で 体 験 先 に 打 ち 合 わ せ の ア ポ を と ・ 電 話 の 応 対 マニュアルシートを 配 布 し 、 ソーシャルスキル
追
る。
求 ・自己紹介カードを作成する。
の練習をさせる。
・ コミュニケーションツールの 一 つ と す る 。
す ・体 験 先 で の「 も し も の 時 」に 備 え て 対 ・ トラブルシューティングと 題 し 、 未 然 防 止 策 を 考 え
る
応策をグループで考える。
させておく。
( ・ 進 路 適 性 検 査 の 実 施 「 パスカード」 ) ・ 中 学 卒 業 後 の 進 路 に つ い て 考 え さ せ る 。
・職場体験学習を行う(3日間)
10/9 ( 水 ) , 10( 木 ) , 11( 金 )
・体験日誌を1日につき1枚書かせる。
(事業所39ヶ所)
「気づきや発見、考えをまとめる」
ま ・体験日誌を提出する。
・実際の体験をもとに活動を振り返らせる。
と ・体験先へお礼の手紙を書く。
・国 語 の 教 科 書 に あ る モ デ ル 文 を 参 考 に さ せ
め
る。
る ・体験先へあいさつに伺う。
・ ソーシャルスキルを 実 践 さ せ る 。
⑤ 評価と課題
学校や地域の特色に関して
実際に同じ町内で働く方の講演を聞くことにより、郷土愛を培うとともに、後の職場
体験学習に主体的に臨ませることができた。
13
6.
実践例3
<桐生市立中央中学校>
① 学年・学習テーマ:
3年「桐生から考える」
② ねらい
桐生を中心に身近な課題を発見し、自ら工夫して課題を解決する資質や能力を育て、
学び方やものの見方を身につけ、よりよい生き方を考えることができるようにする。
③ 学校や地域の特色を生かした点
本校近くにある市役所や市立図書館などの公共施設、桐生市街地、渡良瀬川等に、実
際に調査・聞きとりに行き、体験活動をすることができた点。
④ 単元計画の大まかな流れ
生徒の学習活動
工夫したところ
つかむ
・オリエンテーションを聞く
・桐 生 に は 有 名 な 食 べ 物 や 伝 統 が あ る こ
・テーマを決定する。
とをさりげなく示した。
・ テ ー マ に 対 す る 追 究 方 法 を 決 め る 。 ・桐 生 を 中 心 と し た テ ー マ 決 定 の 例 を 示
した。
追究する
・情報収集や調査活動をする。
まとめる
はがき新聞にまとめる。
・近 隣 の 市 役 所 や 図 書 館 、市 内 各 地 に
実際に調査に行った。
・書 け る 文 字 数 が 少 な い の で 、よ り 厳
選された内容になるよう助言した。
⑤ 評価と課題
(1)学校や地域の特色に関して
○実際に体験活動をすることができた。
◇調査・聞きとりなどの体験活動はできたが、追究したい内容の深まりが弱かった。
(2)その他
○ 自 ら 設 定 し た 課 題 に 対 し 、イ ン タ ー ネ ッ ト 等 の 情 報 だ け で な く 、子 ど も が 実 体 験 の 中
で情報を収集することができた。
◇ 体 験 活 動 を 多 く 取 り 入 れ た 分 、収 集 し た 情 報 を ま と め る 時 間 が 少 な く な っ て し ま っ た 。
7.
成果と課題
<成果>地域の人々とのかかわりや体験活動を通して、意欲的に学習することができた。
また、身近なことを課題にすることにより、生徒が課題を自分たちで解決しようとする
意識付けにつながった。
<課題>総合的な学習は、実際には各学年の学年主任が担当していることが多く、同じ学
校の中でも取り組みに差が生じてしまう。そのため、3年間を見通した計画を各校で作
成 す る こ と が 求 め ら れ る 。ま た 、調 べ 学 習・体 験 活 動 で 終 わ っ て し ま う こ と が あ る の で 、
生徒に、自分たちにできることを考えさせ、他者に対し提言や発信をさせるなど、まと
めの一歩先を考えさせることが重要であると考えられる。
14
「地域の素材・人材を生かした総合的な学習の時間の構成」
片品村立片品中学校
Ⅰ
吉野
康弘
はじめに
本校は、尾瀬国立公園や日光白根、武尊の山々に囲まれた利根郡の北東部、標高850
m に 位 置 す る 生 徒 数 1 5 5 名 、学 級 数 7 学 級( 特 別 支 援 学 級 1 学 級 を 含 む )の 学 校 で あ る 。
平 成 1 5 年 度 よ り 、「 群 馬 県 連 携 型 中 高 一 貫 教 育 」 の 実 施 校 と し て 、 尾 瀨 高 等 学 校 、 利 根
中学校、片品中学校の3校が指定を受け、以来、中学校・高等学校が連携し、指導方法や
教育課程の編成等の実践を通し、学校運営の改善・充実を行っている。生徒は、素直で、
明 る く 、元 気 な あ い さ つ が で き る 。部 活 動 に も 一 生 懸 命 取 り 組 み 、各 大 会 で 活 躍 し て い る 。
教 育 目 標 は 、「 確 か な 学 力 、 豊 か な 心 、 強 い 体 力 」 を 求 め 、 気 づ き 、 考 え 、 実 行 で き る
生 徒 の 育 成 で あ る 。 ま た 、 今 年 度 の 校 内 研 修 テ ー マ が 、「 自 ら 学 び 、 豊 か な 心 を 育 み 実 践
できる生徒を育てる」~学校・家庭・地域の特色を踏まえた取り組みを通して~であるこ
とから、片品の特色である豊かな自然や、長い年月にわたり受け継がれてきた歴史と文化
を生かした学習、地域の優れた知識や技能をもつ人材の積極的な活用による教育活動など
を通して、生徒に郷土を愛する心を育み、生徒が主体的に考えたことを提案したり、発信
したりすることができるようにしていくことをねらいとして取り組んでいる。
Ⅱ
実践の概要
1
本校での実践
(1 )総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 目 標
地域の素材・人材を生かした探究的な学習活動を通して、学び方やものの考え方を身に
付け、課題を主体的に見出し、他者と協力して追究することにより、よりよく問題を解決
する資質や能力を育成し、自己の生き方を考えることができるようにする。
(2 )総 合 的 な 学 習 の 時 間 で 本 校 が 目 指 す 生 徒 像
①広く地域や社会に目を向け、視野を広げて自分の生き方を考えることができる生徒
②人との関わりを大切にして、協力して問題を解決しようとする生徒
③地域社会に貢献しようとする意欲・態度を身につけた生徒
④体験したこと、わかったことなどを工夫してまとめ、意欲的に表現する生徒
(3 )総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 学 習 の 流 れ
段
第1段階
第2段階
第3段階
第4段階
階
課題発見
調査・体験
分析・まとめ
発信
・自己や地域社会を見つ
・自己課題を追究する。
・自己の課題を分析し、
・自己の学習の結果を発
解決し、まとめる。
表する。
内
め 、自 ら 課 題 を 見 つ け る 。
容
(学 年 ・ 学 級 集 団 を 中 心
(課 題 別 集 団 、 ま た は 個
(課 題 別 集 団 、 ま た は 個
として)
人で)
人で)
人で)
・ガイダンス
・課題解決の方法を考
・課題解決のために調査
・発表原稿の作成
- 15 -
(課 題 別 集 団 、 ま た は 個
・課題発見のための資料
え、計画を立てる。
・体験したことをまとめ
・発表会準備、発表練習
提示
・施設等に依頼文や履
る。
・発表会、ポスターセッ
活
・課題別集団の決定
歴書等を送付。電話連
・発表方法を考える。
ション
動
・自己課題の決定
絡する。
(新 聞 、 掲 示 物 、 ワ ー プ
・異学年の発表に参加
例
・「 講 話 」 等 に よ る 、 地
・インターネットや資
ロ、プレゼンテーション
・お礼状の作成、送付
域の方からの話を聞いた
料を活用し、情報を収
など)
り、インタビューをした
集する。
りする。
・実地調査や体験活動
を行う。
・主体的に自分の関心の
・見通しを立てて、主
・調べたり、体験したり
・相手にわかりやすく伝
評
ある課題を見つけること
体的に課題を追究する
したことを整理して、必
えようと意識して、表現
価
ができる。
ことができる。
要なことをまとめること
することができる。
ができる。
(4 )各 学 年 の テ ー マ と 学 習 内 容
1 年 ・ ・「 片 品 を 知 る 」
2 年 ・ ・「 片 品 を 探 る 」
3 年 ・ ・「 片 品 を 提 案 す る 」
○オリエンテーション
○オリエンテーション
○オリエンテーション
○校外学習(日光)
○校外学習(東京)
○修学旅行(京都・奈良)
○職業調べ
○職業体験学習
○尾瀬学校
○村巡り
○中高自然観察会(武尊山) ○高校一日体験
○ 中 高 環 境 講 座( 結 婚 の 森 ) ○ 高 校 調 べ
○個人レポート
○個人レポート
○個人レポート
尾瀬地域環境ボランティア
高校説明会
進路学習講演会
弟子入り講座
2
実践例①「村巡り」
(1 )指 導 計 画
時数
①
学習活動
活動への支援・評価
○オリエンテーション
◎昨年度の資料に関心をもち、メ
・上級生が行った調査例を確認する。
モを取ろうとしている。
・地域の方の話から片品村の歴史と文化 ◎片品村の歴史や文化に関心をも
に つ い て 知 り 、 課 題 設 定 の き っ か け と す とうとしている。
①
る。
【 観 察 】【 生 徒 の 感 想 】
○課題解決のための話合い
◎自分自身が関心の高い課題を絞
・ 課 題 解 決 の た め の 、 調 査 方 法 や 調 査 計 り込もうとしている。
④
画を話し合う。
【 観 察 】【 調 査 計 画 書 】
○調査活動の実施
◎収集した情報を適切に選択し、
- 16 -
⑥
・現地を調査する。
整理分析している。
・本やインターネットで調べる。
【調査レポート】
○片品村めぐり
◎実際に自分たちで見学に行くこ
・地域にある、歴史・文化・自然などを とで、片品村の歴史や文化への関
実 際 に グ ル ー プ で 見 聞 し 、 興 味 関 心 を 高 心をさらに高めようとしている。
める。
【 観 察 】【 片 品 村 め ぐ り 報 告 書 】
◎自分の考えを進んで発表しよう
としている。
◎他の人の意見を書き取ろうとし
ている。
【 観 察 】【 片 品 村 め ぐ り 報 告 書 】
【村めぐりの様子】
④
○調査のまとめと発表
◎グループで協力して練習を行
・ 調 査 活 動 を ま と め た り 、 発 表 し た り す い 、進 ん で 発 表 し よ う と し て い る 。
る。
【観察】
◎自分の考えを明確に発表してい
る。
◎他のグループの発表を真剣に聞
こうとしている。
【 観 察 】【 制 作 物 】【 評 価 用 紙 】
【生徒の制作物】
- 17 -
3
実践例②「職業体験学習」
(1 )指 導 計 画
時数
①
学習活動
活動への支援
・職業体験学習オリエンテーションを通して、職業 ・生徒一人一人に職業体験学習のしおり
体験の目的や内容、計画を把握する。
を配布し、主体的・計画的に活動できる
ようにする。
・「 働 く こ と の 意 義 」 に つ い て 考 え る 。
・ 幼 稚 園 の 先 生 に 関 す る DVD を 視 聴 す る
職 業 に つ い て の DVD を 視 聴 し 、「 働 く 」 と い う こ と 際 に 、 楽 し み や 喜 び だ け に 限 ら ず 、 苦 労
はどういうことか、どういった心構え、準備が必要 や辛いことにも目を向けさせることで、
か考えるとともに、どのような事業所に行き体験し 職業体験学習に向けての心構えをつくる
①
てみたいか考える。
ことができるようにする。
・自分の履歴書を作る。
・履歴書作成を通して、自分の長所につ
いて考えさせ、自己を見つめることがで
きるようにする。
※事業所の決定
①
・個人テーマを設定する。
・事業所が確定後、自分は何を勉強して
現在の自分の職業に対する考えを明確にしたり、受 くるのか、どんなことを体験させてもら
け入れて下さる事業所の方の気持ちを考えたりす うか等を考えさせ、個人テーマを設定で
①
る。また保護者の方にもコメントをもらってくる。
きるようにする。
・電話打ち合わせをする。
・打ち合わせの内容等グループで確認さ
グループ内のリーダーの決定、電話のかけ方・マナ せ、電話マニュアルを参考に電話の練習
ー、電話打ち合わせの内容等を確認する。その後電 をさせることで、失礼のないように、ま
①
話打ち合わせをする。
た確実に打ち合わせできるようにする。
・事業所との事前打ち合わせをする。
・打ち合わせした内容をワークシートに
自己紹介し、職業体験学習当日の勤務時間や集合時 まとめ、担当教員に提出させ、内容を再
①
間、服装、仕事内容などを確認する。
確認することで不備のないようにする。
・事前指導
・グループ内の友だちの電話番号を把握
礼儀・マナー、欠席時・緊急時の対応について確認 させておき、緊急時など連絡が取れるよ
する。
うにする。
・職業体験学習当日(5日間)
・各日活動終了後、その日の活動をしお
個人テーマを追究に向けて活動する。
りに記録させ、まとめをする際に活用す
- 18 -
ることができるようにする。
↑製造体験
消防体験→
↑小学校での体験
①
・記録を振り返らせ、体験前と体験後に
・個人テーマの追究
職業体験学習を通して学んだこと、感じたこと、思 考えや思いに変化があったかどうか確認
ったことを振り返り、個人テーマに関する自分の考 させることで、個人テーマを深められる
えを深める。
④
・職業体験学習まとめ
ように支援する。
ポスター/新聞を作る。
・教員が撮影した写真を配布し、活用さ
体験してきたこと、楽しかったこと、大変だったこ せることで活動の様子を詳細に説明でき
と を ポ ス タ ー 形 式 、 ま た は 新 聞 形 式 に ま と め 、 職 業 る よ う に す る 。。
体験学習を振り返る。
・あらかじめ割り付けを決めさせたり、
モデルを提示したりすることで分かりや
すくまとめることを心掛けさせる。
①
・発表する。
・グループ内での発表にし、詳しく発表
グループ内でまとめを発表し、友だちと学んだこと し合えるようにする。
等を共有しあう。友だちの発表を聞き、自らの職業 ・質問を互いにさせならが発表すること
観、そして進路についての考えを深める。
で友だちの経験や考えを把握することが
できたり、自分の経験や考えと比較する
ことができるようにする。
・職業体験学習での経験を進路実現へ活
かせるよう声かけをする。
【生徒の制作物】
- 19 -
4
実践例③「尾瀬学校」
(1 )指 導 計 画
時数
①
学習活動
活動への支援・評価
○オリエンテーション
・「 至 仏 山 」、「 ア ヤ メ 平 ・ 白 尾 山 往
・ 1 年 生 の 環 境 講 座 、 2 年 生 の 自 然 観 察 復 」、「 ア ヤ メ 平 ・ 富 士 見 峠 往 復 」、
会を振り返り、学習全体の流れを知る。
「尾瀬ヶ原」の4つのルートに分か
・ 各 小 学 校 で 尾 瀬 に つ い て ど の よ う な こ れること、各自絵はがきを作成する
と を 学 習 し て き た か 確 認 し 、 個 人 テ ー マ ことを伝える。
設定のきっかけとする。
◎これまでの学習を思い出し、尾
瀬学校に関心をもとうとしてい
る 。【 観 察 】【 発 言 】
①
○個人テーマ決定
・動植物に関しては、時期的に観
・自分のルートを決定する。
察できるかどうか調べさせる。
・何に視点を当てて尾瀬を見学し、何を ◎自分で関心の高いテーマを決め
スケッチするか考える。
ることができる。
【 観 察 】【 事 前 学 習 用 紙 】
①
○事前指導
・事前に知りたいことは、質問させ
・ 尾 瀬 ガ イ ド の 話 を 聞 き 、 尾 瀬 に 関 す る る。
基本的な知識や注意事項などを確認する。 ◎ 関 心 を も っ て ガ イ ド の 話 を 聞
き、メモを取ろうとしている。
【観察】
⑥
○尾瀬学校
・ガイドの話をよく聞いて行動さ
・ 実 際 に グ ル ー プ で そ れ ぞ れ の ル ー ト を せる。
回 り 、尾 瀬 の 自 然 を 観 察 ・ ス ケ ッ チ す る 。 ◎ 積 極 的 に 観 察 、ス ケ ッ チ を 行 い 、
尾瀬の自然への関心をさらに高め
ようとしている。
【 観 察 】【 絵 は が き 】
【当日の様子】
①
○まとめ
・個人のテーマ、ガイドから聞い
・お世話になったガイドに向けて、作成し たことなどを振り返らせる。
◎学習を振り返り、自然を大切に
た絵はがきにお礼の言葉を書く。
・尾瀬学校で感じたこと、学んだ事をレポ する気持ちや地域の人々への感謝
の気持ちをもつことができる。
ートにまとめる。
- 20 -
【 観 察 】【 絵 は が き 】【 レ ポ ー ト 】
◎体験して感じたことや自分の考
えを明確に表現している。
【レポート】
【生徒の制作物】
Ⅲ 成果と課題
○…成果
●…課題
○ 「 村 め ぐ り 」、「 弟 子 入 り 講 座 」、「 進 路 学 習 講 演 会 」 な ど 地 域 を 題 材 と し た り 、 地 域 の
人材を活用したりする学習は、地域についての理解を深めると同時に、地域で活躍する人
を通して、自分の生き方を考えることができた。
○地域に密着した「職場体験学習」を含むキャリア教育は、生徒の自己実現の場となり、
地域との絆をより一層強くする場となった。
○ 連 携 型 高 校 の 学 習 内 容 に 合 わ せ た 「 環 境 講 座 」、「 自 然 観 察 会 」、「 尾 瀬 学 校 」 を 展 開 す
ることにより、高校が求める基礎的知識や学習内容に触れさせることができた。また、高
校生と中学生が協同して学習活動を進めることによって、異年齢の学習集団の交流が深ま
り、技能や知識だけでなく、学び方を吸収することができた。
●地域学習を行う場合、各校種での取組が似かよったり、課題追究に広がりや深化がなか
ったりすることがあった。各校実践について十分に交流・理解し、生徒の発達段階を踏ま
えた系統的な総合的な学習の時間を地域で創りあげていく必要がある。
●各教科で習得した知識や技能等を適切に活用して、探究活動を充実させるために、各教
科との関連を図った単元・年間指導計画を作成する。
今後も、地域の素材・人材を生かし、実践してきた教材の活用や再構成、新たな教材化
を行いながら、地域の伝統芸能、歴史、産業、環境、福祉等の学びを深め、受け継がれて
きた文化や伝統、地域の現状や未来について考えることを通して、郷土の発展のために積
極的に関わろうとする意欲や態度を培う教育を一層推進することが大切である。
- 21 -
県研究大会報告
「平和学習について考える」
渋川市立金島中学校
・平和教育全体計画
・平和学習年間指導計画
・指導案(研究大会)
・学習のまとめ・成果と課題
22
平 和 教 育 全 体 計 画
【平成25年度】
渋川市立金島中学校
関係教育法規
学
等
・日 本 国 憲 法
・教 育 基 本 法
・学 校 教 育 法
・学 習 指 導 要 領
・教育振興基本計画(県)
・学校教育の指針(県)
・教育行政方針(市)
校
の
教
育
目
標
高い知性と豊かな情操、たくましい意志と創造的な個
性をもった心身ともに健康で規律ある人間の育成する。
◇自ら考え進んで学ぶ生徒
【確かな学力】
◇豊かな心で協力し合う生徒生徒 【豊かな人間性】
◇たくましい気力と体力を養う生徒【健康と体力】
平
和
教
育
の
目
現代社会の要請
・国際競争の加速にともなう異
文化共存や国際協力の必要性の
増大
・グローバルな環境保全の必要性
・紛争状態や緊張関係にある国
々の背景を正しく理解し、平和
共存への視野の育成
標
・平和、人権の尊重を理解し、思いやりや生命尊重の精神を養う。
・郷土の歴史的特性を知り、郷土への誇りを持ち、郷土を愛する態度を養う。
・国際社会の一員として、 他国を理解し、国際社会の平和に貢献する心を養う。
平
和
教
育
の
基
本
方
針
○学校の教育活動全体を通して、生徒の発達段階に応じて計画的に行う。
「直接的な平和教育 」…総合的な学習の時間や学校行事を中心として 、戦争や原爆そして放射能などについて主体的に学び 、
平和を考える。
「間接的な平和教育」…各教科、道徳、特別活動を通して平和に関する資質を育てる。
平和に関する資質として、「生命尊重の態度」、「望ましい人間関係の在り方 」、「自然と人間との関わ
りについての理解 」、「郷土についての正しい認識と郷土を愛する気持ちの醸成 」、「国際理解と世界
の平和の追求」
平和にかかわる各教科のねらい
総合的な学習の時間との関連
○1年…「郷土の文化を知る」の中で,渋川市や
金島地区の自然災害との戦い,戦国時代や明治
以降の他国との戦いについて知り,平和な暮らし
のための努力について理解する。
○2年…「平和学習」の中で、平和ガイダンスや自
分で設定した課題を解決する学習を通して、戦争
の悲惨さや現代社会に潜む問題について知り、平
和の大切さについて考え,自ら平和を築く社会の
一員としての自覚を育てる。また、「東京体験学
習」の中で,東京大空襲の事実を学ぶ。平和学習
のまとめとして取り組む「私の平和宣言」の中で、
自分の願いや行動目標について考え、3学年の修
学旅行で訪れる被爆地広島での学びに備える。
○3年…「修学旅行」の中で,広島平和公園にお
いて行う平和集会・語り部さんの講話・原爆ドーム
や原爆資料館の見学学習を通して実際の体験を
通して戦争や原爆の恐ろしさや悲惨さ、平和の尊
さを実際の体験を通して学ぶ(H26年度の予定)。
また、日本の文化を伝える国際都市「奈良」「京
都」の文化の素晴らしさを知るとともに,外国人観
光客とコミニュケーションを取る中で,国際協調の
精神を育む。
国
教科書やテキストを通して、よりよい社会を築いていくた
めに解決すべき課題を探究するとともに、自分の考えをま
語 とめるなどの学習を通して、世界平和にかかわる問題につ
いて考察し平和を重んじる精神を養う。
社 【地理的分野】外国の文化の理解を通じて,他国を尊重し,国際
社会の平和と発展に寄与しようとする態度を養う。
会 【歴史的分野】国内の時代ごとの乱や戦国時代,明治維新後の他
国との戦争等の学習を通し,戦争の悲惨さを理解するともに,国
家間の主権尊重,相互理解と協力の大切さを知る。
【公民的分野】日本国憲法の三原則の1つである,平和主義につい
て理解するとともに,世界平和の実現と維持のための国際機関の
役割と自らが協力する心を育てていく。
数 身のまわりの生活や自然の中に見られる数理的な事象の
不思議さや美しさなどを知ることから平和な社会を守っ
学 ていこうとする態度を育てる。
理 事象を合理的に理解しようとする態度を育てるとともに、
科学技術を人類の福祉と平和のために役立てようと
科 する気持ちを育てる。
音 日本文化としての伝統芸能を理解することを通して郷土
を愛する気持ちを育てるとともに、世界の民族音楽の鑑
楽 賞を通して我が国の文化との違いを理解し、国際理解に
役立てる。
美 感じ取ったことや考えたことを基に絵や彫刻で表現する
活動及び美術品や文化遺産等を鑑賞する活動を通して、
術 感性を豊かにし、豊かな情操を養う。
保 運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践
を通して、ルールを守って競技する態度や明るく豊かな
体 生活を営む態度を養う。
学級活動との関連
望ましい集団活動を通して、集団や社会の一員
としてよりよい生活や人間関係を築こうとする
自主的、実践的な態度を育てる。
道徳との関連
個性の尊重や命の尊さ、自然愛、人類愛や国際
理解などの視点から「世界の平和と人類の幸福
に貢献する」という理想を抱き、実現に努めよ
うとする態度を育てる。
技 自分の生活が家庭や地域社会に深く関わっていることや、
・ 自分が社会に貢献できる存在であることに気付かせ、
家 平和な社会を築いていこうという態度を育てる。
外 他の国の人々の見方や考え方を理解し、豊かな人間性を
国 育てる。世界の国々の相互依存関係を正しく認識し、国
語 際社会の一員であることの自覚を高め、国際協調や国際
平和の精神を養う。
日常生活における指導
・金中三本柱(○身支度がきちんとできる金中 ○あいさつ
がきちんとできる金中 ○時間をきちんと守る金中)の実践
を通し、規則を守り、互いに協力して秩序ある学校生活を営
む態度を育てる。
・率先垂範、師弟同行であいさつや清掃に取り組む。
人権教育との関連
人権擁護と人権尊重の精神に基づき、道徳の授
業 、いじめ防止活動や人権集中月間の取り組み 、
日常人権教育活動などで意識向上を図る。
23
学校行事との関連
人権集中学習、自然体験学習、国際理解講座等
を通して、人権意識を高め、自然と人との関わ
りを理解し 、世界平和を追求する態度を育てる 。
2年 平和学習関連 年間指導計画
○「平和学習」指導計画
テーマ
時
分
平和について学ぼう
期
2・3学期
学年
野
平和学習
2年
時間
24時間
・課題設定の力を育成する
目 ・調べ方を工夫して、必要な情報を利用する能力を育成する
・現在平和に暮らしている私たちの地域や我が国において、過去には戦争や自然災害等の悲惨な歴
標
史があることを知る。また、平和を守るために様々な努力がなされていることを理解するとと
もに、ひとり一人が平和な世の中を築いていこうとする心を育てる。
評価の観点
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
単元の
平和学習について意
個人テーマに基づい
パソコン・過去の文献・ 過去の戦争や国民生
評価規準
欲的に取り組むこと
て、課題追求に必要
DVD等から資料収
活、現在の紛争と科
ができる。
な見学場所を選定す
集を行い,ワークシ
学の光と影について
ることができる。
ートや模造紙に分か
正しい知識を身につ
りやすくまとめるこ
けている。
とができる。
学
習
活
動
○平和学習ガイダンス①
時間
2
支援及び留意点
評価の観点・方法
(1)平和学習への意欲を育てる ・
《関心・意欲・態度》
・校長講話
①渋川市の施策から学ぶ
平和学習に意欲的に取り
・映像等から
②来年の修学旅行について学ぶ 組もうとしている 。(観
(2)映像を通して学ぶ
察、自己評価)
①第二次大戦について(NHK
映像の世紀より)
②
「さとうきび畑の歌
清ら島
沖縄」
夏休みの課題研究
夏季 (1)8 月 6 日・9 日・15 日を中心 ・
《関心・意欲・態度》
休業 に、「戦争と平和」に関する新聞記 過去の出来事に関心を持
中
事を切り抜いてファイリングし、 つ。
感想を書く。
(2)広島・長崎の「平和記念式典」
で両市長がどのようなメッセージ
を述べるか聞いてまとめる。
○平和学習ガイダンス②
・埼玉県平和資料館の出前授業
「ピースキャラバン」
(1)戦時中の国民生活について ・
《関心・意欲・態度》
2
の講話
平和学習に意欲的に取り
(2)千人針,防空ずきん等の展 組もうとしている 。(観
示の閲覧
― 24 ―
察、自己評価)
○平和学習ガイダンス③
2
・地域の戦争体験者の講話
( 1)
「戦争を語り継ぐ」講演を聴 ・
《関心・意欲・態度》
いて学ぶ
①講師
平和学習に意欲的に取り
神谷仲一氏
組もうとしている 。(観
「少年飛行兵としての体験,戦中 察、自己評価)
戦後の体験」
②講師
前PTA会長
宮本氏
「特攻兵からの手紙」
○テーマ学習
・個人テーマの設定
10 テーマの設定
(2)(1)平和学習で学びたいことを
・同じテーマの生徒による班編
各自で考える。
制
・《思考・判断・表現》
自己テーマを決定す
ることができる。
(ワ
ー
(2)各自の学びたいことを3つ クシート、観察)
の領域に絞り,更に類似のテーマ
ごとに班編制を行う。
・個人による課題追求
(3) テーマの追求
・個人の情報を集めて、
グルー
《協力・協調》
(1)各班ごとに再度班のテーマ 班員と協力し,各自が自
を考える。グループリーダー等の役割や分 分の役割をしっかりと果
プで練り上げていく。
担を決める。資料収集方法や発表 たすことができたか。
方法を考える。
《資料活用》
(2)資料や情報の収集と資料の 調べたり,聞いたりした
整理・分析①
ことを,しっかりとまと
め,ノートや模造紙にま
とめることができる。
・新たな疑問やもっと知りたい (3)まとめに向けた新たな課題追求と 《表現力》
ことを話し合い、深め合う。
本時 整理・分析②
疑問に思ったことを教師
は2 (1)自分たちで調べた資料や情 やゲストティーチャーに
時間 報をまとめる。
・アドバイスをもとに、
さらに練 目
り上げる。
的確な表現で質問するこ
(2)まとめをしていく中での新 とができる。
たな疑問・課題を出し合い,新た
な課題を追求する。その際に教師
やゲストティーチャーに質問し、
練り上げていく。
(3)発表会に向けて準備やリハ
ーサルをする。
(2) 発表会・まとめ
(1)各班ごとに模造紙等で全体
に発表する。
(2)発表を聞きテーマ学習のま
― 25 ―
とめ感想を書く。
○平和学習ガイダンス④
2
・放射線について学ぶ
「原爆・原発一字のちがい」放射
線について学ぶ
講師
「私の平和宣言作成」
6
県民健康大学
出前講座
(1)これまでの学びをもとにし
《表現力》
て、自分の願いや行動目標につい 平和宣言を自分の言葉で
て考え、一人ひとりが自分の平和 しっかりと表すことがで
宣言としてまとめる。
きる。
(2)3学年で実施する広島での
平和集会で活用できるように冊子
にする。
○「東京体験学習」指導計画
テーマ 東京体験を通して将来の生き方を考えよう
時
期
2学期
分
学年
野
2年
環境・国際理解・社会問題・平和学習
時間
10時間(+学活 3+行事 3 時間)
目 ・大都市の機能や様子を直接感じるとともに文化や芸術に接することにより、視野を広げ、今後の
学校生活や家庭生活に役立てる
標 ・班別行動を通して、集団としての規律を学ばせながら、互いの信頼感を高めさせる
・班別行動を通して、公共の交通機関を使い方に慣れるとともに、3年の修学旅行につなげる活動
とする
・現在平和に暮らしている我々の地域や他の地域にも、
過去には戦争や自然災害等の悲惨な歴史が
あることを知る。また、平和を守るために様々な努力がなされていることを理解するとともに、
ひとり一人が平和な世の中を作ろうとする心を育てる。
評価の観点
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
単元の
渋川や上田と比較し
個人や班のテーマを
東京体験学習を振り
事前学習を通して
評価規準
つつ、東京について
決めて行動計画表を
返り課題追求したこ
見学地に関する正
学習しようとしてい
作成することができ
とをパソコン等でま
しい情報を理解し
る。
る。
とめることができる。 ている。
学
習
活
動
○オリエンテーション
時間
2
・体験学習の説明
支援及び留意点
・前年度に行った「上田体験学習」 ・《技能》インターネッ
と関連させながら、大都市での
トを利用して必要な
体験の見通しを立てさせる。
資料を探すことがで
・Inet 利用をし、東京の資料収集
きる。(観察、ワーク
をする。
○課題の設定・事前調査
・渋川・上田との違いをさらに意
識するために、東京体験の自己テ
3
(+2)
評価の観点・方法
・収集した資料や前年度各自で行
シート)
・《思考・判断・表現》
った「渋川アラカルト」「上田体
自己テーマを決定す
験学習」のテーマと関連を意識
ることができる。
(ワ
― 26 ―
ーマを設定する。
させるとともに、平和学習を取
ークシート、観察)
り入れて自己テーマを決定させ
ていく。
※関東大震災や東京空襲の事実
を伝える各施設を巡り、平和の
大切さについて考え、社会の一
員として自ら平和を築いていこ
うとする心を育てる。
・班の課題解決のための事前調査を
・テーマをもとに班編制をして課
行い、行動計画を作成する。
・《思考・判断・表現》
題を設定し、
課題解決させるため
行動計画を作成する
の体験場所を選択させる。
ことができる。
(ワー
・本や Inet 等を使い、体験場所に
・学年集会で、
しおりをもとに東京
ついて事前調査をする。
体験学習の内容、流れを確認す
クシート、観察)
・《知識・理解》見学地
・場所、
交通機関、
所要時間を調べ、
る。
行動計画を作成する。
に関する正しい情報
を理解している。
(ワ
・持ち物、約束、集合時間、緊急時
ークシート、観察)
の対応等について確認する。
・班での協力体制を確認し、計画に
沿った行動ができるようにさせ
る。
<東京体験学習
10月24日>
○体験の実施
○体験のまとめ
3
・《関心・意欲・態度》
(+3)・班別行動や、係の仕事を通して、
体験学習に意欲的に
互いの信頼感を高められるよう
取り組もうとしてい
な言葉かけをする。
る。
(観察、自己評価)
4
個人・班のまとめを行い、班ごと
・集団のあり方を学ばせる。
(+1)
・班の計画に沿った行動であった
・《技能》課題追求した
か反省をする。
ことをパソコン等で
に体験新聞を作成して発表を行
・まとめ方について理解する。
まとめることができ
う。
・各自のテーマや班の課題のまと
る。(新聞、観察)
めを行う。
・体験新聞を模造紙やパワーポイン
トで作成し発表会をする。その
後、掲示して情報
公開し、互
いの考えをさらに深める。
○「修学旅行事前学習」指導計画
テーマ
時
期
奈良・京都・広島について詳しく調べよう
3学期
学年
分
野
2年
文化伝統、地域学習、平和学習
時間
目 ・課題設定の力を育成する
・調べ方を工夫して、必要な情報を利用する能力を育成する
― 27 ―
8時間
標 ・特色ある地域の現実を考え、自分の生活に生かそうとする態度を育成する
・調べ学習を通して修学旅行への課題意識や行動意欲を喚起する
・現在平和に暮らしている我々の地域や他の地域にも、
過去には戦争や自然災害等の悲惨な歴史が
あることを知る。また、平和を守るために様々な努力がなされていることを理解するとともに、
ひとり一人が平和な世の中を作ろうとする心を育てる。
評価の観点
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
単元の
奈良・京都の歴史や
個人テーマに基づい
パソコン・ガイドブック・
奈良・京都の歴史や
評価規準
文化、ひいては日本
て、課題追求に必要
地図等を見ながらモ
伝統、文化的価値を
の伝統を積極的に学
な見学場所を選定す
デルコースを作成す
理解している。
ぼうとしている。
ることができる。
ることができる。
習
時間
学
活
動
○オリエンテーション
2
・修学旅行までの大まか予定、現
評価の観点・方法
・3学期の学習予定と、修学旅行
3日間の大まかな流れを知らせ
時点での実施予定を知る。
○課題の設定・調査活動
支援及び留意点
る。
3
・渋川アラカルト、川越体験学習、
・ビデオ視聴をし、
視覚的に奈良、
京都、広島をとらえさせる。
東京体験学習をもとに個人テー
・奈良、京都、広島についての「伝 ・
《思考・判断・表現》個
マを考える。
・テーマに基づいた施設の調べ学
習を行う。
統的なこと・歴史的なこと・戦
人のテーマを考えるこ
争と平和等」についての情報か
とができる。
(ワークシ
ら各自のテーマ(課題)を設定
ート、観察)
する。
・
《関心・意欲・態度》奈
・自分の生活につなげられるよう
良・京都・広島について
なテーマを設定できるようにす 積極
る。
的に学ぼうとして
いる。
(観察)
・テーマに基づいた施設(課題解
決のために必要な施設)を選び、
本や Inet を使い調べ学習を行
う。
○モデルコースの設定
3
・施設の位置関係を理解した上で ・
《知識・理解》奈良・京
・設定課題を追求するために必要
のコース設定できるよう、地図 都・広島の歴史や伝統、
な施設を巡るモデルコースを各
等で示しながらアドバイスを与 文化的価値を理解してい
自が作成する。
える。
・利用する交通機関を調べる。
・モデルコースを作成する。
る。
(ワークシート、観
察)
・
《技能》モデルコースを
作成することができ
る。
(ワークシート、観
察)
― 28 ―
「総合的な学習の時間」指導案
日
時: 平成25年11月21日(木)13:45~14:35
指導者: 奥泉
場
眞・羽 鳥隆裕・大 井美 耶子
所: 2年1組教 室・2年2組 教室・被服室
授業の視点
課 題 追 求 し て き た こ と を ま と め る過 程 で , も っ と 深 く 知 り た い こ と を ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー
に 質 問 し て 説 明 を 受 け る こ と は , 疑問 を 解 決 さ せ て 自 分 た ち の テ ー マ に つ い て ま と め て い く
上 で有効だ ろう 。
Ⅰ
単元 名
Ⅱ
考
「平和につ いて考える 」
察
(1)単 元設定の理由
第二次世界大戦後の日本は,日本国憲法の平和主義の趣旨に則り自然災害を除き平和な暮
らしが脅かされることは滅多にない。しかし世界情勢においては,さまざまな地域紛争や宗
教対立,そしてそれに絡んだテロが発生している。また近年では,隣国とのあいだの領土問
題等で平 和に 慣れた私た ちに心配な 状況が増えてき ている。
さらに,一昨年の東日本大震災や福島第一原発の事故による放射能への恐怖等から,改め
て平和に 暮ら すことの大 切さや有り 難さを感じる人 も多いと思 われる。
そこで,生徒に平和の大切さを再認識させ,平和を求める心を育てる機会を設けることは
極めて重 要で ある。
(2)生 徒の 実態(2年 男子39人 ,女子35人
計74人)
平 和 学 習 を 行 う に 当 た り 「 平 和 」や 「 戦 争 」 等 に つ い て ア ン ケ ー ト を 行 っ た 。 概 略 は 以 下 の
ようであ る。
①
現在 の世界は 平和であ るか 。
こ の 質 問 に 対 し て 平 和 で あ る と 答 え た 生 徒 は 4 人 の みで あ っ た 。 反 対 に 平 和 で な い と は っ き
りと答えている生徒が16人いた。これは,日本など平和を維持している国もあるが,様々な
国際紛争や飢饉等に直面している国や地域があることを情報として知っているからと考えられ
る。また,どちらともいえないと答えた生徒が多い。これは,戦争や紛争をしていない日本で
も治安の悪化や自然災害等で「平和」とはいえないと考えている生徒が多くなっているからと
考える。
②
自分 の家族や 親戚等で 戦争 体験者が いるか 。
生徒たちの親の世代はもちろん,祖父母世代も戦争を直接経験した人はほとんどいないと
の予想に反し合計16名もの生徒が「いる」と答えている。祖父7人,祖母4人,曾祖父3
人,曾祖母1人,大叔父1人であった。しかし,一緒に生活していない生徒が多いため,太
平洋戦争で戦地に赴いた人の話や,地元群馬での空襲のことや当時の人たちの苦しい生活の
ことなどを直接聞く機会がほとんどない。終戦から68年経過し、歴史上の遠い話と感じて
いる。本 当に 戦争になっ たらどうな るかということ は,考えら れない。
③
「平 和」とは どういう 状態 だと思う か。
この問 いに対し て生徒は 実に 様々な考 えを持 って おり ,興 味深い。
-29 -
主な回 答は以下 のようで ある 。
・戦争 がない, 国と国と の対 立がない (3人 )
・安 心し て暮らせ る,安全な 生活(2人)
・平等 である, 身分差別 がな い(2人)
・ 憎し みや 怒り がない
・争いが ない世界
・核兵 器がない
・笑 顔で いられる
・ 犯罪 がな い世 界
・健康で ある
・いじ めがない
・食 料が ある
・ 信頼 し合 える
世 界 の 国 々 が 協 力 し て い く よ う な大 き な 問 題 か ら , 身 近 な 地 域 社 会 や 学 校 生 活 , さ ら に は 家
族の中で 各自が気 をつけて いか なければ ならな い内 容と なっ ている。
そ の 他 , 原 子 力 発 電 の 功 罪 や 現 在 の 紛 争 に つ い て も アン ケ ー ト を 行 っ た 。 原 発 に つ い て は 社
会科の授業で長所と短所について学んだことや,日々発信される情報に触れているためか福島
原発を始めとする原発問題にある程度理解している生徒が多かった。一方現在起きている紛争
についてはエジプトやシリア等のことについて数人が知る程度で,具体的な国や内容について
はほとん どの生徒 が知らな い。
こうし た現状を 踏まえて ,生 徒一人ひ とりの 平和 を求 める 心を育て ていきたい 。
(3)教 師の 願い(指導 方針 )
平和であることが当たり前になっている現在の日本にあって,過去の戦争の様子を学び,
戦争の悲 惨さ ・恐ろしさ , 生活の 苦しさ , 人間らしく 生きられな い状 況など を理 解させたい 。
また,平和を維持していくことの大切さを改めて感じさせ,そのためには多くの人々の努
力が必要 であ ることを学 ばせたい。
こうした学びの中から,周囲の人々に対する思いやりの気持ち,命を大切にする気持ち,
社会生活のルールやマナーを大切にする気持ち,人権を守ろうとする気持ちが大切であるこ
とに気付 かせ ,争いごと をなくし平 和を保とうとす る生徒に育 てていきたい 。
(4)校 内研修と の関わり
本 単 元 の 平 和 学 習 は , 戦 争 の 悲 惨 さ ・ 恐 ろ し さ に つ いて 考 え , 自 ら 課 題 を 追 求 し た こ と を も
とに同じテーマの仲間と互いに協力して学び合う学習である。これは本年度の金島中学校の校
内研修の研修主題「自ら考え,表現し,互いに学び合う生徒の育成 ~各教科における言語活
動の工夫を通して~」に合致している。この授業において,疑問に思ったことやもっと知りた
いと考えたことを周囲に伝えたりゲストティーチャーに尋ねたりしながら,互いに学び合い深
め合う学 習活動を 行うこと がで きると考 える。
Ⅲ
○
単元 の目 標
学 年 の 生 徒 を , ① 「 過 去 の 戦 争 と 人 々 の 生 活 」, ② 「 現 在 の 地 域 紛 争 ・ 民 族 紛 争 と 平 和 を
求 め る 活 動 」, ③ 「 科 学 の 進 歩 と 危 険 性 , と り わ け 核 エ ネ ル ギ ー の 功 罪 」 の 3 つ の テ ー マ に
振り分け,課題解決学習を通して正しく理解し,それぞれの視点から平和の大切さを訴え
ていく 。
○
課題意識をしっかり持ち,自分の考えを周囲に的確に伝え,同じ班の生徒と協力して学
び合お うとする 。
○
3年の修学旅行で取り組む広島での平和集会を自分たちの力でやり遂げようとする意識を
育てる 。
-30 -
Ⅳ 単元 の評 価の観点
【関心・ 意欲 ・態度】
○自ら課 題を見つ け,進ん で課 題を追求 するこ とが でき る。
○見通し を持って 学習計画 を立 てる。
【資料活 用】
○調べる 方法を工 夫して効 果的 に必要な 情報を 収集 でき る。
○収集し た情報を ,整理・ 分析 してまと めるこ とが でき る。
【協力・ 協調 】
○様々な 情報を上 手にまと めら れるよう 協力し て活 動す るこ とができ る。
【表現力 】
○自分の考えを班員にきちんと伝えたり,疑問に思ったことは教師やゲストティーチャーに的
確な表 現で質問 すること がで きる。
○学習内 容を工夫 してレポ ート や模造紙 にまと め発 表す るこ とができ る。
Ⅴ
指導 計画 (全 24時間 )
学 習 活 動
時間
支 援 及 び 留 意 点
平 和学習ガ イダ ンス①
2 (1) なぜ 平和学習 を行うのか
・校長講 話
①渋 川市 の施策か ら学ぶ
・映像か ら
②来 年の 修学旅行 について学 ぶ
(2) 映像 を通して 学ぶ
①第 二次 大戦につ いて(NH K映 像の 世紀より )
②「 さと うきび畑 の歌
清ら島 沖縄」
夏 休みの課 題研 究
夏季
( 1 ) 8 月 6 日 ・9 日 ・1 5日 を 中 心に 、「戦 争 と 平和 」に 関
休業中
する 新聞 記事を切 り抜いてフ ァイ リン グし 、感想 を書く 。
( 2 ) 広 島 ・長 崎 の 「平 和 記 念 式 典 」で 両 市 長 が ど の よ う な
メッ セー ジを述べ るか聞いて 、ま とめ る。
平 和学習ガ イダ ンス②
(1) 戦時 中の国民 生活につい ての 講話
・ 埼 玉 県 平 和 資 料 館 の 出 前 2 (2) 千人 針,防空 ずきん等の 展示 の閲 覧
授 業「ピー スキ ャラバ ン」
平 和学習ガ イダ ンス③
2 (1 )「戦争 を語り継 ぐ」 講演を聴 いて学ぶ
・ 地域の戦 争体 験者の 講話
講 師 神 谷 仲 一 氏 「 少年 飛 行 兵と し て の体 験 ,戦 中
戦 後の 体験」
(2 )「特攻 兵からの 手紙 」から学 ぶ
講 師 前PTA 会長 宮本 氏
テ ーマ学習
1 0 テー マの設 定
<2 > (1) 平和 学習で学 びたいこと を各 自で 考える。
( 2 ) 各 自 の 学 び た い こ と を3 つ の 領域 に 絞 り, 更 に類 似
のテ ーマ ごとに班 編制を行う 。
テー マの追 求
<3 > ( 1 ) 各 班 ご と に再 度 班の テー マ を 考え る 。 グループリーダー 等 の
役割 や分 担を決め る 。資料収集 方法や発 表方法を 考える 。
(2) 資料 や情報の 収集と資料 の整 理・ 分析①
<3 > まと めに向 けた 新た な課 題追求と 整理・分析②
本 時 (1) 自分 たちで調 べた資料や 情報 をま とめる。
は 2 ( 2 ) ま と め を し て い く 中 での 新 た な疑 問 ・ 課題 を 出し 合
-31 -
時間
目
い , 課 題 を 追 求 す る 。 そ の際 に 教 師や ゲ ス トテ ィ ーチ ャ
ーに 質問 し、練り 上げていく 。
(3) 発表 会に向け て準備やリ ハー サル をする。
<2 >
発表 会・ま とめ
(1) 各班 ごとに模 造紙等で全 体に 発表 する。
(2) 発表 を聞き、 他の班から 学ん だこ とや感想 を書く。
放 射線につ いて 学ぶ
2
「原 爆・原 発一 字の ちが い」放射 線について 学ぶ
講師 県 民健康大 学 出前講 座
「 私の平和 宣言 作成」
6 ( 1 ) こ れ ま で の 学 び を も とに し て 、自 分 の 願い や 行動 目
標 に つ い て 考 え 、 一 人 ひ とり が 自 分の 平 和 宣言 と して ま
とめ る。
( 2 ) 3 学 年 で 実 施 す る 広 島で の 平 和集 会 で 活用 で きる よ
う冊 子に する。
※ 2年生での学びを3学年の修学旅行で実施する広島平和記念公園での平和集会や広島平
和記 念資料館 での学び に結 びつけて いく。
Ⅵ
テー マ学習の 班編成
3 つ テ ー マ ( テ ー マ ① , ② , ③ ) の 中 か ら 生 徒 が 主 体 的 に 調 べ た い を 選 び , 同 じ 内 容 (ま た
は近い内 容)の人 たちで 班を編制 する。人 数は 4~6人 程度。テー マは 以下 のようで ある。
テーマ①【過去の戦争と国民生活】
テーマ② 【現在の紛争と平和活動】
担当者
奥泉 眞
ゲストティーチャー 神 谷 仲 一 さ ん ・ 初 谷 三 衣 子 さ ん
担当者
大井美耶子
ゲストティーチャー
三越清道さん
A
戦争中の人々の生活
A
平和への活動
B
戦争中の苦しい生活
B
世 界 の 人 々 を 援 助 す る 活 動 (青 年
C
国内での悲惨な戦い
D
なぜ戦争をするのか・何をもたらしたか
C
国際紛争
E
国外での悲惨な戦い
D
現在の武器
F
激戦地での戦い
海外協力隊)
テーマ③【科学技術の進歩と危険・原発の光と影】
担当者
羽鳥 隆裕
ゲストティーチャー 萩 原 真 樹 さ ん
アシスタント
狩野 正樹
A
科学技術の進歩と危険・具体課題
B
科学技術の進歩と危険・原子力の長所と短所
C
原発の被害
D
化学兵器・核兵器
E
放射能がもたらす被害・影響
F
科学の進歩・医療進歩の良い面悪い面
Ⅶ
1
本時 の学習
本時の目標
2
準
備
新 た な 疑 問 や も っ と 知 り た い こ とを ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー に 尋 ね , 積 極 的 に
アドバ イス を受けて 協力し てま とめ てい く。
資料, 総合 的な学習 の時間 のワ ーク シー ト,模造 紙
-32 -
3
展
開
学
習
活
動
時
本時の 課題を つかむ
○ 前 時 まで の 学 習 で 新 た に生 じ た 疑問 や , もっ と深 く 知り た
いこと を発表す る。
例 ・私たち は戦時中 の服 装につい て調べ てい ます 。
・今,太 平洋戦争 はな ぜおきた のかと いう 疑問 があ
ります。
・青年海 外協力隊 につ いてもっ と詳し く知 りた いと
思ってい ます。
課題を 追求 する。
○本時 の学習内 容を理解 する 。
・分からないことやもっと知りたいことをゲストティー
チャ ー に 質 問 し て , 解 決 し て いこ う。 そ れを テ ーマ 学 習 の
まとめに 活か そう。
・ゲ ストティ ーチャー を紹 介する。
指導上 の留意点 ・評価
・自分たちが調べてきた
ことを確認しながら,も
っと追求したいことを意
8 識 付け させる。
分 ・他の班の活動の概要も
知 る。
・生徒が学習活動の流れ
を理解しやすくするた
め,質問する班,順番を
待つ班,まとめを進める
班の動きを模造紙等に書
い て提 示する。
・担当者は各班が効率よ
くゲストティーチャーに
テーマ ①
テーマ ②
テーマ ③
37 質 問 で き て い る か チ ェ ッ
【過去の戦争と国民生活】
【現在の紛争と平和活動】
【科学の進歩と危険・原発の光と影】
分 クする。また、集めた資
担当者
担当 者
担当 者
奥泉 眞
ゲストティーチャー 神谷仲一さん
大井美耶子
ゲストティーチャー 三越清道さん
初谷三衣子さん
教室
被服室
教室
2 年2組
羽鳥 隆裕
料の活用の仕方や質問内
ゲストティーチャー 萩原真樹さん
容,まとめ方の相談にの
アシスタント
る。
教室
狩野 正樹
2 年1 組
・ゲストティーは5分以
①質問 する班
・グループの机上に広げた模造紙を見ながら,自分たちの取
り 組 み を簡 単 に 説 明 し て ,疑 問 や もっ と 知 りた いこ と をゲ ス
トティ ーチャー に質問す る。
・ゲス トティー チャーか らの 説明を聞 き ,全員でメ モをとる 。
・現在 のまとめ 方につい て評 価しても らう。
②順番 を待つ班 やまとめ を進 める班
・質問 内容や効 果的な質 問の 仕方につ いて確 認し てお く。
・ 質 問 を終 え た 班 は , 全 員の メ モ をど の よ うに まと め るか 話
し合 い,模造 紙に書い てい く。
・ 聞 い た説 明 を ま と め る とき , 担 当者 や ア シス タン ト から ア
ドバ イスを受 ける。
③ゲス トティー チャー
・各班 からの質 問を聞い て説 明してい く。
-33 -
内で効率的に説明を済ま
せ ,次 の 班 に 移 る 。
【 表現 力】
疑問に思ったことをゲス
トティーチャーに的確な
表現で質問することがで
き る。
【 協力 ・協調】
班員と協力して聞き取っ
たことをまとめに活かそ
う とし ている。
課題を 広げ 深める
・ も っ と聞 き た い こ と や 補足 説 明 を求 め た い班 は, ゲ スト テ
ィーチ ャーや担 当者に尋 ねる 。
学習のま とめ
・ひとり1人が自分の活
5 動をしっかりと振り返り
・本時の 学習 を振り 返り,チ ェックシ ート に記入す る。
・次時の 学習 活動を 確認する 。
分 手早く感想や疑問点を書
く。
・ゲスト ティ ーチャ ーにお礼 を述べる 。
-34 -
24年度
戦争を体験した
地域のお年寄り
の方に講師とし
てお話をしてい
ただきました。
青年海外協力隊
としてモザンビ
ークに行った薬
剤師の高橋さん
をお招きして、お
話を伺いました。
25年度
吉井先生に実物を用いた講話をしていただ
きました。当時の子どもたちが身に着けてい
たカバンや学生服、防空頭巾なども代表の生
徒が身につけさせていただきました。
埼玉平和資料館 出前講座(ピースキャラバン)
出兵する人に日の丸に寄せ書きをしたもの、
襷、配給切符、当時の衣服などを実際に手に
とって見ることができました。
35
戦争を語り継ぐ
少年飛行兵としての 体験や戦
中・戦後の体験をイラストを用
いてお話してくださいました。
特攻兵として出兵した方の遺書
をスクリーンに映して読んでい
ただきました。
東京大空襲・戦災資料センター
東京体験学習で東京大空襲・戦災資料セ
ンターに全員で行き、貴重な戦争体験の
お話を伺ったり、戦争に関する展示を見
ました。
36
成果と課題
成果
(1)平和に関する関心・意欲・態度
この平和学習を通して生徒たちは,改めて「平
和」の大切さ,難しさを感じ取る事ができた。特
にテーマ別の学習では,自分たちで課題を見つけ
意欲的に詳しく調べたり,ゲストティーチャーに
進んで様々なことを質問したりする姿が見られ
た。発表会後では,他のテーマの班の発表内容を
聞き,過去の戦争の悲惨さや現在の紛争や難民,
飢餓等の問題,原発や科学の功罪について知り,
テーマ③
【科学の進歩と危険・原発の光と影の発表】
もっと詳しく調べたいという意識が育った。
(2)表現力・言語活動
この平和学習において,疑問に思ったことや
もっと知りたいと・考えたことを積極的に周囲
に伝えたり,熱心にゲストティーチャーに尋ね
る姿が見られた。特にテーマ別の学習において
は,互いに学び合い深め合う学習活動を行うこ
とができた。
金島中学校の研修主題「自ら考え,表現し,
互いに学び合う生徒の育成 ~各教科における言語
テーマ①
【過去の戦争と国民生活の発表】
活動の工夫を通して~」を実践する効果的な学習活動となった。
(3)資料活用能力
自分たちで見つけた課題について,調べる方法を工夫して効果的に必要な情報を収集
していくことができた。特に図書やインターネットからだけでなく,教師やゲストティ
ーチャーに疑問点を質問し,得られた情報を分析し,プリントや模造紙に効率的にまと
めることができた。
課題
・グループ活動では,役割分担をさせ,調べ学習の情報収集やまとめ活動に責任をもた
せたので,生徒は意欲的に学習に取り組めたが,教員数が少ないため学習進度の個人差
を解消する支援の工夫が必要であった。
・総合的な学習の時間の年間計画では,職場体験や上級学校調べとともに新たに平和学
習を盛り込んだ。平和(人権を含む)に対する関心・意欲を持たせるためにガイダンス
を重視した課題解決学習に取り組ませるが,課題を見つけ,探求していく活動の時間の
確保が難しい。学級活動・道徳及び各教科との連携の観点から年間計画を検討・修正する
必要がある。
・3年次の修学旅行で訪問する広島平和公園での平和集会や体験学習につなげる学習に
していかなければならないが,総合的な学習の時間の目標の「自己の生き方を考えるこ
とができるようにする。」というところまで意識を高められていない。
この学習での学び(人権の大切さ・平和の尊さ・平和への願い)を広島への修学旅行
を自分たちの力でやり遂げようとする意識につなげていきたい。
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【平和学習公開授業のようす】
テーマ②
テーマ①
【過去の戦争と国民生活】
【現在の紛争と平和活動】
テーマ③
【科学の進歩と危険・原発の光と影】
※それぞれの3テーマでゲストティーチャーの支援のようす
【テーマ別学習後の生徒の感想】
テーマ① (過去の戦争と国民生活)
今回平和学習を行うにあたって,初谷さんや神谷さん(ゲストティーチャー)から
聞いたお話も参考にさせていただきました。戦争を知る人が少なくなった今こそ,こ
のようなお話を語り継いで行かなくてはいけないなあと強く感じました。インターネ
ットや本から得た知識も大切だけど,実際に体験した方,目で見た方のお話はそれ以
上に貴重な物ではないかと考えました。
自分たちの班はもう少し的を絞って調べた方が良かったかなとも思いましたが,自
分たちなりにきちんと調べられて良かったと思います。
今回調べる機械のなかった原発などについても自分で調べたいと思いました。
テーマ② (現在の紛争と平和活動)
今回の平和学習で私の班は,国際連合平和維持活動について調べました。そのなか
でも紛争やNGOの事などについて調べました。今でも続いている紛争があると聞い
たときはとても驚きました。特に地雷の話には強く心に残っています。ゲストティーチャーと
して来てくださった三越さんの話によると,やはり食べ物や言語の違いなどの問題が
たくさんあり,アクシデントもたくさん起きたと言うことです。やはり紛争は怖いな
と思いました。
他の班の発表を聞いて放射能や原発について調べている版画多いなと思いました。
放射能は震災後いまだに恐れられている問題なのでとても怖いなと思いました。
テーマ③ (科学の進歩と危険・原発の光と影)
私は原子力発電と放射能について調べました。調べてみると福島原発事故のことが
あるので,原子力発電の悪いところしか知らなかったのですが,良いところもあるこ
とを知りました。しかし,自然や体に悪影響がある事を考えると原子力発電は,ない
方がいいなと改めて強く感じました。
私は,この平和学習を通して,平和でいることの難しさを感じました。今は日本は
平和だと思いますが,民族間の紛争から戦争に発展してしまうと地域もあるのだと思
いました。これからは,世界中が平和になれるように小さなことから協力していきた
いと思います。
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中学校総合的な学習部会会則
第一条【名 称】
本部会は、群馬県小学校中学校教育研究会中学校総合的な学習部会と称する。
第二条【目 的】
本部会は、次のことを目的とする。
1 群馬県内中学校における総合的な学習の時間の振興と充実を図る。
2 研修諸活動を積極的に行い、会員個々の資質・指導力の向上を図り、自ら学
び自ら考える力をもった生徒の育成に資する。
3 県内の教育研究団体との連携・協力を図り、総合的な学習の時間の進展に寄
与する。
第三条【事 業】
本部会は、前条の目的を達成するために、次の事業を行う。
1 全県規模による研究大会の開催
2 総合的な学習の時間に関する調査研究活動
3 研修諸活動への援助・協力
4 研究紀要・研究資料等の刊行
5 小学校総合的な学習部会との連携・協力
第四条【組織】
本部会は、群馬県小学校中学校教育研究会中学校総合的な学習部会の会員をもっ
て組織する。
第五条【役員・参与】
本部会に次の役員を置く。
1 部 会 長
1 名
2 副部会長
3 名
3 理
事
若干名 各郡市代表2名(校長理事、教諭理事)
4 監
査
若干名
5 事務局員
若干名
6 参
与
第六条【役員・参与の任務】
1 部会長は、本部会を代表して会務を統括する。
2 副部会長は、部会長を補佐し、部会長不在の場合はこれに代わり会務を統括
する。
3 理事は、各郡市を代表し、会務の運営・処理に当たる。
4 監査は、本部会の事業、会計を監査する。
5 事務局員は 、部会長・副部会長を補佐し 、本部会の事業の円滑な運営を図る 。
6 参与は、本部会の指導助言に当たる。
第七条【役員・参与の選出】
1 部会長・副部会長は、県内4地区(中毛、西毛、北毛、東毛)の校長理事か
ら互選により選出する。
2 理事は、各郡市の世話係校長1名並びに教諭1名をもって充てる。
3 監査は、理事会において推薦し、部会長が委嘱する。
4 事務局員は、部会長が理事会の承認を得て、委嘱する。
5 参与は、部会長が委嘱する。
- 39 -
第八条【事務局】
本部会の事務局を部会長所属の学校または、部会長が定めた学校に置く。
第九条【事務局の構成・任務】
1 事務局の構成
○ 事務局長
1名
○ 書
記
2名
○ 会
計
2名
2 事務局員の任務
○ 事務局長は、事務局を統括し、本部会の円滑な運営に努める。
○ 書記・会計は、事務局長を補佐して本部会の書記・会計・編集の任に当た
る。
第十条【役員・参与の任期】
役員・参与・事務局員の任期は1年間とするが再任を妨げない。
第十一条【本部役員会の設置・構成】
本部会は、本部役員会を設置し、必要に応じて部会長が招集するものとする。
本部役員会は、次の役員をもって構成するものとする。
○ 部 会 長
1名
○ 副部会長
3名
○ 事務局長
1名
○ 事務局員
4名
第十二条【定例会議】
本部会の定期会議を次のように定める。
1 総
会
全理事をもって構成し、年1回の開催を原則とするが必要に応
じて部会長が招集できるものとする。
2 本部役員会 部会長が招集し、年1回以上開催することを原則とする。
第十三条【運営費】
本部会の運営費は、群馬県小学校中学校教育研究会中学校総合的な学習部会の予
算(県費補助金と会費)をもって充てる。
第十四条【会員改正】
本会則の改正は、本部役員会の決議と総会の承認を必要とする。
第十五条【細 則】
本会則の施行の細則については 、本部役員会の決議を定め 、総会の承認を求める 。
附
則
本会則は平成12年6月7日より実施する。
研究大会開催担当について (平成 12 年6月7日
1
2
3
理事会にて承認)
研究大会開催ブロック
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
北 毛 → 東 毛 → 中 毛 → 西 毛 → 北 毛 → 東 毛→ 中 毛
内 容
授業公開・授業研究会・講演会など
運 営
各地区の校長(教頭)理事・教諭理事と本部・事務局が実行委員と
して運営に当たる。
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〈平成25年度 「中学校総合的な学習部会」理事名簿〉
上段;理事校長、下段;理事教諭
ブロック
前橋
中毛
伊勢崎
高崎
西毛
学 校 名
〒
学 校 所 在 地
電 話 番 号
FAX番号
前橋市立みずき中学校
371-0016
前橋市城東町4-24-12
027-231-3575
027-231-3729
下山 雅也 前橋市立みずき中学校
371-0016
前橋市城東町4-24-12
027-231-3575
027-231-3729
髙橋 慶一 伊勢崎市立境西中学校
370-0126
伊勢崎市境下武士872-2
0270-74-1068
0270-74-1072
小林 野乃実 伊勢崎市立境南中学校
370-0124
伊勢崎市境188
0270-74-0635
0270-74-2683
地 区 理 事 名
田村 充
林 栄司
高崎市立吉井西中学校
370-2128
群馬県高崎市吉井町本郷45
027-387-3993
027-387-8642
齋藤 豊
高崎市立吉井西中学校
370-2128
群馬県高崎市吉井町本郷45
027-387-3993
027-387-8642
370-1617
多野郡上野村楢原113
0274-59-2040
0274-59-2589
370-0162
多野郡神流町神ヶ原422
0274-58-2517
0274-20-6155
今井 典幸 松井田北中学校
379-0211
安中市松井田町上増田3602-1 027-393-4520 027393-5231
朴田 明央 安中市立第二中学校
379-0133
安中市原市2245-2
027-385-7857
027-385-9545
370-2806
甘楽郡南牧村大日向1045
0274-87-2501
0274-87-2550
370-2601
甘楽郡下仁田町下仁田26
0274-82-2049
0274-82-2093
関口 治彦 桐生市立中央中学校
376-0025
桐生市美原町2-15
0277-44-2472
0277-44-2473
渡邉 正樹 桐生市立中央中学校
376-0025
桐生市美原町2-15
0277-44-2472
0277-44-2473
福島 一夫 太田市立休泊中学校
373-0806
太田市龍舞町3867-2
0276-45-3842
0276-49-1016
木村 貴洋 太田市立太田中学校
373-0842
太田市細谷町1510
0276-20-7066
0276-52-6051
鈴木 芳男 館林市立第三中学校
374-0035
館林市青柳町1751-78
0276-72-4061
0276-72-4167
大野 大樹 館林市立第四中学校
374-0015
館林市上赤生田町3471-1
0276-75-1771
0276-75-1770
倉澤 一友
みどり市立笠懸南中学校
379-2311
みどり市笠懸町阿左美829
0277-76-6211
0277-76-6212
飯沼 千尋
みどり市立大間々東中学校
376-0101
みどり市大間々町大間々1829-1
0277-73-0516
0277-70-1255
小林 茂 大泉町立北中学校
370-0518
邑楽郡大泉町城之内2-24-1
0276-62-2059
0276-63-8343
谷江 淳 大泉町立南中学校
370-0523
邑楽郡大泉町吉田2465
0276-62-2053
0276-63-8327
狩野 俊丈 沼田市立多那中学校
378-0317
沼田市利根町732
0278-53-2698
0278-53-3199
竹之内 善光 沼田市立沼田西中学校
378-0031
沼田市薄根町3580
0278-22-3055
0278-22-9858
377-0027
渋川市金井2007-1
0279-22-2547
0279-23-9468
370-3604
北群馬郡吉岡町南下1383-2
0279-54-3213
0279-54-9935
加藤 利明 東吾妻町立東中学校
377-0301
吾妻郡東吾妻町箱島1690
0279-59-3018
0279-59-3027
角田 のぶ子 東吾妻町立東中学校
377-0301
吾妻郡東吾妻町箱島1690
0279-59-3018
0279-59-3027
田村 正紀
みなかみ町立月夜野中学校
379-1313
利根郡みなかみ町月夜野80
0278-62-1605
0278-62-1615
吉野 康弘 片品村立片品中学校
378-0415
利根郡片品村鎌田4480
0278-58-2019
0278-58-2079
矢嶋 将之
群馬大学教育学部附属中学校
371-0052
前橋市上沖町612
027-231-4651 027-231-3164
大井 衛
群馬大学教育学部附属中学校
371-0052
027-231-4651 027-231-3164
松田 圭史
群馬大学教育学部附属中学校
371-0052
前橋市上沖町612
前橋市上沖町612
藤岡 飯出 哲夫 上野村立上野中学校
多野 藤生 真之介 神流町立中里中学校
安中
富岡 並木 伸一 南牧村立南牧中学校
甘楽 谷川 秀樹 下仁田町立下仁田中学校
桐生
太田
東毛
館林
みどり
邑楽
沼田
北毛
渋川 千明 哲也 渋川市立金島中学校
北群
馬 飯塚 京子 吉岡町立吉岡中学校
吾妻
利根
事務局
41
027-231-4651 027-231-3164
備考